JP2022042352A - グリル付コンロ - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、特許文献1には、容器支持体(位置決め台)に、深さが異なる深型加熱調理容器と浅型加熱調理容器とにそれぞれ対応した深型支持枠部及び浅型支持枠部等を形成して、深さが異なる2タイプの調理容器を兼用して支持可能とした発明が開示されている。
支持枠上に、第1の調理容器と、第1の調理容器よりも前後方向の寸法が小さく且つ深底の第2の調理容器とを位置決めする位置決め台が着脱可能に設けられたグリル付コンロであって、
位置決め台は、各立ち上がり部にそれぞれ支持される前側金具及び後側金具と、両金具間に架設される左右一対の線状連結部と、を備え、
一対の線状連結部は、前後両端部にそれぞれ設けられ、前側金具及び後側金具の下方から前後方向へ平行に延びる左右一対の支持部と、前後方向の中間部に設けられ、一対の支持部より左右外側且つ下側で前後方向へ平行に延びる左右一対の縦枠部と、前後の一対の支持部と一対の縦枠部との端部同士をそれぞれ繋ぐ左右一対の横枠部と、を含み、
第1の調理容器は、前後の一対の支持部に跨がって載置可能であると共に、載置状態では、前側金具が第1の調理容器の前側に、後側金具が第1の調理容器の後側にそれぞれ位置して位置決めされ、
第2の調理容器は、一対の縦枠部の間で受け皿上に載置可能であると共に、載置状態では、前側の一対の横枠部が第2の調理容器の前側に、後側の一対の横枠部が第2の調理容器の後側にそれぞれ位置して位置決めされることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、第2の調理容器は、下部から上方へ行くに従って水平断面積が大きくなるテーパ状に形成され、下枠部上に受け皿が載置されない状態で一対の縦枠部の間に収容されると、受け皿上に載置される状態よりも底面が低くなる位置で一対の縦枠部の間に保持されることを特徴とする。
本発明の別の態様によれば、上記効果に加えて、受け皿がない状態で第2の調理容器がセットされても、縦枠部で第2の調理容器が保持されるので、第2の調理容器の位置決め台からの落下を防止できる。また、受け皿上に載置される状態よりも第2の調理容器の底面が低くなるので、ユーザーは受け皿の載置し忘れに気づくことができる。
図1は、グリル付コンロの一例であるグリル付のテーブルコンロ1の正面図、図2はグリル部分のみのA-A線断面図、図3は図2のB-B線断面図である。
このテーブルコンロ1は、天板3を有する器体2の上部に一対のコンロ部4,4を備え、コンロ部4,4の間で器体2内の中央にグリル5を備えている。器体2の正面には、各コンロ部4及びグリル5に対応した点消火ボタン6,6・・、火力調整レバー7,7・・、調理メニュー等を選択操作するための操作表示部8が設けられている。コンロ部4には、五徳爪17,17・・を備えた五徳9が設けられている。
排気ダクト11は、グリル庫10の後端に連設されて上向きに延びる横長の四角筒状で、排気ダクト11の上端は、天板3に形成される図示しない排気口と接続されている。
グリル庫10の底部には、レールユニット20が収納されている。レールユニット20は、グリル庫10内へ前方から出し入れ可能に収容される枠状体で、前側には前板21が、後側には後板22がそれぞれ左右方向に架設されている。前板21にはグリル扉23(図1)が取り付けられている。
下枠部25の前後には、図4に示すように、中央が突出する正面視凸字状の立ち上がり部26,26が形成されている。この立ち上がり部26,26に、図示しない焼き網が、長手方向の前後両端を立ち上がり部26,26の左右の肩部にそれぞれ係止させることで載置可能となっている。
下枠部25には、受け皿27が載置可能となっている。受け皿27は、前板21と後板22との間で下枠部25に嵌合して支持される。受け皿27の底部には、前後方向に延びる左右一対の凹部28,28が形成されて、凹部28,28の間は、前後方向に延びる平坦部29となっている。
位置決め台30は、前側金具31と、後側金具32と、左右一対の線状連結部33,33とを含んでなる。前側金具31は、浅底の調理容器50の前部の外形状に合わせた前嵌合部34を有する。前側金具31の上面には、前嵌合部34の形状に沿って形成され、金属製の棒材からなる前周面支持枠35が固定されている。前側金具31の前端で左右方向の中央には、下向きの折り返し片36によって前切欠部37が形成されている。
後側金具32は、前側金具31と対になる形状で、調理容器50の後部の外形状に合わせた後嵌合部38を有する。後側金具32の上面には、後嵌合部38の形状に沿って形成され、金属製の棒材からなる後周面支持枠39が固定されている。後側金具32の後端で左右方向の中央には、下向きの折り返し片40によって後切欠部41が形成されている。
線状連結部33,33の前後両端は、繋ぎ部42,42の左右両端からそれぞれ下向きに延びた後、両金具31,32よりも下方位置で前後方向に延びる左右一対の支持部43,43となっている。線状連結部33,33の前後方向の中間部は、左右の支持部43,43の間隔よりも大きい間隔で前後方向に延び、支持部43,43よりも下方に位置する左右一対の縦枠部44,44となっている。前後の支持部43,43と縦枠部44,44との間には、左右外側且つ下向きに延びて両者を連結する横枠部45,45が形成されている。
位置決め台30は、前後左右に対象な形状となっており、前後端を何れに向けても支持枠24に載置可能となっている。
蓋体52は、容器本体51と平面視が同形状で下面が開口し、外周に、容器本体51の開口に合致するフランジ部55を周設した浅箱状となっている。容器本体51と蓋体52とは何れも鉄製である。
フランジ部55における左右の両辺には、本体側耳部53,53の上側に位置する蓋側耳部56,56が突設されている。各蓋側耳部56にも前後に長い透孔57がそれぞれ形成されている。この両耳部53,56及び透孔54,57に図示しないハンドルを係止させることで、調理容器50に直接手を触れることなく持ち運び可能となる。
さらに、蓋体52の中央には、上方に突出するつまみ59が設けられている。
この調理容器50は、容器本体51が位置決め台30の前側金具31と後側金具32との間に納まる寸法で形成されており、両金具31,32間に嵌合させると、容器本体51は、線状連結部33,33の前後の支持部43,43上に載置される。この状態で容器本体51の前側の周面が、前側金具31の前嵌合部34と前周面支持枠35とに当接し、後側の周面が後側金具32の後嵌合部38と後周面支持枠39とに当接する。
蓋体62は、容器本体61と平面視が同形状で、蓋体62の中央には、上方に突出するつまみ64が設けられている。容器本体61と蓋体62とは何れも鉄製である。
ここで、図7に示すように、平面視で、底面61aの前後左右の中心Oを通る短手方向の軸をX軸、長手方向の軸をY軸として、X-Y平面を中心O回りで30°ごとに分割し、X軸+方向の直線を第1仮想直線L1とし、そこから反時計回りへ順番に第1~第12仮想直線L1~L12を設定する。
このため、容器本体61を、中心Oを五徳9の中心に合わせ、長手方向を前後方向に向けて五徳9上に載置すると、各五徳爪17は、平面視で、第2仮想直線L2、第4仮想直線L4、第6仮想直線L6、第8仮想直線L8、第10仮想直線L10、第12仮想直線L12上にそれぞれ位置することになる。
一方、長手方向両側の突起65B,65Bは、第3仮想直線L3と第4仮想直線L4との間と、第4仮想直線L4と第5仮想直線L5との間と、第9仮想直線L9と第10仮想直線L10との間と、第10仮想直線L10と第11仮想直線L11との間にそれぞれ位置する。
すなわち、調理容器60を縦置きしても、全ての突起65は、五徳爪17,17の間に位置して五徳爪17と平面視で重ならないため、調理容器60が浮いて傾いたりがたついたりすることがない。また、調理容器60に前後左右方向から外力が加わっても、突起65が五徳爪17と干渉するため、調理容器60の滑りが規制され、調理容器60の回転や位置ズレが抑えられる。特に、長手方向両側の突起65B,65Bは、第4仮想直線L4,第10仮想直線L10上に位置する前後方向の五徳爪17,17の両側に配置されるため、五徳9上での調理容器60の滑りが効果的に防止される。
一方、長手方向両側の突起65B,65Bは、第3仮想直線L3と第4仮想直線L4との間と、第4仮想直線L4と第5仮想直線L5との間と、第9仮想直線L9と第10仮想直線L10との間と、第10仮想直線L10と第11仮想直線L11との間にそれぞれ位置する。すなわち、調理容器60を横置きした場合も、全ての突起65は、五徳爪17,17の間に位置して五徳爪17と平面視で重ならないため、調理容器60が浮いて傾いたりがたついたりすることがない。また、突起65と五徳爪17との干渉により調理容器60の滑りも規制されることになる。特に、周方向で隣接する突起65A,65Bは、第3仮想直線L3、第5仮想直線L5、第9仮想直線L9、第11仮想直線L11上にそれぞれ位置する五徳爪17,17・・の両側にそれぞれ配置されるため、五徳9上での調理容器60の滑りが効果的に防止される。
次に、位置決め台30を、前側金具31の前切欠部37と後側金具32の後切欠部41とに立ち上がり部26,26の凸部を挿入させて前側金具31と後側金具32とをそれぞれ立ち上がり部26,26の肩部に係止させれば、図9に示すように、位置決め台30が立ち上がり部26,26によって前後方向へ水平に支持される。
そして、浅底の調理容器50を使用する場合は、位置決め台30の前側金具31の前嵌合部34と後側金具32の後嵌合部38との間で線状連結部33,33上に、被調理物を収容した調理容器50を載置する。すると、図2及び図3に示すように、容器本体51の前後の底面が、線状連結部33,33の前後の支持部43,43の上面にそれぞれ当接する。これと同時に、容器本体51の前後が、前嵌合部34と後嵌合部38とに嵌合し、前周面支持枠35と後周面支持枠39にそれぞれ当接又は近接して位置決めされる。よって、調理容器50は、位置決め台30によって支持枠24の上方で水平に支持される。
このとき容器本体61の底面61aも受け皿27上の本来の位置よりも下方に位置するため、ユーザーは受け皿27の載置し忘れに気づくことができる。
上記形態のテーブルコンロ1によれば、位置決め台30は、各立ち上がり部26,26にそれぞれ支持される前側金具31及び後側金具32と、両金具31,32間に架設される左右一対の線状連結部33,33と、を備え、一対の線状連結部33,33は、前後両端部にそれぞれ設けられ、前側金具31及び後側金具32の下方から前後方向へ平行に延びる左右一対の支持部43,43と、前後方向の中間部に設けられ、一対の支持部43,43より左右外側且つ下側で前後方向へ平行に延びる左右一対の縦枠部44,44と、前後の一対の支持部43,43と一対の縦枠部44,44との端部同士をそれぞれ繋ぐ左右一対の横枠部45,45と、を含み、調理容器50(第1の調理容器)は、前後の一対の支持部43,43に跨がって載置可能であると共に、載置状態では、前側金具31が調理容器50の前側に、後側金具32が調理容器50の後側にそれぞれ位置して位置決めされ、調理容器60(第2の調理容器)は、一対の縦枠部44,44の間で受け皿27上に載置可能であると共に、載置状態では、前側の一対の横枠部45,45が調理容器60の前側に、後側の一対の横枠部45,45が調理容器60の後側にそれぞれ位置して位置決めされる。
よって、受け皿27がない状態で調理容器60がセットされても、縦枠部44,44で調理容器60が保持されるので、調理容器60の位置決め台30からの落下を防止できる。また、受け皿27上に載置される状態よりも調理容器60の底面61aが低くなるので、ユーザーは受け皿27の載置し忘れに気づくことができる。
前側金具及び後側金具の周面支持枠は省略できる。
調理容器も、平面視矩形状に限らず、例えば平面視が正方形状や前後端が半円形状となるもの等、位置決め台を介してグリル庫内で支持可能であれば他の形状であっても差し支えない。
また、位置決め台に受け皿を載置し忘れた場合、縦枠部間に支持される調理容器の容器本体の底面が、下枠部を大きく超えて下方に突出し、グリル庫の入口の下縁よりも低い位置となるようにしてもよい。このようにすれば、支持枠をグリル庫に押し込もうとしても容器本体が入口に干渉することになり、ユーザーは受け皿の載置し忘れを確実に気づくことができる。よって、誤ったセット状態での調理容器の使用を防止することができ、燃焼不良や調理不良等の発生が防止可能となる。
上記形態の調理容器60によれば、調理容器60の底面61aは、平面視が矩形状で、底面61aの中心Oを通り底面61aの短手方向に延びる直線をX軸、中心Oを通り底面61aの長手方向に延びる直線をY軸としたとき、底面61aにおけるX軸方向の一端側と他端側とには、それぞれ一対の突起65A,65A(短手側突起)が、X軸を挟んでY軸の正逆両側にそれぞれ配置される一方、底面61aにおけるY軸方向の一端側と他端側とには、それぞれ一対の突起65B,65B(長手側突起)が、Y軸を挟んでX軸の正逆両側にそれぞれ配置されて、中心OからX軸+方向に延びる直線を第1仮想直線L1とし、その第1仮想直線L1から中心O回りに30°×n(nは1~11までの整数)回転した直線をそれぞれ第2~第12仮想直線L2~L12(第(n+1)仮想直線)としたとき、調理容器60を、中心Oを五徳9の中心に合わせて五徳9上へ前後方向に縦置き及び左右方向に横置きすると、突起65A,65Aは、平面視で、第2-第3仮想直線L2-L3間、第5-第6仮想直線L5-L6間、第8-第9仮想直線L8-L9間、第11-第12仮想直線L11-L12間にそれぞれ配置され、突起65B,65Bは、平面視で、第3-第4仮想直線L3-L4間、第4-第5仮想直線L4-L5間、第9-第10仮想直線L9-L10間、第10-第11仮想直線L10-L11間にそれぞれ配置されて、突起65は、縦置き及び横置き何れの場合も平面視で各五徳爪17と重ならないようになっている。
また、縦置きでは突起65B,65Bが五徳爪17を挟む格好で配置され、横置きでは突起65A,65Bが五徳爪17を挟む格好で配置されるため、五徳9上での調理容器60の滑りが効果的に防止される。
さらに、調理容器60をグリル庫10に収納した際、突起65B,65Bによって容器本体61の底面61aと受け皿27の内底面との接触面積が最小限に抑えられるため、底面61a及び受け皿27が傷ついたりすることが防止される。
また、上記形態では突起を深底の調理容器の底面にのみ設けているが、浅底の調理容器の底面に設けてもよい。
さらに、調理容器に係る発明においては、位置決め台の形状は上記形態に限らない。
そして、上記形態では、グリル付コンロとしてグリル付のテーブルコンロについて説明しているが、グリル付のビルトインコンロであっても各発明は適用可能である。
Claims (2)
- 下枠部と、前記下枠部の前後両端からそれぞれ上方に立ち上がる立ち上がり部と、前後の前記立ち上がり部の間で前記下枠部に載置される受け皿とを有する支持枠が、グリル庫内に前後方向へ出し入れ可能に収容され、
前記支持枠上に、第1の調理容器と、前記第1の調理容器よりも前後方向の寸法が小さく且つ深底の第2の調理容器とを位置決めする位置決め台が着脱可能に設けられたグリル付コンロであって、
前記位置決め台は、各前記立ち上がり部にそれぞれ支持される前側金具及び後側金具と、両金具間に架設される左右一対の線状連結部と、を備え、
前記一対の線状連結部は、前後両端部にそれぞれ設けられ、前記前側金具及び前記後側金具の下方から前後方向へ平行に延びる左右一対の支持部と、前後方向の中間部に設けられ、前記一対の支持部より左右外側且つ下側で前後方向へ平行に延びる左右一対の縦枠部と、前後の前記一対の支持部と前記一対の縦枠部との端部同士をそれぞれ繋ぐ左右一対の横枠部と、を含み、
前記第1の調理容器は、前後の前記一対の支持部に跨がって載置可能であると共に、載置状態では、前記前側金具が前記第1の調理容器の前側に、前記後側金具が前記第1の調理容器の後側にそれぞれ位置して位置決めされ、
前記第2の調理容器は、前記一対の縦枠部の間で前記受け皿上に載置可能であると共に、載置状態では、前側の前記一対の横枠部が前記第2の調理容器の前側に、後側の前記一対の横枠部が前記第2の調理容器の後側にそれぞれ位置して位置決めされることを特徴とするグリル付コンロ。 - 前記第2の調理容器は、下部から上方へ行くに従って水平断面積が大きくなるテーパ状に形成され、前記下枠部上に前記受け皿が載置されない状態で前記一対の縦枠部の間に収容されると、前記受け皿上に載置される状態よりも底面が低くなる位置で前記一対の縦枠部の間に保持されることを特徴とする請求項1に記載のグリル付コンロ。
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