JP2022035130A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適に製造可能な半導体記憶装置を提供する。【解決手段】第1方向に並ぶ第1領域~第4領域を備える基板と、第1領域から第2領域にわたる第1導電層と、第4領域から第2領域にわたる第2導電層と、第1領域から第3領域にわたる第3導電層と、第4領域から第3領域にわたる第4導電層とを有する。第1領域にて第1及び第3導電層に対向する第1半導体柱と、第4領域にて第2及び第4導電層に対向する第2半導体柱とを有する。第2領域にて第1導電層に接続された第1コンタクトと、第2領域にて第2導電層に接続された第2コンタクトと、第3領域にて第3導電層に接続された第3コンタクトと、第3領域にて第4導電層に接続された第4コンタクトと、第2領域にて第1コンタクト及び第2コンタクトに電気的に接続された第1配線と、第3領域にて第3コンタクト及び第4コンタクトに電気的に接続された第2配線とを備える。【選択図】図4

Description

本実施形態は、半導体記憶装置に関する。
半導体基板と、半導体基板の表面と交差する方向に積層された複数の導電層と、半導体基板の表面と交差する方向に延伸してこれら複数の導電層に対向する半導体柱と、導電層及び半導体柱の間に設けられたゲート絶縁膜と、を備えた半導体記憶装置が知られている。
特開2018-026518号公報
好適に製造可能な半導体記憶装置を提供する。
一の実施形態に係る半導体記憶装置は、第1方向に順に並ぶ第1領域~第4領域を備える基板と、第1領域から第2領域にわたって第1方向に延伸し、基板の表面と交差する第2方向に並ぶ複数の第1導電層と、第4領域から第2領域にわたって第1方向に延伸し、第2方向に並ぶ複数の第2導電層と、第1領域から第3領域にわたって第1方向に延伸し、第2方向に並び、第2方向における位置が複数の第1導電層と異なる複数の第3導電層と、第4領域から第3領域にわたって第1方向に延伸し、第2方向に並び、第2方向における位置が複数の第2導電層と異なる複数の第4導電層と、第1領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第1導電層及び複数の第3導電層に対向する第1半導体柱と、第4領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第2導電層及び複数の第4導電層に対向する第2半導体柱と、第2領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第1導電層の第1方向の端部に接続された複数の第1コンタクトと、第2領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第2導電層の第1方向の端部に接続された複数の第2コンタクトと、第3領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第3導電層の第1方向の端部に接続された複数の第3コンタクトと、第3領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第4導電層の第1方向の端部に接続された複数の第4コンタクトと、第2領域に設けられ、複数の第1コンタクト及び複数の第2コンタクトに電気的に接続された複数の第1配線と、第3領域に設けられ、複数の第3コンタクト及び複数の第4コンタクトに電気的に接続された複数の第2配線と、を備える。
一の実施形態に係る半導体記憶装置は、第1方向に順に並ぶ第1領域~第4領域を備える基板と、第1領域から第4領域にわたって第1方向に延伸し、基板の表面と交差する第2方向に交互に並ぶ複数の第1導電層及び複数の第1絶縁層と、第1領域から第4領域にわたって第1方向に延伸し、第2方向に交互に並び、第2方向における位置が複数の第1導電層と異なる複数の第2導電層及び複数の第2絶縁層と、第1領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第1導電層及び複数の第2導電層に対向する第1半導体柱と、第4領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第1導電層及び複数の第2導電層に対向する第2半導体柱と、第2領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第1導電層に接続された複数の第1コンタクトと、第3領域に設けられ、第2方向に延伸し、複数の第2導電層に接続された複数の第2コンタクトと、を備える。複数の第1コンタクトのうちの一つである第3コンタクトは、複数の第1絶縁層を貫通して第2方向に延伸する。第1方向及び第2方向に延伸し第3コンタクトを含む第1の断面において、複数の第2導電層に近い位置に設けられた第1導電層ほど、第1方向における第3コンタクトまでの距離が大きい。
第1実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な構成を示す等価回路図である。 同半導体記憶装置の模式的な平面図である。 図2のAで示した部分の模式的な拡大図である。 図3に示す構造をB-B´線に沿って切断し、矢印の方向に見た場合の模式的な断面図である。 図3に示す構造をC-C´線に沿って切断し、矢印の方向に見た場合の模式的な断面図である。 図3に示す構造をD-D´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 図6のEで示した部分の模式的な拡大図である。 コンタクトと貫通コンタクトとの結線の一例を示す模式的な結線図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 比較例に係る半導体記憶装置を示す模式的な断面図である。 比較例におけるコンタクト同士の結線状態を模式的に示す結線図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置を示す模式的な断面図である。 第1実施形態におけるコンタクト同士の結線状態を模式的に示す結線図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大図である。 図21に示す構造をF-F´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 第3実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大図である。 図26に示す構造をG-G´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 第4実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大図である。 図28に示す構造をH-H´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 図28に示す構造をI-I´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 第5実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大図である。 略階段状の構造として他の態様を有する半導体記憶装置の模式的な断面図である。 図32に示す構造をJ-J´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 図32に示す構造をK-K´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 コンタクトと貫通コンタクトとを結線する他の例におけるコンタクトと貫通コンタクトの配置状態を示す平面図である。 コンタクトと貫通コンタクトとを結線する他の例における結線状態を示す平面図である。 コンタクトと貫通コンタクトとを結線する他の例における結線状態を示す平面図である。 コンタクトと貫通コンタクトとを結線する他の例における結線状態を示す平面図である。 図35に示す構造をL-L´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。 図35に示す構造をM-M´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
次に、実施形態に係る半導体記憶装置を、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施形態はあくまでも一例であり、本発明を限定する意図で示されるものではない。
また、本明細書においては、半導体基板の表面に対して平行な所定の方向をX方向、半導体基板の表面に対して平行で、X方向と垂直な方向をY方向、半導体基板の表面に対して垂直な方向をZ方向と呼ぶ。
また、本明細書においては、所定の平面に沿った方向を第1方向、この所定の平面に沿って第1方向と交差する方向を第2方向、この所定の平面と交差する方向を第3方向と呼ぶことがある。これら第1方向、第2方向及び第3方向は、X方向、Y方向及びZ方向のいずれかと対応していても良いし、対応していなくても良い。
また、本明細書において、「上」や「下」等の表現は、半導体基板を基準とする。例えば、Z方向に沿って半導体基板から離れる向きを上と、Z方向に沿って半導体基板に近付く向きを下と呼ぶ。また、ある構成について下面や下端部と言う場合には、この構成の半導体基板側の面や端部を意味する事とし、上面や上端部と言う場合には、この構成の半導体基板と反対側の面や端部を意味する事とする。また、X方向又はY方向と交差する面を側面等と呼ぶ。尚、半導体基板が2以上設けられる構成については、いずれの半導体基板を基準としても良い。
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成に「電気的に接続されている」と言った場合、第1の構成は第2の構成に直接接続されていても良いし、第1の構成が第2の構成に配線、半導体部材又はトランジスタ等を介して接続されていても良い。例えば、3つのトランジスタを直列に接続した場合、2つ目のトランジスタがOFF状態であったとしても、1つ目のトランジスタは3つ目のトランジスタに「電気的に接続」されている。
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成及び第3の構成の「間に接続されている」と言った場合、第1の構成、第2の構成及び第3の構成が直列に接続され、且つ、第1の構成が第2の構成及び第3の構成の電流経路に設けられていることを意味する場合がある。
また、本明細書において、回路等が2つの配線等を「導通させる」と言った場合には、例えば、この回路等がトランジスタ等を含んでおり、このトランジスタ等が2つの配線の間の電流経路に設けられており、このトランジスタ等がON状態となることを意味する事がある。
[第1実施形態]
[全体構成]
以下、図面を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成について説明する。尚、以下の図面は模式的なものであり、説明の都合上、一部の構成を省略することがある。
[等価回路]
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示す模式的な等価回路図である。
第1実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイMCAと、メモリセルアレイMCAを制御する周辺回路PCと、を備える。
メモリセルアレイMCAは、複数のメモリブロックBLKを備える。これら複数のメモリブロックBLKは、それぞれ、複数のストリングユニットSUを備える。これら複数のストリングユニットSUは、それぞれ、複数のメモリストリングMSを備える。これら複数のメモリストリングMSの一端は、それぞれ、ビット線BLを介して周辺回路PCに接続される。また、これら複数のメモリストリングMSの他端は、それぞれ、共通のソース線SLを介して周辺回路PCに接続される。
メモリストリングMSは、ビット線BL及びソース線SLの間に直列に接続されたドレイン側選択トランジスタSTDと、複数のメモリセルMCと、ソース側選択トランジスタSTSと、を備える。以下、ドレイン側選択トランジスタSTD、及び、ソース側選択トランジスタSTSを、単に選択トランジスタ(STD、STS)と呼ぶ事がある。
第1実施形態に係るメモリセルMCは、ゲート絶縁膜に電荷蓄積膜を含む電界効果型のトランジスタである。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷蓄積膜中の電荷量に応じて変化する。尚、1のメモリストリングMSに対応する複数のメモリセルMCのゲート電極には、それぞれ、ワード線WLが接続される。これらワード線WLは、それぞれ、1のメモリブロックBLK中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。
選択トランジスタ(STD、STS)は電界効果型のトランジスタである。選択トランジスタ(STD、STS)のゲート電極には、それぞれ、選択ゲート線(SGD、SGS)が接続される。ドレイン側選択ゲート線SGDは、ストリングユニットSUに対応して設けられ、1のストリングユニットSU中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。ソース側選択ゲート線SGSは、1のメモリブロックBLK中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。
周辺回路PCは、動作電圧を生成する動作電圧生成回路21と、アドレスデータをデコードするアドレスデコーダ22と、アドレスデコーダ22の出力信号に応じてメモリセルアレイMCAに動作電圧を転送するブロック選択回路23及び電圧選択回路24と、ビット線BLに接続されたセンスアンプモジュール25と、これらを制御するシーケンサ26と、を備える。
動作電圧生成回路21は、複数の動作電圧出力端子31を備える。動作電圧生成回路21は、例えば、レギュレータ等の降圧回路及びチャージポンプ回路等の昇圧回路を含む。動作電圧生成回路21は、例えば、シーケンサ26からの制御信号に従って、メモリセルアレイMCAに対する読出動作、書込動作及び消去動作に際してビット線BL、ソース線SL、ワード線WL及び選択ゲート線(SGD、SGS)に印加される複数通りの動作電圧を生成し、複数の動作電圧出力端子31に同時に出力する。動作電圧出力端子31から出力される動作電圧は、シーケンサ26からの制御信号に従って適宜調整される。
アドレスデコーダ22は、複数のブロック選択線BLKSEL及び複数の電圧選択線33を備える。アドレスデコーダ22は、例えば、シーケンサ26からの制御信号に従って順次アドレスレジスタのアドレスデータを参照し、このアドレスデータをデコードして、アドレスデータに対応するブロック駆動トランジスタ35及び電圧選択トランジスタ37をON状態とし、それ以外のブロック駆動トランジスタ35及び電圧選択トランジスタ37をOFF状態とする。例えば、アドレスデータに対応するブロック選択線BLKSEL及び電圧選択線33の電圧を“H”状態とし、それ以外の電圧を“L”状態とする。尚、Nチャネル型でなくPチャネル型のトランジスタを用いる場合には、これらの配線に逆の電圧を印加する。
尚、図示の例において、アドレスデコーダ22には、1つのメモリブロックBLKについて1つずつブロック選択線BLKSELが設けられている。しかしながら、この構成は適宜変更可能である。例えば、2以上のメモリブロックBLKについて1つずつブロック選択線BLKSELを備えていても良い。
ブロック選択回路23は、メモリブロックBLKに対応する複数のブロック選択部34を備える。これら複数のブロック選択部34は、それぞれ、ワード線WL及び選択ゲート線(SGD、SGS)に対応する複数のブロック駆動トランジスタ35を備える。ブロック駆動トランジスタ35は、例えば、電界効果型の耐圧トランジスタである。ブロック駆動トランジスタ35のドレイン電極は、それぞれ、対応するワード線WL又は選択ゲート線(SGD、SGS)に電気的に接続される。ソース電極は、それぞれ、配線CG及び電圧選択回路24を介して動作電圧出力端子31に電気的に接続される。ゲート電極は、対応するブロック選択線BLKSELに共通に接続される。
尚、ブロック選択回路23は、図示しない複数のトランジスタを更に備える。これら複数のトランジスタは、選択ゲート線(SGD,SGS)及び接地電圧供給端子の間に接続された電界効果型の耐圧トランジスタである。これら複数のトランジスタは、非選択のメモリブロックBLKに含まれる選択ゲート線(SGD、SGS)を接地電圧供給端子と導通させる。尚、非選択のメモリブロックBLKに含まれる複数のワード線WLは、フローティング状態となる。
電圧選択回路24は、ワード線WL及び選択ゲート線(SGD、SGS)に対応する複数の電圧選択部36を備える。これら複数の電圧選択部36は、それぞれ、複数の電圧選択トランジスタ37を備える。電圧選択トランジスタ37は、例えば、電界効果型の耐圧トランジスタである。電圧選択トランジスタ37のドレイン端子は、それぞれ、配線CG及びブロック選択回路23を介して、対応するワード線WL又は選択ゲート線(SGD、SGS)に電気的に接続される。ソース端子は、それぞれ、対応する動作電圧出力端子31に電気的に接続される。ゲート電極は、それぞれ、対応する電圧選択線33に接続される。
センスアンプモジュール25は、複数のビット線BLに接続される。センスアンプモジュール25は、例えば、ビット線BLに対応する複数のセンスアンプユニットを備える。センスアンプユニットは、それぞれ、動作電圧生成回路21において生成された電圧に基づいてビット線BLを充電するクランプトランジスタと、ビット線BLの電圧又は電流をセンスするセンストランジスタと、このセンストランジスタの出力信号や書込データ等を保持する複数のラッチ回路と、を備える。
シーケンサ26は、入力された命令及び半導体記憶装置の状態に応じて、動作電圧生成回路21、アドレスデコーダ22及びセンスアンプモジュール25に制御信号を出力する。例えば、シーケンサ26は、クロック信号に従って順次コマンドレジスタのコマンドデータを参照し、このコマンドデータをデコードして、動作電圧生成回路21、アドレスデコーダ22及びセンスアンプモジュール25に出力する。
[構造]
図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な平面図である。図3は、図2のAで示した部分の模式的な拡大図であり、上層のメモリセルアレイ層中の構成を示している。図4は、図3に示す構造をB-B´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。図5は、図3に示す構造をC-C´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。図6は、図3に示す構造をD-D´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。図7は、図6のEで示した部分の模式的な拡大図である。
第1実施形態に係る半導体記憶装置は、例えば図2に示す様に、半導体基板100を備える。図示の例において、半導体基板100には、X方向及びY方向に並ぶ4つのメモリセルアレイMCAが設けられている。
例えば図4及び図5に示す様に、第1実施形態に係る半導体記憶装置は、半導体基板100と、半導体基板100上に設けられたトランジスタ層LTRと、トランジスタ層LTRの上方に設けられた配線層D0と、配線層D0の上方に設けられた配線層D1と、配線層D1の上方に設けられた配線層D2と、配線層D2の上方に設けられた下層のメモリセルアレイ層LMCA1と、メモリセルアレイ層LMCA1の上方に設けられた上層のメモリセルアレイ層LMCA2と、メモリセルアレイ層LMCA2の上方に設けられた配線層M0と、配線層M0の上方に設けられた配線層M1と、配線層M1の上方に設けられた配線層M2と、を備える。
[半導体基板100の構造]
半導体基板100は、例えば、ホウ素(B)等のP型の不純物を含むP型のシリコン(Si)からなる半導体基板である。例えば図4及び図5に示す様に、半導体基板100の表面には、半導体基板領域100Sと、絶縁領域100Iと、が設けられている。
[トランジスタ層LTRの構造]
例えば図4及び図5に示す様に、半導体基板100の上面には、図示しない絶縁層を介して、配線層GCが設けられている。配線層GCは、半導体基板100の表面と対向する複数の電極gcを含む。また、半導体基板100の各領域及び配線層GCに含まれる複数の電極gcは、それぞれ、コンタクトCSに接続されている。
半導体基板100の半導体基板領域100Sは、周辺回路PCを構成する複数のトランジスタTrのチャネル領域、及び、複数のキャパシタの一方の電極等として機能する。
配線層GCに含まれる複数の電極gcは、それぞれ、周辺回路PCを構成する複数のトランジスタTrのゲート電極、及び、複数のキャパシタの他方の電極等として機能する。
コンタクトCSは、Z方向に延伸し、下端において半導体基板100又は電極gcの上面に接している。コンタクトCSと半導体基板100との接続部分には、N型の不純物又はP型の不純物を含む不純物領域が設けられている。コンタクトCSは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。
[配線層D0,D1,D2の構造]
例えば図4及び図5に示す様に、配線層D0,D1,D2に含まれる複数の配線は、メモリセルアレイMCA中の構成及び周辺回路PC中の構成の少なくとも一方に、電気的に接続される。
配線層D0,D1,D2は、それぞれ、複数の配線d0,d1,d2を含む。これら複数の配線d0,d1,d2は、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2の構造]
図3に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2は、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKと、Y方向において隣り合う2つのメモリブロックBLKの間に設けられた酸化シリコン(SiO)等のブロック間絶縁層STと、を備えている。
メモリブロックBLKは、X方向に延伸する酸化シリコン(SiO)等のブロック内絶縁層stによって、Y方向に並ぶ2つの領域に仕切られている。これら2つの領域の一方は、X方向に延伸しX方向に並ぶ2つのメモリホール領域RMH1,RMH2と、これらの間に設けられたフックアップ領域RHU1及びフックアップ領域RHU2と、を備えている。また、これら2つの領域の他方は、X方向に延伸しX方向に並ぶ2つのメモリホール領域RMH1,RMH2と、これらの間に設けられたフックアップ領域RHU3及びフックアップ領域RHU4と、を備えている。尚、ブロック内絶縁層stは、複数の欠落部st´を有している。従って、メモリブロックBLK中の一部の構成は、Y方向に並ぶ2つの領域の間で、この欠落部st´を介して電気的に接続されている。
メモリホール領域RMH1,RMH2は、それぞれ、Y方向に並ぶ複数のストリングユニットSUと、Y方向において隣り合う2つのストリングユニットSUの間に設けられた酸化シリコン(SiO)等のストリングユニット間絶縁層SHE(図6)と、を備えている。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のメモリホール領域RMH1,RMH2の構造]
メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のメモリホール領域RMH1,RMH2(図3、図4、図5)は、例えば図6に示す様に、Z方向に並ぶ複数の導電層110と、Z方向に延伸する複数の半導体柱120と、複数の導電層110及び複数の半導体柱120の間にそれぞれ設けられた複数のゲート絶縁膜130と、を備える。
導電層110は、X方向に延伸する略板状の導電層である。導電層110は、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。また、導電層110は、例えば、リン(P)又はホウ素(B)等の不純物を含む多結晶シリコン等を含んでいても良い。Z方向に並ぶ複数の導電層110の間には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層101が設けられている。
導電層110の下方には、導電層111が設けられている。導電層111は、例えば、リン(P)又はホウ素(B)等の不純物を含む多結晶シリコン等を含んでいても良い。また、導電層111及び導電層110の間には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層101が設けられている。
導電層111の下方には、導電層112が設けられている。導電層112は、半導体柱120の下端に接合された半導体層113と、半導体層113の下面に接する導電層114と、を備える。半導体層113は、例えば、リン(P)等のN型の不純物又はホウ素(B)等のP型の不純物を含む多結晶シリコン等を含んでいても良い。導電層114は、例えば、タングステン(W)等の金属、タングステンシリサイド等の導電層又はその他の導電層を含んでいても良い。また、導電層112及び導電層111の間には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層101が設けられている。
導電層112は、ソース線SL(図1)として機能する。
導電層111は、ソース側選択ゲート線SGS(図1)及びこれに接続された複数のソース側選択トランジスタSTSのゲート電極として機能する。導電層111は、メモリブロックBLK毎に電気的に独立している。
また、複数の導電層110のうち、最下層に位置する一又は複数の導電層110は、ソース側選択ゲート線SGS(図1)及びこれに接続された複数のソース側選択トランジスタSTSのゲート電極として機能する。これら複数の導電層110は、メモリブロックBLK毎に電気的に独立している。
また、これよりも上方に位置する複数の導電層110は、ワード線WL(図1)及びこれに接続された複数のメモリセルMC(図1)のゲート電極として機能する。これら複数の導電層110は、それぞれ、メモリブロックBLK毎に電気的に独立している。
また、これよりも上方に位置する一又は複数の導電層110は、ドレイン側選択ゲート線SGD及びこれに接続された複数のドレイン側選択トランジスタSTD(図1)のゲート電極として機能する。これら複数の導電層110は、それぞれ、ストリングユニットSU毎に電気的に独立している。
半導体柱120は、X方向及びY方向に所定のパターンで並ぶ。半導体柱120は、1つのメモリストリングMS(図1)に含まれる複数のメモリセルMC及び選択トランジスタ(STD、STS)のチャネル領域として機能する。半導体柱120は、例えば、多結晶シリコン(Si)等の半導体層である。半導体柱120は、例えば図6に示す様に、略有底円筒状の形状を有し、中心部分には酸化シリコン等の絶縁層125が設けられている。
例えば図6に示す様に、半導体柱120は、メモリセルアレイ層LMCA1に含まれる半導体領域120と、メモリセルアレイ層LMCA2に含まれる半導体領域120と、を備える。また、半導体柱120は、半導体領域120及び半導体領域120の間に設けられた半導体領域120と、半導体領域120の下方に設けられた不純物領域122と、半導体領域120の上方に設けられた不純物領域121と、を備える。
半導体領域120は、Z方向に延伸する略円筒状の領域である。半導体領域120の外周面は、それぞれメモリセルアレイ層LMCA1に含まれる複数の導電層110及び導電層111によって囲われており、これら複数の導電層110及び導電層111と対向している。
半導体領域120は、Z方向に延伸する略円筒状の領域である。半導体領域120の外周面は、それぞれメモリセルアレイ層LMCA2に含まれる複数の導電層110によって囲われており、これら複数の導電層110と対向している。尚、半導体領域120のX方向の幅及びY方向の幅は、半導体領域120のX方向の幅及びY方向の幅と同程度である。
半導体領域120は、それぞれメモリセルアレイ層LMCA1に含まれる複数の導電層110よりも上方に設けられ、メモリセルアレイ層LMCA2に含まれる複数の導電層110よりも下方に設けられている。半導体領域120のX方向の幅及びY方向の幅は、半導体領域120のX方向の幅及びY方向の幅よりも大きく、半導体領域120のX方向の幅及びY方向の幅よりも大きい。
不純物領域122は、上記導電層112の半導体層113に接合されている。不純物領域122は、例えば、リン(P)等のN型の不純物又はホウ素(B)等のP型の不純物を含む。不純物領域122の外周面は、導電層111によって囲われており、導電層111と対向している。
不純物領域121は、例えば、リン(P)等のN型の不純物を含む。不純物領域121は、コンタクトCh等を介してビット線BLに接続される。
ゲート絶縁膜130は、半導体柱120の外周面を覆う略有底円筒状の形状を有する。ゲート絶縁膜130は、例えば図7に示す様に、半導体柱120及び導電層110の間に積層されたトンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132及びブロック絶縁膜133を備える。トンネル絶縁膜131及びブロック絶縁膜133は、例えば、酸化シリコン(SiO)等の絶縁膜である。電荷蓄積膜132は、例えば、窒化シリコン(Si)等の電荷を蓄積可能な膜である。トンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132、及び、ブロック絶縁膜133は略円筒状の形状を有し、半導体柱120の外周面に沿ってZ方向に延伸する。
尚、図7には、ゲート絶縁膜130が窒化シリコン等の電荷蓄積膜132を備える例を示した。しかしながら、ゲート絶縁膜130は、例えば、N型又はP型の不純物を含む多結晶シリコン等のフローティングゲートを備えていても良い。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU1,RHU2,RHU3,RHU4の構造]
例えば図4及び図5に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2の各フックアップ領域RHU1,RHU2,RHU3,RHU4には、メモリホール領域RMH1,RMH2と同様に、導電層110がZ方向に複数並んでいる。導電層110の層数は、実際には例えば数十層から百数十層あるが、図4及び図5では、理解を容易にするため、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2に、それぞれ、8層の導電層110を備えた状態を図示している。ここでは、メモリセルアレイ層LMCA1に配置された8層の導電層110を、下層から上層になるにつれて順番に第1層~第8層の導電層110と称し、メモリセルアレイ層LMCA2に配置された8層の導電層110を、下層から上層になるにつれて順番に第9層~第16層の導電層110と称する。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU1の構造]
例えば図4に示す様に、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU1には、略階段状の構造が形成されている。この略階段状の構造は、次の様に構成されている。即ち、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU1には、X方向に延伸する、例えば、第1層~第8層の導電層110がZ方向に並んでいる。第1層~第8層の導電層110の間には、絶縁層101が設けられている。このとき、第1層の導電層110はX方向に連続しているが、第2層~第8層の導電層110はX方向の途中において物理的に分離している。つまり、フックアップ領域RHU1には、メモリホール領域RMH1からメモリホール領域RMH2にわたってX方向に延伸する第1層の導電層110の一部と、メモリホール領域RMH1からフックアップ領域RHU1にわたってX方向に延伸する第2層~第8層の導電層110のX方向における端部と、メモリホール領域RMH2からフックアップ領域RHU1にわたってX方向に延伸する第2層~第8層の導電層110のX方向における端部と、が設けられている。また、第2層~第8層の導電層110のうち、X方向の一方側(図4において左側)に設けられたもののX方向の端部は、下方に設けられたものほどメモリホール領域RMH1から遠く、上方に設けられたものほどメモリホール領域RMH1に近い。また、第2層~第8層の導電層110のうち、X方向の他方側(図4において右側)に設けられたもののX方向の端部は、下方に設けられたものほどメモリホール領域RMH2から遠く、上方に設けられたものほどメモリホール領域RMH2に近い。従って、第2層から第8層の導電層110に向かうに従い(Z方向上方に向かうに従い)、X方向の一方側(図4において左側)に設けられた導電層110と、X方向の他方側(図4において右側)に設けられた導電層110と、の離間距離が、段階的に大きくなっている。また、第2層から第8層の導電層110の離間距離の中央位置は、X方向において一致している。この様にして、V字状に窪んだ略階段状の構造が形成されている。V字状に窪んだ部分には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層140が充填されている。
また、例えば図4に示す様に、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU1には、X方向に延伸する導電層110がZ方向に複数並んでいる。Z方向に並ぶ複数の導電層110の間には、絶縁層101が設けられている。
また、例えば図4に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU1には、X方向に並ぶ複数のコンタクトCCが設けられている。これら複数のコンタクトCCは、Z方向に延伸しており、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の導電層110を貫通すると共に、メモリセルアレイ層LMCA1の略階段状の構造に充填した絶縁層140を貫通し、下端において、メモリセルアレイ層LMCA1の各導電層110と接している。各コンタクトCCは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。なお、各コンタクトCCの外周面には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層102が設けられている。
尚、図4に例示する断面において、コンタクトCCは、メモリセルアレイ層LMCA1中の略階段状の構造に接続されている。従って、例えば、第1層の導電層110に接続されたコンタクトCCと、第2層~第8層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、少なくとも、絶縁層102の膜厚より大きい。一方、図4に例示する断面において、コンタクトCCは、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の導電層110及び絶縁層101を貫通している。従って、例えば、第1層の導電層110に接続されたコンタクトCCと、第9層~第16層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、絶縁層102の膜厚程度であり、比較的小さい。
尚、図3に示す例では、フックアップ領域RHU1に設けられた複数のコンタクトCCが、X方向に一列に並んでいる。以下、フックアップ領域RHU1中のこの様な領域を、コンタクト領域CR1と呼ぶ場合がある。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU2の構造]
例えば図4に示す様に、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU2には、X方向に延伸する導電層110がZ方向に複数並んでいる。Z方向に並ぶ複数の導電層110の間には、絶縁層101が設けられている。
また、例えば図4に示す様に、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU2には、略階段状の構造が形成されている。この略階段状の構造は、次の様に構成されている。即ち、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU2には、X方向に延伸する、例えば、第9層~第16層の導電層110がZ方向に並んでいる。第9層~第16層の導電層110の間には、絶縁層101が設けられている。このとき、第9層の導電層110はX方向に連続しているが、第10層~第16層の導電層110はX方向の途中において物理的に分離している。つまり、フックアップ領域RHU2には、メモリホール領域RMH1からメモリホール領域RMH2にわたってX方向に延伸する第9層の導電層110の一部と、メモリホール領域RMH1からフックアップ領域RHU2にわたってX方向に延伸する第10層~第16層の導電層110のX方向における端部と、メモリホール領域RMH2からフックアップ領域RHU2にわたってX方向に延伸する第10層~第16層の導電層110のX方向における端部と、が設けられている。また、第10層~第16層の導電層110のうち、X方向の一方側(図4において左側)に設けられたもののX方向の端部は、下方に設けられたものほどメモリホール領域RMH1から遠く、上方に設けられたものほどメモリホール領域RMH1に近い。また、第10層~第16層の導電層110のうち、X方向の他方側(図4において右側)に設けられたもののX方向の端部は、下方に設けられたものほどメモリホール領域RMH2から遠く、上方に設けられたものほどメモリホール領域RMH2に近い。従って、第10層から第16層の導電層110に向かうに従い(Z方向上方に向かうに従い)、X方向の一方側(図4において左側)に設けられた導電層110と、X方向の他方側(図4において右側)に設けられた導電層110と、の離間距離が、段階的に大きくなっている。また、第10層から第16層の導電層110の離間距離の中央位置は、X方向において一致している。この様にして、V字状に窪んだ略階段状の構造が形成されている。V字状に窪んだ部分には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層141が充填されている。
また、例えば図4に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU2には、X方向に並ぶ複数のコンタクトCCが設けられている。これら複数のコンタクトCCは、Z方向に延伸しており、メモリセルアレイ層LMCA2の略階段状の構造に充填した絶縁層141を貫通し、下端において、メモリセルアレイ層LMCA2の各導電層110と接している。各コンタクトCCは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。なお、各コンタクトCCの外周面には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層102が設けられている。
尚、図4に例示する断面において、コンタクトCCは、メモリセルアレイ層LMCA2中の略階段状の構造に接続されている。従って、例えば、第9層の導電層110に接続されたコンタクトCCと、第10層~第16層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、少なくとも、絶縁層102の膜厚より大きい。
尚、図3に示す例では、フックアップ領域RHU2に設けられた複数のコンタクトCCが、X方向に一列に並んでいる。以下、フックアップ領域RHU2中のこの様な領域を、コンタクト領域CR2と呼ぶ場合がある。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU3の構造]
例えば図5に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU3には、X方向に並ぶ複数の貫通コンタクトC4が設けられている。これら複数の貫通コンタクトC4は、Z方向に延伸して、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2中の複数の導電層110を貫通している。各貫通コンタクトC4は、上端において配線層M0中の配線m0と接続され、下端において配線層D2中の配線d2と接続されている。各貫通コンタクトC4は、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。また、各貫通コンタクトC4は、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層103を介して導電層110から電気的に絶縁されている。
尚、図3に示す例では、フックアップ領域RHU3に設けられた複数の貫通コンタクトC4が、X方向に一列に並んでいる。以下、フックアップ領域RHU3中のこの様な領域を、貫通コンタクト領域TR1と呼ぶ場合がある。
[メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU4の構造]
例えば図5に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2のフックアップ領域RHU4には、X方向に並ぶ複数の貫通コンタクトC4が設けられている。これら複数の貫通コンタクトC4は、Z方向に延伸して、メモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2中の複数の導電層110を貫通している。各貫通コンタクトC4は、上端において配線層M0中の配線m0と接続され、下端において配線層D2中の配線d2と接続されている。各貫通コンタクトC4は、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。また、各貫通コンタクトC4は、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層103を介して導電層110から電気的に絶縁されている。
尚、図3に示す例では、フックアップ領域RHU4に設けられた複数の貫通コンタクトC4が、X方向に一列に並んでいる。以下、フックアップ領域RHU4中のこの様な領域を、貫通コンタクト領域TR2と呼ぶ場合がある。
[配線層M0,M1,M2の構造]
例えば図4及び図5に示す様に、配線層M0,M1,M2に含まれる複数の配線は、メモリセルアレイMCA中の構成及び周辺回路PC中の構成の少なくとも一方に、電気的に接続される。
配線層M0は、それぞれ、複数の配線m0を含む。これら複数の配線m0は、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及び銅(Cu)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。尚、複数の配線m0のうちの一部は、ビット線BLとして機能する。
配線層M1は、それぞれ、複数の配線m1を含む。これら複数の配線m1は、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及び銅(Cu)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。
配線層M2は、それぞれ、複数の配線m2を含む。これら複数の配線m2は、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びアルミニウム(Al)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。
ここで、例えば図3に示す様に、2つのメモリホール領域RMH1,RMH2の間には、2つの結線領域CNR1,CNR2がX方向に並んで設けられている。
結線領域CNR1は、コンタクト領域CR1に設けられたコンタクトCCと貫通コンタクト領域TR1に設けられた貫通コンタクトC4とを結線したり、コンタクト領域CR1に設けられた所定のコンタクトCC同士を結線したりするための配線m0,m1(図4、図5)を含む領域である。この結線領域CNR1は、Z方向から見て、コンタクト領域CR1及び貫通コンタクト領域TR1と重なる領域に設けられている。
結線領域CNR2は、コンタクト領域CR2に設けられたコンタクトCCと貫通コンタクト領域TR2に設けられた貫通コンタクトC4とを結線したり、コンタクト領域CR2に設けられた所定のコンタクトCC同士を結線したりするための配線m0,m1(図4、図5)を含む領域である。この結線領域CNR2は、Z方向から見て、コンタクト領域CR2及び貫通コンタクト領域TR2と重なる領域に設けられている。
次に、図3の結線領域CNR1において、コンタクトCCと貫通コンタクトC4とを結線する一例を、例えば図8を参照して説明する。なお、図8は結線状態を模式的に示すものであり、具体的な結線状態としては種々の態様のものを採用することができる。また、図8においては、15本のコンタクトCCを、それぞれ、コンタクトCC-1~CC-15と称して説明をする。また、8本の貫通コンタクトC4を、貫通コンタクトC4-1~C4-8と称して説明をする。更に、配線m0,m1についても、適宜、各配線を区別するための数字を付した状態で説明する。
第8層の導電層110に接続されたコンタクトCC-1の上端と、第8層の導電層110に接続されたコンタクトCC-15の上端と、には、X方向に延びる配線m0-1が接続されている。同様に、第7層~第2層の導電層110に接続されたコンタクトCC-2~CC-7と、第7層~第2層の導電層110に接続されたコンタクトCC-14~CC-9と、には、それぞれ、X方向に延びる配線m0-2~m0-7が接続されている。第1層の導電層110に接続されたコンタクトCC-8の上端には、配線m0-8が接続されている。
貫通コンタクト領域TR1に設けられた貫通コンタクトC4-1~C4-8の上端には、それぞれ、配線m0-41~m0-48が接続されている。
配線m0-1と、配線m0-41と、には、Y方向に延びる配線m1-1が接続されている。同様に、配線m0-2~m0-7と、配線m0-42~m0-48と、には、それぞれ、Y方向に延びる配線m1-2~m1-7が接続されている。
このような構成になっているため、例えば、トランジスタ層LTR(図4、図5)の動作電圧生成回路21(図1)で発生した動作電圧は、貫通コンタクトC4-1~C4-8、図8に示す各配線による結線、及びコンタクトCC1~CC15を介して、下層のメモリセルアレイ層LMCA1の第1層~第8層の各導電層110に個別に供給される。
図3の結線領域CNR2における、コンタクト領域CR2のコンタクトCCと、貫通コンタクト領域TR2の貫通コンタクトC4との結線も、例えば、図8に示す結線状態と同様な結線を採用することができる。
このような結線をすることにより、例えば、トランジスタ層LTR(図4、図5)の動作電圧生成回路21(図1)で発生した動作電圧は、貫通コンタクト領域TR2に設けた各貫通コンタクトC4、例えば図8に示す各配線による結線と同等な結線、及びコンタクト領域CR2に設けた各コンタクトCCを介して、上層のメモリセルアレイ層LMCA2の第9層~第16層の各導電層110に個別に供給される。
[製造方法]
次に、模式的なX-Z断面である図9~図16を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部について説明する。
[準備ステップ]
同製造方法においては、まず、半導体基板100上に、トランジスタ層LTR及び配線層D0,D1,D2を形成する(図4、図5)。また、配線層D2の上面に絶縁層を形成し、この絶縁層の上面に導電層112を形成し、導電層112の上方に導電層111を形成する(図6)。
[第1ステップ:図9]
第1ステップを、図9を参照して説明する。
第1ステップでは、まず、導電層111(図6)上に、複数の絶縁層101及び複数の犠牲層110Aを交互に形成する。犠牲層110Aは、例えば、窒化シリコン(SiN)を含む。この工程は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)等によって行う。
次に、フックアップ領域RHU1において、絶縁層101及び犠牲層110Aの一部を除去し、V字状に窪んだ略階段状の構造を形成する。この工程は、交互に形成された絶縁層101及び犠牲層110Aの上面にレジストを形成し、絶縁層101の一部の除去、犠牲層110Aの一部の除去、及び、レジストの一部の除去を繰り返し行うことによって行う。絶縁層101、犠牲層110A及びレジストを除去する工程は、例えば、ウェットエッチング又はRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチング(以下、「エッチング等」と呼ぶことがある。)によって行う。
V字状に窪んだ略階段状の構造を形成したら、略階段状の構造の上面及び側面、並びに、最上層の犠牲層110Aの上面に、エッチングストッパ115を形成する。エッチングストッパ115は、例えば、窒化シリコン(SiN)を含む。この工程は、例えば、減圧CVD(Low-Pressure Chemical Vapor Deposition)等によって行う。
[第2ステップ:図10]
第2ステップを、図10を参照して説明する。
第2ステップでは、まず、最上層の犠牲層110Aの上面及び側面に形成されている不要なエッチングストッパ115を除去する。この工程は、例えば、エッチング等によって行う。
次に、複数の犠牲層110Aのうち最上層の1層分を除去する。また、最上層の犠牲層110Aを除去した後、複数の絶縁層101のうち最上層の絶縁層101の表面部分を、必要に応じた厚さだけ除去する。この工程は、例えば、化学機械研磨(CMP: chemical mechanical polishing)等によって行う。
[第3ステップ:図11]
第3ステップを、図11を参照して説明する。
第3ステップでは、まず、V字状に窪んだ略階段状の構造、及び、最上層の絶縁層101の上面に、絶縁層140を充填する。絶縁層140は、例えば、酸化シリコン(SiO)を含む。この工程は、例えば、CVD等によって行う。
次に、絶縁層140の上面を研磨して平坦化する。この工程は、例えば、CMP等によって行う。
次に、メモリホール領域RMH1及びメモリホール領域RMH2に、複数のメモリホールMHを形成する。メモリホールMHは、Z方向に延伸し、絶縁層101及び犠牲層110Aを貫通する。メモリホールMHの形成は、例えば、RIE等によって行う。
次に、メモリホールMHの内部に、アモルファスシリコン120Aを充填する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。尚、この工程では、アモルファスシリコン120Aの充填前に、メモリホールMHの内周面に、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)等の絶縁膜を形成しても良い。
[第4ステップ:図12]
第4ステップを、図12を参照して説明する。
第4ステップでは、前述した第1ステップ~第3ステップで行った製造手法とほぼ同様な製造手法を、絶縁層140よりも上の部分で実施する。
即ち、まず、絶縁層140上に、複数の絶縁層101及び複数の犠牲層110Aを交互に形成する。犠牲層110Aは、例えば、窒化シリコン(SiN)を含む。この工程は、例えば、CVD等によって行う。
なお、絶縁層140よりも上に形成した絶縁層101及び犠牲層110Aを、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aと呼ぶことがある。また、絶縁層140よりも下に形成した絶縁層101及び犠牲層110Aを、下層の絶縁層101及び犠牲層110Aと呼ぶことがある。
次に、フックアップ領域RHU2において、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aの一部を、例えば、エッチング等により除去し、V字状に窪んだ略階段状の構造を形成する。
次に、フックアップ領域RHU2に形成した略階段状の構造の上面及び側面、並びに、最上層の絶縁層101の上面に、例えば、減圧CVD等により、エッチングストッパ116を形成する。エッチングストッパ116は、例えば、窒化シリコン(SiN)を含む。
次に、最上層の絶縁層101の上面及び側面に形成されている不要なエッチングストッパ116をエッチング等により除去する。
次に、フックアップ領域RHU2に形成したV字状に窪んだ略階段状の構造、及び、最上層の絶縁層101の上面に、絶縁層141を充填する。絶縁層141は、例えば、酸化シリコン(SiO)を含む。この工程は、例えば、CVD等によって行う。
次に、絶縁層141の上面を研磨して平坦化する。この工程は、例えば、CMP等によって行う。
次に、メモリホール領域RMH1及びメモリホール領域RMH2において、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aに、複数のメモリホールMHを形成する。複数のメモリホールMHは、Z方向に延伸し、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aを貫通し、下層の絶縁層101及び犠牲層110Aに形成したメモリホールMHの上端部に達している。メモリホールMHを形成する工程は、例えば、RIE等によって行う。
次に、メモリホールMH内部に充填していたアモルファスシリコン120Aを除去する。この工程は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行う。これにより、メモリホールMHと、アモルファスシリコン120Aが除去されて中空状態となったメモリホールMHとが連通する。
次に、メモリホール領域RMH1及びメモリホール領域RMH2に形成したメモリホールMH,MHの内周面に、ゲート絶縁膜130、半導体柱120及び絶縁層125を形成する(図6)。この工程は、例えば、CVD等によって行う。
[第5ステップ:図13]
第5ステップを、図13を参照して説明する。
第5ステップでは、フックアップ領域RHU1において、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aに、コンタクトホールCCAを形成する。このコンタクトホールCCAは、フックアップ領域RHU1に配置されるコンタクトCC(図4)に対応する位置に形成する。コンタクトホールCCAの形成は、例えば、RIE等の方法によって行う。
次に、フックアップ領域RHU1に形成したコンタクトホールCCAに、アモルファスシリコンを充填する。
次に、ブロック間絶縁層ST及びブロック内絶縁層st(図3、図6)に対応する位置に、図示しないリプレイス用溝を形成する。リプレイス用溝は、Z方向及びX方向に延伸し、絶縁層101、犠牲層110Aのみならず、導電層111(図6)、及び、半導体層113(図6)の上層部分を、Y方向に分断している。この工程は、例えば、RIE等によって行う。
[第6ステップ:図14]
第6ステップを、図14を参照して説明する。
第6ステップでは、リプレイス用溝を介して、リン酸等の薬液を使用したウェットエッチング等を行い、犠牲層110Aを選択的に除去する。
次に、犠牲層110Aを除去した部分に導電層110を形成する。この工程は、例えば、リプレイス用溝を介したCVD等による導電層110の成膜によって行われる。導電層110は、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。
尚、以下の説明において、この様な工程、即ち、犠牲層110Aをウェットエッチング等により選択的に除去し、その後、犠牲層110Aを除去した部分に導電層110を形成する様な工程を、「リプレイス」と呼ぶ場合がある。
次に、リプレイス用溝を、酸化シリコン(SiO)等により埋めて、ブロック間絶縁層ST及びブロック内絶縁層stを形成する。
[第7ステップ:図15]
第7ステップを、図15を参照して説明する。
第7ステップでは、フックアップ領域RHU1において、コンタクトホールCCAに充填していたアモルファスシリコンを除去する。この工程は、例えば、ウェットエッチング等により行う。
次に、フックアップ領域RHU1において、コンタクトホールCCAの下端から、絶縁層140に向かってZ方向に延びる穴形成をして、コンタクトホールCCAを下方に伸ばす。下方に伸ばしたコンタクトホールCCAは、その下端がエッチングストッパ115に達する。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
フックアップ領域RHU1においてコンタクトホールCCAを下方に伸ばすのと同時に、フックアップ領域RHU2において、絶縁層141にZ方向に延びる穴形成をして、コンタクトホールCCAを形成する。つまり、フックアップ領域RHU2に配置されるコンタクトCC(図4)に対応する位置に、コンタクトホールCCAを形成する。コンタクトホールCCAは、その下端がエッチングストッパ116に達する。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
次に、フックアップ領域RHU1に形成したコンタクトホールCCAの内面、及び、フックアップ領域RHU2に形成したコンタクトホールCCAの内面に、酸化シリコン(SiO)等により絶縁膜を形成する。
更に、フックアップ領域RHU1のエッチングストッパ115のうちコンタクトホールCCAの下端が達した部分、及び、フックアップ領域RHU2のエッチングストッパ116のうちコンタクトホールCCAの下端が達した部分を、ウェットエッチング等により除去する。
この様にして形成されたフックアップ領域RHU1のコンタクトホールCCAは、Z方向に延伸し、下層の導電層110の上面を露出させる貫通孔となる。
また、この様にして形成されたフックアップ領域RHU2のコンタクトホールCCAは、Z方向に延伸し、上層の導電層110の上面を露出させる貫通孔となる。
[第8ステップ:図16]
第8ステップを、図16を参照して説明する。
第8ステップでは、フックアップ領域RHU1に形成したコンタクトホールCCA及びフックアップ領域RHU2に形成したコンタクトホールCCAの内面に、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜を形成してから、各コンタクトホールCCAをタングステン(W)等で充填する。これにより、フックアップ領域RHU1及びフックアップ領域RHU2に、コンタクトCCが形成される。
[比較例]
ここで、図17及び図18を参照して、比較例に係る半導体記憶装置について説明する。図17は、比較例に係る半導体記憶装置を説明するための、簡略化した模式的な断面図である。図18は、比較例におけるコンタクトCC´同士の結線状態を模式的に示すものである。
図17に示す様に、比較例に係る半導体記憶装置では、交互に積層した導電層110´と絶縁層101´を有する下層のメモリセルアレイ層LMCA1´の上に、交互に積層した導電層110´と絶縁層101´を有する上層のメモリセルアレイ層LMCA2´が形成されている。また、下層のメモリセルアレイ層LMCA1´及び上層のメモリセルアレイ層LMCA2´に亘って、V字状に窪んだ1つの略階段状の構造が形成されている。
この様に、略階段状の構造が形成されているため、下層のメモリセルアレイ層LMCA1´に配置された複数層の導電層110´は、最下層のものを除き、X方向の一方側(図17において左側)部分と、X方向の他方側(図17において右側)部分とに、物理的に分離している。上層のメモリセルアレイ層LMCA2´に配置された複数層の導電層110´は、X方向の一方側(図17において左側)部分と、X方向の他方側(図17において右側)部分とに、物理的に分離している。
各導電層110´には、Z方向に延伸するコンタクトCC11´,CC21´,CC22´~CC81´,CC82´が接続されている。これらコンタクトCC11´,CC21´,CC22´~CC81´,CC82´は、図18に示すような状態で配線m1´~m7´により接続されている。このため、X方向の一方側(図17において左側)部分と、他方側(図17において右側)部分とに物理的に分離している導電層110´は、コンタクトCC21´,CC22´~CC81´,CC82´及び配線m1´~m7´によって、電気的に接続されている。
なお、図18に示す様に、コンタクトCC21´,CC22´~CC81´,CC82´を接続するためには、Y方向に並ぶ7本の配線m1´~m7´が必要になる。配線m1´~m7´が配置される結線領域のY方向の幅は、Wとなっている。
[第1実施形態の効果]
図19は、図17に合わせて、第1実施形態に係る半導体記憶装置を簡略化して示す模式的な断面図である。図20は、図19における模式的な構造において、コンタクトCC同士の結線状態を模式的に示すものである。
図19に示す様に、第1実施形態では、下層のメモリセルアレイ層LMCA1に形成した略階段状の構造と、上層のメモリセルアレイ層LMCA2に形成した略階段状の構造とが、X方向にずれた位置に形成されている。
各導電層110には、Z方向に延伸するコンタクトCC11,CC12~CC71,CC72が接続されている。これらコンタクトCC11,CC12~CC71,CC72は、図20に示すような状態で配線m1~m6により接続されている。
このため、下層のメモリセルアレイ層LMCA1に配置された導電層110のうち、X方向の一方側(図19において左側)部分と他方側(図19において右側)部分とに物理的に分離している導電層110は、図20に示す様に、コンタクトCC21,CC22~CC41,CC42及び配線m1~m3によって、電気的に接続されている。
また、上層のメモリセルアレイ層LMCA2に配置された導電層110のうち、X方向の一方側(図19において左側)部分と他方側(図19において右側)部分とに物理的に分離している導電層110は、図20に示す様に、コンタクトCC51,CC52~CC71,CC72及び配線m4~m6によって、電気的に接続されている。
この様な構成では、Y方向に並ぶ配線m1~m3と、Y方向に並ぶ配線m4~m6が、X方向にずれる。よって、Y方向に並ぶ配線の数が、図18に示す比較例においてY方向に並ぶ配線の数の、半分程度になる。このため、第1実施形態では、配線m1~m6が配置される結線領域のY方向の幅が、約W/2となり、比較例の半分程度になる。
この様に第1実施形態では、比較例に比して、結線領域のY方向の幅が狭くなる。このため、第1実施形態では、導電層110の積層数の増大に応じて、Y方向に配置される配線数が増大しても、結線領域CNR1,CNR2(図3)のY方向の幅、ひいては、メモリブロックBLK(図3)のY方向の幅の増大を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る半導体記憶装置の構成について、図面を参照して説明する。尚、以下の説明では、第1実施形態と同様な構成部分については、同一の符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
[構造]
図21は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大平面図であり、図2のAで示した部分の模式的な拡大図に相当するものであり、上層のメモリセルアレイ層中の構成を示している。図22は、図21に示す構造をF-F´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
図21に示す様に、第2実施形態に係る半導体記憶装置は、コンタクト領域CR1の代わりに、コンタクト領域CR3を備えている。また、第2実施形態に係る半導体記憶装置は、コンタクト領域CR2の代わりに、コンタクト領域CR4を備えている。
メモリセルアレイ層LMCA1のコンタクト領域CR3における構造は、第1実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA1のコンタクト領域CR1における構造と同様である。
メモリセルアレイ層LMCA2のコンタクト領域CR3は、X方向に延伸する一対のストッパ絶縁層ST´と、これら一対のストッパ絶縁層ST´の間においてX方向に延伸する犠牲層110Aと、X方向に並び犠牲層110Aによって外周面が囲われた複数のコンタクトCCと、を備える。
一対のストッパ絶縁層ST´は、例えば酸化シリコン(SiO)等を含む。一対のストッパ絶縁層ST´は、Y方向に離間しており、コンタクト領域CR3に配置された複数のコンタクトCCを間に挟んだ状態で、X方向及びZ方向に延伸している。
一対のストッパ絶縁層ST´のX方向の長さは、それぞれ、犠牲層110AのX方向の長さよりも長くなっている。X方向において、犠牲層110Aの一端及び他端は、ストッパ絶縁層ST´の一端及び他端の間に位置している。
一対のストッパ絶縁層ST´のY方向の一方の側面は、コンタクト領域CR3に含まれる複数の犠牲層110A及び絶縁層101に接続されている。また、一対のストッパ絶縁層ST´のY方向の他方の側面は、コンタクト領域CR3に含まれない複数の導電層110及び絶縁層101に接続されている。また、一対のストッパ絶縁層ST´のZ方向の深さは、上層のメモリセルアレイ層LMCA2(図22)の下端の位置にまで達している。
犠牲層110Aは、図22に示す様に、導電層110の代わりに、Z方向に複数積層されている。犠牲層110AのX方向の両端部は、それぞれ、導電層110に接続されている。また、犠牲層110AのY方向の両端部は、それぞれ、ストッパ絶縁層ST´に接続されている。また、Z方向に並ぶ複数の犠牲層110Aの間には、絶縁層101が設けられている。
一対のストッパ絶縁層ST´により挟まれた部分に犠牲層110Aが残っている理由は、次の通りである。詳細は、第2実施形態の製造方法において後述するが、リプレイス用溝を介して、リン酸等の薬液を使用したウェットエッチング等により、犠牲層110Aを選択的に除去する工程において、一対のストッパ絶縁層ST´により挟まれた部分では薬液の進行が抑制される。この結果、一対のストッパ絶縁層ST´により挟まれた部分には、犠牲層110Aが残るのである。
コンタクト領域CR3に設けられたコンタクトCCは、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の犠牲層110Aを貫通すると共に、メモリセルアレイ層LMCA1に形成した略階段状の構造に充填した絶縁層140を貫通し、その下端が、メモリセルアレイ層LMCA1の各導電層110と接している。尚、本実施形態に係るコンタクトCCの外周面には、絶縁層102(図4)が設けられていない。本実施形態に係るコンタクトCCの外周面は、メモリセルアレイ層LMCA2中の犠牲層110A及びこれらの間に設けられた絶縁層101と接している。
コンタクト領域CR4は、基本的にはコンタクト領域CR2と同様に構成されている。ただし、コンタクト領域CR4に設けられたコンタクトCCの外周面には、絶縁層102(図4)が設けられていない。
[製造方法]
次に、模式的なX-Z断面である図23~図25を参照して、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部について説明する。尚、ここでは、第2実施形態の製造方法において特徴的な部分について説明する。
[リプレイス前の状態]
図23はリプレイス前の状態を示している。
図23に示す様に、下層の絶縁層101及び犠牲層110Aが交互に積層されている。交互に積層された下層の絶縁層101及び犠牲層110Aには、フックアップ領域RHU1において、V字状に窪んだ略階段状の構造が形成されている。この階段状の構造には、絶縁層140が充填されている。
また、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aが交互に積層されている。交互に積層された上層の絶縁層101及び犠牲層110Aには、フックアップ領域RHU2において、V字状に窪んだ略階段状の構造が形成されている。この階段状の構造には、絶縁層141が充填されている。
また、メモリホール領域RMH1,RMH2には、半導体柱120等が形成されている。
なお、図23においてドットを付した領域は、一対のストッパ絶縁層ST´(図21)により挟まれた領域である。この領域には、上層の絶縁層101及び犠牲層110Aの一部が含まれる。
[リプレイス後の状態]
図24はリプレイス後の状態を示している。
図23に示すような状態になっている、絶縁層101及び犠牲層110A等に対して、リプレイス用溝を介してリン酸等の薬液を使用したウェットエッチング等を行い、犠牲層110Aを選択的に除去し導電層110を成膜すると、図24に示すような状態になる。
即ち、犠牲層110Aのうち、一対のストッパ絶縁層ST´(図21)により挟まれた領域(図23においてドットを付した領域)では、薬液の進行が抑制されるため、犠牲層110Aが残る。
一方、犠牲層110Aのうち他の部分は、除去される。
犠牲層110Aが除去された部分には、リプレイス用溝を介したCVD等により導電層110が成膜される。
[コンタクトホール及びコンタクトの形成]
図25は、コンタクトホールを形成し、更にコンタクトホールにコンタクトCCを形成した状態を示している。
図24に示すような状態において、フックアップ領域RHU1の、上層の絶縁層101及び犠牲層110A、並びに、下層の絶縁層140を貫通する、コンタクトホールを形成する。
これと同時に、フックアップ領域RHU2の、上層の絶縁層141を貫通する、コンタクトホールを形成する。
フックアップ領域RHU1に形成したコンタクトホールの内面に、窒化チタン(TiN)等のバリアメタルを形成してから、コンタクトホールをタングステン(W)等で充填することにより、フックアップ領域RHU1にコンタクトCCが形成される。
これと同時に、フックアップ領域RHU2に形成したコンタクトホールの内面に、窒化チタン(TiN)等のバリアメタルを形成してから、コンタクトホールをタングステン(W)等で充填することにより、フックアップ領域RHU2にコンタクトCCが形成される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る半導体記憶装置の構成について、図面を参照して説明する。尚、以下の説明において、第1実施形態と同様な構成部分については、同一の符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
[構造]
図26は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大平面図であり、図2のAで示した部分の模式的な拡大図に相当するものであり、メモリセルアレイ層中の構成を示している。図27は、図26に示す構造をG-G´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
図27に示す様に、第3実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイMCA(図1)を含むチップCと、周辺回路PC(図1)を含むチップCと、を貼り合わせて構成されている。
チップCには、複数の貼合電極PI1が備えられており、チップCには、複数の貼合電極PI2が備えられている。複数の貼合電極PI2の配置位置は、複数の貼合電極PI1の配置位置に対応している。貼合電極PI1と貼合電極PI2とを貼り合わせることにより、チップCとチップCが貼り合わせられると共に、貼合電極PI1と貼合電極PI2とが電気的に接続される。貼合電極PI1,PI2は、例えば、銅(Cu)等の導電性材料を含む。
前述した様に、チップCとチップCが貼り合わせられるため、チップCに備えられている複数の導電層110及びビット線BLは、コンタクトCC、配線m0~m2、貼合電極PI1,PI2及び配線d0~d2等を介して、チップCに備えられているトランジスタTrに電気的に接続されている。
チップCは、メモリセルアレイ層LMCA1、メモリセルアレイ層LMCA2、ビット線BL、配線層M0、配線層M1及び配線層M2を備えている。但し、チップCに備えられたこのような各部材は、図4に示す第1実施形態のメモリセルアレイ層LMCA1、メモリセルアレイ層LMCA2、ビット線BL、配線層M0、配線層M1及び配線層M2に対して、上下方向の配置位置が逆になっている。
このため、第3実施形態では、メモリセルアレイ層LMCA1が上層側に位置し、メモリセルアレイ層LMCA2が下層側に位置している。また、メモリセルアレイ層LMCA1に形成した略階段状の構造は、逆V字状になっており、フックアップ領域RHU2に位置している。メモリセルアレイ層LMCA2に形成した略階段状の構造も、逆V字状になっており、フックアップ領域RHU1に位置している。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、メモリセルアレイ層LMCA1に形成した略階段状の構造と、メモリセルアレイ層LMCA2に形成した略階段状の構造とが、X方向にずれた位置に形成されている。
チップCは、図4に示す第1実施形態と同様に、半導体基板100、トランジスタ層LTR、配線層D0、配線層D1及び配線層D2を備えている。
図26に示す様に、本実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2の構造は、基本的には、図3等を参照して説明した第1実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2の構造と同様である。ただし、本実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2は、第1実施形態に係るフックアップ領域RHU3及びフックアップ領域RHU4中の構成を備えていない。
尚、第3実施形態に係る半導体記憶装置は、第1実施形態に係るコンタクト領域CR1及びコンタクト領域CR2の代わりに、第2実施形態に係るコンタクト領域CR3及びコンタクト領域CR4を備えていても良い。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る半導体記憶装置の構成について、図面を参照して説明する。尚、以下の説明において、第1実施形態と同様な構成部分については、同一の符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
図28は、第4実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大平面図であり、図2のAで示した部分の模式的な拡大図に相当するものであり、上層のメモリセルアレイ層中の構成を示している。図29は、図28に示す構造をH-H´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。図30は、図28に示す構造をI-I´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
図28~図30に示す様に、第4実施形態に係る半導体記憶装置は、フックアップ領域RHU1,RHU2,RHU3,RHU4の代わりに、フックアップ領域RHU11,RHU12,RHU13,RHU14を備えている。
フックアップ領域RHU11は、X方向に延伸する配線領域wl11aと、X方向に延伸するコンタクト領域wl11bと、を備える。配線領域wl11aとコンタクト領域wl11bはY方向に並んでいる。
フックアップ領域RHU12は、X方向に延伸する配線領域wl12aと、X方向に延伸するコンタクト領域wl12bと、を備える。配線領域wl12aとコンタクト領域wl12bはY方向に並んでいる。
フックアップ領域RHU13は、X方向に延伸する配線領域wl13aと、X方向に延伸するコンタクト領域wl13bと、を備える。配線領域wl13aとコンタクト領域wl13bはY方向に並んでいる。
フックアップ領域RHU14は、X方向に延伸する配線領域wl14aと、X方向に延伸するコンタクト領域wl14bと、を備える。配線領域wl14aとコンタクト領域wl14bはY方向に並んでいる。
[配線領域wl11a,wl12a,wl13a,wl14aの構造]
フックアップ領域RHU11の配線領域wl11aと、フックアップ領域RHU12の配線領域wl12aは、X方向に連続しており、Z方向に並ぶ複数の導電層110の一部を含んでいる。これら導電層110の一部は、ブロック間絶縁層ST及びブロック内絶縁層stに沿ってX方向に延伸している。
また、フックアップ領域RHU13の配線領域wl13aと、フックアップ領域RHU14の配線領域wl14aは、X方向に連続しており、Z方向に並ぶ複数の導電層110の一部を含んでいる。これら導電層110の一部は、ブロック間絶縁層ST及びブロック内絶縁層stに沿ってX方向に延伸している。
このため、配線領域wl11a,wl12a及び配線領域wl13a,wl14aに含まれる複数の導電層110は、各層ごとに、X方向に連続する。この結果、メモリホール領域RMH1に含まれるZ方向に並ぶ複数の導電層110と、メモリホール領域RMH2に含まれるZ方向に並ぶ複数の導電層110は、各層ごとに、配線領域wl11a,wl12a,wl13a,wl14aに含まれるZ方向に並ぶ複数の導電層110によって、電気的に接続されている。
[コンタクト領域wl11bの構造]
フックアップ領域RHU11のコンタクト領域wl11b(図28)は、Z方向に並ぶ複数の導電層110の一部を含んでいる。Z方向に並ぶ複数の導電層110の間には、絶縁層101が設けられている。しかも、コンタクト領域wl11bには、略階段状の構造が形成されている。即ち、図29に示す様に、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU11のうちコンタクト領域wl11bに相当する部分には、X方向の他方側(図29では右側)から一方側(図29では左側)に向かうに従い段階的に窪みが深くなる略階段状の構造が形成されている。
この略階段状の構造は、コンタクト領域wl11b(図28)において、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU11(図29)に配置された第3層~第8層の導電層110等の一部を、エッチング等により除去して形成している。略階段状の構造を形成したことによる窪み部分には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層150が充填されている。
フックアップ領域RHU11のコンタクト領域wl11b(図28)には、コンタクトCC2,CC4,CC6,CC8が配置されている。コンタクトCC2,CC4,CC6,CC8は、図29に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の導電層110及びメモリセルアレイ層LMCA1中の絶縁層150を貫通し、その下端が、第2層,第4層,第6層,第8層の導電層110に接続されている。
尚、図29に例示する断面において、コンタクトCC2,CC4,CC6,CC8は、メモリセルアレイ層LMCA1中の略階段状の構造に接続されている。従って、例えば、第2層の導電層110に接続されたコンタクトCC2と、第3層~第8層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、少なくとも、絶縁層102の膜厚より大きい。一方、図29に例示する断面において、コンタクトCC2,CC4,CC6,CC8は、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の導電層110及び絶縁層101を貫通している。従って、例えば、第2層の導電層110に接続されたコンタクトCC2と、第9層~第16層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、絶縁層102の膜厚程度であり、比較的小さい。
[コンタクト領域wl12bの構造]
フックアップ領域RHU12のコンタクト領域wl12b(図28)は、Z方向に並ぶ複数の導電層110の一部を含んでいる。しかも、コンタクト領域wl12bには、略階段状の構造が形成されている。即ち、図29に示す様に、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU12のうちコンタクト領域wl12bに相当する部分には、X方向の一方側(図29では左側)から他方側(図29では右側)に向かうに従い段階的に窪みが深くなる略階段状の構造が形成されている。
この略階段状の構造は、コンタクト領域wl12b(図28)において、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU12(図29)に配置された第11層~第16層の導電層110等の一部を、エッチング等により除去して形成している。略階段状の構造を形成したことによる窪み部分には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層151が充填されている。
フックアップ領域RHU12のコンタクト領域wl12b(図28)には、コンタクトCC10,CC12,CC14,CC16が配置されている。コンタクトCC10,CC12,CC14,CC16は、図29に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA2中の絶縁層151を貫通し、その下端が、第10層,第12層,第14層,第16層の導電層110に接続されている。
尚、図29に例示する断面において、コンタクトCC10,CC12,CC14,CC16は、メモリセルアレイ層LMCA2中の略階段状の構造に接続されている。従って、例えば、第10層の導電層110に接続されたコンタクトCC10と、第11層~第16層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、少なくとも、絶縁層102の膜厚より大きい。
[コンタクト領域wl13bの構造]
フックアップ領域RHU13のコンタクト領域wl13b(図28)は、Z方向に並ぶ複数の導電層110の一部を含んでいる。しかも、コンタクト領域wl13bには、略階段状の構造が形成されている。即ち、図30に示す様に、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU13のうちコンタクト領域wl13bに相当する部分には、X方向の他方側(図30では右側)から一方側(図30では左側)に向かうに従い段階的に窪みが深くなる略階段状の構造が形成されている。
この略階段状の構造は、コンタクト領域wl13b(図28)において、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU13(図30)に配置された第10層~第16層の導電層110等の一部を、エッチング等により除去して形成している。略階段状の構造を形成したことによる窪み部分には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層152が充填されている。
フックアップ領域RHU13のコンタクト領域wl13b(図28)には、コンタクトCC9,CC11,CC13,CC15が配置されている。コンタクトCC9,CC11,CC13,CC15は、図30に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA2中の絶縁層152を貫通し、その下端が、第9層,第11層,第13層,第15層の導電層110に接続されている。
尚、図30に例示する断面において、コンタクトCC9,CC11,CC13,CC15は、メモリセルアレイ層LMCA2中の略階段状の構造に接続されている。従って、例えば、第9層の導電層110に接続されたコンタクトCC9と、第10層~第16層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、少なくとも、絶縁層102の膜厚より大きい。
[コンタクト領域wl14bの構造]
フックアップ領域RHU14のコンタクト領域wl14b(図28)は、Z方向に並ぶ複数の導電層110の一部を含んでいる。しかも、コンタクト領域wl14bには、略階段状の構造が形成されている。即ち、図30に示す様に、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU14のうちコンタクト領域wl14bに相当する部分には、X方向の一方側(図30では左側)から他方側(図30では右側)に向かうに従い段階的に窪みが深くなる略階段状の構造が形成されている。
この略階段状の構造は、コンタクト領域wl14b(図28)において、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU14(図30)に配置された第2層~第8層の導電層110等の一部を、エッチング等により除去して形成している。略階段状の構造を形成したことによる窪み部分には、酸化シリコン(SiO)等の絶縁層153が充填されている。
フックアップ領域RHU14のコンタクト領域wl14b(図28)には、コンタクトCC1,CC3,CC5,CC7が配置されている。コンタクトCC1,CC3,CC5,CC7は、図30に示す様に、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の導電層110及びメモリセルアレイ層LMCA1中の絶縁層153を貫通し、その下端が、第1層,第3層,第5層,第7層の導電層110に接続されている。
尚、図30に例示する断面において、コンタクトCC1,CC3,CC5,CC7は、メモリセルアレイ層LMCA1中の略階段状の構造に接続されている。従って、例えば、第1層の導電層110に接続されたコンタクトCC1と、第2層~第8層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、少なくとも、絶縁層102の膜厚より大きい。一方、図30に例示する断面において、コンタクトCC1,CC3,CC5,CC7は、メモリセルアレイ層LMCA2中の複数の導電層110及び絶縁層101を貫通している。従って、例えば、第1層の導電層110に接続されたコンタクトCC1と、第9層~第16層の導電層110又はこれらの間に設けられた絶縁層101と、のX方向における距離は、絶縁層102の膜厚程度であり、比較的小さい。
[フックアップ領域RHU3,RHU4の配置]
図28~図30を参照して説明した様に、本実施形態においては、第1実施形態においてフックアップ領域RHU3,RHU4が設けられていた位置と対応する位置に、フックアップ領域RHU13,RHU14が設けられている。本実施形態に係る半導体記憶装置では、図示しない他の位置にフックアップ領域RHU3,RHU4が設けられている。例えば、フックアップ領域RHU3,RHU4は、メモリホール領域RMH1とフックアップ領域RHU11との間、フックアップ領域RHU11とフックアップ領域RHU12との間、又は、フックアップ領域RHU12とメモリホール領域RMH2との間に設けても良い。また、例えば、フックアップ領域RHU3,RHU4は、メモリホール領域RMH1とフックアップ領域RHU13との間、フックアップ領域RHU13とフックアップ領域RHU14との間、又は、フックアップ領域RHU14とメモリホール領域RMH2との間に設けても良い。
尚、第4実施形態に係る半導体記憶装置は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の様に、メモリセルアレイMCA(図1)を含むチップCと、周辺回路PC(図1)を含むチップCと、を貼り合わせて構成されるものであっても良い。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る半導体記憶装置の構成について、図面を参照して説明する。尚、以下の説明において、第4実施形態と同様な構成部分については、同一の符号を付し、説明を簡略ないし省略する。
図31は、第5実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大平面図であり、図2のAで示した部分の模式的な拡大図に相当するものであり、上層のメモリセルアレイ層中の構成を示している
図31に示す様に、第5実施形態に係る半導体記憶装置は、コンタクト領域wl11bの代わりに、コンタクト領域wl11b´を備えている。また、第5実施形態に係る半導体記憶装置は、コンタクト領域wl14bの代わりに、コンタクト領域wl14b´を備えている。
メモリセルアレイ層LMCA1のコンタクト領域wl11b´における構造は、第4実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA1のコンタクト領域wl11bにおける構造(図29)と同様である。
メモリセルアレイ層LMCA2のコンタクト領域wl11b´における構造は、第2実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA2のコンタクト領域CR3における構造(図22)と同様である。
メモリセルアレイ層LMCA1のコンタクト領域wl14b´における構造は、第4実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA1のコンタクト領域wl14bにおける構造(図30)と同様である。
メモリセルアレイ層LMCA2のコンタクト領域wl14b´における構造は、第2実施形態に係るメモリセルアレイ層LMCA2のコンタクト領域CR3における構造(図22)と同様である。
尚、第5実施形態に係る半導体記憶装置は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の様に、メモリセルアレイMCA(図1)を含むチップCと、周辺回路PC(図1)を含むチップCと、を貼り合わせて構成されるものであっても良い。
[その他の実施形態]
上述したように、各実施形態においては、メモリセルアレイ層のうち、コンタクトを配置するフックアップ領域等に、略階段状の構造を形成している。この略階段状の構造のパターンとしては種々の態様のものを採用することができる。
例えば、第4実施形態では、図28~図30に示すような略階段状の構造を採用したが、略階段状の構造はこれに限るものではない。
そこで、第4実施形態と同様に、フックアップ領域に配線領域とコンタクト領域を備えている他の実施形態において、他の態様の略階段状の構造が形成されているものを、図32~図34を参照して説明する。
図32は、他の実施形態に係る半導体記憶装置の模式的な拡大平面図であり、図2のAで示した部分の模式的な拡大図に相当するものであり、上層のメモリセルアレイ層中の構成を示している。図33は、図32に示す構造をJ-J´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。図34は、図32に示す構造をK-K´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
図32に示すように、他の実施形態においても、Y方向に複数のメモリブロックBLK(BLK_A~BKL_D)が並んでおり、Y方向において隣り合う2つのメモリブロックBLKの間にはブロック間絶縁層STが備えられている。
尚、第4実施形態のメモリブロックBLK(図28)は、ブロック内絶縁層stを有していたが、他の実施形態のメモリブロックBLK(図32)は、ブロック内絶縁層を有していない。また、他の実施形態のメモリブロックBLK(図32)のY方向幅は、第4実施形態のメモリブロックBLK(図28)のY方向幅の半分程度になっている。
メモリブロックBLK_Bでは、図32及び図33に示すように、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU11のうちコンタクト領域wl11bに相当する部分には、X方向の他方側(図33では右側)から一方側(図では左側)に向かうに従い段階的に窪みが深くなる略階段状の構造が形成されている。図33のフックアップ領域RHU11に形成した略階段状の構造の段数は、図29に示すものの段数の2倍になっている。このコンタクト領域wl11bには、8本のコンタクトCC1~CC8が配置されている。
また、メモリブロックBLK_Bでは、図32及び図33に示すように、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU12のうちコンタクト領域wl12bに相当する部分には、X方向の一方側(図33では左側)から他方側(図では右側)に向かうに従い段階的に窪みが深くなる略階段状の構造が形成されている。図33のフックアップ領域RHU12に形成した略階段状の構造の段数は、図29に示すものの段数の2倍になっている。このコンタクト領域wl12bには、8本のコンタクトCC9~CC16が配置されている。
なお、メモリブロックBLK_Dにおいても、メモリブロックBLK_Bに形成したのと同様な略階段状の構造が形成されて、コンタクトCC1~CC8,CC9~CC16が配置されている。
メモリブロックBLK_Cでは、図32及び図34に示すように、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU13のうちコンタクト領域wl13bに相当する部分には、図33に示す、上層のメモリセルアレイ層LMCA2のフックアップ領域RHU12のうちコンタクト領域wl12bに相当する部分に形成された略階段状の構造と同様な、略階段状の構造が形成されている。
また、メモリブロックBLK_Cでは、図32及び図34に示すように、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU14のうちコンタクト領域wl14bに相当する部分には、図33に示す、下層のメモリセルアレイ層LMCA1のフックアップ領域RHU11のうちコンタクト領域wl11bに相当する部分に形成された略階段状の構造と同様な、略階段状の構造が形成されている。
なお、メモリブロックBLK_Aにおいても、メモリブロックBLK_Cに形成したのと同様な略階段状の構造が形成されて、コンタクトCC1~CC8,CC9~CC16が配置されている。
前述した第1実施形態~第5実施形態においては、フックアップ領域にコンタクト領域が一つのみ設けられており、各コンタクト領域においてコンタクトCCがX方向に一列に並んでいる。しかしながら、この様な構成は例示に過ぎず、具体的な構成は適宜調整可能である。例えば、第1実施形態~第5実施形態において、いずれかのフックアップ領域に、Y方向に並ぶ2つのコンタクト領域を設けたり、いずれかのコンタクト領域においてコンタクトCCをX方向に二列に並べたりしても良い。
また、前述した第1実施形態~第5実施形態に係る半導体記憶装置は、Z方向に並ぶ2つのメモリセルアレイ層LMCA1,LMCA2を備えていた。しかしながら、この様な構成は例示に過ぎず、具体的な構成は適宜調整可能である。例えば、第1実施形態~第5実施形態に係る半導体記憶装置に、Z方向に並ぶ3つ以上のメモリセルアレイ層を設けても良い。また、この様な場合には、各メモリセルアレイ層に対応するフックアップ領域(各メモリセルアレイ層に含まれる導電層110とコンタクトCCとの接続部)のX方向における位置を、3つ以上の位置に分散して配置しても良い。
[コンタクトCCと貫通コンタクトC4との結線状態の他の例]
図8において、コンタクトCCと貫通コンタクトC4とを結線する一例を示したが、結線状態は、これに限るものではない。
そこで、図35~図40を参照して、コンタクトCCと貫通コンタクトC4とを結線する他の一例を説明する。この例では、配線層M0の配線m0と、配線層M1の配線m1と、配線層M2の配線m2を利用して結線を行う。
尚、理解を容易にするため、図35ではコンタクトCC及び貫通コンタクトC4の配置状態のみを示し、図36では配線m0による結線状態のみを示し、図37では配線m0と配線m1による結線状態のみを示し、図38では配線m0と配線m1と配線m2による結線状態を示す。
尚、図39は、図38に示す構造をL-L´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図であり、図40は、図38に示す構造をM-M´線に沿って切断し、矢印の方向に沿って見た模式的な断面図である。
例えば、図35に示す様に、貫通コンタクト領域TR10に、X方向に並ぶ複数の貫通コンタクトC4が一列配列されており、コンタクト領域CR10に、X方向に並ぶ複数のコンタクトCCが2列配列されている場合における結線状態について説明する。
図36に示す様に、貫通コンタクトC4の上方、及び、コンタクトCCの上方には、X方向に延びると共にY方向に並んだ複数の配線m0が配置されている。所定の配線m0の下面は、貫通コンタクトC4及びコンタクトCCの上端に接続されている。各配線m0の上面のうち所定位置には、コンタクトct0が接続されている。
図37に示す様に、配線m0の上方には、Y方向に延びると共にX方向に並んだ複数の配線m1が配置されている。配線m1の下面は、コンタクトct0(図36)の上面に接続されており、配線m1は、コンタクトct0を介して、配線m0に電気的に接続されている。各配線m1の上面のうち所定位置には、コンタクトct1が接続されている。
図38に示す様に、配線m1の上方には、X方向に延びると共にY方向に並んだ複数の配線m2が配置されている。配線m2の下面は、コンタクトct1(図37)の上面に接続されており、配線m2は、コンタクトct1を介して配線m1に電気的に接続されている。
図39及び図40にも示す様に、配線m0と配線m1は、コンタクトct0を介して電気的に接続されており、配線m1と配線m2は、コンタクトct1を介して電気的に接続されている。
この結線では、X方向に延びる複数の配線m0と、X方向に延びる複数の配線m2の間に、Y方向に延びる複数の配線m1が配置されている。このため、Y方向に離れているコンタクトCCと貫通コンタクトC4を電気的に容易に接続することができる。
[その他]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…半導体基板、110…導電層、120…半導体柱、130…ゲート絶縁膜、CC,CC1~CC16…コンタクト

Claims (5)

  1. 第1方向に順に並ぶ第1領域~第4領域を備える基板と、
    前記第1領域から前記第2領域にわたって前記第1方向に延伸し、前記基板の表面と交差する第2方向に並ぶ複数の第1導電層と、
    前記第4領域から前記第2領域にわたって前記第1方向に延伸し、前記第2方向に並ぶ複数の第2導電層と、
    前記第1領域から前記第3領域にわたって前記第1方向に延伸し、前記第2方向に並び、前記第2方向における位置が前記複数の第1導電層と異なる複数の第3導電層と、
    前記第4領域から前記第3領域にわたって前記第1方向に延伸し、前記第2方向に並び、前記第2方向における位置が前記複数の第2導電層と異なる複数の第4導電層と、
    前記第1領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1導電層及び前記複数の第3導電層に対向する第1半導体柱と、
    前記第4領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第2導電層及び前記複数の第4導電層に対向する第2半導体柱と、
    前記第2領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1導電層の前記第1方向の端部に接続された複数の第1コンタクトと、
    前記第2領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第2導電層の前記第1方向の端部に接続された複数の第2コンタクトと、
    前記第3領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第3導電層の前記第1方向の端部に接続された複数の第3コンタクトと、
    前記第3領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第4導電層の前記第1方向の端部に接続された複数の第4コンタクトと、
    前記第2領域に設けられ、前記複数の第1コンタクト及び前記複数の第2コンタクトに電気的に接続された複数の第1配線と、
    前記第3領域に設けられ、前記複数の第3コンタクト及び前記複数の第4コンタクトに電気的に接続された複数の第2配線と
    を備える半導体記憶装置。
  2. 前記複数の第1導電層と交互に前記第2方向に並ぶ複数の第1絶縁層と、
    前記複数の第2導電層と交互に前記第2方向に並ぶ複数の第2絶縁層と、
    前記複数の第3導電層と交互に前記第2方向に並ぶ複数の第3絶縁層と、
    前記複数の第4導電層と交互に前記第2方向に並ぶ複数の第4絶縁層と
    を備え、
    前記第1方向及び前記第2方向に延伸し、前記複数の第1コンタクトの少なくとも一つを含む第1の断面において、
    前記複数の第1コンタクトのうちの一つである第5コンタクトは、前記複数の第3絶縁層を貫通して前記第2方向に延伸し、
    前記複数の第3導電層に近い位置に設けられた前記第1導電層ほど、前記第1方向における前記第5コンタクトまでの距離が大きい
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第5コンタクトは、前記複数の第3絶縁層の少なくとも一つと接している
    請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 第1方向に順に並ぶ第1領域~第4領域を備える基板と、
    前記第1領域から前記第4領域にわたって前記第1方向に延伸し、前記基板の表面と交差する第2方向に交互に並ぶ複数の第1導電層及び複数の第1絶縁層と、
    前記第1領域から前記第4領域にわたって前記第1方向に延伸し、前記第2方向に交互に並び、前記第2方向における位置が前記複数の第1導電層と異なる複数の第2導電層及び複数の第2絶縁層と、
    前記第1領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1導電層及び前記複数の第2導電層に対向する第1半導体柱と、
    前記第4領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1導電層及び前記複数の第2導電層に対向する第2半導体柱と、
    前記第2領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第1導電層に接続された複数の第1コンタクトと、
    前記第3領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の第2導電層に接続された複数の第2コンタクトと
    を備え、
    前記複数の第1コンタクトのうちの一つである第3コンタクトは、前記複数の第1絶縁層を貫通して前記第2方向に延伸し、
    前記第1方向及び前記第2方向に延伸し前記第3コンタクトを含む第1の断面において、前記複数の第2導電層に近い位置に設けられた前記第1導電層ほど、前記第1方向における前記第3コンタクトまでの距離が大きい
    半導体記憶装置。
  5. 前記第3コンタクトは、前記複数の第2絶縁層の少なくとも一つと接している
    請求項4記載の半導体記憶装置。
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