JP2022039040A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート専用ユニットやフィニッシャーがなくても、用紙をインサートできるようにし、画像形成装置の設置面積を減らす。【解決手段】画像形成装置は、本体部、画像読取装置、原稿搬送装置を含む。画像読取装置は本体部の上に設けられ、原稿搬送装置は画像読取装置の上に設けられる。画像読取装置は、ランプ、イメージセンサー、キャリッジ、可動搬送ガイド、読取制御部を含む。キャリッジは移動する。可動搬送ガイドはインサート紙を導く。インサート紙の搬送のとき、読取制御部は、搬送されるインサート紙が可動搬送ガイドに進入する位置に、可動搬送ガイドを移動させる。原稿を搬送するとき、読取制御部はキャリッジの位置を搬送原稿の読み取る位置にあわせ、読み取りの邪魔にならないように可動搬送ガイドを副走査方向の一方側に退避させる。【選択図】図6

Description

本発明は、印刷物のうちの所望の位置に、別途用意したインサート紙を追加可能な画像形成装置に関する。
画像形成装置に機能を拡充するためのオプション装置を取り付けることがある。例えば、オプション装置には、フィニッシャー(後処理装置)やインサーターと呼ばれる装置がある。フィニッシャーは、ステープルのような後処理を印刷物に行う装置である。インサーターは、表紙や裏表紙のような別途用意した用紙を、印刷物に追加する(インサートする)装置である。特許文献1には、インサーターの機能と原稿読取機能を併せ持つフィニッシャーの一例が記載されている。
具体的に、特許文献1には、画像形成装置から出力される用紙に対して後処理を施し、画像形成装置と画像データあるいは制御データの授受を行い、画像形成装置からの用紙とは別の用紙として挿入用紙と原稿用紙とを収容し、画像形成装置から出力される用紙と用紙収容部から送り出す用紙とを搬送し、用紙収容部から送り出され搬送される原稿用紙の画像を読み取り、画像形成装置から出力された用紙ならびに用紙収容部からの原稿用紙および挿入用紙に後処理を施し、用紙収容部から原稿用紙を送り出して読み取らせると共に生成される画像データを通信部を介して画像形成装置に送るスキャン制御、画像形成装置から出力された用紙ならびに用紙収容部からの原稿用紙および挿入用紙に対して後処理を実行させる後処理制御、画像形成装置と制御データの交換を行いつつスキャン制御と後処理制御とのタイミングを制御するタイミング制御の各制御を実行する後処理装置が記載されている。画像形成装置に連結する後処理装置にて、原稿読み取りと、用紙の後処理をできるようにしようとする(特許文献1:請求項1、[0007]参照)。
特開2007-097083号公報
製本する場合、本文部分を画像形成装置で印刷し、予め用意した用紙を排出される印刷物の所望の位置に自動的に挿入できれば、作業者は楽である。例えば、表紙や仕切り紙が別途用意される。従来、印刷物に別途用意した用紙を自動的に追加する(インサートする、差し込む)場合、インサーターが画像形成装置に取り付けられている。追加したい用紙を手作業で付け加えなくてすむ。
インサーターには、インサートしたい用紙がセットされる。インサーターは、連続的に搬送される印刷済用紙の流れに、セットされた用紙を合流させる。インサーターは、用紙を合流させるための機構と搬送路を備える。インサーターを取り付けると、通常、一緒にフィニッシャーの取り付けも必要である。画像形成装置の本体にインサーターが接続され、インサーターの用紙搬送方向下流側に、フィニッシャーが取り付けられる。インサート機能を利用できるようにする場合、装置(システム)の全体の用紙搬送方向の幅が広くなり、広い設置スペースが必要という問題がある。
なお、フィニッシャーがインサーターを含む場合がある。インサート機能がないフィニッシャーに比べ、このようなフィニッシャーは、用紙搬送方向の幅が広くなる。フィニッシャーがインサーターを含む場合でも、装置(システム)の全体での用紙搬送方向の幅が広くなる問題は避けられない。
特許文献1記載の後処理装置は、インサーターの機能を搭載する。そのため、フィニッシャーと画像形成装置本体を組み合わせると、設置に広いスペースが必要となるおそれがある。しかも、特許文献1記載の技術では、高価な後処理装置を取り付けなければ、インサート機能と原稿読み取りを行えないというデメリットがある。特許文献1記載の技術では、上記の問題を解決することはできない。
本発明は上記問題点を鑑み、インサート専用ユニットやフィニッシャーがなくても、用紙をインサートできるようにし、画像形成装置の設置面積を減らす。
本発明に係る画像形成装置は、本体部、画像読取装置、原稿搬送装置を含む。前記画像読取装置は前記本体部の上に設けられる。前記原稿搬送装置は前記画像読取装置の上に設けられる。前記本体部は、画像形成部、用紙搬送部を備える。前記画像形成部は、搬送される印刷用紙に画像を印刷する。前記用紙搬送部は、前記画像形成部と用紙排出口をつなぐ用紙搬送路を含み、前記画像形成部を通過した印刷用紙を前記用紙排出口に向けて搬送する。前記画像読取装置は、ランプ、イメージセンサー、キャリッジ、移動機構、可動搬送ガイド、読取制御部を含む。前記ランプは原稿に光を照射する。前記キャリッジは、前記原稿が反射した光を前記イメージセンサーに導くためのミラーを含む。前記移動機構は、前記キャリッジを移動させる。前記可動搬送ガイドは、前記キャリッジの移動方向である副走査方向において前記キャリッジよりも一方側に設けられる。前記可動搬送ガイドは前記用紙搬送路に向けてインサート紙を導く。前記読取制御部は、前記副走査方向での前記可動搬送ガイドの移動及び位置を制御する。前記原稿搬送装置は、セットトレイ、原稿搬送路、切替ガイドを含む。前記セットトレイは、前記原稿又は前記インサート紙がセットされる。前記原稿搬送路は、前記セットトレイから原稿排出トレイまでをつなぐ。前記切替ガイドは、前記セットトレイからの送りだされた用紙である送出用紙の搬送先を切り替える。前記切替ガイドは、前記送出用紙を前記可動搬送ガイド又は前記原稿排出トレイに導く。前記送出用紙が前記インサート紙のとき、前記読取制御部は、搬送される前記インサート紙が前記可動搬送ガイドに進入する位置に、前記可動搬送ガイドを移動させる。前記送出用紙が前記原稿であり、搬送原稿を読み取るとき、前記キャリッジの位置を前記搬送原稿の読み取る位置にあわせ、前記読取制御部は、読み取りの邪魔にならないように前記可動搬送ガイドを前記副走査方向の前記一方側に退避させる。
本発明によれば、インサート専用ユニットやフィニッシャーがなくても、自動的に印刷用紙の束にインサート紙を差し込むことができる。画像形成装置の設置面積を減らすことができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る原稿搬送装置と画像読取装置の一例を示す図である。 従来の画像形成装置(画像形成システム)の一例を示す図である。 実施形態に係る連結搬送部に関する構成の一例を示す図である。 実施形態に係る可動搬送ガイドのインサート紙を搬送するときの位置の一例を示す図である。 実施形態に係る可動搬送ガイドの搬送原稿を読み取るときの位置の一例を示す図である。 実施形態に係る可動搬送ガイドの原稿台の原稿を読み取るときの位置の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機がインサート紙を搬送するときの処理の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機が原稿を搬送するときの処理の一例を示す図である。 実施形態に係る後処理装置を取り付けた複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る後処理装置の一例を示す図である。
以下、図1~図12を用いて、実施形態に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として、複合機100を例に挙げて説明する。複合機100は印刷用紙を搬送し、印刷する。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1、図2を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1、図2は実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100は、本体部101、原稿搬送装置1、連結搬送部2、画像読取装置3を含む。本体部101の上に画像読取装置3が取り付けられる。画像読取装置3の上に原稿搬送装置1が取り付けられる。
図2に示すように、本体部101は、メイン制御部4、記憶部5、操作パネル6、プリンター部7、エンジン制御部70を含む。
メイン制御部4は印刷や送信のようなジョブでの各部の動作を指示、制御する。メイン制御部4はメイン制御回路40、画像データ生成回路41、画像処理回路42、通信回路部43を含む。メイン制御回路40はジョブに関する処理、演算を行う。例えば、メイン制御回路40はCPUである。画像データ生成回路41は、画像読取装置3のイメージセンサー36が原稿を読み取って出力したアナログ画像信号を処理する。例えば、画像データ生成回路41はA/D変換回路を含む。アナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路41は、原稿画像データを生成する。画像処理回路42は画像処理用の集積回路である。例えば、画像処理回路42はASICである。画像処理回路42は原稿画像データの画像処理を行う。
通信回路部43は通信制御回路と通信メモリーを含む。通信制御回路は通信を制御する。通信メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。通信回路部43はコンピューター200と通信する。例えば、コンピューター200はPCやサーバーである。通信回路部43はコンピューター200からの印刷用データを受信する。受信した印刷用データに基づき、画像処理回路42は画像データを生成する(ラスタライズ処理)。メイン制御部4は生成した画像データに基づく印刷を画像形成部7dに行わせる(プリントジョブ)。
複合機100は、記憶部5として、RAM、ROM、ストレージを含む。ストレージはHDDとSSDのいずれか一方、又は、両方である。記憶部5のプログラムやデータに基づき、メイン制御部4は各部を制御する。
操作パネル6は使用者の設定操作を受け付ける。操作パネル6は表示パネル61、タッチパネル62、及び、ハードキー63を含む。メイン制御部4はメッセージ、設定用画面、操作用画像を表示パネル61に表示させる。例えば、操作用画像はボタン、キー、タブである。タッチパネル62の出力に基づき、メイン制御部4は操作された操作用画像を認識する。ハードキー63はスタートキーやテンキーを含む。タッチパネル62、ハードキー63は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。操作パネル6の出力に基づき、メイン制御部4は設定内容を認識する。
プリンター部7は、給紙部7a、第1用紙搬送部7b、第2用紙搬送部7c(用紙搬送部に相当)、画像形成部7d、定着部7eを含む。エンジン制御部70はエンジン制御回路70a(エンジンCPU)、エンジンメモリー70bを含む。エンジン制御部70は給紙部7a、第1用紙搬送部7b、第2用紙搬送部7c、画像形成部7d、定着部7eの動作を制御する。メイン制御部4の指示に基づき、エンジン制御回路70aは、プリンター部7の動作、印刷用紙の搬送を制御する。エンジンメモリー70bが記憶するプログラムとデータに基づき、エンジン制御回路70aはこれらを制御する。
給紙部7aは用紙カセット71、給紙ローラー72を含む。用紙カセット71は、印刷用紙(印刷に用いる用紙)を収容する。給紙ローラー72は用紙を送り出す。印刷ジョブのとき、エンジン制御回路70aは給紙部7aに用紙を供給させる。図2は、複合機100が2つの給紙部7aを含む例を示す。印刷のとき、エンジン制御部70は、いずれか一方の給紙部7aに用紙を給紙させる。
第1用紙搬送部7bは第1用紙搬送路73を含む。第1用紙搬送路73は、複数のガイド板で形成される。第1用紙搬送路73は給紙部7aから画像形成部7dまでをつなぐ。第1用紙搬送部7bは、第1用紙搬送モーター、第1用紙搬送ローラー対74を含む。第1用紙搬送モーターは第1用紙搬送ローラー対74を回転させる。回転することにより、第1用紙搬送ローラー対74は、用紙を搬送する。印刷ジョブのとき、エンジン制御部70は、供給された印刷用紙を画像形成部7dまで、第1用紙搬送部7bに搬送させる。
第2用紙搬送部7cは第2用紙搬送路75を含む。第2用紙搬送路75は、複数のガイド板で形成される。第2用紙搬送路75は画像形成部7dと用紙排出口102をつなぐ。第2用紙搬送部7cは、第2用紙搬送モーター、第2用紙搬送ローラー対76を含む。第2用紙搬送モーターは第2用紙搬送ローラー対76を回転させる。回転することにより、第2用紙搬送ローラー対76は用紙を搬送する。印刷ジョブのとき、エンジン制御部70は、用紙排出口102に向けて、画像形成部7dを通過した印刷用紙を第2用紙搬送部7cに搬送させる。
図1の例では、用紙排出口102は複合機100の左側面に設けられる。複合機100の左側面、かつ、用紙排出口102の下側に用紙排出トレイ103を設けてもよい。この場合、用紙排出トレイ103は、用紙排出口102から排出される用紙を受け止める。
画像形成部7dは画像(トナー像)を形成する。画像形成部7dは4色分の画像形成ユニット77(77Bk、77Y、77C、77M)、露光装置78、中間転写ユニットを含む。各画像形成ユニット77は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置を含む。エンジン制御部70は、ブラックの画像を画像形成ユニット77Bkに形成させ、イエローの画像を画像形成ユニット77Yに形成させ、シアンの画像を画像形成ユニット77Cに形成させ、マゼンタの画像を画像形成ユニット77Mに形成させる。形成するトナー像の色が異なるが、各画像形成ユニット77Bk~77Mの構成は基本的に同じである。
中間転写ユニットは1次転写ローラー79Bk、79Y、79C、79M、中間転写ベルト710、2次転写ローラー711、中間駆動ローラー712、中間従動ローラー713、714を含む。各ローラーの軸線方向は平行である。中間転写ベルト710は無端状である。中間転写ベルト710は各ローラーにかけ回される。中間転写ベルト710は感光体ドラムからトナー像の1次転写を受ける。各色のトナー像が重畳される。2次転写ローラー711は印刷用紙にトナー像を2次転写する。2次転写ローラー711と中間転写ベルト710のニップがトナー像を印刷用紙にのせる位置である。
2次転写ローラー711を通過した印刷用紙は、定着部7eに進入する。定着部7eはヒーター、定着用ローラーを含む。エンジン制御部70はトナー像が転写された用紙を定着用ローラーに加熱・加圧させる。第2用紙搬送部7cは定着後の印刷用紙を用紙排出口102に向けて送る。
(原稿搬送装置1と画像読取装置3)
次に、図1、図3を用いて、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の一例を説明する。図3は、実施形態に係る原稿搬送装置1と画像読取装置3の一例を示す図である。
原稿搬送装置1は、スリットガラス31(読取位置、送り読取用コンタクトガラス)に向け原稿を搬送する。原稿搬送装置1は、図1の紙面奥側を支点として上下方向に開閉できる。原稿を原稿台32(載置用コンタクトガラス)にセットする場合、使用者は原稿搬送装置1を開閉する。閉じられた原稿搬送装置1は、スリットガラス31及び原稿台32を上方から押さえるカバーとして機能する。
原稿搬送装置1は原稿搬送制御部10を含む。原稿搬送装置1はセットされた用紙の搬送を制御する。例えば、原稿搬送制御部10は、原稿搬送制御回路10a、原稿搬送制御メモリー10bを含む基板である。例えば、原稿搬送制御回路10aはCPUである。原稿搬送制御メモリー10bは、原稿搬送制御に関するプログラムやデータを記憶する。原稿搬送制御回路10aは、原稿搬送制御メモリー10bに記憶されたプログラムやデータを用いて原稿搬送を制御する。
図1に示すように、原稿搬送装置1は、原稿又はインサート紙がセットされるセットトレイ11を含む。また、原稿搬送装置1は、セットトレイ11から原稿排出トレイ12までをつなぐ原稿搬送路13を含む。搬送方向をガイドずるガイド板が複数用いられることにより、原稿搬送路13が形成される。
原稿搬送路13には、原稿搬送方向の上流側から順に、ピックアップローラー14、分離搬送部15、第1原稿搬送ローラー対16a、第2原稿搬送ローラー対16b、第3原稿搬送ローラー対16c、第1切替ガイド17(切替ガイドに相当)、第4原稿搬送ローラー対16d、第2切替ガイド18、原稿排出ローラー対16eが設けられる。第1切替ガイド17と第2切替ガイド18はセットトレイ11から送り出された用紙(送出用紙)の搬送方向を切り替えるためのガイドである。
具体的に、原稿搬送路13のうち、ピックアップローラー14から読取位置(スリットガラス31)までの間に、第1原稿搬送ローラー対16a、第2原稿搬送ローラー対16b、第3原稿搬送ローラー対16c、第1切替ガイド17が設けられる。読取位置から原稿排出口130(原稿排出トレイ12)までの間では、第4原稿搬送ローラー対16d、第2切替ガイド18、原稿排出ローラー対16eが設けられる。
原稿搬送装置1は、原稿給紙モーターM11を含む。原稿給紙モーターM11は、ピックアップローラー14を回転させる。セットトレイ11の用紙を送り出すとき、原稿搬送制御部10は原稿給紙モーターM11を回転させる。これにより、用紙が送り出される。
分離搬送部15は複数のローラーを含む。給紙ベルトが2つのローラーにかけ回される。原稿給紙モーターM11は、送出用紙を下流に送る方向に給紙ベルトを回転させる。原稿給紙モーターM11は、送出用紙をセットトレイ11に送り返す方向に、分離搬送部15の下側のローラーを回転させる。分離搬送部15の下側のローラーは、トルクリミッターと接続される。送出用紙が1枚のとき、下側のローラーは、送出用紙を下流に送る方向に回転する。送出用紙が複数枚のとき(重なっているとき)、下側のローラーは、送出用紙をセットトレイ11に送り返す方向に回転する(重送防止)。
原稿搬送装置1は1又は複数の原稿搬送モーターM12を含む。原稿搬送モーターM12は、第1原稿搬送ローラー対16a、第2原稿搬送ローラー対16b、第3原稿搬送ローラー対16c、第4原稿搬送ローラー対16d、原稿排出ローラー対16eを回転させる。送出用紙を搬送するとき、原稿搬送制御部10は、原稿搬送モーターM12を回転させる。これにより、各ローラーが回転する。
原稿搬送装置1では、原稿をスイッチバックすることができる。例えば、両面読み取りのとき、原稿搬送制御部10は、原稿のスイッチバックを行う。スイッチバックによって、原稿の表と裏が逆転する。スイッチバックのため、原稿搬送装置1は、反転ローラー対19、第2切替ガイド18、第3切替ガイド110、第1反転路111、第2反転路112を含む。
第1反転路111の一端は原稿搬送路13に接続される。具体的に、読取位置を通過した原稿を送る原稿搬送路13の途中に、第1反転路111の一端が接続される。第1反転路111の他端は、反転ローラー対19に接続される。第2反転路112の一端は、反転ローラー対19及び第1反転路111の他端と接続される。第2反転路112の他端は、原稿搬送路13のうち、読取位置及び第1切替ガイド17の上流に接続される。具体的に、第2反転路112の他端は、原稿搬送路13のうち、分離搬送部15と第1原稿搬送ローラー対16aの間に接続される。第1切替ガイド17や読取位置の上流に原稿、インサート紙を送り返すことができる。
第2切替ガイド18は、送出用紙の進行方向を切り替える。第2切替ガイド18の姿勢を変化させるため、第2切替モーターM15が設けられる。送出用紙を原稿排出トレイ12に送る場合、原稿搬送制御部10は、第2切替モーターM15を動作させる。原稿搬送制御部10は、第2切替ガイド18の姿勢を、第1反転路111の入口を閉じ、原稿排出トレイ12への通路を開ける姿勢とする。スイッチバックを行うとき、原稿搬送制御部10は、第2切替モーターM15を動作させる。原稿搬送制御部10は、第2切替ガイド18の姿勢を、原稿排出トレイ12への通路を閉じ、第1反転路111の入口を開く姿勢とする。
反転ローラー対19を回転させるスイッチバックモーターM13が設けられる。スイッチバックモーターM13は正逆の両方向に回転可能である。第1反転路111と第2反転路112の接続位置(分岐位置)には、第3切替ガイド110が設けられる。第3切替ガイド110は、送出用紙の進行方向を切り替える。第3切替ガイド110の姿勢を変化させるため、第3切替モーターM16が設けられる。
スイッチバックを行うとき、まず、原稿搬送制御部10は、原稿をスイッチバックトレイ113に送る方向に、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を正回転させる。スイッチバックトレイ113の奥側に進むように、原稿搬送制御部10は、第3切替モーターM16を動作させる。原稿搬送制御部10は、第3切替ガイド110の姿勢を、第2反転路112の入口を閉じる姿勢とする。
送出用紙が反転ローラー対19を通過しきる前に、原稿搬送制御部10は、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を停止させる。原稿搬送制御部10は、送出用紙の上流側端部が、第1反転路111と第2反転路112の接続位置及び第3切替ガイド110を通過すると、原稿搬送制御部10は、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を停止させる。原稿搬送路13への再合流のため、原稿搬送制御部10は第3切替モーターM16を逆回転させる。具体的に、原稿搬送制御部10は、第3切替ガイド110の姿勢を、第2反転路112の入口を開き、第1反転路111を閉じる姿勢とする。そして、原稿搬送制御部10は、送出用紙をスイッチバックトレイ113から引き出す方向に、スイッチバックモーターM13(反転ローラー対19)を回転させる。送出用紙は、第2反転路112を進み、原稿搬送路13に再合流する。
また、原稿搬送装置1は、セットセンサーS11、タイミングセンサーS12、原稿排出センサーS13を含む。セットセンサーS11はセットトレイ11に設けられる。セットセンサーS11は、例えば、光センサーである。セットセンサーS11の出力に基づき、原稿搬送制御部10はセットトレイ11に用紙があるか否かを認識する。
タイミングセンサーS12は、設置位置(検知域)への送出用紙の到達、通過を検知する。タイミングセンサーS12は、送出用紙が検知域に存在するか否かによって、出力レベルが変化する。タイミングセンサーS12の出力に基づき、原稿搬送制御部10は、送出用紙がタイミングセンサーS12の設置位置に到達したか否か、及び、通過したか否かを認識する。搬送原稿を読み取るとき、原稿搬送制御部10は、先端の設置位置への到達を画像読取装置3に通知する。通知後、所定の時間が経過すると、画像読取装置3(読取制御部30)は、イメージセンサー36に読み取りを開始させる。画像読取装置3(読取制御部30)は、タイミングセンサーS12を用いて、搬送原稿の読み取り開始のタイミングをはかる。また、原稿排出センサーS13の出力に基づき、原稿搬送制御部10は、原稿排出トレイ12への原稿の排出を認識する。
画像読取装置3は、読み取りを制御する読取制御部30を含む。読取制御部30は、読取制御回路30a、読取制御メモリー30bを含む。読取制御回路30aは、例えば、CPUである。読取制御メモリー30bは、原稿読み取りに関するプログラムやデータを記憶する。読取制御メモリー30bに記憶されたプログラムやデータを用いて、読取制御回路30aは原稿の読み取りを制御する。
画像読取装置3の上面には、スリットガラス31と原稿台32(載置読取用コンタクトガラス)が設けられる(図3参照)。また、画像読取装置3は、筐体内に第1キャリッジ3a、第2キャリッジ3b、移動機構、レンズ35、イメージセンサー36(ラインセンサー)を含む。移動機構は両キャリッジを移動させる。画像読取装置3は、移動機構として、ワイヤー33、巻取ドラム34、巻取モーター38を含む。巻取モーター38は巻取ドラム34を回転させる。
ワイヤー33の一端は、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bに接続される。ワイヤー33の他端は巻取ドラム34に接続される。巻取ドラム34を回転させることにより、各キャリッジ及び読取ラインを移動させることができる。読取制御部30は、巻取モーター38を制御する。読取制御部30は、各キャリッジを副走査方向で移動させる。第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bの移動方向は同じである。例えば、第1キャリッジ3aを副走査方向の一方側に移動させれば、第2キャリッジ3bの一方側に移動する。
第1キャリッジ3aにはランプ37と第1ミラー39aが設けられる。第2キャリッジ3bには第2ミラー39bと第3ミラー39cが設けられる(図6~図8参照)。原稿を読み取るジョブのとき、読取制御部30はランプ37を点灯させる。また、読取制御部30は、イメージセンサー36を動作させる。ランプ37は原稿に光を照射する。各ミラーは、原稿の反射光をレンズ35に導く。レンズ35は、反射光を集光し、イメージセンサー36に入射する。イメージセンサー36は、複数画素(各受光素子)を含む。イメージセンサー36は、入射光を光電変換する。イメージセンサー36は1ライン単位のアナログ画像信号の出力を繰り返す。このアナログ画像信号に基づき、画像データ生成回路41が原稿画像データを生成する。
原稿台32上の原稿を読み取るとき、読取制御部30は、巻取ドラム34(巻取モーター38)を回転させる。読取制御部30は副走査方向で各キャリッジを移動させる。なお、ワイヤー33のかけ回し方の違いによって、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bでは、巻取ドラム341回転あたりの移動量に差がある。例えば、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bの移動量(移動速度)の比は、2対1である。複合機100(原稿台32)の左端から右端にむけて、読取ラインの位置が移動する。搬送原稿(スリットガラス31の上を通過する原稿)を読み取るとき、読取制御部30は、巻取モーター38を回転させ、読取ラインの位置をスリットガラス31の範囲内とする。
なお、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bには、ホームポジションが予め定められる。画像読取装置3には、ホームポジションセンサーが設けられる。ホームポジションセンサーの出力に基づき、読取制御部30は、各キャリッジがホームポジションになったことを認識する。例えば、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bのホームポジションのとき、第1キャリッジ3aの読み取り位置はスリットガラス31と原稿台32の間となる。
(インサート機能)
次に、図1、図4、図5を用いて、実施形態に係る複合機100が備えるインサート機能の一例を説明する。図4は、従来の画像形成装置(画像形成システム)の一例を示す図である。図5は、実施形態に係る連結搬送部2に関する構成の一例を示す図である。
インサート機能を画像形成装置で利用できるようにすることがある。インサート機能とは、1束(1部)の印刷物のうちの所望の位置に、予め用意したインサート紙を差し込む機能である。製本作業を簡易化(自動化)することができる。
インサート機能の利用の態様は様々である。例えば、予め色紙を表紙として用意する。インサート機能を用いれば、順次排出される各部の印刷物の先頭に、色紙を自動的に差し込むことができる。また、表紙は予め別の印刷装置で印刷したものでもよい。挿入位置は印刷物の先頭に限られず、印刷物の途中ページに挿入することもできるし、印刷物の最終ページに挿入することもできる。例えば、文集を印刷する場合、予め各個人が絵や文字を描いた紙を、文集内の所望の位置に、自動的に差し込むことができる。印刷物の束への用紙の追加を手作業で行わなくてすむ。
インサート機能を利用できるようにする場合、従来、画像形成装置の本体に、専用オプション装置がとりつけられる。インサート機能を実現するオプション装置は、インサーターと称される。インサーターは、インサートする用紙をセットするトレイ、搬送される印刷済用紙にインサートする用紙を合流させる搬送機構と搬送路を含む。その他、搬送機構を制御するための基板や、画像形成装置とジョイントするための機構を含む。
従来、インサーターを装着する場合、フィニッシャーと呼ばれるオプション装置の追加も必要である。つまり、インサーター機能を使用する場合、インサーターとフィニッシャーの両方の取り付けが必要である。また、インサーターと一体化され、インサート用の機構が組み込まれているフィニッシャーもある。
図4の上側は、画像形成装置の本体に、インサーターとフィニッシャーを取り付けた状態の一例を示す図である。通常、画像形成装置の本体とフィニッシャーの間に、インサーターが取り付けられる。従来、インサーターは、画像形成装置の本体とフィニッシャーの間の搬送経路でインサート紙を合流させる。
図4の下側の図では、インサーター部分を網掛け状態で示している。インサーターの部分を追加するだけでも、比較的大きな設置スペースが必要である。図4に示すように、画像形成装置の本体に、インサーターとフィニッシャーを装着すれば、画像形成装置全体(システム全体)の左右の幅はかなり広くなる。広い設置スペースが必要である。
そこで、複合機100では、原稿搬送装置1のセットトレイ11に、インサート紙をセットできるようにする。少なくとも、図4の下側の図の網掛部分を省くことができる。そして、複合機100に、連結搬送部2と第1切替ガイド17を設ける。第1切替ガイド17は、セットトレイ11からの送出用紙の搬送先を切り替える。具体的に、第1切替ガイド17は、送出用紙を原稿排出トレイ12と連結搬送部2のいずれか一方に導く。
連結搬送部2はインサート用搬送路21を含む。インサート用搬送路21は第1切替ガイド17から第2用紙搬送部7cまでをつなぐ。インサート用搬送路21は画像読取装置3を貫く。連結搬送部2は、送出用紙(インサート紙)を第2用紙搬送路75に合流させる。合流したインサート紙は、用紙排出口102(用紙排出トレイ103)方向に進む。
送出用紙がインサート紙のとき、原稿搬送制御部10は、第1切替モーターM14を動作させ、第1切替ガイド17の姿勢を、原稿搬送路13を閉じる姿勢とする。インサート紙はインサート用搬送路21及び第2用紙搬送路75に沿って送られる。エンジン制御部70は、第2用紙搬送路75に合流した用紙を用紙排出トレイ103に排出する。インサーター、フィニッシャーを設けずに、インサート機能を利用することができる。インサーター、フィニッシャーなしに、複合機100の本体のみで、インサート機能を実現する。
なお、送出用紙が原稿のとき、原稿搬送制御部10は、第1切替モーターM14を動作させ、第1切替ガイド17の姿勢を、インサート用搬送路21を閉じる姿勢とする。この場合、原稿は、原稿排出トレイ12に向けて送られる。第1切替モーターM14は、第1切替ガイド17の回転軸を回転させる。
インサート用搬送路21は、上下方向でインサート紙を搬送する。インサート用搬送路21の上流端は、第1切替ガイド17による分岐地点と接続される。インサート用搬送路21の下流端は、第2用紙搬送路75と接続される。インサート用搬送路21の下流端は、インサート紙が用紙排出方向に向かって第2用紙搬送路75に進入するように、湾曲している。
インサート用搬送路21は、原稿搬送装置1、画像読取装置3、本体部101にまたがる。原稿搬送装置1内のインサート用搬送路21の一部を上部搬送路21aと称し、インサート紙を搬送する搬送路を形成し画像読取装置3を上下方向で貫くガイド板を可動搬送ガイド21bと称し、本体部101内のインサート用搬送路21の一部を下部搬送路21cと称する。複数のガイド板によって、各搬送路が形成される。なお、図1は、インサート紙を搬送するときの位置から可動搬送ガイド21bをずらしている状態を示す。可動搬送ガイド21bの位置あわせの詳細は後述する。
上部搬送路21aの上流端は、原稿搬送路13と接続される。セットトレイ11にセットされたインサート紙を搬送するとき、原稿搬送制御部10は、第1切替ガイド17を制御し、インサート紙を上部搬送路21aに進入させる。原稿搬送制御部10は、原稿搬送モーターM12を回転させる。第3原稿搬送ローラー対16cがインサート紙を上部搬送路21aに送り込む。インサート紙は、上部搬送路21aの上から下の方向へ進む。
可動搬送ガイド21bの上流端では、上端に向かうほど、複合機100の正面からみて左右方向(副走査方向)の幅が広くなっている。つまり、漏斗状である。インサート紙を可動搬送ガイド21bに進入しやすくするためである。可動搬送ガイド21bは、画像読取装置3を上下方向で貫通する。インサート紙は、可動搬送ガイド21bの上から下に進む。
可動搬送ガイド21bは、キャリッジ(第2キャリッジ3b)に取り付けられる。例えば、可動搬送ガイド21bは筒状である。また、可動搬送ガイド21bは、2枚の板を平行に並べたものでもよい。この場合、2枚の板は、板と板の間に隙間ができるように、部材(例えばコ字状の留め具)で固定される。可動搬送ガイド21bの素材は金属板でもよいし、樹脂板でもよい。
下部搬送路21cの上流端でも、上端に向かうほど、複合機100の正面からみて左右方向(副走査方向)の幅が広くなっている。つまり、漏斗状である。インサート紙を下部搬送路21cに進入しやすくするためである。インサート紙は、下部搬送路21cの上から下に向けて進む。
下部搬送路21cには、合流用搬送ローラー対22が設けられる。連結搬送部2は、合流用搬送ローラー対22を回転させる合流用モーターM2を含む。インサート紙の搬送開始から終了までの間、エンジン制御部70は合流用モーターM2を回転させる。これにより、合流用搬送ローラー対22が回転する。インサート紙は、第2用紙搬送路75及び用紙排出口102に向けて搬送される。なお、原稿搬送制御部10又は読取制御部30が合流用モーターM2を制御してもよい。
(原稿搬送装置1を用いるジョブの設定)
実施形態に係る原稿搬送装置1を用いるジョブの設定の一例を説明する。操作パネル6は、実行するジョブの種類の選択を受け付ける。実行するジョブの種類として、原稿搬送装置1を用いるジョブを選ぶことができる。例えば、コピージョブ、保存ファイル印刷ジョブ、送信ジョブ、保存ジョブを選択することができる。コビージョブは読み取った原稿の原稿画像データに基づき印刷するジョブである。保存ファイル印刷ジョブは、記憶部5に不揮発的に記憶されたファイルに基づき印刷するジョブである。送信ジョブは、原稿画像データに基づくファイルを設定された宛先に送信するジョブである。保存ジョブは、原稿画像データに基づくファイルを記憶部5に保存するジョブである。
原稿搬送装置1を用いるジョブについて、操作パネル6は、原稿を読み取るか否か、及び、インサート機能を用いるか(インサート紙を搬送するか)否かの選択を受け付ける。ジョブの実行開始を指示する前に、使用者はこれらの選択を行う。
例えば、操作パネル6は、原稿を読み取って得られた原稿画像データに基づく印刷を行い、かつ、原稿搬送装置1を用いてインサート紙を送る選択を受け付ける(コピージョブ)。原稿搬送装置1を用いて、原稿とインサート紙の両方を搬送するジョブを選ぶことができる。この場合、印刷用紙(原稿の複写物)にインサート紙を自動的に挿入することができる。
操作パネル6は、記憶部5に記憶された文書ファイルに基づく印刷を行い、かつ、原稿搬送装置1を用いてインサート紙を送る選択を受け付ける(保存ファイル印刷ジョブ)。つまり、操作パネル6は、インサート紙を搬送するが原稿は搬送せず、印刷する選択を受け付ける。印刷物(印刷用紙)にインサート紙を自動的に挿入することができる。
一方、コピージョブ、保存ファイル印刷ジョブ、送信ジョブ、保存ジョブにおいて、操作パネル6は、インサート紙を搬送しない選択も受け付ける。この場合、原稿の搬送や読み取りは行われるが、インサート紙は搬送されない。
なお、インサート紙を搬送する(追加する)選択を行った場合、操作パネル6は、インサート紙をインサートする位置の設定を受け付ける。言い換えると、操作パネル6は、インサート紙をどこに合流させるかの設定を受け付ける。原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、設定された位置にインサート紙を差し込む。
例えば、操作パネル6は、インサート紙の追加位置として、印刷用紙の束の1枚目を受け付けてもよい。この場合、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、印刷物の1枚目にインサート紙を追加する。また、操作パネル6は、インサート紙の追加位置として、印刷用紙の束のうちの途中のページを受け付けてもよい。この場合、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、印刷用紙の束のうちの指定されたページの間にインサート紙を追加する。また、操作パネル6は、インサート紙の追加位置として、印刷用紙の束の最後受け付けてもよい。この場合、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、印刷用紙の束の最終ページにインサート紙を追加する。
さらに、インサート紙を搬送する選択がなされたとき、操作パネル6は、スイッチバック(反転)を行うか否かの選択を受け付ける。メイン制御部4は、スイッチバックを行うか否かを選択する画面を表示パネル61に表示させる。複合機100では、印刷用紙はフェイスダウンで用紙排出トレイ103に排出される。フェイスダウンとは、印刷面が下向きであることを意味する。一方、原稿は、セットしたもののうち上位のものから順番に送り出される。セットした原稿の上側の面が読み取られる。原稿にあわせて、使用者は、上向き(フェイスアップ)でインサート紙をセットトレイ11にセットすると考えられる。この場合、インサート紙はフェイスアップで搬送される。表裏の区別のないインサート紙を用いる場合には問題がない。表裏があるインサート紙を用いる場合、ファイスアップでインサート紙を搬送すると、フェイスダウンで排出された印刷用紙とインサート紙の表裏が一致しない。そこで、複合機100では、インサート紙を搬送する場合、原稿搬送装置1でスイッチバックするか否かを選択できるようにする。
(各キャリッジと可動搬送ガイド21bの移動)
次に、図6~図8を用いて、実施形態に係る各キャリッジと可動搬送ガイド21bの移動の一例を説明する。図6は、実施形態に係る可動搬送ガイド21bのインサート紙を搬送するときの位置の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る可動搬送ガイド21bの搬送原稿を読み取るときの位置の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る可動搬送ガイド21bの原稿台32の原稿を読み取るときの位置の一例を示す図である。
まず、図6~図8を用いて、実施形態に係る複合機100(画像読取装置3)での各キャリッジと可動搬送ガイド21bの位置関係を説明する。
まず、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bの移動方向(副走査方向)において、可動搬送ガイド21bは、キャリッジよりも一方側に設けられる。図1、図6~図8の例では、一方側は、複合機100を正面から視たときの左側である。なお、他方側は、複合機100を正面から視たときの右側となる。
インサート紙の搬送ガイドを固定した場合、第2キャリッジ3bの移動範囲の一方側の端は固定した搬送ガイドよりも他方側となる。固定した搬送ガイドを設置することにより、画像読取装置3の副走査方向のサイズ(幅)が従来よりも大きくなる(広くなる)可能性がある。つまり、インサート機能を使用可能とする場合、画像読取装置3及び画像形成装置が大型化する可能性がある。
そこで、複合機100では、搬送ガイドを動かす(可動搬送ガイド21b)。インサート紙を搬送するときと搬送原稿を読み取るときで可動搬送ガイド21bの位置を変える。読み取りの邪魔にならないように、可動搬送ガイド21bを退避させる。画像読取装置3の副走査方向のサイズが大きくならないように、スリットガラス31及び上部搬送路21aのあたりの空間(画像読取装置3の左側の空間)を有効活用する。
図6は、インサート紙を搬送するときの可動搬送ガイド21bの位置の一例を示す。セットトレイ11にセットされたインサート紙を搬送するとき(送出用紙がインサート紙のとき)、読取制御部30は、インサート紙が可動搬送ガイド21bに進入する位置に、可動搬送ガイド21b(第2キャリッジ3b)を移動させる。具体的に、読取制御部30は、上部搬送路21aの下端と、可動搬送ガイド21bの上端と、を正対させる。つまり、読取制御部30は、各キャリッジと可動搬送ガイド21bを、予め定められたインサート紙搬送時位置にあわせる。読取制御部30は、可動搬送ガイド21bを適切な位置に移動させる。これにより、インサート紙は、可動搬送ガイド21bに進入する。図6の破線矢印は、インサート紙の搬送経路の一例を示す。
可動搬送ガイド21b及び各キャリッジを移動させるとき、読取制御部30は、巻取モーター38を回転させる。巻取モーター38は、例えば、ステッピングモーターである。巻取モーター38に入力するパルス信号(クロック信号)の数を制御することにより、読取制御部30は、精度よく各キャリッジ及び可動搬送ガイド21bの位置を制御できる。
なお、可動搬送ガイド21bのインサート紙搬送時位置は、搬送原稿の読取時よりも、副走査方向の他方側(副走査方向の右方向)となる。また、各キャリッジのインサート紙搬送時位置は、可動搬送ガイド21bよりも、副走査方向で他方側となる。各キャリッジのインサート紙搬送時位置は、搬送原稿の読取時よりも、副走査方向の他方側(右側)となる。
図7は、原稿を搬送するときの可動搬送ガイド21bの位置の一例を示す。セットトレイ11にセットされた原稿を搬送するとき(送出用紙が原稿のとき)、読取制御部30は、スリットガラス31を読み取る位置に各キャリッジを移動させる。つまり、読取制御部30は、各キャリッジと可動搬送ガイド21bを、予め定められた搬送原稿読取時位置にあわせる。図7の破線矢印は、原稿の搬送経路の一例を示す。
各キャリッジの搬送原稿読取時位置は、各キャリッジがスリットガラス31を読み取る位置である。各キャリッジの搬送原稿読取時位置は、インサート紙を搬送するときよりも、一方側の位置となる。また、可動搬送ガイド21bは、第2キャリッジ3bに取り付けられ、固定される。そのため、可動搬送ガイド21bの搬送原稿読取時位置は、インサート紙を搬送するときよりも一方側に寄った位置となる。なお、搬送原稿読取時位置では、インサート紙を搬送することはできない。
原稿を搬送するとき、読取制御部30は、可動搬送ガイド21b及び各キャリッジを適切な位置に移動させる。読取制御部30は、可動搬送ガイド21bを、副走査方向の一方側に押しやる。できるだけ画像読取装置3を小型化するため、搬送原稿を読み取る場合、読取制御部30は、移動範囲のうちの最も一方側の端に、可動搬送ガイド21bを移動させてもよい。このように、インサート紙用の搬送ガイドを移動可能とすることで、画像読取装置3及び複合機100のサイズを抑えることができる。
図8は、原稿台32を用いた読み取りの一例を示す図である。原稿台32の原稿を読み取るとき、読取制御部30は、読取ラインの位置が原稿台32の一方側の端(左端)と重なる位置に、各キャリッジの位置をあわせる。このとき、第1キャリッジ3aは、原稿台32の一方側の端の下に位置する。続いて、読取制御部30は、第1キャリッジ3aと第2キャリッジ3bを副走査方向の他方側に移動させる。読取制御部30は、1ラインの読取周期の間に、1ライン(1ドット)の距離だけ、第1キャリッジ3aを移動させる。
なお、図8に示すように、原稿搬送装置1は、開閉用回転軸114を設けてもよい。開閉用回転軸114によって、原稿搬送装置1の一部を開けられるようにしてもよい。図8において、原稿搬送装置1で開けられるようにする部分(開閉ハッチ部115)を2点鎖線で囲っている。開閉ハッチ部115を開けることにより、原稿搬送路13を露出させることができる。原稿やインサート紙のジャムが生じたとき、開閉ハッチ部115が開け、詰まった用紙を除去することができる。開閉ハッチ部115には、ピックアップローラー14、分離搬送部15の一部、第1原稿搬送ローラー対16aの一部、第2原稿搬送ローラー対16bの一部、第3原稿搬送ローラー対16cの一部が含まれる。
(インサート紙を搬送するときの処理)
次に、図9を用いて、実施形態に係る複合機100がインサート紙を搬送するときの処理の一例を説明する。図9は、実施形態に係る複合機100がインサート紙を搬送するときの処理の一例を示す図である。
読取制御部30は、可動搬送ガイド21b、第1キャリッジ3a、及び、第2キャリッジ3bを移動する(ステップ♯11)。そして、読取制御部30は、インサート紙が進入する位置に、可動搬送ガイド21bを停止させる(ステップ♯12)。さらに、原稿搬送制御部10は、第1切替ガイド17の角度を、インサート紙が連結搬送部2に進入する角度とする(ステップ♯13)。
なお、1度、スイッチバックを行う設定がなされているとき、原稿搬送制御部10は、スイッチバックしてから、インサート紙を連結搬送部2に進入させる。この場合、最初は、原稿搬送制御部10は、インサート紙が反転ローラー対19に向かう角度で、第1切替ガイド17の姿勢を維持する。スイッチバックによって、インサート紙が原稿搬送路13に再合流すると、原稿搬送制御部10は、インサート紙が連結搬送部2に進入するように、第1切替ガイド17の姿勢を変更する。
そして、エンジン制御部70は印刷を開始する(ステップ♯14)。具体的に、エンジン制御部70は、印刷用紙の給紙を給紙部7aに開始させ、用紙搬送を各用紙搬送部に開始させ、トナー像の形成を画像形成部7dに開始させ、定着を定着部7eに開始させる。
また、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、インサート紙の給紙、搬送を開始する(ステップ♯15)。原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、設定された位置にインサート紙を合流させる。エンジン制御部70は、インサート紙の挿入位置の前後の用紙の紙間を調整しつつ、印刷用紙の給紙と搬送を行う。第2用紙搬送路75に合流したとき、インサート紙と印刷用紙がぶつからないように、エンジン制御部70は印刷用紙の紙間を広げる。例えば、エンジン制御部70は、インサート紙の挿入位置の前の用紙の給紙後、インサート紙の合流が完了するまで、挿入位置の後の用紙の給紙を給紙部7aに開始させない。
エンジン制御部70は、印刷用紙の給紙、搬送、印刷、排出を最後のページまで続ける。原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、設定された位置にインサート紙を合流させる。やがて、インサート紙を合流させる印刷ジョブが完了する(エンド)。
なお、インサート紙を搬送するジョブとしては、原稿とインサート紙を搬送する設定がなされたコピージョブがある。このジョブでは、原稿搬送制御部10は、最初に全ての原稿を搬送し、読取制御部30は全ての原稿の読み取りをイメージセンサー36に行わせる。原稿の読み取り完了後、インサート紙がセットされる。そして、原稿画像データに基づく印刷と、インサート紙の搬送が開始される。
このジョブでは、原稿の搬送と読取が完了すると、原稿搬送制御部10と読取制御部30のいずれかは、セットトレイ11へのインサート紙のセットを求めるメッセージを表示パネル61に表示させてもよい。これにより、インサート紙のセット忘れを防ぐことができる。メッセージの表示後、操作パネル6はインサート紙の搬送と印刷の開始指示を受け付ける。操作パネル6がこの開始指示を受け付けると、原稿搬送制御部10とエンジン制御部70は、印刷用紙及びインサート紙の給紙、搬送を開始する。
(原稿を搬送するときの処理)
次に、図10を用いて、実施形態に係る複合機100が原稿を搬送するときの処理の一例を説明する。図10は、実施形態に係る複合機100が原稿を搬送するときの処理の一例を示す図である。
読取制御部30は、可動搬送ガイド21b、第1キャリッジ3a、及び、第2キャリッジ3bを移動する(ステップ♯21)。そして、読取制御部30は、スリットガラス31の下に第1キャリッジ3aを停止させる(ステップ♯22)。つまり、読取制御部30は、読取ラインの位置を、スリットガラス31を通過する原稿を読み取る位置とする。原稿搬送制御部10は、第1切替ガイド17の角度を、原稿がスリットガラス31及び原稿排出トレイ12に向かう角度とする(ステップ♯23)。
そして、原稿搬送制御部10は原稿の給紙と搬送を開始する(ステップ♯24)。具体的に、原稿搬送制御部10は、原稿給紙モーターM11と原稿搬送モーターM12の回転を開始する。また、読取制御部30は、イメージセンサー36に原稿の読み取りを開始させる(ステップ♯25)。読取制御部30はランプ37を点灯させ、イメージセンサー36に読み取りを行わせる。
原稿搬送制御部10はセットされた原稿がなくなるまで、原稿の給紙と搬送を続ける。読取制御部30は、各原稿をイメージセンサー36に読み取らせる。やがて、全ての原稿の読み取りが完了する(エンド)。
(後処理装置8)
次に、図11、図12を用いて、実施形態に係る後処理装置8の一例を説明する。図11は、実施形態に係る後処理装置8を取り付けた複合機100の一例を示す図である。図12は、実施形態に係る後処理装置8の一例を示す図である。
複合機100には、後処理装置8を取り付けることができる。なお、後処理装置8を取り付ける場合、用紙排出トレイ103は取り外される。図11は、複合機100の左側面に後処理装置8を取り付けた状態の一例を示す。複合機100では、複合機100の本体のみでインサート機能が実現される。そのため、インサート機能を実現する機構を後処理装置8に設ける必要がない。そのため、従来よりも、インサート機能を利用できるようにする場合に、後処理装置8を取り付けた複合機100の左右方向の幅を狭くすることができる。設置スペースを狭めることができる。
複合機100の用紙排出口102から排出される印刷用紙やインサート紙は、後処理装置8に進入する。後処理装置8は、印刷用紙とインサート紙に穿孔処理、綴じ処理、折り処理などの後処理を行える。図12に示すように、後処理装置8は、パンチ処理装置81、ステープル処理装置82、及び、折り処理装置83を含む。パンチ処理装置81は、穿孔処理(穴あけ)を行える。ステープル処理装置82は、スタックされた複数枚の用紙をステープルで綴じる。折り処理装置83は製本のために用紙を折る処理を行える。
後処理装置8は、用紙搬入口84、第1後処理搬送部85、メイン排出口86、第1排出トレイ87、サブ排出口88、第2排出トレイ89、退避ドラム810を含む。用紙搬入口84には、複合機100の用紙排出口102から排出された用紙が搬入される。第1後処理搬送部85は、第1後処理搬送路85aを含む。第1後処理搬送路85aは、用紙搬入口84と第1排出トレイ87をつなぐ。第1後処理搬送路85aには、複数の搬送用のローラーや、搬送方向を切り替えるための切り換え部材が設けられる。
また、後処理装置8は、後処理制御部80を含む。後処理制御部80は制御回路やメモリーを含む基板である。後処理制御部80は、搬送用のローラーを回転させるモーターと、切り換え部材を動かすモーターを制御する。つまり、後処理制御部80は、後処理装置8内の各モーターを制御する。また、後処理制御部80は、パンチ処理装置81、ステープル処理装置82、及び、折り処理装置83の動作も制御する。
第1排出トレイ87はメイン排出口86から排出された印刷用紙又はインサート紙を受ける。第2排出トレイ89はサブ排出口88から排出された印刷用紙又はインサート紙を受ける。
第2後処理搬送路85bの上流端が第1後処理搬送路85aに接続される。印刷用紙とインサート紙の搬送経路を分岐することができる。第2後処理搬送路85bの下流端はサブ排出口88に接続される。また、折り処理装置83に向かう搬送路の上流端も第1後処理搬送路85aに接続される。印刷用紙とインサート紙を折り処理装置83に送ることもできる。
印刷用紙、インサート紙が機内に搬入されると、後処理制御部80は、第1後処理ローラー対810を回転させる。第1後処理ローラー対810は、用紙搬入口84から搬入された印刷用紙やインサート紙を下流に送る。第1後処理搬送路85aの下流端には、印刷用紙やインサート紙を第1排出トレイ87へ送り出すメイン排出ローラー対811が設けられる。印刷用紙やインサート紙をステープル処理装置82に送ることもできる。第1排出トレイ87は、ステープル処理装置82が綴じ処理をした用紙束を受ける。なお、ステープルしない、または、穿孔処理のみを施した用紙が、第1排出トレイ87に排出されてもよい。第2後処理搬送路85bには、印刷用紙を第2排出トレイ89へ送り出すサブ排出ローラー対812が設けられている。主に後処理しない、又は、穿孔処理のみを行う印刷用紙やインサート紙が第2排出トレイ89に排出される。
パンチ処理装置81は、用紙搬入口84と第1後処理ローラー対810との間に配置される。操作パネル6で穿孔処理の実行が設定されている場合、パンチ処理装置81は、第1後処理搬送路85aを搬送される用紙に対して、穿孔処理を行う。
ステープル処理装置82は、第1後処理搬送路85aの下流側、かつ下方に配置される。操作パネル6でステープル処理の実行が設定された場合、ステープル処理装置82は、複数枚の用紙(印刷用紙やインサート紙)をスタックする。ステープルユニットは、スタックされた用紙束をステープルで綴じる。
複数部の用紙束に連続して綴じ処理を施す場合、後処理制御部80は、次の用紙束の1枚目の用紙を退避ドラム810に退避させる。退避ドラム810は、次の用紙束の1枚目の用紙を、外周面に沿って一周させ、2枚目の用紙と重ね合せて状態でステープル処理装置82に送る。
操作パネル6で折り処理の実行が設定されている場合、後処理制御部80は、折り処理装置83に印刷用紙やインサート紙を送る。折り処理装置83は、複数枚の用紙(用紙束)を折る。例えば、折り処理装置83は、用紙束を2つ折りする。そして、折り処理装置83は、折った用紙束を機外に排出する。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、本体部101、画像読取装置3、原稿搬送装置1を含む。画像読取装置3は本体部101の上に設けられる。原稿搬送装置1は画像読取装置3の上に設けられる。本体部101は、画像形成部7d、用紙搬送部(第2用紙搬送部7c)を備える。画像形成部7dは、搬送される印刷用紙に画像を印刷する。用紙搬送部は、画像形成部7dと用紙排出口102をつなぐ用紙搬送路(第2用紙搬送路75)を含み、画像形成部7dを通過した印刷用紙を用紙排出口102に向けて搬送する。画像読取装置3は、ランプ37、イメージセンサー36、キャリッジ(第1キャリッジ3a及び第2キャリッジ3b)、移動機構(巻取モーター38、巻取ドラム34、ワイヤー33)、可動搬送ガイド21b、読取制御部30を含む。ランプ37は原稿に光を照射する。キャリッジは、原稿が反射した光をイメージセンサー36に導くためのミラーを含む。移動機構は、キャリッジを移動させる。可動搬送ガイド21bは、キャリッジの移動方向である副走査方向においてキャリッジよりも一方側に設けられる。可動搬送ガイド21bは用紙搬送路に向けてインサート紙を導く。読取制御部30は、副走査方向での可動搬送ガイド21bの移動及び位置を制御する。原稿搬送装置1は、セットトレイ11、原稿搬送路13、切替ガイド(第1切替ガイド17)を含む。セットトレイ11は、原稿又はインサート紙がセットされる。原稿搬送路13は、セットトレイ11から原稿排出トレイ12までをつなぐ。切替ガイドは、セットトレイ11からの送りだされた用紙である送出用紙の搬送先を切り替える。切替ガイドは、送出用紙を可動搬送ガイド21b又は原稿排出トレイ12に導く。送出用紙がインサート紙のとき、読取制御部30は、搬送されるインサート紙が可動搬送ガイド21bに進入する位置に、可動搬送ガイド21bを移動させる。送出用紙が原稿であり、搬送原稿を読み取るとき、キャリッジの位置を搬送原稿の読み取る位置にあわせ、読取制御部30は、読み取りの邪魔にならないように可動搬送ガイド21bを副走査方向の一方側に退避させる。
画像形成装置の本体上部の原稿搬送装置1にインサート紙をセットすることができる。画像形成装置本体でインサート紙を搬送し、印刷用紙の流れにインサート紙を合流させることができる。画像形成装置の本体のみで、印刷済用紙と印刷済用紙の間に、インサート紙を差し込むことができる。従来のように、インサート機能を用いるために、画像形成装置の本体にインサート専用ユニットやフィニッシャーを装着しなくてもよい。インサート機能を利用する場合、画像形成装置(システム)の設置に要する面積を従来よりも減らすことができる。
ここで、原稿搬送装置1から搬送したインサート紙を用紙搬送路(第2用紙搬送路75)に合流させる場合、単純に、インサート紙を搬送する搬送ユニットを画像読取装置3に付加することが考えられる。この場合、位置が固定されたインサート用搬送ガイドが画像読取装置3に設けられる。そうすると、当該搬送ユニット分、画像読取装置3のキャリッジの移動方向の長さを、長くしなければならない。画像形成装置及び画像読取装置3のキャリッジの移動方向(副走査方向)の長さ(左右幅)が広くなる。
複合機100では、画像読取装置3に可動搬送ガイド21bを設ける。可動搬送ガイド21bはキャリッジの移動方向で移動可能である。搬送原稿を読み取るとき、キャリッジの移動及び原稿の読み取りの邪魔にならないように、可動搬送ガイド21bを退避させることができる。一方、インサート紙を搬送する場合には、可動搬送ガイド21bによるインサート紙の搬送の邪魔にならないように、キャリッジを退避させることができる。
副走査方向で搬送ガイドを移動可能なので、搬送ガイドを固定する場合に比べ、スペースを有効活用することができる。画像形成装置及び画像読取装置3の副走査方向の幅を広げずに、原稿を読み取り、かつ、インサート紙を本体部101に送ることができる。画像形成装置及び画像読取装置3を大型化せずに、インサート機能を利用することができる。
搬送原稿を読み取るとき、読取制御部30は、キャリッジ(第1キャリッジ3a及び第2キャリッジ3b)を、インサート紙を搬送するときよりも一方側に配置し、また、可動搬送ガイド21bを、インサート紙を搬送できない位置、かつ、インサート紙を搬送するときよりも一方側に移動させる。インサート紙を搬送するとき、読取制御部30は、可動搬送ガイド21bを、搬送原稿を読み取るときよりも副走査方向の他方側に移動させ、かつ、キャリッジを、搬送原稿を読み取るときよりも、他方側移動させる。搬送原稿の読取位置と、インサート紙の搬送経路を近づけることができる。これらの位置が近づけられるので、画像形成装置及び画像読取装置3の大型化を防ぐことができる。搬送原稿の読取位置とインサート紙の搬送経路が近くても、原稿とインサート紙を問題なく搬送することができる。
可動搬送ガイド21bは、キャリッジ(第2キャリッジ3b)に取り付けられている。可動搬送ガイド21bを第2キャリッジ3bに取り付けるので、可動搬送ガイド21bの移動に各キャリッジの駆動源を用いることができる。可動搬送ガイド21bを移動させるための駆動源を新たに設けなくてもよい。画像形成装置の製造コスト上昇を抑えることができる。また、各キャリッジと可動搬送ガイド21bの位置を合わせるのに、1つの駆動源だけを制御すればよい。キャリッジ用の駆動源と可動搬送ガイド21b用の駆動源を設ける場合に比べ、位置合わせの処理が簡易となる。
搬送原稿を読み取る場合、読取制御部30は、移動範囲のうちの最も一方側の端に、可動搬送ガイド21bを移動させる。キャリッジの移動方向での画像形成装置の幅をできるだけ小さくすることができる。
可動搬送ガイド21bは、上下方向にインサート紙をガイドする。原稿搬送装置1から送られてきたインサート紙を、最短距離で本体部101に進入させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記の実施形態の説明では、セットトレイ11が1つである例を説明した。また、1つのセットトレイ11に原稿とインサート紙を順番にセットする例を説明した。しかし、原稿搬送装置1は、複数のセットトレイ11を備えてもよい。この場合、各セットトレイ11ごとに、ピックアップローラー14が設けられる。そして、いずれか1つのセットトレイ11に原稿をセットし、もう1つのセットトレイ11には、インサート紙がセットされる。原稿を搬送する場合、原稿搬送制御部10は、原稿がセットされたセットトレイ11のピックアップローラー14を動作させ、原稿を送り出す。インサート紙を搬送する場合、原稿搬送制御部10は、インサート用紙がセットされたセットトレイ11のピックアップローラー14を動作させ、インサート紙を送り出す。
また、上記の実施形態の説明では、第2キャリッジ3bに可動搬送ガイド21bを取り付ける例を説明した。しかし、第2キャリッジ3bと可動搬送ガイド21bを別体とし、可動搬送ガイド21bを移動させる機構を別途設けてもよい。この場合、可動搬送ガイド21bの移動は、モーターを用いて自動で行ってもよい。また、バーを用いて、手動で可動搬送ガイド21bを移動できるようにしてもよい。
本発明はインサート紙を印刷用紙に合流させる画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 101 本体部
102 用紙排出口 1 原稿搬送装置
11 セットトレイ 12 原稿排出トレイ
13 原稿搬送路 17 第1切替ガイド(切替ガイド)
2 連結搬送部 21b 可動搬送ガイド
3 画像読取装置 3a 第1キャリッジ(キャリッジ)
3b 第2キャリッジ(キャリッジ) 30 読取制御部
33 ワイヤー(移動機構) 34 巻取ドラム(移動機構)
36 イメージセンサー 37 ランプ
38 巻取モーター(移動機構) 39a 第1ミラー(ミラー)
39b 第2ミラー(ミラー) 39c 第3ミラー(ミラー)
7d 画像形成部 7c 第2用紙搬送部(用紙搬送部)
75 第2用紙搬送路(用紙搬送路)

Claims (5)

  1. 本体部と、
    前記本体部の上に設けられた画像読取装置と、
    前記画像読取装置の上に設けられた原稿搬送装置と、
    前記本体部は、
    搬送される印刷用紙に画像を印刷する画像形成部と、
    前記画像形成部と用紙排出口をつなぐ用紙搬送路を含み、前記画像形成部を通過した印刷用紙を前記用紙排出口に向けて搬送する用紙搬送部と、を備え、
    前記画像読取装置は、
    原稿に光を照射するランプと、
    イメージセンサーと、
    前記原稿が反射した光を前記イメージセンサーに導くためのミラーを含むキャリッジと、
    前記キャリッジを移動させる移動機構と、
    前記キャリッジの移動方向である副走査方向において前記キャリッジよりも一方側に設けられ、前記用紙搬送路に向けてインサート紙を導く可動搬送ガイドと、
    前記副走査方向での前記可動搬送ガイドの移動及び位置を制御する読取制御部と、を備え、
    前記原稿搬送装置は、
    前記原稿又は前記インサート紙がセットされるセットトレイと、
    前記セットトレイから原稿排出トレイまでをつなぐ原稿搬送路と、
    前記セットトレイからの送りだされた用紙である送出用紙の搬送先を切り替え、前記送出用紙を前記可動搬送ガイド又は前記原稿排出トレイに導く切替ガイドと、を含み、
    前記読取制御部は、
    前記送出用紙が前記インサート紙のとき、搬送される前記インサート紙が前記可動搬送ガイドに進入する位置に、前記可動搬送ガイドを移動させ、
    前記送出用紙が前記原稿であり、搬送原稿を読み取るとき、前記キャリッジの位置を前記搬送原稿の読み取る位置にあわせ、読み取りの邪魔にならないように前記可動搬送ガイドを前記副走査方向の前記一方側に退避させる特徴とする画像形成装置。
  2. 前記読取制御部は、
    前記搬送原稿を読み取るとき、前記キャリッジを前記インサート紙を搬送するときよりも前記一方側に配置し、また、前記可動搬送ガイドを、前記インサート紙を搬送できない位置、かつ、前記インサート紙を搬送するときよりも前記一方側に移動させ、
    前記インサート紙を搬送するとき、前記可動搬送ガイドを、前記搬送原稿を読み取るときよりも前記副走査方向の他方側に移動させ、かつ、前記キャリッジを、前記搬送原稿を読み取るときよりも、前記他方側移動させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記可動搬送ガイドは、前記キャリッジに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送原稿を読み取る場合、
    前記読取制御部は、移動範囲のうちの最も前記一方側の端に、前記可動搬送ガイドを移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記可動搬送ガイドは、上下方向に前記インサート紙をガイドすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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