JP2022039413A - 医療用長尺体 - Google Patents

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Shosei Yoshimoto
遼 岡村
Ryo Okamura
和輝 山田
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雄斗 二階堂
Yuto Nikaido
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Abstract

【課題】カテーテル本体の生体管腔への挿入性を向上させつつ、カテーテル本体の生体管腔への挿入時、カテーテル本体の折れ曲がりを抑制してカテーテル本体の内腔を保持できる医療用長尺体を提供する。【解決手段】シースチューブ(カテーテル本体に相当)110は、シースチューブの外表面に設けられた第1凸部130と、シースチューブの外表面に設けられるとともに第1凸部よりも基端側に位置した第2凸部140と、を有し、第1凸部は、シースチューブの軸方向で、第2凸部と軸方向に沿って対向する第1基端側表面132を有し、第2凸部は、シースチューブの軸方向で、第1凸部と軸方向に沿って対向する第2先端側表面141を有し、第1表面および第2表面がなす角度は、鋭角となるように構成され、第1凸部の最大外径D1は、第2凸部の最大外径D2よりも大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、医療用長尺体に関する。
従来、血管等の生体管腔に狭窄部等の病変部が存在する場合、生体管腔にカテーテル等の医療デバイスを挿入し、その医療デバイスを用いて病変部の診断又は治療する手技が行われている。この際、生体管腔に医療デバイスを導入するためのデバイスとして、イントロデューサー等の医療用長尺体が使用される。イントロデューサーは、生体内と生体外を繋ぐアクセス経路を形成するデバイスとして知られている(例えば下記の特許文献1)。
イントロデューサーは、イントロデューサー用シースと、イントロデューサー用シースに挿入されるダイレーターと、を含む。イントロデューサー用シースは、シースチューブ(カテーテル本体)と、シースチューブに接続されたハブと、を備える。イントロデューサーを使用した手技では、術者等は、シースチューブにダイレーターを挿入した状態で、患者の肢体等に形成した穿刺部位(穿孔)を介して経皮的に生体管腔(例えば、血管)内へシースチューブを挿入する。術者等は、シースチューブの先端側を血管内に挿入した状態でシースチューブからダイレーターを抜去する。術者等は、シースチューブからダイレーターを抜去した後、シースチューブの内腔を介して、ガイドワイヤや各種のカテーテル等を血管内へ導入することができる。
WO2013/146542号
上述した通り、イントロデューサー用シースは、血管内にシースチューブを挿入した状態で、そのシースチューブの内腔を介して血管内にガイドワイヤや各種カテーテルを導入するために使用される。そのため、イントロデューサー用シースは、シースチューブを血管内に挿入する際に形成される穿刺部位を小さくし、かつ、シースチューブの内腔に様々な大きさの治療デバイスを挿入できるようにするため、肉厚の薄いシースチューブが求められている。
しかしながら、肉厚の薄いシースチューブは、術者が血管内にシースチューブを留置した後、血管形状や血管内にシースチューブを挿入する際に生じたシースチューブの変形(シースチューブを血管内に挿入する際、血管壁等との間で働く抵抗により生じたシースチューブのたわみ)等により折れ曲がりやすい。シースチューブに折れ曲がりが生じた場合、シースチューブの内腔が狭くなるため、シースチューブの内腔へのガイドワイヤや各種カテーテル等の通過性が低下する。このような場合、術者は、血管内に留置したイントロデューサー用シースを新しいイントロデューサー用シースを交換する必要があり、患者の身体的な負担が増加するとともに、術者の作業効率も低下する。そのため、イントロデューサー用シースは、シースチューブの折れ曲がりを抑制し、シースチューブの内腔を保持できることも求められている。
一方で、イントロデューサー用シースは、血管内にシースチューブを挿入する際、血管壁等の間で働く力によりシースチューブに変形が生じることを抑制するため、生体管腔への挿入性も求められている。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、シースチューブのようなカテーテル本体の生体管腔への挿入性を向上させつつ、カテーテル本体の生体管腔への挿入時、カテーテル本体の折れ曲がりを抑制してカテーテル本体の内腔を保持できる医療用長尺体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する医療用長尺体は、内腔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の基端部に固定されたハブと、を備える。前記カテーテル本体は、前記カテーテル本体の外表面に設けられた第1凸部と、前記カテーテル本体の外表面に設けられるとともに前記第1凸部よりも基端側に位置した第2凸部と、を有する。前記第1凸部は、前記カテーテル本体の軸方向で、前記第2凸部と軸方向に沿って対向する第1表面を有する。前記第2凸部は、前記カテーテル本体の軸方向で、前記第1凸部と前記軸方向に沿って対向する第2表面を有する。前記第1表面及び前記第2表面がなす角度は、鋭角となるように構成される。前記第1凸部の最大外径は、前記第2凸部の最大外径よりも大きくなるように構成される。
上記の医療用長尺体によれば、術者が生体管腔にカテーテル本体を留置し、カテーテル本体の内腔からダイレーターを抜去した後、血管形状や血管内にカテーテル本体を挿入する際に生じたカテーテル本体の変形等により、カテーテル本体が少し折れ曲がった際、第1凸部の第1表面及び第2凸部の第2表面が当接する。そのため、上記の医療用長尺体は、第1凸部の第1表面及び第2凸部の第2表面の当接により、カテーテル本体の折れ曲がりを途中で止めることができるため、カテーテル本体の内腔を保持でき、カテーテル本体の内腔にガイドワイヤや各種カテーテル等の医療デバイスを円滑に挿入できる。また、上記の医療用長尺体は、カテーテル本体の先端側に位置する第1凸部の最大外径がカテーテル本体の基端側に位置する第2凸部の最大外径よりも大きい。そのため、上記の医療用長尺体は、術者が血管にカテーテル本体を挿入する際、第2凸部が血管壁等に引っかかることなく、血管内にカテーテル本体をスムーズに挿入することができる。
本発明の実施形態に係るイントロデューサーを示す図である。 本実施形態に係るイントロデューサー用シースを示す概略断面図である。 本実施形態に係るイントロデューサー用シースの先端側および基端側における正面図である。 本実施形態に係るイントロデューサー用シースの先端側および基端側における断面図である。 本実施形態に係るイントロデューサー用シースの使用方法を模式的に示す断面図であって、第1凸部および第2凸部を動脈内まで挿入したときの様子を示す図である。 本実施形態に係るイントロデューサー用シースの使用方法を模式的に示す断面図であって、第2凸部の第2凹部が血管壁に係合したときの様子を示す図である。 本実施形態に係るイントロデューサー用シースの使用方法を模式的に示す断面図であって、イントロデューサー用シースからダイレーターを抜去したときの様子を示す図である。 変形例1に係るイントロデューサー用シースの図4に対応する図である。 変形例2に係るイントロデューサー用シースの図4に対応する図である。 変形例3に係るイントロデューサー用シースの図7に対応する図である。 変形例4に係るイントロデューサー用シースの図4に対応する図である。 変形例5に係るイントロデューサー用シースの図7に対応する図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
以下、図1~図4を参照して、本発明に係る医療用長尺体を説明する。本実施形態では、本発明に係る医療用長尺体をイントロデューサー10のイントロデューサー用シース100に適用した例を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るイントロデューサー10を示す図である。図2は、本実施形態に係るイントロデューサー用シース100を示す概略断面図である。図3は、本実施形態に係るイントロデューサー用シース100の先端側および基端側における正面図である。図4は、本実施形態に係るイントロデューサー用シース100の先端側および基端側における断面図である。
本明細書では、イントロデューサー用シース100においてハブ150が配置される側(図1の上側)を基端側と称する。また、イントロデューサー用シース100において基端側とは反対側に位置し、生体内に導入される側(図1の下側)を先端側と称する。また、イントロデューサー用シース100のシースチューブ(「カテーテル本体」に相当する)110が延在する方向(図1の上下方向)を軸方向とする。また、本明細書において、先端部とは、先端(最先端)を含む軸方向の一定の範囲を意味し、基端部とは、基端(最基端)を含む軸方向の一定の範囲を意味するものとする。
(イントロデューサー)
イントロデューサー10は、図1に示すように、イントロデューサー用シース100と、ダイレーター200と、を有する。
イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の内腔115(図2を参照)を介してダイレーター200のダイレーター本体210、カテーテル、ガイドワイヤ等の各種の医療器具を血管(「生体管腔」に相当する)B内へ導入するために使用することができる。
(イントロデューサー用シース)
イントロデューサー用シース100は、図1、図2に示すように、経皮的に血管Bに挿入されるシースチューブ110と、シースチューブ110の基端側に接続されたハブ150と、ハブ150の先端側に支持され、シースチューブ110の基端部を囲むストレインリリーフ部180と、を有する。
シースチューブ110は、図2に示すように、シースチューブ110の軸方向に延在する内腔115が形成された中空の部材で構成している。シースチューブ110の先端111および基端113には、内腔115と外部とを連通する開口部が形成されている。
シースチューブ110の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどの高分子材料またはこれらの混合物等を用いることができる。
シースチューブ110は、図1、図3、図4に示すように、シースチューブ110の軸方向に延在する本体部120と、本体部120の外表面に設けられた第1凸部130と、本体部120の外表面に設けられるとともに第1凸部130よりも基端側(図3、図4の上側)に位置した第2凸部140と、を有する。本実施形態において、第1凸部130および第2凸部140は、本体部120に対して別体として構成されている。第1凸部130および第2凸部140は、例えば接着剤によって、本体部120に対して固定される。第1凸部130および第2凸部140は、図1に示すように、シースチューブ110の比較的基端側に設けられる。
本体部120の先端部121は、図3、図4に示すように、挿入性を向上させるため、先細りとなるようにテーパ形状に構成されている。また、本体部120は、第1凸部130および第2凸部140の間に、本体部120の径方向の内方に凹む第1凹部122を有する。すなわち、本体部120は、本体部120の外表面において、第1凸部130および第2凸部140の間に、シースチューブ110の内腔側に向かって凹む第1凹部122を有する。
本体部120の外径は、例えば、1.8mm~2.8mmであって、本体部120の内径は、例えば、1.5mm~2.5mmである。また、第1凹部122の深さは、例えば、0.01mm~0.08mmである。本実施形態において、第1凹部122は、シースチューブ110の周方向において、本体部120の全周に亘って設けられる。
第1凸部130の最大外径D1は、図3、図4に示すように、第2凸部140の最大外径D2よりも大きくなるように構成されている。このため、本実施形態に係るシースチューブ110は、血管B内にイントロデューサー10を挿入する際、第1凸部130が血管壁Bw等の穿刺部位を拡径するため、第2凸部140、及び第1凸部130と第2凸部140との間の領域が血管壁Bw等に引っ掛かることを抑制でき、血管Bにシースチューブ110を円滑に挿入することができる。
第1凸部130の最大外径D1は、例えば、2.1mm~3.6mmである。第2凸部140の最大外径D2は、例えば、2.1mm~3.5mmである。
第1凸部130のシースチューブ110の軸方向に沿う長さL1は、図3、図4に示すように、第2凸部140のシースチューブ110の軸方向に沿う長さL2よりも長くなるように構成されている。第1凸部130のシースチューブ110の軸方向に沿う長さL1は、例えば、5.0mm~50.0mmである。また、第2凸部140のシースチューブ110の軸方向に沿う長さL2は、例えば、4.0mm~40.0mmである。
第1凸部130は、図3、図4に示すように、シースチューブ110の先端側に位置する第1先端側表面131(「第1傾斜面」に相当)と、第1先端側表面131の基端側に位置し、第1先端側表面131の基端から延在する第1基端側表面(「第1表面」に相当)132と、を有する。
第1先端側表面131は、シースチューブ110の先端側に向けて外径が小さくなるように傾斜するテーパ形状を有する。第1先端側表面131の先端と本体部120がなす角度θ1は、特に限定されないが、例えば0度より大きく30度以下である。この角度であれば、イントロデューサー10の血管B内に挿入する際、血管Bにシースチューブ110を円滑に挿入することができる。
第1基端側表面132は、シースチューブ110の基端側に向けて外径が小さくなるように傾斜するテーパ形状を有する。本実施形態では、第1基端側表面132の基端と本体部120がなす角度θ2は、鋭角である。例えば、第1基端側表面132の基端と本体部120がなす角度θ2は、45度以上90度未満である。
図4の断面視に示すように、シースチューブ110は、血管Bにシースチューブ110を挿入する前の無負荷状態で、第1基端側表面132および後述する第2先端側表面141がなす角度θ3は、鋭角である。ここで、例えば、第1基端側表面および第2先端側表面のなす角度が鈍角である場合、シースチューブは、第1基端側表面および第2先端側表面が当接するまでの距離が長くなるため、シースチューブが意図せず折れ曲がった際、シースチューブの内腔を保持できず、シースチューブの内腔に各種の医療器具を挿入できない可能性がある。これに対して、本実施形態に係るイントロデューサー用シース100によれば、第1基端側表面132および後述する第2先端側表面141がなす角度が鋭角であるため、シースチューブ110が少し折れ曲がった際、第1凸部130の第1基端側表面132及び第2凸部140の第2先端側表面141が当接する。そのため、シースチューブ110は、第1凸部130の第1基端側表面132及び第2凸部140の第2先端側表面141の当接により、シースチューブ110の折れ曲がりを途中で止めることができるため、シースチューブ110の内腔115を保持できる。
第1基端側表面132は、シースチューブ110の軸方向において第2凸部140と対向する位置に形成され、第2凸部140と当接できるように構成される。
第2凸部140は、図4に示すように、シースチューブ110の先端側に位置する第2先端側表面(「第2表面」に相当)141と、第2先端側表面141の基端側に位置し、第2先端側表面141の基端から延在する第2基端側表面(「第2傾斜面」に相当)142と、を有する。
第2先端側表面141の先端と本体部120がなす角度θ4は、特に限定されないが、例えば90度以上であることが好ましい。この構成によれば、第1凸部130の第1基端側表面132と第2凸部140の第2先端側表面141が当接する際、第1凸部130と第2凸部140の当接面が血管壁Bwから遠ざかる方向に位置するため、第1凸部130および第2凸部140による血管壁Bwの挟み込みを回避することができる。第2先端側表面141は、シースチューブ110の軸方向において第1凸部130と対向する位置に形成され、第1凸部130と当接できるように構成される。
第2基端側表面142は、シースチューブ110の基端側に向けて外径が小さくなるように傾斜するテーパ形状を有する。第2基端側表面142の基端と本体部120がなす角度θ5は、特に限定されない。本実施形態では、第2基端側表面142の基端と本体部120がなす角度θ5は、1度~60度である。この角度によれば、血管B内からイントロデューサー10を抜去する際、シースチューブ110が基端側に移動させるための抵抗を抑制し、血管B内から円滑にシースチューブ110を抜去できる。
第2基端側表面142には、図4に示すように、シースチューブ110側に向かって凹む第2凹部143を有する。すなわち、第2基端側表面142は、シースチューブ110の内腔側に向かって凹む第2凹部143を有する。第2凹部143は、図4に示すように、第1凹み面144と、第2凹み面145と、を有する。
第2凹部143の深さは、術者がイントロデューサー10を抜去する際の抵抗を抑制しつつ、術者がシースチューブ110を基端側に移動させる際に抵抗変化を感じることができる深さであり、例えば、0.01mm~0.15mmである。第2凹部143の深さは、図4に示すようなイントロデューサー用シース100の断面図において、第2凸部140の高さの半分以下の深さを有することが好ましい。例えば、第2凹部143は、図4に示すように、第2基端側表面142および第1凹み面144のなす角度θ6、第1凹み面144および第2凹み面145のなす角度θ7、ならびに第2凹み面145および第2基端側表面142のなす角度θ8をいずれも90度以上にすることで構成することができる。このような構成によれば、術者がシースチューブ110を基端側に移動させる際、術者は第2凹部143を介して血管壁Bwに引っ掛かりを感じることができる。また、このような構成によれば、第2凹部143の深さが深すぎないため、術者がシースチューブ110を抜去する際の抵抗を抑制でき、好適にシースチューブ110を抜去することができる。
以上のように構成された第1凸部130および第2凸部140は、本体部120および第1基端側表面132がなす角度θ2、ならびに本体部120および第2先端側表面141がなす角度θ4が互いに異なるように構成される。このように構成されたシースチューブ110によれば、第1凸部130の第1基端側表面132と第2凸部140の第2先端側表面141が当接する際、第1凸部130と第2凸部140の当接面の位置、及び、第1凸部130と第2凸部140の当接によってシースチューブ110が曲がる方向を調整しやすいため、第1凸部130および第2凸部140による血管壁Bwの挟み込みを回避することができる。
第1凸部130および第2凸部140は、X線造影性を有することが好ましい。例えば、第1凸部130及び第2凸部140は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料にX線造影性を有する材料を混合し、形成することができる。例えば、X線造影性を有する材料は、Pt、Au等のX線不透過性の高い金属材料の粉末などを使用することができる。
シースチューブ110は、図3に示すように、本体部120の外表面に形成された親水性コート領域116と、親水性コート領域116の基端側に形成された疎水性コート領域117と、を有する。
親水性コート領域116は、図3に示すように、シースチューブ110の外表面において、第2凸部140の基端の位置からシースチューブ110の先端側に亘って形成される。親水性コート領域116は、シースチューブ110の外表面に親水性材料を被覆することによって形成される。例えば、親水性材料は、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド(PGMA-DMAA)のブロック共重合体)、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
疎水性コート領域117は、シースチューブ110の外表面において、第2凸部140の基端の位置よりも基端側に位置する。本実施形態では、疎水性コート領域117は、シースチューブ110の外表面において、第2凸部140の基端の位置からシースチューブ110の基端側に向かって形成される。疎水性コート領域117は、シースチューブ110の外表面に疎水性材料を被覆することによって形成される。例えば、疎水性材料は、反応硬化性シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や、フッ化エチレンプロピレン(FEP)等が挙げられる。
イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の先端部に親水性コート領域116を有するため、血管内にシースチューブ110を挿入する際、術者は血管内にシースチューブ110を円滑に挿入することができる。また、イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の先端部に親水性コート領域116を有するため、血管B内にシースチューブ110を留置した後、血管Bの一部がスパズム等で収縮したとしても、術者は血管Bからシースチューブ110を容易に抜去することができる。特に、イントロデューサー用シース100は、親水性コート領域116が血管B内に留置されるように、シースチューブ110の第2凸部140の基端の位置からシースチューブ110の先端までの領域に親水性コート領域116を形成することが好ましい。これにより、イントロデューサー用シース100は、血管B内にシースチューブ110を挿入する際、第1凸部130及び第2凸部140の血管内への挿入も向上する。また、疎水性コート領域117は、血管B内にシースチューブ110を留置した後、シースチューブ110が親水性コート領域116による潤滑性で意図せずに血管Bから抜けることを防止するため、第2凸部140の基端位置よりも基端側に形成することが好ましい。
ハブ150は、図2に示すように、シースチューブ110の内腔115と連通する内部空間153を有する。
ハブ150の内部空間153には、弁体160が配置されている。弁体160は、シースチューブ110の内腔115に流れ込んだ血液がハブ150の外部へ漏洩することを防止する。
弁体160は、ダイレーター本体210の挿通を可能にするスリット161が形成された弾性部材により構成している。弁体160は、例えば、略楕円形の円盤状を有するように構成することができる。弁体160は、所定のキャップ170によりハブ150に対して固定している。なお、弁体160の具体的な形状、材質、スリット161の構造等について特に制限はない。
キャップ170は、ハブ150の外周面の一部を囲むようにハブ150の基端部に嵌合している。なお、キャップ170は、例えば、ハブ150の内側でハブ150に固定される構造を有していてもよい。また、ハブ150に対するキャップ170の固定は、嵌合のみに限定されず、例えば、ネジ込みや接着等であってもよい。
ハブ150には、ハブ150の内部空間153と連通するサイドポート157を設けている。サイドポート157には、チューブ191(図1を参照)の一端部を接続することができる。チューブ191の他端部には、例えば、三方活栓193を接続することができる。
ストレインリリーフ部180は、ハブ150の先端側に支持され、シースチューブ110の基端部を囲むように構成される。ストレインリリーフ部180は、シースチューブ110の基端部で、シースチューブ110にキンクや折れ等が発生することを抑制する。ストレインリリーフ部180は、図2に示すように、シースチューブ110およびハブ150に対して外嵌されている。ストレインリリーフ部180の先端部は、シースチューブ110の基端部の一定の範囲を囲むように配置されている。ストレインリリーフ部180の基端部は、ハブ150の先端部の一定の範囲を囲むように配置されている。
(ダイレーター)
ダイレーター200は、図1に示すように、イントロデューサー用シース100のシースチューブ110の内腔115に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体210の基端側に固定されるダイレーターハブ220と、を有する。
ダイレーター200は、イントロデューサー用シース100のシースチューブ110を血管B内に挿入するときに、シースチューブ110の折れを防いだり、穿刺部位を拡径したりするために用いることができる。
次に、図5~図7を参照して、本実施形態に係るイントロデューサー用シース100の使用方法について説明する。図5は、第1凸部130および第2凸部140を血管B内まで挿入したときの様子を示す図である。図6は、第2凸部140の第2凹部143が血管壁Bwに係合したときの様子を示す図である。図7は、イントロデューサー用シース100からダイレーター200を抜去したときの様子を示す図である。
図5~図7には、患者の肢体A(例えば、前腕部)に形成した穿刺部位および血管壁Bwに形成した穿刺部位を介してイントロデューサー用シース100のシースチューブ110を血管B内に挿入した状態を示している。
まず、術者は、ダイレーター200がイントロデューサー用シース100に挿通された状態で、イントロデューサー10を血管B内に挿入する。このとき、術者は、図5に示すように、第1凸部130および第2凸部140が血管B内に完全に挿入されるまで、イントロデューサー10を血管B内に挿入する。このとき、ダイレーター200がイントロデューサー用シース100に挿入されているため、第1凸部130の第1基端側表面132および第2凸部140の第2先端側表面141は当接していない。
次に、術者は、図6に示すように、第2凸部140の第2基端側表面142に形成された第2凹部143が血管壁Bwに係合するまで、イントロデューサー10を手前側に移動させる。このとき、ダイレーター200がイントロデューサー用シース100に挿入されているため、第1凸部130の第1基端側表面132および第2凸部140の第2先端側表面141は当接していない。
次に、術者は、ダイレーター200をイントロデューサー用シース100から抜去する。これによって、図7に示すように、イントロデューサー用シース100は、血管形状に沿って変形し、第1凹部122を起点として本体部120が一定の角度だけ曲がる。このとき、第1凸部130の第1基端側表面132および第2凸部140の第2先端側表面141が当接して、シースチューブ110の内腔115が潰れること(キンクが発生すること)を防止することができる。そのため、イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の折れ曲がりを途中で止めることができるため、シースチューブ110の内腔115を保持できる。したがって、術者は、イントロデューサー用シース100からダイレーター200を抜去した後、シースチューブ110の内腔115にガイドワイヤや各種カテーテル等の医療デバイスを好適に挿通させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るイントロデューサー用シース100は、内腔115を有するシースチューブ110と、シースチューブ110の基端部に固定されたハブ150と、を備える。シースチューブ110は、シースチューブ110の外表面に設けられた第1凸部130と、シースチューブ110の外表面に設けられるとともに第1凸部130よりも基端側に位置した第2凸部140と、を有する。第1凸部130は、シースチューブ110の軸方向で、第2凸部140と軸方向に沿って対向する第1基端側表面132を有し、第2凸部140は、シースチューブ110の軸方向で、第1凸部130と軸方向に沿って対向する第2先端側表面141を有する。第1基端側表面132と第2先端側表面141とがなす角度は、鋭角である。第1凸部130の最大外径D1は、第2凸部140の最大外径D2よりも大きくなるように構成される。このように構成されたイントロデューサー用シース100によれば、術者が生体管腔にシースチューブ110を留置し、シースチューブ110の内腔115からダイレーター200を抜去した後、血管形状や血管内にシースチューブ110を挿入する際に生じたシースチューブ110の変形等により、シースチューブ110が少し折れ曲がった際、第1凸部130の第1基端側表面132及び第2凸部140の第2先端側表面141が当接する。そのため、第1凸部130の第1基端側表面132及び第2凸部140の第2先端側表面141の当接により、シースチューブ110の折れ曲がりを途中で止めることができるため、シースチューブ110の内腔115を保持でき、シースチューブ110の内腔115にガイドワイヤや各種カテーテル等の医療デバイスを円滑に挿入できる。また、以上のように構成されたイントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の先端側に位置する第1凸部130の最大外径D1がシースチューブ110の基端側に位置する第2凸部140の最大外径D2よりも大きい。そのため、術者が血管にシースチューブ110を挿入する際、第2凸部140が血管壁等に引っかかることなく、血管内にシースチューブ110をスムーズに挿入することができる。
また、シースチューブ110の軸方向の断面図において、シースチューブ110の本体部120および第1基端側表面132がなす角度θ2は、シースチューブ110の本体部120および第2先端側表面141がなす角度θ4と異なる。このように構成されたイントロデューサー用シース100によれば、第1凸部130の第1基端側表面132と第2凸部140の第2先端側表面141が当接する際、第1凸部130と第2凸部140の当接面の位置、及び、第1凸部130と第2凸部140の当接によってシースチューブ110が曲がる方向を容易に調整できるため、第1凸部130および第2凸部140による血管壁Bwの挟み込みを回避することができる。
また、シースチューブ110の軸方向の断面図において、シースチューブ110の本体部120および第2先端側表面141がなす角度θ4は、90度以上である。このように構成されたイントロデューサー用シース100によれば、第1凸部130の第1基端側表面132と第2凸部140の第2先端側表面141が当接する際、第1凸部130と第2凸部140の当接面が血管壁Bwから遠ざかる方向に位置するため、第1凸部130および第2凸部140による血管壁Bwの挟み込みをより確実に回避することができる。
また、シースチューブ110の本体部120は、第1凸部130および第2凸部140の間に、径方向の内方に凹む第1凹部122を有する。このように構成されたイントロデューサー用シース100は、シースチューブ110が第1凸部130及び第2凸部140の間に第1凹部122を有するため、血管B内に挿入されたシースチューブ110が血管形状等により少し折れ曲がる場合、シースチューブ110の本体部120が第1凹部122を起点として曲がりやすい。したがって、イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110が折れ曲がった場合であっても、シースチューブ110の本体部120が第1凹部122を起点として曲がり、確実に第1凸部130の第1基端側表面132および第2凸部140の第2先端側表面141が当接するため、シースチューブ110の内腔115をより確実に保持することができる。
また、第2凸部140は、第2先端側表面141と異なる位置で、シースチューブ110の基端側に向かって傾斜する第2基端側表面142を有し、第2基端側表面142は、シースチューブ110に向かって凹む第2凹部143を有する。このように構成されたイントロデューサー10によれば、イントロデューサー用シース100からダイレーター200を抜去する前に、シースチューブ110の第2凹部143が血管壁Bwに係合した時の抵抗変化により、術者は、血管B内に位置するシースチューブ110の位置を把握し、血管B内に第1凹部122及び第2凹部143の間の領域が位置することを認識することができる。このため、第2凹部143が血管壁Bwに係合した状態でダイレーター200を抜去することによって、第1凸部130および第2凸部140の間で血管壁Bwを挟み込むことなく、シースチューブ110を留置することができる。
また、第1凸部130は、第1基端側表面132と異なる位置で、シースチューブ110の先端側に向かって傾斜する第1先端側表面131を有し、第1凸部130のシースチューブ110の軸方向に沿う長さL1は、第2凸部140のシースチューブ110の軸方向に沿う長さL2よりも長い。このように構成されたイントロデューサー用シース100は、第1凸部130が先端側に向かって傾斜する第1先端側斜面を有し、かつ、第1凸部130の外径の変化がなだらかであるように第1凸部130の軸方向に沿う長さが長いため、血管B内にイントロデューサー用シース100を挿入する際、血管B内に円滑に挿入することができる。
また、シースチューブ110は、シースチューブ110の外表面に形成された親水性コート領域116と、親水性コート領域116の基端側に形成された疎水性コート領域117と、を有し、親水性コート領域116は、少なくとも第1凸部130よりも先端側に形成される。このように構成されたイントロデューサー用シース100は、血管B内に挿入されるシースチューブ110の先端側に親水性コート領域116を有するため、血管B内にシースチューブ110を挿入する際、術者は血管B内にシースチューブ110を円滑に挿入することができる。また、イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の先端部に親水性コート領域116を有するため、血管B内にシースチューブ110を留置した後、血管Bの一部がスパズム等で収縮したとしても、術者は血管Bからシースチューブ110を容易に抜去することができる。加えて、イントロデューサー用シース100は、シースチューブ110の親水性コート領域116の基端側に形成された疎水性コート領域117を有するため、血管B内にシースチューブ110を留置した後、シースチューブ110が親水性コート領域116による潤滑性で意図せずに血管から抜けることを防止できる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るイントロデューサー用シース100について説明したが、本発明は実施形態において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態は、第1基端側表面132の基端と本体部120がなす角度θ2は鋭角であり、第2先端側表面141の先端と本体部120がなす角度θ4は90度以上である。しかしながら、図8に示すように、第1凸部230の第1基端側表面232の基端と本体部120がなす角度θ2は90度以上であり、第2凸部240の第2先端側表面241の先端と本体部120がなす角度θ4は鋭角であってもよい。さらに図9に示すように、第1凸部330の第1基端側表面332の基端と本体部120がなす角度θ2は鋭角であり、第2凸部340の第2先端側表面341の先端と本体部120がなす角度θ4も鋭角であってもよい。この際、角度θ2および角度θ4は、第1基端側表面132と第2先端側表面141がなす角度が鋭角であれば、同一の角度であっても異なる角度であってもよい。
また、上述した実施形態は、イントロデューサー用シース100の本体部120が径方向の内方に凹む第1凹部122を有するように構成される。しかしながら、イントロデューサー用シースは、シースチューブの本体部に第1凹部を有さなくてもよい。
また、上述した実施形態は、シースチューブ110の周方向において、第1凹部122がシースチューブ110の本体部120の全周に亘って設けられている。しかしながら、本体部420の第1凹部422は、図10に示すように、シースチューブ110の周方向において、本体部120の一部(図10では左側)に設けられていてもよい。このような構成の場合、術者がシースチューブ110の周方向における第1凹部422の位置を把握できるように、ハブ150の外周にマーカー部156を設けられる。マーカー部156としては、特に限定されないが、有色シール、突起物、凹み部等で構成することができる。このような構成によれば、第1凹部422がシースチューブ110の周方向において本体部120の一部のみに形成されるため、本体部120の肉厚を維持することができる。そのため、第1凹部422がシースチューブ110の周方向において本体部120の一部のみに形成されたシースチューブ110は、第1凹部422がシースチューブ110の周方向において本体部120の全周に亘って設けられる場合と比較し、シースチューブ110の破断を抑制することができる。
また、上述した実施形態は、図11に示すように、第1凸部130および第2凸部140の間に生分解性材料を含む被覆部190が配置されていてもよい。生分解性材料は、生体内で分解される材料であれば、特に限定されない。例えば、生分解性材料は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸-グリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、乳酸-カプロラクトン共重合体、グリコール酸-カプロラクトン共重合体、ポリ-γ-グルタミン酸等の生分解性合成高分子材料、あるいは、コラーゲン等の生分解性天然高分子材料などを使用することができる。例えば、生分解性材料を含む被覆部190としては、ポリ乳酸-ポリビニルアルコール複合ゲル、ポリ乳酸-ポリグリコール酸共重合体の多孔質体、多孔質体のポリ乳酸材料にコラーゲン溶液を導入したポリ乳酸-コラーゲン複合材料、多孔質体のポリ乳酸-ポリグリコール酸共重合体材料にコラーゲンのマイクロスポンジを導入したポリ乳酸-ポリグリコール酸共重合体-コラーゲン複合スポンジ材料などを使用し、生分解性材料が生体管腔において短時間で溶解するように調節することができる。このような構成の場合、イントロデューサー用シース100は、第1凸部130と第2凸部140の間に被覆部190を有するため、術者が血管B内にシースチューブ110を挿入する際、シースチューブ110が第1凸部130と第2凸部140との間で曲がることを抑制しつつ、血管B内への挿入性を高めることができる。また、イントロデューサー用シース100は、術者が血管B内にシースチューブ110を挿入し、所定時間が経過した後、血液等で被覆部190が分解する。そのため、イントロデューサー用シース100は、被覆部190が分解した後、シースチューブ110が患者の血管形状に合わせて変形し、第1凹部122を起点として曲がるため、シースチューブ110の内腔115を保持することができる。
また、上述した実施形態は、図12に示すように、シースチューブ110が軸方向に延在する本体部(「外層」に相当)520と、本体部520の内表面に設けられる内層530と、を有するように構成してもよい。このように構成する場合、第1凹部522は、本体部520に形成される。これにより、イントロデューサー用シース500は、本体部520の内表面に設けられた内層530を有するため、シースチューブ110が第1凹部522を起点として少し折れ曲がった場合でも、その折れ曲がりによってシースチューブ110が破断することを防止することができる。例えば、内層530の材料は、本体部520(外層)の材料よりも硬質な材料の方が好ましい。例えば、内層530を構成する材料は、特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を用いることができる。
また、上述した実施形態は、第2凸部140が第2基端側表面142に第2凹部143を有していたが、第2凸部が第2凹部を有していなくてもよい。
また、上述した実施形態は、第1凸部130の軸方向に沿う長さL1が第2凸部140の軸方向に沿う長さL2よりも長くなるように構成されている。しかしながら、第1凸部の軸方向に沿う長さは、第2凸部の軸方向に沿う長さと同一または短く構成されていてもよい。
また、上述した実施形態は、シースチューブ110が親水性コート領域116および疎水性コート領域117を有していたが、シースチューブが親水性コート領域および疎水性コート領域を有していなくてもよい。
また、上述した実施形態は、第1凸部130および第2凸部140が本体部120に対して別体として構成されていた。しかしながら、第1凸部および第2凸部は、本体部と一体的に構成されていてもよい。
10 イントロデューサー、
100、500 イントロデューサー用シース(医療用長尺体)、
110 シースチューブ(カテーテル本体)、
115 内腔、
116 親水性コート領域、
117 疎水性コート領域、
120 本体部、
122、422、522 第1凹部、
130、230、330 第1凸部、
131 第1先端側表面(第1傾斜面)、
132、232、332 第1基端側表面(第1表面)、
140、240、340 第2凸部、
141、241、341 第2先端側表面(第2表面)、
142 第2基端側表面(第2傾斜面)、
143 第2凹部、
150 ハブ、
156 マーカー部、
190 被覆部、
520 本体部(外層)、
530 内層、
B 血管、
Bw 血管壁、
D1 第1凸部の最大外径、
D2 第2凸部の最大外径、
θ2 本体部および第1基端側表面がなす角度、
θ3 第1基端側表面および第2先端側表面がなす角度、
θ4 本体部および第2先端側表面がなす角度。

Claims (10)

  1. 内腔を有するカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の基端部に固定されたハブと、を備え、
    前記カテーテル本体は、前記カテーテル本体の外表面に設けられた第1凸部と、前記カテーテル本体の外表面に設けられるとともに前記第1凸部よりも基端側に位置した第2凸部と、を有し、
    前記第1凸部は、前記カテーテル本体の軸方向で、前記第2凸部と対向する第1表面を有し、
    前記第2凸部は、前記カテーテル本体の軸方向で、前記第1凸部と対向する第2表面を有し、
    前記第1表面及び前記第2表面がなす角度は、鋭角となるように構成され、
    前記第1凸部の最大外径は、前記第2凸部の最大外径よりも大きい、医療用長尺体。
  2. 前記カテーテル本体の軸方向の断面図において、前記カテーテル本体および前記第1表面がなす角度は、前記カテーテル本体および前記第2表面がなす角度と異なる、請求項1に記載の医療用長尺体。
  3. 前記カテーテル本体の軸方向の断面図において、前記カテーテル本体および前記第2表面がなす角度は、90度以上である、請求項1または2に記載の医療用長尺体。
  4. 前記カテーテル本体は、前記第1凸部および前記第2凸部の間に、径方向の内方に凹む第1凹部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  5. 前記カテーテル本体は、外層と、前記外層の内表面に設けられる内層とを有し、
    前記第1凹部は、前記外層にのみ形成される、請求項4に記載の医療用長尺体。
  6. 前記第1凹部は、前記カテーテル本体の周方向の一部に設けられ、
    前記ハブは、前記第1凹部の位置を認識可能なマーカー部を有する、請求項4または5に記載の医療用長尺体。
  7. 前記第2凸部は、前記第2表面と異なる位置で、前記カテーテル本体の基端側に向かって傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記第2傾斜面は、前記カテーテル本体側に向かって凹む第2凹部を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  8. 前記第1凸部は、前記第1表面と異なる位置で、前記カテーテル本体の先端側に向かって傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記第1凸部の前記カテーテル本体の軸方向に沿う長さは、前記第2凸部の前記カテーテル本体の軸方向に沿う長さよりも長い、請求項1~7のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  9. 前記カテーテル本体は、
    前記カテーテル本体の外表面に形成された親水性コート領域と、
    前記親水性コート領域の基端側に形成された疎水性コート領域と、を有し、
    前記親水性コート領域は、少なくとも前記第1凸部よりも先端側に形成される、請求項1~8のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
  10. 前記カテーテル本体は、前記第1凸部および前記第2凸部の間に生分解成材料を含む被覆部を備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の医療用長尺体。
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