JP2022072728A - 印刷装置 - Google Patents

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JP2022072728A JP2020182335A JP2020182335A JP2022072728A JP 2022072728 A JP2022072728 A JP 2022072728A JP 2020182335 A JP2020182335 A JP 2020182335A JP 2020182335 A JP2020182335 A JP 2020182335A JP 2022072728 A JP2022072728 A JP 2022072728A
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Abstract

【課題】幅が広い被印刷媒体を搬送し印刷を行う場合であっても、搬送不良が発生する虞を低減することができる。【解決手段】変位機構によって被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダ29と、可動ホルダ29の第1受部29aと軸心方向に沿って第1受部29aと反対側の第2受部29bとにより保持された第2軸部30と、第2軸部30に回転可能に支持された第2ギヤ31と、第2受部29bと第2ギヤ31との間で、第2軸部30に対して回転可能で且つ第2軸部30の軸心に対して傾動可能に支持される中空円筒状のサブローラ20であって、第2軸部30が挿通されるとともに軸心方向の中間部の内周面が第2軸部30に接触するサブローラ20と、サブローラ20が第2軸部30の軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、第2ギヤ31の回転をサブローラ20の下端部に伝達する回転伝達機構部32と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、印刷装置に係わり、特に、被印刷媒体を搬送する搬送手段を備える印刷装置に関する。
従来より、ファイルの背表紙に貼付するなどの用途に適したテープ状のラベルを作成する印刷装置が知られている。
このような印刷装置としては、例えば、キーボード等の入力手段を利用して入力した文字や図柄等を印字ヘッドとインクリボンとにより、テープ状の被印字媒体に印字するラベル作成装置が周知である。
また、このようなラベル作成装置においては、被印刷媒体を印字ヘッドに向けて搬送する搬送機構として、プラテンローラを有する第1ローラ機構と、この第1ローラ機構よりも搬送方向の下流側に配置されたサブローラを有する第2ローラ機構と、これら第1ローラ機構及び第2ローラ機構とが印刷ヘッドに対して接近・離隔するように変位させる変位機構と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4075888号公報
しかしながら、上述したサブローラにあっては、被印字媒体に接近させた際に荷重変化に対応するために調芯機構を搭載する必要がある。また、幅の広い被印字媒体に対応するためには、プラテンローラ及びサブローラの軸方向の長さを長くする必要がある。この場合、調芯機構の強度が不十分であると、サブローラを回転可能に支持するローラ軸が撓んでしまい、搬送不良が発生するという問題があった。
本発明の目的は、幅が広い被印刷媒体を搬送し印刷を行う場合であっても、搬送不良が発生する虞を低減することができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印刷媒体を搬送する搬送手段であって、第1ローラを有する第1ローラ機構と、第2ローラを有する第2ローラ機構とを含み、前記第2ローラ機構は前記第1ローラ機構よりも搬送方向の下流側に配置される搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、前記第1ローラ機構及び前記第2ローラ機構と前記印刷ヘッドとが接近する接近位置と、前記接近位置よりも離れた離隔位置とに変位させる変位機構とを備えた印刷装置であって、前記第1ローラ機構は、回転可能に支持されるとともに軸心方向に沿った第1側の部位に第1ギヤを有する第1軸部と、前記第1軸部が挿通されるとともに回転可能に支持され、前記変位機構によって前記印刷ヘッドに対し接離する方向に移動する第1ローラとを有し、前記第2ローラ機構は、前記変位機構によって前記被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダと、前記可動ホルダの前記第1側の第1受部と軸心方向に沿って前記第1側と反対側である第2側の第2受部とにより保持された第2軸部と、前記可動ホルダの前記第1受部よりも前記第2側に配置され、前記第2軸部に回転可能に支持された第2ギヤと、前記可動ホルダの前記第2受部と前記第2ギヤとの間で、前記第2軸部に対して回転可能で且つ前記第2軸部の前記軸心に対して傾動可能に支持される中空円筒状の第2ローラであって、前記第2軸部が挿通されるとともに前記軸心方向の中間部の内周面が前記第2軸部に接触する前記第2ローラと、前記第2ローラが前記第2軸部の前記軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、前記第2ギヤの回転を前記第2ローラの前記第1側の端部に伝達する回転伝達機構と、を備えるものである。
本願発明においては、搬送手段の搬送経路に沿って、第1ローラ機構と第2ローラ機構とが備えられている。第1ローラ機構には第1軸部が挿通された第1ローラが設けられ、第1ローラ機構の搬送方向下流側に位置する第2ローラ機構には第2軸部が挿通された第2ローラが設けられている。このとき、第2ローラ機構はまた、変位機構によって被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダが設けられており、第2軸部はその可動ホルダに設けられている。これにより、第2ローラの第2軸部が、例えば被印刷媒体の張力や搬送挙動に対応して適宜に被印刷媒体に接離する方向に移動する構成となり、いわゆる調芯機能が実現される。
ここで、本願発明においては、可動ホルダの第1受部と第2受部とによって第2軸部が保持されている。その第1受部の第2側において第2ギヤが第2軸部に回転可能に支持されており、第2ギヤと第2受部との間において中空円筒状の第2ローラが第2軸部に挿通されて回転可能に支持されている。なお、第2ローラの軸心方向の中間部の内周面が第2軸部に接触することで、第2ローラは第2軸部の軸心に対して傾動可能に支持されている。
このとき、本願発明においては、第2ギヤと第2ローラとの間に回転伝達機構が設けられており、この回転伝達機構は、第2ローラが第2軸部の軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、第2ギヤの回転を第2ローラの第1側の端部に伝達する。すなわち、第2ギヤの駆動力を円筒形状の第2ローラの端部へと伝達する構成である。
これにより、可動ケースに設けた軸の外周側で中空円筒状の駆動シャフトを回転させ、そのさらに外周側に中空円筒状のローラを配置し、ローラの内周面の突起を駆動シャフトの係合溝に係合させる従来構造に比べ、全体の剛性を向上できる。すなわち、本願発明によれば、円筒形状の駆動シャフト→係合溝→突起→円筒形状のローラの経路で駆動力を伝達する従来構造と異なり、第2ギヤ→回転伝達機構→円筒形状の第2ローラの第1側端部の経路で駆動力を伝達する。ギヤから円筒形状のローラに直接回転を伝達するので伝達経路に細径部等の剛性の弱い部分が存在せず、撓みが生じにくい。
これにより、幅が広い被印刷媒体を搬送し印刷を行う場合であっても、搬送不良が発生する虞を低減することができる。
本発明によれば、幅が広い被印刷媒体を搬送し印刷を行う場合であっても、搬送不良が発生する虞を低減することができる。
印刷装置のカバーを取り外した状態の正面図である。 テープカセット周辺構造の斜視図である。 印刷搬送ユニットの正面図である。 レバーに連動する第2ローラ機構の動作を表し、(A)はレバー倒伏状態の要部の正面図、(B)はレバー起立状態の要部の正面図である。 レバーに連動する第2ローラ機構の動作を表し、(A)はレバー倒伏状態の要部の側面図、(B)はレバー起立状態の要部の側面図である。 一部を破断した第2ローラ機構の正面図である。 第2ローラ機構の側面図である。 第2ローラ機構の要部を表し、(A)は第2ローラ機構の正面図、(B)は一部を破断した第2ローラ機構の側面図である。 一部を破断した第2ローラ機構の正面図である。 第2ローラ機構の要部の断面図である。 サブローラを表し、(A)はサブローラの斜視図、(B)はサブローラの断面図、(C)はサブローラの正面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る印刷装置について、図面を参照して説明する。なお、各図に示す実施形態の構成要素は、本発明の理解を助けるために縮尺が適宜変更されている。また、以下の説明では、文字等を入力して印刷を実行する場合、例えば、テーブル等に載置して印刷を実行する場合における印刷装置の使用形態とし、その際の使用者側から見た場合の上下左右を方向の基準として説明する。
本実施形態では、被印刷媒体を収容するテープカセットを着脱可能に装着して、被印刷媒体に印刷を行う印刷装置を例として説明する。
図1に示すように、印刷装置1は、筐体状の本体ケース2の上面に、後述するテープカセットを装着するためのカセット収納部3と、文字等を入力するためのキーボード部4と、を備える。
なお、カセット収納部3は、図示を略すカバーによって覆われるようになっている。このカバーは、本体ケース2に対してヒンジ機構を介して回動する開閉式である。また、図示を略すカバーには、例えば、キーボード部4を用いて使用者が入力した文字等を表示するための表示部等が配置される。
図2に示すように、印刷装置1に用いられるテープカセット5は、カセット収納部3に配置された印刷搬送ユニット6に装着可能となっている。
テープカセット5は、図示を略す帯状の基材テープが巻装された第1ロール5bと、図示を略す透明なカバーテープが巻装された第2ロール5aと、図示を略すインクリボンが巻装されたリボン供給側ロール5dと、印刷後のインクリボンを巻き取るリボン巻取りローラ5cと、テープ送りローラ5eと、を有する。なお、基材テープは両面テープからなり、一方の面には剥離紙が貼付されており、他方の面は粘着層を有し、印刷されたカバーテープと貼り合わされることで所望のラベルが作成される。また、以下の説明においては、特に限定しない場合を除き、カバーテープを被印刷媒体と総称する。
図3に示すように、印刷搬送ユニット6は、第1搬送部14と第2搬送部16とを備える。第1搬送部14は、駆動モータ15の駆動によって、リボン巻取りローラ5cを回転駆動させるリール部9及びテープ送りローラ5eを回転駆動させる駆動ローラ11と、印刷ヘッドを含む印刷ヘッド部13とを備える。第2搬送部16は、詳しくは後述するが、印刷ヘッド部13に対してインクリボンとカバーテープを重ねて押し付けながら搬送しつつ、カバーテープに印刷を行うプラテンローラ18と、カバーテープと基材テープをテープ送りローラ5eと挟むことで、貼り合わせながら搬送するサブローラ20とを備える。
第2搬送部16は、図4(A)及び図5(A)に示すように、上記のカバーによってカセット収納部3が閉じられた際にカバーに押されて平伏側に回動するとともに、図4(B)及び図5(B)に示すように、上記のカバーによってカセット収納部3が開放された際に起立側に回動するレバー17を備える。
第2搬送部16は、被印刷媒体を搬送する搬送手段を構成しており、図6~図9に示すように、第1ローラとしてのプラテンローラ18を有する第1ローラ機構19と、第1ローラ機構19よりも搬送方向の下流側に配置された第2ローラとしてのサブローラ20を有する第2ローラ機構21と、を備える。
第2搬送部16は、レバー17の回動に連動して、第1ローラ機構19及び第2ローラ機構21を印刷ヘッド部13に対して接近位置と離隔位置とに変位させるヘッド可動機構の変位機構を構成するローラホルダ22を備える。
なお、駆動モータ15及び変位機構を構成するレバー17及びローラホルダ22は、基枠フレーム23及びサイドフレーム24を介して本体ケース2に装着されている。また、レバー17は、ローラホルダ22に軸25を介して装着されたスプリング26によってカバー開放方向に付勢されている。
第1ローラ機構19は、ローラホルダ22に回転可能に支持されるとともに軸心方向に沿った第1側(この例では下側)の部位に第1ギヤ27を有する第1軸部28を備える。プラテンローラ18は、第1軸部28を介して回転可能にローラホルダ22に支持される。レバー17の回動に連動してローラホルダ22が揺動すると、プラテンローラ18は印刷ヘッド部13に対し接離する方向に移動する。
第2ローラ機構21は、変位機構によって被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダ29と、可動ホルダ29の第1側の第1受部29aと軸心方向に沿って第1側と反対側である第2側(この例では上側)の第2受部29bとにより保持された第2軸部30と、可動ホルダ29の第1受部29aよりも第2側に配置され、第2軸部30に回転可能に支持された第2ギヤ31と、を備える。
サブローラ20は、可動ホルダ29の第2受部29bと第2ギヤ31との間で、第2軸部30に対して回転可能で且つ第2軸部30の軸心に対して傾動可能に支持される中空円筒状に構成されている。ここで、サブローラ20は、例えば、軟質樹脂等から構成された外側筒体20aと硬質樹脂等から構成された内側筒体20bとの2重構造となっており、内側筒体20bに第2軸部30が挿通されるとともに軸心方向の中間部の内周面が第2軸部30に接触する。なお、上述した軟質と硬質とは樹脂材料として化学的に分類される硬度を意味するものではなく、外側と内側とを比較した場合の硬度を意味する。
また、内側筒体20bの軸心方向の中間部には、軸心方向に向けて突出した環状のリブ部20cが形成されており、第2軸部30に対してはこのリブ部20cのみが接触した構成を採用している。
さらに、内側筒体20bの第1側及び第2側である両端は、第2軸部30とは独立して第1受部29aと第2受部29bとに接触可能に支持されている。
また、第1受部29aと第2受部29bとは、被印刷媒体の搬送方向には移動不能で且つ搬送方向と直交する方向には移動可能にサブローラ20を案内するように開放した案内部29c,29dを有する。
このように、可動ホルダ29には案内部29c,29dが設けられている。この案内部29c,29dがサブローラ20の第1側及び第2側の端部にそれぞれ接触することで、サブローラ20は、搬送方向には移動不能とされつつ、搬送方向と直交する方向には移動可能に案内される。これにより、前述のように被印刷媒体の張力や搬送挙動が変動したとき、サブローラ20を案内部29c,29dでガイドしつつ被印刷媒体に対し接離する方向に移動可能とすることができる。
なお、ローラホルダ22には、第1軸部28及び第2軸部30のローラホルダ22の変位方向に対するプラテンローラ18及びサブローラ20の変位を許容するよう長孔22a,22bが形成されている。
このように、変位機構は、レバーの回動に連動して揺動することにより第1ローラ機構19及び第2ローラ機構21を印刷ヘッド部13に向かって接離する方向に移動させるローラホルダ22を備え、第1ローラ機構19は、ローラホルダ22に設けられており、プラテンローラ18は、ローラホルダ22に回転可能に支持され当該ローラホルダ22の揺動により印刷ヘッド部13に接離する方向に移動し、第2ローラ機構21は、ローラホルダ22のうち搬送方向に沿って第1ローラ機構19よりも下流側の部位に配置されており、可動ホルダ29は、ローラホルダに支持され被印刷媒体に対し接離する方向に移動する。
すなわち、第1ローラ機構19及び第2ローラ機構21が、揺動するローラホルダ22に設けられている。これにより、ローラホルダ22の揺動により、第1ローラ機構19のプラテンローラ18を印刷ヘッド部13に対し接離する方向に移動させることができ、第2ローラ機構21の可動ホルダ29を被印刷媒体に対し接離する方向に移動させることができる。
ここで、第2ローラ機構21は、ローラホルダ22と可動ホルダ29との間に配置され、当該可動ホルダ29を被印刷媒体に接近する方向に付勢する付勢手段としての複数の圧縮バネ33を備える。
したがって、サブローラ20は、ローラホルダ22と可動ホルダ29との間に設けた圧縮バネ33により、可動ホルダ29が被印刷媒体に接近させる方向に付勢される。これにより、例えば、被印刷媒体の張力や搬送挙動が変動してもそれに対応して可動ホルダ29は被印刷媒体側へと付勢されつつ接離する方向に移動可能となり、円滑な調芯機能を実現することができる。
図4に示すように、基枠フレーム23には、駆動モータ15の駆動を伝達するための径の異なる複数の伝達ギヤG1~G7が配置され、伝達ギヤG4の回転によりリール部9が回転し、伝達ギヤG5の回転により伝達ギヤG6及び伝達ギヤG7が回転する。
一方、図10及び図11に示すように、第2ローラ機構21は、第2軸部30への動力伝達として、サブローラ20が第2軸部30の軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、第2ギヤ31の回転をサブローラ20の第1側の端部に伝達する回転伝達機構部32を備える。
回転伝達機構部32は、第2ギヤ31の第2側の部位に一体に設けられた係合部34と、サブローラ20の第1側の端部に設けられ第2ギヤ31の係合部34に係合する被係合部35と、を備える。
このように、回転伝達機構部32において、第2ギヤ31の第2側に位置する係合部34が、サブローラ20の第1側の端部に位置する被係合部35に係合して駆動力を伝達することにより、これら係合部34及び被係合部35による堅固な係合構造により、駆動力を伝達することができる。
第2ギヤ31の係合部34は、サブローラ20との対向面に設けられた複数の凹凸状の第1歯部34aを備え、サブローラ20の被係合部35は、第2ギヤ31との対向面に設けられ係合部34の凹凸状の第2歯部35aを備え、これらの雌雄を異ならせて遊嵌しつつ噛合するようになっている。
このように、回転伝達機構部32の上記係合構造として、第2ギヤ31の係合部34に設けられた凹凸状の第1歯部34aと、サブローラ20の被係合部35に設けられた凹凸状の第2歯部35aとの噛合いによって駆動力を伝達することにより、強固な噛合構造により駆動力を伝達することができる。
この際、係合部34と凹凸状の第1歯部34aと被係合部35の凹凸状の第2歯部35aとは、側面視において、噛合側の第1辺が噛合側と反対側の第2辺よりも短い略台形の形状とすることも可能である。
このように、凹凸状の各歯部34a,35aの噛み合わせが側面視で台形形状に形成され、これらが雌雄を異ならせた逆向きの台形形状同士で向かい合う形で噛合されている。これにより、サブローラ20が第2軸部30の軸心に対して傾いても、それを許容しつつ駆動力を伝達することができる。
上記の基本構成において、カバーを開放してテープカセット5をカセット収納部3に収納し、カバーを閉じてカセット収納部3を閉成すると、起立しているレバー17が押されて倒伏側に回動する。
レバー17が倒伏側へと回動すると、ローラホルダ22が連動して印刷ヘッド部13に接近するように変位し、駆動モータ15の駆動によって伝達ギヤG6及び伝達ギヤG7が回転する。
伝達ギヤG6が回転すると、それに噛み合う第1ギヤ27を介してプラテンローラ18が回転する。伝達ギヤG7が回転すると、駆動ローラ11が回転すると共に、伝達ギヤG7に噛み合う第2ギヤ31を介してサブローラ20が回転する。
駆動ローラ11とサブローラ20の間には、基材テープとカバーテープが重なって挟まれているので、駆動ローラ11とサブローラ20が回転することで、基材テープとカバーテープは貼り合わされて搬送される。
この際、サブローラ20は、上述した補強構造によって幅が広い被印刷媒体を搬送し印刷を行う場合であっても、搬送不良が発生する虞を低減することができる。
このように、本発明の印刷装置1は、第1ローラ機構19よりも搬送方向の下流側に配置されて被印刷媒体を搬送する第2搬送部16は、第1ローラとしてのプラテンローラ18を有する第1ローラ機構19と、第2ローラとしてのサブローラ20を有する第2ローラ機構21とを含み、第2搬送部16により搬送される被印刷媒体に印刷する印刷ヘッド部13と、第1ローラ機構19及び第2ローラ機構21と印刷ヘッド部13とが接近する接近位置と、接近位置よりも離れた離隔位置とに変位させる変位機構(レバー17及びローラホルダ22)と、を備え、第1ローラ機構19は、回転可能に支持されるとともに軸心方向に沿った第1側の部位に第1ギヤ27を有する第1軸部28と、第1軸部28が挿通されるとともに回転可能に支持され、変位機構によって印刷ヘッド部13に対し接離する方向に移動するプラテンローラ18と、を有し、第2ローラ機構21は、変位機構によって被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダ29と、可動ホルダ29の第1側の第1受部29aと軸心方向に沿って第1側と反対側である第2側の第2受部29bとにより保持された第2軸部30と、可動ホルダ29の第1受部29aよりも第2側に配置され、第2軸部30に回転可能に支持された第2ギヤ31と、可動ホルダ29の第2受部29bと第2ギヤ31との間で、第2軸部30に対して回転可能で且つ第2軸部30の軸心に対して傾動可能に支持される中空円筒状のサブローラ20であって、第2軸部30が挿通されるとともに軸心方向の中間部の内周面が第2軸部30に接触するサブローラ20と、サブローラ20が第2軸部30の軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、第2ギヤ31の回転をサブローラ20の第1側の端部(下端部)に伝達する回転伝達機構部32と、を備える。
したがって、第2搬送部16の搬送経路に沿って、第1ローラ機構19と第2ローラ機構21とが備えられている。第1ローラ機構19には第1軸部28が挿通されたプラテンローラ18が設けられ、第1ローラ機構19の搬送方向下流側に位置する第2ローラ機構21には第2軸部30が挿通されたサブローラ20が設けられている。このとき、第2ローラ機構21はまた、変位機構によって被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダ29が設けられており、第2軸部30はその可動ホルダ29に設けられている。これにより、サブローラ20の第2軸部30が、例えば被印刷媒体の張力や搬送挙動に対応して適宜に被印刷媒体に接離する方向に移動する構成となり、いわゆる調芯機能が実現される。
ここで、可動ホルダ29の第1受部29aと第2受部29bとによって第2軸部30が保持されている。その第1受部29aの第2側において第2ギヤ31が第2軸部30に回転可能に支持されており、第2ギヤ31と第2受部29bとの間において中空円筒状のサブローラ20が第2軸部30に挿通されて回転可能に支持されている。なお、サブローラ20の軸心方向の中間部の内周面が第2軸部30に接触することで、サブローラ20は第2軸部30の軸心に対して傾動可能に支持されている。
このとき、本願発明においては、第2ギヤ31とサブローラ20との間に回転伝達機構部32が設けられており、この回転伝達機構部32は、サブローラ20が第2軸部30の軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、第2ギヤ31の回転をサブローラ20の第1側の端部に伝達する。すなわち、第2ギヤ31の駆動力を円筒形状のサブローラ20の端部へと伝達する構成である。
これにより、可動ケースに設けた軸の外周側で中空円筒状の駆動シャフトを回転させ、そのさらに外周側に中空円筒状のローラを配置し、ローラの内周面の突起を駆動シャフトの係合溝に係合させる従来構造に比べ、全体の剛性を向上できる。すなわち、本願発明によれば、円筒形状の駆動シャフト→係合溝→突起→円筒形状のローラの経路で駆動力を伝達する従来構造と異なり、第2ギヤ31→回転伝達機構部32→円筒形状のサブローラ20の第1側端部の経路で駆動力を伝達する。ギヤから円筒形状のローラに直接回転を伝達するので伝達経路に細径部等の剛性の弱い部分が存在せず、撓みが生じにくい。これにより、幅が広い被印刷媒体を搬送し印刷を行う場合であっても、搬送不良が発生する虞を低減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明した。しかしながら、本発明の技術的思想の範囲は、ここで説明した実施の形態に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想の範囲内において、様々な変更や修正、組み合わせなどを行うことに想到できることは明らかである。従って、これらの変更や修正、組み合わせなどの後の技術も、当然に本発明の技術的思想の範囲に属するものである。
また、上記のテープカセット5は、カバーテープに印刷を行って基材テープと貼り合わせるタイプであったが、これに限られず、カバーテープを用いずに基材テープに備えられた被印字テープ層に印字を行うタイプ(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
さらに、テープカセット5の構成は、上記の構成に限定されない。例えば、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジを印刷装置1側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印刷を行うようにしてもよい。
さらには、レバー17によってローラホルダ22が印刷ヘッド部13に接離する構成を採用したが、例えば、印刷ヘッド部13がローラホルダ22に接離する構成を採用することも可能である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印刷装置
2 本体ケース
3 カセット収納部
4 キーボード部
5 テープカセット
5a 第1ロール
5b 第2ロール
5c リボン供給側ロール
5d リボン巻取りローラ
5e テープ送りローラ
13 印刷ヘッド部(印刷ヘッド)
18 プラテンローラ(第1ローラ)
19 第1ローラ機構
20 サブローラ(第2ローラ)
21 第2ローラ機構
22 ローラホルダ
23 基枠フレーム
24 サイドフレーム
27 第1ギヤ
28 第1軸部
29 可動ホルダ
29a 第1受部
29b 第2受部
29c 案内部
29d 案内部
30 第2軸部
31 第2ギヤ
32 回転伝達機構部(回転伝達機構)
33 圧縮バネ(付勢手段)
34 係合部
35 被係合部

Claims (7)

  1. 被印刷媒体を搬送する搬送手段であって、第1ローラを有する第1ローラ機構と、第2ローラを有する第2ローラ機構とを含み、前記第2ローラ機構は前記第1ローラ機構よりも搬送方向の下流側に配置される搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    前記第1ローラ機構及び前記第2ローラ機構と前記印刷ヘッドとが接近する接近位置と、前記接近位置よりも離れた離隔位置とに変位させる変位機構と
    を備えた印刷装置であって、
    前記第1ローラ機構は、
    回転可能に支持されるとともに軸心方向に沿った第1側の部位に第1ギヤを有する第1軸部と、
    前記第1軸部が挿通されるとともに回転可能に支持され、前記変位機構によって前記印刷ヘッドに対し接離する方向に移動する第1ローラと
    を有し、
    前記第2ローラ機構は、
    前記変位機構によって前記被印刷媒体に対し接離する方向に移動する可動ホルダと、
    前記可動ホルダの前記第1側の第1受部と軸心方向に沿って前記第1側と反対側である第2側の第2受部とにより保持された第2軸部と、
    前記可動ホルダの前記第1受部よりも前記第2側に配置され、前記第2軸部に回転可能に支持された第2ギヤと、
    前記可動ホルダの前記第2受部と前記第2ギヤとの間で、前記第2軸部に対して回転可能で且つ前記第2軸部の前記軸心に対して傾動可能に支持される中空円筒状の第2ローラであって、前記第2軸部が挿通されるとともに前記軸心方向の中間部の内周面が前記第2軸部に接触する前記第2ローラと、
    前記第2ローラが前記第2軸部の前記軸心に対して傾いた状態を許容しつつ、前記第2ギヤの回転を前記第2ローラの前記第1側の端部に伝達する回転伝達機構と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記変位機構は、
    揺動することにより前記第1ローラ機構及び前記第2ローラ機構を前記印刷ヘッドに向かって接離する方向に移動させるローラホルダであり、
    前記第1ローラ機構は、
    前記ローラホルダに設けられており、
    前記第1ローラは、
    前記ローラホルダに回転可能に支持され当該ローラホルダの揺動により前記印刷ヘッドに接離する方向に移動し、
    前記第2ローラ機構は、
    前記ローラホルダのうち前記搬送方向に沿って前記第1ローラ機構よりも下流側の部位に配置されており、
    前記可動ホルダは、
    前記ローラホルダに支持され前記被印刷媒体に対し接離する方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ローラホルダと前記可動ホルダとの間に配置され、当該可動ホルダを前記被印刷媒体に接近する方向に付勢する付勢手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記回転伝達機構は、
    前記第2ギヤの前記第2側の部位に設けられた係合部と、
    前記第2ローラの前記第1側の端部に設けられ前記第2ギヤの前記係合部に係合する被係合部とを備える
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記第2ギヤの前記係合部は、
    前記第2ローラとの対向面に設けられた複数の凹凸状の第1歯部を有し、
    前記第2ローラの前記被係合部は、
    前記第2ギヤとの対向面に設けられ前記第1歯部と遊嵌しつつ噛合する複数の凹凸状の第2歯部を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記第1歯部及び前記第2歯部は、
    側面視において、噛合側の第1辺が前記噛合側と反対側の第2辺よりも短い略台形の形状を備えている
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記可動ホルダは、
    前記第2ローラの前記第1側の端部及び前記第2側の端部に接触して、前記被印刷媒体の搬送方向には移動不能で且つ前記搬送方向と直交する方向には移動可能に前記第2ローラを案内する案内部を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の印刷装置。
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