JP2023146449A - 医療器具及びイントロデューサー - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤにダイレーター本体を挿入するという煩雑な操作を不要とし、かつ、血管壁などの生体管腔壁を損傷する恐れを低減可能な医療器具及びイントロデューサーを提供する。【解決手段】ダイレーター200(医療器具)は、シースチューブ110の内腔111(中空部)に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体の基端部211に配置されたダイレーターハブ220と、ダイレーター本体の軸方向に沿って移動可能な状態で、ダイレーター本体の内腔213に挿通されたガイドワイヤ230と、ガイドワイヤの基端部に配置され、ガイドワイヤがダイレーター本体の先端側へ抜け出ることを防止する抜け防止部240と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、医療器具及びイントロデューサーに関する。
従来から、医療デバイス等を生体管腔に挿入するために使用される医療器具としてイントロデューサーが知られている。
イントロデューサーは、内腔が形成された中空管状のシースチューブ及びシースチューブの基端部に配置されたシースハブを備えるシースイントロデューサーと、シースチューブの内腔に挿入可能なダイレーター本体を備えるダイレーターと、を有する。
イントロデューサーを使用した手技では、術者等は、シースチューブにダイレーター本体を挿入した状態で経皮的に血管(生体管腔)内へシースチューブを挿入する。術者等は、シースチューブの先端側を血管内に挿入した状態で、シースチューブからダイレーター本体を抜去する。そして、術者等は、シースチューブの内腔を血管内と生体外部とを繋ぐアクセス経路として利用することで、バルーンカテーテル等の各種の医療デバイスを血管内に挿入することができる。
上記のようなイントロデューサーを使用した手技においては、ガイドワイヤが、予め、生体内に挿入される。ダイレーター本体は、ガイドワイヤを挿通するガイドワイヤルーメンが形成されている。シースチューブに挿入されたダイレーター本体は、生体内に留置したガイドワイヤの基端に挿入される。シースチューブは、ガイドワイヤに沿わせて血管内に挿入される。シースチューブを血管内に挿入した後、シースチューブからガイドワイヤ及びダイレーター本体を抜去し、シースチューブのみを血管内に留置する。そして、上記のように、シースチューブを介して医療デバイスを血管内に挿入する。
上記のようなイントロデューサーを使用した手技において、ガイドワイヤにダイレーター本体を挿入するとき、繊細な操作が必要とされ、時間がかかるという問題がある。
このような課題の対策として、例えば、下記特許文献1には、手技の煩雑さを軽減するため、シースの先端開口とのクリアランスを埋める凸部を備えるミニガイドワイヤを使用することによって、ダイレーターを削減することが提案されている。
下記特許文献2には、カテーテルとガイドワイヤとを一体化する際、ガイドワイヤの可動性を高めるため、収容部を設けることが提案されている。
下記特許文献3には、ダイレーターとガイドワイヤとを一体化する際、ダイレーターの先端にガイドワイヤを固定することが提案されている。
特許第6456728号公報 特開2013-111338号公報 特許第5721175号公報
特許文献1~3は、ダイレーターやカテーテルにガイドワイヤが予め一体化されていることから、イントロデューサーを使用した手技において、ガイドワイヤにダイレーター等を挿入するときの繊細な操作が不要になる。
しかしながら、特許文献1~3は、ガイドワイヤがダイレーター等の先端に対して進退できない構造を提案している。このため、ガイドワイヤは、ダイレーター等を血管内に挿入すると同時に、先端側に前進することになる。そのため、ダイレーター等は、ガイドワイヤが血管壁を損傷することがないように血管内に挿入される。よって、ガイドワイヤにダイレーター等を挿入するときの繊細な操作が不要になる一方、新たな他の繊細な操作が必要になってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ガイドワイヤにダイレーター本体を挿入するという煩雑な操作を不要とし、かつ、血管壁などの生体管腔壁を損傷する恐れを低減可能な医療器具及びイントロデューサーを提供することを目的とする。
本発明の医療器具は、シースチューブの中空部に挿入可能なダイレーター本体と、前記ダイレーター本体の基端部に配置されたダイレーターハブと、前記ダイレーター本体の軸方向に沿って移動可能な状態で、前記ダイレーター本体の内腔に挿通されたガイドワイヤと、前記ガイドワイヤの基端部に配置され、前記ガイドワイヤが前記ダイレーター本体の先端側へ抜け出ることを防止する抜け防止部と、を有する。
本発明のイントロデューサーは、上記の医療器具と、前記ダイレーター本体が挿入可能な前記中空部を備える前記シースチューブ、及び前記シースチューブの基端部に配置されたシースハブを備えるシースイントロデューサーと、を有する。
上記のように構成した医療器具は、ガイドワイヤがダイレーター本体の先端に対して進退可能な状態においてダイレーター本体の内腔に予め挿通されている。また、ガイドワイヤは、抜け防止部によって、ダイレーター本体の先端側へ抜け出ることが防止される。そのため、ガイドワイヤにダイレーター本体を挿入するという煩雑な操作が不要になる。さらに、ガイドワイヤがダイレーター本体の先端に対して進退可能であるから、ガイドワイヤの先端が生体管腔壁に接触して過大な力が作用すると、ガイドワイヤはダイレーター本体の内腔に押し戻される。そのため、生体管腔壁を損傷する恐れを低減できる。よって、ガイドワイヤにダイレーター本体を挿入するという煩雑な操作を不要とし、かつ、生体管腔壁を損傷する恐れを低減可能なダイレーターを提供できる。
上記のように構成したイントロデューサーは、ガイドワイヤにダイレーター本体を挿入するという煩雑な操作を不要とし、かつ、生体管腔壁を損傷する恐れを低減可能なイントロデューサーを提供できる。
実施形態に係るイントロデューサーを示す図である。 実施形態に係るイントロデューサーのシースイントロデューサーとダイレーターとを組み合わせた状態を示す図である。 実施形態に係るシースイントロデューサーを示す断面図である。 ダイレーターを示す断面図であり、ダイレーター本体の内腔に挿通されたガイドワイヤが基端側に移動した状態を示す断面図である。 ダイレーターを示す断面図であり、ダイレーター本体の内腔に挿通されたガイドワイヤが先端側に移動した状態を示す断面図である。 図6(A)、図6(B)は、ダイレーター本体の変形容易部の作用を説明する断面図である。 術者等がダイレーター本体の変形容易部を変形させる様子を模式的に示す斜視図である。 ダイレーター本体の内腔に供給された注入液体が複数の孔部から吐出している様子を示す側面図である。 図9(A)は、ダイレーターハブの内部に配置された弁体(弁機構)を示す断面図、図9(B)は、弁体を示す正面図である。 図10は、ダイレーターハブの内部に配置されたドア体(弁機構)を示す断面図である。 図11(A)、図11(B)、及び図11(C)は、ガイドワイヤの基端部に配置された抜け防止部の他の例を示す図である。 イントロデューサーの使用方法を説明するための図であり、図12(A)は、ダイレーター本体の内腔に生理食塩水(注入液体)を供給している様子を示す図、図12(B)は、シースチューブにダイレーター本体を挿入した状態を示す図。図12(C)は、導入針組立体を生体管腔(血管)に穿刺した様子を示す図、図12(D)は、導入針組立体の内管を外管から抜去し、外管のみを血管に留置した様子を示す図である。 イントロデューサーの使用方法を説明するための図であり、図13(A)は、シースチューブにダイレーター本体を挿入した状態で、ダイレーター本体内のガイドワイヤの先端を導入針組立体の外管に挿入する様子を示す図、図13(B)は、ダイレーター本体内のガイドワイヤを血管内に挿入する様子を示す図である。 イントロデューサーの使用方法を説明するための図であり、図14(A)は、導入針組立体の外管を血管から抜去し、分割してガイドワイヤから離脱させた様子を示す図、図14(B)は、シースチューブにダイレーター本体を挿入した状態で、ガイドワイヤに沿ってシースチューブを血管内に挿入する様子を示す図である。 イントロデューサーの使用方法を説明するための図であり、図15(A)は、シースチューブからダイレーター本体を抜去する様子を示す図、図15(B)は、シースチューブを血管内に留置した様子を示す図である。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1~図11は、実施形態に係るイントロデューサー10の各部の構成の説明に供する図である。図12~図15は、イントロデューサー10の使用例を模式的に示す説明図である。
図1及び図2に示すように、イントロデューサー10は、シースイントロデューサー100と、ダイレーター200(医療器具に相当する)と、を備える。
(シースイントロデューサー100)
シースイントロデューサー100は、図1、図2、及び図3に示すように、軸方向に延在する内腔111(中空部に相当する)が形成されたシースチューブ110と、シースチューブ110の基端部115に配置されたシースハブ160と、を備える。
シースイントロデューサー100は、シースチューブ110の内腔111を介して各種の医療デバイス(例えば、バルーンカテーテル等のカテーテルデバイス)を血管B内へ導入するために使用することができる。
本明細書の説明において、シースチューブ110が延在する方向を「軸方向」と称する。図3~図6、図9,及び図10は軸方向に沿うシースイントロデューサー100の部分断面図(縦断面図)を示している。
本明細書の説明において、軸方向の血管B内に挿入される側を「先端側」(図1、図2中の矢印X1で示す側)とし、先端の反対に位置する側を「基端側」(図中の矢印X2で示す側)とする。「先端」とは部材の最も先端の位置であり、「基端」とは部材の最も基端の位置を意味する。「先端部」及び「基端部」は、先端又は基端から軸方向の一定の範囲を含む領域を意味する。本明細書では、シースチューブ110の先端及び基端の各々を単に「先端」及び「基端」とも記載する。
シースチューブ110は、可撓性を備える中空の管状部材で構成されている。図3に示すように、シースチューブ110の先端には、シースチューブ110の内腔111に挿入されるダイレーター本体210の先端部や医療デバイスを突出させることを可能にする先端開口部113が設けられている。
シースチューブ110の内腔111は、シースチューブ110の基端側から先端側にかけて略直線状に延びている。シースチューブ110の先端は、先端に向けて徐々に外径が小さくなるように構成されている。言い換えると、シースチューブ110の先端の肉厚は、先端に向けて徐々に薄くなるように構成されている。
シースチューブ110は、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、又はこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどの高分子材料又はこれらの混合物等で構成することができる。
シースチューブ110の外表面110aには親水性コート層を設けることができる。実施形態では、シースチューブ110においてストレインリリーフ部180よりも先端側に位置する部分の外表面110aに親水性コート層を設けている。
親水性コート層を形成する材料としては、例えば、グリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド共重合体、セルロース系高分子物質、ヒアルロン酸、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質、アクリルアミド系高分子物質等を用いることができる。ただし、親水性コート層を形成する材料について特に制限はない。
図3に示すように、シースハブ160は、シースチューブ110の内腔111と連通する内部空間161を有する。
シースハブ160の内部空間161には弁体165を配置している。弁体165は、シースチューブ110の内腔111に流れ込んだ血液がシースハブ160の基端側からシースハブ160の外部へ漏洩することを防止する。
弁体165は、例えば、ダイレーター本体210を挿通可能にするスリット165aが形成された弾性部材により構成することができる。弁体165は、例えば、略楕円形の円盤形状を有するように構成することができる。弁体165は、所定のキャップ部材170によりシースハブ160に対して固定している。なお、弁体165の具体的な形状、材質、スリット165aの構造等について特に制限はない。
弁体165の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、弾性部材であるシリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。
キャップ部材170は、シースハブ160の外周面の一部を囲むようにしてシースハブ160の基端部に嵌合させることができる。
シースハブ160には、シースハブ160の内部空間161と連通するサイドポート163を設けることができる。サイドポート163には、チューブ195(図1、図2を参照)の一端部を接続することができる。チューブ195の他端部には、例えば、三方活栓190を接続することができる。
シースハブ160の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
ストレインリリーフ部180は、シースチューブ110にキンクや折れ等が発生するのを抑制する。ストレインリリーフ部180は、図3に示すように、シースチューブ110及びシースハブ160に対して外嵌させることができる。ストレインリリーフ部180は、シースチューブ110の基端側の一定の範囲とシースハブ160の先端側の一定の範囲を囲むように配置することができる。
(ダイレーター200)
ダイレーター200は、図1、図2に示すように、シースチューブ110の内腔111に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体210の基端部に配置されたダイレーターハブ220と、を有する。
実施形態のダイレーター200は、図4、図5に示すように、ダイレーター本体210の軸方向に沿って移動可能な状態で、ダイレーター本体210の内腔213に挿通されたガイドワイヤ230を有する。ダイレーター200は、ガイドワイヤ230の基端部に配置され、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の先端側へ抜け出ることを防止する抜け防止部240と、を有する。
ダイレーター200は、シースチューブ110を血管B内に挿入するときに、シースチューブ110の折れを防いだり、穿刺部位p1、p2(図14(B)、図15(B)を参照)を拡径したりするために用いることができる。
ダイレーター本体210は、シースチューブ110の内腔111に挿通される。図2に示すように、シースイントロデューサー100及びダイレーター200が接続されると、ダイレーター本体210の先端部がシースチューブ110の先端開口部113から所定の長さだけ突出した状態となる。
ダイレーター本体210は、図4、図5に示すように、先端に、先端側へ向けて先細るテーパ部212を有する。ダイレーター本体210のテーパ部212よりも基端側に位置する部分は略一定の外径で軸方向に延びている。ダイレーター本体210のテーパ部212が形成される軸方向の長さは特に限定されないが、例えば10~25mmである。シースイントロデューサー100及びダイレーター200が接続された状態において、ダイレーター本体210の先端部は、シースイントロデューサー100のシースチューブ110の先端部とほぼ段差がないように連なっている。
ダイレーター本体210の肉厚は、基端から先端までほぼ同じ寸法である。このため、テーパ部212は、内径寸法が先端側に向けて小さくなる。つまり、ダイレーター本体210の内腔213は、先端側へ向けて先細る形状を有する。
ダイレーター本体210は、図4、図5、及び図8に示すように、先端部に、複数の孔部214が形成されている。
孔部214は、ダイレーター本体210の内腔213とダイレーター本体210の外部とを連通する。ダイレーター200の使用時において、内腔213内の液体は孔部214を通って外部に流出でき、血液等は孔部214を通って内腔213内に流入できる。ダイレーター本体210の内腔213に後述するフラッシュ液を供給すると、図8に示すように、フラッシュ液は、複数の孔部214から流出する。
ダイレーター本体210の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、又はこれら二種以上の混合物など)、ポリオレフィンエラストマー、ポリオレフィンの架橋体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体など)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエーテルイミドのような高分子材料又はこれらの混合物等を用いることができる。
ダイレーターハブ220は、図4、図5に示すように、ダイレーター本体210の基端部211に接続される。ダイレーターハブ220とダイレーター本体210とは、接着又は融着などの手段によって接合される。
ダイレーターハブ220は、ダイレーターハブ本体221と、ダイレーターハブ本体221の先端側に設けられたフランジ部222と、を有している。フランジ部222は、シースハブ160の基端部よりも大径に形成されている。図2に示すように、ダイレーターハブ220は、フランジ部222の下端に形成された爪部223によって、シースハブ160の基端部に着脱自在に係止できる。
ダイレーターハブ220は、図4、図5、図9(A)、及び図9(B)に示すように、ダイレーター本体210の内腔213に注入液体を供給するための液体供給具が接続可能に構成されている。ダイレーターハブ220の内部には、ダイレーターハブ220の基端側から先端側への液体の流通を許容し、ダイレーターハブ220の先端側から基端側への液体の流通を抑制する弁機構250が配置されている。
注入液体は、例えば、生理食塩水などのフラッシュ液を使用することができる。液体供給具は、注入液体が入ったシリンジ260を使用することができる(後述の図12(A)を参照)。ダイレーターハブ220は、基端部に、シリンジ260の先筒部を挿入可能なポート部224を有する。
弁機構250は、シースイントロデューサー100の弁体165と同様に構成される弁体251を使用できる。弁体251は、ダイレーター本体210の内腔213に流れ込んだ液体(血液など)がダイレーターハブ220の基端側からダイレーターハブ220の外部へ漏洩することを防止する(図9(A)に実線によって示される流れを参照)。また、弁体251は、シリンジ260によってダイレーター本体210の内腔213に注入液体を供給するときには開き、液体(注入液体など)の流通を許容する(図9(A)に破線によって示される流れを参照)。
弁体251は、例えば、スリット251aが形成された弾性部材により構成することができる。弁体251は、例えば、略楕円形の円盤形状を有するように構成することができる。弁体251は、ポート部224を形成するキャップ部材270によりダイレーターハブ220に対して固定している。なお、弁体251の具体的な形状、材質、スリット251aの構造等について特に制限はない。
弁体251の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、弾性部材であるシリコーンゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等が挙げられる。
弁機構250は、上記の弁体251に限られるものではなく、適宜変更可能である。例えば、図10に示すように、弁機構250は、ダイレーターハブ220の内部に配置されたドア体252から構成することができる。ドア体252は、軸部252aの周りに回動自在である。ドア体252は、ダイレーター本体210の内腔213に流れ込んだ液体(血液など)がダイレーターハブ220の基端側からダイレーターハブ220の外部へ漏洩することを防止する(図10に実線によって示される流れを参照)。このとき、ドア体252は、実線によって示される位置に回動する。また、ドア体252は、シリンジ260によってダイレーター本体210の内腔213に注入液体を供給するときには開き、液体(注入液体など)の流通を許容する(図10に破線によって示される流れを参照)。このとき、ドア体252は破線によって示される位置に回動する。
ダイレーターハブ220の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等を用いることができる。
ガイドワイヤ230は、図4、図5に示すように、ダイレーター本体210の軸方向に沿って移動可能に、ダイレーター本体210の内腔213に収容されている。ガイドワイヤ230は、ダイレーター本体210の内腔213の軸方向の長さよりも長い。このため、図4に示すように、ガイドワイヤ230は、最も基端側に移動した状態において、ダイレーター本体210の先端開口部215から所定の長さだけ突出した状態となる。ガイドワイヤ230の長さは、特に限定さないが、ダイレーター本体210の内腔213の軸方向長さよりも、例えば、20~30mm程度長くできる。先端開口部215の内径は、ガイドワイヤ230の摺動を阻害しない寸法に設定される。
ガイドワイヤ230は、例えば、Ni-Ti系合金等の超弾性合金(擬弾性を示す合金)で構成されたワイヤである。ガイドワイヤ230の外径は、特に限定されないが、例えば、0.5~2mm程度とされる。
抜け防止部240は、図4、図5に示すように、ガイドワイヤ230のいずれの部位よりも大きな外径で形成された凸部241で構成することができる。ダイレーター本体210の先端部は、凸部241よりも小さな内径を有する。
上記のように、ダイレーター本体210は先端側にテーパ部212を有し、ダイレーター本体210の内腔213は、先端側へ向けて先細る形状を有する。図5に示すように、ガイドワイヤ230は、最も先端側に移動した状態において、凸部241がテーパ部212の内面に接触する。このため、ガイドワイヤ230は、図5に示される状態よりも先端側に移動できない。そのため、ガイドワイヤ230は、ダイレーター本体210から分離されることが防止される。
実施形態の凸部241は、球形状を有し、ダイレーター本体210の先端開口部215の開口径よりも大きな外径寸法を有する。凸部241の形状は球形状に限定されるものではなく、ガイドワイヤ230の抜けを防止できる限りにおいて適宜改変できる。
凸部241の構成材料は、特に限定されず、金属材料又は樹脂材料を用いることができる。凸部241が金属材料から構成される場合、凸部241は、ガイドワイヤ230に溶接等によって接合できる。また、凸部241がガイドワイヤ230と同じ材料から構成される場合、凸部241は、ガイドワイヤ230と一体的に形成できる。凸部241が金属材料から構成される場合、凸部241は、ガイドワイヤ230に接着等によって固定できる。
ダイレーター本体210は、図6(A)、図6(B)に示すように、当該ダイレーター本体210の先端部よりも基端側に位置し、当該ダイレーター本体210の他の部分よりも柔軟に構成された変形容易部216を有する。図6(B)に白抜き矢印にて示すように、術者等が変形容易部216を指などで押さえることによって、変形容易部216を押し潰すよう変形させることができる。
変形容易部216は、ダイレーター本体210がキンクしない程度に柔軟な構造とすることができる。変形容易部216は、テーパ部212よりも基端側に配置することができる。変形容易部216は、ダイレーター本体210の軸方向の領域のうち、シースイントロデューサー100とダイレーター200とを接続した状態において、シースチューブ110の先端開口部113から突出した領域に形成することができる。
図6(B)、図7に示すように、術者等が変形容易部216を指などで押さえることによって、ガイドワイヤ230の凸部241を固定できる。このため、ガイドワイヤ230が基端側へ移動することが防止される。そのため、ガイドワイヤ230を血管内に挿入するときに、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の内腔213に収容されてしまうことを防止できる。
ダイレーター本体210の内面210aには、親水性コート層が設けることができる。親水性コート層によって、ガイドワイヤ230は、ダイレーター本体210の内面210aとの間の滑り性が向上する。
ガイドワイヤ230は、ダイレーター本体210内に可動域を有し、かつ上記のようにダイレーター本体210の内面210aとの間の滑り性が向上する。このため、「ガイドワイヤ230が血管壁を損傷する力」は、「ダイレーター本体210とガイドワイヤ230との間の摩擦力」よりも大きくできる。そのため、ガイドワイヤ230の先端によって血管壁を損傷することなく、ダイレーター本体210を血管内に挿入することが可能となる。
親水性コート層を形成する材料としては、例えば、グリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド共重合体、セルロース系高分子物質、ヒアルロン酸、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質、アクリルアミド系高分子物質等を用いることができる。ただし、親水性コート層を形成する材料について特に制限はない。
上記のように、ダイレーターハブ220は、シリンジ260を挿入可能なポート部224と、弁体251とを有する。ダイレーター200の使用前に、ダイレーター本体210の内腔213にシリンジ260からフラッシュ液を流すことによって、親水性コート層による滑り性の向上を発現できる。ダイレーター本体210を血管に挿入した後は、血液が孔部214からダイレーター本体210の内腔213に流入する。そのため、親水性コート層による滑り性を維持することも期待できる。
抜け防止部240は、シリンジ260(液体供給具)によって供給されたフラッシュ液(注入液体)が当該抜け防止部240よりも先端側へ移動することを可能にする流通部242を有する。
フラッシュ液を注入したとき、抜け防止部240の凸部241は、フラッシュ液の勢いによってテーパ部212の内面に接触することがある。このような状態においても、抜け防止部240の流通部242は、フラッシュ液の流れを確保できる。
実施形態の凸部241は、例えば、網状部材によって構成されている。この場合には、流通部242は、網状部材における複数の通孔から構成される。
抜け防止部240の凸部241は、上記の網状部材によって構成する場合に限られるものではなく、適宜変更可能である。例えば、図11(A)に示すように、抜け防止部240の凸部241は、中空球体243に複数の貫通孔243aを形成することによって構成できる。この場合には、流通部242は、複数の貫通孔243aから構成される。また、図11(B)に示すように、抜け防止部240の凸部241は、線材244を三角形の集合体であるトラス構造に接合することによって構成できる。この場合には、流通部242は、線材244同士の間の空間244aから構成される。また、図11(C)に示すように、抜け防止部240の凸部241は、複数のリング体245同士を接合することによって構成できる。この場合には、流通部242は、リング体245同士の間の空間245aから構成される。
(使用例)
次に、図12~図15を参照して、シースイントロデューサー100の使用例とともに作用効果を説明する。
以下では、患者の肢体(例えば、前腕部)の皮下組織tに形成した穿刺部位p1と、血管壁Bwに形成した穿刺部位p2を介してシースチューブ110を血管B内に挿入する操作を説明する(図15(B)を参照)。
まず、図12(A)に示すように、ダイレーターハブ220にシリンジ260を接続し、ダイレーター本体210の内腔213に生理食塩水などのフラッシュ液(注入液体)を供給する。ダイレーター200の使用前に、ダイレーター本体210の内腔213にフラッシュ液を流すことによって、親水性コート層による滑り性の向上を発現する。
次に、図12(B)に示すように、術者等は、シースチューブ110の内腔111にダイレーター本体210を挿入し、シースイントロデューサー100にダイレーター200を組み付けた状態にする。ダイレーター本体210の先端部は、シースチューブ110の先端開口部113から所定の長さだけ突出する。さらに、ガイドワイヤ230は、ダイレーター本体210の先端開口部215から所定の長さだけ突出する。
図12(C)に示すように、生体表面から血管Bに導入針組立体300を穿刺する。使用する導入針組立体300は、先端が鋭利な中空針で構成されている。導入針組立体300は、内管301と外管302とを有する二重管構造をなしている。内管301と外管302とは、それらの長手方向に沿ってスライド可能になっている。内管301は、外管302から抜去できる。外管302は、複数に分割可能であり、分割することによってガイドワイヤ230から離脱させることができる。
図12(D)に示すように、導入針組立体300の内管301を外管302から抜去し、外管302のみを血管Bに留置する。
図13(A)に示すように、シースチューブ110にダイレーター本体210を挿入した状態で、ダイレーター本体210内のガイドワイヤ230の先端を導入針組立体300の外管302に挿入する。
図13(B)に示すように、ダイレーター本体210内のガイドワイヤ230を導入針組立体300の外管302を介して血管B内に挿入する。術者等が変形容易部216を指などで押さえることによって、ガイドワイヤ230の凸部241を固定できる。このため、ガイドワイヤ230が基端側へ移動することが防止される。そのため、ガイドワイヤ230を血管B内に挿入するときに、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の内腔213に収容されてしまうことを防止できる。
図14(A)に示すように、術者等は、血管B内へのガイドワイヤ230の挿入が終わると、導入針組立体300の外管302を血管Bから抜去する。外管302は、分割され、ガイドワイヤ230から離脱される。これにより、ガイドワイヤ230のみが生体内に留置される。
図14(B)に示すように、術者等は、シースチューブ110にダイレーター本体210を挿入した状態で、ガイドワイヤ230に沿ってシースチューブ110を穿刺部位p1、p2を介して血管B内に挿入する。
図15(A)に示すように、術者等は、血管B内にシースチューブ110を挿入した後、シースチューブ110からダイレーター本体210を抜去する。
図15(B)に示すように、術者等は、シースチューブ110を血管B内に留置する。
図示省略するが、次に、術者は、シースイントロデューサー100の内腔111を介して、各種のカテーテルなどの医療デバイスを血管B内へ導入する。術者等は、医療デバイスを使用した各種の処置や治療を終えた後、医療デバイスをシースチューブ110の内腔111から抜去する。その後、術者等は、シースイントロデューサー100を血管Bの外部へ抜去する。
(作用効果)
以上のように、実施形態に係るダイレーター200(医療器具)は、シースチューブ110の内腔111(中空部)に挿入可能なダイレーター本体210と、ダイレーター本体210の基端部に配置されたダイレーターハブ220と、ダイレーター本体210の軸方向に沿って移動可能な状態で、ダイレーター本体210の内腔213に挿通されたガイドワイヤ230と、ガイドワイヤ230の基端部に配置され、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の先端側へ抜け出ることを防止する抜け防止部240と、を有する。
上記のように構成したダイレーター200は、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の先端に対して進退可能な状態においてダイレーター本体210の内腔213に予め挿通されている。また、ガイドワイヤ230は、抜け防止部240によって、ダイレーター本体210の先端側へ抜け出ることが防止される。そのため、ガイドワイヤ230にダイレーター本体210を挿入するという煩雑な操作が不要になる。さらに、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の先端に対して進退可能であるから、ガイドワイヤ230の先端が血管壁Bwなどの生体管腔壁に接触して過大な力が作用すると、ガイドワイヤ230はダイレーター本体210の内腔213に押し戻される。そのため、血管壁Bwを損傷する恐れを低減できる。よって、ガイドワイヤ230にダイレーター本体210を挿入するという煩雑な操作を不要とし、かつ、血管壁Bwを損傷する恐れを低減可能なダイレーター200を提供できる。
上記のダイレーター200によれば、ガイドワイヤ230とダイレーター200とを一体化させ、手技の簡略化を図ることができる。ガイドワイヤ230をダイレーター200に通す必要がなくなる。ガイドワイヤ230の血管迷入や血管穿孔、及び意図しないガイドワイヤ230の抜けを防止できる。さらに、ダイレーター本体210を挿入するときにガイドワイヤ230を把持することが不要である。このため、ダイレーター本体210の挿入が容易になり、ダイレーター本体210キンクの発生も防止できる。
また、抜け防止部240は、ガイドワイヤ230のいずれの部位よりも大きな外径で形成された凸部241で構成されている。ダイレーター本体210の先端部は、凸部241よりも小さな内径を有する。このように構成することによって、ガイドワイヤ230は、ダイレーター本体210から分離されることが防止される。
また、ダイレーター本体210は、当該ダイレーター本体210の先端部よりも基端側に位置し、当該ダイレーター本体210の他の部分よりも柔軟に構成された変形容易部216を有する。このように構成することによって、変形容易部216を変形させて、ガイドワイヤ230の凸部241を固定できる。このため、ガイドワイヤ230が基端側へ移動することが防止される。そのため、ガイドワイヤ230を血管B内に挿入するときに、ガイドワイヤ230がダイレーター本体210の内腔213に収容されてしまうことを防止できる。
また、ダイレーター本体210の内面210aには、親水性コート層が設けられている。このように構成することによって、ガイドワイヤ230は、親水性コート層によって、ダイレーター本体210の内面210aとの間の滑り性が向上する。「ガイドワイヤ230が血管壁Bwを損傷する力」は、「ダイレーター本体210とガイドワイヤ230との間の摩擦力」よりも大きくできる。そのため、ガイドワイヤ230の先端によって血管壁Bwを損傷することなく、ダイレーター本体210を血管B内に挿入することが可能となる。
また、ダイレーターハブ220は、ダイレーター本体210の内腔213にフラッシュ液(注入液体)を供給するためのシリンジ260(液体供給具)が接続可能に構成されている。ダイレーターハブ220の内部には、ダイレーターハブ220の基端側から先端側への液体の流通を許容し、ダイレーターハブ220の先端側から基端側への液体の流通を抑制する弁体251(弁機構250)が配置されている。このように構成することによって、ダイレーター200を使用する前に、ダイレーター本体210の内腔213を注入液体によって処理することができる。弁体251は、ダイレーター本体210の内腔213に流れ込んだ液体(血液など)がダイレーターハブ220の基端側からダイレーターハブ220の外部へ漏洩することを防止できる。また、弁体251は、シリンジ260によってダイレーター本体210の内腔213に注入液体を供給するときには開き、液体(注入液体など)の流通を許容できる。
また、ダイレーター本体210の先端部には、複数の孔部214が形成されている。このように構成することによって、孔部214は、ダイレーター本体210の内腔213とダイレーター本体210の外部とを連通する。ダイレーター200の使用時において、内腔213内の液体は孔部214を通って外部に流出でき、血液等は孔部214を通って内腔213内に流入できる。ダイレーター本体210の内腔213にフラッシュ液を供給する場合、フラッシュ液は、複数の孔部214から流出する。
また、抜け防止部240は、シリンジ260によって供給されたフラッシュ液が当該抜け防止部240よりも先端側へ移動することを可能にする流通部242を有する。このように構成することによって、フラッシュ液を注入したとき、抜け防止部240の凸部241は、フラッシュ液の勢いによってテーパ部212の内面に接触することがある。このような状態においても、抜け防止部240の流通部242は、フラッシュ液の流れを確保できる。
また、イントロデューサー10は、上記のダイレーター200と、シースイントロデューサー100と、を有する。シースイントロデューサー100は、ダイレーター本体210が挿入可能な内腔111(中空部)を備えるシースチューブ110、及びシースチューブ110の基端部115に配置されたシースハブ160を備える。このように構成することによって、ガイドワイヤ230にダイレーター本体210を挿入するという煩雑な操作を不要とし、かつ、血管壁Bwを損傷する恐れを低減可能なイントロデューサー10を提供できる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るダイレーター200(医療器具)及びイントロデューサー10を説明したが、本発明は説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
明細書内において説明した各部の構造や部材の配置等は適宜変更することができ、また図示により説明した付加的な部材の使用の省略や、その他の付加的な部材の使用等も適宜に行いうる。
10 イントロデューサー
100 シースイントロデューサー
110 シースチューブ
111 シースチューブの内腔(中空部)
160 シースハブ
165 弁体
200 ダイレーター(医療器具)
210 ダイレーター本体
210a 内面
212 テーパ部
213 ダイレーター本体の内腔
214 孔部
216 変形容易部
220 ダイレーターハブ
224 ポート部
230 ガイドワイヤ
240 抜け防止部
241 凸部
242 流通部
250 弁機構
251 弁体(弁機構)
252 ドア体(弁機構)
260 シリンジ(液体供給具)
300 導入針組立体
B 血管
Bw 血管壁

Claims (8)

  1. シースチューブの中空部に挿入可能なダイレーター本体と、
    前記ダイレーター本体の基端部に配置されたダイレーターハブと、
    前記ダイレーター本体の軸方向に沿って移動可能な状態で、前記ダイレーター本体の内腔に挿通されたガイドワイヤと、
    前記ガイドワイヤの基端部に配置され、前記ガイドワイヤが前記ダイレーター本体の先端側へ抜け出ることを防止する抜け防止部と、を有する医療器具。
  2. 前記抜け防止部は、前記ガイドワイヤのいずれの部位よりも大きな外径で形成された凸部で構成されており、
    前記ダイレーター本体の先端部は、前記凸部よりも小さな内径を有する、請求項1に記載の医療器具。
  3. 前記ダイレーター本体は、当該ダイレーター本体の先端部よりも基端側に位置し、当該ダイレーター本体の他の部分よりも柔軟に構成された変形容易部を有する、請求項2に記載の医療器具。
  4. 前記ダイレーター本体の内面には、親水性コート層が設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の医療器具。
  5. 前記ダイレーターハブは、前記ダイレーター本体の前記内腔に注入液体を供給するための液体供給具が接続可能に構成されており、
    前記ダイレーターハブの内部には、前記ダイレーターハブの基端側から先端側への液体の流通を許容し、前記ダイレーターハブの先端側から基端側への液体の流通を抑制する弁機構が配置されている、請求項4に記載の医療器具。
  6. 前記ダイレーター本体の先端部には、複数の孔部が形成されている、請求項4又は請求項5に記載の医療器具。
  7. 前記抜け防止部は、前記液体供給具によって供給された前記注入液体が当該抜け防止部よりも先端側へ移動することを可能にする流通部を有する、請求項5に記載の医療器具。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の医療器具と、
    前記ダイレーター本体が挿入可能な前記中空部を備える前記シースチューブ、及び前記シースチューブの基端部に配置されたシースハブを備えるシースイントロデューサーと、を有するイントロデューサー。
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