JP2022052301A - 固定式等速自在継手の自動組立装置及び自動組立方法 - Google Patents

固定式等速自在継手の自動組立装置及び自動組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定式等速自在継手のカセット(ケージ及び内側継手部材)を外側継手部材に自動で組み付けるにあたり、基準ボールを要することなく、ケージと内側継手部材との位置ずれを防止してボールの組み込み不良を防止する。【解決手段】自動組立装置のカセット保持部32に設けられた軸部42を内輪2の軸孔9に嵌合させると共に、カセット保持部32の把持手段(ボールプランジャ50)でケージ4の内周面(円筒部4a)を把持することでカセット5を保持する。こうしてカセット保持部32で保持したカセット5を、カセット5の軸線と外輪7の軸線とを直交させた状態で外輪7の内周に挿入した後、外輪7の内周で回転させる。【選択図】図3

Description

本発明は、固定式等速自在継手の自動組立装置及び自動組立方法に関する。
二軸間の角度変化を許容しながら等速でトルクを伝達する等速自在継手として、図6に示すような固定式等速自在継手が周知である。この固定式等速自在継手は、外周に複数のトラック溝1が形成された内側継手部材としての内輪2と、内周に複数のトラック溝6が形成された外側継手部材としての外輪7と、両トラック溝1、6に係合して内輪2と外輪7との間でトルクを伝達する複数のボール8と、ボール8を一個ずつ収容する複数のポケット3を有し、内輪2の外周球面及び外輪7の内周球面と嵌合するケージ4とを備える。内輪2に形成された軸孔9にはシャフト10の端部が挿入され、両者がスプライン嵌合してトルク伝達可能に結合される。
下記の特許文献1には、上記のような固定式等速自在継手を自動で組み立てる方法が示されている。具体的には、まず、ケージ4と内輪2との仮組体(以下、「カセット5」と言う。)を自動組立装置に搬入し、ケージ4のポケット3と内輪2のトラック溝1との周方向の位置合わせを行う。そして、ケージ4のポケット3の一つにボール(基準ボール8a)を組み付ける。この基準ボール8aが、内輪2のトラック溝1とケージ4のポケット3と係合することで、両者の位置決め(回り止め)が行われる。その後、図7に示すように、カセット5の軸線と外輪7の軸線とを直交させた状態で、外輪7の内周にカセット5を挿入する。このとき、図8に示すように、ケージ4の水平方向両端に設けられたポケット3を、外輪7のトラック溝6間に設けられた突条6aに嵌合させることで、ケージ4と外輪7との干渉が回避される。その後、カセット5を、図9に示すように外輪7の軸心を中心に30°回転させた後、水平方向の回転軸を中心に90°回転させることにより、図10に示すようにカセット5が外輪7の内周に収容される。その後、カセット5を傾動させてポケット3を一つずつ外輪7の外部に露出させ、各ポケット3にボール8を組み付ける。
特公平6-15885号公報
上記の固定式等速自在継手では、ケージ4のポケット3の軸方向幅よりも基準ボール8aの直径が僅かに大きいため、基準ボール8aはケージ4のポケット3に外周側から押し込んで装着される。この場合、ポケット3に装着された基準ボール8aはケージで保持されるため、その後の工程で基準ボール8aがポケット3から脱落することはない。しかし、ケージ4のポケット3の軸方向幅よりも基準ボール8aの直径が小さい場合、基準ボール8aがケージ4で保持されないため、カセット5を移動させる際に基準ボール8aがポケット3から脱落するおそれがある。
一方、基準ボール8aを組み込まないでカセット5を外輪7に組み付けると、カセット5を外輪7の内周に挿入する際(図7参照)や、カセット5を外輪7の内周で回転させる際(図8~10参照)に、ケージ4が外輪7と干渉して内輪2に対して回転し、ケージ4のポケット3の位置と内輪2のトラック溝1の位置とがずれる恐れがある。この状態でケージ4のポケット3にボール8を組み込むと、組み込み不良が生じる。
以上の事情から、本発明は、固定式等速自在継手のカセット(ケージ及び内側継手部材)を外側継手部材に自動で組み付けるにあたり、基準ボールを要することなく、ケージと内側継手部材との位置ずれを防止してボールの組み込み不良を防止することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数のトラック溝、及び、シャフトを取り付けるための軸孔を有する内側継手部材と、複数のトラック溝を有する外側継手部材と、前記内側継手部材のトラック溝及び前記外側継手部材のトラック溝に係合してトルクを伝達する複数のボールと、前記複数のボールを収容する複数のポケットを有し、前記内側継手部材の外周球面及び前記外側継手部材の内周球面と嵌合するケージとを備えた固定式等速自在継手を自動で組み立てるための方法を提供する。この方法では、前記ケージの内周球面と前記内側継手部材の外周球面とを嵌合させたカセットを自動組立装置に搬入する工程と、前記自動組立装置のカセット保持部に設けられた軸部を前記内側継手部材の軸孔に嵌合させると共に、前記カセット保持部に設けられた把持手段で前記ケージの内周面を把持することで、前記カセットを保持する工程と、前記カセット保持部で保持した前記カセットの軸線と前記外側継手部材の軸線とを直交させた状態で、前記カセットを前記外側継手部材の内周に挿入する工程と、前記カセット保持部で保持した前記カセットを、前記外側継手部材の内周で前記外側継手部材に対して回転させる工程と、前記ケージのポケットにボールを挿入する工程とを順に経て行う。
このように、自動組立装置のカセット保持部に設けられた把持手段でケージの内周面を把持することで、ケージの回転を規制することができる。この状態で、カセットを外側継手部材の内周に挿入したり、カセットを外側継手部材の内周で回転させたりすることにより、これらの工程においてケージと内側継手部材との相対回転が規制されるため、ポケットと内側継手部材のトラック溝との位置ずれを防止できる。
上記の組立方法は、複数のトラック溝、及び、シャフトを取り付けるための軸孔を有する内側継手部材と、複数のトラック溝を有する外側継手部材と、前記内側継手部材のトラック溝及び前記外側継手部材のトラック溝に係合してトルクを伝達する複数のボールと、前記複数のボールを収容する複数のポケットを有し、前記内側継手部材の外周球面及び前記外側継手部材の内周球面と嵌合するケージとを備えた固定式等速自在継手を組み立てるための装置であって、前記外側継手部材を保持する外輪保持部と、前記ケージの内周球面と前記内側継手部材の外周球面とを嵌合させてなるカセットを保持するカセット保持部と、前記カセット保持部を前記外輪保持部に対して前記外側継手部材の軸方向に移動させる直線駆動部と、前記カセット保持部を前記外輪保持部に対して回転させる回転駆動部とを備え、前記カセット保持部が、前記内側継手部材の軸孔と嵌合する軸部と、前記ケージの内周面を把持する把持手段とを備えた固定式等速自在継手の自動組立装置を用いて実現することができる。
把持手段は、例えば、ケージの内周面に押し付けられる押圧部を備える。この場合、押圧部を、ケージの内周面に設けられた円筒部に押し付ければ、ケージの内周面を把持しやすくなる。
以上のように、本発明によれば、カセットを外側継手部材に自動で組み付けるにあたり、基準ボールを要することなく、内側継手部材のトラック溝とケージのポケットとの位置ずれを防止できるため、ケージのポケットにボールを組み込む際の組み込み不良を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る等速自在継手の自動組立方法の工程を示すフロー図である。 上記方法のカセット挿入工程を示す正面図であり、カセットを外輪の内周に挿入する前の状態を示す。 (A)は、図2のカセット挿入装置のカセット保持部に設けられた保持ヘッドを軸部の軸方向から見た図であり、(B)は、A図のB-B線断面図である。 上記方法のカセット挿入工程を示す正面図であり、カセットを外輪の内周に挿入した状態を示す。 上記方法のカセット挿入工程を示す正面図であり、カセットを外輪の内周で回転させた状態を示す。 固定式等速自在継手の断面図である。 従来の自動組立方法において、カセットを外輪の内周に挿入する様子を示す断面図である。 図7のカセット及び外輪を上方から見た平面図である。 図8の状態からカセットを外輪の軸線周りに回転させた状態を示す平面図である。 図9の状態からカセットを水平方向の回転軸周りに回転させた状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態に係る固定式等速自在継手の組立方法は、図1に示す工程を順に経て行われる。以下、各工程を順に説明する。尚、本実施形態で組み立てる固定式等速自在継手の構成は、図6に示すものと同様であるため、符号及び各部名称を援用して説明する。
まず、外輪供給工程11では、外輪7が自動組立装置に搬入される。そして、位相合わせ工程12では、外輪7を必要に応じて軸心周りに回転させて、外輪7のトラック溝6が所定の位相に配される。こうしてトラック溝6の位相合わせがなされた外輪7が、カセット挿入工程13に移送される。
一方、カセット供給工程14では、内輪2及びケージ4からなるカセット5が自動組立装置に搬入される。カセット5は、ケージ4の内周に内輪2を組み込んで、ケージ4の内周球面と内輪2の外周球面とを嵌合させて一体化したものである。そして、位置合わせ工程15で、ケージ4のポケット3と内輪2のトラック溝1との周方向位置を一致させる。こうしてポケット3とトラック溝1との位置合わせがなされたカセット5が、カセット挿入工程13に移送される。
カセット挿入工程13では、図2に示すカセット挿入装置30により、カセット5が外輪7の内周に組み込まれる。カセット挿入装置30は、外輪7を保持する外輪保持部31と、カセット5を保持するカセット保持部32と、カセット保持部32を外輪保持部31で保持された外輪7の軸方向に移動させる直線駆動部としての昇降駆動部(図示省略)と、カセット保持部32を回転させる回転駆動部(図示省略)とを備える。本実施形態では、回転駆動部として、カセット保持部32を鉛直方向の回転軸周りに回転させる第一回転駆動部と、カセット保持部32を水平方向の回転軸周りに回転させる第二回転駆動部とが設けられる。
カセット保持部32は、カセット5が装着される保持ヘッド33と、ケージ4の端面を押さえる係止部34と、リンク機構35を介して係止部34を駆動するシリンダ36とを有する。
保持ヘッド33は、図3(A)(B)に示すように、ヘッド本体40と、把持手段としてのボールプランジャ50とを備える。本実施形態では、ボールプランジャ50が周方向に離隔した複数箇所(図示例では3箇所)に設けられる。
ヘッド本体40は、板状の基部41と、基部41から突出した軸部42とを有する。図示例では、基部41と軸部42とが別体に形成され、ボルト43で結合される。基部41は、軸部42の円筒状外周面42aと同軸に設けられ、円筒状外周面42aよりも大径な大径円筒面41aと、大径円筒面41aの基端(図3(B)の左端)から外径に延びる肩面41bを有する。
ボールプランジャ50は、筒状のプランジャ本体51と、プランジャ本体51の開口部から出没可能に設けられた押圧部としてのボール52と、ボール52をプランジャ本体51の開口部から突出する側に付勢するスプリング(図示省略)とを備える。図示例では、ヘッド本体40の基部41の大径円筒面41aに設けられた穴にプランジャ本体51が挿入され、ボール52が大径円筒面41aから僅かに突出する位置でプランジャ本体51がヘッド本体40に固定される。
図2に示すように、外輪7は、開口部を上向きにし、トラック溝6が所定の位相に配された状態で、外輪保持部31にセットされる。外輪保持部31に外輪7をセットした状態では、外輪7の軸心O1周りの回転は規制されている。
そして、カセット保持部32の保持ヘッド33の軸部42の軸心O2を水平にした状態で、この軸部42に、ポケット3とトラック溝1との位置合わせがなされたカセット5を装着する。具体的には、カセット5の内輪2の軸孔9に保持ヘッド33の軸部42を挿入させ、内輪2の内周面(図示例では、スプライン孔の山部)と軸部42の円筒状外周面42aとを嵌合させると共に、内輪2の端面を保持ヘッド33のヘッド本体40の基部41の端面41cに当接させる(図3(B)参照)。これにより、内輪2が保持ヘッド33上の所定の位置に配される。
これと同時に、保持ヘッド33のヘッド本体40の基部41の大径円筒面41aに、ケージ4の内周面の軸方向端部(図3(B)の左端)に設けられた円筒部4aに嵌合させると共に、ケージ4の端面を基部41の肩面41bに当接させる。このとき、ケージ4の内周面の円筒部4aにより、保持ヘッド33に設けられたボールプランジャ50のボール52をスプリングの弾性力に抗して内周側(プランジャ本体51内に退入する側)に押し込むことにより、ボール52がケージ4の内周面の円筒部4aに押し付けられる。これにより、ケージ4の内周面が把持され、ケージ4のヘッド本体40に対する回転及び軸方向移動が規制される。ボールプランジャ50によりケージ4の内周面を把持する力(すなわち、スプリングの弾性力)は、人の手でカセット5を保持ヘッド33から抜くことができる程度に設定される。
その後、シリンダ36を伸長させて、係止部34とヘッド本体40の肩面41bとでケージ4を軸方向両側から挟持する(図2参照)。尚、上記のように、ボールプランジャ50でケージ4が保持されているため、特に必要が無ければ、係止部34及びこれを駆動するためのシリンダ36及びリンク機構35を省略してもよい。この場合、カセット保持部32を簡素化できると共に、係止部34を駆動する工程を省略できる。
以上のように、カセット保持部32でカセット5を保持した状態で、昇降駆動部でカセット保持部32及びカセット5を降下させることにより、図4に示すように、カセット5を外輪7の内周に挿入する。このとき、ケージ4の水平方向両端のポケット3を、外輪7のトラック溝6の間の突条6aに嵌合させることで、ケージ4と外輪7との干渉を回避できる(図7及び図8参照)。
その後、第一回転駆動部で、カセット保持部32及びカセット5を外輪7の軸心O1を中心に回転させ、ケージ4の外周球面と外輪7の内周球面とを嵌合させながら、ケージ4のポケット3の周方向位置を外輪7のトラック溝6と合わせる(図9参照)。尚、ボール8が6個の場合は、図9に示すようにカセット5の回転角は30°であり、ボール8が8個の場合は、カセット5の回転角は22.5°となる。
その後、シリンダ36を駆動して係止部34をケージ4から離反する側に退避させる(図4の鎖線参照)。そして、第二回転駆動部で、カセット保持部32及びカセット5を、水平方向の回転軸、具体的には、外輪7の軸心O1とカセット5の軸心O2の交点を通りこれらと直交する直線Lを中心に90°回転させる。これにより、図5に示すように、カセット5の軸心O2と外輪7の軸心O1とが一致し、カセット5が外輪7の内周に収容される。
以上のように、カセット保持部32の保持ヘッド33に設けられた把持手段(ボールプランジャ50)でケージ4の内周面を把持した状態で、カセット5を外輪7の内周に挿入したり、カセット5を外輪7の内周で回転させたりすることで、これらの動作中にケージ4と外輪7とが接触しても、ケージ4が保持ヘッド33に対して回転することを規制できる。一方、保持ヘッド33の軸部42に嵌合させた内輪2は、ケージ4の内周に配されているため、カセット5を外輪7に組み込む際に外輪7と干渉することはなく、保持ヘッド33に対して回転することがない。以上より、ケージ5と内輪2との相対回転を規制して、ケージ4のポケット3と内輪2のトラック溝1との位置ずれを防止しながら、カセット5を外輪7に組み込むことができる。
その後、外輪7とカセット5とのサブアッシをボール挿入工程16(図1参照)に搬送し、外輪7のトラック溝6とこれに対向する内輪2のトラック溝1とで形成されるボールトラックに、ボール8を一個ずつ装着する。具体的には、カセット5を傾斜させてケージ4のポケット3の一つを外輪7の外に露出させ、露出したポケット3にボール8を挿入する。この作業を全てのポケット3に対して行うことで、全てのボールトラックにボール8が組み込まれる。その後、検査工程17を経て、固定式等速自在継手が自動組立装置から排出される。
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、ケージ4の内周面を把持する把持手段はボールプランジャ50に限らず、ゴム等の弾性部材で把持手段を構成してもよい。例えば、ヘッド本体40の大径円筒面41aに弾性部材を設けることができる。この場合、ケージ4の内周面で弾性部材を弾性変形させながらケージ4をヘッド本体40に装着することで、弾性部材がケージ4の内周面に押し付けられ、弾性部材の弾性力でケージ4の内周面を把持できる。
また、上記の実施形態では、3箇所のボールプランジャ50のボール52をケージ4の内周面に押し付けることで、ケージ4の内周面が把持した場合を示したが、これに限らず、ボールプランジャ50のボール52とヘッド本体40の基部41の大径円筒面41aとで協働してケージ4の内周面を把持してもよい。例えば、図3(A)の右側に設けられた2つのボールプランジャ50のボール52と、図中左側の大径円筒面41aとで、ケージ4の内周面を把持してもよい。この場合、図中左側に設けられたボールプランジャ50を省略してもよい。
また、上記の実施形態では、カセット保持部32で保持したカセット5を外輪7の内周に挿入する際、カセット保持部32及びカセット5を降下させたが、これに限らず、例えば、カセット保持部32及びカセット5を静止させて、外輪保持部31で保持した外輪7を上昇させてもよい。また、このときのカセット5と外輪7の相対移動方向は、上下方向に限らず、上下方向に対して傾斜した方向(例えば水平方向)であってもよい。
また、上記の実施形態では、カセット保持部32で保持したカセット5を外輪7の内周で回転させる際、カセット保持部32及びカセット5を回転させたが、これに限らず、カセット保持部32及びカセット5を静止させて、外輪保持部31で保持した外輪7を回転させてもよい。
また、本発明に係る組立方法及び組立装置を適用可能な固定式等速自在継手は図6に示すものに限られない。例えば、図6は、トラック溝1、6が円弧のみからなるツェッパ型等速自在継手を示しているが、トラック溝が直線部を有するアンダーカットフリー型であってもよい。また、図6では、トラック溝1、6が軸方向に沿って延びているが、トラック溝が軸方向に対して傾斜した方向に延びたものであってもよい。また、図6では、ボールの数が6個であるが、これに限らず、例えばボールが8個であってもよい。
1 トラック溝
2 内輪(内側継手部材)
3 ポケット
4 ケージ
4a 円筒面
5 カセット
6 トラック溝
7 外輪(外側継手部材)
8 ボール
9 軸孔
10 シャフト
30 カセット挿入装置
31 外輪保持部
32 カセット保持部
33 保持ヘッド
34 係止部
35 リンク機構
36 シリンダ
40 ヘッド本体
41 基部
42 軸部
43 ボルト
50 ボールプランジャ(把持手段)
51 プランジャ本体
52 ボール(押圧部)

Claims (4)

  1. 複数のトラック溝、及び、シャフトを取り付けるための軸孔を有する内側継手部材と、複数のトラック溝を有する外側継手部材と、前記内側継手部材のトラック溝及び前記外側継手部材のトラック溝に係合してトルクを伝達する複数のボールと、前記複数のボールを収容する複数のポケットを有し、前記内側継手部材の外周球面及び前記外側継手部材の内周球面と嵌合するケージとを備えた固定式等速自在継手を組み立てるための装置であって、
    前記外側継手部材を保持する外輪保持部と、前記ケージの内周球面と前記内側継手部材の外周球面とを嵌合させてなるカセットを保持するカセット保持部と、前記カセット保持部を前記外輪保持部に対して前記外側継手部材の軸方向に移動させる直線駆動部と、前記カセット保持部を前記外輪保持部に対して回転させる回転駆動部とを備え、
    前記カセット保持部が、前記内側継手部材の軸孔と嵌合する軸部と、前記ケージの内周面を把持する把持手段とを備えた固定式等速自在継手の自動組立装置。
  2. 前記把持手段が、前記ケージの内周面に押し付けられる押圧部を備えた請求項1に記載の固定式等速自在継手の自動組立装置。
  3. 前記押圧部が、前記ケージの内周面に設けられた円筒部に押し付けられる請求項2に記載の固定式等速自在継手の自動組立装置。
  4. 複数のトラック溝、及び、シャフトを取り付けるための軸孔を有する内側継手部材と、複数のトラック溝を有する外側継手部材と、前記内側継手部材のトラック溝及び前記外側継手部材のトラック溝に係合してトルクを伝達する複数のボールと、前記複数のボールを収容する複数のポケットを有し、前記内側継手部材の外周球面及び前記外側継手部材の内周球面と嵌合するケージとを備えた固定式等速自在継手を自動で組み立てるための方法であって、
    前記ケージの内周球面と前記内側継手部材の外周球面とを嵌合させたカセットを自動組立装置に搬入する工程と、
    前記自動組立装置のカセット保持部に設けられた軸部を前記内側継手部材の軸孔に嵌合させると共に、前記カセット保持部に設けられた把持手段で前記ケージの内周面を把持することで、前記カセットを保持する工程と、
    前記カセット保持部で保持した前記カセットの軸線と前記外側継手部材の軸線とを直交させた状態で、前記カセットを前記外側継手部材の内周に挿入する工程と、
    前記カセット保持部で保持した前記カセットを、前記外側継手部材の内周で前記外側継手部材に対して回転させる工程と、
    前記ケージのポケットに前記ボールを挿入する工程とを順に経て行う固定式等速自在継手の自動組立方法。
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