JP2022034702A - 草刈装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】刈り刃ハウジングの支持部に支持される刈刃駆動軸と、刈刃駆動軸によって回転駆動される刈り刃と、刈刃駆動軸に支持され、支持部を外周囲から覆う防塵カバーと、刈刃駆動軸と刈り刃の間に設けられ、刈刃駆動軸の動力を刈り刃に伝達する動力伝達部と、が備えられた草刈装置において、刈り刃を刈刃駆動軸に迅速に連結することができる草刈装置を提供する。【解決手段】動力伝達部27の動力を刈り刃26に伝達する係合機構36が係合状態と係合解除状態とに切り換え可能に備えられている。防塵カバー25及び動力伝達部27を刈刃駆動軸19に連結する第1連結手段28と、刈り刃26を刈刃駆動軸19に脱着可能に連結する第2連結手段29と、が別々に設けられている。刈り刃26は、防塵カバー25及び動力伝達部27が刈刃駆動軸19に連結された状態で刈刃駆動軸19に対して脱着可能である。【選択図】図4
Description
本発明は、草刈装置に関する。
草刈装置には、刈り刃ハウジングと、刈り刃ハウジングの上下方向に沿う軸芯を有し、刈り刃ハウジングに備えられた支持部に前記軸芯を回転中心にして回転駆動可能に支持される刈刃駆動軸と、刈刃駆動軸のうちの支持部から下方に突出する突出軸部に連結され、刈刃駆動軸によって回転駆動される刈り刃と、突出軸部に支持され、支持部を外周囲から覆う防塵カバーと、突出軸部と刈り刃との間に設けられ、刈刃駆動軸の動力を刈り刃に伝達する動力伝達部と、が備えられたものがある。
この種の草刈装置としては、例えば特許文献1に示されるモーアユニットがある。モーアユニットには、刈り刃ハウジングとしてブレードハウジング、刈刃駆動軸としての第1軸および第2軸(以下、刈刃駆動軸と呼称する。)、刈り刃としての第1ブレードおよび第2ブレード(以下、刈り刃と呼称する。)が備えられている。ブレード駆動機構のベベルギヤ及び平歯車などを収容する状態でブレードハウジングに備えられた伝動ケースによって刈刃駆動軸を回転駆動可能に支持する支持部が構成されている。刈刃駆動軸のうちの支持部から下方に突出する突出軸部に支持され、支持部を外周囲から覆う防塵カバーが備えられている。突出軸部と刈り刃との間に設けられ、刈刃駆動軸の動力を刈り刃に伝達する動力伝達部が備えられている。
特許文献1に示されるモーアユニットでは、防塵カバーの下部に備えられたフランジ部が動力伝達部と突出軸部とによって挟持されることによって防塵カバーが突出軸部に支持されている。刈り刃の下方から刈り刃および動力伝達部を貫通させた連結ボルトが刈刃駆動軸に締め込まれることによって刈り刃が突出軸部に脱着可能に連結されている。動力伝達部と突出軸部とにわたって係入された第1伝動ピンによって動力伝達部と刈刃駆動軸とが連動連結され、動力伝達部と刈り刃とにわたって係入された第2伝動ピンによって動力伝達部と刈り刃とが連動連結されることにより、刈刃駆動軸の動力が動力伝達部によって刈り刃に伝達されるようになっている。
従来の草刈装置では、刈り刃、動力伝達部および防塵カバーが刈刃駆動軸に対して連結ボルトによって共締め連結されており、石に当たるなどによって変形あるいは摩滅した刈り刃を刈刃駆動軸から取り外すと、動力伝達部および防塵カバーも刈刃駆動軸から外れてしまい、新たな刈り刃あるいは修理した刈り刃を刈刃駆動軸に連結するのに、動力伝達部および防塵カバーを刈刃駆動軸に付け戻す作業を行う必要があり、加えて、動力伝達部および防塵カバーを刈刃駆動軸に付け戻す作業は、作業用スペースが限られた刈り刃ハウジングの内部で行わねばならず、手間が掛かる。第1伝動ピンが刈刃駆動軸および動力伝達部に対して脱着可能であり、第2伝動ピンが動力伝達部および刈り刃に対して脱着可能であると、刈り刃を取り外した際、第1伝動ピンおよび第2伝動ピンも外れてしまい、刈り刃を刈刃駆動軸に連結するのに、第1伝動ピンおよび第2伝動ピンを付け戻す作業も行う必要があり、より手間が掛かる。
本発明は、刈り刃を刈刃駆動軸に迅速に連結することができる草刈装置を提供する。
本発明による草刈装置は、
刈り刃ハウジングと、前記刈り刃ハウジングの上下方向に沿う軸芯を有し、前記刈り刃ハウジングに備えられた支持部に前記軸芯を回転中心にして回転駆動可能に支持される刈刃駆動軸と、前記刈刃駆動軸のうちの前記支持部から下方に突出する突出軸部に連結され、前記刈刃駆動軸によって回転駆動される刈り刃と、前記突出軸部に支持され、前記支持部を外周囲から覆う防塵カバーと、前記突出軸部と前記刈り刃との間に設けられ、前記刈刃駆動軸の動力を前記刈り刃に伝達する動力伝達部と、前記刈り刃を前記動力伝達部に係合させて前記動力伝達部の動力を前記刈り刃に伝達する係合状態と、前記刈り刃の前記動力伝達部に対する離脱を可能にする係合解除状態と、に状態切り換え可能な係合機構と、が備えられ、前記防塵カバーおよび前記動力伝達部を前記突出軸部に連結する第1連結手段と、前記刈り刃を前記突出軸部に脱着可能に連結する第2連結手段と、が別々に設けられ、前記刈り刃は、前記防塵カバーおよび前記動力伝達部が前記突出軸部に連結された状態で前記突出軸部に対して脱着可能である。
刈り刃ハウジングと、前記刈り刃ハウジングの上下方向に沿う軸芯を有し、前記刈り刃ハウジングに備えられた支持部に前記軸芯を回転中心にして回転駆動可能に支持される刈刃駆動軸と、前記刈刃駆動軸のうちの前記支持部から下方に突出する突出軸部に連結され、前記刈刃駆動軸によって回転駆動される刈り刃と、前記突出軸部に支持され、前記支持部を外周囲から覆う防塵カバーと、前記突出軸部と前記刈り刃との間に設けられ、前記刈刃駆動軸の動力を前記刈り刃に伝達する動力伝達部と、前記刈り刃を前記動力伝達部に係合させて前記動力伝達部の動力を前記刈り刃に伝達する係合状態と、前記刈り刃の前記動力伝達部に対する離脱を可能にする係合解除状態と、に状態切り換え可能な係合機構と、が備えられ、前記防塵カバーおよび前記動力伝達部を前記突出軸部に連結する第1連結手段と、前記刈り刃を前記突出軸部に脱着可能に連結する第2連結手段と、が別々に設けられ、前記刈り刃は、前記防塵カバーおよび前記動力伝達部が前記突出軸部に連結された状態で前記突出軸部に対して脱着可能である。
本構成によると、係合機構による刈り刃と動力伝達部の係合が解除され、第2連結手段による刈り刃の突出軸部に対する連結が解除されることにより、防塵カバーおよび動力伝達部が第1連結手段によって突出軸部に連結されたままにした状態で刈り刃を突出軸部(刈刃駆動軸)から取り外すことができるので、刈り刃を刈刃駆動軸に連結するのに、防塵カバーおよび動力伝達部を突出軸部に付け戻す作業を行う必要がなくて迅速に行える。
本発明においては、
前記第2連結手段は、前記刈り刃に設けられた第1ボルト孔と、前記動力伝達部に設けられた第2ボルト孔と、前記刈り刃の下方から前記第1ボルト孔および前記第2ボルト孔を挿通させて前記刈刃駆動軸に締め込まれることによって前記刈り刃を前記突出軸部に連結する連結ボルトと、を備えていると好適である。
前記第2連結手段は、前記刈り刃に設けられた第1ボルト孔と、前記動力伝達部に設けられた第2ボルト孔と、前記刈り刃の下方から前記第1ボルト孔および前記第2ボルト孔を挿通させて前記刈刃駆動軸に締め込まれることによって前記刈り刃を前記突出軸部に連結する連結ボルトと、を備えていると好適である。
本構成によると、連結ボルトを回転操作するだけで刈刃駆動軸に対して刈り刃を脱着できるので、刈刃駆動軸に対する刈り刃の脱着を操作簡単かつ迅速にできる。
本発明においては、
前記係合機構は、前記動力伝達部から下向きに突設された伝動ピンと、前記伝動ピンが係脱可能に係入される状態で前記刈り刃に設けられたピン孔と、を備えていると好適である。
前記係合機構は、前記動力伝達部から下向きに突設された伝動ピンと、前記伝動ピンが係脱可能に係入される状態で前記刈り刃に設けられたピン孔と、を備えていると好適である。
本構成によると、係合機構の構造を伝動ピンおよびピン孔を備えるだけの簡素な構造に済ませられる。
本発明においては、
前記第1連結手段は、前記動力伝達部と前記突出軸部を連結する溶接、および、前記防塵カバーと前記動力伝達部を連結する溶接によって前記動力伝達部および前記防塵カバーを前記突出軸部に連結する連結手段であると好適である。
前記第1連結手段は、前記動力伝達部と前記突出軸部を連結する溶接、および、前記防塵カバーと前記動力伝達部を連結する溶接によって前記動力伝達部および前記防塵カバーを前記突出軸部に連結する連結手段であると好適である。
本構成によると、動力伝達部と突出軸部とを溶接し、防塵カバーと動力伝達部とを溶接するだけの簡単な操作で動力伝達部および防塵カバーを刈刃駆動軸に連結できる。
本発明においては、
前記第1連結手段は、前記動力伝達部および前記防塵カバーの前記刈刃駆動軸に対する一体成形によって前記動力伝達部および前記防塵カバーを前記突出軸部に連結する連結手段であると好適である。
前記第1連結手段は、前記動力伝達部および前記防塵カバーの前記刈刃駆動軸に対する一体成形によって前記動力伝達部および前記防塵カバーを前記突出軸部に連結する連結手段であると好適である。
本構成によると、動力伝達部および防塵カバーを刈刃駆動軸に連結する特別な手間を掛けずに動力伝達部および防塵カバーを刈り刃駆動軸に支持できる。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、乗用型草刈機の走行車体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」、紙面表側の方向を「車体左方」、紙面裏側の方向を「車体右方」とする。
なお、以下の説明では、乗用型草刈機の走行車体に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」、紙面表側の方向を「車体左方」、紙面裏側の方向を「車体右方」とする。
〔乗用型草刈機の全体の構成〕
図1に示されるように、乗用型草刈機は、左右一対の操向可能な前車輪1および左右一対の駆動可能な後車輪2によって支持される走行車体を備えている。走行車体の前部に、エンジン3を備える原動部4が形成されている。走行車体の後部に、運転部5が形成されている。運転部5には、運転座席6、前車輪1を操向操作するステアリングホィール7が備えられている。運転座席6の後側に、ロプス8が設けられている。前車輪1と後車輪2との間に、草刈装置9が設けられている。草刈装置9は、リンク機構10を介して走行車体に支持され、リンク機構10が昇降シリンダ11の伸縮作動によって上下揺動操作されることによって走行車体に対して下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降される。草刈装置9は、下降作業状態にされることにより、芝あるいは草の刈取りを行い、刈り芝および刈り草(以下、単に刈り草と称する。)を機体後方に向けて排出する。走行車体の後部に、草刈装置9から排出された刈り草を回収して貯留する集草容器12が連結されている。草刈装置9と集草容器12を接続し、草刈装置9から排出される刈り草を集草容器12に搬送する搬送ダクト13が走行車体に備えられている。搬送ダクト13は、左右の後車輪2の間を車体前後方向に通る状態で備えられている。
図1に示されるように、乗用型草刈機は、左右一対の操向可能な前車輪1および左右一対の駆動可能な後車輪2によって支持される走行車体を備えている。走行車体の前部に、エンジン3を備える原動部4が形成されている。走行車体の後部に、運転部5が形成されている。運転部5には、運転座席6、前車輪1を操向操作するステアリングホィール7が備えられている。運転座席6の後側に、ロプス8が設けられている。前車輪1と後車輪2との間に、草刈装置9が設けられている。草刈装置9は、リンク機構10を介して走行車体に支持され、リンク機構10が昇降シリンダ11の伸縮作動によって上下揺動操作されることによって走行車体に対して下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降される。草刈装置9は、下降作業状態にされることにより、芝あるいは草の刈取りを行い、刈り芝および刈り草(以下、単に刈り草と称する。)を機体後方に向けて排出する。走行車体の後部に、草刈装置9から排出された刈り草を回収して貯留する集草容器12が連結されている。草刈装置9と集草容器12を接続し、草刈装置9から排出される刈り草を集草容器12に搬送する搬送ダクト13が走行車体に備えられている。搬送ダクト13は、左右の後車輪2の間を車体前後方向に通る状態で備えられている。
〔草刈装置の構成〕
図2,3に示されるように、草刈装置9は、刈り刃ハウジング14を備えている。刈り刃ハウジング14は、天板14aと、天板14aの周縁部から下向きに延びる側板14bと、を備えている。側板14bは、天板14aの全周にわたる周縁部から下向きに延びている。刈り刃ハウジング14の前後の左右端部に接地ゲージ輪15が支持されている。天板14aの横幅方向中央部に、刈り草を搬送ダクト13に向けて排出可能な排出ダクト16が設けられている。
図2,3に示されるように、草刈装置9は、刈り刃ハウジング14を備えている。刈り刃ハウジング14は、天板14aと、天板14aの周縁部から下向きに延びる側板14bと、を備えている。側板14bは、天板14aの全周にわたる周縁部から下向きに延びている。刈り刃ハウジング14の前後の左右端部に接地ゲージ輪15が支持されている。天板14aの横幅方向中央部に、刈り草を搬送ダクト13に向けて排出可能な排出ダクト16が設けられている。
刈り刃ハウジング14の左半部および右半部に形成された各刈取処理部17において、図3に示されるように、刈り刃ハウジング14に備えられた上下の支持部18に、刈刃駆動軸19が支持されている。刈刃駆動軸19は、刈り刃ハウジング14の上下方向に沿う軸芯Xを有し、軸芯Xを回転中心にして回転可能な状態で上下の支持部18に支持されている。上下の支持部18それぞれと刈刃駆動軸19との間に、ベアリング20が設けられている。上下の支持部18は、刈り刃ハウジング14の天板14aの上面側に取付けられた伝動ケース21によって構成されている。伝動ケース21には、図2,3に示されるように、エンジン3(図1参照)からの動力が回転軸22(図1参照)によって伝達される入力軸23、および、入力軸23の動力を左右の刈刃駆動軸19に伝達する動力伝達機構24が備えられている。動力伝達機構24は、入力軸23に設けられたベベルギヤ、刈刃駆動軸19に設けられた平ギヤ24a(図3参照)などを備えている。
左右の刈取処理部17において、図3に示されるように、刈り刃ハウジング14の内部に、刈刃駆動軸19のうちの下の支持部18から下方に突出する突出軸部19aに支持され、下の支持部18を外周囲から覆ってベアリング20などに対する塵埃侵入を防止する筒状の防塵カバー25、突出軸部19aに支持され、草あるいは芝の刈取りを行う刈り刃26、突出軸部19aと刈り刃26の間に設けられ、刈刃駆動軸19の動力を刈り刃26に伝達する動力伝達部27が設けられている。
防塵カバー25および動力伝達部27は、図4に示されるように、第1連結手段28によって突出軸部19aに連結されている。防塵カバー25の刈刃駆動軸19に対する位置決めが第1連結手段28によって行われ、防塵カバー25の支持部18に対する位置ずれが防止される。刈刃駆動軸19の動力が第1連結手段28によって動力伝達部27に伝達される。本実施形態では、第1連結手段28として、図4に示されるように、動力伝達部27と突出軸部19aとを連結する溶接28a、および、防塵カバー25と動力伝達部27を連結する溶接28bによって動力伝達部27および防塵カバー25を突出軸部19aに連結する連結手段が採用されている。
刈り刃26は、図4に示されるように、第1連結手段28とは別に設けられた第2連結手段29によって突出軸部19aに連結されるように構成されている。本実施形態では、第2連結手段29は、図4に示されるように、刈り刃26に設けられた第1ボルト孔31と、動力伝達部27に設けられた第2ボルト孔32と、突出軸部19aに設けられたネジ穴33と、ネジ穴33に係脱可能な連結ボルト34と、を備えている。
第2連結手段29においては、図4に示されるように、連結ボルト34が刈り刃26の下方から第1ボルト孔31及び第2ボルト孔32を挿通させてネジ穴33に係合されて刈刃駆動軸19に締め込まれることにより、刈り刃26が連結ボルト34によって突出軸部19aに締め付け連結される。これにより、第2連結手段29は、刈り刃26を突出軸部19aに脱着可能に連結するように連結状態になる。
第2連結手段29においては、連結ボルト34がネジ穴33から抜き外されることにより、連結ボルト34による刈り刃26の突出軸部29aに対する締付けが解除される。これにより、第2連結手段29は、刈り刃26の刈刃駆動軸19からの取り外しを許容するように連結解除状態になる。
図4に示されるように、動力伝達部27と刈り刃26とにわたって係合機構36が設けられている。係合機構36は、刈り刃26を動力伝達部27に係合させて動力伝達部27の動力を刈り刃26に伝達する係合状態と、刈り刃26の動力伝達部27に対する離脱を可能にする係合解除状態と、に状態切り換え可能に構成されている。
具体的には、図4,5,6に示されるように、係合機構36は、動力伝達部27から下向きに突設された伝動ピン37と、伝動ピン37の係脱が可能な状態で刈り刃26に設けられたピン孔38、とを備えている。伝動ピン37は、第2ボルト孔32の周りの二箇所から突設されている。伝動ピン37は、動力伝達部27に設けられたピン孔に伝動ピン37の一端部が嵌め込まれ、動力伝達部27に嵌着されることによって動力伝達部37に支持されている。
係合機構36においては、図4に示されるように、刈り刃26が第2連結手段29によって刈刃駆動軸19に連結されると、伝動ピン37がピン孔38に係入され、係合状態になる。
係合機構36においては、刈り刃26が刈刃駆動軸19から取り外されると、伝動ピン37がピン孔38から抜け出され、係合解除状態になる。
草刈装置9においては、入力軸23に伝達された動力が動力伝達機構24によって左右の刈刃駆動軸19の上部に伝達されて左右の刈刃駆動軸19が回転駆動され、刈り刃ハウジング14の左右の刈取処理部17において、刈刃駆動軸19の動力が動力伝達部27によって刈り刃26に伝達されて刈り刃26が刈刃駆動軸19の軸芯Zを回転中心にして回転駆動され、回転する刈り刃26によって草あるいは芝の刈取りが行われる。刈り草が刈り刃26の両端部に備えられている起風羽根39(図3参照)によって起こされる搬送風によって排出ダクト16から搬送ダクト13に排出される。
刈り刃26が石に当たるなどによって変形あるいは摩滅して刈り刃26を交換あるいは修理する際、第2連結手段29による刈り刃26の突出軸部19aへの連結を解除することにより、防塵カバー25および動力伝達部27が第1連結手段28によって突出軸部19aに連結されたままにして、伝動ピン37が動力伝達部27に支持されたままにして刈り刃26を刈刃駆動軸19から取り外すことができる。
〔別実施形態〕
(1)図7は、別の実施形態を備える第1連結手段41を示す断面図である。別の実施形態を備える第1連結手段41は、動力伝達部27および防塵カバー25の刈刃駆動軸19に対する一体成形によって動力伝達部27および防塵カバー25を刈刃駆動軸19の突出軸部19aに連結する連結手段である。具体的には、動力伝達部27、防塵カバー25及び刈刃駆動軸19は、一つの素材からの削り出し加工によって一体成形されている。図7に示されるピン孔42は、伝動ピン37を取り付けるものである。
(1)図7は、別の実施形態を備える第1連結手段41を示す断面図である。別の実施形態を備える第1連結手段41は、動力伝達部27および防塵カバー25の刈刃駆動軸19に対する一体成形によって動力伝達部27および防塵カバー25を刈刃駆動軸19の突出軸部19aに連結する連結手段である。具体的には、動力伝達部27、防塵カバー25及び刈刃駆動軸19は、一つの素材からの削り出し加工によって一体成形されている。図7に示されるピン孔42は、伝動ピン37を取り付けるものである。
(2)第1連結手段としては、動力伝達部27を突出軸部19aに連結する連結ネジ、および、防塵カバー25を動力伝達部27に連結する連結ネジを採用したもの、あるいは、動力伝達部27を突出軸部19aに連結する連結ネジ、および、防塵カバー25を動力伝達部27に連結する溶接を採用したもの、あるいは、動力伝達部27を突出軸部19aに連結する溶接、および、防塵カバー25を動力伝達部27に連結する連結ネジを採用したものであってもよい。
(3)上記した実施形態では、伝動ピン37を動力伝達部27から突設し、ピン孔38を刈り刃26に設けた例を示したが、伝動ピン37を刈り刃26から突設し、ピン孔38を動力伝達部27に設けたものであってもよい。
本発明は、1つの刈り刃、あるいは、3つ以上の刈り刃を備える草刈装置に適用できる。
14 刈り刃ハウジング
18 支持部
19 刈刃駆動軸
19a 突出軸部
25 防塵カバー
26 刈り刃
27 動力伝達部
28 防塵カバー
28a 溶接
28b 溶接
29 第2連結手段ん
31 第1ボルト孔
32 第2ボルト孔
33 ネジ穴
34 連結ボルト
36 係合機構
37 伝動ピン
38 ピン孔
41 第1連結手段
X 軸芯
18 支持部
19 刈刃駆動軸
19a 突出軸部
25 防塵カバー
26 刈り刃
27 動力伝達部
28 防塵カバー
28a 溶接
28b 溶接
29 第2連結手段ん
31 第1ボルト孔
32 第2ボルト孔
33 ネジ穴
34 連結ボルト
36 係合機構
37 伝動ピン
38 ピン孔
41 第1連結手段
X 軸芯
Claims (5)
- 刈り刃ハウジングと、
前記刈り刃ハウジングの上下方向に沿う軸芯を有し、前記刈り刃ハウジングに備えられた支持部に前記軸芯を回転中心にして回転駆動可能に支持される刈刃駆動軸と、
前記刈刃駆動軸のうちの前記支持部から下方に突出する突出軸部に連結され、前記刈刃駆動軸によって回転駆動される刈り刃と、
前記突出軸部に支持され、前記支持部を外周囲から覆う防塵カバーと、
前記突出軸部と前記刈り刃との間に設けられ、前記刈刃駆動軸の動力を前記刈り刃に伝達する動力伝達部と、
前記刈り刃を前記動力伝達部に係合させて前記動力伝達部の動力を前記刈り刃に伝達する係合状態と、前記刈り刃の前記動力伝達部に対する離脱を可能にする係合解除状態と、に状態切り換え可能な係合機構と、が備えられ、
前記防塵カバーおよび前記動力伝達部を前記突出軸部に連結する第1連結手段と、前記刈り刃を前記突出軸部に脱着可能に連結する第2連結手段と、が別々に設けられ、
前記刈り刃は、前記防塵カバーおよび前記動力伝達部が前記突出軸部に連結された状態で前記突出軸部に対して脱着可能である草刈装置。 - 前記第2連結手段は、前記刈り刃に設けられた第1ボルト孔と、前記動力伝達部に設けられた第2ボルト孔と、前記刈り刃の下方から前記第1ボルト孔および前記第2ボルト孔を挿通させて前記刈刃駆動軸に締め込まれることによって前記刈り刃を前記突出軸部に連結する連結ボルトと、を備えている請求項1に記載の草刈装置。
- 前記係合機構は、前記動力伝達部から下向きに突設された伝動ピンと、前記伝動ピンが係脱可能に係入される状態で前記刈り刃に設けられたピン孔と、を備えている請求項1または2に記載の草刈装置。
- 前記第1連結手段は、前記動力伝達部と前記突出軸部を連結する溶接、および、前記防塵カバーと前記動力伝達部を連結する溶接によって前記動力伝達部および前記防塵カバーを前記突出軸部に連結する連結手段である請求項1から3のいずれか一項に記載の草刈装置。
- 前記第1連結手段は、前記動力伝達部および前記防塵カバーの前記刈刃駆動軸に対する一体成形によって前記動力伝達部および前記防塵カバーを前記突出軸部に連結する連結手段である請求項1から3のいずれか一項に記載の草刈装置。
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2020
- 2020-08-19 JP JP2020138528A patent/JP2022034702A/ja active Pending
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