JP3306108B2 - 軸継手機構 - Google Patents

軸継手機構

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JP3306108B2
JP3306108B2 JP22305492A JP22305492A JP3306108B2 JP 3306108 B2 JP3306108 B2 JP 3306108B2 JP 22305492 A JP22305492 A JP 22305492A JP 22305492 A JP22305492 A JP 22305492A JP 3306108 B2 JP3306108 B2 JP 3306108B2
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直也 江沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動軸と被駆動軸とを
結合するための軸継手機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軸継手機構としては、例えば、特
開昭63−88308号公報に記載されているものがあ
る。この軸継手機構は、キー付軸のキー部の先端に軸方
向に対して傾斜するキー側テーパ面が設けられている一
方で、キー溝付軸のキー溝を含むところにキー側テーパ
と接触するキー溝側テーパ面が設けられている。このキ
ー溝側テーパ面は、結合の際、キー側テーパ面と接触し
て、キー付軸芯をキー溝軸芯へ案内するためのガイドの
役割を果たしている。キー付軸とキー溝軸の中心が合う
と、キー付軸を一方向に回転してキー付軸のキー部がキ
ー溝へ落し込まれて両軸が連結し、動力の伝達が可能と
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、駆動軸(キー
付軸)と被駆動軸(キー溝付軸)とを結合すると共に、
駆動軸が設けられている駆動側本体と被駆動軸が設けら
れている被駆動側本体とを連結する必要がある場合、従
来技術では、駆動軸側または被駆動軸側のいずれか一方
に逃げがないので、駆動軸と被駆動軸とが完全に結合し
た状態でなければ、駆動側本体と被駆動側本体とを結合
することができない。ところで、駆動側本体と被駆動側
本体との結合は、本来、駆動軸と被駆動軸とを結合する
前に行うことが好ましい。これは、駆動側本体と被駆動
側本体とが結合する前に、駆動軸と被駆動軸とが結合し
てしまうと、両本体に何らかの荷重がかかると、その荷
重が直ちに両軸にかかり、軸が変形等してしまうからで
ある。したがって、駆動側本体と被駆動側本体とが結合
する前に駆動軸と被駆動軸とが結合してしまわぬよう、
駆動側本体と被駆動側本体との結合と、駆動軸と被駆動
軸との結合とが同時に完了するようにすると、これらの
結合制御が非常に難しくなるという問題点がある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、結合制御を容易に行うこと
ができる軸継手機構および装置連結機構を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の軸継手機構は、駆動軸の先端に取付ける駆動側結合部
と被駆動軸の先端に取付ける被駆動側結合部とのうち、
一方の結合部は凸状に形成され、他方の結合部は該一方
の結合部の凸状部分が嵌合可能に凹状に形成され、 前記
一方の結合部の凸状部分の外周には、軸方向に平行なキ
ーが設けられ、前記他方の結合部の凹状部分の内周には
該キーが嵌挿可能なキー溝が設けられ、 前記一方の結合
部の一部であって、凸状部分の先端部分のうち、少なく
とも前記キーの先端部分には、軸心方向に傾斜するテー
パー面が形成され、前記他方の結合部の一部であって、
凹状部分の内周側先端部分には、該テーパー面と対向す
るテーパー面が形成され、 前記一方の結合部には、前記
駆動軸と前記被駆動軸とのうち、該一方の結合部に取り
付けられる一方の軸の先端部が入り込めるよう、凸状部
分の凸側に凹でいる凹部が形成され、 前記一方の軸の前
記先端部の外周には、その軸方向に平行な方向に伸びて
いる突起が形成され、前記一方の結合部の前記凹部の内
周面には、該突起に摺動可能に係合するスプラインが形
成されて、該一方の結合部は、該一方の軸に対して往復
移動可能で且つ相対回転不能に設けられ、 前記一方の結
合部の前記凹部の底面と、該凹部に入り込んだ前記一方
の軸の先端部との間には、該一方の結合部をその先端方
向に付勢する弾性材が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0006】また、前記目的を達成するための他の軸継
手機構は、駆動軸の先端に取付ける駆動側結合部と被駆
動軸の先端に取付ける被駆動側結合部とのうち、一方の
結合部は凸状に形成され、他方の結合部は該一方の結合
部の凸状部分が嵌合可能に凹状に形成され、 前記一方の
結合部の凸状部分の外周には、軸方向に平行なキーが設
けられ、前記他方の結合部の凹状部分の内周には該キー
が嵌挿可能なキー溝が設けられ、 前記一方の結合部の一
部であって、凸状部分の先端部分のうち、少なくとも前
記キーの先端部分には、軸心方向に傾斜するテーパー面
が形成され、前記他方の結合部の一部であって、凹状部
分の内周側先端部分には、該テーパー面と対向するテー
パー面が形成され、 前記一方の結合部には、前記駆動軸
と前記被駆動軸とのうち、該一方の結合部に取り付けら
れる一方の軸の先端部が入り込めるよう、凸状部分の凸
側に凹でいる凹部が形成され、 前記一方の軸の前記先端
部の外周には、その軸方向に平行な方向に伸びている突
起が形成され、前記一方の結合部の前記凹部の内周面に
は、該突起に摺動可能に係合するスプラインが形成され
て、該一方の結合部は、該一方の軸に対して往復移動可
能で且つ相対回転不能に設けられ、 前記一方の軸芯上に
回転出力軸が位置するように、該一方の軸内にアクチュ
エータが収納され、 前記アクチュエータの前記回転出力
軸には、前記一方の軸の先端部及び前記一方の結合部を
貫通するスクリューが接続され、 前記一方の結合部の先
端部には、前記スクリューの先端部が螺合するボールナ
ットが固定されていることを特徴とするものである。
【0007】ここで、以上の軸継手機構において、前記
他方の結合部の外周は、正六角形状を成していてもよ
い。また、この軸継手機構は、前記駆動側結合部と前記
被駆動側結合部との結合を検知する検知手段を備えてい
てもよい。
【0008】
【作用】駆動軸を相対的に被駆動軸の方向に移動させ
る。駆動側結合部と被駆動側結合部とが接触すると、両
者に設けられているテーパ面により、駆動軸は、その軸
心と被駆動軸の軸心とが一致するよう、相対的に移動す
る。
【0009】駆動側本体と被駆動側本体とを連結する必
要がある場合には、以上のように駆動軸の軸心と被駆動
軸の軸心とが一致した時点で、駆動側本体と被駆動側本
体とを連結する。そして、その後、結合部の一方を他方
の結合部の方向に移動させ、両結合部を結合させる。な
お、結合部にキーまたはキー溝がある場合には、結合部
を移動させる前にキーとキー溝とが一致するように、両
軸のうち一方を回転させてから結合部を移動させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る各種実施例について図面
を用いて説明する。本発明に係る第1の実施例につい
て、図1〜図8を用いて説明する。図1に示すように、
駆動軸100の先端には、最も細径の首部101bが形
成され、さらにその先端部に首部101bよりも太径の
スライダ部101aが形成されている。スライダ部10
1aの外周には、図2に示すように、軸方向に平行な突
起101cが形成されている。このスライダ部101a
は、これを相対的に軸方向に往復移動可能に収納する駆
動側結合部102が設けられている。駆動側結合部10
2の内壁には、スライダ部101aの突起101cと係
合するスプライン102cが形成されている。駆動側結
合部102には、駆動側結合部102がスライダ部に対
して相対的に先端方向(図1中、A方向)へ移動するの
を規制するためのストッパ106が設けられている。ま
た、駆動側結合部102の外周には、図3に示すよう
に、軸方向に平行な4個のキー103,103,…が形
成され、その先端部は、テーパ面105を形成してい
る。駆動側結合部102内には、駆動側結合部102を
スライダ部101aに対して相対的に先端方向(A方
向)へ付勢するバネ104が設けられている。
【0011】図1に示すように、被駆動軸200の先端
には、駆動側結合部102が嵌合する凹状の被駆動側結
合部201が設けられている。被駆動側結合部201
は、その先端側内周部にテーパ面105と対応する形状
に形成されたテーパ面202と、キー103が軸方向に
摺動自在に嵌挿可能な4個のキー溝204と(図4に示
す。)、駆動側結合部102の本体部分が軸方向に摺動
自在に嵌挿可能な有底の穴部203と、が形成されてい
る。この穴部203の底部には、駆動側結合部102の
先端部が穴部203の底部に接したか否かを検出するリ
ミットスイッチ205が設けられている。
【0012】次に、芯合せおよび結合動作について、図
5〜図8を用いて説明する。図5に示すように、仮り
に、両軸100,200の結合前、被駆動軸200の軸
方向に対して駆動軸100の軸方向が相対的に傾斜して
いるとする。
【0013】まず、駆動軸100を被駆動軸200の軸
方向に移動させる。この移動により、図6に示すよう
に、駆動側結合部102の先端角部が被駆動側結合部2
01のテーパ面202に接触する。駆動軸100を前記
軸方向にさらに移動させると、駆動軸100は引き続き
前記軸方向に移動するのに対して、駆動側結合部102
は被駆動側のテーパ面202に接し、前記軸方向に移動
できないので、バネ104の長さが縮小し、スライダ部
101aはストッパ106から離れていく。駆動側結合
部102は、駆動軸100の前記軸方向移動により、被
駆動側のテーパ面202に沿って軸心方向に次第に移動
していき、図7に示すように、駆動側のテーパ面105
と被駆動側のテーパ面202とが完全に接し、駆動側結
合部102の先端部が被駆動側結合部201の穴部20
3が嵌挿し、両軸100,200の芯合せが完了する。
【0014】次に、駆動軸100を一方向に回転させ
て、駆動側結合部102のキー103と被駆動側結合部
201のキー溝204との位置が合致すると、縮んでい
たバネ104が復帰しようとして、駆動側結合部102
は被駆動側結合部201の穴部203に嵌挿すると共
に、キー103がキー溝204に嵌挿する。駆動側結合
部102が被駆動側結合部201の穴部203に嵌挿
し、駆動側結合部102の先端部が被駆動側結合部20
1の穴部203の底部に接すると、リミットスイッチ2
05がこれを検知して、両軸100,200の結合が完
了したことを知らせる。
【0015】ところで、両軸100,200の結合過程
で、駆動側本体と被駆動側本体とを結合させようとした
場合、駆動軸100に対して駆動側結合部102は軸方
向に移動可能に設けられているので、本実施例では、駆
動軸100と被駆動軸200とが完全に結合した状態
(図8の状態)の前に、駆動側本体と被駆動側本体とを
両者が結合可能な位置に移動させることができる。すな
わち、バネ104が縮んでいる図7に示す状態で、駆動
側本体と被駆動側本体とを結合させることができる。し
たがって、駆動側本体と被駆動側本体との結合と、駆動
軸と被駆動軸との結合とを同時に完了させるような複雑
な制御は不要になる。
【0016】また、本実施例では、両軸100,200
の芯合わせが完了し、キー103とキー溝204との位
置が一致した時点で、バネ104の力のみで駆動側結合
部102を被駆動側結合部201の穴部203に入れる
ようにしているので、両軸100,200の軸芯が完全
に一致していないときには、駆動側結合部102が被駆
動側結合部201の穴部203に入ることはない。した
がって、駆動側結合部102を被駆動側結合部201の
穴部203に強制的に入れることにより、駆動軸100
の芯と被駆動軸200の芯とが完全に一致していない状
態で、両軸100,200が結合してしまうようなこと
は起こらない。また、本実施例では、リミットスイッチ
205を設けたので、遠隔地にて両軸100,200の
結合完了を検知することができる。
【0017】次に、本発明に係る第2の実施例につい
て、図9〜図11を用いて説明する。なお、本実施例
は、第1の実施例の駆動側の構成を変えたもので、被駆
動側の構成は第1の実施例と同様である。
【0018】図9に示すように、駆動軸300の先端に
は、最も細径の首部301bが形成され、さらにその先
端部に首部301bよりも太径のスライダ部301aが
形成されている。スライダ部301aの外周には、図1
1に示すように、軸方向に平行な突起301cが形成さ
れている。このスライダ部301aは、これを相対的に
軸方向に往復移動可能に収納する駆動側結合部302が
設けられている。駆動側結合部302の内壁には、スラ
イダ部301aの突起301cと係合するスプライン3
02cが形成されている。駆動側結合部302には、駆
動側結合部302がスライダ部301aに対して相対的
に先端方向(図10中、A方向)へ移動するのを規制す
るためのストッパ306が設けられている。また、駆動
側結合部302の外周には、図12に示すように、軸方
向に平行な4個のキー303,303,…が形成され、
その先端部は、テーパ面304を形成している。
【0019】駆動軸300内には、駆動側結合部302
を回転させるためのアクチュエータ310が収容されて
おり、このアクチュエータ310の出力軸は、軸方向に
平行に配されているスクリュー312と接続されてい
る。このスクリュー312は、首部301b及びスライ
ダ部301a、さらに、駆動側結合部302の先端部を
貫通している。駆動側結合部302の先端部には、スク
リュー312の先端部と螺合するボールナット313が
設けられている。アクチュエータ310は、動力線31
4及びスリップリング315を介して外部に設けた図示
していない動力源と接続されている。
【0020】次に、本実施例の芯合せおよび結合動作に
ついて説明する。まず、駆動側結合部302のストッパ
306とスライダ部301aとが最も離れている状態
で、駆動側結合部302と被駆動側結合部201(図9
には図示せず、図1参照のこと)とを近接させてから、
アクチュエータ310を駆動させる。駆動側結合部30
2は、この内周側にスプライン302cが設けられてい
るため、スライダ部301aに対して回転できず、軸方
向の移動のみが可能なよう設けられている。したがっ
て、アクチュエータ310が駆動してスクリュー312
が回転すると、駆動側結合部302はA方向に移動し
て、駆動側結合部302と被駆動側結合部201とが接
する。このとき、駆動軸300の軸心と被駆動軸200
の軸心とが一致しないときには、図6を用いて前述した
ように、駆動側結合部302の先端角部が被駆動側結合
部201のテーパ面202に接触する。引続き、駆動側
軸300がA方向に移動しようとすると、駆動側結合部
302の先端部はA方向に移動しつつ、被駆動側結合部
201のテーパ面202に沿って軸心方向へ移動し、被
駆動側結合部201の穴部203に嵌挿して、芯合せが
完了する。
【0021】ここで、駆動側結合部302のキー303
と被駆動側結合部201のキー溝204の位置が合致し
ない場合、引続き、アクチュエータ310を駆動させて
も、駆動側結合部302はA方向に移動できないので、
アクチュエータ310には予め設定された負荷以上の負
荷が加わる。このため、アクチュエータ310は一端停
止する。アクチュエータ310が停止すると、駆動軸3
00を回転させる。
【0022】駆動軸300の回転により、キー303が
キー溝204の位置に合致して、アクチュエータ310
に対する負荷が軽減すると、再びアクチュエータ310
が駆動し始め、駆動側結合部302がA方向に移動し、
被駆動側結合部201の穴部203に完全に納まり、両
軸200,300の結合が完了する。本実施例において
も、駆動側結合部302が駆動軸300に対して、A方
向に移動できるので、第1の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0023】次に、本発明に係る第3の実施例につい
て、図12及び図13を用いて説明する。本実施例は、
駆動側の回転機構が何等かの原因で故障した場合に対応
できるようにしたものである。なお、本実施例は、被駆
動側の構成を変えたもので、駆動側の構成は第1の実施
例または第2の実施例と同様である。被駆動軸400の
先端部には、第1の実施例と同様に、被駆動側結合部4
01が設けられている。この内部構造は、第1の実施例
のものと同様に、その先端内周にテーパ面402が形成
されていると共に、このテーパ面402に連らなる穴部
403とキー溝404とが形成されている。被駆動側結
合部401の外周は、一般的なボルトやナットの標準サ
イズの六角形状に形成された6角部405をなしてい
る。
【0024】このように、被駆動側結合部401の外周
に6角部405が形成されているため、駆動軸の回転機
構が故障しても、6角部405にスパナーやモンキーレ
ンチなどの工具を嵌めこみ、被駆動側結合部401の回
転させることにより、駆動軸と被駆動側軸とを結合させ
ることができる。なお、本実施例の場合、6角部405
を被駆動側結合部401に設けたが、駆動側結合部を被
駆動側結合部に対して相対的に回転させればよいので、
駆動側結合部に6角部を形成してもよい。但し、この場
合、両軸が結合した際、被駆動側結合部の穴部に入り込
まない所に6角部を形成する必要がある。
【0025】次に、本発明に係る第4の実施例につい
て、図14を用いて説明する。本実施例は、駆動側本体
として、宇宙用マニビュレータ500を用いたものであ
る。
【0026】宇宙用マニピュレータ500は、その先端
部にトルクセンサ501を介してツール510が取付け
られており、このツール510の先端に3本の指51
1,511,511が放射状に設置されている。この指
511は、その先端側が軸方向に平行な面内で揺動可能
にその基端部がツール510に設けられている。すなわ
ち、3本の指511,511,511は、これらが軸心
近傍に集まる閉じた状態と、これらの先端部が放射方向
に向く開いた状態とに可変できるよう、ツール510に
設けられている。ツール510の先端中央には、駆動軸
100が設けられ、その先端には、第1の実施例と同様
に、駆動側結合部102が設けられている。
【0027】一方、被駆動側本体600は、マニピュレ
ータ500によりハンドリングされる対象物であって、
専用被把持部610が設置されている。専用被把持部6
10には、前述した3本の指511,511,511が
係合する溝611,611,611が形成されている。
専用被把持部610の中央には、第1の実施例と同様
に、被駆動側結合部201が設けられている。
【0028】次に、駆動軸100と被駆動軸200との
結合、およびマニピュレータ500と被駆動側本体60
0との結合について説明する。まず、指511を閉じた
状態で宇宙用マニピュレータ500を駆動し、第1の実
施例で説明した図7の状態にする。すなわち、駆動軸1
00の軸心と被駆動軸200の軸心とが一致した状態に
する。図7の状態になると、指511,511,511
が揺動して開いた状態になり、各指511,511,5
11は専用被把持部610の溝611,611,611
に係合し、マニピュレータ500と被駆動側本体600
とが連結する。その後、駆動軸100が回転して、駆動
側結合部102のキー103と被駆動側結合部201の
キー溝204とが一致すると、図8に示したように、駆
動側結合部102が被駆動側結合部201に嵌まり込
み、駆動軸100と被駆動軸200との結合が完了す
る。
【0029】本実施例では、第1の実施例で説明したよ
うに、両軸100,200の結合前に、駆動側本体であ
る宇宙用マニピュレータ500と被駆動側本体600と
を結合することができる。また、両軸100,200の
結合動作と、宇宙用マニピュレータ500と被駆動側本
体600との結合動作とを同じに行う必要がないため、
動作制御が簡単になるとともに、両動作のための動力源
の容量を小さくすることができる。このように、動力源
の容量を小さくでき、軽量化を図れることは、宇宙用の
装置としては非常に有効なことである。
【0030】なお、以上の実施例では、駆動軸側に凸状
の駆動側結合部を設け、被駆動軸側に凹状の被駆動側結
合部を設けたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、駆動側結合部を凹状にして被駆動側結合部を凸状に
してもよい。また、以上の実施例では、駆動側結合部を
駆動軸に対して往復移動可能に設けたが、被駆動側結合
部を被駆動軸に対して往復移動できるようにしても、両
結合部を往復移動できるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、駆動側結合部と被駆動
側結合部とのうち、少なくとも一方を取付けられる軸に
対してその軸方向に平行な方向に往復移動可能に設けた
ので、駆動側本体と被駆動側本体とを連結する前に、駆
動側結合部と被駆動側結合部とを結合させることができ
るので、駆動側本体と被駆動側本体との結合と、駆動軸
と被駆動軸との結合とを同時に行う必要がなく、これら
の結合制御を簡易にすることができる。また、駆動側本
体と被駆動側本体との結合と、駆動軸と被駆動軸との結
合とを同時に行う必要がなくなったことにより、これら
の結合動作を行うための動力源の容量を小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の軸継手機構の要部
断面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図1におけるIV矢視図である。
【図5】本発明に係る第1の実施例の駆動軸と被駆動軸
とが結合する前の軸継手機構の状態を示す説明図であ
る。
【図6】本発明に係る第1の実施例の駆動側結合部と被
駆動側結合部とが接した際の軸継手機構の状態を示す説
明図である。
【図7】本発明に係る第1の実施例の駆動軸の軸心と被
駆動軸の軸心とが一致した際の軸継手機構の状態を示す
説明図である。
【図8】本発明に係る第1の実施例の駆動軸と被駆動軸
とが結合した際の軸継手機構の状態を示す説明図であ
る。
【図9】本発明に係る第2の実施例の駆動側結合部の断
面図である。
【図10】図9におけるX−X線断面図である。
【図11】図9におけるXI−XI線断面図である。
【図12】本発明に係る第3の実施例の被駆動側結合部
の側面図である。
【図13】図12におけるXIII矢視図である。
【図14】本発明に係る第4の実施例の装置連結機構の
要部斜視図である。
【符号の説明】
100,300…駆動軸、101a,301a…スライ
ダ部、101b,301b…首部、102,302…駆
動側結合部、103,303…キー、104…バネ、1
05,202,304,402…テーパー面、106,
306…ストッパ、200,400…被駆動軸、20
1,401…被駆動側結合部、203,403…穴部、
204,404…キー溝、205…リミットスイッチ、
310…アクチュエータ、312…スクリュー、313
…ボールナット、500…宇宙用マニピュレータ、51
0…ツール、511…指、600…被駆動側本体、61
0…専用被把持部、611…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉岡 今朝年 東京都港区浜松町二丁目4番1号 宇宙 開発事業団内 (56)参考文献 特開 昭60−260759(JP,A) 実開 昭63−115630(JP,U) 実開 昭57−58127(JP,U) 実開 昭49−70185(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸と被駆動軸とを結合する軸継手機構
    において、 前記駆動軸の先端に取付ける駆動側結合部と前記被駆動
    軸の先端に取付ける被駆動側結合部とのうち、一方の結
    合部は凸状に形成され、他方の結合部は該一方の結合部
    の凸状部分が嵌合可能に凹状に形成され、 前記一方の結合部の凸状部分の外周には、軸方向に平行
    なキーが設けられ、前記他方の結合部の凹状部分の内周
    には該キーが嵌挿可能なキー溝が設けられ、 前記一方の結合部の一部であって、凸状部分の先端部分
    のうち、少なくとも前記キーの先端部分には、軸心に近
    づく方向に傾斜するテーパー面が形成され、前記他方の
    結合部の一部であって、凹状部分の内周側先端部分に
    は、該テーパー面と対向するテーパー面が形成され、 前記一方の結合部には、前記駆動軸と前記被駆動軸との
    うち、該一方の結合部に取り付けられる一方の軸の先端
    部が入り込めるよう、凸状部分の凸側に凹でいる凹部が
    形成され、 前記一方の軸の前記先端部の外周には、その軸方向に平
    行な方向に伸びている突起が形成され、前記一方の結合
    部の前記凹部の内周面には、該突起に摺動可能に係合す
    るスプラインが形成されて、該一方の結合部は、該一方
    の軸に対して往復移動可能で且つ相対回転不能に設けら
    れ、 前記一方の結合部の前記凹部の底面と、該凹部に入り込
    んだ前記一方の軸の先端部との間には、該一方の結合部
    をその先端方向に付勢する弾性材が設けられている こと
    を特徴とする軸継手機構。
  2. 【請求項2】駆動軸と被駆動軸とを結合する軸継手機構
    において、 前記駆動軸の先端に取付ける駆動側結合部と前記被駆動
    軸の先端に取付ける被駆動側結合部とのうち、一方の結
    合部は凸状に形成され、他方の結合部は該一方の結合部
    の凸状部分が嵌合可能に凹状に形成され、 前記一方の結合部の凸状部分の外周には、軸方向に平行
    なキーが設けられ、前記他方の結合部の凹状部分の内周
    には該キーが嵌挿可能なキー溝が設けられ、 前記一方の結合部の一部であって、凸状部分の先端部分
    のうち、少なくとも前記キーの先端部分には、軸心に近
    づく方向に傾斜するテーパー面が形成され、前記他方の
    結合部の一部であって、凹状部分の内周側先端部分に
    は、該テーパー面と対向するテーパー面が形成され、 前記一方の結合部には、前記駆動軸と前記被駆動軸との
    うち、該一方の結合部に取り付けられる一方の軸の先端
    部が入り込めるよう、凸状部分の凸側に凹でいる凹部が
    形成され、 前記一方の軸の前記先端部の外周には、その軸方向に平
    行な方向に伸びている突起が形成され、前記一方の結合
    部の前記凹部の内周面には、該突起に摺動可能に係合す
    るスプラインが形成されて、該一方の結合部は、該一方
    の軸に対して往復移動可能で且つ相対回転不能に設けら
    れ、 前記一方の軸の芯上に回転出力軸が位置するように、該
    一方の軸内にアクチュエータが収納され、 前記アクチュエータの前記回転出力軸には、前記一方の
    軸の先端部及び前記一方の結合部を貫通するスクリュー
    が接続され、 前記一方の結合部の先端部には、前記スクリューの先端
    部が螺合するボールナットが固定されている ことを特徴
    とする軸継手機構。
  3. 【請求項3】前記他方の結合部の外周は、正六角形状を
    成していることを特徴とする請求項1及び2のいずれか
    一項に記載の軸継手機構。
  4. 【請求項4】前記駆動側結合部と前記被駆動側結合部と
    の結合を検知する検知手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれか一項に記載の軸継手機構。
  5. 【請求項5】被駆動軸が設けられている被駆動側本体と
    連結するマニピュレータにおいて、 前記被駆動軸を回転させる駆動軸と、 前記駆動軸を中心として放射状に配置され、且つその先
    端部が該駆動軸近傍に集まる閉じた状態と、該先端部が
    放射方向に向く開いた状態とに可変して、前記被駆動側
    本体を把持する3本の爪と、 前記駆動軸の先端に取り付けられ、前記被駆動軸の先端
    部に取り付けられる凹状の被駆動側結合部と結合する駆
    動側結合部と、 を備え、 前記駆動側結合部は、凹状の前記被駆動側結合部に嵌合
    可能に凸状に形成され、 前記駆動側結合部の凸状部分の外周には、軸方向に平行
    なキーが設けられ、前記被駆動側結合部の凹状部分の内
    周には該キーが嵌挿可能なキー溝が設けられ、 前記駆動側結合部の一部であって、凸状部分の先端部分
    のうち、少なくとも前記キーの先端部分には、軸心方向
    に傾斜するテーパー面が形成され、前記被駆動側結合部
    の一部であって、凹状部分の内周側先端部分には、該テ
    ーパー面と対向するテーパー面が形成され、 前記駆動側結合部には、前記駆動軸の先端部が入り込め
    るよう、凸状部分の凸側に凹でいる凹部が形成され、 前記駆動軸の前記先端部の外周には、その軸方向に平行
    な方向に伸びている突起が形成され、前記駆動側結合部
    の前記凹部の内周面には、該突起に摺動可能に係合する
    スプラインが形成されて、該駆動側結合部は、該駆動軸
    に対して往復移動可能で且つ相対回転不能に設けられ、 前記駆動側結合部の前記凹部の底面と、該凹部に入り込
    んだ前記駆動軸の先端部との間には、該駆動側結合部を
    その先端方向に付勢する弾性材が設けられていることを
    特徴とするマニピュレータ。
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