JP2023107356A - ダイレーター先端固定部材および固定部材付きダイレーター - Google Patents

ダイレーター先端固定部材および固定部材付きダイレーター Download PDF

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Abstract

【課題】ダイレーターを弁体のスリットから好適に挿通させることのできるダイレーター先端固定部材を提供する。【解決手段】ダイレーター先端固定部材300は、軸方向に延在し、ダイレーター200の先端を被覆する空間310Sを内部に有する本体部310と、ダイレーターの先端に脱着可能な固定部320と、ダイレーターをシースイントロデューサー100に挿入する際に、シースイントロデューサーの弁体110を損傷させず、かつ弁体に形成されたスリット111a、112aを通過可能な丸み形状を備える先端部330と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ダイレーター先端固定部材および固定部材付きダイレーターに関する。
従来、カテーテル手技等では、血管等の生体管腔内に医療用長尺体を挿入して病変部の検査や治療を実施している。医療用長尺体の一つとして、体外と生体管腔を繋ぐアクセス経路を形成するシースイントロデューサーが知られている。
シースイントロデューサーは、シースチューブ(カテーテル本体)と、シースチューブに接続されたハブと、を備える。シースイントロデューサーを使用した手技では、術者等は、シースチューブにダイレーターを挿入した状態で、患者の肢体等に形成した穿刺部位(穿孔)を介して経皮的に生体管腔(例えば、血管)内へシースチューブを挿入する。術者等は、シースチューブの先端側を血管内に挿入した状態でシースチューブからダイレーターを抜去する。術者等は、シースチューブからダイレーターを抜去した後、シースチューブの内腔を介して、ガイドワイヤーや各種のカテーテルデバイス等を血管内へ導入することができる。
シースチューブにダイレーターを挿入する際、術者等はダイレーターをシースチューブ上端の止血弁(弁体)のスリットから挿通させる(例えば下記の特許文献1参照)。
特開2008-11867号公報
上記のように、術者等がダイレーターをシースチューブ上端の弁体のスリットから挿通させる際に、ダイレーターをスリットから外れた位置で挿通すると、ダイレーターをシースチューブから抜去した後に、挿通孔から血液が逆流して、血液漏れが生じる可能性がある。
本発明は、上記課題の解決を図るものであり、ダイレーターを弁体のスリットから好適に挿通させることのできるダイレーター先端固定部材および固定部材付きダイレーターを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るダイレーター先端固定部材は、軸方向に延在し、ダイレーターの先端を被覆する空間を内部に有する本体部と、前記ダイレーターの前記先端に脱着可能な固定部と、前記ダイレーターをシースイントロデューサーに挿入する際に、前記シースイントロデューサーの弁体を損傷させず、かつ前記弁体に形成されたスリットを通過可能な丸み形状を備える先端部と、を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係る固定部材付きダイレーターは、軸方向に延在する本体部と、ダイレーターの先端に脱着可能な固定部と、前記ダイレーターをシースイントロデューサーに挿入する際に、前記シースイントロデューサーの弁体を損傷させず、かつ前記弁体に形成されたスリットを通過可能な丸み形状を備える先端部と、を有する固定部材が、前記ダイレーターの前記先端に固定されて構成される。
上記のように構成したダイレーター先端固定部材および固定部材付きダイレーターによれば、シースイントロデューサーの弁体を損傷させず、かつ弁体に形成されたスリットを通過可能な丸み形状を備える先端部を備えるダイレーター先端固定部材が、ダイレーターの先端に固定されているため、固定部材付きダイレーターがスリット外の挿通はできず、ダイレーターを弁体のスリットから好適に挿通させることができる。以上から、ダイレーターを弁体のスリットから好適に挿通させることのできるダイレーター先端固定部材および固定部材付きダイレーターを提供することができる。
本発明の実施形態に係るイントロデューサーを示す図である。 本実施形態に係るシースイントロデューサーの断面図である。 本実施形態に係る固定部材付きダイレーターの先端近傍における断面図である。 本実施形態に係る固定部材付きダイレーターの先端近傍における断面図であって、ダイレーター先端固定部材およびダイレーターが分離されている様子を示す図である。 固定部材付きダイレーターをシースイントロデューサーに挿通する前の様子を示す図である。 固定部材付きダイレーターをシースイントロデューサーに挿通した後の様子を示す図である。 ダイレーターからダイレーター先端固定部材を取り外した様子を示す図である。 変形例1に係るダイレーター先端固定部材を示す図である。 変形例2に係るダイレーター先端固定部材およびダイレーターを示す図である。
以下、図1~図4を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係るイントロデューサー10を示す図である。図2は、本実施形態に係るシースイントロデューサー100の断面図である。図3は、本実施形態に係る固定部材付きダイレーター400の先端近傍における断面図である。図4は、本実施形態に係る固定部材付きダイレーター400の先端近傍における断面図であって、ダイレーター先端固定部材300およびダイレーター200が分離されている様子を示す図である。
本明細書において、シースイントロデューサー100において、ハブ140が配置される側(図1の上側)を基端側と称する。シースイントロデューサー100において基端側とは反対側に位置し、生体内に導入される側(図1の下側)を先端側と称する。シースイントロデューサー100の管状部材130が延伸する方向(図1の上下方向)を軸方向と称する。
イントロデューサー10は、図1に示すように、シースイントロデューサー100と、固定部材付きダイレーター400と、を有する。
シースイントロデューサー100は、管状部材130の内腔部131を介してカテーテルデバイス、ガイドワイヤー、固定部材付きダイレーター400のダイレーター本体210等の医療用長尺体を血管内へ導入するために使用することができる。
(シースイントロデューサー100)
シースイントロデューサー100は、図1、図2に示すように、弁体110と、ダイレーター本体210を挿通可能な内腔部131を備える管状部材130と、管状部材130の内腔部131と連通し、かつ、弁体110が配置される内部空間141を備え、管状部材130の基端側に固定されるハブ140と、ダイレーター本体210を挿通可能な貫通孔151を備え、弁体110と当接して弁体110をハブ140の内部空間141に固定するキャップ部材150と、を有する。
弁体110は、図2に示すように、ハブ140に嵌合したキャップ部材150により、シースイントロデューサー100のハブ140の内部空間141に配置される。
弁体110は、外部から管状部材130の内腔部131へ空気が流入するのを防止する機能や、管状部材130の内腔部131に流れ込んだ血液が外部へ漏洩するのを防止する機能を持つ。このため、ダイレーター200を弁体110のスリット111a、112aから外れた位置で挿通してしまうと、ダイレーター200を抜去した後に、挿通孔から血液が逆流し、血液漏れが生じる可能性がある。
弁体110は、略円形の膜状(円盤状)に形成されている。弁体110の形状は、ハブ140の内部空間141に配置することが可能な限り、特に限定されない。
弁体110は、基端側に設けられる第1表面111と、先端側に設けられる第2表面112と、を有する。
第1表面111には、第1スリット111a(スリット)が形成されており、第2表面112には、第2スリット112a(スリット)が形成されている。第1スリット111aおよび第2スリット112aは、弁体110の内部で交差している。第1スリット111aおよび第2スリット112aは、弁体110の平面視において、十字状に交差している。なお、第1スリット111aおよび第2スリット112aが交差する角度は特に限定されない。
弁体110を構成する材料は特に限定されないが、例えば、弾性部材であるシリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等を用いることができる。
第1スリット111aおよび第2スリット112aの面方向の長さは、特に限定されないが、3~7である。
管状部材130の内腔部131は、管状部材130の基端側から先端側にかけて略直線状に延びている。管状部材130の基端には、ハブ140の内部空間141に連通される基端開口部が形成されている。管状部材130の先端には、管状部材130の先端側へダイレーター本体210の導出を可能にする先端開口部が形成されている。管状部材130の先端は、先端に向けて徐々に外径が小さくなるように構成されている。言い換えると、管状部材130の先端の肉厚は、先端に向けて徐々に薄くなるように構成されている。
ハブ140には、管状部材130の基端側の所定範囲を囲むストレインリリーフ160を接続している。また、ハブ140には、ハブ140の内部空間141と連通するサイドポート142を設けている。サイドポート142には、チューブ180(図1を参照)の一端部を接続することができる。チューブ180の他端部には、例えば、三方活栓170を接続することができる。
キャップ部材150は、弁体110を管状部材130側に向けて押圧する凸部152を有する。
キャップ部材150は、ハブ140の基端に配置されている。キャップ部材150は、ハブ140の外周面の一部を囲むようにハブ140の基端に嵌合している。また、ハブ140に対するキャップ部材150の固定は、嵌合のみに限定されず、例えば、ネジ込みや接着等であってもよい。
ハブ140には、弁体110の外周を支持して弁体110を内部空間141内に保持する段差部143が形成されている。
凸部152は、段差部143との間で弁体110の外周部分を挟み込む。なお、凸部152は、ハブ140の内部空間141に固定された弁体110を管状部材130側に向けて押圧可能な限り、断面形状等は特に限定されない。
管状部材130の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどの高分子材料またはこれらの混合物等を用いることができる。
ハブ140およびキャップ部材150の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
(固定部材付きダイレーター400)
固定部材付きダイレーター400は、図3、図4に示すように、ダイレーター200と、ダイレーター先端固定部材(以下、固定部材とも称する)300と、を有する。
ダイレーター200は、図1に示すように、キャップ部材150の貫通孔151を介してシースイントロデューサー100の管状部材130の内腔部131に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体210の基端側に固定されるダイレーターハブ220と、を有する。
固定部材付きダイレーター400は、シースイントロデューサー100の管状部材130を血管内に挿入するときに、管状部材130の折れを防いだり、皮膚の穿孔を拡径したりするために用いることができる。
ダイレーター本体210は、管状部材130の内腔部131に挿通し、ダイレーターハブ220とシースイントロデューサー100のハブ140を固定機構(図示せず)により固定されると、ダイレーター本体210の先端部が管状部材130の先端開口部から所定の長さだけ突出した状態となる。後述するように、この状態で、固定部材300はダイレーター200から取り外される。
ダイレーター本体210の先端部の外周には、図3、図4に示すように、凹部200Hが周方向に沿って設けられる。本実施形態において、凹部200Hは、軸方向に沿って2つ設けられるが、設けられる個数は2つに限定されない。凹部200Hには、後述する固定部材300の固定部320が嵌合される。なお、凹部200Hは、周方向の一部に設けられていてもよい。
ダイレーター本体210の先端部は、先端側へ向けて先細るテーパー形状に形成されている。ダイレーター本体210の先端部よりも基端側に位置する部分は略一定の外径で軸方向に延びている。ダイレーターハブ220をシースイントロデューサー100のハブ140に固定した状態において、ダイレーター本体210の先端部は、シースイントロデューサー100の管状部材130の先端部とほぼ段差がないように連なっている。
ダイレーター本体210の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミドのような高分子材料またはこれらの混合物等を用いることができる。
ダイレーターハブ220の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
固定部材300は、図1に示すように、ダイレーター200の先端に固定される。固定部材300は、図3、図4に示すように、軸方向に延在する本体部310と、ダイレーター200の先端に脱着可能な固定部320と、先端に設けられる先端部330と、を有する。
本体部310は、図4に示すように、ダイレーター200の先端を被覆する空間310Sを内部に有する。本体部310は、ダイレーター200の先端のテーパー形状に沿うように、先端側に連れて先細りする形状を備える。本体部310は、例えば軸方向断面視においてU字形状を備える。
本体部310の基端における外径D1は、ダイレーター本体210の径が一定の箇所における外径D2以下であることが好ましい。この構成によれば、固定部材300の外径がダイレーター本体210の外径を超えないため、固定部材300をダイレーター200に固定しても、挿入性が低下することを防止できる。
本実施形態において、固定部320は、図3、図4に示すように、ダイレーター200の外周に設けられた凹部200Hに嵌合可能な凸部である。固定部320である凸部の高さおよびダイレーター200の凹部200Hの深さは、固定部320がダイレーター200の先端に脱着可能な限りにおいて、特に限定されない。
固定部320は、本体部310の内周面であって基端に設けられる。固定部320は、周方向に沿って連続的に設けられる。なお、固定部は、周方向の一部に設けられていてもよい。
先端部330は、ダイレーター200をシースイントロデューサー100に挿入する際に、シースイントロデューサー100の弁体110を損傷させず、かつ弁体110に形成された第1スリット111aおよび第2スリット112aを通過可能な丸み形状を備える。
先端部330は、図3、図4に示すように、本体部310の空間310Sを閉塞する閉塞部331を有する。閉塞部331は、本体部310に連続して形成される。このように閉塞部331が設けられることによって、ミニガイドワイヤーの通過が防止されて、固定部材300が誤って血管内に留置されることを防止できる。
固定部材300を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等の高分子材料や、ステンレス鋼(SUS)、金、白金、銀、銅、ニッケル、コバルト、チタン、鉄、アルミニウム、スズ、ニッケル-チタン(Ni-Ti)合金、ニッケル-コバルト(Ni-Co)合金等の各種金属、合金を用いることができる。
固定部材300の硬さは、ダイレーター200の硬さ以上であることが好ましい。この構成によれば、より好適に固定部材付きダイレーター400を弁体110のスリット111a、112aに挿通させることができる。
次に、図5~図7を参照して、本実施形態に係るイントロデューサー10の使用方法について説明する。
術者は、図5に示すように、固定部材付きダイレーター400をシースイントロデューサー100に挿入する。このとき、固定部材300が、キャップ部材150の貫通孔151を通過して、弁体110の内部へ導入される。
ここで、例えば固定部材300が設けられないダイレーターをシースイントロデューサー100に挿入する場合、術者等がダイレーターを弁体110のスリット111a、112aから外れた位置で挿通すると、ダイレーターをシースイントロデューサー100から抜去した後に、挿通孔から血液が逆流して、血液漏れが生じる可能性がある。
これに対して、本実施形態に係るイントロデューサー10では、シースイントロデューサー100の弁体110を損傷させず、かつ弁体110に形成されたスリット111a、112aを通過可能な丸み形状を備える先端部330を備える固定部材300が、ダイレーター200の先端に固定されているため、ダイレーター200を弁体110のスリット111a、112aから好適に挿通させることができる。
次に、術者等は、図6に示すように、ダイレーター200の先端に固定された固定部材300を管状部材130の先端開口部から露出するまで、固定部材付きダイレーター400を先端側に移動させる。
次に、術者等は、図7に示すように、管状部材130の先端開口部から露出した固定部材300をダイレーター200から取り外す。そして、シースイントロデューサー100にダイレーター200を挿入した状態で、患者の肢体等に形成した穿刺部位(穿孔)に留置したミニガイドワイヤーを介して経皮的に生体管腔(例えば、血管)内へシースイントロデューサー100を挿入する。術者等は、シースイントロデューサー100の先端側を血管内に挿入した状態でシースイントロデューサー100からダイレーター200を抜去する。術者等は、シースイントロデューサー100からダイレーター200を抜去した後、シースイントロデューサー100の内腔を介して、ガイドワイヤーや各種のカテーテルデバイス等を血管内へ導入する。
以上説明したように、本実施形態に係る固定部材300は、軸方向に延在し、ダイレーター200の先端を被覆する空間310Sを内部に有する本体部310と、ダイレーター200の先端に脱着可能な固定部320と、ダイレーター200をシースイントロデューサー100に挿入する際に、シースイントロデューサー100の弁体110を損傷させず、かつ弁体110に形成されたスリット111a、112aを通過可能な丸み形状を備える先端部330と、を有する。このように構成された固定部材300によれば、シースイントロデューサー100の弁体110を損傷させず、かつ弁体110に形成されたスリット111a、112aを通過可能な丸み形状を備える先端部330を備える固定部材300が、ダイレーター200の先端に固定されているため、固定部材付きダイレーター400がスリット111a、112a外の挿通はできず、ダイレーター200を弁体110のスリット111a、112aから好適に挿通させることができる。
また、先端部330は、本体部310の空間310Sを閉塞する閉塞部331を備える。このように構成された固定部材300によれば、固定部材300に穴がないため、ミニガイドワイヤーの通過を防止でき、固定部材300が血管内に誤って留置されることを防止できる。
また、固定部320は、ダイレーター200の外周に設けられた凹部200Hに嵌合可能な凸部である。このように構成された固定部材300によれば、簡易な構造で固定部材300をダイレーター200に対して固定することができる。
また、以上説明したように、本実施形態に係る固定部材付きダイレーター400は、軸方向に延在する本体部310と、ダイレーター200の先端に脱着可能な固定部320と、ダイレーター200をシースイントロデューサー100に挿入する際に、シースイントロデューサー100の弁体110を損傷させず、かつ弁体110に形成されたスリット111a、112aを通過可能な丸み形状を備える先端部330と、を有する固定部材300が、ダイレーター200の先端に固定されて構成される。このように構成された固定部材付きダイレーター400によれば、シースイントロデューサー100の弁体110を損傷させず、かつ弁体110に形成されたスリット111a、112aを通過可能な丸み形状を備える先端部330を備える固定部材300が、ダイレーター200の先端に固定されているため、固定部材付きダイレーター400がスリット111a、112a外の挿通はできない。このため、ダイレーター200を弁体110のスリット111a、112aから好適に挿通させることができる。
また、固定部材300の硬さは、ダイレーター200の硬さ以上である。この構成によれば、より好適に固定部材付きダイレーター400を弁体110のスリット111a、112aに挿通させることができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係る固定部材300および固定部材付きダイレーター400の構成について説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、図8に示すように、変形例1に係る固定部材350は、本体部310の外周に凸状の把持部360が設けられてもよい。このように把持部360が設けられることによって、固定部材350のダイレーター200に対する取り外しが容易になる。
また、上述した実施形態では、固定部320は、本体部310の内周に設けられ、ダイレーター200の外周に設けられた凹部200Hに嵌合可能な凸部であった。しかしながら、変形例2に係る固定部材370の固定部380は、図9に示すように、ダイレーター200の内周面200L(ルーメン)に挿入可能な嵌合部であってもよい。この構成によれば、ダイレーター200に対して凹部を設ける必要がなく、汎用品を用いることができる。固定部380の嵌合部はその軸方向の途中の部分だけが内周面200Lと嵌合するようにして、嵌合部の先端部は当該途中部分よりも細径に構成にすることができる。このような構成により、固定部材370の嵌合部をダイレーター200の内周面200Lに挿入しやすく、かつ、固定部材370の脱落を防止できる。
10 イントロデューサー、
100 シースイントロデューサー、
110 弁体、
111a 第1スリット(スリット)、
112a 第2スリット(スリット)、
200 ダイレーター、
200H 凹部、
200L 内周面、
300、350、370 固定部材(ダイレーター先端固定部材)、
310 本体部、
310S 空間、
320、380 固定部、
330 先端部、
331 閉塞部、
360 把持部、
400 固定部材付きダイレーター。

Claims (7)

  1. 軸方向に延在し、ダイレーターの先端を被覆する空間を内部に有する本体部と、
    前記ダイレーターの前記先端に脱着可能な固定部と、
    前記ダイレーターをシースイントロデューサーに挿入する際に、前記シースイントロデューサーの弁体を損傷させず、かつ前記弁体に形成されたスリットを通過可能な丸み形状を備える先端部と、を有するダイレーター先端固定部材。
  2. 前記先端部は、前記本体部の前記空間を閉塞する閉塞部を備える、請求項1に記載のダイレーター先端固定部材。
  3. 前記固定部は、前記ダイレーターの外周に設けられた凹部に嵌合可能な凸部である、請求項1または2に記載のダイレーター先端固定部材。
  4. 前記固定部は、前記ダイレーターの内周面に挿入可能な嵌合部である、請求項1または2に記載のダイレーター先端固定部材。
  5. 前記本体部の外周に設けられ、把持可能に構成された把持部をさらに有する、請求項1~4のいずれか1項に記載のダイレーター先端固定部材。
  6. 軸方向に延在する本体部と、
    ダイレーターの先端に脱着可能な固定部と、
    前記ダイレーターをシースイントロデューサーに挿入する際に、前記シースイントロデューサーの弁体を損傷させず、かつ前記弁体に形成されたスリットを通過可能な丸み形状を備える先端部と、を有するダイレーター先端固定部材が、前記ダイレーターの前記先端に固定された固定部材付きダイレーター。
  7. 前記ダイレーター先端固定部材の硬さは、前記ダイレーターの硬さ以上である、請求項6に記載の固定部材付きダイレーター。
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