JP2021179516A - 画像形成装置 - Google Patents

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武法 大歳
Takenori Otoshi
義孝 長谷川
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Abstract

【課題】 画像形成時の印字率が高い場合に対応するレジスト調整を行うことができる。【解決手段】 画像形成装置(10)は、複数色の単色画像のそれぞれを、一次転写ベルト54上に個別に形成する複数の画像ステーションを備える。複数の画像ステーションによって、一次転写ベルト54上に、各色のトナー像の転写位置を検出するための検出用画像120と、複数の画像ステーションと一次転写ベルト54との接触条件を調整するための調整用画像124を含む第2調整画像102が形成され、検出用画像120に含まれる各色のパターン画像122の位置のずれ量が画像検出センサに検出されて、各色のパターン画像122の位置のずれ量に応じたレジスト調整値が設定される。【選択図】 図9

Description

この発明は画像形成装置に関し、特にたとえば、複数の像担持体から一次転写ベルトにトナー像を一次転写する一次転写ユニットと、一次転写ベルトから記録媒体にトナー像を二次転写する二次転写ユニットとを有する、画像形成装置に関する。
特許文献1には、背景技術の画像形成装置の一例が開示される。背景技術の画像形成装置は、複数の感光体に各々形成した複数色のトナー像を、一旦転写ベルト(一次転写ベルト)上に転写した後、一括して記録媒体に転写する中間転写方式が採用されている。この画像形成装置は、複数の感光体上に形成されたトナー像を順次転写ベルト上に重ね合わせるように転写することでカラー画像を形成する。そのため、転写ベルト上に各色トナー像がずれて転写されないように、複数の感光体に画像を形成するタイミングを調整手段によって調整する(レジスト調整)。
背景技術の画像形成装置で実行されるレジスト調整では、まずパターン形成手段によって転写ベルト上にパターン画像が形成される。パターン画像は各色トナー像が所定間隔で形成されている。次に検出センサ(画像検出センサ)でパターン画像の通過(間隔)情報を読み取り、これをもとに各色トナー像の位置ずれ量を検出し、この結果に基づいて各感光体の画像を形成するタイミングを調整する。
特開2005−031168号公報
背景技術の画像形成装置では、パターン画像は、転写ベルトにおいて検出センサ(画像検出センサ)を通過する領域にのみ形成される。すなわち、転写ベルト上の画像形成可能な領域の一部の領域にパターン画像が形成される。
一方、背景技術のように転写ベルトを備える画像形成装置では、各画像形成部で像担持体上に形成されたトナー像を転写ベルトに転写する際に、像担持体と転写ベルトとの当接圧によってライン画像や文字画像の細い箇所のトナーが部分的に凝縮されて転写されないことがあるため、像担持体の速度に対して転写ベルトの速度が若干(1%未満)遅くなるように設定されるのが一般的である。
そのため、従来技術のようにパターン画像を転写ベルト上の画像検出センサと対応する位置にのみに形成して得た条件(レジスト条件)で、画像形成に必要なトナー量が多い、すなわち印字率が高いトナー像(高印字率の画像)を形成すると、各像担持体と転写ベルトとの間の接触条件が調整時(レジスト調整時)と異なってしまうことになる。つまり、高印字率の画像が形成される際に、パターン画像形成時より転写ベルト上のトナー量が多いため、各像担持体と転写ベルトとの転写ニップ部での速度差によるスリップ量が変化し(大きくなり)、各色トナー像の転写位置ずれ(画像ずれ)が発生する虞がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、画像形成時により多くのトナー量を必要とする高印字率の画像に対し、より適したレジスト調整を行うことができ、画像ズレを防止できる。
第1の発明は、周回移動可能に懸架された転写ベルト、複数の単色画像形成部、パターン画像形成手段、調整用画像形成手段、画像検出手段、ずれ量検出手段および調整値設定手段を備える画像形成装置である。複数の単色画像形成部は、転写ベルトに単色画像をそれぞれ形成する。パターン画像形成手段は、複数の単色画像形成部に、転写ベルト上に所定間隔で複数の単色画像が形成されたパターン画像を形成させる。調整用画像形成手段は、複数の単色画像形成部のうちの少なくとも1つに、パターン画像とは異なる調整用画像を形成させる。画像検出手段は、転写ベルト上に形成されたパターン画像を検出する。ずれ量検出手段は、画像検出手段によって検出されたパターン画像の検出情報から、当該パターン画像に含まれる各単色画像の相互の位置ずれ量を検出する。調整値設定手段は、ずれ量検出手段によって検出された位置ずれ量に基いて、画像形成時における複数の単色画像形成部の画像形成タイミングを規定するレジスト調整値を設定する。調整用画像は、画像検出手段の検出領域外であって、転写ベルトの周回移動方向においてパターン画像が形成される領域と重なるように形成される。
第2の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、転写ベルト上に形成されるパターン画像と調整用画像とは、転写ベルトの周方向において、少なくとも隣り合って配置された単色画像形成部間の長さよりも長い範囲に形成される。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、調整用画像は、転写ベルトの幅方向における中央部および端部の少なくとも一方に形成される。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、調整用画像は、各単色画像形成部のうち、転写ベルトの周回移動方向における最も上流側の単色画像形成部によって形成される。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、複数色のパターン画像のうち、転写ベルトの周回移動方向における最も下流側のパターン画像は、調整用画像の転写ベルトの周回移動方向の下流側の端部よりも上流側に形成される。
第6の発明は、第1ないし第5のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が所定値より高い場合に、調整用画像を用いて得られたレジスト調整値に基づいて複数の単色画像形成部における画像形成タイミングを調整して印刷画像を形成する。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、調整用画像は、複数色のパターン画像から、転写ベルトの周回移動方向における下流側に所定距離離れて形成される連続印刷用の調整用画像を含む。
第8の発明は、第7の発明に従属する画像形成装置であって、連続して用紙上に画像を形成する場合で、かつ直前に印刷された印刷画像の印字率が所定値より高い場合、連続印刷用の調整用画像を用いて得られたレジスト調整値に基づいて複数の単色画像形成部における画像形成タイミングを調整して印刷画像を形成する。
この発明によれば、画像形成時により多くのトナー量を必要とする高印字率の画像に対し、より適したレジスト調整を行うことができ、画像ズレを防止できる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の第1実施例である画像形成装置を正面から見た場合の概略構成を示す図解図である。 図2は画像形成部を正面から見た場合の概略構成を示す図解図である。 図3は図1の画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図4は転写ユニット画像検出センサを下から見た場合の概略構成を示す図解図である。 図5は画像検出センサおよびその周辺構造の概略を示す図解図である。 図6は画像の位置の検出方法を示す図解図である。 図7は複数色の画像の相互の位置の検出方法を示す図解図である。 図8は低印字率用の調整画像の形状を示す図解図である。 図9は高印字率用の調整画像の形状を示す図解図である。 図10は変形例における高印字率用の調整画像を示す図解図である。 図11は図3に示したRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図12は画像形成装置のCPUの調整値設定処理の一例を示すフロー図である。 図13は画像形成装置のCPUの画像形成処理の一例を示すフロー図である。 図14は第2実施例における調整モデルを示す図解図である。 図15は変形例における調整モデルを示す図解図である。 図16は第2実施例における調整値設定処理の一例を示すフロー図である。 図17は第2実施例における画像形成処理の一例を示すフロー図である。 図18は第3実施例における連続印刷時の高印字率用の調整画像を示す図解図である。 図19は第3実施例における連続印刷時の低印字率用の調整画像を示す図解図である。 図20は第3実施例における調整値設定処理の一例の一部を示すフロー図である。 図21は第3実施例における画像形成処理の一例の一部を示すフロー図である。 図22は第3実施例における画像形成処理の一例の他の一部であって、図21に後続するフロー図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、両面印刷機能を有する電子写真方式の画像形成装置であって、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙(記録媒体)の表面上および裏面上に多色の画像(カラー画像)または単色の画像を形成(印刷)する。
この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置10は、複合機に限定される必要はなく、複写機、プリンタおよびファクシミリのいずれかであっても良い。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30等を備える装置本体12、およびその上方に配置される画像読取部14を含む。
画像読取部14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙する自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)24が設けられる。また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる印刷開始指示等の入力操作を受け付けるタッチパネルおよび操作ボタン等を含む操作部(図示せず)が設けられる。
また、画像読取部14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が内蔵される。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
図1および図2に示すように、画像形成部30は、露光装置32、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38、帯電器40、転写ユニット42および定着ユニット46等を備え、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像(印刷画像)のデータ(すなわち印刷画像データ)としては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、感光体クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類のトナー像(単色画像)を個別に形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーション(単色画像形成部)が構成される。図2に示すように、4つの画像ステーションは、それぞれ独立して設けられ、この第1実施例では、一次転写ベルト(転写ベルト)54の周回移動方向の上流側から順に、イエロー(Y)用の画像ステーション、マゼンタ(M)用の画像ステーション、シアン(C)用の画像ステーションおよびブラック(K)用の画像ステーションが設けられる。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光装置32は、レーザダイオード(LD)およびポリゴンミラー等を備えたレーザスキャニングユニットとして構成され、感光体ドラム36の下方に配置される。露光装置32は、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、感光体クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去する。
転写ユニット42は、一次転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58、4つの一次転写ローラ60および2次転写ローラ44などを備え、各画像ステーションの感光体ドラム36の上方に配置される。
一次転写ベルト54は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した合成樹脂またはゴム等によって形成される。一次転写ベルト54は、駆動ローラ56および従動ローラ58によって懸架され、その外周面が感光体ドラム36の外周面に当接するように配置される。そして、一次転写ベルト54は、駆動ローラ56の回転駆動に伴い、所定方向(図2では反時計回り)に周回移動する。以下、説明の簡単のため、一次転写ベルト54の周回移動方向の上流側を、単に「上流側」といい、一次転写ベルト54の周回移動方向の下流側を、単に「下流側」という。
駆動ローラ56は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ58は、一次転写ベルト54の周回移動に伴って回転すると共に、一次転写ベルト54に一定の張力を与えて一次転写ベルト54の弛みを防止する。
一次転写ローラ60は、一次転写ベルト54を挟んで各感光体ドラム36と対向する位置のそれぞれに配置される。画像形成時には、一次転写ローラ60に所定の電圧(1次転写電圧)が印加されることによって、感光体ドラム36と一次転写ベルト54との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用によって、各画像ステーションの感光体ドラム36の外周面に形成されたトナー像が一次転写ベルト54の外周面に転写される。
2次転写ローラ44は、駆動ローラ56との間で一次転写ベルト54を押圧するように設けられる。画像形成時には、2次転写ローラ44に所定の電圧(2次転写電圧)が印加されることによって、一次転写ベルト54と2次転写ローラ44との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用によって、一次転写ベルト54と2次転写ローラ44との間の転写ニップ域を用紙が通過する間に、一次転写ベルト54の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。
図1に戻って、定着ユニット46は、ヒートローラ62および加圧ローラ64を備え、2次転写ローラ44の上方に配置される。ヒートローラ62は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ62と加圧ローラ64との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が加熱および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12内には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50からの用紙をレジストローラ68、2次転写ローラ44および定着ユニット46を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、表面側の印刷が終了して定着ユニット46を通過した後の用紙を、2次転写ローラ44の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。この第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に対して補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ66が適宜設けられる。
レジストローラ68は、ペーパーストップローラ(PSローラ)とも呼ばれ、画像形成部30が用紙の画像形成を行うプロセススピードと等しい速度で、用紙を搬送する。たとえば、レジストローラ68は、搬送ローラ66によって搬送された用紙を挟持した状態で待機(一旦停止)し、転写ユニット42と同期させて用紙の搬送を開始する。このとき、レジストローラ68は、一次転写ベルト54の周速度と等しい周速度で回転される。
画像形成装置10において片面印刷を行う際には、用紙は、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から1枚ずつ第1用紙搬送路L1に導かれ、搬送ローラ66によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と一次転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで用紙が2次転写ローラ44(2次転写ニップ部)に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット46(定着ニップ部)を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱定着されて、排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、表面側の印刷が終了して定着ユニット46を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の搬送ローラ66まで到達したとき、この搬送ローラ66を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路L2に導かれる。第2用紙搬送路L2に導かれた用紙は、搬送ローラ66によって第2用紙搬送路L2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、レジストローラ68を経て、2次転写ローラ44および定着ユニット46を用紙が通過することによって、用紙の裏面側に印刷が行われる。
図3は図1に示す画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置10はCPU80を含み、CPU80には、バス82を介して、RAM84、記憶部86、画像読取部26、画像形成部30および画像検出センサ88などが接続される。また、図示は省略するが、操作部等の各コンポーネントもバス82を介してCPU80に接続される。
CPU80は、画像形成装置10の全体的な制御を司り、上述した画像形成装置10の各コンポーネントの動作を統括的に制御する。
RAM84は、CPU80のワーク領域およびバッファ領域として使用される。記憶部86は、たとえばHDDであり、CPU80が画像形成装置10の各コンポーネントの動作を制御するための制御プログラムおよび後述する調整値データ304dなどを記憶する画像形成装置10の補助記憶装置である。ただし、HDDに代えて、またはHDDとともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
画像検出センサ88は、一次転写ベルト54に近接して配置され、一次転写ベルト54上の画像の位置を検出するためのセンサである。図1、図2および図4に示すように、画像検出センサ88は、4つの画像ステーションのうち、最も下流側の画像ステーション(ブラック用の画像ステーション)と、2次転写ニップ部との間に配置される。
また、図4および図5に示すように、第1実施例の画像形成装置10では、2つの画像検出センサ88が設けられる。2つの画像検出センサ88は、一次転写ベルト54の幅方向(主走査方向)において互いに異なる位置に配置される。詳しくは、一方の画像検出センサ88は、主走査方向における一方端部(画像形成装置10の前面側)に配置され、他方の画像検出センサ88は、主走査方向における他方端部(画像形成装置10の背面側)に配置される。
図5に示すように、画像検出センサ88は、筐体880、発光部882および受光部884を含む。発光部882は、発光ダイオードなどの発光素子を含み、一次転写ベルト54の表面に向かって光を照射する。受光部884は、フォトダイオードなどの受光素子を含み、発光部882から照射された光が一次転写ベルト54で反射した反射光を受光して、その受光量に応じた電気信号または受光量を電圧値に変換した電気信号を出力する。ただし、受光部884において反射光を受光可能な検出領域およびその領域に対応する一次転写ベルト54上の領域(一次転写ベルト54上の検出領域)は、略円状または略楕円状に形成される。
また、受光部884の受光量は、一次転写ベルト54上の画像の有無によって変化する。すなわち、一次転写ベルト54上の画像の有無によって、受光部884における受光量に応じた電圧値が変化する。したがって、一次転写ベルト54上の検出領域を画像が通過する場合には、図6に示すように、一次転写ベルト54上の検出領域に画像が入ると電圧値が低下し、一次転写ベルト54上の検出領域から画像が出ると電圧値が上昇する。
ここで、電圧値が所定のしきい値を下回ったとき(a1)に、一次転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の先端が通過したと判定され、その後、電圧値が所定のしきい値を上回ったとき(a2)に、一次転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の後端が通過したと判定される。なお、しきい値は、通常時(一次転写ベルト54上に画像が無い状態)の電圧値の略半分の値に設定される。
そして、画像の先端が通過した時間と、画像の後端が通過した時間から、一次転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の中央位置が通過した時間、すなわち一次転写ベルト54上の画像の位置が算出される。
なお、図3に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
このような構成の画像形成装置では、複数色の画像ステーションの感光体ドラム36上にそれぞれの色のトナー像(単色画像)を形成してから、各感光体ドラム36上の各色のトナー像を一次転写ベルト54上に順次重ねて転写するため、一次転写ベルト54上の各色のトナー像の転写位置がずれて、色ずれが発生することがある。
このような問題を解決するために、所定のプリント枚数毎や、所定の時間毎(所定の累積時間到達時)に自動的にレジスト調整が実施され、一定の画像品質を維持している。具体的には、レジスト調整が開始されると、図7に示すように、一次転写ベルト54上の画像検出センサ88に対応する位置に、所定の間隔で複数の単色画像が形成されたパターン画像が形成され、画像検出センサ88によって検出されたパターン画像の検出情報(検出出力)から、各単色画像の位置が算出される。つまり、一次転写ベルト上54上に所定の色順で所定間隔に形成された各単色画像の検出位置と、各単色画像が転写されるべき位置(設定位置、言い換えると理想位置)とから、各単色画像の相互の位置ずれ量、すなわち各画像ステーションから一次転写ベルト上に転写される各色のトナー像の位置ずれ量が算出(検出)される。
ここでは、基準色(たとえばブラック)のパターン画像の転写位置に対し、基準色以外の色(たとえばシアン、マゼンタおよびイエロー)のパターン画像の転写位置のずれ量が算出される。この各色のパターン画像の転写位置のずれ量に応じて、画像ステーション毎にレジスト調整値が設定される。レジスト調整値とは、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミング、すなわち各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの値(初期値)を調整するための値である。このレジスト調整値が時間に換算されて、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングが初期値に対して調整される。つまり、一次転写ベルト54上の各色のトナー像の位置ずれが補正される。このように、レジスト調整が実施されることによって、2次転写ニップ部で用紙に転写されるカラー画像の品質を確保することができる。
ここで、一次転写ベルト54の速度は、各感光体ドラム36の速度より若干遅くなるように設定されている(たとえば0.2%)。前述したように、両者が等速である場合は、各感光体ドラム36上に形成されたトナー像を一次転写ベルト54に一次転写する際に、両者の当接圧によってライン画像や文字画像の細い箇所のトナーが部分的に凝縮されて転写されない中抜けと呼ばれる現象が発生する恐れがある。これに対し、両者に若干の速度差を設けると、一次転写されるトナー像にわずかなせん断力が作用するので、トナーの凝縮を防いで中抜け現象を防止することができる。
一方で、従来の画像形成装置で実行される自動レジスト調整では、一次転写ベルト54上の画像検出センサ88に対応する位置にのみ画像が形成された印字率が低い条件でレジスト調整が行われる。なお、印字率とは、画像形成装置10で印刷可能な最大の用紙に対する一次転写ベルト54上の印字可能領域の全体の面積に対する印字部分(画像が形成されている部分)の面積の割合をいう。たとえば、印字可能領域の全体にソリッド画像(ベタ画像)が形成される場合の印字率は100%になる。また、印字可能領域の全体にハーフトーン画像が形成される場合の印字率は、1by1のパターンでは50%になり、1by2のパターンでは33%になり、1by3のパターンでは25%となる。なお、印字率は、印刷される用紙に対して画像が形成される面積の比率であってもよい。これは、一次転写ベルト54の印刷可能領域に対する印字部分の面積は、用紙サイズから簡単に比率計算で求まるからである。
ここで、写真またはポスター等のベタ画像を印刷する場合等、画像形成時の印字率が高い場合には、一次転写ベルト54上に、より多くのトナー像が転写されるため、感光体ドラム36と一次転写ベルト54との間で発生するスリップ量(ズレ量)が変化する可能性がある。これは、画像形成時の印字率によって、一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件(トナーの量)が異なるからである。
したがって、従来の画像形成装置で実行される自動レジスト調整のように、印字率が低い条件で行われるレジスト調整で設定されたレジスト調整値は、画像形成時の印字率が高い場合には不適切であり、画像形成時に各色のトナー像の色ずれが発生する虞がある。前述したように転写ニップ部において、一次転写ベルト54は一次転写ローラ60によって感光体ドラム36に当接されている。そのため、印字率が低い場合は、転写ニップ部に介在するトナー量が少ないので、一次転写ベルト54に作用する感光体ドラム36からの摩擦力は、トナー画像が多い印字率が高い時より大きくなる。一方、印字率が高い場合は、一次転写ニップ部により多くのトナー量が存在するため、一次転写ベルト54に作用する感光体ドラム36からの摩擦力は、低印字率の時よりも小さくなる。つまり、低印字率の場合は、一次転写ベルト54は、転写ニップ部において、感光体ドラム36からの高い摩擦力を受けて感光体ドラム36の速度に近い速度で移動しようとするのに対し、高印字率の場合は、転写ニップ部に介在する大量のトナーによって感光体ドラム36との接触面積が少なくなり、感光体ドラム36からの摩擦力が小さくなるので、トナー像が少ない時より滑り易く(ズレ量が多く)なる。そのため、印字率が低い条件で行われたレジスト調整値で、高印字率の画像を印字しようとすると、画像ズレが発生する虞がある。
そこで、本実施例のレジスト調整では、低印字率用の調整画像と、高印字率用の調整画像との両方を用いて、それぞれの調整画像に対応するレジスト調整値を設定できるようにした。以下、各調整画像およびレジスト調整の具体的な実施方法について説明する。
図8は低印字率用の調整画像100を示す図解図である。図8に示すように、低印字率用の調整画像(以下、「第1調整画像」という。)100は、各色のトナー像の転写位置を検出するための検出用画像120を含む。本実施例の第1調整画像100は、主走査方向における前面側(前面側の画像検出センサ88に対応する位置)に形成される前面側の検出用画像120Fと、主走査方向における背面側(背面側の画像検出センサ88に対応する位置)に形成される背面側の検出用画像120Rとを含む。検出用画像120Fおよび検出用画像120Rのそれぞれは、複数の単色画像で形成されたパターン画像122を含む。パターン画像122は、各色の画像ステーションによって、一次転写ベルト54の周回移動方向(副走査方向)に複数の単色画像が所定の間隔で並ぶように形成される。図8に示す例では、上流側から順に、イエロー(Y)のパターン画像122Y、マゼンタ(M)のパターン画像122M、ブラック(K)のパターン画像122Kおよびシアン(C)のパターン画像122Cが形成される。つまり、パターン画像122は、一次転写ベルト54上に所定間隔で複数の単色画像が所定の順に形成されている。なお、この複数の単色画像(本実施例では4色)で構成されたパターン画像122を1組とし、複数のパターン画像122が一次転写ベルト54上に形成されてもよいし、複数の単色画像を所定の色順で所定の繰り返し周期に渡って連続的に形成してもよい。
また、周知のように、パターン画像122としては線状の画像が用いられ、線状の画像としては、主走査方向に延びる画像と、主走査方向および副走査方向に対して斜めに延びる画像とが併用される。このようにすれば、各画像ステーションにおけるトナー像の主走査方向の位置ずれも測定することができる。また、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rのそれぞれでは、同じ色および同じ形状のパターン画像122が同じタイミングで形成される。
なお、実際には、パターン画像122は、対応する色の画像ステーション(感光体ドラム36)よりも上流側では形成されていないため、最も下流側の画像ステーション(本実施例ではブラック(K)用の画像ステーション)よりも下流側でなければ全ての色のパターン画像122が揃わないが、説明の便宜上、図8に示す例では、対応する色の画像ステーションとの位置関係にかかわらず、全ての色のパターン画像122を表示してある。このことは、図9、図10、図18および図19でも同じである。
このような第1調整画像100では、検出用画像120Fおよび検出用画像120R以外の画像は形成されないので、第1調整画像100における印字率は、低くなる。たとえば、第1調整画像100における印字率は、10%未満、詳しくは4%程度になる。ただし、低印字率の画像とは、印字率が10%未満の画像のことをいい、第1調整画像100は、低印字率の画像が転写されるときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
図9は高印字率用の調整画像102を示す図解図である。図9に示すように、高印字率用の調整画像102(以下、「第2調整画像102」という。)は、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rと、調整用画像124とを含む。なお、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rについては、第1調整画像100と同じであるので説明を省略する。
調整用画像124は、一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件(調整画像の印字率)を調整するための画像であり、少なくとも、画像検出センサ88の検出領域外、すなわち、主走査方向における、一次転写ベルト54上の検出領域外に形成される。また、調整用画像124は、副走査方向において、各色のパターン画像122に重なるように形成される。さらにまた、各色のパターン画像122のうち少なくとも2つ以上のパターン画像122に跨るように形成される。そして、調整用画像124とパターン画像122は、一次転写ベルト54の周方向において、少なくとも隣り合って配置された画像ステーション間の長さよりも長い範囲に渡って形成してもよい。
また、調整用画像124は、4つの画像ステーションのうち、副走査方向における最も上流側の画像ステーション(この実施例ではイエロー用の画像ステーション)で形成される。
さらに、調整用画像124の先端部(下流側の端部)は、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける先頭(最も下流側)のパターン画像122よりも下流側に位置する。すなわち、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける先頭のパターン画像122が形成されるときには、一次転写ベルト54上に調整用画像124がすでに形成された状態となる。ここで、調整用画像124の先端部から、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける先頭のパターン画像122の先端部までの副走査方向の距離CLは、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける隣り合う2つのパターン画像122の間の副走査方向の距離と略同じ距離に設定される。
さらにまた、調整用画像124の後端部(上流側の端部)は、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける最後尾(最も上流側)のパターン画像122の後端部と同じ位置か、それよりも上流側に位置する。すなわち、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rにおける最後尾のパターン画像122は、調整用画像124の後端部と同じ位置かそれよりも下流側に形成される。
以上のように、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rは、副走査方向において、調整用画像124の範囲内に形成される。すなわち、調整用画像124は、副走査方向において、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rに含まれる全てのパターン画像122に跨るように形成される。
また、本実施例では、調整用画像124は、複数の画像によって構成され、詳しくは、調整用画像センタ124C、調整用画像フロント124Fおよび調整用画像リア124Rを含む。
調整用画像センタ124Cは、主走査方向における中央部に形成される。すなわち、調整用画像センタ124Cは、一次転写ベルト54の幅方向において、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rの間に形成される。調整用画像フロント124Fは、主走査方向における一方の端部(前面側の端部)であって、検出用画像120Fよりも前面側(一次転写ベルト54の幅方向の外側)に形成される。調整用画像リア124Rは、主走査方向における他方の端部(背面側の端部)であって、検出用画像120Rよりも背面側(一次転写ベルト54の幅方向の外側)に形成される。
このように、第2調整画像102では、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rに加え、調整用画像124が形成されるので、第2調整画像102における印字率は、少なくとも第1調整画像100よりも高くなる。たとえば、第2調整画像102における印字率は、80%以上になる。ただし、高印字率の画像とは、印字率が80%以上の画像のことをいい、第2調整画像102は、高印字率の画像が転写されるときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
なお、調整用画像124は、ベタ画像であっても良いし、ハーフトーン画像であっても良い。また、図10に示すように、調整用画像124は、縞模様の画像であっても良い。この場合、縞模様を構成する線(筋)は、主走査方向と平行(副走査方向に対して垂直)に形成されても良いし、主走査方向または副走査方向に対して傾斜していても良い。ただし、縞模様を構成する線が傾斜する場合には、それぞれの線は、各色のパターン画像122のうち少なくとも2つ以上のパターン画像122に跨るように形成される。
また、本実施例では、検出用画像120Fおよび検出用画像120Rに含まれるパターン画像122と、調整用画像124との間には、一次転写ベルト54の幅方向において隙間が設けられているが、検出センサ88の検出領域外であれば、パターン画像122と、調整用画像124とが重なっていても良い。このようにすれば、第2調整画像102における印字率をさらに高くすることができ、レジスト調整時の一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、ベタ画像が印刷されるときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができる。
そして、本実施例のレジスト調整では、まず、印字率が低い第1調整画像100を用いた場合の各色のパターン画像122の転写位置のずれ量(低印字率時のずれ量)が検出され、この低印字率時のずれ量に応じて、低印字率用のレジスト調整値が設定される。次に、印字率が高い第2調整画像102を用いた場合の各色のパターン画像122の位置のずれ量(高印字率時のずれ量)が検出され、この高印字率時のずれ量に応じて、高印字率用のレジスト調整値が設定される。
そして、画像形成装置10において用紙に画像を形成するジョブ(印刷ジョブ)が実行される際に、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が、所定の印字率よりも高い(低い)かどうか、すなわち、低印字率または高印字率のいずれであるかが(印字率判定部において)判定される。この判定結果に応じて、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用される。すなわち、印刷画像の印字率が低印字率であると判定されれば、低印字率用のレジスト調整値が適用され、各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの値(初期値)が、低印字率用のレジスト調整値に応じて調整される。一方、印刷画像の印字率が高印字率であると判定されれば、高印字率用のレジスト調整値が適用され、各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの値(初期値)が、高印字率用のレジスト調整値に応じて調整される。
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU80がRAM84に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図11は図3に示したRAM84のメモリマップ300の一例を示す図解図である。図11に示すように、RAM84は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。RAM84のプログラム記憶領域302には、上述したように、画像形成装置10の制御プログラムが記憶される。制御プログラムは、調整画像形成プログラム302a、画像位置検出プログラム302b、ずれ量検出プログラム302c、調整値設定プログラム302d、印字率判定プログラム302e、画像形成プログラム302fおよび画像読取プログラム302gを含む。
調整画像形成プログラム302aは、画像形成部30を制御して、調整画像データ304aに応じて第1調整画像100および第2調整画像102を一次転写ベルト54上に形成するためのプログラムである。
画像位置検出プログラム302bは、画像検出センサ88の出力に応じて、第1調整画像100および第2調整画像102のそれぞれに含まれる各色のパターン画像122に含まれる複数の単色画像の位置(中央位置)を検出するためのプログラムである。
ずれ量検出プログラム302cは、画像位置検出プログラム302bに従って検出される各色のパターン画像122に含まれる複数の単色画像122C、122K、122M、122Yのそれぞれの位置と、各色のパターン画像122に含まれる複数の単色画像122C、122K、122М、122Yが転写されるべき位置(設定位置)とを比較して、各色のパターン画像122の位置のずれ量、すなわち各画像ステーションで転写される複数の単色画像の相互の転写位置のずれ量を検出するためのプログラムである。
調整値設定プログラム302dは、ずれ量検出プログラム302cに従って検出される各色のトナー像の転写位置の相互のずれ量に応じて、第1調整画像100を用いた場合の低印字率用のレジスト調整値と、第2調整画像102を用いた場合の高印字率用のレジスト調整値とをそれぞれ設定するためのプログラムである。
印字率判定プログラム302eは、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が、所定の印字率よりも高い(低い)かどうか、すなわち、低印字率または高印字率のいずれであるかを判定するためのプログラムである。
画像形成プログラム302fは、印刷ジョブが実行される際に、画像形成部30を制御して、印刷画像に応じて多色または単色の印刷画像を用紙に印刷するためのプログラムである。ただし、画像形成プログラム302fは、印字率判定プログラム302eに従って判定された印刷画像の印字率に応じて、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれかを適用して、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングを調整するためのプログラムでもある。
画像読取プログラム302gは、画像読取部26を制御して、原稿の画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像信号(画像データ)を出力するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、画像形成装置10の各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
RAM84のデータ記憶領域304には、調整画像データ304a、画像位置データ304b、ずれ量データ304c、調整値データ304d、印刷画像データ304e、印字率データ304fおよび初期設定データ304gなどが記憶される。
調整画像データ304aは、第1調整画像100の画像についてのデータおよび第2調整画像102の画像についてのデータである。
画像位置データ304bは、画像位置検出プログラム302bに従って検出される各色のパターン画像122に含まれる複数の単色画像のそれぞれの位置を示すデータである。
ずれ量データ304cは、ずれ量検出プログラム302cに従って検出される各色のトナー像(複数の単色画像)の転写位置の相互のずれ量を示すデータである。
調整値データ304dは、調整値設定プログラム302dに従って設定される低印字率用のレジスト調整値を示すデータおよび高印字率用のレジスト調整値を示すデータである。ただし、調整値データ304dは、レジスト調整値が設定されたときに記憶部86に記憶され、印刷ジョブが実行される際に、記憶部86から読み出されてRAM84のデータ記憶領域304に記憶される。
印刷画像データ304eは、用紙上に画像を形成するための印刷画像すなわち印刷される画像の電子データであり、上述したように、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部のコンピュータから入力される画像データなどである。
印字率データ304fは、印字率判定プログラム302eに従って判定された印刷画像データ304eの印字率を示すデータである。
初期設定データ304gは、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミング、すなわち各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの初期値についてのデータである。ただし、初期設定データ304gは、予め記憶部86に記憶されており、印刷ジョブが実行される際に、記憶部86から読み出されてRAM84のデータ記憶領域304に記憶される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、その他の制御プログラムの実行に必要なレジスタが設けられたり、制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたりする。
図12は画像形成装置のCPUの調整値設定処理の一例を示すフロー図である。この調整値設定処理は、所定のプリント枚数毎や、所定の時間毎(所定の累積時間到達時)に実行される。図12に示すように、CPU80は、調整値設定処理を開始すると、ステップS1で、画像形成部30を制御して、一次転写ベルト54に第1調整画像100を形成し、ステップS3で、画像検出センサ88の出力に応じて、第1調整画像100に含まれる各色のパターン画像122(複数の単色画像)の転写位置およびそれらのずれ量(低印字率時のずれ量)を検出し、ステップS5で、低印字率時のずれ量に応じた低印字率用のレジスト調整値を設定する。
続いて、ステップS7では、画像形成部30を制御して、一次転写ベルト54に第2調整画像102を形成し、ステップS9で、第2調整画像102に含まれる各色のパターン画像122(複数の単色画像)の転写位置およびそれらのずれ量(高印字率時のずれ量)を検出し、ステップS11で、高印字率時のずれ量に応じた高印字率用のレジスト調整値を設定する。
続いて、ステップS13で、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値を記憶して、調整値設定処理を終了する。
図13は画像形成装置のCPUの画像形成処理の一例を示すフロー図である。この画像形成処理は、コピージョブおよびプリントジョブ等の用紙に画像を形成するジョブ(印刷ジョブ)の指示を受け付けたとき等に実行される。また、複数の印刷ジョブの指示を受け付けたときは、画像形成処理は、所定の順番でジョブ毎に実行される。図13に示すように、CPU80は、画像形成処理を開始すると、ステップS31で、画像形成に用いられる印刷画像の印字率を印刷画像データから取得し、ステップS33で、印刷画像の印字率が高印字率であるかどうかを印字率判定プログラム302e(印字率判定部)によって判断する。
ステップS33で“YES”であれば、つまり、印刷画像の印字率が高印字率であると判断した場合は、ステップS35で、高印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS39に進む。一方、ステップS33で“NO”であれば、つまり、印刷画像の印字率が低印字率であると判断した場合は、ステップS37で、低印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS39に進む。
続いて、ステップS39では、設定されたレジスト調整値と対応するタイミングで各画像ステーションにおいて画像形成がなされ(印刷が実行され)、ステップS41で、ジョブを終了するかどうかを判断する。ここでは、直前のステップS39で、印刷ジョブの最後の頁が印刷されたかどうかを判断する。
ステップS41で“NO”であれば、つまり、ジョブを終了しないと判断した場合は、ステップS31に戻る。すなわち、複数頁の印刷ジョブである場合には、頁毎に、ステップS31〜ステップS39の処理が実行される。一方、ステップS41で“YES”であれば、つまり、ジョブを終了すると判断した場合は、画像形成処理を終了する。
この第1実施例によれば、各色のトナー像の転写位置を検出するための検出用画像120と、一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を調整するための調整用画像124を含む高印字率用の第2調整画像102を用いて、高印字率用のレジスト調整値を設定することができるので、画像形成時の印字率が高い場合に対応することができる。
また、第1実施例によれば、調整用画像124と各色のパターン画像122が、隣り合う画像形成ステーション間の長さより長い範囲に形成されるので、レジスト調整時の一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件つまり転写ニップ部における接触条件を、実際に高印字率の印刷画像を印刷するときの接触条件に近づけることができる。よって高印字率の印刷画像の印刷に対して、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
さらに、第1実施例によれば、調整用画像124は、4つの画像ステーションのうち、副走査方向における最も上流側の画像ステーションで形成されるので、少なくとも最も上流側の画像ステーションよりも下流側の画像ステーションでパターン画像122が形成されるときには、一次転写ベルト54上に調整用画像124がすでに形成された状態となる。このため、レジスト調整時の一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、実際の高印字率の画像を形成するときの一次転写ベルト54のと各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
さらにまた、第1実施例によれば、調整用画像124の先端部は、検出用画像120における先頭のパターン画像122よりも下流側に位置するので、その先頭のパターン画像122が形成されるときには、一次転写ベルト54上に調整用画像124がすでに形成された状態となる。このため、レジスト調整時の一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を、高印字率の画像を形成するときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に近づけることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
また、第1実施例によれば、低印字率用の第1調整画像100を用いて低印字率用のレジスト調整値を設定するとともに、高印字率用の第2調整画像102を用いて、高印字率用のレジスト調整値を設定することができる。このため、画像形成時の印字率に合わせて適切なレジスト調整を行うことができる。
さらに、第1実施例によれば、各画像ステーションにおける画像形成のタイミングの初期値が記憶部86に記憶されており、画像形成のタイミングの初期値が、記憶された低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれか一方に応じて調整されるので、画像形成のタイミングを適切に制御して、各色のトナー像の色ずれを防止することができる。
さらにまた、第1実施例によれば、レジスト調整が実施される際に、印字率が低い第1調整画像から順に一次転写ベルト54に形成される。このため、先に形成された調整画像の影響を受けにくくすることができ、より適切なレジスト調整値を設定することができる。
また、以上のようにして得られたレジスト調整値に基づいて複数の画像形成ステーションにおける画像形成タイミングを調整することで、用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が高い場合でも、各画像形成ステーションによって形成された印刷画像が、一次転写ベルト54上に位置ずれすることなく転写させることができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、レジスト調整値の設定方法が異なる以外は、第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図14に示すように、第2実施例では、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値から補間によって、印刷画像の印字率に対応したレジスト調整値、すなわち補間レジスト調整値が複数作成される。具体的には、補間レジスト調整値作成手段によって、低印字率用のレジスト調整値と、高印字率用のレジスト調整値とを線形補間した補間レジスト調整値が複数の印字率に対応して作成される。図14に示す補間レジスト調整値の例では、低印字率用のレジスト調整値を基準(調整値200)として、印字率が高くなるにつれて、調整値が大きくなる。そして、第1実施例と同様に、補間レジスト調整値が時間に換算されて、画像形成時における感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングが調整される。ただし、調整値が大きくなると、書き込みタイミングが早くなるように調整され、調整値が小さくなると、書き込みタイミングが遅くなるように調整される。これによって、各画像形成ステーションによって形成された印刷画像が、一次転写ベルト54上にずれなく重ねて転写される。
この第2実施例では、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、第1実施例と同様、印字率判定手段によって判定された印刷画像データの印字率に応じたレジスト調整値が適用(設定)される。
また、図15に示すように、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値に加え、それらとは異なる(それらの間の)印字率(たとえば40%)の調整画像(第3調整画像)に応じて設定されたレジスト調整値(中間のレジスト調整値)から、調整モデルが作成されても良い。これは、トナーの帯電特性等により、単なる線形補間ではズレを完全に解消できない場合に有効である。この場合、第3調整画像としては、検出用画像120および調整用画像124を含み、調整用画像124がハーフトーン画像または縞模様の画像である調整画像等を用いることができる。
また、第2実施例では、上述したような動作を実現するために、画像形成装置10のRAM84に記憶された画像形成装置10用の情報処理プログラムには、補間レジスト調整値を作成するための作成プログラムが含まれる。また、作成プログラムに従って作成された補間レジスト調整値についてのデータは、記憶部86に記憶され、印刷ジョブが実行される際に、記憶部86から読み出されてRAM84のデータ記憶領域304に記憶される。
以下、フロー図を用いて、第2実施例における画像形成装置10の調整値設定処理および画像形成処理について説明するが、第1実施例で説明した調整値設定処理および画像形成処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図16は第2実施例における調整値設定処理の一例を示すフロー図である。図16に示すように、CPU80は、調整値設定処理を開始すると、ステップS11で、高印字率用のレジスト調整値を設定し、ステップS51で、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値から補間レジスト調整値を複数の印字率に対して生成し、ステップS53で、補間レジスト調整値を複数の印字率に対して記憶し、調整値設定処理を終了する。
なお、ステップS11までの処理の内容については、第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
図17は第2実施例における画像形成処理の一例を示すフロー図である。図17に示すように、CPU80は、画像形成処理を開始すると、ステップS31で、印字率判定手段によって画像形成に用いられる印刷画像の印字率を取得し、ステップS71で、印字率に対応する補間レジスト調整値を読み出し、ステップS73で、印刷画像の印字率に応じた補間レジスト調整値を適用して、ステップS39に進み、設定されたレジスト調整値と対応するタイミングで各画像ステーションにおいて画像形成がなされ(印刷が実行され)る。
なお、ステップS41の処理の内容については、第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
この第2実施例によれば、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値から、印刷画像の印字率に応じたレジスト調整値を設定するための補間レジスト調整値が作成され、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、印字率判定手段によって、印刷画像の印字率に応じた補間レジスト調整値が適用される。このため、低印字率および高印字率の2種類だけでなく、多様な印字率に応じて適切なレジスト調整値を適用することができる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、連続印刷時に対応するレジスト調整値が設定される以外は、第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
上述したような構成の画像形成装置10では、複数頁の印刷ジョブである場合や、複数の印刷ジョブが連続して実行される場合(連続印刷時)において、複数の画像が一次転写ベルト54に連続して転写されることがある。この場合、先(下流側)に転写される画像の印字率によっては、後(上流側)に転写される画像が転写されるときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件が変動することがある。
そこで、第3実施例のレジスト調整では、連続印刷時の調整画像を用いて、連続印刷時の調整画像に応じたレジスト調整値を設定するようにした。
図18に示すように、連続印刷時の高印字率用の調整画像(以下、「第4調整画像」という。)104は、先(下流側)に転写される第1画像104Aと、後(上流側)に転写される第2画像104Bとを含む。ただし、第1画像104Aと第2画像104Bとの間には、所定の間隔PSが設けられる。間隔PSの長さ(第1画像104Aと第2画像104Bとの間の距離)は、画像形成時における紙間距離、すなわち、連続印刷時に一次転写ベルト54に転写される画像間の距離に設定される。このことは、後述する第5調整画像106も同じである。
第1画像104Aは、一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を調整するための画像であり、たとえばベタ画像、ハーフトーン画像または縞模様の画像等である。この第1画像104Aは、画像形成装置10で印刷可能な最大の用紙に対する一次転写ベルト54上の印字可能領域の全体に形成される。また、第1画像104Aは、4つの画像ステーションのうち、一次転写ベルト54の周回移動方向における最も上流側の画像ステーションで形成される。これらのことは、後述する第1画像106Aも同じである。
また、第2画像104Bは、第1実施例における第2調整画像102(高印字率用の調整画像)と同じ画像であるので、詳しい説明は省略する。すなわち、第4調整画像104は、連続印刷時に、高印字率の画像が続いた場合の後側の画像が転写されるときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
また、図19に示すように、連続印刷時において高印字率後の低印字率用の調整画像(以下、「第5調整画像」という。)106は、先(下流側)に転写される第1画像106Aと、後(上流側)に転写される第2画像106Bとを含む。
なお、第2画像106Bは、第1実施例における第1調整画像100(低印字率用の調整画像)と同じ画像であるので、詳しい説明は省略する。すなわち、第5調整画像106は、連続印刷時に、高印字率の画像に連続して低印字率の画像が転写されるときの一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための画像である。
第3実施例のレジスト調整では、第4調整画像104を用いた場合の第2画像104Bに含まれる各色のパターン画像122の転写位置のずれ量が検出され、このずれ量に応じて、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値が設定される。また、第5調整画像106を用いた場合の第2画像106Bに含まれる各色のパターン画像122の位置のずれ量が検出され、このずれ量に応じて、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値が設定される。
そして、画像形成装置10において連続印刷を含む印刷ジョブが実行される際に、高印字率の画像が存在する場合、その画像の次の画像(後側の画像)の印字率が、所定の印字率よりも高い(低い)かどうか、すなわち、低印字率または高印字率のいずれであるかが判定される。後側の画像の印字率が低印字率であると判定されれば、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値が適用され、後側の画像の印字率が高印字率であると判定されれば、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値が適用される。
なお、連続印刷時における低印字率の画像の次の画像については、第1実施例で説明した通常のレジスト調整値が適用される。すなわち、低印字率の画像の次の画像が低印字率または高印字率のいずれであるかに応じて、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用される。このようにするのは、低印字率の画像が一次転写ベルト54上に転写されていても、感光体ドラム36と一次転写ベルト54との間のグリップ力はほとんど変化せず、一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件に与える影響が少ないと考えられるからである。したがって、先に転写される画像が低印字率の画像である場合のパターン画像は用意されていない。
また、第3実施例では、上述したような動作を実現するために、画像形成装置10のRAM84のプログラム記憶領域302に記憶される調整画像データ304aには、第4調整画像104の画像データおよび第5調整画像106の画像データが含まれる。
以下、フロー図を用いて、第3実施例における画像形成装置10の調整値設定処理および画像形成処理について説明するが、第1実施例で説明した調整値設定処理および画像形成処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図20は第3実施例における調整値設定処理の一例の一部を示すフロー図である。図20に示すように、CPU80は、調整値設定処理を開始すると、ステップS11で、高印字率用のレジスト調整値を設定し、ステップS91で、画像形成部30を制御して、一次転写ベルト54に連続印刷時の高印字率用の第4調整画像104を形成し、ステップS93で、画像検出センサ88の出力に応じて、第4調整画像104の第2画像104Bに含まれる各色のパターン画像122の転写位置のずれ量を検出し、ステップS95で、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値を設定する。
続いて、ステップS97では、画像形成部30を制御して、一次転写ベルト54に連続印刷時の低印字率用の第5調整画像106を形成し、ステップS99で、第5調整画像106の第2画像106Bに含まれる各色のパターン画像122の転写位置のずれ量を検出し、ステップS101で、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値を設定して、ステップS13で、各レジスト調整値を記憶して、調整値設定処理を終了する。
なお、ステップS11までの処理の内容については、第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
図21は第3実施例における画像形成処理の一例の一部を示すフロー図である。図22は第3実施例における画像形成処理の一例の他の一部であって、図21に後続するフロー図である。
図21に示すように、CPU80は、画像形成処理を開始すると、ステップS111で、連続印刷かどうかを判断する。ここでは、複数頁の印刷ジョブである場合に、2頁目以降であるかどうか、または、直前に他の印刷ジョブが実行されているかどうかを判断する。
ステップS111で“NO”であれば、つまり、連続印刷で無いと判断した場合は、ステップS31に進む。一方、ステップS111で“YES”であれば、つまり、連続印刷であると判断した場合は、ステップS113で、先(直前)の印刷画像の印字率を取得して、ステップS115で、先の印刷画像の印字率が高印字率かどうかを判断する。
ステップS115で“NO”であれば、つまり、前の印刷画像の印字率が低印字率であると判断した場合は、ステップS31に進む。一方、ステップS115で“YES”であれば、つまり、前の印刷画像の印字率が高印字率であると判断した場合は、図22に示すように、ステップS117で、印刷画像の印字率を取得し、ステップS119で、印刷画像の印字率が高印字率かどうかを判断する。
ステップS119で“YES”であれば、ステップS121で、連続印刷時高印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS39に進む。一方、ステップS119で“NO”であれば、ステップS123で、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値を適用して、ステップS39に進む。
なお、ステップS31以降の処理の内容については、第1実施例と同じであるので詳しい説明を省略する。
この第3実施例によれば、一次転写ベルト54と各感光体ドラム36との接触条件を再現するための調整画像を用いて、連続印刷時用の調整値を設定することができるので、連続印刷が行われる場合に対応することができる。
なお、第3実施例に示した態様は、第2実施例にも組み合わせて採用することが可能である。この場合、低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値を線形補間した通常の補完レジスト調整値と、連続印刷時低印字率用のレジスト調整値および連続印刷時高印字率用のレジスト調整値を線形補間した連続印刷時用の補完レジスト調整値とが作成され、連続印刷でない場合は通常の補完レジスト調整値に従って、連続印刷である場合は連続印刷時用の補完レジスト調整値に従ってレジスト調整値が設定される。
また、上述の実施例では、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、印刷画像の印字率に応じて低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、画像形成装置10において印刷ジョブが実行される際に、写真印刷モード、地図印刷モードおよびポスター印刷モード等、印刷画像の印字率が高くなることが予測される印刷モード(予め設定されている印刷条件)が選択されている場合には、高印字率用のレジスト調整値が適用され、文書印刷モード等の印刷画像の印字率が低くなることが予測される印刷モードが選択されている場合には、低印字率用のレジスト調整値が適用されるようにしても良い。すなわち、印刷画像の印字率に関わらず、印刷モードに応じて低印字率用のレジスト調整値および高印字率用のレジスト調整値のいずれかが適用されるようにしても良い。
さらに、上述の実施例では、調整用画像124が、調整用画像センタ124C、調整用画像フロント124Fおよび調整用画像リア124Rを含むようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、調整用画像124は、主走査方向における中央部に形成される調整用画像センタ124Cだけを含むようにしても良いし、調整用画像フロント124Fおよび調整用画像リア124Rのみを含むようにしても良い。これらの場合であっても、第2調整画像102の印字率は、少なくとも第1調整画像100よりも高くなるので、上述の実施例と同様の効果が得られる。
さらにまた、上述の実施例で挙げた具体的な数値、構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
14 …画像読取部
30 …画像読取部
36 …感光体ドラム
42 …転写ユニット
54 …一次転写ベルト(転写ベルト)
88 …画像検出センサ
120…検出用画像
122…パターン画像
124…調整用画像

Claims (8)

  1. 周回移動可能に懸架された転写ベルトと、
    前記転写ベルトに単色画像をそれぞれ形成する複数の単色画像形成部と、
    前記複数の単色画像形成部に、前記転写ベルト上に所定間隔で複数の単色画像が形成されたパターン画像を形成させるパターン画像形成手段と、
    前記複数の単色画像形成部のうちの少なくとも1つに、前記パターン画像とは異なる調整用画像を形成させる調整用画像形成手段と、
    前記転写ベルト上に形成された前記パターン画像を検出する画像検出手段と、
    前記画像検出手段によって検出された前記パターン画像の検出情報から、当該パターン画像に含まれる各単色画像の相互の位置ずれ量を検出するずれ量検出手段と、
    前記ずれ量検出手段によって検出された前記位置ずれ量に基いて、画像形成時における前記複数の単色画像形成部の画像形成タイミングを規定するレジスト調整値を設定する調整値設定手段と、を備え、
    前記調整用画像は、前記画像検出手段の検出領域外であって、前記転写ベルトの周回移動方向において前記パターン画像が形成される領域と重なるように形成される、画像形成装置。
  2. 前記転写ベルト上に形成される前記パターン画像と前記調整用画像とは、前記転写ベルトの周方向において、少なくとも隣り合って配置された単色画像形成部間の長さよりも長い範囲に形成される、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記調整用画像は、前記転写ベルトの幅方向における中央部および端部の少なくとも一方に形成される、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記調整用画像は、前記各単色画像形成部のうち、前記転写ベルトの周回移動方向における最も上流側の単色画像形成部によって形成される、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記複数色のパターン画像のうち、前記転写ベルトの周回移動方向における最も下流側のパターン画像は、前記調整用画像の前記転写ベルトの周回移動方向の下流側の端部よりも上流側に形成される、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 用紙上に画像を形成するための印刷画像の印字率が所定値より高い場合に、前記調整用画像を用いて得られた前記レジスト調整値に基づいて前記複数の単色画像形成部における画像形成タイミングを調整して印刷画像を形成する、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記調整用画像は、前記複数色のパターン画像から、前記転写ベルトの周回移動方向における下流側に所定距離離れて形成される連続印刷用の調整用画像を含む、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 連続して用紙上に画像を形成する場合で、かつ直前に印刷された印刷画像の印字率が所定値より高い場合、前記連続印刷用の調整用画像を用いて得られた前記レジスト調整値に基づいて前記複数の単色画像形成部における画像形成タイミングを調整して印刷画像を形成する、請求項7に記載の画像形成装置。
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