JP2022042370A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗ユニットの放熱を促進できる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置13は、抵抗ユニット42、パワーユニット50及びケース70を有している。ケース70は、ケース壁部73及びケース仕切部74を有している。ケース仕切部74はケース70の内部空間を上側空間72aと下側空間72bとに仕切っている。パワーユニット50は、パワーモジュール51及びパワー冷却部52を有している。パワーモジュール51はインバータを構成している。パワー冷却部52は、冷媒によりパワーモジュール51を冷却する。電力変換装置13には、冷媒流路81を有する冷却器80が設けられている。冷媒流路81はパワー冷却部52及びケース仕切部74により形成されている。抵抗ユニット42は、Z方向においてパワー冷却部52を介してパワーモジュール51とは反対側に設けられている。【選択図】図3

Description

この明細書における開示は、電力変換装置に関する。
特許文献1には、複数のスイッチング素子を有する電力変換装置が開示されている。この電力変換装置は、スイッチング素子を冷却する冷却器と、コンデンサの放電を行う放電抵抗とを有している。スイッチング素子は冷却器の一面に取り付けられており、放電抵抗は、スイッチング素子と冷却器との並び方向において、冷却器に対してスイッチング素子と同じ側に設けられている。
特開2013-126360号公報
しかしながら、放電抵抗とスイッチング素子とが冷却器に対して同じ側に設けられた上記特許文献1では、スイッチング素子にて発生した熱が放電抵抗に伝わることが考えられる。この場合、スイッチング素子からの熱により放電抵抗の放熱が妨げられることが懸念される。
本開示の主な目的は、抵抗ユニットの放熱を促進できる電力変換装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するため、開示された1つの態様は、
電力変換を行う電力変換装置(13)であって、
電力変換を行うためのスイッチング素子(32)を有するパワーモジュール(51)と、
パワーモジュールに重ねて設けられ、自身の内部を流れる冷媒によりパワーモジュールを冷却するパワー冷却部(52)と、
スイッチング素子に対して通電可能に接続されたコンデンサ(21)の放電を行う放電抵抗(22)を有し、パワーモジュールとパワー冷却部との並び方向(Z)においてパワー冷却部を介してパワーモジュールとは反対側に設けられた抵抗ユニット(42)と、
を備えている電力変換装置である。
上記態様によれば、並び方向において抵抗ユニットがパワー冷却部を介してパワーモジュールとは反対側に設けられている。この構成では、パワーモジュールにて熱が発生したとしても、この熱が抵抗ユニットに伝わることがパワー冷却部により抑制される。また、この構成では、並び方向において抵抗ユニットとパワーモジュールとの間の位置にパワー冷却部があるため、パワー冷却部の冷却効果をパワーモジュールに加えて抵抗ユニットにも付与することができる。したがって、抵抗ユニットの放熱を促進することができる。
第1実施形態における駆動システムの構成を示す図。 電力変換装置の下面図。 図2のIII-III線断面図。 第2実施形態における電力変換装置の下面図。 第3実施形態における電力変換装置の下面図。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
<第1実施形態>
図1に示す駆動システム10は、例えば電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HV)、燃料電池車などの車両に搭載されている。駆動システム10は、バッテリ11、モータ12、電力変換装置13を有している。駆動システム10は、モータ12を駆動して車両の駆動輪を駆動するシステムである。
バッテリ11は、充放電可能な2次電池で構成された直流電圧源であり、電力変換装置13を介してモータ12に電力を供給する電源部に相当する。2次電池は、たとえばリチウムイオン電池、ニッケル水素電池である。バッテリ11は、インバータ30に高電圧(たとえば数100V)を供給する。
モータ12は、3相交流方式の回転電機である。モータ12は、3相としてU相、V相、W相を有している。モータ12は、車両の走行駆動源である電動機として機能する。モータ12は、回生時に発電機として機能する。なお、モータ12をモータジェネレータや電動モータと称することもできる。
電力変換装置13は、バッテリ11とモータ12との間で電力変換を行う。ここでは、電力変換装置13の回路構成について図1を参照しつつ説明する。電力変換装置13は、平滑コンデンサ21、放電抵抗22、インバータ30、制御装置35を有している。
平滑コンデンサ21は、バッテリ11から供給される直流電圧を平滑化するコンデンサである。平滑コンデンサ21は、高電位側の電力ラインであるPライン25と低電位側の電力ラインであるNライン26とに接続されている。Pライン25はバッテリ11の正極に接続され、Nライン26はバッテリ11の負極に接続されている。平滑コンデンサ21の正極は、バッテリ11とインバータ30との間において、Pライン25に接続されている。また、平滑コンデンサ21の負極は、バッテリ11とインバータ30との間において、Nライン26に接続されている。平滑コンデンサ21は、バッテリ11に並列に接続されている。平滑コンデンサ21は、アームスイッチ32に対して通電可能に接続されており、スイッチング素子に対して通電可能に接続されたコンデンサに相当する。
放電抵抗22は、平滑コンデンサ21の放電を行う抵抗である。放電抵抗22は、Pライン25とNライン26とにかけ渡された状態で平滑コンデンサ21に並列に接続されている。放電抵抗22の一端は、バッテリ11と平滑コンデンサ21との間においてNライン26に接続されている。放電抵抗22の他端は、バッテリ11と平滑コンデンサ21との間においてPライン25に接続されている。
例えば車両スイッチがオフに切り替えられた場合、平滑コンデンサ21に溜まっていた電力が放電抵抗22にて消費されることで、放電抵抗22による平滑コンデンサ21の放電が行われる。放電抵抗22は、平滑コンデンサ21から供給された電力の消費に伴って熱を発生する。
インバータ30は、DC-AC変換回路である。インバータ30は、3相分のアーム回路31を備えて構成されている。アーム回路31は、レグと称されることがある。アーム回路31は、上アーム31aと、下アーム31bをそれぞれ有している。上アーム31aと下アーム31bは、上アーム31aをPライン25側として、Pライン25とNライン26との間で直列接続されている。上アーム31aと下アーム31bとの接続点は、モータ12における対応する相の巻線に出力ライン27を介して接続されている。アーム回路31及び出力ライン27は、モータ12のU相、V相、W相のそれぞれに対して設けられている。インバータ30は、上アーム31a及び下アーム31bを3つずつ有している。
アーム31a,31bは、アームスイッチ32及びダイオード33を有している。アームスイッチ32は半導体素子等のスイッチング素子により形成されている。このスイッチング素子としては、例えばnチャネル型の絶縁ゲートバイポーラトランジスタIGBTがある。アーム31a,31bは、それぞれアームスイッチ32とダイオード33とを1つずつ有している。アーム31a,31bにおいては、ダイオード33が還流用としてアームスイッチ32に逆並列に接続されている。上アーム31aにおいては、アームスイッチ32のコレクタがPライン25に接続されている。下アーム31bにおいては、アームスイッチ32のエミッタがNライン26に接続されている。そして、上アーム31aにおけるアームスイッチ32のエミッタと、下アーム31bにおけるアームスイッチ32のコレクタが相互に接続されている。ダイオード33のアノードは対応するアームスイッチ32のエミッタに接続され、カソードはコレクタに接続されている。
インバータ30は、制御装置35によるスイッチング制御にしたがって直流電圧を交流電圧に変換し、モータ12へ出力する。これにより、モータ12は所定の回転トルクを発生するように動作する。インバータ30は、バッテリ11からの直流電力を3相交流電力に変換し、電力変換部に相当する。インバータ30は、車両の回生制動時、駆動輪からの回転力を受けてモータ12が発電した交流電圧を、制御装置35によるスイッチング制御にしたがって直流電圧に変換し、Pライン25へ出力する。このように、インバータ30は、バッテリ11とモータ12との間で双方向の電力変換を行う。なお、アームスイッチ32は、電力変換を行うためのスイッチング素子に相当する。
制御装置35は、例えばECUであり、インバータ30の駆動を制御する。ECUは、Electronic Control Unitの略称である。制御装置35は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータ(以下、マイコン)を主体として構成される。制御装置35は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、インバータ30の駆動に関する各種の処理を実行する。
制御装置35は、車両に搭載された統合ECUなどの上位ECUから入力される信号や、電流センサなどの各種センサから入力される信号を用いて駆動指令を生成し、この駆動指令に応じてアームスイッチ32にオン駆動やオフ駆動を行わせる。
次に、電力変換装置13の構造について、図2、図3を参照しつつ説明する。
電力変換装置13は、コンデンサユニット41、抵抗ユニット42、制御基板43、PN入力部44、UVW出力部45、パワーユニット50、ケース70を有している。コンデンサユニット41、抵抗ユニット42、制御基板43、PN入力部44、UVW出力部45、パワーユニット50を電気部品と称することができる。
図2、図3に示すように、ケース70は、互いに対向した一対の開口部71a,71bを有しており、全体として矩形筒状に形成されている。本実施形態では、互いに直交した方向をX方向、Y方向、Z方向と称し、一対の開口部71a,71bが並んだ方向をZ方向とする。また、X方向、Y方向、Z方向を、横方向、縦方向、上下方向と称することもできる。
ケース70は、ケース壁部73、ケース仕切部74を有している。ケース壁部73は矩形筒状に形成されている。ケース壁部73は、ケース70の内部空間と、開口部71a,71bとを形成している。開口部71a,71bは、ケース70の内部空間をZ方向に開放している。なお、ケース壁部73が壁部に相当する。
ケース仕切部74は、ケース70の内部空間を上側空間72aと下側空間72bとに仕切っている。ケース仕切部74は、Z方向に直交する方向に延びており、上側開口部71aと下側開口部71bとの間に設けられている。上側空間72aは、上側開口部71aからケース仕切部74に向けて延びており、下側空間72bは、下側開口部71bからケース仕切部74に向けて延びている。
上側空間72aには、制御基板43及びパワーユニット50が収容されている。下側空間72bには、コンデンサユニット41、抵抗ユニット42、PN入力部44及びUVW出力部45が収容されている。これら電気部品は、少なくとも一部が空間72a,72bに収容された状態で、ケース壁部73やケース仕切部74に対して固定されている。
電力変換装置13には、モータ12やDCDCコンバータなどの図示しない外部機器が取り付けられている。例えば、電力変換装置13の上側にはDCDCコンバータが設けられている。DCDCコンバータは、上側開口部71aを覆った状態でケース70に取り付けられている。例えば、電力変換装置13の下側にはモータ12が設けられている。モータ12は、下側開口部71bを覆った状態でケース70に取り付けられている。なお、ケース70には、上側開口部71aや下側開口部71bを覆うカバー部材が取り付けられていてもよい。
ケース70は、複数の部材を互いに組み付けることで形成されている。図2に示すように、ケース70は、複数の部材として少なくとも、ケース本体75、流入管76、流出管77を有している。ケース本体75は、ケース壁部73及びケース仕切部74のそれぞれの主要部分を形成している。ケース本体75は、ケース壁部73を形成する部分と、ケース仕切部74を形成する部分とを有している。ケース本体75は、アルミニウム等の金属材料により形成されている。ケース本体75は、例えばアルミダイカストによる成形体である。ケース本体75は熱伝導性を有している。
流入管76及び流出管77は、アルミニウム等の金属材料により形成されており、管状の配管部材である。流入管76及び流出管77は熱伝導性を有している。流入管76及び流出管77は、ケース本体75の壁部を貫通した状態でケース本体75に固定されている。例えば、ケース本体75に貫通孔が複数形成されており、流入管76及び流出管77は、これら貫通孔に圧入されている。流入管76及び流出管77は、ケース本体75と共にケース壁部73を形成している。流入管76及び流出管77は、ケース本体75の外壁面75aから外側に突出した状態になっている。
図2、図3に示すように、コンデンサユニット41は全体として直方体状になっている。コンデンサユニット41は、平滑コンデンサ21を構成するコンデンサ素子と、コンデンサ素子を保護するユニット本体とを有している。ユニット本体は、コンデンサ素子を収容したコンデンサケースを有している。コンデンサ素子は、例えばフィルムコンデンサ素子であり、コンデンサケースに収容された状態で封止樹脂体により封止されている。ユニット本体には、コンデンサ素子の電極に接続された端子が複数設けられている。これら端子には、正極側の端子と負極側の端子とが含まれている。これら端子は、バスバー等を介してPN入力部44に接続されている。なお、コンデンサユニット41が有するコンデンサ素子は、アームスイッチ32に対して通電可能に接続されたコンデンサであればフィルタコンデンサなどを構成していてもよい。
抵抗ユニット42は、放電抵抗22を構成する抵抗素子と、抵抗素子を保護するユニット本体とを有している。ユニット本体には、抵抗素子の電極に接続された端子が複数設けられている。これら端子には、正極側の端子と負極側の端子とが含まれている。これら端子は、電線等を介してPN入力部44に接続されている。
PN入力部44は全体として直方体状になっている。PN入力部44は、バスバーや電線が接続された端子と、端子を支持する端子台とを有している。PN入力部44と、コンデンサユニット41及び抵抗ユニット42とは、それぞれの端子を介して互いに電気的に接続されている。PN入力部44は、バスバー等を介してバッテリ11に電気的に接続されている。PN入力部44は、端子を下方に向けた状態でケース壁部73にボルト等の固定具により固定されている。なお、PN入力部44を入力端子部や入力端子台と称することもできる。
UVW出力部45は全体として直方体状になっている。UVW出力部45は、バスバーや電線が接続された端子と、端子を支持する端子台とを有している。UVW出力部45とパワーユニット50とは、それぞれの端子を介して互いに電気的に接続されている。UVW出力部45は、バスバー等を介してモータ12に電気的に接続されている。UVW出力部45は、端子を下方に向けた状態でケース壁部73にボルト等の固定具により固定されている。なお、UVW出力部45を出力端子部や出力端子台と称することもできる。
制御基板43は、全体として板状になっており、制御装置35を構成している。制御基板43は、配線基板、電子部品及びコネクタを有している。配線基板の配線と、配線基板に実装された電子部品とが回路を構成しており、この回路が、制御装置35を構成する制御回路を有している。制御基板43は、矩形板状に形成されている。制御基板43は、板面がZ方向に直交する向きで上側空間72aに設けられている。
パワーユニット50は、全体として扁平状に形成されている。パワーユニット50について、厚さ方向に直交する面を扁平面と称すると、パワーユニット50の下面が扁平面になっている。パワーユニット50は、その下面がZ方向に直交する向きで、上側空間72aにおいて制御基板43とケース仕切部74との間に設けられている。
パワーユニット50は、パワーモジュール51及びパワー冷却部52を有している。パワーモジュール51及びパワー冷却部52は、いずれも全体として扁平状に形成されており、Z方向に重ねられている。パワー冷却部52は、パワーモジュール51の下側に設けられており、パワーユニット50の下面を形成している。パワーモジュール51とパワー冷却部52との境界部は、パワーユニット50の下面と共に、Z方向に直交する方向に延びている。
パワーモジュール51は、3相分のアーム回路31を構成することでインバータ30を構成している。パワーモジュール51は、3相分のアームスイッチ32を構成するスイッチング素子と、スイッチング素子を保護するモジュール本体とを有している。モジュール本体は、スイッチング素子を封止した封止樹脂体を有している。モジュール本体には、スイッチング素子に電気的に接続された端子が複数設けられている。これら端子には、電力端子と信号端子とが含まれている。電力端子としては、Pライン25に接続されたP端子と、Nライン26に接続されたN端子と、出力ライン27に接続された出力端子とがある。P端子及びN端子は、バスバー等を介してコンデンサユニット41の端子に接続されている。出力端子は、バスバー等を介してUVW出力部45の端子に接続されている。信号端子は、挿入実装等により制御基板43に接続されている。なお、スイッチング素子を半導体スイッチと称し、パワーモジュール51を半導体モジュールと称することもできる。
パワー冷却部52は、水等の冷媒によりパワーモジュール51を冷却する。パワー冷却部52は、熱伝導性を有しており、アルミニウム等の金属材料により形成されている。パワー冷却部52は、冷媒が流れる内部空間を有している。この冷媒は、パワー冷却部52を介してパワーモジュール51との間で熱交換を行うことで、パワーモジュール51を冷却する。
電力変換装置13には、パワー冷却部52を含んで構成された冷却器80が設けられている。冷却器80は、冷媒が流通する冷媒流路81を有している。冷媒流路81は、ケース70及びパワー冷却部52により形成されている。ケース70及びパワー冷却部52は、冷媒流路81を形成する流路形成部に相当し、冷却器80を構成している。
冷媒流路81は、冷却路82、上流路83、下流路84を有している。冷却路82は、冷媒流路81のうち、パワー冷却部52により形成された部分である。冷却路82はパワー冷却部52の内部空間により形成されている。冷却路82においては、パワーモジュール51とパワー冷却部52との境界部に沿って冷媒が流れるようになっている。冷却路82は、冷却入口82a及び冷却出口82bを有している。冷却路82においては、その上流端部が冷却入口82aであり、その下流端部が冷却出口82bである。冷却路82においては、冷却入口82aから冷媒が流入し、冷却出口82bから冷媒が流出する。冷却入口82a及び冷却出口82bは、パワー冷却部52の下面に設けられている。
上流路83及び下流路84は、ケース壁部73及びケース仕切部74の両方により形成されている。上流路83は、冷媒流路81において冷却路82の上流側に設けられている。下流路84は、冷媒流路81において冷却路82の下流側に設けられている。冷却路82は、冷媒流路81において上流路83と下流路84との間に設けられており、これら上流路83と下流路84とを接続している。
上流路83は、上流入口83a及び上流出口83bを有している。上流路83においては、その上流端部が上流入口83aであり、その下流端部が上流出口83bである。上流路83においては、上流入口83aから冷媒が流入し、上流出口83bから冷媒が冷却路82に向けて流出する。下流路84は、下流入口84a及び下流出口84bを有している。下流路84においては、その上流端部が下流入口84aであり、その下流端部が下流出口84bである。下流路84においては、冷却路82から下流入口84aを通じて冷媒が流入し、下流出口84bから冷媒が流出する。
図3に示すように、上流路83の上流出口83bと下流路84の下流入口84aは、ケース仕切部74により形成されており、ケース仕切部74の上面に設けられている。
図2に示すように、上流路83においては、上流入口83aが流入管76の端部により形成されており、外部から流入管76に冷媒が流入する。流入管76がケース本体75から外側に突出していることに起因して、上流入口83aは、Z方向に直交する方向においてケース本体75から外側に離間した位置に設けられている。また、上流路83において、ケース本体75の外壁面75aに配置された部位を外壁上流口83cと称すると、この外壁上流口83cは、上流入口83aから下流側に離間した位置にある。なお、流入管76には、ゴム製や樹脂製の可撓性を有する外部配管が接続されている。
下流路84においては、下流出口84bが流出管77の端部により形成されており、流出管77から外部に冷媒が流出する。このため、下流出口84bは、Z方向に直交する方向においてケース本体75から外側に離間した位置に設けられている。また、下流路84において、ケース本体75の外壁面75aに配置された部位を外壁下流口84cと称すると、この外壁下流口84cは、下流入口84aから上流側に離間した位置にある。なお、流出管77には、可撓性を有するゴム製や樹脂製の外部配管が接続されている。
図3に示すように、パワー冷却部52はケース仕切部74に取り付けられている。パワー冷却部52の下面とケース仕切部74の上面とが重ねられている。上流路83及び下流路84と冷却路82とは、パワー冷却部52とケース仕切部74との境界部において接続されている。上流路83と冷却路82とは、上流出口83bと冷却入口82aとで接続されており、これら上流出口83bと冷却入口82aとはパワー冷却部52とケース仕切部74との境界部に配置されている。下流路84と冷却路82とは、下流入口84aと冷却出口82bとで接続されており、これら下流入口84aと冷却出口82bとはパワー冷却部52とケース仕切部74との境界部に配置されている。
なお、ケース仕切部74においては、互いに組み付けられた複数の部材により上流路83及び下流路84が形成されている。図3においては、コンデンサユニット41、抵抗ユニット42及びパワーモジュール51について、断面ではなく側面を図示している。PN入力部44については図示を省略している。上流入口83a及び下流出口84bについては二点鎖線で図示している。
次に、抵抗ユニット42の設置位置について説明する。
図2に示すように、ケース70の下側空間72bでは、Z方向に直交する方向において、コンデンサユニット41と抵抗ユニット42とPN入力部44とUVW出力部45とが横並びに設けられている。コンデンサユニット41と抵抗ユニット42とPN入力部44とはX方向に横並びになっている。コンデンサユニット41は、抵抗ユニット42とPN入力部44との間に配置されている。コンデンサユニット41とUVW出力部45とはY方向に横並びになっている。抵抗ユニット42、PN入力部44及びUVW出力部45は、コンデンサユニット41とケース壁部73との間に設けられている。
図3に示すように、Z方向においては、パワー冷却部52及び冷媒流路81が、コンデンサユニット41及び抵抗ユニット42とパワーモジュール51との間に設けられている。この場合、抵抗ユニット42は、Z方向においてパワー冷却部52を介してパワーモジュール51とは反対側に設けられている。なお、Z方向が並び方向に相当し、X方向及びY方向が並び方向に直交する方向に相当する。
冷媒流路81においてパワー冷却部52にZ方向に重なった部分は、Z方向においてパワーモジュール51を介して上側開口部71aとは反対側に設けられている。冷媒流路81は、Z方向においてパワーモジュール51よりも上側開口部71a側に突出してはいない。
コンデンサユニット41及び抵抗ユニット42は、下側空間72bから下側開口部71bを通じて下方に突出した状態になっている。下側開口部71bから下方への突出寸法については、コンデンサユニット41が抵抗ユニット42よりも大きくなっている。
抵抗ユニット42は、コンデンサユニット41とケース壁部73との間において、コンデンサユニット41よりもケース壁部73に近い位置に配置されている。例えば、抵抗ユニット42とケース壁部73との最短距離L1が、抵抗ユニット42とコンデンサユニット41との最短距離L2よりも小さくなっている。
抵抗ユニット42は、冷媒流路81について下流路84よりも上流路83に近い位置に設けられている。例えば、抵抗ユニット42と上流路83との最短距離が抵抗ユニット42と下流路84との最短距離よりも小さくなっている。図2に示すように、抵抗ユニット42は、X方向において、上流路83を介して下流路84とは反対側にある。
上流路83においては、上流入口83aと上流出口83bとがX方向及びY方向のそれぞれにずれた位置に設けられている。抵抗ユニット42は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられている。本実施形態では、抵抗ユニット42の全体が、X方向において、上流入口83aの中心を通ってY方向に延びる中心線83aYと、上流出口83bの中心を通ってY方向に延びる中心線83bYとの間に設けられている。また、抵抗ユニット42の全体が、Y方向において、上流入口83aの中心を通ってX方向に延びる中心線83aXと、上流出口83bの中心を通ってX方向に延びる中心線83bXとの間に設けられている。
なお、本実施形態では、抵抗ユニット42の一部が中心線83aY,83bYの間にあれば、抵抗ユニット42がX方向において上流入口83aと上流出口83bとの間にある、とする。同様に、抵抗ユニット42の一部が中心線83aX,83bXの間にあれば、抵抗ユニット42がY方向において上流入口83aと上流出口83bとの間にある、とする。また、X方向が第1方向に相当し、Y方向が第2方向に相当する。
上流路83においては、外壁上流口83cと上流出口83bとがX方向及びY方向のそれぞれにずれた位置に設けられている。抵抗ユニット42は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて外壁上流口83cと上流出口83bとの間に設けられている。本実施形態では、抵抗ユニット42の全体が、X方向において、外壁上流口83cの中心を通ってY方向に延びる中心線83cYと、上流出口83bの中心線83bYとの間に設けられている。また、抵抗ユニット42の全体が、Y方向において、外壁上流口83cの中心を通ってX方向に延びる中心線83cXと、上流出口83bの中心線83cXとの間に設けられている。
なお、本実施形態では、抵抗ユニット42の一部が中心線83cY,83bYの間にあれば、抵抗ユニット42がX方向において外壁上流口83cと上流出口83bとの間にある、とする。同様に、抵抗ユニット42の一部が中心線83cX,83bXの間にあれば、抵抗ユニット42がY方向において外壁上流口83cと上流出口83bとの間にある、とする。
Z方向に直交する方向において、上流路83が設けられた領域を上流領域SAと称すると、抵抗ユニット42は上流領域SAに配置されている。この場合、抵抗ユニット42の全体が上流領域SAの内部にある。上流領域SAは、上流路83のうち、X方向において互いの離間距離が最も遠い部位を含む領域であって、Y方向において互いの離間距離が最も遠い部位を含む領域である。本実施形態では、X方向及びY方向のいずれにおいても、互いの離間距離が最も遠い部位が上流入口83aと上流出口83bとに含まれている。このため、上流領域SAは、Z方向に直交する方向において、上流入口83aと下流出口84bとを含む最小の矩形領域になっている。図2においては、上流領域SAをドットハッチングにて図示している。
なお、本実施形態では、抵抗ユニット42の一部が上流領域SAにあれば、抵抗ユニット42が上流領域SAに設けられている、とする。
抵抗ユニット42は、Z方向に直交する方向において冷媒流路81からずれた位置に設けられている。換言すれば、抵抗ユニット42は、Z方向において冷媒流路81に重複しない位置に設けられている。抵抗ユニット42は、X方向及びY方向のいずれにおいても、冷媒流路81から側方に離間している。
次に、電力変換装置13の製造方法について説明する。
作業者は、ケース本体75を製造した後、ケース本体75においてケース仕切部74の主要部分を形成する部位に別体の部材を組み付けて、ケース仕切部74を作る。これにより、上流路83及び下流路84のうちケース仕切部74により形成される部分を作る。また、ケース本体75に流入管76及び流出管77を取り付ける。これにより、上流路83及び下流路84のうち流入管76及び流出管77により形成される部分を作る。さらに、上流出口83bと冷却入口82aとが接続されるように且つ下流入口84aと冷却出口82bとが接続されるように、ケース仕切部74にパワーユニット50を取り付ける。これにより、上流路83及び下流路84と冷却路82とを接続して冷媒流路81を作る。そして、ケース70に対して抵抗ユニット42等の電気部品を取り付ける。
ここまで説明した本実施形態によれば、Z方向において抵抗ユニット42がパワー冷却部52を介してパワーモジュール51とは反対側に設けられている。この構成では、パワーモジュール51の駆動等によりパワーモジュール51にて熱が発生したとしても、この熱が抵抗ユニット42に伝わることをパワー冷却部52により阻害できる。また、この構成では、並び方向において抵抗ユニット42とパワーモジュール51との間の位置にパワー冷却部52があるため、パワー冷却部52の冷却効果がパワーモジュール51だけでなく抵抗ユニット42にも付与することができる。したがって、パワーモジュール51にて発生した熱が抵抗ユニット42での放熱を妨げるということが生じにくくなっている。これにより、抵抗ユニット42の放熱を促進することができる。
本実施形態によれば、抵抗ユニット42は、パワー冷却部52に加えて上流路83を介してパワーモジュール51とは反対側に設けられている。この構成では、パワーモジュール51にて発生した熱が抵抗ユニット42に伝わるということをパワー冷却部52及び上流路83の両方により阻害できる。また、パワー冷却部52の冷却効果に加えて上流路83の冷却効果を抵抗ユニット42に付与することができる。これにより、抵抗ユニット42の放熱を更に促進することができる。
冷媒流路81においては、パワー冷却部52の冷却路82にて冷媒とパワーモジュール51との熱交換が行われるため、冷却路82にて冷媒の温度が上昇しやすい。すると、下流路84を流れる冷媒は、上流路83を流れる冷媒流路81よりも温度が高くなりやすい。そこで、本実施形態によれば、抵抗ユニット42が下流路84よりも上流路83に近い位置に設けられている。このため、パワーモジュール51から受熱する前の冷媒により冷却効果を抵抗ユニット42に付与できる。
本実施形態によれば、抵抗ユニット42は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられている。この構成では、X方向及びY方向において抵抗ユニット42が上流路83に極力近い位置に配置される。このため、上流路83から抵抗ユニット42に付与される冷却効果を極力高めることができる。
本実施形態によれば、抵抗ユニット42は、Z方向に直交する方向において冷媒流路81から側方にずれた位置に設けられている。このように、抵抗ユニット42がZ方向において冷媒流路81に重複しない位置にあるため、冷媒流路81の冷却効果を抵抗ユニット42に付与できる構成を実現した上で、電力変換装置13の体格がZ方向に増加することを抑制できる。
本実施形態によれば、コンデンサユニット41は、Z方向においてパワー冷却部52を介してパワーモジュール51とは反対側に設けられている。このため、パワーモジュール51にて発生した熱がコンデンサユニット41に伝わるということをパワー冷却部52により抑制できる。また、パワー冷却部52の冷却効果をコンデンサユニット41に付与することができる。これにより、コンデンサユニット41の温度上昇に伴って平滑コンデンサ21の蓄電性能が低下するということが生じにくくなる。
Z方向に直交する方向において、抵抗ユニット42がコンデンサユニット41とケース壁部73との間に設けられている。このため、電力変換装置13の体格がZ方向に増加することを抑制できる。しかも、本実施形態によれば、抵抗ユニット42がコンデンサユニット41よりもケース壁部73に近い位置に設けられている。この構成では、抵抗ユニット42から発生した熱がコンデンサユニット41よりもケース壁部73に付与されやすくなっている。このため、抵抗ユニット42からの熱による熱害がコンデンサユニット41にて生じるということを抑制できる。
特に、インバータ30の高電圧化が図られた構成では、平滑コンデンサ21や放電抵抗22の容量が増加することに起因して抵抗ユニット42での発生熱が増加することが考えられる。このため、抵抗ユニット42をコンデンサユニット41から極力離間させて配置することは、インバータ30の高電圧化を図る上でも熱害を抑制するという観点で効果的である。
本実施形態によれば、抵抗ユニット42がケース70の下側開口部71bから下方に突出している。この構成では、Z方向において抵抗ユニット42がパワーモジュール51から極力遠い位置に配置される。このため、抵抗ユニット42の放熱がパワーモジュール51からの熱により妨げられるということが生じにくくなる。また、この構成では、抵抗ユニット42の少なくとも一部がケース70の外側に配置されるため、抵抗ユニット42の放熱が生じやすくなる。
本実施形態によれば、Z方向に直交する方向において、抵抗ユニット42がコンデンサユニット41を介してPN入力部44とは反対側に設けられている。このため、PN入力部44から熱が発生したとしても、この熱が抵抗ユニット42に伝わることをコンデンサユニット41により阻害できる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、抵抗ユニット42がX方向及びY方向のそれぞれにおいて上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられていた。これに対して、第2実施形態では、抵抗ユニット42がX方向及びY方向のうち一方だけにおいて上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられている。本実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については第1実施形態と同様である。本実施形態では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図4に示すように、抵抗ユニット42が、X方向においては上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられている一方で、Y方向においては上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられていない。Y方向においては、抵抗ユニット42が上流入口83aとは反対側に向けて上流出口83bから離間した位置にある。この構成でも、抵抗ユニット42は、上記第1実施形態と同様に、下流路84よりも上流路83に近い位置に設けられている。
外壁上流口83cについても同様に、抵抗ユニット42が、X方向においては外壁上流口83cと上流出口83bとの間に設けられている一方で、Y方向においては外壁上流口83cと上流出口83bとの間に設けられていない。
上流領域SAについては、抵抗ユニット42が上流領域SAに配置されていない。抵抗ユニット42は、上流領域SAからY方向に離間した位置にある。
<第3実施形態>
上記第1実施形態では、抵抗ユニット42が下流路84よりも上流路83に近い位置に設けられていたが、第3実施形態では、抵抗ユニット42が上流路83よりも下流路84に近い位置に設けられている。本実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については第1実施形態と同様である。本実施形態では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
上述したように、本実施形態では、抵抗ユニット42が上流路83よりも下流路84に近い位置に設けられている。例えば、抵抗ユニット42と下流路84との最短距離が抵抗ユニット42と上流路83との最短距離よりも小さくなっている。
図5に示すように、抵抗ユニット42は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて下流入口84aと下流出口84bとの間に設けられている。X方向においては、抵抗ユニット42の全体が、下流入口84aの中心を通ってY方向に延びる中心線84aYと、下流出口84bの中心を通ってY方向に延びる中心線84bYとの間に設けられている。Y方向においては、抵抗ユニット42の一部が、下流入口84aの中心を通ってX方向に延びる中心線84aXと、下流出口84bの中心を通ってX方向に延びる中心線84bXとの間に設けられている。ここでは、抵抗ユニット42の一部が中心線84aX,84bXの間にあることを、抵抗ユニット42がY方向において下流入口84aと下流出口84bとの間にある、とする。
なお、本実施形態では、抵抗ユニット42の一部が中心線84aY,84bYの間にあれば、抵抗ユニット42がX方向において下流入口84aと下流出口84bとの間にある、とする。同様に、抵抗ユニット42の一部が中心線84aX,84bXの間にあれば、抵抗ユニット42がY方向において下流入口84aと下流出口84bとの間にある、とする。
外壁下流口84cについては、抵抗ユニット42が、Y方向においては下流入口84aと外壁下流口84cとの間にある一方で、X方向においては下流入口84aと外壁下流口84cとの間にない。Y方向においては、抵抗ユニット42の一部が、下流入口84aの中心線84aYと、外壁下流口84cの中心を通ってX方向に延びる中心線84cXとの間に設けられている。X方向においては、抵抗ユニット42が、下流入口84aの中心線84aYと、外壁下流口84cの中心を通ってY方向に延びる中心線84cYとの間にない。
なお、本実施形態では、抵抗ユニット42の一部が中心線84aY,84cYの間にあれば、抵抗ユニット42がX方向において下流入口84aと外壁下流口84cとの間にある、とする。同様に、抵抗ユニット42の一部が中心線84aX,84cXの間にあれば、抵抗ユニット42がY方向において下流入口84aと外壁下流口84cとの間にある、とする。
Z方向に直交する方向において、下流路84が設けられた領域を下流領域SBと称すると、抵抗ユニット42は下流領域SBに配置されている。この場合、抵抗ユニット42の全体が下流領域SBの内部にある。下流領域SBは、下流路84のうち、X方向において互いの離間距離が最も遠い部位を含む領域であって、Y方向において互いの離間距離が最も遠い部位を含む領域である。本実施形態では、X方向においては、互いの離間距離が最も遠い部位が下流入口84aと下流出口84bとに含まれている。一方、Y方向においては、互いの離間距離が最も遠い部位が、下流路84において下流入口84a寄りの中間部位と下流出口84bとに含まれている。したがって、下流領域SBは、下流入口84aと、下流出口84bと、下流路84において下流入口84a寄りの中間部位と、を含む最小の矩形領域になっている。図5においては、下流領域SBをドットハッチングにて図示している。
なお、本実施形態では、抵抗ユニット42の一部が下流領域SBにあれば、抵抗ユニット42が下流領域SBに設けられている、とする。
本実施形態によれば、抵抗ユニット42が上流路83よりも下流路84に近い位置に設けられている。この構成では、冷媒流路81において、パワー冷却部52においてパワーモジュール51との熱交換を行った後の冷媒により冷却効果が抵抗ユニット42に付与される。このため、冷媒流路81を流れる冷媒によるパワーモジュール51の冷却効果が低下することを回避しつつ、冷媒により抵抗ユニット42を冷却することができる。
<他の実施形態>
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記各実施形態において、パワーモジュール51とパワー冷却部52とがパワーユニット50として1つの電気部品になっているのではなく、パワーモジュール51とパワー冷却部52とが別々の部品になっていてもよい。例えば、パワーモジュール51がケース仕切部74に直接的に取り付けられた構成とする。この構成では、例えば、ケース仕切部74においてパワーモジュール51に対してZ方向に重なった部位がパワー冷却部に相当する。
上記第1、第2実施形態において、抵抗ユニット42は、下流路84よりも上流路83に近い位置に設けられていれば、上流路83と下流路84との間に設けられていてもよい。この構成でも、抵抗ユニット42と上流路83との最短距離が抵抗ユニット42と下流路84との最短距離より小さくなっていればよい。第3実施形態についても同様に、抵抗ユニット42は、上流路83よりも下流路84に近い位置に設けられていれば、上流路83と下流路84との間に設けられていてもよい。この構成でも、抵抗ユニット42と下流路84との最短距離が抵抗ユニット42と上流路83との最短距離よりも小さくなっていればよい。
上記第1、第2実施形態において、抵抗ユニット42の全体が中心線83aY,83bYの間にある構成に限って、抵抗ユニット42がX方向において上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられている、としてもよい。同様に、抵抗ユニット42の一部が中心線83aX,83bXの間にある構成に限って、抵抗ユニット42がY方向において上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられている、としてもよい。これらは、外壁上流口83cの中心線83cY,83cXについても同様である。
上記第1,第2実施形態において、抵抗ユニット42が上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられているか否かの基準として、これら上流入口83a及び上流出口83bの中心線83aY,83aX,83bY,83bXを用いなくてもよい。例えば、上流入口83aと上流出口83bとで、互いにX方向に最も離れた部位を通ってY方向に延びる仮想線を想定し、これら仮想線を、抵抗ユニット42が上流入口83aと上流出口83bとの間に設けられているか否かの基準とする。これは、外壁上流口83cについても同様である。また、これは、第3実施形態において、下流入口84a、下流出口84b、外壁下流口84cについても同様である。
上記第1、第2実施形態において、抵抗ユニット42は、上流領域SA及び下流領域SBの両方に設けられていてもよい。例えば、抵抗ユニット42が上流領域SAと下流領域SBとにかけ渡された状態で設けられた構成とする。
上記第1、第2実施形態において、抵抗ユニット42の全体が上流領域SAにある構成に限って、抵抗ユニット42が上流領域SAに設けられている、としてもよい。同様に、上記第3実施形態において、抵抗ユニット42の全体が下流領域SBにある構成に限って、抵抗ユニット42が下流領域SBに設けられている、としてもよい。
上記各実施形態において、抵抗ユニット42は、Z方向においてパワー冷却部52を介してパワーモジュール51とは反対側に設けられていれば、ケース70の下側開口部71bから突出した位置に設けられていなくてもよい。例えば、抵抗ユニット42の全体がケース70の下側空間72bに収容された構成とする。また、抵抗ユニット42がZ方向においてパワー冷却部52を介してパワーモジュール51とは反対側にある、という構成には、Z方向に直交する方向において、抵抗ユニット42が冷媒流路81やパワー冷却部52に横並びに設けられた構成が含まれていてもよい。例えば、Z方向において、抵抗ユニット42がパワーモジュール51とは反対側に向けてパワー冷却部52よりも突出した構成とする。
上記各実施形態において、冷媒流路81を形成する流路形成部にケース本体75が含まれていなくてもよい。例えば、流路形成部のうち、上流路83を形成する部位と、下流路84を形成する部位とが、ケース本体75とは別部材として製造された配管部材により形成された構成とする。
上記各実施形態において、アームスイッチ32を構成するスイッチング素子は、IGBTに限定されない。このスイッチング素子として、例えばMOSFETなどを用いてもよい。
上記各実施形態において、ケース70は、金属材料ではなく、樹脂材料などにより形成されていてもよい。
上記各実施形態において、電力変換装置13が車両に搭載された状態では、この電力変換装置13は必ずしも上側開口部71aが上方を向いていなくてもよい。例えば、ケース壁部73や下側開口部71bが上方を向くように電力変換装置13が車両に搭載されていてもよい。
上記各実施形態において、電力変換装置13が搭載された車両としては、乗用車やバス、建設作業車、農業機械車両などがある。また、車両は移動体の1つであり、電力変換装置13が搭載される移動体としては、車両の他に電車や飛行機などがある。電力変換装置13としては、インバータ装置やコンバータ装置などがある。このコンバータ装置としては、交流入力直流出力の電源装置、直流入力直流出力の電源装置、交流入力交流出力の電源装置などがある。
13…電力変換装置、21…コンデンサとしての平滑コンデンサ、22…放電抵抗、32…スイッチング素子としてのアームスイッチ、41…コンデンサユニット、42…抵抗ユニット、51…パワーモジュール、52…流路形成部としてのパワー冷却部、70…流路形成部としてのケース、71b…開口部としての下側開口部、73…壁部としてのケース壁部、81…冷媒流路、82…冷却路、83…上流路、83a…上流入口、83b…上流出口、84…下流路、84a…下流入口、84b…下流出口、X…第1方向、直交する方向、Y…第2方向、直交する方向、Z…並び方向。

Claims (9)

  1. 電力変換を行う電力変換装置(13)であって、
    前記電力変換を行うためのスイッチング素子(32)を有するパワーモジュール(51)と、
    前記パワーモジュールに重ねて設けられ、自身の内部を流れる冷媒により前記パワーモジュールを冷却するパワー冷却部(52)と、
    前記スイッチング素子に対して通電可能に接続されたコンデンサ(21)の放電を行う放電抵抗(22)を有し、前記パワーモジュールと前記パワー冷却部との並び方向(Z)において前記パワー冷却部を介して前記パワーモジュールとは反対側に設けられた抵抗ユニット(42)と、
    を備えている電力変換装置。
  2. 前記パワー冷却部を有し、前記冷媒が流れる冷媒流路(81)を形成する流路形成部(52,70)を備え、
    前記冷媒流路は、
    前記パワー冷却部により形成された冷却路(82)と、
    前記冷却路の上流側に設けられ、前記流路形成部により形成された上流路(83)と、
    前記冷却路の下流側に設けられ、前記流路形成部により形成された下流路(84)と、
    を有しており、
    前記抵抗ユニットは、前記下流路よりも前記上流路に近い位置に設けられている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記上流路は、前記冷媒が流入する上流入口(83a)と、前記冷媒が流出する上流出口(83b)と、を有しており、
    前記抵抗ユニットは、前記並び方向に直交する第1方向(X)と、前記並び方向及び前記第1方向の両方に直交する第2方向(Y)との少なくとも一方において、前記上流入口と前記上流出口との間に設けられている、請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記抵抗ユニットは、前記並び方向において前記上流路を介して前記パワーモジュールとは反対側に設けられている、請求項2又は3に記載の電力変換装置。
  5. 前記冷媒が流れる冷媒流路(81)を前記パワー冷却部と共に形成する流路形成部(52,70)を備え、
    前記冷媒流路は、
    前記パワー冷却部により形成された冷却路(82)と、
    前記冷却路の上流側に設けられ、前記流路形成部により形成された上流路(83)と、
    前記冷却路の下流側に設けられ、前記流路形成部により形成された下流路(84)と、
    を有しており、
    前記抵抗ユニットは、前記上流路よりも前記下流路に近い位置に設けられている、請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記抵抗ユニットは、前記並び方向に直交する方向(X、Y)において前記冷媒流路からずれた位置に設けられている、請求項2~5のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  7. 前記パワーモジュール及び前記パワー冷却部を収容するケース(70)と、
    前記コンデンサを有し、前記ケースに収容され、前記並び方向において前記パワー冷却部を介して前記パワーモジュールとは反対側に設けられたコンデンサユニット(41)と、
    を備え、
    前記抵抗ユニットは、前記ケースの壁部(73)と前記コンデンサユニットとの間に設けられている、請求項1~6のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  8. 前記抵抗ユニットは、前記コンデンサユニットよりも前記ケースの前記壁部に近い位置に設けられている、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記ケースは、前記並び方向において前記パワー冷却部を介して前記パワーモジュールとは反対側に設けられた開口部(71b)を有しており、
    前記抵抗ユニットの少なくとも一部は、前記開口部を通じて前記ケースの外部に突出している、請求項7又は8に記載の電力変換装置。
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