JP2022055875A - 基板保持部材、およびその製造方法 - Google Patents

基板保持部材、およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022055875A
JP2022055875A JP2020163559A JP2020163559A JP2022055875A JP 2022055875 A JP2022055875 A JP 2022055875A JP 2020163559 A JP2020163559 A JP 2020163559A JP 2020163559 A JP2020163559 A JP 2020163559A JP 2022055875 A JP2022055875 A JP 2022055875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding member
substrate holding
ceramic
support member
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020163559A
Other languages
English (en)
Inventor
秀介 関谷
Shusuke Sekiya
優棋 薮花
Masaki Yabuhana
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2020163559A priority Critical patent/JP2022055875A/ja
Publication of JP2022055875A publication Critical patent/JP2022055875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】基板保持部材本体と支持部材との接合不良による破損の虞を低減させることができる基板保持部材、およびその製造方法を提供する。【解決手段】基板保持部材本体と、電極と、支持部材と、を備え、基板保持部材本体は、第1の領域および第2の領域で形成され、第1の領域は、少なくとも基板保持部材本体の載置面の一部を構成し、第2の領域は、少なくとも基板保持部材本体の支持部材との接合部を構成し、第1の領域に含まれるY成分のY2O3換算濃度と第2の領域に含まれるY成分のY2O3換算濃度とは異なり、第2の領域および支持部材に含まれるY成分のY2O3換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下であり、第2の領域に含まれるY成分のY2O3換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY2O3換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、基板保持部材、およびその製造方法に関する。
従来、半導体製造装置用に基板を加熱するヒーターとしてAlNセラミックスからなる加熱保持部材とそれを支持する支持部材を一体化した構造が提案されている。
特許文献1は、サセプターと支持部材との取付構造において、サセプターから支持部材中へと伝達される熱を抑制すると共に、サセプターを高温にしたときにも支持部材に集中する応力を緩和することを目的として、被処理物を加熱するためのサセプターと、サセプターに接合されており、内側空間が設けられている支持部材と、支持部材に接合されている開口が設けられたチャンバーとを備え、チャンバーの開口と支持部材の内側空間とが連通しており、支持部材の内側空間がチャンバーの内部空間に対して気密に封止され、支持部材が、筒状の本体部分と支持部材のサセプター側の端部に設けられた拡径部とを備え、支持部材の縦断面の外側輪郭において本体部分と拡径部との間に一つのアール部分または複数の連続したアール部分が設けられている取付構造が開示されている。
特許文献2は、セラミックス焼結体の大型化を図りながらも、内蔵電極の位置および姿勢の制御精度の向上を図りながら、電極内蔵型セラミックス焼結体を製造する方法を提供することを目的として、複数のセラミックス成形体が準備され(第1工程)、一のセラミックス成形体が他のセラミックス成形体との接合面において電極の形状に合わせた形状の溝を有し、複数のセラミックス成形体が、電極が溝により形成される空間に収容されるように重ね合わせられた上で、加圧焼成かつ接合される(第2工程)方法(成形体ホットプレス法)が開示されている。
特許第4047297号公報 特許第6148845号公報
シャフト付きヒーター等に適用するための基板保持部材として、基板保持部材本体と支持部材とを接合するときに、熱伝導率の高いYを添加したAlNセラミックスからなる基板保持部材本体と、これを支持する熱伝導率の低い無助剤AlNセラミックスからなる支持部材を、接合材を介してまたは接合材を介さずに接合していた。このときに、AlNセラミックス焼結体の粒界の組成が両者で異なることに起因して、接合材の成分または両者の成分が均等に拡散せず接合不良が生じていた。
しかしながら、特許文献1は、支持部材に集中する応力を緩和することには注目しているものの、サセプターと支持部材との組成の違いに起因して接合不良が生じる虞があることには注目していない。また、特許文献2は、セラミックス焼結体の大型化および内蔵電極の位置および姿勢の制御精度の向上を図ることはできるものの、支持部材の接合の際に接合不良が生じ得ることは考慮していない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、基板保持部材本体と支持部材との接合不良による破損の虞を低減させることができる基板保持部材、およびその製造方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の基板保持部材は、基板保持部材であって、載置面を有し、AlNを主成分とするセラミックス焼結体からなる平板状の基板保持部材本体と、前記基板保持部材本体に埋設された電極と、前記基板保持部材本体を支持し、AlNを主成分とするセラミックス焼結体からなる支持部材と、を備え、前記基板保持部材本体は、第1の領域および第2の領域で形成され、前記第1の領域は、少なくとも前記基板保持部材本体の前記載置面の一部を構成し、前記第2の領域は、少なくとも前記基板保持部材本体の前記支持部材との接合部を構成し、前記第1の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度とは異なり、前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下であり、前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下であり、前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下であることを特徴としている。
このように、基板保持部材本体の接合部と支持部材との間で焼結助剤の濃度の差を小さくすることで、接合部と支持部材との接合面で接合材の成分が概ね対称かつ均等に拡散し接合不良が生じにくいため、接合不良による破損の虞を低減させることができる。
(2)また、本発明の基板保持部材において、前記基板保持部材本体の前記載置面に対向する面は、前記第1の領域および前記第2の領域で構成され、前記接合部を構成する前記第2の領域は、少なくとも一部が前記第1の領域に埋め込まれていることを特徴としている。
第1の領域に含まれるY成分のY換算濃度と第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度とは異なるが、接合部を構成する第2の領域の少なくとも一部が第1の領域に埋め込まれていることで、接合部を構成する第2の領域と第1の領域とがより強固に接合され、接合部が外れることを抑制することができる。
(3)また、本発明の基板保持部材において、前記接合部の前記支持部材側の外表面と前記支持部材の前記接合部側の外表面とは、滑らかに続く面として形成されることを特徴としている。
このように、接合部と支持部材との接合面を応力の集中しやすい角部にしないように、接合部の支持部材側の外表面と支持部材の接合部側の外表面とを、滑らかに続く面として形成することで、基板保持部材本体と支持部材との接合を原因とする破損の虞をより低減させることができる。
(4)また、本発明の基板保持部材において、前記接合部の前記載置面に対向する面側の外表面は、滑らかな面で形成され、前記接合部の前記支持部材側の外表面と前記載置面に対向する面側の外表面との間は、滑らかな曲面で形成されることを特徴としている。
このように、応力の集中しやすい角部を曲面にすることで、基板保持部材本体と支持部材との接合を原因とする破損の虞をさらに低減させることができる。
(5)また、本発明の基板保持部材の製造方法は、基板保持部材の製造方法であって、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分が添加された第1のセラミックス原料粉から1または複数の第1のセラミックス成形体を形成する工程と、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第2のセラミックス原料粉から1または複数の第2のセラミックス成形体を形成する工程と、前記1または複数の第1のセラミックス成形体および前記1または複数の第2のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して1または複数の第1のセラミックス脱脂体および1または複数の第2のセラミックス脱脂体を作製する工程と、電極を準備し、前記電極、前記1または複数の第1のセラミックス脱脂体、および前記1または複数の第2のセラミックス脱脂体を組み合わせて、一方の主面に載置面を有し、平板状に形成され、電極が埋設された基板保持部材本体前駆体を形成する工程と、前記基板保持部材本体前駆体を、前記主面に垂直方向に一軸加圧焼成して基板保持部材本体を焼成する工程と、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第3のセラミックス原料粉から第3のセラミックス成形体を形成する工程と、前記第3のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して第3のセラミックス脱脂体を作製する工程と、前記第3のセラミックス脱脂体を焼成して前記基板保持部材本体を支持する支持部材を焼成する工程と、接合材を準備し、前記基板保持部材本体の下面の前記支持部材を接合する接合部または前記支持部材の一方の端面の少なくとも一方に前記接合材を塗布し、前記接合部に前記支持部材を配置し、前記主面に垂直方向に加圧しつつ加熱することで前記基板保持部材本体と前記支持部材とを接合する工程と、含み、前記基板保持部材本体の前記接合部は、前記第2のセラミックス原料粉が焼結されたセラミックス焼結体で形成された第2の領域であり、前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下であることを特徴としている。
このように、基板保持部材本体の接合部と支持部材との間で焼結助剤の濃度の差を小さくすることで、接合材を用いた接合において、接合材の成分が両方に均等に拡散しやすく、接合部と支持部材との接合面で接合不良が生じにくいため、接合不良による破損の虞を低減させることができる。
(6)また、本発明の基板保持部材の製造方法は、基板保持部材の製造方法であって、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分が添加された第1のセラミックス原料粉から1または複数の第1のセラミックス成形体を形成する工程と、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第2のセラミックス原料粉から1または複数の第2のセラミックス成形体を形成する工程と、前記1または複数の第1のセラミックス成形体および前記1または複数の第2のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して1または複数の第1のセラミックス脱脂体および1または複数の第2のセラミックス脱脂体を作製する工程と、電極を準備し、前記電極、前記1または複数の第1のセラミックス脱脂体、および前記1または複数の第2のセラミックス脱脂体を組み合わせて、一方の主面に載置面を有し、平板状に形成され、電極が埋設された基板保持部材本体前駆体を形成する工程と、前記基板保持部材本体前駆体を、前記主面に垂直方向に一軸加圧焼成して基板保持部材本体を焼成する工程と、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第3のセラミックス原料粉から第3のセラミックス成形体を形成する工程と、前記第3のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して第3のセラミックス脱脂体を作製する工程と、前記第3のセラミックス脱脂体を焼成して前記基板保持部材本体を支持する支持部材を焼成する工程と、前記基板保持部材本体の前記載置面に対向する下面の前記支持部材を接合する接合部に前記支持部材を配置し、前記主面に垂直方向に加圧しつつ加熱することで前記基板保持部材本体と前記支持部材とを接合する工程と、を含み、前記基板保持部材本体の前記接合部は、前記第2のセラミックス原料粉が焼結されたセラミックス焼結体で形成された第2の領域であり、前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下であることを特徴としている。
このように、基板保持部材本体の接合部と支持部材との間で焼結助剤の濃度の差を小さくすることで、接合材を用いない拡散接合においてもAlN焼結体を構成するAlN粒子の表面に形成された酸化物成分が支持部材側に、支持部材側の同様に形成された酸化物成分が接合部側に、それぞれ均等に拡散しやすく、接合部と支持部材との接合面で接合不良が生じにくいため、接合不良による破損の虞を低減させることができる。
(7)また、本発明の基板保持部材の製造方法は、前記基板保持部材本体と前記支持部材とを接合する工程の後に、前記基板保持部材本体、または前記支持部材を研磨または研削し、前記接合部の前記支持部材側の外表面と前記支持部材の前記接合部側の外表面とを滑らかに続く面として形成する仕上げ加工工程をさらに含むことを特徴としている。
このように、接合部と支持部材との接合面を応力の集中しやすい角部にしないように、接合部の支持部材側の外表面と支持部材の接合部側の外表面とを、滑らかに続く面として形成することで、基板保持部材本体と支持部材との接合を原因とする破損の虞をより低減させることができる。
本発明によれば、基板保持部材本体の接合部と支持部材との間で焼結助剤の濃度の差を小さくすることで、接合部と支持部材との接合面で接合不良が生じにくいため、接合不良による破損の虞を低減させることができる。
実施形態に係る基板保持部材の一例を示す断面図である。 実施形態に係る基板保持部材の変形例を示す断面図である。 実施形態に係る基板保持部材の変形例を示す断面図である。 図1の基板保持部材の接合部付近を拡大した断面図である。 実施形態に係る基板保持部材の変形例を示す断面図である。 実施形態に係る基板保持部材の製造方法を示すフローチャートである。 (a)~(c)それぞれ実施形態の製造工程の一段階を模式的に示す断面図である。 (a)~(c)それぞれ実施形態の製造工程の一段階を模式的に示す断面図である。 実施例および比較例の製造条件および測定結果を示す表である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。なお、構成図において、各構成要素の大きさは概念的に表したものであり、必ずしも実際の寸法比率を表すものではない。
[実施形態]
[基板保持部材の構成]
まず、本実施形態に係る基板保持部材の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る基板保持部材の一例を示す断面図である。本実施形態に係る基板保持部材100は、基板保持部材本体110と、電極120と、支持部材130と、を備える。基板保持部材100は、シャフト付ヒーター、シャフト付静電チャック等に適用される。
基板保持部材本体110は、AlNを主成分とするセラミックス焼結体からなり、平板状に形成され、一方の主面に基板を載置する載置面112を有する。AlNを主成分とするとは、セラミックス焼結体にAlNが90wt%以上含まれることをいう。また、基板保持部材本体110の形状は、円板状、多角形状、楕円状など、様々な形状にすることができる。
基板保持部材本体110は、第1の領域141および第2の領域142で形成される。第1の領域に含まれるY成分のY換算濃度と第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度とは異なる。第1の領域141または第2の領域142のいずれか一方がY成分を含み、他方がY成分を含まない場合もY成分のY換算濃度が異なる場合に含む。第1の領域141および第2の領域142はいずれもAlNを主成分とするセラミックス焼結体により形成されているが、各領域に含まれるY成分のY換算濃度によって区別できる。
第1の領域141および第2の領域142を形成するセラミックス焼結体は、主成分がいずれもAlNで同一であるため、焼結時の収縮率が同程度であるので、異なる領域を歪みなく一体化でき、第1の領域141および第2の領域142の界面の結合が強固となる。また、基板保持部材100使用時の第1の領域141および第2の領域142の熱膨張率も同程度であるので、繰り返し使用しても界面でクラック等が発生する虞を低減できる。
AlNを主成分とするセラミックス焼結体は、熱伝導率が高く、耐熱性、耐プラズマ性に優れており、Y成分のY換算濃度が10wt%以下の範囲では、濃度が低いほど熱伝導率も低くなることが分かっているため、容易に熱伝導率を調整することができる。そのため、AlNを主成分とするセラミックス焼結体により第1の領域141および第2の領域142を形成することで、領域ごとに熱伝導率が調整され、耐熱性、耐プラズマ性に優れた基板保持部材本体110を構成できる。
第1の領域141は、少なくとも載置面112の一部を構成し、第2の領域142は、少なくとも基板保持部材本体110の支持部材130との接合部118を構成する。第2の領域142が、基板保持部材本体110の支持部材130との接合部118を構成するとは、基板保持部材本体の載置面112に対向する面(下面)116のうち、支持部材130の接合部118側の端面が接触する部分が全て第2の領域で形成されていることをいう。よって、基板保持部材本体110の下面116のうち、支持部材130の接合部118側の端面が接触する部分以外が第2の領域であってもよく、例えば、図2に示すように、下面116全体が第2の領域142であってもよいし、図3に示すように、下面116および側面114全体が第2の領域142であってもよい。図2および図3は、実施形態に係る基板保持部材の変形例を示す断面図である。また、第2の領域が複数の分離された領域を形成してもよい。なお、下面116とは、載置面112を上面として使用した場合に下側になることを意味している。
第1の領域141に含まれるY成分のY換算濃度は、第2の領域142に含まれるY成分のY換算濃度より高いことが好ましい。これにより、載置面112の少なくとも一部を構成する第1の領域141の熱伝導率を第2の領域142の熱伝導率よりも高くすることができ、基板を素早く均一に加熱することができる。
第2の領域142に含まれるY成分のY換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下である。これにより、第2の領域142の熱伝導率を十分に低くすることができるので、支持部材130への熱の流出や支持部材130からの熱の流入を低減することができる。その結果、基板保持部材100の断熱効果が高まり載置面の均温化が促進する。
支持部材130は、AlNを主成分とするセラミックス焼結体からなり、基板保持部材本体110を支持する。
第2の領域142および支持部材130を形成するセラミックス焼結体は、主成分がいずれもAlNで同一であるため、基板保持部材100使用時の熱膨張率も第2の領域142および支持部材130において同程度であるので、繰り返し使用しても基板保持部材本体110の接合部118および支持部材130の接合界面でクラック等が発生する虞を低減できる。
支持部材に含まれるY成分のY換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下である。また、第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下である。このように、基板保持部材本体110の接合部118と支持部材130との間で焼結助剤の濃度の差を小さくすることで、接合部118と支持部材130との接合面で接合不良が生じにくいため、接合不良による破損の虞を低減させることができる。
支持部材130は、できるだけ熱伝導率が低いことが好ましいため、支持部材130に含まれるY成分のY換算濃度は1.0wt%以下であることが好ましく、0.5wt%以下であることがより好ましく、実質的に添加しない0wt%であることが最も好ましい。実質的に添加しないとは、焼結助剤としてY成分を添加していないことを意味し、Y成分が不純物として含まれ、Y換算濃度が10ppm未満である場合は、実質的に0wt%であるとする。
基板保持部材本体110の載置面112に対向する面(下面)116が、第1の領域141および第2の領域142で構成される場合、接合部118を構成する第2の領域142は、少なくとも一部が第1の領域141に埋め込まれていることが好ましい。第1の領域141に含まれるY成分のY換算濃度と第2の領域142に含まれるY成分のY換算濃度とは異なるが、接合部118を構成する第2の領域142の少なくとも一部が第1の領域141に埋め込まれていることで、接合部118を構成する第2の領域142と第1の領域141とがより強固に接合され、接合部118が外れることを抑制することができる。なお、接合部118を構成する第2の領域142の少なくとも一部が第1の領域141に埋め込まれているとは、基板保持部材本体110を載置面112に平行に切断した断面において、接合部118を構成する第2の領域142と第1の領域141の両方を切断する断面が存在することをいう。
図4は、図1の基板保持部材の接合部付近を拡大した断面図である。図4に示されるように、接合部の支持部材側の外表面118aと支持部材の接合部側の外表面130aとは、滑らかに続く面として形成されることが好ましい。このように、接合部118と支持部材130との接合面を応力の集中しやすい角部にしないように、接合部の支持部材側の外表面118aと支持部材の接合部側の外表面130aとを、滑らかに続く面として形成することで、基板保持部材本体110と支持部材130との接合を原因とする破損の虞をより低減させることができる。
また、図4に示されるように、接合部の載置面に対向する面側の外表面118bは、滑らかな面で形成され、接合部の支持部材側の外表面118aと接合部の載置面に対向する面側の外表面118bとの間は、滑らかな曲面で形成されることが好ましい。このように、応力の集中しやすい角部を曲面にすることで、基板保持部材本体110と支持部材130との接合を原因とする破損の虞をさらに低減させることができる。また、このとき、接合部の載置面に対向する面側の外表面118bと、第1の領域の接合部側の外表面141aとは、滑らかに続く面として形成されることが好ましい。
図5は、実施形態に係る基板保持部材の変形例を示す断面図である。図5に示されるように、支持部材130の一部が、接合部118を構成する第2の領域142に埋め込まれていてもよい。この場合も、接合部の支持部材側の外表面と支持部材の接合部側の外表面とは、滑らかに続く面として形成されることが好ましい。
電極120は、基板保持部材本体110の内部に埋設される。電極120の形状は、メッシュ状や箔状など、様々な形状とすることができる。また、材質も、モリブデン、タングステンなど、様々な材質とすることができる。電極120がヒーター用電極である場合、電極120は、載置面112を構成する第1の領域141の内部に埋設されるか、または載置面112を構成する第1の領域141とその下部に配置される第2の領域142との境界に埋設されることが好ましい。これにより、電極120から発生した熱を載置面112および基板に速やかに伝えることができ、基板を素早く均一に加熱することができる。
基板保持部材本体110は、複数の電極120を備えていてもよい。例えば、ヒーター用電極と静電吸着用電極とを備えることで、基板保持部材100は、ヒーター付静電チャックとして使用できる。
基板保持部材100は、上記以外に必要な端子150および端子穴152を備える。これにより、電極120に給電することができる。
本発明の基板保持部材は、基板保持部材本体の接合部と支持部材との間で焼結助剤の濃度の差を小さくすることで、接合部と支持部材との接合面で接合不良が生じにくいため、接合不良による破損の虞を低減させることができる。
[基板保持部材の製造方法]
次に、本実施形態に係る基板保持部材の製造方法を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る基板保持部材の製造方法を示すフローチャートである。本発明の実施形態に係る基板保持部材の製造方法は、図6に示すように、第1のセラミックス成形体形成工程STEP1、第2のセラミックス成形体形成工程STEP2、第1および第2のセラミックス脱脂体作製工程STEP3、基板保持部材本体前駆体形成工程STEP4、焼成工程STEP5、第3のセラミックス成形体形成工程STEP6、第3のセラミックス脱脂体作製工程STEP7、支持部材焼成工程STEP8、および接合工程STEP9を備えている。
図7(a)~(c)および図8(a)~(c)は、それぞれ本実施形態の製造工程の一段階を模式的に示す断面図である。図7(a)~(c)および図8(a)~(c)は、図1の基板保持部材を製造する場合について示している。
第1のセラミックス成形体形成工程STEP1では、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分が添加された第1のセラミックス原料粉から1または複数の第1のセラミックス成形体11を形成する。例えば、セラミックス原料粉末に焼結助剤のY成分としてY、バインダ、可塑剤、分散剤などの添加剤を適宜添加して混合して、スラリーを作製し、スプレードライ法等により顆粒(第1のセラミックス原料粉)を造粒後、加圧成形して1または複数の第1のセラミックス成形体11を形成することができる。なお、焼結助剤のY成分としては、Yであってもよいし、焼結の結果YAG、YAP、YAM、YのようなYを含む酸化物になるものを添加してもよい。
セラミックス原料粉末は、高純度であることが好ましく、その純度は、好ましくは96%以上、より好ましくは98%以上である。また、セラミックス原料粉末の平均粒径は、好ましくは0.1μm以上1.0μm以下である。
混合方法は、湿式、乾式の何れであってもよく、例えばボールミル、振動ミルなどの混合器を用いることができる。成形方法としては、例えば、一軸加圧成形や冷間静水等方圧加圧(CIP:Cold Isostatic Pressing)法などの公知の方法を用いればよい。なお、第1のセラミックス成形体を形成する方法は、加圧成形に限らず、例えば、グリーンシート積層、または鋳込み成形であっても適用が可能であり、これらを適宜脱脂、またはさらに仮焼する工程により、第1のセラミックス成形体を製造することができる。
1または複数の第1のセラミックス成形体11は、成形後、機械加工により成形体の形状が整えられてもよい。また、第1のセラミックス成形体11の片面(他のセラミックス成形体との接合面)に、電極の形状に合わせた形状の溝が形成されてもよい。機械加工は、脱脂後に行なってもよい。
第2のセラミックス成形体形成工程STEP2では、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第2のセラミックス原料粉から1または複数の第2のセラミックス成形体12を形成する。第2のセラミックス原料粉は、第1のセラミックス原料粉とは添加される焼結助剤の量が異なる。なお、Y成分をY換算した濃度は、焼結後の濃度を示している。第2のセラミックス原料粉の作製方法や第2のセラミックス成形体の成形方法等の詳細は、第1のセラミックス成形体形成工程STEP1と同じでよい。
1または複数の第2のセラミックス成形体12は、成形後、機械加工により成形体の形状が整えられてもよい。図7(a)は、第2のセラミックス成形体12が第1のセラミックス成形体11に収納されるように第1のセラミックス成形体11および第2のセラミックス成形体12が機械加工された様子を示している。
第1および第2のセラミックス脱脂体作製工程STEP3では、1または複数の第1のセラミックス成形体11および1または複数の第2のセラミックス成形体12を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して1または複数の第1のセラミックス脱脂体21および1または複数の第2のセラミックス脱脂体22を作製する。
第1のセラミックス成形体11および第2のセラミックス成形体12は、例えば、500℃以上900℃以下の温度で熱処理され、第1のセラミックス脱脂体21および第2のセラミックス脱脂体22となる。脱脂時間は、1時間以上120時間以下であることが好ましい。脱脂には、大気炉または窒素雰囲気炉を用いることができるが、バインダの有機成分を除去することが重要なので大気炉の方が好ましい。なお、第1および第2のセラミックス脱脂体作製工程STEP3において、第1のセラミックス成形体11および第2のセラミックス成形体12の脱脂温度および脱脂時間は同じであっても、相違していてもよい。
基板保持部材本体前駆体形成工程STEP4では、電極120を準備し、電極120、1または複数の第1のセラミックス脱脂体21、および1または複数の第2のセラミックス脱脂体22を組み合わせて、平板状に形成され、一方の主面に載置面112を有し、電極120が埋設された基板保持部材本体前駆体30を形成する。
ここで、第1のセラミックス原料粉が焼結されたセラミックス焼結体が配置される領域を第1の領域と呼び、第2のセラミックス原料粉が焼結されたセラミックス焼結体が配置された領域を第2の領域と呼ぶ。すなわち、基板保持部材本体前駆体形成工程において、第1のセラミックス脱脂体21が配置された領域が焼結後に第1の領域141となり、第2のセラミックス脱脂体22が配置された領域が焼結後に第2の領域142となる。第1の領域141は、第2の領域142と比較して相対的に熱伝導率が高くなるように、焼結助剤の量が調整されることが好ましい。
このとき、少なくとも第2の領域142が基板保持部材本体110の下面の支持部材130を接合する接合部118を構成するように第2のセラミックス脱脂体22を配置する。
また、電極120は、基板保持部材100の設計に応じた形状に加工されたものを準備する。電極120の形状は、メッシュ状や箔状など、様々な形状とすることができる。また、材質も、モリブデン、タングステンなど、様々な材質とすることができる。電極120がヒーター用電極である場合、電極120は、載置面112を構成する第1のセラミックス脱脂体と別の第1のセラミックス脱脂体の間に挟まれることで、載置面112を構成する第1の領域141の内部に埋設されるか、または載置面112を構成する第1のセラミックス脱脂体と第2のセラミックス脱脂体との間に挟まれることで、載置面112を構成する第1の領域141とその下部に配置される第2の領域142との境界に埋設されることが好ましい。
焼成工程STEP5では、形成された基板保持部材本体前駆体30を、載置面に垂直方向に一軸加圧焼成して基板保持部材本体110を焼成する。加圧する力は、1MPa以上であることが好ましい。また、焼成温度は、1700℃以上2000℃以下であることが好ましい。焼成時間は、1時間以上12時間以下であることが好ましく、1時間以上5時間以下であることがより好ましい。焼成雰囲気は、例えば、窒素や不活性ガス雰囲気であるが、真空などの雰囲気であってもよい。これにより、第1のセラミックス脱脂体21および第2のセラミックス脱脂体22が焼結して、それぞれ第1および第2のセラミックス焼結体となり、これらが一体化され、電極120が埋設された基板保持部材100が得られる。
第3のセラミックス成形体形成工程STEP6では、AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第3のセラミックス原料粉から第3のセラミックス成形体を形成する。第3のセラミックス原料粉は、第1のセラミックス原料粉と添加される焼結助剤の量が異なる。第3のセラミックス原料粉の作製方法や第3のセラミックス成形体の成形方法等は、第1のセラミックス成形体形成工程STEP1と同じでよい。第3のセラミックス原料粉は、焼結助剤を含まないことが好ましい。
第3のセラミックス脱脂体作製工程STEP7では、第3のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して第3のセラミックス脱脂体を作製する。第3のセラミックス成形体の脱脂条件の数値範囲等は、第1および第2のセラミックス脱脂体作製工程STEP3と同じでよい。なお、第3のセラミックス脱脂体作製工程STEP7を、第1および第2のセラミックス脱脂体作製工程STEP3と同時に行ってもよい。
支持部材焼成工程STEP8では、第3のセラミックス脱脂体を焼成して基板保持部材本体を支持する支持部材を焼成する。支持部材の焼成は、常圧焼成であることが好ましい。また、焼成温度は、1800℃以上2000℃以下であることが好ましい。焼成時間は、1時間以上12時間以下であることが好ましい。焼成雰囲気は、例えば、窒素や不活性ガス雰囲気であるが、真空などの雰囲気であってもよい。
接合工程STEP9では、基板保持部材本体と支持部材とを接合する。接合は、接合材を用いた接合方法、および接合材を用いない接合方法のいずれかを用いることができる。
最初に接合材を用いた接合方法を説明する。まず、接合材160を準備し、基板保持部材本体110の下面の支持部材130を接合する接合部118または支持部材130の接合部側の端面の少なくとも一方に接合材160を塗布する。接合部118および支持部材130の接合部118側の端面は、表面粗さRaを1.6μm以下、より好ましくは0.4μm以下に研磨することが好ましい。塗布する接合材160の厚さは、5μm以上30μm以下であることが好ましい。次に、接合部118に支持部材130を配置し、主面(載置面112)に垂直方向に加圧しつつ加熱する。加圧する力は、5kPa以上であることが好ましい。また、加熱温度は、1500℃以上1800℃以下であることが好ましい。加熱時間は、0.5時間以上5時間以下であることが好ましい。加熱雰囲気は、例えば、窒素や不活性ガス雰囲気であるが、真空などの雰囲気であってもよい。これにより、基板保持部材本体110と支持部材130とを接合することができる。
このとき、接合する基板保持部材本体110の第2の領域142と支持部材130との組成に関して、Yに換算したY成分が双方で同一であるか、または異なっている場合でも1.0wt%以下の濃度差である場合、接合材160に含まれる成分が、基板保持部材本体110の第2の領域142および支持部材130の双方に対称的に拡散することで、接合後の成分が接合面に対して対称となり、良好な接合面が形成される。なお、接合材160は、基板保持部材本体110と支持部材130とを接合できればどのようなものであってもよい。例えば、基板保持部材本体110および支持部材130と同一の主成分であるAlN粉末にY粉末を少なくとも含む混合粉末のペーストであってもよい。また、AlN90wt%以上95wt%以下で、Yを5wt%以上含み、必要に応じて接合時融液となる温度を調節するためにCaO、MgO、ZrO、SiOを含むペーストであってもよい。
次に接合材を用いない接合方法を説明する。基板保持部材本体110の載置面112に対向する下面の支持部材130を接合する接合部118に支持部材130を配置する。接合部118および支持部材130の接合部118側の端面は、表面粗さRaを0.1μm以下に研磨することが好ましい。次に、主面(載置面112)に垂直方向に加圧しつつ加熱する。加圧する力は、1MPa以上であることが好ましい。また、加熱温度は、1600℃以上2000℃以下であることが好ましい。加熱時間は、0.5時間以上6時間以下であることが好ましい。加熱雰囲気は、例えば、窒素や不活性ガス雰囲気であるが、真空などの雰囲気であってもよい。これにより、基板保持部材本体110と支持部材130とを接合することができる。
このとき、接合する基板保持部材本体110の第2の領域142と支持部材130との組成に関して、Y成分が双方で同一であるか、または異なっている場合でも1.0wt%以下の濃度差である場合、基板保持部材本体110の第2の領域142および支持部材130に含まれるAlN粒子表面に形成された酸化物成分が、それぞれ支持部材130および基板保持部材本体110の第2の領域142に対称的に拡散することで、接合後の成分が接合面に対して対称となり、良好な接合面が形成される。
焼成後の基板保持部材本体110に必要な端子穴152を設ける。端子穴152の穿設は、支持部材130との接合の前に行なってもよいし、後に行なってもよい。そして、端子穴152にロウ材等で端子150を接続する。端子150は、Ni等を用いることができる。また、ロウ材はAuロウ等を用いることができる。
このようにすることで、基板保持部材本体の接合部118と支持部材130との間の接合不良による破損の虞を低減させることができる基板保持部材100を製造することができる。
なお、第1および第2のセラミックス脱脂体作製工程STEP3と、基板保持部材本体前駆体形成工程STEP4との間に、第1および第2のセラミックス仮焼体作製工程を設けてもよい。第1および第2のセラミックス仮焼体作製工程を設ける場合、第1および第2のセラミックス脱脂体を1200℃以上1700℃以下の温度で仮焼して第1および第2のセラミックス仮焼体を作製する。これにより、基板保持部材の第1の領域および第2の領域の寸法精度をより高くすることができる。仮焼時間は、0.5時間以上12時間以下であることが好ましい。仮焼雰囲気は、窒素や不活性ガス雰囲気であることが好ましいが、真空などの雰囲気であってもよい。なお、第1および第2のセラミックス仮焼体作製工程において、第1および第2のセラミックス脱脂体の仮焼温度および仮焼時間は同じであっても、相違していてもよい。仮焼体作製工程を設ける場合、機械加工は仮焼体作製工程の後に行なってもよい。
また、接合工程STEP9の後に、基板保持部材本体110、または支持部材130を研磨または研削し、接合部の支持部材側の外表面と支持部材の接合部側の外表面とを滑らかに続く面として形成する仕上げ加工工程を設けることが好ましい。このように、接合部の支持部材側の外表面と支持部材の接合部側の外表面とを、滑らかに続く面として形成することで、接合部と支持部材との接合面を応力の集中しやすい角部にしないようにすることができ、基板保持部材本体と支持部材との接合を原因とする破損の虞をより低減させることができる。
また、仕上げ加工工程では、接合部の載置面に対向する面側の外表面を滑らかな面で形成し、接合部の支持部材側の外表面と接合部の載置面に対向する面側の外表面との間を滑らかな曲面で形成することが好ましい。さらに、接合部の載置面に対向する面側の外表面と、第1の領域の接合部側の外表面とを、滑らかに続く面として形成することが好ましい。
[実施例および比較例]
(実施例1)
5wt%Yを添加したAlNを主成分とする第1のセラミックス原料粉を準備した。これを用いて、直径320mm、厚さ10mmの第1のセラミックス成形体を2つ、直径(外径)320mm、内径65mm、厚さ5mmのリング状に形成された第1のセラミックス成形体を1つ、合計3つの第1のセラミックス成形体をCIP成形した。また、焼結助剤を添加していないAlNを主成分とする第2のセラミックス原料粉を準備した。これを用いて、直径65mm、厚さ5mmの第2のセラミックス成形体1つをCIP形成した。直径320mm、厚さ10mmの第1のセラミックス成形体の一方に、電極埋設用の溝(Φ290mm深さ0.1mm)を形成した。
次に、第1のセラミックス成形体および第2のセラミックス成形体を、550℃、12時間脱脂して、第1のセラミックス脱脂体および第2のセラミックス脱脂体を作製した。次に、発熱抵抗体として、直径290mmのモリブデン製のモリブデンメッシュ(線径0.1mm、メッシュサイズ♯50)を準備した。そして、溝を形成した第1のセラミックス脱脂体の溝に発熱抵抗体を載置し、同一形状の第1のセラミックス脱脂体で挟み、リング状の第1のセラミックス成形体に第2のセラミックス脱脂体を収納して上部に重ね、基板保持部材本体前駆体を作製した。
次に、基板保持部材本体前駆体の載置面に垂直な方向に6MPaの力を加えつつ、1800℃、5時間、1軸ホットプレス焼成した。このようにして、基板保持部材本体を焼成した。焼成後の基板保持部材本体のサイズは、直径320mm、厚さ20mmであった。基板保持部材本体の第1の領域および第2の領域の配置は、図1に示す基板保持部材と同様である。焼成した基板保持部材本体に接合前の加工を行なった。接合部に位置する第2の領域の表面粗さを、Ra0.4μm以下に仕上げた。また、電極と端子の電気的接続のための端子穴を埋設された電極に到達するように加工した。
これとは別に、焼結助剤を添加していないAlNを主成分とする第3のセラミックス原料粉を用いて、外径80mm、内径60mm、高さ120mmの中空筒状の第3のセラミックス成形体をCIP形成した。これを、550℃、12時間脱脂して、第3のセラミックス脱脂体を作製した。第3のセラミックス脱脂体を、1900℃、5時間常圧焼成して、支持部材を焼成した。焼成した支持部材の接合部側の端面の表面粗さを、Ra0.4μm以下に仕上げた。
そして、基板保持部材本体の接合部に10wt%のYを添加したAlN接合材を15μm塗布し、支持部材を配置し、載置面に垂直な方向に5kPaの力を加えつつ、1700℃、1時間加熱し接合した。その後、Φ5mm、長さ250mmのNi棒を、Auロウで真空中1000℃でロウ付けを行なった。最後に、仕上げ加工として、外形を所定の形状に加工した。このようにして、実施例1のシャフト付きヒーターを作製した。実施例1の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%であった。
(実施例2)
実施例2は、第2のセラミックス原料粉および第3のセラミックス原料粉にYが1wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、実施例1と同じ接合材を用いた。実施例2の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%であった。
(実施例3)
実施例3は、第1のセラミックス脱脂体および第2のセラミックス脱脂体をさらに仮焼する仮焼工程を設けたことを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。仮焼温度は1700℃、仮焼時間は1時間であった。支持部材の接合は、実施例1と同じ接合材を用いた。実施例3の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%であった。
(実施例4)
実施例4は基板保持部材本体の第1の領域および第2の領域の製法をグリーンシート積層法によって形成したことを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材を作製した。グリーンシートは有機バインダを含むため、基板保持部材本体の形態に積層後、これを脱脂し、酸素分圧を調節した常圧焼成によって基板保持部材本体を焼成した。支持部材の接合は、実施例1と同じ接合材を用いた。実施例4の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%であった。
(実施例5)
実施例5は、実施例3と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、接合材を用いず、加圧接合により行なった。実施例5の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%であった。加圧接合の圧力は1MPa、温度は1700℃、接合時間は1時間であった。
(実施例6)
実施例6は、第2のセラミックス原料粉および第3のセラミックス原料粉にYが1.5wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、5wt%のYおよび5wt%のCaOを添加したAlN接合材接合材を用いた。実施例6の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%であった。
(実施例7)
実施例7は、第2のセラミックス原料粉にYが1wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、実施例1と同じ接合材を用いた。実施例7の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、1wt%であった。
(実施例8)
実施例8は、第2のセラミックス原料粉にYが1wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、実施例6と同じ接合材を用いた。実施例8の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、1wt%であった。
(実施例9)
実施例9は、第2のセラミックス原料粉にYが1wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、接合材を用いず、加圧接合により行なった。実施例9の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、1wt%であった。
(比較例1)
比較例1は、第2のセラミックス原料粉にYが1.5wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、実施例6と同じ接合材を用いた。比較例1の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、1.5wt%であった。
(比較例2)
比較例1は、第2のセラミックス原料粉にYが1.5wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、実施例1と同じ接合材を用いた。比較例2の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、1.5wt%であった。
(比較例3)
比較例3は、第2のセラミックス原料粉にYが1.5wt%添加されていることを除き、実施例1と同じ条件で基板保持部材本体を作製した。支持部材の接合は、接合材を用いず、加圧接合により行なった。比較例3の接合部に含まれるY成分のY換算濃度と支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、1.5wt%であった。
(4点曲げ強度の測定)
実施例および比較例の基板保持部材の基板保持部材本体と支持部材との接合強度を調べるため、接合部分を含む箇所を矩形試料に切断加工し、JIS R1601 2008(ファインセラミックスの室温曲げ強さ試験方法)に準じて4点曲げ強度試験にて測定した。
その結果、実施例は、接合方法および接合材の種類によらず、いずれも200MPa以上の強度を有し、基板保持部材として適用可能であることが分かった。また、第2の領域と支持部材とのY換算濃度が0wt%である実施例は、強度が高くより信頼性が高いことが確かめられた。これは、第2の領域と支持部材とのY換算濃度の差が小さいためと考えられる。接合材を用いる場合、第2の領域と支持部材とのY換算濃度の差が小さいので、接合材に含まれる成分が、基板保持部材本体の第2の領域および支持部材の双方に対称的に拡散することができ、接合後の成分が接合面に対して対称となることで、良好な接合面が形成されるためと推測される。また、接合材を用いない場合、第2の領域と支持部材とのY換算濃度の差が小さいので、基板保持部材本体の第2の領域および支持部材に含まれる成分が、それぞれ支持部材および基板保持部材本体の第2の領域に対称的に拡散することができ、良好な接合面が形成されるためと推測される。
一方、比較例は、接合方法および接合材の種類によらず、いずれも200MPa未満の強度であり、基板保持部材としての信頼性が低くなることが分かった。これは、第2の領域と支持部材とのY換算濃度の差が実施例と比較して大きくなったためと考えられる。
以上により、本発明の基板保持部材は、接合部と支持部材との接合面で接合不良が生じにくく、接合不良による破損の虞を低減させることができる基板保持部材であることが確かめられた。また、本発明の製造方法は、そのような基板保持部材を製造できることが確かめられた。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形および均等物に及ぶことはいうまでもない。また、各図面に示された構成要素の構造、形状、数、位置、大きさ等は説明の便宜上のものであり、適宜変更しうる。
11 第1のセラミックス成形体
12 第2のセラミックス成形体
21 第1のセラミックス脱脂体
22 第2のセラミックス脱脂体
30 基板保持部材本体前駆体
100 基板保持部材
110 基板保持部材本体
112 載置面
114 側面
116 下面
118 接合部
118a 接合部の支持部材側の外表面
118b 接合部の載置面に対向する面側の外表面
120 電極
130 支持部材
130a 支持部材の接合部側の外表面
141 第1の領域
141a 第1の領域の接合部側の外表面
142 第2の領域
150 端子
152 端子穴
160 接合材

Claims (7)

  1. 基板保持部材であって、
    載置面を有し、AlNを主成分とするセラミックス焼結体からなる平板状の基板保持部材本体と、
    前記基板保持部材本体に埋設された電極と、
    前記基板保持部材本体を支持し、AlNを主成分とするセラミックス焼結体からなる支持部材と、を備え、
    前記基板保持部材本体は、第1の領域および第2の領域で形成され、
    前記第1の領域は、少なくとも前記基板保持部材本体の前記載置面の一部を構成し、
    前記第2の領域は、少なくとも前記基板保持部材本体の前記支持部材との接合部を構成し、
    前記第1の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度とは異なり、
    前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下であり、
    前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度は0wt%以上1.5wt%以下であり、
    前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下であることを特徴とする基板保持部材。
  2. 前記基板保持部材本体の前記載置面に対向する面は、前記第1の領域および前記第2の領域で構成され、
    前記接合部を構成する前記第2の領域は、少なくとも一部が前記第1の領域に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の基板保持部材。
  3. 前記接合部の前記支持部材側の外表面と前記支持部材の前記接合部側の外表面とは、滑らかに続く面として形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板保持部材。
  4. 前記接合部の前記載置面に対向する面側の外表面は、滑らかな面で形成され、
    前記接合部の前記支持部材側の外表面と前記載置面に対向する面側の外表面との間は、滑らかな曲面で形成されることを特徴とする請求項3に記載の基板保持部材。
  5. 基板保持部材の製造方法であって、
    AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分が添加された第1のセラミックス原料粉から1または複数の第1のセラミックス成形体を形成する工程と、
    AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第2のセラミックス原料粉から1または複数の第2のセラミックス成形体を形成する工程と、
    前記1または複数の第1のセラミックス成形体および前記1または複数の第2のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して1または複数の第1のセラミックス脱脂体および1または複数の第2のセラミックス脱脂体を作製する工程と、
    電極を準備し、前記電極、前記1または複数の第1のセラミックス脱脂体、および前記1または複数の第2のセラミックス脱脂体を組み合わせて、一方の主面に載置面を有し、平板状に形成され、電極が埋設された基板保持部材本体前駆体を形成する工程と、
    前記基板保持部材本体前駆体を、前記主面に垂直方向に一軸加圧焼成して基板保持部材本体を焼成する工程と、
    AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第3のセラミックス原料粉から第3のセラミックス成形体を形成する工程と、
    前記第3のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して第3のセラミックス脱脂体を作製する工程と、
    前記第3のセラミックス脱脂体を焼成して前記基板保持部材本体を支持する支持部材を焼成する工程と、
    接合材を準備し、前記基板保持部材本体の下面の前記支持部材を接合する接合部または前記支持部材の一方の端面の少なくとも一方に前記接合材を塗布し、前記接合部に前記支持部材を配置し、前記主面に垂直方向に加圧しつつ加熱することで前記基板保持部材本体と前記支持部材とを接合する工程と、を含み、
    前記基板保持部材本体の前記接合部は、前記第2のセラミックス原料粉が焼結されたセラミックス焼結体で形成された第2の領域であり、
    前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下であることを特徴とする基板保持部材の製造方法。
  6. 基板保持部材の製造方法であって、
    AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分が添加された第1のセラミックス原料粉から1または複数の第1のセラミックス成形体を形成する工程と、
    AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第2のセラミックス原料粉から1または複数の第2のセラミックス成形体を形成する工程と、
    前記1または複数の第1のセラミックス成形体および前記1または複数の第2のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して1または複数の第1のセラミックス脱脂体および1または複数の第2のセラミックス脱脂体を作製する工程と、
    電極を準備し、前記電極、前記1または複数の第1のセラミックス脱脂体、および前記1または複数の第2のセラミックス脱脂体を組み合わせて、一方の主面に載置面を有し、平板状に形成され、電極が埋設された基板保持部材本体前駆体を形成する工程と、
    前記基板保持部材本体前駆体を、前記主面に垂直方向に一軸加圧焼成して基板保持部材本体を焼成する工程と、
    AlNを主成分とし、焼結助剤としてY成分をY換算した濃度で0wt%より大きく1.5wt%以下添加され、または焼結助剤が添加されない第3のセラミックス原料粉から第3のセラミックス成形体を形成する工程と、
    前記第3のセラミックス成形体を所定の温度以上、所定の時間以上脱脂処理して第3のセラミックス脱脂体を作製する工程と、
    前記第3のセラミックス脱脂体を焼成して前記基板保持部材本体を支持する支持部材を焼成する工程と、
    前記基板保持部材本体の前記載置面に対向する下面の前記支持部材を接合する接合部に前記支持部材を配置し、前記主面に垂直方向に加圧しつつ加熱することで前記基板保持部材本体と前記支持部材とを接合する工程と、を含み、
    前記基板保持部材本体の前記接合部は、前記第2のセラミックス原料粉が焼結されたセラミックス焼結体で形成された第2の領域であり、
    前記第2の領域に含まれるY成分のY換算濃度と前記支持部材に含まれるY成分のY換算濃度との差は、0wt%以上1.0wt%以下であることを特徴とする基板保持部材の製造方法。
  7. 前記基板保持部材本体と前記支持部材とを接合する工程の後に、
    前記基板保持部材本体、または前記支持部材を研磨または研削し、前記接合部の前記支持部材側の外表面と前記支持部材の前記接合部側の外表面とを滑らかに続く面として形成する仕上げ加工工程をさらに含むことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の基板保持部材の製造方法。
JP2020163559A 2020-09-29 2020-09-29 基板保持部材、およびその製造方法 Pending JP2022055875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020163559A JP2022055875A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 基板保持部材、およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020163559A JP2022055875A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 基板保持部材、およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022055875A true JP2022055875A (ja) 2022-04-08

Family

ID=80998550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020163559A Pending JP2022055875A (ja) 2020-09-29 2020-09-29 基板保持部材、およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022055875A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4467453B2 (ja) セラミックス部材及びその製造方法
KR100645349B1 (ko) 금속부재 내장 소결체의 제조 방법
KR20010099730A (ko) 가열장치
JP5154871B2 (ja) 静電チャック及びその製造方法
TWI830990B (zh) 積層構造體及半導體製造裝置構件
KR20200021019A (ko) 질화물 세라믹스 활성금속 브레이징 기판의 제조방법
KR100634182B1 (ko) 기판 가열 장치와 그 제조 방법
JP2008135737A (ja) 静電チャック及び静電チャックの製造方法
JP2023518438A (ja) 多層複合セラミックスプレート及びその製造方法
JP2003124299A (ja) 電極内蔵型サセプタ及びその製造方法
JP3685962B2 (ja) サセプタ及びその製造方法
JP2005203734A (ja) 金属部材埋設セラミックス品とその製造方法
JP3746935B2 (ja) サセプタ及びその製造方法
JP2022055875A (ja) 基板保持部材、およびその製造方法
JP5928672B2 (ja) アルミナセラミックス接合体の製造方法
JP2007070142A (ja) 耐プラズマ性電極埋設体及びその製造方法
JP2017191910A (ja) 基板保持装置及びその製造方法
JP6672244B2 (ja) セラミックス接合体の製造方法
JP2022156381A (ja) 支持部材、基板保持部材、およびその製造方法
JP2023072822A (ja) 電極埋設部材
JP2023116214A (ja) 電極埋設部材、およびその製造方法
JP2022055871A (ja) 基板保持部材、およびその製造方法
JP2024065891A (ja) セラミックスヒーター
JP2023169797A (ja) 電極埋設部材、および基板保持部材
US11869796B2 (en) Electrode-embedded member and method for manufacturing same, electrostatic chuck, and ceramic heater

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240523

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240604