JP2022052255A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インサート紙を含む印刷物(冊子)のデータを容易に得られるようにし、インサート紙を含む印刷物のデータ化での手間、時間を節約する。
【解決手段】画像形成装置は、本体部、画像読取装置、原稿搬送装置、制御部を含む。原稿搬送装置は、セットトレイ、原稿搬送路を含む。画像読取装置は、セットトレイにセットされた用紙が原稿のとき、原稿搬送装置が送り出した原稿を読み取る。セットトレイにセットされた用紙がインサート紙のとき、画像読取装置は原稿搬送装置が送り出したインサート紙を読み取る。制御部は、印刷内容を示す印刷用ページデータと、インサート紙を読み取って得られたインサート紙の画像データであるインサートページデータとを組み合わせた合成ファイルを生成する。
【選択図】図7
【解決手段】画像形成装置は、本体部、画像読取装置、原稿搬送装置、制御部を含む。原稿搬送装置は、セットトレイ、原稿搬送路を含む。画像読取装置は、セットトレイにセットされた用紙が原稿のとき、原稿搬送装置が送り出した原稿を読み取る。セットトレイにセットされた用紙がインサート紙のとき、画像読取装置は原稿搬送装置が送り出したインサート紙を読み取る。制御部は、印刷内容を示す印刷用ページデータと、インサート紙を読み取って得られたインサート紙の画像データであるインサートページデータとを組み合わせた合成ファイルを生成する。
【選択図】図7
Description
本発明は、印刷物のうちの所望の位置に、別途用意したインサート紙を追加可能な画像形成装置に関する。
機能を拡充するためのオプション装置を画像形成装置に取り付けることがある。オプション装置には、例えば、フィニッシャー(後処理装置)やインサーターがある。フィニッシャーは、ステープルのような後処理を印刷物に行う装置である。インサーターは、表紙や裏表紙のような別途用意した用紙を、印刷物に追加する(インサートする)装置である。特許文献1には、インサーターの機能と原稿読取機能を併せ持つフィニッシャーの一例が記載されている。
具体的に、特許文献1には、画像形成装置から出力される用紙に対して後処理を施し、画像形成装置と画像データあるいは制御データの授受を行い、画像形成装置からの用紙とは別の用紙として挿入用紙と原稿用紙とを収容し、記画像形成装置から出力される用紙と用紙収容部から送り出す用紙とを搬送し、用紙収容部から送り出され搬送される原稿用紙の画像を読み取り、画像形成装置からの用紙ならびに用紙収容部からの原稿用紙および挿入用紙に後処理を施し、用紙収容部から原稿用紙を送り出して読み取らせると共に生成される画像データを通信部を介して画像形成装置に送るスキャン制御、画像形成装置からの用紙ならびに用紙収容部からの原稿用紙および挿入用紙に対して後処理を実行させる後処理制御、画像形成装置と制御データの交換を行いつつスキャン制御と後処理制御とのタイミングを制御するタイミング制御の各制御を実行する後処理装置が記載されている。画像形成装置に連結する後処理装置にて、原稿読み取り、原稿用紙と挿入用紙の後処理をできるようにしようとする(特許文献1:請求項1、[0007]参照)。
本文部分を画像形成装置で印刷し、予め用意した用紙を、排出される印刷物の所望の位置に自動的に挿入できれば、製本作業者は楽である。例えば、表紙や仕切り紙が別途用意される。従来、印刷物に別途用意した用紙を自動的に追加する(インサートする、差し込む)場合、インサーターが画像形成装置に取り付けられる。インサーターは、画像形成装置で印刷される用紙と用紙の間に、インサート紙を合流させる。インサーターを用いれば、追加したい用紙を手作業で付け加える必要がなくなる。
インサーターを用いれば、各人が記入した用紙を印刷物に付すこともできる。つまり、個人専用の印刷物(配布物)を作成することもできる。例えば、表紙や裏表紙を各人が作成する。例えば、各人が表紙や裏表紙の用紙に記入する。記入した用紙がインサート紙として用意される。画像形成装置は全員共通のページを印刷し、インサーターは、1部につき、一人分のインサート紙を合流させる。1部ごとにインサート紙が異なる配布物ができあがる。つまり、個人専用の印刷物ができあがる。
このような個人専用の印刷物は、部ごとに、異なるページ(異なるインサート紙)を含む。そのため、個人専用の印刷物をデータ化する場合、従来、作業者は、1ページずつ、スキャナーで読み取っている。個人専用の印刷物のデータ化には、時間と手間がかかるという問題がある。複数部の個人専用の印刷物をデータ化する場合、1部ごとの読み取り作業を繰り返さなくてはならない。複数の個人専用の印刷物をデータ化には、大きな時間と手間が必要である。
特許文献1記載の後処理装置は、インサーターの機能を搭載する。しかし、インサート紙を含む個人専用の印刷物のデータ化については記載がない。従って、特許文献1記載の技術では、上記の問題を解決することはできない。
本発明は上記問題点を鑑み、インサート紙を含む印刷物(冊子)のデータを容易に得られるようにし、インサート紙を含む印刷物のデータ化での手間、時間を節約する。
本発明に係る画像形成装置は、本体部、画像読取装置、原稿搬送装置、制御部を含む。前記画像読取装置は前記本体部の上に設けられる。前記原稿搬送装置は前記画像読取装置の上に設けられる。前記本体部は、印刷用紙を供給する給紙部と搬送される前記印刷用紙に画像を印刷する画像形成部と、を含む。前記原稿搬送装置は、セットトレイ、ピックアップローラー、原稿搬送路を含む。前記セットトレイには用紙がセットされる。前記ピックアップローラーは、前記セットトレイにセットされたセットされた用紙を送り出す。前記原稿搬送路は、前記セットトレイから原稿排出トレイまでをつなぐ。前記画像読取装置は、前記セットトレイにセットされた用紙が原稿のとき、前記原稿搬送装置が送り出した前記原稿を読み取る。前記セットトレイにセットされた用紙がインサート紙のとき、前記画像読取装置は前記原稿搬送装置が送り出した前記インサート紙を読み取る。前記制御部は、印刷内容を示す印刷用ページデータと、前記インサート紙を読み取って得られた画像データであるインサートページデータとを組み合わせた合成ファイルを生成する。
本発明によれば、インサート紙を含む印刷物(文書、冊子)のデータを容易に得ることができる。インサート紙を含む印刷物のデータ化での手間、時間を省くことができる。
以下、図1~図10を用いて、実施形態に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として、複合機100を例に挙げて説明する。複合機100は印刷用紙を搬送し、印刷する。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1、図3を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1、図3は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。図2は、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の部分を拡大した図である。
図1、図3を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1、図3は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。図2は、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の部分を拡大した図である。
図1に示すように、複合機100は、本体部101、原稿搬送装置1、連結搬送部2、画像読取装置3を含む。本体部101の上に画像読取装置3が取り付けられる。画像読取装置3の上に原稿搬送装置1が取り付けられる。
図1、図3に示すように、本体部101は、制御部4、記憶部5、操作パネル6、プリンター部7、エンジン制御部70を含む。
制御部4は印刷や送信のようなジョブでの各部の動作を指示、制御する。制御部4は制御回路40、画像データ生成回路41、画像処理回路42、通信回路部43を含む。制御回路40はジョブに関する処理、演算を行う。例えば、制御回路40はCPUである。画像データ生成回路41は、読取ユニット9の第1イメージセンサー92が原稿を読み取って出力したアナログ画像信号を処理する(詳細は後述)。また、画像データ生成回路41は、画像読取装置3の第2イメージセンサー36が原稿を読み取って出力したアナログ画像信号を処理する。例えば、画像データ生成回路41はA/D変換回路を含む。アナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路41は、原稿の画像データを生成する。
画像処理回路42は画像処理用の集積回路である。例えば、画像処理回路42はASICである。画像処理回路42は画像データの画像処理を行う。例えば、画像処理回路42は印刷用画像データを生成する。また、画像処理回路42は画像データを含むファイルを生成できる。
通信回路部43は通信制御回路と通信メモリーを含む。通信メモリーが記憶する通信用ソフトウェアに基づき、通信制御回路は通信を制御する。通信回路部43はコンピューター200と通信する。例えば、コンピューター200はPCやサーバーである。通信回路部43はコンピューター200から印刷用データを受信する。受信した印刷用データに基づき、画像処理回路42は画像データを生成する(ラスタライズ処理)。制御部4は生成した画像データに基づく印刷をプリンター部7(画像形成部7d)に行わせる(プリントジョブ)。
複合機100は、記憶部5として、RAM、ROM、ストレージを含む。ストレージはHDDとSSDのいずれか一方、又は、両方である。記憶部5のプログラムやデータに基づき、制御部4は各部を制御する。
操作パネル6は使用者の設定操作を受け付ける。操作パネル6は表示パネル61、タッチパネル62、及び、ハードキー63を含む。制御部4はメッセージ、設定用画面、操作用画像を表示パネル61に表示させる。例えば、操作用画像はボタン、キー、タブである。タッチパネル62の出力に基づき、制御部4は操作された操作用画像を認識する。ハードキー63はスタートキーやテンキーを含む。タッチパネル62、ハードキー63は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。操作パネル6の出力に基づき、制御部4は設定内容を認識する。
プリンター部7は、給紙部7a、第1用紙搬送部7b、第2用紙搬送部7c、画像形成部7d、定着部7eを含む。エンジン制御部70はエンジン制御回路70a(エンジンCPU)、エンジンメモリー70bを含む。制御部4の指示に基づき、エンジン制御部70のエンジン制御回路70aは、プリンター部7の動作、印刷用紙の搬送を制御する。つまり、エンジン制御部70は給紙部7a、第1用紙搬送部7b、第2用紙搬送部7c、画像形成部7d、定着部7eの動作を制御する。エンジンメモリー70bが記憶するプログラムとデータに基づき、エンジン制御回路70aはこれらを制御する。
給紙部7aは用紙カセット71、給紙ローラー72を含む。用紙カセット71は、印刷用紙(印刷に用いる用紙)を収容する。給紙ローラー72は用紙を送り出す。印刷時、エンジン制御回路70aは給紙部7aに用紙を供給させる。図1は、複合機100が2つの給紙部7aを含む例を示す。印刷のとき、エンジン制御部70は、いずれか一方の給紙部7aに用紙を給紙させる。
第1用紙搬送部7bは第1用紙搬送路73を含む。第1用紙搬送路73は用紙の搬送方向を案内するガイド板で形成される。第1用紙搬送路73は給紙部7aから画像形成部7dまでをつなぐ。第1用紙搬送部7bは、第1用紙搬送モーター、第1用紙搬送ローラー対74を含む。第1用紙搬送モーターは第1用紙搬送ローラー対74を回転させ、用紙を搬送させる。印刷のとき、エンジン制御部70は、第1用紙搬送モーターを回転させ、供給された印刷用紙を画像形成部7dまで送る。
第2用紙搬送部7cは第2用紙搬送路75を含む。第2用紙搬送路75も、用紙の搬送方向をガイドずるガイド板で形成される。第2用紙搬送路75は画像形成部7dと用紙排出口102をつなぐ。第2用紙搬送部7cは、第2用紙搬送モーター、第2用紙搬送ローラー対76を含む。第2用紙搬送モーターは第2用紙搬送ローラー対76を回転させ、用紙を搬送させる。印刷のとき、エンジン制御部70は、第2用紙搬送モーターを回転させ、画像形成部7dを通過した印刷用紙を用紙排出口102に向けて送る。
図1の例では、用紙排出口102は複合機100の左側面に設けられる。図1に示すように、複合機100の左側面、かつ、用紙排出口102の下側に用紙排出トレイ103を設けてもよい。この場合、用紙排出トレイ103は、用紙排出口102から排出される用紙を受け止める。
画像形成部7dは画像(トナー像)を形成する。画像形成部7dは4色分の画像形成ユニット77(77Bk、77Y、77C、77M)、露光装置78、中間転写ユニットを含む。各画像形成ユニット77は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置を含む。エンジン制御部70は、ブラックの画像を画像形成ユニット77Bkに形成させ、イエローの画像を画像形成ユニット77Yに形成させ、シアンの画像を画像形成ユニット77Cに形成させ、マゼンタの画像を画像形成ユニット77Mに形成させる。形成するトナー像の色が異なるが、各画像形成ユニット77Bk~77Mの構成は基本的に同じである。
中間転写ユニットは1次転写ローラー79Bk、79Y、79C、79M、中間転写ベルト710、2次転写ローラー711、中間駆動ローラー712、中間従動ローラー713、714を含む。各ローラーの軸線方向は平行である。中間転写ベルト710は無端状である。中間転写ベルト710は各ローラーにかけ回される。中間転写ベルト710は感光体ドラムからトナー像の1次転写を受ける。各色のトナー像が重畳される。2次転写ローラー711は印刷用紙にトナー像を2次転写する。2次転写ローラー711と中間転写ベルト710のニップがトナー像を印刷用紙にのせる位置である。
2次転写ローラー711を通過した印刷用紙は、定着部7eに進入する。定着部7eはヒーター、定着用ローラーを含む。エンジン制御部70はトナー像が転写された用紙を定着用ローラーに加熱・加圧させる。第2用紙搬送部7cは、用紙排出口102に向けて、定着後の印刷用紙を送る。
(原稿搬送装置1と画像読取装置3)
次に、図1、図2、図4を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の一例を説明する。図4は、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の一例を示す図である。
次に、図1、図2、図4を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の一例を説明する。図4は、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の一例を示す図である。
原稿搬送装置1は、スリットガラス31(搬送される用紙の読取位置、送り読取用コンタクトガラス)に向け原稿を搬送する。原稿搬送装置1は、図1の紙面奥側を支点として上下方向に開閉できる。原稿を原稿台32(載置用コンタクトガラス)にセットする場合、使用者は原稿搬送装置1を開閉する。閉じられた原稿搬送装置1は、画像読取装置3の各コンタクトガラスを上方から押さえるカバーとして機能する。
原稿搬送装置1は原稿搬送制御部10を含む。原稿搬送制御部10はセットされた用紙の搬送を制御する。原稿搬送制御部10は、原稿搬送制御回路10a、原稿搬送制御メモリー10bを含む基板である。原稿搬送制御回路10aは、例えば、CPUである。原稿搬送制御メモリー10bは、原稿搬送制御に関するプログラムやデータを記憶する。原稿搬送制御回路10aは、原稿搬送制御メモリー10bに記憶されたプログラムやデータを用いて原稿搬送を制御する。
図1に示すように、原稿搬送装置1は、原稿又はインサート紙がセットされるセットトレイ11を含む。また、原稿搬送装置1は、セットトレイ11から原稿排出トレイ12までをつなぐ原稿搬送路13を含む。搬送をガイドするガイド板が複数用いられることにより、原稿搬送路13が形成される。
原稿搬送路13には、原稿搬送方向の上流側から順に、ピックアップローラー14、分離搬送部15、第1原稿搬送ローラー対16a、第2原稿搬送ローラー対16b、第3原稿搬送ローラー対16c、第1切替ガイド17、第4原稿搬送ローラー対16d、第2切替ガイド18、原稿排出ローラー対16eが設けられる。第1切替ガイド17と第2切替ガイド18はセットトレイ11から送り出された用紙(送出用紙)の搬送方向を切り替えるガイドである。
具体的に、原稿搬送路13のうち、ピックアップローラー14からスリットガラス31(読取位置)までの間に、第1原稿搬送ローラー対16a、第2原稿搬送ローラー対16b、第3原稿搬送ローラー対16c、第1切替ガイド17が設けられる。読取位置から原稿排出口130(原稿排出トレイ12)までの間では、第4原稿搬送ローラー対16d、第2切替ガイド18、原稿排出ローラー対16eが設けられる。
原稿搬送装置1は、原稿給紙モーターM11を含む。原稿給紙モーターM11は、ピックアップローラー14を回転させる。セットトレイ11の用紙を送り出すとき、原稿搬送制御部10は原稿給紙モーターM11を回転させる。これにより、用紙が送り出される。
分離搬送部15は複数のローラーを含む。給紙ベルトが2つのローラーにかけ回される。原稿給紙モーターM11は、送出用紙を下流に送る方向に給紙ベルトを回転させる。原稿給紙モーターM11は、送出用紙をセットトレイ11に送り返す方向に、分離搬送部15の下側のローラーを回転させる。分離搬送部15の下側のローラーは、トルクリミッターと接続される。送出用紙が1枚のとき、下側のローラーは、送出用紙を下流に送る方向に回転する。送出用紙が複数枚のとき(重なっているとき)、下側のローラーは、送出用紙をセットトレイ11に送り返す方向に回転する(重送防止)。
原稿搬送装置1は1又は複数の原稿搬送モーターM12を含む。原稿搬送モーターM12は、第1原稿搬送ローラー対16a、第2原稿搬送ローラー対16b、第3原稿搬送ローラー対16c、第4原稿搬送ローラー対16d、原稿排出ローラー対16eを回転させる。送出用紙を搬送するとき、原稿搬送制御部10は、原稿搬送モーターM12を回転させる。これにより、各ローラーが回転する。
原稿搬送装置1では、原稿をスイッチバックすることができる。スイッチバックによって、原稿の表と裏が逆転する。原稿搬送制御部10は、原稿のスイッチバックを制御する。スイッチバックのため、原稿搬送装置1は、反転ローラー対19、第2切替ガイド18、第3切替ガイド110、第1反転路111、第2反転路112を含む。
第1反転路111の一端は、原稿搬送路13に接続される。具体的に、読取位置を通過した原稿を送る原稿搬送路13の途中に、第1反転路111の一端が接続される。第1反転路111の他端は、反転ローラー対19に接続される。第2反転路112の一端は、反転ローラー対19及び第1反転路111の他端と接続される。第2反転路112の他端は、原稿搬送路13のうち、読取位置及び第1切替ガイド17の上流に接続される。具体的に、第2反転路112の他端は、原稿搬送路13のうち、分離搬送部15、第1原稿搬送ローラー対16aの間に接続される。第1切替ガイド17や読取位置の上流に原稿、インサート紙を送り返すことができる。
第2切替ガイド18は、送出用紙の進行方向を切り替える。第2切替ガイド18の姿勢を変化させるため、第2切替モーターM15が設けられる。送出用紙を原稿排出トレイ12に送る場合、原稿搬送制御部10は、第2切替モーターM15を動作させる。原稿搬送制御部10は、第2切替ガイド18の姿勢を、第1反転路111の入口を閉じ、原稿排出トレイ12への通路を開ける姿勢とする。スイッチバックを行うとき、原稿搬送制御部10は、第2切替モーターM15を動作させる。原稿搬送制御部10は、第2切替ガイド18の姿勢を、原稿排出トレイ12への通路を閉じ、第1反転路111の入口を開く姿勢とする。
反転ローラー対19を回転させるスイッチバックモーターM13が設けられる。スイッチバックモーターM13は正逆の両方向に回転可能である。第1反転路111と第2反転路112の接続位置には、第3切替ガイド110が設けられる。第3切替ガイド110は、送出用紙の進行方向を切り替える。第3切替ガイド110の姿勢を変化させるため、第3切替モーターM16が設けられる。
スイッチバックを行うとき、まず、原稿搬送制御部10は、原稿をスイッチバックトレイ113に送る方向に、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を正回転させる。スイッチバックトレイ113の奥側に進むように、原稿搬送制御部10は、第3切替モーターM16を動作させる。原稿搬送制御部10は、第3切替ガイド110の姿勢を、第2反転路112の入口を閉じる姿勢とする。
送出用紙が反転ローラー対19を通過しきる前に、原稿搬送制御部10は、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を停止させる。原稿搬送制御部10は、送出用紙の上流側端部が、第1反転路111と第2反転路112の接続位置及び第3切替ガイド110を通過すると、原稿搬送制御部10は、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を停止させる。原稿搬送路13への再合流のため、原稿搬送制御部10は第3切替モーターM16を逆回転させる。具体的に、原稿搬送制御部10は、第3切替ガイド110の姿勢を、第2反転路112の入口を開き、第1反転路111を閉じる姿勢とする。そして、原稿搬送制御部10は、送出用紙をスイッチバックトレイ113から引き出す方向に、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を回転させる。送出用紙は、第2反転路112を進み、原稿搬送路13に再合流する。
また、原稿搬送装置1は、セットセンサーS11、タイミングセンサーS12、原稿排出センサーS13を含む。セットセンサーS11はセットトレイ11に設けられる。セットセンサーS11は、例えば、光センサーである。セットセンサーS11の出力に基づき、原稿搬送制御部10はセットトレイ11に用紙があるか否かを認識する。
タイミングセンサーS12は、設置位置(検知域)への送出用紙の到達、通過を検知する。タイミングセンサーS12は、送出用紙が検知域に存在するか否かによって、出力レベルが変化する。タイミングセンサーS12の出力に基づき、原稿搬送制御部10は、送出用紙がタイミングセンサーS12の設置位置に到達したか否か、及び、通過したか否かを認識する。原稿搬送制御部10は、搬送する用紙の先端が設置位置に到達したことを画像読取装置3に通知する。通知後、所定の時間が経過すると、画像読取装置3(読取制御部30)は、第2イメージセンサー36に読み取りを開始させる。画像読取装置3(読取制御部30)は、タイミングセンサーS12を用いて、搬送原稿の読み取り開始のタイミングをはかる。また、原稿排出センサーS13の出力に基づき、原稿搬送制御部10は、原稿排出トレイ12への原稿の排出を認識する。
また、原稿搬送装置1は読取ユニット9を含む。読取ユニット9は、原稿搬送路13で搬送される用紙を読み取る。読取ユニット9はCIS方式のユニットである。読取ユニット9は、画像読取装置3が読み取る面(一方面)と反対側の面(裏面、他方面、搬送される用紙の下側の面)を読み取る。
具体的に、読取ユニット9は、第2原稿搬送ローラー対16bと第3原稿搬送ローラー対16cの間に設けられる。読取ユニット9は、第1ランプ91、第1イメージセンサー92を含む。第1ランプ91は搬送される用紙の他方面に光を照射する。なお、読取ユニット9は、反射光を第1イメージセンサー92に導くレンズを含む。反射光に基づき、第1イメージセンサー92は用紙の他方面を読み取る。
第1イメージセンサー92は、複数画素(各受光素子)を含むラインセンサーである。第1イメージセンサー92は、入射光を光電変換する。第1イメージセンサー92は1ライン単位のアナログ画像信号の出力を繰り返す。このアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路41が画像データを生成する。
画像読取装置3は、読み取りを制御する読取制御部30を含む。読取制御部30は、読取制御回路30a、読取制御メモリー30bを含む。読取制御回路30aは、例えば、CPUである。読取制御メモリー30bは、原稿読み取りに関するプログラムやデータを記憶する。読取制御メモリー30bに記憶されたプログラムやデータを用いて、読取制御回路30aは原稿の読み取りを制御する。
画像読取装置3は、上面にスリットガラス31と原稿台32(載置読取用コンタクトガラス)を含む(図1参照)。また、画像読取装置3は、筐体内に第1移動枠3a、第2移動枠3b、ワイヤー33、巻取ドラム34、第2レンズ35、第2イメージセンサー36を含む。第1移動枠3aには第2ランプ37と第1ミラーが設けられる。第2移動枠3bには第2ミラーと第3ミラーが設けられる。
原稿読取時、読取制御部30は第2ランプ37を点灯させ、第2イメージセンサー36(ラインセンサー)を動作させる。第2ランプ37は原稿に光を照射する。各ミラーは、原稿の反射光を第2レンズ35に導く。第2レンズ35は、反射光を集光し、第2イメージセンサー36に入射する。第2イメージセンサー36は、複数画素(各受光素子)を含む。第2イメージセンサー36は、入射光を光電変換する。第2イメージセンサー36は1ライン単位のアナログ画像信号の出力を繰り返す。このアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路41が画像データを生成する。
また、ワイヤー33の一端は、第1移動枠3aと第2移動枠3bに接続され、他端は巻取ドラム34に接続される。巻取ドラム34を回転させることにより、各移動枠及び読取ラインを移動させることができる。巻取ドラム34を回転させるため、画像読取装置3は巻取モーター38を含む。読取制御部30は、巻取モーター38を制御する。
原稿台32上の原稿を読み取るとき、読取制御部30は、巻取ドラム34(巻取モーター38)を回転させる。読取制御部30は各移動枠を移動させる。原稿台32の左端から右端にむけて、読取ラインの位置が移動する。搬送原稿(スリットガラス31の上を通過する原稿)を読み取るとき、読取制御部30は、巻取モーター38を回転させ、読取ラインの位置をスリットガラス31の範囲内とする。
(インサート機能)
次に、図1、図2、図5、図6を用いて、実施形態に係る複合機100が備えるインサート機能の一例を説明する。図5は従来の画像形成装置(画像形成システム)の一例を示す図である。図6は実施形態に係る連結搬送部2の制御関連部分の一例を示す図である。
次に、図1、図2、図5、図6を用いて、実施形態に係る複合機100が備えるインサート機能の一例を説明する。図5は従来の画像形成装置(画像形成システム)の一例を示す図である。図6は実施形態に係る連結搬送部2の制御関連部分の一例を示す図である。
画像形成装置では、インサート機能を利用できるようにすることがある。インサート機能とは、1束の印刷物のうち、所望の位置に、予め用意したインサート紙を差し込む機能である。製本作業を簡易化(自動化)することができる。
インサート機能の利用の態様は様々である。例えば、予め色紙を表紙として用意する。インサート機能を用いれば、順次排出される各部の印刷物の先頭の位置に、有彩色の表紙を自動的に合流させる(差し込む)ことができる。また、表紙は予め別の印刷装置で印刷したものでもよい。また、例えば、文集を印刷する場合、予め個人が絵や文字を描いた表紙や中表紙を、文集内の所望の位置に、自動的に合流させることができる。印刷物に別途用紙を挟み込む手作業を行わなくてすむ。
従来、インサート機能を利用する場合、画像形成装置の本体に、専用のオプション装置がとりつけられている。インサート機能を実現するオプション装置は、インサーターと称される。一般に、インサーターは、インサートする用紙をセットするトレイを含む。また、インサーターは、排出先に向けて搬送される印刷済用紙にインサートする用紙を合流させる搬送機構と搬送路を含む。その他、搬送機構を制御するための基板や、画像形成装置に接続するための機構を含む。
従来、インサーターを装着する場合、フィニッシャーと呼ばれるオプション装置の追加も必要とされている。つまり、インサーター機能を使用する場合、画像形成装置には、インサーターとフィニッシャーが取り付けられている。また、インサーターと一体化されているフィニッシャーもある。言い換えると、インサート用の機構が組み込まれているフィニッシャーもある。
図5の上側は、画像形成装置の本体に、インサーターとフィニッシャーを取り付けた状態の一例を示す図である。通常、画像形成装置の本体とフィニッシャーの間に、インサーターが取り付けられる。従来、インサーターは、画像形成装置の本体とフィニッシャーの間の搬送経路でインサート紙を合流させる。
図5の下側の図では、インサーター部分を網掛け状態で示している。インサーターの部分を追加するだけでも、比較的大きな設置スペースが必要である。図5に示すように、画像形成装置の本体に、インサーターとフィニッシャーを装着すれば、画像形成装置全体(システム全体)の左右の幅はかなり広くなる。広い設置スペースが必要である。
そこで、複合機100では、原稿搬送装置1のセットトレイ11に、インサート紙をセットできるようにする。そして、複合機100に、連結搬送部2と第1切替ガイド17を設ける。第1切替ガイド17は、セットトレイ11からの送出用紙の搬送先を切り替える。具体的に、第1切替ガイド17は、送出用紙を原稿排出トレイ12と連結搬送部2のいずれか一方に導く。
図2に示すように、連結搬送部2はインサート用搬送路21を含む。ガイド板によってインサート用搬送路21が形成される。インサート用搬送路21は画像読取装置3を貫く。インサート用搬送路21は第1切替ガイド17と第2用紙搬送部7cをつなぐ。連結搬送部2は、送出用紙(インサート紙)を第2用紙搬送路75に合流させる。合流したインサート紙は、用紙排出口102(用紙排出トレイ103)方向に進む。
インサート紙をインサート用搬送路21及び第2用紙搬送部7cに送り込むとき、原稿搬送制御部10は、第1切替モーターM14を動作させ、第1切替ガイド17の姿勢を、原稿搬送路13を閉じる姿勢とする。この場合、インサート紙はインサート用搬送路21及び第2用紙搬送路75に送られる。制御部4はインサート紙の搬送を指示する。この指示に基づき、エンジン制御部70は、第2用紙搬送路75に合流した用紙を用紙排出トレイ103に排出する。インサーター、フィニッシャーを設けずに、複合機100の本体のみで、インサート機能が実現される。
なお、送出用紙を原稿排出トレイ12に送るとき、又は、スイッチバックするとき、原稿搬送制御部10は、第1切替モーターM14を動作させ、第1切替ガイド17の姿勢を、インサート用搬送路21を閉じる姿勢とする。この場合、原稿は、原稿排出トレイ12の方向に送られる。
連結搬送部2の詳細を説明する。インサート用搬送路21は、上下方向でインサート紙を搬送する。インサート用搬送路21の上流端は、第1切替ガイド17による分岐地点と接続される。インサート用搬送路21の下流端は、第2用紙搬送路75と接続される。インサート用搬送路21の下流端は、インサート紙が用紙排出方向に向かって第2用紙搬送路75に進入するように、湾曲している。
インサート用搬送路21は、原稿搬送装置1、画像読取装置3、本体部101にまたがる。以下の説明では、原稿搬送装置1にあるインサート用搬送路21を上部搬送路21aと称し、画像読取装置3を上下方向で貫く搬送路を中部搬送路21bと称し、本体部101にあるインサート用搬送路21を下部搬送路21cと称する。複数のガイド板によって、各搬送路が形成される。
上部搬送路21aの上流端は原稿搬送路13と接続される。インサート紙を第2用紙搬送路75に送るとき、原稿搬送制御部10は、第1切替ガイド17を制御し、上部搬送路21aに進入するように、インサート紙を案内する。原稿搬送制御部10は、原稿搬送モーターM12を回転させる。第3原稿搬送ローラー対16cがインサート紙を上部搬送路21aに送り込む。インサート紙は上部搬送路21aの上流端から下流端の方向へ進む。
中部搬送路21bの上流端では、上端に向かうほど、複合機100の正面からみて左右方向(インサート紙を挟む方向)の幅が広くなっている。つまり、漏斗状である。インサート紙を中部搬送路21bに進入しやすくするためである。中部搬送路21bは、画像読取装置3を上下方向で貫通する。インサート紙は、中部搬送路21bの上流端から下流端の方向へ進む。
下部搬送路21cの上流端でも、上端に向かうほど、複合機100の正面からみて左右方向(インサート紙を挟む方向)の幅が広くなっている。つまり、漏斗状である。インサート紙を下部搬送路21cに進入しやすくするためである。インサート紙は、下部搬送路21cの上流端から下流端の方向へ進む。
下部搬送路21cには、合流用搬送ローラー対22が設けられる。連結搬送部2は、合流用搬送ローラー対22を回転させる合流用モーターM2を含む。インサート紙を第2用紙搬送路75に合流させるとき、制御部4はエンジン制御部70にインサート紙の搬送を指示する。この指示に基づき、エンジン制御部70は、合流用モーターM2を回転させる。これにより、合流用搬送ローラー対22が回転する。インサート紙は、第2用紙搬送路75及び用紙排出口102に向けて搬送される。なお、制御部4又は原稿搬送制御部10が合流用モーターM2を制御してもよい。
(操作パネル6での設定)
次に、実施形態に係る操作パネル6でのジョブの設定の一例を説明する。まず、操作パネル6は、実行するジョブの種類の選択を受け付ける。実行するジョブの種類として、原稿搬送装置1を用いるジョブを選ぶことができる。原稿搬送装置1を用いるジョブについて、操作パネル6は、原稿を読み取るか否か、及び、インサート機能を用いるか(インサート紙を搬送するか)否かの選択を受け付ける。ジョブの実行開始を指示する前に、使用者はこれらの選択を行う。
次に、実施形態に係る操作パネル6でのジョブの設定の一例を説明する。まず、操作パネル6は、実行するジョブの種類の選択を受け付ける。実行するジョブの種類として、原稿搬送装置1を用いるジョブを選ぶことができる。原稿搬送装置1を用いるジョブについて、操作パネル6は、原稿を読み取るか否か、及び、インサート機能を用いるか(インサート紙を搬送するか)否かの選択を受け付ける。ジョブの実行開始を指示する前に、使用者はこれらの選択を行う。
例えば、操作パネル6は、原稿を読み取って得られた画像データに基づく印刷を行い、かつ、原稿搬送装置1を用いてインサート紙を送る選択を受け付ける。つまり、インサート紙を合流させるコピー印刷ジョブの選択を受け付ける。この場合、原稿搬送装置1が原稿とインサート紙の両方を搬送する印刷ジョブが実行される。
また、記憶部5に記憶された原稿ファイルに基づき印刷し、その印刷物にインサート紙を追加したい場合もある。操作パネル6は、記憶部5に記憶された原稿ファイルに基づく印刷を行い、かつ、原稿搬送装置1を用いてインサート紙を送る選択を受け付ける(メモリー印刷ジョブ)。例えば、原稿ファイルは、以前に、画像読取装置3の読み取りで得られた画像データに基づき生成され、記憶部5に記憶されたファイルである。つまり、インサート紙を合流させるメモリー印刷ジョブの選択を受け付ける。この場合、原稿搬送装置1は、原稿を搬送せず、インサート紙を搬送する印刷ジョブが実行される。なお、操作パネル6は、メモリー印刷ジョブに用いる原稿ファイルの選択を受け付ける。
印刷ジョブでインサート紙を搬送する選択がなされたとき、操作パネル6は、1部の印刷物に合流させるインサート紙の枚数と、インサート紙の合流位置(インサートする位置)の設定を受け付ける。言い換えると、操作パネル6は、1部の印刷物のうち、どのページにインサート紙を合流させるかの設定を受け付ける。制御部4は、1部の印刷物に合流させるインサート紙の枚数を原稿搬送制御部10とエンジン制御部70に通知してもよい。また、制御部4は、設定された合流位置でのインサート紙の差し込みを原稿搬送制御部10とエンジン制御部70に指示する。
例えば、操作パネル6は、1部の印刷物の1枚目(先頭ページ)を、インサート紙の合流位置として受け付けてもよい。この場合、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、印刷物の1枚目にインサート紙を追加する。また、操作パネル6は、1部の印刷物のうちの途中のページを、インサート紙の合流位置として受け付けてもよい。この場合、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、印刷物の束のうちの指定されたページの間にインサート紙を追加する。また、操作パネル6は、1部の印刷物の最後を、インサート紙の合流位置として受け付けてもよい。この場合、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、1部の印刷物の最終ページにインサート紙を追加する。
また、インサート紙を搬送する場合、操作パネル6は、インサート紙を読み取り、合成ファイルF0を生成するか否かの選択を受け付ける。操作パネル6が合成ファイルF0を生成する選択を受け付けたとき、制御部4は、画像形成装置と読取ユニット9の何れか一方、又は、両方に、インサート紙を読み取らせる。そして、制御部4は、インサート紙の読み取りで得られた画像データ(インサートページデータ)と、印刷用ページデータを組み合わせた合成ファイルF0を生成する。インサート紙を読み取り、インサート紙を印刷物に合流させ、合成ファイルF0を生成するジョブを、以下の説明では、「合成ファイルF0生成ジョブ」と称する。
インサート紙を搬送するコビージョブの場合、印刷用ページデータは、原稿を読み取って得られた各原稿の画像データである。インサート紙を搬送するメモリー印刷ジョブの場合、印刷用ページデータは、印刷に用いる原稿ファイルに含まれる各ページの画像データである。
さらに、合成ファイルF0ジョブを行う選択がなされた場合、操作パネル6は、インサート紙の両面を読み取るか、片面のみを読み取るかの選択を受け付ける。操作パネル6が両面を読み取る選択を受け付けたとき、制御部4は、画像読取装置3と読取ユニット9の両方に、インサート紙を読み取らせる。操作パネル6が片面のみを読み取る選択を受け付けたとき、制御部4は、画像読取装置3に、インサート紙を読み取らせる(読取ユニット9が読み取ってもよい)。
(合成ファイルF0生成ジョブの流れ)
次に、図7を用いて、実施形態に係る複合機100での合成ファイルF0生成ジョブの流れの一例を説明する。図7は、実施形態に係る複合機100での合成ファイルF0生成ジョブの流れの一例を示す図である。
次に、図7を用いて、実施形態に係る複合機100での合成ファイルF0生成ジョブの流れの一例を説明する。図7は、実施形態に係る複合機100での合成ファイルF0生成ジョブの流れの一例を示す図である。
図7のスタートは、操作パネル6が合成ファイルF0生成ジョブの開始指示を受け付けた時点である。詳細にいえば、操作パネル6が印刷を伴うジョブの選択、インサート紙を搬送する選択、かつ、合成ファイルF0を生成する選択を受け付けた後、操作パネル6がスタートボタンの操作を認識した時点である。
なお、コピー印刷ジョブの場合、使用者は、スタートボタンの操作前に、セットトレイ11に原稿をセットしておく。制御部4は、スタートボタンの操作前に、セットトレイ11に原稿をセットすべきことを知らせるメッセージを操作パネル6に表示させてもよい。
まず、制御部4は、原稿の各ページの印刷用ページデータを用意する(ステップ♯11)。コピー印刷ジョブの場合、制御部4は、画像読取装置3に原稿を読み取らせる。画像読取装置3が出力するアナログ画像信号に基づき、制御部4は、各ページの印刷用ページデータを生成する。制御部4は、生成した印刷用ページデータを記憶部5に記憶させる。制御部4は、原稿の全ページの印刷用ページデータを生成する。
メモリー印刷ジョブの場合、予め使用者が選択した原稿ファイルに基づき、制御部4は、各ページの画像データを印刷用ページデータとして生成する。制御部4は、生成した印刷用ページデータを記憶部5に記憶させる。メモリー印刷ジョブにおいて、原稿の全ページの印刷用ページデータの用意が完了する。
次に、制御部4は、セットトレイ11へのインサート紙のセットを求めるメッセージを表示パネル61に表示させる(ステップ♯12)。インサート紙のセット忘れを防ぐことができる。メッセージの表示後、操作パネル6はインサート紙の搬送と印刷の開始指示を受け付ける。
操作パネル6が開始指示を受け付けると、制御部4は、インサート紙の搬送を開始させる(ステップ♯13)。制御部4はエンジン制御部70と原稿搬送制御部10にインサート紙の搬送開始を指示する。この指示に基づき、また、エンジン制御部70と原稿搬送制御部10は、インサート紙の給紙、搬送を開始する。
また、制御部4は、印刷を開始させる(ステップ♯14)。制御部4はエンジン制御部70に、印刷用ページデータに基づく印刷開始を指示する。この指示に基づき、エンジン制御部70は、印刷用紙の給紙、搬送、印刷用ページデータに基づく印刷を開始する。
制御部4は、画像読取装置3と読取ユニット9の何れか一方、又は、両方に、原稿の読み取りを指示する(ステップ♯15)。インサート紙の片面のみを読み取る選択のとき、制御部4は、搬送されるインサート紙の読み取りを、画像読取装置3に指示する。インサート紙の両面を読み取る選択のとき、制御部4は、搬送されるインサート紙の読み取りを、画像読取装置3と読取ユニット9に指示する。
なお、インサート紙を読み取るとき、制御部4は、常に、画像読取装置3と読取ユニット9の両方に読み取りを行わせてもよい。そして、操作パネル6は、合成ファイルF0にインサート紙の両面を含めるか、片面のみを含めるかを、全てのインサート紙の読み取り完了後に受け付けてもよい。操作パネル6が両面を含める選択を受け付けたとき、制御部4は、画像読取装置3の読み取りに基づき得られたインサートページデータと読取ユニット9の読み取りに基づき得られたインサートページデータを合成ファイルF0に含める。一方、操作パネル6が片面のみを含める選択を受け付けたとき、制御部4は、画像読取装置3の読み取りに基づき得られたインサートページデータのみを合成ファイルF0に含める。読取ユニット9の読み取りに基づき得られた画像データは破棄すればよい。
ここで、インサート紙を読み取る場合、インサート紙はスリットガラス31上を通過しなくてはならない。そのため、最初は、原稿搬送制御部10は、インサート紙が読取用コンタクトガラス(スイッチバックローラー対)に向かう角度で、第1切替ガイド17の姿勢を維持する。スイッチバック後、インサート紙が原稿搬送路13に再合流すると、原稿搬送制御部10は、インサート紙が連結搬送部2に進入する角度で、第1切替ガイド17の姿勢を維持する。
ここで、複合機100では、印刷用紙はフェイスダウンで用紙排出トレイ103に排出される。フェイスダウンとは、印刷面が下向きであることを意味する。一方、原稿は、セットしたもののうち、上位のものから順番に送り出される。セットした原稿の上側の面が読み取られる。そのため、通常、使用者は、原稿をフェイスアップ(表面上向き)でセットする。
インサート紙を読み取る場合、スイッチバックによって、インサート紙はフェイスアップからフェイスダウンに切り替わる。ファイスダウンのままインサート紙を合流させると、フェイスダウンで排出される印刷用紙とインサート紙の表裏を一致させることができる。そこで、ステップ♯12では、制御部4は、フェイスアップ(表面上向き)でインサート紙のセットを求めるメッセージも表示パネル61に表示させてもよい。
なお、合成ファイルF0生成ジョブについて、操作パネル6は、スイッチバック(反転)をさらに1回追加するか行うか否かの選択を受け付けてもよい。あるいは、制御部4は、スイッチバックを行う回数を選択する画面を表示パネル61に表示させてもよい。フェイスダウンでインサート紙をセットトレイ11にセットしたい場合、使用者は2回、スイッチバックを行う選択をする。この場合、原稿搬送制御部10は、2回のスイッチバックが完了するまで、インサート用搬送路21にインサート紙が進入せず、スリットガラス31に向かうように、第1切替ガイド17の姿勢(角度)を維持する。原稿搬送制御部10は、スイッチバックモーターM13、第2切替ガイド18、第3切替ガイド110に、2回のスイッチバックを行わせる。2回のスイッチバック後、インサート紙が原稿搬送路13に再合流すると、原稿搬送制御部10は、インサート紙が連結搬送部2に進入する角度に、第1切替ガイド17の姿勢を切り替える。
なお、印刷用ページデータに基づく印刷では、エンジン制御部70は、インサート紙の合流位置の前後の用紙の紙間を調整しつつ、印刷用紙を搬送させる。エンジン制御部70は、インサート紙の第2用紙搬送路75への合流時に、印刷用紙とぶつからないように印刷用紙を搬送する。例えば、エンジン制御部70は、インサート紙の合流位置の前の用紙の給紙後、インサート紙の合流が完了するまで、合流位置の次の用紙の給紙を給紙部7aに開始させない。
やがて、セットされた全てのインサート紙の給紙、搬送、読み取りが完了する(ステップ♯15)。エンジン制御部70は全ての印刷用紙の給紙、印刷、排出を完了させる。排出トレイには、所望の位置にインサート紙が差し込まれた印刷物が排出される。
そして、制御部4は、インサートページデータを個人別にグループ分けする(ステップ♯16)。操作パネル6は、1部の印刷物に合流させるインサート紙の枚数を受け付けている。1部の印刷物に合流させるインサート紙の枚数に基づき、制御部4は、一人あたりのインサートページデータのページ数(単位枚数)を認識できる。片面読み取りの場合、制御部4は、1部の印刷物に合流させるインサート紙の枚数を、単位枚数と認識する。両面読み取りの場合、制御部4は、1部の印刷物に合流させるインサート紙の枚数の2倍を、単位枚数と認識する。
制御部4は、先頭から単位枚数ずつ、合成ファイルF0生成ジョブの読み取りで得られたインサートページデータをグループ分けする。制御部4は、グループ分けした1又は複数のインサートページデータを一人分と扱う。例えば、インサートページデータが100枚、単位枚数が2枚の場合、制御部4は、インサートページデータを50人分のグループに分ける。
そして、制御部4は、1人分のインサートページデータと印刷用ページデータを組み合わせて、合成ファイルF0を生成する(ステップ♯17)。制御部4は、1部の印刷に用いた印刷用ページデータの全ページを含める。例えば、制御部4は、PDFファイルを合成ファイルF0として生成する。
例えば、50人分のインサートページデータがある場合、制御部4は、50個の合成ファイルF0を生成する。インサートページデータが2ページ、1部の印刷に用いた印刷用ページデータが50ページの場合、少なくとも52ページを含む合成ファイルF0を生成する。
制御部4は、印刷用ページデータのページの間に、インサートページデータを差し込んだ合成ファイルF0を生成してもよい。制御部4は、設定された合流位置に基づき、インサートページデータを差し込む。つまり、制御部4は、印刷物とページ順が同じ合成ファイルF0を生成してもよい。なお、制御部4は、印刷物とはページ順が異なる合成ファイルF0を生成してもよい。
また、制御部4は、インサートページデータについてОCR処理を行ってもよい。そして、制御部4はОCR処理に基づき認識した文字の中から、名前を認識してもよい。例えば、制御部4は、「名前」、「name」のような予め定められた特定の語に続くテキストを名前と認識してもよい。そして、制御部4は、合成ファイルF0のファイル名に、認識した名前を含めてもよい。合成ファイルF0が誰に対応しているかをわかりやすくすることができる。
以下、合成ファイルF0の生成が役に立つケースを説明する。
(1)卒業文集
卒業文集を卒業生に渡すことがある。卒業生全員に、ページの内容が同じ卒業文集を配ることがある。
しかし、卒業文集に、各卒業生が作成した用紙を挿入できれば、個人専用の卒業文集を作成できる。
例えば、表紙、裏表紙を本人又は他の生徒が作成する。卒業文集の中身を印刷し、各部に、表紙、裏表紙をインサート紙として差し込めば、それぞれの卒業生に、唯一の卒業文集を贈ることができる。
このような卒業文集は、1冊(1部)ごとに、一部のページの内容が異なる。そのため、各卒業生に卒業文集のデータを渡す場合、1冊ずつ卒業文集をスキャン(読み取り)する必要があった。合成ファイルF0生成ジョブを実行することにより、1冊ずつ卒業文集をスキャンしなくてよくなる。卒業文集のデータ化に要する時間、手間を省略することができる。各卒業生の卒業文書のデータを容易に得ることができる。
(2)高齢者向けサービス報告書
介護や機能訓練のサービスでは、高齢者ごとに、報告書を作成し、渡すことがある。報告書に、サービス受給者(報告対象者、サービスを受ける高齢者)ごとに異なるページとサービス受給者で共通のページを含めることがある。
サービス受給者ごとに異なるページには、例えば、サービス受給者が受けたテスト、作成した書類、作業中の写真、外出中の写真がある。
また、サービス受給者で共通のページには、例えば、報告、食事内容、これからの予定、連絡内容が記載される。
報告書をみて、高齢者の家族は、何をしたか、これから何をするかを把握できる。
例えば、内容が同じページを複数部印刷し、行動を記録したページを一人分ずつインサート紙として差し込めば、サービス受給者ごとの報告書ができあがる。
このような報告書は、ひとりひとり、内容に差異がある。そのため、報告書のデータを渡す場合、1冊ずつ報告書をスキャン(読み取り)する必要があった。合成ファイルF0生成ジョブを実行すれば、1冊ずつ報告書をスキャンする作業は必要なくなる。報告書のデータ化に要する時間、手間を省略することができる。印刷完了に合わせ、遅延なく各サービス受給者の報告書のデータを得ることができる。
(3)学習記録
学生に宿題用紙を渡すことがある。また、生徒がテストを受けることもある。
配布した宿題用紙、資料、テストの内容は、各学生で同じでも、宿題用紙やテストに書き込む内容は、生徒ごとに異なる。
そして、先生が、生徒ごとに、学期や年度単位で、配布した宿題用紙やテストをまとめた学習記録を作成する場合がある。
例えば、期間中に配布した宿題用紙やテストを複数部印刷し、一人分ずつ、生徒が書き込んだ宿題用紙やテストをインサート紙として差し込めば、生徒ごとの学習記録ができあがる。
学習記録の内容は、生徒ごとに異なる。そのため、学習記録のデータを渡す場合、1冊ごとに、スキャン(読み取り)をする必要があった。合成ファイルF0生成ジョブを実行することにより、1冊ずつ学習記録をスキャンしなくてよくなる。学習記録のデータ化に要する時間、手間を省略することができる。印刷完了にあわせ、全生徒の学習記録のデータを得ることができる。
(1)卒業文集
卒業文集を卒業生に渡すことがある。卒業生全員に、ページの内容が同じ卒業文集を配ることがある。
しかし、卒業文集に、各卒業生が作成した用紙を挿入できれば、個人専用の卒業文集を作成できる。
例えば、表紙、裏表紙を本人又は他の生徒が作成する。卒業文集の中身を印刷し、各部に、表紙、裏表紙をインサート紙として差し込めば、それぞれの卒業生に、唯一の卒業文集を贈ることができる。
このような卒業文集は、1冊(1部)ごとに、一部のページの内容が異なる。そのため、各卒業生に卒業文集のデータを渡す場合、1冊ずつ卒業文集をスキャン(読み取り)する必要があった。合成ファイルF0生成ジョブを実行することにより、1冊ずつ卒業文集をスキャンしなくてよくなる。卒業文集のデータ化に要する時間、手間を省略することができる。各卒業生の卒業文書のデータを容易に得ることができる。
(2)高齢者向けサービス報告書
介護や機能訓練のサービスでは、高齢者ごとに、報告書を作成し、渡すことがある。報告書に、サービス受給者(報告対象者、サービスを受ける高齢者)ごとに異なるページとサービス受給者で共通のページを含めることがある。
サービス受給者ごとに異なるページには、例えば、サービス受給者が受けたテスト、作成した書類、作業中の写真、外出中の写真がある。
また、サービス受給者で共通のページには、例えば、報告、食事内容、これからの予定、連絡内容が記載される。
報告書をみて、高齢者の家族は、何をしたか、これから何をするかを把握できる。
例えば、内容が同じページを複数部印刷し、行動を記録したページを一人分ずつインサート紙として差し込めば、サービス受給者ごとの報告書ができあがる。
このような報告書は、ひとりひとり、内容に差異がある。そのため、報告書のデータを渡す場合、1冊ずつ報告書をスキャン(読み取り)する必要があった。合成ファイルF0生成ジョブを実行すれば、1冊ずつ報告書をスキャンする作業は必要なくなる。報告書のデータ化に要する時間、手間を省略することができる。印刷完了に合わせ、遅延なく各サービス受給者の報告書のデータを得ることができる。
(3)学習記録
学生に宿題用紙を渡すことがある。また、生徒がテストを受けることもある。
配布した宿題用紙、資料、テストの内容は、各学生で同じでも、宿題用紙やテストに書き込む内容は、生徒ごとに異なる。
そして、先生が、生徒ごとに、学期や年度単位で、配布した宿題用紙やテストをまとめた学習記録を作成する場合がある。
例えば、期間中に配布した宿題用紙やテストを複数部印刷し、一人分ずつ、生徒が書き込んだ宿題用紙やテストをインサート紙として差し込めば、生徒ごとの学習記録ができあがる。
学習記録の内容は、生徒ごとに異なる。そのため、学習記録のデータを渡す場合、1冊ごとに、スキャン(読み取り)をする必要があった。合成ファイルF0生成ジョブを実行することにより、1冊ずつ学習記録をスキャンしなくてよくなる。学習記録のデータ化に要する時間、手間を省略することができる。印刷完了にあわせ、全生徒の学習記録のデータを得ることができる。
このように、複合機100は、個人ごとに異なるページを含む文書(個人専用の印刷物)のデータ化に有用である。
つぎに、1回の合成ファイルF0生成ジョブにおいて、画像読取装置3が複数人分のインサート紙を読み取ったとき、制御部4は、全員分のインサートページデータの全ページと、印刷用ページデータとを組み合わせた第1まとめファイルF1を生成する(ステップ♯18)。例えば、制御部4は、第1まとめファイルF1としてPDFファイルを生成する。印刷用ページデータと全員分のインサートページデータをまとめたファイルを得ることができる。第1まとめファイルF1があれば、だれの印刷物(配布物)でも、再現することができる。
さらに、1つのジョブにおいて、画像読取装置3が複数人分のインサート紙を読み取ったとき、制御部4は、全員分のインサートページデータの全ページをまとめた第2まとめファイルF2を生成する(ステップ♯19)。例えば、制御部4は、第2まとめファイルF2としてPDFファイルを生成する。インサート紙の画像のみを集めたファイルを得ることができる。
そして、制御部4は、生成した合成ファイルF0、第1まとめファイルF1、第2まとめファイルF2を記憶部5に不揮発的に記憶させる(ステップ♯110、図3参照)。例えば、制御部4は、ストレージにこれらのファイルを記憶させる。そして、制御部4は、本フローチャートの処理を終了する(エンド)。これにより、生成された各ファイルを再利用することができる。例えば、印刷物の配布対象者に合成ファイルF0を送信することができる。
(合成ファイルF0を生成しない場合のジョブの処理の流れ)
次に、図8を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置1を用いるジョブの処理の流れの一例を説明する。図8は、実施形態に係る原稿搬送装置1を用いるジョブの処理の流れの一例を示す。
次に、図8を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置1を用いるジョブの処理の流れの一例を説明する。図8は、実施形態に係る原稿搬送装置1を用いるジョブの処理の流れの一例を示す。
上述したように、操作パネル6は、インサート紙を送るコピー印刷ジョブの選択を受け付ける。つまり、操作パネル6は、原稿搬送装置1を用いて、原稿とインサート紙の両方を搬送するジョブの選択を受け付ける。このとき、操作パネル6は、合成ファイルF0を生成しない選択を受け付け得る。
また、操作パネル6は、インサート紙を送るメモリー印刷ジョブの選択を受け付ける。つまり、操作パネル6は、原稿は搬送せず、インサート紙のみの搬送を行う選択を受け付ける。このとき、操作パネル6は、合成ファイルF0を生成しない選択を受け付け得る。
なお、インサート紙の搬送が不要な場合もある。この場合、操作パネル6はインサート紙を搬送しない選択を受け付ける。例えば、コピー印刷ジョブ、メモリー印刷ジョブ、送信ジョブ、保存ジョブでインサート紙を搬送しない選択が可能である。
以下では、合成ファイルF0を生成しない場合のジョブの流れの一例を説明する。なお、合成ファイルF0を生成しないが、インサート紙を搬送する選択がなされたとき、操作パネル6は、スイッチバック(反転)を行うか否かの選択を受け付けてもよい。制御部4は、スイッチバックを行うか否かを選択する画面を表示パネル61に表示させてもよい。インサート紙の表裏を気にしない場合、使用者はスイッチバックを行わない選択をしてもよい。表裏のあるインサート紙を用い、かつ、表面を上向きでインサート紙をセットする場合、使用者はスイッチバックを行う選択をしてもよい。
図8のスタートは、操作パネル6にて、原稿搬送装置1を用いるが、合成ファイルF0を生成しないジョブの開始指示(スタートボタンの操作)がなされた時点である。なお、開始指示の前に、使用者は、セットトレイ11に用紙をセットする。
まず、操作パネル6でなされた選択に基づき、制御部4は原稿を読み取るか否かを確認する(ステップ♯21)。言い換えると、制御部4は、原稿搬送装置1と画像読取装置3をスキャナーとして用いるジョブが選択されたか否かを確認する。
原稿を読み取る場合(ステップ♯21のYes)、制御部4は、原稿搬送開始を原稿搬送制御部10に指示する。この指示に基づき、原稿搬送制御部10は、原稿排出トレイ12に向けて、セットトレイ11にセットされた原稿を搬送させる。原稿搬送制御部10は、各モーターを動作させる。また、原稿搬送装置1は、第1切替ガイド17の姿勢を、送出用紙が原稿排出トレイ12に向かう姿勢とする。また、読取制御部30は、搬送原稿を読み取らせる(ステップ♯2)。読取制御部30は、第2ランプ37を点灯し、第2イメージセンサー36を動作させる。なお、原稿の両面を読み取る場合、制御部4は、読取ユニット9を動作させる。
原稿搬送制御部10は1枚ずつ原稿を送り出す。原稿セットセンサーの出力に基づき、原稿搬送制御部10は、セットトレイ11上に原稿がなくなったことを認識する(ステップ♯23)。原稿搬送制御部10は、全原稿搬送完了を読取制御部30に通知する。この通知に基づき、読取制御部30は、原稿の最後のページを読み取ったことを認識する。読取制御部30は、原稿の読み取り完了を制御部4に通知する。
原稿を読み取らない場合(ステップ♯21のNo)、又は、原稿の読み取りを完了した場合、制御部4は、印刷を行うジョブか否かを確認する(ステップ♯24)。印刷を行わないジョブのとき(ステップ♯24のNo)、制御部4は、ジョブを実行する(ステップ♯25)。例えば、送信ジョブの場合、制御部4は、設定された宛先に向けて、スキャンで得られた画像データ又は記憶部5の画像データを送信させる。また、保存ジョブの場合、制御部4は、原稿読み取りで得られた画像データに基づく画像ファイルを記憶部5に記憶させる。そして、制御部4、原稿搬送制御部10、読取制御部30は、本フローの処理を終了する(エンド)。
印刷を行うジョブのとき(ステップ♯24のYes)、制御部4は、インサート紙を搬送するか否かを確認する(ステップ♯26)。インサート紙を搬送しない場合(ステップ♯6のNo)、制御部4は、エンジン制御部70に印刷開始を指示する。この指示に基づき、エンジン制御部70は、給紙を開始し、給紙された用紙への印刷を行う(ステップ♯27)。必要な枚数の給紙、搬送、印刷、排出が完了すると、エンジン制御部70は、処理を終了する(エンド)。
インサート紙を搬送する場合(ステップ♯26のYes)、制御部4は、セットトレイ11へのインサート紙のセットを求めるメッセージを表示パネル61に表示させる(ステップ♯28)。これにより、インサート紙のセット忘れを防ぐことができる。メッセージの表示後、操作パネル6はインサート紙の搬送と印刷の開始指示を受け付ける。操作パネル6がこの開始指示を受け付けると、制御部4は、インサート紙のスイッチバックを行う設定がなされているか否かを確認する(ステップ♯29)。
スイッチバックを行わない設定のとき(ステップ♯29のNo)、制御部4は、スイッチバックなしの搬送を原稿搬送制御部10に指示する。この指示に基づき、搬送原稿搬送制御部10は、スイッチバックせずに、インサート紙を連結搬送部2に進入させる(ステップ♯210)。原稿搬送制御部10は、インサート紙が連結搬送部2に進入する角度で、第1切替ガイド17の姿勢を維持する。
一方、スイッチバックを行う設定のとき(ステップ♯29のYes)、制御部4は、スイッチバックありの搬送を原稿搬送制御部10に指示する。この指示に基づき、原稿搬送制御部10は、スイッチバックしてから、インサート紙を連結搬送部2に進入させる(ステップ♯211)。最初は、原稿搬送制御部10は、インサート紙がスイッチバックローラー対に向かう角度で、第1切替ガイド17の姿勢を維持する。スイッチバック後、インサート紙が原稿搬送路13に再合流すると、原稿搬送制御部10は、インサート紙が連結搬送部2に進入する角度で、第1切替ガイド17の姿勢を維持する。
エンジン制御部70は、インサート紙の合流位置の前後の用紙の紙間を調整しつつ、印刷用紙とインサート紙を搬送させる(ステップ♯212)。例えば、エンジン制御部70は、インサート紙の合流位置の前の用紙の給紙後、インサート紙の合流が完了するまで、合流位置の後の用紙の給紙を給紙部7aに開始させない。このようにすると、印刷用紙とインサート紙の衝突を防ぐことができる。
エンジン制御部70は、給紙、印刷用紙の搬送、印刷、排出を最後のページまで続ける。原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、設定された位置にインサート紙を合流させる。やがて、インサート紙を合流させる印刷ジョブが完了する(エンド)。
(後処理装置8)
次に、図9、図10を用いて、実施形態に係る後処理装置8の一例を説明する。図9は、実施形態に係る後処理装置8を取り付けた複合機100の一例を示す図である。図10は、実施形態に係る後処理装置8の一例を示す図である。
次に、図9、図10を用いて、実施形態に係る後処理装置8の一例を説明する。図9は、実施形態に係る後処理装置8を取り付けた複合機100の一例を示す図である。図10は、実施形態に係る後処理装置8の一例を示す図である。
複合機100には、後処理装置8を取り付けることができる。なお、後処理装置8を取り付ける場合、用紙排出トレイ103は取り外される。図9は、複合機100の左側面に後処理装置8を取り付けた状態の一例を示す。複合機100の本体自体が、インサート機能を実現する。そのため、インサート機能を実現する機構を後処理装置8に設ける必要がない。そのため、従来よりも、後処理装置8を取り付けた複合機100の左右方向の幅を狭くすることができる。従来よりも、複合機100と後処理装置8の設置スペースが少なくてすむ。
複合機100の排出口102から排出される印刷用紙やインサート紙は、後処理装置8に進入する。後処理装置8は、印刷用紙とインサート紙に穿孔処理、綴じ処理、折り処理などの後処理を行える。図10に示すように、後処理装置8は、パンチ処理装置81、ステープル処理装置82、及び、折り処理装置83を含む。パンチ処理装置81は、穿孔処理(穴あけ)を行える。ステープル処理装置82は、スタックされた複数枚の用紙をステープルで綴じる。折り処理装置83は製本のために用紙を折る処理を行える。
後処理装置8は、用紙搬入口84、第1後処理搬送部85、メイン排出口86、第1排出トレイ87、サブ排出口88、第2排出トレイ89、退避ドラム810を含む。用紙搬入口84には、複合機100の用紙排出部口から排出された用紙が搬入される。第1後処理搬送部85は、第1後処理搬送路85aを含む。第1後処理搬送路85aは、用紙搬入口84と第1排出トレイ87をつなぐ。第1後処理搬送路85aには、複数の搬送用のローラーや、搬送方向を切り替えるための切り換え部材を含む。
また、後処理装置8は、後処理制御部480を含む。後処理制御部480は制御回路やメモリーを含む基板である。後処理制御部480は、搬送用のローラーと、切り換え部材を動作させるためのモーターを制御する。つまり、後処理制御部480は、後処理装置8内の各モーターを制御する。また、後処理制御部480は、パンチ処理装置81、ステープル処理装置82、及び、折り処理装置83の動作も制御する。
第1排出トレイ87はメイン排出口86から排出された印刷用紙又はインサート紙を受ける。第2排出トレイ89はサブ排出口88から排出された印刷用紙又はインサート紙を受ける。
第2後処理搬送路85bの上流端が第1後処理搬送路85aに接続される。印刷用紙とインサート紙の搬送経路を分岐することができる。第2後処理搬送路85bの下流端はサブ排出口88に接続される。また、折り処理装置83に向かう搬送路の上流端は第1後処理搬送路85aに接続される。印刷用紙とインサート紙を折り処理装置83に送ることもできる。
印刷用紙、インサート紙が機内に搬入されると、後処理制御部480は、第1後処理ローラー対810を回転させる。第1後処理ローラー対810は、用紙搬入口84から搬入された印刷用紙やインサート紙を下流に送る。第1後処理搬送路85aの下流端には、印刷用紙やインサート紙を第1排出トレイ87へ送り出すメイン排出ローラー対811が設けられる。印刷用紙やインサート紙をステープル処理装置82に送ることもできる。第1排出トレイ87は、ステープル処理装置82が綴じ処理をした用紙束を受ける。なお、ステープルしない、または、穿孔処理のみを施した用紙が、第1排出トレイ87に排出されてもよい。第2後処理搬送路85bには、印刷用紙を第2排出トレイ89へ送り出すサブ排出ローラー対812が設けられている。主に後処理しない、又は、穿孔処理のみを行う印刷用紙やインサート紙が第2排出トレイ89に排出される。
パンチ処理装置81は、用紙搬入口84と第1後処理ローラー対810との間に配置される。操作パネル6で穿孔処理の実行が設定されている場合、パンチ処理装置81は、第1後処理搬送路85aを搬送される用紙に対して、穿孔処理を行う。
ステープル処理装置82は、第1後処理搬送路85aの下流側、かつ下方に配置される。操作パネル6でステープル処理の実行が設定された場合、ステープル処理装置82は、複数枚の用紙(印刷用紙やインサート紙)をスタックする。ステープルユニットは、スタックされた用紙束をステープルで綴じる。
複数部の用紙束に連続して綴じ処理を施す場合、後処理制御部480は、次の用紙束の1枚目の用紙を退避ドラム810に退避させる。退避ドラム810は、次の用紙束の1枚目の用紙を、外周面に沿って一周させ、2枚目の用紙と重ね合せて状態でステープル処理装置82に送る。
操作パネル6で折り処理の実行が設定されている場合、後処理制御部480は、折り処理装置83に印刷用紙やインサート紙を送る。折り処理装置83は、複数枚の用紙(用紙束)を折る。例えば、折り処理装置83は、用紙束を2つ折りする。そして、折り処理装置83は、折った用紙束を機外に排出する。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、本体部101、画像読取装置3、原稿搬送装置1、制御部4を含む。画像読取装置3は本体部101の上に設けられる。原稿搬送装置1は画像読取装置3の上に設けられる。本体部101は、印刷用紙を供給する給紙部7aと搬送される印刷用紙に画像を印刷する画像形成部7dと、を含む。原稿搬送装置1は、セットトレイ11、ピックアップローラー14、原稿搬送路13を含む。セットトレイ11には用紙がセットされる。ピックアップローラー14は、セットトレイ11にセットされたセットされた用紙を送り出す。原稿搬送路13は、セットトレイ11から原稿排出トレイ12までをつなぐ。画像読取装置3は、セットトレイ11にセットされた用紙が原稿のとき、原稿搬送装置1が送り出した原稿を読み取る。セットトレイ11にセットされた用紙がインサート紙のとき、画像読取装置3は原稿搬送装置1が送り出したインサート紙を読み取る。制御部4は、印刷内容を示す印刷用ページデータと、インサート紙を読み取って得られた画像データであるインサートページデータとを組み合わせた合成ファイルF0を生成する。
印刷用ページデータ(原稿の画像データ)と、インサートページデータ(インサート紙の画像データ)を組み合わせた合成ファイルF0を自動的に生成することができる。インサート紙を含む文書のファイル(データ)を容易に得ることができる。インサート紙を含む個人専用の印刷物のデータ化において、従来よりも手間、時間を省く(減らす)ことができる。
画像形成装置(複合機100)は連結搬送部2を備える。本体部101は、第1用紙搬送部7bと第2用紙搬送部7cを含む。第1用紙搬送部7bは、給紙部7aから画像形成部7dまでをつなぐ第1用紙搬送路73を含む。第1用紙搬送部7bは、供給された印刷用紙を画像形成部7dまで搬送する。第2用紙搬送部7cは、画像形成部7dと用紙排出口102をつなぐ第2用紙搬送路75を含む。第2用紙搬送部7cは、画像形成部7dを通過した印刷用紙を用紙排出口102に向けて搬送する。原稿搬送装置1は、切替ガイドを含む。切替ガイドは、セットトレイ11から送りだされた用紙を原稿排出トレイ12又は連結搬送部2に導く。原稿搬送装置1は、セットトレイ11から送りだされた原稿を原稿排出トレイ12に導く。原稿搬送装置1は、セットトレイ11から送りだされたインサート紙を連結搬送部2に導く。連結搬送部2は、インサート用搬送路21を含む。インサート用搬送路21は、画像読取装置3を貫いて切替ガイドから第2用紙搬送部7cまでをつなぐ。連結搬送部2は、インサート用搬送路21に進入してきたインサート紙を搬送する。連結搬送部2は、インサート紙を第2用紙搬送路75に合流させる。画像形成装置の本体上部の原稿搬送装置1にインサート紙をセットすることができる。画像形成装置本体でインサート紙を送り出し、印刷用紙の流れにインサート紙を合流させることができる。画像形成装置のみで、印刷済用紙と印刷済用紙の間にインサート紙を差し込むことができる。従来のように、インサート機能を用いるために、画像形成装置の本体にインサート専用ユニットやフィニッシャーを装着しなくてもよい。インサート機能を利用できるようにしつつ、画像形成装置(画像形成システム)の設置に要する面積を従来よりも減らすことができる。
画像形成装置は設定を受け付ける操作パネル6を含む。操作パネル6がインサート紙を搬送するコピー印刷ジョブを行うことの選択と合成ファイルF0を生成する選択を受け付けたとき、原稿搬送装置1は、セットされた原稿の全てを搬送する。画像読取装置3は、搬送される原稿の全てを読み取る。制御部4は、原稿の全ページについて、印刷用ページデータを生成する。原稿の全ページの読み取りの完了後、原稿搬送装置1は、セットされたインサート紙を搬送する。画像読取装置3は、搬送されるインサート紙を読み取る。連結搬送部2は、搬送される印刷用紙と印刷用紙の間に、インサート紙を合流させる。原稿を読み取り、読み取りで得られた画像データに基づき画像形成装置で印刷を行い、インサート紙を搬送し、画像読取装置3の印刷物(複写物)にインサート紙を合流させることができる。さらに、インサート紙を読み取り、印刷用ページデータとインサートページデータを合成したファイルを自動的に生成することもできる。つまり、1度の印刷ジョブで、原稿の複写、インサート紙の合流、合成ファイルF0の生成を行うことができる。これらの処理を1台の画像形成装置のみで実現することができる。
操作パネル6は、1部の印刷物のうち、インサート紙を合流させる位置である合流位置の設定を受け付ける。連結搬送部2は、設定された合流位置に、インサート紙を合流させる。画像形成装置の印刷物のうち、所望の位置にインサート紙を合流させる(差し込む)ことができる。
制御部4は、複数のインサートページデータを個人別にグループ分けする。複数のグループにグループ分けしたとき、制御部4は、1つのグループのインサートページデータと、印刷用ページデータと、を組み合わせ、複数の合成ファイルF0を生成する。インサート紙の内容が異なる文書ごとに、合成ファイルF0を生成することができる。個人専用の印刷物ごとに、合成ファイルF0を生成することができる。インサート紙を含む個人専用の印刷物のデータ化での手間、時間を大きく省くことができる。
制御部4は、全員分のインサートページデータと、印刷用ページデータとを組み合わせた第1まとめファイルF1を生成する。全員分のインサート紙の画像データと印刷用ページデータを組み合わせた第1まとめファイルF1を自動的に生成することもできる。第1まとめファイルF1に含まれるページに基づき印刷すれば、それぞれの個人専用の印刷物の再現できる。全員の印刷物を再現できるファイルを得ることができる。
制御部4は、全員分のインサートページデータのみをまとめた第2まとめファイルF2を生成する。全員分のインサートページデータをまとめた第2まとめファイルF2を自動的に生成することができる。各個人のインサート紙の画像データをまとめて確認したいとき便利である。
画像形成装置(複合機100)は、設定を受け付ける操作パネル6と、画像読取装置3が読み取る面と反対側の面を読み取る読取ユニット9を含む。操作パネル6がインサート紙の片面のみを読み取る設定を受け付けたとき、画像読取装置3は、インサート紙の片面のみを読み取る。操作パネル6がインサート紙の両面を読み取る設定を受け付けたとき、画像読取装置3と読取ユニット9は、インサート紙の両面を読み取る。画像読取装置3がインサート紙の片面のみを読み取ったとき、制御部4は、インサート紙の片面のインサートページデータを生成する。画像読取装置3がインサート紙の両面を読み取ったとき、制御部4は、インサート紙の両面のインサートページデータを生成する。インサート紙の片面のみを読み取るか、両面を読み取るかを選択することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記の実施形態の説明では、セットトレイ11が1つである例を説明した。また、1つのセットトレイ11に原稿とインサート紙を順番にセットする例を説明した。しかし、原稿搬送装置1は、複数のセットトレイ11を備えてもよい。この場合、各セットトレイ11ごとに、ピックアップローラー14が設けられる。そして、いずれか1つのセットトレイ11に原稿をセットし、もう1つのセットトレイ11には、インサート紙がセットされる。原稿を搬送する場合、原稿搬送制御部10は、原稿がセットされたセットトレイ11のピックアップローラー14を動作させ、原稿を送り出す。インサート紙を搬送する場合、原稿搬送制御部10は、インサート紙がセットされたセットトレイ11のピックアップローラー14を動作させ、インサート紙を送り出す。
本発明はインサート紙を印刷用紙に合流させる画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 101 本体部
102 用紙排出口 1 原稿搬送装置
11 セットトレイ 12 原稿排出トレイ
13 原稿搬送路 14 ピックアップローラー
17 第1切替ガイド(切替ガイド) 2 連結搬送部
3 画像読取装置 4 制御部
6 操作パネル 7a 給紙部
7b 第1用紙搬送部 7c 第2用紙搬送部
7d 画像形成部 73 第1用紙搬送路
75 第2用紙搬送路 9 読取ユニット
F0 合成ファイル F1 第1まとめファイル
F2 第2まとめファイル
102 用紙排出口 1 原稿搬送装置
11 セットトレイ 12 原稿排出トレイ
13 原稿搬送路 14 ピックアップローラー
17 第1切替ガイド(切替ガイド) 2 連結搬送部
3 画像読取装置 4 制御部
6 操作パネル 7a 給紙部
7b 第1用紙搬送部 7c 第2用紙搬送部
7d 画像形成部 73 第1用紙搬送路
75 第2用紙搬送路 9 読取ユニット
F0 合成ファイル F1 第1まとめファイル
F2 第2まとめファイル
Claims (8)
- 本体部と、
前記本体部の上に設けられた画像読取装置と、
前記画像読取装置の上に設けられた原稿搬送装置と、
制御部と、を備え、
前記本体部は、印刷用紙を供給する給紙部と搬送される前記印刷用紙に画像を印刷する画像形成部と、を含み、
前記原稿搬送装置は、
用紙がセットされるセットトレイと、
前記セットトレイにセットされたセットされた用紙を送り出すピックアップローラーと、
前記セットトレイから原稿排出トレイまでをつなぐ原稿搬送路と、を含み、
前記画像読取装置は、
前記セットトレイにセットされた用紙が原稿のとき、前記原稿搬送装置が送り出した前記原稿を読み取り、
前記セットトレイにセットされた用紙がインサート紙のとき、前記原稿搬送装置が送り出した前記インサート紙を読み取り、
前記制御部は、
印刷内容を示す印刷用ページデータと、前記インサート紙を読み取って得られた画像データであるインサートページデータとを組み合わせた合成ファイルを生成することを特徴とする画像形成装置。 - 連結搬送部を備え、
前記本体部は、
前記給紙部から前記画像形成部までをつなぐ第1用紙搬送路を含み、供給された前記印刷用紙を前記画像形成部まで搬送する第1用紙搬送部と、
前記画像形成部と用紙排出口をつなぐ第2用紙搬送路を含み、前記画像形成部を通過した前記印刷用紙を前記用紙排出口に向けて搬送する第2用紙搬送部を含み、
前記原稿搬送装置は、
前記セットトレイから送りだされた用紙を前記原稿排出トレイ又は前記連結搬送部に導く切替ガイドと、を含み、
前記セットトレイから送りだされた前記原稿を前記原稿排出トレイに導き、
前記セットトレイから送りだされた前記インサート紙を前記連結搬送部に導き、
前記連結搬送部は、
前記画像読取装置を貫いて前記切替ガイドから前記第2用紙搬送部までをつなぐインサート用搬送路を含み、
前記インサート用搬送路に進入してきた前記インサート紙を搬送し、
前記インサート紙を前記第2用紙搬送路に合流させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 設定を受け付ける操作パネルを含み、
前記操作パネルが前記インサート紙を搬送するコピー印刷ジョブを行うことの選択と前記合成ファイルを生成する選択を受け付けたとき、
前記原稿搬送装置は、セットされた原稿の全てを搬送し、
前記画像読取装置は、搬送される原稿の全てを読み取り、
前記制御部は、原稿の全ページについて、前記印刷用ページデータを生成し、
原稿の全ページの読み取りの完了後、
前記原稿搬送装置は、セットされたインサート紙を搬送し、
前記画像読取装置は、搬送される前記インサート紙を読み取り、
前記連結搬送部は、搬送される前記印刷用紙と前記印刷用紙の間に、前記インサート紙を合流させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記操作パネルは、1部の印刷物のうち、前記インサート紙を合流させる位置である合流位置の設定を受け付け、
前記連結搬送部は、設定された前記合流位置に、前記インサート紙を合流させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
複数の前記インサートページデータを個人別にグループ分けし、
複数のグループにグループ分けしたとき、1つのグループの前記インサートページデータと、前記印刷用ページデータと、を組み合わせ、複数の前記合成ファイルを生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、全員分の前記インサートページデータと、前記印刷用ページデータとを組み合わせた第1まとめファイルを生成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、全員分の前記インサートページデータのみをまとめた第2まとめファイルを生成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 設定を受け付ける操作パネルと、
前記画像読取装置が読み取る面と反対側の面を読み取る読取ユニットを含み、
前記操作パネルが前記インサート紙の片面のみを読み取る設定を受け付けたとき、
前記画像読取装置は、前記インサート紙の片面のみを読み取り、
前記操作パネルが前記インサート紙の両面を読み取る設定を受け付けたとき、
前記画像読取装置と前記読取ユニットは、前記インサート紙の両面を読み取り、
前記制御部は、
前記画像読取装置が前記インサート紙の片面のみを読み取ったとき、前記インサート紙の片面の前記インサートページデータを生成し、
前記画像読取装置が前記インサート紙の両面を読み取ったとき、前記インサート紙の両面の前記インサートページデータを生成することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020158523A JP2022052255A (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020158523A JP2022052255A (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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