JP2022036536A - 内容物入りピロー形包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の本来の粘弾性を損なうことなく、内容物を包装袋から取り出すことができる内容物入りピロー形包装袋を提案する。【解決手段】内容物入りフィルム包装袋1は、ピロー形包装袋10の上端に配置された第一サイドシール20が上端側に突出した突出部21、下端側に後退した後退部23、突出部21と後退部23を繋ぐと共に、第一切断用ノッチ25が形成された連結部を備え、内容物5を収容する収容部12のうち、突出部21と連結部24に囲まれた狭小収容部14は、ピロー形包装袋1の横幅の半分を超過する横幅を有し、背貼シール30は、突出部21に連結して後退部23側に折り倒されると共に、連結部24に対向して第二切断用ノッチ35が形成された対向部32を備える。【選択図】図2

Description

この発明は、液体または流動体が充填された内容物入りピロー形包装袋に関する。
ピロー形包装袋は、枕形状の袋であり、合掌貼り袋や背貼り袋とも呼ばれる。ピロー形包装袋は、帯状のフィルムを背中合わせに熱溶着して筒状にした後に、一定間隔で横方向に熱溶着して形成される。ピロー形包装袋には、縦方向に延びる背貼りシールと、横方向に延びる一対のサイドシールが形成される。
このようなピロー形包装袋には、飲料水やゲル状食品等が封入される。ゲル状食品は、例えば羊羹、こんにゃく入りゼリー等である。ピロー形包装袋は、食品の自動包装に用いられることが多い。
特開2014-209378号公報 特開2011-225221号公報
ピロー形包装袋に封入されたゲル状食品は、包装袋から押し出される。包装袋の上部を横方向に切断して開封口を形成し、この開封口からゲル状食品を押し出す。包装袋の上部を切断するとき、まずサイドシールの一部を引き裂き、続けて筒状のフィルムを引き裂く。開封口は、筒状のフィルムに形成される。
サイドシールと背貼りシールは、フィルムを重ねて熱溶着しているので、筒状のフィルムに比べて引き裂きづらい。このため、従来のピロー形包装袋では、筒状のフィルムを引き裂くときに、同時に背貼りシールも引き裂く必要がないように設計されている。
特許文献1のピロー形包装袋では、背貼りシールを引き裂くことなく、開封口が形成される。特許文献2のピロー形包装袋では、サイドシールと背貼りシールを同時に引き裂き、続けて筒状のフィルムのみを引き裂くことで、開封口が形成される。
特許文献1および2のいずれも、包装袋の横幅方向の中央に背貼りシールが配置されて、開封口が包装袋の横幅の半分以下の長さを有するように形成される。このように、従来のピロー形包装袋では、開封口(筒状のフィルムの切断口)に背貼りシールが含まれないようになっている。
ピロー形包装袋に封入されたゲル状食品は、一つの塊となって存在し、独自(本来)の弾性や粘性(粘弾性)を有している。開封口が包装袋の横幅の半分以下の長さに形成されるため、ゲル状食品は開封口の手前で引きちぎられたり、つぶされたりしながら開封口から押し出される。これにより、ゲル状食品は、本来の粘弾性が損なわれる。
ゲル状食品の粘弾性は、ゲル状食品を歯で切るとき(一回目の咀嚼)の歯ごたえに大きく影響する。つまり、ゲル状食品本来の粘弾性が損なわれて、ゲル状食品の食感が悪化する。ゲル状食品の食感は、内容物入りピロー形包装袋の商品価値を決める重要な役割を果たしている。したがって、従来の内容物入りピロー形包装袋は、内容物を包装袋から取り出すときに、その商品価値を大きく低下させてしてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、内容物の本来の粘弾性を損なうことなく、内容物を包装袋から取り出すことができる内容物入りピロー形包装袋を提案することを目的としている。
本発明に係る内容物入り包装袋の実施態様は、一対のサイドシールと背貼りシールを有するピロー形包装袋に内容物を封入した内容物入りフィルム包装袋であって、前記ピロー形包装袋の上端に配置された第一サイドシールは、上端側に突出した突出部と、下端側に後退した後退部と、前記突出部と前記後退部を繋ぐと共に、第一切断用ノッチが形成された連結部と、を備え、前記内容物を収容する収容部のうち、前記突出部と前記連結部に囲まれた狭小収容部は、前記ピロー形包装袋の横幅の半分を超過する横幅を有し、前記背貼シールは、前記突出部に連結して前記後退部側に折り倒されると共に、前記連結部に対向して第二切断用ノッチが形成された対向部を備える、ことを特徴とする。
前記背貼シールは、前記横方向の中央に配置される、ことを特徴とする。
前記第二切断用ノッチは、縦方向において、前記第一切断用ノッチとの同一位置に配置される、ことを特徴とする。
前記対向部は、前記連結部に重畳する、ことを特徴とする。
前記対向部は、前記連結部と同一の外縁形状を有する、ことを特徴とする。
前記第二切断用ノッチは、前記第一切断用ノッチと同一の形状を有する、ことを特徴とする。
前記背貼シールの上端部は、前記突出部の内端部に重畳して、同一の外縁形状を有する、ことを特徴とする。
前記流動物は、ゲル状食品である、ことを特徴とする。
前記ゲル状食品は、寒天を含む、ことを特徴とする。
前記ピロー形包装袋は、横切性に優れた包装用フィルムにより形成される、ことを特徴とする。
本発明の内容物入り包装袋は、内容物の本来の粘弾性を損なうことなく、内容物を包装袋から取り出すことができる。
ゼリー食品入り包装袋1を示す斜視図である。 ゼリー食品入り包装袋1を示す図であって、(a)正面図、(b)背面図である。 ゼリー食品入り包装袋1に開封口18が形成された状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るゼリー食品入り包装袋1について説明する。
図1は、ゼリー食品入り包装袋1を示す斜視図である。図2(a)は正面図、図2(b)は背面図である。図3は、開封口18が形成された状態を示す斜視図である。
ゼリー食品入り包装袋1において、背貼シール30が延びる方向を「縦方向」という。縦方向のうち、サイドシール20側を「上端側」、サイドシール28側を「下端側」という。下端側は、突出部21から後退する方向である。
縦方向に直交する方向のうち、ゼリー食品入り包装袋1の幅方向(サイドシール20,28が延びる方向)を「横方向」という。横方向のうち、突出部21側を「右側」、後退部23側を「左側」という。
縦方向に直交する方向のうち、ゼリー食品入り包装袋1の前後方向を「厚み方向」という。背貼シール30のない面を「正面」、背貼シール30が形成された面を「背面」という。
ゼリー食品入り包装袋(内容物入り包装袋)1は、樹脂製のフィルムから作られた包装袋10と、包装袋10に充填封入されたゼリー食品と、を備える。
ゼリー食品は、例えば羊羹5である。羊羹(ゲル状食品、内容物)5は、寒天ゲルと小豆ペースト等からなる(Sweet jellied adzuki-bean paste)。
包装袋(ピロー形包装袋)10は、いわゆるピロー袋であって、縦方向の両端と背面の中央Cに熱シールが形成された袋体である。包装袋10は、一枚の帯状フィルムの両側端同士を熱溶着して筒状にし、さらに筒状になったフィルムの上端と下端を熱溶着して形成される。
包装袋10は、例えば、縦方向の長さが約130mm、横方向の長さ(横幅)が約50mm、厚みが約10mmである。
包装袋10は、収容部12、サイドシール20,28、背貼シール30を備える。
収容部12は、包装袋10のうち、熱溶着されていない非シール部(筒状のフィルム)であって、羊羹5が充填封入される空間を形成する。
サイドシール(第一サイドシール)20は、上端において横方向の全域に亘って延びる。サイドシール28は、下端において横方向の全域に亘って延びる。サイドシール28は、横方向に直線状に延びる。
背貼シール30は、包装袋10の背面において縦方向の全域に亘って直線状に延びる。背貼シール30は、縦シールまたはセンターシールとも呼ばれる。
サイドシール20は、一方(正面から見て右側)が上端側に突出し、他方(正面から見て左側)が下端側に後退する段差状に形成される。言い換えれば、サイドシール20は、いわゆるクランク道路(桝形道路)状に形成される。つまり、サイドシール20は、二つの直角が交互に繋がる形状を有する。
サイドシール(第一サイドシール)20は、突出部21、後退部23および連結部24を有する。
突出部21は、上端側に突出した部位であり、横方向に沿って延びる。正面から見て、サイドシール20の右側に突出部21が配置される。
後退部23は、上端側に後退した部位であり、やや斜め下端側に向かって横方向に延びる。正面から見て、サイドシール20の左側に後退部23が配置される。後退部23は、横方向に対して下端側に緩やかな角度で傾斜する。具体的には、後退部23は、横方向に対して約20°の角度で傾斜する。
連結部24は、縦方向に沿って延びる部位であり、突出部21と後退部23を繋ぐ。連結部24は、連結部24は、突出部21の左端部(内端部22)と後退部23の右端部に連結する。正面から見て、連結部24は、中央Cよりもやや左側に配置される。
突出部21、後退部23および連結部24は、ほぼ同一の幅寸法(シール幅)に形成される。具体的には、突出部21と後退部23のシール幅は約8mm、連結部24のシール幅は約6mmである。
突出部21は、包装袋10の横幅の半分を超える長さを有する。一方、後退部23は、包装袋10の横幅の半分未満の長さを有する。具体的には、突出部21の横方向の長さは約30mm、後退部23の横方向の長さは約20mmである。そして、連結部24は、包装袋10の横方向の中央Cよりも左側に配置される。
サイドシール20が段差状に形成されることにより、収容部12の上部も段差状に形成される。つまり、収容部12の上部は、サイドシール20に沿う形状になる。つまり、収容部12は、後退部23よりも下端側に位置する主収容部13と、突出部21の下端側に位置して主収容部13に連通する狭小収容部14と、を有する。
連結部24が包装袋10の中央Cよりも左側に配置されるため、狭小収容部14の横方向の長さは、包装袋10の横幅の半分を超える。具体的には、狭小収容部14の横方向の長さは約28mmである。
連結部24には、包装袋10を開封(切断)するためのノッチ25が設けられる。ノッチ(第一切断用ノッチ)25は、連結部24に形成されたV字形の切り込みであって、包装袋10の引き裂きを補助するために設けられる。すなわち、ノッチ25は、連結部24から狭小収容部14を横切って、包装袋10の側縁に至る開封口18を形成するために設けられる。
ノッチ25を利用して、狭小収容部14を引き裂くことにより包装袋10の上部に開封口18が形成される。開封口18は、狭小収容部14を横方向の全域に亘って切断しものである。したがって、開封口18の横幅は約28mm、円形に広げたときの開口面積が約998.7mmとなる。
背貼シール30は、包装袋10の横方向の中央Cに配置される。背貼シール30の幅寸法(シール幅)は、約13mmである。背貼シール30の上端部31と下端部は、サイドシール20,28に接続する。背貼シール30の上端部31は、サイドシール20の突出部21に連結する。
背面から見ると、背貼シール30は、右側に折り倒される。つまり、背貼シール30は、サイドシール20の後退部23側に折り倒される。
背貼シール30は、右側に折り倒されたときに連結部24に重畳(対向)する対向部32を有する。対向部32は、背貼シール30の上端部31の直下に配置される。
対向部32は、連結部24と同一の外縁形状を有し、その外縁同士が重なる。同様に、背貼シール30の上端部31は、突出部21の内端部22と同一の外縁形状を有し、その外縁同士が重なる。
つまり、背貼シール30を包装袋10の背面に密着させると、上端部31が内端部22に対して過不足なくぴったりと重なり、対向部32が連結部24に対して過不足なくぴったりと重なる。
背貼シール30(上端部31、対向部32)は、サイドシール20(内端部22、連結部24)に対して密着可能であればよい。背貼シール30をサイドシール20に熱溶着や圧着、接着等してもよい。
対向部32には、包装袋10を開封(切断)するためのノッチ35が設けられる。ノッチ(第二切断用ノッチ)35は、対向部32に形成されたV字形の切り込みであって、包装袋10の引き裂きを補助するために設けられる。
ノッチ25とノッチ35は、同一形状を有する。また、ノッチ25とノッチ35は、縦方向の同一位置に配置され、さらに横方向の同一位置に配置される。つまり、対向部32を連結部24に重ねると、ノッチ25とノッチ35は、過不足なくぴったりと重なる。
ノッチ25とノッチ35は、同時に利用される。つまり、ノッチ25を利用してサイドシール20の連結部24を引き裂くときに、同時にノッチ35を利用して背貼シール30の対向部32を引き裂く。
背面から見て、連結部24が中央Cよりもやや右側に配置され、背貼シール30が中央Cに配置される。このため、連結部24が対向部32よりも先に切り取られる。続けて、対向部32を切り取ると、狭小収容部14の一部が引き裂かれる。さらに続けて、狭小収容部14も引き裂いて切り取ることにより、包装袋10の上部に開封口18が形成される。したがって、開封口18には、サイドシール20(連結部24)のみならず、背貼シール30(対向部32)が含まれる。そして、突出部21と背貼シール30の上端部31が包装袋10から切り取られるプルタブになる。
ゼリー食品入り包装袋1は、例えば以下のようにして製造される。
羊羹5は、以下の手順で作られる。
まず、寒天を沸騰水で溶解する。そして、寒天の水溶液に小豆ペーストや砂糖等を混ぜ入れて、ゼリー溶液を調製する。このゼリー溶液には、糖類(増粘多糖類)、果汁、香料、酸味料、着色料などを、必要に応じて加えることができる。
次いで、調製したゼリー溶液を加熱殺菌する。加熱殺菌は、例えば、チューブ式の加熱殺菌装置を用いるなど、任意の方法で行なうことができる。殺菌条件は、例えば、120~140℃、約3分である。
殺菌が終了した入りゼリー溶液は、冷却装置により約60~70℃まで冷却されて、適宜の充填包装機を用いて充填包装される。充填包装は、殺菌した内容物および殺菌した包装材を用いて無菌環境下で包装を行なう無菌充填包装であることが好ましい。
充填包装の後、包装されたゼリー溶液を25℃以下まで冷却して固化させる。これにより、羊羹5が包装袋10に充填封入されたゼリー食品入り包装袋1が得られる。
このゼリー食品入り包装袋1は、羊羹5が包装袋10で固化されているので、羊羹5が収容部12の形状とほぼ等しい形状の一つの塊となって存在している。
羊羹5は、小豆ペースト等を含む寒天ゲルである。寒天ゲルは、増粘多糖類のアガロース(agarose)を主成分とする。寒天ゲルは、寒天の分子が三次元の網目構造をとり、この網目構造の隙間に水分子が保持されることで、独自の粘弾性を持つ。このため、羊羹5は、弾力性と粘性のある独特の歯ごたえ(食感)を有する。
寒天ゲルには、寒天分子に強く結合した水分子と、寒天の網目の中に閉じ込められて弱く結合した水分子が存在すると考えられている。このため、口腔内で寒天ゲルを咀嚼により破壊すると、多くの離水が起こり、小豆ペースト等の味を強く感じることができる。
このように、羊羹5の寒天ゲルは、水分子を抱える力が小さいため、ゲルが一度壊されると離水して、独自の粘弾性(食感)が消失してしまう。
したがって、ゼリー食品入り包装袋1から羊羹5を取り出すときに、出来るだけ引きちぎったり、つぶしたりしないことが望ましい。
ゼリー食品入り包装袋1において、包装袋10に封入された羊羹5は、以下のようにして食べられる。
まず、消費者は、包装袋10の上部を厚み方向に挟んで把持する。具体的には、消費者は、包装袋10の正面を見ながら、ノッチ25,35の下端側を左手の親指と人差し指で挟む。これにより、背貼シール30は、後退部23側に折り倒された状態から、対向部32が連結部24に完全に密着した状態になる。
また、消費者は、サイドシール20のノッチ25,35の上端側(突出部21の内端部22と背貼シール30の上端部31)を右手の親指と人差し指で挟む。
そして、消費者は、右手を右側に引く、ノッチ25,35を利用して包装袋10の上部を横方向に引き裂く。これにより、連結部24と対向部32、さらに狭小収容部14が上下に切断(開封)されて、開封口18が形成される。
次いで、消費者は、包装袋10の下部を押し潰す。包装袋10の下部が押されると、包装袋10に封入されている羊羹5には包装袋10の下方から上方へ向かう力が作用する。これにより、羊羹5は開封口18から押し出される。
羊羹5が上方に移動するとき、開封口18が狭小収容部14のみに形成されているので、羊羹5は後退部23によって一旦堰き止められる。そして、後退部23が斜め下端側に傾斜しているので、羊羹5は後退部23を通過しながら徐々に圧縮される。
包装袋10の中では、羊羹5は一つの塊となって存在しており、羊羹5の独特の粘弾性を有している。このため、羊羹5は、後退部23で圧縮されて、そのまま狭小収容部14を通過して開封口18に向かう。そして、羊羹5は、引きちぎれたり、押し潰されたりすることなく、開封口18から押し出される。羊羹5は、離水することなく、開封口18から押し出される。
ゼリー食品入り包装袋では、開封口(狭小収容部)の長さは、包装袋の横幅の半分未満である。例えば、開封口の横幅が約23mmの場合には、開封口を円形に広げたときの開口面積は約168.4mm2である。
一方、包装袋10は、開封口18(狭小収容部14)の横幅が約28mm、円形に広げたときの開口面積が約259.7mmである。したがって、包装袋10は、開封口18の開口面積が従来の包装袋の148.2%に拡大している。
このため、羊羹5は、後退部23で圧縮されて狭小収容部14を通過するときに、引きちぎれたり、押し潰されたりすることが殆どない。したがって、包装袋10では、羊羹5は、離水することなく、開封口18から押し出される。
羊羹5が開封口18から押し出されると、消費者は、その羊羹5を直接口に入れて歯で噛み切る。羊羹5が離水することなく開封口18から押し出されているので、消費者は、羊羹5の独特の歯ごたえを満喫することができる。
以上説明したように、ゼリー食品入り包装袋1は、包装袋10の上端に配置されたサイドシール20が上端側に突出した突出部21と、下端側に後退した後退部23と、突出部21と後退部23を繋ぐと共に、ノッチ25が形成された連結部24と、を備える。羊羹5を収容する収容部12のうち、突出部21と連結部24に囲まれた狭小収容部14は、包装袋10の横幅の半分を超過する横幅を有する。背貼シール30は、突出部21に連結して後退部23側に折り倒されると共に、連結部24に重畳(対向)してノッチ35が形成された対向部32を備える。
このため、ノッチ25とノッチ35を同時に利用して、連結部24と対向部32、さらに狭小収容部14を上下に切断し、開封口18を形成できる。そして、この開封口18は、包装袋10の横幅の半分を超過する横幅を有するので、従来に比べて大幅に拡大された開口面積を確保できる。したがって、包装袋10から羊羹5を押し出すときに、羊羹5が後退部23で圧縮されて、引きちぎれたり押し潰されたりすることなく、そのまま狭小収容部14を通過して開封口18に向かう。羊羹5は、離水することなく、開封口18から押し出される。
よって、消費者は、離水することなく開封口18から押し出された羊羹5を直接口に入れることができ、羊羹5の独特の歯ごたえを満喫できる。
ノッチ25,35は、縦方向において同一位置に配置されるので、ノッチ25,35を同時に利用することができ、開封口18を確実に形成できる。対向部32は、連結部24に重畳するので、ノッチ25,35が近接して、ノッチ25,35を同時に利用しやすい。
対向部32は、連結部24と同一の外縁形状を有するので、消費者がノッチ25,35を確実に同時利用することができる。また、ノッチ25,35が同一の形状を有するので、消費者がノッチ25,35を確実に同時利用することができる。
背貼シール30の上端部31と突出部21の内端部22は、同一の外縁形状を有して重畳するので、消費者が包装袋10を開封するときに、プルタブとなる部位を右手の親指と人差し指で確実に挟んで把持することができる。
包装袋10は、横切性(直進カット性)に優れた包装用フィルムを用いことができる。つまり、包装袋10を横方向に切りやすく、縦方向には切れにくいフィルムを用いることができる。
これにより、開封口18が横方向に沿って良好に形成される。開封口18が必要以上に大きくなったり、逆に開封口18が十分に開口しなかったりすることを防止できる。
横切性(直進カット性)に優れた包装用フィルムは、例えば、東レ株式会社「YT42トレファン」、デンカ株式会社「カラリヤンY」等が挙げられる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
背貼シール30は、包装袋10の横方向の中央Cに配置される場合に限らない。例えば、横方向の中央Cよりも後退部23側に配置される場合であってもよい。
ノッチ25,35は、縦方向において同一位置に配置される場合に限らない。ノッチ25,35が同時に利用されて、同一の切断面(開封口18)が形成されればよい。縦方向において多少の位置ずれがあってもよい。
また、横方向において同一位置に配置される場合に限らない。例えば、正面から見て、ノッチ35がノッチ25よりも右側(中央C側)に配置されてもよい。この場合には、包装袋10の上部を切断するときに、まずノッチ25から連結部24が引き裂かれ、続いてノッチ35から対向部32が引き裂かれる。このように、連結部24と対向部32を異時に切断されるので、連結部24と対向部32を同時に切断する場合に比べて、小さい初動力で切断することができる。
ノッチ25,35は、同一の形状(V字形)の場合に限らない。包装袋10(狭小収容部14)を引き裂く(突出部21を切り取る)ことにより、包装袋10の上部に開封口18が形成されればよい。例えば、ミシン目等の易開封加工であってもよい。また、ノッチ25,35の形状や大きさ、切り込み深さ等は、任意に設定できる。例えば、ノッチ25のV字形がノッチ35のV字形よりも鋭角に形成される場合であってもよい。例えば、ノッチ25がV字形、ノッチ35が半円形等の場合であってもよい。
対向部32と連結部24は、同一の外縁形状を有して、ぴったりと重畳する場合に限らない。対向部32と連結部24が異なる外縁形状を有してもよい。
対向部32の幅を小さくして、対向部32が連結部24の例えば50%を覆うように重なる場合であってもよい。対向部32の幅を大きくして、対向部32が連結部24よりも後退部23側にはみ出すように重なる場合であってもよい。
さらに、対向部32と連結部24が横方向において離間してもよい。連結部24がさらに後退部23側に配置されて、対向部32が連結部24に重ならない場合であってもよい。この場合には、包装袋10の上部を切断するときに、まずノッチ25から連結部24が引き裂かれ、続いて狭小収容部14が引き裂かれ、さらにノッチ35から対向部32が狭小収容部14と共に引き裂かれる。
このように、包装袋10の上部を切断するときに、ノッチ25とノッチ35が同時に利用されて、同一の切断面が形成されればよい。
背貼シールの上端部31は、突出部21の内端部22に重畳して、同一の外縁形状を有する場合に限らない。消費者が包装袋10を開封するときに、プルタブとなる部位を右手の親指と人差し指で確実に挟んで把持することができればよい。
包装袋10は、縦長形状を有する場合に限らない。包装袋10の縦横の長さは任意であり、例えば包装袋10が略正方形であってもよい。
ゼリー食品入り包装袋1の内容物は、羊羹5に限らない。内容物はゲル状食品であればよく、例えばこんにゃくやゼラチン等であってもよい。さらに、内容物は、包装袋10の下部を押し潰したときに、開封口18から押し出されるもの(流動物)であればよい。流動物は、マーガリン、ショートニング、チョコレートなどの半固形物も含まれる。内容物は、液体であってもよい。
また、充填包装は、無菌充填包装に限らない。
1 ゼリー食品入り包装袋(内容物入り包装袋)
5 羊羹(ゲル状食品、内容物)
10 包装袋(ピロー形包装袋)
12 収容部
13 主収容部
14 狭小収容部
18 開封口
20 サイドシール(第一サイドシール)
21 突出部
22 内端部
23 後退部
24 連結部
25 ノッチ(第一切断用ノッチ)
28 サイドシール
30 背貼シール
31 上端部
32 対向部
35 ノッチ(第二切断用ノッチ)


Claims (10)

  1. 一対のサイドシールと背貼りシールを有するピロー形包装袋に内容物を封入した内容物入りフィルム包装袋であって、
    前記ピロー形包装袋の上端に配置された第一サイドシールは、
    上端側に突出した突出部と、
    下端側に後退した後退部と、
    前記突出部と前記後退部を繋ぐと共に、第一切断用ノッチが形成された連結部と、
    を備え、
    前記内容物を収容する収容部のうち、前記突出部と前記連結部に囲まれた狭小収容部は、前記ピロー形包装袋の横幅の半分を超過する横幅を有し、
    前記背貼シールは、前記突出部に連結して前記後退部側に折り倒されると共に、前記連結部に対向して第二切断用ノッチが形成された対向部を備える、内容物入り包装袋。
  2. 前記背貼シールは、前記横方向の中央に配置される、請求項1に記載の内容物入り包装袋。
  3. 前記第二切断用ノッチは、縦方向において、前記第一切断用ノッチとの同一位置に配置される、請求項1または2に記載の内容物入り包装袋。
  4. 前記対向部は、前記連結部に重畳する、請求項1から3のうちいずれか一項に記載の内容物入り包装袋。
  5. 前記対向部は、前記連結部と同一の外縁形状を有する、請求項4に記載の内容物入り包装袋。
  6. 前記第二切断用ノッチは、前記第一切断用ノッチと同一の形状を有する、請求項5に記載の内容物入り包装袋。
  7. 前記背貼シールの上端部は、前記突出部の内端部に重畳して、同一の外縁形状を有する、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の内容物入り包装袋。
  8. 前記流動物は、ゲル状食品である、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の内容物入り包装袋。
  9. 前記ゲル状食品は、寒天を含む、請求項8に記載の内容物入り包装袋。
  10. 前記ピロー形包装袋は、横切性に優れた包装用フィルムにより形成される、請求項1から9のうちいずれか一項に記載の内容物入り包装袋。

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