JP2022039140A - 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022039140000001
【課題】 画像形成時の印字率に起因する画像の伸びを抑制ないし防止することができる。
【解決手段】 画像形成装置(10)は、複数色の単色画像のそれぞれを、中間転写ベルト(54)上に個別に形成する複数の画像ステーションを備える。画像形成装置(10)では、印字率が低い第1調整パターン(100)を用いた場合の低印字率用の速度調整値と、印字率が高い第2調整パターン(102)を用いた場合の高印字率用の速度調整値とが設定され、画像形成時の印刷画像の印字率に応じて、低印字率用の速度調整値または高印字率用の速度調整値のいずれかが適用され、中間転写ベルト(54)の周速度が、適用された速度調整値に応じて調整される。
【選択図】 図13

Description

この発明は画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関し、特にたとえば、複数の像担持体から中間転写ベルトにトナー像を中間転写する中間転写ユニットと、中間転写ベルトから記録媒体にトナー像を二次転写する二次転写ユニットとを有する、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
特許文献1には、背景技術の画像形成装置の一例が開示される。背景技術の画像形成装置は、転写装置において一次転写ベルトを介して記録媒体にトナー像の転写を行う中間転写方式を採用しており、この画像形成装置では、各色のトナー像がずれないように各像担持体上の各潜像の位置を補正する自動レジスト調整が実施される。
背景技術の画像形成装置で実行される自動レジスト調整では、転写ベルト上のセンサに対応する位置に各色のトナーによるパターン画像が形成され、パターン画像の位置がセンサで検出され、この検出結果に基づいて自動レジスト調整が実施される。
特開2005-031168号公報
中間転写方式の画像形成装置では、画像形成時の印字率が高い場合には、感光体ドラムと転写ベルトとの間に介在するトナー像によってグリップ力が低下し、感光体ドラムと転写ベルトとの間でスリップが発生することがある。感光体ドラムと転写ベルトとの間でスリップが発生すると、転写ベルトの周回移動方向に画像が伸びた状態で転写されてしまう。
背景技術の画像形成装置では、転写ベルト上の画像の位置については調整することができるが、画像形成時の印字率に起因する画像の伸びについては対応できないという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、画像形成時の印字率に起因する画像の伸びを抑制ないし防止することができる、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
第1の発明は、画像形成部、パターン形成手段、画像幅検出手段、変化量検出手段、調整値設定手段および制御手段を備える画像形成装置である。画像形成部は、所定の周回移動方向に所定の周速度で周回移動される転写ベルトと、転写ベルトの周速度とは異なる周速度で回転駆動される感光体ドラムとを含み、感光体ドラム上に顕像化された画像を転写ベルト上に形成する。パターン形成手段は、画像形成部に、パターン画像を含む第1調整パターンと、パターン画像を含み、第1調整パターンとは印字率が異なる第2調整パターンとを転写ベルト上に形成させる。画像幅検出手段は、転写ベルト上に形成されたパターン画像の周回移動方向の画像幅であるパターン画像幅を検出する。変化量検出手段は、パターン画像の設計上の画像幅と、パターン画像幅とを比較して、設計上の画像幅に対する当該パターン画像幅の画像幅変化量を検出する。調整値設定手段は、第1調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第1速度調整値と、第2調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第2速度調整値とを設定する。制御手段は、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率に応じて、第1速度調整値または第2速度調整値のいずれかを適用して、転写ベルトの周速度を調整して画像形成部に画像形成を実行させる。
第2の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、画像形成部は、感光体ドラムをそれぞれ含み、複数色の単色画像のそれぞれを、転写ベルト上に個別に形成する複数の単色画像形成部を含み、パターン画像は、複数の単色画像形成部で形成される複数色のパターン画像を含む。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、第1速度調整値と、第2速度調整値とを線形補間した速度調整モデルを作成するモデル作成手段をさらに備え、制御手段は、速度調整モデルに従って速度調整値を設定し、当該速度調整値に応じて転写ベルトの回転速度を調整する。
第4の発明は、第3の発明に従属する画像形成装置であって、パターン形成手段は、画像形成部に、第1調整パターンおよび第2調整パターンとは印字率が異なる第3調整パターンを転写ベルト上に形成させ、調整値設定手段は、第3調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第3速度調整値を設定し、モデル作成手段は、第1速度調整値と、第2速度調整値と、第3速度調整値とを線形補間した速度調整モデルを作成する。
第5の発明は、所定の周回移動方向に所定の回転速度で周回移動される転写ベルトと、転写ベルトの回転速度とは異なる速度で回転駆動される感光体ドラムとを含み、感光体ドラム上に顕像化された画像を転写ベルト上に形成する画像形成部を備える画像形成装置によって実行される制御プログラムであって、画像形成装置のプロセッサに、画像形成部に、パターン画像を含む第1調整パターンと、パターン画像を含み、第1調整パターンとは印字率が異なる第2調整パターンとを形成させるパターン形成ステップ、転写ベルト上に形成されたパターン画像の周回移動方向の画像幅であるパターン画像幅を検出する画像幅検出ステップ、パターン画像の設計上の画像幅と、パターン画像幅とを比較して、設計上の画像幅に対する当該パターン画像幅の画像幅変化量を検出する変化量検出ステップ、第1調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第1速度調整値と、第2調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第2速度調整値とを設定する調整値設定ステップ、および用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率に応じて、第1速度調整値または第2速度調整値のいずれかを適用して、転写ベルトの周速度を調整して画像形成部に画像形成を実行させる制御ステップを実行させる。
第6の発明は、所定の周回移動方向に所定の回転速度で周回移動される転写ベルトと、転写ベルトの回転速度とは異なる速度で回転駆動される感光体ドラムとを含み、感光体ドラム上に顕像化された画像を転写ベルト上に形成する画像形成部を備える画像形成装置の制御方法であって、(a)画像形成部に、パターン画像を含む第1調整パターンと、パターン画像を含み、第1調整パターンとは印字率が異なる第2調整パターンとを形成させるステップ、(b)転写ベルト上に形成されたパターン画像の周回移動方向の画像幅であるパターン画像幅を検出するステップ、(c)パターン画像の設計上の画像幅と、パターン画像幅とを比較して、設計上の画像幅に対する当該パターン画像幅の画像幅変化量を検出するステップ、(d)第1調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第1速度調整値と、第2調整パターンが転写ベルトに転写されたときの画像幅変化量に応じた第2速度調整値とを設定するステップ、および(e)用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率に応じて、第1速度調整値または第2速度調整値のいずれかを適用して、転写ベルトの周速度を調整して画像形成部に画像形成を実行させるステップを含む、制御方法である。
この発明によれば、画像形成時の印字率に起因する画像の伸びを抑制ないし防止することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の第1実施例である画像形成装置を正面から見た場合の概略構成を示す図解図である。 図2は画像形成部を正面から見た場合の概略構成を示す図解図である。 図3は図1の画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図4は転写ユニットおよび検出センサを下から見た場合の概略構成を示す図解図である。 図5は検出センサおよびその周辺構造の概略を示す図解図である。 図6は画像の位置の検出方法を示す図解図である。 図7は複数色の画像の相互の位置の検出方法を示す図解図である。 図8は低印字率用の調整パターンの形状を示す図解図である。 図9は高印字率用の調整パターンの形状を示す図解図である。 図10は変形例における高印字率用の調整パターンを示す図解図である。 図11は図3に示したRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図12は画像形成装置の調整値設定処理の一例を示すフロー図である。 図13は画像形成装置の画像形成処理の一例を示すフロー図である。 図14は第2実施例におけるレジスト調整モデルを示す図解図である。 図15は変形例におけるレジスト調整モデルを示す図解図である。 図16は第2実施例における速度調整モデルを示す図解図である。 図17は変形例における速度調整モデルを示す図解図である。 図18は第2実施例における調整値設定処理の一例を示すフロー図である。 図19は第2実施例における画像形成処理の一例を示すフロー図である。 図20は第3実施例における連続印刷時の高印字率用の調整パターンを示す図解図である。 図21は第3実施例における連続印刷時の低印字率用の調整パターンを示す図解図である。 図22は第3実施例における調整値設定処理の一例の一部を示すフロー図である。 図23は第3実施例における画像形成処理の一例の一部を示すフロー図である。 図24は第3実施例における画像形成処理の一例の他の一部であって、図21に後続するフロー図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、両面印刷機能を有する電子写真方式の画像形成装置であって、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙(記録媒体)の表面上および裏面上に多色の画像(カラー画像)または単色の画像を形成(印刷)する。
この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置10は、複合機に限定される必要はなく、複写機、プリンタおよびファクシミリのいずれかであっても良い。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30等を備える装置本体12、およびその上方に配置される画像読取部14を含む。
画像読取部14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙する自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)24が設けられる。また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる印刷開始指示等の入力操作を受け付けるタッチパネルおよび操作ボタン等を含む操作部(図示せず)が設けられる。
また、画像読取部14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が内蔵される。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
図1および図2に示すように、画像形成部30は、露光装置32、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38、帯電器40、転写ユニット42および定着ユニット46等を備え、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像(印刷画像)のデータ(すなわち印刷画像データ)としては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類のトナー像(単色画像)を個別に形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーション(単色画像形成部)が構成される。図2に示すように、4つの画像ステーションは、それぞれ独立して設けられ、この第1実施例では、中間転写ベルト(転写ベルト)54の周回移動方向の上流側から順に、イエロー(Y)用の画像ステーション、マゼンタ(M)用の画像ステーション、シアン(C)用の画像ステーションおよびブラック(K)用の画像ステーションが設けられる。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光装置32は、レーザダイオード(LD)およびポリゴンミラー等を備えたレーザスキャニングユニットとして構成され、感光体ドラム36の下方に配置される。露光装置32は、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、感光体クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去する。
転写ユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58、4つの中間転写ローラ60および2次転写ローラ44などを備え、各画像ステーションの感光体ドラム36の上方に配置される。
中間転写ベルト54は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した合成樹脂またはゴム等によって形成される。中間転写ベルト54は、駆動ローラ56および従動ローラ58によって懸架され、その外周面が感光体ドラム36の外周面に当接するように配置される。そして、中間転写ベルト54は、駆動ローラ56の回転駆動に伴い、所定方向(図2では反時計回り)に周回移動する。以下、説明の簡単のため、中間転写ベルト54の周回移動方向の上流側を、単に「上流側」といい、中間転写ベルト54の周回移動方向の下流側を、単に「下流側」という。
ただし、中間転写ベルト54の周速度は、感光体ドラム36の周速度よりも僅かに大きく設定される。具体的には、中間転写ベルト54の周速度は、感光体ドラム36の周速度よりも0.3%程度大きく設定される。これは、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間に周速差を設け、感光体ドラム36からトナーを脱離しやすくすることで、画像の中央部分が転写されなくなる現象、所謂中抜けを防止するためである。
駆動ローラ56は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ58は、中間転写ベルト54の周回移動に伴って回転すると共に、中間転写ベルト54に一定の張力を与えて中間転写ベルト54の弛みを防止する。
中間転写ローラ60は、中間転写ベルト54を挟んで各感光体ドラム36と対向する位置のそれぞれに配置される。画像形成時には、中間転写ローラ60に所定の電圧(1次転写電圧)が印加されることによって、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用によって、各画像ステーションの感光体ドラム36の外周面に形成されたトナー像が中間転写ベルト54の外周面に転写される。
2次転写ローラ44は、駆動ローラ56との間で中間転写ベルト54を押圧するように設けられる。画像形成時には、2次転写ローラ44に所定の電圧(2次転写電圧)が印加されることによって、中間転写ベルト54と2次転写ローラ44との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用によって、中間転写ベルト54と2次転写ローラ44との間の転写ニップ域を用紙が通過する間に、中間転写ベルト54の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。
図1に戻って、定着ユニット46は、ヒートローラ62および加圧ローラ64を備え、2次転写ローラ44の上方に配置される。ヒートローラ62は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ62と加圧ローラ64との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が加熱および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12内には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50からの用紙をレジストローラ68、2次転写ローラ44および定着ユニット46を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、表面側の印刷が終了して定着ユニット46を通過した後の用紙を、2次転写ローラ44の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。この第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に対して補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ66が適宜設けられる。
レジストローラ68は、ペーパーストップローラ(PSローラ)とも呼ばれ、画像形成部30が用紙の画像形成を行うプロセススピードと等しい速度で、用紙を搬送する。たとえば、レジストローラ68は、搬送ローラ66によって搬送された用紙を挟持した状態で待機(一旦停止)し、転写ユニット42と同期させて用紙の搬送を開始する。このとき、レジストローラ68は、中間転写ベルト54の周速度と等しい周速度で回転される。
画像形成装置10において片面印刷を行う際には、用紙は、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から1枚ずつ第1用紙搬送路L1に導かれ、搬送ローラ66によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と中間転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで用紙が2次転写ローラ44(2次転写ニップ部)に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット46(定着ニップ部)を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱定着されて、排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、表面側の印刷が終了して定着ユニット46を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の搬送ローラ66まで到達したとき、この搬送ローラ66を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路L2に導かれる。第2用紙搬送路L2に導かれた用紙は、搬送ローラ66によって第2用紙搬送路L2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、レジストローラ68を経て、2次転写ローラ44および定着ユニット46を用紙が通過することによって、用紙の裏面側に印刷が行われる。
図3は図1に示す画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置10はCPU80を含み、CPU80には、バス82を介して、RAM84、記憶部86、画像読取部26、画像形成部30および検出センサ88などが接続される。また、図示は省略するが、操作部等の各コンポーネントもバス82を介してCPU80に接続される。
CPU80は、画像形成装置10の全体的な制御を司り、上述した画像形成装置10の各コンポーネントの動作を統括的に制御する。
RAM84は、CPU80のワーク領域およびバッファ領域として使用される。記憶部86は、たとえばHDDであり、CPU80が画像形成装置10の各コンポーネントの動作を制御するための制御プログラムおよび後述する調整値データ304fなどを記憶する画像形成装置10の主記憶装置である。ただし、HDDに代えて、またはHDDとともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
検出センサ88は、中間転写ベルト54に近接して配置され、中間転写ベルト54上の画像の位置および画像の周回移動方向(副走査方向)の幅寸法(画像幅)を検出するためのセンサである。図1、図2および図4に示すように、検出センサ88は、4つの画像ステーションのうち、最も下流側の画像ステーション(ブラック用の画像ステーション)と、2次転写ニップ部との間に配置される。
また、図4および図5に示すように、第1実施例の画像形成装置10では、2つの検出センサ88が設けられる。2つの検出センサ88は、中間転写ベルト54の幅方向(主走査方向)において互いに異なる位置に配置される。詳しくは、一方の検出センサ88は、主走査方向における一方端部(画像形成装置10の前面側)に配置され、他方の検出センサ88は、主走査方向における他方端部(画像形成装置10の背面側)に配置される。
図5に示すように、検出センサ88は、筐体880、発光部882および受光部884を含む。発光部882は、発光ダイオードなどの発光素子を含み、中間転写ベルト54の表面に向かって光を照射する。受光部884は、フォトダイオードなどの受光素子を含み、発光部882から照射された光が中間転写ベルト54で反射した反射光を受光して、その受光量に応じた電気信号または受光量を電圧値に変換した電気信号を出力する。ただし、受光部884において反射光を受光可能な検出領域およびその領域に対応する中間転写ベルト54上の領域(中間転写ベルト54上の検出領域)は、略円状または略楕円状に形成される。
また、受光部884の受光量は、中間転写ベルト54上の画像の有無によって変化する。すなわち、中間転写ベルト54上の画像の有無によって、受光部884における受光量に応じた電圧値が変化する。したがって、中間転写ベルト54上の検出領域を画像が通過する場合には、図6に示すように、中間転写ベルト54上の検出領域に画像が入ると電圧値が低下し、中間転写ベルト54上の検出領域から画像が出ると電圧値が上昇する。
ここで、電圧値が所定のしきい値を下回ったとき(a1)に、中間転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の先端が通過したと判定され、その後、電圧値が所定のしきい値を上回ったとき(a2)に、中間転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の後端が通過したと判定される。なお、しきい値は、通常時(中間転写ベルト54上に画像が無い状態)の電圧値の略半分の値に設定される。
そして、画像の先端が通過した時間(a1)と、画像の後端が通過した時間(a2)から、周回移動方向の幅寸法(画像幅)が算出される。また、画像の先端が通過した時間(a1)と、画像の後端が通過した時間(a2)から、中間転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の中央位置が通過した時間、すなわち中間転写ベルト54上の画像の位置(中央位置)が算出される。
なお、図3に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
このような構成の画像形成装置では、複数色の画像ステーションの感光体ドラム36上にそれぞれの色のトナー像(単色画像)を形成してから、各感光体ドラム36上の各色のトナー像を中間転写ベルト54上に順次重ねて転写するため、中間転写ベルト54上の各色のトナー像の転写位置がずれて、色ずれが発生することがある。
このような問題を解決するために、所定のプリント枚数毎や、所定の時間毎(所定の累積時間到達時)に定期的に自動的にレジスト調整が実施され、一定の画像品質を維持している。具体的には、レジスト調整が開始されると、図7に示すように、中間転写ベルト54上の検出センサ88に対応する位置に、各色のパターン画像が所定の間隔で複数の単色画像が形成されたパターン画像が形成され、検出センサ88によって検出されたパターン画像の検出情報(検出出力)から、各単色画像の位置が算出される。つまり、中間転写ベルト上54上に所定の色順で所定間隔に形成された各単色画像の検出位置と、各単色画像が転写されるべき位置(設定位置)とから、各単色画像の相互の位置ずれ量、すなわち各画像ステーションから中間転写ベルト上に転写される各色のトナー像の位置ずれ量が算出(検出)される。
ここでは、基準色(たとえばブラック)のパターン画像の転写位置に対する基準色以外の色(たとえばシアン、マゼンタおよびイエロー)のパターン画像の転写位置のずれ量が算出される。この各色のパターン画像の転写位置のずれ量に応じて、画像ステーション毎にレジスト調整値が設定される。レジスト調整値とは、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミング、すなわち各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの値(初期値)を調整するための値である。このレジスト調整値が時間に換算されて、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングが初期値に対して調整される。つまり、中間転写ベルト54上の各色のトナー像の位置ずれが補正される。このように、レジスト調整が実施されることによって、2次転写ニップ部で用紙に転写されるカラー画像の品質を確保することができる。
ただし、従来の画像形成装置で実行される自動レジスト調整では、中間転写ベルト上の検出センサに対応する位置にのみ画像が形成された印字率が低い条件でレジスト調整が行われる。なお、印字率とは、画像形成装置で印刷可能な最大の用紙に対する中間転写ベルト上の印字可能領域の全体の面積に対する印字部分(画像が形成されている部分)の面積の割合をいう。たとえば、印字可能領域の全体にソリッド画像(ベタ画像)が形成される場合の印字率は100%になる。また、印字可能領域の全体にハーフトーン画像が形成される場合の印字率は、1by1のパターンでは50%になり、1by2のパターンでは33%になり、1by3のパターンでは25%となる。なお、印字率は、印刷される用紙に対して画像が形成される面積の比率であってもよい。これは、中間転写ベルト54の印刷可能領域に対する印字部分の面積は、用紙サイズから簡単に比率計算で求まるからである。
ここで、写真またはポスター等のベタ画像を印刷する場合等、画像形成時の印字率が高い場合には、中間転写ベルト54上に、より多くのトナー像が転写されるため、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間で発生するスリップ量(ズレ量)が変化する可能性がある。これは、画像形成時の印字率によって、中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件が異なるからである。
したがって、従来の画像形成装置で実行される自動レジスト調整のように、印字率が低い条件で行われるレジスト調整で設定されたレジスト調整値は、画像形成時の印字率が高い場合には不適切であり、画像形成時に各色のトナー画像の色ずれが発生する虞がある。
また、上述したように、中間転写ベルトの54周速度が、感光体ドラム36の周速度よりも大きく設定されているので、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間でスリップが発生すると、感光体ドラム36上のトナー像が中間転写ベルト54に引っ張られて、転写ベルトの周回移動方向に画像が伸びた状態で転写されてしまうことがある。
従来の画像形成装置で実行される自動レジスト調整では、転写ベルト54上の画像の位置については調整することができるが、画像形成時の印字率に起因する画像の伸びについては対応できないという問題がある。
そこで、本実施例のレジスト調整では、低印字率用の調整パターンと、高印字率用の調整パターンとの両方を用いて、それぞれの調整パターンに対応するレジスト調整値を設定してレジスト調整を実施するとともに、画像形成時の印字率に起因する画像の伸びを防止するために、印刷画像の印字率に応じた速度調整値を設定して、転写ベルト54の周速度または感光体ドラム36の周速度を調整するようにした。以下、各調整パターン、レジスト調整および速度調整の具体的な実施方法について説明する。
図8は低印字率用の調整パターン100を示す図解図である。図8に示すように、低印字率用の調整パターン(以下、「第1調整パターン」という。)100は、各色のトナー像の転写位置を検出するための検出用画像120を含む。本実施例の第1調整パターン100は、主走査方向における前面側(前面側の検出センサ88に対応する位置)に形成される前面側の検出用画像120Fと、主走査方向における背面側(背面側の検出センサ88に対応する位置)に形成される検出用画像120Rとを含む。検出用画像120Fおよび検出用画像120Rのそれぞれは、複数の単色画像で形成されたパターン画像122を含む。各色のパターン画像122は、各色の画像ステーションによって形成され、画像形成部30で形成される全ての色(本実施例では4色)のパターン画像122を1組として、中間転写ベルト54の周回移動方向(副走査方向)に所定の間隔で並ぶように形成される。図8に示す例では、上流側から順に、イエロー(Y)のパターン画像122Y、マゼンタ(M)のパターン画像122M、ブラック(K)のパターン画像122Kおよびシアン(C)のパターン画像122Cが中間転写ベルト54上に形成される。
また、周知のように、パターン画像122としては線状の画像が用いられ、線状の画像としては、主走査方向に延びる画像と、主走査方向および副走査方向に対して斜めに延びる画像とが併用される。このようにすれば、各画像ステーションにおけるトナー像の主走査方向の位置ずれも測定することができる。また、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rのそれぞれでは、同じ色および同じ形状のパターン画像122が同じタイミングで形成される。
なお、実際には、パターン画像122は、対応する色の画像ステーション(感光体ドラム36)よりも上流側では形成されていないため、最も下流側の画像ステーション(本実施例ではブラック(K)用の画像ステーション)よりも下流側でなければ全ての色のパターン画像122が揃わないが、説明の便宜上、図8に示す例では、対応する色の画像ステーションとの位置関係にかかわらず、全ての色のパターン画像122を表示してある。このことは、図9、図10、図22および図23でも同じである。
このような第1調整パターン100では、検出用画像120Fおよび検出用画像120R以外の画像は形成されないので、第1調整パターン100における印字率は、低くなる。たとえば、第1調整パターン100における印字率は、10%未満、詳しくは4%程度になる。ただし、低印字率の画像とは、印字率が10%未満の画像のことをいい、第1調整パターン100は、低印字率の画像が転写されるときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
図9は高印字率用の調整パターン102を示す図解図である。図9に示すように、高印字率用の調整パターン102(以下、「第2調整パターン102」という。)は、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rと、調整用画像124とを含む。なお、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rについては、第1調整パターン100と同じであるので説明を省略する。
調整用画像124は、中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件(調整パターンの印字率)を調整するための画像であり、少なくとも、検出センサ88の検出領域外、すなわち、主走査方向における、中間転写ベルト54上の検出領域外に形成される。また、調整用画像124は、副走査方向において、各色のパターン画像122に重なるように形成され、さらにまた、各色のパターン画像122のうち少なくとも2つ以上のパターン画像122に跨るように形成される。
また、調整用画像124は、4つの画像ステーションのうち、副走査方向における最も上流側の画像ステーション(この実施例ではイエロー用の画像ステーション)で形成される。
さらに、調整用画像124の先端部(下流側の端部)は、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける先頭(最も下流側)のパターン画像122よりも下流側に位置する。すなわち、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける先頭のパターン画像122が形成されるときには、中間転写ベルト54上に調整用画像124がすでに形成された状態となる。ここで、調整画像124の先端部から、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける先頭のパターン画像122の先端部までの副走査方向の距離CLは、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける隣り合う2つのパターン画像122の間の副走査方向の距離と略同じ距離に設定される。
さらにまた、調整用画像124の後端部(上流側の端部)は、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける最後尾(最も上流側)のパターン画像122の後端部と同じ位置か、それよりも上流側に位置する。すなわち、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける最後尾のパターン画像122は、調整用画像124の後端部と同じ位置かそれよりも下流側に形成される。
以上のように、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rは、副走査方向において、調整用画像124の範囲内に形成される。すなわち、調整用画像124は、副走査方向において、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rに含まれる全てのパターン画像122に跨るように形成される。
また、本実施例では、調整用画像124は、複数の画像によって構成され、詳しくは、第1調整用画像124C、第2調整用画像124Fおよび第3調整用画像124Rを含む。
第1調整用画像124Cは、主走査方向における中央部に形成される。すなわち、第1調整用画像124Cは、中間転写ベルト54の幅方向において、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rの間に形成される。第2調整用画像124Fは、主走査方向における一方の端部(前面側の端部)であって、検出用画像120Fよりも前面側(中間転写ベルト54の幅方向の外側)に形成される。第3調整用画像124Rは、主走査方向における他方の端部(背面側の端部)であって、検出用画像120Rよりも背面側(中間転写ベルト54の幅方向の外側)に形成される。
このように、第2調整パターン102では、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rに加え、調整用画像124が形成されるので、第2調整パターン102における印字率は、少なくとも第1調整パターン100よりも高くなる。たとえば、第2調整パターン102における印字率は、80%以上になる。ただし、高印字率の画像とは、印字率が80%以上の画像のことをいい、第2調整パターン102は、高印字率の画像が転写されるときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
なお、調整用画像124は、ベタ画像であっても良いし、ハーフトーン画像であっても良い。また、図10に示すように、調整用画像124は、縞模様の画像であっても良い。この場合、縞模様を構成する線(筋)は、主走査方向と平行(副走査方向に対して垂直)に形成されても良いし、主走査方向または副走査方向に対して傾斜していても良い。ただし、縞模様を構成する線が傾斜する場合には、それぞれの線は、各色のパターン画像122のうち少なくとも2つ以上のパターン画像122に跨るように形成される。
また、本実施例では、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rに含まれるパターン画像122と、調整用画像124との間には、中間転写ベルト54の幅方向において隙間が設けられているが、検出センサ88の検出領域外であれば、パターン画像122と、調整用画像124とが重なっていても良い。このようにすれば、第2調整パターン102における印字率をさらに高くすることができ(たとえば90%以上)、レジスト調整時の中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、ベタ画像が印刷されるときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができる。
そして、本実施例のレジスト調整では、まず、印字率が低い第1調整パターン100を用いた場合の各色のパターン画像122の転写位置のずれ量(低印字率時のずれ量)が検出され、この低印字率時のずれ量に応じて、低印字率用のレジスト調整値が設定される。
また、これに並行して、第1調整パターン100を用いた場合の中間転写ベルト54上における各色のパターン画像122の周回移動方向の幅寸法(第1パターン画像幅)が検出される。ただし、第1調整パターン100に含まれる全てのパターン画像122の画像幅の平均値が第1パターン画像幅として取り扱われる。
さらに、パターン画像122の設計上の画像幅と、実際に検出された中間転写ベルト54上の第1パターン画像幅とが比較され、パターン画像122の設計上の画像幅に対する第1パターン画像幅の変化量(低印字率時の画像幅変化量)が検出される。そして、低印字率時の画像幅変化量に応じて、低印字率用の速度調整値が設定される。ここでは、第1パターン画像幅が、パターン画像122の設計上の画像幅に近づくように、低印字率用の速度調整値が設定される。
トナー像が中間転写ベルトに引っ張られて画像の伸びが生じている場合には、第1パターン画像幅がパターン画像122の設計上の画像幅よりも大きくなるので、中間転写ベルト54の周速度と感光体ドラム36の周速度との差が小さくなるように(中間転写ベルト54の周速度が遅くなるように)速度調整値が設定される。上述したように、中間転写ベルト54の周速度は、初期設定では感光体ドラム36の周速度よりも0.3%程度大きく設定される。したがって、速度調整値は、中間転写ベルト54の周速度と感光体ドラム36の周速度との差が0.3%よりも小さく(たとえば0.1~0.2%)なるように設定される。ただし、速度調整後においても、中間転写ベルト54の周速度は、感光体ドラム36の周速度よりも大きく設定される。以上のことは、後述する低印字率用の速度調整値も同様である。
次に、印字率が高い第2調整パターン102を用いた場合の各色のパターン画像122の位置のずれ量(高印字率時のずれ量)が検出され、この高印字率時のずれ量に応じて、高印字率用のレジスト調整値が設定される。
また、これに並行して、第2調整パターン102を用いた場合の中間転写ベルト54上における各色のパターン画像122の周回移動方向の幅寸法(第2パターン画像幅)が検出される。ただし、第1パターン画像幅と同様に、第2調整パターン102に含まれる全てのパターン画像122の画像幅の平均値が第2パターン画像幅として取り扱われる。
さらに、パターン画像122の設計上の画像幅と、第2パターン画像幅とが比較され、パターン画像122の設計上の画像幅に対する第2パターン画像幅の変化量(高印字率時の画像幅変化量)が検出され、高印字率時の画像幅変化量に応じて、高印字率用の速度調整値が設定される。ただし、低印字率時に比べて、高印字率時の方が感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間のスリップが発生し易く、画像の伸びが生じ易い傾向にある。したがって、高印字率用の速度調整値は、低印字率用の速度調整値に比べて、中間転写ベルト54の周速度をより遅くするような値に設定される。
そして、画像形成装置10において用紙に画像を形成するジョブ(印刷ジョブ)が実行される際に、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が、所定の印字率よりも高い(低い)かどうか、すなわち、低印字率または高印字率のいずれであるかが判定される。
この判定結果に応じて、レジスト調整値については、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用される。また、速度調整値については、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値のいずれかが適用される。
すなわち、印刷画像の印字率が低印字率であると判定されれば、低印字率用のレジスト調整値が適用され、各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの初期値が、低印字率用のレジスト調整値に応じて調整される。また、低印字率用の速度調整値が適用され、中間転写ベルト54の周速度と感光体ドラム36の周速度との差が小さくなるように、中間転写ベルト54の周速度が調整される。
一方、印刷画像の印字率が高印字率であると判定されれば、高印字率用のレジスト調整値が適用され、各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの初期値が、高印字率用のレジスト調整値に応じて調整される。また、高印字率用の速度調整値が適用され、中間転写ベルト54の周速度と感光体ドラム36の周速度との差が小さくなるように、中間転写ベルト54の周速度が調整される。
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU80がRAM84に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図11は図3に示したRAM84のメモリマップ300の一例を示す図解図である。図7に示すように、RAM84は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。RAM84のプログラム記憶領域302には、上述したように、画像形成装置10の制御プログラムが記憶される。制御プログラムは、パターン形成プログラム302a、画像位置検出プログラム302b、ずれ量検出プログラム302c、画像幅検出プログラム302d、画像幅変化量検出プログラム302e、調整値設定プログラム302f、印字率判定プログラム302g、画像形成プログラム302hおよび画像読取プログラム302iを含む。
パターン形成プログラム302aは、画像形成部30を制御して、調整パターンデータ304aに応じて第1調整パターン100および第2調整パターン102を中間転写ベルト54上に形成するためのプログラムである。
画像位置検出プログラム302bは、検出センサ88の出力に応じて、中間転写ベルト54上に形成された、第1調整パターン100および第2調整パターン102のそれぞれに含まれる各色のパターン画像122の位置(中央位置)を検出するためのプログラムである。
ずれ量検出プログラム302cは、画像位置検出プログラム302bに従って検出される各色のパターン画像122のそれぞれの位置と、各色のパターン画像122が転写されるべき位置(設定位置)とを比較して、各色のパターン画像122の位置のずれ量、すなわち各画像ステーションで転写される各色のトナー像の相互の転写位置のずれ量を検出するためのプログラムである。
画像幅検出プログラム302dは、検出センサ88の出力に応じて、中間転写ベルト54上に形成された、第1調整パターン100および第2調整パターン102のそれぞれに含まれる各色のパターン画像122のパターン画像幅を検出するためのプログラムである。また、画像幅検出プログラム302dは、複数のパターン画像幅の平均値を検出(算出)するためのプログラムでもある。
画像幅変化量検出プログラム302eは、パターン画像122の設計上の画像幅と、第1調整パターン100を用いた場合の第1パターン画像幅とを比較して、パターン画像122の設計上の画像幅に対する第1パターン画像幅の画像幅変化量を検出するためのプログラムである。また、画像幅変化量検出プログラム302eは、パターン画像122の設計上の画像幅と、第2調整パターン102を用いた場合の第2パターン画像幅とを比較して、パターン画像122の設計上の画像幅に対する第2パターン画像幅の画像幅変化量を検出するためのプログラムでもある。
調整値設定プログラム302fは、レジスト調整値設定プログラムおよび速度調整値設定プログラムを含む。レジスト調整値設定プログラムは、ずれ量検出プログラム302cに従って検出される各色のトナー像の転写位置の相互のずれ量に応じて、第1調整パターン100を用いた場合の低印字率用のレジスト調整値と、第2調整パターン102を用いた場合の高印字率用のレジスト調整値とをそれぞれ設定するためのプログラムである。速度調整値設定プログラムは、画像幅変化量検出プログラム302eに従って検出される画像幅変化量に応じて、第1調整パターン100を用いた場合の低印字率用の速度調整値と、第2調整パターン102を用いた場合の高印字率用の速度調整値とをそれぞれ設定するためのプログラムである。
印字率判定プログラム302gは、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が、所定の印字率よりも高い(低い)かどうか、すなわち、低印字率または高印字率のいずれであるかを判定するためのプログラムである。
画像形成プログラム302hは、印刷ジョブが実行される際に、画像形成部30を制御して、印刷画像に応じて多色または単色の印刷画像を用紙に印刷するためのプログラムである。ただし、画像形成プログラム302hは、印字率判定プログラム302gに従って判定された印刷画像の印字率に応じて、低印字率用のレジスト調整値または高印字率用のレジスト調整値のいずれかを適用して露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングを調整するとともに、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値のいずれかを適用して中間転写ベルト54の周速度を調整するためのプログラムでもある。
画像読取プログラム302iは、画像読取部26を制御して、原稿の画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像信号(画像データ)を出力するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、画像形成装置10の各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
RAM84のデータ記憶領域304には、調整パターンデータ304a、画像位置データ304b、ずれ量データ304c、画像幅データ304d、画像幅変化量データ304e、調整値データ304f、印刷画像データ304g、印字率データ304hおよび初期設定データ304iなどが記憶される。
調整パターンデータ304aは、第1調整パターン100の画像についてのデータおよび第2調整パターン102の画像についてのデータである。
画像位置データ304bは、画像位置検出プログラム302bに従って検出される各色のパターン画像122に含まれる複数の単色画像のそれぞれの位置を示すデータである。
ずれ量データ304cは、ずれ量検出プログラム302cに従って検出される各色のトナー像ータ30の転写位置の相互のずれ量を示すデータである。
画像幅データ304dは、画像幅検出プログラム302dに従って検出される第1調整パターン100および第2調整パターン102のそれぞれに含まれる各色のパターン画像122のパターン画像幅を示すデータである。
画像幅変化量データ304eは、画像幅変化量検出プログラム302eに従って検出される、パターン画像122の設計上の画像幅に対する第1パターン画像幅の画像幅変化量およびパターン画像122の設計上の画像幅に対する第2パターン画像幅の画像幅変化量を示すデータである。
調整値データ304fは、レジスト調整値設定プログラムに従って設定される低印字率用のレジスト調整値を示すデータおよび高印字率用のレジスト調整値を示すデータと、速度調整値設定プログラムに従って設定される低印字率用の速度調整値を示すデータおよび高印字率用の速度調整値を示すデータとを含む。ただし、調整値データ304fは、レジスト調整値および速度調整値の少なくとも一方が設定されたときに記憶部86に記憶され、印刷ジョブが実行される際に、記憶部86から読み出されてRAM84のデータ記憶領域304に記憶される。
印刷画像データ304gは、用紙上に画像を形成するための印刷画像についてのデータであり、上述したように、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部のコンピュータから入力される画像データなどである。
印字率データ304hは、印字率判定プログラム302gに従って判定される印刷画像データ304gの印字率を示すデータである。
初期設定データ304iは、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミング、すなわち各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの初期値についてのデータと、中間転写ベルト54の周速度の初期値についてのデータとを含む。ただし、初期設定データ304iは、予め記憶部86に記憶されており、印刷ジョブが実行される際に、記憶部86から読み出されてRAM84のデータ記憶領域304に記憶される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、その他の制御プログラムの実行に必要なレジスタが設けられたり、制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたりする。
図12は画像形成装置のCPUの調整値設定処理の一例を示すフロー図である。この調整値設定処理は、所定のタイミングで定期的に実行され、たとえば所定のプリント枚数毎や、所定の時間毎(所定の累積時間到達時)に実行される。図12に示すように、CPU80は、調整値設定処理を開始すると、ステップS1で、画像形成部30を制御して、中間転写ベルト54に第1調整パターン100を形成し、ステップS3で、検出センサ88の出力に応じて、第1調整パターン100に含まれる各色のパターン画像122の転写位置およびそれらのずれ量(低印字率時のずれ量)を検出し、ステップS5で、低印字率時のずれ量に応じて低印字率用のレジスト調整値を設定する。
続いて、ステップS7で、検出センサ88の出力に応じて、第1調整パターン100に含まれる各色のパターン画像122の画像幅である第1パターン画像幅およびパターン画像122の設計上の画像幅に対する第1パターン画像幅の画像幅変化量、すなわち低印字率時の画像幅変化量を検出し、ステップS9で、低印字率時の画像幅変化量に応じて、低印字率用の速度調整値を設定する。
続いて、ステップS11では、画像形成部30を制御して、中間転写ベルト54に第2調整パターン102を形成し、ステップS13で、第2調整パターン102に含まれる各色のパターン画像122の転写位置およびそれらのずれ量(高印字率時のずれ量)を検出し、ステップS15で、高印字率時のずれ量に応じて高印字率用のレジスト調整値を設定する。
続いて、ステップS17で、検出センサ88の出力に応じて、第2調整パターン102に含まれる各色のパターン画像122の画像幅である第2パターン画像幅およびパターン画像122の設計上の画像幅に対する第2パターン画像幅の画像幅変化量、すなわち高印字率時の画像幅変化量を検出し、ステップS19で、高印字率時の画像幅変化量に応じて、高印字率用の速度調整値を設定する。
続いて、ステップS21で、低印字率用のレジスト調整値、高印字率用のレジスト調整値、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値を記憶して、調整値設定処理を終了する。
図13は画像形成装置のCPUの画像形成処理の一例を示すフロー図である。この画像形成処理は、コピージョブおよびプリントジョブ等の用紙に画像を形成するジョブ(印刷ジョブ)の指示を受け付けたとき等に実行される。また、複数の印刷ジョブの指示を受け付けたときは、画像形成処理は、所定の順番でジョブ毎に実行される。図13に示すように、CPU80は、画像形成処理を開始すると、ステップS31で、画像形成に用いられる印刷画像の印字率を取得し、ステップS33で、印刷画像の印字率が高印字率であるかどうかを判断する。
ステップS33で“YES”であれば、つまり、印刷画像の印字率が高印字率であると判断した場合は、ステップS35で、高印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS37で、高印字率用の速度調整値を適用して、ステップS43に進む。
一方、ステップS33で“NO”であれば、つまり、印刷画像の印字率が低印字率であると判断した場合は、ステップS39で、低印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS41で、低印字率用の速度調整値を適用して、ステップS43に進む。
続いて、ステップS43では、印刷を実行して、ステップS45で、ジョブを終了するかどうかを判断する。ここでは、直前のステップS43で、印刷ジョブの最後の頁が印刷されたかどうかを判断する。
ステップS45で“NO”であれば、つまり、ジョブを終了しないと判断した場合は、ステップS31に戻る。すなわち、複数頁の印刷ジョブである場合には、頁毎に、ステップS31~ステップS43の処理が実行される。一方、ステップS45で“YES”であれば、つまり、ジョブを終了すると判断した場合は、画像形成処理を終了する。
この第1実施例によれば、各色のトナー像の転写位置を検出するための検出用画像120と、中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件(すなわち中間転写ベルト54の駆動条件)を調整するための調整用画像124を含む高印字率用の第2調整パターン102を用いて、高印字率用のレジスト調整値を設定することができるので、画像形成時の印字率が高い場合にも対応することができる。
また、第1実施例によれば、調整用画像124は、検出用画像120に含まれる各色のパターン画像122のうち、少なくとも2つ以上のパターン画像122に跨るように形成されるので、レジスト調整時の中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、高印字率の画像を形成するときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
さらに、第1実施例によれば、調整用画像124は、4つの画像ステーションのうち、副走査方向における最も上流側の画像ステーションで形成されるので、少なくとも最も上流側の画像ステーションよりも下流側の画像ステーションでパターン画像122が形成されるときには、中間転写ベルト54上に調整用画像124がすでに形成された状態となる。このため、レジスト調整時の中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、高印字率の画像を形成するときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
さらにまた、第1実施例によれば、調整用画像124の先端部は、検出用画像120における先頭のパターン画像122よりも下流側に位置するので、その先頭のパターン画像122が形成されるときには、中間転写ベルト54上に調整用画像124がすでに形成された状態となる。このため、レジスト調整時の中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、高印字率の画像を形成するときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
また、第1実施例によれば、低印字率用の第1調整パターン100を用いて低印字率用のレジスト調整値を設定するとともに、高印字率用の第2調整パターン102を用いて、高印字率用のレジスト調整値を設定することができる。このため、画像形成時の印字率に合わせて適切なレジスト調整を行うことができる。
さらに、第1実施例によれば、各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの初期値が記憶部86に記憶されており、画像形成のタイミングの初期値が、低印字率用のレジスト調整値または高印字率用のレジスト調整値に応じて調整されるので、画像形成のタイミングを適切に制御して、各色のトナー画像の色ずれを防止することができる。
さらにまた、第1実施例によれば、レジスト調整が実施される際に、印字率が低い方の調整パターンから順に中間転写ベルト54に形成される。このため、先に形成された調整パターンの影響を受けにくくすることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
さらにまた、第1実施例によれば、印刷画像の印字率に応じた速度調整値を設定して、転写ベルトの周速度または感光体ドラムの周速度を調整するので、画像形成時の印字率に起因する画像の伸びを抑制ないし防止することができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、レジスト調整値および速度調整値の設定方法が異なる以外は、第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図14に示すように、第2実施例では、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値から補間によって、印刷画像の印字率に対応したレジスト調整値、すなわち補間レジスト調整値を設定するためのレジスト調整モデルが作成される。具体的には、低印字率用のレジスト調整値と、高印字率用のレジスト調整値とを線形補間したレジスト調整モデルが作成される。図14に示すレジスト調整モデルの例では、低印字率用のレジスト調整値を基準(調整値200)として、印字率が高くなるにつれて、調整値が大きくなる。そして、第1実施例と同様に、調整値が時間に換算されて、画像形成時における感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングが調整される。ただし、調整値が大きくなると、書き込みタイミングが早くなるように調整され、調整値が小さくなると、書き込みタイミングが遅くなるように調整される。これによって、各画像形成ステーションによって形成された印刷画像が、中間転写ベルト54上にずれなく重ねて転写される。
また、図15に示すように、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値に加え、それらとは異なる(それらの間の)印字率(たとえば40%)の調整パターン(第3調整パターン)に応じて設定されたレジスト調整値(中間のレジスト調整値)から、レジスト調整モデルが作成されても良い。これは、トナーの帯電特性等により、単なる線形補間ではズレを完全に解消できない場合に有効である。この場合、第3調整パターンとしては、検出用画像120および調整用画像124を含み、調整用画像124がハーフトーン画像または縞模様の画像である調整パターン等を用いることができる。
また、図16に示すように、第2実施例では、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値から、印刷画像の印字率に応じて速度調整値を設定するための速度調整モデルが作成される。具体的には、低印字率用の速度調整値と、高印字率用の速度調整値とを線形補間した速度調整モデルが作成される。図16に示す速度調整モデルの例では、印字率が高くなるにつれて、調整値が小さくなる。そして、調整値が速度に換算されて、中間転写ベルト54の周速度が調整される。ただし、調整値が小さくなると、中間転写ベルト54の周速度が小さく(遅く)なるように調整される。
さらに、図17に示すように、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値に加え、それらとは異なる(それらの間の)印字率(たとえば40%)の調整パターン(第3調整パターン)に応じて設定された速度調整値(中間の速度調整値)から、速度調整モデルが作成されても良い。
そして、第2実施例では、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、レジスト調整モデルに従って、印刷画像の印字率に応じたレジスト調整値が適用(設定)され、速度調整モデルに従って、印刷画像の印字率に応じた速度調整値が適用される。
また、第2実施例では、上述したような動作を実現するために、画像形成装置10のRAM84に記憶された画像形成装置10用の情報処理プログラムには、レジスト調整モデルおよび速度調整モデルを作成するための調整モデル作成プログラムが含まれる。また、調整モデル作成プログラムに従って作成された各調整モデルについてのデータは、記憶部86に記憶され、印刷ジョブが実行される際に、記憶部86から読み出されてRAM84のデータ記憶領域304に記憶される。
以下、フロー図を用いて、第2実施例における画像形成装置10の調整値設定処理および画像形成処理について説明するが、第1実施例で説明した調整値設定処理および画像形成処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図16は第2実施例における調整値設定処理の一例を示すフロー図である。図16に示すように、CPU80は、調整値設定処理を開始すると、ステップS21で、低印字率用のレジスト調整値、高印字率用のレジスト調整値、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値を記憶して、ステップS51で、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値からレジスト調整モデルを生成して、ステップS53で、レジスト調整モデルを記憶する。
続いて、ステップS55で、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値から速度調整モデルを生成して、ステップS57で、速度調整モデルを記憶して、調整値設定処理を終了する。
図17は第2実施例における画像形成処理の一例を示すフロー図である。図17に示すように、CPU80は、画像形成処理を開始すると、ステップS31で、画像形成に用いられる印刷画像の印字率を取得し、ステップS71で、レジスト調整モデルを読み出して、ステップS73で、レジスト調整モデルに従って、印刷画像の印字率に応じたレジスト調整値を適用する。
続いて、ステップS75で、速度調整モデルを読み出して、ステップS77で、速度調整モデルに従って、印刷画像の印字率に応じた速度調整値を適用して、ステップS43に進み、印刷を実行する。
この第2実施例によれば、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値から、印刷画像の印字率に応じたレジスト調整値を設定するためのレジスト調整モデルが作成され、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、レジスト調整モデルに従って、印刷画像の印字率に応じたレジスト調整値が適用される。このため、低印字率および高印字率の2種類だけでなく、多様な印字率に応じて適切なレジスト調整値を適用することができる。
また、第2実施例によれば、低印字率用の速度調整値および高印字率用の速度調整値から、印刷画像の印字率に応じた速度調整値を設定するための速度調整モデルが作成され、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、速度調整モデルに従って、印刷画像の印字率に応じた速度調整値が適用される。このため、低印字率および高印字率の2種類だけでなく、多様な印字率に応じて適切な速度調整値を適用することができる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、連続印刷時に対応するレジスト調整値が設定される以外は、第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
上述したような構成の画像形成装置10では、複数頁の印刷ジョブである場合や、複数の印刷ジョブが連続して実行される場合(連続印刷時)において、複数の画像が中間転写ベルト54に連続して転写されることがある。この場合、先(下流側)に転写される画像の印字率によっては、後(上流側)に転写される画像が転写されるときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件が変動することがある。
そこで、第3実施例のレジスト調整では、連続印刷時の調整パターンを用いて、連続印刷時の調整パターンに応じたレジスト調整値を設定するようにした。
図20に示すように、連続印刷時の高印字率用の調整パターン(以下、「第4調整パターン」という。)104は、先(下流側)に転写される第1画像104Aと、後(上流側)に転写される第2画像104Bとを含む。ただし、第1画像104Aと第2画像104Bとの間には、所定の間隔PSが設けられる。間隔PSの長さ(第1画像104Aと第2画像104Bとの間の距離)は、画像形成時における紙間距離、すなわち、連続印刷時に中間転写ベルト54に転写される画像間の距離に設定される。このことは、後述する第5調整パターン106も同じである。
第1画像104Aは、中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を調整するための画像であり、たとえばベタ画像、ハーフトーン画像または縞模様の画像等である。この第1画像104Aは、画像形成装置10で印刷可能な最大の用紙に対する中間転写ベルト54上の印字可能領域の全体に形成される。また、第1画像104Aは、4つの画像ステーションのうち、中間転写ベルト54の周回移動方向における最も上流側の画像ステーションで形成される。これらのことは、後述する第1画像106Aも同じである。
また、第2画像104Bは、第1実施例における第2調整パターン102(高印字率用の調整パターン)と同じ画像であるので、詳しい説明は省略する。すなわち、第4調整パターン104は、連続印刷時に、高印字率の画像が続いた場合の後側の画像が転写されるときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
また、図21に示すように、連続印刷時の低印字率用の調整パターン(以下、「第5調整パターン」という。)106は、先(下流側)に転写される第1画像106Aと、後(上流側)に転写される第2画像106Bとを含む。
なお、第2画像106Bは、第1実施例における第1調整パターン100(低印字率用の調整パターン)と同じ画像であるので、詳しい説明は省略する。すなわち、第5調整パターン106は、連続印刷時に、高印字率の画像に連続して低印字率の画像が転写されるときの中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
第3実施例のレジスト調整では、第4調整パターン104を用いた場合の第2画像104Bに含まれる各色のパターン画像122の転写位置のずれ量が検出され、このずれ量に応じて、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値が設定される。また、第5調整パターン106を用いた場合の第2画像106Bに含まれる各色のパターン画像122の位置のずれ量が検出され、このずれ量に応じて、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値が設定される。
そして、画像形成装置10において連続印刷を含む印刷ジョブが実行される際に、高印字率の画像が存在する場合、その画像の次の画像(後側の画像)の印字率が、所定の印字率よりも高い(低い)かどうか、すなわち、低印字率または高印字率のいずれであるかが判定される。後側の画像の印字率が低印字率であると判定されれば、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値が適用され、後側の画像の印字率が高印字率であると判定されれば、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値が適用される。
なお、連続印刷時における低印字率の画像の次の画像については、第1実施例で説明した通常のレジスト調整値が適用される。すなわち、低印字率の画像の次の画像が低印字率または高印字率のいずれであるかに応じて、低印字率用のレジスト調整値または高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用される。このようにするのは、低印字率の画像が中間転写ベルト54上に転写されていても、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間のグリップ力はほとんど変化せず、中間転写ベルト54の接触条件に与える影響が少ないと考えられるからである。したがって、先に転写される画像が低印字率の画像である場合のパターン画像は用意されていない。
また、第3実施例では、上述したような動作を実現するために、画像形成装置10のRAM84のプログラム記憶領域302に記憶される調整パターンデータ304aには、第4調整パターン104の画像データおよび第5調整パターン106の画像データが含まれる。
以下、フロー図を用いて、第3実施例における画像形成装置10の調整値設定処理および画像形成処理について説明するが、第1実施例で説明した調整値設定処理および画像形成処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図22は第3実施例における調整値設定処理の一例の一部を示すフロー図である。図22に示すように、CPU80は、調整値設定処理を開始すると、ステップS19で、高印字率用の速度調整値を設定し、ステップS91で、画像形成部30を制御して、中間転写ベルト54に連続印刷時の高印字率用の第4調整パターン104を形成し、ステップS93で、検出センサ88の出力に応じて、第4調整パターン104の第2画像104Bに含まれる各色のパターン画像122の転写位置のずれ量を検出し、ステップS95で、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値を設定する。
続いて、ステップS97では、画像形成部30を制御して、中間転写ベルト54に連続印刷時の低印字率用の第5調整パターン106を形成し、ステップS99で、第5調整パターン106の第2画像106Bに含まれる各色のパターン画像122の転写位置のずれ量を検出し、ステップS101で、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値を設定して、ステップS21で、各レジスト調整値および各速度調整値を記憶して、調整値設定処理を終了する。
図23は第3実施例における画像形成処理の一例の一部を示すフロー図である。図24は第3実施例における画像形成処理の一例の他の一部であって、図23に後続するフロー図である。
図23に示すように、CPU80は、画像形成処理を開始すると、ステップS111で、連続印刷かどうかを判断する。ここでは、複数頁の印刷ジョブである場合に、2頁目以降であるかどうか、または、直前に他の印刷ジョブが実行されているかどうかを判断する。
ステップS111で“NO”であれば、つまり、連続印刷で無いと判断した場合は、ステップS31に進む。一方、ステップS111で“YES”であれば、つまり、連続印刷であると判断した場合は、ステップS113で、先(直前)の印刷画像の印字率を取得して、ステップS115で、先の印刷画像の印字率が高印字率かどうかを判断する。
ステップS115で“NO”であれば、つまり、前の印刷画像の印字率が低印字率であると判断した場合は、ステップS31に進む。一方、ステップS115で“YES”であれば、つまり、前の印刷画像の印字率が高印字率であると判断した場合は、図24に示すように、ステップS117で、印刷画像の印字率を取得し、ステップS119で、印刷画像の印字率が高印字率かどうかを判断する。
ステップS119で“YES”であれば、ステップS121で、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS123で、高印字率用の速度調整値を適用して、ステップS43に進む。一方、ステップS119で“NO”であれば、ステップS125で、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS127で、低印字率用の速度調整値を適用して、ステップS43に進む。
なお、ステップS31以降の処理の内容については、第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
この第3実施例によれば、中間転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための調整パターンを用いて、連続印刷時用の調整値を設定することができるので、連続印刷が行われる場合に対応することができる。
なお、第3実施例に示した態様は、第2実施例にも組み合わせて採用することが可能である。この場合、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値を線形補間した通常の調整モデルと、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値および連続印刷時高印字率用のレジスト調整値を線形補間した連続印刷時用の調整モデルとが作成され、連続印刷でない場合は通常の調整モデルに従って、連続印刷である場合は連続印刷時用の調整モデルに従ってレジスト調整値が設定される。
また、上述の実施例では、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、印刷画像の印字率に応じて低印字率用のレジスト調整値または高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、写真印刷モード、地図印刷モードおよびポスター印刷モード等、印刷画像の印字率が高くなることが予測される印刷モードが選択されている場合には、高印字率用のレジスト調整値が適用され、文書印刷モード等の印刷画像の印字率が低くなることが予測される印刷モードが選択されている場合には、低印字率用のレジスト調整値が適用されるようにしても良い。すなわち、印刷画像の印字率に関わらず、印刷モードに応じて低印字率用のレジスト調整値または高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用されるようにしても良い。
さらに、上述の実施例では、調整用画像124が、第1調整用画像124C、第2調整用画像124Fおよび第3調整用画像124Rを含むようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、調整用画像124は、主走査方向における中央部に形成される第1調整用画像124Cだけを含むようにしても良いし、第2調整用画像124Fおよび第3調整用画像124Rのみを含むようにしても良い。これらの場合であっても、第2調整パターン102の印字率は、少なくとも第1調整パターン100よりも高くなるので、上述の実施例と同様の効果が得られる。
さらにまた、上述の実施例では、第1パターン画像幅および第2パターン画像幅が、パターン画像122の設計上の画像幅に近づくように速度調整値が設定されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、第1パターン画像幅と第2パターン画像幅との差に応じて、第1パターン画像幅と第2パターン画像幅との差が小さくなるように、転写ベルトの周速度を調整するための速度調整値が設定されるようにしても良い。この場合、高印字率時の第2パターン画像幅が、低印字率時の第1パターン画像幅に近づくように、速度調整値が設定される。このようにするのは、低印字率時では、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間にトナーが存在する領域が少なく、グリップ力が低下しにくいため、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間のスリップが生じ難く、画像の伸びが生じ難いという特性から、低印字率時の第1パターン画像幅は、パターン画像122の設計上の画像幅に対しての変化量が少ないからである。
また、上述の実施例で挙げた具体的な数値、構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
14 …画像読取部
30 …画像読取部
36 …感光体ドラム
42 …転写ユニット
54 …中間転写ベルト
88 …検出センサ
120…検出用画像
122…パターン画像
124…調整画像

Claims (6)

  1. 所定の周回移動方向に所定の周速度で周回移動される転写ベルトと、前記転写ベルトの周速度とは異なる周速度で回転駆動される感光体ドラムとを含み、前記感光体ドラム上に顕像化された画像を前記転写ベルト上に形成する画像形成部、
    前記画像形成部に、パターン画像を含む第1調整パターンと、前記パターン画像を含み、前記第1調整パターンとは印字率が異なる第2調整パターンとを前記転写ベルト上に形成させるパターン形成手段、
    前記転写ベルト上に形成された前記パターン画像の周回移動方向の画像幅であるパターン画像幅を検出する画像幅検出手段、
    前記パターン画像の設計上の画像幅と、前記パターン画像幅とを比較して、前記設計上の画像幅に対する当該パターン画像幅の画像幅変化量を検出する変化量検出手段、
    前記第1調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第1速度調整値と、前記第2調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第2速度調整値とを設定する調整値設定手段、および
    用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率に応じて、前記第1速度調整値または前記第2速度調整値のいずれかを適用して、前記転写ベルトの周速度を調整して前記画像形成部に画像形成を実行させる制御手段を備える、画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、感光体ドラムをそれぞれ含み、複数色の単色画像のそれぞれを、前記転写ベルト上に個別に形成する複数の単色画像形成部を含み、
    前記パターン画像は、前記複数の単色画像形成部で形成される複数色のパターン画像を含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1速度調整値と、前記第2速度調整値とを線形補間した速度調整モデルを作成するモデル作成手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記速度調整モデルに従って前記速度調整値を設定し、当該速度調整値に応じて前記転写ベルトの回転速度を調整する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記パターン形成手段は、前記画像形成部に、前記第1調整パターンおよび前記第2調整パターンとは印字率が異なる第3調整パターンを前記転写ベルト上に形成させ、
    前記調整値設定手段は、前記第3調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第3速度調整値を設定し、
    前記モデル作成手段は、前記第1速度調整値と、前記第2速度調整値と、前記第3速度調整値とを線形補間した速度調整モデルを作成する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 所定の周回移動方向に所定の回転速度で周回移動される転写ベルトと、前記転写ベルトの回転速度とは異なる速度で回転駆動される感光体ドラムとを含み、前記感光体ドラム上に顕像化された画像を前記転写ベルト上に形成する画像形成部を備える画像形成装置によって実行される制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のプロセッサに、
    前記画像形成部に、パターン画像を含む第1調整パターンと、前記パターン画像を含み、前記第1調整パターンとは印字率が異なる第2調整パターンとを形成させるパターン形成ステップ、
    前記転写ベルト上に形成された前記パターン画像の周回移動方向の画像幅であるパターン画像幅を検出する画像幅検出ステップ、
    前記パターン画像の設計上の画像幅と、前記パターン画像幅とを比較して、前記設計上の画像幅に対する当該パターン画像幅の画像幅変化量を検出する変化量検出ステップ、
    前記第1調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第1速度調整値と、前記第2調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第2速度調整値とを設定する調整値設定ステップ、および
    用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率に応じて、前記第1速度調整値または前記第2速度調整値のいずれかを適用して、前記転写ベルトの周速度を調整して前記画像形成部に画像形成を実行させる制御ステップを実行させる、制御プログラム。
  6. 所定の周回移動方向に所定の回転速度で周回移動される転写ベルトと、前記転写ベルトの回転速度とは異なる速度で回転駆動される感光体ドラムとを含み、前記感光体ドラム上に顕像化された画像を前記転写ベルト上に形成する画像形成部を備える画像形成装置の制御方法であって、
    (a)前記画像形成部に、パターン画像を含む第1調整パターンと、前記パターン画像を含み、前記第1調整パターンとは印字率が異なる第2調整パターンとを形成させるステップ、
    (b)前記転写ベルト上に形成された前記パターン画像の周回移動方向の画像幅であるパターン画像幅を検出するステップ、
    (c)前記パターン画像の設計上の画像幅と、前記パターン画像幅とを比較して、前記設計上の画像幅に対する当該パターン画像幅の画像幅変化量を検出するステップ、
    (d)前記第1調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第1速度調整値と、前記第2調整パターンが前記転写ベルトに転写されたときの前記画像幅変化量に応じた第2速度調整値とを設定するステップ、および
    (e)用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率に応じて、前記第1速度調整値または前記第2速度調整値のいずれかを適用して、前記転写ベルトの周速度を調整して前記画像形成部に画像形成を実行させるステップを含む、制御方法。
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