JP2022040742A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

Figure 2022040742000001
【課題】簡素な構成にてディスクブレーキに作用する制動トルクを数値化できる。
【解決手段】摩擦材51及び当該摩擦材51が取り付けられた裏板50を有する摩擦パット5を備え、摩擦パッド5a,5bをディスクロータ2の面に押圧して制動する車両用ディスクブレーキ1である。摩擦パッド5a,5bを支持する支持部材を備えており、支持部材にひずみゲージ55a~55dが取り付けられている。支持部材は、キャリパボディ4をディスクロータ2の回転軸方向に摺動可能に支持するキャリパブラケット3である。キャリパブラケット3においてひずみゲージ55a~55dは、ディスクロータ2の径方向の内側となる部位に取り付けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ディスクブレーキに関する。
近年、自動車社会の進化を図るために、通信機能の向上、自動運転技術の向上、共有とサービスの向上及び電動化技術の向上について検討が行われている。このような検討において車両用ディスクブレーキの制動トルクを数値化したいという要望がある。
従来、制動トルクの数値化に関する技術として特許文献1に開示された車両ブレーキシステムが知られている。
特許文献1の車両ブレーキシステムは、車両の制動中にディスクブレーキのブレーキパッドに作用する力の検出を可能にした統合型センサ付ブレーキパッドを備えている。
特表2016-516631号公報
しかしながら、特許文献1は、ディスクブレーキのブレーキパッドに作用する制動トルクの数値化の工程が煩雑であった。このため、より簡素な構成により制動トルクの数値化を行いたいという要望があった。
本発明は、前記した課題を解決し、簡素な構成にてディスクブレーキに作用する制動トルクを数値化できる車両用ディスクブレーキを提供することを課題とする。
本願発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、ディスクロータから摩擦パッドに作用した力に起因して、摩擦パッドの支持部材に生じたひずみの大きさが制動トルクの大きさに相関するものであることを見出し、制動トルクを数値化する簡素な構成の車両用ディスクブレーキを発明するに至った。
前記課題を解決するために、本発明は、摩擦材及び当該摩擦材が取り付けられた裏板を有する摩擦パットを備え、前記摩擦パッドをディスクロータの面に押圧して制動する車両用ディスクブレーキである。車両用ディスクブレーキは、前記摩擦パッドを支持する支持部材を備えている。前記支持部材にはひずみゲージが取り付けられていることを特徴とする。
本発明では、摩擦パッドを介して支持部材に作用した力により生じたひずみを、ひずみゲージにより検出できるので、簡素な構成にてディスクブレーキの制動トルクを数値化できる。制動トルクを数値化できれば、車両の状況を判断し、車両の自動運転等に結びつけることができる。
特に、支持部材に生じたひずみにより制動トルクを数値化できるので、制動時に生じる熱の影響を比較的受け難く、精度のよい制動トルクの数値化が可能である。
また、前記支持部材は、キャリパボディを前記ディスクロータの回転軸方向に摺動可能に支持するキャリパブラケットであり、前記キャリパブラケットにおいて前記ひずみゲージは、前記ディスクロータの外周縁よりも径方向の内側となる部位に取り付けられていることが好ましい。このように構成することで、例えば、ピンスライド型のディスクブレーキにひずみゲージを好適に取り付けることができる。また、ひずみゲージは、キャリパブラケットにおいて、ディスクロータの外周縁よりも径方向の内側となる部位(ディスクロータの面と平行な仮想面に投影したときに、ディスクロータの外周縁よりも内側となる部位)に取り付けられているので、ディスクロータの側面と略垂直な面に生じるひずみを検出することができ、ディスクブレーキの制動トルクがひずみゲージの伸縮方向に沿って作用することとなるので、制動トルクを精度よく数値化できる。
また、前記キャリパボディは、前記摩擦パッドを前記ディスクロータの面に押圧するための作用部及び反作用部を有しており、前記キャリパブラケットは、作用部側に設けられたブラケットロッド及び反作用部側に設けられたタイバーとを備えており、前記ひずみゲージは、前記ブラケットロッド及び前記タイバーの少なくとも一方に取り付けられていることが好ましい。このように構成することで、作用部または反作用部の近傍位置にてひずみを検出することができるようになるので、制動トルクを精度よく数値化できる。
また、前記ひずみゲージは、前記ディスクロータのディスク回入側に取り付けられていることが好ましい。このように構成することで、前進時の制動トルクを簡素な構成にて検出することができ、制動トルクの数値化が可能である。
また、ディスク回入側のキャリパブラケットのひずみは、ディスク回出側を支点とした摩擦パッドを回転させようとす力によってディスク回入側のトルク受けに制動トルクが加わって変形となって現れる。これにより、ひずみゲージの耐久性を確保しながら、より精度よく制動トルクを数値化できる。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、簡素な構成にてディスクブレーキに作用する制動トルクを数値化できる。
本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキに備わる摩擦パッドの配置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキにおけるキャリパブラケットを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキにおけるキャリパブラケットを示す前面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキにおけるキャリパブラケット及び摩擦パッドを示す前面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキにおけるキャリパブラケット及び摩擦パッドを示す右側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディスクブレーキにおけるキャリパブラケット及び摩擦パッドを示す左側面図である。
以下では、本発明の実施形態について、適宜図面を参照して詳細に説明する。
以下の説明において、図5に示す矢印Aは、車両前進時のディスクロータの回転方向である。また、以下で説明するディスク回出側及びディスク回入側とは車両前進時におけるものとする。また、車両用ディスクブレーキの前後左右上下を言うときは、図1に示す方向を基準とするが、車両に対する車両用ディスクブレーキの組み付け方向を限定する趣旨ではない。
図1に示すように、本実施形態の車両用ディスクブレーキ(以下、ディスクブレーキと称する)1は、ディスクロータ2(図5参照、以下同じ)と、キャリパブラケット3と、キャリパボディ4と、左右一対の摩擦パッド5a,5bと、ひずみゲージ55a~55d(図4,図5参照)と、を備えている。
ディスクロータ2は、車輪(不図示)に取り付けられており、車輪と一体回転する。キャリパブラケット3は、車体(不図示)に固定され、ディスクロータ2の一側部に配置されている。キャリパブラケット3は、キャリパボディ4を支持する上下のキャリパ支持腕32,32を備えている。キャリパボディ4は、キャリパ支持腕32,32に挿通された一対のスライドピン32a,32a(図7参照)を介してディスクロータ2の回転軸方向へ移動可能に支持されている。摩擦パッド5a,5bは、キャリパボディ4に備わる作用部4aと反作用部4bとの内側において、ディスクロータ2を挟んで対向配置されている(図2参照)。
キャリパボディ4は、ディスクロータ2の左右両側部に配置される作用部4a及び反作用部4bと、これらをディスクロータ2の外縁を跨いで連結するブリッジ部4cとを備えている。作用部4aの径方向内側には、図2に示すように、ディスクロータ2に対向する側を開口したシリンダ孔4dが形成されている。シリンダ孔4dには、有底円筒状のピストン7が収容されている。ピストン7は、シリンダ孔4dの底部側に形成された液圧室に供給される液圧によって、シリンダ孔4dをディスクロータ2に向けて移動させる。
作用部4aの上側及び下側には、取付け腕4f,4fが突設されている。各取付け腕4fの先端には、スライドピン32aを固定する固定ボルト32bが挿入されるボス部4gが形成されている。
反作用部4bには、上下方向に間隔を空けて反力爪4e,4eが設けられている。反力爪4e,4eは、右側の摩擦パッド5bの右側面に当接している。ピストン7と、反力爪4e,4eとの間には、ディスクロータ2を挟んで左右一対の摩擦パッド5a,5bが対向配置されている。
キャリパブラケット3は、図3,図4に示すように、上下方向に延在するブラケットロッド31と、ブラケットロッド31の上部及び下部から前方にそれぞれ延在する支持部31a,31a(図3参照)と、各支持部31a,31aに支持されたキャリパ支持腕32,32と、タイバー33とを備えている。
ブラケットロッド31の上部及び下部には、図3に示すように、車体取付用のボス部31b,31bが設けられている。キャリパブラケット3は、各ボス部31bに挿通される固定ボルト(不図示)を車体に螺合することで車体に固定される。
各キャリパ支持腕32は、図5に示すように、ディスクロータ2の回入側の外縁と回出側の外縁とを回転軸方向に跨ぐようにして配置されている。各キャリパ支持腕32には、スライドピン32aを収容するガイド孔が穿設されている。ガイド孔は、作用部4a側である左側に開口し、その開口部に、ピンブーツ32eの一端部を嵌着する溝部(不図示)が形成されている。ピンブーツ32eは、スライドピン32aの露出部分を覆っている。
また、図6,図7に示すように、各キャリパ支持腕32には、左右の摩擦パッド5a,5bに対向する位置に、凹状のパッドガイド溝37がそれぞれ設けられている。図6では、右側のパッドガイド溝37,37を示し、図7では、左側のパッドガイド溝37,37を示している。各パッドガイド溝37は、制動時に摩擦パッド5a,5bからのトルクを受けるトルク受面を構成している。
タイバー33は、キャリパ支持腕32,32の右端部同士を連結する部材である。タイバー33は、キャリパ支持腕32,32の剛性力を高めるものであり、前方へ向けて湾曲状に膨出している。
ブラケットロッド31及びタイバー33には、図3,図4に示すように、ひずみゲージ55a~55dが取り付けられている。ひずみゲージ55a~55dの詳細は、後記する。
各摩擦パッド5a,5bは、ディスクロータ2の側面と摺接する摩擦材としてのライニング51と、ライニング51を支持する金属製の裏板50とを備えている。ライニング51は、裏板50の表面に貼着されている。裏板50の上下両端部には、側面視で略四角形状の耳片52,52が突設されている。耳片52,52は、前記したトルク受面(パッドガイド溝37)に当接する部分である。
以下では、ピストン7に近い左側の摩擦パッド5aをイン側摩擦パッド5aと称することがあり、また、これとは反対側となる右側の摩擦パッド5bをアウト側摩擦パッド5bと称することがある。イン側摩擦パッド5aとアウト側摩擦パッド5bとは、ディスクロータ2を挟んで略対称形状であり、ライニング51,51をディスクロータ2に向けた状態で対向配置されている。
上下の耳片52,52は、パッドリテーナ52a,52aを介してキャリパ支持腕32,32の各パッドガイド溝37,37にそれぞれ支承されている。摩擦パッド5a,5bからの力(制動トルク)は、これらの耳片52を介して対応する各パッドガイド溝37に伝達される。
耳片52の前部には、図3に示すように、上下方向に延びる溝部54が形成されている。パッドリテーナ52aには、図6に示すように、スペーサを介して、摩擦パッド5bを初期状態に復帰させるためのパッド弾発片38が設けられている。パッド弾発片38は、イン側摩擦パッド5aをピストン7側に付勢し、アウト側摩擦パッド5bをピストン7から離れる側に付勢している。
耳片52には、摩擦パッド5a,5bの摩耗(ライニング51の摩耗)を警報するインジケータ53(図2参照)が取り付けられている。インジケータ53は、耳片52を貫通して取り付けられている。
次に、ひずみゲージ55a~55dについて説明する。
ひずみゲージ55a~55dは、図3,図4に示すように、キャリパブラケット3のブラケットロッド31及びタイバー33に取り付けられている。ひずみゲージ55a~55dは、制動時に摩擦パッド5a,5bに与えられたブレーキトルクの大きさに応じたひずみを検出するものであり、ブレーキトルクの大きさに応じたひずみ量を信号(電流値)として出力する。
ブラケットロッド31において、ひずみゲージ55aは、図3~図5,図7に示すように、上側のボス部31bの前部に形成された傾斜面39aに取り付けられている。傾斜面39aは、後方へ緩やかに凹む湾曲面であり、上方に向かうにつれて前方に向けて傾斜し、ディスクロータ2の側面に垂直である。つまり、ひずみゲージ55aは、作用部4a側においてディスク回入側に配置され、ディスクロータ2の側面と垂直な面に生じるひずみを検出する。
また、ひずみゲージ55bは、下側のボス部31bの前部に形成された傾斜面39bに取り付けられている。傾斜面39bは、後方へ緩やかに凹む湾曲面であり、下方に向かうにつれて前方に向けて傾斜し、ディスクロータ2の側面に垂直である。つまり、ひずみゲージ55bは、作用部4a側においてディスク回出側に配置され、ディスクロータ2の側面と垂直な面に生じるひずみを検出する。
一方、タイバー33において、ひずみゲージ55cは、図3~図5,図6に示すように、上側の支持腕32に連結される部分の近傍に形成された略平らな面39cに取り付けられている。略平らな面39cは、ディスクロータ2の側面に垂直である。つまり、ひずみゲージ55cは、反作用部4b側においてディスク回入側に配置され、ディスクロータ2の側面と垂直な面に生じるひずみを検出する。
また、ひずみゲージ55dは、下側の支持腕32に連結される部分の近傍に形成された略平らな面39dに取り付けられている。略平らな面39dは、ディスクロータ2の側面に垂直である。つまり、ひずみゲージ55dは、反作用部4b側においてディスク回出側に配置され、ディスクロータ2の側面と垂直な面に生じるひずみを検出する。
これらの傾斜面39a,39b及び略平らな面39c,39dは、比較的変形を生じ易い部分であり、各ひずみゲージ55a~55dは、これらの面に生じた変形を直接的に精度の高い物理量(信号)として検出する。各ひずみゲージ55a~55dから出力された信号は、不図示のハーネス等を介して車体側に備わる制御装置等にそれぞれ入力される。
以上のような車両用ディスクブレーキ1において、図示しない周知の液圧マスタシリンダで発生した液圧が、キャリパボディ4のシリンダ孔4dに供給されると、ピストン7がシリンダ孔4dをディスクロータ2に向けて移動し、イン側摩擦パッド5aをディスクロータ2の左側面へ押圧する。
そうすると、この押圧による反作用により、キャリパボディ4がスライドピン32a,32aに案内されながら、作用部4a側に移動する。これにより、反作用部4bの反力爪45fが、アウト側摩擦パッド5bをディスクロータ2の右側面へ向けて押圧する。以上のようなディスクロータ2に対する各摩擦パッド5a,5bの押圧によって、ディスクロータ2が制動される。
制動時の各摩擦パッド5a,5bは、ディスクロータ2とライニング51との摺接によってディスク回出側へ引き摺られる。これにより、ディスク回出側の各耳片52がトルク受面として機能する各パッドガイド溝37,37に当接する。そうすると、ディスク回出側を支点とした摩擦パッド5a,5bを回転させようとする力によってディスク回入側のトルク受けに制動トルクが加わって、ディスク回入側のキャリパブラケット3に変形が生じて、ブラケットロッド31及びタイバー33のディスク回入側にひずみが生じ、このひずみがディスク回入側のひずみゲージ55a,55cに検出される。
ひずみゲージ55a,55cは、生じたひずみの大きさに対応する電気信号を車体の制動装置等に出力する。制御装置等は、ひずみゲージ55,55から入力された電気信号に基づいて、車両の状況を判断し、車両の自動運転等に結びつける制御を行う。
一方、車両後退時における制動では、各摩擦パッド5a,5bが、ディスクロータ2とライニング51との摺接によってディスク回入側へ引き摺られる。これにより、ディスク回入側の各耳片52がトルク受面として機能する各パッドガイド溝37,37に当接する。そうすると、ディスク回入側を支点とした摩擦パッド5a,5bを回転させようとする力によってディスク回出側のトルク受けに制動トルクが加わって、ディスク回出側のキャリパブラケット3に変形が生じて、ブラケットロッド31及びタイバー33のディスク回出側にひずみが生じ、このひずみがディスク回出側のひずみゲージ55b,55dに検出される。
次に、ひずみゲージ55a~55dの取付態様について説明する。
はじめに、本実施形態のように、ブラケットロッド31及びタイバー33の上下それぞれの部位にひずみゲージ55a~55dを計4個取り付けた場合には、ブラケットロッド31及びタイバー33の両方において、前後進時の制動トルクをモニタすることができる。これにより、精度の高い制動トルクの検出が可能である。
また、ブラケットロッド31及びタイバー33の両方において、ディスク回入側にひずみゲージ55a,55cを計2個取り付けた場合には、ブラケットロッド31及びタイバー33の両方において、前進時の制動トルクをモニタすることができる。
また、片側のブラケットロッド31において、ディスク回入側にのみ、ひずみゲージ55aを1個取り付けた場合には、最小限の数のひずみゲージ55aにより前進時の制動トルクをモニタすることができる。
一方、片側のブラケットロッド31において、ディスク回出側にのみ、ひずみゲージ55bを1個取り付けた場合には、最小限の数のひずみゲージ55bにより後進時の制動トルクをモニタすることができる。
また、ディスク回入側のキャリパブラケット3のひずみは、ディスク回出側を支点とした摩擦パッドを回転させようとする力によってディスク回入側のトルク受けに制動トルクが加わって変形となって現れる。これにより、ひずみゲージ55a(55c)の耐久性を確保しながら、より精度よく制動トルクを数値化できる。
また、ディスク回出側のキャリパブラケット3のひずみは、ディスク回入側を支点とした摩擦パッドを回転させようとする力によってディスク回出側のトルク受けに制動トルクが加わって変形となって現れる。これにより、ひずみゲージ55b(55d)の耐久性を確保しながら、より精度よく制動トルクを数値化できる。
なお、タイバー33に対して、ディスク回入側のみひずみゲージ55cを1個取り付けた場合にも、最小限の数のひずみゲージ55cにより前進時の制動トルクをモニタすることができる。
同様に、タイバー33に対して、ディスク回出側のみひずみゲージ55dを1個取り付けた場合にも、最小限の数のひずみゲージ55dにより後進時の制動トルクをモニタすることができる。
以上説明した本実施形態のディスクブレーキ1は、摩擦パッド5a,5bを介してキャリパブラケット3に作用した力により生じたひずみを、ひずみゲージ55a~55dにより検出できるので、簡素な構成にてディスクブレーキ1の制動トルクを数値化できる。制動トルクを数値化できれば、車両の状況を判断し、車両の自動運転等に結びつけることができる。
特に、キャリパブラケット3に生じたひずみにより制動トルクを数値化できるので、制動時に生じる熱の影響を比較的受け難く、精度のよい制動トルクの数値化が可能である。
また、キャリパブラケット3においてひずみゲージ55a~55dは、取り付け易く、生産性が高い。
また、キャリパブラケット3においてひずみゲージ55a~55dは、ディスクロータ2の外周縁よりも径方向の内側となる部位に取り付けられているので、ディスクロータ2の側面と略垂直な面に生じるひずみを検出することができ、ディスクブレーキ1の制動トルクがひずみゲージ55a~55dの伸縮方向に沿って作用することとなるので、制動トルクを精度よく数値化できる。
また、本実施形態では、ブラケットロッド31及びタイバー33の両方に取り付けられているので、作用部4a及び反作用部4bの近傍位置にてひずみを検出することができ、精度のよい制動トルクの数値化が可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、前記第1実施形態では、耳片52の端部外側面にひずみゲージ55を取り付けたが、これに限られることはなく、耳片52の外側面の他の位置にひずみゲージ55を取り付けてもよい。
また、ひずみゲージ55は、制動トルクに相関するひずみを検出することができるものであれば、箔型ゲージ、線型ゲージ、半導体ゲージ等、何でもよく、種々の形態、形状等のものを採用することができる。
1 車両用ディスクブレーキ
2 ディスクロータ
3 キャリパブラケット(支持部材)
4 キャリパボディ
5a イン側摩擦パッド(摩擦パッド)
5b アウト側摩擦パッド(摩擦パッド)
31 ブラケットロッド(支持部材)
33 タイバー(支持部材)
50 裏板
51 ライニング(摩擦材)
52 耳片
55a~55d ひずみゲージ
56c 隅部

Claims (4)

  1. 摩擦材及び当該摩擦材が取り付けられた裏板を有する摩擦パットを備え、前記摩擦パッドをディスクロータの面に押圧して制動する車両用ディスクブレーキであって、
    前記摩擦パッドを支持する支持部材を備えており、前記支持部材にひずみゲージが取り付けられていることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  2. 前記支持部材は、キャリパボディを前記ディスクロータの回転軸方向に摺動可能に支持するキャリパブラケットであり、
    前記キャリパブラケットにおいて前記ひずみゲージは、前記ディスクロータの外周縁よりも径方向の内側となる部位に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ディスクブレーキ。
  3. 前記キャリパボディは、前記摩擦パッドを前記ディスクロータの面に押圧するための作用部及び反作用部を有しており、
    前記キャリパブラケットは、作用部側に設けられたブラケットロッド及び反作用部側に設けられたタイバーとを備えており、
    前記ひずみゲージは、前記ブラケットロッド及び前記タイバーの少なくとも一方に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ディスクブレーキ。
  4. 前記ひずみゲージは、前記ディスクロータのディスク回入側に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ディスクブレーキ。
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