JP2022069939A - 導電性高分子分散液、導電性積層体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性に優れた導電層を形成できる導電性高分子分散液、及びこれを用いた導電性積層体及びその製造方法を提供する。【解決手段】π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、分子中に炭素原子同士の不飽和結合とヒドロキシル基を有する不飽和脂肪族アルコール化合物と、分散媒と、を含有する導電性高分子分散液。前記不飽和脂肪族アルコール化合物は、例えば、シス-2-ブテン-1,4-ジオール、トランス-2-ブテン-1,4-ジオール、2-ブチン-1,4-ジオール、2,4-ヘキサジイン-1,6-ジオール等が好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、導電性高分子分散液、導電性積層体及びその製造方法に関する。
主鎖がπ共役系で構成されているπ共役系導電性高分子は、アニオン基を有するポリアニオンがドープすることによって導電性複合体を形成し、水に対する分散性が生じる。導電性複合体を含有する導電性高分子分散液をガラス基材やフィルム基材等に塗工することにより、導電層(導電膜)を備えた導電性積層体を製造することができる。
このような導電層を種々の用途に展開するためにその導電性を向上することが求められており、例えば、特許文献1には、グリセリン等のポリオールを高濃度で含有させた導電性高分子含有液が提案されている。
特開2020-007470号公報
しかし、特許文献1の発明と異なる新たな導電性高分子分散液が求められることがある。
本発明は、導電性に優れた導電層を形成できる導電性高分子分散液、及びこれを用いた導電性積層体及びその製造方法を提供する。
[1] π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、分子中に炭素原子同士の不飽和結合とヒドロキシル基を有する不飽和脂肪族アルコール化合物と、分散媒と、を含有する導電性高分子分散液。
[2] 前記不飽和脂肪族アルコール化合物が、ジオール類である、[1]に記載の導電性高分子分散液。
[3] 前記不飽和脂肪族アルコール化合物の炭素数が、4以上8以下である、[1]又は[2]に記載の導電性高分子分散液。
[4] 前記不飽和脂肪族アルコール化合物が、シス-2-ブテン-1,4-ジオール、トランス-2-ブテン-1,4-ジオール、2-ブチン-1,4-ジオール、及び2,4-ヘキサジイン-1,6-ジオールからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]に記載の導電性高分子分散液。
[5] 前記不飽和脂肪族アルコール化合物の含有量が3質量%以下である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
[6] 導電性高分子分散液中の含水率が50質量%以上である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
[7] バインダ成分をさらに含有する、[1]~[6]のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
[8] フェノール系酸化防止剤をさらに含有する、[1]~[7]のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
[9] 基材と、前記基材の少なくとも一つの面に形成された、[1]~[8]のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液の硬化層からなる導電層とを備える、導電性積層体。
[10] 基材の少なくとも一方の面に、[1]~[8]のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液を塗工することを含む、導電性積層体の製造方法。
本発明によれば、導電性に優れた導電層を形成できる導電性高分子分散液、及びこれを用いた導電性積層体及びその製造方法を提供できる。また、本発明の導電性高分子分散液の塗膜は、短時間で自然に乾燥させることができるので、加熱乾燥の前に予備乾燥することにより、加熱乾燥装置内に持ち込む分散媒の量を低減することができる。さらに、本発明の導電性高分子分散液によって形成した導電層は、高温高湿条件に対する耐久性にも優れる。
本発明はSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に資すると考えられる。
本明細書及び特許請求の範囲において、「~」で示す数値範囲の下限値及び上限値はその数値範囲に含まれるものとする。
≪導電性高分子分散液≫
本発明の第一態様は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、分子中に炭素原子同士の不飽和結合とヒドロキシル基を有する不飽和脂肪族アルコール化合物と、分散媒と、を含有する導電性高分子分散液である。
[導電性複合体]
本態様の導電性高分子分散液に含まれる導電性複合体は、π共役系導電性高分子とポリアニオンとを含む。導電性複合体中のポリアニオンはπ共役系導電性高分子にドープして、導電性を有する導電性複合体を形成している。
ポリアニオンにおいては、一部のアニオン基のみがπ共役系導電性高分子にドープしており、ドープに関与しない余剰のアニオン基を有している。余剰のアニオン基は親水基であるため、導電性複合体は水分散性を有する。
(π共役系導電性高分子)
π共役系導電性高分子としては、主鎖がπ共役系で構成されている有機高分子であればよく、例えば、ポリピロール系導電性高分子、ポリチオフェン系導電性高分子、ポリアセチレン系導電性高分子、ポリフェニレン系導電性高分子、ポリフェニレンビニレン系導電性高分子、ポリアニリン系導電性高分子、ポリアセン系導電性高分子、ポリチオフェンビニレン系導電性高分子、及びこれらの共重合体等が挙げられる。空気中での安定性の点からは、ポリピロール系導電性高分子、ポリチオフェン類及びポリアニリン系導電性高分子が好ましく、透明性の面から、ポリチオフェン系導電性高分子がより好ましい。
ポリチオフェン系導電性高分子としては、ポリチオフェン、ポリ(3-メチルチオフェン)、ポリ(3-エチルチオフェン)、ポリ(3-プロピルチオフェン)、ポリ(3-ブチルチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルチオフェン)、ポリ(3-オクチルチオフェン)、ポリ(3-デシルチオフェン)、ポリ(3-ドデシルチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルチオフェン)、ポリ(3-ブロモチオフェン)、ポリ(3-クロロチオフェン)、ポリ(3-ヨードチオフェン)、ポリ(3-シアノチオフェン)、ポリ(3-フェニルチオフェン)、ポリ(3,4-ジメチルチオフェン)、ポリ(3,4-ジブチルチオフェン)、ポリ(3-ヒドロキシチオフェン)、ポリ(3-メトキシチオフェン)、ポリ(3-エトキシチオフェン)、ポリ(3-ブトキシチオフェン)、ポリ(3-ヘキシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ヘプチルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクチルオキシチオフェン)、ポリ(3-デシルオキシチオフェン)、ポリ(3-ドデシルオキシチオフェン)、ポリ(3-オクタデシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジヒドロキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジメトキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジエトキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジプロポキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジブトキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジヘキシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジヘプチルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジオクチルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジデシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ジドデシルオキシチオフェン)、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-プロピレンジオキシチオフェン)、ポリ(3,4-ブチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-メトキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-エトキシチオフェン)、ポリ(3-カルボキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシエチルチオフェン)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルチオフェン)が挙げられる。
ポリピロール系導電性高分子としては、ポリピロール、ポリ(N-メチルピロール)、ポリ(3-メチルピロール)、ポリ(3-エチルピロール)、ポリ(3-n-プロピルピロール)、ポリ(3-ブチルピロール)、ポリ(3-オクチルピロール)、ポリ(3-デシルピロール)、ポリ(3-ドデシルピロール)、ポリ(3,4-ジメチルピロール)、ポリ(3,4-ジブチルピロール)、ポリ(3-カルボキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシエチルピロール)、ポリ(3-メチル-4-カルボキシブチルピロール)、ポリ(3-ヒドロキシピロール)、ポリ(3-メトキシピロール)、ポリ(3-エトキシピロール)、ポリ(3-ブトキシピロール)、ポリ(3-ヘキシルオキシピロール)、ポリ(3-メチル-4-ヘキシルオキシピロール)が挙げられる。
ポリアニリン系導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリ(2-メチルアニリン)、ポリ(3-イソブチルアニリン)、ポリ(2-アニリンスルホン酸)、ポリ(3-アニリンスルホン酸)が挙げられる。
これらのπ共役系導電性高分子のなかでも、導電性、透明性、耐熱性に優れることから、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)が特に好ましい。
導電性複合体に含まれるπ共役系導電性高分子は、1種類でもよいし、2種類以上でもよい。
(ポリアニオン)
ポリアニオンは、アニオン基を有するモノマー単位を、分子内に2つ以上有する重合体である。このポリアニオンのアニオン基は、π共役系導電性高分子に対するドーパントとして機能して、π共役系導電性高分子の導電性を向上させる。
ポリアニオンのアニオン基としては、スルホ基、またはカルボキシ基であることが好ましい。
このようなポリアニオンの具体例としては、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアリルスルホン酸、スルホ基を有するポリアクリル酸エステル、スルホ基を有するポリメタクリル酸エステル(例えば、ポリ(4-スルホブチルメタクリレート、ポリスルホエチルメタクリレート、ポリメタクリロイルオキシベンゼンスルホン酸)、ポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)、ポリイソプレンスルホン酸等のスルホ基を有する高分子や、ポリビニルカルボン酸、ポリスチレンカルボン酸、ポリアリルカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンカルボン酸)、ポリイソプレンカルボン酸等のカルボキシ基を有する高分子が挙げられる。ポリアニオンは、単一のモノマーが重合した単独重合体であってもよいし、2種以上のモノマーが重合した共重合体であってもよい。
これらポリアニオンのなかでも、導電性をより高くできることから、スルホ基を有する高分子が好ましく、ポリスチレンスルホン酸がより好ましい。
前記ポリアニオンは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリアニオンの質量平均分子量は2万以上100万以下であることが好ましく、10万以上50万以下であることがより好ましい。質量平均分子量は、ゲルろ過クロマトグラフィを用いて測定し、プルラン換算で求めた質量基準の平均分子量である。
導電性複合体中の、ポリアニオンの含有割合は、π共役系導電性高分子100質量部に対して1質量部以上1000質量部以下の範囲であることが好ましく、10質量部以上700質量部以下であることがより好ましく、100質量部以上500質量部以下の範囲であることがさらに好ましい。ポリアニオンの含有割合が前記下限値以上であれば、π共役系導電性高分子へのドーピング効果が強くなる傾向にあり、導電性がより高くなる。一方、ポリアニオンの含有量が前記上限値以下であれば、π共役系導電性高分子を充分に含有させることができるので、充分な導電性を確保できる。
本態様の導電性高分子分散液に含まれる導電性複合体の含有量としては、導電性高分子分散液の総質量に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.1質量%以上3質量%以下がより好ましく、0.3質量%以上1.5質量%以下がさらに好ましい。
上記範囲の下限値以上であると、導電性高分子分散液を塗布して形成する導電層の導電性をより向上させることができる。
上記範囲の上限値以下であると、導電性高分子分散液における導電性複合体の分散性を高め、均一な導電層を形成することができる。
[不飽和脂肪族アルコール化合物]
本態様の導電性高分子分散液に含まれている1種以上の不飽和脂肪族アルコール化合物は、分子内に炭素原子同士の二重結合又は三重結合を1つ以上有し、かつ、分子内にヒドロキシル基(水酸基)を1つ以上有するアルコールである。
本態様の導電性高分子分散液によって形成される導電層の導電性及び耐久性をより向上させ、前記導電層を形成する際の指触乾燥時間をより短縮する観点から、前記不飽和脂肪族アルコール化合物は、ヒドロキシル基を2つ有するジオール類であることが好ましい。
また、同様の観点から、前記不飽和脂肪族アルコール化合物の炭素数は、4以上12以下が好ましく、4以上10以下がより好ましく、4以上8以下がさらに好ましく、4以上6以下が特に好ましい。
また、同様の観点から、前記不飽和脂肪族アルコール化合物が有する不飽和結合の数は1つ以上4つ以下が好ましく、1つ以上3つ以下がより好ましく、1つ又は2つがさらに好ましい。
前記不飽和脂肪族アルコールとしては、例えば、シス-2-ブテン-1,4-ジオール、トランス-2-ブテン-1,4-ジオール、2-ブチン-1,4-ジオール、及び2,4-ヘキサジイン-1,6-ジオールからなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
また、3,6-ジメチル-4-オクチン―3,6-ジオール、2,5-ジメチル-3-ヘキシン-2,5-ジオール等も挙げられる。
本態様の導電性高分子分散液において、前記導電性複合体100質量部に対する前記不飽和脂肪族アルコール化合物の合計の含有量は、50質量部以上1000質量部以下が好ましく、100質量部以上5000質量部以下がより好ましく、200質量部以上2500質量部以下がさらに好ましく、300質量部以上1000質量部以下が特に好ましい。上記の好適な範囲であると、本発明の効果が一層優れる。
本態様の導電性高分子分散液の総質量に対する、前記不飽和脂肪族アルコール化合物の含有量は、0.1質量%以上3質量%以下が好ましく、0.2質量%以上2.5質量%以下がより好ましく、0.3質量%以上2質量%以下がさらに好ましい。
上記範囲の下限値以上であると、導電層の導電性及び耐久性を充分に向上させることができる。上記範囲の上限値以下であると、指触乾燥時間をより短縮することができる。
[分散媒]
本態様の導電性高分子分散液に含まれる分散媒としては、水、有機溶剤、水と有機溶剤との混合液が挙げられる。
前記不飽和脂肪族アルコール化合物は、本態様の導電性高分子分散液に含まれる分散媒には該当しないものとする。
有機溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤等が挙げられる。
アルコール系溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、2-メチル-2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、アリルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル等の一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール等の二価アルコールが挙げられる。
エーテル系溶剤としては、例えば、ジエチルエーテル、ジメチルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル等が挙げられる。
ケトン系溶剤としては、例えば、ジエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、ジイソプロピルケトン、メチルエチルケトン、アセトン、ジアセトンアルコール等が挙げられる。
エステル系溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等が挙げられる。
芳香族炭化水素系溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン等が挙げられる。
上記に分類されない溶剤としては、例えば、ジメチルスルホキシドが挙げられる。
有機溶剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本態様の導電性高分子分散液の分散媒としては、導電性複合体の分散性を高める観点から、水、水溶性有機溶剤、又は水と水溶性有機溶剤の混合溶剤が好ましい。
ここで、水溶性有機溶剤は、20℃の水100gに対する溶解量が1g以上の有機溶剤であり、非水溶性有機溶剤は、20℃の水100gに対する溶解量が1g未満の有機溶剤である。
水溶性有機溶剤としては、アルコール系溶剤から選択される1種以上が好ましい。
導電性複合体の分散性をより一層高める観点から、アルコール系溶剤は、水と組み合わせて含まれることが好ましい。
導電性複合体は水に対する分散性が高いので、本態様の導電性高分子分散液の分散媒は水を含有する水系分散媒であることが好ましい。
本態様の導電性高分子分散液の総質量に対する水の含有割合(導電性高分子分散液中の含水率)は、例えば、50質量%以上99.9質量%以下が好ましく、55質量%以上80質量%以下がより好ましく、60質量%以上75質量%以下がさらに好ましい。
また、本態様の導電性高分子分散液に含まれる導電性複合体1質量部に対して、50質量部以上250質量部以下の水が含まれることが好ましい。
水以外の分散媒としては、前述した水溶性有機溶剤が好ましい。
本態様の導電性高分子分散液の総質量に対する水溶性有機溶剤の含有割合は、例えば、10質量%以上48質量%以下が好ましく、20質量%以上45質量%以下がより好ましく、30質量%以上40質量%以下がさらに好ましい。
[バインダ成分]
バインダ成分は、π共役系導電性高分子、ポリアニオン、及び不飽和脂肪族アルコール化合物以外の化合物であり、導電性複合体を基材等に結着させ得る成分である。
バインダ成分は、熱可塑性樹脂、硬化性モノマー、硬化性オリゴマー、及び酸化ケイ素化合物(シリカ)からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
熱可塑性樹脂はそのままバインダとなり、硬化性モノマー、オリゴマー、及び酸化ケイ素化合物は、硬化により形成した硬化物がバインダ(結着材)となる。
バインダ成分由来のバインダの具体例としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテル樹脂、メラミン樹脂、シリコーン、アルコキシシランの縮合物、シリケートの縮合物等が挙げられる。
本明細書において、アルコキシシランの縮合物とシリケートの縮合物の総称としてシラン化合物ということがある。
本態様の導電性高分子分散液に含まれるバインダ成分は、1種でもよいし、2種以上でもよい。
バインダ成分が熱可塑性樹脂である場合、バインダ樹脂は、導電性高分子分散液中に分散可能な水分散性樹脂が好ましい。水分散性樹脂は、エマルション樹脂又は水溶性樹脂である。
エマルション樹脂の具体例としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂等であって、乳化剤によってエマルションにされたものが挙げられる。
水溶性樹脂の具体例としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂であって、カルボキシ基やスルホ基等の酸基又はその塩を有するものが挙げられる。
水溶性樹脂は、25℃の蒸留水に1質量%以上溶解し、好ましくは5質量%以上溶解し、より好ましくは10質量%以上溶解する。
本態様の導電性高分子分散液を塗工する基材がポリエステル樹脂製である場合、バインダ成分は上述の水分散性のポリエステル樹脂から選択される1種以上を含むことが好ましい。
本態様の導電性高分子分散液が前記熱可塑性樹脂を含む場合、その固形分(不揮発成分)の含有割合は、導電性複合体100質量部に対して、10質量部以上5000質量部以下が好ましく、50質量部以上2000質量部以下がより好ましく、100質量部以上1000質量部以下がさらに好ましい。
熱可塑性樹脂の含有割合が上記範囲の下限値以上であれば、導電層の強度や基材との密着性をより向上させることができる。
熱可塑性樹脂の含有割合が上記範囲の上限値以下であると、導電性複合体の含有割合が相対的に低下することによる導電性の低下を抑制できる。
本明細書においてアルコキシシランとは、分子内にケイ素原子を1つ有し、そのケイ素原子にアルコキシ基が1つ以上結合した化合物をいう。
本態様に含まれるアルコキシシランは、容易に加水分解することから、メトキシ基またはエトキシ基を有することが好ましい。
アルコキシシランは、アルコキシ基以外の官能基として、例えば、エポキシ基、アリル基、ビニル基、グリシジル基等を有していてもよい。
具体的な好ましいアルコキシシランとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等が挙げられる。
本態様の導電性高分子分散液におけるアルコキシシランの好ましい含有量は、導電性複合体100質量部に対して、10質量部以上10000質量部以下が好ましく、50質量部以上5000質量部以下がより好ましく、100質量部以上2000質量部以下がさらに好ましい。
アルコキシシランの含有量が前記下限値以上であれば、前記導電性高分子分散液から形成される導電層の硬度を充分に高くでき、前記上限値以下であれば、前記導電性高分子分散液から形成される導電層の導電性低下を防ぐことができる。
本明細書においてシリケートとは、1分子内にケイ素原子を2つ以上有し、そのうちの少なくとも1組のケイ素原子同士が1つの酸素原子を介してエーテル結合した化合物である。シリケートが1分子内に有するケイ素原子の数は、本態様の導電性高分子分散液から形成される導電層の硬度がより高くなることから、4つ以上であることが好ましく、6つ以上であることがより好ましく、8つ以上であることがさらに好ましい。また、本態様の導電性高分子分散液におけるシリケートの溶解性を高める観点から、シリケートが1分子内に有するケイ素原子の数は、40個以下が好ましく、30個以下がより好ましい。
シリケートのSiO単位の含有量は、シリケートの総質量に対して15質量%以上70質量%以下であることが好ましく、25質量%以上50質量%以下であることがより好ましい。シリケートのSiO単位の含有量が前記下限値以上であれば、本態様の導電性高分子分散液から形成される導電層の硬度がより高くなり、前記上限値以下であれば、前記導電層の導電性低下を防ぐことができる。
ここで、シリケートのSiO単位の含有量は、シリケートの分子量100質量%に対する、シリケートに含まれるSiO単位(-O-Si-O-単位)の質量の割合のことであり、元素分析により測定できる。
シリケートは、下記化学式(X)で表される化合物が好ましい。
(X)… RO-[(RO-)(RO-)Si-O-]-R
式(X)中、R、R、R、及びRはそれぞれ独立して炭素数1~4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、sは、2~100の整数である。
炭素数1~4のアルキル基としては、直鎖状又は分岐鎖状であってもよく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
sは2~50が好ましく、3~25がより好ましく、4~10がさらに好ましい。
シリケートは、下記化学式(x1)で示される化合物及び下記化学式(x2)で示される化合物の少なくとも一方であることがより好ましい。
(x1)… Sim-1(OCH2m+2
(x2)… Sin-1(OCHCH2n+2
上記式(x1)(x2)中、mは2以上100以下であり、nは2以上100以下である。
上記式(x1)(x2)中、SiとOが結合し、Si同士、O同士は隣接しない。
導電性高分子分散液におけるシリケートの好ましい含有量は、シリケートのSiO単位の含有量に応じて適宜選択される。シリケートのSiO単位の含有量が前述の好ましい範囲である場合、シリケートの含有量は、導電性複合体100質量部に対し、1質量部以上100000質量部以下であることが好ましく、10質量部以上10000質量部以下であることがより好ましく、100質量部以上2000質量部以下であることがさらに好ましい。
シリケートの含有量が前記下限値以上であれば、前記導電性高分子分散液から形成される導電層の硬度を充分に高くでき、前記上限値以下であれば、前記導電性高分子分散液から形成される導電層の導電性低下を防ぐことができる。
本態様の導電性高分子分散液を塗工する基材がガラス製である場合、バインダ成分は上述のアルコキシシランまたはシリケートから選択される1種以上を含むことが好ましい。
シリカとしては、分散性の点からコロイダルシリカが好ましく、有機溶媒分散性のコロイダルシリカ(以下、「オルガノシリカゾル」ともいう。)がより好ましい。市販のオルガノシリカゾルの製品としては、メタノールシリカゾル、MA-ST-M、IPA-ST、IPA-ST-L、IPA-ST-ZL、IPA-ST-UP、EG-ST、EG-ST-ZL、DMAC-ST、DMAC-ST-ZL、NPC-ST-30、PGM-ST、MEK-ST、MEK-ST-L、MEK-ST-ZL、MEK-ST-UP、MIBK-ST、MIBK-SD、PMA-ST、EAC-ST、NBAC-ST、XBA-ST、TOL-ST、MEK-AC-2101、MEK-AC-4101(商品名、日産化学工業社製);OSCAL-1432、OSCAL-1132、OSCAL-1632、OSCAL-1421(商品名、日揮触媒化学社製)、スノーテックスST-OS(商品名、日産化学工業株式会社製)を挙げることができる。
[酸化防止剤]
本態様の導電性高分子分散液には酸化防止剤(安定剤)が含まれていてもよい。
酸化防止剤のなかでも、フェノール系酸化防止剤が好ましい。フェノール系酸化防止剤のなかでは、ガリック酸(没食子酸)及びガリック酸のエステルのうち少なくとも一方が好ましい。ガリック酸及びガリック酸のエステルは、高い酸化防止性能を発揮すると共に導電性を向上させる効果も有する。
ガリック酸のエステルとしては、例えば、ガリック酸メチル、ガリック酸エチル、ガリック酸プロピルが挙げられる。
また、その他のフェノール系酸化防止剤として、スルフィド基またはスルホン基を有するビスフェノール化合物も好適に用いることができる。
スルフィド基またはスルホン基を有するビスフェノール化合物としては、例えば、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジスルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(2,4-ジヒドロキシフェニル)スルフィドが挙げられる。
酸化防止剤の含有量は、導電性複合体100質量部に対して5質量部以上200質量部以下が好ましく、10質量部以上100質量部以下がより好ましく、20質量部以上80質量部以下がさらに好ましい。上記範囲の下限値以上であれば、導電性複合体の酸化をより防止することができる。
上記範囲の上限値以下であれば、導電性複合体の導電性の低下を防ぐことができる。
[その他の添加剤]
導電性高分子分散液には、その他の添加剤が含まれてもよい。
添加剤としては、本発明の効果が得られる限り特に制限されず、例えば、界面活性剤、無機導電剤、消泡剤、カップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを使用できる。
ただし、添加剤は、前述したπ共役系導電性高分子、ポリアニオン、不飽和脂肪族アルコール化合物、分散媒、バインダ成分、及びフェノール系酸化防止剤以外のものである。
界面活性剤としては、ノニオン系、アニオン系、カチオン系の界面活性剤が挙げられるが、保存安定性の面からノニオン系が好ましい。また、ポリビニルピロリドンなどのポリマー系界面活性剤を添加してもよい。
無機導電剤としては、金属イオン類、導電性カーボン等が挙げられる。なお、金属イオンは、金属塩を水に溶解させることにより生成させることができる。
消泡剤としては、シリコーン樹脂、ポリジメチルシロキサン、シリコーンオイル等が挙げられる。
カップリング剤としては、エポキシ基、ビニル基又はアミノ基を有するシランカップリング剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、糖類等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキサニリド系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
導電性高分子分散液が前記添加剤を含有する場合、その含有割合は、添加剤の種類に応じて適宜決められるが、例えば、導電性複合体100質量部に対して、0.001質量部以上10質量部以下の範囲とすることができる。
<導電性高分子分散液の製造方法>
本態様の導電性高分子分散液を製造する方法としては、例えば、導電性複合体の水分散液に、分散媒、バインダ成分、不飽和脂肪族アルコール化合物等を添加する方法が挙げられる。
導電性複合体の水分散液は、ポリアニオンの水溶液中でπ共役系導電性高分子を形成するモノマーを化学酸化重合させて得てもよいし、市販のものを使用しても構わない。
前記化学酸化重合は、公知の触媒及び酸化剤を用いて行うことができる。触媒としては、例えば、塩化第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄、塩化第二銅等の遷移金属化合物等が挙げられる。酸化剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩が挙げられる。酸化剤は、還元された触媒を元の酸化状態に戻すことができる。
≪導電性積層体≫
本発明の第二態様は、基材と、前記基材の少なくとも一つの面に形成された、第一態様の導電性高分子分散液の硬化層からなる導電層とを備える、導電性積層体である。
[導電層]
基材の少なくとも一つの面に備えられた前記導電層の平均厚みとしては、例えば、10nm以上100μm以下であることが好ましく、20nm以上50μm以下であることがより好ましく、30nm以上30μm以下であることがさらに好ましい。
導電層の平均厚さが前記下限値以上であれば、充分に高い導電性を発揮でき、前記上限値以下であれば、導電層の基材に対する密着性がより向上する。
本態様の導電層の良好な導電性の目安として、例えば、10Ω/sq.以上10000Ω/sq.以下の表面抵抗値を有することが好ましく、10Ω/sq.以上5000Ω/sq.以下の表面抵抗値を有することがより好ましく、10Ω/sq.以上2500Ω/sq.以下の表面抵抗値を有することがさらに好ましく、10Ω/sq.以上1000Ω/sq.以下の表面抵抗値を有することが特に好ましい。
[基材]
本態様の導電性積層体を構成する基材は、絶縁性材料からなる基材であってもよいし、導電性材料からなる基材であってもよい。基材の形状は特に制限されず、例えば、フィルム、基板等の平面を主体とする形状が挙げられる。
絶縁性材料としては、ガラス、合成樹脂、セラミックス等が挙げられる。
導電性材料としては、金属、導電性金属酸化物、カーボン等が挙げられる。
(フィルム基材)
前記基材としてフィルム基材を用いると、導電性積層体は導電性フィルムとなる。
前記フィルム基材としては、例えば、合成樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。前記合成樹脂としては、例えば、エチレン-メチルメタクリレート共重合樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリフッ化ビニリデン、ポリアリレート、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなどが挙げられる。
フィルム基材と導電層との密着性を高める観点から、フィルム基材用の合成樹脂はバインダ樹脂と同種の樹脂であることが好ましく、なかでも、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂が好ましい。
フィルム基材用の合成樹脂は、非晶性でもよいし、結晶性でもよい。
フィルム基材は、未延伸のものでもよいし、延伸されたものでもよい。
フィルム基材には、導電性高分子分散液から形成される導電層の接着性をさらに向上させるために、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理等の表面処理が施されてもよい。
フィルム基材の平均厚みは、5μm以上500μm以下が好ましく、20μm以上200μm以下がより好ましい。フィルム基材の平均厚みが前記下限値以上であれば、破断しにくくなり、前記上限値以下であれば、フィルムとして充分な可撓性を確保できる。
フィルム基材の平均厚みは、無作為に選択される10箇所について厚さを測定し、その測定値を平均した値である。
(ガラス基材)
ガラス基材としては、例えば、無アルカリガラス基材、ソーダ石灰ガラス基材、ホウケイ酸ガラス基材、石英ガラス基材等が挙げられる。基材にアルカリ成分が含まれると、導電層の導電性が低下する傾向にあるため、前記ガラス基材のなかでも、無アルカリガラスが好ましい。ここで、無アルカリガラスとは、アルカリ成分の含有量がガラス組成物の総質量に対し、0.1質量%以下のガラス組成物のことである。
ガラス基材の平均厚みとしては、100μm以上3000μm以下であることが好ましく、100μm以上1000μm以下であることがより好ましい。ガラス基材の平均厚みが前記下限値以上であれば、破損しにくくなり、前記上限値以下であれば、導電性積層体の薄型化に寄与できる。
ガラス基材の平均厚みは、無作為に選択される10箇所について厚さを測定し、その測定値を平均した値である。
≪導電性積層体の製造方法≫
本発明の第三態様は、基材の少なくとも一つの面に、第一態様の導電性高分子分散液を塗工することを含む、導電性積層体の製造方法である。本態様の製造方法により、第二態様の導電性積層体を製造することができる。
第一態様の導電性高分子分散液を基材の任意の面に塗工(塗布)する方法としては、例えば、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンフローコーター、スピンコーター、バーコーター、リバースコーター、キスコーター、ファウンテンコーター、ロッドコーター、エアドクターコーター、ナイフコーター、ブレードコーター、キャストコーター、スクリーンコーター等のコーターを用いた方法、エアスプレー、エアレススプレー、ローターダンプニング等の噴霧器を用いた方法、ディップ等の浸漬方法等を適用することができる。
導電性高分子分散液のフィルム基材への塗布量は特に制限されないが、均一にムラなく塗工することと、導電性と膜強度を勘案して、固形分として、0.01g/m以上10.0g/m以下の範囲であることが好ましい。
基材上に塗工した導電性高分子分散液からなる塗膜を乾燥させて、分散媒を除去することにより、前記塗膜が硬化してなる導電層(導電膜)が形成された導電性積層体を得ることができる。
塗膜を乾燥する方法としては、加熱乾燥、真空乾燥等が挙げられる。加熱乾燥としては、例えば、熱風加熱や、赤外線加熱などの方法を採用できる。
加熱乾燥を適用する場合、加熱温度は、使用する分散媒に応じて適宜設定されるが、通常は、50℃以上150℃以下の範囲内である。ここで、加熱温度は、乾燥装置の設定温度である。上記加熱温度の範囲における好適な乾燥時間としては、1分以上30分以下が好ましく、5分以上15分以下がより好ましい。
本態様で塗布する導電性高分子分散液の指触乾燥時間は短いので、加熱乾燥を行う前に加熱せずに乾燥させる予備乾燥工程を設けてもよい。予備乾燥を行うことにより、加熱乾燥に供する塗膜から分散媒の一部を予め除去でき、加熱乾燥時に揮発する分散媒が減るので、揮発した分散媒が加熱乾燥機等の周囲に滞留することを防止し易くなる。
予備乾燥の方法としては、室温(20~25℃)で自然に乾燥するのを待ってもよいし、室温で真空環境においてもよいし、室温の空気や不活性ガスを吹き付けてもよい。
室温で自然に乾燥する場合の予備乾燥時間としては、後述の指触乾燥時間以上となる時間が好ましく、例えば、1分~20分程度とすることができる。
室温の空気や不活性ガスを吹き付ける場合、指触乾燥時間をより短縮することができ、例えば、30秒~5分程度とすることができる。
また、予備乾燥時間を短縮できるほど、乾燥中の塗膜に埃が付着するリスクを避けることができる。
なお、予備乾燥しただけの塗膜(導電層)の導電性は、加熱乾燥した塗膜と比べて劣り、製造後に導電性低下が進行する問題が生じる場合がある。このため、予備乾燥工程後に、上述の加熱乾燥を行うことが好ましい。この際の加熱温度は、60℃以上150℃以下が好ましく、80℃以上140℃以下がより好ましく、100℃以上130℃以下がさらに好ましい。
塗工した導電性高分子分散液が、バインダ成分として前述のアルコキシシラン、シリケート、シリカ等の酸化ケイ素含有化合物を含む場合には、塗膜を加熱して、バインダ成分同士を反応させることにより、硬化した導電層を形成することができる。
(製造例1)
1000mlのイオン交換水に206gのスチレンスルホン酸ナトリウムを溶解し、80℃で攪拌しながら、予め10mlの水に溶解した1.14gの過硫酸アンモニウム酸化剤溶液を20分間滴下し、この溶液を12時間攪拌した。
得られたポリスチレンスルホン酸ナトリウム含有溶液に10質量%に希釈した硫酸を1000ml添加し、ポリスチレンスルホン酸含有溶液を得た。続いて限外ろ過法によりポリスチレンスルホン酸含有溶液の約1000ml溶液を除去し、残液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000ml溶液を除去した。上記の限外ろ過操作を3回繰り返した。さらに、得られたろ液に約2000mlのイオン交換水を添加し、限外ろ過法により約2000mlの溶液を除去した。この限外ろ過操作を3回繰り返した。
得られた溶液中の水を減圧除去して、無色の固形状のポリスチレンスルホン酸を得た。
(製造例2)
14.2gの3,4-エチレンジオキシチオフェンと、36.7gのポリスチレンスルホン酸を2000mlのイオン交換水に溶かした溶液とを20℃で混合させた。
これにより得られた混合溶液を20℃に保ち、掻き混ぜながら、200mlのイオン交換水に溶かした29.64gの過硫酸アンモニウムと8.0gの硫酸第二鉄の酸化触媒溶液とをゆっくり添加し、3時間攪拌して反応させた。
得られた反応液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000ml溶液を除去した。この操作を3回繰り返した。
そして、得られた溶液に200mlの10質量%に希釈した硫酸と2000mlのイオン交換水とを加え、限外ろ過法により約2000mlの溶液を除去し、これに2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000ml溶液を除去した。この操作を3回繰り返した。
さらに、得られた溶液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法により約2000mlの溶液を除去した。この操作を5回繰り返し、1.2質量%のポリスチレンスルホン酸ドープポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)水分散液(PEDOT-PSS水分散液)を得た。
(実施例1)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液25gに、不飽和脂肪族アルコール化合物としてシス-2-ブテン-1,4-ジオール0.5g、分散媒として純水35gとエタノール35g、バインダ成分として水分散ポリエステル樹脂(高松油脂株式会社製、ペスレジンA645GH、固形分濃度30質量%)3gを加え、室温で十分に混合した後に、安定剤として没食子酸0.1gとアセチレン系界面活性剤(日信化学工業社製、サーフィノール420)0.01gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率63%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例2)
不飽和脂肪族アルコール化合物を2-ブチン-1,4-ジオール0.5gに変更した以外は実施例1と同様にして、含水率63%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例3)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液25gに、不飽和脂肪族アルコール化合物として2-ブチン-1,4-ジオール1.5g、分散媒として純水47gとメタノール24g、バインダ成分として水分散ポリエステル樹脂(互応化学工業(株)製、RZ-105、固形分濃度25質量%)3gを加え、室温で十分に混合した後に、安定剤として没食子酸0.1gとアセチレン系界面活性剤(日信化学工業社製、サーフィノール420)0.01gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率73%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例4)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液15gに、不飽和脂肪族アルコール化合物として2-ブチン-1,4-ジオール0.5g、分散媒として純水47gとメタノール34g、バインダ成分として水分散ポリエステル樹脂(互応化学工業(株)製、RZ-105、固形分濃度25質量%)3gを加え、室温で十分に混合した後に、安定剤として没食子酸0.1gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率64%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例5)
不飽和脂肪族アルコール化合物として2,4-ヘキサジイン-1,6-ジオール2gを用いた以外は実施例1と同様にして、含水率62%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例6)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液25gに、不飽和脂肪族アルコール化合物として2-ブチン-1,4-ジオール1g、分散媒として純水70g、バインダ成分として水分散ポリエステル樹脂(高松油脂株式会社製、ペスレジンA640、固形分濃度25質量%)3gを加え、室温で十分に混合した後に、安定剤として没食子酸メチル0.1gと4-ヒドロキシピリジン0.1gを加え、アセチレン系界面活性剤(日信化学工業社製、オルフィン4200)0.02gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率98%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例7)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液40gに、不飽和脂肪族アルコール化合物としてトランス-2-ブテン-1,4-ジオール1g、分散媒として純水26gとメタノール30g、バインダ成分として水分散ポリエステル樹脂(高松油脂株式会社製、ペスレジンA640、固形分濃度25質量%)3gを加え、室温で十分に混合した後に、安定剤として没食子酸0.1gを加え、アセチレン系界面活性剤(日信化学工業社製、オルフィン4200)0.01gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率68%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例8)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液25gに、不飽和脂肪族アルコール化合物として2-ブチン-1,4-ジオール1g、分散媒として純水40gとエタノール30g、バインダ成分としてテトラエトキシシラン3gを加え、室温で48時間混合した後に、安定剤としてビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド0.05gおよびビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン0.05gとシリコーン系界面活性剤(日信化学工業社製、シルフェイスSJM002)0.01gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率65%の導電性高分子分散液を得た。
(実施例9)
製造例2で得たPEDOT-PSS水分散液40gに、不飽和脂肪族アルコール化合物としてシス-2-ブテン-1,4-ジオール0.5g、分散媒として純水25gとエタノール30g、バインダ成分としてテトラエトキシシラン(信越化学社製、KBE-04、SiO換算固形分濃度28.8質量%)3gと水分散シリカゾル(日産化学工業株式会社製、スノーテックスST-OS、固形分濃度20質量%)1gを加え、室温で48時間混合した後に、安定剤としてビス(4-ヒドロキシフェニル)スルフィド0.05gおよびビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン0.05gとシリコーン系界面活性剤(日信化学工業社製、シルフェイスSJM002)0.01gを加え、さらに1時間撹拌混合して、含水率68%の導電性高分子分散液を得た。
(比較例1)
不飽和脂肪族アルコール化合物を使用しなかったこと以外は実施例1と同様にして、含水率63%の導電性高分子分散液を得た。
(比較例2)
不飽和脂肪族アルコール化合物の代わりに、エチレングリコール0.5gを使用した以外は実施例1と同様にして、含水率63%の導電性高分子分散液を得た。
(比較例3)
不飽和脂肪族アルコール化合物の代わりに、1,4-ブタンジオール1gを使用した以外は実施例1と同様にして、含水率62%の導電性高分子分散液を得た。
上記の各例の組成を表1に示す。なお、表中の「重量部」は「質量部」と同義である。
Figure 2022069939000001
<評価>
以下の評価項目について、結果を表2および表3に示す。
[指触乾燥時間の測定]
各例の導電性高分子分散液を、バーコーター(wet膜厚16μm)を用いてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT60)に塗布して、塗膜を形成した。この塗膜を24℃40%RHの条件で保管し、一定時間ごとに不織布を20gfの荷重で押し当て、痕跡が残らなくなった時間を指触乾燥時間とした。指触乾燥時間が短いほど塗膜の乾燥が速いことを意味し、歩留まりや生産性が向上する。
[表面抵抗値の測定]
実施例1~7および比較例1~3の導電性高分子分散液を、バーコーター(wet膜厚16μm)を用いてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT60)に塗布し、乾燥温度100℃で5分間加熱乾燥することで導電性フィルムを得た。
実施例8および実施例9の導電性高分子分散液を、スピンコーター(ミカサ社製MS-B100、回転数1000rpm、時間10秒)を用いて、無アルカリガラス(コーニング社製イーグルXG 75mm×75mm×0.7mm)に塗布し、乾燥温度120℃で30分間加熱乾燥することで導電性ガラスを得た。
上記で得られた導電性フィルムと導電性ガラスの導電層の表面抵抗値を、抵抗率計((株)日東精工アナリテック製ロレスタ)を用い、印加電圧10Vの条件で測定した。
[耐久性の評価]
実施例1~2および比較例2~3の導電性高分子分散液を、バーコーター(wet膜厚16μm)を用いてポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製、ルミラーT60)に塗布し、乾燥温度100℃で5分間加熱乾燥して導電性フィルムを作製した。
上記の方法で作製直後の初期の表面抵抗値を測定した後、この導電性フィルムを高温高湿条件下(温度85℃且つ湿度85%)に置き、その導電層の表面が曝された状態で500時間放置した後、その表面抵抗値(高温高湿暴露後の表面抵抗値)を測定した。表面抵抗値の変化率(暴露後の表面抵抗値/初期の表面抵抗値)を耐久性の指標とした。表面抵抗値の変化率の値が1に近いほど耐久性が高いことを示す。
Figure 2022069939000002

Figure 2022069939000003
実施例1~9の導電性高分子分散液は不飽和脂肪族アルコール化合物を含むので、その塗膜の導電性は優れており、指触乾燥時間も短いことが明らかである。実施例1~2で確認したように、本発明に係る導電性高分子分散液は不飽和脂肪族アルコール化合物を含むので、塗膜(導電層)の耐久性にも優れる。
比較例1の導電性高分子分散液はジオール化合物を含まないので、その塗膜の導電性は実施例と比べて格段に劣っている。
比較例2の導電性高分子分散液は不飽和結合を有しないエチレングリコールを含むが、その塗膜の導電性及び耐久性は実施例と比べて格段に劣っている。
比較例3の導電性高分子分散液は不飽和結合を有しないブタンジオールを含み、その塗膜の導電性は実施例と比べて同等であるが、指触乾燥時間及び耐久性が劣っている。

Claims (10)

  1. π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、分子中に炭素原子同士の不飽和結合とヒドロキシル基を有する不飽和脂肪族アルコール化合物と、分散媒と、を含有する導電性高分子分散液。
  2. 前記不飽和脂肪族アルコール化合物が、ジオール類である、請求項1に記載の導電性高分子分散液。
  3. 前記不飽和脂肪族アルコール化合物の炭素数が、4以上8以下である、請求項1又は2に記載の導電性高分子分散液。
  4. 前記不飽和脂肪族アルコール化合物が、シス-2-ブテン-1,4-ジオール、トランス-2-ブテン-1,4-ジオール、2-ブチン-1,4-ジオール、及び2,4-ヘキサジイン-1,6-ジオールからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の導電性高分子分散液。
  5. 前記不飽和脂肪族アルコール化合物の含有量が3質量%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
  6. 導電性高分子分散液中の含水率が50質量%以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
  7. バインダ成分をさらに含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
  8. フェノール系酸化防止剤をさらに含有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液。
  9. 基材と、前記基材の少なくとも一つの面に形成された、請求項1~8のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液の硬化層からなる導電層とを備える、導電性積層体。
  10. 基材の少なくとも一方の面に、請求項1~8のいずれか一項に記載の導電性高分子分散液を塗工することを含む、導電性積層体の製造方法。
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