JP2022075251A - 光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法 - Google Patents

光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022075251A
JP2022075251A JP2020185924A JP2020185924A JP2022075251A JP 2022075251 A JP2022075251 A JP 2022075251A JP 2020185924 A JP2020185924 A JP 2020185924A JP 2020185924 A JP2020185924 A JP 2020185924A JP 2022075251 A JP2022075251 A JP 2022075251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin member
optical
outer cover
resin
connector cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020185924A
Other languages
English (en)
Inventor
泰介 長崎
Taisuke Nagasaki
寿久 横地
Toshihisa Yokochi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2020185924A priority Critical patent/JP2022075251A/ja
Priority to CN202111147894.3A priority patent/CN114442240A/zh
Priority to US17/495,896 priority patent/US11698504B2/en
Publication of JP2022075251A publication Critical patent/JP2022075251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/443Protective covering
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/40Mechanical coupling means having fibre bundle mating means
    • G02B6/406Mechanical coupling means having fibre bundle mating means of the ferrule type, connecting a plurality of pairs of ferrules
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4479Manufacturing methods of optical cables
    • G02B6/4486Protective covering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B11/00Communication cables or conductors
    • H01B11/22Cables including at least one electrical conductor together with optical fibres

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制することのできる光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法を提供する。【解決手段】光コネクタケーブルは、複数の光ファイバ11及び複数の光ファイバを覆う外被13を有し、複数の光ファイバの端部が外被の端面から外部に延在する光ケーブル10と、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材20と、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を併せて覆う第2樹脂部材30と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法に関する。
特許文献1には、光コネクタケーブルの一例が開示されている。この光コネクタケーブルは、光ケーブルと金属部材と樹脂部材とを備える。光ケーブルは、X軸方向に延びる光ファイバと、光ファイバに沿って設けられる抗張力繊維と、光ファイバ及び抗張力繊維を覆う外被とを有する。光ファイバ及び抗張力繊維は、外被の一端から外に延在している。また、金属部材は、外被の一端から外に延在した抗張力繊維が巻き付けられる巻き付け構造を有する。樹脂部材は、外被の一端から外に延在した光ファイバ及び金属部材を保持し、金属部材の巻き付け構造が樹脂部材内に埋め込まれている。
特開2019-200385号公報 特開2019-078776号公報
従来の光コネクタケーブルにおいて、光コネクタケーブルが引っ張られた際に樹脂部材から光ファイバが抜けることを防止するために樹脂部材を硬い材料で成形することがある。しかしながら、樹脂部材を硬い材料で成形する場合、光コネクタケーブルが曲げられた際に樹脂部材が変形しにくく光ケーブルの外被又は内部の光ファイバが損傷してしまうおそれがある。一方、曲げによる損傷を防止するために柔らかい材料から樹脂部材を成形すると、光ファイバが樹脂部材から抜けやすくなってしまう。そこで、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制できる技術が望まれている。
本開示は、引っ張り及び曲げによる破損を抑制できる光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
本開示の光コネクタケーブルは、複数の光ファイバ及び複数の光ファイバを覆う外被を有し、複数の光ファイバの端部が外被の端面から外部に延在する光ケーブルと、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材と、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を併せて覆う第2樹脂部材と、を備える。
本開示の光コネクタケーブルの製造方法は、複数の光ファイバ及び複数の光ファイバを覆う外被を有し、複数の光ファイバの端部が外被の端面から外部に延在する光ケーブルを準備する工程と、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部を第1金型内に配置する工程と、第1金型内に成形用樹脂を充填し、複数の光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材を成形する工程と、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を第2金型内に配置する工程と、第2金型内に成形用樹脂を充填し、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を併せて覆う第2樹脂部材を成形する工程と、を備える。
本開示によれば、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制することができる。
図1は、一実施形態に係る光コネクタケーブルの端部を示す斜視図である。 図2は、図1に示す光コネクタケーブルの分解斜視図である。 図3は、第1樹脂部材及び第2樹脂部材が取り付けられた光ケーブルの端部を拡大した斜視図である。 図4は、図3に示す斜視図において第2樹脂部材を破線で図示し、内部構造を示した図である。 図5は、第1樹脂部材を示す斜視図である。 図6は、第2樹脂部材を示す斜視図である。 図7は、第1変形例に係る光コネクタケーブルが有する光ケーブルの端部を拡大した斜視図である。 図8は、図7に示す光ケーブルに取り付けられるリング部材を示す斜視図である。 図9は、第2変形例に係る光コネクタケーブルが有する光ケーブルの端部を拡大した斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光コネクタケーブルは、複数の光ファイバ及び複数の光ファイバを覆う外被を有し、複数の光ファイバの端部が外被の端面から外部に延在する光ケーブルと、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材と、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を併せて覆う第2樹脂部材と、を備える。
この光コネクタケーブルでは、第1樹脂部材と第2樹脂部材の異なる材料を組み合わせることによって、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制できる。
一実施形態として、第2樹脂部材のヤング率は、第1樹脂部材のヤング率よりも小さくてもよい。この実施形態によれば、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部がヤング率の大きい第1樹脂部材によって保持される。これにより、光コネクタケーブルが引っ張られた場合であっても光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材が変形しにくいため、光ファイバが第1樹脂部材から抜けにくい。一方、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部は、ヤング率の小さい第2樹脂部材によって覆われる。これにより、光コネクタケーブルが曲げられた場合に第1樹脂部材よりも柔軟性のある変形しやすい第2樹脂部材が光ケーブルの外被と接触するので、光ケーブルの外被及び当該外被の内部に収容される光ファイバの損傷が防止される。すなわち、光ケーブルの端部に取り付けられる樹脂部材をヤング率の異なる複数の樹脂部材によって形成することにより、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制できる。
一実施形態として、第1樹脂部材は、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部を覆う第1筒部を有していてもよい。第1筒部の端面は、外被の端面と接触し、第2樹脂部材は、第1筒部の端面と外被の端面との接触部分を覆う第2筒部を有していてもよい。この実施形態によれば、光ファイバを覆う第1筒部の端面と外被の端面とが接触するだけでなく、これらの端面の接触部分が第2樹脂部材によって更に覆われる。これにより、光ファイバの露出部分を小さくすることができ、光ファイバの損傷を防止することができる。
一実施形態として、第1樹脂部材のヤング率は、250MPa以上1000MPa以下であり、第2樹脂部材のヤング率は、10MPa以上150MPa以下であってもよい。この実施形態によれば、第1樹脂部材がヤング率の比較的大きい変形しにくい樹脂部材であるので、光コネクタケーブルが引っ張られた場合であっても光ファイバが第1樹脂部材から抜けにくい。一方、第2樹脂部材がヤング率の比較的小さい柔軟性を有する樹脂部材であるので、光コネクタケーブルが曲げられた際に光ケーブルの外被及び外被内部の光ファイバが損傷しにくい。すなわち、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制できる。
一実施形態として、第1樹脂部材は、ナイロン樹脂からなり、第2樹脂部材は、塩化ビニル樹脂からなっていてもよい。この実施形態によれば、第1樹脂部材が変形しにくいナイロン樹脂を用いて成形されるので、光コネクタケーブルが引っ張られた場合に光ファイバが第1樹脂部材から抜けにくい。一方、第2樹脂部材が、一般的にナイロン樹脂よりも柔軟性のある塩化ビニル樹脂を用いて成形されるので、光コネクタケーブルが曲げられた際に光ケーブルの外被及び外被内部の光ファイバが損傷しにくい。すなわち、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制できる。
一実施形態として、外被の端部を囲むリング部材を更に備えてもよい。リング部材は、外側に向かって突出する凸部を有してもよい。第2樹脂部材は、凸部を覆うように設けられてもよい。この実施形態によれば、リング部材の凸部が第2樹脂部材に引っ掛かり、第2樹脂部材が外被の端部から脱落することを防止できる。
一実施形態として、凸部は、リング部材の円周方向に沿って複数設けられてもよい。この実施形態によれば、第2樹脂部材が外被の端部から脱落することをより一層防止できる。
一実施形態として、第2樹脂部材は、外被の表面の一部を露出させる孔部を有してもよい。孔部には、第2樹脂部材と外被とを固定する接着部が設けられてもよい。この実施形態によれば、第2樹脂部材と外被とが接着部によって固定されるので、第2樹脂部材が外被の端部から脱落することを防止できる。
一実施形態として、孔部は、光ケーブルの延在方向に沿って複数設けられてもよい。この実施形態によれば、接着剤を複数の孔部に設けることが可能となり、第2樹脂部材を外被に対してより強固に固定できる。これにより、第2樹脂部材が外被の端部から脱落することをより一層防止できる。
一実施形態として、光ケーブルは、複数の電線を更に有してもよい。複数の電線の端部は、外被の端面から外部に延在してもよい。第1樹脂部材は、複数の光ファイバの端部と、複数の電線の端部とを併せて保持してもよい。この実施形態によれば、第2樹脂部材よりもヤング率の大きい変形しにくい第1樹脂部材によって電線の端部が保持される。これにより、光コネクタケーブルが引っ張られた場合に電線が第1樹脂部材から抜けにくい。一方、第2樹脂部材は、第1樹脂部材よりもヤング率が小さく柔軟性のある部材のため、光コネクタケーブルが曲げられた場合に光ケーブルの外被に収容される電線が損傷することを防止できる。
本開示の一実施形態に係る光コネクタケーブルの製造方法は、複数の光ファイバ及び複数の光ファイバを覆う外被を有し、複数の光ファイバの端部が外被の端面から外部に延在する光ケーブルを準備する工程と、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部を第1金型内に配置する工程と、第1金型内に成形用樹脂を充填し、複数の光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材を成形する工程と、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を第2金型内に配置する工程と、第2金型内に成形用樹脂を充填し、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を併せて覆う第2樹脂部材を成形する工程と、を備える。
この光コネクタケーブルの製造方法では、第1樹脂部材を成形した後に、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部を覆う第2樹脂部材を射出成形する。そのため、第2樹脂部材が第1樹脂部材の表面に密着して設けられる。これにより、光コネクタケーブルの機械的強度を向上させることができる。
一実施形態として、第2樹脂部材のヤング率は、第1樹脂部材のヤング率よりも小さくてもよい。この実施形態によれば、外被の端面から外部に延在する複数の光ファイバの端部がヤング率の大きい第1樹脂部材によって保持される。これにより、光コネクタケーブルが引っ張られた場合であっても光ファイバの端部を保持する第1樹脂部材が変形しにくいため、光ファイバが第1樹脂部材から抜けにくい。一方、第1樹脂部材の少なくとも一部及び外被の端部は、ヤング率の小さい第2樹脂部材によって覆われる。これにより、光コネクタケーブルが曲げられた場合に第1樹脂部材よりも柔軟性のある変形しやすい第2樹脂部材が光ケーブルの外被と接触するので、光ケーブルの外被及び当該外被の内部に収容される光ファイバの損傷が防止される。すなわち、光ケーブルの端部に取り付けられる樹脂部材をヤング率の異なる複数の樹脂部材によって形成することにより、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブルの破損を抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示に係る光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1及び図2を参照して、一実施形態に係る光コネクタケーブル1について説明する。図1は、一実施形態に係る光コネクタケーブル1の端部を示す斜視図である。図2は、図1に示す光コネクタケーブル1の分解斜視図である。光コネクタケーブル1は、例えばデバイス間において光信号及び電気信号を送受信するために使用されるケーブルであり、例えばアクティブ光ケーブル(AOC:Active optical cable)であってもよく、USB Type-Cの規格に準拠したプラグサイズのケーブルであってもよい。
図1及び図2では、光コネクタケーブル1の一端を示しているが、光コネクタケーブル1の他端も同様の構成を有していてもよいし、他の構成であってもよい。図1及び図2に示すように、光コネクタケーブル1は、コネクタモジュール2及び光ケーブル10を備えている。以下の説明では、コネクタモジュール2の延在方向を方向Xとし、コネクタモジュール2の幅方向を方向Yとし、コネクタモジュール2の厚み方向を方向Zとする。本実施形態において、方向X、方向Y及び方向Zは、互いに直交している。また、光コネクタケーブル1の先端側を前側とし、方向Xに沿って逆側を後側として説明を行うことがある。
コネクタモジュール2は、光ケーブル10の一方の端部に接続され、光ケーブル10からの光信号を電気信号に変換して外部に出力すると共に、外部からの電気信号を光信号に変換して光ケーブル10に出力する機能を有するモジュールである。コネクタモジュール2は、コネクタ3、基板4、レンズモジュール5、収容部材6、7、及び、カバー8を備えている。
コネクタ3は、扁平形状を有する部材であり、基板4の端部に取り付けられている。コネクタ3は、光コネクタケーブル1が接続されるデバイスに設けられた受け口へと挿入可能な大きさ及び形状を有する。光ケーブル10から伝送された光信号が基板4上に搭載された光電変換素子(不図示)によって電気信号へと変換され、コネクタ3は、当該電気信号を外部のデバイスへと送出する。また、コネクタ3は、外部のデバイスからの電気信号を光電変換素子へと送出する。
基板4は、各種の光素子及び電子素子が搭載される板状部材である。基板4は、例えば方向Zに沿う厚みが0.2mm以上1.0mm以下の薄い基板であってもよい。基板4は平面視において略長方形状に形成され、その長手方向が方向Xに沿うように配置される。基板4の長手方向の幅は、例えば12mm以上16mm以下であってもよい。基板4の表面及び内部には、ICや電子素子等を電気的に接続するための各種配線(不図示)が設けられていてもよい。基板4が有する当該配線は、光ケーブル10が有する複数の電線と電気的に接続されてもよい。
レンズモジュール5は、基板4に載置される板状部品であり、光ケーブル10が有する複数の光ファイバと基板4上に搭載された光電変換素子(不図示)とを光学的に結合させる部材である。光電変換素子は、対応する光ファイバから入射する光、又は対応する光ファイバへ出射する光を光電変換する素子である。光電変換素子は、例えばPD(Photodiode)等の受光素子、又はVCSEL(Vertical CavitySurface Emitting LASER)等の発光素子であってもよい。光電変換素子は、基板4の厚み方向においてレンズモジュール5と重畳する位置に設けられている。光ファイバから水平方向に出射される光は、レンズモジュール5が有するミラー(不図示)によって垂直方向に伝搬する光へと変換された後に光電変換素子へと入射する。また、光電変換素子から垂直方向に出射される光は、レンズモジュール5が有するミラーによって水平方向に伝搬する光へと変換された後に光ファイバへと入射する。レンズモジュール5のうち少なくとも一部は、光が伝搬可能な透明な材料(例えばガラス等)によって構成される。
収容部材6、7は、基板4、レンズモジュール5及び第1樹脂部材20等を収容するケース部材である。収容部材6、7は、例えばSUS(Steel Used Stainless)等の金属から形成されていてもよい。収容部材6、7は、基板4を上側及び下側からそれぞれ挟み込むように設けられる。収容部材6は、方向Xに沿って延在する一対の側壁6a、6bを有する。一対の側壁6a、6bは、方向Yにおいて互いに対向している。収容部材7は、収容部材6と同様に、方向Xに沿って延在する一対の側壁7a、7bを有する。一対の側壁7a、7bは、方向Yにおいて互いに対向している。収容部材6は、その側壁6a、6bが収容部材7の側壁7a、7bと方向Yにおいて重なるように収容部材7と組み合わせられる。側壁6a、6b及び側壁7a、7bは、それぞれ係止部(例えば、突部又は当該突部がはまる切欠き)を有しており、収容部材6が収容部材7に対して固定可能となっている。
カバー8は、コネクタ3、収容部材6、7等を収容するケース部材である。カバー8は、例えば樹脂又は金属から形成されていてもよい。カバー8は、本体部8a及びキャップ部8bを有する。本体部8aは、筒状の部材であり、断面視において略矩形状に形成されている。本体部8aの内部にはコネクタ3の一部、収容部材6、7、第1樹脂部材20の一部が収容される。本体部8aの方向Zに沿う厚みは、例えば6.5mm以下であってもよい。本体部8aの前端には開口9aが設けられ、後端には後側壁9bが設けられている。後側壁9bは円形の孔を有しており、当該孔に第2樹脂部材30の第2筒部31(図3を参照)を挿通可能となっている。キャップ部8bは、本体部8aの開口9aに取り付けられる部材である。キャップ部8bは、コネクタ3の外形に対応した形状の開口部を有する。光コネクタケーブル1が組み立てられた状態において、コネクタ3の先端部分はキャップ部8bの開口部からカバー8の外部へと突き出るように配置される。
図3及び図4を参照して、光ケーブル10の詳細な構成について説明する。図3は、第1樹脂部材20及び第2樹脂部材30が取り付けられた光ケーブル10の端部を拡大した斜視図である。図4は、図3に示す斜視図において第2樹脂部材30を破線で図示し、内部構造を示した図である。
光ケーブル10は、光信号及び電気信号を伝送するケーブルであり、複数の光ファイバ11、複数の電線12及び外被13を有する。光ファイバ11は、光信号を伝達するための部材である。光ファイバ11は、その大部分が外被13の内部に収容され、端部が外被13の端面から外部に延在している。外被13の内部では、複数の光ファイバ11は束状に密集して配列されている。一方、外被13の外部では、複数の光ファイバ11の端部が方向Yに沿って一次元状に配列されている。複数の光ファイバ11の端部が方向Yに沿って配列されていることにより、光ケーブル10を基板4に容易に実装することができる。光ファイバ11のうち外被13の端面から外側に延在する部分(以下、外側延在部分という。)は、第1樹脂部材20によって保持されている。上述した光ファイバ11の配列の移行は、第1樹脂部材20の内部において行われる。
各光ファイバ11は、例えば、コア及び当該コアを囲むクラッドからなるガラスファイバを、樹脂で被覆することにより形成されてもよい。各光ファイバ11は、シングルモード光ファイバ(SMF)又はマルチモード光ファイバ(MMF)であってもよい。本実施形態においては、4本の光ファイバ11が設けられているが、光ファイバ11の本数は限定されない。
電線12は、光信号を伝達するための部材である。電線12は、その大部分が外被13の内部に収容され、端部が外被13の端面から外部に延在している。外被13の内部では、複数の電線12は、複数の光ファイバ11の束を囲む円周上に沿って二次元状に配列されている。外被13の外部では、複数の電線12は方向Yに沿って並ぶように配列されている。複数の電線12の端部が方向Yに沿って配列されていることにより、光ケーブル10を基板4に容易に実装することができる。電線12のうち外被13の端面から外側に延在する部分(以下、外側延在部分という。)は、第1樹脂部材20によって保持されている。上述した電線12の配列の移行は、第1樹脂部材20の内部において行われる。
各電線12は、例えば、金属材料からなる心線を樹脂で被覆することにより形成されるメタル線であってもよい。本実施形態においては、11本の電線12が設けられているが、電線12の本数は限定されない。このように、光ケーブル10は、光ファイバ11及び電線12を有しており、光電気複合ケーブルとして構成されている。光ケーブル10は、電線12を備えていなくてもよい。
外被13は、複数の光ファイバ11及び複数の電線12を覆う樹脂被覆である。外被13の外径、すなわち光ケーブル10のケーブル径は、例えば3mm以上5mm以下であってもよい。光ケーブル10は、抗張力繊維を更に有していてもよい。抗張力繊維は、外被13の内部において複数の光ファイバ11及び複数の電線12の隙間に設けられていてもよい。抗張力繊維は、極細径のアラミド繊維であってもよい。アラミド繊維として、例えばケブラー(登録商標)が用いられてもよい。抗張力繊維は、所定の張力が掛けられた状態で設けられ、端部が第1樹脂部材20に固定されていてもよい。
光ケーブル10の端部には、第1樹脂部材20及び第2樹脂部材30が設けられている。第1樹脂部材20は、光ファイバ11の外側延在部分及び電線12の外側延在部分を併せて保持する部材である。第2樹脂部材30は、第1樹脂部材20の少なくとも一部、及び外被13の端部を覆う部材である。まず、第1樹脂部材20の詳細な構成について、図4及び図5を参照して説明する。図5は、第1樹脂部材20を示す斜視図である。
第1樹脂部材20は、図4に示すように、光ファイバ11及び電線12の外側延在部分のうち外被13の端面側の領域(以下、後方領域という。)を覆うように設けられる。外側延在部分のうち後方領域よりも先端側の領域(以下、前方領域という。)は、第1樹脂部材20から外部に延在している。光ファイバ11及び電線12の前方領域は、基板4上の配線又はレンズモジュール5に接続される。第1樹脂部材20は、第1筒部21と、本体部22とを備える。第1筒部21は、光ファイバ11及び電線12それぞれの外側延在部分を保持する部材であり円筒状に成形されている。第1筒部21は、図5に示すように、前側端面21a、及び方向Xにおいて前側端面21aの逆側に位置する後側端面21bを有する。図4に示すように、光コネクタケーブル1が組み立てられた状態において、後側端面21bは外被13の端面と接触する。第1筒部21の外径は、外被13の外径と略同一の大きさを有する。
本体部22は、第1筒部21と共に、光ファイバ11及び電線12それぞれの外側延在部分を保持する部材であり略直方体形状に成形されている。本体部22は、第1筒部21の前側端面21a側において、その長手方向が方向Yに沿うように設けられている。本体部22は、図5に示すように前側端面22a及び後側端面22bを有する。前側端面22a及び後側端面22bは、方向Xにおいて互いに対向する面である。前側端面22aは、本体部22の内側(後側端面22b側)に向かって窪む溝部23を有する。溝部23は、方向Yに沿って設けられており基板4の端部が挿入される。溝部23は、方向Zにおける幅が基板4の厚みよりも僅かに大きく形成されている。溝部23と基板4の端部とは、例えば接着剤を用いて互いに固定されてもよい。
前側端面22aのうち溝部23よりも上側の領域には、突出部24及び一対の突出部25が設けられている。突出部24は、方向Yにおける前側端面22aの中央部分に設けられている。一対の突出部25は、方向Yにおいて突出部24を挟むように設けられている。突出部24は、方向Xにおける長さが一対の突出部25それぞれの長さよりも大きく形成されている。突出部24は、第1樹脂部材20の上下方向に開口する貫通窓部24aを有する。複数の光ファイバ11は、貫通窓部24aの内部空間を方向Xに沿って通過するように配置される。光ファイバ11の一部は、貫通窓部24aにおいて外部に露出していてもよい。これにより、本体部22における光ファイバ11の状態(例えば、位置関係や延在方向等)を容易に確認することができる。
本体部22の後側端面22bは、方向Y及び方向Zに沿って延在する平坦な面である。光コネクタケーブル1が組み立てられた状態において、本体部22の後側端面22bは、後述する第2樹脂部材30の前側端面31a、33aと接触する(図4を参照)。
第1樹脂部材20の内部には、複数の光ファイバ11及び複数の電線12がそれぞれ挿通される複数の貫通孔(不図示)が設けられている。各貫通孔の一端は第1筒部21が有する後側端面21bにおいて開口する。また、各貫通孔の他端は、前側端面22aのうち溝部23よりも下側の領域、及び複数の突出部24、25の先端面において開口する(図4を参照)。第1樹脂部材20の内部において、複数の光ファイバ11及び複数の電線12の配列態様が変化する。上述したように、複数の光ファイバ11及び複数の電線12は、外被13の内部においては束状に密集した配列であるが、第1樹脂部材20の内部において方向Yに沿って2列に並ぶ配列へと移行する。
第1樹脂部材20は、後述する第2樹脂部材30よりも大きいヤング率を有している。第1樹脂部材20のヤング率は、例えば250MPa以上1000MPa以下であってもよい。ヤング率は、JIS規格JIS K7161に基づいて測定される値である。第1樹脂部材20の材料は、例えばナイロン樹脂、エポキシ樹脂、等であってもよい。第1樹脂部材20は、第2樹脂部材30よりも変形しにくい比較的硬い樹脂材料から成形されてもよい。
第2樹脂部材30の詳細な構成について、図3、図4及び図6を参照して説明する。図6は、第2樹脂部材30を示す斜視図である。第2樹脂部材30は、図4に示すように、第1樹脂部材20の第1筒部21及び外被13の端部を覆うように設けられる。第2樹脂部材30は、第2筒部31と、一対の突出部33とを備える。第2筒部31は、方向Xに沿って延在する円筒状の部材である。第2筒部31は、図6に示すように、前側端面31a、及び方向Xにおいて前側端面31aの逆側に位置する後側端面31bを有する。前側端面31aは、第1樹脂部材20の本体部22が有する後側端面22b(図5を参照)と接触する。
第2樹脂部材30の内部には、挿通部32が設けられている。挿通部32は、方向Xに沿って設けられた円柱状の空間であり、前側端面31aと後側端面31bとを繋いでいる。図4に示すように、挿通部32には、第1樹脂部材20の第1筒部21及び外被13の端部が挿通される。このとき、第1筒部21の後側端面21bと外被13の端面との接触部分は挿通部32の内部に位置する。第2樹脂部材30の第2筒部31と外被13とが重なる部分の方向Xに沿う長さD(外被13の端面から第2筒部31の後側端面31bまでの長さ)は、5mm以上であってもよく、6.5mm以上であることが好ましい。長さDが大きいほど、第2樹脂部材30と外被13とが接触する面積が大きくなるので、光コネクタケーブル1の曲げに対する強度が向上する。
一対の突出部33は、第2筒部31の前端部の外表面から第2筒部31の外側に向かって突出する部材である。一対の突出部33は、方向Yに沿って互いに逆向きに突出している。各突出部33は、前側端面33a、及び方向Xにおいて前側端面33aの逆側に位置する後側端面33bを有する。前側端面33aは、第1筒部21の前側端面31aと連続する平坦な面である。前側端面33aは、第1樹脂部材20の本体部22が有する後側端面22b(図5を参照)と接触する。
各突出部33は、貫通孔34をそれぞれ有する。貫通孔34は、前側端面33aと後側端面33bとを繋ぐ孔である。光コネクタケーブル1が組み立てられた状態において、突出部33の後側端面33bは、カバー8の本体部8a(図2を参照)が有する後側壁9bの内面と接触する。後側壁9bの内面には、前方に向かって突き出る一対の凸部(不図示)が設けられている。第2樹脂部材30が有する貫通孔34には、後側壁9bの内面に設けられた凸部が挿入される。これにより、カバー8の内部において、第2樹脂部材30及び第2樹脂部材30に接続された第1樹脂部材20等の各種部材の位置がずれることを防止できる。
第2樹脂部材30は、第1樹脂部材20よりも小さいヤング率を有している。第2樹脂部材30のヤング率は、例えば10MPa以上150MPa以下であってもよい。ヤング率は、JIS規格JIS K7161に基づいて測定される値である。第2樹脂部材30の材料は、例えば塩化ビニル樹脂(PVC:polyvinyl chloride)等であってもよい。第2樹脂部材30は、第1樹脂部材20よりも柔軟性のある比較的柔らかい樹脂材料から成形されてもよい。
光コネクタケーブル1の製造方法について説明する。まず、光ケーブル10の端部に第1樹脂部材20を成形する方法を説明する。第1樹脂部材20は、成形用樹脂を用いて射出成形される。第1樹脂部材20を成形する際には、最初に、光ケーブル10の一端側において、外被13を所定の長さ分取り除き、複数の光ファイバ11及び複数の電線12を外被13の端面から外部に延在させる。続いて、光ファイバ11及び電線12それぞれの外側延在部分を所望の位置において固定する固定機構を有する第1金型(不図示)に、光ケーブル10の端部を配置する。この状態で、第1金型の樹脂射出領域に溶解した成形用樹脂を充填することにより第1樹脂部材20が成形される。所定の冷却期間が経過した後、第1樹脂部材20が取り付けられた光ケーブル10を第1金型から取り出す。第1筒部21及び本体部22は、一体に成形される。以上の方法により、第1樹脂部材20が成形される。
次に、光ケーブル10の端部に第2樹脂部材30を成形する方法を説明する。第2樹脂部材30は、成形用樹脂を用いて射出成形される。第2樹脂部材30を成形する際には、最初に、第1樹脂部材20が取り付けられた光ケーブル10を準備する。そして、光ケーブル10を所望の位置において固定する固定機構を有する第2金型(不図示)に、光ケーブル10の端部を配置する。このとき、第2金型の樹脂出射領域内に、第1樹脂部材20及び外被13の端部を位置させる。これにより、第1筒部21の後側端面21bと外被13の端面との接触部分が第2金型の樹脂出射領域内に位置することとなる。この状態で、第2金型の樹脂射出領域に溶解した成形用樹脂を充填することにより第2樹脂部材30が成形される。所定の冷却期間が経過した後、第2樹脂部材30が取り付けられた光ケーブル10を第2金型から取り出す。第2筒部31及び突出部33は一体に成形される。以上の方法により、第2樹脂部材30が成形される。このように形成された第2樹脂部材30は、第1樹脂部材20の第1筒部21の外周上に固定され、両者が一体化される。
その後、図2に示すように、光ケーブル10が有する光ファイバ11及び電線12を基板4上の配線又はレンズモジュール5に接続する。次に、基板4及び第1樹脂部材20等を収容部材6、7に収容する。そして、収容部材6、7及び第2樹脂部材30の一部を覆うようにカバー8を取り付ける。以上で光コネクタケーブル1の製造工程が終了する。
以上、本実施形態に係る光コネクタケーブル1では、第1樹脂部材20と第2樹脂部材30の異なる材料を組み合わせることによって、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブル1の破損を抑制できる。
本実施形態では、第2樹脂部材30のヤング率は、第1樹脂部材20のヤング率よりも小さい。この場合、外被13の端面から外部に延在する複数の光ファイバ11の端部がヤング率の大きい第1樹脂部材20によって保持される。これにより、光コネクタケーブル1が引っ張られた場合であっても光ファイバ11の端部を保持する第1樹脂部材20が変形しにくいため、光ファイバ11が第1樹脂部材20から抜けにくい。一方、第1樹脂部材20の少なくとも一部及び外被13の端部は、ヤング率の小さい第2樹脂部材30によって覆われる。これにより、光コネクタケーブル1が曲げられた場合に第1樹脂部材20よりも柔軟性のある変形しやすい第2樹脂部材30が光ケーブル10の外被13と接触するので、外被13及び外被13の内部に収容される光ファイバ11の損傷が防止される。すなわち、光ケーブル10の端部に取り付けられる樹脂部材をヤング率の異なる複数の樹脂部材によって形成することにより、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブル1の破損を抑制できる。
本実施形態では、第1樹脂部材20は、外被13の端面から外部に延在する複数の光ファイバ11の端部を覆う第1筒部21を有する。第1筒部21の後側端面21bは、外被13の端面と接触する。第2樹脂部材30は、第1筒部21の後側端面21bと外被13の端面との接触部分を覆う第2筒部31を有する。この場合、光ファイバ11を覆う第1筒部21の後側端面21bと外被13の端面とが接触するだけでなく、これらの端面の接触部分が第2樹脂部材30によって更に覆われる。これにより、光ファイバ11の露出部分を小さくすることができ、光ファイバ11の損傷を防止することができる。
本実施形態では、第1樹脂部材20のヤング率は、250MPa以上1000MPa以下であり、第2樹脂部材30のヤング率は、10MPa以上150MPa以下であってもよい。この場合、第1樹脂部材20がヤング率の比較的大きい変形しにくい樹脂部材であるので、光コネクタケーブル1が引っ張られた場合であっても光ファイバ11が第1樹脂部材20から抜けにくい。また、第2樹脂部材30がヤング率の比較的小さい柔軟性を有する樹脂部材であるので、光コネクタケーブル1が曲げられた際に光ケーブル10の外被13及び外被13内部の光ファイバ11が損傷しにくい。すなわち、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブル1の破損を抑制できる。
本実施形態では、第1樹脂部材20は、ナイロンを主成分とする樹脂を用いて成形され、第2樹脂部材30は、塩化ビニルを主成分とする樹脂を用いて成形されてもよい。この場合、第1樹脂部材20が変形しにくいナイロン樹脂を用いて成形されるので、光コネクタケーブル1が引っ張られた場合に光ファイバ11が第1樹脂部材20から抜けにくい。また、第2樹脂部材30が、ナイロン樹脂よりも柔軟性のある塩化ビニル樹脂を用いて成形されるので、光コネクタケーブル1が曲げられた際に光ケーブル10の外被13及び外被13内部の光ファイバ11が損傷しにくい。すなわち、引っ張り及び曲げによる光コネクタケーブル1の破損を抑制できる。第1樹脂部材20に用いられるナイロン樹脂及び第2樹脂部材30に用いられる塩化ビニル樹脂は、適宜、他の樹脂をブレンドしたり、添加剤を加えることによって、ヤング率や他の物性を調整することができる。
本実施形態では、光ケーブル10は、複数の電線12を有する。複数の電線12の端部は、外被13の端面から外部に延在している。第1樹脂部材20は、複数の光ファイバ11の端部と、複数の電線12の端部とを併せて保持する。この場合、第2樹脂部材30よりもヤング率の大きい変形しにくい第1樹脂部材20によって電線12の端部が保持される。これにより、光コネクタケーブル1が引っ張られた場合に電線12が第1樹脂部材20から抜けにくい。一方、第2樹脂部材30は、第1樹脂部材20よりもヤング率が小さく柔軟性のある部材のため、光コネクタケーブル1が曲げられた場合に光ケーブル10の外被13に収容される電線12が損傷することを防止できる。
本開示の一実施形態に係る光コネクタケーブル1の製造方法では、第1樹脂部材20を成形した後に、第1樹脂部材20の少なくとも一部及び外被13の端部を覆う第2樹脂部材30を射出成形する。そのため、第2樹脂部材30が第1樹脂部材20の表面に密着して設けられる。これにより、光コネクタケーブル1の機械的強度を向上させることができる。
<第1変形例>
図7及び図8を参照して、光コネクタケーブル1の第1変形例について説明する。図7は、第1変形例に係る光コネクタケーブルが有する光ケーブル10の端部を拡大した斜視図である。図8は、光ケーブル10に取り付けられるリング部材40を示す斜視図である。図7では、第2樹脂部材30が成形される前の状態、すなわち第1樹脂部材20が取り付けられた状態の光ケーブル10を示している。以下の説明では、上述した実施形態との相違点を主に説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
第1変形例に係る光コネクタケーブルは、光ケーブル10の端部にリング部材40が取り付けられる点で、上述した実施形態に係る光コネクタケーブル1と異なっている。リング部材40は、外被13の端部の周囲に取り付けられる環状の部材である。リング部材40は、図8に示すように、環状部41と、複数の凸部43とを備える。
環状部41は、方向Xに沿って所定の長さを有する円筒状の部材である。図7に示すように、環状部41の内部には光ケーブル10が挿通され、環状部41の内面は外被13の表面と密着する。環状部41は、例えば光コネクタケーブルの製造者により加締められることによって外被13に僅かにくい込むように固定されてもよいし、加締められることなく単に外被13の周囲に巻かれるように配置されてもよい。
環状部41は、図8に示すように、前側端面41a、及び方向Xにおいて前側端面41aの逆側に位置する後側端面41bを有する。また、環状部41は、前側端面41aと後側端面41bとを繋ぐ切れ目42を有している。これにより、環状部41が取り付けられる外被13の外径(光ケーブル10のケーブル径)に応じて環状部41の内径を僅かに調整可能となっている。切れ目42は、方向Xに対して傾斜する形状(V字形状)を有している。これにより、切れ目42を挟んで位置する環状部41の端部同士が方向Xにおいて過度にずれることを防止できる。切れ目42は、方向Xに沿って延びる直線形状を有していてもよい。
凸部43は、前側端面41aから方向Xに沿って延在した後、リング部材40の外側へと湾曲する形状を有する。リング部材40を光ケーブル10に取り付けた状態では、図7に示すように、凸部43の先端部分が光ケーブル10の外側に向かって突出する。凸部43の先端部分は、第1筒部21の端部に僅かにかかるように位置する。上記実施形態の説明において述べたように、第2樹脂部材30が外被13の端部を覆うように設けられる(図4を参照)。本変形例においては、第2樹脂部材30が外被13の端部と併せてリング部材40を覆うように設けられる。
第2樹脂部材30の成形方法は、上記実施形態の説明において述べた方法と同様である。具体的には、上述した第2金型にリング部材40が取り付けられた光ケーブル10の端部を配置し、第2金型の樹脂射出領域に溶解した成形用樹脂を充填することにより第2樹脂部材30が成形される。これにより、リング部材40の凸部43は、第2樹脂部材30の内部に埋め込まれることとなる。なお、リング部材40は、第1樹脂部材20を形成する前に、光ケーブル10に取り付けられてもよい。
リング部材40は、例えば、金属から形成され、環状部41と複数の凸部43とが一体に成形されていてもよい。複数の凸部43は、図8に示すように、前側端面41aの円周方向に沿って等間隔に4つ設けられているが、凸部43の数及び位置は限定されない。例えば、凸部43は1つのみ設けられていてもよい。
以上、本変形例に係る光コネクタケーブルでは、外被13の端部を囲むリング部材40を備える。リング部材40は、外側に向かって突出する凸部43を有する。第2樹脂部材30は、凸部43を覆うように設けられる。この場合、リング部材40の凸部43が第2樹脂部材30に引っ掛かり、第2樹脂部材30が外被13の端部から脱落することを防止できる。
本変形例では、凸部43は、リング部材40の円周方向に沿って複数設けられている。この場合、第2樹脂部材30が外被13の端部から脱落することをより一層防止できる。
<第2変形例>
図9を参照して、光コネクタケーブル1の第2変形例について説明する。図9は、第2変形例に係る光コネクタケーブルが有する光ケーブル10の端部を拡大した斜視図である。以下の説明では、上述した実施形態との相違点を主に説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
第2変形例に係る光コネクタケーブルは、第2樹脂部材30Aが複数の孔部35を有する点で、上述した実施形態に係る光コネクタケーブル1と異なっている。本変形例においては、第2樹脂部材30Aに4つの孔部35が設けられている。複数の孔部35は、第2樹脂部材30Aの第2筒部31Aにおいて方向Xに沿って並んで設けられている。各孔部35は、第2筒部31Aの外表面から内表面に向かって貫通する孔である。すなわち、第2筒部31Aの内部に光ケーブル10が挿通された状態において、各孔部35から外被13の表面の一部が露出する。各孔部35の内部には、接着剤からなる接着部が設けられ、外被13に対して第2樹脂部材30Aが固定される。
孔部35の数及び位置は限定されない。例えば、複数の孔部35は、方向Zにおいて光ケーブル10を挟むように第2筒部31Aの上側及び下側にそれぞれ設けられていてもよい。また、本変形例において各孔部35の断面形状は角丸長方形状(長さの等しい2つの平行線と2つの半円により囲まれた形状)であるが、当該断面形状は限定されず、例えば長方形状であってもよい。
以上、本変形例に係る光コネクタケーブルでは、第2樹脂部材30Aは、外被13の表面の一部を露出させる孔部35を有する。孔部35には、第2樹脂部材30Aと外被13とを固定する接着部が設けられる。この場合、第2樹脂部材30Aと外被13とが接着部によって固定されるので、第2樹脂部材30Aが外被13の端部から脱落することを防止できる。
本変形例では、孔部35は、光ケーブル10の延在方向に沿って複数設けられている。この場合、接着剤を複数の孔部35に設けることが可能となり、第2樹脂部材30Aを外被13に対してより強固に固定できる。これにより、第2樹脂部材30Aが外被13の端部から脱落することをより一層防止できる。
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく様々な実施形態に適用することができる。
例えば、第1変形例において説明したリング部材40は、前側端面41aに凸部43を有しているが、環状部41の外表面に凸部を有していてもよい。また、リング部材40は凸部43を有さず、リング部材40の内側に窪む凹部を有していてもよい。この場合、第2樹脂部材30の一部が当該凹部に入り込むことにより、第2樹脂部材30とリング部材40とが固定されてもよい。
1…光コネクタケーブル
2…コネクタモジュール
3…コネクタ
4…基板
5…レンズモジュール
6…収容部材
6a、6b、7a、7b…側壁
7…収容部材
8…カバー
8a、22…本体部
8b…キャップ部
9a…開口
9b…後側壁
10…光ケーブル
11…光ファイバ
12…電線
13…外被
20…第1樹脂部材
21…第1筒部
21a、22a、31a、33a、41a…前側端面
21b、22b、31b、33b、41b…後側端面
23…溝部
24、25、33…突出部
24a…貫通窓部
30、30A…第2樹脂部材
31、31A…第2筒部
32…挿通部
34…貫通孔
35…孔部
40…リング部材
41…環状部
42…切れ目
43…凸部

Claims (10)

  1. 複数の光ファイバ及び前記複数の光ファイバを覆う外被を有し、前記複数の光ファイバの端部が前記外被の端面から外部に延在する光ケーブルと、
    前記外被の前記端面から外部に延在する前記複数の光ファイバの前記端部を保持する第1樹脂部材と、
    前記第1樹脂部材の少なくとも一部及び前記外被の端部を併せて覆う第2樹脂部材と、を備える、
    光コネクタケーブル。
  2. 前記第2樹脂部材のヤング率は、前記第1樹脂部材のヤング率よりも小さい、
    請求項1に記載の光コネクタケーブル。
  3. 前記第1樹脂部材は、前記外被の前記端面から外部に延在する前記複数の光ファイバの前記端部を覆う第1筒部を有し、
    前記第1筒部の端面は、前記外被の前記端面と接触し、
    前記第2樹脂部材は、前記第1筒部の前記端面と前記外被の前記端面との接触部分を覆う第2筒部を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の光コネクタケーブル。
  4. 前記第1樹脂部材のヤング率は、250MPa以上1000MPa以下であり、
    前記第2樹脂部材のヤング率は、10MPa以上150MPa以下である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光コネクタケーブル。
  5. 前記第1樹脂部材は、ナイロン樹脂からなり、
    前記第2樹脂部材は、塩化ビニル樹脂からなる、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光コネクタケーブル。
  6. 前記外被の前記端部を囲むリング部材を更に備え、
    前記リング部材は、外側に向かって突出する凸部を有し、
    前記第2樹脂部材は、前記凸部を覆うように設けられる、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光コネクタケーブル。
  7. 前記第2樹脂部材は、前記外被の表面の一部を露出させる孔部を有し、
    前記孔部には、前記第2樹脂部材と前記外被とを固定する接着部が設けられる、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光コネクタケーブル。
  8. 前記光ケーブルは、複数の電線を更に有し、
    前記複数の電線の端部は、前記外被の前記端面から外部に延在し、
    前記第1樹脂部材は、前記複数の光ファイバの前記端部と、前記複数の電線の前記端部とを併せて保持する、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光コネクタケーブル。
  9. 複数の光ファイバ及び前記複数の光ファイバを覆う外被を有し、前記複数の光ファイバの端部が前記外被の端面から外部に延在する光ケーブルを準備する工程と、
    前記外被の前記端面から外部に延在する前記複数の光ファイバの前記端部を第1金型内に配置する工程と、
    前記第1金型内に成形用樹脂を充填し、前記複数の光ファイバの前記端部を保持する第1樹脂部材を成形する工程と、
    前記第1樹脂部材の少なくとも一部及び前記外被の端部を第2金型内に配置する工程と、
    前記第2金型内に成形用樹脂を充填し、前記第1樹脂部材の少なくとも一部及び前記外被の前記端部を併せて覆う第2樹脂部材を成形する工程と、を備える、
    光コネクタケーブルの製造方法。
  10. 前記第2樹脂部材のヤング率は、前記第1樹脂部材のヤング率よりも小さい、
    請求項9に記載の光コネクタケーブルの製造方法。

JP2020185924A 2020-11-06 2020-11-06 光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法 Pending JP2022075251A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020185924A JP2022075251A (ja) 2020-11-06 2020-11-06 光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法
CN202111147894.3A CN114442240A (zh) 2020-11-06 2021-09-29 光连接器线缆及制造光连接器线缆的方法
US17/495,896 US11698504B2 (en) 2020-11-06 2021-10-07 Optical connector cable and method for manufacturing optical connector cable

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020185924A JP2022075251A (ja) 2020-11-06 2020-11-06 光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022075251A true JP2022075251A (ja) 2022-05-18

Family

ID=81362279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020185924A Pending JP2022075251A (ja) 2020-11-06 2020-11-06 光コネクタケーブル、及び光コネクタケーブルの製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11698504B2 (ja)
JP (1) JP2022075251A (ja)
CN (1) CN114442240A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022135003A (ja) * 2021-03-04 2022-09-15 住友電気工業株式会社 光コネクタケーブル

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4447120A (en) 1981-10-05 1984-05-08 International Telephone & Telegraph Corporation Fiber optic cable clamp
US4948222A (en) 1988-12-05 1990-08-14 Aster Corporation Optical fiber unit assembly package
US5231685A (en) * 1989-11-28 1993-07-27 Kel Corporation Multi-way electro-optic connector assemblies and optical fiber ferrule assemblies therefor
JP4821209B2 (ja) * 2005-04-14 2011-11-24 住友電気工業株式会社 光コネクタ及び光コネクタの組立方法
WO2013122752A1 (en) * 2012-02-13 2013-08-22 Corning Cable Systems Llc Fiber optic cable sub -assemblies and methods of making said sub -assemblies
JP2013200550A (ja) * 2012-02-20 2013-10-03 Sumitomo Electric Ind Ltd レンズ部品及びそれを備えた光モジュール
CA2915714C (en) * 2013-06-10 2016-08-30 Afl Telecommunications Llc Optical fiber furcation assembly and method
JP6972904B2 (ja) 2017-10-19 2021-11-24 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル、光コネクタケーブル、及び、光ファイバケーブルの製造方法
JP7047329B2 (ja) 2017-10-27 2022-04-05 住友電気工業株式会社 光学部品、光学部品の製造方法、及び光コネクタケーブル
JP7063107B2 (ja) 2018-05-18 2022-05-09 住友電気工業株式会社 光コネクタケーブル及び金属部材

Also Published As

Publication number Publication date
US20220146774A1 (en) 2022-05-12
CN114442240A (zh) 2022-05-06
US11698504B2 (en) 2023-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8641296B2 (en) Optical path change member and holding member body
JP5736490B1 (ja) コネクタ付き光ファイバユニット、光コネクタ用ブーツ
US9182551B2 (en) Lens component and optical module provided with the same
US8737784B2 (en) Optical communication module and optical communication connector
JP2015510148A (ja) 光ファイバケーブル組立部品及びその製作方法
CN110501791B (zh) 光学连接器线缆和金属部件
US10884207B2 (en) Optical connector cable and metal member
US10261269B2 (en) Optical module
US11698504B2 (en) Optical connector cable and method for manufacturing optical connector cable
US20140321818A1 (en) Electronic device with cable
JP2019078776A (ja) 光ファイバケーブル、光コネクタケーブル、及び、光ファイバケーブルの製造方法
US11656415B2 (en) Optical connector cable
JP5460554B2 (ja) 光電気複合コネクタおよびコネクタ付きケーブル
JP2015500517A (ja) 光モジュール
JP2007183314A (ja) データリンクモジュール
JP5880041B2 (ja) 光モジュール
JP2013140211A (ja) 光モジュール
JP2014038303A (ja) 光コネクタ、及び嵌合ユニット
WO2021241012A1 (ja) 光装置、光コネクタ、及び光装置の製造方法
JP2012247622A (ja) 光素子アセンブリおよび光デバイス
JP5737247B2 (ja) コネクタアセンブリの組立て方法、光ケーブル、コネクタアセンブリ
JP2015002864A (ja) 内視鏡
JP2005258017A (ja) フェルールの誤挿入防止構造
JP2013045018A (ja) 光ファイバテープ心線及び光モジュール
JP2011227185A (ja) 光通信モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240325