JP3927923B2 - シート厚み測定方法およびその装置ならびにシート処理装置 - Google Patents

シート厚み測定方法およびその装置ならびにシート処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送中におけるシートの厚みを測定するシート厚み測定方法およびその装置ならびにこのシート厚み測定装置が組み込まれたシート処理装置に関する。
【0002】
【背景技術または従来の技術】
プリンタや複写機などの画像形成装置によって画像が形成されたプリント媒体に対し、折り,ソート,とじ,製本などの後処理を行う場合、折り装置やソータあるいはフィニッシャなどのシート処理装置が画像形成装置の排紙部分に連結される。例えば、複写機などにおいては、表紙モードや合紙モードなどの製本モードが設定され、これらの製本モードでは、用紙の先頭ページ,最終ページまたは途中ページに特殊用紙を採用することが可能である。これらの特殊用紙は複写機に設けられた用紙カセットから供給されるようになっており、通常、このような特殊用紙を含む用紙束に対し、複写機に付設されたフィニッシャにて折り処理やとじ処理などの後処理が施されて製本化される。
【0003】
通常の複写用紙と異なる紙質や厚みを持つ特殊用紙を用紙カセットから供給する場合、画像が形成される複写用紙と同じ搬送路を通って給紙されるが、この搬送路の途中には複写用紙に転写されたトナーを定着するための定着部が配置されているため、特殊用紙も複写用紙と同様に定着部を通過させる必要がある。このため、特殊用紙としてカラー画像がプリントされたものでは、この特殊用紙が定着部を通過する際に加熱されて色材が熱影響を受け、画像の品位が損なわれてしまう場合がある。特に、特殊用紙としてカラー複写用紙を用いた場合には、このカラー複写用紙の表面に塗布されているオイルなどが搬送路やローラなどに付着し、複写用紙に対する搬送の信頼性を著しく低下させてしまうことがあった。
【0004】
このような不具合を防止するため、特殊用紙を複写機側からではなく、フィニッシャに設けた特殊用紙フィーダから供給することにより、特殊用紙に形成された画像の品位の低下を防止すると同時に複写機内での複写用紙の搬送に関する信頼性を確保したものが、例えば特許文献1,特許文献2,特許文献3などで提案されている。これらの特許公開公報に記載された装置においては、まず特殊用紙フィーダから表紙となる特殊用紙をフィニッシャの中間トレイに搬送し、次いで複写機から排紙される複写済みの複写用紙をフィニッシャ内の中間トレイに搬送する。この場合、複写機から排紙される複写済みの複写用紙は、先頭ページから順に画像形成面が下向きとなったフェイスダウンの形態で搬送され、中間トレイ上では表紙と複写用紙とを反転して整合させた状態で積載される。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−180894号公報
【0006】
【特許文献2】
特開昭60−191932号公報
【0007】
【特許文献3】
特開昭60−204564号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
複写機などの従来の画像形成装置においては、この画像形成装置の給紙カセットから給紙されるシートが重送、つまり2枚以上少なくとも部分的に重なり合った状態で搬送される場合、搬送方向に沿ったシートの長さが通常よりも長尺化した状態となるため、画像形成装置自体がこれをジャムとして検出し、装置の運転を停止するようになっている。しかしながら、複数枚のシートが完全に重なり合って重送される場合には、これをジャムとして検出することができないので、排紙される用紙束中にプリントされていない無駄なシートが挿入されてしまう不具合を生ずる。同様に、フィニッシャに設けられた特殊用紙フィーダから給紙される特殊用紙に重送が発生すると、その後の用紙束全ての積載順序がずれてしまい、不良用紙束が形成されてしまう。
【0009】
従来の画像形成装置においては、上述したようなシートの重送状態が生ずるため、表紙モードや合紙モードなどの製本モードを利用して製本化する場合、従来ではユーザが常に装置の動作を監視している必要があり、時間的および精神的負担が非常に大きなものとなる。
【0010】
従って、搬送路内を移動するシートの厚みを測定して重送状態にあるか否かを把握することは、正常なシートの搬送や後処理がなされているか否かを推測する上で極めて有効である。
【0011】
【発明の目的】
本発明の第1の目的は、搬送中のシートの厚みを正確に測定することが可能なシート厚み測定方法およびその装置を提供することにある。
【0012】
本発明の第2の目的は、このようなシート厚み測定装置が組み込まれたシート処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態は、磁界の大きさを検出してこれを出力する磁界センサに対して離れた待機位置に可動磁性体を位置させるステップと、厚みが測定されるシートを磁界センサと待機位置にある可動磁性体との間に供給してここを通過させるステップと、磁界センサと可動磁性体との間を通過するシートに対して可動磁性体をその待機位置から磁界センサ側に移動させ、可動磁性体がシートに当接するように付勢するステップと、磁界センサとこの磁界センサ側に移動した可動磁性体とでシートを挟んだ状態で磁界センサによりシートの厚みに対応した磁界の大きさを検出するステップと、この磁界の大きさを検出した後に可動磁性体をシートに対して非接触状態となる待機位置に移動させるステップとを具え、磁界センサによる磁界の大きさを検出するステップは、可動磁性体が磁界センサ側に移動してシートに当接してから所定時間経過後に行われることを特徴とするシート厚み測定方法にある。
【0014】
本発明の第2の形態は、シートの厚みに対応する磁界の大きさを検出してこれを出力する磁界センサと、この磁界センサに近接してシートに当接するように付勢された可動磁性体と、この可動磁性体をこれが前記磁界センサから離れてシートに当接しない待機位置に移動させる移動手段と、この移動手段の作動を制御する制御手段と、前記磁界センサと前記可動磁性体との間をシートが通過するようにシートを搬送するシート搬送手段と、前記磁界センサと前記可動磁性体との間を通過するシートの厚みを測定するか否かを選択する選択手段とを具え、前記制御手段は、この選択手段による選択結果に基づいて前記移動手段の作動を制御することを特徴とするシート厚み測定装置にある。
【0015】
本発明によると、可動磁性体に対する付勢力に抗し、制御手段が移動手段を作動して磁界センサに対して離れた待機位置に可動磁性体を位置させる。シート搬送手段は、厚みが測定されるシートを磁界センサと待機位置にある可動磁性体との間に供給してここを通過させる。制御装置が移動手段の作動を停止することにより、可動磁性体は磁界センサと待機位置にある可動磁性体との間を通過するシートに対してその待機位置から磁界センサ側に移動してシートに当接する。このようにして、磁界センサとこの磁界センサ側に付勢された可動磁性体とでシートを挟み、この状態にて磁界センサによりシートの厚みに対応した磁界の大きさを検出する。しかる後、制御手段が移動手段を再び作動して可動磁性体をシートに対して非接触状態となる待機位置に移動する。
【0016】
本発明の第3の形態は、シートを処理するためのシート処理装置であって、本発明の第2の形態によるシート厚み測定装置を具え、このシート厚み測定装置のシート搬送手段がシートを処理するための搬送手段の一部を構成していることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第2の形態によるシート厚み測定装置において、磁界センサよりもシートの搬送方向上流側に配されてシートの有無を検出するシート検出センサをさらに具え、制御手段は、このシート検出センサによる検出結果に基づいて移動手段の作動を制御するものであってよい。この場合、制御装置は、シート検出センサがシートのないことを検出した場合、移動手段を作動して可動磁性体を待機位置に移動させることが好ましい。
【0020】
磁界センサは、可動磁性体が磁界センサ側に移動してシートに当接してから所定時間経過後に磁界の大きさを検出するものであってよい。
【0021】
本発明の第3の形態によるシート処理装置において、シートの処理がシートに対するソート,とじ,製本の少なくとも1つを含むことができる。
【0022】
【実施例】
本発明によるシート処理装置を複写機に応用した一実施例について、図1〜図30を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例のみに限らず、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の技術にも当然応用することができる。
【0023】
本実施例における複写機の概略構成を図1に示す。すなわち、本実施例における複写機は、原稿給送装置100と原稿PDの画像を読み取るイメージリーダ200と、プリンタ300とを具えており、さらに折り装置400およびフィニッシャ500が付設されている。
【0024】
イメージリーダ200の上に搭載される原稿給送装置100は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿PDを先頭ページから順に1枚づつ左方向へ給紙し、湾曲した原稿搬送経路を介してプラテンガラス201上を左から流し、読み取り位置を経て右へ搬送し、その後、外部の排紙トレイ102に向けて排出される。この原稿PDがプラテンガラス201上の流し読み取り位置を図1中、左から右へ向けて通過する際、この原稿PDに形成された画像が流し読み取り位置に対応する位置に保持されたイメージリーダ200のスキャナユニット202によって読み取られる。この読み取り方法は、一般的に「原稿流し読み」と呼称されている方法である。具体的には、原稿PDが流し読み取り位置を通過する際に、原稿PDの読み取り面がスキャナユニット202の照明ランプ203の光によって照射され、原稿PDからの反射光LRが反射鏡204,205,206を介して結像レンズ207に導かれる。この結像レンズ207を通過した反射光LRは、イメージセンサ208の撮像面に結像される。
【0025】
このように流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿PDを搬送することにより、原稿PDの搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。すなわち、原稿PDが流し読み取り位置を通過する際に主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ208で読み取りながら原稿PDを副走査方向に搬送することにより、原稿PDに形成された画像全体の読み取りが行われ、光学的に読み取られた画像はイメージセンサ208によって画像データに変換されて後述する画像信号制御部209(図2参照)に出力される。イメージセンサ208から出力された画像データは、この画像信号制御部209において所定の処理が施された後、プリンタ300の露光制御部301にビデオ信号として入力される。
【0026】
なお、原稿給送装置100により原稿PDをプラテンガラス201上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット202を左から右へ走査させることにより原稿PDを読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる「原稿固定読み」と呼称されている方法である。また、原稿給送装置100を使用せずに原稿PDの画像を読み取ることも可能であり、この場合にはオペレータが原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス201上に原稿PDを載置し、スキャナユニット202を左から右へ走査させることによって行う。すなわち、原稿給送装置100を使用しないで原稿PDを読み取る場合には、「原稿固定読み」となる。
【0027】
プリンタ300の露光制御部301は、画像信号制御部209にから入力されたビデオ信号に基づき、レーザー光LBを変調して出力し、このレーザー光LBはポリゴンミラー302により走査されながら感光ドラム303上に照射される。感光ドラム303には走査されたレーザー光LBに応じた静電潜像が形成される。原稿固定読み時において、露光制御部301には鏡像ではない正立像が形成されるように、レーザー光LBの出力が制御される。この感光ドラム303に形成された静電潜像は、トナータンク304から供給されるトナーによってトナー像として可視化される。また、レーザー光LBの照射開始と同期したタイミングで、各用紙カセット305,306、手差給紙部307または両面搬送経路308から複写用紙PPが給紙され、この複写用紙PPは感光ドラム303と転写部309との間に搬送される。感光ドラム303に形成されたトナー像は、給紙された複写用紙PPの表面に転写部309によって転写される。
【0028】
トナー像が転写された複写用紙PPは、一対の定着ローラ310に搬送され、これら定着ローラ310は複写用紙PPを熱圧することによって、トナー像を複写用紙PPの表面に定着させる。定着ローラ310を通過した複写用紙PPは、フラッパ311および一対の排出ローラ312を経てプリンタ300から外部の折り装置400に向けて排出される。
【0029】
複写用紙PPをその画像複写面が下向きとなるフェイスダウンの状態で排出する場合、定着ローラ310を通過した複写用紙PPをフラッパ311の切り替え動作により一時的に反転通路313内に導き、複写用紙PPの後端がフラッパ311を通過しせた後、複写用紙PPをスイッチバックさせて排出ローラ312によりプリンタ300から排出する(以下、この排紙形態を「反転排紙」と呼称する)。この反転排紙は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成する場合や、外部のコンピュータ600(図2参照)から出力された画像を形成する場合などのように、複数枚の原稿PDの先頭ページから順に画像を複写する際に行われ、排紙後の複写用紙PPの順序は正しいページ順となる。
【0030】
手差給紙部307からOHPシートなどの硬質シート(以下、これらも便宜的に複写用紙と呼称する)が給紙され、この複写用紙PPに画像を複写する場合には、複写用紙PPを反転通路313に導くことなく、画像複写面を上向きにしたフェイスアップの状態で排出ローラ312によりプリンタ300の外部に排出する。
【0031】
複写用紙PPの表裏両面に画像を複写する両面プリントモードが設定されている場合には、フラッパ311の切り替え動作により複写用紙PPを反転通路313に導いた後、これを両面搬送経路308へ搬送し、所定のタイミングで感光ドラム303と転写部309との間に再度給紙する制御が行われる。
【0032】
プリンタ300から排出された複写用紙PPは、折り装置400に送られる。この折り装置400は、複写用紙PPを横長の状態でその縦方向に沿って半分に折りたたみ、さらにその一方を縦方向に沿って逆向きにさらに半分に折りたたむ処理を行う。例えば、折り処理が指定されたA3やB4サイズの複写用紙PPが用いられる場合には、折り装置400で折り処理を行い、それ以外の場合、プリンタ300から排出された複写用紙PPは折り装置400を通過してフィニッシャ500に送られる。
【0033】
本実施例におけるフィニッシャ500には、画像が形成された複写用紙PPに挿入するための表紙や合紙などの特殊用紙を給送するインサータ700が付設されている。このフィニッシャ500では、折り装置400を介して排出された複写用紙PPを順に取り込み、取り込んだ複数の複写用紙PPを整合して1つの束に束ねる処理,束ねた用紙束の後端をステープルでとじるステープル処理,取り込んだ複写用紙PPの後端付近に孔あけをするパンチ処理,ソート処理,ノンソート処理,製本処理などの各後処理が行われる。
【0034】
このような複写機全体を制御する本実施例によるコントローラの制御ブロックを図2に示す。すなわち、本実施例におけるコントローラは、CPU回路部314を有し、このCPU回路部314には図示しないCPUと、ROM315と、RAM316が組み込まれ、ROM315に格納された制御プログラムにより原稿給送装置制御部317,操作部318,イメージリーダ制御部319,上述したイメージリーダー200の画像信号制御部209,上述した露光制御部301,折り装置400の折り装置制御部401,フィニッシャ500のフィニッシャ制御部501を総括的に制御する。RAM316は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
【0035】
原稿給送装置制御部317は、原稿給送装置100をCPU回路部314からの指示に基づき駆動制御する。
【0036】
イメージリーダ制御部319は、上述のスキャナユニット202,イメージセンサ208などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ208から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部209に転送する。
【0037】
画像信号制御部209は、イメージセンサ208からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各種処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換して露光制御部301に出力する。また、外部のコンピュータ600から外部インタフェース211を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換して露光制御部301に出力する。この画像信号制御部209による処理動作は、CPU回路部314によって制御される。
【0038】
プリンタ制御部319は、入力されたビデオ信号に基づき上述した露光制御部301を駆動する。
【0039】
操作部318は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部314に出力すると共にCPU回路部314からの信号に基づき、対応する情報を表示部に表示させる。
【0040】
折り装置400に組み込まれる折り装置制御部401は、CPU回路部314と情報の授受を行うことによって、折り装置400全体の駆動制御を行う。
【0041】
フィニッシャ制御部501は、フィニッシャ500に組み込まれ、CPU回路部314と情報の授受を行うことによって、フィニッシャ500全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。
【0042】
折り装置400およびフィニッシャ500の部分の構造を図3に抽出拡大して概略的に示す。すなわち、本実施例における折り装置400は、プリンタ300から排出された複写用紙PPを導入し、フィニッシャ500側に導くための水平搬送経路402を有する。この水平搬送経路402には、入口側に位置する一対の搬送ローラ403と出口側に位置する一対の搬送ローラ404とが設けられている。また、水平搬送経路402の出口部、つまりフィニッシャ500側には、折り通路選択フラッパ405が設けられている。この折り通路選択フラッパ405は、水平搬送経路402上の複写用紙PPを折り通路406またはフィニッシャ側500に導くための切り替え動作を行う。
【0043】
複写用紙PPに対する折り処理が行われる場合、折り通路選択フラッパ405がオンとなり、複写用紙PPが折り通路406に導かれる。折り通路406に導かれた複写用紙PPは、3個一組の折りローラ407まで搬送され、Z形に、すなわち横長の状態でその1/4の部分が縦方向に沿って折りたたまれ、さらに残りの1/4の部分を縦方向に沿って逆向きにさらに折りたたまれる。これに対し、折り処理を行わない場合には、折り通路選択フラッパ405がオフ状態となり、複写用紙PPはプリンタ300から水平搬送経路402を介してフィニッシャ500にそのまま搬送される。
【0044】
本実施例におけるフィニッシャ500は、プリンタ300から折り装置400を通って搬送される複写用紙PPを内部に導くための一対の入口ローラ502を有する。これら入口ローラ502の下流には、複写用紙PPをフィニッシャ通路503または第1製本通路504に導くための切り替えフラッパ505が設けられている。
【0045】
フィニッシャ通路503に導入された複写用紙PPは、一対の搬送ローラ506を介してバッファローラ507に向けて送られる。搬送ローラ506およびバッファローラ507は、正逆転可能に構成されている。
【0046】
入口ローラ502と搬送ローラ506との間には、用紙検出センサ508が設けられている。また、この用紙検出センサ508に対する複写用紙PPの搬送方向上流側直近には、フィニッシャ通路503から分岐する第2製本通路509が形成されており、以下、この分岐点を便宜的に「分岐A」と呼称する。この分岐Aは、入口ローラ502から搬送ローラ506側に複写用紙PPを搬送するための搬送路への分岐を構成するが、搬送ローラ506が逆転して複写用紙PPを搬送ローラ506側から用紙検出センサ508側に逆送する際には、第2製本通路509側のみに搬送されるワンウェイ機構を有する。
【0047】
搬送ローラ506とバッファローラ507との間には、パンチユニット510が設けられており、このパンチユニット510は必要に応じて動作し、搬送されて来る複写用紙PPの後端部を穿孔する。
【0048】
バッファローラ507は、ここに送られる複写用紙PPをその外周に所定枚数積層して巻き付け可能であり、このバッファローラ507の周囲には複数(図示例では3つ)の押さえローラ511,512,513が設けられ、必要に応じてこれらバッファローラ507と押さえローラ511〜513との間に積層状態の複写用紙PPが巻き付けられる。バッファローラ507に巻き付けられた複写用紙PPは、バッファローラ507の回転方向に搬送される。
【0049】
隣り合う2つの押さえローラ512,513の間には、第1の切り替えフラッパ514が配置されており、これはバッファローラ507に巻き付けられた複写用紙PPをバッファローラ507から剥離してノンソート通路515またはソート通路516に導く機能を有する。また、押さえローラ513の下流には第2の切り替えフラッパ517が配置されており、これはバッファローラ507に巻き付けられた複写用紙PPをバッファローラ507から剥離してソート通路516に導くか、またはバッファローラ507に巻き付けられた複写用紙PPをそのままの状態でバッファ通路518に導く機能を有する。
【0050】
第1の切り替えフラッパ514によりノンソート通路515に導かれた複写用紙PPは、一対の排出ローラ519を介してサンプルトレイ520上に排紙される。ノンソート通路515の途中には、ジャム検出などのための排紙センサ521が設けられている。
【0051】
第1の切り替えフラッパ514によりソート通路516に導かれる複写用紙PPは、搬送ローラ522および排出ローラ523を介して中間トレイ(以下、これを「処理トレイ」と呼称する)524上に積載される。処理トレイ524上に束状に積載された複写用紙PPは、必要に応じて整合処理やステープル処理などが施された後、一対の排出ローラ525によりスタックトレイ526上に排出される。処理トレイ524上に束状に積載された複写用紙PPをとじるステープル処理には、ステープラ527が用いられる。このステープラ527の動作については後述する。スタックトレイ526は、上下方向に走行可能となっている。
【0052】
第1製本通路504および第2製本通路509から搬送されて来る複写用紙PPは、一対の搬送ローラ528に導かれて収納ガイド529に収納され、さらに複写用紙PPの先端が可動式の用紙位置決め部材530に接するまで搬送される。搬送ローラ528の上流側には、製本入口センサ531が配置されている。また、収納ガイド529の途中位置には、2つのステープラ532が設けられており、これらステープラ532は収納ガイド529を挟んでこれらと対向するアンビル533と協働し、複写用紙束の中央をとじるようになっている。
【0053】
ステープラ532の下流側には、一対の折りローラ534が設けられている。収納ガイド529を挟んでこれら折りローラ534の反対側には、突出し部材535が設けられている。この突出し部材535を収納ガイド529に収納された用紙束に向けて突き出すことにより、用紙束が折りローラ534間に押し出されて折りローラ534により折りたたまれる。しかる後、折り紙排紙ローラ536を介してサドル排出トレイ537に排出される。折り紙排紙ローラ536の下流側には、製本排紙センサ538が配置されている。
【0054】
また、ステープラ532でとじられた用紙束を折る場合には、ステープル処理終了後に用紙束のステープル位置が一対の折りローラ534の中間となるように、用紙位置決め部材530を所定距離だけ昇降させることができるようになっている。
【0055】
フィニッシャ500の上端部に設置されるインサータ700は、そのトレイ701上に積載される表紙や合紙を構成する用紙束を順次分離し、フィニッシャ通路503または第1製本通路504に搬送する。インサータ700のトレイ701上には、特殊用紙がオペレータから見て正常な状態で積載される。すなわち、特殊用紙はその画像形成面が上に向けられた状態でトレイ701上に積載される。
【0056】
このトレイ701上の特殊用紙は、給紙ローラ702によって搬送ローラ703および分離ベルト704からなる分離部に搬送され、最上位紙から1枚づつ順次分離されて搬送される。
【0057】
この分離部の下流側には、一対の引き抜きローラ705が配置され、これら引き抜きローラ705により分離された特殊用紙は、一対の排出ローラ706を介して安定した状態てフィニッシャ500の搬送経路539に導かれる。排出ローラ706の直下には給紙センサ707が設けられ、排出ローラ706と入口ローラ502との間には、搬送経路539上の特殊用紙を入口ローラ502に導くための一対の搬送ローラ540が設けられている。本実施例では、これら給紙センサ707と搬送ローラ540との間の搬送経路539に後述するシート厚み測定装置が介装されている。
【0058】
上述したフィニッシャ500を駆動制御するフィニッシャ制御部501の制御ブロックを図4に示す。すなわち、本実施例におけるフィニッシャ制御部501は、CPU541,ROM542,RAM543などで構成されるCPU回路部544を有する。CPU回路部544は、通信IC545を介して複写機側に設けられたCPU回路部314と通信してデータ交換を行い、CPU回路部314からの指示に基づき、ROM542に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500の駆動制御を行う。
【0059】
この駆動制御を行う際には、CPU回路部314に各種センサ、すなわち用紙検出センサ508,製本入口センサ531,製本排紙センサ538,給紙センサ707,給紙ローラ702と搬送ローラ703との間に設けられる用紙セットセンサ708からの検出信号が取り込まれる。用紙セットセンサ708は、インサータ700のトレイ701上に特殊用紙がセットされているか否かを検出するためのセンサである。
【0060】
CPU回路部544にはドライバ546が接続され、このドライバ546はCPU回路部544からの信号に基づき、入口ローラ502,搬送ローラ506,540の駆動源である入口モータM1、バッファローラ507の駆動源であるバッファモータM2、搬送ローラ522,排出ローラ523,519の駆動源である排紙モータM3、排出ローラ525を駆動する束排出モータM4、搬送ローラ528の駆動源である搬送モータM5、用紙位置決め部材530の駆動源である位置決めモータM6、突出し部材535,折りローラ534,折り紙排紙ローラ536の駆動源である折りモータM7、インサータ700の給紙ローラ702,搬送ローラ703,分離ベルト704,引き抜きローラ705,排出ローラ706の駆動源である給紙モータM8および第1の切り替えフラッパ514の切り替えを行うソレノイドS1、第2の切り替えフラッパ517の切り替えを行うソレノイドS2、切り替えフラッパ505の切り替えを行うソレノイドS3、インサータ700の図示しない給紙シャッタを駆動するためのソレノイドS4、インサータ700の給紙ローラ702を昇降駆動するためのソレノイドS5をそれぞれ駆動する。また、CPU回路部314は、折りモータM7の駆動を突出し部材535に伝達するためのクラッチC1、給紙モータM8の駆動を給紙ローラ702に伝達するためのクラッチC2をそれぞれ駆動する。
【0061】
入口モータM1,バッファモータM2,排紙モータM3は、それぞれステッピングモータで構成され、励磁パルスレートを制御することにより、これら入口モータM1,バッファモータM2,排紙モータM3によって駆動されるるローラ502,506,507,519,522,523,540を等速で回転させたり、独自の速度で回転させたりすることができる。また、入口モータM1,バッファモータM2は、ドライバ546によって正逆のそれぞれの回転方向に駆動可能である。
【0062】
搬送モータM5および位置決めモータM6もステッピングモータで構成され、折りモータM7はDCモータで構成されている。なお、搬送モータM5は、入口モータM1と速度同期して用紙搬送が可能となっている。
【0063】
給紙モータM8は、ステッピングモータにて構成され、入口モータM1と速度が同期して用紙搬送が可能になっている。
【0064】
上述したように、本実施例における複写機では、後処理モードとしてノンソート,ソート,ステープルソート(とじモード),製本モードなどを有し、さらに特殊用紙を合紙モードとして表紙や最終紙または途中に挿入することが可能なように設定されている。このような後処理モードの設定などは操作部318からの入力操作により行われる。この操作部318に表示されるメニュー選択画面の一例を図5に示す。例えば、後処理モードを設定する際には、このメニュー選択画面を用いて後処理モードの設定が行われる。また、例えば合紙モードの設定の際には、操作部318には図6に示す画面が表示され、この画面を用いて特殊用紙の挿入をインサータ700から行うか、手差し給紙部307から行うかを設定し、操作部318に表示される図7に示す画面にて何枚目に挿入するかを設定することができる。特殊用紙を表紙のみに給紙する場合は「1」のみ選択し、挿入する枚数が複数枚ある場合には、所望枚数目を選択して設定することが可能である。
【0065】
図6に示す画面にてインサータ700が選択された場合、図7に示す画面に関係なく、図8の画面にて一時中断することを可能とする中断部数を設定するか否かを選択することができる。図8に示す画面にて中断部数を設定することが選択された場合、操作部318に表示される図9示す画面中のテンキーから中断部数を入力することができる。
【0066】
次に、ソートモード時におけるインサータ700およびプリンタ300からフィニッシャ500内の処理トレイ524への用紙搬送について、図10〜図15を参照しながら説明する。
【0067】
表紙としてカバー用紙PCを画像複写後の複写用紙PPに重ねる場合、図10に示すように、カバー用紙PCがインサータ700のトレイ701にセットされる。このとき、カバー用紙PCは、画像面が上向きでとじ位置がオペレータから見て左側に位置するようにセットされ、図中、右側に給紙される。このカバー用紙PCのセット状態は、原稿給装置100における原稿PDのセット状態で同じであり、カバー用紙PCをトレイ701にセットする際の操作性を向上させることができる。
【0068】
カバー用紙PCがトレイ701にセットされると、図11に示すように、その最上端にあるカバー用紙PC1の給紙が開始され、切り替えフラッパ505がフィニッシャ通路503側に切り換えられる。カバー用紙PC1は、搬送経路539から入口ローラ502を経てフィニッシャ通路503内に導かれ、このカバー用紙PC1の先端が用紙検出センサ508により検出されると、プリンタ300によって画像が形成された後の複写用紙PP1の給送が開始される。
【0069】
次いで、図12に示すように、プリンタ300からの複写用紙PP1がフィニッシャ500内に導かれると共に、カバー用紙PC1はバッファローラ507を介してソート通路516に導かれる。この時、切り替えフラッパ514,517は何れもソート通路516側に切り換えられている。
【0070】
このソート通路516に導かれたカバー用紙PC1は、図13に示すように、処理トレイ524上に収納される。この時、プリンタ300からの複写用紙PP1は、フィニッシャ通路503内に導かれている。この複写用紙PP1は、図14に示すように、カバー用紙PC1と同様に、バッファローラ507を介してソート通路516に導かれ、処理トレイ524に向けて搬送される。また、この複写用紙PP1に続く複写用紙PP2がフィニッシャ通路503内に導かれている。そして、図15に示すように、複写用紙PP1は既に処理トレイ524に収納されているカバー用紙PC1に積み重ねられて収納され、これに続く複写用紙PP2が複写用紙PP1に積み重ねられて収納される。
【0071】
プリンタ300から給送される各複写用紙PP1,PC2には鏡像処理された画像が形成されており、これらの各複写用紙PP1,PC2は反転排紙されているため、カバー用紙PC1と同様に、その画像面が下向きとなり、かつそのとじ位置がステープラ527側を向いて処理トレイ524に収納される。また、図15には描かれていないが、次の束に対する特殊用紙がある場合には、現在の束を構成する複写用紙PP1,PC2の給送中にこの特殊用紙を搬送経路539に給送して待機させるように構成されている。
【0072】
このような構成によってソートモード処理時における生産性を向上させることができる。
【0073】
製本モードが指定されると、原稿給送装置100にセットされた原稿PDを、その先頭ページから順に読み取り、読み取った原稿PDの画像を順に画像信号制御部209の図示しないハードディスクに格納し、同時に読み取った原稿枚数をカウントする。
【0074】
原稿PDの読み取りが終了すると、読み取った原稿PDの画像を次式(1)により分類し、画像形成順および画像形成位置を決定する。
m=n×4−k …(1)
ここで、mは原稿の枚数,nは1以上の整数で複写用紙の使用枚数を表し、kは0,1,2,3のいずれかの値を示す。
【0075】
なお、画像形成順および画像形成位置制御に関しては詳細な説明を省略するが、製本モード時における画像形成を読み取り原稿枚数が8枚の場合を一例として説明すると、画像信号制御部209には8ページ分の原稿画像R1〜R8のデータが読み取った順番に格納される。そして、各画像R1〜R8のデータに対してその画像形成順と画像形成位置とが決定される。これにより、上述した鏡像処理が施された後に1ページ目の複写用紙PP1の第1面(表面)には、その左半分にR4,右半分にR5の画像が形成され、この複写用紙PP1は両面搬送経路308に導かれる。そして再度転写部309に給送され、その第2面(裏面)の左半分にR6,右半分にR3の画像が形成される。このようにして両面に画像が形成された複写用紙PP1は、反転排紙により反転されて排紙された後、フィニッシャ500の第1製本通路504に送られる。この反転排紙により複写用紙PP1に関しては、R6およびR3の画像が形成された第2面を上向きに、かつR6の画像を先頭にして搬送される。
【0076】
次いで、2ページ目の複写用紙PP2の第1面(表面)に対し、その左半分にR2,右半分にR7の画像が形成され、両面搬送経路308に導かれる。この複写複写用紙PP2は再度転写部309に給送され、その第2面(裏面)の左半分にR8,右半分にR1の画像が形成される。そして反転されて排紙された後、フィニッシャ500の第1製本通路504に送られる。この反転排紙により複写用紙PP2に関しては、R8およびR1の画像が形成された第2面を上向きに、かつR8の画像を先頭にして搬送される。
【0077】
各複写用紙PP1,PC2は、フィニッシャ500の第1製本通路504を介して収納ガイド529内に導かれてここに収納される。この収納ガイド529内においては、図16に示すように、複写用紙PP1が突出し部材535側に、複写用紙PP2が折りローラ534側にそれぞれ収納されるようになっている。また、各複写用紙PP1,PC2の第1面は、突出し部材535側に向けられて収納される。収納ガイド529内における各複写用紙PP1,PC2の位置決めは、用紙位置決め部材530により行われる。
【0078】
この製本モード時のインサータ700およびプリンタ300からフィニッシャ内の収納ガイド529への用紙の搬送過程について図17〜図24を用いて説明する。表紙としてカバー用紙PC1を画像複写後の複写用紙PPに重ねて製本化する場合、オペレータの手前側から見て横長に置かれるカバー用紙PC1の左半分が裏表紙、つまり右半分が表側の表紙となるように、カバー用紙PC1の画像が形成された面を上向きにしてインサータ700のトレイ701にセットし、表側の表紙を先頭にして給送される。すなわち、このカバー用紙PC1のセット状態は、原稿給装置100における原稿PDのセット状態で同じであり、カバー用紙PC1のセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0079】
カバー用紙PC1がトレイ701にセットされると、図14に示すように、その最上段のカバー用紙PC1の給紙が開始され、切り替えフラッパ505はフィニッシャ通路503側に切り換えられる。カバー用紙PC1は搬送経路539から入口ローラ502を経てフィニッシャ通路503内に導かれ、このカバー用紙PC1の先端が用紙検出センサ508により検出されると、プリンタ300からの画像複写後の複写用紙(図19に示す複写用紙PP1)の給送が開始される。
【0080】
次いで、図19に示すように、プリンタ300から給紙された複写用紙PP1がフィニッシャ500内に導かれるとともに、カバー用紙PC1はバッファローラ507を介してノンソート通路515側に導かれる。このとき、第1の切り替えフラッパ514はノンソート通路515側に切り換えられている。
【0081】
さらにカバー用紙PC1がノンソート通路515側に導かれてその後端が用紙検出センサ508を通過するまで搬送されると、図15に示すように、カバー用紙PC1は一旦停止される。このとき、プリンタ300からの複写用紙PP1は、フィニッシャ500内に導かれる。そして、カバー用紙PC1が停止された状態で複写用紙PP1は、図20に示すように、切り替えフラッパ505により第1製本通路504に導かれて収納ガイド529内に収納され、この複写用紙PP1に続く複写用紙PP2が同様に第1製本通路504に導かれる。このとき、カバー用紙PC1に続くカバー用紙PC2は分離されて搬送ローラ540の手前まで搬送され、所定枚数の複写用紙PPが収納ガイド529に収納されるまで待機される。
【0082】
所定枚数の複写用紙PPが収納ガイド529に収納されると、図21に示すように、カバー用紙PC1が反転給送され、分岐Aおよび第2製本通路509を経由して収納ガイド529内に導かれる。このとき、カバー用紙PC1は、図22に示すように、裏表紙側を先頭にして搬送され、そして既に収納ガイド529に収納されている複写用紙PPの束に重ね合わされて収納される。このカバー用紙PC1が収納ガイド529に収納されると、カバー用紙PC1に続くカバー用紙PC2の給送が開始される。ここで、例えばカバー用紙PC2が所定のサイズと異なるサイズであるような不適切な用紙であるときには、図23に示すように、図20に示す状態で一旦停止させることなく、サンプルトレイ520に排出される。
【0083】
収納ガイド529においてカバー用紙PC1が複写用紙PPの束に重ね合わされて収納された後、カバー用紙PC1と複写用紙PPの束に対して突出し部材535が突出され、この束が折りローラ534に向けて押し出される。この束が折りローラ534によりこの束の中央部(左右の画像の境界部分)で折りたたまれてサドル排出トレイ535に排出される。このようにして折りたたまれた状態では、図24に示すように、カバー用紙PC1の表側の表紙の画像が表紙ページに、また裏表紙側の画像が最終ページに配置され、各複写用紙PPの画像がページ順に配置されることになり、カバー用紙PC1および複写用紙PPの各画像の向きが一致した状態となる。
【0084】
このように、インサータ700からのカバー用紙PC1の給紙制御およびプリンタ300からの複写用紙PPの搬送制御により、製本化状態において、カバー用紙PC1に形成された画像が表紙ページと最終ページとに配置され、各複写用紙PPの画像もページ順に配置され、その画像の向きが一致した状態となるため、インサータ700からの特殊用紙の印刷品位およびプリンタ300の用紙搬送耐久性を損なうことなく、複写用紙PPと特殊用紙とを合せて製本化することができる。しかも、このソートモード時には、フィニッシャ500によって特殊用紙の挿入をフィニッシャ通路503内に待機させた後、複写用紙PPを収納ガイド529内に導いて収納し、この複写用紙PPの収納後フィニッシャ通路503内に待機している特殊用紙を収納ガイド529内に導いて収納するようにしているので、複写用紙PPと特殊用紙とを合せて製本化する際の生産性を向上させることができる。
【0085】
また、必要に応じて、収納ガイド529においてカバー用紙PC1が複写用紙PPの束に重ね合わされて収納された状態において、ステープラ532によりその束を中央部でとじることもできる。
【0086】
本実施例によるシート厚み測定装置の概略構成を図25に示す。本実施例におけるシート厚み測定装置は、可動磁性体547と磁界センサ548とを具えている。可動磁性体547は、自重またはばねなどを用いて磁界センサ548側に付勢されているが、カバー用紙PCの厚みを測定しない状態では図示しないアクチュエータの作動によって磁界センサ548から離れた待機位置に後退させられており、複写用紙の厚みを測定する時のみ、待機位置から前進して磁界センサ548と可動磁性体547の間でカバー用紙PCを挟み込み、その厚さを測定するようになっている。この時、カバー用紙PCの厚みに応じて可動磁性体547の位置が変位し、これに伴って磁界センサ548により検出される磁界の大きさ、つまり磁界センサ548が影響を受ける可動磁性体547からの磁界の大きさが変化する。従って、磁界センサ548から出力される信号は、カバー用紙PCの厚みに応じた信号となる。
【0087】
本実施例におけるシート厚み測定装置は、フィニッシャ500内に設けられており、図3に示した排出ローラ706と搬送ローラ540との間の搬送経路539に配置されているが、折り装置400における搬送ローラ403,404の間や、用紙カセット305,306から給送される複写用紙PPを感光ドラム303側に導くそれぞれ一対の搬送ローラ320,321と給送ローラ322との間などに設けることも可能であり、要するにカバー用紙PCや複写用紙PPなどのシートの搬送経路中で重送などの判定を行う必要がある箇所に設けることが有効である。
【0088】
このシート厚み測定装置の可動磁性体547は、カバー用紙PCの厚みを測定する際にこのカバー用紙PCの表面に接するように、フィニッシャ制御部501によってその待機位置からの待機状態が解除される。このシート厚み測定装置の上流側にはカバー用紙PCの通過を検知する給紙センサ707が配設されている。また、磁界センサ548にはカバー用紙PCの先端部をこの磁界センサ548の上に導く案内板549が設けられている。
【0089】
シート厚み測定装置の磁界センサ548から出力される信号に基づき、フィニッシャ制御部501がカバー用紙PCの厚みを測定する。具体的には、フィニッシャ制御部501では、予め記憶されている磁界センサ548の出力値とカバー用紙PCの厚みとの関係から、磁界センサ548から出力される信号に基づいてカバー用紙PCの厚みを読み出す。
【0090】
本実施例では、図26に示すようにカバー用紙PCの厚み測定を行うか否かを複写機の操作部318からの入力手段によって行うことができるようになっている。従って、操作部318でカバー用紙PCの厚み測定が選択されている場合、フィニッシャ制御部501により、シート厚み測定装置の可動磁性体547がカバー用紙PCに接触するようにその待機位置における待機状態の解除が行われ、カバー用紙PCの厚みを測定することができる。操作部318にてカバー用紙PCの厚み測定が選択されていない場合、シート厚み測定装置の可動磁性体547は退避したままの状態を維持するように制御される。
【0091】
カバー用紙PCの厚み測定が選択されている場合、カバー用紙PCが上流側に位置する排出ローラ706によってシート厚み測定装置側に搬送されてカバー用紙PCの先端が給紙センサ707に達すると、可動磁性体547が図示しない付勢力によって磁界センサ548側に移動するように、その待機位置における待機状態が解除される(図27参照)。この場合、カバー用紙PCの先端が可動磁性体547と磁界センサ548との間に確実に入り込めるようなタイミングで磁界センサ548側への可動磁性体547の移動が制御されるようになっている。
【0092】
図28に示すように、可動磁性体547をカバー用紙PCに接する位置まで移動させ、そして所定時間経過した後、例えば図29に示すような状態にてカバー用紙PCの厚みが検出される。これは、可動磁性体547が複写用紙PPに接した直後は、接触した時の衝撃などで振動が発生してカバー用紙PCの正確な厚みを測定できない可能性があるためである。
【0093】
このようなカバー用紙PCの厚み測定の操作手順を図30のフローチャートに示す。すなわち、S1のステップにて複写機の操作部318にてカバー用紙PCの厚み検出が選択されているか否かを判定し、厚み検出が選択されていないと判断した場合には、S2のステップに移行して可動磁性体547を退避状態に保ち、カバー用紙PCの厚みを検出しないようにフィニッシャ制御部501による制御が行われる。
【0094】
S1のステップにて複写機の操作部318がカバー用紙PCの厚み検出を選択していると判断した場合には、カバー用紙PCの厚み検知を行うためにS3のステップに移行し、給紙センサ707がカバー用紙PCを検知しているか否かを判定する。そして、給紙センサ707がカバー用紙PCの先端の通過を検出した場合、S4のステップに移行して可動磁性体547を待機位置から測定位置へと移動させる。このため、可動磁性体547を磁界センサ548側に移動させる制御信号を出力するが、この制御信号は、待機位置に保持された可動磁性体547に対する係合解除であり、これによって図示しない付勢力により自動的に可動磁性体547が複写用紙に接触する。このようにして可動磁性体547をカバー用紙PCに接触させ、S5のステップにて所定時間が経過したか否かを判定し、可動磁性体547を磁界センサ548側に移動させてから所定時間経過した後、S6のステップに移行してカバー用紙PCに対する厚み測定を開始する。
【0095】
カバー用紙PCの後端が給紙センサ707を通過した時点でカバー用紙PCの厚み検出を停止し、可動磁性体547が磁界センサ548から遠ざかるように可動磁性体547を待機位置に戻す。
【0096】
上述した実施例では、可動磁性体547自体の自重やばね力を利用して可動磁性体547をその待機位置から測定位置に移動させ、逆に測定位置から待機位置に戻す際にアクチュエータを用いて可動磁性体547を駆動するようにしたが、その往復運動をすべてアクチュエータにより制御することも可能である。
【0097】
【発明の効果】
本発明のシート厚み測定方法によると、磁界の大きさを検出してこれを出力する磁界センサに対して離れた待機位置に可動磁性体を位置させ、厚みが測定されるシートを磁界センサと待機位置にある可動磁性体との間に供給してここを通過させ、磁界センサと可動磁性体との間を通過するシートに対して可動磁性体をその待機位置から磁界センサ側に移動させ、可動磁性体がシートに当接するように付勢し、磁界センサとこの磁界センサ側に移動した可動磁性体とでシートを挟んだ状態で磁界センサによりシートの厚みに対応した磁界の大きさを検出し、この磁界の大きさを検出した後に可動磁性体をシートに対して非接触状態となる待機位置に移動させるようにしたので、シートの先端が磁界センサと可動磁性体との間に入り込む際に、これらにぶつかってシートが損傷を受けたり、シートの正常な搬送ができなくなる不具合を未然に防止し、確実にシートの厚みを測定することができる。また、可動磁性体が磁界センサ側に移動してシートに当接してから所定時間経過後に磁界センサによる磁界の大きさを検出するようにしたので、磁界センサとこの磁界センサ側に移動した可動磁性体とでシートを挟んだ直後に発生する衝撃による悪影響を回避することができ、シートの厚みをより正確に測定することができる。
【0099】
本発明のシート厚み測定装置によると、シートの厚みに対応する磁界の大きさを検出してこれを出力する磁界センサと、この磁界センサに近接してシートに当接するように付勢された可動磁性体と、この可動磁性体をこれが磁界センサから離れてシートに当接しない待機位置に移動させる移動手段と、この移動手段の作動を制御する制御手段と、磁界センサと可動磁性体との間をシートが通過するようにシートを搬送するシート搬送手段とを設けたので、磁界センサと可動磁性体との間を通過するシートに対して可動磁性体をその待機位置から磁界センサ側に移動させ、可動磁性体がシートに当接するように付勢し、磁界センサとこの磁界センサ側に移動した可動磁性体とでシートを挟んだ状態で磁界センサによりシートの厚みに対応した磁界の大きさを検出することが可能となる。この結果、シートの先端が磁界センサと可動磁性体との間に入り込む際に、これらにぶつかってシートが損傷を受けたり、シートの正常な搬送ができなくなる不具合を未然に防止し、確実にシートの厚みを測定することができる。
また、磁界センサと可動磁性体との間を通過するシートの厚みを測定するか否かを選択する選択手段をさらに設け、この選択手段による選択結果に基づいて制御手段が移動手段の作動を制御するようにしたので、ユーザーが必要に応じてシートの厚みを測定するか否かを選択することが可能となり、シートの厚みを測定しない場合には可動磁性体を確実に待機位置に保持しておくことにより、シートがこれらにぶつかって損傷を受けたり、シートの正常な搬送ができなくなるような不具合を未然に防止することができる。
【0100】
磁界センサよりもシートの搬送方向上流側に配されてシートの有無を検出するシート検出センサをさらに設け、このシート検出センサによる検出結果に基づいて制御手段が移動手段の作動を制御する場合には、シートの先端が磁界センサと可動磁性体との間に入り込む際に、可動磁性体を確実に待機位置に保持しておくことができ、シートがこれらにぶつかって損傷を受けたり、シートの正常な搬送ができなくなるような不具合を未然に防止することが可能である。
【0102】
可動磁性体が磁界センサ側に移動してシートに当接してから所定時間経過後に磁界センサが磁界の大きさを検出するようにした場合には、シートの先端が磁界センサと可動磁性体との間に入り込む際に、可動磁性体を確実に待機位置に保持しておくことができ、シートがこれらにぶつかって損傷を受けたり、シートの正常な搬送ができなくなるような不具合を未然に防止することが可能である。
【0103】
上述したシート厚み測定装置を具えた本発明のシート処理装置によると、シート厚み測定装置のシート搬送手段がシートを処理するための搬送手段の一部を構成しているので、シート厚み測定装置のシート搬送手段を省略して装置全体の部品点数の増大を抑えてコンパクト化させることができる。
【0104】
シートの処理がシートに対するソート,とじ,製本の少なくとも1つを含んでいる場合には、これらシートの処理が正常になされているか否かをシート厚み測定装置によって把握することができ、これによって搬送中におけるシートの不具合に対して適切に処置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート処理装置を複写機に応用した一実施例の概略構成を表す機構概念図である。
【図2】図1に示した実施例における全体のブロック図である。
【図3】図1に示した実施例における折り装置およびフィニッシャの部分を抽出拡大した機構概念図である。
【図4】フィニッシャの部分の制御ブロック図である。
【図5】図6〜図9と共に操作部における表示部の表示状態を表す模式図であり、ソートの選択画面を示す。
【図6】図5,図7〜図9と共に操作部における表示部の表示状態を表す模式図であり、給紙方法の選択画面を示す。
【図7】図5,図6,図8,図9と共に操作部における表示部の表示状態を表す模式図であり、給紙位置の選択画面を示す。
【図8】図5〜図7,図9と共に操作部における表示部の表示状態を表す模式図であり、中断部数の設定選択画面を示す。
【図9】図5〜図8と共に操作部における表示部の表示状態を表す模式図であり、中断部数の選択画面を示す。
【図10】図11〜図15と共にフィニッシャの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図11】図10,図12〜図15と共にフィニッシャの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図12】図10,図11,図13〜図15と共にフィニッシャの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図13】図10〜図12,図14,図15と共にフィニッシャの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図14】図10〜図13,図15と共にフィニッシャの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図15】図10〜図14と共にフィニッシャの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図16】フィニッシャによる製本モードの動作原理図である。
【図17】図18〜図23と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図18】図17,図19〜図23と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図19】図17,図18,図20〜図23と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図20】図17〜図19,図21〜図23と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図21】図17〜図20,図22,図23と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図22】図17〜図21,図23と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図23】図17〜図22と共にインサータによる製本モードの動作過程を説明するための作動工程図である。
【図24】製本モードによって製本された複写用紙の外観を表す斜視図である。
【図25】本実施例におけるシート厚み測定装置の部分の概念図である。
【図26】本実施例における操作部における表示部の表示状態を表す模式図であり、紙厚測定の選択画面を示す。
【図27】図28,図29と共にシートの厚み検知を行う際の作動工程図である。
【図28】図27,図29と共にシートの厚み検知を行う際の作動工程図である。
【図29】図27,図28と共にシートの厚み検知を行う際の作動工程図である。
【図30】シートの厚み検知を行う際のフローチャートである。
【符号の説明】
A 分岐点
C1,C2 クラッチ
R 反射光
B レーザー光
M1 入口モータ
M2 バッファモータ
M3 排紙モータ
M4 束排出モータ
M5 搬送モータ
M6 位置決めモータ
M7 折りモータ
M8 給紙モータ
C,PC1 カバー用紙
D 原稿
P,Pp1,Pp2 複写用紙
1〜R8 画像
S1〜S5 ソレノイド
100 原稿給送装置
101 原稿トレイ
102 排紙トレイ
200 イメージリーダ
201 プラテンガラス
202 スキャナユニット
203 照明ランプ
204〜206 反射鏡
207 結像レンズ
208 イメージセンサ
209 画像信号制御部
211 外部インタフェース
300 プリンタ
301 露光制御部
302 ポリゴンミラー
303 感光ドラム
304 トナータンク
305,306 用紙カセット
307 手差給紙部
308 両面搬送経路
309 転写部
310 定着ローラ
311 フラッパ
312 排出ローラ
313 反転通路
314 CPU回路部
315 ROM
316 RAM
317 原稿給送装置制御部
318 操作部
319 イメージリーダ制御部
319 プリンタ制御部
320,321 搬送ローラ
322 給送ローラ
400 折り装置
401 折り装置制御部
402 水平搬送経路
403,404 搬送ローラ
405 折り通路選択フラッパ
406 折り通路
407 折りローラ
500 フィニッシャ
501 フィニッシャ制御部
502 入口ローラ
503 フィニッシャ通路
504 第1製本通路
505 切り替えフラッパ
506 搬送ローラ
507 バッファローラ
508 用紙検出センサ
509 第2製本通路
510 パンチユニット
511〜513 押さえローラ
514 第1の切り替えフラッパ
515 ノンソート通路
516 ソート通路
517 第2の切り替えフラッパ
518 バッファ通路
519 排出ローラ
520 サンプルトレイ
521 排紙センサ
522 搬送ローラ
523 排出ローラ
524 処理トレイ(中間トレイ)
525 排出ローラ
526 スタックトレイ
527 ステープラ
528 搬送ローラ
529 収納ガイド
530 用紙位置決め部材
531 製本入口センサ
532 ステープラ
533 アンビル
534 折りローラ
535 突出し部材
536 折り紙排紙ローラ
537 サドル排出トレイ
538 製本排紙センサ
539 搬送経路
540 搬送ローラ
541 CPU
542 ROM
543 RAM
544 CPU回路部
545 通信IC
546 ドライバ
547 可動磁性体
548 磁界センサ
549 案内板
600 コンピュータ
700 インサータ
701 トレイ
702 給紙ローラ
703 搬送ローラ
704 分離ベルト
705 引き抜きローラ
706 排出ローラ
707 給紙センサ
708 用紙セットセンサ

Claims (7)

  1. 磁界の大きさを検出してこれを出力する磁界センサに対して離れた待機位置に可動磁性体を位置させるステップと、
    厚みが測定されるシートを磁界センサと待機位置にある可動磁性体との間に供給してここを通過させるステップと、
    磁界センサと可動磁性体との間を通過するシートに対して可動磁性体をその待機位置から磁界センサ側に移動させ、可動磁性体がシートに当接するように付勢するステップと、
    磁界センサとこの磁界センサ側に移動した可動磁性体とでシートを挟んだ状態で磁界センサによりシートの厚みに対応した磁界の大きさを検出するステップと、
    この磁界の大きさを検出した後に可動磁性体をシートに対して非接触状態となる待機位置に移動させるステップと
    を具え、磁界センサによる磁界の大きさを検出するステップは、可動磁性体が磁界センサ側に移動してシートに当接してから所定時間経過後に行われることを特徴とするシート厚み測定方法。
  2. シートの厚みに対応する磁界の大きさを検出してこれを出力する磁界センサと、
    この磁界センサに近接してシートに当接するように付勢された可動磁性体と、
    この可動磁性体をこれが前記磁界センサから離れてシートに当接しない待機位置に移動させる移動手段と、
    この移動手段の作動を制御する制御手段と、
    前記磁界センサと前記可動磁性体との間をシートが通過するようにシートを搬送するシート搬送手段と
    前記磁界センサと前記可動磁性体との間を通過するシートの厚みを測定するか否かを選択する選択手段と
    を具え、前記制御手段は、この選択手段による選択結果に基づいて前記移動手段の作動を制御することを特徴とするシート厚み測定装置。
  3. 前記磁界センサよりもシートの搬送方向上流側に配されてシートの有無を検出するシート検出センサをさらに具え、前記制御手段は、このシート検出センサによる検出結果に基づいて前記移動手段の作動を制御することを特徴とする請求項に記載のシート厚み測定装置。
  4. 前記制御装置は、前記シート検出センサがシートのないことを検出した場合、前記移動手段を作動して前記可動磁性体を前記待機位置に移動させることを特徴とする請求項に記載のシート厚み検出装置。
  5. 前記磁界センサは、前記可動磁性体が前記磁界センサ側に移動してシートに当接してから所定時間経過後に磁界の大きさを検出するものであることを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載のシート厚み測定装置。
  6. シートを処理するためのシート処理装置であって、
    請求項から請求項の何れかに記載のシート厚み測定装置を具え、このシート厚み測定装置のシート搬送手段がシートを処理するための搬送手段の一部を構成していることを特徴とするシート処理装置。
  7. シートの処理がシートに対するソート,とじ,製本の少なくとも1つを含んでいることを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
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