JP2022056774A - 印刷用カセット、印刷装置及び印刷装置本体 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷用テープと補助テープとを収容したカセットの種別が識別できる印刷用カセットを提供する。
【解決手段】本開示は、カセット収納部と検出部とを備える印刷装置本体に装着可能な印刷用カセットである。印刷用カセットは、印刷用テープの第1ロールと、補助テープの第2ロールと、ケースと、カセット識別情報を検出部に検出させる被検出部とを備える。ケースは、第1ロールを収容する第1収容部と、第2ロールの巻回軸心と平行な第1方向において第1収容部と重ねて配置されると共に、第2ロールを収容する第2収容部と、第1方向においてカセット収納部と対向する底面とを有する。被検出部は、検出部と接触する第1領域を含むと共に、ケースのうち底面と交差する面に配置される。
【選択図】図3
【解決手段】本開示は、カセット収納部と検出部とを備える印刷装置本体に装着可能な印刷用カセットである。印刷用カセットは、印刷用テープの第1ロールと、補助テープの第2ロールと、ケースと、カセット識別情報を検出部に検出させる被検出部とを備える。ケースは、第1ロールを収容する第1収容部と、第2ロールの巻回軸心と平行な第1方向において第1収容部と重ねて配置されると共に、第2ロールを収容する第2収容部と、第1方向においてカセット収納部と対向する底面とを有する。被検出部は、検出部と接触する第1領域を含むと共に、ケースのうち底面と交差する面に配置される。
【選択図】図3
Description
本開示は、印刷用カセット、印刷装置及び印刷装置本体に関する。
印刷用テープに印刷を行う印刷装置では、印刷用テープを収容したカセットを印刷装置本体に着脱することで、印刷用テープの交換及び供給が行われる。このようなカセットとして、印刷用テープのロールが配置されたテープカートリッジと、インクリボンのロールが配置されたリボンカートリッジとをこれらのロールの軸方向に重ね合わせたものが知られている(特許文献1参照)。
共通の印刷装置本体に対して、例えば収容している印刷用テープの幅などの仕様が異なるカセットが装着されることがある。このような印刷装置において、印刷の質を高めることから、装着されたカセットを適切に識別することが期待される。
本開示の一局面は、印刷用テープと補助テープとを収容したカセットの種別が識別できる印刷用カセットを提供することを目的とする。
本開示の一態様は、カセット収納部と、検出部とを備える印刷装置本体に装着可能な印刷用カセットである。印刷用カセットは、印刷用テープの第1ロールと、印刷用テープの印刷に供される補助テープの第2ロールと、ケースと、カセット識別情報を検出部に検出させる被検出部と、を備える。
ケースは、第1ロールを収容する第1収容部と、第2ロールの巻回軸心と平行な第1方向において第1収容部と重ねて配置されると共に、第2ロールを収容する第2収容部と、ケースがカセット収納部に挿入された状態で、第1方向においてカセット収納部と対向する底面と、を有する。被検出部は、ケースがカセット収納部に挿入された状態で検出部と接触する第1領域を含むと共に、ケースのうち底面と交差する面に配置される。
本開示の別の態様は、印刷用カセットと、印刷用カセットが装着される印刷装置本体と、を備える印刷装置である。
本開示の別の態様は、印刷用テープの第1ロールと、印刷用テープの印刷に供される補助テープの第2ロールと、ケースと、被検出部と、を備える印刷用カセットが装着される印刷装置本体である。印刷装置本体は、ケースが挿入されるカセット収納部と、被検出部からカセット識別情報を検出する検出部と、を備える。
ケースは、第1ロールを収容する第1収容部と、第2ロールの巻回軸心と平行な第1方向において第1収容部と重ねて配置されると共に、第2ロールを収容する第2収容部と、ケースがカセット収納部に挿入された状態で、第1方向においてカセット収納部と対向する底面と、を有する。
被検出部は、ケースのうち底面と交差する面に配置される。検出部は、カセット収納部に挿入された印刷用カセットの被検出部により第1方向と交差する第2方向に押圧される複数の被押圧部を有すると共に、複数の被押圧部における押圧状態及び非押圧状態の組み合わせに応じて、印刷用カセットのカセット識別情報を検出する。
これらのような構成によれば、第1領域を含む立体パターンで構成される被検出部によって、印刷用カセットの種別を識別することができる。また、被検出部がケースの底面と交差する面に配置されることで、印刷用テープの幅(つまり第1ロールの軸方向の長さ)によらず、被検出部を印刷装置本体の検出部が接触可能な位置に設けることができる。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1Aに示す印刷装置1は、印刷用カセット10と、印刷装置本体100とを備える。印刷装置1は、テープ状の印刷媒体に印刷を行う装置である。
[1-1.構成]
図1Aに示す印刷装置1は、印刷用カセット10と、印刷装置本体100とを備える。印刷装置1は、テープ状の印刷媒体に印刷を行う装置である。
本実施形態では、出力ギア21の軸方向を上下方向とし、上下方向と垂直な方向のうち出力ギア21と入力スプール16とが並ぶ方向を前後方向とし、上下方向と前後方向との双方に垂直な方向を左右方向とする。
<印刷装置本体>
印刷装置本体100は、図1Bに示すように、カセット収納部101と、印刷ヘッド102と、プラテンローラ103と、プラテンギア104と、駆動シャフト105と、駆動源107と、検出部108と、制御ユニット109と、筐体110とを備える。
印刷装置本体100は、図1Bに示すように、カセット収納部101と、印刷ヘッド102と、プラテンローラ103と、プラテンギア104と、駆動シャフト105と、駆動源107と、検出部108と、制御ユニット109と、筐体110とを備える。
(カセット収納部)
カセット収納部101は、印刷用カセット10が装着される凹部である。カセット収納部101は、印刷用カセット10の位置決め機能を有する。カセット収納部101は、筐体110に設けられている。
カセット収納部101は、印刷用カセット10が装着される凹部である。カセット収納部101は、印刷用カセット10の位置決め機能を有する。カセット収納部101は、筐体110に設けられている。
(印刷ヘッド)
印刷ヘッド102は、カセット収納部101の内部に配置されている。印刷ヘッド102は、個別に発熱が制御される複数の発熱素子を有する。
印刷ヘッド102は、カセット収納部101の内部に配置されている。印刷ヘッド102は、個別に発熱が制御される複数の発熱素子を有する。
(プラテンローラ)
プラテンローラ103は、カセット収納部101の内部において、印刷ヘッド102と対向するように印刷ヘッド102の近傍に配置されている。プラテンローラ103は、印刷ヘッド102に対し、近づく方向又は離れる方向に揺動可能である。プラテンローラ103の回転軸心L1は、上下方向と平行である。
プラテンローラ103は、カセット収納部101の内部において、印刷ヘッド102と対向するように印刷ヘッド102の近傍に配置されている。プラテンローラ103は、印刷ヘッド102に対し、近づく方向又は離れる方向に揺動可能である。プラテンローラ103の回転軸心L1は、上下方向と平行である。
(プラテンギア)
プラテンギア104は、プラテンローラ103に連結されている。本実施形態では、プラテンギア104の回転軸心L2は、プラテンローラ103の回転軸心L1と同一線上に配置されている。プラテンギア104は、プラテンローラ103と共に揺動可能である。
プラテンギア104は、プラテンローラ103に連結されている。本実施形態では、プラテンギア104の回転軸心L2は、プラテンローラ103の回転軸心L1と同一線上に配置されている。プラテンギア104は、プラテンローラ103と共に揺動可能である。
(駆動シャフト)
駆動シャフト105は、印刷用カセット10の入力スプール16と入力ギア22とに挿入される。駆動シャフト105は、入力スプール16と入力ギア22とを回転させる。
駆動シャフト105は、印刷用カセット10の入力スプール16と入力ギア22とに挿入される。駆動シャフト105は、入力スプール16と入力ギア22とを回転させる。
駆動シャフト105は、カセット収納部101の内部に配置されている。駆動シャフト105の回転軸心L3は、上下方向と平行である。駆動シャフト105は、駆動源107によって回転軸心L3を中心に回転する。
(駆動源)
駆動源107は、駆動シャフト105を回転駆動させる。駆動源107としては、例えばモータとギアとを組み合わせた機構が使用できる。
駆動源107は、駆動シャフト105を回転駆動させる。駆動源107としては、例えばモータとギアとを組み合わせた機構が使用できる。
(検出部)
検出部108は、印刷用カセット10に与えられたカセット識別情報を印刷用カセット10から検出する。検出部108は、機械的な読取りセンサによって、印刷用カセット10の被検出部51からカセット識別情報を検出する。
検出部108は、印刷用カセット10に与えられたカセット識別情報を印刷用カセット10から検出する。検出部108は、機械的な読取りセンサによって、印刷用カセット10の被検出部51からカセット識別情報を検出する。
図2A,2Bに示すように、検出部108は、電気回路等を含む本体108Aと、印刷用カセット10内部に挿入可能な複数の突起108B,108C,108D,108E,108F(被押圧部の一例)を有する。
突起108B-108Fは、それぞれ、検出部108の本体108Aから後方に(つまり印刷用カセット10に向かって)突出している。突起108B-108Fは、本体108Aに対して、前後方向に移動可能に取り付けられている。
突起108B-108Fのうち、被検出部51の第1領域51Aに接触した突起(図2
Bでは、突起108C)は、被検出部51の第2領域51Bを通過した突起(図2Bでは、突起108C以外の突起)よりも本体108A内に(つまり前方に)押し込まれる。つまり、複数の突起は、カセット収納部101に挿入された印刷用カセット10の被検出部51により前方に押圧される。
Bでは、突起108C)は、被検出部51の第2領域51Bを通過した突起(図2Bでは、突起108C以外の突起)よりも本体108A内に(つまり前方に)押し込まれる。つまり、複数の突起は、カセット収納部101に挿入された印刷用カセット10の被検出部51により前方に押圧される。
検出部108は、突起108B-108Fそれぞれの前後方向の位置(つまり本体108A内に押し込まれているか否か)に基づいて、被検出部51における第1領域51Aと第2領域51Bとの配置パターンに対応したカセット識別情報を読み取る。つまり、検出部108は、複数の突起における押圧状態及び非押圧状態の組み合わせに応じて、印刷用カセット10のカセット識別情報を検出する。
(制御ユニット)
制御ユニット109は、検出部108が検出したカセット識別情報に基づいて、印刷用テープ11Aへの印刷を制御する。
制御ユニット109は、検出部108が検出したカセット識別情報に基づいて、印刷用テープ11Aへの印刷を制御する。
制御ユニット109は、例えば、プロセッサと、RAM、ROM等の記憶媒体と、入出力部とを備えるコンピュータにより構成される。制御ユニット109は、予め記憶されたプログラムを実行することで、印刷用テープ11Aへの印刷を制御する。
<印刷用カセット>
印刷用カセット10は、印刷媒体(つまり印刷用テープ11A)を格納している。印刷用カセット10は、印刷装置本体100への装着及び印刷装置本体100からの脱離が可能である。印刷用カセット10の交換により、印刷媒体の補給、及び印刷媒体の種類(例えば、サイズ、色、材質等)の変更ができる。
印刷用カセット10は、印刷媒体(つまり印刷用テープ11A)を格納している。印刷用カセット10は、印刷装置本体100への装着及び印刷装置本体100からの脱離が可能である。印刷用カセット10の交換により、印刷媒体の補給、及び印刷媒体の種類(例えば、サイズ、色、材質等)の変更ができる。
印刷用カセット10は、図3A,3B,3Cに示すように、印刷用テープ11Aの少なくとも一部及びインクリボン14A(補助テープの一例)の少なくとも一部が収容されるケース35を備える。
印刷用カセット10の外形(つまり、ケース35の形状)は、上下方向に平行な辺と、前後方向に平行な辺と、左右方向に平行な辺とを有する直方体状である。ケース35は、下方に向かってカセット収納部101へ挿入される。ケース35は、第1蓋部31と、第1枠部32と、第2枠部33と、第2蓋部34とを有する。
また、ケース35は、ケース35がカセット収納部101に挿入された状態で、上下方向においてカセット収納部101と対向する底面36と、第1ロール11よりも前方に位置する前側面37とを有する。底面36は、上下方向と直交する平面である。前側面37は、底面36と直交する平面である。
印刷用カセット10は、図4に示すように、第1ロール11と、第1供給スプール12と、スペーサフィルム13A,13Bと、第2ロール14と、第2供給スプール15と、入力スプール16と、クラッチバネホルダ17と、伝達機構20と、被検出部51とを備える。
(第1ロール)
第1ロール11は、印刷が行われる印刷用テープ11Aを第1供給スプール12に巻回したものである。印刷用テープ11Aの表面には、印刷装置本体100の印刷ヘッド102及びインクリボン14Aによって印刷が行われる。
第1ロール11は、印刷が行われる印刷用テープ11Aを第1供給スプール12に巻回したものである。印刷用テープ11Aの表面には、印刷装置本体100の印刷ヘッド102及びインクリボン14Aによって印刷が行われる。
第1ロール11の上下方向の外側には、第1ロール11を挟むように2つのスペーサフ
ィルム13A,13Bが配置されている。スペーサフィルム13A,13Bは、第1ロール11と第1蓋部31との間と、第1ロール11と第1枠部32との間とに配置されている。
ィルム13A,13Bが配置されている。スペーサフィルム13A,13Bは、第1ロール11と第1蓋部31との間と、第1ロール11と第1枠部32との間とに配置されている。
(第1供給スプール)
第1供給スプール12は、回転軸心L4周りに回転可能である。第1供給スプール12は、印刷装置本体100のプラテンローラ103による印刷用テープ11Aの搬送に伴って回転することで、印刷用テープ11Aを印刷ヘッド102に供給する。第1供給スプール12の回転軸心L4は、上下方向と平行である。
第1供給スプール12は、回転軸心L4周りに回転可能である。第1供給スプール12は、印刷装置本体100のプラテンローラ103による印刷用テープ11Aの搬送に伴って回転することで、印刷用テープ11Aを印刷ヘッド102に供給する。第1供給スプール12の回転軸心L4は、上下方向と平行である。
(第2ロール)
第2ロール14は、印刷用テープ11Aの印刷に用いられるインクリボン14Aを第2供給スプール15に巻回したものである。
第2ロール14は、印刷用テープ11Aの印刷に用いられるインクリボン14Aを第2供給スプール15に巻回したものである。
インクリボン14Aは、ヘッド開口33Bにおいて、印刷用テープ11Aと重ね合わされ、印刷ヘッド102による印刷に供される。印刷に使用されたインクリボン14Aは、入力スプール16に巻き取られる。
第2ロール14には、クラッチバネホルダ17に保持されたクラッチバネによって回転抵抗が付される。第2ロール14の少なくとも一部は、上下方向において、第1ロール11と重なる位置に配置されている。
(第2供給スプール)
第2供給スプール15は、回転軸心L5周りに回転可能である。第2供給スプール15の回転軸心L5は、第1供給スプール12の回転軸心L4と平行、つまり上下方向と平行である。第2供給スプール15は、インクリボン14Aの入力スプール16による巻き取りに伴って回転することで、インクリボン14Aを印刷ヘッド102に供給する。
第2供給スプール15は、回転軸心L5周りに回転可能である。第2供給スプール15の回転軸心L5は、第1供給スプール12の回転軸心L4と平行、つまり上下方向と平行である。第2供給スプール15は、インクリボン14Aの入力スプール16による巻き取りに伴って回転することで、インクリボン14Aを印刷ヘッド102に供給する。
(入力スプール)
入力スプール16は、回転軸心L6周りに回転可能である。入力スプール16の回転軸心L6は、第2供給スプール15の回転軸心L5と平行である。
入力スプール16は、回転軸心L6周りに回転可能である。入力スプール16の回転軸心L6は、第2供給スプール15の回転軸心L5と平行である。
入力スプール16は、円筒状であり、内周面16Aで規定される中空部を有する。入力スプール16の内周面16Aにはスプライン歯16Bが設けられている。スプライン歯16Bには、印刷装置本体100の駆動シャフト105が連結される。入力スプール16は、駆動シャフト105によって回転され、インクリボン14Aを巻き取る。
(伝達機構)
伝達機構20は、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された際に、駆動シャフト105から伝達される駆動源107の駆動力をプラテンローラ103に伝達すると共に、プラテンローラ103を印刷用カセット10ごとに設定された回転速度で回転させる。伝達機構20は、出力ギア21と、入力ギア22と、アイドルギア23とを有する。
伝達機構20は、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された際に、駆動シャフト105から伝達される駆動源107の駆動力をプラテンローラ103に伝達すると共に、プラテンローラ103を印刷用カセット10ごとに設定された回転速度で回転させる。伝達機構20は、出力ギア21と、入力ギア22と、アイドルギア23とを有する。
図5に示すように、第1ロール11、伝達機構20、及び第2ロール14は、上下方向において、第1ロール11、伝達機構20、及び第2ロール14の順に並んで配置されている。つまり、伝達機構20は、上下方向において、第1ロール11と第2ロール14との間に位置する。
(出力ギア)
図4に示す出力ギア21は、印刷用テープ11Aの搬送に供される駆動力を外部に出力
するための外歯ギアである。具体的には、出力ギア21は、印刷装置本体100のプラテンギア104に駆動力を出力する。
図4に示す出力ギア21は、印刷用テープ11Aの搬送に供される駆動力を外部に出力
するための外歯ギアである。具体的には、出力ギア21は、印刷装置本体100のプラテンギア104に駆動力を出力する。
出力ギア21の回転軸心L7は、第2供給スプール15の回転軸心L5と平行である。出力ギア21の全体は、上下方向においてケース35のカバー部32Bと重なっている。また、出力ギア21は、ヘッド開口33Bと連通する空間に一部が露出している。
出力ギア21は、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態(つまりケース35がカセット収納部101に収納された状態)で、ヘッド開口33Bと連通した空間においてプラテンギア104に係合する。
(入力ギア)
入力ギア22は、アイドルギア23を介して出力ギア21と間接的に係合し、駆動力を出力ギア21に伝達する。
入力ギア22は、アイドルギア23を介して出力ギア21と間接的に係合し、駆動力を出力ギア21に伝達する。
入力ギア22は、外歯ギア22Aと、外歯ギア22Aの一方の側面に固定されると共に、内周面にスプライン歯を有する円筒状の内歯ギアであるスプール22Bとを有する。外歯ギア22Aは、スプール22Bに入力された駆動源107の駆動力によってスプール22Bと一体回転する。
入力ギア22の回転軸心L8(つまり、外歯ギア22Aの回転軸心、及びスプール22Bの回転軸心)は、入力スプール16の回転軸心L6と同一線上に配置されている。図5に示すように、入力スプール16、入力ギア22、及び第1ロール11は、上下方向において、入力スプール16、入力ギア22、及び第1ロール11の順に並んで配置されている。
つまり、入力ギア22は、上下方向において、入力スプール16と第1ロール11との間に位置する。また、入力ギア22の少なくとも一部は、上下方向において、第1ロール11と重なる位置に配置されている。
入力ギア22の回転軸心L8は、上下方向において、入力スプール16の中空部と重なる。そのため、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態では、駆動シャフト105が入力スプール16と入力ギア22とに同時に挿通される。その結果、入力ギア22は、入力スプール16と直接連結はされないが、入力スプール16と共に駆動シャフト105によって回転される。
(アイドルギア)
アイドルギア23は、入力ギア22と出力ギア21とに駆動連結され(つまり係合し)、入力ギア22に入力された駆動力を出力ギア21に伝達する。
アイドルギア23は、入力ギア22と出力ギア21とに駆動連結され(つまり係合し)、入力ギア22に入力された駆動力を出力ギア21に伝達する。
アイドルギア23は、入力ギア22に係合した上流ギア23Aと、出力ギア21に係合した下流ギア23Bとが同軸上に並んで配置された段ギアである。下流ギア23Bは、上流ギア23Aよりも径が小さい。また、下流ギア23Bは、上下方向において、上流ギア23Aよりも第1ロール11に近い位置(つまり上方)に配置されている。
アイドルギア23は、入力ギア22に入力された駆動力の回転速度を減速して出力ギア21に伝達する。つまり、伝達機構20は、入力ギア22の回転速度を出力ギア21の回転速度で除した伝達比を減速比とする減速機構を含んでいる。
(ケース)
図4に示すように、第1蓋部31は、印刷用カセット10の上端部を構成している。第1枠部32は、第1蓋部31の下方に配置され、第1蓋部31と上下方向に連結されている。第2枠部33は、第1枠部32の下方に配置され、第1枠部32と上下方向に連結されている。第2蓋部34は、印刷用カセット10の下端部を構成している。第2蓋部34は、第2枠部33と上下方向に連結されている。
図4に示すように、第1蓋部31は、印刷用カセット10の上端部を構成している。第1枠部32は、第1蓋部31の下方に配置され、第1蓋部31と上下方向に連結されている。第2枠部33は、第1枠部32の下方に配置され、第1枠部32と上下方向に連結されている。第2蓋部34は、印刷用カセット10の下端部を構成している。第2蓋部34は、第2枠部33と上下方向に連結されている。
第1蓋部31と第1枠部32とは、第1ロール11を収容する第1収容部41を構成している。つまり、第1ロール11は、第1蓋部31と第1枠部32とで囲まれた空間に配置されている。
第2蓋部34と第2枠部33とは、第2ロール14、第2供給スプール15、及び入力スプール16を収容する第2収容部42を構成している。つまり、第2ロール14、第2供給スプール15、及び入力スプール16は、第2蓋部34と第2枠部33とで囲まれた空間に配置されている。
第2収容部42は、上下方向において第1収容部41と重ねて配置されている。また、第2収容部42は、第1収容部41よりもケース35の底面36の近く(つまり第1収容部41の下方)に配置されている。第2収容部42は、ヘッド開口33Bを有する。
第1枠部32と第2枠部33とは、出力ギア21の一部、入力ギア22、及びアイドルギア23を収容する第3収容部43を構成している。つまり、出力ギア21の一部、入力ギア22、及びアイドルギア23は、第1枠部32と第2枠部33とで囲まれた空間に配置されている。第3収容部43は、上下方向において第1収容部41と第2収容部42との間に配置されている。
第1枠部32は、第1側壁32Aと、カバー部32Bと、第1ガイド32Cと、第1ギア支持部32Dと、第2ギア支持部32Eと、第3ギア支持部32Fとを有する。
第1側壁32Aは、印刷用カセット10の上下方向と平行な側面を構成する。
第1側壁32Aは、印刷用カセット10の上下方向と平行な側面を構成する。
カバー部32Bは、上下方向と垂直な表面を有する部位である。カバー部32Bは、上下方向において出力ギア21と重なる位置に配置されている。本実施形態では、カバー部32Bは、第1側壁32Aの下端部と連続して設けられ、第1枠部32の右前方の角部に配置されている。
第1ガイド32Cは、図6に示すように、第1ロール11から引き出された印刷用テープ11Aが巻き掛けられる部位である。第1ガイド32Cは、第1ロール11の周方向に沿って離れて配置された複数の板状のリブを有する。複数のリブは、第1ロール11の径方向に突出しており、下方に向かうほど突出量(つまり板幅)が大きくなっている。
図4に示される第1ギア支持部32Dは、出力ギア21を回転可能に支持する。第2ギア支持部32Eは、入力ギア22を回転可能に支持する。第3ギア支持部32Fは、アイドルギア23を回転可能に支持する。
第2枠部33は、第2側壁33Aと、ヘッド開口33Bと、排出口33Cと、第2ガイド33Dと、第1位置決め部33Eと、第2位置決め部33Fと、第3位置決め部33G(図3A参照)とを有する。
第2側壁33Aは、印刷用カセット10の上下方向と平行な側面を構成する。
ヘッド開口33Bは、第2側壁33Aの一部を切り欠いた部位である。ヘッド開口33Bは、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、内部に印刷ヘッド
102が配置される空間である。
ヘッド開口33Bは、第2側壁33Aの一部を切り欠いた部位である。ヘッド開口33Bは、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、内部に印刷ヘッド
102が配置される空間である。
ヘッド開口33Bにおいて、印刷ヘッド102による印刷用テープ11Aの印刷が行われる。ヘッド開口33Bは、印刷ヘッド102が下方から挿入可能なように、印刷用カセット10の下方に開口している。
図7に示すように、ヘッド開口33Bにおいて、印刷用テープ11A及びインクリボン14Aが左右方向に架け渡される。印刷後の印刷用テープ11Aは、排出口33Cから印刷装置1の外部に排出される。
第2ガイド33Dは、第1ガイド32Cを通過した印刷用テープ11Aが巻き掛けられる部位である。第2ガイド33Dは、第1ガイド32Cと同様に、第2ロール14の周方向に沿って離れて配置された複数の板状のリブを有する。複数のリブは、第2ロール14の径方向に突出しており、下方に向かうほど突出量(つまり板幅)が小さくなる。
図8A,8B,8C,8Dに示すように、第1ガイド32C及び第2ガイド33Dは、第1ロール11を構成する印刷用テープ11Aを第1収容部41から第2収容部42に送る通路を構成している。
具体的には、図8Aに示すように、第1ロール11から引き出された印刷用テープ11Aは、螺旋を描くように第1ガイド32Cに第1ロール11の径方向外側から当接しながら第1収容部41内で下後方に向かって搬送される。印刷用テープ11Aは、さらに図8Bに示すように、第3収容部43を上下方向に跨ぎつつ、左下方に向かって搬送される。
第2収容部42に到達した印刷用テープ11Aは、図8Cに示すように、第2ガイド33Dに径方向外側から当接しながら下前方に向かって搬送される。印刷用カセット10の下端部に到達した印刷用テープ11Aは、図8Dに示すように、ヘッド開口33Bを通過して排出口33Cから右方に排出される。
図3A及び図3Bに示す第1位置決め部33E、第2位置決め部33F及び第3位置決め部33Gは、それぞれ、ケース35のカセット収納部101内における上下方向の位置決めをする。
第1位置決め部33E、第2位置決め部33F及び第3位置決め部33Gは、それぞれ、印刷装置本体100の筐体110の一部に上方から当接することで、ケース35の下方への移動を規制する。
第1位置決め部33Eは、ヘッド開口33B内に露出しており、ヘッド開口33Bの底面の一部を構成している。第2位置決め部33Fは、ケース35の底面36の左前方の角部に設けられている。
第3位置決め部33Gは、底面36の一部を上方に凹ませた部位で構成されている。また、第3位置決め部33Gは、ケース35の後側面38と連続する位置に設けられている。つまり、第3位置決め部33Gは、第2枠部33の第2側壁33Aの後端部に設けられている。
(被検出部)
図4に示す被検出部51は、印刷用カセット10を識別するためのカセット識別情報を外部装置(つまり印刷装置本体100)に検出させる。
図4に示す被検出部51は、印刷用カセット10を識別するためのカセット識別情報を外部装置(つまり印刷装置本体100)に検出させる。
被検出部51は、ケース35の底面36と交差する前側面37に配置されている。本実施形態では、被検出部51は、第2枠部33の第2側壁33Aに設けられた孔、凹部、又は切欠きを有している。つまり、被検出部51は、第2ロール14を収容する第2収容部42のうち、ヘッド開口33Bが設けられた第2側壁33Aに配置されている。
被検出部51は、上下方向において、伝達機構20を収容する第3収容部43よりも底面36の近くに配置されている。より具体的には、被検出部51は、上下方向において、第1位置決め部33Eと底面36との間に配置されている。
また、被検出部51は、排出口33Cでの印刷用テープ11Aの排出方向と平行な方向(つまり左右方向)において、出力ギア21よりも排出口33Cから遠くに(つまり出力ギア21の左方に)配置されている。より具体的には、被検出部51は、左右方向において、第1位置決め部33Eと第2位置決め部33Fとの間に配置されている。
さらに、被検出部51は、前後方向において、第1ロール11に対し第3位置決め部33Gと反対側(つまりケース35の前端部)に配置されている。つまり、被検出部51は、上下方向から視て、第3位置決め部33Gと共に第1ロール11を挟む位置に配置されている。
被検出部51は、孔、凹部、又は切欠きによって構成された立体マーカの印刷装置本体100の検出部108による接触式の読み取りによって、印刷用カセット10のカセット識別情報を検出部108に検出させる。具体的には、図9に示すように、被検出部51は、少なくとも1つの第1領域51Aと、少なくとも1つの第2領域51Bとを有する。
第1領域51Aは、ケース35がカセット収納部101に挿入された状態で検出部108と接触する領域である。第1領域51Aは、検出部108の複数の突起の1つ(図2Bでは突起108C)を前後方向に押圧する。
第2領域51Bは、検出部108を前後方向に押圧しない領域である。本実施形態では、第2領域51Bは検出部108の複数の突起のいずれかに対応する(つまり1つの突起と前後方向に重なる)位置に設けられた孔で構成されている。第2領域51Bを構成する孔には、1つの突起が挿入される。第2領域51Bに挿入された突起は、第2側壁33Aを貫通し、ケース35内に進入する。
被検出部51の第2領域51Bは、底を有する凹部の開口で構成されてもよい。また、図10Aに示すように、第2領域51Bは、複数の突起が同時に貫通する孔で構成されてもよい。図10Aの第2領域51Bは、図9における下側の2つの第2領域51Bを包含するものである。
さらに、図10Bに示すように、第2領域51Bは、ケース35の前側面37に設けられた切り欠きで形成されてもよい。図10Bの被検出部51では、第1領域51Aは、切欠き内に突出する板状又は棒状の部位の表面で構成される。
また、第2領域51Bがケース35の前側面37で構成されると共に、第1領域51Aが前側面37の上方に配置された板状部材で構成されてもよい。例えば、ケース35の底面36から延伸し、上方に折れ曲がって前側面37を覆う板状部材が配置されてもよい。すなわち、被検出部51は、ケース35の底面36と交差する外面に配置されていればよい。
被検出部51が検出部108に検出させるカセット識別情報は、第1領域51A及び第
2領域51Bの数及び配置によって変えられる。つまり、検出部108が有する複数の突起と前後方向に重なる領域を第1領域51A及び第2領域51Bのいずれかとすることで、カセット識別情報を示すコードが被検出部51に設定される。
2領域51Bの数及び配置によって変えられる。つまり、検出部108が有する複数の突起と前後方向に重なる領域を第1領域51A及び第2領域51Bのいずれかとすることで、カセット識別情報を示すコードが被検出部51に設定される。
例えば、図2Bのように検出部108が5つの突起108B-108Fを有する場合、カセット識別情報の大きさは、5[bit]となる。つまり、突起の数がNであれば、N[bit]のカセット識別情報を被検出部51に持たせることができる。
カセット識別情報は、例えば、伝達機構20に関する情報、印刷用テープ11Aに関する情報等を含む。伝達機構20に関する情報は、例えば、入力ギア22の回転速度を出力ギア21の回転速度で除した伝達比に関連する情報、伝達機構20が含む回転体(つまりギア)の数に関連する情報等を含む。印刷用テープ11Aに関する情報は、例えば、印刷用テープ11Aの幅、厚み、材質、色、層構成等を示す情報を含む。
また、被検出部51は、印刷用カセット10がカセット収納部101に収納されたことを印刷装置本体100に通知する機能も有する。つまり、検出部108は、被検出部51からのカセット識別情報の読み取りによって、印刷用カセット10の印刷装置本体100への装着を認識する。
<印刷装置本体によるテープ搬送及び印刷>
印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、印刷ヘッド102は、ヘッド開口33Bにおいて、印刷用テープ11A及びインクリボン14Aと前後方向に重なる位置に配置される。
印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、印刷ヘッド102は、ヘッド開口33Bにおいて、印刷用テープ11A及びインクリボン14Aと前後方向に重なる位置に配置される。
印刷用テープ11Aは、プラテンローラ103によってヘッド開口33Bに搬送されると共に、プラテンローラ103によってインクリボン14Aを介して発熱素子が発熱した印刷ヘッド102に押し付けられる。これにより、インクリボン14Aの表面に配置されたインクの一部が印刷用テープ11Aに転写され、印刷用テープ11Aに文字、記号等が印刷される。
プラテンローラ103は、印刷後の印刷用テープ11Aを印刷用カセット10内から外部に向けて搬送する。プラテンローラ103は、出力ギア21と係合されたプラテンギア104によって回転する。プラテンローラ103及びプラテンギア104は、印刷用カセット10と離れた位置と、図11に示すプラテンギア104が出力ギア21に係合した位置との間で揺動可能である。
印刷用カセット10のケース35がカセット収納部101に挿入された状態では、駆動シャフト105が入力ギア22に係合すると共にプラテンギア104が出力ギア21に係合する。
具体的には、駆動シャフト105が印刷用カセット10の入力スプール16及び入力ギア22に挿入された状態で、プラテンローラ103及びプラテンギア104が印刷用カセット10のヘッド開口33Bに向けて揺動することで、プラテンギア104が出力ギア21に係合する。
印刷用カセット10が装着された状態で駆動シャフト105により入力ギア22が回転されることで出力ギア21が回転される。さらに、出力ギア21の回転によりプラテンギア104が回転し、プラテンギア104の回転によりプラテンローラ103が回転する。
つまり、駆動源107は、駆動シャフト105を介して入力ギア22に駆動力を入力す
る。また、プラテンローラ103は、出力ギア21から出力される駆動力によって印刷用テープ11Aを搬送する。
る。また、プラテンローラ103は、出力ギア21から出力される駆動力によって印刷用テープ11Aを搬送する。
検出部108は、カセット収納部101に装着された印刷用カセット10の被検出部51からカセット識別情報を検出する。検出部108が検出したカセット識別情報は、制御ユニット109に送られる。
制御ユニット109は、カセット識別情報に基づいて印刷ヘッド102の印刷周期(つまり加熱のオンオフの切り替え周期)を制御してもよい。例えば、制御ユニット109は、伝達機構20の伝達比が大きくなるほど印刷周期を長くする(つまり、伝達比が小さくなるほど印刷周期を短くする)。
また、制御ユニット109は、カセット識別情報に基づいて駆動源107の回転方向を制御してもよい。例えば、制御ユニット109は、伝達機構20の回転体の数に基づいて、プラテンローラ103の回転方向が印刷用テープ11Aの搬送方向となるように駆動源107の回転方向を決定する。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1領域51Aと第2領域51Bとを含む立体パターンで構成される被検出部51によって、印刷用カセット10の種別を識別することができる。また、被検出部51がケース35の底面36と交差する前側面37に配置されることで、印刷用テープ11Aの幅(つまり第1ロール11の軸方向の長さ)によらず、被検出部51を印刷装置本体100の検出部108が接触可能な位置に設けることができる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1領域51Aと第2領域51Bとを含む立体パターンで構成される被検出部51によって、印刷用カセット10の種別を識別することができる。また、被検出部51がケース35の底面36と交差する前側面37に配置されることで、印刷用テープ11Aの幅(つまり第1ロール11の軸方向の長さ)によらず、被検出部51を印刷装置本体100の検出部108が接触可能な位置に設けることができる。
(1b)被検出部51がケース35の底面36に近い第2収容部42の第2側壁33Aに設けられることで、検出部108をカセット収納部101内に配置できる。その結果、印刷装置本体100のサイズを低減できる。
(1c)被検出部51が出力ギア21よりも排出口33Cから遠くに配置されることで、出力ギア21の回転に対する反力によって、被検出部51が検出部108から離れることが抑制される。そのため、検出エラーを低減できる。
(1d)第1位置決め部33E、第2位置決め部33F及び第3位置決め部33Gによって、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態における被検出部51と検出部108との位置ずれが抑制される。そのため、検出エラーを低減できる。
[2.第2実施形態]
[2-1.構成]
図12に示す印刷装置1Aは、印刷用カセット10Aと、印刷装置本体100Aとを備える。
[2-1.構成]
図12に示す印刷装置1Aは、印刷用カセット10Aと、印刷装置本体100Aとを備える。
<印刷用カセット>
図13に示すように、印刷用カセット10Aは、第1実施形態の印刷用カセット10を上下方向に伸ばした形状を有する。
図13に示すように、印刷用カセット10Aは、第1実施形態の印刷用カセット10を上下方向に伸ばした形状を有する。
印刷用カセット10Aは、被検出部61を除いて、第1実施形態の印刷用カセット10と同じ構成を有する。なお、印刷用カセット10Aの印刷用テープ11A及びインクリボン14Aは、第1実施形態の印刷用テープ11A及びインクリボン14Aよりも幅が大きい。
また、印刷用カセット10Aのケース35の上下方向の長さは、収容する印刷用テープ11A及びインクリボン14Aの幅に対応して、第1実施形態のケース35の上下方向の長さよりも大きい。具体的には、印刷用カセット10Aでは、少なくともケース35の第2枠部33の上下方向の長さ及び前側面37の上下方向の長さが第1実施形態よりも大きい。
印刷用カセット10Aの被検出部61は、ケース35の前側面37(具体的には、第2枠部33の第2側壁33A)に配置されている。被検出部61は、第1識別部61Aと第2識別部61Bとを有する。
第1識別部61Aは、第1カセット識別情報を印刷装置本体100Aの検出部118に検出させる。第2識別部61Bは、第1識別部61Aと上下方向に並んで配置されている。第2識別部61Bは、第1カセット識別情報とは異なる第2カセット識別情報を検出部118に検出させる。
第1カセット識別情報は、第1実施形態の被検出部51が検出させるカセット識別情報と同じものとすることができる。第2カセット識別情報は、第1カセット識別情報に含まれない情報(つまり、第1実施形態の印刷用カセット10では必要とされない情報)とすることができる。
例えば、第1カセット識別情報が第1実施形態の印刷用カセット10に収容可能な範囲の印刷用テープ11Aの幅を表す情報を含み、第2カセット識別情報が、第1実施形態の印刷用カセット10には収容できない範囲の印刷用テープ11Aの幅を表す情報と、テープの特性を示す情報とを含んでもよい。
第1識別部61Aは、第1実施形態の被検出部51と同様に、ケース35がカセット収納部101に挿入された状態で検出部118を前後方向に押圧する第1領域と、検出部118を前後方向に押圧しない第2領域(つまり、孔、凹部、又は切欠き)とを有する。
第2識別部61Bは、第1識別部61Aの下方に配置され、第1識別部61Aと同様に、検出部118を前後方向に押圧する第1領域と、検出部118を前後方向に押圧しない第2領域とを有する。
換言すれば、印刷用カセット10Aの被検出部61は、第1実施形態の被検出部51の下方に、第2識別部61Bを追加した構成を有する。なお、第1識別部61A及び第2識別部61Bそれぞれの第2領域は、図10A又は図10Bの被検出部51と同様に、検出部118の複数の突起が同時に貫通する孔又は切欠きで構成されてもよい。
<印刷装置本体>
印刷装置本体100Aは、検出部118を除いて、第1実施形態の印刷装置本体100と同じ構成を有する。
印刷装置本体100Aは、検出部118を除いて、第1実施形態の印刷装置本体100と同じ構成を有する。
ただし、印刷用カセット10Aの印刷用テープ11A及びインクリボン14Aの幅に対応して、印刷装置本体100Aの印刷ヘッド102及びプラテンローラ103の上下方向の長さは、第1実施形態の印刷ヘッド102及びプラテンローラ103の上下方向の長さよりも大きい。また、印刷装置本体100Aのカセット収納部101の深さは、第1実施形態の印刷装置本体100のカセット収納部101の深さよりも大きい。
印刷装置本体100Aには、印刷用カセット10A(以下、「第1カセット10A」と
もいう。)に加えて、図3Bに示される第1実施形態の印刷用カセット10(以下、「第2カセット10」ともいう。)も装着可能である。つまり、印刷装置本体100Aには、ケース35の上下方向の長さの異なる複数種類の印刷用カセットを装着可能である。
もいう。)に加えて、図3Bに示される第1実施形態の印刷用カセット10(以下、「第2カセット10」ともいう。)も装着可能である。つまり、印刷装置本体100Aには、ケース35の上下方向の長さの異なる複数種類の印刷用カセットを装着可能である。
第2カセット10が印刷装置本体100Aに装着された状態におけるケース35の底面36は、第1カセット10Aが印刷装置本体100Aに装着された状態におけるケース35の底面36よりも上方に位置する。
印刷装置本体100Aのカセット収納部101には、第2カセット10の第1位置決め部33E、第2位置決め部33F、第3位置決め部33G等と当接することで、第2カセット10を第1カセット10Aよりも上方で保持する保持部が設けられている。
図14に示す印刷装置本体100Aの検出部118は、第1カセット10Aの被検出部61からカセット識別情報を検出する。検出部118は、第1読取部118Aと、第2読取部118Bとを有する。
第1読取部118Aは、被検出部61の第1識別部61Aに接触可能である。第1読取部118Aは、第1実施形態の検出部108と同様に、第1識別部61Aの第1領域に接触する複数の突起を有する。第1読取部118Aは、第1識別部61Aから第1カセット10Aの第1カセット識別情報を検出する。
第2カセット10が印刷装置本体100Aに装着された場合、第1読取部118Aは、第2カセット10の被検出部51に接触する。第1読取部118Aは、被検出部51から第2カセット10のカセット識別情報を検出する。
第2読取部118Bは、第1読取部118Aと上下方向に並んで配置され、被検出部61の第2識別部61Bに接触可能である。第2読取部118Bは、第1読取部118Aと同様に、第2識別部61Bの第1領域に接触する複数の突起を有する。第2読取部118Bは、第1カセット10Aの第2識別部61Bから第2カセット識別情報を検出する。
第1読取部118Aが有する突起の数をN1、第2読取部118Bが有する突起の数をN2とすると、N1+N2[bit]のカセット識別情報を被検出部61に持たせることができる。
第2カセット10が印刷装置本体100Aに装着された場合、第2カセット10のケース35の底面36は、第2読取部118Bよりも上方に位置する。そのため、第2読取部118Bは、カセット収納部101内の第2カセット10と対向しない。
つまり、第2読取部118Bの複数の突起はいずれも、第2カセット10の被検出部51とは接触しない。このように、第2読取部118Bは、印刷装置本体100Aに装着される印刷用カセットの種別によっては被検出部と接触しないように構成されている。
検出部108は、第2読取部118Bの全ての突起が第2カセット10の被検出部51に押圧されないことから、印刷装置本体100Aに第2カセット10が装着されていることを検出できる。
[2-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)被検出部61が上下に並んだ第1識別部61Aと第2識別部61Bとを有することで、カセット検出情報のデータ量を大きくすることができる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)被検出部61が上下に並んだ第1識別部61Aと第2識別部61Bとを有することで、カセット検出情報のデータ量を大きくすることができる。
(2b)検出部108が上下方向に並んだ第1読取部118Aと第2読取部118Bとを有することで、第1カセット10Aと第2カセット10との双方のカセット識別情報を検出できる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3a)上記実施形態の印刷装置は、インクリボンを用いて印刷するものに限定されない。印刷装置は、印刷用テープの代わりとして帯状の感熱紙を用いてもよい。つまり、印刷用カセットは、必ずしもインクリボンを備えなくてもよい。
また、印刷装置は、サーマルヘッドによって印刷パターンの穿孔が行われるステンシルテープを印刷用テープとして用いてもよい。印刷用テープとしてステンシルテープが用いられる場合は、インクリボンに変えて、ステンシルテープを保護する合紙テープが補助テープとして用いられる。
この場合、ヘッド開口において、合紙テープはステンシルテープよりも印刷ヘッドに近い位置でステンシルテープに重ね合わせられてもよいし、合紙テープはステンシルテープよりも印刷ヘッドから離れた位置でステンシルテープに重ね合わせられてもよい。
また、印刷用テープとしてステンシルテープが用いられる場合は、合紙テープのロールは印刷用テープのロールよりも上方に(つまり上下方向においてヘッド開口から遠い位置に)配置されてもよい。
(3b)上記実施形態の印刷用カセットにおいて、被検出部は、必ずしも第2収容部の側壁に配置されなくてもよい。また、被検出部は、ケースの右側面、左側面又は後側面に配置されてもよい。
さらに、被検出部は、必ずしも左右方向において出力ギアよりも排出口から遠くに配置されなくてもよい。例えば、被検出部は、左右方向において、出力ギアと排出口との間に配置されてもよい。
(3c)上記実施形態の印刷用カセットにおいて、ケースは、必ずしも第1位置決め部、第2位置決め部、及び第3位置決め部を有しなくてもよい。また、ケースは、第1位置決め部、第2位置決め部、及び第3位置決め部以外の位置決め部を有してもよい。
(3d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,1A…印刷装置、10,10A…印刷用カセット、11…第1ロール、
11A…印刷用テープ、14…第2ロール、14A…インクリボン、
20…伝達機構、33…第2枠部、33A…第2側壁、33B…ヘッド開口、
33C…排出口、33E…第1位置決め部、33F…第2位置決め部、
33G…第3位置決め部、35…ケース、36…底面、37…前側面、38…後側面、
41…第1収容部、42…第2収容部、43…第3収容部、51…被検出部、
51A…第1領域、51B…第2領域、61…被検出部、61A…第1識別部、
61B…第2識別部、100,100A…印刷装置本体、101…カセット収納部、
102…印刷ヘッド、103…プラテンローラ、108,118…検出部、
108B-108F…突起、118A…第1読取部、118B…第2読取部。
11A…印刷用テープ、14…第2ロール、14A…インクリボン、
20…伝達機構、33…第2枠部、33A…第2側壁、33B…ヘッド開口、
33C…排出口、33E…第1位置決め部、33F…第2位置決め部、
33G…第3位置決め部、35…ケース、36…底面、37…前側面、38…後側面、
41…第1収容部、42…第2収容部、43…第3収容部、51…被検出部、
51A…第1領域、51B…第2領域、61…被検出部、61A…第1識別部、
61B…第2識別部、100,100A…印刷装置本体、101…カセット収納部、
102…印刷ヘッド、103…プラテンローラ、108,118…検出部、
108B-108F…突起、118A…第1読取部、118B…第2読取部。
Claims (13)
- カセット収納部と、検出部とを備える印刷装置本体に装着可能な印刷用カセットであって、
印刷用テープの第1ロールと、
前記印刷用テープの印刷に供される補助テープの第2ロールと、
ケースと、
カセット識別情報を前記検出部に検出させる被検出部と、
を備え、
前記ケースは、
前記第1ロールを収容する第1収容部と、
前記第2ロールの巻回軸心と平行な第1方向において前記第1収容部と重ねて配置されると共に、前記第2ロールを収容する第2収容部と、
前記ケースが前記カセット収納部に挿入された状態で、前記第1方向において前記カセット収納部と対向する底面と、
を有し、
前記被検出部は、前記ケースが前記カセット収納部に挿入された状態で前記検出部と接触する第1領域を含むと共に、前記ケースのうち前記底面と交差する面に配置される、印刷用カセット。 - 前記第1領域は、前記検出部を前記第1方向と直交する第2方向に押圧し、
前記被検出部は、前記検出部を前記第2方向に押圧しない第2領域を含む、請求項1に記載の印刷用カセット。 - 前記第2収容部は、前記第1収容部よりも前記底面の近くに配置され、
前記被検出部は、前記第2収容部の側壁に配置される、請求項1又は請求項2に記載の印刷用カセット。 - 前記印刷用テープの搬送に供される駆動力を出力する出力ギアをさらに備え、
前記ケースは、前記出力ギアの少なくとも一部を収容する第3収容部を有し、
前記被検出部は、前記第1方向において、前記第3収容部よりも前記底面の近くに配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の印刷用カセット。 - 前記印刷用テープの搬送に供される駆動力を出力する出力ギアをさらに備え、
前記ケースは、前記印刷用テープを外部に排出する排出口を有し、
前記被検出部は、前記排出口での前記印刷用テープの排出方向と平行な方向において、前記出力ギアよりも前記排出口から遠くに配置される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の印刷用カセット。 - 前記第2収容部は、前記印刷用テープの印刷が行われるヘッド開口を有し、
前記被検出部は、前記第2収容部のうち、前記ヘッド開口が設けられた側壁に配置される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷用カセット。 - 前記ケースは、
前記印刷用テープの印刷が行われるヘッド開口と、
前記ヘッド開口内に露出すると共に、前記ケースの前記カセット収納部内における前記第1方向の位置決めをする第1位置決め部と、
を有し、
前記被検出部は、前記第1方向において、前記第1位置決め部と前記底面との間に配置される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の印刷用カセット。 - 前記ケースは、
前記印刷用テープを外部に排出する排出口と、
前記底面の角部に設けられると共に、前記ケースの前記カセット収納部内における前記第1方向の位置決めをする第2位置決め部と、
を有し、
前記被検出部は、前記排出口での前記印刷用テープの排出方向と平行な方向において、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との間に配置される、請求項7に記載の印刷用カセット。 - 前記ケースは、
前記印刷用テープを外部に排出する排出口と、
前記ケースの前記カセット収納部内における前記第1方向の位置決めをする第3位置決め部と、
を有し、
前記被検出部は、前記第1方向と前記排出口での前記印刷用テープの排出方向との双方に直交する方向において、前記第1ロールに対し前記第3位置決め部と反対側に配置される、請求項7又は請求項8に記載の印刷用カセット。 - 前記被検出部は、
第1カセット識別情報を前記検出部に検出させる第1識別部と、
前記第1識別部と前記第1方向に並んで配置されると共に、前記第1カセット識別情報とは異なる第2カセット識別情報を前記検出部に検出させる第2識別部と、
を有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の印刷用カセット。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の印刷用カセットと、
前記印刷用カセットが装着される印刷装置本体と、
を備える、印刷装置。 - 印刷用テープの第1ロールと、前記印刷用テープの印刷に供される補助テープの第2ロールと、ケースと、被検出部と、を備える印刷用カセットが装着される印刷装置本体であって、
前記ケースが挿入されるカセット収納部と、
前記被検出部からカセット識別情報を検出する検出部と、
を備え、
前記ケースは、
前記第1ロールを収容する第1収容部と、
前記第2ロールの巻回軸心と平行な第1方向において前記第1収容部と重ねて配置されると共に、前記第2ロールを収容する第2収容部と、
前記ケースが前記カセット収納部に挿入された状態で、前記第1方向において前記カセット収納部と対向する底面と、
を有し、
前記被検出部は、前記ケースのうち前記底面と交差する面に配置され、
前記検出部は、前記カセット収納部に挿入された前記印刷用カセットの前記被検出部により前記第1方向と交差する第2方向に押圧される複数の被押圧部を有すると共に、前記複数の被押圧部における押圧状態及び非押圧状態の組み合わせに応じて、前記印刷用カセットの前記カセット識別情報を検出する、印刷装置本体。 - 前記検出部は、
前記被検出部に接触可能な第1読取部と、
前記第1読取部と前記第1方向に並んで配置された第2読取部と、
を有し、
前記第2読取部の少なくとも一部は、前記印刷用カセットの種別によっては前記被検出部と接触しないように構成される、請求項12に記載の印刷装置本体。
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JP2020164711A JP2022056774A (ja) | 2020-09-30 | 2020-09-30 | 印刷用カセット、印刷装置及び印刷装置本体 |
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Family Applications (1)
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