JP2022071268A - 化粧板 - Google Patents

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隼人 古川
Hayato Furukawa
聖充 中嶋
Masamitsu Nakajima
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Abstract

【課題】薄型化を図りながらも反りを抑制し得る化粧板を提供する。【解決手段】木材・プラスチック複合材から形成された中間基材層10と、該中間基材層の厚さ方向一方側に、第1補強層11を構成するガラス繊維シート12を介して積層された突板14を含む表面層13と、前記中間基材層の厚さ方向他方側に、第2補強層15を構成するガラス繊維シート16を介して積層された突板18を含む裏面層17と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧板に関する。
従来より、建物の内装を構成する床材や壁材、天井材等の化粧板が知られている。
例えば、下記特許文献1には、軟質樹脂シートで形成された中間樹脂層と突板で形成された表面層との間にガラス不織布で形成された中間補強層を設け、中間樹脂層の裏面にガラス織布で形成された裏面補強層を設けた床材が開示されている。
特開2017-155430号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された床材では、例えば、床暖房上に施工された場合などの高温乾燥下では、表面層の突板が収縮し、中間樹脂層が熱膨張することで反り易くなる懸念がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、薄型化を図りながらも反りを抑制し得る化粧板を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る化粧板は、木材・プラスチック複合材から形成された中間基材層と、該中間基材層の厚さ方向一方側に、第1補強層を構成するガラス繊維シートを介して積層された突板を含む表面層と、前記中間基材層の厚さ方向他方側に、第2補強層を構成するガラス繊維シートを介して積層された突板を含む裏面層と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る化粧板は、上述のような構成としたことで、薄型化を図りながらも反りを抑制することができる。
(a)~(c)は、本発明の一実施形態に係る化粧板の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略縦断面図、(b)は、一部破断概略分解縦断面図、(c)は、同化粧板の一変形例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (a)~(c)は、本発明の他の実施形態に係る化粧板の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略縦断面図、(b)は、一部破断概略分解縦断面図、(c)は、同化粧板の一変形例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態では、各実施形態に係る化粧板としての床材を施工した状態を基準として室内側に向く面を表面とし、施工下地となる床下地側に向く面を裏面として説明する。
図1は、第1実施形態に係る化粧板の一例及びその変形例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る化粧板は、床材1を構成する。この床材1は、図1(a)に示すように、木材・プラスチック複合材(ウッドプラスチックボード)から形成された中間基材層10を備えている。このような構成とすれば、合板等を基材としたものと比べて、薄型化を図ることができる。また、木材やプラスチック材の廃材を利用することもでき、省資源化を図ることもできる。また、床材1は、この中間基材層10の厚さ方向一方側に、第1補強層11を構成するガラス繊維シート12を介して積層された突板14を含む表面層13を備えている。また、床材1は、中間基材層10の厚さ方向他方側に、第2補強層15を構成するガラス繊維シート16を介して積層された突板18を含む裏面層17を備えている。
上記のような構成とすれば、中間基材層10に対して表裏の突板14,18を直接的に接着したものと比べて、接着性(接合性)を向上させることができる。また、中間基材層10の厚さ方向両側のガラス繊維シート12,16に浸み込んだ接着剤19が硬化することで強度を向上させることができ、また、寸法変化を抑制することができる。また、中間基材層10の厚さ方向両側のそれぞれがガラス繊維シート12,16及び突板14,18を有した対称状の構造となるので、反りを効果的に抑制することができる。つまり、高温乾燥下では、中間基材層10が熱膨張し易くなり、表裏の突板14,18が収縮し易くなるが、対称状の構造であるので、これら中間基材層10及び表裏の突板14,18の変形を互いに抑制し、反りを効果的に抑制することができる。また、本実施形態では、化粧板を床材1としているので、壁材や天井材よりも施工後における温度変化の生じ易い環境下に施工される床材1として好適なものとなる。
この床材1は、略方形平板状とされ、厚さ方向に直交する第1方向に長尺で厚さ方向及び第1方向に直交する第2方向に短尺な形状とされたものでもよく、厚さ方向に見て略正方形状とされたものであってもよい。この床材1の長さ寸法や幅寸法は、一般的な床材の各寸法と概ね同寸法としてもよい。例えば、床材1を、長さ寸法が1500mm~2000mm程度、幅寸法が250mm~500mm程度とされた長尺板状体としてもよい。また、床材1を、置敷床的に施工される構成とした場合には、上記のような一般的な床材よりも小さい寸法とされたものとしてもよい。例えば、床材1を、長さ寸法が600mm~1200mm程度、幅寸法が100mm~200mm程度とされたものとしてもよい。
また、この床材1の厚さは、5mm~20mm程度の一般的な床材と同程度の寸法でもよいが、本実施形態では、1.5mm~3.0mmとされている。このような構成とすれば、3.0mm以下の薄型であるので、既設の内装材の表面に沿わせて施工することができ、リフォーム用として好適に用いることができる。特に、本実施形態のように、化粧板を床材1とした場合には、開き戸との干渉を抑制することができる。また、1.5mm以上としているので、後記する変形例のように、実加工を施すことも可能となる。
なお、この床材1は、施工下地としての床下地上に第1方向及び第2方向に複数枚が並べられて床面を構成するものであってもよい。この床材1は、ねじや釘等の固着具や接着剤等を用いずに、床下地上にいわゆる置敷床的に施工されるものであってもよく、床下地に対して固着具や接着剤等によって固定されるものであってもよい。
中間基材層10は、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤などを所定の割合で含有させた構成とされている。この中間基材層10を構成する合成樹脂系材料としては、例えば、ポリプロピレンやポリ塩化ビニル、ポリエチレン等であってもよい。また、中間基材層10を構成する木粉としては、例えば、製材工場等で排出される製材屑や、廃木材を破砕、粉砕して得られたものであってもよい。また、中間基材層10を構成する無機フィラーとしては、例えば、マイカやアルミナ、タルク等であってもよい。また、中間基材層10は、合成樹脂系材料の含有割合が10~50質量%程度、木粉の含有割合が5~30質量%程度、無機フィラーの含有割合が30~70質量%程度、相溶化剤の含有割合が0.5~2質量%程度とされたものであってもよい。
この中間基材層10は、略方形平板状とされ、当該床材1の厚さ方向略中央部に位置するように設けられている。また、この中間基材層10は、当該床材1の第1方向及び第2方向の全体に亘って設けられている。この中間基材層10の厚さは、当該床材1の厚さにもよるが、当該床材1の厚さの大半を占めるように、当該床材1の厚さの1/2以上とされている。この中間基材層10の厚さは、床材1の厚さを1.5mm~3.0mmとした場合には、1.0mm~2.5mm程度であってもよい。
第1補強層11及び第2補強層15のそれぞれを構成するガラス繊維シート12,16は、目付が20g/m~150g/m程度とされたものでもよいが、本実施形態では、目付が35g/m~70g/mのガラス不織布(ガラスペーパー)とされている。このような構成とすれば、各ガラス繊維シート12,16の目付を35g/m以上とすることで、表裏の突板14,18に繊維走行の乱れがあるような場合にも乾燥時に生じる傾向があるねじれを効果的に抑制することができる。また、各ガラス繊維シート12,16の目付を70g/m以下とすることで、各ガラス繊維シート12,16への接着剤19の吸収量を少なくすることができることから塗布量を少なくすることができる。これにより、後記するように製造する際において、熱プレスを解圧する際に生じる傾向がある突板14,18の膨れや破裂等のパンクを生じ難くすることができる。また、第1補強層11と第2補強層15とが概ね同様の構成となるので、反りをより効果的に抑制することができる。
これらガラス繊維シート12,16は、互いに略同目付とされたものであってもよい。
また、これらガラス繊維シート12,16は、当該床材1の第1方向及び第2方向の全体に亘って設けられている。また、これらガラス繊維シート12,16の厚さは、0.05mm~0.2mm程度であってもよく、互いに略同厚さであってもよい。なお、第1補強層11及び第2補強層15のそれぞれを構成するガラス繊維シート12,16としては、ガラス不織布に限られず、ガラス織布(ガラスクロス)やガラスマットであってもよい。
第1補強層11及び第2補強層15は、後記するように塗布等されてガラス繊維シート12,16に浸透した接着剤19が硬化することで補強層となり、かつ中間基材層10と表裏の突板14,18とを接合する接合層として機能する。
表面層13及び裏面層17のそれぞれを構成する突板14,18は、当該床材1の第1方向及び第2方向の全体に亘って設けられている。これら突板14,18としては、天然木材(銘木)から形成された単板であってもよい。また、これら突板14,18は、同様の樹種から形成されたものであってもよい。また、これら突板14,18としては、厚さが0.1mm~1.0mm程度とされたものでもよく、0.2mm~0.6mm程度とされたものであってもよい。これら表裏の突板14,18の厚さは、互いに略同厚さであってもよいが、本実施形態では、表面層13を構成する突板14の厚さを、裏面層17を構成する突板18の厚さよりも大としている。この裏面層17を構成する突板18の厚さは、表面層13を構成する突板14の厚さの0.5~1.5倍程度であってもよい。また、裏面層17を構成する突板18は、表面層13としては採用できない傷や節抜け、変色等の欠陥がある廃突板(不良品)であってもよい。また、当該床材1の厚さ方向両面を構成する表面層13及び裏面層17は、表裏の突板14,18の床材厚さ方向外側(表面側)に、塗装や樹脂フィルムの貼着等によって透明または半透明の適宜の保護層(トップコート層)が設けられたものであってもよい。また、表面層13の表面側の四周縁部に、適宜の面取部を設けた構成としてもよい。
これら突板14,18は、上記したガラス繊維シート12,16を介して中間基材層10の厚さ方向両側のそれぞれに接着剤19によって積層される。本実施形態では、この接着剤19を、水性高分子-イソシアネート系接着剤または酢酸ビニル樹脂エマルション接着剤としている。このような構成とすれば、比較的に硬化時間を短くすることができる。また、接着剤19を、水性高分子-イソシアネート系接着剤とすれば、耐水性があることから、床材1に好適なものとなる。この接着剤19としては、水溶性樹脂や合成樹脂エマルション等の主剤と、架橋剤としてのイソシアネート化合物と、を配合したものであってもよい。この接着剤19の主剤に含まれる水性高分子としては、エチレン酢酸ビニル系等の特殊変性ビニル系樹脂であってもよい。また、接着剤19の架橋剤としては、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)やヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等であってもよい。また、この接着剤19は、主剤100質量部に対して架橋剤が2質量部~20質量部程度添加されたものでもよく、架橋剤が5質量部~10質量部程度添加されたものであってもよい。
図例では、中間基材層10の厚さ方向一方面に塗布された接着剤19を介して第1補強層11を構成するガラス繊維シート12を積層した例を示している。また、このガラス繊維シート12の厚さ方向一方面に塗布された接着剤19を介して表面層13を構成する突板14を積層した例を示している。また、中間基材層10の厚さ方向他方面に塗布された接着剤19を介して第2補強層15を構成するガラス繊維シート16を積層した例を示している。また、このガラス繊維シート16の厚さ方向他方面(施工下地側に向く面)に塗布された接着剤19を介して裏面層17を構成する突板18を積層した例を示している。
この接着剤19の各面への塗布量は、40g/m~100g/m程度であってもよい。
なお、接着剤19としては、上記したような水性高分子-イソシアネート系接着剤に限られず、酢酸ビニル樹脂エマルション接着剤であってもよく、その他、種々の接着剤であってもよい。
上記のような積層構造とされた床材1は、中間基材層10に各層(ガラス繊維シート12,16及び突板14,18)を積層する毎にプレスして製造、または全層を積層した状態でプレスして製造するようにしてもよいが、以下のようにしてもよい。例えば、中間基材層10の厚さ方向他方面に接着剤19を塗布して第2補強層15を構成するガラス繊維シート16を積層し、このガラス繊維シート16の厚さ方向他方面に接着剤19を塗布して裏面層17を構成する突板18を積層する。そして、プレスして接着剤19を硬化させる。次いで、中間基材層10の厚さ方向一方面に接着剤19を塗布して第1補強層11を構成するガラス繊維シート12を積層し、このガラス繊維シート12の厚さ方向一方面に接着剤19を塗布して表面層14を構成する突板13を積層する。そして、プレスして接着剤19を硬化させるようにしてもよい。
上記プレスは、上下のプレス型を有した適宜の熱プレス機(ホットプレス機)による熱プレスであってもよい。この熱プレスの温度は、例えば、60℃~90℃程度であってもよい。また、熱プレスの時間は、60秒~240秒程度であってもよく、例えば、20秒経過する毎に、数秒(例えば、2秒)程度、解圧するような態様等としてもよい。また、熱プレスの圧力は、例えば、8kgf/cm(約0.78MPa)~15kgf/cm(約1.47MPa)程度であってもよい。なお、上記のように各面に接着剤19を塗布した態様に代えて、ガラス繊維シート12,16を接着剤19に浸漬等して接着剤19が含まれたガラス繊維シート12,16を介して中間基材層10と表裏の突板14,18とを積層一体化するような態様等としてもよい。床材1の製造方法としては、その他、種々の構成とされたものでもよい。
上記のような積層構造とされた床材1の一実施例に対して評価試験を行った。
一実施例では、中間基材層の厚さを1.3mmとし、その厚さ方向両側のガラス繊維シートを目付が40g/mのガラス不織布とし、表裏の突板の厚さを0.4mmとした。また、エチレン酢酸ビニル系樹脂を含む主剤100質量部に対してジフェニルメタンジイソシアネートを6質量部添加した接着剤を各面に60g/mの塗布量で塗布した。また、熱プレスの条件は、温度80℃、圧力11.9kgf/cm(約1.17MPa)、プレス時間120秒(20秒経過する毎に2秒解圧)とした。
この一実施例に係る床材の長さを830mm、幅を140mmとし、この床材に対して以下のような反り評価試験を行った。
一実施例に係る床材を、温度5℃、湿度15%の雰囲気下に5日間放置した後に、温度65℃、湿度15%の雰囲気下に24時間放置し、床材の幅方向両端に対する幅方向中央部の反り量(矢高)を測定した。結果は、反り量が0.05mm以下であり、高温乾燥下において反りが抑制されることが示された。
次に、上記した第1実施形態に係る床材1の一変形例について説明する。
なお、以下の変形例及び後記する第2実施形態では、先に説明した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、先に説明した例と同様に奏する作用効果についても説明を省略または簡略に説明する。
本変形例に係る床材1Aは、図1(c)に示すように、第1方向両端部及び第2方向両端部のうちの少なくとも一方の第1端部に、表面側を突出させた合じゃくり状の第1実部2を設けた構成とされている。また、この床材1Aの第2端部には、隣接して設置される床材1Aの第1実部2と実接合される裏面側を突出させた合じゃくり状の第2実部6が設けられている。このような構成とすれば、第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方に沿って隣接して設置される床材1A,1A同士を実接合することができる。これにより、浮きを抑制することができる。また、第1実部2の表面側の突出片部3は、中間基材層10の表面側部位、第1補強層11及び表面層13によって構成され、第2実部6の裏面側の突出片部7は、中間基材層10の裏面側部位、第2補強層15及び裏面層17によって構成されている。このような構成とすれば、表面側の突出片部3及び裏面側の突出片部7のそれぞれに補強層(第1補強層11及び第2補強層15)が設けられた構成となるので、これらの強度を向上させることができる。
つまり、床材1Aは、第1実部2の突出片部3の厚さ方向途中部位に第1補強層11が位置し、第2実部6の突出片部7の厚さ方向途中部位に第2補強層15が位置する構成とされている。
これら第1実部2及び第2実部6は、第1方向両端部または第2方向両端部に設けられたものでもよく、第1方向両端部及び第2方向両端部のそれぞれに設けられたものであってもよい。なお、以下では、第1方向両端部の第1実部2及び第2実部6を例にとって説明するが、第2方向両端部の第1実部2及び第2実部6については、以下の説明における第1方向を第2方向とし、第2方向を第1方向として把握するようにすればよい。
第1実部2は、第1方向第1端部の裏面側部位に第1方向外側及び裏面側に向けて開口する切欠状の受入凹段部4が形成されるように、表面側部位に第1方向外側に向けて突出する突出片部3を設けた構成とされている。これら突出片部3及び受入凹段部4は、当該床材1Aの第1方向第1端部に第2方向の略全体に亘って設けられている。
第2実部6は、第1方向第2端部の表面側部位に第1方向外側及び表面側に向けて開口する切欠状の受入凹段部8が形成されるように、裏面側部位に第1方向外側に向けて突出する突出片部7を設けた構成とされている。これら突出片部7及び受入凹段部8は、当該床材1Aの第1方向第2端部に第2方向の略全体に亘って設けられている。
第1実部2の受入凹段部4は、隣接される床材1Aの第2実部6の突出片部7の受け入れが可能なように形成されている。第2実部6の受入凹段部8は、隣接される床材1Aの第1実部2の突出片部3の受け入れが可能なように形成されている。これら受入凹段部4,8の床材厚さ方向に沿う寸法は、これらに受け入れられる突出片部7,3の床材厚さ方向に沿う寸法よりも僅かに大としてもよい。また、これら突出片部7,3の第1方向に沿う突出寸法は、隣接される床材1A,1Aの表面側に隙間が形成され難いように、裏面側の突出片部7よりも表面側の突出片部3の突出寸法を大としてもよい。また、図例では、表面側の突出片部3の裏面及び裏面側の突出片部7の表面を、当該床材1Aの表面に略平行な平坦面状とした例を示しているが、このような態様に限られない。
次に、第2実施形態に係る床材の一例及び変形例について説明する。
第2実施形態に係る床材1Bは、図2(a)、(b)に示すように、裏面層17Aの構成が上記した例とは異なる。この床材1Bの裏面層17Aは、複数枚(図例では、2枚)の突板18A,18Aを積層した構成とされている。これら突板18A,18Aは、上記同様、当該床材1Bの第1方向及び第2方向の全体に亘って設けられている。これら突板18A,18Aは、互いに略同厚さとされたものであってもよい。また、これら突板18A,18Aの厚さを足し合わせた寸法が表面層13を構成する突板14の厚さの0.5~1.5倍程度であってもよい。また、これら突板18A,18Aは、上記同様な接着剤19によって互いに接着されている。なお、表面層13も複数枚の突板14を積層した構成としてもよい。
変形例に係る床材1Cは、図2(c)に示すように、第1方向両端部及び第2方向両端部のうちの少なくとも一方の第1端部に、雄実部2Aを設け、第2端部に、隣接して設置される床材1Cの雄実部2Aと本実接合される雌実部6Aを設けた構成とされている。このような構成とすれば、第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方に沿って隣接して設置される床材1C,1C同士を本実接合することができる。これにより、浮きをより効果的に抑制することができる。また、雄実部2Aを構成する突片部5の厚さ方向両側面及び雌実部6Aを構成する受入溝9の溝幅方向両側面が第1補強層11及び第2補強層15によって構成されている。このような構成とすれば、雄実部2Aを構成する突片部5及び受入溝9の溝幅方向両側を区画する突片部7A,8Aのそれぞれに補強層(第1補強層11及び第2補強層15)が設けられた構成となるので、これらの強度を向上させることができる。
これら雄実部2A及び雌実部6Aは、上記同様、第1方向両端部または第2方向両端部に設けられたものでもよく、第1方向両端部及び第2方向両端部のそれぞれに設けられたものであってもよい。なお、以下では、上記同様、第1方向両端部の雄実部2A及び雌実部6Aを例にとって説明するが、第2方向両端部の雄実部2A及び雌実部6Aについては、以下の説明における第1方向を第2方向とし、第2方向を第1方向として把握するようにすればよい。
雄実部2Aは、第1方向第1端部の表面側部位及び裏面側部位のそれぞれに第1方向外側及び床材厚さ方向外側に向けて開口する切欠状の凹段部3A,4Aが形成されるように、厚さ方向途中部位に第1方向外側に向けて突出する突片部5を設けた構成とされている。これら突片部5及び凹段部3A,4Aは、当該床材1Cの第1方向第1端部に第2方向の略全体に亘って設けられている。
雌実部6Aは、第1方向第2端部の厚さ方向途中部位に第1方向外側に向けて開口する受入溝9が形成されるように、表面側部位及び裏面側部位のそれぞれに第1方向外側に向けて突出する突片部7A,8Aを設けた構成とされている。これら突片部7A,8A及び受入溝9は、当該床材1Cの第1方向第2端部に第2方向の略全体に亘って設けられている。
この受入溝9は、隣接される床材1Cの雄実部2Aの突片部5の受け入れが可能なように形成されている。この受入溝9の床材厚さ方向に沿う溝幅寸法は、突片部5の床材厚さ方向に沿う寸法と略同寸法であってもよく僅かに小さい寸法であってもよい。図例では、この受入溝9を、開口側となる第1方向外側に向かうに従い溝幅寸法が僅かに大きくなるように拡開状に形成した例を示しているが、このような態様に限られない。また、突片部5を、第1方向外側に向かうに従い床材厚さ方向に沿う寸法が僅かに小さくなるように先細り状に形成した例を示しているが、このような態様に限られない。
また、受入溝9の第1方向に沿う溝深さ寸法は、突片部5の第1方向に沿う寸法と略同寸法であってもよく僅かに大きい寸法であってもよい。図例では、受入溝9を区画する裏面側の突片部8Aの溝底からの突出寸法を、表面側の突片部7Aの溝底からの突出寸法よりも大とした例を示している。このような構成とすれば、隣接される床材1Cの雄実部2Aの突片部5を、裏面側の突片部8Aに沿わせて円滑に受入溝9に差し込むことができる。
また、受入溝9は、溝幅方向両側面、つまり、表裏の突片部7A,8Aの対向面において第1補強層11及び第2補強層15が露出するように設けられている。受入溝9の溝幅方向両側面において露出する第1補強層11及び第2補強層15は、厚さ方向の一部が切除されたものであってもよい。
雄実部2Aの突片部5は、床材厚さ方向両側面、つまり、表裏の凹段部3A,4Aの床材厚さ方向外側に向く段底面において第1補強層11及び第2補強層15が露出するように設けられている。突片部5の床材厚さ方向両側面において露出する第1補強層11及び第2補強層15は、厚さ方向の一部が切除されたものであってもよい。また、上記した表裏の突片部7A,8Aに対応させて、裏面側の凹段部4Aの第1方向に沿う寸法を、表面側の凹段部3Aの第1方向に沿う寸法よりも大とした例を示している。なお、雄実部2A及び雌実部6Aとしては、上記したような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものであってもよい。
また、上記各実施形態に係る床材1,1A~1Cにおける互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。例えば、第1方向両端部に、上記第1実施形態において説明した第1実部2及び第2実部6を設け、第2方向両端部に、上記第2実施形態において説明した雄実部2A及び雌実部6Aを設けたような態様等としてもよい。上記各実施形態に係る床材1,1A~1Cとしては、その他、種々の変形が可能である。また、上記各実施形態では、化粧板を、床材1,1A~1Cとした例を示しているが、壁材や天井材を構成するものとしてもよい。
1,1A~1C 床材(化粧板)
2 第1実部
2A 雄実部
3 突出片部
5 突片部
6 第2実部
6A 雌実部
7 突出片部
9 受入溝
10 中間基材層
11 第1補強層
12 ガラス繊維シート
13 表面層
14 突板
15 第2補強層
16 ガラス繊維シート
17 裏面層
18 突板
19 接着剤

Claims (7)

  1. 木材・プラスチック複合材から形成された中間基材層と、該中間基材層の厚さ方向一方側に、第1補強層を構成するガラス繊維シートを介して積層された突板を含む表面層と、前記中間基材層の厚さ方向他方側に、第2補強層を構成するガラス繊維シートを介して積層された突板を含む裏面層と、を備えていることを特徴とする化粧板。
  2. 請求項1において、
    前記第1補強層及び前記第2補強層のそれぞれを構成するガラス繊維シートは、目付が35g/m~70g/mのガラス不織布であることを特徴とする化粧板。
  3. 請求項1または2において、
    前記中間基材層の厚さ方向両側のそれぞれにガラス繊維シートを介して突板を積層する接着剤は、水性高分子-イソシアネート系接着剤または酢酸ビニル樹脂エマルション接着剤であることを特徴とする化粧板。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    当該化粧板の厚さが1.5mm~3.0mmであることを特徴とする化粧板。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    当該化粧板の第1方向両端部及び第2方向両端部のうちの少なくとも一方の第1端部には、表面側を突出させた合じゃくり状の第1実部が設けられ、第2端部には、隣接して設置される化粧材の第1実部と実接合される裏面側を突出させた合じゃくり状の第2実部が設けられ、前記第1実部の表面側の突出片部は、前記中間基材層の表面側部位、前記第1補強層及び前記表面層によって構成され、前記第2実部の裏面側の突出片部は、前記中間基材層の裏面側部位、前記第2補強層及び前記裏面層によって構成されていることを特徴とする化粧板。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    当該化粧板の第1方向両端部及び第2方向両端部のうちの少なくとも一方の第1端部には、雄実部が設けられ、第2端部には、隣接して設置される化粧材の雄実部と本実接合される雌実部が設けられ、前記雄実部を構成する突片部の厚さ方向両側面及び前記雌実部を構成する受入溝の溝幅方向両側面が前記第1補強層及び前記第2補強層によって構成されていることを特徴とする化粧板。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項において、
    当該化粧板は、床材であることを特徴とする化粧板。
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