JP2022037299A - 長尺導電部材 - Google Patents

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JP2022037299A JP2020141356A JP2020141356A JP2022037299A JP 2022037299 A JP2022037299 A JP 2022037299A JP 2020141356 A JP2020141356 A JP 2020141356A JP 2020141356 A JP2020141356 A JP 2020141356A JP 2022037299 A JP2022037299 A JP 2022037299A
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一輝 渡邉
Kazuki Watanabe
洋耶子 倉橋
Miyako Kurahashi
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【課題】搭載場所における専有面積を抑えて設置することができる長尺導電部材を提供することを目的とする。【解決手段】長尺導電部材1が、所定の長手方向D11に沿って延在する1つの第1長尺導体11と、絶縁体で形成され、第1長尺導体11における長手方向D11に沿った表面を被覆する第1被覆12と、長手方向D12に沿って延在するとともに、第1被覆12で被覆された第1長尺導体11を内側に収める筒壁を構成する一対の第2長尺導体13と、絶縁体で形成され、第2長尺導体13における長手方向D11に沿った表面を被覆する第2被覆14と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電線のように、長尺導体が絶縁体で被覆された長尺導電部材に関するものである。
近年広く普及しつつある電気自動車やハイブリッド自動車には、電源と各種機器とを繋ぐ電線等のように、長尺導体が絶縁体で被覆された長尺導電部材が搭載されている。このような長尺導電部材は、高電圧が印加されることによる安全性の観点や、設置スペース確保の観点から、車室外の床下に設置されることが多い(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013-252846号公報
ここで、今般、電気自動車やハイブリッド自動車における電動駆動系の大電流化が進みつつあり、これに伴い、電線等の長尺導電部材は大径化する傾向にある。このような長尺導電部材の大径化は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車の床下等といった搭載場所に占める長尺導電部材の専有面積を増大させることから設置経路の設定を難しくする。そして、このような設置経路設定の困難さは、電気自動車やハイブリッド自動車の設計工数の増大や、製造時における長尺導電部材の組付け作業の難化を招く可能性がある。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、搭載場所における専有面積を抑えて設置することができる長尺導電部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、長尺導電部材は、所定の長手方向に沿って延在する少なくとも1つの第1長尺導体と、絶縁体で形成され、前記第1長尺導体における前記長手方向に沿った表面を被覆する第1被覆と、前記長手方向に沿って延在するとともに、前記第1被覆で被覆された前記第1長尺導体を内側に収める筒壁又は溝壁を構成する少なくとも1つの第2長尺導体と、絶縁体で形成され、前記第2長尺導体における前記長手方向に沿った表面を被覆する第2被覆と、を備えたことを特徴とする。
上記の長尺導電部材は、第2被覆で被覆された少なくとも1つの第2長尺導体で構成される筒壁又は溝壁の内側に、第1被覆で被覆された第1長尺導体が収められた構成を有している。このように複数の長尺導体が1つにまとめられた構成は、大電流化に対応すべく各長尺導体の断面積を増やす場合であっても、当該構成における長尺導体と同数の電線それぞれを大径化することに比べて搭載場所における専有面積が小さくなる。即ち、上記の長尺導電部材によれば、搭載場所における専有面積を抑えて設置することができる。
第1実施形態の長尺導電部材を示す模式的な斜視図である。 図1に示されている長尺導電部材の、図1中のV11-V11線に沿った断面図である。 図1及び図2に示されている長尺導電部材から、第2被覆で被覆された第2長尺導体を取り出して示した斜視図である。 第2実施形態の長尺導電部材を示す模式的な斜視図である。 図4に示されている長尺導電部材の、図4中のV21-V21線に沿った断面図である。 図4に示されている長尺導電部材の分解斜視図である。 第3実施形態の長尺導電部材を示す模式的な斜視図である。 図7に示されている長尺導電部材の、図7中のV31-V31線に沿った断面図である。 図7に示されている長尺導電部材の分解斜視図である。
以下、長尺導電部材の一実施形態について説明する。まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の長尺導電部材を示す模式的な斜視図であり、図2は、図1に示されている長尺導電部材の、図1中のV11-V11線に沿った断面図である。尚、図1には、長尺導電部材1における、長手方向D11の中途の部分が切り出された状態で示されている。
この図1に示されている長尺導電部材1は、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されて、電源と各種機器とを繋ぐべく車室外の床下に設置される導体部品である。この長尺導電部材1は、正負両極をなす一対の高圧用導体と、1つの低圧用導体と、の3回路分の導体が長尺導体として1つにまとめられたものとなっている。
長尺導電部材1は、第1長尺導体11と、第1被覆12と、第2長尺導体13と、第2被覆14と、編組チューブ15と、を備えている。本実施形態では、第1長尺導体11が、低圧用導体として1つ設けられ、第2長尺導体13が、高圧用導体として正負両極をなすように一対設けられている。
第1長尺導体11は、所定の長手方向D11に沿って延在する長尺導体であり、被覆電線における撚り線で形成された芯線となっている。この第1長尺導体11には、低電圧として第1電圧が印加される。尚、この第1長尺導体11は、本実施形態とは異なり、金属棒状の単線を芯線とした被覆電線の、その芯線としての単線であってもよい。
第1被覆12は、絶縁体としての樹脂で形成され、第1長尺導体11における長手方向D11に沿った表面を被覆するものであり、上記の第1長尺導体11を芯線とした被覆電線における樹脂被覆となっている。
第2長尺導体13は、長手方向D11に沿って延在するとともに、第1被覆12で被覆された第1長尺導体11を内側に収める円筒壁を構成するように一対が設けられる。これら一対の第2長尺導体13に、絶対値が第1電圧の絶対値よりも高い高電圧として正負両極の第2電圧が印加される。即ち、一対の第2長尺導体13のうちの一方に正極の第2電圧が印加され、他方に負極の第2電圧が印加される。
第2被覆14は、絶縁体としての樹脂で形成され、第2長尺導体13における長手方向D11に沿った表面を被覆する。
編組チューブ15は、導電性の編組で長手方向D11に沿って延在するチューブ状に形成された電磁シールド用の部材である。この編組チューブ15は、第1被覆12で被覆された1つの第1長尺導体11を内側に通した状態で、当該第1長尺導体11と、第2被覆14で被覆された第2長尺導体13と、の間に介装される。
図3は、図1及び図2に示されている長尺導電部材から、第2被覆で被覆された第2長尺導体を取り出して示した斜視図である。
本実施形態では、一対の第2長尺導体13は、各々が円筒壁の一部を構成し、第2被覆14で被覆された状態で、第1長尺導体11を被覆する第1被覆12の外周面を全周に亘って覆う筒体16を構成する。この筒体16は、第1被覆12で被覆され、その上から編組チューブ15が被せられた第1長尺導体11を内側に収める、第1長尺導体11と同軸の円筒状部位である。筒体16は、径方向に2つに分割される一対の半円弧壁161で構成されている。
各半円弧壁161は、第2被覆14としての半円弧壁状の樹脂壁の中に半円弧壁状の第2長尺導体13が埋設されたものである。第2長尺導体13は、ここでは特定しないが、半円弧壁状の金属バスバであってもよく、半円弧壁状に成形された撚り線であってもよい。第2長尺導体13が金属バスバである場合には、長尺導電部材1は、直棒状、あるいは所望の経路形状に折り曲げ成形され、1つの第1長尺導体11が内側に配されて一対の第2長尺導体13が外側に配された、形状固定の同軸導電部材となる。他方、第2長尺導体13が撚り線である場合には、長尺導電部材1は、1つの第1長尺導体11が内側に配されて一対の第2長尺導体13が外側に配された、屈曲可能な同軸電線となる。
以上に説明した第1実施形態の長尺導電部材1は、第2被覆14で被覆された一対の第2長尺導体13で構成される円筒壁の内側に、第1被覆12で被覆された第1長尺導体11が収められた構成を有している。このように複数の長尺導体が1つにまとめられた構成は、大電流化に対応すべく各長尺導体の断面積を増やす場合であっても、当該構成における長尺導体と同数の電線それぞれを大径化することに比べて搭載場所における専有面積が小さくなる。即ち、本実施形態の長尺導電部材1によれば、搭載場所における専有面積を抑えて設置することができる。
ここで、本実施形態では、第1被覆12で被覆された第1長尺導体11と、第2被覆14で被覆された第2長尺導体13と、の間に電磁シールド用の編組チューブ15が介装されている。この構成によれば、第1長尺導体11と第2長尺導体13との間における電磁ノイズの伝搬を抑えることができる。
また、本実施形態では、第1長尺導体11が、1つだけ設けられて第1電圧が印加され、第2長尺導体13は、各々が円筒壁の一部を構成するように一対が設けられ、絶対値が第1電圧の絶対値よりも高い正負両極の第2電圧が印加される。一般に、電気自動車やハイブリッド自動車には、正負両極をなす一対の高圧用導体と、1つの低圧用導体と、の3回路分の電線が長尺導体として設置されることが多い。上述の構成によれば、このような3回路分の長尺導体が1つにまとめられた構成となっていることから電気自動車やハイブリッド自動車における3回路分の長尺導体の専有面積を抑えることができるので好適である。
また、本実施形態では、一対の第2長尺導体13は、第2被覆14で被覆された状態で、第1長尺導体11を被覆する第1被覆12の外周面を全周に亘って覆う円筒状の筒体16を構成する。この構成によれば、第2被覆14で被覆されて筒体16を構成する一対の第2長尺導体13が、第1被覆12で被覆された1つの第1長尺導体11の周囲空間を有効活用していることから、上述の3回路分の長尺導体の専有面積を一層抑えることができる。
次に、第2実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態の長尺導電部材を示す模式的な斜視図であり、図5は、図4に示されている長尺導電部材の、図4中のV21-V21線に沿った断面図である。また、図6は、図4に示されている長尺導電部材の分解斜視図である。尚、図4及び図6には、長尺導電部材2における、長手方向D21の中途の部分が切り出された状態で示されている。また、図4~図5では、図1~図3に示されている構成要素と同等な構成要素については図1~図3と同じ符号が付されており、以下では、それら同等な構成要素についての貼付説明を割愛する。
第2実施形態の長尺導電部材2も、上述した第1実施形態の長尺導電部材1と同様に、電気自動車やハイブリッド自動車の床下に設置される導体部品であり、正負両極をなす一対の高圧用導体と、1つの低圧用導体と、が1つにまとめられたものとなっている。他方で、この長尺導電部材2は、第1被覆12で被覆され、その上から電磁シールド用の編組チューブ15が被せられた第1長尺導体11を収める筒体26が、第1実施形態と異なっている。
長尺導電部材2における筒体26は、第1被覆12で第1長尺導体11が被覆された被覆電線を内側に収めて保護する四角筒状で樹脂製のプロテクタを構成する壁の内部に、一対の第2長尺導体23が埋設されたものとなっている。筒体26は、溝壁状に形成された筒本体部261と、この筒本体部261を塞ぐ蓋部262と、を備えている。第1被覆12で被覆されて編組チューブ15が被せられた第1長尺導体11が1つ、筒本体部261の中に収められ、蓋部262が取り付けられて、長尺導電部材2が構成される。
本実施形態において第1長尺導体11を内側に収める四角筒壁を構成する一対の第2長尺導体23は、その一方が筒本体部261に埋設された本体導体部231であり、他方が蓋部262に埋設された蓋導体部232となっている。また、各第2長尺導体23を被覆する第2被覆24は、本体導体部231を被覆する本体被覆部241と、蓋導体部232を被覆する蓋被覆部242と、を備えている。尚、第2長尺導体23は、ここでは特定しないが、各々四角筒壁の一部を構成する一対の金属バスバであってもよく、各々四角筒壁の一部を構成する形状に成形された撚り線であってもよい。
以上に説明した第2実施形態の長尺導電部材2によっても、上述の第1実施形態と同様に、搭載場所における専有面積を抑えて設置できることは言うまでもない。
ここで、本実施形態では、第2被覆24が、第1長尺導体11が第1被覆12で被覆された被覆電線を内側に収めて保護するプロテクタであり、第2長尺導体23が、そのプロテクタを構成する壁の内部に埋設されている。この構成によれば、第1被覆12で被覆された第1長尺導体11として被覆電線が利用され、第2長尺導体23を被覆する第2被覆24としてプロテクタが利用される。このような利用により、長尺導体の保護構造も含めて搭載場所における専有面積を抑えることができる。
次に、第3実施形態について説明する。
図7は、第3実施形態の長尺導電部材を示す模式的な斜視図であり、図8は、図7に示されている長尺導電部材の、図7中のV31-V31線に沿った断面図である。また、図9は、図7に示されている長尺導電部材の分解斜視図である。尚、図7及び図9には、長尺導電部材3における、長手方向D31の中途の部分が切り出された状態で示されている。
第3実施形態の長尺導電部材3も、上述した第1実施形態の長尺導電部材1と同様に、電気自動車やハイブリッド自動車の床下に設置される導体部品であり、正負両極をなす一対の高圧用導体と、1つの低圧用導体と、が1つにまとめられたものとなっている。ただし、第3実施形態では、第1実施形態とは逆に、一対の高圧用導体が内側に配置され、1つの低圧用導体が外側に配置されている。即ち、本実施形態では、内側に位置する第1長尺導体31が一対設けられ、当該一対の第1長尺導体31に、高電圧として、正負両極の第1電圧が印加される。そして、外側に位置する第2長尺導体33は、四角溝壁の全部を構成するように1つだけ設けられ、当該1つの第2長尺導体33に、絶対値が第1電圧の絶対値よりも低い低電圧としての第2電圧が印加される。
第1長尺導体31が第1被覆32で被覆された被覆電線は、上述した第1実施形態において第1長尺導体11が第1被覆12で被覆された被覆電線と同等の電線である。ただし、本実施形態では、このような被覆電線が、正負両極の高電圧用に一対設けられている。
他方、第2長尺導体33は、上述したように四角溝壁の全部を構成している。そして、第2被覆34で被覆された状態で、第1被覆32で被覆された一対の第1長尺導体31を、互い平行に並べて内側に収める溝体36を構成する。第1被覆32で被覆された一対の第1長尺導体31は、不図示の固定構造によって溝体36の内側に固定される。
また、本実施形態の長尺導電部材3も、電磁シールド用の編組チューブ35を備えている。ただし、本実施形態の編組チューブ35は、第1被覆32で被覆された一対の第1長尺導体31を内側に通した状態で、それら一対の第1長尺導体31と、第2被覆34で第2長尺導体33が被覆された溝体36の内面と、の間に介装されている。
以上に説明した第3実施形態の長尺導電部材3によっても、上述の第1実施形態と同様に、搭載場所における専有面積を抑えて設置できることは言うまでもない。
ここで、本実施形態では、第1長尺導体31は、高電圧として正負両極の第1電圧が印加されるように一対設けられ、第2長尺導体33は、低電圧としての第2電圧が印加されるように1つだけ設けられている。この構成によっても、上述の第1実施形態と同様に、上述の3回路分の長尺導体が1つにまとめられた構成となっていることから電気自動車やハイブリッド自動車における3回路分の長尺導体の専有面積を抑えることができるので好適である。
また、本実施形態では、第2長尺導体33は、溝壁の全部を構成し、第2被覆34で被覆された状態で、第1被覆32で被覆された一対の第1長尺導体31を、互い平行に並べて内側に収める溝体36を構成する。この構成によれば、第2被覆34で被覆されて溝体36を構成する1つの第2長尺導体33が、第1被覆32で被覆された一対の第1長尺導体31の周囲空間を有効活用していることから、上記の3回路分の長尺導体の専有面積を一層抑えることができる。
また、本実施形態では、第2被覆34が、各々が第1長尺導体31と第1被覆32とを有する一対の被覆電線を内側に収めて保護する四角溝状のプロテクタであり、第2長尺導体33が、このプロテクタを構成する壁の内部に埋設されている。この構成によれば、第1被覆32で被覆された第1長尺導体31として被覆電線が利用され、第2長尺導体33を被覆する第2被覆34として被覆電線を内側に収めて保護するプロテクタが利用される。このような利用により、長尺導体の保護構造も含めて搭載場所における専有面積を抑えることができる。
尚、以上に説明した第1~第3実施形態は長尺導電部材の代表的な形態を示したに過ぎず、長尺導電部材は、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
例えば、上述の第1~第3実施形態では、長尺導電部材の一例として、電気自動車やハイブリッド自動車の床下に設置される導体部品としての長尺導電部材1~3が例示されている。しかしながら、長尺導電部材はこれに限るものではなく、床下ではなく車室内に設置されてもよく、あるいは、電気自動車やハイブリッド自動車以外の搭載場所に設置されてもよく、その具体的な搭載場所については用途に応じて適宜に設定し得るものである。
また、上述の第1~第3実施形態では、長尺導電部材の一例として、最外側に位置する第2被覆14,24,34の外形が、円筒型、四角筒型、及び四角溝型、となった長尺導電部材1,2,3が例示されている。しかしながら、長尺導電部材はこれに限るものではなく、最外側の第2被覆の外形は、楕円筒型や半円溝型等であってもよく、その具体的な形状を問うものではない。
また、上述の第1~第3実施形態では、長尺導電部材の一例として、第1長尺導体11,31と第2長尺導体13,23,33との間に電磁シールド用の編組チューブ15,35を介装した長尺導電部材1,2,3が例示されている。しかしながら、長尺導電部材は、これに限るものではなく、電磁シールド用の編組チューブを設けないものであってもよい。ただし、電磁シールド用の編組チューブ15,35を設けることで、導体間における電磁ノイズの伝搬を抑えることができる点は上述した通りである。
また、上述の第1及び第2実施形態では、長尺導電部材の一例として、1つの第1長尺導体11に低電圧として第1電圧が印加されて一対の第2長尺導体13,23に高電圧として正負両極の第2電圧が印加される長尺導電部材1,2が例示されている。また、上述の第3実施形態では、一対の第1長尺導体31に高電圧として正負両極の第1電圧が印加されて1つの第2長尺導体33に低電圧として第1電圧が印加される長尺導電部材3が例示されている。しかしながら、長尺導電部材は、これに限るものではなく、少なくとも1つの第1長尺導体と、少なくとも1つの第2長尺導体と、を備えるものであれば、各長尺導体の数や、各長尺導体に対する印加電圧については任意に設定し得るものである。ただし、第1長尺導体11,31と第2長尺導体13,23とで上述の3回路を構成して適宜に電圧を印加することで、電気自動車やハイブリッド自動車における3回路分の長尺導体の専有面積を抑えることができて好適である点は上述した通りである。
また、上述の第1及び第2実施形態では、長尺導電部材の一例として、第2被覆14,24で被覆された一対の第2長尺導体13,23が円筒や四角筒を構成する長尺導電部材1,2が例示されている。また、上述の第3実施形態では、第2被覆34で被覆された1つの第2長尺導体13,23が四角溝を構成する長尺導電部材3が例示されている。しかしながら、長尺導電部材は、これに限るものではなく、第2被覆で被覆された第2長尺導体が構成する筒や溝の形状については任意に設定し得るものである。ただし、上記のような筒や溝を構成することで、第1長尺導体11,31の周囲空間を有効活用して上記の3回路分の長尺導体の専有面積を一層抑えることができる点も上述した通りである。
また、上述の第2及び第3実施形態では、長尺導電部材の一例として、第1長尺導体11,31が第1被覆12,32で覆われた被覆電線を収めるプロテクタの内部に第2長尺導体23,33が埋設された長尺導電部材2,3が例示されている。しかしながら、長尺導電部材は、これに限るものではなく、第1実施形態のように、形状固定の同軸導電部材や屈曲可能な同軸電線を構成するように、絶縁被覆の内部に第1長尺導体11や第2長尺導体13が埋設されたものであってもよい。ただし、第2長尺導体23,33の埋設先としてプロテクタを利用することで、長尺導体の保護構造も含めて搭載場所における専有面積を抑えることができる点は上述した通りである。
1,2,3 長尺導電部材
11,31 第1長尺導体
12,32 第1被覆
13,23,33 第2長尺導体
14,24,34 第2被覆
15,35 編組チューブ
16,26 筒体
36 溝体
161 半円弧壁
231 本体導体部
232 蓋導体部
241 本体被覆部
242 蓋被覆部
261 筒本体部
262 蓋部
D11,D21,D31 長手方向

Claims (7)

  1. 所定の長手方向に沿って延在する少なくとも1つの第1長尺導体と、
    絶縁体で形成され、前記第1長尺導体における前記長手方向に沿った表面を被覆する第1被覆と、
    前記長手方向に沿って延在するとともに、前記第1被覆で被覆された前記第1長尺導体を内側に収める筒壁又は溝壁を構成する少なくとも1つの第2長尺導体と、
    絶縁体で形成され、前記第2長尺導体における前記長手方向に沿った表面を被覆する第2被覆と、
    を備えたことを特徴とする長尺導電部材。
  2. 導電性の編組で前記長手方向に沿って延在するチューブ状に形成され、前記第1被覆で被覆された少なくとも1つの前記第1長尺導体を内側に通した状態で、当該第1長尺導体と、前記第2被覆で被覆された前記第2長尺導体と、の間に介装された電磁シールド用の編組チューブ、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の長尺導電部材。
  3. 前記第1長尺導体が、1つだけ設けられて第1電圧が印加され、
    前記第2長尺導体は、各々が前記筒壁又は前記溝壁の一部を構成するように一対が設けられ、絶対値が前記第1電圧の絶対値よりも高い正負両極の第2電圧が印加されることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺導電部材。
  4. 一対の前記第2長尺導体は、各々が前記筒壁の一部を構成し、前記第2被覆で被覆された状態で、前記第1長尺導体を被覆する前記第1被覆の外周面を全周に亘って覆う筒体を構成すること特徴とする請求項3に記載の長尺導電部材。
  5. 前記第1長尺導体は、一対が設けられて正負両極の第1電圧が印加され、
    前記第2長尺導体は、前記筒壁又は前記溝壁の全部を構成するように1つだけ設けられ、絶対値が前記第1電圧の絶対値よりも低い第2電圧が印加されることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺導電部材。
  6. 前記第2長尺導体は、前記溝壁の全部を構成し、前記第2被覆で被覆された状態で、前記第1被覆で被覆された一対の前記第1長尺導体を、互い平行に並べて内側に収める溝体を構成することを特徴とする請求項5に記載の長尺導電部材。
  7. 前記第1被覆が、前記第1長尺導体を芯線とした被覆電線の被覆であり、
    前記第2被覆が、前記被覆電線を内側に収めて保護するプロテクタであり、
    前記第2長尺導体が、前記プロテクタを構成する壁の内部に埋設されていることを特徴とする請求項1~6のうち何れか一項に記載の長尺導電部材。
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