JP2022054910A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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隆英 齋藤
Takahide Saito
慎介 平野
Shinsuke Hirano
洋平 山下
Yohei Yamashita
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Abstract

【課題】直動部材の直線運動を規制する際の衝撃荷重や作動音を低減できる電動アクチュエータを提供する。【解決手段】電動モータの回転運動を直線運動に変換する直動部材8と、変換された直線運動を電動モータの回転軸とは異なる方向の軸の回転運動に変換する揺動部材11と、ハウジング6とを備える電動アクチュエータであって、揺動部材11がハウジング6に接触することで、直動部材8の直線運動が規制される。【選択図】図4

Description

本発明は、電動アクチュエータに関する。
近年、車両などの省力化、低燃費化のために電動化が進み、例えば、自動車の自動変速機やブレーキ、ステアリングなどの操作を電動機の力で行うシステムが開発され、市場に投入されている。このような用途に使用される電動アクチュエータとして、電動モータの駆動により生じた回転運動を直線運動などに変換する運動変換機構を備える電動アクチュエータが知られている。
例えば、特許文献1には、図12に示すように、運動変換機構として、電動モータ300の回転運動を直線運動(図の矢印A1,A2方向の運動)に変換する第1の運動変換機構100と、第1の運動変換機構100の直線運動を電動モータ300の回転軸と直交する軸の回転運動(図の矢印B1,B2方向の運動)に変換する第2の運動変換機構200とを備える電動アクチュエータが開示されている。具体的に、第1の運動変換機構100は、回転部材としてのねじ軸101と、ねじ軸101と螺合する直動部材としてのナット102とを有するすべりねじ機構で構成されている。一方、第2の運動変換機構200は、円筒部201aとアーム部201bとを有する揺動部材201で構成されている。アーム部201bには長孔201cが設けられており、この長孔201cにナット102に設けられたピン状の連結部材202が挿入されることで、揺動部材201とナット102が連動可能に連結されている。
電動モータ300の駆動によりねじ軸101が正回転又は逆回転すると、ナット102が矢印A1方向又は矢印A2方向に移動することで、回転運動が直線運動に変換される。そして、ナット102の移動に伴って揺動部材201が円筒部201aを中心に矢印B1方向又は矢印B2方向に揺動することで、直線運動が電動モータ300の回転軸とは直交する軸の回転運動に変換される。
また、特許文献1に記載の電動アクチュエータにおいては、ナット102の両端面と、これらに対向する各スラスト軸受400の端面に、それぞれ突出部102a,400aが設けられている。ナット102が矢印A1方向又は矢印A2方向に移動すると、ナット102がその移動方向にあるスラスト軸受400に接近することで、ナット102の突出部102aとスラスト軸受400の突出部400aとが当接する。このとき、スラスト軸受400の突出部400aはねじ軸101と一緒に回転しているので、ナット102の突出部102aとスラスト軸受400の突出部400aは互いに回転方向に係合する。これにより、ねじ軸101の回転が規制され、それ以上のナット102の軸方向移動も規制される。
特開2019-97352号公報
しかしながら、上記のような突出部同士を回転方向に係合させてナットの軸方向移動を規制する構成は、突出部同士が係合した際の衝撃が大きくなる傾向にある。このため、ナットや揺動部材などに大きな負荷がかかったり、大きな作動音(衝突音)が発生したりするという課題があった。
そこで、本発明は、直動部材の直線運動を規制する際の衝撃荷重や作動音を低減できる電動アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明は、電動モータと、電動モータの回転運動を直線運動に変換する第1の運動変換機構と、第1の運動変換機構から出力された直線運動を電動モータの回転軸とは異なる方向の軸の回転運動に変換する第2の運動変換機構と、電動モータと第1の運動変換機構と第2の運動変換機構を内部に収容するハウジングとを備える電動アクチュエータであって、第1の運動変換機構は、電動モータによって回転駆動される回転部材と、回転部材の回転に伴ってその回転軸方向に直線運動する直動部材とを有し、第2の運動変換機構は、直動部材と連動して電動モータの回転軸とは異なる方向の軸を中心に揺動する揺動部材を有し、揺動部材が前記ハウジングに接触することで、直動部材の直線運動が規制されることを特徴とするものである。
このように、直動部材の直線運動を、揺動部材とハウジングとの接触により規制することで、駆動を規制する際の衝撃荷重や作動音を低減できるようになる。すなわち、上記特許文献1に記載されているような突出部同士を回転方向に係合させる構成に比べて、本発明では、大きく減速された揺動部材の揺動速度で揺動部材とハウジングとが接触するため、そのときの衝撃荷重や作動音を小さくすることができる。これにより、直動部材の直線運動を規制する際の衝撃荷重や作動音を低減でき、信頼性及び静寂性に優れる電動アクチュエータを提供できるようになる。
揺動部材が、出力軸と、出力軸を中心に出力軸と一体的に揺動するアーム部とを有する場合、揺動部材のアーム部をハウジングに接触させて直動部材の直線運動を規制してもよい。あるいは、揺動部材の出力軸をハウジングに接触させて直動部材の直線運動を規制してもよい。
また、出力軸が、その軸心と同心円状の円弧面と、円弧面の周方向両端から径方向へ立ち上がる両端面とを有する扇形の凸部又は凹部を有する場合、凸部又は凹部の両端面のいずれか一方をハウジングに接触させて、直動部材の直線運動を規制してもよい。この場合、凸部又は凹部が扇形であることで、凸部又は凹部の周方向の長さを変更することで、揺動部材の揺動範囲及び直動部材の直動範囲を調整することが可能である。また、これらの周方向長さを変更しても、両端面の大きさは変更しなくてもよいので、ハウジングに対する凸部又は凹部の接触面積を一定の面積とすることができ、接触部の耐久性を維持することができる。
直動部材の直線運動を規制するために揺動部材とハウジングとが接触する部分は、耐摩耗性を有する材料で構成されていることが好ましい。
また、直動部材の直線運動を規制するために揺動部材とハウジングとが接触する部分は、ハウジングの本体部よりも強度の高い材料で構成されていてもよい。
第1の運動変換機構として、例えば、回転部材としてのねじ軸と、ねじ軸と直接螺合する直動部材としてのナットとを有するすべりねじ機構を用いることができる。
また、第1の運動変換機構として、回転部材としてのねじ軸と、複数のボールと、複数のボールを介してねじ軸と螺合する直動部材としてのナットとを有するボールねじ機構を用いてもよい。
本発明によれば、直動部材の直線運動を規制する際の衝撃荷重や作動音を低減できるようになる。
本発明の実施の一形態に係る電動アクチュエータの内部構造を示す側面図である。 遊星歯車減速機構の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る構成を示す図である。 ナットの直線運動が規制された状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る構成を示す図である。 ナットの直線運動が規制された状態を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る構成を示す図である。 ナットの直線運動が規制された状態を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る構成を示す図である。 ナットの直線運動が規制された状態を示す図である。 従来の電動アクチュエータの構成を示す図である。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る電動アクチュエータの内部構造を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電動アクチュエータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転運動を減速して出力する減速機3と、減速機3から出力された回転運動を直線運動に変換する第1の運動変換機構4と、第1の運動変換機構4から出力された直線運動を電動モータ2の回転軸2aとは異なる方向の軸の回転運動に変換する第2の運動変換機構5と、これらを収容するハウジング6とを主に備えている。
ハウジング6は、2つのハウジング分割体60が組み付けられて構成される。図1では、2つのハウジング分割体60の一方が取り外された状態を示す。ハウジング分割体60同士は、その合わせ面間にシール部材(図示省略)を介して組み付けられることで、ハウジング6の内部空間が密閉され、ハウジング6内への粉塵や水などの異物の侵入が防止される。特に、本実施形態のように、ハウジング分割体60の合わせ面を、電動モータ2の回転軸2aと平行な(段差の無い)平面とすることで、組み付け時に、ハウジング分割体60の合わせ面同士の間で多少のずれが生じても、合わせ面同士の間に隙間が生じにくく、密閉性を確保しやすい。シール部材としては、Oリング、ゴムシート、樹脂シート、ジョイントシート、メタルガスケットなどの固体のシール材、あるいは、液状ガスケットなどの液体のシール部材を採用することができる。
第1の運動変換機構4は、回転部材としてのねじ軸7と、ねじ軸7の回転に伴ってその回転軸方向に直線運動する直動部材としてのナット8とを有している。ねじ軸7の外周面とナット8の内周面には、それぞれねじ溝が形成されており、これらのねじ軸が直接螺合することで、すべりねじ機構を構成している。なお、第1の運動変換機構4として、ねじ軸(回転部材)とナット(直動部材)との間に複数のボールを介在させたボールねじ機構を用いてもよい。ねじ軸7の両端部は、それぞれラジアル軸受9とスラスト軸受10を介してハウジング6に対して回転可能に支持されている。
第2の運動変換機構5は、円筒状の出力軸14と、出力軸14からその径方向に伸びるアーム部15とから成る揺動部材11を備えている。出力軸14は、ハウジング6に対して回転可能に支持されている。アーム部15は、出力軸14に固定され、出力軸14を中心として出力軸14と一体的に揺動可能(回転可能)に構成されている。また、出力軸14には、内周面に複数の凹凸(スプライン)が形成された連結孔14aが設けられている。この連結孔14aは、図示しない操作対象に設けられた操作軸を挿入するための孔であり、操作軸が連結孔14aに挿入されてスプライン嵌合することにより、操作軸は出力軸14と一体的に回転可能に連結される。また、アーム部15には、図の下端側で開口するスリット状の長孔11cが設けられている。この長孔11cには、ナット8から突出する円柱状の突起12が相対的に移動可能に挿入されている。これにより、ナット8と揺動部材11は、突起12を介して連動可能に構成されている。なお、本実施形態では、突起12がナット8の互いに反対側の面にそれぞれ設けられており、これに対応して長孔11cもナット8を挟んで両側に設けられている。
減速機3は、電動モータ2と第1の運動変換機構4との間に配置されている。本実施形態では、減速機3として、図2に示すような遊星歯車減速機構20を用いている。具体的に、遊星歯車減速機構20は、入力回転体としての太陽ギヤ21と、太陽ギヤ21の外周に配置された軌道リングとしてのリングギヤ22と、太陽ギヤ21とリングギヤ22との間に回転可能に配置された遊星回転体としての複数の遊星ギヤ23と、各遊星ギヤ23を回転可能に保持する出力回転体としてのキャリア24とを有している。
太陽ギヤ21は、電動モータ2の回転軸2aに対してこれと一体的に回転するように固定されている。一方、リングギヤ22は、ハウジング6に固定されている。複数の遊星ギヤ23は、太陽ギヤ21とリングギヤ22との間でこれらと噛み合うように組み付けられている。キャリア24は、出力先のねじ軸7に対してこれと一体的に回転するように固定されている。
本実施形態では、電動モータ2として、ブラシ付きモータ又はブラシレスモータなどを用いている。電動モータ2は、ハウジング6内に設けられたスイッチング素子である一対のリレー回路13(図1参照)に電気的に接続されている。また、電動モータ2がリレー回路13を介して電源(図示省略)に接続された状態となることで、電源から電動モータ2に給電可能な状態となる。
続いて、本実施形態に係る電動アクチュエータの基本動作について説明する。
各リレー回路13の接点が両方ともOFFの状態では、電源から電動モータ2へ電力は供給されず、電動モータ2が停止状態となっている。この状態から、制御部(図示省略)の信号によって正回転用のリレー回路13の接点がONの状態に切り換えられると、電源から電動モータ2へ正方向の電流が流れ電動モータ2が正回転するようになる。また、各リレー回路13の接点が両方ともOFFの状態から、制御部の信号によって逆回転用のリレー回路13の接点がONの状態に切り換えられると、電源から電動モータ2へ逆方向の電流が流れ電動モータ2が逆回転するようになる。このように、各リレー回路13の接点が切り換えられることで、電動モータ2を停止状態から正回転又は逆回転させることができる。
電動モータ2が正回転又は逆回転すると、その回転運動が遊星歯車減速機構20(減速機3)に伝達される。図2に示すように、遊星歯車減速機構20においては、電動モータ2の回転軸2aが回転することで、これと一体に太陽ギヤ21が回転する。太陽ギヤ21が回転すると、これと噛み合う複数の遊星ギヤ23が回転を開始し、各遊星ギヤ23は自転しながらリングギヤ22に沿って公転する。そして、遊星ギヤ23の公転運動が、これを支持するキャリア24の回転運動として出力されることで、電動モータ2の回転運動が減速される。
減速機3によって減速された回転運動は、第1の運動変換機構4に伝達される。すなわち、遊星歯車減速機構20のキャリア24が回転することで、これと一体的に第1の運動変換機構4のねじ軸7が回転する。一方、ナット8は、揺動部材11のアーム部15によってねじ軸7の回転方向に回転しないように保持されている。このため、ねじ軸7の回転に伴ってナット8が回転方向の力を受けても、ナット8の回転が規制される。これにより、ねじ軸7の回転運動はナット8の直線運動に変換され、ナット8は図1中の矢印A1方向に前進又は矢印A2方向に後退する。
また、ナット8が前進又は後退することで、ナット8に設けられた突起12によって揺動部材11が押し動かされる。これにより、揺動部材11は、図1中の矢印B1方向又は矢印B2方向に揺動運動し、出力軸14が回転することで、ナット8の直線運動が電動モータ2の回転軸2aとは異なる方向の軸(出力軸14)の回転運動として出力される。本実施形態では、出力軸14が、電動モータ2の回転軸2aと直交する方向に配置されているため、電動モータ2の回転運動は、電動モータ2の回転軸2aとは直交する軸の回転運動として出力される。
ところで、このような電動アクチュエータにおいて、電動モータの回転を停止させるタイミングを制御するには、例えば、センサによって、電動モータの回転数や、ねじ軸の回転数、ナットの直動位置、あるいは揺動部材の揺動位置などを検知することで、これらが所定の位置に達したタイミングで電動モータへの給電を遮断する方法がある。また、別の方法として、センサを用いず、ねじ軸やナット、揺動部材の駆動をストッパ機構によって機械的に規制し、電動モータへの給電を遮断する方法がある。
これにつき、本実施形態に係る電動アクチュエータにおいては、センサを用いない安価な構成を実現するため、ナットの移動を機械的に規制する方法を採用している。以下、本実施形態におけるナットの移動規制の構成部分について説明する。
図3に示すように、本実施形態では、揺動部材11を挟んで両側のハウジング6の内壁面に、それぞれ凸部61が設けられている。
図4に示すように、ナット8が図の矢印A2方向に移動し、これに伴って揺動部材11が図の矢印B2方向に揺動すると、揺動部材11のアーム部15が凸部61の一方に接触する。これにより、揺動部材11の矢印B2方向の揺動運動が規制される。また、揺動部材11の揺動運動が規制されることで、これと連動するナット8のそれ以上の直線運動も規制される。
また、ナット8が上記矢印A2方向とは反対方向に移動した場合は、揺動部材11が揺動することにより、アーム部15が他方の凸部61に接触する。これにより、揺動部材11の揺動運動が規制され、これに伴ってナット8のそれ以上の直線運動も規制される。このように、ハウジング6に設けられた一対の凸部61は、揺動部材11との接触によりナット8の直線運動を規制する規制部として機能する。
以上のように、本実施形態では、揺動部材11とハウジング6の凸部61との接触により、ナット8の直線運動を規制することができる。また、本実施形態の構成によれば、上記特許文献1に記載の突出部同士を回転方向に係合させる構成に比べて、ナットの移動を規制する際の衝撃荷重や作動音(衝突音)を低減できるようになる。すなわち、突出部同士を回転方向に係合させる構成では、突出部同士の衝突速度が速くなり、衝撃荷重や作動音が大きくなる傾向にあるが、本発明の実施形態の場合は、ねじ軸7の回転速度から大きく減速された揺動部材11の揺動速度で揺動部材11のアーム部15とハウジング6の凸部61とが接触するので、これらが接触したときの衝撃荷重や作動音を小さくすることができる。これにより、ナット8や揺動部材11などへの荷重を低減でき、これらの変形などが生じにくくなると共に、静寂性も向上する。このように、本実施形態の構成によれば、信頼性及び静寂性に優れる電動アクチュエータを提供できるようになる。
また、特許文献1に記載の構成の場合、突出部の突出量をねじ軸のリード長よりも大きくすることができないといった制約があるが、本発明の実施形態の場合は、そのような制約はない。このため、本発明の実施形態においては、凸部61を大きく形成することができ、凸部61と揺動部材11との接触面積を大きく確保することができる。従って、本発明の実施形態においては、凸部61と揺動部材11との接触荷重(接触圧)を低減できるため、耐久性が向上する。
少なくとも、凸部61と、これに接触する揺動部材11の部分は、摩耗を抑制するため、耐摩耗性を有する材料で構成されていることが好ましい。また、摩耗が生じにくい場合は、凸部61の材料、又はこれに接触する揺動部材11の部分の材料に、弾性材(緩衝材)などを用いることも可能である。
上述の実施形態(本発明の第1実施形態)では、凸部61がハウジング6と一体に構成されているが、図5に示す本発明の第2実施形態のように、凸部61を、ハウジング6の主要部を構成する本体部63とは別体で構成してもよい。このように、凸部61を別体で構成することで、凸部61と本体部63とを互いに異なる材料で構成することが容易となる。例えば、本体部63の材質として、軽量化のためにアルミニウムを用いた場合に、凸部61の材質として、本体部63よりも強度の高い鉄系などの材質を用いることができ、凸部61の耐摩耗性を確保することできる。
また、ハウジング6に凸部61を設ける構成に代えて、図6に示す本発明の第3実施形態のように、揺動部材11のアーム部15に一対の凸部71を設けてもよい。
この場合、図7に示すように、揺動部材11が図の矢印B2方向に揺動すると、アーム部15の一方の凸部71がハウジング6の内壁面に接触することで、揺動部材11の揺動運動とナット8の直線運動が規制される。
また、揺動部材11が上記矢印B2方向とは反対方向に揺動した場合は、アーム部15の他方の凸部71がハウジング6の内壁面に接触する。これにより、揺動部材11の揺動運動とナット8の直線運動が規制される。
この場合も、上述の実施形態と同様に、ねじ軸7の回転速度から大きく減速された揺動部材11の揺動速度で、揺動部材11とハウジング6とが接触するので、これらが接触したときの衝撃荷重や作動音を小さくすることが可能である。また、凸部71には、特許文献1に記載の突出部のような大きさ(突出量)の制約もないので、ハウジング6との接触面積を大きく確保することができる。なお、凸部71は、アーム部15と一体であってもよいし、別体であってもよい。
続いて、図8に示す本発明の第4実施形態では、上述の実施形態とは異なり、出力軸14の外周面に凹部72が設けられ、ハウジング6の内壁面に出力軸14の凹部72内に配置される凸部61が設けられている。出力軸14の凹部72は、出力軸14の軸心と同心円状の円弧面72aと、その円弧面72aの周方向両端から径方向へ立ち上がる両端面72b,72cとを有する扇形に形成されている。また、これに対応して、ハウジング6の凸部61も、出力軸14の軸心と同心円状の円弧面61aと、その円弧面61aの周方向両端から径方向へ立ち上がる両端面61b,61cとを有する扇形に形成されている。
この場合、図9に示すように、揺動部材11が図の矢印B2方向に揺動すると、凹部72の一方の端面72bが凸部61の一方の端面61bに接触する。これにより、揺動部材11の矢印B2方向の揺動運動が規制され、これに伴ってナット8のそれ以上の直線運動も規制される。
また、揺動部材11が上記矢印B2方向とは反対方向に揺動した場合は、凹部72の他方の端面72cが凸部61の他方の端面61cに接触することで、揺動部材11の揺動運動とナット8の直線運動が規制される。なお、凹部72及び凸部61の互いに対向する円弧面72a,61a同士は、摺動しないように常に非接触となるように配置されている。
このように、本実施形態では、出力軸14に設けられた凹部72と、ハウジング6に設けられた凸部61とが、互いに接触することによりナット8の直線運動を規制する規制部として機能することで、上述の実施形態と同様、ナットの移動を規制する際の衝撃荷重や作動音(衝突音)を低減できるようになる。すなわち、この場合も、ねじ軸7の回転速度から大きく減速された揺動部材11の揺動速度で、出力軸14の凹部72とハウジング6の凸部61とが接触するので、これらが接触したときの衝撃荷重や作動音を小さくすることができる。また、凹部72や凸部61には、特許文献1に記載の突出部のような大きさ(突出量)の制約もないので、接触面積を大きく確保することができ、耐久性を向上させることができる。
また、凹部72又は凸部61の一方の端面72b,61bから他方の端面72c,61cまでの周方向の長さを変更することで、揺動部材11の揺動範囲及びナット8の直動範囲を調整することが可能である。その場合、凹部72又は凸部61の周方向の長さを変更するだけで、両端面の大きさは変更しなくてもよいので、凹部72及び凸部61の接触面積を一定の面積とすることができ、接触部の耐久性を維持することが可能である。
また、図8に示す実施形態とは反対に、図10に示す第5実施形態のように、出力軸14の外周面に凸部71を設け、ハウジング6の内壁面に凹部62を設けてもよい。この場合も、凸部71及び凹部62はそれぞれ扇形に形成されている。すなわち、凸部71は、出力軸14の軸心と同心円状の円弧面71aと、その円弧面71aの周方向両端から径方向へ立ち上がる両端面71b,71cとを有し、凹部62も、出力軸14の軸心と同心円の円弧面62aと、その円弧面62aの周方向両端から径方向へ立ち上がる両端面62b,62cとを有している。
この場合、図11に示すように、揺動部材11が図の矢印B2方向に揺動すると、凸部71の一方の端面71cが凹部62の一方の端面62cに接触することで、揺動部材11の揺動運動とナット8の直線運動が規制される。
また、揺動部材11が上記矢印B2方向とは反対方向に揺動した場合は、凸部71の他方の端面71bが凹部62の他方の端面62bに接触することで、揺動部材11の揺動運動とナット8の直線運動が規制される。なお、本実施形態においても、凸部71及び凹部62の互いに対向する円弧面71a,62a同士は、摺動しないように常に非接触となるように配置されている。
このように、本実施形態では、出力軸14に設けられた凸部71と、ハウジング6に設けられた凹部62とが、互いに接触することによりナット8の直線運動を規制する規制部として機能することで、上述の実施形態と同様、ナットの移動を規制する際の衝撃荷重や作動音(衝突音)を低減できるようになる。すなわち、この場合も、ねじ軸7の回転速度から大きく減速された揺動部材11の揺動速度で、出力軸14の凸部71とハウジング6の凹部62とが接触するので、これらが接触したときの衝撃荷重や作動音を小さくすることが可能である。また、凸部71や凹部62には、特許文献1に記載の突出部のような大きさ(突出量)の制約もないので、接触面積を大きく確保することができ、耐久性を向上させることができる。また、本実施形態においても、凸部71及び凹部62が扇形であることで、これらの周方向長さを変更して揺動部材11の揺動範囲やナット8の直動範囲を調整しても、両端面の大きさは変更しなくてもよい。このため、凸部71及び凹部62の接触面積を一定の面積とすることができ、耐久性を維持することが可能である。
出力軸14に設けられる凹部72(図8)又は凸部71(図10)は、出力軸14と一体であってもよいし、別体であってもよい。出力軸14の凹部72又は凸部71、及びこれらと接触するハウジング6の凸部61(図8)又は凹部62(図10)は、耐摩耗性を有する材料で構成されていることが好ましい。また、ハウジング6の凸部61又は凹部62は、ハウジング6と一体であってもよいし、別体であってもよい。凸部61又は凹部62をハウジングとは別体とすることで、これらの材料としてハウジング6の本体部よりも強度の高い材料を適用しやすくなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論である。例えば、本発明は、上述の減速機を備える電動アクチュエータに限らず、減速機を備えない電動アクチュエータにも適用可能である。
1 電動アクチュエータ
2 電動モータ
2a 回転軸
4 第1の運動変換機構
5 第2の運動変換機構
7 ねじ軸(回転部材)
8 ナット(直動部材)
11 揺動部材
61 凸部
61a 円弧面
61b 端面
61c 端面
62 凹部
62a 円弧面
62b 端面
62c 端面
63 本体部
71 凸部
71a 円弧面
71b 端面
71c 端面
72 凹部
72a 円弧面
72b 端面
72c 端面

Claims (8)

  1. 電動モータと、前記電動モータの回転運動を直線運動に変換する第1の運動変換機構と、前記第1の運動変換機構から出力された直線運動を前記電動モータの回転軸とは異なる方向の軸の回転運動に変換する第2の運動変換機構と、前記電動モータと前記第1の運動変換機構と前記第2の運動変換機構を内部に収容するハウジングとを備える電動アクチュエータであって、
    前記第1の運動変換機構は、前記電動モータによって回転駆動される回転部材と、前記回転部材の回転に伴ってその回転軸方向に直線運動する直動部材とを有し、
    前記第2の運動変換機構は、前記直動部材と連動して前記電動モータの回転軸とは異なる方向の軸を中心に揺動する揺動部材を有し、
    前記揺動部材が前記ハウジングに接触することで、前記直動部材の直線運動が規制されることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 前記揺動部材は、出力軸と、前記出力軸を中心に前記出力軸と一体的に揺動するアーム部とを有し、
    前記アーム部が前記ハウジングに接触することで、前記直動部材の直線運動が規制される請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記揺動部材は、出力軸と、前記出力軸を中心に前記出力軸と一体的に揺動するアーム部とを有し、
    前記出力軸が前記ハウジングに接触することで、前記直動部材の直線運動が規制される請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記出力軸は、その軸心と同心円状の円弧面と、前記円弧面の周方向両端から径方向へ立ち上がる両端面とを有する扇形の凸部又は凹部を有し、
    前記凸部又は前記凹部の両端面のいずれか一方が前記ハウジングに接触することにで、前記直動部材の直線運動が規制される請求項3に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記直動部材の直線運動を規制するために前記揺動部材と前記ハウジングとが接触する部分は、耐摩耗性を有する材料で構成されている請求項1から5のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
  6. 前記直動部材の直線運動を規制するために前記揺動部材と前記ハウジングとが接触する部分は、前記ハウジングの本体部よりも強度の高い材料で構成されている請求項1から5のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
  7. 前記第1の運動変換機構は、前記回転部材としてのねじ軸と、前記ねじ軸と直接螺合する前記直動部材としてのナットとを有するすべりねじ機構である請求項1から6のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
  8. 前記第1の運動変換機構は、前記回転部材としてのねじ軸と、複数のボールと、前記複数のボールを介して前記ねじ軸と螺合する前記直動部材としてのナットとを有するボールねじ機構である請求項1から6のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
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