JP2022046090A - 固定具、固定具セット、および、携帯用加工機とともに使用する付属品セット - Google Patents

固定具、固定具セット、および、携帯用加工機とともに使用する付属品セット Download PDF

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Abstract

【課題】 携帯用加工機と長尺定規とを使用して被加工材を加工する場合の操作性または作業性を向上する。【解決手段】 携帯用加工機とともに使用するための長尺定規を被加工材に固定するための固定具は、長尺定規に固定解除可能に固定するための固定機構を有する本体と、長尺定規を被加工材に固定するための固定位置と、長尺定規と被加工材との固定関係を解除するための解除位置と、の間で、回転軸線を中心として本体に対して回転可能に本体に取り付けられたカムと、少なくともカムが固定位置にあるときに、カムのカム面によって直接的または間接的に押圧されて回転軸線と反対の方向に弾性的に変位して被加工材を押圧可能に本体に取り付けられた弾性部材と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯用加工機とともに使用するための長尺定規を被加工材に固定するための固定具に関する。
携帯用マルノコ(以下、単にマルノコと呼ぶ)と称される切断機は、被切断材に当接させるための下面を有する略矩形のベースと、本体部と、を備えている。本体部は、電動モータと、電動モータによって回転駆動される略円形の鋸刃と、を備えている。本体部はベースに対して、その下面と反対側に配置されるが、鋸刃の一部は、ベースの下面を超えて突出する。使用時には、ユーザは、鋸刃が回転した状態で、ベースの下面を被切断材に当接させ、マルノコを前方に向けて移動させる。これによって、下面を超えて突出した鋸刃が、マルノコの移動方向(以下、切断方向と呼ぶ)に沿って被切断材を切断する。
被切断材をまっすぐに切断したい場合には、マルノコとともに長尺定規を使用することができる。例えば、マルノコのベースの底面に、切断方向に延在する直線状の溝部が形成されている場合には、この溝部に嵌合する直線状の凸部が長手方向に沿って形成された長尺定規を使用することができる。この場合、ユーザは、長尺定規の凸部とベースの溝部とが嵌合するように長尺定規およびマルノコを配置し、この嵌合状態を保ちながらマルノコを切断方向に移動させる。これにより、被切断材をまっすぐに切断することができる。
このような長尺定規を使用する場合、切断作業中に長尺定規の位置がずれないようにするためには、長尺定規を被切断材に予め固定しておく必要がある。下記の特許文献1は、長尺定規の長手方向に離間した2箇所で長尺定規と被切断材とを上下方向に挟むことで、長尺定規を被切断材に固定する固定具を開示している。また、下記の特許文献2は、長尺定規の長手方向に離間して長尺定規に取り付けられた2つの部材で、被切断材を長手方向に挟むことで、長尺定規を被切断材に固定する固定具を開示している。2つの部材のうちの一方の部材は、長尺定規に対する長手方向の位置が固定されており、他方の部材は、長尺定規に対して長手方向にわずかに移動可能に構成される。他方の部材が回転式のカムに押されて、一方の部材に近づくと、被切断材が2つの部材によって長手方向に挟まれる。
特開2000-308922号 米国特許第4522098号明細書
しかしながら、上述した従来の固定具は、その操作性または作業性に改善の余地を残している。
例えば、特許文献1に記載の固定具では、長手方向に離間した2箇所で長尺定規と被切断材との固定作業を行う必要があり、また、切断作業の完了時には、当該2箇所で固定解除作業が必要になる。しかも、当該2箇所は、長手方向に離間しているので、ユーザは、この2箇所の間を移動する必要がある。
これに対して、特許文献2に記載の固定具では、2つの部材のうちの一方の部材は、長尺定規に対する位置が固定されているので、ユーザは、他方の部材が配置される場所でカムを操作するだけで、長尺定規を被切断材に固定できる。つまり、固定作業および固定解除作業は1箇所で行えば済むので、ユーザの作業負担が軽減される。しかしながら、他方の部材は、回転可能に長尺定規に取り付けられているので、回転式のカムを回転させたときに、その回転方向の力が他方の部材に伝わると、他方の部材が回転し、その結果、長尺定規に対する被切断材の位置が所望の位置からずれるおそれがある。このようなずれを防止するためには、被切断材を、ずれないように押さえておく必要がある。しかも、固定解除時にカムを元の位置に戻そうとすると、大きな操作荷重が必要となる。複数箇所のネジを緩めれば、カムを元の位置に戻すことなく、固定解除することも可能であるが、固定具を再度使用する際には、カムを元の位置に戻してから使用する必要がある。
上述の問題は、マルノコを使用する場合に限らず、長尺定規とともに種々の携帯用加工機を使用する場合に共通する。このようなことから、携帯用加工機と長尺定規とを使用して被加工材を加工する場合の操作性または作業性を向上することが望まれる。
本発明の一態様によれば、携帯用加工機とともに使用するための長尺定規を被加工材に固定するための固定具が提供される。この固定具は、長尺定規に固定解除可能に固定するための固定機構を有する本体と、長尺定規を被加工材に固定するための固定位置と、長尺定規と被加工材との固定関係を解除するための解除位置と、の間で、回転軸線を中心として本体に対して回転可能に本体に取り付けられたカムと、少なくともカムが固定位置にあるときに、カムのカム面によって直接的または間接的に押圧されて回転軸線と反対の方向に弾性的に変位して被加工材を押圧可能に本体に取り付けられた弾性部材と、を備えている。
この固定具(説明の便宜上、第1の固定具とも呼ぶ)は、長尺定規に固定解除可能に固定するための固定機構を有する追加的な固定具(説明の便宜上、第2の固定具とも呼ぶ)とともに使用することができる。具体的には、ユーザは、まず、第2の固定具を長尺定規の長手方向の任意の位置(例えば、一端)で長尺定規に固定する。次いで、ユーザは、第1の固定具と第2の固定具とで被加工材を、長尺定規の長手方向に挟むように、第1の固定具の本体を長尺定規に固定する。このとき、第1の固定具は、カムが、弾性部材に対して被加工材と反対側に位置する向きで配置される。次いで、ユーザは、カムを解除位置から固定位置へ回転させる。このとき、弾性部材が、カム面の形状に追従して弾性的に変位して被加工材を、第2の固定具に向けて長尺定規の長手方向に押圧するので、被加工材は、弾性部材と第2の固定具との間に挟持される。これによって、長尺定規が被加工材に固定される。
ユーザは、第2の固定具を長尺定規に予め固定しておけば、第1の固定具が配置される場所でカムを操作するだけで、長尺定規を被加工材に固定できる。つまり、固定作業および固定解除作業は、1箇所で行えば済むので、ユーザの作業負担が軽減される。しかも、回転操作されるカムは被加工材に接触せず、かつ、弾性部材はカム面によって直接的または間接的に押圧されて回転軸線と反対の方向に弾性的に変位する。つまり、回転方向に作用するカムの回転力は、弾性部材の回転軸線と反対の方向への変位によって、被加工材に向けた方向への力に変換されて、加工材を押圧することになり、被加工材に対して回転方向に作用することはない。したがって、カムの回転力に起因して長尺定規に対する被加工材の位置が所望の位置からずれるおそれがない。
本発明の一態様によれば、固定具は、本体とカムとに係合し、解除位置に向けてカムを付勢するトーションスプリングを備えていてもよい。この態様によれば、固定機構を固定解除操作して、第1の固定具を被加工材から離せば、カムを操作しなくても、カムを解除位置に自動的に復帰させることができる。したがって、ユーザの作業負担が軽減される。
本発明の一態様によれば、弾性部材はリーフスプリングであってもよい。この態様によれば、汎用部品を使用して、弾性部材の所望の機能を容易に実現できる。
本発明の一態様によれば、カム面は、回転軸線が延在する方向に見て、回転軸線からの距離が徐々に大きくなる略円形状を有していてもよい。リーフスプリングは、カム面に沿うように弓形に配置されてもよい。この態様によれば、被加工材を押圧する方向(換言すれば、長尺定規の長手方向)の固定具のサイズをコンパクトにできる。
本発明の一態様によれば、リーフスプリングには、被加工材を押圧可能なゴム部材が回転軸線と反対の側に取り付けられてもよい。この態様によれば、リーフスプリングが被加工材を押圧する際にゴム部材が圧縮されるので、ゴム部材の復元力によって、被加工材を押圧する力を増強することができる。したがって、長尺定規を被加工材に、より強固に固定できる。
本発明の一態様によれば、固定機構は、雄ネジが形成された軸部を有するつまみネジと、雄ネジに螺合するネジ孔を有する押圧部材と、を備えていてもよい。この態様によれば、簡単な構成で、本体を長尺定規に固定できる。
本発明の一態様によれば、軸部は、カムの回転軸線と同軸に配置されてもよい。この態様によれば、固定具のサイズをコンパクトにできる。
本発明の一態様によれば、押圧部材は、長尺定規に形成された溝内に、溝からの抜け落ちが防止された状態で配置可能な形状および大きさを有していてもよい。固定機構は、長尺定規に対して溝が形成された側に配置されてもよい。この態様によれば、長尺定規のうちの溝が形成された側が下側となるように長尺定規および固定具を使用した場合、つまみネジを含む固定機構が長尺定規よりも上方に突出しないので、固定機構が加工作業の邪魔にならない。
本発明の一態様によれば、カムは、カムの回転操作を行うための、接線方向に延在するカムレバーを備えていてもよい。カムレバーは、カムが解除位置にあるときは、回転軸線が延在する方向に見て、本体の内側に収容されてもよい。この態様によれば、不使用時における固定具のサイズをコンパクトにできる。
本発明の一態様によれば、カムは、カムが解除位置にあるときにカムレバーが本体部に当接しないように、本体部に当接することによって固定位置から解除位置へ向かう回転方向への回転量を規制するストッパを備えていてもよい。この態様によれば、カムを解除位置から固定位置へ回転操作する際に、カムレバーを指で掴みやすいので、操作性が向上する。
本発明の一態様によれば、携帯用加工機とともに使用するための長尺定規を被加工材に固定するための固定具セットが提供される。この固定具セットは、上述した態様のいずれかの態様の固定具と、長尺定規に固定解除可能に固定するための固定機構を有する追加的な固定具と、を備えている。本発明の一態様によれば、携帯用加工機とともに使用する付属品セットが提供される。この付属品セットは、固定具セットと、長尺定規と、を備えている。この固定具セットまたは付属品セットによれば、上述の工程具と同様の効果が得られる。
本発明の一実施形態による固定具セットと長尺定規とを示す斜視図である。 固定具セットと長尺定規とを示す平面図である。 図2のA-A線に沿った縦断面図である。 図2のB-B線に沿った縦断面図である。 図2のC-C線に沿った縦断面図である。 カムが解除位置にある第1の固定具の平面図であり、一部を透視で示している。 カムが固定位置にある第1の固定具の平面図である。
本発明の一実施形態による、携帯用マルノコ(以下、単にマルノコと呼ぶ)10とともに使用するための長尺定規60を被切断材50に固定するための固定具セットについて図面を参照して説明する。以下の説明では、ユーザがマルノコ10を手に持って被切断材50を切断するときにマルノコ10を進行させる方向(切断が進められる方向であり、切断方向とも呼ぶ)を前側とし、その反対方向を後側と定義する。また、このとき、鉛直方向上方に位置する側を上側と定義し、その反対側を下側と定義する。
図4に模式的に示すように、マルノコ10は、ベース20と本体部30とを備えている。ベース20は、略矩形の外形を有している。ベース20の底面には、前後方向に延在する溝21が形成されている。
本体部30は、基本的には、ベース20に対して上側に配置される。本体部30は、電動モータ(図示せず)と、チップソーと称される円盤形状の鋸刃35と、を備えている。鋸刃35は、電動モータによって回転駆動される。鋸刃35の一部は、ベース20よりも下方に突出している。
図1に示すように、長尺定規60は、上方から見て、長方形の形状を有している。この長尺定規60は、使用時には、長尺定規60の長手方向D1が前後方向となるように、被切断材50上に配置される。長尺定規60は、長手方向D1に延在する凸部61を備えている。凸部61は、上側に向けて突出している。長尺定規60の使用時において、図4に示すように、凸部61は、マルノコ10のベース20の底面に形成された溝21に嵌合する。この嵌合状態でマルノコ10を前側に向けて移動させると、被切断材50を長手方向D1に沿って、まっすぐに切断することができる。
図4に示すように、凸部61の裏側には、上側に底を有する溝62が形成されている。溝62の下端には、長手方向D1に直交する方向である短手方向D2に対向する突出下端部63が長手方向D1に沿って形成されている。突出下端部63は、短手方向D2に互いに近づくように、溝62の下端の短手方向D2の両縁部から溝62の内側に向けて突出している。突出下端部63によって、溝62の下側の開口は狭められている。
この長尺定規60は、本発明の一実施形態による固定具セットによって、被切断材50に固定される。以下、固定具セットの詳細について説明する。固定具セットは、図1に示すように、第1の固定具100と第2の固定具200とを備えている。第1の固定具100および第2の固定具200は、図1に示すように、長尺定規60の長手方向D1に離間して配置される。第1の固定具100および第2の固定具200が長尺定規60に固定され、かつ、第1の固定具100と第2の固定具200とで被切断材50を長手方向D1に挟んで締め付けることによって(つまり、第1の固定具100および第2の固定具200と、被切断材50と、の位置関係が固定されることによって)、長尺定規60は被切断材50に固定される。
以下、第1の固定具100について説明する。図1に示すように、第1の固定具100は、本体110を備えている。本体110は、ブロック111とプレート114とを備えている。ブロック111は、上下方向に見て略矩形形状を有している。ブロック111の矩形形状の周縁部には、ブロック111の上面から下側に延在する壁部が部分的に形成されている。この壁部の下端面に3つのネジによってプレート114が取り付けられている。これにより中空箱状の本体110が形成されている。
図1,3,4に示すように、ブロック111の上側には、上向きに突出する2つの突出部112が形成されている。突出部112は、長手方向D1に離間して、ブロック111の長手方向D1における両端部に位置している。突出部112は、短手方向D2におけるブロック111の中央部に位置している。図1および図4に示すように、突出部112は、長尺定規60の溝62内に配置される。
図3および図5に示すように、上下方向に見たブロック111の中央部には、円筒部113が形成されている。円筒部113は、下側に向けて延在し、その先端でプレート114に当接している。
図3および図5に示すように、本体110は、さらに、本体110(ひいては、第1の固定具100)を長尺定規60に固定解除可能に固定するための固定機構の一例として、つまみネジ115と、押圧部材118と、を備えている。つまみネジ115は、つまみ部116と、つまみ部116の一端から延在する軸部117と、を備えている。軸部117には雄ネジが形成されている。軸部117は、円筒部113の内部を貫通している。
押圧部材118は、略直方体のプレートであり、軸部117の雄ネジに螺合するネジ孔を有している。押圧部材118は、このネジ孔と軸部117とが螺合することによって、軸部117の先端に取り付けられている。
図3に示すように、押圧部材118は2つの突出部112の間に配置される。押圧部材118は、軸部117が延在する方向に見て矩形形状を有しており、2つの突出部112と押圧部材118との間には僅かなクリアランスしかないので、押圧部材118の回転は規制される。つまり、押圧部材118は回り止めされている。また、図5に示すように、押圧部材118の短手方向D2の幅は、短手方向D2における2つの突出下端部63の間の開口幅よりも大きい。このため、押圧部材118は、溝62からの抜け落ちが防止された状態で、溝62内に配置される。押圧部材118は、長尺定規60の長手方向D1の端部で溝62内へ配置することができる。
押圧部材118を溝62内へ配置した状態でつまみネジ115を締めると、プレート114と押圧部材118との距離が小さくなり、プレート114に当接するブロック111と、押圧部材118と、によって突出下端部63が上下方向に挟持される。これによって、本体110は、長手方向D1に沿った任意の位置で長尺定規60に固定され得る。つまみネジ115および押圧部材118によれば、簡単な構成で、本体110を長尺定規60に固定することができる。
図1~5に示すように、本体110の内部には、回転式のカム120が配置されている。カム120は、カム本体121とカムレバー122とストッパ123とを備えている。カム本体121は円筒部113を取り囲むように配置されており、カム本体121の高さは円筒部113の高さよりも小さいので、カム本体121は、つまみネジ115の軸部117と同軸の回転軸線を中心として回転可能に本体110のブロック111に取り付けられている。このような同軸構成によれば、第1の固定具100のサイズをコンパクトにできる。
このカム120は、第1の固定具100に隣接して配置される被切断材50を押圧して、長尺定規60を被切断材50に固定するために設けられる。この目的のために、カム120は、長尺定規60を被切断材50に取り付けるための固定位置(図7参照)と、長尺定規60と被切断材50との固定関係を解除するための解除位置(図6参照)と、の間で回転可能に構成される。カム120のカム面124は、カム120の回転軸線が延在する方向に見て、回転軸線からの距離が徐々に大きくなる略円形状を有している。
カムレバー122は、カム120の回転操作を行うために設けられる。カムレバー122は、カム本体121からカム面124の接線方向に長尺状に延在している。カムレバー122を指で摘まんで、カム120を図6に示す解除位置から図7に示す固定位置まで回転させると、図7に示すように、カムレバー122がブロック111の壁部に当接する。このため、ユーザは、カム120が固定位置まで回転されたことを直感的に把握できる。
ストッパ123は、カム120を固定位置(図7)から解除位置(図6)に回転させるときの、カムレバー122よりも回転方向前方の位置において、カムレバー122と略平行にカム本体121から突出している。カム120を固定位置(図7)から解除位置(図6)まで回転させると、図6に示すように、ストッパ123がブロック111の壁部に当接する。これによって、カム120のそれ以上の回転が規制される。このとき、カムレバー122は、ブロック111に当接していないので、ユーザは、カムレバー122を容易に掴むことができ、操作を行いやすい。
さらに、図6に示すように、カム120が解除位置にあるときは、カム120の回転軸線が延在する方向に見て、カムレバー122およびストッパ123は、本体110の内側に収容される。このため、不使用時における第1の固定具100のサイズをコンパクトにできる。
図1~3,6,7に示すように、カム120の回転に応じて弾性的に変位する弾性部材の一例としてのリーフスプリング130が配置されている。リーフスプリング130は、長手方向D1でカム120に隣接して配置される。より具体的には、リーフスプリング130は、長手方向D1のうちの被切断材50が配置される側(換言すれば、第2の固定具200が配置される側)で、カム120に隣接する。以下、長手方向D1のうちの被切断材50が配置される側を締め付け側(第1の固定具100と第2の固定具200とで被切断材50を長手方向D1に締め付ける側を意味している)とも呼ぶ。
本実施形態では、リーフスプリング130は、カム120のカム面124に沿うように弓形に配置されている。このため、長手方向D1における第1の固定具100のサイズをコンパクトにできる。ただし、リーフスプリング130は、短手方向D2に延在するように配置されてもよい。
本実施形態では、短手方向D2におけるリーフスプリング130の中央部には、パッドの形態のゴム部材140が取り付けられている。ゴム部材140は、例えば、両面テープ、接着剤など、任意の接着手段によって取り付けられ得る。ゴム部材140は、リーフスプリング130のうちの締め付け側(換言すれば、カム120の回転軸線と反対側)に配置される。
カム120のカム面124は、カム120が解除位置(図6)にあるときは、長手方向D1のうちの締め付け側における回転軸線からカム面124までの距離が相対的に小さく、この距離は、カム120が解除位置から固定位置(図7)に向かうほど、徐々に大きくなる。本実施形態では、カム120が解除位置にあるときは、図6に示すように、カム面124はリーフスプリング130に接触しない。このとき、上下方向に見て、カム面124は、ブロック111の内側に位置しており、ゴム部材140のみが僅かにブロック111よりも外側に位置している。
一方、カム120が解除位置から固定位置に向けて回転されると、上記距離が徐々に大きくなるので、カム面124とリーフスプリング130とが接触する。そして、カム120がさらに固定位置まで回転されると、カム面124がリーフスプリング130を締め付け側に押圧する。これにより、リーフスプリング130は、両端がブロック111に固定された状態で、中央部がカム面124に追従して締め付け側(換言すれば、カム120の回転軸線と反対の方向)に弾性的に変位する。このとき、図7に示すように、上下方向に見て、カム面124は、部分的に、ブロック111よりも外側に位置している。
図3および図5に示すように、カム本体121の内部には、円筒部113を取り囲むように、円筒状の内部空間125が形成されている。内部空間125は、カム本体121のうちの上側の略半分の領域に形成されている。この内部空間125には、円筒部113を取り囲むようにトーションスプリング150が配置されている。トーションスプリング150の第1の端部151(図6に透視で示す)は、カム本体121に係合しており、第2の端部152(図6に透視で示す)は、ブロック111に係合している。このトーションスプリング150は、カム120を解除位置(図6)に向けて常時、付勢している。
次に、第2の固定具200について説明する。図1に示すように、第2の固定具200は、略直方体形状を有するブロック211を備えている。図3に示すように、ブロック211の上側には、上向きに突出する2つの突出部212が形成されている。この突出部212は、第1の固定具100の突出部112と同一の構成を有している。
図3に示すように、第2の固定具200は、さらに、第2の固定具200を長尺定規60に固定解除可能に固定するための固定機構の一例として、つまみネジ215と、押圧部材218と、を備えている。つまみネジ215は、つまみ部216と軸部217とを備えている。つまみネジ215および押圧部材218は、第1の固定具100のつまみネジ115および押圧部材118と同一の構成を有している。つまみネジ215は、ブロック211の貫通孔を軸部217が貫通するように、ワッシャ214を介してブロック211に取り付けられる。
第1の固定具100と同様に、押圧部材218を溝62内へ配置した状態でつまみネジ215を締めると、ワッシャ214と押圧部材218との距離が小さくなり、ブロック111と押圧部材218とによって突出下端部63が上下方向に挟持される。これによって、第2の固定具200は、長手方向D1に沿った任意の位置で長尺定規60に固定され得る。
ブロック211のうちの被切断材50が配置される側(換言すれば、第1の固定具100と対向する側)の面には、パッドの形態のゴム部材240が取り付けられている。
以上説明した第1の固定具100および第2の固定具200は、例えば、以下のようにして、使用することができる。まず、ユーザは、第2の固定具200を長手方向D1に沿った任意の位置(例えば、図1に示す長尺定規60の端部)で長尺定規60に固定する。次いで、ユーザは、図1に示すように、第1の固定具100と第2の固定具200とで被切断材50を長手方向D1に挟むように、被切断材50および第1の固定具100を配置する。このとき、第1の固定具100のゴム部材140は被切断材50に当接し、第2の固定具200のゴム部材240も被切断材50に当接する。
次いで、ユーザは、第1の固定具100のつまみネジ115を締めて、第1の固定具100を長尺定規60に固定する。この状態で、ユーザは、第1の固定具100のカムレバー122を摘まんで、トーションスプリング150の付勢力に抗って、カム120を解除位置(図6)から固定位置(図7)まで回転させる。これにより、図7に示すように、カム面124がブロック111よりも締め付け側に位置し、被切断材50が、第1の固定具100と第2の固定具200との間で(より具体的には、ゴム部材140とゴム部材240との間で)締め付けられる。こうして、長尺定規60が被切断材50に固定される。
そして、マルノコ10による切断作業が終了した後は、第1の固定具100のつまみ部116を緩めて、第1の固定具100を第2の固定具200から遠ざかる方にスライドさせれば、長尺定規60と被切断材50との固定関係を解除できる。
上述の実施形態によれば、第2の固定具200を長尺定規60に予め固定しておけば、第1の固定具100が長尺定規60に対して固定される場所でつまみ部116およびカムレバー122の操作を行うだけで、長尺定規60を被切断材50に固定でき、また、固定解除もできる。つまり、固定作業および固定解除作業は、1箇所で行えば済むので、ユーザの作業負担が軽減される。
さらに、リーフスプリング130は、本体110に対して回転不能に固定されており、カム120が固定位置まで回転されたときは、カム面124に押圧されて、締め付け側に弾性的に変位する。つまり、カム120の回転力は、締め付け側に向けた(長手方向D1方向)力に変換されて、被切断材50を押圧することになるので、被切断材50に対して回転方向の力が作用しない。したがって、カム120の回転力に起因して長尺定規60に対する被切断材50の位置が所望の位置からずれるおそれがない。
さらに、カム120は、トーションスプリング150によって解除位置に向けて付勢されるので、長尺定規60と被切断材50との固定関係を解除する際には、第1の固定具100のつまみ部116を緩めて、第1の固定具100を第2の固定具200から遠ざかる方にスライドさせれば、カム120を操作しなくても、カム120を解除位置に自動的に復帰させることができる。したがって、ユーザの作業負担が軽減される。
さらに、リーフスプリング130にはゴム部材140が取り付けられており、リーフスプリング130が被切断材50を押圧する際にゴム部材140が圧縮される。このため、ゴム部材140の復元力によって、被切断材50を締め付け方向に押圧する力を増強することができる。したがって、長尺定規60を被切断材50に、より強固に固定できる。第2の固定具200のゴム部材240についても、同様の効果が得られる。
さらに、つまみネジ115,215は、長尺定規60の溝62が形成された側、すなわち、長尺定規60の下側に配置されるので、マルノコ10により切断作業時に邪魔になることがない。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各要素の任意の組み合わせ、または、任意の省略が可能である。
例えば、ストッパを長尺定規60に固定するための固定機構として、上述したつまみネジおよび押圧部材に代えて、任意の構造および形式が採用されてもよい。例えば、長尺定規60の凸部61を横方向に挟持するように構成されたつまみネジおよび押圧部材が採用されてもよい。あるいは、ネジ構造に代えて、スプリングクランプが利用されてもよい。固定機構は、使用される長尺定規の形状に応じて、任意の構造に変更され得る。
また、リーフスプリング130に代えて、カム120の回転力に起因する回転方向の力が被切断材50に作用しない態様で、カム120と被切断材50との間に配置される他の任意の形態の弾性部材を使用可能である。例えば、短手方向D2に引っ張られてテンションが保たれた状態で、カム120からの押圧力を受けて締め付け方向に変位可能に、カム120と被切断材50との間に配置されるゴム部材であってもよい。
さらに、上述した種々の形態は、長尺定規とともにマルノコを使用する場合に限らず、長尺定規とともに種々の携帯用加工機を使用する場合にも適用可能である。このような携帯用加工機は、例えば、溝切りカッタ、ルータなどであってもよい。
10...マルノコ
20...ベース
21...溝
30...本体部
35...鋸刃
50...被切断材
60...長尺定規
61...凸部
62...溝
63...突出下端部
100...第1の固定具
110...本体
111...ブロック
112...突出部
113...円筒部
114...プレート
115...つまみネジ
116...つまみ部
117...軸部
118...押圧部材
120...カム
121...カム本体
122...カムレバー
123...ストッパ
124...カム面
125...内部空間
130...リーフスプリング
140...ゴム部材
150...トーションスプリング
151...第1の端部
152...第2の端部
200...第2の固定具
211...ブロック
212...突出部
214...ワッシャ
215...つまみネジ
216...つまみ部
217...軸部
218...押圧部材
240...ゴム部材
D1...長尺定規の長手方向
D2...長尺定規の短手方向

Claims (12)

  1. 携帯用加工機とともに使用するための長尺定規を被加工材に固定するための固定具であって、
    前記長尺定規に固定解除可能に固定するための固定機構を有する本体と、
    長尺定規を被加工材に固定するための固定位置と、長尺定規と被加工材との固定関係を解除するための解除位置と、の間で、回転軸線を中心として前記本体に対して回転可能に前記本体に取り付けられたカムと、
    少なくとも前記カムが前記固定位置にあるときに、前記カムのカム面によって直接的または間接的に押圧されて前記回転軸線と反対の方向に弾性的に変位して前記被加工材を押圧可能に前記本体に取り付けられた弾性部材と
    を備える固定具。
  2. 請求項1に記載の固定具であって、
    前記本体と前記カムとに係合し、前記解除位置に向けて前記カムを付勢するトーションスプリングを備える
    固定具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の固定具であって、
    前記弾性部材はリーフスプリングである
    固定具。
  4. 請求項3に記載の固定具であって、
    前記カム面は、前記回転軸線が延在する方向に見て、前記回転軸線からの距離が徐々に大きくなる略円形状を有し、
    前記リーフスプリングは、前記カム面に沿うように弓形に配置された
    固定具。
  5. 請求項3または請求項4に記載の固定具であって、
    前記リーフスプリングには、前記被加工材を押圧可能なゴム部材が前記回転軸線と反対の側に取り付けられた
    固定具。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の工程具であって、
    前記固定機構は、雄ネジが形成された軸部を有するつまみネジと、前記雄ネジに螺合するネジ孔を有する押圧部材と、を備える
    固定具。
  7. 請求項6に記載の固定具であって、
    前記軸部は、前記カムの前記回転軸線と同軸に配置された
    固定具。
  8. 請求項6または請求項7に記載の固定具であって、
    前記押圧部材は、前記長尺定規に形成された溝内に、該溝からの抜け落ちが防止された状態で配置可能な形状および大きさを有しており、
    前記固定機構は、前記長尺定規に対して前記溝が形成された側に配置される
    固定具。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の固定具であって、
    前記カムは、カムの回転操作を行うための、前記カム面の接線方向に延在するカムレバーを備え、
    前記カムレバーは、前記カムが前記解除位置にあるときは、前記回転軸線が延在する方向に見て、前記本体の内側に収容される
    固定具。
  10. 請求項9に記載の固定具であって、
    前記カムは、前記カムが前記解除位置にあるときに前記カムレバーが前記本体部に当接しないように、前記本体部に当接することによって前記固定位置から前記解除位置へ向かう回転方向への回転量を規制するストッパを備える
    固定具。
  11. 携帯用加工機とともに使用するための長尺定規を被加工材に固定するための固定具セットであって、
    請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の固定具と、
    前記長尺定規に固定解除可能に固定するための固定機構を有する追加的な固定具と
    を備える固定具セット。
  12. 携帯用加工機とともに使用する付属品セットであって、
    請求項11に記載の固定具セットと、
    前記長尺定規と
    を備える付属品セット。
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