JP2022033380A - 作業機械の接続機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制しつつ、作業機械の持ち上げ高さを稼ぐことができる作業機械の接続機構を提供することを目的とする。
【解決手段】トラクタ1に弾丸暗渠掘削装置2を接続させる接続機構3は、トラクタ1側に第1軸支部101と第2軸支部102とを設け、弾丸暗渠掘削装置2側に第3軸支部201と第4軸支部202とを設け、第1軸支部101と第3軸支部201とに固定リンク301が取り付けられ、第2軸支部102と第4軸支部202とにチルトシリンダ302が取り付けられ、第2軸支部102と第3軸支部201とにリフトシリンダ303が取り付けられている。チルトシリンダ302を収縮させることにより、弾丸暗渠掘削装置2が傾動し、弾丸暗渠掘削装置2の底部を上昇させる。
【選択図】図2
【解決手段】トラクタ1に弾丸暗渠掘削装置2を接続させる接続機構3は、トラクタ1側に第1軸支部101と第2軸支部102とを設け、弾丸暗渠掘削装置2側に第3軸支部201と第4軸支部202とを設け、第1軸支部101と第3軸支部201とに固定リンク301が取り付けられ、第2軸支部102と第4軸支部202とにチルトシリンダ302が取り付けられ、第2軸支部102と第3軸支部201とにリフトシリンダ303が取り付けられている。チルトシリンダ302を収縮させることにより、弾丸暗渠掘削装置2が傾動し、弾丸暗渠掘削装置2の底部を上昇させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、作業機本体に取り付けられる作業機械の接続機構に関する。
従来、例えば、農地の排水性を高めるために、地盤の浅層部分に弾丸暗渠を施工する技術が知られている。
このような施工を実施する手段として、例えば、暗渠を形成するための弾丸掘削刃が設けられた暗渠掘削装置等の作業機械をトラクタ等の作業機本体に接続し、作業機械の底部を地中に進入させて作業機本体を進行させながら作業機械を牽引して暗渠を形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、暗渠の形成位置を変更する等、異なる地点に移動する場合には、作業機械を地表よりも高い位置に揚送させる必要がある。そのため、作業機械を作業機本体に接続するための接続機構に作業機械を揚送するためのリフトシリンダを設け、このリフトシリンダを収縮させることにより作業機械を地表よりも上方に持ち上げ、その状態で作業機本体を走行させるが、作業機械の持ち上げ高さはリフトシリンダの仕様に依存することとなる。特に、暗渠を形成する農地では整地されていない悪路であることが多く、作業機械が十分な高さまで持ち上げられていないと、作業機本体の走行中に作業機械が地盤に干渉してしまう場合がある。一方で、作業機械を十分な高さまで揚送しようとする場合には、リフトシリンダの大型化が必要となる等、接続機構の製品コストがかかってしまい、また、接続機構が大型化することによって汎用性にも劣る結果となってしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ、作業機械の持ち上げ高さを稼ぐことができる作業機械の接続機構を提供することを目的とするものである。
上記目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、
作業機本体に接続された作業機械を上下動させるための作業機械の接続機構であって、
前記作業機本体側に設けられた第一の軸支部と、
前記作業機本体側に設けられ、前記第一の軸支部よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第二の軸支部と、
前記作業機械側に設けられた第三の軸支部と、
前記作業機械側に設けられ、前記第三の軸支部よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第四の軸支部と、
前記第一の軸支部と前記第三の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられたリンク部材と、
前記第二の軸支部と前記第四の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能なチルトシリンダと、
前記第二の軸支部と前記第三の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能な揺動シリンダとを備え、
前記揺動シリンダを伸縮させることにより、前記作業機械を上下方向に揺動可能であり、
前記チルトシリンダを伸長状態から収縮させることにより、前記第三の軸支部を支軸として前記作業機械が傾動し、該作業機械の底部を上昇させることが可能とされていることを特徴とする。
作業機本体に接続された作業機械を上下動させるための作業機械の接続機構であって、
前記作業機本体側に設けられた第一の軸支部と、
前記作業機本体側に設けられ、前記第一の軸支部よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第二の軸支部と、
前記作業機械側に設けられた第三の軸支部と、
前記作業機械側に設けられ、前記第三の軸支部よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第四の軸支部と、
前記第一の軸支部と前記第三の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられたリンク部材と、
前記第二の軸支部と前記第四の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能なチルトシリンダと、
前記第二の軸支部と前記第三の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能な揺動シリンダとを備え、
前記揺動シリンダを伸縮させることにより、前記作業機械を上下方向に揺動可能であり、
前記チルトシリンダを伸長状態から収縮させることにより、前記第三の軸支部を支軸として前記作業機械が傾動し、該作業機械の底部を上昇させることが可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、作業機械の持ち上げ高さを稼ぐことができる作業機械の接続機構を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る作業機械としての弾丸暗渠掘削装置をトラクタ等の作業機本体に対する接続機構について、図面を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
先ず、弾丸暗渠掘削装置をトラクタに接続するための接続機構の構成について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、作業機本体としてのトラクタ1には、接続機構3によって、作業機械としての弾丸暗渠掘削装置2が接続されている。なお、本実施形態では、作業機械を牽引可能な作業機本体の一例としてトラクタ1を挙げて説明するが、同様の機能を奏するものであればいずれのものも採用することができ、例えば、ブルドーザー、バックホー、ローダあるいはトラック等であってもよい。また、本実施形態では、作業機械の一例として弾丸暗渠掘削装置2を挙げて説明するが、地盤に進入させて作業を実施する機能を有するものであればいずれのものも採用することができ、例えば、暗渠を形成するものに限らず、土壌や岩盤を掘削する機能を有するものであってもよい。
弾丸暗渠掘削装置2は、底部先端に弾丸掘削刃BLが設けられており、弾丸暗渠掘削装置2を地中GRに進入させて牽引しながら弾丸掘削刃BLを駆動することで地中GRに暗渠を形成することができる。
接続機構3は、トラクタ1に設けられた本体側ベース体100と、弾丸暗渠掘削装置2
の前方上部に設けられた機械側ベース体200とを備えるとともに、本体側ベース体100と機械側ベース体200とを接続する固定リンク301、チルトシリンダ302及びリフトシリンダ303とを備えて構成されている。
の前方上部に設けられた機械側ベース体200とを備えるとともに、本体側ベース体100と機械側ベース体200とを接続する固定リンク301、チルトシリンダ302及びリフトシリンダ303とを備えて構成されている。
本体側ベース体100には、下端部に第1軸支部101が形成されているとともに、上端部に第2軸支部102が形成されている。一方、機械側ベース体200には、下端部に第3軸支部201が形成されているとともに、上端部に第4軸支部202が形成されている。本実施形態では、第1軸支部101と第2軸支部102との距離が、第3軸支部201と第4軸支部202との距離と同じとなるように設定されているが、それぞれ適宜の距離に設定してもよい。
固定リンク301は、第1軸支部101に軸支される軸支孔301aと、第3軸支部201に軸支される軸支孔301bとが両端に形成されており、第1軸支部101と第3軸支部201とにそれぞれ回転可能に軸支されている。
チルトシリンダ302は、第2軸支部102と第4軸支部202とにそれぞれ接続された油圧シリンダであり、具体的には、シリンダチューブ302cの基端に設けられた軸支孔302aが第2軸支部102に回転可能に軸支されるとともに、ピストンロッド302dの先端に設けられた軸支孔302bが第4軸支部202に回転可能に軸支されている。本実施形態において、チルトシリンダ302の伸長状態では、固定リンク301と同じ長さとなるように設定されており、固定リンク301とチルトシリンダ302とによって弾丸暗渠掘削装置2がトラクタ1に対して支持されている。なお、固定リンク301及びチルトシリンダ302の長さや仕様は適宜に設定することができる。なお、チルトシリンダ302を取り付ける向きが逆であってもよい。
リフトシリンダ303は、第2軸支部102と第3軸支部201とにそれぞれ接続された油圧シリンダであり、具体的には、シリンダチューブ303cの基端に設けられた軸支孔302aが第2軸支部102に回転可能に軸支されるとともに、ピストンロッド303dの先端に設けられた軸支孔303bが第3軸支部201に回転可能に軸支されている。本実施形態において、リフトシリンダ303を伸長させると弾丸暗渠掘削装置2を下降させることができ、収縮させると上昇させることができる。なお、具体的な動作については後述する。なお、リフトシリンダ303の取り付ける向きが逆であってもよい。
次に、上述したように構成された接続機構3を用いて弾丸暗渠掘削装置2を揚送する要領について、図1を参照しながら説明する。
弾丸暗渠掘削装置2は、図1において実線で示すように、下方が地中GRに進入した状態となっている。このとき、チルトシリンダ302及びリフトシリンダ303は、それぞれ伸長した状態となっている。この状態で、リフトシリンダ303を収縮させると、固定リンク301が第1軸支部101を支軸として回動するとともに、チルトシリンダ302が第2軸支部102を支軸として回動する。したがって、第3軸支部201が第1軸支部101を軸心に揺動して第3軸支部201が位置Aから位置A’まで軌跡Xに沿って移動するとともに、第4軸支部202が第2軸支部102を軸心に揺動して第4軸支部202が位置Bから位置B’まで軌跡Yに沿って移動する。その結果、弾丸暗渠掘削装置2は、円弧を描きながら揚送され、二点鎖線で示す位置まで変位する。このとき、弾丸暗渠掘削装置2の弾丸掘削刃BLは、地表GLよりも上方に位置している。なお、弾丸暗渠掘削装置2の揚送後の固定リンク301’、チルトシリンダ302’及びリフトシリンダ303’の位置をそれぞれ二点鎖線で示している。
図2は、揚送後の弾丸暗渠掘削装置2の状態を示している。上述したようにして弾丸暗渠掘削装置2を揚送した際の地表GLから弾丸掘削刃BLの下端までの高さは高さαとなっている。特に、暗渠が形成される農地では、整地されておらず、地表GLの凹凸が顕著である。したがって、弾丸暗渠掘削装置2を揚送された状態でトラクタ1を走行させると、地表GLの起伏により弾丸暗渠掘削装置2が地表GLに干渉してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、図2に示すように、弾丸暗渠掘削装置2を前傾させることにより、弾丸掘削刃BLの下端をさらに高さβ上昇させることができ、弾丸暗渠掘削装置2が地表GLに干渉するおそれを低減させることができるようになっている。
具体的には、実線で示される弾丸暗渠掘削装置2が揚送された状態で、チルトシリンダ302を収縮させると、第4軸支部202が第3軸支部201を軸心として位置B’から位置B’’まで軌跡Zに沿って移動する。その結果、弾丸暗渠掘削装置2は、第3軸支部201を支軸として前傾する方向にチルトし、二点鎖線で示す位置まで変位する。なお、このときのチルトシリンダ302’’の位置を二点鎖線で示している。このとき、弾丸暗渠掘削装置2の弾丸掘削刃BLも第3軸支部201を軸心として後方に回動し、その結果、地表GLから弾丸掘削刃BLの下端までの高さが高さαであったのが、高さα+βとなり、弾丸暗渠掘削装置2が地表GLに干渉してしまうおそれが低減でき、作業効率も向上する。
以上説明したように、本実施形態によれば、トラクタ1に接続された弾丸暗渠掘削装置2を上下動させるための弾丸暗渠掘削装置2の接続機構3は、トラクタ1側に設けられた第1軸支部101と、トラクタ1側に設けられ、第1軸支部101よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第2軸支部102と、弾丸暗渠掘削装置2側に設けられた第3軸支部201と、弾丸暗渠掘削装置2側に設けられ、第3軸支部201よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第4軸支部202と、第1軸支部101と第3軸支部201とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた固定リンク301と、第2軸支部102と第4軸支部202とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能なチルトシリンダ302と、第2軸支部102と第3軸支部201とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能なリフトシリンダ303とを備えている。リフトシリンダ303を伸縮させることにより、弾丸暗渠掘削装置2を上下方向に揺動可能であり、チルトシリンダ302を伸長状態から収縮させることにより、第3軸支部201を支軸として弾丸暗渠掘削装置2が傾斜し、弾丸暗渠掘削装置2の底部を上昇させることが可能とされている。その結果、装置の大型化を抑制しつつ、作業機械の持ち上げ高さを稼ぐことができる。
なお、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 トラクタ(作業機本体)
2 弾丸暗渠掘削装置(作業機械)
3 接続機構
101 第1軸支部(第一の軸支部)
102 第2軸支部(第二の軸支部)
201 第3軸支部(第三の軸支部)
202 第4軸支部(第四の軸支部)
301 固定リンク(リンク部材)
302 チルトシリンダ
303 リフトシリンダ(揺動シリンダ)
2 弾丸暗渠掘削装置(作業機械)
3 接続機構
101 第1軸支部(第一の軸支部)
102 第2軸支部(第二の軸支部)
201 第3軸支部(第三の軸支部)
202 第4軸支部(第四の軸支部)
301 固定リンク(リンク部材)
302 チルトシリンダ
303 リフトシリンダ(揺動シリンダ)
Claims (1)
- 作業機本体に接続された作業機械を上下動させるための作業機械の接続機構であって、
前記作業機本体側に設けられた第一の軸支部と、
前記作業機本体側に設けられ、前記第一の軸支部よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第二の軸支部と、
前記作業機械側に設けられた第三の軸支部と、
前記作業機械側に設けられ、前記第三の軸支部よりも上方に所定距離離間した位置に配置された第四の軸支部と、
前記第一の軸支部と前記第三の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられたリンク部材と、
前記第二の軸支部と前記第四の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能なチルトシリンダと、
前記第二の軸支部と前記第三の軸支部とにそれぞれ回動可能に軸支されて取り付けられた伸縮可能な揺動シリンダとを備え、
前記揺動シリンダを伸縮させることにより、前記作業機械を上下方向に揺動可能であり、
前記チルトシリンダを伸長状態から収縮させることにより、前記第三の軸支部を支軸として前記作業機械が傾動し、該作業機械の底部を上昇させることが可能とされていることを特徴とする作業機械の接続機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020137220A JP2022033380A (ja) | 2020-08-17 | 2020-08-17 | 作業機械の接続機構 |
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JP2020137220A JP2022033380A (ja) | 2020-08-17 | 2020-08-17 | 作業機械の接続機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022033380A true JP2022033380A (ja) | 2022-03-02 |
Family
ID=80375205
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JP2020137220A Pending JP2022033380A (ja) | 2020-08-17 | 2020-08-17 | 作業機械の接続機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022033380A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3527308A (en) * | 1967-06-09 | 1970-09-08 | Gen Motors Corp | Ripper attachment for tractor |
JPS56142509U (ja) * | 1980-03-29 | 1981-10-27 | ||
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EP1529425A1 (fr) * | 2003-11-07 | 2005-05-11 | Naud | Dispositif porteur d'un soc d'ameublissement du sol dans le domaine des activites agricoles et plus particulierement de la viticulture |
-
2020
- 2020-08-17 JP JP2020137220A patent/JP2022033380A/ja active Pending
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