JP2022038581A - 産業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物検知ユニットとオペレータの頭部とが干渉し難く、たとえ干渉したとしても障害物検知ユニットがオペレータの頭部の動きを殆ど妨げることのない産業車両の提供にある。【解決手段】運転席の上方を保護するヘッドガード25と、ヘッドガード25に取り付けられ、車体の後方の障害物を検知するカメラユニット40と、を有し、カメラユニット40は、ヘッドガード25よりも下方へ突出し、障害物を検知するステレオカメラ41と、ステレオカメラ41を支持するとともに、ヘッドガード25に取り付けられるブラケット42と、を有し、ステレオカメラ41は、後方に面する障害物検知面と、前方に面し、配線が接続される配線接続面と、を有し、ブラケット42は、ヘッドガード25に取り付けられる第1板部55と、ステレオカメラ41を支持する第2板部56と、配線接続面と対向する第3板部57と、を備えた。【選択図】 図5

Description

この発明は、産業車両に関し、特に、車体の後方の障害物を検知する障害物検知ユニットを備えた産業車両に関する。
近年では、車両後方を撮像する後方監視カメラを備えた産業車両としてのフォークリフトが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、後方監視カメラがフォークリフトのヘッドガードの後部に取り付けられている。そして、このフォークリフトには画像処理装置が取り付けられており、画像処理装置は、後方監視カメラが撮像した後方撮像領域の画像から人物を検出する。
特開2018-36937号公報
しかしながら、特許文献1のように、車体の後方の障害物を検知する障害物検知ユニットを産業車両のヘッドガードの後部に取り付ける場合、産業車両の運転席とヘッドガードとの位置関係によっては、産業車両のオペレータの頭部が障害物検知ユニットと干渉するという問題がある。特に、障害物検知ユニットをオプション品として産業車両に後から取り付けする場合、ヘッドガードの後部の下面に取り付けることで、オペレータの頭部が障害物検知ユニットとより干渉し易くなる。また、このような干渉が生じると、例えば、障害物検知ユニットの配線が作業者の頭部の動きを妨げるおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、障害物検知ユニットとオペレータの頭部とが干渉し難く、たとえ干渉したとしても障害物検知ユニットがオペレータの頭部の動きを殆ど妨げることのない産業車両の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、運転席を備える車体と、前記車体に設けられ、前記運転席の上方を保護するヘッドガードと、前記ヘッドガードに取り付けられ、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知ユニットと、を有する産業車両において、前記障害物検知ユニットは、前記ヘッドガードよりも下方へ突出し、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知器と、前記障害物検知器を支持するとともに、前記ヘッドガードに取り付けられるブラケットと、を有し、前記障害物検知器は、前記車体の後方に面する障害物検知面と、前記障害物検知面と反対側の前方に面し、配線が接続される配線接続面と、を有し、前記ブラケットは、前記ヘッドガードに取り付けられるヘッドガード取付部と、前記障害物検知器を支持する障害物検知器支持部と、前記ヘッドガード取付部と前記障害物検知器支持部との間に位置し、前記配線接続面と対向する対向部と、を備えている。
本発明では、ブラケットは、配線接続面と対向する対向部を備えているので、障害物検知器がヘッドガードよりも下方へ突出している場合でも、オペレータの頭部と障害物検知器とは干渉し難くなり、また、障害物検知器に接続される配線がオペレータの頭部に引っ掛かることを防止できる。その結果、障害物検知ユニットとオペレータの頭部とが干渉し難く、たとえ干渉したとしても障害物検知ユニットに接続される配線がオペレータの頭部の動きを殆ど妨げることがない。
また、本発明は、運転席を備える車体と、前記車体に設けられ、前記運転席の上方を保護するヘッドガードと、前記ヘッドガードに取り付けられ、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知ユニットと、を有する産業車両において、前記障害物検知ユニットは、前記ヘッドガードよりも下方へ突出し、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知器と、 前記障害物検知器を支持するとともに、前記ヘッドガードに取り付けられるブラケットと、を有し、前記障害物検知器は、前記車体の後方に面し、前記ヘッドガードよりも後方へ突出するレンズ部を有することを特徴とする。
本発明では、障害物検知器が、車体の後方に面し、ヘッドガードよりも後方へ突出するレンズ部を有する。このため、オペレータの頭部と障害物検知器とは干渉し難くなるほか、レンズ部はオペレータの頭部と干渉することはなく損傷することはない。
また、上記の産業車両において、前記障害物検知ユニットは、前記運転席に予め設定される座席基準点(SIP)から前後方向において後方へ300mm以上離間している構成としてもよい。
この場合、障害物検知ユニットは、運転席に予め設定される座席基準点(SIP)から前後方向において後方へ300mm以上離間しているので、前後方向においてヘッドガードにより保護される範囲から離れた位置となる。したがって、オペレータの頭部と障害物検知器とはより干渉し難くなる。
また、上記の産業車両において、前記障害物検知ユニットは、前記座席基準点(SIP)から上下方向において上方へ900mm以上離間している構成としてもよい。
この場合、障害物検知ユニットは、座席基準点(SIP)から上下方向において上方へ900mm以上離間しているので、上下方向においてオペレータの頭部から離れた位置となる。したがって、オペレータの頭部と障害物検知器とはより干渉し難くなる。
また、上記の産業車両において、前記車体の後部に立設され、前記ヘッドガードの後部を支持するリヤピラーを有し、前記障害物検知ユニットの障害物検知範囲に前記リヤピラーが含まれない構成としてもよい。
この場合、障害物検知ユニットの障害物検知範囲にリヤピラーが含まれないことから、障害物検知ユニットによる障害物を検知する機能が低下することはない。
また、上記の産業車両において、前記座席基準点(SIP)は、車幅方向における車幅中心よりも左に設定され、前記障害物検知ユニットは、前記車幅方向における車幅中心に位置する構成としてもよい。
この場合、座席基準点(SIP)は、車幅方向における車幅中心よりも左に設定され、障害物検知ユニットは車幅方向において車幅中心に位置する。このため、オペレータが右側から振り向くように後方を確認しても、オペレータの頭部は障害物検知ユニットと干渉し難いほか、障害物検知ユニットは車体後方を左右対称の範囲で検知することができる。
本発明によれば、障害物検知ユニットとオペレータの頭部とが干渉し難く、たとえ干渉したとしても障害物検知ユニットがオペレータの頭部の動きを殆ど妨げることのない産業車両を提供できる。
本発明の実施形態に係るフォークリフトの側面図である。 本発明の実施形態に係るフォークリフトの後面図である。 本発明の実施形態に係るフォークリフトにおけるカメラユニットの斜視図である。 本発明の実施形態に係るフォークリフトにおけるカメラユニットの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るフォークリフトにおけるカメラユニットの側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る産業車両について図面を参照して説明する。本実施形態の産業車両はフォークリフトである。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、フォークリフトのオペレータが運転席の運転シートに着座して、フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、フォークリフト10は、車体11の前部に荷役装置12を備えている。車体11の中央付近には運転席13が設けられている。車体11の前部には前輪としての駆動輪14が設けられ、車体11の後部には後輪としての操舵輪15が設けられている。車体11の後部にはカウンタウエイト16が備えられており、カウンタウエイト16は車両重量の調整と車体11における重量バランスを図るためのものである。本実施形態のフォークリフト10は、操舵輪15が一輪であるバッテリフォークリフトである。
車体11における運転席13には、運転シート17が備えられている。運転シート17は、フォークリフト10のオペレータが着座するシートである。運転シート17は、車体11の車幅方向(左右方向)において中心よりも左に位置するほか、右回りに一定の角度まで水平方向に回動可能である。運転シート17は、車体11の車幅方向において中心よりも左に位置し、右回りに一定の角度まで回動することで、フォークリフト10の後進時においてオペレータは車体11の後方の目視が容易となる。
本実施形態のフォークリフト10には、図1、図2に示すように、運転シート17に座席基準点SIP(Seat Index Point:SIP)が規定される。座席基準点SIPとは、ISO(ISO 5353)あるいはJIS(JIS A 8318)等で定められ、理論上の運転者の胴と腿との関節の近傍に規定された座席の基準点をいう。図2に示すように、本実施形態の運転シート17は車体11の車幅方向において中心よりも左に位置するため、座席基準点SIPは車体11の車幅方向において中心よりも左に位置する。
荷役装置12はアウタマスト18およびインナマスト19を有するマスト20を備えている。左右一対のアウタマスト18には、アウタマスト18の内側にてスライド可能なインナマスト19が備えられている。車体11とアウタマスト18との間には、油圧により作動するティルトシリンダ(図示せず)が設置されている。マスト20はティルトシリンダの作動により下端部を支点として前後方向に傾動する。マスト20には油圧により作動するリフトシリンダ22が設けられている。リフトシリンダ22の作動により、インナマスト19がアウタマスト18内でスライドして昇降する。
マスト20には左右一対のフォーク23がリフトブラケット24を介して設けられ、リフトブラケット24はインナマスト19に対して昇降するように設けられている。つまり、リフトブラケット24はマスト20に対して昇降可能である。なお、左右のフォーク23は互いに同じ構成である。
車体11には、運転席13の上部を覆うヘッドガード25が設けられている。ヘッドガード25は、車体11の前部から立設されたフロントピラー26と、車体11の後部から立設されたリヤピラー27により支持されている。ヘッドガード25は公知のものである。ヘッドガード25は、中空構造部材によってフロントピラー26と一体となっているサイドビーム28と、左右一対のサイドビーム28の間に設けられる格子状のルーフ部29と、左右一対のサイドビーム28の後端を接続するリヤビーム30と、を有している。
図2に示すように、リヤビーム30の後端面には、左右一対のリヤコンビネーションランプ31が備えられている。リヤコンビネーションランプ31は、方向指示器32、制動灯33および後退灯34が一体的に組み合わされたランプである。
本実施形態のフォークリフト10は、障害物検知ユニットとしてのカメラユニット40を備えている。図3、図4に示すように、カメラユニット40は、光学機器としてのステレオカメラ41と、ステレオカメラ41を支持するブラケット42と、ステレオカメラ41を保護する保護具43と、を備えている。
ステレオカメラ41は左右一対のカメラレンズ44を備えた公知のカメラである。ステレオカメラ41の筐体45は箱状であり、筐体45は、カメラレンズ44を備える正面46と、正面46の反対側の背面47と、左右一対の側面48、49と、上面50と、下面51と、を有する。下面51には、ステレオカメラ41をブラケット42に固定するためのボルト52が螺入される複数のボルト孔(図示せず)が設けられている。図5に示すように、正面46が後方を向くように下面51はブラケット42に当接する。正面46は車体11の後方に面する障害物検知面に相当する。背面47には、複数の端子(図示せず)が備えられ、これらの端子と接続される配線が引き出されている。したがって、背面47は、障害物検知面と反対側の前方に面し、配線が接続される配線接続面に相当する。
図5に示すように、レンズ部としてのカメラレンズ44には上下方向について所定の画角αが設定されている。画角αが、ステレオカメラ41の撮影可能範囲と対応する。ステレオカメラ41は車体11に搭載されたコントローラ(図示せず)と接続されており、ステレオカメラ41によって撮影された撮像画像は、コントローラによって画像解析される。撮像画像の画像解析の結果から撮像画像における障害物の有無および障害物までの距離が検出される。
本実施形態のステレオカメラ41は、レーザー測距器(図示せず)を内蔵している。レーザー測距器は距離測定用のレーザー光を発光するレンズとしてのレーザーレンズ54を備えており、レーザーレンズ54は正面46におけるカメラレンズ44の間に備えられている。レーザーレンズ54の光軸A2はカメラレンズ44の光軸A1と平行である。レーザー測距器はステレオカメラ41の撮影可能範囲においてレーザー光による距離測定を行う。
次に、ブラケット42について説明すると、図3、図4に示すように、ブラケット42は、屈曲された板部材である。ブラケット42は、リヤビーム30に取り付けられる第1板部55と、ステレオカメラ41が取り付けられる第2板部56と、第1板部55と第2板部56の間に位置し、第1板部55および第2板部56に対して垂直面を有する第3板部57と、を有する。
図4に示すように、第1板部55には、ボルト用通孔58が設けられている。ボルト用通孔58にボルト59を挿通し、ヘッドガード25におけるリヤビーム30の下面にボルト59を締結することにより、ブラケット42はヘッドガード25に取り付けられる。したがって、第1板部55は、ヘッドガード25に取り付けられるヘッドガード取付部に相当する。図1に示すように、ブラケット42がヘッドガード25に取り付けられている状態では、ステレオカメラ41の正面46はヘッドガード25よりも後方へ突出する。したがって、カメラレンズ44もヘッドガード25よりも後方へ突出する。
図4に示すように、ブラケット42の第2板部56には、ステレオカメラ41を固定するための複数のボルト用通孔60が設けられている。ボルト52をボルト用通孔60に挿通し、ステレオカメラ41のボルト孔に螺入することによりステレオカメラ41がブラケット42上に固定される。したがって、第2板部56は、障害物検知器を支持する障害物検知器支持部に相当する。また、第2板部56には、保護具43を固定するためのボルト用通孔61が設けられている。ボルト用通孔61にはボルト62が挿通される。ブラケット42の後端部は、カメラレンズ44の画角αに含まれない位置に設けられている。
図5に示すように、ブラケット42の第3板部57は、ステレオカメラ41の背面47と対向する。したがって、第3板部57は、ヘッドガード取付部と障害物検知器支持部との間に位置し、配線接続面と対向する対向部に相当する。第1板部55と第2板部56との間に第3板部57が位置することで、ブラケット42がヘッドガード25に取り付けられている状態では、第2板部56は第1板部55よりも低い位置となる。その結果、ステレオカメラ41はヘッドガード25よりも下方へ突出する。
図5では、複数の配線について図示を省略しているが、これらの配線は第3板部57の右側から引き出されてヘッドガード25に固定され、さらに、フロントピラー26に沿って車体11の内部に案内されている。車体11の内部に案内されている配線の端子は車体11に搭載されている電源および制御機器と接続されている。
次に、保護具43について説明すると、保護具43はステレオカメラ41を保護するための部材である。本実施形態の保護具43は、断面円形の棒状体による第1保護部材63と、断面円形の棒状体による第2保護部材64と、第1保護部材63と第2保護部材64との両端を接続する板状の接続部材65と、を有している。保護部材としての第1保護部材63は、屈曲による門形の部材であり、ステレオカメラ41のカメラレンズ44を保護するために設けられている。第2保護部材64は、第1保護部材63と同様に、屈曲による門形の部材であり、ステレオカメラ41の上面50を保護するために設けられている。
接続部材65は板状の部材であり、接続部材65の上面には第1保護部材63の端部が取り付けられている。接続部材65と第1保護部材63の端部との取り付けは溶接による。接続部材65の上面には第2保護部材64の端部が取り付けられている。接続部材65には、接続部材65をブラケット42に固定するためのボルト孔66が設けられている。ボルト62をブラケット42のボルト用通孔61に挿通させてボルト孔66に螺入することにより、接続部材65はブラケット42に固定される。なお、図3、図4では一方のボルト孔66のみが示される。
ところで、前後方向における座席基準点SIPとカメラユニット40との離間距離Lは300mm以上に設定される(L≧300mm)。本実施形態では、離間距離Lが最小限度の300mmとなるようにカメラユニット40が設置されている。つまり、カメラユニット40は、前後方向において座席基準点SIPから300mm以上離間している。因みに、座席基準点SIPを中心に半径300mmの円で区画される範囲(図示せず)は、法規によってヘッドガード25が保護すべき範囲として規定されている。離間距離Lは300mm以上であることから、オペレータの頭部とカメラユニット40との干渉をし難くしている。なお、ブラケット42の第3板部57が存在しない場合は、前後方向における座席基準点SIPと、背面47との離間距離Lが300mm以上に設定される(L≧300mm)ことが好ましい。また、前後方向においてブラケット42が背面47から座席基準点SIP方向へ突出している場合も、ブラケット42の突出している部位までの離間距離Lが300mm以上に設定される(L≧300mm)ことが好ましい。
また、上下方向における座席基準点SIPとカメラユニット40との離間高さHは900mm以上に設定される(H≧900mm)。本実施形態では、離間高さHが最小限度の900mmとなるようにカメラユニット40が設置されている。つまり、カメラユニット40は、上下方向において前記座席基準点(SIP)から900mm以上離間する。離間高さHは900mm以上であることから、オペレータの頭部とカメラユニット40との干渉をよりし難くしている。
次に、本実施形態に係るフォークリフト10の作用について説明する。図示はしないがオペレータはフォークリフト10を運転する場合、ヘルメットを着用して運転シート17に着座する。荷役作業においては、マスト前方の目視のために体を左右に傾けたりする場合がある。また、オペレータは、フォークリフト10の後進時には体を右側から振り向くように車体11の後方を目視する。このとき、オペレータの頭部(ヘルメットを含む)は、カメラユニット40と干渉することは殆どない。オペレータの頭部が後方へ向かってカメラユニット40と仮に干渉するとしても、ブラケット42との干渉であり、ステレオカメラ41が干渉によって損傷することはない。また、ブラケット42の第3板部57は、オペレータの頭部がカメラユニット40の配線に引っ掛かることを妨げる。
一方、カメラユニット40は後進時に車体11の後方を撮影し、撮影された撮像画像を画像解析することにより、撮像画像における障害物の有無および障害物までの距離が検出される。フォークリフト10と障害物との距離が近い場合には、オペレータに対して警告を出したり、あるいはフォークリフト10を停止させたりする。
本実施形態のフォークリフト10は以下の効果を奏する。
(1)ブラケット42は、ステレオカメラ41の背面47と対向する第3板部57を備えている。このため、カメラユニット40をオプション品としてフォークリフト10に後から取り付けする場合、すなわち、カメラユニット40がヘッドガード25よりも下方へ突出している場合でも、オペレータの頭部とステレオカメラ41とは干渉し難くなり、また、ステレオカメラ41に接続される配線がオペレータの頭部に引っ掛かることを防止できる。その結果、カメラユニット40とオペレータの頭部とが干渉し難く、たとえ干渉したとしてもカメラユニット40に接続されている配線がオペレータの頭部の動きを妨げることがない。
(2)ステレオカメラ41が、車体11の後方に面し、ヘッドガード25よりも後方へ突出するカメラレンズ44を有する。このため、オペレータの頭部とステレオカメラ41とは干渉し難くなるほか、カメラレンズ44はオペレータの頭部と干渉することはなく損傷することはない。
(3)カメラユニット40は、運転席13に予め設定される座席基準点SIPから前後方向において後方に300mm以上離間しているので、前後方向においてヘッドガード25により保護される範囲から離れた位置となる。したがって、オペレータの頭部とカメラユニット40とはより干渉し難くなる。
(4)カメラユニット40は、座席基準点SIPから上下方向において上方に900mm以上離間しているので、上下方向においてオペレータの頭部から離れた位置となる。したがって、オペレータの頭部とカメラユニット40とはより干渉し難くなる。
(5)カメラユニット40の第3板部57が対向部であることから、オペレータの頭部がカメラユニット40と干渉したとしても、第3板部57はオペレータの頭部とカメラユニット40の配線との干渉を防止することができる。また、オペレータから配線が見え難くなるため、フォークリフト10の意匠性(見た目)が向上するほか、カメラユニット40における配線の接続状態がオペレータによって変更され難くなる。
(6)カメラユニット40の撮影可能範囲にリヤピラー27が含まれないことから、カメラユニット40による障害物の検知機能が低下することはない。
(7)座席基準点SIPは、車幅方向における車幅中心よりも左に設定され、カメラユニット40は車幅方向における車幅中心に位置する。このため、オペレータが右側から振り向くように後方を確認しても、オペレータの頭部はカメラユニット40と干渉し難いほか、カメラユニット40は車体11の後方を左右対称の範囲で検知することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、産業車両としてのフォークリフトを例示して説明したが、産業車両はフォークリフトに限定されない。産業車両は、例えば、牽引車であってもよく、あるいは建設車両でもよい。
○ 上記の実施形態では、障害物検知器としてステレオカメラを例示したが、障害物検知器はステレオカメラに限らない。障害物検知器は、カメラのほかレンズを備えた測距器(例えば、3D-LiDAR)のほか、レンズを有する発光部を備えた光学センサであってもよい。また、カメラはステレオカメラ以外のカメラでもよい。
○ 上記の実施形態では、障害物検知器がヘッドガードよりも後方に突出するとしたが、これに限らない。障害物検知器は、例えば、ヘッドガードよりも後方に突出しなくてもよい。
○ 上記の実施形態では、障害物検知ユニットの障害物検知範囲にリヤピラーが含まれないように設けられたがこれに限定されない。障害物検知ユニットの障害物の検知機能に影響しない程度、あるいは障害物検知器の機能に影響してもその影響が小さい場合であれば、リヤピラーの一部が障害物検知ユニットの障害物検知範囲に含まれてもよい。
○ 上記の実施形態では、障害物検知ユニットは、運転席に予め設定される座席基準点(SIP)から前後方向において後方に300mm以上離間しているとしたがこれに限らない。例えば、300mm未満で離間してもよい。同様に、障害物検知ユニットは、前記座席基準点(SIP)から上下方向において上方に900mm未満で離間してもよい。
○ 上記の実施形態では、ブラケットが対向部を備えたがこれに限定されない。ブラケットは、例えば、対向部を備えないブラケットであってもよい。
○ 上記の実施形態では、座席基準点(SIP)は、車幅方向における車幅中心よりも左に設定され、障害物検知ユニットは車幅方向における車幅中心に位置したが、これに限定されない。例えば、座席基準点(SIP)および障害物検知ユニットは車幅方向における車幅中心に位置してもよい。
10 フォークリフト
11 車体
12 荷役装置
13 運転席
17 運転シート
20 マスト
23 フォーク
25 ヘッドガード
26 フロントピラー
27 リヤピラー
40 カメラユニット(障害物検知ユニット)
41 ステレオカメラ(障害物検知器)
42 ブラケット
43 保護具
44 カメラレンズ(レンズ部)
54 レーザーレンズ
55 第1板部
56 第2板部
57 第3板部(対向部)
A1、A2 光軸
H 離間距離
L 離間高さ
SIP 座席基準点
α レンズ画角

Claims (6)

  1. 運転席を備える車体と、
    前記車体に設けられ、前記運転席の上方を保護するヘッドガードと、
    前記ヘッドガードに取り付けられ、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知ユニットと、を有する産業車両において、
    前記障害物検知ユニットは、
    前記ヘッドガードよりも下方へ突出し、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知器と、
    前記障害物検知器を支持するとともに、前記ヘッドガードに取り付けられるブラケットと、を有し、
    前記障害物検知器は、
    前記車体の後方に面する障害物検知面と、
    前記障害物検知面と反対側の前方に面し、配線が接続される配線接続面と、を有し、
    前記ブラケットは、
    前記ヘッドガードに取り付けられるヘッドガード取付部と、
    前記障害物検知器を支持する障害物検知器支持部と、
    前記ヘッドガード取付部と前記障害物検知器支持部との間に位置し、前記配線接続面と対向する対向部と、を備えていることを特徴とする産業車両。
  2. 運転席を備える車体と、
    前記車体に設けられ、前記運転席の上方を保護するヘッドガードと、
    前記ヘッドガードに取り付けられ、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知ユニットと、を有する産業車両において、
    前記障害物検知ユニットは、
    前記ヘッドガードよりも下方へ突出し、前記車体の後方の障害物を検知する障害物検知器と、
    前記障害物検知器を支持するとともに、前記ヘッドガードに取り付けられるブラケットと、を有し、
    前記障害物検知器は、前記車体の後方に面し、前記ヘッドガードよりも後方へ突出するレンズ部を有することを特徴とする産業車両。
  3. 前記障害物検知ユニットは、前記運転席に予め設定される座席基準点(SIP)から前後方向において後方へ300mm以上離間していることを特徴とする請求項1又は2記載の産業車両。
  4. 前記障害物検知ユニットは、前記座席基準点(SIP)から上下方向において上方へ900mm以上離間していることを特徴とする請求項3記載の産業車両。
  5. 前記車体の後部に立設され、前記ヘッドガードの後部を支持するリヤピラーを有し、
    前記障害物検知ユニットの障害物検知範囲に前記リヤピラーが含まれないことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項記載の産業車両。
  6. 前記座席基準点(SIP)は、車幅方向における車幅中心よりも左に設定され、
    前記障害物検知ユニットは、前記車幅方向における車幅中心に位置することを特徴とする請求項3又は4記載の産業車両。
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