JP2022079475A - 第１応答者用のヘッドギア - Google Patents

Abstract

【課題】呼吸器マスクとともに使用される新規なフェイスシールを提供する。
【解決手段】呼吸器マスク（１０）用フェイスシール（１２）は、バックル（１６）を有する一体型ストラップ（１４）を含む。一体型ストラップ（１４）は、バックル（１６）をストラップ（１４）へと及び少なくとも部分的にその中に固定するように、バックル（１６）上にオーバーモールドされている。呼吸器マスク（１０）は、本体（１８）とフェイスシール（１２）とを含む。呼吸器マスク（１０）用フェイスシール（１２）を製造する方法は、バックル（１６）のヘッド部分（３６）が一体型ストラップ（１４）から露出するように、バックル（１６）の本体部分（３８）上に一体型ストラップ（１４）の材料をオーバーモールドすることを含み、バックル本体部分（３８）は、バックル本体部分（３８）とオーバーモールドされた材料との間の接着を向上させる複数の構造的特徴（４６）を含む。
【選択図】図３

Description

本発明は個人用保護具に、特に、ストラップを個人用保護具の他の要素に取り付けることを可能にする方法とこのストラップを有するフェイスシールとに関する。

ガス、蒸気、エアロゾル（例えば、塵、霧、及び／若しくは生物剤）、並びに／又は同様なものなどの有害物質に個人が曝される環境では、個人用保護具としてのマスク、例えば呼吸器マスクが使用される。呼吸器マスクには多様な種類及びサイズがあり、より安価な使い捨てマスクから、交換可能な濾過カートリッジを含む、より高価な再利用可能なマスクにまで及ぶ。大部分の呼吸器マスクは、使用者の顔に対して密閉するフェイスシールを含む。例えば、フェイスシールは、使用者の顔と物理的に接触して係合し封止部を生み出す、可撓性リップ、ガスケット、クッション、及び／又は同様なものを含むことができる。

フェイスシールは典型的には１つ以上の一体型ストラップを含み、これを追加のストラップに取り付けて、マスクを使用者の頭部に固定することができる。例えば、一体型ストラップを、マスクを使用者の頭部に保持するように構成されたハーネスに接続してもよい。しかしながら、一体型ストラップはフェイスシールと同じ可撓性材料で製作されており、フェイスシールストラップと追加のストラップとの間の確実な固定を実現するのが困難な場合がある。

更に、現在知られているフェイスシールは自体に穴又は開口を有するストラップを含み、この穴又は開口が、追加のストラップへの取り付け手段を提供している。しかしながら、ストラップがかかる穴を含むことにより、可撓性ストラップの構造的完全性が犠牲になる場合がある。

最後に、バックルなどの接続機構により、フェイスシールストラップ及び／又は追加のストラップの厚さが大きくなるが、このことは、ヘルメット、フード、及び／若しくは他のヘッドギア、並びに／又は個人用保護具の他の物品とともにマスクが使用されるときに、使用者にとって不快な可能性がある。

本発明は有利には、呼吸器マスクを使用者の頭部に固定するために呼吸器マスクのフェイスシールをハーネス又は他のストラップに確実に取り付けるための、方法及びフェイスシールを提供する。ある実施形態では、呼吸器マスクとともに使用されるフェイスシールは、一体型ストラップとバックルとを含み、この一体型ストラップは、バックルの少なくとも一部分上にオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、バックルは本体部分とヘッド部分とを含み、本体部分は一体型ストラップの中にある。この実施形態のある態様では、バックル本体部分は、少なくとも１つの開口と、第１の少なくとも実質的に平坦な表面と、第１の少なくとも実質的に平坦な表面とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面と、を含み、少なくとも１つの開口は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面と第２の少なくとも実質的に平坦な表面との間に延びている。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップは第１の材料から成っており、バックルは第２の材料から成っており、第１の材料は第２の材料上に、第１の材料が少なくとも１つの開口を通って延びるようにオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、本体部分は複数の隆起部を含む。この実施形態のある態様では、バックル本体部分は第１の側面と第１の側面とは反対側を向いた第２の側面とを更に含み、複数の隆起部は第１の側面上の第１の組の隆起部と第２の側面上の第２の組の隆起部とを含み、第１の側面及び第２の側面の各々は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面と第２の少なくとも実質的に平坦な表面との間に位置付けられている。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップは長手軸線を含み、複数の隆起部の各々は、長手軸線から長手軸線に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている表面を含む。この実施形態のある態様では、複数の隆起部の各々の表面は第１の表面であり、複数の隆起部の各々は、長手軸線から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて第１の表面に接する第２の表面を更に含む。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ及びフェイスシールは、第１の材料から成る。

この実施形態のある態様では、第２の材料は、第１の材料よりも大きいデュロメータ硬さを有する。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップは０．２インチ以内の最大厚さを有する。

ある実施形態では、呼吸器マスクは本体と本体に結合されたフェイスシールとを含み、フェイスシールは少なくとも１つの一体型ストラップと少なくとも１つのバックルとを含み、少なくとも１つの一体型ストラップは、少なくとも１つのバックルのうちの対応する１つの少なくとも一部分上にオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、少なくとも１つのバックルは本体部分とヘッド部分とを含み、少なくとも１つの一体型ストラップは、少なくとも１つのバックルのうちの対応する１つの本体部分上にオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、本体部分は少なくとも１つの開口を含む。

この実施形態のある態様では、本体部分は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面及び第１の少なくとも実質的に平坦な表面とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面と、第１の側面及び第１の側面とは反対側を向いた第２の側面と、を含み、第１の側面及び第２の側面は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面と第２の少なくとも実質的に平坦な表面との間にある。

この実施形態のある態様では、本体部分は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面と第２の少なくとも実質的に平坦な表面との間に延びている複数の開口と、第１の側面上の第１の組の隆起部及び第２の側面上の第２の組の隆起部と、を更に含む。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップは長手軸線を含み、複数の隆起部の各々は、長手軸線から長手軸線に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている表面を含む。この実施形態のある態様では、複数の隆起部の各々の表面は第１の表面であり、複数の隆起部の各々は、長手軸線から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて第１の表面に接する第２の表面を更に含む。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップは０．２インチ以内の最大厚さを有する。

ある実施形態では、少なくとも１つの一体型ストラップを有する呼吸器マスク用フェイスシールを製造する方法は、バックルが少なくとも１つの一体型ストラップの遠位端に位置付けられるようにフェイスシール用の型の中にバックルを配置することであって、バックルは第１の材料から成っており、バックルはヘッド部分と本体部分とを有し、本体部分は少なくとも１つの開口と複数の構造的特徴とを有する、配置することと、バックルヘッド部分が少なくとも１つの一体型ストラップの遠位端から露出するように、かつ、第２の材料が少なくとも１つの開口を通り、複数の構造的特徴の周囲を流れるようにバックル本体部分上に第２の材料をオーバーモールドすることであって、複数の構造的特徴はバックル本体部分を少なくとも１つの一体型ストラップの中に保持するように構成されている、オーバーモールドすることと、を含む。

添付図面と併せて考察すると、以下の詳細な説明を参照することによって、本発明のより完全な理解、並びにそれに付随する利点及び特徴がより容易に理解されるであろう。
フェイスシールとバックルを有する一体型ストラップとを有する呼吸器フェイスマスクの正面斜視図である。 バックルを有する一体型ストラップの端部部分の斜視図である。 一体型ストラップを通してバックルの内部部分が見えている、図２の斜視図である。 フェイスシールを製造する例示的な方法に関するフロー図である。

本発明は有利には、呼吸器マスクなどの、バックルを有する少なくとも１つの一体型ストラップを有する個人用保護具の物品用の、フェイスシールを提供する。各一体型ストラップは、バックルをストラップへと及び少なくとも部分的にその中に固定するように、バックル上にオーバーモールドされている。各一体型ストラップは（知られているストラップと比較して）相対的に薄く、これにより一体型ストラップは目立たなくなり、このことにより、呼吸器マスクをヘルメット、フード、及び／若しくは他のヘッドギアの下に、並びに／又は個人用保護具の別の物品とともに装着するときに、使用者の快適さが向上する。

本開示に係る例示的な実施形態を詳細に説明する前に、適切な場合には図面において構成要素が慣例的な記号によって表され、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかであろう詳細により本開示を不明瞭にしないように、本開示の実施形態を理解することに関連する特定の詳細のみを示していることが留意される。

本明細書で使用するとき、「第１の（first）」、「第２の（second）」、「上部（top）」、及び「下部（bottom）」、並びに同様なものなどの関係を示す用語は、そのような実体又は要素同士の間の何らかの物理的若しくは論理的関係又は順序を必ずしも必要とする又は示唆することなく、単に１つの実体又は要素を別の実体又は要素と区別するために使用される場合がある。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本明細書で説明する概念を限定することを意図していない。本明細書で使用するとき、単数形の「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、文脈上そうでないことを明確に示していない限り、複数形も含むことを意図している。用語「備える」、「備えている」、「含む」、及び／又は「含んでいる」は、本明細書で使用するとき、言及された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び／又は構成要素の存在を明示し、１つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び／又はそれらの群の存在又は追加を除外しないことが、更に理解されよう。

別様に定義されていない限り、本明細書で使用する全ての用語（技術及び／又は科学用語を含む）は、本開示が属する技術の当業者が一般に理解するものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書及び関連技術の文脈におけるその意味と矛盾しない意味を有するものとして解釈するべきであり、本明細書において明示的にそうであると定義しない限りは、理想化された又は過度に形式ばった意味に解釈されるものではないことが、更に理解されよう。

ここで同様の参照指示が同様の要素を指す図面の図を参照すると、本発明の原理に従って構築されたフェイスシールを含む呼吸保護を提供するための呼吸用マスクの実施形態がこれらの図に示されており、全体が「１０」として示されている。図１を参照すると、マスク１０は、限定するものではないがガス、蒸気、エアロゾル（例えば、塵、霧、及び／若しくは生物剤）、並びに／又は同様なものなどの有害物質に使用者が曝される環境において使用者が装着するように構成された、呼吸器用マスクである。マスク１０は、バックル１６を有する一体型ストラップ１４を有するフェイスシール１２を含む。一体型は、本明細書で使用するとき、例えばフェイスシール１２及びストラップ１４を単一の一体となった部片として成形することによって、フェイスシール１２がストラップ１４を含むように製造されることを意味する。この場合、ストラップ１４は、フェイスシール１２の主要部分を延長したものとなる。マスク１０は、マスク１０が使用される状況及び目的に応じて、他の構成要素を含む。非限定的な例として、マスク１０は一般に、本体１８と、呼吸器（図示せず）を取り付け可能な開口２２を有するフェイスプレート又は窓２０と、マスク１０の内部にあるノーズカップ２４と、を含む。

本体１８は任意の好適な材料、例えば剛性又は半剛性プラスチックから成っている。フェイスシール１２を、マスクを装着するときに使用者の顔の少なくとも一部（例えば、使用者の口及び鼻）の周囲に封止部を生み出すようにフェイスシール１２が構成されるように、マスク本体に取り付けてもよい。フェイスシール１２及び一体型ストラップ１４は、本体１８よりも低いデュロメータ硬さを有する材料から成っていてもよい。非限定的な例として、本体１８は、高密度ポリエチレン（high－density polyethylene）（ＨＤＰＥ）などの剛性プラスチックから成ることができ、一方、フェイスシール１２及び一体型ストラップ１４は、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマ（thermoplastic elastomer）（ＴＰＥ）、ゴム（天然若しくは合成のいずれか）、及び／又は本体１８よりも可撓性の高い他の材料から成ることができる。図１は全ての一体型ストラップ１４がオーバーモールドされたバックル１６を有するように示しているが、オーバーモールドされたバックルを含む一体型ストラップ１４は全てよりも少なくてもよいことが理解されよう。例えば、使用中に使用者の額を覆って配置される一体型ストラップ１４は、オーバーモールドされたバックル１６を含んでもよく、他方で、その他の一体型ストラップ１４は、ストラップ１４とハーネスストラップとの間に、取り付けのための異なる手段を含んでもよい。また、本発明は、図面の図に示すストラップの量に限定されない。示されているよりも少ないか又は多いストラップを実装してもよいことが企図されている。

ここで図２及び図３を参照すると、一体型ストラップ１４及びバックル１６がより詳細に示されている。各一体型ストラップ１４は一般に、第１の又は近位の端部３０と、近位の端部３０とは反対側を向いた第２の又は遠位の端部３２と、を含む。第１の端部３０は、ストラップ１４の、フェイスシール１２の主要部分と接する部分である。第２の端部３２はバックル１６を含む。製造中、ストラップ１４はバックル１６上にオーバーモールドされる。オーバーモールド工程は当技術分野で知られており、本開示の範囲を超えている。バックル１６は、１種以上の剛性材料、例えば、金属、プラスチック、ＨＤＰＥ、又は、バックル１６に取り付けられている追加のストラップによってなどで使用中バックルに張力が及ぼされるときに破砕若しくは破壊されることのない、他の好適な材料から成っている。

図３に示すように、バックル１６はヘッド部分３６と本体部分３８とを含む。ヘッド部分３６はストラップ１４から露出しており、ハーネスストラップなどの追加のストラップの端部が通過してこの追加のストラップを一体型ストラップ１４に固定できる、開口４０を含む。本体部分３８は、ストラップ１４をバックル１６上にオーバーモールドするときのストラップの材料とバックル１６との間の接着を容易にするか又は向上させる、１つ以上の構造的特徴を含む。非限定的な例として、ある実施形態では、本体部分３８は、オーバーモールド工程中にストラップの材料が通過して流れることのできる、複数の開口４４（一部の実施形態では、少なくとも１つの開口４４）と、マスク１０の使用時にハーネスストラップが及ぼし得るようにバックル１６に対してストラップの第２の端部３２から離れる方向に力が及ぼされるときに、バックル１６がストラップ１４の中から引き出されないようにするのを助ける、複数の隆起部又は歯部４６と、を含む。更に、本体部分３８は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０と、第１の表面５０とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２と、を有する。開口４４は、第１の表面５０と第２の表面５２との間を貫通して延びている。隆起部４６の第１の組は、第１の表面５０と第２の表面５２との間で、本体部分３８の第１の縁部又は側面５４に沿って位置付けられており、隆起部４６の第２の組は、第１の表面５０と第２の表面５２との間で、本体部分３８の第１の縁部とは反対側を向いた第２の縁部又は側面５６に沿って位置付けられている。バックル１６はストラップ１４の長手軸線と同軸の長手軸線５８を定めており、隆起部４６の各組は、長手軸線５４と平行な亘長に沿って延びている。複数の開口４４を通るオーバーモールドされる材料の流れが、バックル１６をストラップ１４の中に保持するのを助けることになるが、隆起部４６は、ストラップ１４内での本体部分３８のストラップの第２の端部３２に向かう直線移動に、更に抵抗するように構成されてもよい。ある実施形態では、隆起部４６は、バックル１６を所定位置に維持するのを助けるために返し状に構成されており、各隆起部４６は、長手軸線５８から長手軸線５８に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている第１の表面６２と、長手軸線５８から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて第１の表面６２に接する第２の表面６４と、を有する。

ある実施形態では、本体部分３８は、ストラップ１４の最大厚さＴ_ｍａｘが約０．２インチ以下となるような厚さを有してもよい。ストラップの材料の柔軟性に加えて、ストラップのこの薄さは、マスク１０を装着するときに、特に、ストラップ１４及び／又はバックル１６を使用者の頭部に押し付けて圧縮し得るヘルメットなどの追加のヘッドギアとともにマスク１０を装着するときに、ストラップ１４及びバックル１６が使用者の頭部に対して（例えば使用者の額に対して）及ぼす圧力を低減することができる。

ここで図４を参照すると、フェイスシールを製造する例示的な方法が示されている。少なくとも１つの一体型ストラップ１４を有するフェイスシール１２を製作するために、フェイスシールの型が使用される。この型は任意の数の一体型ストラップ１４を有してもよく、したがってフェイスシール１２は、任意の数の一体型ストラップ１４を有するように製造されてもよい。更に、バックル１６上にオーバーモールドされる一体型ストラップ１４は、全てであっても、全てよりも少なくてもよい。単純にするために、この例示的な方法を、フェイスシール１２が一体型ストラップ１４のうちの１つに単一のバックル１６を含むものとして検討する。第１のステップ１００では、型によって製作される一体型ストラップ１４の第２の又は遠位の端部３２にバックル１６が位置付けられるように、型の中にバックル１６が配置される。第２のステップ１０２では、一体型ストラップ１４を製作するために使用される第１の材料が、これがフェイスシール１２及び一体型ストラップ１４を形成するだけではなく更にバックル１６上にオーバーモールドされるように、型に注入される。この場合、第１の材料は開口４４を通って及び隆起部４６の周囲を流れる。上で検討したように、第１の材料が開口４４の中に存在すること及び隆起部４６の構成の両方により、ストラップ１４内でのバックル本体３８の保持が支援される。次いでフェイスシール１２は型から取り外され、呼吸器マスク１０などの個人用保護具の物品に取り付けられる。

ある実施形態では、呼吸器マスク１０とともに使用されるフェイスシール１２は、一体型ストラップ１４とバックル１６とを含み、この一体型ストラップ１４は、バックル１６の少なくとも一部分上にオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、バックル１６は本体部分３８とヘッド部分３６とを含み、本体部分３８は一体型ストラップ１４の中にある。この実施形態のある態様では、バックル本体部分３８は、少なくとも１つの開口４４と、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０と、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２と、を含み、少なくとも１つの開口４４は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０と第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２との間に延びている。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ（１４）は第１の材料から成っており、バックル（１６）は第２の材料から成っており、第１の材料は第２の材料上に、第１の材料が少なくとも１つの開口（４４）を通って延びるようにオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、本体部分３８は複数の隆起部４６を含む。この実施形態のある態様では、バックル本体部分３８は、第１の側面５４と第１の側面５４とは反対側を向いた第２の側面５６とを更に含み、複数の隆起部４６は第１の側面５４上の第１の組の隆起部４６Ａと第２の側面５６上の第２の組の隆起部４６Ｂとを含み、第１の側面５４及び第２の側面５６の各々は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０と第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２との間に位置付けられている。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ１４は長手軸線５８を含み、複数の隆起部４６の各々は、長手軸線５８から長手軸線５８に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている表面６２を含む。この実施形態のある態様では、複数の隆起部４６の各々の表面６２は第１の表面６２であり、複数の隆起部４６の各々は、長手軸線５８から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて第１の表面６２に接する第２の表面６４を更に含む。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ１４及びフェイスシール１２は、第１の材料から成る。

この実施形態のある態様では、第２の材料は、第１の材料よりも大きいデュロメータ硬さを有する。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ１４は０．２インチ以内の最大厚さＴ_ｍａｘを有する。

ある実施形態では、呼吸器マスク１０は本体１８と本体１８に結合されたフェイスシール１２とを含み、フェイスシール１２は少なくとも１つの一体型ストラップ１４と少なくとも１つのバックル１６とを含み、少なくとも１つの一体型ストラップ１４は、少なくとも１つのバックル１６のうちの対応する１つの少なくとも一部分上にオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、少なくとも１つのバックル１６は本体部分３８とヘッド部分３６とを含み、少なくとも１つの一体型ストラップ１４は、少なくとも１つのバックル１６のうちの対応する１つの本体部分３８上にオーバーモールドされている。

この実施形態のある態様では、本体部分３８は少なくとも１つの開口４４を含む。

この実施形態のある態様では、本体部分３８は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０及び第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２と、第１の側面５４及び第１の側面５４とは反対側を向いた第２の側面５６と、を含み、第１の側面５４及び第２の側面５６は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０と第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２との間にある。

この実施形態のある態様では、本体部分３８は、第１の少なくとも実質的に平坦な表面５０と第２の少なくとも実質的に平坦な表面５２との間に延びている複数の開口４４と、第１の側面５４上の隆起部４６の第１の組及び第２の側面５６上の隆起部４６の第２の組と、を更に含む。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ１４は長手軸線５８を含み、複数の隆起部４６の各々は、長手軸線５８から長手軸線５８に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている表面６２を含む。この実施形態のある態様では、複数の隆起部４６の各々の表面６２は第１の表面６２であり、複数の隆起部４６の各々は、長手軸線５８から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて第１の表面６２に接する第２の表面６４を更に含む。

この実施形態のある態様では、一体型ストラップ１４は０．２インチ以内の最大厚さＴ_ｍａｘを有する。

実施形態では、少なくとも１つの一体型ストラップ１４を有する呼吸器マスク１０用フェイスシール１２を製造する方法は、バックル１６が少なくとも１つの一体型ストラップ１４の遠位端３２に位置付けられるようにフェイスシール１２用の型の中にバックル１６を配置することであって、バックル１６は第１の材料から成っており、バックル１６はヘッド部分３６と本体部分３８とを有し、本体部分３８は少なくとも１つの開口４４と複数の構造的特徴４６とを有する、配置することと、バックルヘッド部分３６が少なくとも１つの一体型ストラップ１４の遠位端３２から露出するように、かつ、第２の材料が少なくとも１つの開口４４を通り、複数の構造的特徴４６の周囲を流れるようにバックル本体部分３８上に第２の材料をオーバーモールドすることであって、複数の構造的特徴４６はバックル本体部分３８を少なくとも１つの一体型ストラップ１４の中に保持するように構成されている、オーバーモールドすることと、を含む。

当業者であれば、本発明が、本明細書に具体的に示して説明したものに限定されないことが理解されるであろう。更に、上記に反対の記載がない限り、添付図面の全てが一定の縮尺ではないことに留意されたい。上記の教示に照らして、添付の特許請求の範囲のみによって限定される本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、様々な修正形態及び変形形態が可能である。

１０…呼吸器マスク、１２…フェイスシール、１４…一体型ストラップ、１６…バックル、１８…本体、３６…ヘッド部分、３８…本体部分、４６…隆起部（構造的特徴）。

Claims (20)

1. 呼吸器マスク（１０）とともに使用されるフェイスシール（１２）であって、
   一体型ストラップ（１４）と、
   バックル（１６）と、を備え、前記一体型ストラップ（１４）は前記バックル（１６）の少なくとも一部分上にオーバーモールドされている、フェイスシール（１２）。
2. 前記バックル（１６）は本体部分（３８）とヘッド部分（３６）とを含み、前記本体部分（３８）は前記一体型ストラップ（１４）の中にある、請求項１に記載のフェイスシール（１２）。
3. 前記本体部分（３８）は、少なくとも１つの開口（４４）と、第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）と、前記第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面（５２）と、を含み、前記少なくとも１つの開口（４４）は、前記第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）と前記第２の少なくとも実質的に平坦な表面（５２）との間に延びている、請求項２に記載のフェイスシール（１２）。
4. 前記一体型ストラップ（１４）は第１の材料から成っており、前記バックル（１６）は第２の材料から成っており、前記第１の材料は前記第２の材料上に、前記第１の材料が前記少なくとも１つの開口（４４）を通って延びるようにオーバーモールドされている、請求項３に記載のフェイスシール（１２）。
5. 前記バックル本体部分（３８）は複数の隆起部（４６）を含む、請求項３に記載のフェイスシール（１２）。
6. 前記バックル本体部分（３８）は第１の側面（５４）と前記第１の側面（５４）とは反対側を向いた第２の側面（５６）とを更に含み、前記複数の隆起部（４６）は前記第１の側面（５４）上の第１の組の隆起部（４６Ａ）と前記第２の側面（５６）上の第２の組の隆起部（４６Ｂ）とを含み、前記第１の側面（５４）及び前記第２の側面（５６）の各々は、前記第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）と前記第２の少なくとも実質的に平坦な表面（５２）との間に位置付けられている、請求項５に記載のフェイスシール（１２）。
7. 前記一体型ストラップ（１４）は長手軸線（５８）を含み、前記複数の隆起部（４６）の各々は、前記長手軸線（５８）から前記長手軸線（５８）に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている表面（６２）を含む、請求項５に記載のフェイスシール（１２）。
8. 前記複数の隆起部（４６）の各々の前記表面（６２）は第１の表面（６２）であり、前記複数の隆起部（４６）の各々は、前記長手軸線（５８）から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて前記第１の表面（６２）に接している第２の表面（６４）を更に含む、請求項７に記載のフェイスシール（１２）。
9. 前記一体型ストラップ（１４）及び前記フェイスシール（１２）は前記第１の材料から各々成っている、請求項４に記載のフェイスシール（１２）。
10. 前記第２の材料は前記第１の材料よりも大きいデュロメータ硬さを有している、請求項４に記載のフェイスシール（１２）。
11. 前記一体型ストラップ（１４）は０．２インチ以内の最大厚さ（Ｔ_ｍａｘ）を有している、請求項１に記載のフェイスシール（１２）。
12. 本体（１８）と、
    前記本体（１８）に結合されたフェイスシール（１２）と、を備える呼吸器マスク（１０）であって、
    前記フェイス（１２）シールは、
    少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）と、
    少なくとも１つのバックル（１６）と、を含み、前記少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）は、前記少なくとも１つのバックル（１６）のうちの対応する１つの少なくとも一部分上にオーバーモールドされている、呼吸器マスク（１０）。
13. 前記少なくとも１つのバックル（１６）は本体部分（３８）とヘッド部分（３６）とを含み、前記少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）は、前記少なくとも１つのバックル（１６）のうちの前記対応する１つの前記本体部分（３８）上にオーバーモールドされている、請求項１２に記載の呼吸器マスク（１０）。
14. 前記本体部分（３８）は少なくとも１つの開口（４４）を含む、請求項１３に記載の呼吸器マスク（１０）。
15. 前記本体部分（３８）は、
    第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）及び前記第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）とは反対側を向いた第２の少なくとも実質的に平坦な表面（５２）と、
    第１の側面（５４）及び前記第１の側面（５４）とは反対側を向いた第２の側面（５６）と、を含み、前記第１の側面（５４）及び前記第２の側面（５６）は、前記第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）と前記第２の少なくとも実質的に平坦な表面（５２）との間にある、請求項１３に記載の呼吸器マスク（１０）。
16. 前記本体部分（３８）は、
    前記第１の少なくとも実質的に平坦な表面（５０）と前記第２の少なくとも実質的に平坦な表面（５２）との間に延びている複数の開口（４４）と、
    前記第１の側面（５４）上の第１の組の隆起部（４６Ａ）及び前記第２の側面（５６）上の第２の組の隆起部（４６Ｂ）と、を更に含む、請求項１５に記載の呼吸器マスク（１０）。
17. 前記一体型ストラップ（１４）は長手軸線（５８）を含み、前記第１の組の隆起部（４６Ａ）及び前記第２の組の隆起部（４６Ｂ）の各々は、前記長手軸線（５８）から前記長手軸線（５８）に対して少なくとも実質的に垂直な方向に延びている表面（６２）を含む、請求項１６に記載の呼吸器マスク（１０）。
18. 前記第１の組の隆起部（４６Ａ）及び前記第２の組の隆起部（４６Ｂ）の各々の前記表面（６２）は第１の表面（６２）であり、前記第１の組の隆起部（４６Ａ）及び前記第２の組の隆起部（４６Ｂ）の各々は、前記長手軸線（５８）から約９０°よりも小さい角度となる方向に延びて前記第１の表面（６２）に接している第２の表面（６４）を更に含む、請求項１７に記載の呼吸器マスク（１０）。
19. 前記一体型ストラップ（１４）は０．２インチ以内の最大厚さ（Ｔ_ｍａｘ）を有している、請求項１２に記載の呼吸器マスク（１０）。
20. 少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）を有している、呼吸器マスク（１０）用フェイスシール（１２）を製造する方法であって、バックル（１６）が前記少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）の遠位端（３２）に位置付けられるようにフェイスシール（１２）用の型の中に前記バックル（１６）を配置することであって、
    前記バックル（１６）は第１の材料から成っており、前記バックル（１６）はヘッド部分（３６）と本体部分（３８）とを有しており、前記本体部分（３８）は少なくとも１つの開口（４４）と複数の構造的特徴（４６）とを有している、ことと、
    前記バックルヘッド部分（３６）が前記少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）の遠位端（３２）から露出するように、かつ、第２の材料が前記少なくとも１つの開口（４４）を通り、前記複数の構造的特徴（４６）の周囲を流れるように前記バックル本体部分（３８）上に前記第２の材料をオーバーモールドすることであって、前記複数の構造的特徴（４６）は前記バックル本体部分（３８）を前記少なくとも１つの一体型ストラップ（１４）の中に保持するように構成されている、ことと、を含む、方法。
    
    

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