JP2022059909A - 電力変換装置取付構造及び鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】スロープを小型化しても、冷却フィンへの導風性能を向上できる電力変換装置取付構造及び鉄道車両を提供すること。【解決手段】電力変換装置取付構造は、スロープと、流通路と、を備える。スロープは、車両の底面部に設けられる冷却フィンを有する電力変換装置の前記冷却フィンに向かって上方に傾斜する。スロープは、前記車両の底面部に設けられる。流通路は、前記スロープに設けられる流通路入口及び前記車両の側面部に設けられる流通路出口を含む。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置取付構造及び鉄道車両に関する。
鉄道車両には、架線から供給される電力を所望の電力に変換して主電動機等の駆動を制御する電力変換装置が搭載されている。この種の電力変換装置は、半導体素子と、半導体素子を冷却する冷却器と、を有する。
冷却器としては、ポンプ等を用いた強制循環液冷方式やファン・ブロア等を用いた強制空冷方式、走行風を用いた走行風自然空冷式に大別される。近時では、低騒音化や省エネ化、メンテナンスフリーの観点から走行風自然空冷式が主流となっている。
高速鉄道等では、車両床下底面部に当該電力変換装置が搭載されている機種があり、当機種では冷却フィンが底面の重力方向に突き出している構成も知られている。また、電力変換装置の取付構造は、走行想定方向の前後に走行風をヒートシンクの冷却フィンに導風させるために、傾斜を持たせたスロープを設けている。
冷却フィンへ走行風を取り込み易くするためにはスロープの傾斜角度を小さくする必要がある。しかしながら、スロープの傾斜角度を小さくすると、走行想定方向におけるスロープ長が増加する。よって、電力変換装置の前後に存するスロープの上方にデッドスペースが生じ、機器を効率良くぎ装することが困難となる。機器を効率よくぎ装するためには、スロープの小型化が求められる。しかし、小型化のためにスロープの長さを短縮した場合、当該スロープの傾斜角度が大きくなるため、走行風がスロープを通過する際に走行風の流れが剥離しやすくなる。よって、冷却フィンへの走行風の取り込み風量が低下し、ヒートシンクの冷却性能が低下する。
特開2006-224796号公報 特開2006-347309号公報 特開2003-48533号公報
本発明が解決しようとする課題は、スロープを小型化しても、冷却フィンへの導風性能を向上できる電力変換装置取付構造及び鉄道車両を提供することにある。
実施形態の電力変換装置取付構造は、スロープと、流通路と、を備える。スロープは、車両の底面部に設けられる冷却フィンを有する電力変換装置の前記冷却フィンに向かって上方に傾斜する。スロープは、前記車両の底面部に設けられる。流通路は、前記スロープに設けられる流通路入口及び前記車両の側面部に設けられる流通路出口を含む。
第1の実施形態に係る鉄道車両の構成を模式的に示す側面図。 第1の実施形態に係る鉄道車両に用いられる電力変換装置及び電力変換装置取付構造の構成を模式的に示す説明図。 第1の実施形態に係る電力変換装置取付構造の構成を模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係る鉄道車両の電力変換装置取付構造の構成を模式的に示す説明図。 第2の実施形態に係る鉄道車両の電力変換装置取付構造の要部構成を拡大して模式的に示す説明図。 第2の実施形態に係る鉄道車両の電力変換装置取付構造の要部構成を拡大して模式的に示す説明図。
以下、実施形態に係る電力変換装置取付構造4及び鉄道車両1について、図1乃至図3を用いて説明する。なお、各図において、説明の便宜上、各構成の縮尺を適宜変更するとともに、一部省略又は簡略化して説明する。また、図中、矢印X、Y、Zはそれぞれ互いに直交する3方向を示す。また、本実施形態においては、図中のX方向が鉄道車両1の前後方向を、Y方向が鉄道車両1の幅方向を、Z方向が重力方向を示す。また、鉄道車両1の前後方向は、鉄道車両1の走行想定方向である。
図1は、実施形態に係る鉄道車両1の構成を模式的に示す側面図であり、図2は、鉄道車両1に用いられる電力変換装置5及び電力変換装置取付構造4の構成を模式的に示す説明図である。図3は、電力変換装置取付構造4の構成を図2中、III-III線断面で模式的に示す断面図である。
図1に示すように、鉄道車両1は、車体2と、台車3と、電力変換装置5と、を備えている。鉄道車両1は、レール100等を敷いた専用通路(軌道)上を走行する。鉄道車両1は、例えば、高速で走行する鉄道車両である。また、鉄道車両1は、電力変換装置5を備える構成であれば、種々の車両に適用できる。
車体2は、前後方向に長い。例えば、車体2は、前後方向に長い略直方体形状に形成される。なお、車体2の形状は、この形状に限定されず、適宜設定可能である。このため、車体2の走行想定方向の先端が流体抵抗を低減できる形状に設計されていても勿論よい。
車体2は、天井に重力方向で上方に向けて設けられたパンタグラフ2aと、機器のぎ装空間を有する筐体2bと、を備える。パンタグラフ2aは、レール100上に一定の距離を開けて設定された架線101に接触可能に構成される。筐体2bは、車体2の外郭の一部を構成する。
筐体2bは、電力変換装置5を取り付ける電力変換装置取付構造4を含む。以下、電力変換装置取付構造4を取付構造4と称する。取付構造4は、車体2の床下に設けられる。図2乃至図3に示すように、取付構造4は、スロープ7と、流通路8と、取付部9と、を備える。
スロープ7は、走行想定方向で取付部9の前後にそれぞれ設けられる。スロープ7は、取付部9に向かって上方に傾斜する。スロープ7は、筐体2bの一部である。
流通路8は、スロープ7の中途部と筐体2bの側面とを流体的に連通する。流通路8は、スロープ7の中央側に形成された流通路入口8aと、筐体2bの側部の下端側に設けられた流通路出口8bと、を含む。流通路8は、走行想定方向で取付部9の前後にそれぞれ設けられる。
ここで、筐体2bの側部とは、車体2の側壁部の一部である。また、例えば、筐体2bは、スロープ7の上部空間を重力方向で隔てる第1仕切板31、及び、スロープ7の上部空間を走行想定方向で隔てる一対の第2仕切板32a、32bを有する。そして、筐体2bの側部、スロープ7、第1仕切板31及び少なくとも一対の第2仕切板32a、32bのうち一方で仕切られる空間が、スロープ7から筐体2bの側部までを流体的に連続する流通路8を形成する。また、流通路8は、取付部9側の第2仕切板32bによって、電力変換装置5と隔てられる。
流通路入口8aは、スロープ7に形成されたスリット孔7aによって形成される。スリット孔7aは、車体2の幅方向に沿ってスロープ7に形成される。例えば、流通路入口8aは、スロープ7の、流通路8を有さない場合において走行風の剥離が生じる位置と同じか又は近い位置に設けられることが好ましい。
流通路出口8bは、車体2の幅方向で筐体2bの一方又は双方に設けられる開口部2b1によって形成される。図3に示すように、開口部2b1は、例えば、筐体2bの下方側面に形成された複数の開口2b2の集合によって構成される。即ち、流通路出口8bは、複数の開口2b2の集合によって構成される。流通路入口8a、流通路出口8bの開口面積や、流通路8の流路断面積は、適宜設定される。
取付部9は、一対のスロープ7間に設けられる。取付部9は、例えば、平板状に形成され、電力変換装置5を取り付ける。取付部9は、筐体2bの一部である。取付部9は、電力変換装置5の後述する冷却フィン42を外部に露出させた状態で、電力変換装置5を取り付ける基部である。
台車3は、例えば、台車バネ11と、台車枠12と、複数の車軸13と、複数の車輪14と、主電動機15と、を備える。台車3は、例えば、車体2の床下における走行想定方向で複数設けられる。
台車バネ11は、例えば、空気バネである。台車枠12は、台車バネを介して車体2の床下に接続される。
複数の車軸13は、台車枠12に回転可能に支持される。例えば、車軸13は、台車枠12の走行想定方向の両端部に一対設けられる。車軸13は、鉄道車両1の幅方向に延びる。
車輪14は、車軸13の両端部に取り付けられる。本実施形態において、車輪14は、一つの台車3に4つ設けられる。
主電動機15は、車軸13を回転させる。主電動機15は、例えば、台車枠12に支持される。例えば、主電動機15は、一対の車軸13のそれぞれを回転可能に、一対設けられる。具体例として、主電動機15は、交流電力により回転する回転軸と、回転軸の回転を車軸13に伝達する伝達機構と、を有する。
図1に示すように、電力変換装置5は、車体2の床下にある取付構造4の取付部9に取り付けられる。電力変換装置5は、例えば、パンタグラフ2aを介して架線101から供給される直流電力を交流電力に変換する。
図2に示すように、電力変換装置5は、半導体素子21と、収容部22と、ヒートシンク23と、を備える。
半導体素子21は、鉄道車両1を駆動する電力を出力可能に構成される。具体例として、半導体素子21は、架線101からパンタグラフ2aを介して入力された直流電力を交流電力に変換する。また、半導体素子21は、変換した交流電力を主電動機15等に供給する。このような半導体素子21は、図示しない制御部等とともに電力変換ユニットを構成する。
例えば、電力変換ユニットは、収容部22内にまとめて収容されている。また、例えば、制御部は、半導体素子21との間でスイッチング信号を送受信する。
収容部22は、半導体素子21を収容する。収容部22は、例えば、筐体2bによって形成される。例えば、収容部22は、取付部9、取付部9に走行想定方向で隣接する2つの第2仕切板32b、32bによって構成される。
ヒートシンク23は、半導体素子21を冷却する。ヒートシンク23は、半導体素子21で発生する熱を放熱する。ヒートシンク23は、収容部22に存する取付部9に取り付けられ、後述する複数の冷却フィン42が取付部9から外に配置される。
ヒートシンク23は、アルミニウム等の熱伝導率が高い材料により形成される。具体例として、図2に示すように、ヒートシンク23は、受熱ブロック41と、複数の冷却フィン42と、を備える。
受熱ブロック41は、収容部22の内部に配置される。受熱ブロック41は、矩形方体状に構成される。例えば、車体2の床下に電力変換装置5が設けられた状態において、受熱ブロック41は、取付部9から重力方向で上方に向かって突出して、収容部22内に配置される。
受熱ブロック41は、上面に半導体素子21を搭載する。即ち、受熱ブロック41は、半導体素子21に接続される。
複数の冷却フィン42は、受風部を構成する。複数の冷却フィン42は、収容部22の外部に配置される。車体2の床下に電力変換装置5が設けられた状態において、複数の冷却フィン42は、受熱ブロック41から重力方向で下方に向かって延びる。
冷却フィン42は、一方向に長い矩形の薄板状に形成される。車体2の床下に電力変換装置5が設けられた状態において、冷却フィン42は、鉄道車両1の幅方向を厚さ方向とし、走行想定方向を長手方向となる姿勢で受熱ブロック41に配置される。また、複数の冷却フィン42は、冷却フィン42の厚さ方向に所定の間隔を開けて配置される。
換言すると、車体2の床下に電力変換装置5が設けられた状態において、複数の冷却フィン42は、主面が走行想定方向に沿った姿勢で、鉄道車両1の幅方向に所定の間隔を開けて平行に配置される。ここで、所定の間隔は、例えば、等間隔である。複数の冷却フィン42は、隣り合う冷却フィン42の間の隙間によって、走行風が流れる複数の流通路を構成する。複数の冷却フィン42は、鉄道車両1の走行に伴い、主として走行想定方向に沿って流れる走行風を受け、走行風と熱交換を行う。
次に、このように構成された鉄道車両1の電力変換装置5及び取付構造4の作用効果について説明する。なお、鉄道車両1が走行想定方向で一方側に向かって走行する例を用いて説明する。
先ず、鉄道車両1を走行させる場合は、電力変換装置5の半導体素子21は、架線101からパンタグラフ2aを介して入力された直流電力を交流電力に変換する。そして、半導体素子21は、各主電動機15に変換した交流電力を供給する。各主電動機15は、供給された交流電力により回転する。主電動機15の回転力が車軸13に伝達されると、車軸13及び車輪14が回転する。これにより、鉄道車両1は、レール100に沿って、走行想定方向の一方側(走行方向の前方)に向かって走行する。
この半導体素子21が直流電力を交流電力に変換するときにおいて、半導体素子21では、電力変換時における電力損失に起因して熱が発生する。半導体素子21で発生した熱は、受熱ブロック41を介して各冷却フィン42に伝達される。
一方、鉄道車両1が走行すると、鉄道車両1の周囲には主に走行想定方向の他方側(走行方向の後方)に向かって走行風が流れる。
ここで、一般的に鉄道車両1では、車体2(筐体2b)の底面を流れる走行風200は、車体2(筐体2b)の側面を流れる走行風210に比べて、相対的に低くなる。この場合、ベルヌーイの定理に則り、流速が大きい系では流速が小さい系に比べて、圧力が相対的に低くなる。
このため、図3に示すように、車体2の底面部のスロープ7と対向する領域は、相対的に走行風200が高圧な高圧領域Pを形成し、車体2の側面部の開口部2b1と対向する領域は、相対的に走行風210が低圧な低圧領域Qを形成する。この作用により、底面部のスロープ7を流れる走行風200の一部は、スロープ7に形成されたスリット孔7aを介して流通路8へ流入し、車体2(筐体2b)の側部の開口部2b1から車体2外へ流れが誘起される。
即ち、図3に矢印で示すように、誘起流400(走行風200の一部)が流通路8に発生し、この誘起流400によって走行風200のスロープ7からの剥離が抑制され、スリット孔7aから流通路8へ流入しなかった走行風200は、スロープ7に沿って流れる。よって、走行風200の一部がスリット孔7aに誘起される影響で、スリット孔7aに流入しなかった走行風200が冷却フィン42へ流入する。
そして、走行風200は、複数の冷却フィン42と走行風との間で熱交換が行われることで、半導体素子21で発生する熱が複数の冷却フィン42を介して放熱される。これらのように、電力変換装置5を取り付ける取付構造4は、スロープ7及び流通路8によって、車体2の底面を流れる走行風200の一部を車体2の側面部へと流通させることで、スロープ7における走行風200の剥離現象を抑制又は解消する。よって、取付構造4は、走行風200の剥離現象の抑制又は解消によって、冷却フィン42の根元に走行風200を供給することができる。
このように構成された鉄道車両1は、取付構造4によって、スロープ7における走行風の流れの剥離現象が抑制又は解消され、冷却フィン42の根元部へと効果的に走行風が流入する。よって、取付構造4は、冷却フィン42への導風性能を向上させることができる。また、冷却フィン42を流れる走行風の風量が相対的に増大し、冷却フィン42と走行風との熱伝達効率が増加することから、取付構造4は、ヒートシンク23の冷却性能を向上させることができる。さらに、走行風の流れの剥離現象が抑制又は解消されることから、スロープ7の傾斜角度を大きく設定することができるため、スロープ7の小型化として、スロープ7の走行想定方向の長さを小さくすることができる。
換言すると、取付構造4は、スロープ7を小型化しても、冷却フィン42へ冷却風を導風する導風性能を向上することが可能となる。スロープ7を小型化することで、車体2の床下の機器のぎ装スペースを増加させることができる。よって、取付構造4を用いることで、鉄道車両1は、ぎ装スペースの確保が可能となり、また、機器のぎ装の自由度を向上させることも可能となる。
上述した実施形態の鉄道車両1及び取付構造4によれば、スロープ7を小型化しても、冷却フィン42への導風性能を向上できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る鉄道車両1の取付構造(電力変換装置取付構造)4Aについて、図4乃至図6を用いて説明する。なお、第2の実施形態に係る鉄道車両1の取付構造4Aの構成のうち、上述した第1の実施形態に係る鉄道車両1の取付構造4と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
取付構造4Aは、車体2の床下に設けられる。取付構造4は、スロープ7と、流通路8Aと、取付部9と、を備える。流通路8Aは、スロープ7の中途部と筐体2bの側面とを流体的に連通する。流通路8Aは、スロープ7の中央側に形成された流通路入口8aと、筐体2bの側部の下端側に設けられた流通路出口8bと、を含む。流通路8Aは、上述した第1の実施形態の取付構造4の流通路8と、その流路形状が異なる。
具体例として、流通路8Aは、スロープ7の中途部に設けられた流通路入口8aと、スロープ7に沿った上方に傾斜して延びる第1流路8cと、第2仕切板32bに沿った重力方向に延びる第2流路8dと、第2流路8dに沿って筐体2bの側面部に形成された流通路出口8bと、を含む。流通路入口8aは、スロープ7に形成されたスリット孔7aにより形成される。
第1流路8c及び第2流路8dは、筐体2bに設けられた仕切板によって形成される。例えば、筐体2bは、流通路8Aを構成する第3仕切板33及び第4仕切板34を備える。なお、本実施形態において、筐体2bは、第1仕切板31を有さない構成であってもよい。
第3仕切板33は、走行方向で前方に位置するスリット孔7aの縁部から重力方向に延設するとともに、走行方向で前方に位置するスリット孔7aの縁部から第2仕切板32b側にスロープ7に沿って延設する。第4仕切板34は、第2仕切板32bに沿って重力方向に連結される。また、例えば、第4仕切板34の下端縁は、第3仕切板33と連続する。
第1流路8cは、例えば、スロープ7の上面と第3仕切板33の下面との間の隙間によって形成される。第2流路8dは、第1流路8cと連続し、第2仕切板32b及び第4仕切板34の対向面間の隙間によって形成される。
流通路出口8bは、第2流路8dの重力方向に沿った開口断面の形状と同形状又は略同形状に形成される。流通路出口8bは、車体2(筐体2b)の側壁部の一部に形成された、重力方向に延びるスリット孔2b3により形成される。
このように構成された鉄道車両1の取付構造4Aによれば、上述した第1の実施形態に係る取付構造4と同様に、スロープ7において走行風の剥離を抑制又は防止することができる。具体的に説明すると、鉄道車両1が走行想定方向の一方側に向かって走行すると、車体2(筐体2b)の底面を流れる走行風200は、車体2(筐体2b)の側面を流れる走行風210に比べて、相対的に低くなる。このため、図5及び図6に示すように、車体2の底面部を流れる走行風200の領域は、相対的に高圧領域Pを形成し、一方、車体2の側面部を流れる走行風210の領域では、相対的に低圧領域Qを形成する。
この作用により、底面を流れる走行風200の一部は、スロープ7に形成されたスリット孔7aを介して第1流路8cへ流入し、第2流路8dを介して、車体2(筐体2b)の側面部の流通路出口8bから車体2外へ流れが誘起される。即ち、図4乃至図6に矢印で示すように、スリット孔7aから流通路8へ流入した走行風200である誘起流400が流通路8Aに発生し、走行風200のスロープ7からの剥離が抑制される。図4及び図6に示すように、スリット孔7aから流通路8へ流入しなかった走行風200は、スロープ7に沿って流れる。よって、走行風の一部がスリット孔7aに誘起される影響で、スリット孔7aに流入しなかった走行風200が冷却フィン42へ流入する。
そして、走行風200は、複数の冷却フィン42と走行風との間で熱交換が行われることで、半導体素子21で発生する熱が複数の冷却フィン42を介して放熱される。
このように構成された第2の実施形態に係る取付構造4Aを有する鉄道車両1は、上述した第1の実施形態に係る取付構造4と同様に、スロープ7における走行風の流れの剥離現象が抑制又は解消され、冷却フィン42の根元部へと効果的に走行風が流入する。これにより冷却フィン42部を流れる走行風の風量が相対的に増大し、冷却フィン42と走行風との熱伝達効率が増加することから、ヒートシンク23の冷却性能向上を図ることができる。
よって、取付構造4Aは、スロープ7を小型化しても、冷却フィン42へ冷却風を導風する導風性能を向上することが可能となる。スロープ7を小型化することで、車体2の床下の機器のぎ装スペースを増加させることができる。取付構造4Aは、ぎ装スペースの確保が可能となり、また、機器のぎ装の自由度を向上させることも可能となる。また、取付構造4Aの流通路出口8bは、重力方向に延びるスリット孔2b3によって形成されることから、車体2(筐体2b)の側面部に、部分的に複数の開口が集中して配置されることを要しない。
上述した第2の実施形態の鉄道車両1及び取付構造4Aによれば、スロープ7を小型化しても、冷却フィン42への導風性能を向上できる。
なお、本実施形態は、上述した例に限定されない。上述した例では、冷却フィン42は、一方向に長い矩形の薄板状に形成され、複数が、冷却フィン42の厚さ方向に所定の間隔を開けて配置される例を説明したがこれに限定されない。例えば、冷却フィン42は、走行想定方向にも複数配置される構成であってもよい。また、冷却フィン42は、薄板状でなく、柱状であってもよい。また、複数の冷却フィン42は、補強用の連結部材によって、部分的に連結される構成であってもよい。
また、上述した取付構造4、4Aは、流通路8の流通路入口8aをスロープ7に形成されたスリット孔7aにより形成する例を説明したがこれに限定されず、例えば、流通路入口8aをスロープ7に形成された複数の開口によって形成する構成であってもよい。同様に、流通路8の流通路出口8bを車体2の側面部に形成された複数の開口2b2によって形成し、そして、流通路8Aの流通路出口8bをスリット孔2b3により形成する例を説明したがこれに限定されない。即ち、流通路入口8a及び流通路出口8bは、流通路8内に誘起流400を生じさせることが可能であれば、その形状やサイズは適宜設定できる。同様に、流通路8の形状等についても、同様に適宜設定できる。また、上述した流通路8、8Aの流路形状は一例であり、誘起流400を形成可能であれば、流通路8の流路形状は適宜設定可能である。
以上のように構成された電力変換装置取付構造及び鉄道車両は、スロープを小型化しても、冷却フィンへの導風性能を向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…鉄道車両、2…車体、2a…パンタグラフ、2b…筐体、2b1…開口部、2b2…開口、2b3…スリット孔、3…台車、4、4A…電力変換装置取付構造(取付構造)、5…電力変換装置、7…スロープ、7a…スリット孔、8、8A…流通路、8a…流通路入口、8b…流通路出口、8c…第1流路、8d…第2流路、9…取付部、11…台車バネ、12…台車枠、13…車軸、14…車輪、15…主電動機、21…半導体素子、22…収容部、23…ヒートシンク、31…第1仕切板、32a、32b…第2仕切板、33…第3仕切板、34…第4仕切板、41…受熱ブロック、42…冷却フィン、100…レール、101…架線、200…走行風、210…走行風、400…誘起流、P…高圧領域、Q…低圧領域。

Claims (4)

  1. 車両の底面部に設けられる冷却フィンを有する電力変換装置の前記冷却フィンに向かって上方に傾斜する前記車両の底面部に設けられるスロープと、
    前記スロープに設けられる流通路入口及び前記車両の側面部に設けられる流通路出口を含む流通路と、
    を備える、電力変換装置取付構造。
  2. 前記スロープの上方に設けられ、前記スロープの上方空間を隔てる仕切板を備え、
    前記流通路出口は、前記スロープ及び前記仕切板の間に位置する前記車両の側面部に形成される、請求項1に記載の電力変換装置取付構造。
  3. 前記流通路は、前記流通路入口と連続し、前記スロープに沿った第1流路と、前記第1流路と連続し、重力方向に延びるとともに、前記流通路出口と連続する第2流路と、を含む、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置取付構造。
  4. 車両と、
    前記車両の底面部に設けられ、冷却フィンを有する電力変換装置と、
    前記電力変換装置の前記冷却フィンに向かって上方に傾斜する、前記車両の底面部に設けられるスロープ、並びに、前記スロープに設けられる流通路入口及び前記車両の側面部に設けられる流通路出口を含む流通路を含む電力変換装置取付構造と、
    を備える鉄道車両。
JP2020167800A 2020-10-02 2020-10-02 電力変換装置取付構造及び鉄道車両 Active JP7446969B2 (ja)

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