以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るカメラ設置支援プログラム、カメラ設置支援方法およびカメラ設置支援システムの構成および作用を具体的に開示した各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100の内部構成例を示すブロック図である。カメラ設置支援システム100は、例えば所定の場所および環境にカメラC1を設置する場合に、ユーザが希望するカメラC1の設置を支援するためのシステムである。カメラ設置支援システム100は、カメラC1により撮像された撮像画像に基づいて、撮像対象として例えば車両のナンバープレートに関する認識処理を実行し、認識結果に基づいて、カメラの設置位置または設定の調整を行うための調整アドバイス情報を生成して出力する。カメラ設置支援システム100は、カメラC1と、ネットワークNWと、端末装置P1と、を含んで構成される。
なお、実施の形態1に係るカメラC1は、例えば監視カメラであるが、カメラの用途および種類はこれに限定されない。また、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、一例として車両のナンバープレートの検知および認識を実行する例を示すが、これに限定されない。例えば、カメラ設置支援システム100は、例えば車両、二輪車、人物等を検知し、これらの特徴(例えば、ナンバープレート、ナンバー、車種、色、性別、服装、年齢等)を認識してもよい。
カメラC1は、ユーザにより撮像対象を撮像可能な位置に設置され、撮像画像のうち事前に設定された検知エリア内から撮像対象を検知して、認識処理を実行する。カメラC1は、撮像した撮像画像と認識結果とを対応付けて、所定間隔(例えば、100ms,200ms等)ごとに端末装置P1に送信する。カメラC1は、通信部10と、プロセッサ11と、メモリ12と、撮像部13と、を含んで構成される。
通信部10は、ネットワークNWを介して端末装置P1との間においてデータもしくは情報の送受信を行うための通信インターフェース回路を用いて構成される。通信部10は、無線通信ネットワークまたは有線通信ネットワークを通じて、撮像部13により撮像された撮像画像と、プロセッサ11によって生成された認識結果とを対応付けて、端末装置P1に送信する。
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成されて、メモリ12と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、プロセッサ11はメモリ12に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
プロセッサ11は、撮像部13により撮像された撮像画像のそれぞれを取得し、撮像画像に映る撮像対象(実施の形態1に示す例では、車両のナンバープレートNP)に対する各処理を実行する。以下、図3を参照して、プロセッサ11により実行される各認識処理について説明する。図3は、ナンバープレートNPのプレート幅ΔX、プレート傾きθ、および検知エリアAR1の一例を説明する図である。
プロセッサ11は、所定の間隔(例えば、100ms,200ms等)で撮像された撮像画像のそれぞれに、設定された検知エリアAR1の領域を示す枠線(例えば、図7に示す検知エリアAR2の領域を示す実線の枠線)を撮像画像に重畳して、検知エリア付きの撮像画像を生成し、この検知エリアAR1内に映るナンバープレートNPを検知する。なお、ここでプロセッサ11は、検知エリアAR1の領域を示す枠線だけでなく、第1の検知ゾーンAR11および第2の検知ゾーンAR12のそれぞれの領域を示す破線を重畳した検知エリア付きの撮像画像を生成してもよい。
プロセッサ11は、検知エリアAR1内から検知されたナンバープレートNPに基づいて、各文字情報を認識して取得する。ここでいう各文字情報は、ナンバープレートNPに示された車両に関する情報であって、例えば陸運支局情報、車種情報、種別情報、一連番号(車両番号)情報等である。なお、上述した各文字情報は一例であってこれに限定されないことは言うまでもない。また、プロセッサ11により認識される情報は、カメラC1の撮像対象により任意に設定されてよく、例えば撮像対象が人物である場合、身長、服装、服の色、年齢、性別等であってもよい。
さらに、プロセッサ11は、これらの各文字情報に基づいて、同一車両であると判定したナンバープレートNPに車両を識別可能にする車両IDを付与して、撮像画像に対応づけて保存する。なお、複数の検知エリアが設定され、1枚の撮像画像から複数の車両のナンバープレートが検知された場合には、各検知エリアから検知されたそれぞれのナンバープレートに車両IDを対応付ける。また、プロセッサ11は、ナンバープレートNPが検知された位置として検知エリアの情報および検知ゾーン(例えば、図3に示す検知エリアAR1のうち第1の検知ゾーンAR11または第2の検知ゾーンAR12のいずれであるか)の情報を、ナンバープレートごとに撮像画像に対応づけて保存する。
また、プロセッサ11は、検知されたナンバープレートNPの4つの頂点のそれぞれのうち対向する2つの頂点PS1,PS2のそれぞれの座標を計測する。ここで、図2に示す例において、プロセッサ11は、ナンバープレートNPの左上の頂点PS1の座標(X1,Y1)と右下の頂点PS2の座標(X2,Y2)とを計測する。プロセッサ11は、計測された2つの頂点PS1,PS2のそれぞれの座標に基づいて、ナンバープレートNPの短手方向における中点PS3の座標(X3,Y3)と中点PS4の座標(X4,Y4)とをそれぞれ算出する。
プロセッサ11は、算出された2つの中点PS3,PS4のそれぞれの座標に基づいて、ユーザにより設定された検知エリアAR1内にナンバープレートNPが入っているか否かを判定する。具体的に、プロセッサ11は、2つの中点PS3,PS4のそれぞれの座標が検知エリアAR1内であるか否かを判定する。さらに、プロセッサ11は、検知エリアAR1のうち第1の検知ゾーンAR11または第2の検知ゾーンAR12のいずれでナンバープレートNPが検知されたか否かを判定する。ここでいう第1の検知ゾーンAR11は、ユーザにより設定された検知エリアAR1の幅方向(紙面左右方向)の中点を中心とした幅ΔX2の領域であり、後述する指標としてのプレート幅ΔXの達成条件として設定された最小値(例えば、120ピクセル)に等しい。また、第2の検知ゾーンAR12は、検知エリアAR1の幅ΔX1から第1の検知ゾーンAR11の幅ΔX2を除いた2つの領域である。第1の検知ゾーンAR11は、2つの第2の検知ゾーンAR12と隣接し、2つの第2の検知ゾーンAR12に挟み込まれる領域となる。
プロセッサ11は、算出された2つの中点PS3,PS4のそれぞれの座標に基づいて、ナンバープレートNPのプレート幅ΔXとプレートの傾きθとを算出する。(数式1)は、プレート幅ΔXの算出式である。なお、プレート幅ΔXは、中点PS3の座標(X3,Y3)と中点PS4の座標(X4,Y4)との間の画素数を示す。また、(数式2)は、プレートの傾きθの算出式である。
また、プロセッサ11は、検知されたナンバープレートNPの領域に含まれる画素のうち最高輝度値(つまり、ナンバープレートNPの文字部分以外の背景部分の画素の輝度値)と、最低輝度値(つまり、ナンバープレートNPの文字部分の画素の輝度値)とを算出する。なお、プロセッサ11は、最高輝度値と最低輝度値との差分を示す輝度差ΔLを算出してもよい。
カメラC1は、検知エリア付きの撮像画像と、各認識結果とを対応付けて蓄積(保存)する。なお、ここでいう各認識結果は、例えば各文字情報、車両IDの情報、検知エリアの情報、検知ゾーンの情報、2つの中点PS3,PS4のそれぞれの座標、プレート幅ΔX、プレート傾きθ、最高輝度値、あるいは最低輝度値等であるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
プロセッサ11は、端末装置P1から送信された撮像画像および認識結果の取得開始を要求する制御指令に基づいて、蓄積(保存)された検知エリア付きの撮像画像と、各認識結果とをそれぞれ対応付けて、端末装置P1に送信する。なお、所定期間分の撮像画像および各認識結果は、メモリ12に蓄積されてもよいし、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体(不図示)、あるいはカメラC1との間でデータ通信可能に接続された例えば、SDカード(登録商標)等の外部記憶媒体(不図示)であってもよい。
メモリ12は、例えばプロセッサ11の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、プロセッサ11の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、プロセッサ11により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ11の動作を規定するプログラムが書き込まれている。メモリ12は、カメラC1の品番情報、各種設定パラメータの情報(例えば、ゲインレベル、明部補正、暗部補正等)、検知エリアの情報等を記憶する。
撮像部13は、少なくともレンズ(不図示)とイメージセンサ(不図示)とを有して構成される。イメージセンサは、例えばCCD(Charged-Coupled Device)あるいはCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)などの固体撮像素子であり、撮像面に結像した光学像を電気信号に変換する。撮像部13は、撮像された撮像画像をプロセッサ11に出力する。
照明部14は、例えばカメラC1の撮像領域に光を照射するための照明であり、例えばIR-LED(Light Emission Diode)、LED等により実現される。照明部14は、プロセッサ11により制御されて、点灯または消灯制御を実行するとともに、照射する光の光量(明るさ)を調整する。
端末装置P1は、入力部23としてユーザの入力操作を受け付け可能なインターフェース(例えば、キーボード,マウス,タッチパネルディスプレイなど)を備える。端末装置P1は、ネットワークNWを介してカメラC1との間で通信可能に接続され、ユーザの入力操作に基づいて生成された信号を、ネットワークNWを介してサーバS1に送信する。また、端末装置P1は、ネットワークNWを介してサーバS1から受信された合成画像をモニタ24に表示する。端末装置P1は、通信部20と、プロセッサ21と、メモリ22と、入力部23と、モニタ24と、HDD25と、を含んで構成される。
通信部20は、ネットワークNWを介してカメラC1との間においてデータもしくは情報の送受信を行うための通信インターフェース回路を用いて構成される。通信部20は、無線通信ネットワークまたは有線通信ネットワークを通じて、プロセッサ21によって生成されたユーザの入力操作に基づく制御信号をカメラC1に送信し、カメラC1から送信された撮像画像を取得する。
プロセッサ21は、例えばCPUまたはFPGAを用いて構成されて、メモリ22と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、プロセッサ21はメモリ22に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
メモリ22は、例えばプロセッサ21の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、プロセッサ21の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROMと、を有する。RAMには、プロセッサ21により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、プロセッサ21の動作を規定するプログラムが書き込まれている。メモリ22は、カメラC1から送信された各種データ、設定された検知エリアの情報等を記憶する。なお、ここでいう各種データは、撮像画像の取得開始時刻、撮像画像の取得終了時刻、カメラC1のIPアドレス、カメラC1の品番情報、設定された検知エリアが重畳された撮像画像、認識結果としての認識対象の位置(座標)情報、保存先としてのプロジェクト名等である。
入力部23は、例えばユーザの入力操作を検出するユーザインターフェースであり、マウス、キーボードまたはタッチパネルなどを用いて構成される。入力部23は、ユーザの入力操作に基づいて、カメラC1に関する設定、検知および認識処理に関する設定等を受け付けて信号に変換し、プロセッサ21に出力する。
モニタ24は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)などのディスプレイを用いて構成される。
HDD25は、カメラC1から送信された各種データと、プロセッサ21により実行された認識結果、カメラC1の設置、設定に関する調整アドバイス情報等を記録する。
ネットワークNWは、無線通信ネットワークまたは有線通信ネットワークによって端末装置P1およびカメラC1との間を通信可能に接続する。ここでいう無線通信ネットワークは、例えば無線LAN(Local Area NetWork)、無線WAN(Wide Area NetWork)、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)、またはWi-Fi(登録商標)等の無線通信規格に準じて提供される。
次に、図2を参照して、端末装置P1の動作手順について説明する。図2は、実施の形態1に係る端末装置P1の動作手順例を示すフローチャートである。
端末装置P1は、カメラC1の撮像画像および認識結果の取得開始を要求するユーザ操作に基づいて、カメラC1に認識結果が対応付けられた所定期間分の撮像画像を要求する制御信号を送信する。端末装置P1は、撮像画像および認識結果の取得開始を要求するユーザ操作を受け付けたタイミングを示す開始日時と、対象IPとしてカメラC1のIP(Internet Protocol)アドレスとを対応付けて保存する(St1)。なお、保存される情報は、これに限定されず、例えばカメラC1を特定可能な品番、保存先として設定されたフォルダの名称、ユーザにより入力されたプロジェクト名等であってもよい。
端末装置P1は、カメラC1から送信された所定期間分の撮像画像(つまり、検知エリア付きの撮像画像)のそれぞれを取得し、開始日時、あるいはカメラC1のIPアドレス等の各種情報と対応付けてメモリ12に保存する(St2)。また、端末装置P1は、撮像画像のそれぞれに対応付けられた各認識結果を取得して、メモリ12に保存する(St3)。
端末装置P1は、カメラC1から送信された撮像画像および認識結果の取得終了を要求するユーザ操作に基づいて、所定期間分の撮像画像のそれぞれの取得および保存と、これらの撮像画像に対応付けられた各認識結果の取得および保存とを終了し、撮像画像および認識結果の取得終了を要求するユーザ操作を受け付けたタイミングを示す終了日時を、開始日時、IPアドレス等と対応付けてメモリ12に保存する(St4)。
端末装置P1は、認識結果の表示を要求するユーザ操作に基づいて、ステップSt1~ステップSt4の処理においてメモリ12に保存された各種データ(具体的に、開始日時、IPアドレス、終了日時、開始日時から終了日時の間に取得されたすべての撮像画像および各認識結果のそれぞれ等)を、HDD25にコピーして保存する(St5)。
端末装置P1は、HDD25にコピーされた複数の撮像画像のそれぞれから、時間的に重複する撮像画像の削除処理、画像分離処理等を実行し、検知されたナンバープレートNPを切り出した複数のプレート画像のそれぞれ(図5に示すナンバー認識結果画面SC0に含まれるプレート画像NP1,NP2,NP3,NP4)を生成する。端末装置P1は、生成された複数のプレート画像のそれぞれと、各認識結果とに基づいて、表示用認識結果データDT0(図5参照)を生成する(St6)。
また、端末装置P1は、各認識結果に基づいて、カメラC1の設置または設定の解析処理を実行する(St7)。具体的に、端末装置P1は、各認識結果に基づいて、画素数適正率、プレート傾き適正率、輝度差適正率、検知エリア内枠率、一連番号一致率、認識結果数等の各解析項目の解析処理を実行する。なお、ここでいう各解析項目は、例えば撮像対象である車両のナンバープレートNPを撮像するカメラC1の設置または設定ができているか否かを判定するための項目であり、上述の項目に限定されなくてよい。
端末装置P1は、複数の解析項目の解析結果に基づいて、ナンバー認識結果画面SC0(図6参照)を生成して(St8)、モニタ24に出力して表示させる。また、端末装置P1は、設定された検知エリアごとに、複数の解析項目の解析結果に基づくアドバイス情報を生成し、ナンバー認識結果画面SC0の解析結果表示領域DT17(図6参照)に、対応する検知エリアごとのアドバイス情報を出力する(St9)。
端末装置P1は、ユーザ操作によりナンバー認識結果画面SC0に含まれるプレート位置確認ボタンBT2が押下(選択)されると、プレート位置描画画像(図7~図10を参照)を生成して、モニタ24に出力して表示させる(St10)。
ここで、図4および図5を参照して、図2に示すステップSt7~ステップSt9の処理(つまり、端末装置P1により実行される複数の解析項目の解析処理とアドバイス情報の生成処理)について説明する。図4は、ナンバープレートNPの各解析項目の達成条件および未達成条件の一例を示すテーブルTB1である。図5は、アドバイス情報の一例を示すテーブルTB2である。なお、テーブルTB1に示す各指標、各達成条件および各未達成条件のそれぞれは一例であって、これに限定されないことは言うまでもない。また同様に、テーブルTB2に示す各解析項目に対応するアドバイス情報の例は、一例であってこれに限定されないことは言うまでもない。また、各解析項目に対応するアドバイス情報は、各解析項目の達成条件が未達成と判定された場合に生成される例についてテーブルTB2を参照して説明するが、各解析項目の達成条件が達成と判定された場合には、この解析項目の達成条件が達成している旨をユーザに通知する通知情報が生成されてもよい。
(画素数適正率の解析処理)
端末装置P1は、カメラC1の検知エリア内に映るプレート幅ΔXに基づいて、画素数適正率を解析する。端末装置P1は、すべての撮像画像の各検知エリアから検知されたすべてのナンバープレートNPについて、プレート幅ΔXが達成条件480ピクセル≧ΔX≧120ピクセルを満たすか否かを判定する。端末装置P1は、プレート幅ΔXが達成条件を満たすと判定した場合には、撮像されたナンバープレートNPの幅(つまり、画素数)が各文字情報の認識により適した画素数である、またはカメラC1の取付位置、取付角度(つまり、カメラC1の俯角または振り角)がナンバープレートNPの各文字情報を認識可能な取付角度であると判定する。一方、端末装置P1は、プレート幅ΔXが達成条件を満たさない(つまり、未達成条件を満たす)と判定した場合には、カメラC1の現在のズーム倍率の設定、あるいはカメラC1の取付位置または取付角度の調整が必要であると判定し、「検知エリア内のプレート幅が大きくなるようカメラのズームを調整してください。」等の各検知エリア内に映るナンバープレートNPの画角数を増やす必要がある旨のアドバイス情報、あるいは「検知エリア内のプレート幅が大きくなるようカメラの取付位置(距離/振り角)を調整してください。」等のカメラC1の取付位置または取付角度の調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。
さらに、端末装置P1は、ある同一の車両IDが付与されたすべてのナンバープレートNPのうち達成条件を満たすプレート幅ΔXが計測された割合を、この車両IDにおける画素数適正率として算出(解析)する。また、端末装置P1は、ユーザ操作により、すべての車両IDの画素数適正率の解析要求を受け付けた場合には、すべての車両IDのナンバープレートNPのうち達成条件を満たすプレート幅ΔXが計測された割合を、すべての車両IDの画素数適正率として算出(解析)する。これにより、端末装置P1は、画素数適正率に基づいて、カメラC1のズーム倍率、取付位置(つまり、撮像距離)、あるいは取付角度がより適切であるか否かを判定できる。
(傾き適正率の解析処理)
また、端末装置P1は、カメラC1の各検知エリア内に映るプレート傾きθに基づいて、プレート傾き適正率を解析する。端末装置P1は、すべての撮像画像の各検知エリアから検知されたすべてのナンバープレートNPについて、プレート傾きθが達成条件「θ<11°」を満たすか否かを判定する。端末装置P1は、プレート傾きθが達成条件を満たすと判定した場合には、カメラC1の取付角度(つまり、カメラC1の俯角または振り角)がナンバープレートNPの各文字情報を認識可能な取付角度であると判定する。一方、端末装置P1は、プレート傾きθが達成条件を満たさない(つまり、未達成条件「θ≧11°」を満たす)と判定した場合には、カメラC1の取付角度(つまり、カメラC1の俯角または振り角)が大きいと判定し、「検知エリア内のプレート角度が小さくなるようカメラの俯角・振り角を調整してください。」等のカメラC1の俯角または取付角度の調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。
端末装置P1は、ある同一の車両IDが付与されたすべてのナンバープレートNPのうち達成条件を満たすプレート傾きθが計測された割合を、この車両IDにおけるプレート傾き適正率として算出(解析)する。また、端末装置P1は、ユーザ操作により、すべての撮像画像で認識されたすべての車両IDのプレート傾き適正率の解析要求を受け付けた場合には、すべての車両IDのナンバープレートNPのうち達成条件を満たすプレート傾きθが計測された割合を、すべての車両IDのプレート傾き適正率として算出(解析)する。これにより、端末装置P1は、算出されたプレート傾き適正率に基づいて、カメラC1の取付角度がより適切であるか否かを判定できる。
(輝度差適正率の解析処理)
また、端末装置P1は、カメラC1の各検知エリア内に映るナンバープレートNPの輝度差ΔLに基づいて、輝度差適正率を解析する。端末装置P1は、すべての撮像画像における各検知エリアから検知されたすべてのナンバープレートNPの最高輝度値と最低輝度値との差分である輝度差ΔLを算出し、この輝度差ΔLが達成条件「ΔL≧60」を満たすか否かを判定する。端末装置P1は、輝度差ΔLが達成条件を満たすと判定した場合には、カメラC1のゲインレベルまたは明るさ補正(つまり、暗部補正および明部補正)の設定、あるいは照明部14の設定がナンバープレートNPの各文字情報を認識可能に設定されていると判定する。一方、端末装置P1は、輝度差ΔLが達成条件を満たさない(つまり、未達成条件「ΔL<60」を満たす)と判定した場合には、カメラC1のゲインレベルまたは明るさ補正の設定、あるいは照明部14の明るさ(照度)について調整が必要であると判定し、アドバイス情報を生成する。
ここで、端末装置P1は、輝度差ΔLが達成条件を満たさない場合、ナンバープレートNPの最高輝度値および最低輝度値、あるいはナンバープレートNPの撮像時刻に基づいて、より詳細なアドバイス情報を生成してよい。以下、ナンバープレートNPの最高輝度値および最低輝度値、あるいはナンバープレートNPの撮像時刻に基づくアドバイス情報の生成例について説明する。
まず、端末装置P1は、輝度差ΔLが達成条件を満たさない場合、最高輝度値と最低輝度値とに基づいて、撮像画像が黒つぶれしているか、または白飛びしているか否かを判定する。また、端末装置P1は、複数の撮像画像の撮像時刻の情報に基づいて、これらのナンバープレートNPが撮像された時間帯が昼間、または夜間のいずれであるかを判定する。
端末装置P1は、撮像画像が黒つぶれしていると判定し、かつ、撮像された時間帯が昼間であると判定した場合、「プレートの最大輝度と最小輝度の差が大きくなるよう暗部補正を上げて調整してください。」等のカメラC1の暗部補正を上げる調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。端末装置P1は、撮像画像が黒つぶれしていると判定し、かつ、撮像された時間帯が夜間であると判定した場合、「プレートの最大輝度と最小輝度の差が大きくなるようゲインレベルを上げて、調整してください。」等のカメラC1のゲインレベルを上げる調整が必要である旨のアドバイス情報、あるいは「必要に応じてIR-LEDまたは照明にて明るさを調整してください。」等の照明部14(IR-LED)またはカメラC1が備える照明部14と異なる他の照明で、カメラC1により撮像される撮像領域の明るさの調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。
一方、端末装置P1は、撮像画像が白飛びしていると判定し、かつ、撮像された時間帯が昼間であると判定した場合、「プレートの最大輝度と最小輝度の差が大きくなるよう明部補正を上げて調整してください。」等のカメラC1の明部補正を上げる調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。端末装置P1は、撮像画像が白飛びしていると判定し、かつ、撮像された時間帯が夜間であると判定した場合、「プレートの最大輝度と最小輝度の差が大きくなるようゲインレベルを下げて、調整してください。」等のカメラC1の設定でゲインレベルを下げる調整が必要である旨のアドバイス情報、あるいは「必要に応じてIR-LEDまたは照明にて明るさを調整してください。」等の照明部14(IR-LED)またはカメラC1が備える照明部14と異なる他の照明で、カメラC1により撮像される撮像領域の明るさの調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。
なお、上述した撮像画像が黒つぶれしているか、または白飛びしているか否かの判定は、ユーザにより行われてもよい。また、同様に、ナンバープレートNPが撮像された時間帯が昼間、または夜間のいずれであるかの判定は、ユーザにより行われてもよい。このような場合、端末装置P1は、撮像画像が黒つぶれしているか、または白飛びしているかのユーザによる入力操作と、撮像された時間帯が昼間、または夜間のいずれであるかのユーザによる入力操作とを、入力部23を介して受け付ける。端末装置P1は、ユーザ入力に基づいて、アドバイス情報を生成する。なお、撮像画像が黒つぶれしているか、または白飛びしているか否かの判定は、必須でなく省略されてもよい。
端末装置P1は、ある同一の車両IDが付与されたすべてのナンバープレートNPのうち達成条件を満たす輝度差ΔLが計測された割合を、この車両IDにおける輝度差適正率として算出(解析)する。また、端末装置P1は、ユーザ操作により、すべての撮像画像で認識されたすべての車両IDの輝度差適正率の解析要求を受け付けた場合には、すべての車両IDのナンバープレートNPのうち達成条件を満たす輝度差ΔLが計測された割合を、すべての車両IDの輝度差適正率として算出(解析)する。これにより、端末装置P1は、算出された輝度差適正率に基づいて、ナンバープレートNPの各文字情報の認識を実行するのに十分な輝度差を有するナンバープレートNPの画像がより的確に取得可能なカメラC1の設定がされているか否かを判定できる。
(検知エリア内枠率の解析処理)
また、端末装置P1は、カメラC1の検知エリア内で検知されたすべてのナンバープレートNPのうち第2の検知ゾーンで検知されたナンバープレートNPの数に基づいて、検知エリア内枠率を解析する。端末装置P1は、カメラC1の各検知エリア内で検知されたナンバープレートNPがいずれの検知ゾーンで検出されたか否かを判定する。具体的に、端末装置P1は、ナンバープレートNPの2つの中点PS3,PS4のそれぞれが各検知エリアのいずれの検知ゾーンで検出されたか否かを判定する。端末装置P1は、2つの中点PS3,PS4がともに第1の検知ゾーンで検出された場合には達成条件を満たすと判定する。また、端末装置P1は、2つの中点PS3,PS4のうちいずれか一方が第2の検知ゾーンで検出された場合には達成条件を満たさないと判定する。
端末装置P1は、すべてのナンバープレートNPのそれぞれが検知された検知ゾーンの判定処理の結果、カメラC1の各検知エリア内で検知されたすべてのナンバープレートNPのうち第2の検知ゾーンで検知されたナンバープレートNPの数に基づいて、検知エリア内枠率を算出(解析)し、各検知エリアでナンバープレートNPをより適切に検知可能か否かを判定する。端末装置P1は、検知エリア内枠率がユーザにより設定された所定値(例えば、90%,95%等)以上であると判定した場合、現在設定されている各検知エリアでナンバープレートNPをより適切に検知可能であると判定する。端末装置P1は、検知エリア内枠率がユーザにより設定された所定値以上でないと判定した場合、「車両の走行ルートの影響を受けないよう検知エリア内枠(点線)に収まるようナンバー認識アプリの設定画面にて検知エリアを調整してください。」等の現在設定されている検知エリアではナンバープレートNPをより適切に検知できない可能性がある旨のアドバイス情報を生成する。これにより、端末装置P1は、算出された検知エリア内枠率に基づいて、ナンバープレートNPの各文字情報の認識を実行するにあたって、現在のカメラC1に設定された検知エリアがより適切な範囲で設定されているか否かを判定できる。
端末装置P1は、ある同一の車両IDが付与された車両のナンバープレートNPのうち第1の検知ゾーンAR11内で検知されたこの車両IDを有する車両における検知エリア内枠率を算出(解析)する。また、端末装置P1は、ユーザ操作により、すべての車両IDにおける検知エリア内枠率の解析要求を受け付けた場合には、検知されたすべてのナンバープレートNPのそれぞれのうち達成条件(つまり、第1の検知ゾーン内で検知)を満たす割合を、すべての車両IDの検知エリア内枠率として算出(解析)する。これにより、端末装置P1は、算出(解析)された検知エリア内枠率に基づいて、ナンバープレートNPの検知により適切な検知エリアが設定されているか否かを判定できる。
(一連番号一致率の解析処理)
また、端末装置P1は、カメラC1の各検知エリア内で検知されたある同一の車両IDが付与された車両のすべてのナンバープレートNPにおいて認識されたすべての一連番号のうち最も多い一連番号(以降、「最多一連番号」と表記)を判定し、認識されたすべての一連番号のうちこの最多一連番号の数に基づいて、一連番号一致率を算出(解析)する。端末装置P1は、算出された一連番号一致率が所定値(例えば、95%,98%等)以上であると判定した場合、認識された一連番号の誤認識している可能性が低いと判定する。一方、端末装置P1は、算出された一連番号一致率が所定値以上でないと判定した場合、認識された一連番号の誤認識している可能性が高いと判定し、他の解析項目の解析結果のうち達成条件を満たしていない解析項目に基づいて、アドバイス情報を生成する。例えば、端末装置P1は、一連番号一致率、画素数適正率、およびプレート傾き適正率のそれぞれが達成条件を満たしていないと判定した場合には、画素数適正率あるいはプレート傾き適正率のそれぞれの達成条件を満たしていない場合に生成されるアドバイス情報を生成したり、一連番号一致率および輝度差適正率のそれぞれが達成条件を満たしていないと判定した場合には、輝度差適正率の達成条件を満たしていない場合に生成されるアドバイス情報を生成したりする。これにより、端末装置P1は、算出(解析)された一連番号一致率に基づいて、カメラC1により実行される最多一連番号の認識結果について誤認識の割合を可視化できるとともに、他の解析項目のそれぞれの達成条件の達成状況(つまり、達成条件を満たしているか否かの判定結果)に基づいて、カメラC1の設置または設定に関するアドバイス情報を生成できる。
(認識結果数の解析処理)
また、端末装置P1は、カメラC1により撮像されたすべての車両のナンバープレートNPのうち各文字情報の認識が実行されたナンバープレートNPの総数(以降、「認識結果数」と表記)を算出(解析)する。端末装置P1は、算出(解析)された認識結果数が所定値(例えば、9個以上等)以上であるか否かを判定する。端末装置P1は、認識結果数が所定値以上であると判定した場合、各車両のベストショット画像を生成するためのサンプル数が十分にあると判定する。一方、端末装置P1は、算出(解析)された認識結果数が所定値以上でないと判定した場合、各車両のベストショット画像を生成するためのサンプル数が十分でないと判定し、「ナンバー認識結果の数が一定以上となるようカメラの俯角・振り角を調整してください。」等のカメラC1の俯角または取付角度の調整が必要である旨のアドバイス情報を生成する。これにより、端末装置P1は、算出(解析)された認識結果数に基づいて、カメラC1の俯角または取付角度がより適切に調整されているか否かを判定できる。
以上により、端末装置P1は、ナンバー認識結果画面SC0、およびナンバー認識結果画面SC0に含まれる解析結果表示領域DT17を生成する。ここで、図6を参照して、ステップSt8の処理により生成されるナンバー認識結果画面SC0と、ステップSt9の処理により生成される解析結果表示領域DT17について説明する。図6は、ナンバー認識結果画面SC0の一例を示す図である。
ナンバー認識結果画面SC0は、カメラC1から送信された各認識結果、および生成された複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれを含む表示用認識結果データDT0と、設定された検知エリアごとの解析結果およびアドバイス情報を表示する解析結果表示タブARA,ARBのそれぞれと、設定画面ボタンBT1と、プレート位置描画画像を表示させるためのプレート位置確認ボタンBT2と、を含んで生成される。なお、図6に示すナンバー認識結果画面SC0では、一例として2つの検知エリア(「検知エリア1」および「検知エリア2」)が設定された例を示すが、設定される検知エリアの数は、これに限定されないことは言うまでもない。
表示用認識結果データDT0は、生成された複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれと、これらのプレート画像NP1~NP4のそれぞれが生成された撮像画像に基づく各認識結果とが表示される領域である。なお、図6に示す表示用認識結果データDT0に含まれるプレート画像および認識結果の表示数は、4つである例を示すが、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよいことは言うまでもない。
ナンバープレート画像欄DT1は、生成された複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれを表示する。なお、ナンバープレート画像欄DT1は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれのサムネイル画像が表示されてもよい。例えば、図6に示す例においてナンバープレート画像欄DT1は、「多摩 〇〇〇 さ △△-××」のナンバープレートのプレート画像NP1,NP3のそれぞれと、「世田谷 △△△ あ ××-〇〇」のナンバープレートのプレート画像NP2,NP4のそれぞれとを表示する。
陸運支局欄DT2は、カメラC1によって実行され、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像に映るナンバープレートが有する各文字情報のうち陸運支局情報を認識した認識結果を示す。例えば、図6に示す例において陸運支局欄DT2は、プレート画像NP1の陸運支局情報が「多摩」、プレート画像NP2の陸運支局情報が「世田谷」、プレート画像NP3の陸運支局情報が「多摩」、プレート画像NP4の陸運支局情報が「世田谷」であることを示す。
車種欄DT3は、カメラC1によって実行され、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像に映るナンバープレートが有する各文字情報のうち車両の車種情報を認識した認識結果を示す。例えば、図6に示す例において車種欄DT3は、プレート画像NP1の車種情報が「○○○」、プレート画像NP2の車種情報が「△△△」、プレート画像NP3の車種情報が「○○○」、プレート画像NP4の車種情報が「△△△」であることを示す。
種別欄DT4は、カメラC1によって実行され、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像に映るナンバープレートが有する各文字情報のうち車両の種別情報を認識した認識結果を示す。例えば、図6に示す例において種別欄DT4は、プレート画像NP1の種別情報が「さ」、プレート画像NP2の種別情報が「あ」、プレート画像NP3の種別情報が「さ」、プレート画像NP4の種別情報が「あ」であることを示す。
一連番号欄DT5は、カメラC1によって実行され、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像に映るナンバープレートが有する各文字情報のうち一連番号情報を認識した認識結果を示す。例えば、図6に示す例において一連番号欄DT5は、プレート画像NP1の一連番号情報が「△△××」、プレート画像NP2の一連番号情報が「××○○」、プレート画像NP3の一連番号情報が「△△××」、プレート画像NP4の一連番号情報が「××○○」であることを示す。
車両識別ID欄DT6は、車両ごとに割り当てられ、各車両を識別可能にするために割り当てられた車両IDを示す。なお、車両IDは、事前にユーザにより設定されてもよいし、カメラC1により取得された各認識結果に基づいて端末装置P1が割り当ててもよい。例えば、図6に示す例において車両識別ID欄DT6は、プレート画像NP1に対応する車両に割り当てられた車両IDが「2A」、プレート画像NP2に対応する車両に割り当てられた車両IDが「38」、プレート画像NP3に対応する車両に割り当てられた車両IDが「2A」、プレート画像NP4に対応する車両に割り当てられた車両IDが「38」とであることを示す。
時間欄DT7は、各プレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像が撮像された撮像時刻を示す。例えば、図6に示す例において時間欄DT7は、プレート画像NP1に対応する撮像画像が撮像された撮像日時情報が「12:11:12.34」、プレート画像NP2に対応する撮像画像が撮像された撮像日時情報が「12:11:12.66」、プレート画像NP3に対応する撮像画像が撮像された撮像日時情報が「12:11:12.34」、プレート画像NP4に対応する撮像画像が撮像された撮像日時情報が「12:11:12.66」であることを示す。
エリア欄DT8は、設定された1以上の検知エリアのうち複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれが検知された検知エリアを示す。例えば、図6に示す例においてエリア欄DT8は、プレート画像NP1に対応するナンバープレートが検知された検知エリア情報が「1」、プレート画像NP2に対応するナンバープレートが検知された検知エリア情報が「2」、プレート画像NP3に対応するナンバープレートが検知された検知エリア情報が「1」、プレート画像NP4に対応するナンバープレートが検知された検知エリア情報が「2」であることを示す。
横幅欄DT9は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートのプレート幅ΔXを示す。なお、プレート幅ΔXの単位は「ピクセル(px)」である。例えば、図6に示す例において横幅欄DT9は、プレート画像NP1におけるプレート幅ΔXが「160」、プレート画像NP2におけるプレート幅ΔXが「130」、プレート画像NP3におけるプレート幅ΔXが「160」、プレート画像NP4におけるプレート幅ΔXが「130」であることを示す。
傾き欄DT10は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートのプレート傾きθを示す。なお、プレート傾きθの単位は「度(°)」である。例えば、図6に示す例において傾き欄DT10は、プレート画像NP1におけるプレート傾きθが「5」、プレート画像NP2におけるプレート傾きθが「18」、プレート画像NP3におけるプレート傾きθが「5」、プレート画像NP4におけるプレート傾きθが「18」であることを示す。
輝度差欄DT11は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートの最高輝度値と最低輝度値との差分値である輝度差を示す。例えば、図6に示す例において輝度差欄DT11は、プレート画像NP1に映るナンバープレートにおける輝度差ΔLが「80」、プレート画像NP2に映るナンバープレートにおける輝度差ΔLが「30」、プレート画像NP3に映るナンバープレートにおける輝度差ΔLが「80」、プレート画像NP4に映るナンバープレートにおける輝度差ΔLが「30」であることを示す。
エリア内位置欄DT12は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートが各検知エリア内のいずれの検知ゾーンで検知されたかを示す。具体的に、端末装置P1は、検出されたナンバープレートの2つの中点PS3,PS4のそれぞれのうち少なくとも一方の中点が第2の検知ゾーン内で検知された場合には第2の検知ゾーン(「ゾーンB」の一例)であると判定し、検出されたナンバープレートの2つの中点PS3,PS4のそれぞれがともに第1の検知ゾーン内で検知された場合には第1の検知ゾーン(「ゾーンA」の一例)であると判定する。例えば、図6に示す例においてエリア内位置欄DT12は、プレート画像NP1が「ゾーンA」で示される検知ゾーンから検出され、プレート画像NP2が「ゾーンB」で示される検知ゾーンから検出され、プレート画像NP3が「ゾーンA」で示される検知ゾーンから検出され、プレート画像NP4が「ゾーンB」で示される検知ゾーンから検出されたことを示す。
左中央座標欄DT13は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートの2つの中点PS3,PS4のそれぞれのうち中点PS3の座標を示す。例えば、図6に示す例において左中央座標欄DT13は、プレート画像NP1に映るナンバープレートにおける左中央座標が「1550,150」、プレート画像NP2に映るナンバープレートにおける左中央座標が「1551,151」、プレート画像NP3に映るナンバープレートにおける左中央座標が「1551,152」、プレート画像NP4に映るナンバープレートにおける左中央座標が「1550,153」であることを示す。
右中央座標欄DT14は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートの2つの中点PS3,PS4のそれぞれのうち中点PS4の座標を示す。例えば、図6に示す例において右中央座標欄DT14は、プレート画像NP1に映るナンバープレートにおける右中央座標が「2150,550」、プレート画像NP2に映るナンバープレートにおける右中央座標が「2150,550」、プレート画像NP3に映るナンバープレートにおける右中央座標が「2150,550」、プレート画像NP4に映るナンバープレートにおける右中央座標が「2150,550」であることを示す。
低輝度値欄DT15は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートの最低輝度値を示す。例えば、図6に示す例において低輝度値欄DT15は、プレート画像NP1の最低輝度値が「97」、プレート画像NP2の最低輝度値が「70」、プレート画像NP3の最低輝度値が「97」、プレート画像NP4の最低輝度値が「70」であることを示す。
高輝度値欄DT16は、複数のプレート画像NP1~NP4のそれぞれに対応する撮像画像で検知された各ナンバープレートの最高輝度値を示す。例えば、図6に示す例において高輝度値欄DT16は、プレート画像NP1の最高輝度値が「177」、プレート画像NP2の最高輝度値が「100」、プレート画像NP3の最高輝度値が「177」、プレート画像NP4の最高輝度値が「100」であることを示す。
解析結果表示タブARA,ARBは、各検知エリアに対応する解析結果およびアドバイス情報を表示するためのタブである。解析結果表示タブARAは、ユーザ操作により選択(押下)されると、検知エリアの名称が「検知エリア1」として設定された検知エリア内において検知された車両のナンバープレートに関する解析結果およびアドバイス情報を表示する。解析結果表示タブARBは、ユーザ操作により選択(押下)されると、検知エリアの名称が「検知エリア2」として設定された検知エリア内において検知された車両のナンバープレートに関する解析結果およびアドバイス情報を表示する。
図6に示す解析結果表示領域DT17は、解析結果表示タブARAが選択された場合の車両のナンバープレートに関する解析結果およびアドバイス情報を表示する。車両リスト欄LT1は、ユーザ操作により選択(押下)されると、「検知エリア1」で検知された車両IDのうち解析結果およびアドバイス情報を表示する対象としての車両IDをプルダウン表示する。例えば、車両リスト欄LT1は、ユーザ操作により選択(押下)されると、「全車両ID」、「2A」、あるいは「38」等をプルダウン表示する。端末装置P1は、車両リスト欄LT1でユーザ操作により選択された車両IDの各認識結果に基づく解析結果およびアドバイス情報を生成して、解析結果表示領域DT17に表示する。
端末装置P1は、各解析項目の解析結果と、解析結果に基づくアドバイス情報と含む解析結果表示領域DT17を生成し、この解析結果表示領域DT17を含むナンバー認識結果画面SC0を生成してモニタ24に表示する。
例えば、図6に示す例において解析結果表示領域DT17は、各解析項目の解析結果およびアドバイス情報として、プレート幅適正率についての解析結果「プレート幅適正率 95%」およびメッセージ「検知エリア・距離・俯角・振り角は適正です」と、プレート傾き適正率についての解析結果「プレート傾き適正率 90%」およびアドバイス情報「俯角・振り角を調整してください」と、輝度差適正率についての解析結果「輝度差適正率 60%」およびアドバイス情報「明るさを調整してください」と、検知エリア内率についての解析結果「検知エリア内率 95%」およびメッセージ「車両通過位置は適切です」と、認識結果数についての解析結果「認識結果数 5」およびアドバイス情報「車両のスピードが速すぎる場合は調整してください」と、一連番号一致率の一例としての認識結果一致率についての解析結果「認識結果一致率 90%」およびアドバイス情報「一連番号が一部一致していません。検知エリア内の…」と、を含む。なお、認識結果一致率についてのアドバイス情報は、一部のみが図示されている例を示し、ユーザ操作(例えば、スクロール操作等)により全文を確認することができる。また、図6に示すメッセージは、解析結果が適正であることをユーザに通知する通知情報である。
設定画面ボタンBT1は、ユーザ操作により選択(押下)されると、カメラC1の各種パラメータ(例えば、ゲインレベル、明部補正、暗部補正等のパラメータ)を設定するための設定画面(不図示)を表示させるためのボタンである。
プレート位置確認ボタンBT2は、ユーザ操作により選択(押下)されると、プレート位置描画画像(例えば、図7~図10に示すプレート位置描画画像CI1,CI2,CI3,CI4,CI5,CI6,CI7)を含むプレート位置確認画面(例えば、図7~図10に示すプレート位置確認画面SC1,SC2,SC3,SC4,SC5,SC6,SC7)に移行する。端末装置P1は、ユーザ操作によりプレート位置確認ボタンBT2が選択(押下)されると、プレート位置描画画像を生成し、このプレート位置描画画像を含むプレート位置確認画面を生成して、モニタ24に表示する。
次に、図7~図10を参照して、プレート位置確認画面例について説明する。図7は、カメラ設置支援前後のプレート位置確認画面SC1,SC2の一例を示す図である。図8は、カメラ設置支援前後のプレート位置確認画面SC3,SC4の一例を示す図である。図9は、カメラ設置支援前後のプレート位置確認画面SC5,SC6の一例を示す図である。図10は、複数の検知エリアAR6,AR7のそれぞれが設定された場合のプレート位置確認画面SC7の一例を示す図である。
なお、プレート位置確認画面SC1~SC7のそれぞれにおいて、各検知エリア内で検知された複数のナンバープレートのそれぞれのプレート位置を示す2つの点および直線は、図7に示すプレート位置描画画像CI1の一部にのみに符号を付与し、他のプレート位置描画画像CI2~CI7のそれぞれでは符号の付与を省略する。
まず、プレート位置確認画面SC1~SC7のそれぞれについて説明する。プレート位置確認画面SC1~SC7のそれぞれは、「チェックを入れると条件未達データを赤点線で表示します。」というメッセージMSと、すべての指標(プレート幅ΔX、プレート傾きθ、輝度差ΔL、および検知エリア内の検知ゾーン)のうちユーザが達成条件を満たしているか否かの判定を希望する指標を1つ以上選択可能な指標リストLT2と、ユーザ操作により選択(押下)されるとプレート位置確認画面に表示されたプレート位置描画画像を保存する保存ボタンBT3と、各検知エリアでプレート位置を確認する対象としての車両リストLT3と、プレート位置描画画像と、を含んで生成される。
次に、プレート位置描画画像CI1~CI7のそれぞれについて説明する。プレート位置描画画像CI1~CI7のそれぞれは、端末装置P1により生成された検知エリア付きの撮像画像に、各撮像画像から検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれの位置を示す2つの中点PS3,PS4のそれぞれ(例えば、図7に示す点PP1,PP2のそれぞれ)と、これら2点の中点PS3,PS4のそれぞれを結ぶ直線(例えば、図7に示す点PP1と点PP2とを結ぶ直線SL1)とが重畳して表示される。ここで、端末装置P1は、指標リストLT2のうちユーザにより指定(選択)された1以上の指標のそれぞれの達成条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、重畳する点の色と直線の線種とを変更することで、2つの点と直線とにより示される複数のナンバープレートNPのそれぞれがユーザにより指定(選択)された指標のそれぞれの達成条件を満たしているか否かを可視化する。
ここで、端末装置P1により実行されるプレート位置(つまり、ナンバープレートNPの位置)の描画処理について説明する。
端末装置P1は、プレート位置描画画像の生成にあたって、指標リストLT2で指定された各指標(例えば、図7に示すプレート位置確認画面SC1の例では、ナンバープレートNPのプレート幅ΔX、プレート傾きθ、および輝度差ΔLのそれぞれ)に基づいて、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが達成条件を満たしているか否かを判定する。また、端末装置P1は、判定結果に基づいて、各ナンバープレートNPの位置を示す2つの点の位置が第1の検知ゾーン内に位置しているか否かを判定する。端末装置P1は、これらの判定の結果、達成条件を満たしていないナンバープレートNPの位置を示す2つの点を検知エリア付きの撮像画像に赤色で重畳する。さらに、端末装置P1は、2つの点のうち少なくとも一方の点が赤色で重畳される場合、これら2つの点を結ぶ直線を赤色、かつ、破線にして重畳する。
以下、図7に示すプレート位置描画画像CI1を参照して、プレート位置(つまり、ナンバープレートNPの位置)の具体的な描画例について説明する。
端末装置P1は、例えば図7に示すプレート位置描画画像CI1の生成にあたって、指標リストLT2で指定されたナンバープレートNPのプレート幅ΔX、プレート傾きθ、および輝度差ΔLのそれぞれの指標に基づいて、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが達成条件を満たしているか否かを判定する。また、端末装置P1は、判定結果に基づいて、各ナンバープレートNPの位置を示す2つの点の位置が第1の検知ゾーンAR21内に位置しているか否かを判定する。端末装置P1は、これらの判定の結果、達成条件を満たしていないナンバープレートNPの位置を示す2つの点と、各ナンバープレートNPの位置を示す2つの点の位置が第1の検知ゾーンAR21内に位置していないと判定した点と、を検知エリア付きの撮像画像に赤色で重畳する。さらに、端末装置P1は、2つの点のうち少なくとも一方の点が赤色で重畳される場合、これら2つの点を結ぶ直線を赤色、かつ、破線にして重畳する。
例えば、2つの点PP1,PP2のそれぞれは、各指標のそれぞれの達成条件のうちいずれかの指標を満たしていないと判定された点であり、検知エリア付きの撮像画像に赤色で重畳される。点PP1と点PP2との間を結ぶ直線SL1は、2つの点PP1,PP2がともに各指標のそれぞれの達成条件のうちいずれかの指標を満たしていないと判定された点であるため、検知エリア付きの撮像画像に赤色の破線で重畳される。
また、例えば、2つの点PP3,PP4のそれぞれは、すべての指標の達成条件を達成していると判定された点であり、検知エリア付きの撮像画像に青色で重畳される。点PP3と点PP4との間を結ぶ直線SL2は、2つの点PP3,PP4がともにすべての指標の達成条件を満たしていると判定された点であるため、検知エリア付きの撮像画像に青色の実線で重畳される。
また、例えば、ナンバープレートNPの左側短辺の中点(つまり、左中央座標)を示す点PP5は、各指標のそれぞれの達成条件のうちいずれかの指標を満たしていないと判定された点であり、検知エリア付きの撮像画像に赤色で重畳される。ナンバープレートNPの右側短辺の中点(つまり、右中央座標)は、すべての指標の達成条件を満たしていると判定された点であり、検知エリア付きの撮像画像に青色で重畳される。点PP5と点PP6との間を結ぶ直線SL3は、一方の点PP5が各指標のそれぞれの達成条件のうちいずれかの指標を満たしていないと判定された点であるため、検知エリア付きの撮像画像に赤色の破線で重畳される。
以上により、ユーザは、2つの点の位置に基づいて、各ナンバープレートNPの両端(具体的には、ナンバープレートNPの短辺方向における各中点)の位置と、直線の傾きに基づいて、各ナンバープレートNPのプレート傾きとを一目で確認できるとともに、カメラC1によるナンバープレートNPの認識により適したカメラC1の設置および設定ができているか否かを確認できる。また、ユーザは、プレート位置描画画像CI1~CI7に基づいて、現在設置されているカメラC1を実際に運用した場合に、車両のナンバープレートNPが撮像画像上のどの位置に、どのような角度で映るかをイメージしやすくなる。
したがって、カメラ設置支援システム100は、ユーザが希望するカメラC1の設置および設定を支援できる。
図7に示すプレート位置確認画面SC1は、プレート位置描画画像CI1を含んで表示される。プレート位置描画画像CI1は、検知エリアAR2を示す枠線と、検知エリアAR2のうち第1の検知ゾーンAR21および2つの第2の検知ゾーンAR22のそれぞれを示すための破線とが重畳された検知エリア付きの撮像画像に13個のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI1に描画(重畳)された各プレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、指標リストLT2で指定した複数の指標のそれぞれ(つまり、プレート幅ΔX、プレート傾きθ、あるいは輝度差ΔL)のうちいずれかの指標で達成条件を満たしていないことを一目で直感的に確認することができる。つまり、カメラ設置支援システム100は、プレート位置描画画像CI1により、ユーザが希望するカメラC1の設置および設定を効率的に支援できる。
また、図7に示すプレート位置確認画面SC2は、ユーザによりカメラC1の取付位置、取付角度、俯角または振り角、あるいはカメラC1の照明部14または各種パラメータの設定(例えば、ゲインレベルの調整、暗部補正の調整、明部補正の調整等)が実行された後に再度カメラC1により撮像された撮像画像、および撮像画像に基づく認識結果に基づいて、端末装置P1により生成された画面である。プレート位置確認画面SC2は、プレート位置描画画像CI2を含んで表示される。プレート位置描画画像CI2は、検知エリアAR3を示す枠線と、検知エリアAR2のうち第1の検知ゾーンAR21および2つの第2の検知ゾーンAR22のそれぞれを示すための破線とが重畳された検知エリア付きの撮像画像に8個のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI2に描画(重畳)された各プレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、設定された検知エリアAR2内でナンバープレートNPがより的確に検知されるように検知エリアの設定ができたことを一目で直感的に確認することができる。つまり、カメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれについて、ユーザにより指定された指標の達成条件を満たしているか否かの判定結果を可視化したプレート位置描画画像CI1を生成することで、ユーザが希望するカメラC1の設置および設定を効率的に支援できる。
図8に示すプレート位置確認画面SC3は、プレート位置描画画像CI3を含んで表示される。また、端末装置P1は、例えば図8に示すプレート位置描画画像CI3の生成にあたって、ユーザにより指標リストLT2で指定された1つの指標である検知エリアに基づいて、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが達成条件を満たしているか否かを判定する。プレート位置描画画像CI3は、検知エリアAR3を示す枠線と、検知エリアAR3のうち第1の検知ゾーンAR31および2つの第2の検知ゾーンAR32のそれぞれを示すための破線とが重畳された検知エリア付きの撮像画像に12個のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI3に描画(重畳)された各プレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、設定された検知エリアAR3の範囲が車両のナンバープレートNPの検出に適していないことを一目で効率的に確認できる。
また、図8に示すプレート位置確認画面SC4は、ユーザにより検知エリアAR3から検知エリアAR4に変更された後に再度カメラC1により撮像された撮像画像、および撮像画像に基づく各認識結果に基づいて、端末装置P1により生成された画面である。プレート位置描画画像CI4は、検知エリアAR4を示す枠線と、検知エリアAR4のうち第1の検知ゾーンAR41および2つの第2の検知ゾーンAR42のそれぞれを示すための破線とが重畳された検知エリア付きの撮像画像に12個のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI4に描画(重畳)された各プレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、設定された検知エリアAR4内でナンバープレートNPがより的確に検知されるように検知エリアの設定ができたことを一目で直感的に確認することができる。つまり、カメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれについて、ユーザにより指定された指標の達成条件を満たしているか否かの判定結果を可視化したプレート位置描画画像CI3を生成することで、ユーザが希望するカメラC1の設置および設定を効率的に支援できる。
図9に示すプレート位置確認画面SC5は、プレート位置描画画像CI5を含んで表示される。また、端末装置P1は、例えば図9に示すプレート位置描画画像CI5の生成にあたって、ユーザにより指標リストLT2で指定された1つの指標である輝度差に基づいて、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが達成条件を満たしているか否かを判定する。なお、図9に示す例において、検知エリアAR5内の領域HLは、照明部14または他の照明により強い光が当たって明るくなっている範囲を示す。プレート位置描画画像CI5は、検知エリアAR5を示す枠線と、検知エリアAR5のうち第1の検知ゾーンAR51および2つの第2の検知ゾーンAR52のそれぞれを示すための破線とが重畳された検知エリア付きの撮像画像に12個のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI5に描画(重畳)された各プレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、領域HLで検知されたナンバープレートNPのそれぞれの輝度差が達成条件を満たしておらず、カメラC1がナンバープレートNPの検知および各文字情報の認識処理を実行するにあたってより適した明るさでないことを一目で効率的に確認できる。
また、図9に示すプレート位置確認画面SC6は、ユーザによりカメラC1の照明部14の設定、あるいはカメラC1の各種パラメータの設定(例えば、ゲインレベルの調整、暗部補正の調整、明部補正の調整等)等が調整された後に再度カメラC1により撮像された撮像画像、および撮像画像に基づく各認識結果に基づいて、端末装置P1により生成された画面である。プレート位置確認画面SC6は、プレート位置描画画像CI6を含んで表示される。プレート位置描画画像CI6は、検知エリアAR5を示す枠線と、検知エリアAR5のうち第1の検知ゾーンAR51および2つの第2の検知ゾーンAR52のそれぞれを示すための破線とが重畳された検知エリア付きの撮像画像に12個のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI4に描画(重畳)された各プレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、設定された検知エリアAR5内でナンバープレートNPがより的確に検知されるようにカメラC1の照明部14の設定、あるいはカメラC1の各種パラメータの設定ができたことを一目で直感的に確認することができる。つまり、カメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれについて、ユーザにより指定された指標の達成条件を満たしているか否かの判定結果を可視化したプレート位置描画画像CI5を生成することで、ユーザが希望するカメラC1の設置および設定を効率的に支援できる。
図10に示すプレート位置確認画面SC7は、2つの検知エリアAR6,AR7のそれぞれが設定された場合に生成されるプレート位置確認画面の一例である。プレート位置確認画面SC7は、プレート位置描画画像CI7を含んで表示される。また、端末装置P1は、例えば図10に示すプレート位置描画画像CI7の生成にあたって、ユーザにより指標リストLT2で指定されたすべての指標(つまり、プレート幅ΔX、プレート傾きθ、輝度差ΔL、および検知エリア)に基づいて、2つの検知エリアAR6,AR7のそれぞれで検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが達成条件を満たしているか否かを判定する。プレート位置描画画像CI7は、2つの検知エリアAR6,AR7のそれぞれを示す枠線と、検知エリアAR6のうち第1の検知ゾーンAR61および2つの第2の検知ゾーンAR62のそれぞれを示すための破線と、検知エリアAR7のうち第1の検知ゾーンAR71および2つの第2の検知ゾーンAR72のそれぞれを示すための破線と、が重畳された検知エリア付きの撮像画像に複数のナンバープレートNPのそれぞれのプレート位置が示される。
これにより、ユーザは、プレート位置描画画像CI7に描画(重畳)された各検知エリアAR6,AR7におけるプレート位置を示す点の色と直線の色および線種に基づいて、現在のカメラC1の設置および設定が、カメラC1により実行される各検知エリアAR6,AR7のそれぞれでの車両のナンバープレートの検知処理および認識処理により適しているか否かを一目で直感的に確認することができる。つまり、カメラ設置支援システム100は、2つの検知エリアAR6,AR7のそれぞれで検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれについて、ユーザにより指定された指標の達成条件を満たしているか否かの判定結果を可視化したプレート位置描画画像CI7を生成することで、ユーザが希望するカメラC1の設置および設定を効率的に支援できる。
以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、車両を撮像するカメラC1との間で通信可能に接続されたコンピュータである端末装置P1を備え、カメラC1により撮像された複数の撮像画像のそれぞれから、カメラC1の画角に対して事前に設定された1以上の検知エリアAR1に映る車両のナンバープレートNPを検知し、検知結果が複数の撮像条件を充足している(つまり、達成条件を満たしている)か否かを判定し、複数の撮像条件のそれぞれの充足の有無の判定結果に基づいて、カメラC1の設置またはパラメータ設定に関するアドバイス情報を生成して出力する。
これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、ユーザによって設定された検知エリアAR1内で検知された車両のナンバープレートNPのそれぞれが、ナンバープレートNPの各文字情報を認識するための各撮像条件(各達成条件)を満たすか否かの判定結果に基づいて、カメラC1の設置またはパラメータ設定に関するアドバイス情報を生成して、カメラC1の設置または設定を支援できる。また、ユーザは、生成されたアドバイス情報に基づいて、現在のカメラC1の設置または設定を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれにおける一対の短手方向の2つの中点(例えば、図3に示す2つの中点PS3,PS4のそれぞれ)の座標を算出し、ナンバープレートごとの2つの中点を、カメラC1により撮像される撮像領域の背景画像にプロットしたプレート位置描画画像(例えば、図7~図10に示すプレート位置描画画像CI1~CI7等)を生成して出力する。なお、ここでいう背景画像は、検知エリア付の撮像画像であってよい。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、実際の運用時にカメラC1により撮像されるナンバープレートNPのプレート幅およびプレート傾きのイメージをユーザに可視化できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、2つの中点(例えば、図3に示す2つの中点PS3,PS4のそれぞれ)の座標に基づいて、複数のナンバープレートNPのそれぞれの幅(プレート幅ΔX)を算出し、幅(プレート幅ΔX)が所定値以下である(例えば、図4に示すプレート幅ΔXに関する達成条件を満たさない)と判定した場合、アドバイス情報を出力する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、撮像画像に映るナンバープレートNPが各文字情報の認識処理により適した大きさであるか否かを判定するとともに、判定結果に基づくカメラC1の設置または設定に関するアドバイス情報を出力できる。したがって、ユーザは、現在のカメラC1の設置または設定がナンバープレートNPの各文字情報の認識処理により適しているか否かを確認するとともに、アドバイス情報に基づいて、現在のカメラC1の設置または設定を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、2つの中点の座標(例えば、図3に示す2つの中点PS3,PS4のそれぞれ)に基づいて、複数のナンバープレートNPのそれぞれの幅(プレート幅ΔX)を算出し、検知されたすべてのナンバープレートNPのうちナンバープレートの幅(プレート幅ΔX)の一部が検知エリア外で検知されたナンバープレートNPの検知割合が所定割合以上であると判定した場合、アドバイス情報を出力する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、現在の検知エリアの設定、カメラC1の設置または設定に関するアドバイス情報を出力できる。したがって、ユーザは、現在の検知エリアの設定、カメラC1の設置または設定がナンバープレートNPの各文字情報の認識処理により適しているか否かを確認するとともに、アドバイス情報に基づいて、現在の検知エリアの設定、カメラC1の設置または設定を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、2つの中点の座標(例えば、図3に示す2つの中点PS3,PS4のそれぞれ)に基づいて、複数のナンバープレートNPのそれぞれの幅(プレート幅ΔX)を算出し、検知エリア内に検知エリアよりも小さい複数の第2の検知ゾーン(例えば、図3に示す第2の検知ゾーンAR12等)を設定し、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれのうちナンバープレートの幅(プレート幅ΔX)の一部が複数の第2の検知ゾーン内で検知されたと判定した場合、アドバイス情報を出力する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが、検知エリアの中央部分に位置しているか否かを判定できる。したがって、ユーザは、アドバイス情報に基づいて、現在の検知エリアの設定、カメラC1の設置または設定を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知されたすべてのナンバープレートNPのうちナンバープレートNPの幅(プレート幅ΔX)の一部が複数の第2の検知ゾーン内で検知されたナンバープレートNPの検知割合が所定割合以上であると判定した場合、アドバイス情報を出力する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれが、検知エリアの中央部分に位置している割合に基づいて、アドバイス情報を出力できる。したがって、ユーザは、アドバイス情報に基づいて、現在の検知エリアの設定、カメラC1の設置または設定を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知された複数のナンバープレートNPのそれぞれの長手方向の傾き(プレート傾きθ)を算出し、算出された傾き(プレート傾きθ)が、設定された所定角度以上であると判定した場合、アドバイス情報を出力する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、撮像画像に映るナンバープレートNPが各文字情報の認識処理により適した角度でナンバープレートNPが撮像されているか否かを判定するとともに、判定結果に基づくカメラC1の設置または設定に関するアドバイス情報を出力できる。したがって、ユーザは、現在のカメラC1の設置または設定がナンバープレートNPの各文字情報の認識処理により適しているか否かを確認するとともに、アドバイス情報に基づいて、現在のカメラC1の設置または設定を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知されたナンバープレートNPのそれぞれの領域の画素の最大輝度値と最小輝度値とを算出し、最大輝度値と最小輝度値との輝度差ΔLが所定値未満であると判定した場合、アドバイス情報を生成する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、撮像画像に映るナンバープレートNPが各文字情報の認識処理により適した明るさでナンバープレートNPが撮像されているか否かを判定するとともに、判定結果に基づくカメラC1の設置または設定に関するアドバイス情報を出力できる。したがって、ユーザは、現在のカメラC1の設置または設定がナンバープレートNPの各文字情報の認識処理により適しているか否かを確認するとともに、アドバイス情報に基づいて、現在のカメラC1の設置または設定、あるいはカメラC1の周囲に設置された照明の配置、明るさ等を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、輝度差ΔLが所定値未満であると判定した場合、撮像画像の撮像時刻に基づいて、アドバイス情報を決定する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、カメラC1が設置された周囲の環境(つまり、昼間であるか夜間であるか)に基づいて、撮像画像に映るナンバープレートNPが各文字情報の認識処理により適した明るさでナンバープレートNPを撮像するためのアドバイス情報を出力できる。したがって、ユーザは、現在のカメラC1の設置または設定がナンバープレートNPの各文字情報の認識処理により適しているか否かを確認するとともに、アドバイス情報に基づいて、現在のカメラC1の設置または設定、あるいはカメラC1の周囲に設置された照明の配置、明るさ等を調整できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知されたナンバープレートのそれぞれに基づいて、車両の車両番号(つまり、車両の一連番号、一連指定番号等)を認識し、認識されたすべての車両番号のそれぞれの一致する割合を算出し、割合が所定値以下であると判定した場合、アドバイス情報を生成する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、認識された車両の一連番号を誤認識している割合を判定できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、検知されたすべてのナンバープレートNPのうち一連番号(車両の車両番号、一連指定番号等)を認識した認識数が所定数以下であると判定した場合、アドバイス情報を生成する。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、実際の運用時にカメラC1により生成される車両のベストショット画像を生成可能であるか否かを判定できる。
また、以上により、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100により生成されるプレート位置描画画像は、判定結果に基づいて、複数の撮像条件を充足している(つまり、達成条件を満たしている)プレート位置と複数の撮像条件を充足していない(つまり、達成条件を満たしない)プレート位置とが異なる色で描画される。これにより、実施の形態1に係るカメラ設置支援システム100は、達成条件を満たしているか否かを可視化したプレート位置描画画像を生成できる。したがって、ユーザは、達成条件を満たしているか否かを一目で効率的に確認できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
また、本開示は、カメラと端末装置とが通信可能に接続されたカメラ設置支援システムのカメラ設置支援方法であって、前記カメラにより撮像された複数の撮像画像のそれぞれから事前に設定された検知エリアに映る少なくとも1台の車両のナンバープレートを検知し、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定し、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記検知された前記ナンバープレートの位置と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能にプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力する、カメラ設置支援方法を提供する。
また、本開示は、カメラと、前記カメラと通信可能に接続された端末装置と、を備える、カメラ設置支援システムであって、前記カメラは、撮像された複数の撮像画像のそれぞれを前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記複数の撮像画像のうち事前に設定された検知エリアから少なくとも1台の車両のナンバープレートを検知し、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定し、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記検知された前記ナンバープレートの位置と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能にプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力する、カメラ設置支援システムを提供する。
本開示は、少なくとも1台の車両を撮像するカメラとの間で通信可能に接続されたコンピュータである端末装置に、前記カメラにより撮像された複数の撮像画像のそれぞれから、事前に設定された検知エリアに映る前記車両のナンバープレートをそれぞれ検知するステップと、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定するステップと、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記それぞれ検知された前記ナンバープレートの位置と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能にプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力するステップと、を実現させるための、カメラ設置支援プログラムを提供する。
また、本開示は、カメラと端末装置とが通信可能に接続されたカメラ設置支援システムのカメラ設置支援方法であって、前記カメラにより撮像された複数の撮像画像のそれぞれから事前に設定された検知エリアに映る少なくとも1台の車両のナンバープレートをそれぞれ検知し、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定し、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記それぞれ検知された前記ナンバープレートの位置と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能にプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力する、カメラ設置支援方法を提供する。
また、本開示は、カメラと、前記カメラと通信可能に接続された端末装置と、を備える、カメラ設置支援システムであって、前記カメラは、撮像された複数の撮像画像のそれぞれを前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記複数の撮像画像のうち事前に設定された検知エリアから少なくとも1台の車両のナンバープレートをそれぞれ検知し、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定し、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記それぞれ検知された前記ナンバープレートの位置と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能にプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力する、カメラ設置支援システムを提供する。
本開示は、少なくとも1台の車両を撮像するカメラとの間で通信可能に接続されたコンピュータである端末装置に、前記カメラにより撮像された複数の撮像画像のそれぞれから、事前に設定された検知エリアに映る前記車両のナンバープレートをそれぞれ検知するステップと、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定するステップと、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記それぞれ検知された前記ナンバープレートの位置を示す2つの点と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能に前記ナンバープレートごとにプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力するステップと、を実現させるための、カメラ設置支援プログラムを提供する。
また、本開示は、カメラと端末装置とが通信可能に接続されたカメラ設置支援システムのカメラ設置支援方法であって、前記カメラにより撮像された複数の撮像画像のそれぞれから事前に設定された検知エリアに映る少なくとも1台の車両のナンバープレートをそれぞれ検知し、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定し、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記それぞれ検知された前記ナンバープレートの位置を示す2つの点と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能に前記ナンバープレートごとにプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力する、カメラ設置支援方法を提供する。
また、本開示は、カメラと、前記カメラと通信可能に接続された端末装置と、を備える、カメラ設置支援システムであって、前記カメラは、撮像された複数の撮像画像のそれぞれを前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記複数の撮像画像のうち事前に設定された検知エリアから少なくとも1台の車両のナンバープレートをそれぞれ検知し、検知結果が指定された少なくとも1つの指標の達成条件を満たすか否かを判定し、前記カメラにより撮像される撮像領域の背景画像に、前記それぞれ検知された前記ナンバープレートの位置を示す2つの点と、その位置での前記達成条件の充足の有無の判定結果と、を判明可能に前記ナンバープレートごとにプロットしたプレート位置描画画像を生成して出力する、カメラ設置支援システムを提供する。