JP2022035207A - 棟換気装置 - Google Patents

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匡弘 森村
Masahiro Morimura
和彦 小栗
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Abstract

【課題】通気部材と風雨誘導板との強度を高めることができ、前面延出部から水抜き孔への雨水の流れをスムーズに行え、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを係止片によって阻止できる棟換気装置を提供すること。【解決手段】前面部11に前面開口11Aを形成し、背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20と、通気部材10の上面を覆うとともに、換気通路を形成する天面カバー30とを有し、通気部材10の下面を覆う下面部14の軒先側端14fと風雨誘導板20の誘導板下端20dとを連続して形成し、前面部11の前面下端11dから連続して風雨誘導板20に至る前面延出部11Cを設け、前面延出部11Cの前端の一部には係止片11Dを備え、誘導板下端20dには水抜き孔21が形成され、係止片11Dを水抜き孔21に係止する。【選択図】 図1

Description

本発明は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた棟換気装置に関する。
特許文献1及び特許文献2は、軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根面の頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材に対して、前面開口に対向させた風雨誘導板を設けた換気装置を提案している。
特許文献1及び特許文献2では、通気部材の下面を覆う下面部の軒先側端と風雨誘導板の誘導板下端とを連続して形成し、風雨誘導板の下端に水抜き孔を設けることが記載されている。
特開2000-265631号公報 特開2006-63725号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載の換気装置では、通気部材の前面部の前面下端は垂下させているだけで風雨誘導板に至るものではない。
また、軒先側から吹き上げられる雨水は、風雨誘導板の下端に設けた水抜き孔から浸入しやすい。
そこで本発明は、通気部材と風雨誘導板との強度を高めることができ、前面延出部から水抜き孔への雨水の流れをスムーズに行え、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを係止片によって阻止できる棟換気装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の棟換気装置は、勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた棟換気装置であって、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、前記屋根面の前記頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前記前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20と、前記通気部材10の上面を覆うとともに、前記背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路を形成する天面カバー30とを有し、前記通気部材10の下面を覆う下面部14の軒先側端14fと前記風雨誘導板20の誘導板下端20dとを連続して形成し、前記前面部11の前面下端11dから連続して前記風雨誘導板20に至る前面延出部11Cを設け、前記前面延出部11Cの前端の一部には係止片11Dを備え、前記誘導板下端20dには水抜き孔21が形成され、前記係止片11Dを前記水抜き孔21に係止することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の棟換気装置において、前記軒先側端14fには、前記水抜き孔21に連続する係止片挿入孔14Hを形成し、前記係止片挿入孔14Hを、前記水抜き孔21よりも両側外方に延出させ、前記係止片11Dが挿入されることで前記係止片挿入孔14Hが塞がれることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の棟換気装置において、前記風雨誘導板20が、誘導板立上部22と誘導板傾斜部23とを備え、前記誘導板立上部22は前記前面部11に対向した位置に配置され、前記誘導板傾斜部23は前記誘導板立上部22より前記軒先側に配置され、前記誘導板下端20dは前記誘導板立上部22の下端に形成され、前記誘導板立上部22の上端が前記誘導板傾斜部23と連続し、前記誘導板傾斜部23によって前記水抜き孔21の前方を覆うことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2に記載の棟換気装置において、前記係止片挿入孔14Hの中心部には、係止片抑え突起14Tを形成したことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の棟換気装置において、前記係止片11Dは、根元幅11waよりも先端幅11wbを狭くしたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の棟換気装置において、前記先端幅11wbを前記水抜き孔21の幅よりも広くしたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項3に記載の棟換気装置において、前記誘導板傾斜部23の先端から前記屋根面の前記頂部の方向に折り曲げた誘導板傾斜先端折り曲げ部24を設け、前記誘導板傾斜先端折り曲げ部24を前記下面部14と平行としたことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項7に記載の棟換気装置において、前記誘導板傾斜先端折り曲げ部24の下面に止水材25を設けたことを特徴とする。
本発明の棟換気装置によれば、通気部材の下面を覆う下面部の軒先側端と風雨誘導板の誘導板下端とを連続して形成し、前面部の前面下端から連続して風雨誘導板に至る前面延出部を設け、更に水抜き孔に係止片を係止させることで、通気部材と風雨誘導板との強度を高めることができ、前面延出部から水抜き孔への雨水の流れをスムーズに行え、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを係止片によって阻止することができる。
本発明の一実施例による棟換気装置を示す図 同棟換気装置を用いた棟換気装置の施工状態を示す側面断面図 同棟換気装置を用いた棟換気装置の他の施工状態を示す側面断面図 本発明の他の実施例による棟換気装置を示す図であり、図1(a)に相当する側面図 同棟換気装置を用いた棟換気装置の施工状態を示す側面断面図 同棟換気装置を金属屋根に施工した場合の側面断面図
本発明の第1の実施の形態による棟換気装置は、軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、屋根面の頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、前面部から所定間隔離れた位置に配置して前面開口に対向させた風雨誘導板と、通気部材の上面を覆うとともに、背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路を形成する天面カバーとを有し、通気部材の下面を覆う下面部の軒先側端と風雨誘導板の誘導板下端とを連続して形成し、前面部の前面下端から連続して風雨誘導板に至る前面延出部を設け、前面延出部の前端の一部には係止片を備え、誘導板下端には水抜き孔が形成され、係止片を水抜き孔に係止するものである。本実施の形態によれば、通気部材の下面を覆う下面部の軒先側端と風雨誘導板の誘導板下端とを連続して形成し、前面部の前面下端から連続して風雨誘導板に至る前面延出部を設け、更に水抜き孔に係止片を係止させることで、通気部材と風雨誘導板との強度を高めることができ、前面延出部から水抜き孔への雨水の流れをスムーズに行え、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを係止片によって阻止することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による棟換気装置において、軒先側端には、水抜き孔に連続する係止片挿入孔を形成し、係止片挿入孔を、水抜き孔よりも両側外方に延出させ、係止片が挿入されることで係止片挿入孔が塞がれるものである。本実施の形態によれば、水抜き孔の両側外方に係止片が配置されることになり、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを係止片によって阻止することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による棟換気装置において、風雨誘導板が、誘導板立上部と誘導板傾斜部とを備え、誘導板立上部は前面部に対向した位置に配置され、誘導板傾斜部は誘導板立上部より軒先側に配置され、誘導板下端は誘導板立上部の下端に形成され、誘導板立上部の上端が誘導板傾斜部と連続し、誘導板傾斜部によって水抜き孔の前方を覆うものである。本実施の形態によれば、誘導板傾斜部によって水抜き孔の前方を覆うことで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを阻止することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第2の実施の形態による棟換気装置において、係止片挿入孔の中心部には、係止片抑え突起を形成したものである。本実施の形態によれば、係止片抑え突起によって係止片を水抜き孔に押し付けることができ、係止片と水抜き孔とを密着させることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による棟換気装置において、係止片は、根元幅よりも先端幅を狭くしたものである。本実施の形態によれば、係止片を係止片挿入孔に挿入しやすく、係止片と係止片挿入孔との隙間を無くすことができる。
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による棟換気装置において、先端幅を水抜き孔の幅よりも広くしたものである。本実施の形態によれば、水抜き孔の両側方に係止片が配置されることで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔に導かれることを防止できる。
本発明の第7の実施の形態は、第3の実施の形態による棟換気装置において、誘導板傾斜部の先端から屋根面の頂部の方向に折り曲げた誘導板傾斜先端折り曲げ部を設け、誘導板傾斜先端折り曲げ部を下面部と平行としたものである。本実施の形態によれば、誘導板傾斜先端折り曲げ部を設けることで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを阻止する効果を高めることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第7の実施の形態による棟換気装置において、誘導板傾斜先端折り曲げ部の下面に止水材を設けたものである。本実施の形態によれば、誘導板傾斜先端折り曲げ部の下面に止水材を設けることで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔に導かれることを更に防止できる。
以下本発明の一実施例による棟換気装置について説明する。
図1は本実施例による棟換気装置を示す図であり、図1(a)は同棟換気装置の側面図、図1(b)は同棟換気装置を分離させた状態の写真、図1(c)は同棟換気装置の係止片挿入孔と係止片とを示す写真、図1(d)は同棟換気装置の水抜き孔と係止片挿入孔とを示す写真、図1(e)は同棟換気装置の係止片を示す写真である。
本実施例による棟換気装置は、軒先側に配置される前面部11に前面開口11Aを形成し、屋根面の頂部側に配置される背面部12に背面開口12Aを形成する通気部材10と、前面部11から所定間隔離れた位置に配置して前面開口11Aに対向させた風雨誘導板20と、通気部材10の上面を覆うとともに、背面開口12Aと野地板3(図2参照)に形成した開口部5(図2参照)との間で換気通路を形成する天面カバー30とを有している。
通気部材10は、下面部14によって通気部材10の下面を覆っている。下面部14の軒先側端14fと風雨誘導板20の誘導板下端20dとは連続して形成している。
前面部11には、前面部11の前面下端11dから連続して風雨誘導板20に至る前面延出部11Cを設けている。
前面部11には、前面開口11Aの上方に、前面垂下部11Bを形成し、前面開口11Aの下端を前面下端11dに至らせている。
背面部12には、背面開口12Aの下方に、背面立上部12Bを形成している。背面部12の上端は、折り曲げられて天面カバー30の下面に沿って延長され、更に下面部14の方向に折り曲げられて背面垂下部12Cを形成している。
前面部11の上端と天面カバー30とを連続して形成し、背面部12の下端と下面部14の後端部とを連続して形成している。
天面カバー30と前面部11とを折り曲げによって形成するとともに前面延出部11Cを設け、通気部材10の下面を覆う下面部14の軒先側端14fと風雨誘導板20の誘導板下端20dとを連続して形成することで、通気部材10と風雨誘導板20との強度を高めることができる。
前面部11と風雨誘導板20との間には、前面部11の前面下端11dから連続し、前面下端11dで軒先側に折り曲げて風雨誘導板20に至る前面延出部11Cを設けている。
前面延出部11Cの前端の一部には係止片11Dを備えている。誘導板下端20dには水抜き孔21が形成されている。係止片11Dは水抜き孔21に係止する。水抜き孔21に係止片11Dを係止させることで、通気部材10の強度を高めることができ、前面延出部11Cから水抜き孔21への雨水をスムーズに流すことができ、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔21から浸入することを係止片11Dによって阻止することができる。
下面部14の軒先側端14fには、水抜き孔21に連続する係止片挿入孔14Hを形成している。
図1(d)に示すように、係止片挿入孔14Hは、水抜き孔21よりも両側外方に延出させている。係止片挿入孔14Hは、係止片11Dが挿入されることで塞がれる(図1(c))。
従って、水抜き孔21の両側外方に係止片11Dが配置されることになり、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔21から浸入することを係止片11Dによって阻止することができる。
係止片挿入孔14Hの中心部には、係止片抑え突起14Tを形成している。係止片抑え突起14Tによって係止片11Dを水抜き孔21に押し付けることができ、係止片11Dと水抜き孔21とを密着させることができる。
係止片11Dは、根元幅11Waよりも先端幅11Wbを狭くしている。従って、係止片11Dを係止片挿入孔14Hに挿入しやすく、係止片11Dと係止片挿入孔14Hとの隙間を無くすことができる。
係止片11Dの先端幅11Wbを水抜き孔21の幅よりも広くしているので、水抜き孔21の両側方に係止片11Dが配置され、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔21に導かれることを防止できる。
天面カバー30には上面孔13Aを形成し、下面部14には下面孔14Aを形成している。上面孔13Aと下面孔14Aとには固定具50(図2参照)が挿入され、固定具50で天面カバー30及び下面部14を野地板3(図2参照)に固定する。天面カバー30及び下面部14を野地板3に固定することで、通気部材10の強度を更に高めることができる。
上面孔13Aと下面孔14Aとの間には柱状弾性材40を設けている。柱状弾性材40には、固定具50を挿入する貫通孔を有している。上面孔13Aと下面孔14Aとの間に柱状弾性材40を設けることで、特に天面カバー30の強度を高めることができる。
風雨誘導板20は、誘導板立上部22と誘導板傾斜部23とを備えている。誘導板立上部22は前面部11に対向した位置に配置され、誘導板傾斜部23は誘導板立上部22より軒先側に配置される。
誘導板下端20dは誘導板立上部22の下端に形成され、誘導板立上部22は、誘導板下端20dにおいて下面部14と連続し、誘導板立上部22の上端が誘導板傾斜部23と連続し、誘導板傾斜部23によって水抜き孔21の前方を覆っている。
このように、誘導板傾斜部23によって水抜き孔21の前方を覆うことで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔21から浸入することを阻止することができる。
本実施例による棟換気装置は、背面垂下部12C、背面部12、下面部14、及び風雨誘導板20が一枚の板材を折り曲げて形成され、天面カバー30、前面部11、及び前面延出部11Cが一枚の板材を折り曲げて形成されている。
背面部12の上端と背面垂下部12Cとの間において、背面部12からの延長部材は、天面カバー30とリベット15によって固定される。
本実施例による棟換気装置における所定の換気性能は、前面垂下部11Bと誘導板立上部22との間の開口面積、前面開口11Aの開口面積、背面開口12Aの開口面積、及び背面垂下部12Cの下端と下面部14との間の開口面積の中の最少面積によって決定される。
また、本実施例による棟換気装置における所定の水密性能は、通気部材10を、前面部11、背面部12、天面カバー30、及び下面部14によって形成し、前面開口11Aには風雨誘導板20を対向させ、そして、風雨誘導板20、前面垂下部11B、及び背面立上部12Bを形成することによって、更には背面垂下部12Cを形成することによって決定される。
なお、本実施例による棟換気装置では、前面垂下部11Bと誘導板立上部22との間の開口面積、前面開口11Aの開口面積、背面開口12Aの開口面積、及び背面垂下部12C下端と下面部14との間の開口面積を等しくしている。
以下本発明の一実施例による棟換気装置を用いた棟換気装置の施工方法について説明する。
図2は本実施例による棟換気装置を用いた棟換気装置の施工状態を示す側面断面図であり、図2(a)は片棟に対する施工状態、図2(b)は陸棟に対する施工状態を示している。
図2(a)に示す建造物では、片流れ用の天面カバー30を用いる。片流れ用の天面カバー30は、片流れ屋根における屋根面に対応する天面板材31と壁面に対応する垂下板材32とを有する。
また、図2(a)に示す建造物では、柱6の上端に棟木2を設け、棟木2の上部には垂木1を斜め下方に傾斜して設けている。垂木1の上部には野地板3を設け、野地板3の上面に屋根材4が敷設されている。棟木2の壁側と垂木1の棟側には破風下地8を設けている。破風下地8の屋外側面には、破風板9が配置される。開口部5は、野地板3の棟側端部の一部に形成されている。野地板3の開口端部には捨水切60を取り付けている。
また、図2(a)に示す建造物では、1つの通気部材10を用いる。
棟換気装置は、固定具50によって野地板3に固定される。
図2(b)に示す建造物では、両流れ用の天面カバー30Aを用いる。両流れ用の天面カバー30Aは、両流れ屋根における一方の屋根面に対応する一方天面板材31Aと他方の屋根面に対応する他方天面板材32Aとを有する。
また、図2(b)に示す建造物では、垂木1は、棟木2の上部から両側方に斜め下方に傾斜して設けている。垂木1の上部には野地板3を設け、野地板3の上面には屋根材4が敷設される。開口部5は、野地板3の棟側端部の一部に形成されている。野地板3の開口端部には捨水切60を取り付けている。
また、図2(b)に示す建造物では、2つの通気部材10を用いる。
棟換気装置は、固定具50によって、一方の屋根面の野地板3と、他方の屋根面の野地板3とに固定される。
本実施例による棟換気装置では、天面カバー30、30Aによって、背面開口12Aと野地板3に形成した開口部5との間で換気通路が形成される。そして、通気部材10を、前面部11、背面部12、天面カバー30、及び下面部14によって形成し、前面開口11Aには風雨誘導板20を対向させ、前面部11には前面垂下部11Bを、背面部12には背面立上部12Bを形成することで、所定の水密性能と所定の換気性能とを備える。
図3は本実施例による棟換気装置を金属屋根に施工した場合の側面断面図であり、図3(a)は片棟に対する施工状態、図3(b)は陸棟に対する施工状態を示している。
図2で説明した部材と同一機能部材には同一符号を付して説明を省略する。
図3では、立平葺き屋根材4Aを示しており、立平葺き屋根材4Aの棟側にはケミカル面戸71と、エプロン面戸72とが配置される。
ケミカル面戸71は通気部材10の下方に配置され、エプロン面戸72は風雨誘導板20の下方に配置される。
図3に矢印で示すように、立平葺き屋根材4Aに沿って軒先側から吹き上げられる雨水は、エプロン面戸72によって上方に向かうが、係止片11Dによって水抜き孔21に浸入することを防止することができる。
このように、本実施例による棟換気装置は、特に金属屋根に施工した場合に、水抜き孔21に浸入する雨水を防止できる。
図4は本発明の他の実施例による棟換気装置を示す図であり、図1(a)に相当する側面図である。
図5は同棟換気装置を用いた棟換気装置の施工状態を示す側面断面図であり、図5(a)は片棟に対する施工状態、図5(b)は陸棟に対する施工状態を示している。
図6は同棟換気装置を金属屋根に施工した場合の側面断面図であり、図6(a)は片棟に対する施工状態、図6(b)は陸棟に対する施工状態を示している。
なお、図1から図3に示す実施例との相違点だけを以下に説明する。
本実施例による棟換気装置は、誘導板傾斜部23の先端から屋根面の頂部の方向に折り曲げた誘導板傾斜先端折り曲げ部24を設け、誘導板傾斜先端折り曲げ部24を下面部14と平行としている。このように、誘導板傾斜先端折り曲げ部24を設けることで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔から浸入することを阻止する効果を高めることができる。
また本実施例による棟換気装置は、誘導板傾斜先端折り曲げ部24の下面に止水材25を設けている。このように、誘導板傾斜先端折り曲げ部24の下面に止水材25を設けることで、軒先側から吹き上げられる雨水が水抜き孔21に導かれることを更に防止できる。
本発明は、片流れ屋根や両流れ屋根だけでなく下屋においても適用できる。
1 垂木
2 棟木
3 野地板
4 屋根材
4A 立平葺き屋根材
5 開口部
6 柱
8 破風下地
9 破風板
10 通気部材
11 前面部
11d 前面下端
11u 前面上端
11A 前面開口
11Ad 前面開口下端
11Au 前面開口上端
11B 前面垂下部
11C 前面延出部
11D 係止片
11wa 根元幅
11wb 先端幅
12 背面部
12u 背面上端
12A 背面開口
12B 背面立上部
12C 背面垂下部
13A 上面孔
14 下面部
14f 軒先側端
14A 下面孔
14H 係止片挿入孔
14T 係止片抑え突起
20 風雨誘導板
20d 誘導板下端
21 水抜き孔
22 誘導板立上部
23 誘導板傾斜部
24 誘導板傾斜先端折り曲げ部
25 止水材
30 天面カバー
30A 天面カバー
31 天面板材
31A 一方天面板材
32 垂下板材
32A 他方天面板材
40 柱状弾性材
50 固定具
60 捨水切
72 エプロン面戸

Claims (8)

  1. 勾配を有した屋根面の頂部付近に配置され、所定の水密性能と所定の換気性能とを備えた棟換気装置であって、
    軒先側に配置される前面部に前面開口を形成し、前記屋根面の前記頂部側に配置される背面部に背面開口を形成する通気部材と、
    前記前面部から所定間隔離れた位置に配置して前記前面開口に対向させた風雨誘導板と、
    前記通気部材の上面を覆うとともに、前記背面開口と野地板に形成した開口部との間で換気通路を形成する天面カバーと
    を有し、
    前記通気部材の下面を覆う下面部の軒先側端と前記風雨誘導板の誘導板下端とを連続して形成し、
    前記前面部の前面下端から連続して前記風雨誘導板に至る前面延出部を設け、
    前記前面延出部の前端の一部には係止片を備え、
    前記誘導板下端には水抜き孔が形成され、
    前記係止片を前記水抜き孔に係止する
    ことを特徴とする棟換気装置。
  2. 前記軒先側端には、前記水抜き孔に連続する係止片挿入孔を形成し、
    前記係止片挿入孔を、前記水抜き孔よりも両側外方に延出させ、
    前記係止片が挿入されることで前記係止片挿入孔が塞がれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の棟換気装置。
  3. 前記風雨誘導板が、誘導板立上部と誘導板傾斜部とを備え、
    前記誘導板立上部は前記前面部に対向した位置に配置され、
    前記誘導板傾斜部は前記誘導板立上部より前記軒先側に配置され、
    前記誘導板下端は前記誘導板立上部の下端に形成され、
    前記誘導板立上部の上端が前記誘導板傾斜部と連続し、
    前記誘導板傾斜部によって前記水抜き孔の前方を覆う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の棟換気装置。
  4. 前記係止片挿入孔の中心部には、係止片抑え突起を形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の棟換気装置。
  5. 前記係止片は、根元幅よりも先端幅を狭くした
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の棟換気装置。
  6. 前記先端幅を前記水抜き孔の幅よりも広くした
    ことを特徴とする請求項5に記載の棟換気装置。
  7. 前記誘導板傾斜部の先端から前記屋根面の前記頂部の方向に折り曲げた誘導板傾斜先端折り曲げ部を設け、
    前記誘導板傾斜先端折り曲げ部を前記下面部と平行とした
    ことを特徴とする請求項3に記載の棟換気装置。
  8. 前記誘導板傾斜先端折り曲げ部の下面に止水材を設けた
    ことを特徴とする請求項7に記載の棟換気装置。
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