JP2022049925A - 非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池 - Google Patents
非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022049925A JP2022049925A JP2020156228A JP2020156228A JP2022049925A JP 2022049925 A JP2022049925 A JP 2022049925A JP 2020156228 A JP2020156228 A JP 2020156228A JP 2020156228 A JP2020156228 A JP 2020156228A JP 2022049925 A JP2022049925 A JP 2022049925A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- particle size
- secondary battery
- roll
- active material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
Description
そこで特許文献1に記載された発明では、図16に示すように成膜工程の後、集電箔103の表面上に膜状電極合材層104を有する電極102を搬送しつつ、電極102の表面を除去ロール101の表面に接触させて、電極102の表面の突出部を除去することができる電極シートの製造方法が提案された。
非水二次電池は、リチウムイオン二次電池において好適に実施できる。
本発明の非水二次電池の製造方法として前記非水二次電池の正極の製造方法を用いて実施できる。
以下本発明の非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池を、リチウムイオン二次電池の製造方法の実施形態により説明する。
ここで、まず発明の前提となるリチウムイオン二次電池の正極の製造方法の全体の流れを簡単に説明する。
まず正極合材作成工程(S1)において、正極2の原材料となる粒状の正極活物質6に導電材、結着材と溶媒とを混合してペースト状の正極合材を作成する。正極活物質6には、例えばリチウム遷移金属酸化物が用いられる。具体的には、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2)、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)などが挙げられる。
一般的に、原材料となる正極活物質6は、所定の大きさの分布を持った粒状の状態で提供されるため、必ずしも均一の粒径ではない。正極活物質6の粒度は、粒度分布により表現される。本実施形態においては、「平均粒径D50[μm]」は、レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%でのメジアン径を意味する。「平均粒M」は、活物質として主要な構成をこの平均粒径D50を中心とした主要な粒径Dmのものをいう。「微粒P」は、本実施形態の一例として平均粒Mの平均粒径D50の20%の粒径Dpを中心とするものを挙げている。
続いて成膜工程(S2)において、正極集電箔3(図2参照)に正極合材作成工程(S1)で作製された正極合材を両面に膜状に塗工し、所定の厚さT3の正極合材層4を製膜する。正極集電箔3には、例えばアルミニウム箔が用いられる。
図2は、整形工程(S3)を示す模式図である。整形工程(S3)では、正極合材層4が塗工された厚さT1の正極2を、第1ロール5aと、第1ロール5aと対向して回転する第2ロール5bからなる一対のプレスロール5(第1ロール5aと第2ロール5bを区別しないときは、単に「プレスロール5」という。)によって搬送される正極2を、第1ロール5aと第2ロール5bとの間隙であるプレスギャップGに通す。このことによって、正極2の表面に対し加圧しつつ接触させることで、厚さT4の正極2の正極合材層4を整形する。その結果、正極2は、厚さT2となるとともに、プレスロール5の表面の形状が転写されることになる。
整形工程(S3)が終了したら、乾燥工程(S4)により乾燥させ、正極合材層4が硬化したら正極2の完成である。なお、正極合材の状態に応じて、乾燥工程(S4)を整形工程(S3)の前に行ってもよい。
電極群組立工程(S5)は、完成した正極2と、同様に製作した負極(不図示)とセパレータ(不図示)を重ね合わせて巻回することで、電極群(不図示)を製作する。
そして、電池組立工程(S6)においては、電池ケース(不図示)に巻回した電極群を挿入し、外部端子などを装着して蓋をし、電解液を注入して封止する。これでリチウムイオン二次電池のセルの組み立てが完了する。その後は、初期充電などコンディショニング、エージングなどを行い、検査などを経て、リチウムイオン二次電池の電池セルとして完成する。その後複数の電池セルがスタックされ、補器、電池ケースなどを装着して車載用の電池ユニットが完成する。
正極2における出力は、正極活物質6の表面積に依存する。正極活物質6の反応面積を増加させるためには、微粒Pの混合などが有効である。しかしながら、正極活物質6の微粒は正極2表面に存在すると電解液分解に伴う酸化還元反応、電解質の分解物であるフッ酸による分解反応を受けて抵抗増加や過充電時の発熱反応につながるおそれがある。
図3は、整形工程前の正極2における正極合材層4の正極活物質6の分布を示す模式図である。なお図3~6は、説明のための模式図であるので、正極活物質6を極端に大きく表現している。成膜工程(S2)で塗工された正極2は、正極集電箔3に塗工された正極合材層4に正極活物質6が結着材や溶媒と混合されてペースト状に構成されている。正極活物質6には、多数を占める概ね平均的な粒径Dmの平均粒Mと、この平均的な粒径Dmの大きさの20%程度以下の小さな粒径Dpを有する微粒Pとが含まれている。この段階では、正極合材層4の正極活物質6は、微粒Pと平均粒Mとが、正極2の表面部分Sや内部Iにおいて均等に存在する。
本実施形態において、「正極2の表面部分S」とは、正極2の表面から正極活物質6の平均粒Mの粒径m=平均粒径D50と同等の厚みの深さの範囲をいう。「正極2の内部I」とは、表面部分Sより正極2の内部と正極集電箔3との間の範囲をいう。
図4は、整形工程(S3)において、プレスロール5により表面部分Sから粒径Dpの微粒Pを除去する状態を示す模式図である。
<プレスロール5のギャップ調整>
整形工程(S3)では、正極2の表面に対しプレスロール5により十分に加圧しつつ接触させることで、正極2の正極合材層を整形する作用を生じさせる。そのためには、図2に示す整形工程(S3)における第1ロール5aと第2ロール5bとの間隙に通す前の正極の厚さT1と、第1ロール5aと第2ロール5bとの間隙であるプレスギャップGの大きさの差が、活物質の粒径Dm以上であることが条件とされる。これより小さいと、プレスロール5により正極2を十分に加圧することができないので、微粒Pを除去することができない。
図5は、整形工程(S3)が完了した正極2を示す模式図である。図5に示すように、表面部分Sにおいては、プレスロール5に押圧されて正極2の表面が平滑化されるとともに、微粒Pのみがプレスロール5により除去されている。なお、図示は省略したが、プレスロール5の表面に付着した微粒Pは、例えば、ブラシ、エアブロー、ウォータージェット、粘着ローラ、バキューム、静電気などにより除去される。
図6は、比較のため従来の整形工程を示す模式図である。図6に示すように、従来は、プレスロール5の粗度の調整がなされていなかった。つまり、突起部を無くすために、粗は小さい平滑な表面の方がいいというのが当業者の常識であった。さらに、当業者においては、正極活物質6がプレスロール5に付着することを回避することが当業者の常識であった。そのため、本実施形態のように、比較的大きな谷部Vは形成されておらず、平均粒Mはもちろん、微粒Pも入り込む余地がない。このような平滑なプレスロール5では、正極2の表面が固められて正極活物質6の相互の間隔も接近し、正極2の内部への電解液の進入もより困難になる。したがって、せっかく正極活物質6に微粒Pが存在しても、正極活物質6の反応面積を大きくするという効果は削がれてしまう。
本実施形態のプレスロールの表面粗は、最大粗さRy[μm]と、凹凸平均間隔Sm[μm]に準拠している。
図7は、プレスロール5の表面を模式的に表した図である。図7に示すように、最大粗さRyは、プレスロール5の表面の粗さ曲線を取得し、一定区間l(例えばl=1.0[mm])を抜き取る。この抜取り部分の算術平均線からの最大の山頂線の頂点Ypと最大の谷底線の頂点Yvとの間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定し、Yp+Yv=Ryにより[μm]で表す。
本発明者は、正極2の表面の微粒Pのみを除去するため、種々の最大粗さRy[μm]の構成のプレスロール5を準備して実験し、その効果を確認した。
(D50×0.2)-50%<Ry<(D50×0.2)+50%
のときに正極2の表面の微粒Pのみを除去する効果が高いことを見出した。ここでは、供給された正極活物質6の平均粒Mの粒径がDmを平均粒径D50であるとして、実験的に微粒Pとして機能する正極活物質6の粒径Dpが、平均粒径D50の20%であるものとした。特に、微粒Pの粒径が不明である場合は、上記近似式により、簡単に本発明を実施できる。もちろん、効果的な平均粒Mに対する微粒Pの大きさが、実験で求められれば、その比率で調整することができる。
図8に示すように、Ry=D50×0.2-50%の場合では、微粒Pはプレスロール5により強く押圧されるので谷部Vに補足されるものの、谷部Vの深さが、十分ではないので、プレスロール5により微粒Pの除去は、限定的となる。このため、Ry>D50×0.2-50%であることが望まれる。
図7に示すように、凹凸平均間隔Smは、プレスロール5の表面の粗さ曲線を取得し、一定区間l(例えばl=1.0mm)を抜き取る。この抜取り部分の算術平均線からの1つの山の山頂線の交点と、それに隣接する谷底線と算術平均線との交点までの長さの和を求める。図12は、凹凸平均間隔Smを算出するための式である。図12に示す式に示すように、区間内l内の1つの山と隣接する谷の幅Sm1~Smnまでの値を積算し、サンプルの数nで除して算術平均を求める。
図10は、凹凸平均間隔Sm<D50×0.2+50%の場合の粒径がD50×0.2の微粒Pと、プレスロール5の表面の関係を示す図である。
なお、本実施形態では、最大粗さRyと凹凸平均間隔Smを、理解のために分けて説明したが、本実施形態のプレスロール5の表面処理は、目的の粗度に応じて研磨剤の粒の大きさを選択して研磨する。このため、谷部Vの形状は、平均化されたランダムな形状であり、概ね相似形となり、凹凸平均間隔Smと最大粗さRyは、概ね相関関係がある。
以上説明したとおり、整形工程(S3)において用いるプレスロール5は、例えば、以下のような条件のいずれかを満たすことで好適に実施できる。もちろん、複数の条件を満たすことはより好ましい。
(2)条件2:Dp-50%<Ry<Dp+50%
(3)条件3:Dp+50%<Sm
(4)条件4:Dp+50%<Sm<100[μm]
(5)条件5:(D50×0.2)-50%<Ry<(D50×0.2)+50%
かつ、(D50×0.2)+50%<Sm<100[μm]
<プレスロール5の実験例>
図13は、本実施形態の実施例と比較例を対比する表である。図13に示すように、プレスロール5の最大粗さRy、凹凸平均間隔Sm、活物質の平均粒径D50、プレスギャップGと正極2の厚みの差を変化させながら、正極2の内部Iにおける微粒Pの個数に対する、表面部分Sの微粒Pの個数の比[%]を比較した。
条件:実施例1は、平均粒Mが平均粒径D50=2.8[μm]であり、D50×0.2-50%=0.28[μm]となる。プレスロール5の最大粗さRy=0.29となる。
よって、上記条件5:(D50×0.2)-50%<Ry<(D50×0.2)+50%
かつ、(D50×0.2)+50%<Sm<100[μm]を満たす条件である。
また、プレスギャップG=68[μm]>D50という条件を満たす。
結果:その結果、正極2の内部Iにおける微粒Pの個数に対する、表面部分Sの微粒Pの個数の比は、40%となった。
<実施例2>
条件:実施例2は、平均粒Mが平均粒径D50=3.8[μm]であり、D50×0.2+50%=1.14[μm]となる。プレスロール5の最大粗さRy=0.95となる。
よって、上記条件5:(D50×0.2)-50%<Ry<(D50×0.2)+50%
かつ、(D50×0.2)+50%<Sm<100[μm]を満たす条件である。
また、プレスギャップG=68[μm]>D50という条件を満たす。
結果:その結果、正極2の内部Iにおける微粒Pの個数に対する、表面部分Sの微粒Pの個数の比は、40%となった。
<比較例1>
条件:比較例1は、平均粒Mが平均粒径D50=5.0[μm]であり、D50×0.2-50%=0.5[μm]となる。プレスロール5の最大粗さRy=0.29となる。
よって、上記条件5:(D50×0.2)-50%<Ry<(D50×0.2)+50%を満たさない条件である。
結果:その結果、正極2の内部Iにおける微粒Pの個数に対する、表面部分Sの微粒Pの個数の比は、90%となった。
<比較例2>
条件:実施例1は、平均粒Mが平均粒径D50=2.8[μm]であり、D50×0.2+50%=0.84[μm]となる。プレスロール5の最大粗さRy=0.95となる。
よって、上記条件5:Ry<(D50×0.2)+50%を満たさない条件である。
結果:その結果、正極2の内部Iにおける微粒Pの個数に対する、表面部分Sの微粒Pの個数の比は、40%となった。
<実験の結果>
このような実験の結果、整形工程(S3)において、粒径Dmの活物質と粒径Dpの活物質が混在した正極活物質6に対して、除去したい粒径Dpに対応する凹凸を有するプレスロール5により、粒径Dpの活物質のみを除去することができることを確認した。
(1)本実施形態の正極の製造方法によると、正極2表面に存在する微粒Pを除去することができる。その結果以下のような作用を奏する。
つまり、本実施形態のように正極2の表面に存在する微粒Pを除去することで、このようなリチウムイオン二次電池の劣化を抑制することができる。
図14は、正極2の表面に微粒Pをそのまま存在させたものと、微粒Pを除去したものの、充電の時間経過とセル温度の上昇を測定したグラフである。本実施形態のように微粒Pを除去した場合でも充電時間の経過に応じて温度が上昇する。ここで時間t1を経過すると過充電となる。その結果、正極活物質6や電解液の分解に伴い時間t2では温度が上昇し、時間t3を経過すると反転して、反応物質が減少し温度は低下する。
図15は、本実施形態の正極2の表面の微粒Pを除去したものと、従来の表面の微粒Pを除去しなかったものと初期充放電効率を比較したグラフである。ここで、「初期充放電効率」とは、電池の放電で得られた電気量と充電に要した電気量との比、またはおのおのの電気エネルギーの比をいう。図15に示すように正極2の表面に微粒Pが存在する場合には、概ね90.4%前後の初期充放電効率を示すが、本実施形態のように微粒Pを除去した場合には、概ね91.8%程度の高い初期充放電効率を示した。
(実施形態の効果)
(1)本実施形態の非水二次電池の正極では、正極2の表面の微粒Pを除去することで電解液分解に伴う酸化還元反応、電解質の分解物であるフッ酸による分解反応による過充電時の発熱反応過充電における温度の上昇を抑制することができる。
上記実施形態は、以下のように実施することもできる。
〇実施形態のフローチャートは1例であり、その順序や内容に限定されるものではない。
○谷部Vの形状は、研磨剤による研磨によって形成されたランダムな形状を例示したが、規則正しい凹部を形成してもよい。
○本発明は、上記実施形態により限定して解釈されることはなく、当業者であれば、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、その構成を付加し、削除し、若しくは置換して実施できることは言うまでもない。
3…正極集電箔
4…正極合材層
6…正極活物質
5a…第1ロール
5b…第2ロール
5…プレスロール
S…表面部分(正極の表面から活物質の平均粒径D50と同等の厚み範囲)
I…(表面部分より極板内部の)内部
V…谷部
G…プレスギャップ
Dp…粒径
Dm…粒径
D50…平均粒径(レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%でのメジアン径を意味する。)
P…(平均粒径D50の20%以下の径である)微粒
M…平均粒(平均粒径D50前後の径である粒)
Ry[μm]…最大粗さ
Sm[μm]…凹凸平均間隔
T1…極板の厚さ
Claims (12)
- 集電箔の表面上に電極合材層を有する非水二次電池の正極の製造方法であって、
電極活物質と結着材と溶媒とを混合した電極合材を、正極集電箔上に塗工して電極合材層を有する正極を形成する成膜工程と、
第1ロールと、当該第1ロールと対向して回転する第2ロールとからなる一対のプレスロールによって搬送される正極を、前記第1ロールと前記第2ロールとの間隙に通すことによって、前記正極の表面に対し加圧しつつ接触させることで、前記正極の電極合材層を整形する整形工程とを備え、
前記整形工程において、
前記正極の表面から除去しない粒径Dmの活物質と、正極の表面から除去したい前記粒径Dmより小さな粒径Dpの活物質に対して、除去したい粒径Dpに対応する凹凸を有する前記プレスロールにより、前記正極の表面に対し加圧しつつ接触させることで粒径Dpの活物質を除去することを特徴とした非水二次電池の正極の製造方法。 - 前記整形工程において、
前記プレスロールの凹凸は、最大高さRyを、Dp-50%<Ryとしたことを特徴とする請求項1に記載の非水二次電池の正極の製造方法。 - 前記整形工程において、
前記プレスロールの凹凸は、最大高さRyを、Ry<Dp+50%としたことを特徴とする請求項2に記載の非水二次電池の正極の製造方法。 - 前記整形工程において、
前記プレスロールの凹凸は、凹凸平均間隔Sm[μm]を、
Dp+50%<Smとしたことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の非水二次電池の正極の製造方法。 - 前記整形工程において、
前記プレスロールの凹凸は、凹凸平均間隔Sm[μm]を、Sm<100[μm]としたことを特徴とする請求項4に記載の非水二次電池の正極の製造方法。 - 前記活物質の粒径Dmを平均粒径D50としたときに、プレスロールの最大粗さRy[μm]が、
(D50×0.2)-50%<Ry<(D50×0.2)+50%
及び
凹凸平均間隔Sm[μm]が、
(D50×0.2)+50%<Sm<100[μm]
を満たすことを特徴とした請求項1に記載の非水二次電池の正極の製造方法。 - 前記整形工程における前記第1ロールと前記第2ロールとの間隙に通す前の極板の厚さと、前記第1ロールと前記第2ロールとの間隙の大きさの差が、前記活物質の粒径Dm以上であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の非水二次電池の正極の製造方法。
- 前記整形工程において、前記第1ロールと前記第2ロールの間隙に通したのち、正極の表面から粒径Dmと同等の厚み範囲の表面部分と、それより極板内部の内部とを比べ、表面部分の粒径Dpの活物質の存在量を、内部の粒径Dpの活物質の存在量の50%以下に調整することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の非水二次電池の正極の製造方法。
- 前記プレスロールの表面は、研磨剤による研磨により形成されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の非水二次電池の正極の製造方法。
- 前記非水二次電池が、リチウムイオン二次電池であることを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の非水二次電池の正極の製造方法。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の非水二次電池の正極の製造方法を用いたことを特徴とする非水二次電池の製造方法。
- 正極の表面から除去しない活物質の粒径を粒径Dmとし、正極の表面から除去したい活物質であって粒径Dmより小さな活物質の粒径を粒径Dpとしたとき、
正極の表面から粒径Dmと同等の厚み範囲の表面部分と、それより極板の内部とを比べ、表面部分の粒径Dpの活物質の存在量を、内部の粒径Dpの活物質の存在量の50%以下としたことを特徴とする非水二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020156228A JP7236417B2 (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020156228A JP7236417B2 (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022049925A true JP2022049925A (ja) | 2022-03-30 |
JP7236417B2 JP7236417B2 (ja) | 2023-03-09 |
Family
ID=80854450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020156228A Active JP7236417B2 (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7236417B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1050300A (ja) * | 1996-07-30 | 1998-02-20 | Yamauchi Corp | 薄層電極製造用プレスロール、該ロールを用いた薄層電極製造用プレス装置および同薄層電極の製造方法 |
JP2001035482A (ja) * | 1999-07-26 | 2001-02-09 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池用電極の製造法及びそれを用いた非水電解質二次電池 |
WO2020100620A1 (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-22 | ビークルエナジージャパン株式会社 | リチウムイオン二次電池およびその製造方法 |
JP2021174669A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | トヨタ自動車株式会社 | 圧縮済み帯状電極板の製造方法及び製造システム |
-
2020
- 2020-09-17 JP JP2020156228A patent/JP7236417B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1050300A (ja) * | 1996-07-30 | 1998-02-20 | Yamauchi Corp | 薄層電極製造用プレスロール、該ロールを用いた薄層電極製造用プレス装置および同薄層電極の製造方法 |
JP2001035482A (ja) * | 1999-07-26 | 2001-02-09 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池用電極の製造法及びそれを用いた非水電解質二次電池 |
WO2020100620A1 (ja) * | 2018-11-13 | 2020-05-22 | ビークルエナジージャパン株式会社 | リチウムイオン二次電池およびその製造方法 |
JP2021174669A (ja) * | 2020-04-24 | 2021-11-01 | トヨタ自動車株式会社 | 圧縮済み帯状電極板の製造方法及び製造システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7236417B2 (ja) | 2023-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5472759B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
US20170324123A1 (en) | Regeneration of cathode material of lithium-ion batteries | |
JP5218873B2 (ja) | リチウム二次電池およびその製造方法 | |
KR101471795B1 (ko) | 비수 전해액 리튬 2차 전지 | |
TW202036961A (zh) | 具有一或多個多層電極之電化學電池 | |
JP5945401B2 (ja) | リチウムイオン二次電池の正極集電体用箔の製造方法 | |
CN115084425B (zh) | 二次电池用电极和具备该二次电池用电极的二次电池 | |
KR102279003B1 (ko) | 리튬 이차전지용 음극의 제조방법 | |
CN110021782B (zh) | 非水电解液二次电池和非水电解液二次电池的制造方法 | |
CN113614951A (zh) | 制备用于二次电池的负极的方法 | |
JP5665387B2 (ja) | リチウムイオン二次電池 | |
KR101988158B1 (ko) | 리튬이온전지용 알루미늄 집전체, 그의 제조방법, 및 이를 포함하는 리튬 이온 전지 | |
KR102172070B1 (ko) | 리튬 메탈 패터닝 및 이를 이용한 전기화학 소자 | |
WO2014156068A1 (ja) | 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 | |
US20220131123A1 (en) | Method of producing electrode, method of producing battery, electrode, and battery | |
JP7236417B2 (ja) | 非水二次電池の正極の製造方法、非水二次電池の製造方法、及び非水二次電池 | |
JP7270833B2 (ja) | 高ニッケル電極シートおよびその製造方法 | |
US20210257608A1 (en) | Negative electrode of lithium-ion secondary battery and manufacturing method thereof | |
US20200335793A1 (en) | Electrode plate, energy storage device, and method for manufacturing electrode plate | |
JP2000133316A (ja) | リチウム二次電池及び電極板の作製方法 | |
KR102050250B1 (ko) | 제조 공정성이 향상된 이차전지용 전극 | |
JP2017228429A (ja) | 捲回型二次電池用電極板の製造方法 | |
JP6731152B2 (ja) | 非水電解液二次電池の製造方法 | |
CN113097453A (zh) | 一种锂离子电池正极电极预嵌锂方法 | |
CN115084423B (zh) | 二次电池用电极和该电极的制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7236417 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |