JP2022041167A - 点灯装置 - Google Patents

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Yuji Sora
貴久 櫻田
Takahisa Sakurada
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良典 白戸
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勝義 仁保
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Abstract

【課題】フィードバック回路でオープン故障などが発生した場合に、昇圧チョッパ回路の出力電圧を低減できる点灯装置を提供する。【解決手段】点灯装置10は、光源40に直流電流を供給する昇圧チョッパ回路30と、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が印加される過電圧検出回路60と、直流電流を一定に維持する定電流回路50と、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動状態を制御する駆動制御回路90と、を備え、過電圧検出回路60は、出力電圧が停止基準電圧を超える場合に駆動制御回路90に停止信号を出力することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路5の駆動を停止させ、出力電圧が停止基準電圧を超えた後、出力電圧が停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、停止信号の出力を停止することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を再開させる。【選択図】図1

Description

本発明は、点灯装置に関する。
従来、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を有する光源を点灯する点灯装置が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に記載された点灯装置は、LEDに電流を供給する昇圧チョッパ回路と、LEDに直列接続されたトランジスタ、差動増幅器などを含む定電流回路と、を備える。差動増幅器は、LEDに流れる電流に対応する電圧と、基準電圧と、を比較する。特許文献1に記載された点灯装置では、オペアンプの出力に応じて、トランジスタのオン抵抗を調整することで、LEDに一定の電流を供給しようとしている。また、特許文献1に記載された昇圧チョッパ回路は、トランジスタの電流流入端子の電圧が入力されるフィードバック回路を有する。これにより、昇圧チョッパ回路の出力電圧を精度良く制御しようとしている。
特開2008-60492号公報
特許文献1に記載されたような点灯装置において、例えば、フィードバック回路で断線などのオープン故障が発生した場合、昇圧チョッパ回路の出力電圧が上昇し続け得る。このような場合に定電流回路のトランジスタに高電圧が印加される。定電流回路は、この状態で電流を維持し続けようとするため、トランジスタにおいて異常発熱が生じ、トランジスタが故障し得る。また、例えば、昇圧チョッパ回路の出力電圧(又は出力電圧に対応する電圧)と閾値電圧と、をコンパレータなどで比較し、出力電圧が閾値電圧を超える場合に、昇圧チョッパ回路の駆動を停止することも考えられる。しかしながら、出力電圧が閾値電圧より低くなり、昇圧チョッパ回路の駆動が再開すると、出力電圧が、通常の動作時より大幅に高い閾値電圧程度に維持される。このため、定電流回路のトランジスタに高電圧が印加され続けるため、トランジスタが故障し得る。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、フィードバック回路でオープン故障などが発生した場合に、昇圧チョッパ回路の出力電圧を低減できる点灯装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る点灯装置の一態様は、1以上の発光素子を含む光源に直流電流を供給する昇圧チョッパ回路と、前記昇圧チョッパ回路の出力電圧が印加される過電圧検出回路と、前記直流電流を一定に維持する定電流回路と、前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路の駆動状態を制御する駆動制御回路と、を備え、前記過電圧検出回路は、前記出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超える場合に前記駆動制御回路に停止信号を出力することで、前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路の駆動を停止させ、前記出力電圧に対応する電圧が前記停止基準電圧を超えた後、前記停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、前記停止信号の出力を停止することで、前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路の駆動を再開させる。
本発明によれば、フィードバック回路でオープン故障などが発生した場合に、昇圧チョッパ回路の出力電圧を低減できる点灯装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る点灯装置の構成を示す回路図である。 図2は、実施の形態2に係る点灯装置の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程(ステップ)、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る点灯装置について説明する。
[1-1.構成]
まず、本実施の形態に係る点灯装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る点灯装置10の構成を示す回路図である。図1には、点灯装置10と併せて、点灯装置10に電力を供給する交流電源20も示されている。
交流電源20は、例えば、外部商用電源などの系統電源である。
点灯装置10は、光源を点灯させる照明装置であり、昇圧チョッパ回路30と、過電圧検出回路60と、制御電源回路70と、定電流回路50と、駆動制御回路90と、を備える。本実施の形態では、点灯装置10は、整流回路22と、光源40と、をさらに備える。以下、点灯装置10の各構成要素について説明する。
[1-1-1.整流回路]
整流回路22は、交流電源20が出力する交流電力を整流する回路である。整流回路22は、例えば、ダイオードブリッジ回路などを有する。
[1-1-2.昇圧チョッパ回路]
昇圧チョッパ回路30は、整流回路22の出力端子に接続され、直流電流を出力する回路である。昇圧チョッパ回路30は、光源40に直流電流を供給することで、光源40を点灯させる。本実施の形態では、昇圧チョッパ回路30は、インダクタ31と、ダイオード32と、スイッチ素子33と、コンデンサ34と、抵抗素子35と、駆動回路39と、を有する。
インダクタ31は、一方の端子が、整流回路22の高電位側の出力端子に接続される。インダクタ31の他方の端子は、スイッチ素子33及びダイオード32に接続される。本実施の形態では、インダクタ31の他方の端子は、スイッチ素子33のドレイン端子、及び、ダイオード32のアノード端子に接続される。
スイッチ素子33は、駆動回路39からの駆動信号に基づいて、オン状態又はオフ状態に切り替えられる素子である。スイッチ素子33は、インダクタ31の他方の端子、及び、ダイオード32のアノード端子の接続点と、抵抗素子35の一方の端子との間に接続される。本実施の形態では、スイッチ素子33は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。スイッチ素子33のドレイン端子は、インダクタ31の他方の端子、及び、ダイオード32のアノード端子の接続点に接続される。スイッチ素子33のソース端子は、抵抗素子35の一方の端子に接続される。スイッチ素子33のゲート端子には、駆動回路39からの駆動信号が入力される。
抵抗素子35は、スイッチ素子33のソース端子と、整流回路22の低電位側の出力端子との間に接続される。
ダイオード32は、インダクタ31の他方の端子及びスイッチ素子33の接続点と、昇圧チョッパ回路30の高電位側の出力端子とに接続される。ダイオード32のアノード端子は、インダクタ31の他方の端子及びスイッチ素子33のドレイン端子の接続点に接続される。ダイオード32のカソード端子は、昇圧チョッパ回路30の高電位側の出力端子、つまり、コンデンサ34の一方の端子に接続される。
コンデンサ34は、一方の端子及び他方の端子が、それぞれ、昇圧チョッパ回路30の高電位側及び低電位側の出力端子に接続される。コンデンサ34の一方の端子は、ダイオード32のカソード端子にも接続される。コンデンサ34の他方の端子は、抵抗素子35の他方の端子及び整流回路22の低電位側の出力端子(つまり、回路グランド)にも接続される。本実施の形態では、コンデンサ34は、電解コンデンサである。コンデンサ34の一方の端子及び他方の端子が、それぞれ、正極及び負極である。本実施の形態では、コンデンサ34の容量は、80μF程度である。
駆動回路39は、昇圧チョッパ回路30の発振(言い換えると、チョッピング)を制御する回路である。駆動回路39は、昇圧チョッパ回路30を駆動する駆動信号を生成し、昇圧チョッパ回路30が有するスイッチ素子33のゲート端子に駆動信号を出力する。駆動回路39は、周期的にHIGHレベルの信号とLOWレベルの信号を交互に出力することで、スイッチ素子33のスイッチングを行う。駆動回路39は、駆動信号によって、スイッチ素子33の周期毎のオン時間を調整することで、昇圧チョッパ回路30から出力される電力量を制御する。
駆動回路39は、光源40と定電流回路50との接続点(つまり、光源40とスイッチ素子51との接続点)における電圧値Vdの電圧が入力される入力端子を有する。なお、駆動回路39の入力端子には、電圧値Vdに対応する他の信号が入力されてもよい。駆動回路39は、スイッチ素子33のオン時間を調整することで光源40と定電流回路50との接続点の電圧値Vdを所定の基準値に近づける。このように、駆動回路39などが、点灯装置10のフィードバック回路を形成する。なお、駆動回路39は、当該所定の基準値を、制御回路80などからの信号に基づいて変更してもよい。
駆動回路39は、例えば、マイコンによって実現できる。マイコンは、プログラムが格納されたROM、RAMなどのメモリと、プログラムを実行するプロセッサ(CPU)と、タイマと、A/D変換器、D/A変換器などを含む入出力回路と、を有する1チップの半導体集積回路である。なお、制御回路80は、マイコン以外の電気回路などを用いて実現されてもよい。
[1-1-3.光源]
光源40は、昇圧チョッパ回路30の高電位側の出力端子に接続され、1以上の発光素子を含む光出射部である。発光素子として、例えば、LED、有機EL(Electro Luminescence)素子などの固体発光素子を用いることができる。本実施の形態では、光源40の順方向電圧は、交流電源20の出力電圧より大きい。例えば、光源40の順方向電圧は、141V以上である。
[1-1-4.定電流回路]
定電流回路50は、光源40に供給される直流電流を一定に維持する回路である。本実施の形態では、定電流回路50は、光源40に直列接続されるスイッチ素子51を有し、スイッチ素子51を制御することで、光源40に供給される直流電流を一定に維持する。定電流回路50は、スイッチ素子51と、抵抗素子52と、オペアンプ54と、第一電圧生成回路55と、を有する。
スイッチ素子51は、光源40に直列接続される素子である。スイッチ素子51は、抵抗素子、及び、開閉スイッチとして用いることができる素子である。言い換えると、スイッチ素子51は、各端子に印加される電圧に応じて、抵抗値を、実質的にゼロから無限大までに連続的に切り替えることができる素子である。スイッチ素子51の抵抗値が実質的にゼロである状態とは、スイッチ素子51の抵抗値が、例えば、1Ω以下の状態を意味し、このような状態をオン状態とも称する。スイッチ素子51の抵抗値が無限大である状態とは、スイッチ素子51のドレイン端子に電圧が印加されても電流が流れない遮断状態を意味し、このような状態をオフ状態とも称する。本実施の形態では、スイッチ素子51は、nチャネル型のMOSFETである。スイッチ素子51のドレイン端子は、光源40に接続される。スイッチ素子51のソース端子は、抵抗素子52に接続される。スイッチ素子51のゲート端子はオペアンプ54の出力端子に接続される。
抵抗素子52は、光源40及びスイッチ素子51に直列に接続される。抵抗素子52の一方の端子及び他方の端子は、それぞれ、スイッチ素子51のソース端子、及び、回路グランド(つまり、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子)に接続される。これにより、抵抗素子52に印加される電圧、つまり、抵抗素子52の一方の端子(スイッチ素子51のソース端子と接続される端子)の電圧が光源40に供給される電流に対応する。
オペアンプ54は、光源40に供給されている電流に対応する電圧と、第一電圧との差を増幅して出力する回路である。オペアンプ54の反転入力端子には、スイッチ素子51のソース端子、及び、抵抗素子52の一方の端子が接続される。これにより、オペアンプ54の反転入力端子に抵抗素子52に印加される電圧、つまり、光源40に供給される電流に対応する電圧が入力される。オペアンプ54の非反転入力端子には、第一電圧生成回路55で生成された第一電圧が入力される。オペアンプ54の出力端子は、スイッチ素子51のゲート端子に接続される。
第一電圧生成回路55は、光源40に供給される電流値の制御目標値に対応する第一電圧を生成してオペアンプ54に出力する回路である。言い換えると、第一電圧生成回路55は、点灯装置10の光源40の輝度に対応する第一電圧を生成する。第一電圧生成回路55には、駆動制御回路90の制御回路80から光源40の輝度に対応する信号が入力される。なお、制御回路80が、第一電圧を生成できる場合には、定電流回路50は、第一電圧生成回路55を有さなくてもよい。この場合、制御回路80から、オペアンプ54の非反転入力端子に第一電圧が直接入力される。
[1-1-5.過電圧検出回路]
過電圧検出回路60は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が印加される回路である。過電圧検出回路60は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が予め定められた停止基準電圧を超える場合に、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を停止させる。また、過電圧検出回路60は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えた後、出力電圧が停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、駆動制御回路90に停止信号の出力を停止することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を再開させる。本実施の形態では、過電圧検出回路60は、分圧抵抗を構成する第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62と、抵抗素子63、64、及び65と、コンデンサ66及び68と、コンパレータ67と、を有する。
分圧抵抗は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧を分圧する回路であり、第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62を有する。第一抵抗素子61と第二抵抗素子62とは、互いに直列接続される。分圧抵抗は、昇圧チョッパ回路30の出力端子に接続される。第一抵抗素子61の一方の端子は、昇圧チョッパ回路30の高電位側の出力端子に接続され、他方の端子は、第二抵抗素子62の一方の端子に接続される。第二抵抗素子62の他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62の接続点は、コンパレータ67の反転入力端子に接続される。分圧抵抗を用いることで、昇圧チョッパ回路30の出力電圧を、過電圧検出回路60で取り扱いやすい電圧に分圧することができる。
第一抵抗素子61と第二抵抗素子62との抵抗値は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧値VDCと、コンパレータ67の入力端子に入力し得る電圧の範囲に応じて適宜決定される。また、第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62の抵抗値は、分圧抵抗における消費電力が光源40における消費電力に対して十分小さくなるように設定される。
抵抗素子63及び64は、制御電源回路70の出力電圧を分圧する素子である。抵抗素子63及び64は、制御電源回路70の16V程度の出力電圧を分圧して、コンパレータ67に入力される停止基準電圧を生成する。抵抗素子63の一方の端子は、制御電源回路70の出力端子に接続され、他方の端子は、抵抗素子64の一方の端子に接続される。抵抗素子64の他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。抵抗素子63及び64の接続点は、コンパレータ67の非反転入力端子に接続される。
コンデンサ66の一方の端子は、コンパレータ67の非反転入力端子(つまり、抵抗素子63及び64の接続点)に接続され、他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。
コンデンサ68の一方の端子は、コンパレータ67の反転入力端子(つまり、第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62の接続点)に接続され、他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。
コンパレータ67は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧と、停止基準電圧と、を比較する回路である。コンパレータ67の反転入力端子は、第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62の接続点に接続され、非反転入力端子は、抵抗素子63及び64の接続点に接続される。これにより、コンパレータ67の反転入力端子には、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧として、当該出力電圧を分圧した電圧が入力される。また、コンパレータ67の非反転入力端子には、停止基準電圧が入力される。コンパレータ67の出力端子は、抵抗素子65の一方の端子、及び、駆動制御回路90に接続される。本実施の形態では、コンパレータ67の出力端子からは、停止信号として、LOWレベルの信号、つまり、0Vの信号が出力される。つまり、停止信号出力時には、コンパレータ67の出力端子は回路グランドに接続される。停止信号が出力されない場合には、コンパレータ67の出力端子は、フローティング状態に維持される。
抵抗素子65は、コンパレータ67の出力端子と停止基準電圧が入力される入力端子との間に接続される素子である。本実施の形態では、抵抗素子65は、コンパレータ67の出力端子と非反転入力端子との間に接続される。これにより、コンパレータ67の出力端子からLOWレベルの信号が出力される場合には、コンパレータ67の出力端子がフローティング状態に維持される場合より、抵抗素子63及び64の接続点の電圧値が低くなる。つまり、コンパレータ67の反転入力端子に入力される電圧が停止基準電圧未満の電圧から上昇する場合に非反転入力端子に入力される電圧より、コンパレータ67の反転入力端子に入力される電圧が停止基準電圧の電圧より高い電圧から下降する場合に、非反転入力端子に入力される電圧の方が低くなる。つまり、コンパレータ67がヒステリシスコンパレータとして機能する。抵抗素子65の抵抗値は、例えば、10kΩ程度である。
[1-1-6.制御電源回路]
制御電源回路70は、点灯装置10が備える過電圧検出回路60などの制御用の回路を駆動する駆動電圧を生成する回路である。制御電源回路70は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧を駆動電圧に変換するDC-DC変換回路である。制御電源端子Vccは、制御電源回路70が出力する制御電圧が印加される端子である。本実施の形態では、制御電源回路70は、昇圧チョッパ回路30の200V程度の出力電圧を16V程度の駆動電圧に変換し、制御電源端子Vccに出力する。本実施の形態では、制御電源端子Vccからの駆動電圧は、定電流回路50のオペアンプ54、昇圧チョッパ回路30の駆動回路39などに供給され、これらの回路の駆動に用いられる。また、制御電源回路70の出力端子は、コンパレータ67及び抵抗素子63に接続される。これにより、制御電源回路70が出力する駆動電圧が、コンパレータ67の駆動、及び、停止基準電圧の生成のために使用される。
制御電源回路70として、例えば、IPD(Intelligent Power Device)などを用いることができる。IPDは、スイッチ素子と、当該スイッチ素子を制御する制御用ICと、を有する電圧変換回路である。
制御電源回路70が出力する制御電圧は、駆動制御回路90を介して制御電源端子Vccに入力される。制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間は、駆動制御回路90によって、導通状態又は遮断状態に制御される。
[1-1-7.駆動制御回路]
駆動制御回路90は、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動状態を制御する回路である。駆動制御回路90は、過電圧検出回路60から停止信号が入力されない場合に、制御電源回路70から昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50への駆動電圧の供給を維持し、過電圧検出回路60から停止信号が入力される場合に、制御電源回路70から昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50への駆動電圧の供給を遮断する。言い換えると、駆動制御回路90は、過電圧検出回路60から停止信号が入力されない場合に、制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間を導通状態に維持する。また、駆動制御回路90は、過電圧検出回路60から遮断信号が入力される場合に、制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間を遮断状態に維持する。本実施の形態では、駆動制御回路90は、制御回路80と、バイポーラトランジスタ91及び94と、抵抗素子92、93、95、及び96と、を有する。
バイポーラトランジスタ91は、制御電源回路70及び制御電源端子Vccの間に接続されるPNP型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタ91のエミッタ端子は、制御電源回路70の出力端子、及び、抵抗素子92の一方の端子に接続される。バイポーラトランジスタ91のコレクタ端子は、制御電源端子Vccに接続される。バイポーラトランジスタ91のベース端子は、抵抗素子92の他方の端子、及び、抵抗素子93の一方の端子に接続される。
抵抗素子92の一方の端子は、バイポーラトランジスタ91のエミッタ端子に接続され、他方の端子はベース端子に接続される。
抵抗素子93の一方の端子は、バイポーラトランジスタ91のベース端子に接続され、他方の端子はバイポーラトランジスタ94のコレクタ端子に接続される。
バイポーラトランジスタ94は、抵抗素子93及び昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子の間に接続されるNPN型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタ94のコレクタ端子は、抵抗素子93の他方の端子に接続される。バイポーラトランジスタ94のエミッタ端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。バイポーラトランジスタ94のベース端子は、過電圧検出回路60のコンパレータ67の出力端子に接続される。また、バイポーラトランジスタ94のベース端子は、抵抗素子95を介して制御回路80に接続される。バイポーラトランジスタ94のベース端子は、抵抗素子96の一方の端子にも接続される。
抵抗素子95は、バイポーラトランジスタ94のベース端子、及び、制御回路80の間に接続される。
抵抗素子96は、バイポーラトランジスタ94のベース端子、及び、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子の間に接続される。
制御回路80は、定電流回路50、及び、駆動制御回路90のバイポーラトランジスタ94などを制御する回路である。制御回路80は、例えば、リモコンなどからの信号に基づいて点灯装置10を制御する。例えば、リモコンからの光源40の輝度を示す信号に基づいて、点灯装置10の光源40の輝度を制御する。具体的には、制御回路80は、定電流回路50が有する第一電圧生成回路55に、光源40の輝度に対応する信号を出力する。第一電圧生成回路55は、制御回路80からの信号に対応する第一電圧を生成して、オペアンプ54に出力する。定電流回路50は、第一電圧に対応する電流が光源40に供給されるようにスイッチ素子51を制御する。このように、リモコンからの信号に基づいて、点灯装置10の光源40の輝度が制御される。また、制御回路80は、光源40を消灯させる消灯信号をリモコンなどから受信した場合に、抵抗素子95を介してバイポーラトランジスタ94のベースにLOWレベルの信号を出力することにより、バイポーラトランジスタ94のベース-エミッタ間電圧をゼロとする。これにより、バイポーラトランジスタ94のコレクタ-エミッタ間が遮断状態に維持されるため、抵抗素子92及び93に電流が流れなくなる。これに伴い、抵抗素子92に電圧が印加されなくなるため、バイポーラトランジスタ91のベース-エミッタ間電圧がゼロとなる。したがって、バイポーラトランジスタ91のエミッタ-コレクタ間が遮断状態に維持されるため、制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間が遮断状態に維持される。これにより、昇圧チョッパ回路30の駆動回路39、及び、定電流回路50のオペアンプ54に駆動電圧が供給されなくなるため、点灯装置10が消灯される。
制御回路80は、例えば、マイコンによって実現できる。なお、制御回路80は、マイコン以外の電気回路などを用いて実現されてもよい。
駆動制御回路90に、停止信号が入力された場合及び入力されない場合の動作については、後述する。
[1-2.動作]
次に、本実施の形態に係る点灯装置10の動作について説明する。以下では、点灯装置10のフィードバック回路で断線などのオープン故障が発生した場合の動作について説明する。
点灯装置10の光源40及び定電流回路50の接続点と、駆動回路39とを繋ぐフィードバック回路において、オープン故障が発生した場合、昇圧チョッパ回路30を適切に制御できなくなるため、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が上昇し続ける場合がある。このような場合に、過電圧検出回路60の分圧抵抗に印加される電圧が上昇するため、分圧抵抗の第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62の接続点における電圧値Vbが上昇する。ここで、第一抵抗素子61及び第二抵抗素子62の接続点は、コンパレータ67の反転入力端子に接続されている。このため、電圧値Vbが上昇を続けて、コンパレータ67の非反転入力端子に入力される停止基準電圧の値を超える場合に、コンパレータ67は、LOWレベルの停止信号を出力する。
コンパレータ67から出力されたLOWレベルの停止信号は、駆動制御回路90のバイポーラトランジスタ94のベース端子に入力される。つまり、バイポーラトランジスタ94のベース端子の電圧値Vcがゼロとなる。これに伴い、バイポーラトランジスタ94のベース-エミッタ間電圧がゼロになる。これにより、バイポーラトランジスタ94のコレクタ-エミッタ間が遮断状態に維持されるため、抵抗素子92及び93に電流が流れなくなる。これに伴い、抵抗素子92に電圧が印加されなくなるため、バイポーラトランジスタ91のベース-エミッタ間電圧がゼロとなる。したがって、バイポーラトランジスタ91のエミッタ-コレクタ間が遮断状態に維持されるため、制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間が遮断状態に維持される。これにより、昇圧チョッパ回路30の駆動回路39、及び、定電流回路50のオペアンプ54に駆動電圧が供給されなくなるため、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動が停止される。
コンパレータ67から停止信号が出力されている場合、上述のとおり、昇圧チョッパ回路30の駆動が停止されるため、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が低下し、電圧値Vdは、停止基準電圧の値より低くなる。ここで、上述のとおり、コンパレータ67から停止信号が出力されている場合には、コンパレータ67の非反転入力端子に入力される電圧は、停止基準電圧より低い電圧である起動基準電圧となっている。このため、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が低下し、電圧値Vdが、停止基準電圧の値より低くなっても、停止信号が出力されている。電圧値Vdが停止基準電圧の値より低い起動基準電圧の値より低くなった場合に、コンパレータ67から停止信号が出力されなくなる。言い換えると、電圧値Vdが停止基準電圧の値より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、コンパレータ67は、停止信号の出力を停止する。
コンパレータ67が駆動制御回路90への停止信号の出力を停止すると、制御回路80からの出力信号が駆動制御回路90のバイポーラトランジスタ94のベース端子に入力される。これに伴い、バイポーラトランジスタ94のベース-エミッタ間電圧がHIGHレベルになる。これにより、バイポーラトランジスタ94のコレクタ-エミッタ間が導通状態に維持されるため、抵抗素子92及び93に電流が流れる。これに伴い、抵抗素子92に印加される電圧がHIGHレベルとなるため、バイポーラトランジスタ91のベース-エミッタ間電圧がHIGHレベルとなる。したがって、バイポーラトランジスタ91のエミッタ-コレクタ間が導通状態に維持されるため、制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間が導通状態に維持される。これに伴い、昇圧チョッパ回路30の駆動回路39、及び、定電流回路50のオペアンプ54に駆動電圧が供給されるため、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動が再開される。
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置10では、電圧値Vdが停止基準電圧の値より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、コンパレータ67は、駆動制御回路90への停止信号の出力を停止する。したがって、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧を、停止基準電圧より低くすることができる。これにより、定電流回路50のスイッチ素子51に印加される電圧を低減できるため、スイッチ素子51の故障を抑制できる。
なお、コンパレータ67をヒステリシスコンパレータとしなくても、停止基準電圧を低い電圧に設定することで、フィードバック回路でオープン故障が発生した場合の昇圧チョッパ回路30の出力電圧を低減することは可能である。本実施の形態では、昇圧チョッパ回路30のコンデンサ34の耐電圧特性などに基づいて、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が350Vを超えないように、停止基準電圧が設定される。停止基準電圧をより低い電圧に設定すれば、故障時においても昇圧チョッパ回路30の出力電圧を低減できる。しかしながら、このように停止基準電圧を低い電圧に設定すると、特に点灯装置の調光度が高い場合などに、点灯装置で故障が発生していない状態において過電圧検出回路が誤動作し易くなる。このため、点灯装置で故障が発生していない場合に、点灯装置10が消灯する場合がある。本実施の形態に係る点灯装置10では、停止基準電圧を誤動作が発生しにくい適切な電圧に設定することができ、かつ、故障発生時の昇圧チョッパ回路30の出力電圧を低減できる。
また、本実施の形態に係る点灯装置10のフィードバック回路にオープン故障が発生した場合に、昇圧チョッパ回路30は、上述のように駆動を再開した後、再度停止する。このように、昇圧チョッパ回路30は、起動と停止とを交互に繰り返すことになる。このため、光源40が点滅する。これにより、ユーザは、点灯装置10の故障に容易に気付くことができる。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置10は、1以上の発光素子を含む光源40に直流電流を供給する昇圧チョッパ回路30と、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が印加される過電圧検出回路60と、直流電流を一定に維持する定電流回路50と、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動状態を制御する駆動制御回路90と、を備える。過電圧検出回路60は、出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超える場合に駆動制御回路90に停止信号を出力することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を停止させ、出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えた後、停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、停止信号の出力を停止することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を再開させる。
このように、点灯装置10では、過電圧検出回路60が、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えた後、停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、駆動制御回路への停止信号の出力を停止する。これにより、故障時に、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧を停止基準電圧より低減できる。したがって、停止基準電圧を誤動作が発生しにくい適切な電圧に設定することができ、かつ、故障発生時の昇圧チョッパ回路30の出力電圧を低減できる。これにより、定電流回路50のスイッチ素子51に印加される電圧を低減できるため、スイッチ素子51の故障を抑制できる。
また、本実施の形態に係る点灯装置10のフィードバック回路にオープン故障が発生した場合に、昇圧チョッパ回路30は、駆動の停止及び再開を交互に繰り返す。このため、光源40が点滅する。これにより、ユーザは、点灯装置10の故障に容易に気付くことができる。
また、点灯装置10において、過電圧検出回路60は、出力電圧に対応する電圧と、停止基準電圧と、を比較するコンパレータ67と、コンパレータ67の出力端子と停止基準電圧が入力される入力端子との間に接続される抵抗素子65と、を有してもよい。
これにより、コンパレータ67がヒステリシスコンパレータとして機能するため、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が、停止基準電圧より低くなってから所定の遅延時間が経過した後に、コンパレータ67は、停止信号の出力を停止することができる。
また、点灯装置10は、過電圧検出回路60を駆動する駆動電圧を生成する制御電源回路70をさらに備え、制御電源回路70は、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50に駆動電圧を供給し、駆動制御回路90は、停止信号が入力される場合に、制御電源回路70から昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50への駆動電圧の供給を遮断してもよい。
このように、制御電源回路70から、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50への駆動電圧の供給を遮断することで、昇圧チョッパ回路30を停止させることができる。このため、昇圧チョッパ回路30の出力電圧を確実に低下させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る点灯装置について説明する。本実施の形態に係る点灯装置は、過電圧検出回路の構成において実施の形態1に係る点灯装置10と相違し、その他の構成において一致する。以下、本実施の形態に係る点灯装置について、実施の形態1に係る点灯装置10との相違点を中心に説明する。
[2-1.構成]
本実施の形態に係る点灯装置の構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る点灯装置110の構成を示す回路図である。図2に示されるように、点灯装置110は、昇圧チョッパ回路30と、過電圧検出回路160と、制御電源回路70と、定電流回路50と、駆動制御回路90と、整流回路22と、光源40と、を備える。
本実施の形態に係る過電圧検出回路160は、RC回路16Cと、バイポーラトランジスタ164及び167と、抵抗素子165及び166と、を有する。
RC回路16Cは、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が印加される回路である。RC回路16Cは、分圧抵抗と、コンデンサ163と、を有する。
分圧抵抗は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が印加される回路であり、昇圧チョッパ回路30の出力端子に接続される。分圧抵抗は、直列接続された第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162を有する。第一抵抗素子161の一方の端子は、昇圧チョッパ回路30の高電位側の出力端子に接続され、他方の端子は、第二抵抗素子162の一方の端子に接続される。第二抵抗素子162の他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。このように、第一抵抗素子161は、第二抵抗素子162より高い電位が印加される。第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点は、コンデンサ163の一方の端子、及び、バイポーラトランジスタ164のエミッタ端子に接続される。また、第一抵抗素子161は、第二抵抗素子162より抵抗値が小さい。第一抵抗素子161の抵抗値は、第二抵抗素子162の抵抗値の1/10以下であってもよい。例えば、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の抵抗値は、それぞれ、1.5MΩ、及び、10kΩである。分圧抵抗を用いることで、昇圧チョッパ回路30の出力電圧を、過電圧検出回路160で取り扱いやすい電圧に分圧することができる。
コンデンサ163は、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点に接続される。コンデンサ163の一方の端子は、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点、及び、バイポーラトランジスタ164のエミッタ端子に接続され、他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。
バイポーラトランジスタ164は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が印加されるPNP型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタ164のエミッタ端子は、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点と、コンデンサ163の一方の端子とに接続される。バイポーラトランジスタ164のベース端子は、抵抗素子165及び抵抗素子166の接続点に接続される。バイポーラトランジスタ164のコレクタ端子は、バイポーラトランジスタ167のベース端子に接続される。
抵抗素子165及び166は、制御電源回路70の出力電圧を分圧する素子である。抵抗素子165及び166は、制御電源回路70の16V程度の出力電圧を分圧して、バイポーラトランジスタ164のベース端子に入力される停止基準電圧を生成する。抵抗素子165の一方の端子は、制御電源回路70の出力端子に接続され、他方の端子は、抵抗素子166の一方の端子に接続される。抵抗素子166の他方の端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。抵抗素子165及び166の接続点は、バイポーラトランジスタ164のベース端子に接続される。
バイポーラトランジスタ167は、駆動制御回路90に停止信号を出力するNPN型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタ167のベース端子は、バイポーラトランジスタ164のコレクタ端子に接続される。バイポーラトランジスタ167のコレクタ端子は、駆動制御回路90のバイポーラトランジスタ94のベース端子に接続される。バイポーラトランジスタ167のエミッタ端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子に接続される。
[2-2.動作]
次に、本実施の形態に係る点灯装置110の動作について説明する。以下では、点灯装置110のフィードバック回路で断線などのオープン故障が発生した場合の動作について説明する。
点灯装置110のフィードバック回路において、オープン故障が発生した場合にも、実施の形態1に係る点灯装置10と同様に、昇圧チョッパ回路30を適切に制御できなくなるため、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が上昇し続ける場合がある。このような場合に、過電圧検出回路160のRC回路16Cの分圧抵抗に印加される電圧が上昇するため、分圧抵抗の第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点における電圧値Vbが上昇する。なお、電圧値Vbは、昇圧チョッパ回路30の出力電圧の上昇に対して、RC回路16Cの時定数に対応する時間だけ遅延して上昇する。ここで、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点は、バイポーラトランジスタ164のエミッタ端子に接続されている。このため、電圧値Vbが上昇を続けて、バイポーラトランジスタ164のベース端子に印加される停止基準電圧の電圧値Vaを超える場合に、バイポーラトランジスタ164のエミッタ-コレクタ間が導通状態になる。これに伴い、バイポーラトランジスタ164のコレクタ端子に接続されたバイポーラトランジスタ167のベース端子にHIGHレベルの電圧が印加される。これにより、バイポーラトランジスタ167のベース-エミッタ間にHIGHレベルの電圧が印加されるため、バイポーラトランジスタ167のコレクタ-エミッタ間が導通状態に維持される。したがって、バイポーラトランジスタ167のコレクタ端子は、昇圧チョッパ回路30の低電位側の出力端子と導通状態に維持されることで、LOWレベルに維持される。これにより、過電圧検出回路160から駆動制御回路90にLOWレベルの停止信号が出力される。
駆動制御回路90のバイポーラトランジスタ94のベース端子にLOWレベルの停止信号が入力されることにより、実施の形態1と同様に、制御電源回路70と制御電源端子Vccとの間が遮断状態に維持される。これにより、昇圧チョッパ回路30の駆動回路39、及び、定電流回路50のオペアンプ54に駆動電圧が供給されなくなるため、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動が停止される。したがって、昇圧チョッパ回路30の出力電圧が低下し、電圧値Vdは、停止基準電圧の値より低くなる。
ここで、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点の電圧値Vbは、昇圧チョッパ回路30の出力電圧の低下に対して、RC回路16Cの時定数に対応する時間だけ遅延して低下する。また、第一抵抗素子161を介してコンデンサ163が充電されるのに要する時間は、第一抵抗素子161及びコンデンサ163からなる回路の時定数によって規定される。第二抵抗素子162を介してコンデンサ163が放電されるのに要する時間は、第二抵抗素子162及びコンデンサ163からなる回路の時定数によって規定される。本実施の形態では、第一抵抗素子161は、第二抵抗素子162より抵抗値が小さい。このため、コンデンサ163が放電されるのに要する時間は、コンデンサ163が充電されるのに要する時間より長い。つまり、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えた後、停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、停止信号の出力を停止することになる。また、この所定の遅延時間は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えてから、停止信号を出力するまでの遅延時間より長い。
これにより、本実施の形態に係る点灯装置110においても、実施の形態1に係る点灯装置10と同様の効果が奏される。
[2-3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る点灯装置110の過電圧検出回路160は、実施の形態1に係る過電圧検出回路60と同様に、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超える場合に駆動制御回路に停止信号を出力することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を停止させる。また、過電圧検出回路160は、出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えた後、停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、停止信号の出力を停止することで、昇圧チョッパ回路30及び定電流回路50の駆動を再開させる。
これにより、本実施の形態に係る点灯装置110においても、実施の形態1に係る点灯装置10と同様の効果が奏される。
また、点灯装置110において、過電圧検出回路160は、出力電圧が印加されるRC回路16Cを有してもよい。
これにより、過電圧検出回路160は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧をRC回路16Cの時定数に応じた遅延時間後に検出することができる。
また、点灯装置110において、RC回路16Cは、出力電圧が印加される分圧抵抗を有してもよい。
これにより、過電圧検出回路160は、昇圧チョッパ回路30の出力電圧を、過電圧検出回路160で取り扱いやすい電圧に分圧することができる。
また、点灯装置110において、RC回路16Cは、コンデンサ163をさらに有し、分圧抵抗は、直列接続された第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162を有し、第一抵抗素子161は、第二抵抗素子162より高い電位が印加され、かつ、第二抵抗素子162より抵抗値が小さく、コンデンサ163は、第一抵抗素子161及び第二抵抗素子162の接続点に接続されてもよい。
これにより、コンデンサ163が放電されるのに要する時間は、コンデンサ163が充電されるのに要する時間より長くなる。したがって、昇圧チョッパ回路30の出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超えた後、停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、停止信号の出力を停止することができる。
(変形例など)
以上、本発明に係る点灯装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、点灯装置は、光源40を備えたが、点灯装置は、光源40を備えなくてもよい。光源40は、点灯装置10と一体化されていなくてもよいし、点灯装置10に着脱自在に設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、光源40とスイッチ素子51とが直接接続されたが、光源40とスイッチ素子51との間に他の素子が接続されてもよい。この場合、光源40及びスイッチ素子51の接続点は、光源40とスイッチ素子51との間の任意の点であってよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10、110 点灯装置
30 昇圧チョッパ回路
163 コンデンサ
65 抵抗素子
40 光源
50 定電流回路
60、160 過電圧検出回路
161 第一抵抗素子
162 第二抵抗素子
67 コンパレータ
70 制御電源回路
80 制御回路
90 駆動制御回路

Claims (6)

  1. 1以上の発光素子を含む光源に直流電流を供給する昇圧チョッパ回路と、
    前記昇圧チョッパ回路の出力電圧が印加される過電圧検出回路と、
    前記直流電流を一定に維持する定電流回路と、
    前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路の駆動状態を制御する駆動制御回路と、を備え、
    前記過電圧検出回路は、
    前記出力電圧に対応する電圧が停止基準電圧を超える場合に前記駆動制御回路に停止信号を出力することで、前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路の駆動を停止させ、
    前記出力電圧に対応する電圧が前記停止基準電圧を超えた後、前記停止基準電圧より低くなった時点から所定の遅延時間が経過した後に、前記停止信号の出力を停止することで、前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路の駆動を再開させる
    点灯装置。
  2. 前記過電圧検出回路は、前記出力電圧に対応する電圧と、前記停止基準電圧と、を比較するコンパレータと、前記コンパレータの出力端子と前記停止基準電圧が入力される入力端子との間に接続される抵抗素子と、を有する
    請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記過電圧検出回路は、前記出力電圧が印加されるRC回路を有する
    請求項1に記載の点灯装置。
  4. 前記RC回路は、前記出力電圧が印加される分圧抵抗を有する
    請求項3に記載の点灯装置。
  5. 前記RC回路は、コンデンサをさらに有し、
    前記分圧抵抗は、直列接続された第一抵抗素子及び第二抵抗素子を有し、
    前記第一抵抗素子は、前記第二抵抗素子より高い電位が印加され、かつ、前記第二抵抗素子より抵抗値が小さく、
    前記コンデンサは、前記第一抵抗素子及び前記第二抵抗素子の接続点に接続される
    請求項4に記載の点灯装置。
  6. 前記点灯装置は、前記過電圧検出回路を駆動する駆動電圧を生成する制御電源回路をさらに備え、
    前記制御電源回路は、前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路に前記駆動電圧を供給し、
    前記駆動制御回路は、前記停止信号が入力される場合に、前記制御電源回路から前記昇圧チョッパ回路及び前記定電流回路への前記駆動電圧の供給を遮断する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の点灯装置。
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