JP6149763B2 - シールド導電路 - Google Patents

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    • H05K9/0098Shielding materials for shielding electrical cables

Description

本発明は、複数本の電線を筒状をなすシールド部によって包囲してなるシールド導電路に関する。
従来、ハイブリッド自動車等の車両において、例えば車両後部に備えられた高圧バッテリ等の機器と、車両前部に備えられたインバータやヒューズボックス等の機器とを接続するべく、車両の床下に電線を配索することがある。その際に、複数の電線を、金属製のパイプに挿通することで、シールド機能を発揮するだけでなく、異物の干渉から電線を保護することが知られている。そして、パイプの端部には可撓性を有する筒状シールド部材を接続し、電線のうちパイプから導出した部分を筒状シールド部材によって包囲することでシールドし、かつ機器に接続する際に柔軟に屈曲しやすくすることが行われる(例えば下記特許文献1に記載)。
また、複数本の電線が、例えば高電圧大電流が流れる動力電線や弱電系の電線などの種類の異なる電線であって、相互にまたは一方的に電磁ノイズの影響を受ける虞がある場合などには、その電磁ノイズの影響を防ぐべく、パイプの内部を仕切り壁によって複数の挿通空間に分けて個別にノイズ遮蔽することが知られている(例えば下記特許文献2に記載)。
特開2004−171952号公報 特開2011−146228号公報
そこで、車両の前後にわたって複数種の電線を配索する場合には、仕切り壁によって内部が複数の挿通空間に分けられた金属製のパイプに複数種の電線を分離して挿通するとともに、そのパイプの端部に筒状シールド部材を接続することが考えられる。そして、複数種の電線のうちある種の電線をその接続先に向かって分岐する場合には、例えば筒状シールド部材の途中位置からその電線を外側へ引き出すことが考えられる。
しかしながら、このような構成の場合には、パイプ内では互いに分離されていた複数種の電線が、筒状シールド部材の内部においては分離されていない状態になり、この電線の分岐部において電線が電磁ノイズの影響を受ける虞があるため対策が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線の分岐部において電線が電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことが可能なシールド導電路を提供することを目的とする。
本発明は、筒状をなすシールド部に複数本の電線が包囲されてシールドされたシールド導電路であり、前記シールド部には、その内部空間を複数の電線挿通路に分ける仕切部が設けられ、前記複数の電線挿通路のうち特定の電線挿通路に挿通された特定の電線は前記シールド部に設けられた導出口から前記シールド部の外部に導出されるものとされ、前記導出口は、前記シールド部のうち前記仕切部が設けられた範囲内に形成されており、前記シールド部が、前記複数本の電線が一括して内側に挿通されるシールドパイプと、前記シールドパイプの端部に接続されて前記電線のうち前記シールドパイプから導出された部分を包囲可能な筒状をなす可撓性シールド部材と、を有し、前記仕切部が、前記シールドパイプの内部を前記複数の電線挿通路に分ける仕切壁と、前記特定の電線を包囲する筒状をなして前記シールドパイプの端面から前記可撓性シールド部材の外側に突出する仕切筒部とを有し、前記導出口が、前記仕切筒部のうち前記可撓性シールド部材の外側に配された端部に形成されているものである。
本発明によれば、複数本の電線のうち特定の電線は仕切部によって他の電線挿通路と分けられた範囲内においてシールド部から外部に導出されるから、電線の分岐部において電線が電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。また、特定の電線は、仕切筒部内を通って可撓性シールド部材の外部に導出されるから、電線の分岐部において電線が電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。
実施例1におけるシールド導電路の配索経路を示す概略側面図 シールド導電路を機器に接続した状態を示す概略側面図 電線の分岐部を示す一部拡大断面図 シールド導電路の構成を示す断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図 シールド導電路の構成を示す断面図であって、図2のB−B位置における断面に相当する断面図 実施例2におけるシールド導電路の電線の分岐部を示す一部拡大断面図 シールド導電路の構成を示す断面図
また、本発明のシールド導電路は、前記仕切筒部および前記特定の電線挿通路の端部の形状が真円形状とされ、前記仕切筒部は前記特定の電線挿通路の端部に圧入されているものとしてもよい。このような構成によれば、仕切筒部を特定の電線挿通路の端部に隙間なく圧入することができるから、確実にノイズを遮蔽することができる。
また、本発明のシールド導電路は、筒状をなすシールド部に複数本の電線が包囲されてシールドされたシールド導電路であり、前記シールド部には、その内部空間を複数の電線挿通路に分ける仕切部が設けられ、前記複数の電線挿通路のうち特定の電線挿通路に挿通された特定の電線は前記シールド部に設けられた導出口から前記シールド部の外部に導出されるものとされ、前記導出口は、前記シールド部のうち前記仕切部が設けられた範囲内に形成されており、前記シールド部が、前記複数の電線が一括して内側に挿通されるシールドパイプを有し、前記仕切部が、前記シールドパイプの内部を前記複数の電線挿通路に分ける仕切壁であり、前記導出口が、前記シールドパイプの周壁のうち前記特定の前記電線挿通路を構成する部分の途中位置に設けられているものとしてもよい。
このような構成によれば、複数本の電線のうち特定の電線は仕切部によって他の電線挿通路と分けられた範囲内においてシールド部から外部に導出されるから、電線の分岐部において電線が電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。また、特定の電線は、仕切壁で仕切られたシールドパイプの途中位置から外部に引き出されるので、電線の分岐部において電線が電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるシールド導電路Wは、筒状をなすシールド部10に複数本(本実施例では3本)の電線20が包囲されてシールドされたものである。シールド導電路Wは、ハイブリッド車等の車両において、図1に示すように、車体Bの後部に搭載された機器類M1,M3と、車体Bの前部に搭載された機器類M2,M4とをそれぞれ接続するべく、車体Bの床下に配索されるものである。そして、本実施例では、図2に示すように、3本の電線20のうち2本の電線20は、車両の後部に備えられた高圧バッテリ等の機器M1と車両の前部に備えられたインバータ等の機器M2とを接続する電線(以下、第1電線20Fと称する)とされ、1本の電線20は、車両の後部に備えられた低圧バッテリ等の機器M3と車両の前部に備えられたヒューズボックス等の機器M4とを接続する電線(以下、第2電線20Sと称する)とされている。なお、各機器M1,M2は、導電性のシールドケース内に収容されている。
なお、電線はここで例示する機器のみならず各種の機器に接続されるものであってよく、例えば低圧バッテリが車両の前部に搭載される場合には、車両の後部に搭載されたDC/DCコンバータと車両の前部に搭載された低圧バッテリとを接続する電線等であるとしてもよい。また電線の本数は3本に限らず、その接続態様にあわせた本数とすればよい。
第1電線20Fおよび第2電線20Sは、ともに導体21の外周を絶縁被覆22で包囲してなるノンシールド電線20である(図4参照)。
第1電線20Fは、高圧回路を構成する高圧電線であり、高電圧・大電流に対応可能とされている。第1電線20Fの両端部には、図示しない端子金具が接続され、それぞれ各機器M1,M2に電気的に接続される。
第2電線20Sは、低圧回路を構成する低圧電線であり、その両端部には端子金具23が接続され(図2には一端側の端子金具23のみ図示されている)、それぞれ各機器M3、M4に電気的に接続される。なお、低圧電線である第2電線20Sのノイズ対策は不要とされている。
シールド部10は、3本の電線20が一括して内側に挿通されるシールドパイプ11と、シールドパイプ11の両端部に接続されて3本の電線20のうちシールドパイプ11から導出された部分を一括して包囲可能な可撓性シールド部材12と、を有している。
シールドパイプ11は金属製(鉄、アルミニウム、銅、ステンレス等)であって、その断面の外形形状は略真円形とされている(図4参照)。シールドパイプ11は、図1に示すように、電線20の配索経路に沿って3次元方向に屈曲され、本実施例では、図1に示すように、車両の床下において概ね車両の前後方向に沿って配索され、その前後両端部は上向きに屈曲されて車両の内部に導入されている。なお、シールドパイプ11は、複数の図示しない樹脂製の取り付け具によって車両ボディ側に固定される。
可撓性シールド部材12は、導電性の金属細線(例えば、銅)をメッシュ状に編み込んで筒状に形成してなる編組部材である。可撓性シールド部材12の一端側は、図2に示すように、シールドパイプ11の外周面に金属バンド13によってカシメ付けられて導通可能に固着され、また他端側は機器類M1,M2に接続されるコネクタに金属バンド等によって導通可能に固着されている。なお、可撓性シールド部材12としては、編組部材の代わりに金属箔等を巻くものとしてもよい。
シールドパイプ11の内部には、図4に示すように、その内部空間を複数(本実施例では3つ)の電線挿通路14に分ける仕切壁(仕切部)15が設けられている。3つの電線挿通路14のうち2つの電線挿通路は、第1電線20Fが挿通される電線挿通路(以下、第1挿通路14Fと称する)とされ、1つの電線挿通路は、第2電線20Sが挿通される電線挿通路(以下、第2挿通路14Sと称する)とされている。
2つの第1挿通路14Fは、シールドパイプ11の片側略半分より若干広い範囲に形成されている。各第1挿通路14Fは、第2挿通路14Sよりも若干大きい挿通空間を有している。なお、第1挿通路14Fを構成する壁面のうち仕切壁15とシールドパイプ11の周壁16との連結部分は緩やかな曲面とされている。
仕切壁15のうち2つの第1挿通路14Fの間を仕切る仕切壁(以下、第1仕切壁15Fと称する)は、シールドパイプ11を曲げ加工するときに、シールドパイプ11が潰れることを防ぐべく支えとなる支持壁として形成されている。2つの第1挿通路14Fは、第1仕切壁15Fを挟んで対称形状とされている。第1仕切壁15Fは、シールドパイプ11の周壁16のうち第1挿通路14Fを構成する部分(以下、第1周壁部16Fと称する)と同等の厚さ寸法を有している。
第2挿通路14Sの断面形状は、その全長にわたり真円形状とされている。第2挿通路14Sは、2つの第1挿通路14Fの並び方向の略中心に位置している。
仕切壁15のうち第1挿通路14Fと第2挿通路14Sとを仕切る仕切壁15(以下、第2仕切壁15Sと称する)は、第2挿通路14Sの形状に沿った円弧形状とされている。また、第2仕切壁15Sのうちシールドパイプ11の周壁16に連なる側の部分は、他の部分に比して厚さが増した形態とされている。なお、第2仕切壁15Sの中心に第1仕切壁15Fが連結されている。
シールドパイプ11の周壁16のうち第2挿通路14Sを構成する部分(以下、第2周壁部16Sと称する)は、第1周壁部16Fと同等の厚さ寸法とされている。
シールドパイプ11の両端部には、仕切筒部(仕切部)17が一体に組み付けられている。仕切筒部17は、金属製(鉄、アルミニウム、銅、ステンレス等)であってシールド機能を有するものとされている。仕切筒部17は、第2挿通路(特定の電線挿通路)14Sの端部に圧入されている。仕切筒部17は、第2電線20Sのうちシールドパイプ11から導出された部分を包囲する円筒状をなしている。仕切筒部17の外形形状は、第2挿通路14Sの端部の形状に整合する真円形状とされている。仕切筒部17の軸線は直線状をなしている。
仕切筒部17は、図3に示すように、その一端側が第2挿通路14Sの端部に圧入され、他端側はシールドパイプ11の端面から突出し、さらに可撓性シールド部材12から外部に突出している。なお、仕切筒部17は、可撓性シールド部材12において強制的に拡開された編み目を通して外部に突出される。
仕切筒部17の内部には、シールドパイプ11の内部に形成された第2挿通路14Sと連なって第2電線20Sが第1電線20Fと分離される範囲を可撓性シールド部材12の外側まで延長させる延長挿通路18が形成されている。仕切筒部17が第2挿通路14Sに圧入されることにより第2挿通路14Sと延長挿通路18とが軸方向に連通する。そして、シールドパイプ11の第2挿通路14Sおよび仕切筒部17の延長挿通路18に通された第2電線20Sは、仕切筒部17の端部の開口(以下、導出口19と称する)から外部に導出される。
本実施例のシールド導電路Wにおいては、第1電線20Fは、その大部分がシールドパイプ11の第1挿通路14Fに挿通され、シールドパイプ11の端面よりも外側に配置される両端部は、それぞれ可撓性シールド部材12によって包囲されている。また、第2電線20Sは、その大部分がシールドパイプ11の第2挿通路14Sに挿通され、シールドパイプ11の端面よりも外側に配置される両端部は、仕切筒部17の延長挿通路18に挿通され、仕切筒部17の端面から外部に導出されている。すなわち、本実施例のシールド導電路Wにおいては、可撓性シールド部材12内において第2電線20Sが仕切筒部17に包囲されることにより、第1電線20Fのノイズの影響を受けることが防がれている。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のシールド導電路Wは、筒状をなすシールドパイプ11および可撓性シールド部材12からなるシールド部10に、3本の電線20が包囲されてシールドされたものであり、シールドパイプ11には、その内部を第1挿通路14Fおよび第2挿通路14Sに分ける仕切壁15が設けられ、また、シールドパイプ11から導出された第2電線20Sは、シールドパイプ11の端面から可撓性シールド部材12の外側に至るまで突出する仕切筒部17に包囲され、その仕切筒部17のうち可撓性シールド部材12の外側に配された端部の導出口19から外部に導出されている。
この構成によれば、第2電線20Sは、仕切筒部17内を通って可撓性シールド部材12から外部に導出されるから、電線20F,20Sの分岐部において電線20Sが電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。
また、仕切筒部17および第2挿通路14Sの端部の形状は真円形状とされ、仕切筒部17は第2挿通路14Sの端部に圧入されている。この構成によれば、仕切筒部17を第2挿通路14Sの端部に隙間なく圧入することができるから、確実にノイズを遮蔽することができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2に係るシールド導電路30を図6および図7によって説明する。
本実施例のシールド導電路30は、第2電線20Sの導出口31を、シールドパイプ11の周壁16のうち第2挿通路14Sを構成する部分の途中位置に設けた点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施例に係るシールド導電路30は、実施例1と同様に、2本の第1電線20Fと1本の第2電線20Sとが一括して内側に挿通されるシールドパイプ11と、シールドパイプ11の端部に接続された筒状をなす可撓性シールド部材12と、を有している。
また、シールドパイプ11の内部には、実施例1と同様に、その内部空間を3つの電線挿通路14に分ける仕切壁15が設けられ、3つの電線挿通路14のうち2つの電線挿通路は、第1電線20Fが挿通される第1挿通路14Fとされ、1つの電線挿通路は、第2電線20Sが挿通される第2挿通路14Sとされている(図7参照)。
そして、シールドパイプ11の両端部には、その端面から中央側に向かって切り欠かれた形態のスリット部32が形成されている。スリット部32は、シールドパイプ11の周壁16のうち第2挿通路14Sを構成する第2周壁部16Sに形成されている。スリット部32の幅寸法は、第2電線20Sの幅寸法よりも大きくされ、本実施例では、第2挿通路14Sの幅寸法と同等とされている。これにより、第2挿通路14Sの両端部は、スリット部32を介してその全幅が外部に開放されている(図7参照)。
第2挿通路14Sに挿通された第2電線20Sは、図6に示すように、スリット部32の位置において屈曲され、スリット部32の端部からシールドパイプ11の外部に導出されている。すなわちスリット部32の端部が、第2電線20Sが外部に導出される導出口31とされている。導出口31を構成するスリット部32の端縁部(シールドパイプ11の端面とは反対側の端の縁部)は、半円形状に形成されている。
可撓性シールド部材12は、シールドパイプ11の端部のうち導出口31よりもシールドパイプ11の端面側の部分に接続されており、第2電線20Sは、可撓性シールド部材12の内側を通ることなく、その手前に位置する導出口31を介してシールドパイプ11の外部に導出される。
以上のように本実施例においては、第2電線20Sは、仕切壁15によって第1挿通路14Fと分けられた範囲内においてシールドパイプ11から外部に導出されるから、電線20F,20Sの分岐部において電線20Sが電磁ノイズの影響を受けることを防ぐことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、本発明を、複数本の電線20が高圧電線および低圧電線からなる場合について説明したが、本発明は、複数本の電線が、近接して配線すると電磁ノイズの影響が懸念される場合に好適に適用可能なものであり、例えば、複数本の電線が電源線および信号線等からなるものであってもよい。
(2)上記実施例では、シールドパイプ11は金属製とされているが、これに限らず、シールドパイプはシールド機能を有するものであればどのような材質のものであってもよく、例えば、シールドパイプは樹脂製のパイプ内に金属箔を同心で埋め込んだ構造のものであってもよい。
(3)上記実施例では、可撓性シールド部材12は、導電性の金属細線(例えば、銅)をメッシュ状に編み込んで筒状に形成してなる編組部材とされているが、これに限らず、例えば可撓性シールド部材は、金属箔を全周かつ全長に亘ってインサートしたコルゲートチューブであってもよい。
(4)上記実施例では、シールドパイプ11の内部は3つの電線挿通路14にわけられているが、これに限らず、シールドパイプ内に設ける電線挿通路の数は、分離して配線することが望ましい電線の種類に応じて適宜変更することができる。
(5)上記実施例では、2種の電線20F,20Sのうち1種の電線20Sがシールド部10から外部に導出されるものとしているが、これに限らず、例えば3種以上の電線をシールド部によって包囲するものとし、そのうち2種以上の電線が、それぞれに対応して設けられた導出口からシールド部の外部に引き出されるものとしてもよい。
(6)上記実施例では、シールドパイプの断面の外形形状は略真円形とされているが、これに限らず、例えば楕円形状であってもよい。
(7)上記実施例1では、仕切筒部17は第2挿通路14Sの端部に圧入されるものとしているが、これに限らず、仕切筒部は、例えば押出成形によってシールドパイプと一体に形成されたものであってもよく、また溶接によってシールドパイプに継ぎ合わせてもよい。
(8)上記実施例1では、仕切筒部17は第2挿通路14Sを延長するものとしているが、これに限らず、仕切筒部は第1挿通路を延長するものであってもよく、その仕切筒部の端部に可撓性シールド部材を接続するものとしてもよい。
(9)上記実施例1では、仕切筒部17および第2挿通路14Sの端部の形状が真円形状とされているが、これに限らず、仕切筒部を第2挿通路の端部に固定可能であればどのような形状であってもよい。
(10)上記実施例1では、仕切筒部17の軸線は直線状をなしているが、これに限らず、仕切筒部は屈曲した形状であってもよい。
(11)上記実施例1では、仕切筒部17の端面の開口が導出口19とされているが、これに限らず、仕切筒部のうち可撓性シールド部材の外側に配される部分の周壁に導出口を開口して設けてもよい。
(12)上記実施例2では、シールドパイプ11の端部に可撓性シールド部材12が接続されているが、これに限らず、例えば、シールドパイプの端部が機器のシールドケース等に直接固定されるものであってもよい。
(13)上記実施例2では、導出口31は、シールドパイプ11の端部に切欠かれたスリット部32の端部とされているが、これに限らず、例えば導出口は、シールドパイプの周壁に貫通形成された、全周の閉じた穴であってもよい。
W(30)…シールド導電路
10…シールド部
11…シールドパイプ
12…可撓性シールド部材
14…電線挿通路
14S…第2挿通路(特定の電線挿通路)
15…仕切壁(仕切部)
16…シールドパイプの周壁
16S…第2周壁部(シールドパイプの周壁のうち特定の電線挿通路を構成する部分)
17…仕切筒部(仕切部)
19(31)…導出口
20…電線
20S…第2電線(特定の電線)

Claims (3)

  1. 筒状をなすシールド部に複数本の電線が包囲されてシールドされたシールド導電路であり、
    前記シールド部には、その内部空間を複数の電線挿通路に分ける仕切部が設けられ、
    前記複数の電線挿通路のうち特定の電線挿通路に挿通された特定の電線は前記シールド部に設けられた導出口から前記シールド部の外部に導出されるものとされ、
    前記導出口は、前記シールド部のうち前記仕切部が設けられた範囲内に形成されており、
    前記シールド部が、前記複数本の電線が一括して内側に挿通されるシールドパイプと、前記シールドパイプの端部に接続されて前記電線のうち前記シールドパイプから導出された部分を包囲可能な筒状をなす可撓性シールド部材と、を有し、
    前記仕切部が、前記シールドパイプの内部を前記複数の電線挿通路に分ける仕切壁と、前記特定の電線を包囲する筒状をなして前記シールドパイプの端面から前記可撓性シールド部材の外側に突出する仕切筒部とを有し、
    前記導出口が、前記仕切筒部のうち前記可撓性シールド部材の外側に配された端部に形成されているシールド導電路。
  2. 前記仕切筒部および前記特定の電線挿通路の端部の形状が真円形状とされ、前記仕切筒部は前記特定の電線挿通路の端部に圧入されている請求項1に記載のシールド導電路。
  3. 筒状をなすシールド部に複数本の電線が包囲されてシールドされたシールド導電路であり、
    前記シールド部には、その内部空間を複数の電線挿通路に分ける仕切部が設けられ、
    前記複数の電線挿通路のうち特定の電線挿通路に挿通された特定の電線は前記シールド部に設けられた導出口から前記シールド部の外部に導出されるものとされ、
    前記導出口は、前記シールド部のうち前記仕切部が設けられた範囲内に形成されており、
    前記シールド部が、前記複数の電線が一括して内側に挿通されるシールドパイプを有し、
    前記仕切部が、前記シールドパイプの内部を前記複数の電線挿通路に分ける仕切壁であり、
    前記導出口が、前記シールドパイプの周壁のうち前記特定の前記電線挿通路を構成する部分の途中位置に設けられているシールド導電路。
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