JP2022060633A - 複合ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業性を向上させることを可能にした複合ワイヤハーネスを提供する。【解決手段】第1ワイヤハーネス11は、第1外装部材22の外周に取り付けられ、第1外装部材22の経路を規制する第1経路規制部材41を備えている。第1経路規制部材41は、第1経路規制部材41の長さ方向と直交する方向に開口するとともに第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口42を有している。そして、固定部材13は、第2ワイヤハーネス12を第1経路規制部材41に固定している。【選択図】図2

Description

本開示は、複合ワイヤハーネスに関するものである。
例えば特許文献1に、車両用の複合ワイヤハーネスが開示されている。同複合ワイヤハーネスは、金属パイプ内に第1電線が通されてなる第1ワイヤハーネスと、合成樹脂製のコルゲートチューブ内に第2電線が通されてなる第2ワイヤハーネスと、を備える。第1ワイヤハーネスにおいて、金属パイプは、第1電線の長さ方向の大部分を覆っており、飛翔物や水滴などから第1電線を保護する。また、金属パイプは、第1電線の配線経路を規制する。第2ワイヤハーネスは、第1ワイヤハーネスの金属パイプに並列配置されるとともに、当該金属パイプに連結されている。これにより、金属パイプによって、第2ワイヤハーネスの第2電線の配線経路も規制されている。
特開2012-197034号公報
上記のようなワイヤハーネスでは、第1電線の経路規制に用いる金属パイプによって第1電線を保護する。ここで、金属パイプの径は、軽量化や小型化のために、極力小径であることが望ましい。しかしながら、金属パイプの径を小さくすると、第1電線の長さ方向の端部に取り付けたコネクタなどの部品を金属パイプ内に通すことができなくなる場合がある。このため、第1電線の長さ方向の端部にコネクタなどの部品を取り付ける前に、第1電線を金属パイプに通しておく必要があり、複合ワイヤハーネスの組立作業性を向上させる点で改善の余地があった。
そこで、組立作業性を向上させることを可能にした複合ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本開示の複合ワイヤハーネスは、第1電線、及び前記第1電線を覆う第1外装部材を有する第1ワイヤハーネスと、第2電線、及び前記第2電線を覆い、前記第1外装部材と並んで設けられた第2外装部材を有する第2ワイヤハーネスと、前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを互いに固定する固定部材と、を備え、前記第1ワイヤハーネスは、前記第1外装部材の外周に取り付けられ、前記第1外装部材の経路を規制する経路規制部材を有し、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口を有し、前記固定部材は、前記第2ワイヤハーネスを前記経路規制部材に固定している。
本開示によれば、組立作業性を向上させることを可能にした複合ワイヤハーネスを提供することが可能となる。
図1は、実施形態の複合ワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、同実施形態の複合ワイヤハーネスの平面図である。 図3は、図2における3-3線断面図である。 図4は、同実施形態における第1経路規制部材の斜視図である。 図5は、同実施形態における第1経路規制部材の断面図である。 図6は、変更例における複合ワイヤハーネスの平面図である。 図7は、変更例における複合ワイヤハーネスの平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の複合ワイヤハーネスは、
[1]第1電線、及び前記第1電線を覆う第1外装部材を有する第1ワイヤハーネスと、第2電線、及び前記第2電線を覆い、前記第1外装部材と並んで設けられた第2外装部材を有する第2ワイヤハーネスと、前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを互いに固定する固定部材と、を備え、前記第1ワイヤハーネスは、前記第1外装部材の外周に取り付けられ、前記第1外装部材の経路を規制する経路規制部材を有し、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口を有し、前記固定部材は、前記第2ワイヤハーネスを前記経路規制部材に固定している。
この構成によれば、第1電線の長さ方向の端部にコネクタを取り付けるなどの端末処理を行った後、第1外装部材に対して挿入口から経路規制部材を取り付けることが可能である。このように、経路規制部材を後付け可能であるため、複合ワイヤハーネスの組立作業性を向上させることが可能となる。
また、第2ワイヤハーネスは、固定部材によって、第1外装部材に取り付けられた経路規制部材に固定される。これにより、第1外装部材に取り付けられた経路規制部材によって、互いに並ぶ第1外装部材及び第2外装部材の両方の経路規制が可能となる。
[2]前記経路規制部材は、前記第1外装部材の長さ方向に沿って前記第1外装部材に複数取り付けられており、複数の前記経路規制部材の各々は、前記第1外装部材の長さ方向において離隔している。
この構成によれば、第1外装部材及び第2外装部材には、各経路規制部材によって経路が規制された複数の規制区間と、それら以外の非規制区間とが存在することとなる。従って、経路規制部材同士の間の非規制区間において、例えば、第1外装部材及び第2外装部材を屈曲させる経路をとることが可能になるなど、複合ワイヤハーネスのレイアウトの自由度が向上される。また、複合ワイヤハーネスを輸送する際、経路規制部材同士の間の非規制区間において複合ワイヤハーネスを折りたたむことが可能となる。このように、非規制区間で複合ワイヤハーネスを折りたたむことで、複合ワイヤハーネスをよりコンパクトにすることができる。このため、複合ワイヤハーネスの輸送効率を向上させることが可能となる。
[3]前記経路規制部材は、前記経路規制部材の周方向の端部であり前記挿入口を形成する第1端部及び第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方の内面から突出して前記第1外装部材の外面に接触する突出部と、を有している。
この構成によれば、経路規制部材は、第1端部及び第2端部の少なくとも一方の内面から突出して第1外装部材の外面に接触する突出部を有している。このため、挿入口を通じた第1外装部材からの経路規制部材の脱離を抑制できる。従って、経路規制部材が自身の突出部によって第1外装部材に外周に仮固定されるため、第1外装部材に仮固定された経路規制部材に固定部材を取り付ける際の作業性がより向上する。その結果、複合ワイヤハーネスの組立作業性をより向上できる。
[4]前記経路規制部材を第1経路規制部材としたとき、前記第2ワイヤハーネスは、前記第2外装部材の外周に取り付けられ、前記第2外装部材の経路を規制する第2経路規制部材を有し、前記第2経路規制部材は、前記第2経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記第2経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口を有し、前記固定部材を第1固定部材としたとき、前記複合ワイヤハーネスは、前記第1外装部材を前記第2経路規制部材に固定する第2固定部材を備える。
この構成によれば、第2経路規制部材によって第2外装部材の経路を規制できる。さらに、第2経路規制部材と第1外装部材とが第2固定部材によって互いに固定されるため、第2経路規制部材によって第1外装部材の経路も規制できる。
[5]前記第1外装部材と前記第2外装部材の並び方向から見て、前記第1経路規制部材の少なくとも一部が前記第2経路規制部材に重なる重なり部を有している。
この構成によれば、複合ワイヤハーネスに求められる経路規制のレベルに応じて、第1経路規制部材と第2経路規制部材とが重なる重なり部を設定することで、複合ワイヤハーネスのより好適な経路規制を実現できる。
[6]前記重なり部では、前記第1経路規制部材の長さ方向の一部と前記第2経路規制部材の長さ方向の一部とが、前記並び方向から見て重なっている。
この構成によれば、第1経路規制部材と第2経路規制部材とが、複合ワイヤハーネスの長さ方向において互いにずれて配置されるものの、複合ワイヤハーネスを全体的に見たとき、第1経路規制部材が規制する範囲と第2経路規制部材が規制する範囲とが重なり部によって隔てなく連続する。これにより、固定対象側の形状などによって、第1経路規制部材及び第2経路規制部材において長さの制約がある場合でも、複合ワイヤハーネスの長さ方向に連続する広い範囲において第1外装部材及び第2外装部材の経路を規制することが可能となる。
また、第1経路規制部材と第2経路規制部材とを、複合ワイヤハーネスの長さ方向において互いにずらして配置しつつも、重なり部は存在している。これにより、第1経路規制部材の規制区間と第2経路規制部材の規制区間との間に非規制区間が生じないため、第1経路規制部材の規制区間と第2経路規制部材の規制区間との間で、第1外装部材及び第2外装部材が意図せず曲がってしまうことを抑制できる。
[7]前記第1固定部材は、前記重なり部において前記第2経路規制部材を前記第1経路規制部材に固定している。
この構成によれば、第1固定部材によって第1経路規制部材と第2経路規制部材とが重なり部で互いに固定されるため、複合ワイヤハーネスのより好適な経路規制を実現できる。
[8]前記第1外装部材と前記第2外装部材の並び方向から見て、前記第1経路規制部材の長さ方向の全体が、前記第2外装部材における前記第2経路規制部材が取り付けられていない部位に重なっている。
この構成によれば、第1外装部材において第1経路規制部材で規制できない区間を第2経路規制部材で規制しつつ、第1経路規制部材の規制区間と第2経路規制部材の規制区間との間の非規制区間で、第1外装部材及び第2外装部材を屈曲することが可能となる。その結果、複合ワイヤハーネスのレイアウトの自由度の向上に寄与できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の複合ワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「直交」は、厳密に直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。
なお、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。また、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれる。また、本明細書の説明で使用される「環状」という用語は、ループを形成する任意の構造、または端部のない連続形状、並びに、C字形のようなギャップを有する、一般的にループ形状の構造を指すことがある。なお、「環状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。
(複合ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示す複合ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vに設けられた機器同士を接続するものである。複合ワイヤハーネス10は、例えば、複合ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部が車両Vの床下などの車室外を通るように車両Vに配置されている。
複合ワイヤハーネス10は、互いに並んで配置される第1ワイヤハーネス11及び第2ワイヤハーネス12を備えている。また、複合ワイヤハーネス10は、図2に示す固定部材13を備えている。固定部材13は、第1ワイヤハーネス11と第2ワイヤハーネス12とを互いに固定する。なお、図1においては、固定部材13の図示を省略している。
図1に示すように、第1ワイヤハーネス11は、車両Vに設けられた第1機器M1及び第2機器M2同士を電気的に接続する。第1機器M1及び第2機器M2の一例としては、第1機器M1が車両Vの後方寄りの箇所に配置された高圧バッテリであり、第2機器M2が車両Vの前方寄りの箇所に配置されたインバータである。高圧バッテリとしての第1機器M1は、例えば、百ボルト以上の電圧を供給可能なバッテリである。インバータとしての第2機器M2は、車両走行の動力源となる車輪駆動用の図示しないモータに接続される。インバータは、高圧バッテリの直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。第1ワイヤハーネス11は、高圧バッテリとインバータ間の高電圧のやりとりを可能とする高圧用のワイヤハーネスである。
第2ワイヤハーネス12は、車両Vに設けられた第3機器M3及び第4機器M4同士を電気的に接続する。第3機器M3及び第4機器M4の一例としては、第3機器M3が車両Vの後方寄りの箇所に配置された低圧バッテリであり、第4機器M4が車両Vの前方寄りの箇所に設置されたリレーボックスである。リレーボックスとしての第4機器M4は、車両Vに搭載の各種機器に低圧バッテリの電圧を分配する。第2ワイヤハーネス12は、低圧バッテリの供給電流に対応可能な低圧用のワイヤハーネスである。なお、第1ワイヤハーネス11及び第2ワイヤハーネス12の各々は、配索経路に応じて二次元状又は三次元状に曲げられるように形成されている。
(第1ワイヤハーネス11の構成)
図3に示すように、第1ワイヤハーネス11は、第1電線21及び第1外装部材22を有している。第1電線21は、例えば複数設けられている。第1外装部材22は、例えば円筒状をなしている。第1外装部材22は、例えば、複数の第1電線21を一括して包囲している。なお、第1電線21の一端部は前記第1機器M1に接続され、第1電線21の他端部は前記第2機器M2に接続される。第1電線21は、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。
第1電線21は、第1芯線23と、第1芯線23の外周を被覆する第1絶縁被覆24とを有している。第1芯線23は、例えば、容易に撓むことが可能な柔軟導体にて構成されている。なお、当該柔軟導体の一例としては、複数の金属素線を撚り合わせた撚り線である。第1芯線23の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。なお、第1芯線23を長さ方向と直交する平面によって第1芯線23を切断した横断面形状は、任意の形状にすることができる。第1芯線23の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状や扁平形状に形成することができる。
第1絶縁被覆24は、例えば、第1芯線23の外周面を全周に亘って被覆している。第1絶縁被覆24は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。第1絶縁被覆24は、例えば、第1芯線23に対する押出成形によって形成することができる。
第1外装部材22は、全体として長尺の筒状をなしている。第1外装部材22の内部空間には、第1電線21が挿通されている。第1外装部材22は、例えば、飛翔物や水滴から第1電線21を保護する。
第1外装部材22は、例えば、合成樹脂製のコルゲートチューブにて構成されている。コルゲートチューブとしての第1外装部材22は、その長さ方向において径が大小繰り返す蛇腹形状をなす。このため、第1外装部材22は可撓性を有し、容易に屈曲可能である。なお、第1外装部材22の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
(第2ワイヤハーネス12の構成)
図3に示すように、第2ワイヤハーネス12は、第2電線31及び第2外装部材32を有している。第2電線31は、例えば複数設けられている。第2外装部材32は、例えば円筒状をなしている。第2外装部材32は、例えば、複数の第2電線31を一括して包囲している。なお、第2電線31の一端部は前記第3機器M3に接続され、第2電線31の他端部は前記第4機器M4に接続される。第2電線31は低圧電線である。
第2電線31は、第2芯線33と、第2芯線33の外周を被覆する第2絶縁被覆34とを有している。第2芯線33は、例えば、容易に撓むことが可能な柔軟導体にて構成されている。なお、当該柔軟導体の一例としては、複数の金属素線を撚り合わせた撚り線である。第2芯線33の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。なお、第2芯線33を長さ方向と直交する平面によって第2芯線33を切断した横断面形状は、任意の形状にすることができる。第2芯線33の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状や扁平形状に形成することができる。
第2絶縁被覆34は、例えば、第2芯線33の外周面を全周に亘って被覆している。第2絶縁被覆34は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。第2絶縁被覆34は、例えば、第2芯線33に対する押出成形によって形成することができる。
第2外装部材32は、全体として長尺の筒状をなしている。第2外装部材32の内部空間には、第2電線31が挿通されている。第2外装部材32は、例えば、飛翔物や水滴から第2電線31を保護する。
第2外装部材32は、例えば、合成樹脂製のコルゲートチューブにて構成されている。コルゲートチューブとしての第2外装部材32は、その長さ方向において径が大小繰り返す蛇腹形状をなす。このため、第2外装部材32は可撓性を有し、容易に屈曲可能である。なお、第2外装部材32の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
(第1経路規制部材41の構成)
図2に示すように、第1ワイヤハーネス11は、第1外装部材22の経路を規制する第1経路規制部材41を備えている。第1経路規制部材41は、第1外装部材22の外周に取り付けられている。第1経路規制部材41は、第1外装部材22の外周面における周方向の一部を覆っている。例えば、第1経路規制部材41は、第1外装部材22の外周における180°よりも大きい範囲を覆う。また、第1経路規制部材41は、第1外装部材22の長さ方向に沿って延びている。
第1経路規制部材41は、第1外装部材22が自重などで撓んで所定の経路から外れないように第1外装部材22を補助する。第1経路規制部材41は、第1外装部材22の長さ方向において部分的に設けられている。第1経路規制部材41は、例えば、第1外装部材22の経路において第1外装部材22が直線状に延びる部分の外周に取り付けられている。また、第1経路規制部材41は、第1外装部材22の長さ方向において例えば複数設けられている。複数の第1経路規制部材41の各々は、例えば、第1外装部材22の長さ方向において離隔している。また、各第1経路規制部材41は、例えば、長さ方向の寸法が互いに異なっている。
なお、第1経路規制部材41の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂を用いることができる。第1経路規制部材41は、例えば、押出成形や射出成形などの周知の方法によって成形することができる。
図4及び図5に示すように、第1経路規制部材41は、第1経路規制部材41の長さ方向と直交する方向に開口する挿入口42と、挿入口42を形成する第1端部43及び第2端部44と、第1端部43と第2端部44とを繋ぐ部位である中間部45を有している。言い換えると、第1経路規制部材41は、第1外装部材22の周方向の一部を覆うように形成された中間部45と、中間部45の両端部に設けられた第1端部43及び第2端部44と、第1端部43及び第2端部44によって形成される挿入口42とを有している。
第1端部43及び第2端部44の各々は、第1経路規制部材41の周方向の端部である。第1端部43と第2端部44とは、第1経路規制部材41の周方向において互いに離間する状態で対向する。そして、第1端部43と第2端部44との間の間隙が挿入口42として構成される。
挿入口42は、第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって延びている。挿入口42の開口幅、すなわち、第1端部43と第2端部44との最短距離は、第1外装部材22の外径よりも小さい。挿入口42には、第1外装部材22が第1経路規制部材41の長さ方向に直交する方向に沿って挿入される。
図5に示すように、中間部45は、第1経路規制部材41の主部分を構成している。中間部45の横断面形状は、例えば円弧状をなしている。なお、中間部45の径方向の厚さは、例えば、周方向において一様である。なお、第1経路規制部材41の横断面形状は、例えば、第1経路規制部材41の長さ方向全体にわたって一様である。また、中間部45の横断面における中心軸線Cは例えば直線をなす。すなわち、第1経路規制部材41は、一方向に直線状に延びる形状をなしている。
図5に示すように、第1経路規制部材41の横断面において、中間部45の中心軸線Cを通過する第1端部43の接線を接線T1とし、中心軸線Cを通過する第2端部44の接線を接線T2とする。第1外装部材22に取り付けられていない状態の第1経路規制部材41において、第1経路規制部材41の周方向における挿入口42の開き角度θは、例えば、60°から120°の範囲内である。なお、挿入口42の開き角度θは、中間部45の中心軸線Cを中心とする角度、すなわち接線T1と接線T2がなす角度である。
第1経路規制部材41は、第1端部43及び第2端部44のそれぞれの内面から突出する突出部46を有している。各突出部46の横断面形状は、例えば半円形状をなしている。各突出部46は、例えば、第1経路規制部材41の長さ方向に沿って延びている。また、各突出部46は、例えば、第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって延びている。
図3に示すように、各突出部46は、第1外装部材22に向かって突出している。各突出部46は、第1外装部材22の外面に接触している。そして、各突出部46は、例えば、第1外装部材22を押圧する。第1外装部材22は、各突出部46と中間部45とによって弾性的に挟まれている。これにより、第1外装部材22に対する第1経路規制部材41の連結が強固となる。従って、第1外装部材22の外周に取り付けられた第1経路規制部材41が、第1外装部材22の長さ方向において移動することが抑制されている。
なお、第1外装部材22が第1経路規制部材41の内部に挿入された状態では、挿入口42の開口幅が元の幅、すなわち第1経路規制部材41の未挿入時の幅に戻るとは限らない。詳しくは、第1経路規制部材41が元の形状に戻ろうとする弾性変形が第1外装部材22に阻害されることで、挿入口42の開口幅が元の幅よりも僅かに大きな幅となることもある。また、第1外装部材22が第1経路規制部材41の内部に挿入された状態で、第1経路規制部材41の押圧によって第1外装部材22が撓んだ状態となることにより、挿入口42の開口幅が元の幅に戻ることもある。すなわち、第1外装部材22が第1経路規制部材41の内部に挿入された状態での上記開口幅は、第1外装部材22や第1経路規制部材41の剛性や撓み易さ等に基づいた大きさとなる。
第1経路規制部材41において、第1端部43の周方向の先端43a、及び第2端部44の周方向の先端44aの各々は、第1経路規制部材41の長さ方向から見て湾曲している。言い換えると、第1端部43の先端43a及び第2端部44の先端44aの横断面形状は、湾曲形状とされている。なお、挿入口42は、第1端部43の先端43a及び第2端部44の先端44aにて形成されている。
(固定部材13の構成)
固定部材13は、第2ワイヤハーネス12を第1経路規制部材41に固定している。本実施形態では、固定部材13は、例えば、第1経路規制部材41と第2外装部材32と互いに固定している。固定部材13は、例えば、複数の第1経路規制部材41の各々に対応して複数設けられている。すなわち、複数の第1経路規制部材41の各々が、複数の固定部材13によってそれぞれ第2外装部材32に固定されている。
固定部材13は、例えば、合成樹脂製または金属製のバンドや粘着テープなどの帯状の部材である。固定部材13は、互いに並ぶ第1経路規制部材41及び第2外装部材32に一括して巻き付けられる。第1経路規制部材41と第2外装部材32とは、固定部材13によって、例えば互いに離間しないように固定される。
本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の複合ワイヤハーネス10によれば、第1経路規制部材41が取り付けられた部分では、第1経路規制部材41の剛性によって、第1外装部材22が自重などによって撓むことが抑制される。また、第2外装部材32は、固定部材13によって第1経路規制部材41に固定されている。このため、第2外装部材32についても、自重などによって撓むことが第1経路規制部材41によって抑制される。このように、第1経路規制部材41によって、第1外装部材22及び第2外装部材32の両方の経路を規制することができる。
なお、従来構成では、第1外装部材22を金属パイプなどの硬質なパイプ部材とし、当該パイプ部材によって第1電線21の保護及び経路規制の両方を実現するものがある。こういった構成では、パイプ部材が長尺となり、第1電線21の経路における屈曲箇所において、パイプ部材をベンダー機などによって曲げる曲げ加工が必要となる。当該曲げ加工は煩雑な作業である。しかしながら、本実施形態の複合ワイヤハーネス10では、第1経路規制部材41が第1外装部材22の経路のうちの直線部分に対応して取り付けられるため、従来のようなベンダー機などによる曲げ加工が不要である。
本実施形態の効果について説明する。
(1)第1経路規制部材41は、第1経路規制部材41の長さ方向と直交する方向に開口するとともに第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口42を有している。これにより、第1外装部材22を、挿入口42から第1経路規制部材41の内部に挿入可能である。このため、第1電線21の長さ方向の端部にコネクタを取り付けるなどの端末処理を行った後、第1外装部材22に対して挿入口42から第1経路規制部材41を取り付けることが可能である。このように、第1経路規制部材41を後付け可能であるため、複合ワイヤハーネス10の組立作業性を向上させることが可能となる。また、複合ワイヤハーネス10の経路のうちの規制が必要な区間に適宜後付けできるため、長尺の前記パイプ部材を用いた場合に生じる不必要な経路規制を抑制できる。
また、第2ワイヤハーネス12は、固定部材13によって、第1外装部材22に取り付けられた第1経路規制部材41に固定される。これにより、第1経路規制部材41によって、互いに並ぶ第1外装部材22及び第2外装部材32の両方の経路規制が可能となる。従って、複合ワイヤハーネス10における部材点数の増加の抑制に寄与できる。
(2)第1経路規制部材41は、第1外装部材22の長さ方向に沿って第1外装部材22に複数取り付けられている。そして、複数の第1経路規制部材41の各々は、第1外装部材22の長さ方向において離隔している。この構成によれば、第1外装部材22及び第2外装部材32には、各第1経路規制部材41によって経路が規制された複数の規制区間と、それら以外の非規制区間とが存在することとなる。従って、第1経路規制部材41同士の間の非規制区間において、例えば、第1外装部材22及び第2外装部材32を屈曲させる経路をとることが可能になるなど、複合ワイヤハーネス10のレイアウトの自由度が向上される。
また、複合ワイヤハーネス10を輸送する際、第1経路規制部材41同士の間の非規制区間において複合ワイヤハーネス10を折りたたむことが可能となる。このように、非規制区間で複合ワイヤハーネス10を折りたたむことで、複合ワイヤハーネス10をよりコンパクトにすることができる。このため、複合ワイヤハーネス10の輸送効率を向上させることが可能となる。
(3)第1経路規制部材41は、第1経路規制部材41の周方向の端部であり挿入口42を形成する第1端部43及び第2端部44を有している。そして、第1経路規制部材41は、第1端部43及び第2端部44のそれぞれの内面から突出して第1外装部材22の外面に接触する突出部46と、を有している。この構成によれば、挿入口42を通じた第1外装部材22からの第1経路規制部材41の脱離を抑制できる。従って、第1経路規制部材41が自身の突出部46によって第1外装部材22に外周に仮固定されるため、第1外装部材22に仮固定された第1経路規制部材41に固定部材13を取り付ける際の作業性がより向上する。その結果、複合ワイヤハーネス10の組立作業性をより向上できる。
(4)第1端部43の先端43a及び第2端部44の先端44aの各々が、第1経路規制部材41の長さ方向から見て湾曲している。このため、第1外装部材22を、各先端43a,44aにて形成される挿入口42から第1経路規制部材41の内部にスムーズに挿入することができるようになる。また、第1外装部材22を挿入口42から第1経路規制部材41の内部に挿入する際、第1外装部材22が損傷し難くなる。
(5)第1経路規制部材41の横断面形状は、第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって同一である。こうした構成によれば、第1経路規制部材41の原料を長さ方向に押し出す押出成形機を用いることで、第1経路規制部材41を容易に製造することができる。また、単一の押出成形機を用いて、長さ方向の寸法が異なる複数種類の第1経路規制部材41を製造することができる。
(6)突出部46は、第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって延びている。こうした構成によれば、第1経路規制部材41の曲げ剛性を高めることができる。また、突出部46が第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって第1外装部材22の外面に接触する。このため、挿入口42を通じた第1外装部材22からの第1経路規制部材41の脱離を、第1経路規制部材41の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、第2ワイヤハーネス12においても第2外装部材32の経路を規制する経路規制部材を設けてもよい。第2ワイヤハーネス12の第2外装部材32に第2経路規制部材51を取り付けた例を、図6及び図7にそれぞれ示す。
第2経路規制部材51は、例えば、第1経路規制部材41と同一構成をなしている。第2経路規制部材51において、第1経路規制部材41と同一の構成については同一の符号を付してその詳細の説明を省略する。
図6に示すように、第2ワイヤハーネス12は、第2外装部材32の経路を規制する第2経路規制部材51を備えている。第2経路規制部材51は、第2外装部材32の外周に取り付けられている。第2経路規制部材51は、第2外装部材32の外周面における周方向の一部を覆っている。例えば、第2経路規制部材51は、第2外装部材32の外周における180°よりも大きい範囲を覆う。また、第2経路規制部材51は、第2外装部材32の長さ方向に沿って延びている。
第2経路規制部材51は、第2外装部材32が自重などで撓んで所定の経路から外れないように第2外装部材32を補助する。第2経路規制部材51は、第2外装部材32の長さ方向において部分的に設けられている。第2経路規制部材51は、例えば、第2外装部材32の経路において第2外装部材32が直線状に延びる部分の外周に取り付けられている。なお、第2経路規制部材51は、第2外装部材32の長さ方向において例えば複数設けられていてもよい。
複合ワイヤハーネス10は、第1外装部材22と第2外装部材32の並び方向Dから見て、第1経路規制部材41と第2経路規制部材51とが重なる重なり部Aを有している。重なり部Aでは、第1経路規制部材41の長さ方向の一部と第2経路規制部材51の長さ方向の一部とが、並び方向Dから見て重なっている。
複合ワイヤハーネス10は、第1ワイヤハーネス11と第2ワイヤハーネス12とを互いに固定する固定部材13,52,53を有している。固定部材13は、上記実施形態と同様に、第1経路規制部材41と第2外装部材32とを互いに固定している。固定部材52は、第2経路規制部材51と第1外装部材22とを互いに固定している。そして、固定部材53は、重なり部Aにおいて第2経路規制部材51と第1経路規制部材41とを互いに固定している。
なお、固定部材52,53の各々は、例えば、合成樹脂製または金属製のバンドや粘着テープなどの帯状の部材である。
固定部材52は、互いに並ぶ第2経路規制部材51及び第1外装部材22に一括して巻き付けられる。第2経路規制部材51と第1外装部材22とは、固定部材52によって、例えば互いに離間しないように固定される。
固定部材53は、互いに並ぶ第2経路規制部材51及び第1外装部材22に一括して巻き付けられる。第2経路規制部材51と第1外装部材22とは、固定部材53によって、例えば互いに離間しないように固定される。
次に、図6に示す構成の効果を説明する。
第2経路規制部材51は、第2経路規制部材51の長さ方向と直交する方向に開口するとともに第2経路規制部材51の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口42を有している。そして、複合ワイヤハーネス10は、第1外装部材22を第2経路規制部材51に固定する固定部材52を備える。この構成によれば、第2経路規制部材51によって第2外装部材32の経路を規制できる。さらに、第2経路規制部材51と第1外装部材22とが固定部材52によって互いに固定されるため、第2経路規制部材51によって第1外装部材22の経路も規制できる。
また、複合ワイヤハーネス10は、第1外装部材22と第2外装部材32の並び方向Dから見て、第1経路規制部材41が第2経路規制部材51に重なる重なり部Aを有している。この構成によれば、複合ワイヤハーネス10に求められる経路規制のレベルに応じて、第1経路規制部材41と第2経路規制部材51とが重なる重なり部Aを設定することで、複合ワイヤハーネス10のより好適な経路規制を実現できる。
また、重なり部Aでは、第1経路規制部材41の長さ方向の一部と第2経路規制部材51の長さ方向の一部とが、並び方向Dから見て重なっている。この構成によれば、第1経路規制部材41と第2経路規制部材51とが、複合ワイヤハーネス10の長さ方向において互いにずれて配置されるものの、複合ワイヤハーネス10を全体的に見たとき、第1経路規制部材41が規制する範囲と第2経路規制部材51が規制する範囲とが重なり部Aによって隔てなく連続する。これにより、車体側の形状などによって、第1経路規制部材41及び第2経路規制部材51において長さの制約がある場合でも、複合ワイヤハーネス10の長さ方向に連続する広い範囲において第1外装部材22及び第2外装部材32の経路を規制することが可能となる。
また、第1経路規制部材41と第2経路規制部材51とを、複合ワイヤハーネス10の長さ方向において互いにずらして配置しつつも、重なり部Aは存在している。これにより、第1経路規制部材41の規制区間と第2経路規制部材51の規制区間との間に非規制区間が生じないため、第1経路規制部材41の規制区間と第2経路規制部材51の規制区間との間で、第1外装部材22及び第2外装部材32が意図せず曲がってしまうことを抑制できる。
また、固定部材53は、重なり部Aにおいて第2経路規制部材51を第1経路規制部材41に固定している。この構成によれば、第1固定部材によって第1経路規制部材41と第2経路規制部材51とが重なり部Aで互いに固定されるため、複合ワイヤハーネス10のより好適な経路規制を実現できる。
次に、図7に示す構成を説明する。
図7に示す構成では、第1外装部材22と第2外装部材32の並び方向Dから見て、第1経路規制部材41の長さ方向の全体が、第2外装部材32における第2経路規制部材51が取り付けられていない部位E2に重なっている。また、並び方向Dから見て、第2経路規制部材51の長さ方向の全体が、第1外装部材22における第1経路規制部材41が取り付けられていない部位E1に重なっている。
この構成によれば、第1外装部材22において第1経路規制部材41で規制できない区間を第2経路規制部材51で規制しつつ、第1経路規制部材41の規制区間と第2経路規制部材51の規制区間との間の非規制区間で、第1外装部材22及び第2外装部材32を屈曲することが可能となる。その結果、複合ワイヤハーネス10のレイアウトの自由度の向上に寄与できる。
・第1外装部材22と第2外装部材32の並び方向Dから見て、第1経路規制部材41の長さ方向の全体が、第2経路規制部材51に重なるように構成してもよい。また、第1外装部材22と第2外装部材32の並び方向Dから見て、第2経路規制部材51の長さ方向の全体が、第1経路規制部材41に重なるように構成してもよい。
・第1経路規制部材41において、突出部46を第1経路規制部材41の長さ方向において部分的に設けてもよい。第2経路規制部材51において、突出部46を第2経路規制部材51の長さ方向において部分的に設けてもよい。
・第1経路規制部材41及び第2経路規制部材51の少なくとも一方において、第1端部43の突出部46、及び第2端部44の突出部46の少なくとも一方を省略してもよい。
・第1経路規制部材41において、中間部45の内面から突出して第1外装部材22の外面に接触する第2の突出部を設けてもよい。また、第2経路規制部材51において、中間部45の内面から突出して第2外装部材32の外面に接触する第2の突出部を設けてもよい。このような構成によれば、第1外装部材22または第2外装部材32の外面に、突出部46と第2の突出部とを共に接触させることが可能であり、その結果、第1経路規制部材41または第2経路規制部材51のがたつきを抑制できる。
・第1経路規制部材41及び第2経路規制部材51の少なくとも一方において、中間部45の外周面に長さ方向に沿って延びる溝を設けてもよい。この構成によれば、中間部45が溝を起点として外周側に変形しやすくなることで、挿入口42を広がりやすくすることが可能となる。その結果、第1経路規制部材41または第2経路規制部材51の組付性の向上に寄与できる。
・第1経路規制部材41及び第2経路規制部材51の少なくとも一方において、中間部45の径方向の厚さが周方向において変わるように構成してもよい。
・第1経路規制部材41及び第2経路規制部材51の少なくとも一方の中間部45の形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば楕円弧形状などに変更可能である。
・上記実施形態において、第1経路規制部材41の両端部の各々を固定部材13によって第2ワイヤハーネス12に固定してもよい。
・固定部材13,52,53は帯状の部材に限定されるものではなく、適宜構成を変更してもよい。
・上記実施形態及び図6及び図7に示す変更例では特に言及していないが、第1経路規制部材41または第2経路規制部材51を、固定部材などを介して車体に固定してもよい。
・上記実施形態及び図6及び図7に示す変更例において、第1外装部材22に長さ方向に沿って延びるスリットを設け、当該スリットに第1経路規制部材41を固定可能な構成としてもよい。また、図6及び図7に示す変更例において、第2外装部材32に長さ方向に沿って延びるスリットを設け、当該スリットに第2経路規制部材51を固定可能な構成としてもよい。
・第1外装部材22に取り付けられる第1経路規制部材41の数は1つでもよい。また、第2外装部材32に取り付けられる第2経路規制部材51の数は1つでもよい。
・上記実施形態では、第1電線21を高圧電線とし、第2電線31を低圧電線としたが、これに限定されるものではなく、例えば、第1電線21及び第2電線31のそれぞれを高圧電線または低圧電線としてもよい。
・今回開示された実施形態及び変更例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 複合ワイヤハーネス
11 第1ワイヤハーネス
12 第2ワイヤハーネス
13 固定部材(第1固定部材)
21 第1電線
22 第1外装部材
23 第1芯線
24 第1絶縁被覆
31 第2電線
32 第2外装部材
33 第2芯線
34 第2絶縁被覆
41 第1経路規制部材(経路規制部材)
42 挿入口
43 第1端部
43a 先端
44 第2端部
44a 先端
45 中間部
46 突出部
51 第2経路規制部材
52 固定部材(第2固定部材)
53 固定部材(第1固定部材)
θ 開き角度
A 重なり部
C 中心軸線
D 並び方向
E1 部位
E2 部位
M1 第1機器
M2 第2機器
M3 第3機器
M4 第4機器
V 車両

Claims (8)

  1. 第1電線、及び前記第1電線を覆う第1外装部材を有する第1ワイヤハーネスと、
    第2電線、及び前記第2電線を覆い、前記第1外装部材と並んで設けられた第2外装部材を有する第2ワイヤハーネスと、
    前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを互いに固定する固定部材と、
    を備え、
    前記第1ワイヤハーネスは、前記第1外装部材の外周に取り付けられ、前記第1外装部材の経路を規制する経路規制部材を有し、
    前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口を有し、
    前記固定部材は、前記第2ワイヤハーネスを前記経路規制部材に固定している、複合ワイヤハーネス。
  2. 前記経路規制部材は、前記第1外装部材の長さ方向に沿って前記第1外装部材に複数取り付けられており、
    複数の前記経路規制部材の各々は、前記第1外装部材の長さ方向において離隔している、請求項1に記載の複合ワイヤハーネス。
  3. 前記経路規制部材は、
    前記経路規制部材の周方向の端部であり前記挿入口を形成する第1端部及び第2端部と、
    前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方の内面から突出して前記第1外装部材の外面に接触する突出部と、
    を有している、請求項1又は請求項2に記載の複合ワイヤハーネス。
  4. 前記経路規制部材を第1経路規制部材としたとき、
    前記第2ワイヤハーネスは、前記第2外装部材の外周に取り付けられ、前記第2外装部材の経路を規制する第2経路規制部材を有し、
    前記第2経路規制部材は、前記第2経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに前記第2経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びる挿入口を有し、
    前記固定部材を第1固定部材としたとき、前記第1外装部材を前記第2経路規制部材に固定する第2固定部材を備えた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合ワイヤハーネス。
  5. 前記第1外装部材と前記第2外装部材の並び方向から見て、前記第1経路規制部材の少なくとも一部が前記第2経路規制部材に重なる重なり部を有している、請求項4に記載の複合ワイヤハーネス。
  6. 前記重なり部では、前記第1経路規制部材の長さ方向の一部と前記第2経路規制部材の長さ方向の一部とが、前記並び方向から見て重なっている、請求項5に記載の複合ワイヤハーネス。
  7. 前記第1固定部材は、前記重なり部において前記第2経路規制部材を前記第1経路規制部材に固定している、請求項5又は請求項6に記載の複合ワイヤハーネス。
  8. 前記第1外装部材と前記第2外装部材の並び方向から見て、前記第1経路規制部材の長さ方向の全体が、前記第2外装部材における前記第2経路規制部材が取り付けられていない部位に重なっている、請求項4に記載の複合ワイヤハーネス。
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