JP2023146443A - イントロデューサー - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイレーター本体を弁体に挿通するときの弁体の損傷を防止でき、シースイントロデューサーとダイレーターとを接続したときに外部からの干渉に対して両者が外れることを抑制したイントロデューサーを提供する。【解決手段】シースイントロデューサー100は、シースチューブ110と、シースハブ160と、を備える。ダイレーター200は、ダイレーター本体210と、ダイレーターハブ220と、ダイレーターハブと接続分離可能に構成されたキャップ部材230と、を有する。キャップ部材は、シースハブの内部空間161に挿入可能な挿入部231と、挿入部の先端部に配置され、ダイレーター本体が挿通された弁体240と、を有する。シースハブは、シースハブの内部空間に挿入部及び弁体が挿入された状態において、弁体と接触しつつ挿入部との間で弁体を挟み込む弁体受け部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、イントロデューサーに関する。
従来から、医療デバイス等を生体管腔に挿入するために使用される医療器具としてイントロデューサーが知られている。
イントロデューサーは、内腔が形成された中空管状のシースチューブ及びシースチューブの基端部に配置されたシースハブを備えるシースイントロデューサーと、シースチューブの内腔に挿入可能なダイレーター本体を備えるダイレーターと、を有する。
イントロデューサーを使用した手技では、術者等は、シースチューブにダイレーター本体を挿入した状態で経皮的に血管(生体管腔)内へシースチューブを挿入する。術者等は、シースチューブの先端側を血管内に挿入した状態で、シースチューブからダイレーター本体を抜去する。そして、術者等は、シースチューブの内腔を血管内と生体外部とを繋ぐアクセス経路として利用することで、バルーンカテーテル等の各種の医療デバイスを血管内に挿入することができる。
上記のようなイントロデューサーを使用した手技において、シースチューブにダイレーター本体を挿入する際、術者等はダイレーター本体をシースチューブに配置された止血弁(弁体)のスリットに挿通させる。
しかしながら、ダイレーター本体を弁体に挿入する際、弁体とダイレーター本体との抵抗が大きく、ダイレーター本体に折れなどの破損が生じてしまう恐れがある。特に、ダイレーター本体が長く、細い品種の場合に、このような課題が発生しやすい。ダイレーター本体に折れが生じてしまうと、シースイントロデューサーとダイレーターとを組み合わせることが困難になる。そのため、イントロデューサーの交換の手間とコストが生じる。仮に組み合わせることが可能であっても、折れたデバイスを使用することで血管損傷等のリスクが発生してしまう。
また、ダイレーター本体をスリットから外れた位置で挿通すると、ダイレーター本体をシースチューブから抜去した後に、挿通孔から血液が逆流して、血液漏れが生じる可能性がある。
このような課題の対策として、例えば、下記特許文献1には、イントロデューサーの発明であって、ダイレーターのキャップ部材がシースハブに連結したとき、キャップ部材によって弁体の側面を押圧し、弁体の開閉を調整することが提案されている。
下記特許文献2には、イントロデューサーの発明であって、キャップ部材が弁体側に移動可能に構成されており、ダイレーターのキャップ部材がシースハブと連結したとき、キャップ部材を弁体側に押し込むことで、弁体の開口を閉じることが提案されている。
米国特許出願公開第2008/0097386号明細書 国際公開第2011/115048号
しかしながら、特許文献1、2は、シースハブの外側にキャップ部材を篏合させる構造であるため、キャップ部材が外部からの干渉にさらされ易く、シースハブから外れる恐れがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ダイレーター本体を弁体に挿通するときの弁体やダイレーター本体の損傷を防止でき、シースイントロデューサーとダイレーターとを接続したときに外部からの干渉に対して両者が外れることを抑制したイントロデューサーを提供することを目的とする。
本発明に係るイントロデューサーは、シースイントロデューサーとダイレーターとを備える。前記シースイントロデューサーは、内腔が形成されたシースチューブと、前記シースチューブの基端部に配置されたシースハブと、を備える。前記ダイレーターは、前記シースチューブの前記内腔に挿入可能なダイレーター本体と、前記ダイレーター本体の基端部に接続されたダイレーターハブと、前記ダイレーターハブと接続分離可能に構成されたキャップ部材と、を有する。前記キャップ部材は、前記シースハブの内部空間に挿入可能な挿入部と、前記挿入部の先端部に配置され、前記ダイレーター本体が挿通された弁体と、を有する。前記シースハブは、前記シースハブの前記内部空間に前記挿入部及び前記弁体が挿入された状態において、前記弁体と接触しつつ前記挿入部との間で前記弁体を挟み込む弁体受け部を有する。
本発明のイントロデューサーは、弁体がダイレーターのキャップ部材に配置され、ダイレーター本体が挿通されている。このため、シースイントロデューサーとダイレーターとを接続するとき、ダイレーター本体を弁体に挿通させる抵抗を受けない。そのため、ダイレーター本体を弁体に挿通するときの弁体の損傷や、ダイレーター本体の折れや損傷を防止できる。また、ダイレーター本体をシースイントロデューサーに挿入し易い。シースハブの内部空間にキャップ部材の挿入部及び弁体が挿入された状態において、弁体は、挿入部とシースハブの弁体受け部との間で挟み込まれる。そのため、弁体を圧縮して、液密に装着することができる。キャップ部材の挿入部はシースハブの内部空間に挿入されている。そのため、シースイントロデューサーとダイレーターとを接続したときに外部からの干渉に対して両者が外れることを抑制することが可能となる。キャップ部材はダイレーターハブと接続分離可能に構成されているため、シースハブに挿入したキャップ部材からダイレーターハブを分離し、ダイレーター本体をシースチューブから抜去できる。
第1実施形態に係るイントロデューサーを示す図である。 第1実施形態に係るシースイントロデューサーを示す断面図である。 第1実施形態に係るダイレーターを示す断面図である。 第1実施形態に係るシースイントロデューサーとダイレーターとが接続された状態を示す断面図である。 第1実施形態に係るダイレーターのキャップ部材がシースイントロデューサーに接続された状態を示す断面図である。 第1実施形態に係るダイレーターをシースイントロデューサーに接続する途中の様子を示す断面図である。 第1実施形態に係るダイレーターをシースイントロデューサーに接続した状態から、ダイレーターハブをキャップ部材から分離する途中の様子を示す断面図である。 図7に示される状態から、ダイレーター本体を抜去する途中の様子を示す断面図である。 第2実施形態に係るシースイントロデューサーとダイレーターとが接続された状態を示す断面図である。 第2実施形態に係るダイレーターをシースイントロデューサーに接続した状態から、ダイレーターハブをキャップ部材から分離し、ダイレーター本体を抜去する途中の様子を示す断面図である。
<第1実施形態>
図1~図8を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1~図5は、第1実施形態に係るイントロデューサー10の各部の構成の説明に供する図である。図6~図8は、イントロデューサー10の使用例を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、イントロデューサー10は、シースイントロデューサー100と、ダイレーター200と、を備える。
(シースイントロデューサー100)
シースイントロデューサー100は、図1、図2に示すように、軸方向に延在する内腔111が形成されたシースチューブ110と、シースチューブ110の基端部115に配置されたシースハブ160と、を備える。
シースイントロデューサー100は、シースチューブ110の内腔111を介して各種の医療デバイス(例えば、バルーンカテーテル等のカテーテルデバイス)を血管内へ導入するために使用することができる。
本明細書の説明において、シースチューブ110が延在する方向を「軸方向」と称する。図2~図8は軸方向に沿うシースイントロデューサー100の部分断面図(縦断面図)を示している。
本明細書の説明において、軸方向の血管内に挿入される側を「先端側」(図1中の矢印X1で示す側)とし、先端の反対に位置する側を「基端側」(図中の矢印X2で示す側)とする。「先端」とは部材の最も先端の位置であり、「基端」とは部材の最も基端の位置を意味する。「先端部」及び「基端部」は、先端又は基端から軸方向の一定の範囲を含む領域を意味する。本明細書では、シースチューブ110の先端及び基端の各々を単に「先端」及び「基端」とも記載する。
シースチューブ110は、図2、図4、図5に示すように、可撓性を備える中空の管状部材で構成されている。シースチューブ110の先端には、シースチューブ110の内腔111に挿入されるダイレーター本体210の先端部や医療デバイスを突出させることを可能にする先端開口部113が設けられている。
シースチューブ110の内腔111は、シースチューブ110の基端側から先端側にかけて略直線状に延びている。シースチューブ110の先端は、先端に向けて徐々に外径が小さくなるように構成されている。言い換えると、シースチューブ110の先端の肉厚は、先端に向けて徐々に薄くなるように構成されている。
シースチューブ110は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、又はこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどの高分子材料又はこれらの混合物等で構成することができる。
シースチューブ110の外表面110aには親水性コート層を設けることができる。本実施形態では、シースチューブ110においてストレインリリーフ部180よりも先端側に位置する部分の外表面に親水性コート層を設けている。
親水性コート層を形成する材料としては、例えば、グリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド共重合体、セルロース系高分子物質、ヒアルロン酸、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質、アクリルアミド系高分子物質等を用いることができる。ただし、親水性コート層を形成する材料について特に制限はない。
シースハブ160は、図2、図4、及び図5に示すように、シースチューブ110の内腔111と連通する内部空間161を有する。図4、図5に示すように、シースハブ160の内部空間161に、キャップ部材230が配置される。
キャップ部材230は、図3、図4、及び図5に示すように、シースハブ160の内部空間161に挿入可能な挿入部231と、挿入部231の先端部に配置された弁体240と、を有する。図3に示すように、弁体240は、ダイレーター本体210が挿通されている。
キャップ部材230は、シースハブ160の基端部を覆うキャップ本体232を有する。挿入部231は、キャップ本体232の先端側に設けられている。キャップ本体232は、略円盤形状を有することができる。挿入部231は、円筒形状を有することができる。キャップ本体232及び挿入部231は、中心孔233を有する。中心孔233は、ダイレーター本体210が挿通される。中心孔233は、基端側に向けて孔径が漸次大きくなるガイド面234を有することができる。ガイド面234は、ダイレーター本体210をキャップ部材230に挿入するときに、ダイレーター本体210の先端をガイドすることができる。手技のときには、中心孔233に、カテーテルなどの医療デバイスが挿通される。ガイド面234は、医療デバイスをキャップ部材230に挿入するときに、医療デバイスの先端をガイドすることができる。
キャップ部材230は、挿入部231の先端部に、弁体240を取り付ける保持部235を有する。保持部235は、凹所から形成されている。凹所の内径寸法は、弁体240の外径よりも小さな内径を有する。このため、弁体240は、凹所によって径方向の内方に向けてある程度圧縮された状態において、保持部235に取り付けられる。凹所の軸方向の深さ寸法は、弁体240の軸方向の厚さよりも小さい。このため、弁体240の一部(先端側)は、挿入部231の先端側から突出している。
キャップ部材230は、図3に示すように、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続する前においては、ダイレーター200に備えられている。図4に示すように、キャップ部材230における挿入部231及び弁体240は、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続することによって、シースハブ160の内部空間161に挿入される。
キャップ部材230のキャップ本体232及び挿入部231の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
キャップ部材230の弁体240は、図4、図5に示すように、シースハブ160の内部空間161に配置される。
弁体240は、図3、図4、及び図5に示すように、例えば、ダイレーター本体210を挿通可能にするスリット240aが形成された弾性部材により構成することができる。弁体240は、略円形の膜状(円盤状)に形成することができる。
弁体240は、外部からシースチューブ110の内腔111へ空気が流入するのを防止する機能や、シースチューブ110の内腔111に流れ込んだ血液が外部へ漏洩するのを防止する機能を持つ。
なお、弁体240の具体的な形状、スリット240aの構造等について特に制限はない。
キャップ部材230の弁体240の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、弾性部材であるシリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。
シースハブ160は、図2、図4、図5に示すように、シースハブ160の内部空間161にキャップ部材230における挿入部231及び弁体240が挿入された状態において、弁体240と接触しつつ挿入部231との間で弁体240を挟み込む弁体受け部164を有する。
弁体240の一部(先端側)は、挿入部231の先端側から突出しているため、弁体240は、挿入部231とシースハブ160の弁体受け部164との間で挟み込まれる。そのため、弁体240を圧縮して、液密に装着することができる。
弁体受け部164は、シースハブ160の内部空間161に形成され、弁体240の外径よりも小さな内径を有する段差部165で構成することができる。
この構成によれば、弁体240は、径方向に拡がることなく、軸方向に圧縮される。そのため、弁体240は、十分なシール機能を発揮する。
シースハブ160には、シースハブ160の内部空間161と連通するサイドポート163を設けることができる。サイドポート163には、チューブ195(図1を参照)の一端部を接続することができる。チューブ195の他端部には、例えば、三方活栓190を接続することができる。
シースハブ160の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
ストレインリリーフ部180は、シースチューブ110にキンクや折れ等が発生するのを抑制する。ストレインリリーフ部180は、図2に示すように、シースチューブ110及びシースハブ160に対して外嵌させることができる。ストレインリリーフ部180は、シースチューブ110の基端側の一定の範囲とシースハブ160の先端側の一定の範囲を囲むように配置することができる。
(ダイレーター200)
ダイレーター200は、図1、図3、及び図4に示すように、シースチューブ110の内腔111に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体210の基端部に固定されたダイレーターハブ220と、ダイレーターハブ220と接続分離可能に構成されたキャップ部材230と、を有する。
ダイレーター200は、シースチューブ110を血管内に挿入するときに、シースチューブ110の折れを防いだり、穿刺部位を拡径したりするために用いることができる。ダイレーター本体210及びダイレーターハブ220は、軸方向に延在するガイドワイヤルーメン214を有する。ガイドワイヤルーメン214は、ダイレーター200と組み合わせたシースイントロデューサー100を体内に挿入する際、既に体内に挿入されているミニガイドワイヤーを挿通するために使用される。ダイレーター200と組み合わせたシースイントロデューサー100は、ミニガイドワイヤーを介して体内に挿入される。
ダイレーター本体210は、シースチューブ110の内腔111に挿通される。シースイントロデューサー100及びダイレーター200が接続されると、ダイレーター本体210の先端部がシースチューブ110の先端開口部113から所定の長さだけ突出した状態となる。
ダイレーター本体210は、先端に、先端側へ向けて先細るテーパ部212を有する。ダイレーター本体210のテーパ部212よりも基端側に位置する部分は略一定の外径で軸方向に延びている。ダイレーター本体210のテーパ部212が形成される軸方向の長さは特に限定されないが、例えば10~25mmである。シースイントロデューサー100及びダイレーター200が接続された状態において、ダイレーター本体210の先端部は、シースイントロデューサー100のシースチューブ110の先端部とほぼ段差がないように連なっている。
ダイレーター本体210の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、又はこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミドのような高分子材料又はこれらの混合物等を用いることができる。
ダイレーターハブ220は、図1、図3、及び図4に示すように、ダイレーター本体210の基端部211に接続される。ダイレーターハブ220とダイレーター本体210とは、接着又は融着などの手段によって接合される。
ダイレーターハブ220は、図3、図4に示すように、ダイレーターハブ本体221と、ダイレーターハブ本体221の先端側に設けられたフランジ部222と、を有している。フランジ部222は、キャップ部材230よりも大径に形成されている。
第1実施形態のダイレーターハブ220は、キャップ部材230の外周部に対して外嵌可能な爪部223を有する。爪部223は、フランジ部222の外周縁に配置されている。爪部223は、フランジ部222から先端側に向けて伸びているアーム224と、アーム224の先端部に形成された係止爪225と、を有する。爪部223は、係止爪225の基端側の端面がキャップ部材230のキャップ本体232の先端側の端面に接触することができる。これにより、爪部223は、キャップ部材230の外周部に対して外嵌可能に構成される。爪部223は、軸方向に伸びている。このため、ダイレーターハブ220を軸方向に押引き操作することによって、ダイレーターハブ220をキャップ部材230に対して着脱できる。ダイレーターハブ220を基端側に引っ張ることで、ダイレーターハブ220の爪部223は、外方に弾性的に拡がり、キャップ部材230に対する外嵌状態が解除される。
爪部223のキャップ部材230に対する外嵌状態及び外嵌状態の解除を容易に行うため、爪部223の弾性力に影響する爪部223の大きさ、及び個数等が決定される。
ダイレーターハブ220は、複数個の爪部223、例えば4個の爪部223を、フランジ部222の周方向に等間隔に配置することができる。
ダイレーターハブ220の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
上記したように、キャップ部材230は、シースハブ160の内部空間161に挿入可能な挿入部231と、挿入部231の先端部に配置され、ダイレーター本体210が挿通された弁体240と、を有する。キャップ部材230は、キャップ本体232を有し、挿入部231は、キャップ本体232の先端側に設けられている。
ダイレーターハブ220の上記の爪部223は、キャップ本体232の外周部に対して外嵌可能に構成されている。キャップ本体232は、シースハブ160の基端部よりも大径に形成されている。このため、爪部223は、図4に示すように、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続した状態においても、キャップ部材230の外周部に対して外嵌した状態が維持される。
キャップ部材230は、図3、図4、及び図5に示すように、挿入部231に形成された第1接続部251を有することができる。シースハブ160は、図2、図4、及び図5に示すように、内部空間161に形成され、第1接続部251と接続分離可能に構成された第2接続部252と、を有することができる。ここで、第1接続部251と第2接続部252は、キャップ部材230とダイレーターハブ220とを接続する第1接続力よりも大きな第2接続力で挿入部231とシースハブ160とを接続可能に構成されている。
この構成によれば、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続した後、キャップ部材230をシースハブ160に接続したままの状態で、ダイレーターハブ220をキャップ部材230から分離することができる。そのため、ダイレーターハブ220を基端側に引っ張ることで、ダイレーター本体210をシースイントロデューサー100から抜去することができる。
第1接続部251は、挿入部231の外面に形成された第1ネジ部251aから構成することができる。第2接続部252は、シースハブ160の内部空間161に面する内面に形成され、第1ネジ部251aと螺合可能な第2ネジ部252aから構成することができる。
この構成によれば、キャップ部材230の挿入部231とシースハブ160とを接続する第2接続力を、キャップ部材230とダイレーターハブ220とを接続する第1接続力よりも簡単に大きくできる。そのため、ダイレーターハブ220を基端側に引っ張ることで、ダイレーター本体210をシースイントロデューサー100から容易に抜去することができる。
第1接続部251及び第2接続部252をネジ部から構成する場合、所定位置まで締まった後において挿入部231の第1ネジ部251aがシースハブ160の第2ネジ部252aに対して空回りする機構を設けることができる。第1接続部251及び第2接続部252が過剰に締まることを防止するためである。また、第1接続部251及び第2接続部252が所定位置まで締まったときに、締まったことを認識できるように、カチッと音が鳴る等の報知機能を設けることができる。
(使用例)
次に、図6~図8を参照して、第1実施形態に係るイントロデューサー10の使用方法について説明する。
イントロデューサー10のダイレーター200は、ダイレーターハブ220の爪部223によって、ダイレーターハブ220にキャップ部材230が予め接続されている。術者等は、シースチューブ110を血管内に挿入するに際し、シースチューブ110の内腔111にダイレーター本体210を挿入し、シースイントロデューサー100にダイレーター200を組み付けた状態にする。
術者等は、図6に示すように、ダイレーター本体210の先端をシースチューブ110の内腔111に挿入し、シースハブ160の内部空間161にキャップ部材230の挿入部231を挿入する。術者は、挿入部231の第1接続部251と、内部空間161の第2接続部252とを接続する。具体的には、図6に矢印によって示すように、ダイレーターハブ220を回し、第1接続部251である第1ネジ部251aと第2接続部252である第2ネジ部252aとを螺合する。キャップ部材230の弁体240は、軸方向に圧縮される前であるため、軸方向に若干伸びている。キャップ部材230をシースハブ160に締め付けるときにおいて、シースハブ160の弁体受け部164が、ダイレーター本体210及びキャップ部材230を挿入するときの狙い位置の目安となることが期待できる。
ここで、弁体がシースイントロデューサーに予め配置されている形態の場合、ダイレーター本体をシースイントロデューサーに挿入する場合、ダイレーター本体が軸方向から傾斜した状態で挿入した場合、ダイレーター本体はスリットから外れた位置で弁体に挿通される恐れがある。このため、ダイレーター本体をシースイントロデューサーから抜去した後に、挿通孔から血液が逆流して、血液漏れが生じる可能性がある。
これに対して、本実施形態に係るイントロデューサー10は、弁体240がダイレーター200に配置され、ダイレーター本体210がスリット240aに好適に挿通されている。このため、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続するとき、ダイレーター本体210を弁体240に挿通させる抵抗を受けない。そのため、ダイレーター本体210を弁体240に挿通するときの弁体240の損傷や、ダイレーター本体210の折れや損傷を防止できる。また、ダイレーター本体210をシースイントロデューサー100に挿入し易い。
次に、術者等は、ダイレーターハブ220をさらに回し、キャップ部材230を予め定められた位置まで先端側に挿入する。図4に示すように、シースハブ160の内部空間161に挿入部231及び弁体240が挿入された状態において、弁体240は、挿入部231とシースハブ160の弁体受け部164との間で挟み込まれる。そのため、弁体240を圧縮して、液密に装着することができる。弁体240によって接続部分(第1ネジ部251a及び第2ネジ部252a)からの血液漏れを防いでいるため、キャップ部材230のキャップ本体232とシースハブ160の基端部との間に隙間が生じていても良い。
また、弁体受け部164は、弁体240の外径よりも小さな内径を有する段差部165で構成されている。このため、弁体240は、径方向に拡がることなく、軸方向に圧縮される。ダイレーター本体210の先端は、シースチューブ110の先端開口部113から所定の長さだけ露出する。
次に、術者等は、シースイントロデューサー100とダイレーター200とが接続された状態で、ガイドワイヤルーメン214にミニガイドワイヤーを挿通して、患者の肢体等に形成した穿刺部位(穿孔)に留置したミニガイドワイヤーを介して経皮的に、例えば、血管内へシースチューブ110を挿入する。
術者等は、血管内にシースチューブ110を挿入した後、図7に示すように、キャップ部材230からダイレーターハブ220を分離する。挿入部231の第1接続部251とシースハブ160の第2接続部252は、キャップ部材230とダイレーターハブ220とを接続する第1接続力よりも大きな第2接続力で挿入部231とシースハブ160とを接続する。このため、ダイレーターハブ220を基端側に引っ張ることで、ダイレーターハブ220の爪部223は、径方向外方に弾性的に拡がり、キャップ部材230に対する外嵌状態が解除される。そのため、シースハブ160に接続されたキャップ部材230からダイレーターハブ220を分離することができる。
次に、術者等は、図8に示すように、ダイレーターハブ220をさらに基端側に引っ張る。これにより、シースイントロデューサー100の内腔111からダイレーター本体210を抜去することができる。図5は、シースイントロデューサー100からダイレーター本体210を抜去した後の状態を示している。
次に、術者は、シースイントロデューサー100からダイレーター本体210を抜去した後、シースイントロデューサー100の内腔111を介して、ガイドワイヤーや各種のカテーテルなどの医療デバイスを血管内へ導入する。
術者等は、医療デバイスを使用した各種の処置や治療を終えた後、医療デバイスをシースチューブ110の内腔111から抜去する。その後、術者等は、シースイントロデューサー100を血管の外部へ抜去する。
上記したように、本実施形態は、キャップ部材230の挿入部231をシースハブ160に接続する部分がシースハブ160の内部空間161に存在する。そのため、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続したとき、シースイントロデューサー100及びダイレーター200の接続部分(第1ネジ部251a及び第2ネジ部252a)は、外部からの干渉にさらされ難く、外れ難くなる。
シースハブ160の内部空間161の基端部、つまりキャップ部材230の挿入口が広くなる。このため、弁体240とシースハブ160とを組み合わせるときの作業を容易に行うことができる。
弁体240はキャップ部材230の先端側にあるため、弁体240の体積を比較的少なくできる。弁体240は、ゴムやシリコンから構成されるため、強度は比較的弱い。強度の低い部材の使用量が少なくなる結果、相対的に強度を高めることができる。
弁体240はシースハブ160の内側でシースハブ160に押し当てられている。そのため、キャップ部材230とシースハブ160との接続部分(第1ネジ部251a及び第2ネジ部252a)からの血液漏れを防止できる。
(作用効果)
以上のように、第1実施形態に係るイントロデューサー10は、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを備える。シースイントロデューサー100は、内腔111が形成されたシースチューブ110と、シースチューブ110の基端部に配置されたシースハブ160と、を備える。ダイレーター200は、シースチューブ110の内腔111に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体210の基端部211に接続されたダイレーターハブ220と、ダイレーターハブ220と接続分離可能に構成されたキャップ部材230と、を有する。キャップ部材230は、シースハブ160の内部空間161に挿入可能な挿入部231と、挿入部231の先端部に配置され、ダイレーター本体210が挿通された弁体240と、を有する。シースハブ160は、シースハブ160の内部空間161に挿入部231及び弁体240が挿入された状態において、弁体240と接触しつつ挿入部231との間で弁体240を挟み込む弁体受け部164を有する。
上記のように構成したイントロデューサー10は、弁体240がダイレーター200のキャップ部材230に配置され、ダイレーター本体210が挿通されている。このため、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続するとき、ダイレーター本体210を弁体240に挿通させる抵抗を受けない。そのため、ダイレーター本体210を弁体240に挿通するときの弁体240の損傷や、ダイレーター本体210の折れや損傷を防止できる。また、ダイレーター本体210をシースイントロデューサー100に挿入し易い。シースハブ160の内部空間161にキャップ部材230の挿入部231及び弁体240が挿入された状態において、弁体240は、挿入部231とシースハブ160の弁体受け部164との間で挟み込まれる。そのため、弁体240を圧縮して、液密に装着することができる。キャップ部材230の挿入部231はシースハブ160の内部空間161に挿入されている。そのため、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続したときに外部からの干渉に対して両者が外れることを抑制することが可能となる。キャップ部材230はダイレーターハブ220と接続分離可能に構成されているため、シースハブ160に挿入したキャップ部材230からダイレーターハブ220を分離し、ダイレーター本体210をシースチューブ110から抜去できる。
また、ダイレーターハブ220は、キャップ部材230の外周部に対して外嵌可能な爪部223を有する。このように構成することによって、ダイレーターハブ220及びキャップ部材230は、容易に接続分離できる。
また、挿入部231に形成された第1接続部251と、シースハブ160の内部空間161に形成され、第1接続部251と接続分離可能に構成された第2接続部252と、を有する。第1接続部251と第2接続部252は、キャップ部材230とダイレーターハブ220とを接続する第1接続力よりも大きな第2接続力で挿入部231とシースハブ160を接続可能に構成されている。このように構成によれば、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続した後、キャップ部材230をシースハブ160に接続したままの状態で、ダイレーターハブ220をキャップ部材230から分離することができる。そのため、ダイレーター本体210をシースイントロデューサー100から抜去することができる。
また、第1接続部251は、挿入部231の外面に形成された第1ネジ部251aであり、第2接続部252は、シースハブ160の内部空間161に面する内面に形成され、第1ネジ部251aと螺合可能な第2ネジ部252aである。このように構成によれば、キャップ部材230の挿入部231とシースハブ160とを接続する第2接続力を、キャップ部材230とダイレーターハブ220とを接続する第1接続力よりも簡単に大きくできる。そのため、ダイレーター本体210をシースイントロデューサー100から容易に抜去することができる。
また、弁体受け部164は、シースハブ160の内部空間161に形成され、弁体240の外径よりも小さな内径を有する段差部165で構成されている。このように構成によれば、弁体240は、径方向に拡がることなく、軸方向に圧縮される。そのため、弁体240は、十分なシール機能を発揮する。
<第2実施形態>
次に、図9、図10を参照して、本発明の第2実施形態に係るイントロデューサー10の構成について説明する。以下の説明では、既に説明した内容についての重複した説明を省略する。また、以下の説明で特に言及しない内容については、第1実施形態と同一のものとすることができる。
図9は、第2実施形態に係るシースイントロデューサー100とダイレーター200とが接続された状態を示す断面図である。図10は、第2実施形態に係るダイレーター200をシースイントロデューサー100に接続した状態から、ダイレーターハブ220をキャップ部材230から分離し、ダイレーター本体210を抜去する途中の様子を示す断面図である。
第2実施形態は、ダイレーターハブ220Aとキャップ部材230Aとを嵌合させる形態の点において、第1実施形態と相違する。
キャップ部材230Aは、図9、図10に示すように、シースハブ160の基端部を覆うキャップ本体232Aを有する。挿入部231は、キャップ本体232Aの先端側に設けられている。キャップ部材230Aは、中心孔233の基端側を一部閉塞するリング部236を有する。リング部236は、中心に貫通孔237を有する。
ダイレーターハブ220Aは、図9、図10に示すように、ダイレーターハブ本体221Aと、ダイレーターハブ本体221Aの先端側に設けられたフランジ部222Aと、を有している。フランジ部222Aは、キャップ部材230Aよりも小径に形成されている。
第2実施形態のダイレーターハブ220Aは、キャップ部材230Aの内部に対して内嵌可能なストッパー部226を有する。ストッパー部226は、略円盤形状を有することができる。ストッパー部226は、リング部236の貫通孔237の内径寸法よりも大きい外径寸法を有する。ストッパー部226は、キャップ部材230Aの内部において、基端側の端面がリング部236の先端側の端面に接触することができる。これにより、ストッパー部226は、キャップ部材230Aの内部に対して内嵌可能に構成される。ダイレーターハブ220Aを基端側に引っ張ることで、ダイレーターハブ220Aのストッパー部226は、リング部236を弾性的に変形させ、キャップ部材230Aに対する内嵌状態が解除される。
ストッパー部226のキャップ部材230Aに対する内嵌状態及び内嵌状態の解除を容易に行うため、リング部236の弾性力に影響するリング部236の軸方向の厚み寸法、リング部236の貫通孔237の大きさ、及びストッパー部226の大きさ等が決定される。
第2実施形態のイントロデューサー10は、ダイレーターハブ220Aがキャップ部材230Aの内部に対して内嵌可能なストッパー部226を有する。このように構成することによって、ダイレーターハブ220A及びキャップ部材230Aは、容易に接続分離できる。
(使用例)
次に、図9、図10を参照して、第2実施形態に係るイントロデューサー10の使用方法について説明する。第1実施形態に係るイントロデューサー10の使用方法と共通する部分ついては説明を一部省略する。
イントロデューサー10のダイレーター200は、ダイレーターハブ220Aのストッパー部226によって、ダイレーターハブ220Aにキャップ部材230Aが接続されている。術者等は、シースチューブ110を血管内に挿入するに際し、シースチューブ110の内腔111にダイレーター本体210を挿入し、シースイントロデューサー100にダイレーター200を組み付けた状態にする。
術者等は、ダイレーター本体210の先端をシースチューブ110の内腔111に挿入し、シースハブ160の内部空間161にキャップ部材230Aの挿入部231を挿入する。術者は、挿入部231の第1接続部251と、内部空間161の第2接続部252とを接続する。具体的には、ダイレーターハブ220Aを回し、第1接続部251である第1ネジ部251aと第2接続部252である第2ネジ部252aとを螺合する。キャップ部材230Aの弁体240は、軸方向に圧縮される前であるため、軸方向に伸びている。
次に、術者等は、ダイレーターハブ220Aをさらに回し、キャップ部材230Aを予め定められた位置まで先端側に挿入する。図9に示すように、シースハブ160の内部空間161に挿入部231及び弁体240が挿入された状態において、弁体240は、挿入部231とシースハブ160の弁体受け部164との間で挟み込まれる。
次に、術者等は、シースイントロデューサー100とダイレーター200とが接続された状態で、患者の肢体等に形成した穿刺部位(穿孔)に留置したミニガイドワイヤーを介して経皮的に、例えば、血管内へシースチューブ110を挿入する。
術者等は、血管内にシースチューブ110を挿入した後、図10に示すように、キャップ部材230Aからダイレーターハブ220Aを分離する。挿入部231の第1接続部251とシースハブ160の第2接続部252は、キャップ部材230Aとダイレーターハブ220Aとを接続する第1接続力よりも大きな第2接続力で挿入部231とシースハブ160とを接続する。このため、ダイレーターハブ220Aを基端側に引っ張ることで、ダイレーターハブ220Aのストッパー部226は、リング部236を弾性的に変形させ、キャップ部材230Aに対する内嵌状態が解除される。そのため、シースハブ160に接続されたキャップ部材230Aからダイレーターハブ220Aを分離することができる。
次に、術者等は、ダイレーターハブ220Aをさらに基端側に引っ張る。これにより、シースイントロデューサー100の内腔111からダイレーター本体210を抜去することができる。
次に、術者は、シースイントロデューサー100からダイレーター本体210を抜去した後、シースイントロデューサー100の内腔111を介して、医療デバイスを血管内へ導入する。
術者等は、医療デバイスを使用した各種の処置や治療を終えた後、医療デバイスをシースチューブ110の内腔111から抜去する。その後、術者等は、シースイントロデューサー100を血管の外部へ抜去する。
以上、実施形態を通じて本発明に係るイントロデューサー10を説明したが、本発明は説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、第1接続部251を第1ネジ部251aから構成し、第2接続部252を第2ネジ部252aから構成した第1実施形態及び第2実施形態を示したが、本発明はこの場合に限定されない。第1接続部251と第2接続部252が、キャップ部材230、230Aとダイレーターハブ220、220Aとを接続する第1接続力よりも大きな第2接続力で挿入部231とシースハブ160を接続可能である限りおいて、第1接続部251及び第2接続部252の具体的な形状を適宜採用できる。
また、第1実施形態のダイレーターハブ220は、複数個の爪部223、例えば4個の爪部223を、フランジ部222の周方向に等間隔に配置した。ただし、爪部223の個数は、ダイレーターハブ220をキャップ部材230に対して接続及び分離を可能にする限りにおいて、4個に限定されない。また、爪部223の具体的な形状は、ダイレーターハブ220をキャップ部材230に対して接続及び分離を可能にし、かつ、キャップ部材230の外周部に対して外嵌可能である限りにおいて、第1実施形態において示した形状に限定されない。
また、第2実施形態のストッパー部226やキャップ部材230Aの具体的な形状は、ダイレーターハブ220Aをキャップ部材230Aに対して接続及び分離を可能にし、かつ、キャップ部材230Aの内部に対して内嵌可能である限りにおいて、第2実施形態において示した形状に限定されない。
明細書内において説明した各部の構造や部材の配置等は適宜変更することができ、また図示により説明した付加的な部材の使用の省略や、その他の付加的な部材の使用等も適宜に行いうる。
10 イントロデューサー
100 シースイントロデューサー
110 シースチューブ
111 内腔
113 先端開口部
115 シースチューブの基端部
160 シースハブ
161 内部空間
164 弁体受け部
165 段差部
200 ダイレーター
210 ダイレーター本体
211 ダイレーター本体の基端部
212 ダイレーター本体のテーパ部
220 ダイレーターハブ
220A ダイレーターハブ
221 ダイレーターハブ本体
221A ダイレーターハブ本体
222 フランジ部
222A フランジ部
223 爪部
226 ストッパー部
230 キャップ部材
230A キャップ部材
231 挿入部
232 キャップ本体
232A キャップ本体
236 リング部
237 貫通孔
240 弁体
240a スリット
251 第1接続部
251a 第1ネジ部
252 第2接続部
252a 第2ネジ部

Claims (6)

  1. シースイントロデューサーとダイレーターとを備えるイントロデューサーであって、
    前記シースイントロデューサーは、内腔が形成されたシースチューブと、前記シースチューブの基端部に配置されたシースハブと、を備え、
    前記ダイレーターは、前記シースチューブの前記内腔に挿入可能なダイレーター本体と、前記ダイレーター本体の基端部に接続されたダイレーターハブと、前記ダイレーターハブと接続分離可能に構成されたキャップ部材と、を有し、
    前記キャップ部材は、前記シースハブの内部空間に挿入可能な挿入部と、前記挿入部の先端部に配置され、前記ダイレーター本体が挿通された弁体と、を有し、
    前記シースハブは、前記シースハブの前記内部空間に前記挿入部及び前記弁体が挿入された状態において、前記弁体と接触しつつ前記挿入部との間で前記弁体を挟み込む弁体受け部を有する、イントロデューサー。
  2. 前記ダイレーターハブは、前記キャップ部材の外周部に対して外嵌可能な爪部を有する、請求項1に記載のイントロデューサー。
  3. 前記ダイレーターハブは、前記キャップ部材の内部に対して内嵌可能なストッパー部226を有する、請求項1又は請求項2に記載のイントロデューサー。
  4. 前記挿入部に形成された第1接続部と、
    前記シースハブの前記内部空間に形成され、前記第1接続部と接続分離可能に構成された第2接続部と、を有し、
    前記第1接続部と前記第2接続部は、前記キャップ部材と前記ダイレーターハブとを接続する第1接続力よりも大きな第2接続力で前記挿入部と前記シースハブを接続可能に構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のイントロデューサー。
  5. 前記第1接続部は、前記挿入部の外面に形成された第1ネジ部であり、
    前記第2接続部は、前記シースハブの前記内部空間に面する内面に形成され、前記第1ネジ部と螺合可能な第2ネジ部である、請求項4に記載のイントロデューサー。
  6. 前記弁体受け部は、前記シースハブの前記内部空間に形成され、前記弁体の外径よりも小さな内径を有する段差部で構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のイントロデューサー。
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