JP2022044400A - 自在ドレインおよび補修ドレインセット - Google Patents

自在ドレインおよび補修ドレインセット Download PDF

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Abstract

【課題】自在ドレインに補修ドレインを挿入して補修を施したとしても、雨水等の水の排出能が低下するのを的確に抑制または防止することができる自在ドレインおよび補修ドレインセットを提供すること。【解決手段】本発明の自在ドレイン70は、躯体100が備える排水口105に対応して配置されるものであり、上部筒体711と、この上部筒体711の上端部から突出する上部フランジ712とを有する上部ドレイン71と、下部筒体721と、この下部筒体721の上端部から突出する下部フランジ722とを有する下部ドレイン72とを備え、上部筒体711は、補修ドレイン80が有する筒体をなす挿入ドレイン81を挿入可能に構成されており、上部筒体711の内径は、下部筒体721の下端側の内径よりも大きくなっている。【選択図】図5

Description

本発明は、自在ドレインおよび補修ドレインセットに関する。
近年、建築物の高耐久化が求められることに伴って、多くの建築物の屋上やベランダ等の躯体(構造体)において、防水シート(樹脂シート)を敷設施工したシート防水構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このシート防水構造では、躯体が備える排水口に対応して、自在ドレインが配置され、この自在ドレインが有する上部ドレインと下部ドレインとで、シート防水構造を挟持し、さらに、下部ドレインの下端に、躯体が備える排水管が接続されている。これにより、躯体が備える排水口を介して、躯体から、その外部に対して、雨水等の水が排出されることとなる。
かかる構成をなすシート防水構造は、施工後に年月を経ると、日光や、雨水に晒されることにより、不可避的に劣化が生じ、その結果、シート防水構造の防水性が低下する。そのため、シート防水構造の防水性を維持することを目的に、シート防水構造の補修が行われるが、通常、この補修の際に、自在ドレインが有する上部ドレインには、上部ドレインの内径よりも小さい内径を有する補修ドレインが挿入される。
そのため、補修(改修)が施された後のシート防水構造では、上部ドレインに補修ドレインが挿入されていることに起因して、雨水等の水の排出能が低下すると言う問題があった。
特開2011-58169号公報
本発明の目的は、自在ドレインに補修ドレインを挿入して補修を施したとしても、雨水等の水の排出能が低下するのを的確に抑制または防止することができる自在ドレインおよび補修ドレインセットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)~(5)に記載の本発明により達成される。
(1) 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインであって、
上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
前記上部筒体は、補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きいことを特徴とする自在ドレイン。
(2) 前記上部筒体は、その外周面に形成されたネジ溝を有し、前記下部筒体は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝を有しており、
前記上部筒体の外径が、前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、前記上部筒体が前記下部筒体に螺合されるように構成され、
前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きい上記(1)に記載の自在ドレイン。
(3) 前記下部筒体は、その前記ネジ溝の下端側において、前記内周面から突出する内周フランジを有し、
前記内周フランジは、その内径が前記挿入ドレインの内径よりも小さい上記(2)に記載の自在ドレイン。
(4) 前記内周フランジは、前記下部筒体に前記上部筒体を螺合により挿入した際に、前記上部筒体の下端を係止する係止部を構成する上記(3)に記載の自在ドレイン。
(5) 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインと、該自在ドレインに挿入される補修ドレインとを有する補修ドレインセットであって、
前記自在ドレインは、上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
前記上部筒体は、前記補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きいことを特徴とする補修ドレインセット。
本発明によれば、自在ドレインに補修ドレインを挿入して補修を施したとしても、挿入される補修ドレインとして、その内径が、自在ドレインが有する下部ドレインの内径と比較して、小さくなるのを的確に抑制または防止することができる。したがって、補修ドレインによる補修前に対して、雨水等の水の排出能が低下するのを的確に抑制または防止することができる。
躯体に施工されたシート防水構造を部分的に取り出した部分縦断面図である。 図1に示すシート防水構造の主要部分を示す部分斜視図である。 図2に示すシート防水構造の主要部分におけるA-A線縦断面図である。 図1に示すシート防水構造を補修する補修キットを説明するための部分分解斜視断面図である。 図4に示す補修キットを用いて補修された、図3に示すシート防水構造の主要部分を示す縦断面図である。
以下、本発明の自在ドレインおよび補修ドレインセットを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の自在ドレインおよび補修ドレインセットを説明するのに先立って、まず、本発明の自在ドレインおよび補修ドレインセットを適用し得る、シート防水構造10について詳述する。
<シート防水構造>
図1は、躯体に施工されたシート防水構造を部分的に取り出した部分縦断面図、図2は、図1に示すシート防水構造の主要部分を示す部分斜視図、図3は、図2に示すシート防水構造の主要部分におけるA-A線縦断面図である。なお、以下の説明では、図1~図3中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図1では、説明の便宜上、シート防水構造の全体を示すことなく、躯体が備える床部と壁部とを部分的に図示している。
本実施形態では、シート防水構造10が施工された、屋上やベランダのような躯体100(構造体)を一例にして説明する。
躯体100は、床部101と、この床部101の外縁を取り囲むように沿って立設して設けられた壁部102とを有している。また、床部101は、図1に示すように、その厚さ方向に貫通する排水口105を有している。そして、この排水口105には、雨水等の水を排水として排出する機能を発揮させるために、開口部515を備える配置部材50と、この開口部515に装着された自在ドレイン70とが配置され、この自在ドレイン70に、躯体100に設けられた排水管150が接続されており、これにより、排水口105を介して、躯体100から、その外部に対して、雨水等の水が排出されることとなる。
シート防水構造10は、本実施形態では、この躯体100、すなわち枠体をなす壁部102と、底部を構成し、排水口105を備える床部101とに対して施工されたものであり、本実施形態では、防水シート20と、配置部材50と、自在ドレイン70と、敷設部材90とを有している。
敷設部材90は、その全体形状が平板状をなし、床部101が備える排水口105が露出するように、床部101に敷設されている。この敷設部材90は、例えば、断熱材と、この断熱材の上面を被覆する被覆材とを有する積層体で構成される。このように、敷設部材90を、断熱材を備えるものとすることにより、躯体100における断熱性の向上が図れる。
断熱材としては、通常、建物の断熱に用いられる断熱材が用いられ、例えば、発泡ポリスチレン、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム等で構成される断熱層が挙げられる。
また、被覆材としては、例えば、ポリエチレン製の織布からなる絶縁クロスシート、ガラス繊維製の防火用シート、ピンホール検査用のアルミ箔ラミネートシート等や、人の歩行を可能にする目的で、歩行用ボードとして、繊維強化セメント板、石こうボード製品、木質系セメント板等の高剛性板が挙げられる。
すなわち、本実施形態では、断熱性を有する断熱材と、その上に敷設された絶縁クロスシート、防火用シート、アルミ箔ラミネートシートもしくは高剛性板等で構成される被覆材との積層体により、敷設部材90が構成される。
なお、敷設部材90は、上記のような積層体で構成される場合の他、断熱材または被覆材の単体で構成される単層体であってもよい。
ここで、床部101が備える排水口105が露出するように床部101に敷設部材90が敷設された躯体100において、壁部102と床部101上の敷設部材90との境界部103の近傍で、排水口105を有する配置部材50は、固定ビス等(図示せず)を用いて敷設部材90を介して床部101に固定されている。そして、この状態で、防水シート20は、配置部材50および敷設部材90とともに床部101と壁部102とを覆っており、これにより、躯体100の防水性が確保される。
換言すれば、日光や雨水には防水シート20が晒されることとなり、躯体100すなわち壁部102と床部101とが直接的に日光や雨水に晒されることが防止されるため、躯体100の防水性が確保される。
上記のように、躯体100すなわち壁部102と床部101とを、敷設部材90、配置部材50等とともに、防水シート20で被覆することにより、躯体100の防水性が確保される。そして、配置部材50は、開口部515を有し、この開口部515には自在ドレイン70が装着されており、さらに、排水口105において、この自在ドレイン70に、躯体100に設けられた排水管150が接続されている。これにより、排水口105を介して、躯体100から、その外部に対して、雨水等の水が排出されることとなる。
以下、床部101が備える排水口105において、床部101に防水を施しつつ、躯体100から、その外部に対して、排水口105を介して、雨水等の水を排出する際に、この水の排出に関与する各部の構成について、順次、説明する。
配置部材50は、壁部102と床部101上の敷設部材90との境界部103の近傍において、床部101が備える排水口105に配置部材50が備える開口部515が対応するように配置され、固定ビス等を用いて、敷設部材90を介して床部101に固定されている。
なお、図1では、配置部材50が境界部103に配置されているが、防水が施工される躯体100の形状は、当然、様々であることから、配置部材50としては、複数の種類の形状のものが予め用意され、実際に施工される躯体100が備える境界部103の形状に合致するものが選択され、配置部材50は、境界部103に、その形状に対応するように、配置される。
この配置部材50は、図2に示すように、基部51と、立ち上がり面52とを有している。
基部51は、敷設部材90が敷設された床部101に対応して配置され、図1、図2の上側から見た平面視で、矩形状をなしている。この基部51は、敷設部材90に対応する平部510と、この平部510に傾斜して設けられ、境界部103に対応する傾斜部511と、これら平部510および傾斜部511の中央部において、平部510から傾斜部511に亘って延設された溝部を構成する凹部512とを有している。
凹部512は、側壁を構成する段差513と、底面を構成する底部514とからなり、この底部514は、その厚さ方向に貫通する開口部515を有している。
かかる構成をなしている配置部材50を躯体100内に配置すると、境界部103に対応して配置される傾斜部511が、雨水等の水が流れる流路を構成し、この流路としての傾斜部511から凹部512に雨水等の水が供給され、その後、凹部512の底部514が備える開口部515を介して、この水は、最終的に床部101が備える排水口105から、躯体100の外側に排出されることとなる。なお、配置部材50が備える開口部515には、自在ドレイン70が装着され、さらに自在ドレイン70には、躯体100に設けられた排水管150が接続されているが、その詳細な説明は、後に行うこととする。
また、立ち上がり面52は、基部51(傾斜部511)の縁部から立設している。この立ち上がり面52は、配置部材50を境界部に対応して配置した際に、壁部102に沿うように、基部51に対して屈曲した構造をなしている。
また、立ち上がり面52は、厚さ方向に貫通する貫通孔(図示せず)を有しており、ビス等を、この貫通孔に挿通した状態で、壁部102に固定することにより、配置部材50(立ち上がり面52)が躯体100に取り付けられる。
この配置部材50は、金属板と、この金属板の表面を被覆する樹脂層とで構成されている。このように、金属板の表面を樹脂層で被覆することで、金属板の腐食を確実に防止することができる。さらに、この樹脂層により、配置部材50の上面において、防水シート20の下面に対して確実に接合することができる。
金属板は、例えば、ステンレス鋼板、鉄板のような鋼板、アルミ板、銅板等で構成されるが、鋼板であるのが好ましい。これにより、配置部材50を優れた強度を有するものとすることができる。
樹脂層は、樹脂で構成されるものであり、この樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニルのような塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、ポリ塩化ビニルであるのが好ましい。すなわち、後述する防水シート20を構成する樹脂と、同種または同一であることが好ましい。これにより、樹脂層と防水シート20との密着性を向上させることができる。さらに、ポリ塩化ビニルは、溶剤溶着性や熱融着性に優れるため、前記効果をより顕著に発揮させることができるとともに、金属板の腐食をより確実に防止することができる。
また、この樹脂層を構成する樹脂には、後述する防水シート20の構成材料で挙げる可塑剤、安定化剤等の他の材料が含まれていてもよい。
自在ドレイン70は、その上端(一端)において、配置部材50が備える開口部515に固定されており、躯体100が備える排水口105に対応して配置された際に、さらに、その下端(他端)において、躯体100に設けられた排水管150が接続されており、これにより、配置部材50に供給された雨水等の水を、排水管150に供給する流路を構成する。
この自在ドレイン70は、図1~図3に示すように、上部ドレイン71と、下部ドレイン72とを有し、底部514が備える開口部515の上側および下側に、開口部515を挟んで、それぞれ、上部ドレイン71および下部ドレイン72が配設されている。
上部ドレイン71は、開口部515に挿入される上部筒体711と、この上部筒体711の上端部から突出し、底部514の上面に接触する上部フランジ712とを有している。また、上部筒体711は、その外周面に形成されたネジ溝715を有している。
下部ドレイン72は、上部筒体711が螺合可能に挿入される下部筒体721と、この下部筒体721の上端部から突出し、底部514の下面に接触する下部フランジ722とを有している。また、下部筒体721は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝725を有している。
かかる構成をなす上部ドレイン71および下部ドレイン72は、図1~図3に示すように、上部ドレイン71の上部筒体711の外径が、下部ドレイン72の下部筒体721におけるネジ溝725が形成されている上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、上部ドレイン71を、下部ドレイン72に対して挿入する際に、上部筒体711が下部筒体721に螺合される。
この上部筒体711と下部筒体721との螺合により、上部ドレイン71の上部フランジ712と、下部ドレイン72の下部フランジ722とが配置部材50の底部514を挟持することとなり、その結果、開口部515が水密に保たれる。
また、下部ドレイン72の下部筒体721は、前述の通り、その内周面にネジ溝725を備えるが、このネジ溝725は、下部筒体721の内周面の上側に形成されており、下部筒体721は、ネジ溝725の下端側において、その内周面から突出する内周フランジ724(突起)を有している。この内周フランジ724は、下部筒体721に上部筒体711を螺合により挿入した際に、上部筒体711の下端を係止する係止部を構成する。そのため、この螺合による挿入の際に、上部ドレイン71の上部フランジ712と、下部ドレイン72の下部フランジ722とにより、配置部材50の底部514に対して、過剰な負荷が掛かるのを的確に抑制または防止することができる。
自在ドレイン70、すなわち、上部ドレイン71および下部ドレイン72は、樹脂で構成されるものであり、この樹脂としては、前記配置部材50が備える樹脂層を構成する樹脂で説明したのと同様のものを用いることができる。
防水シート20は、シート状(板状)をなし、配置部材50の縁部と、敷設部材90とともに、床部101と壁部102とを覆うものであり、防水シート20の下面と、配置部材50の上面とが接合されている。
これにより、日光や雨水には防水シート20が晒され、躯体100が直接的に日光や雨水に晒されることが防止されることから、躯体100の防水性が確保される。
このような防水シート20は、樹脂材料を含有する樹脂シートで構成される。
樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニルのような塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、塩化ビニル系樹脂であることが好ましい。これにより、防水シート20の溶剤溶着性や熱融着性を優れたものとすることができる。
なお、塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルを含む重合体、すなわちオリゴマー、プレポリマーおよびポリマーであれば特に限定されないが、例えば、塩化ビニルの単量重合体、または塩化ビニルと、酢酸ビニル、エチレン、もしくはプロピレン等との共重合体、およびこれらの2種以上の重合体の混合物等が挙げられる。
また、樹脂材料には、さらに、各種可塑剤、各種安定化剤、各種酸化防止剤、各種紫外線吸収剤、加工助剤、滑剤、充填材、難燃剤および色材等を含んでいてもよく、特に、可塑剤が含まれることが好ましい。これにより、防水シート20をより優れた柔軟性を有するものとすることができる。
なお、可塑剤としては、特に限定されないが、例えば、DOP(ジオクチルフタレート)、DBP(ジブチルフタレート)、DIBP(ジイソブチルフタレート)、DHP(ジヘプチルフタレート)のようなフタル酸エステル系可塑剤、DOA(ジ-2-エチルヘキシルアジペート)、DIDA(ジイソデシルアジペート)、DOS(ジ-2-エチルヘキシルセバセート)のような脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、エチレングリコールのベンゾエート類のような芳香族カルボン酸エステル系可塑剤、およびTOTM(トリオクチルトリメリテート)のようなトリメリット酸エステル系可塑剤等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、安定剤としては、例えば、グリシン亜鉛等が挙げられ、この場合の安定助剤としては、例えば、リン酸トリクレジル(TCP)、リン酸トリキシリル(TXP)、リン酸トリブチル(TBP)、リン酸トリ-2-エチルヘキシル、リン酸2-エチルヘキシル・ジフェニルのような有機リン酸エステル等が挙げられる。
以上のことから、防水シート20は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤とを含有する塩化ビニル系樹脂シートで構成されることが好ましい。これにより、前記効果をより顕著に発揮させることができる。
なお、防水シート20は、前記樹脂シートの単層で構成されるものの他、例えば、その厚さ方向の途中に繊維層が介挿されたもの、すなわち、厚さ方向に積層された第1樹脂層と第2樹脂層との間に繊維層(繊維シート)が挾持された構成のものであってもよい。
この繊維層は、繊維の集合体で構成されたものであり、例えば、織布や不織布等のクロス、縦糸と横糸とで複数の格子を形成したネット等の繊維シートが挙げられるが、防水シート20を、このような繊維層を備えるものとすることにより、防水シート20の強度(引き裂き強度や引っ張り強度等)および耐久性(耐繰り返し疲労特性)を向上させることができる。
また、防水シート20の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.5mm以上3mm以下程度であるのが好ましく、0.8mm以上3mm以下程度であるのがより好ましい。これにより、床部101と壁部102とを、防水シート20により確実に覆うことができる。また、防水シート20が風で煽られることに起因して、この防水シート20に応力が作用したとしても、早期に防水シート20に亀裂が生じるのを的確に抑制することができる。
以上のような構成のシート防水構造10は、施工後に年月を経ると、日光や、雨水に晒されることにより、特に、樹脂で構成される、防水シート20や、自在ドレイン70において、その年月に差異が認められるものの、不可避的に劣化が生じ、その結果、シート防水構造10の防水性が低下する。
そのため、例えば、以下に示す補修キットを用いたシート防水構造の補修方法を、シート防水構造10に施すことで、シート防水構造10の防水性を、再度、確保することが実施されている。
以下、まず、シート防水構造10の補修に用いられる補修キットを説明し、次いで、この補修キットを用いた補修方法について説明する。
<補修キット>
図4は、図1に示すシート防水構造を補修する補修キットを説明するための部分分解斜視断面図、図5は、図4に示す補修キットを用いて補修された、図3に示すシート防水構造の主要部分を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図4、図5中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
補修キット300は、補修配置部材60と、補修ドレイン80とを有している。そして、これらのうち、補修配置部材60を配置部材50に対応して配置し、さらに、補修ドレイン80を自在ドレイン70に対して挿入するように配置した状態で、補修配置部材60の縁部を、補修すべき防水シート20とともに、新たに用意した防水シート20で被覆することで、補修キット300により、シート防水構造10の防水性が、再度、確保されることとなる。
補修配置部材60は、図4、図5に示すように、配置部材50に対応して、配置部材50が備える開口部515に、補修配置部材60が備える開口部615が重なるように配置して固定されるものである。
この補修配置部材60は、上記の通り、配置部材50に対して重ね合わせ得るように、その全体形状が配置部材50に対して相似関係にあり、配置部材50よりも若干小さく形成されている。
より具体的には、補修配置部材60は、図4に示すように、配置部材50と同様の構成をなし、基部61と、立ち上がり面62とを有している。
そして、基部61は、平部610と、この平部610に傾斜して設けられた傾斜部611と、これら平部610および傾斜部611の中央部に設けられた凹部612とを有している。
また、凹部612は、側壁を構成する段差613と、底面を構成する底部614とからなり、この底部614は、その厚さ方向に貫通する開口部615を有している。
これらのうち、凹部612の大きさ、すなわち段差613および底部614の大きさが、凹部512の大きさ、すなわち段差513および底部514の大きさよりも若干小さく形成され、開口部615は、開口部515とほぼ等しい大きさで形成されている。これにより、補修配置部材60を配置部材50に対して重ね合わせることができ、さらに、この重ね合わせの際に、補修配置部材60が備える開口部615を、配置部材50が備える開口部515に対して、その開口面積が小さくなることなく、配置させることができる。
補修ドレイン80は、自在ドレイン70に挿通して用いられ、自在ドレイン70に接続された排水管150に連通することで、補修配置部材60に供給された雨水等の水を、排水管150に供給する流路を構成する。
この補修ドレイン80は、図4、図5に示すように、自在ドレイン70に挿入される筒体をなす挿入ドレイン81と、この挿入ドレイン81の上端部から突出し、底部614の上面を被覆するフランジシート82とを有している。
挿入ドレイン81は、図5に示すように、筒体をなす挿入ドレイン81の外径が、自在ドレイン70が備える上部ドレイン71の上部筒体711の内径よりも小さく設定されており、これにより、挿入ドレイン81を、自在ドレイン70(上部ドレイン71)に対して挿入することが可能となっている。
この挿入ドレイン81は、樹脂で構成されるものであり、この樹脂としては、前記配置部材50が備える樹脂層を構成する樹脂で説明したのと同様のものを用いることができる。
フランジシート82は、挿入ドレイン81の上端側を被覆する被覆部821と、挿入ドレイン81の上端部から突出し、底部614の上面を被覆するフランジ部822とを有しており、挿入ドレイン81が上部ドレイン71に挿入された際に、底部614の上面に接合されることで、底部614の上面を被覆することが可能となっている。
このフランジシート82は、シート状をなすものであり、防水シート20で説明したのと同様のもので構成することができる。
挿入ドレイン81を上部ドレイン71に挿入した際に、フランジシート82を底部614の上面に接合して、底部614の上面を被覆することにより、自在ドレイン70の水密性を確保することができる。
そして、以上のような構成をなす、補修配置部材60および補修ドレイン80のうち、補修配置部材60について、その縁部を、補修すべき防水シート20とともに、新たに用意した防水シート20で被覆することで、配置部材50および自在ドレイン70の水密性を確保することができるため、シート防水構造10の防水性を、再度、確保することが可能となる。
<シート防水構造の補修方法>
補修キット300を用いたシート防水構造の補修方法は、補修配置部材60を、配置部材50に対応して配置する配置工程と、補修ドレイン80を、自在ドレイン70に挿通する挿入工程と、補修配置部材60の縁部を、新たに用意した防水シート20で被覆する被覆工程とを有する。
以下、これら各工程について、詳述する。
[1]まず、補修配置部材60を、配置部材50に対応して配置する(配置工程)。
すなわち、配置部材50が備える開口部515に、補修配置部材60が備える開口部615が重なるようにして、補修配置部材60を、配置部材50に対して配置させる。
ここで、前述の通り、補修配置部材60が備える凹部612の大きさが、配置部材50が備える凹部512の大きさよりも若干小さく形成されていることから、補修配置部材60を配置部材50に対して重ね合わせることができる。
[2]次に、補修ドレイン80を、自在ドレイン70に挿通する(挿入工程)。
より具体的には、補修ドレイン80が備える挿入ドレイン81を、自在ドレイン70が備える上部ドレイン71の上部筒体711に挿入する。
そして、この上部筒体711に対する、挿入ドレイン81の挿入の後に、フランジシート82(フランジ部822)を底部614の上面に接合する。これにより、フランジシート82で底部614の上面を被覆することができる。その結果、自在ドレイン70の水密性が確保される。
[3]次に、補修配置部材60の縁部を、新たに用意した防水シート20で被覆する(被覆工程)。
このとき、新たに用意した防水シート20で、補修すべき防水シート20をともに被覆する。
これにより、補修配置部材60と補修ドレイン80とを有する補修キット300と、新たに用意した防水シート20とで、配置部材50および自在ドレイン70、さらには補修すべき防水シート20の水密性が確保される。その結果、シート防水構造10の防水性が、再度、確保される。
以上のように、補修キット300を用いて、シート防水構造10の補修が実施されるが、従来のシート防水構造10では、自在ドレイン70が備える下部ドレイン72として、下部筒体721のネジ溝725が形成されている上端側における内径と、下部筒体721のネジ溝725が形成されていない下端側における内径とが、ほぼ等しいものが用いられてきた。
したがって、この下部筒体721のネジ溝725が形成されている上端側に螺合により挿入された上部筒体711に対して、さらに、補修ドレイン80が備える挿入ドレイン81に挿入する構成とすると、挿入ドレイン81としては、下部筒体721のネジ溝725が形成されていない下端側と比較して、内径が小さいものを選択する必要がある。
そのため、補修キット300を用いて、シート防水構造10の補修を施すと、自在ドレイン70における雨水等の水の排出能が、補修前と比較すると、低下してしまうと言う問題があった。
これに対して、本発明では、図3に示すように、下部ドレイン72として、下部筒体721のネジ溝725が形成されている上端側における内径Dが、下部筒体721のネジ溝725が形成されていない下端側における内径Dよりも大きいものを用いる。よって、下部筒体721の上端側に挿入される上部筒体711の内径Dを、下部筒体721の下端側における内径Dよりも大きく設定することができる。したがって、従来の場合と比較して、図5に示すように、補修ドレイン80が備える挿入ドレイン81として、内径Dが大きいものを、下部筒体721の上端側に螺合された、上部筒体711に対して挿入することが可能となる。よって、補修キット300を用いて、シート防水構造10の補修を施したとしても、自在ドレイン70における雨水等の水の排出能が、補修前と比較して、低下してしまうのを的確に抑制または防止することができる。
また、上記の通り、挿入ドレイン81は、従来と比較して、その内径Dが大きいものであればよいが、本実施形態では、図5に示すように、前記内径Dは、下部筒体721のネジ溝725の下端側において、内周面から突出する内周フランジ724の内径Dよりも大きくなっている。すなわち、内周フランジ724の内径Dは、挿入ドレイン81の内径Dよりも小さくなっている。かかる関係を満足し得る、挿入ドレイン81を備える補修ドレイン80を用いることで、補修された自在ドレイン70中を流れる水の流路が狭くなるのをより的確に抑制または防止することができる。よって、自在ドレイン70における雨水等の水の排出能が、補修前と比較して、低下してしまうのをより的確に抑制または防止することができる。
以上のような、挿入ドレイン81が挿入された上部筒体711を備える自在ドレイン70において、具体的には、下部筒体721のネジ溝725が形成されている上端側における内径Dは、60mm以上137mm以下であることが好ましく、70mm以上112mm以下であることがより好ましい。また、下部筒体721のネジ溝725が形成されていない下端側における内径Dは、47mm以上115mm以下であることが好ましく、59mm以上90mm以下であることがより好ましい。さらに、上部筒体711の内径Dは、51mm以上129mm以下であることが好ましく、64mm以上104mm以下であることがより好ましい。
また、挿入ドレイン81の内径Dは、40mm以上107mm以下であることが好ましく、51mm以上83mm以下であることがより好ましい。さらに、下部筒体721の内周面から突出する内周フランジ724の内径Dは、34mm以上100mm以下であることが好ましく、44mm以上74mm以下であることがより好ましい。
前記内径D~Dが前記範囲内である、挿入ドレイン81が挿入された上部筒体711を備える自在ドレイン70に対して、本発明が好適に適用される。
なお、補修キット300を用いて補修されたシート防水構造10において、自在ドレイン70と、補修ドレイン80とにより、本発明の補修ドレインセットが構成される。
以上、本発明の自在ドレインおよび補修ドレインセットについて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、本発明の自在ドレインおよび補修ドレインセットが適用されたシート防水構造において、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することができる。
さらに、本発明の自在ドレインおよび補修ドレインセットが適用されたシート防水構造において、前記実施形態では、自在ドレインは、配置部材が備える開口部に固定されている場合について説明したが、この場合に限らず、自在ドレインは、各種部材に対して固定されているものであってもよい。
また、前記実施形態では、配置部材は、その縁部において選択的に防水シートで被覆される場合について説明したが、この配置部材は、その全体が防水シートで被覆されたものであってもよい。
さらに、前記実施形態では、下部ドレインが備える下部筒体の内周面から内周フランジが突出していたが、下部筒体は、内周フランジの形成が省略されたものであってもよい。
10 シート防水構造
20 防水シート
50 配置部材
51 基部
52 立ち上がり面
60 補修配置部材
61 基部
62 立ち上がり面
70 自在ドレイン
71 上部ドレイン
72 下部ドレイン
80 補修ドレイン
81 挿入ドレイン
82 フランジシート
90 敷設部材
100 躯体
101 床部
102 壁部
103 境界部
105 排水口
150 排水管
300 補修キット
510 平部
511 傾斜部
512 凹部
513 段差
514 底部
515 開口部
610 平部
611 傾斜部
612 凹部
613 段差
614 底部
615 開口部
711 上部筒体
712 上部フランジ
715 ネジ溝
721 下部筒体
722 下部フランジ
724 内周フランジ
725 ネジ溝
821 被覆部
822 フランジ部
このような目的は、下記(1)~()に記載の本発明により達成される。
(1) 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインであって、
上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
前記上部筒体は、その外周面に形成されたネジ溝を有し、前記下部筒体は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝を有しており、
前記上部筒体の外径が、前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、前記上部筒体が前記下部筒体に螺合されるように構成され、
前記下部筒体における前記ネジ溝が形成されている前記上端側の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きく、かつ、前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きくなっており、
前記上部筒体は、補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
前記下部筒体は、その前記ネジ溝の下端側において、前記内周面から突出する内周フランジを有し、
前記内周フランジは、その内径が前記上部筒体の内径および前記挿入ドレインの内径よりも小さくなっており、
前記内周フランジは、前記下部筒体に前記上部筒体を螺合により挿入し、さらに、前記上部筒体に前記挿入ドレインを挿入した際に、前記上部筒体の下端および前記挿入ドレインの下端を係止する係止部を構成することを特徴とする自在ドレイン。
) 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインと、該自在ドレインに挿入される補修ドレインとを有する補修ドレインセットであって、
前記自在ドレインは、上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
前記上部筒体は、その外周面に形成されたネジ溝を有し、前記下部筒体は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝を有しており、
前記上部筒体の外径が、前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、前記上部筒体が前記下部筒体に螺合されるように構成され、
前記下部筒体における前記ネジ溝が形成されている前記上端側の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きく、かつ、前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きくなっており、
前記上部筒体は、前記補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
前記内周フランジは、その内径が前記上部筒体の内径および前記挿入ドレインの内径よりも小さくなっており、
前記内周フランジは、前記下部筒体に前記上部筒体を螺合により挿入し、さらに、前記上部筒体に前記挿入ドレインを挿入した際に、前記上部筒体の下端および前記挿入ドレインの下端を係止する係止部を構成することを特徴とする補修ドレインセット。
このような目的は、下記(1)~(2)に記載の本発明により達成される。
(1) 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインであって、
上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
前記上部筒体は、その外周面に形成されたネジ溝を有し、前記下部筒体は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝を有しており、
前記上部筒体の外径が、前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、前記上部筒体が前記下部筒体に螺合されるように構成され、
前記下部筒体における前記ネジ溝が形成されている前記上端側の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きく、かつ、前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きくなっており、
前記上部筒体は、補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
前記下部筒体は、その前記ネジ溝の下端側において、前記内周面から突出する内周フランジを有し、
前記内周フランジは、その内径が前記上部筒体の内径および前記挿入ドレインの内径よりも小さくなっており、
前記内周フランジは、前記下部筒体に前記上部筒体を螺合により挿入し、さらに、前記上部筒体に前記挿入ドレインを挿入した際に、前記上部筒体の下端および前記挿入ドレインの下端のうちの少なくとも前記上部筒体の下端を係止する係止部を構成することを特徴とする自在ドレイン。
(2) 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインと、該自在ドレインに挿入される補修ドレインとを有する補修ドレインセットであって、
前記自在ドレインは、上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
前記上部筒体は、その外周面に形成されたネジ溝を有し、前記下部筒体は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝を有しており、
前記上部筒体の外径が、前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、前記上部筒体が前記下部筒体に螺合されるように構成され、
前記下部筒体における前記ネジ溝が形成されている前記上端側の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きく、かつ、前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きくなっており、
前記上部筒体は、前記補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
前記下部筒体は、その前記ネジ溝の下端側において、前記内周面から突出する内周フランジを有し、
前記内周フランジは、その内径が前記上部筒体の内径および前記挿入ドレインの内径よりも小さくなっており、
前記内周フランジは、前記下部筒体に前記上部筒体を螺合により挿入し、さらに、前記上部筒体に前記挿入ドレインを挿入した際に、前記上部筒体の下端および前記挿入ドレインの下端のうちの少なくとも前記上部筒体の下端を係止する係止部を構成することを特徴とする補修ドレインセット。

Claims (5)

  1. 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインであって、
    上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
    下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
    前記上部筒体は、補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
    前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きいことを特徴とする自在ドレイン。
  2. 前記上部筒体は、その外周面に形成されたネジ溝を有し、前記下部筒体は、その上端側において、内周面に形成されたネジ溝を有しており、
    前記上部筒体の外径が、前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径とほぼ等しく設定されており、これにより、前記上部筒体が前記下部筒体に螺合されるように構成され、
    前記下部筒体におけるネジ溝が形成されている前記上端側の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きい請求項1に記載の自在ドレイン。
  3. 前記下部筒体は、その前記ネジ溝の下端側において、前記内周面から突出する内周フランジを有し、
    前記内周フランジは、その内径が前記挿入ドレインの内径よりも小さい請求項2に記載の自在ドレイン。
  4. 前記内周フランジは、前記下部筒体に前記上部筒体を螺合により挿入した際に、前記上部筒体の下端を係止する係止部を構成する請求項3に記載の自在ドレイン。
  5. 躯体が備える排水口に対応して配置される自在ドレインと、該自在ドレインに挿入される補修ドレインとを有する補修ドレインセットであって、
    前記自在ドレインは、上部筒体と、該上部筒体の上端部から突出する上部フランジとを有する上部ドレインと、
    下部筒体と、該下部筒体の上端部から突出する下部フランジとを有する下部ドレインとを備え、
    前記上部筒体は、前記補修ドレインが有する筒体をなす挿入ドレインを挿入可能に構成されており、
    前記上部筒体の内径は、前記下部筒体の下端側の内径よりも大きいことを特徴とする補修ドレインセット。
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