JP2022073873A - 光電変換装置、光電変換システム、および移動体 - Google Patents

光電変換装置、光電変換システム、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】 OB領域への余剰電荷の混入を抑制し、黒レベルの基準信号の検出をより正確に行うことが可能な積層型の光電変換装置を提供することが可能となる。【解決手段】 複数の光電変換部と、複数の光電変換部が配されるウェルと、を含む第1半導体素子層を有する第1基板と、複数の光電変換部で得られた信号を処理する回路を含む第2半導体素子層を有する第2基板と、を備え、第1基板と第2基板とは積層されており、第1半導体素子層は、有効画素領域と、有効画素領域と第1半導体素子層の端との間に設けられたOB画素領域と、OB画素領域と第1半導体素子層の端との間に配された外周領域と、を有し、平面視で、OB画素領域には、遮光層で構成される遮光領域が重複しており、外周領域には遮光領域が重複しておらず、外周領域には、信号電荷と同じ導電型の半導体領域を含む電荷排出領域があり、電荷排出領域には、固定電位が供給されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、光電変換装置、光電変換システム、および移動体に関する。
複数の画素を含む有効画素領域と、有効画素領域の周りに配され遮光されたオプティカル・ブラック(OB)領域と、を有する光電変換装置が知られている。特許文献1には、裏面照射型の光電変換装置が開示されている。半導体基板において、配線層が配される側の面とは反対の面から光が照射される裏面照射型の光電変換装置が開示されている。特許文献1では、有効画素領域とOB領域との間、または、OB領域とに、有効画素領域から漏れてくる信号電荷を排出する電荷排出画素が、有効画素領域とOB領域との間に配されている。そして、有効画素領域から漏れてくる信号電荷を強制的に排出している。
特開2011-97418号公報
特許文献1は、有効画素領域からOB領域に混入する余剰電荷については考察されているが、OB領域の周囲からOB領域に混入する余剰電荷については考察されていない。つまり、特許文献1のように基板の端部にOB画素が配置される場合には、OB領域の周囲で生じた信号電荷がOB領域へと混入すると、黒レベルの基準信号が変動するため、OB領域への余剰電荷の混入も抑制する必要がある。特に、積層型の光電変換装置の場合には、画素から出力される信号を処理する信号処理回路をOB領域の周囲に配置する必要がなくなるため、本発明の効果がより顕著となる。
本発明は、積層型の光電変換装置において、OB領域への余剰電荷の混入を抑制し、黒レベルの基準信号の検出をより正確に行うことが可能な光電変換装置を提供することを目的とする。
複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部が配されるウェルと、を含む第1半導体素子層を有する第1基板と、前記複数の光電変換部で得られた信号を処理する回路を含む第2半導体素子層を有する第2基板と、を備え、前記第1基板と前記第2基板とは積層されており、前記第1半導体素子層は、前記複数の光電変換部を有する有効画素領域と、前記有効画素領域と前記第1半導体素子の端との間に設けられ、前記複数の光電変換部を有するオプティカル・ブラック画素領域と、前記オプティカル・ブラック画素領域と前記第1半導体素子層の端との間に配された外周領域と、を有し、平面視で、前記オプティカル・ブラック画素領域には、遮光層で構成される遮光領域が重複しており、前記外周領域には前記遮光領域が重複しておらず、前記外周領域には、信号電荷と同じ導電型の半導体領域を含む電荷排出領域があり、前記電荷排出領域には、固定電位が供給されている。
本発明によれば、OB領域への余剰電荷の混入を抑制し、黒レベルの基準信号の検出をより正確に行うことが可能な積層型の光電変換装置を提供することが可能となる。
実施形態1における光電変換装置の各半導体基板の概略模式図。 実施形態1における半導体基板の上面模式図。 図2のX-X’における概略断面図。 実施形態2における半導体基板の上面模式図。 図4のX-X’における概略断面図。 実施形態3における半導体基板の上面模式図。 図6のX-X’における概略断面図。 実施形態4における光電変換装置の概略断面図。 実施形態5における光電変換装置の概略断面図。 実施形態6における光電変換装置の概略断面図。 実施形態6における光電変換装置の遮光層の概略平面図。 実施形態6における光電変換装置の遮光層の他の例における概略平面図。 実施形態7に関わる光電変換システムのブロック図。 実施形態8に関わる実施形態の光電変換システムのブロック図。 実施形態8に関わる実施形態の光電変換システムのフローチャート。
以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を限定するものではない。各図面が示す部材の大きさや位置関係は、説明を明確にするために誇張していることがある。以下の説明において、同一の構成については同一の番号を付して説明を省略することがある。
以下の説明において、信号電荷と同じ導電型のキャリアを多数キャリアとする第1導電型の半導体領域とはN型半導体領域であり、第2導電型の半導体領域とはP型半導体領域である。なお、信号電荷がホールである場合でも本発明は成立する。この場合は、信号電荷と同じ導電型のキャリアを多数キャリアとする第1導電型の半導体領域はP型半導体領域であり、第2導電型の半導体領域とはN型半導体領域である。
本明細書および請求項において、単に「不純物濃度」という用語が使われた場合、逆導電型の不純物によって補償された正味の不純物濃度を意味している。つまり、「不純物濃度」とは、NETドーピング濃度を指す。P型の添加不純物濃度がN型の添加不純物濃度より高い領域はP型半導体領域である。反対に、N型の添加不純物濃度がP型の添加不純物濃度より高い領域はN型半導体領域である。
本明細書において、「平面視」とは、後述する半導体基板の光入射面に対して垂直な方向から視ることを指す。また、断面とは、半導体基板の光入射面と垂直な方向における面を指す。なお、微視的に見て半導体基板の光入射面が粗面である場合は、巨視的に見たときの半導体基板の光入射面を基準として平面視を定義する。
本明細書において、深さ方向は、半導体基板の光入射面(第1面)からトランジスタが配される側の面(第2面)に向かう方向である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る光電変換装置500を示している。光電変換装置は、半導体デバイスICである。本実施形態に係る光電変換装置500とは、例えば、イメージセンサや、測光センサ、測距センサとして用いることができる。
光電変換装置500は、基板1と基板2との全部または一部が、積層して接合された積層型の光電変換装置である。基板1および基板2は、積層後にウェハをダイシングしてチップ化したチップの状態であってもよいし、ウェハの状態であってもよい。光電変換装置500は、積層型の裏面照射型の光電変換装置である。
基板1は、画素10に含まれる画素回路を含む半導体素子層11(第1半導体素子層)と、配線構造12(第1配線構造)と、を有する。本明細書において、「半導体素子層」とは、半導体層のみではなく、半導体層と半導体層に形成されたトランジスタのゲートとを含む。配線構造の配線層は「半導体素子層」に含まれない。基板2は、配線構造24(第2配線構造)と、電気回路を含む半導体素子層23(第2半導体素子層)と、を有する。後述するが、基板1の配線構造12と基板2の配線構造24とは、各配線構造に含まれる配線層を接合することで構成された金属接合部により接合されている。金属接合部とは、配線層を構成する金属と配線層を構成する金属とが直接接合された構造である。
詳細は後述するが、画素10を構成する素子は、半導体素子層11に配される。なお、画素10の一部の構成が半導体素子層11に配され、他の一部の構成が半導体素子層に配されてもよい。この場合、画素10のうちの半導体素子層11に配される画素回路の構成としては、フォトダイオードなどの光電変換素子が挙げられる。光電変換素子を含む画素回路は、半導体素子層11に平面視で2次元アレイ状に配される。半導体素子層11は、複数の画素回路が2次元アレイ状に配された画素領域を有する。図1では、半導体素子層11には、複数の画素回路を構成する複数の光電変換素子が行方向および列方向の2次元アレイ状に配されている。
配線構造12は、M(Mは1以上の整数)層の配線層と層間絶縁材料を含む。配線構造24は、N(Nは1以上の整数)層の配線層と層間絶縁材料を含む。
半導体素子層23は、半導体素子層11に配された光電変換部で得られた信号を処理する電気回路を含む。説明の便宜上、図1において、基板2の上面に図示された構成は半導体素子層23に配された構成である。電気回路とは、例えば、図1に示す、行走査回路20、列走査回路21、信号処理回路22等を構成するトランジスタのいずれか1つである。信号処理回路22とは、例えば、増幅トランジスタ、選択トランジスタ、リセットトランジスタなどの画素10の構成の一部、増幅回路、選択回路、論理演算回路、AD変換回路、メモリ、圧縮処理や合成処理等を行う回路の少なくともいずれか1つである。
画素10は、画像を構成するために繰り返して配置される回路の最小単位を指しうる。そして、画素10に含まれ、半導体素子層11に配された画素回路は、少なくとも、光電変換素子を含んでいればよい。画素回路には、光電変換素子以外の構成を含んでいてもよい。例えば、画素回路はさらに、転送トランジスタ、FD、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ、容量付加トランジスタ、選択トランジスタの少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。典型的には、選択トランジスタ及び当該選択トランジスタを介して信号線に接続された一群の素子が画素10を構成する。すなわち、選択トランジスタが画素回路の外縁でありうる。あるいは、光電変換素子と転送トランジスタの組が画素10を構成することもある。他にも、1つあるいは複数の光電変換素子と、1つの増幅回路あるいは1つのAD変換回路との組が画素10を構成してもよい。
図2は、実施形態1における半導体素子層11の端部における上面模式図を示している。半導体素子層11の画素領域は、入射した信号電荷を信号として用いる有効画素が配された有効画素領域100と、黒レベルの基準値を検出するオプティカル・ブラック画素(OB画素)が配されたオプティカル・ブラック画素領域101とが設けられている。OB画素領域101は、平面視で、有効画素領域100の周囲に配置され、OB画素領域101内の光電変換部へ入射する光を遮光する遮光層13が設けられている。言い換えると、平面視で、OB画素領域には、遮光層で構成される遮光領域が重複する。周囲とは全周である必要はなく、有効画素領域100の上下左右の少なくともいずれかどこかであればよい。以下においても、「周囲」といった場合には、特に説明する場合を除き、全周ではないものも含まれる。また、「遮光」とは光を100%遮るものに限定されない。例えば、光を50%以上遮るものを指す。
半導体素子層11の内部には、ウェル領域14と、ウェル領域14の周囲に位置する外周領域15と、が配される。平面視で、外周領域15には、遮光層13で構成される遮光領域が重複しない。本実施形態では、外周領域15と遮光領域とが平面視で完全に重複しないが、後述する実施形態のように一部が重複していてもよい。画素10の少なくとも一部はウェル領域14の中に形成されている。外周領域15には、パッド部16が設けられている。
パッド部16は、半導体素子層11の端と、ウェル領域14との間に配されている。平面視で、半導体素子層11と遮光層13との最短距離L1は、例えば、100μm以上250μm以下であり、100μm以上150μm以下であることが好ましい。また、例えば、平面視で、パッド部16の中心と遮光層13との最短距離L2は、例えば、30μm以上200μm以下であり、50μm以上100μm以下であることが好ましい。パッド部形成時の製造誤差による形成不良を回避するためには、所定以上の距離を離す必要がある。一方で、半導体素子層11の面積を広げることなく有効画素領域100の面積を広げるために所定以下の距離とすることが好ましい。パッド部16の中心とは、パッドのトレンチの中心を指す。また、詳細は後述するが、パッド部16の中心とOB画素領域101との距離が近いほど、本実施形態の効果はより顕著となる。パッド部16の中心とOB画素領域101の画素10との最短距離L3は、例えば、100μm以上500μm以下であり、250μm以上350μm以下であることが好ましい。
図3は、図2におけるX-X’断面の断面模式図を示している。基板1と基板2は、接合面3で貼り合されて積層されている。基板1の半導体素子層11と基板2の半導体素子層23との間には、基板1の配線構造12と基板2の配線構造24が位置している。図3では、配線構造12は、配線層121、122、123の3層の配線層を有し、配線構造24は、配線層241、242、243の3層の配線層を有する。
配線構造12は、配線層121、122、123の3層の配線層を有している。配線層121、122、123は例えば、Cu配線層でありうる。図3では、配線層123が金属接合部30のメタル部31を構成する。金属接合部30は層間絶縁膜に形成された凹部に埋め込まれ、ダマシン構造を有している。
配線構造24は配線層241、242、243の3層の配線層を有している。配線層241、242、243はCu配線層でありうる。図3では、配線層243が金属接合部30のメタル部32を構成する。メタル部32は層間絶縁膜に形成された凹部に埋め込まれ、ダマシン構造を有している。
メタル部31が埋め込まれた凹部を有する層間絶縁膜と、メタル部32が埋め込まれた凹部を有する層間絶縁膜と、メタル部31、メタル部32とにより接合(接触)している。メタル部31とメタル部32とが接合されることにより、金属接合部30が形成される。
ここで、配線層123の層間絶縁膜中に形成されたビアプラグ124はメタル部31と配線層122とを導電させる。配線層243の層間絶縁膜中に形成されたビアプラグ244はメタル部32と配線層242とを導電させる。ビアプラグ124及び244が接続される金属接合部30で半導体素子層11と半導体素子層23との電気的な接続を行っている。
例えば、配線層123は、その上層の配線層の配線パターンと接続された配線パターン123aと、その上層の配線パターンとは接続されていない配線パターン123bとを含む。また、配線層243は、その下層の配線パターンと接続された243aと、その下層の配線パターンとは接続されていない配線パターン243bとを含む。例えば、図3では、配線パターン123aは、ビアプラグ124を介して、その上層の配線パターンと接続されている。また、配線パターン243aは、ビアプラグ244を介してその下層の配線パターンと接続されている。なお、ビアプラグは必須ではなく、配線パターンと上層又は下層の配線パターンとが直接接することにより接続されていてもよい。
図3では、配線パターン123a、243aとは半導体素子層11および半導体素子層23を電気的に接続している。なお、すべての配線パターン123a、243aが、半導体素子層11および半導体素子層23を接続する必要はなく、一部の配線パターン123a、243aが半導体素子層11または半導体素子層23に接続されていてもよい。また、一部の配線パターン123a、243aが、いずれかの配線層まで接続され、半導体素子層11および半導体素子層23のいずれにも接続されていなくてもよい。
図3に示すように、半導体素子層11は、ウェル19が配されたウェル領域14と、半導体素子層11の端とウェル領域14との間に位置する外周領域15とを有する。ウェル19は、例えば、P型の不純物がイオン注入された領域であり、外周領域15は、ウェル19が配されていない領域である。外周領域15は、N型半導体領域、または、ウェル19よりもP型の不純物濃度が低い領域である。
ウェル19には、有効画素領域100の複数の光電変換部と、OB画素領域101の複数の光電変換部とが配される。ウェル領域14には、有効画素領域100と、OB画素領域101とが配されている。OB画素領域101には、半導体素子層11の光入射面の側に遮光層13が配される。遮光層は、例えば、絶縁材料を介して半導体素子層11の光入射面に配される。半導体素子層11の光入射面の側には、絶縁材料を介して、マイクロレンズが配される。また、図5において、マイクロレンズと絶縁材料との間には、カラーフィルタが配される。カラーフィルタの配置は適宜選択することができる。例えば、ベイヤー配列であってもよい。また、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部が配されていてもよい。図3では、OB画素領域101にもマイクロレンズが配されるが、マイクロレンズは必須ではない。遮光層13と平面視で重なる位置には、マイクロレンズを配さない構成としてもよい。図3に示すように、遮光層13は、有効画素領域100において、平面視で、ある画素10と隣り合う画素10との間に配されてもよい。これにより、有効画素領域100における画素間のクロストークを低減することができる。
外周領域15には、パッド部16が配される。図2に示すように、外周領域15には、複数のパッド部16が配される。複数のパッド部16は、光電変換装置500と光電変換装置の外部に配された信号処理装置などとの通電を行う。複数のパッド部16には、光電変換装置500からの信号を外部に出力するパッド部や、光電変換装置500に電源電圧などを入力するパッド部が含まれる。
図3に示すように、半導体素子層11の端部には、パッド部16となるトレンチが形成される。トレンチは、半導体素子層11の光入射面から深さ方向に形成され、基板2の配線層242の配線パターンに達する深さまで形成される。パッド部16において、基板2に形成された配線層242にワイヤーボンディングで導通されている。
配線層242はAl配線層でありうる。なお、配線層242の全体がAlである必要はなく、パッド部16が接続される配線のみをAl配線とし、その他の配線はCu配線としてもよい。ここではワイヤーボンディングの例を示したが、トレンチ内に金属が充填された貫通ビア(TSV)であっても良い。
なお、パッド部16のトレンチは、基板1の配線層に達する深さで形成されていてもよい。
上述の通り、パッド部16はトレンチを形成する必要があるため、遮光層13を近接まで設けることができない。裏面照射型の光電変換装置の場合は、半導体素子層11の厚み(深さ方向における長さ)が、表面入射型の光電変換装置に比べて小さくなりやすい。例えば、半導体素子層11の厚みは、11μm以下となる。したがって、半導体素子層11の光入射面から入射した赤外光などの長波長の光が、トランジスタが形成される側の面で反射されて余剰電荷が発生する可能性が高くなる。特に、図3に示すように、基板1に走査回路や信号処理回路などの周辺回路が搭載されていない積層型の裏面照射型の光電変換装置の構成では、基板の端とOB画素領域101との距離が近くなる。言い換えると、積層型の裏面照射型の光電変換装置の構成では、パッド部16とウェル19との間には、回路素子が配されていない。そのため、ウェル領域14の一部や外周領域15などの非遮光領域に光が入射すると光電変換されて電荷が生成されることがありうる。非遮光領域で生成された余剰電荷がウェル領域14を介してOB画素領域101に混入すると、黒レベルの基準値の検出が不正確となり、有効画素領域の画素値を正しく補正することができない。
本実施形態では、外周領域15において余剰電荷を排出するドレイン部17が設けられている。ドレイン部17は、余剰電荷を排出する電荷排出領域として機能する。ドレイン部17には外周領域15と同じ導電型の半導体領域171が配されている。半導体領域171は、外周領域15と同じ導電型の不純物をイオン注入することにより形成することができる。半導体領域171は、外周領域15よりも不純物濃度の高い領域である。また半導体領域171にはコンタクトプラグ172が形成されている。ドレイン部17には配線層121及びコンタクトプラグ172を介して固定電位が印加されている。例えば外周領域15がN型でウェル領域14がP型の場合は、正電位の電源電圧が印加されている。また、外周領域15がP型でウェル領域14がN型の場合は、負電位の電源電圧が印加されている。例えば、外周領域15がP型の場合には、グラウンド電位が印加される。そのためドレイン部17では余剰電荷を排出することができ、ウェル領域14との間に電位差をつけることで、OB画素領域101への電荷の混入を抑制することがでる。また同様に、基板の端で暗電流として生成された電荷も、OB画素領域101へ混入すること抑制することがでる。そのため黒レベルの基準値の検出を正確に行うことができる。
半導体領域171とウェル19とはできるだけ近づけて配することが好ましい。例えば、半導体領域171とウェル19との間の距離は、0μm以上100μm以下であることが好ましい。これにより、外周領域15のうちのウェル19の近傍で光電変換された電荷やノイズ電荷(暗電流)などの余剰電荷が、ウェル19を通ってOB画素領域101に混入することを抑制しやすくなる。
ドレイン部17に接続される配線層121の配線パターンは、画素のトランジスタのドレインに供給される配線パターンと共通の配線パターンを用いてもよい。例えば、リセットトランジスタのVDD電源が供給される配線パターンと、ドレイン部17に供給されるVDD電源が供給される配線パターンとを共通にしてもよい。
なお、図2では、平面視で半導体素子層11の上端とウェル領域14との間、および、半導体素子層11の左端とウェル領域14との間にパッド部16が配されている。パッド部16は、平面視で半導体素子層11の下端とウェル領域14との間、および、半導体素子層11の右端とウェル領域14との間に配されていてもよい。つまり、平面視で、半導体素子層11のウェル領域14の全周を取り囲むように、パッド部16が配された外周領域15が配されていてもよい。このような場合は、OB画素領域101と外周領域15との間に遮光層13が配されない領域ができる面積が大きくなりやすいため、黒レベルの基準値の検出をより正確に行うことができるという効果を顕著に得ることができる。なお、平面視で半導体素子層11のウェル領域14の全周を取り囲むようにパッド部16が配されていることは必須ではない。このようにパッド部16が配されていない場合でも、平面視で、半導体素子層11の端とウェル領域14との間の少なくとも一部にパッド部16が配されていれば、本発明の効果を得ることができる。例えば、平面視で半導体素子層11の上端とウェル領域14との間にパッド部16が配され、半導体素子層11の左端とウェル領域14との間にはパッド部16が配されていない形態でもよい。この場合でも、黒レベルの基準値の検出をより正確に行うことができるという効果を得ることは可能である。
(実施形態2)
図4は、実施形態2における半導体素子層11の端部における上面模式図を示している。また図5は、図4におけるX-X’断面の断面模式図を示している。本実施形態は、遮光層13がウェル領域14を覆うように配置されている点が実施形態1とは異なる。この点および以下で説明する点以外は、実施形態1と実質的に同じであるため説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態では平面視で遮光層13が外周領域15と部分的に重なるように配されている。つまり、断面視において、遮光層13がウェル領域14の端からパッド部16の側へと突き出ている。
実施形態1の場合では、ウェル領域14の一部が遮光されていないために、ウェル領域14で光電変換された余剰電荷が近接するOB画素領域101への混入する可能性がある。一方で、実施形態2では、ウェル領域14が遮光されているため、ウェル領域14では光電変換されない。言い換えると、平面視でウェル19は遮光領域から露出しない。つまり、平面視で、ウェル19の端と遮光層13の端とが同じ位置、または、ウェル19の端よりも遮光層13の端が半導体素子層11の側まで突き出ている。このような場合は、半導体素子層11の端部での余剰電荷の生成は非遮光領域の外周領域15のみとなる。外周領域15にはドレイン部17が設けられているため余剰電荷が排出されるため、実施形態1に対してOB画素領域101への電荷の混入をより抑制することができる。そのため黒レベルの基準値の検出をより正確に行うことができる。
(実施形態3)
図6は、実施形態3における半導体素子層11の端部における上面模式図を示している。また図7は、図6におけるX-X’断面の断面模式図を示している。本実施形態は、半導体素子層11のパッド部16の周りに分離領域18が配置されている点が実施形態2とは異なる。この点および以下で説明する事項以外は、実施形態2と実質的に同じであるため説明を省略する。
分離領域18は、平面視で、パッド部16の全周を取り囲むように配されている。分離領域18は、半導体素子層11内に形成されたトレンチの中に、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜などの絶縁膜が埋め込まれた素子分離である。
実施形態2の場合は、パッド部16が形成された半導体素子層11のパッド部16のトレンチの側面にワイヤーボンディングが接触すると、電圧印加された外周領域15とショートしてしまう。一方で、実施形態3の場合は、分離領域18により、外周領域15をパッド部16のトレンチの近傍と、ウェル19の近傍とで分離している。つまり、パッド部16が形成された半導体素子層11のトレンチの側面が、ドレイン部17が配され、電圧印加される外周領域15から分離領域18で絶縁される。そのため、実施形態2と同様に、黒レベルの基準値の検出をより正確に行いながら、ワイヤーボンディングと外周領域15とのショートを回避することができる。
(実施形態4)
図8は、実施形態4における積層型の裏面照射型の光電変換装置における断面模式図を示している。本実施形態は、半導体素子層11がアバランシェフォトダイオード(以下、APD)を含む点が異なる。また、APD駆動電圧が印加される第2導電型の半導体領域161と、余剰電荷を排出する半導体領域171との間の距離L4が、実施形態3におけるウェル19と半導体領域171との間の距離よりも大きい点が実施形態3とは異なる。これらの点および以下で説明する点以外は、実施形態3と実質的に同じであるため説明を省略する。
基板1に配置するAPDは、第1導電型の半導体領域151と、第2導電型の半導体領域152で構成される。アバランシェ増倍された電荷は、金属接合部30を介して基板2へ送られる。基板2には、クエンチ回路や、カウンタ回路等が配されており、金属接合部30を介して基板2のカウンタ回路等に信号が送られる。したがって、APDごとに半導体素子層11と半導体素子層23とを接続する金属接合部30が配されている。
APDを駆動するためには、第2導電型の半導体領域152に高電圧を印加する必要がある。半導体領域151への印加電圧と半導体領域152への印加電圧との差は、例えば、20V以上である。半導体領域152への印加電圧の一例としては、―20Vより絶対値が大きい負電圧である。半導体領域152への印加電圧は、第2導電型の半導体領域161から第2導電型の半導体領域153を介して供給される。従って、第2導電型の半導体領域161には、前述した高電圧が印加される。
一方で、余剰電荷を排出するための半導体領域171は第1導電型で形成されるため、第2導電型の半導体領域161との間が近接していると、半導体領域161と半導体領域171との間でアバランシェ増倍領域が形成される。つまり、画素領域以外の領域でアバランシェ増倍領域が形成され、余剰電荷がアバランシェ増倍されてOB画素領域101へと入射する可能性がある。
したがって、基板1に配置する光電変換部がAPDの場合、画素領域を取り囲む第2導電型の半導体領域161と、第1導電型の半導体領域171の距離L4を、アバランシェ増倍が起きないような距離に設定する必要がある。
本実施形態によれば、距離L4を離間させているため、半導体領域161と半導体領域171との間でアバランシェ増倍領域が形成されることを抑制しながら、黒レベルの基準値の検出を正確に行うことができる。
距離L4は、例えば、1μm以上10μm以下とすることができ、3μm以上6μm以下とすることが好ましい。
図8に示すように平面視で、半導体領域171と遮光層13とが重なっていてもよい。
(実施形態5)
図9は、実施形態5における積層型の裏面照射型の光電変換装置における断面模式図を示している。本実施形態は、ドレイン部17がパッド部16と同一基板内で接続される点が実施形態4とは異なる。この点および以下で説明する点以外は、実施形態4と実質的に同じであるため説明を省略する。
本実施形態では、パッド部16のトレンチが基板1の配線層122の配線パターンに達する深さで形成されており、配線層122の配線パターンがボンディングワイヤと接続されている。そして、ボンディングワイヤが接続される配線パターンとドレイン部17が、コンタクトプラグ172および配線層121の配線パターンを介して接続される。
実施形態4で説明のとおり、基板1に配置する光電変換部がAPDの場合、APDを駆動させるために高電圧が必要になる。一方で、基板2は一般的に微細プロセスで形成されるため、前記のようなAPD駆動用の高電圧を基板2の半導体素子層23に印加することは、耐圧の観点から好ましくない。従って、APD駆動用の高電圧は基板1に配置されるパッドから供給されることが好ましい。この場合は、基板1のドレイン部17から排出された余剰電荷は、基板1に配置されるパッド部16を介して光電変換装置の外部へと排出される。
また、基板2に配される素子の駆動用電圧を供給するパッド部16のトレンチの深さと、基板1に配されるAPDの駆動用電圧を供給するパッド部16のトレンチの深さとが異なる場合は、工程が複雑になりプロセス上の難易度が高まる場合がある。
したがって、本実施形態では、基板2に配置される素子を駆動するための電圧も、基板1に形成されたパッドに印加した上で、金属接合部40を介して基板2の半導体素子層23に供給することが好ましい。
本実施形態によれば、実施形態4と同様に、半導体領域161と半導体領域171との間でアバランシェ増倍領域が形成されることを抑制しながら、黒レベルの基準値の検出を正確に行うことができる。また、高電圧が基板2の半導体素子層23に印加されないため、APDを用いる場合の光電変換装置の信頼性を確保しやすくなる。
(実施形態6)
図10は、実施形態6における積層型の裏面照射型の光電変換装置における断面模式図を示しており、図11は、実施形態6における光電変換装置の光入射面側から視た遮光層の概略平面図を示している。図11では、平面視でのビアプラグの位置をわかりやすくするために、ビアプラグの位置も図示している。本実施形態は、第2導電型の半導体領域161と遮光層13とがビアプラグ191a、191b、191cを介して接続されている点が異なる。また、異なる色のカラーフィルタが配されている点が異なる。これらの点以外は、実施形態5と実質的に同じであるため説明を省略する。
図10に示すように、遮光層13と、第2導電型の半導体領域161とは、ビアプラグ191a、191b、191cと導通している。実施形態4で説明したように、第2導電型の半導体領域161には、―20Vより絶対値が大きい負電圧である高電圧が印加される。そして、この電圧がビアプラグ191a、191b、191cを介して遮光層13にも印加されている。つまり、遮光層13と半導体領域161とは同電位となっている。半導体領域161と遮光層13との電位差が多い気場合は、遮光層13と半導体領域161との間に配された絶縁膜で絶縁破壊が生じる可能性があるところ、本実施形態によれば絶縁膜での絶縁破壊を抑制することができる。
図10では、3つのビアプラグにより遮光層13と半導体領域161とを接続しているが、1つまたは2つのビアプラグで接続してもよいし、4つ以上のビアプラグで接続してもよい。
図10に示すように、半導体領域161は、OB画素領域101を含む画素領域よりも幅が広くなるように配されることが好ましい。つまり、断面視で、画素領域の幅よりも、半導体領域161の幅が広くなるように配置されることが好ましい。これにより、ビアプラグを介して遮光層13と半導体領域161とを接続しやすくなる。図10では、一断面のみ示しているが、図10の断面と交差する方向における断面においても、画素領域100の幅よりも半導体領域161の幅が広くなるように配置されることが好ましい。
APDのアバランシェ増倍領域を形成する第2導電型の半導体領域152は、平面視で画素領域全面に配置されていてもよい。その場合、第2導電型の半導体領域152の端部は、第2導電型の半導体領域161に内包されていてもよいし、第2導電型の半導体領域161の外周部と接していてもよい。
図11では、遮光層13は、平面視でパッド部16の開口を部分的に囲むように配置している。例えば、開口が四角形の場合に、平面視で四角形を構成する4辺のうちの3辺を囲むように遮光層13が配置されている。このように、遮光層13はできるだけ半導体素子層11の端まで配置されることが好ましい。
図11に示すように、有効画素領域100およびOB画素領域101を平面視で取り囲むようにビアプラグ191a、191b、191cが配置されている。そして、図10の断面と交差する方向における断面においても、ビアプラグ191a、191bと半導体領域161が接続されている。このように、有効画素領域100およびOB画素領域101の全周を取り囲むように、ビアプラグが配置されることにより、遮光層13の位置に関係なく、遮光層13と半導体領域161との間の絶縁膜の絶縁破壊を抑制しやすくなる。
なお、図12に示すように、平面視でパット部16の全周を取り囲むように遮光層13が配されていてもよい。これにより、図11に示す例よりも、半導体素子層11に光が入ることを低減することができる。
図12では、図11に示すビアプラグ191a、191b、191cを示していないが、ビアプラグ191a、191b、191cが配されていてもよい。また、図11に示すOB画素領域101が配されていてもよい。
本実施形態によれば、実施形態5と同様に、半導体領域161と半導体領域171との間でアバランシェ増倍領域が形成されることを抑制しながら、黒レベルの基準値の検出を正確に行うことができる。また、高電圧が基板2の半導体素子層23に印加されないため、APDを用いる場合の光電変換装置の信頼性を確保しやすくなる。さらに、遮光層13と半導体領域161間に配された絶縁膜の絶縁破壊を抑制することができる。
(実施形態7)
図13は、本実施形態に係る光電変換システム1200の構成を示すブロック図である。本実施形態の光電変換システム1200は、光電変換装置1204を含む。ここで、光電変換装置1204は、上述の実施形態で述べた光電変換装置のいずれかを適用することができる。光電変換システム1200は例えば、撮像システムとして用いることができる。撮像システムの具体例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダー、監視カメラ等が挙げられる。図13では、光電変換システム1200としてデジタルスチルカメラの例を示している。
図13に示す光電変換システム1200は、光電変換装置1204、被写体の光学像を光電変換装置1204に結像させるレンズ1202、レンズ1202を通過する光量を可変にするための絞り1203、レンズ1202の保護のためのバリア1201を有する。レンズ1202および絞り1203は、光電変換装置1204に光を集光する光学系である。
光電変換システム1200は、光電変換装置1204から出力される出力信号の処理を行う信号処理部1205を有する。信号処理部1205は、必要に応じて入力信号に対して各種の補正、圧縮を行って出力する信号処理の動作を行う。光電変換システム1200は、更に、画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリ部1206、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1209を有する。更に光電変換システム1200は、撮像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1211、記録媒体1211に記録または読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1210を有する。記録媒体1211は、光電変換システム1200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。また、記録媒体制御I/F部1210から記録媒体1211との通信や外部I/F部1209からの通信は無線によってなされてもよい。
更に光電変換システム1200は、各種演算を行うとともにデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1208、光電変換装置1204と信号処理部1205に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1207を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システム1200は、少なくとも光電変換装置1204と、光電変換装置1204から出力された出力信号を処理する信号処理部1205とを有すればよい。第4の実施形態にて説明したようにタイミング発生部1207は光電変換装置に搭載されていてもよい。全体制御・演算部1208およびタイミング発生部1207は、光電変換装置1204の制御機能の一部または全部を実施するように構成してもよい。
光電変換装置1204は、画像用信号を信号処理部1205に出力する。信号処理部1205は、光電変換装置1204から出力される画像用信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。また、信号処理部1205は、画像用信号を用いて、画像を生成する。また、信号処理部1205は、光電変換装置1204から出力される信号に対して測距演算を行ってもよい。なお、信号処理部1205やタイミング発生部1207は、光電変換装置に搭載されていてもよい。つまり、信号処理部1205やタイミング発生部1207は、画素が配された基板に設けられていてもよいし、別の基板に設けられている構成であってもよい。上述した各実施形態の光電変換装置を用いて撮像システムを構成することにより、より良質の画像が取得可能な撮像システムを実現することができる。
(実施形態8)
本実施形態の光電変換システムおよび移動体について、図14及び図15用いて説明する。図14は、本実施形態による光電変換システムおよび移動体の構成例を示す概略図である。図15は、本実施形態による光電変換システムの動作を示すフロー図である。本実施形態では、光電変換システムとして、車載カメラの一例を示す。
図14は、車両システムとこれに搭載される撮像を行う光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム1301は、光電変換装置1302、画像前処理部1315、集積回路1303、光学系1314を含む。光学系1314は、光電変換装置1302に被写体の光学像を結像する。光電変換装置1302は、光学系1314により結像された被写体の光学像を電気信号に変換する。光電変換装置1302は、上述の各実施形態のいずれかの光電変換装置である。画像前処理部1315は、光電変換装置1302から出力された信号に対して所定の信号処理を行う。画像前処理部1315の機能は、光電変換装置1302内に組み込まれていてもよい。光電変換システム1301には、光学系1314、光電変換装置1302および画像前処理部1315が、少なくとも2組設けられており、各組の画像前処理部1315からの出力が集積回路1303に入力されるようになっている。
集積回路1303は、撮像システム用途向けの集積回路であり、メモリ1305を含む画像処理部1304、光学測距部1306、測距演算部1307、物体認知部1308、異常検出部1309を含む。画像処理部1304は、画像前処理部1315の出力信号に対して、現像処理や欠陥補正等の画像処理を行う。メモリ1305は、撮像画像の一次記憶、撮像画素の欠陥位置を格納する。光学測距部1306は、被写体の合焦や、測距を行う。測距演算部1307は、複数の光電変換装置1302により取得された複数の画像データから測距情報の算出を行う。物体認知部1308は、車、道、標識、人等の被写体の認知を行う。異常検出部1309は、光電変換装置1302の異常を検出すると、主制御部1313に異常を発報する。
集積回路1303は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
主制御部1313は、光電変換システム1301、車両センサ1310、制御ユニット1320等の動作を統括・制御する。主制御部1313を持たず、光電変換システム1301、車両センサ1310、制御ユニット1320が個別に通信インターフェースを有して、それぞれが通信ネットワークを介して制御信号の送受を行う(例えばCAN規格)方法も取り得る。
集積回路1303は、主制御部1313からの制御信号を受け或いは自身の制御部によって、光電変換装置1302へ制御信号や設定値を送信する機能を有する。
光電変換システム1301は、車両センサ1310に接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの自車両走行状態および自車外環境や他車・障害物の状態を検出することができる。車両センサ1310は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段でもある。また、光電変換システム1301は、自動操舵、自動巡行、衝突防止機能等の種々の運転支援を行う運転支援制御部1311に接続されている。特に、衝突判定機能に関しては、光電変換システム1301や車両センサ1310の検出結果を基に他車・障害物との衝突推定・衝突有無を判定する。これにより、衝突が推定される場合の回避制御、衝突時の安全装置起動を行う。
また、光電変換システム1301は、衝突判定部での判定結果に基づいて、ドライバーに警報を発する警報装置1312にも接続されている。例えば、衝突判定部の判定結果として衝突可能性が高い場合、主制御部1313は、ブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして、衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置1312は、音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムやメーターパネルなどの表示部画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方または後方を光電変換システム1301で撮影する。図14(b)に、車両前方を光電変換システム1301で撮像する場合の光電変換システム1301の配置例を示す。
2つの光電変換装置1302は、車両1300の前方に配される。具体的には、車両1300の進退方位または外形(例えば車幅)に対する中心線を対称軸に見立て、その対称軸に対して2つの光電変換装置1302が線対称に配されると、車両1300と被写対象物との間の距離情報の取得や衝突可能性の判定を行う上で好ましい。また、光電変換装置1302は、運転者が運転席から車両1300の外の状況を視認する際に運転者の視野を妨げない配置が好ましい。警報装置1312は、運転者の視野に入りやすい配置が好ましい。
次に、光電変換システム1301における光電変換装置1302の故障検出動作について、図15を用いて説明する。光電変換装置1302の故障検出動作は、図15に示すステップS1410~S1480に従って実施される。
ステップS1410は、光電変換装置1302のスタートアップ時の設定を行うステップである。すなわち、光電変換システム1301の外部(例えば主制御部1313)または光電変換システム1301の内部から、光電変換装置1302の動作のための設定を送信し、光電変換装置1302の撮像動作および故障検出動作を開始する。
次いで、ステップS1420において、有効画素から画素信号を取得する。また、ステップS1430において、故障検出用に設けた故障検出画素からの出力値を取得する。この故障検出画素は、有効画素と同じく光電変換部を備える。この光電変換部には、所定の電圧が書き込まれる。故障検出用画素は、この光電変換部に書き込まれた電圧に対応する信号を出力する。なお、ステップS1420とステップS1430とは逆でもよい。
次いで、ステップS1440において、故障検出画素の出力期待値と、実際の故障検出画素からの出力値との該非判定を行う。ステップS1440における該非判定の結果、出力期待値と実際の出力値とが一致している場合は、ステップS1450に移行し、撮像動作が正常に行われていると判定し、処理ステップがステップS1460へと移行する。ステップS1460では、走査行の画素信号をメモリ1305に送信して一次保存する。そののち、ステップS1420に戻り、故障検出動作を継続する。一方、ステップS1440における該非判定の結果、出力期待値と実際の出力値とが一致していない場合は、処理ステップはステップS1470に移行する。ステップS1470において、撮像動作に異常があると判定し、主制御部1313、または警報装置1312に警報を発報する。警報装置1312は、表示部に異常が検出されたことを表示させる。その後、ステップS1480において光電変換装置1302を停止し、光電変換システム1301の動作を終了する。
なお、本実施形態では、1行毎にフローチャートをループさせる例を例示したが、複数行毎にフローチャートをループさせてもよいし、1フレーム毎に故障検出動作を行ってもよい。ステップS1470の警報の発報は、無線ネットワークを介して、車両の外部に通知するようにしてもよい。
また、本実施形態では、他の車両と衝突しない制御を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。さらに、光電変換システム1301は、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機或いは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
本発明の光電変換装置は、更に、距離情報など各種情報を取得可能な構成であってもよい。
1 第1基板
2 第2基板
3 接合面
13 遮光層
14 ウェル領域
15 外周領域
16 パッド部
17 ドレイン部
30 金属接続部

Claims (15)

  1. 複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部が配されるウェルと、を含む第1半導体素子層を有する第1基板と、
    前記複数の光電変換部で得られた信号を処理する回路を含む第2半導体素子層を有する第2基板と、を備え、
    前記第1基板と前記第2基板とは積層されており、
    前記第1半導体素子層は、前記複数の光電変換部を有する有効画素領域と、前記有効画素領域と前記第1半導体素子の端との間に設けられ、前記複数の光電変換部を有するオプティカル・ブラック画素領域と、前記オプティカル・ブラック画素領域と前記第1半導体素子層の端との間に配された外周領域と、を有し、
    平面視で、前記オプティカル・ブラック画素領域には、遮光層で構成される遮光領域が重複しており、前記外周領域には前記遮光領域が重複しておらず、
    前記外周領域には、信号電荷と同じ導電型の半導体領域を含む電荷排出領域があり、
    前記電荷排出領域には、固定電位が供給されていることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記外周領域の導電型は、N型であり、前記電荷排出領域には正の電位が印加されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記外周領域の導電型は、P型であり、前記電荷排出領域にはグラウンド電位が印加されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 平面視で、前記遮光領域は、前記ウェルおよび前記外周領域の一部と重複することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 平面視で、前記ウェルは前記遮光領域から露出しないことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 前記外周領域には、前記光電変換装置と外部との通電を行うパッド部が配されており、
    前記パッド部と前記ウェルとの間に、前記電荷排出領域が配されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記電荷排出領域と、前記パッド部との間には、前記第1半導体素子層を貫通するように配された素子分離が配されることを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
  8. 前記素子分離は、絶縁材料が埋め込まれた領域を有することを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  9. 前記パッド部の中心と前記遮光層との距離は、30μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記光電変換部は、アバランシェフォトダイオードであり、
    前記ウェルと前記電荷排出領域との距離は、1μm以上であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記光電変換部は、アバランシェフォトダイオードであり、
    前記ウェルと前記電荷排出領域とは、アバランシェ増倍が起こらない距離であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 前記パッド部は、前記第1基板に配された配線層と接続されることを特徴とする請求項10または11に記載の光電変換装置。
  13. 前記第1半導体素子層において、前記パッド部と前記ウェルとの間には、回路素子が配されていないことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を処理する信号処理部と、を有することを特徴とする光電変換システム。
  15. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置からの信号に基づき、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて移動体を制御する制御手段と、を有することを特徴とする移動体。
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