JP2022033231A - 扇風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年、バッテリパックや電動モータの性能向上により、例えば出力電圧が10.8V等の比較的小型のバッテリパックを用いた扇風機が提供可能である。比較的小型のバッテリパックを利用することで、本体部やバッテリ取付部のコンパクト化を図ることができる。一方、扇風機の首振り機構は、本体部やバッテリ取付部と比べてコンパクトに設けることが難しい。従来のバッテリパックを用いた扇風機の首振り機構では、台座部の特に首振り軸の延びる方向(上下方向)についてコンパクトにすることが難しかった。本発明は、バッテリパックを用いる扇風機に首振り機構を備え、かつ扇風機をコンパクトに設けて取り回し性を高めることを目的とする。【解決手段】首振り機構30を駆動させる首振りモータ31は、本体支持部13の外周側において本体支持部13に対して首振り軸線方向にオーバーラップした状態で台座部20に収容される。【選択図】図10

Description

この発明は、例えば電動工具用の充電式バッテリパックを電源とする扇風機に関する。
充電式のバッテリパックを用いる扇風機は、家庭用電源(例えば交流100V)に接続する必要がないため、建築工事現場等の様々な場所に持ち運んで使用できる。また、建築工事現場等では、電動ドリルやねじ締め機等の電動工具の電源として電動工具用のバッテリパックが使用される。電動工具用のバッテリパックを扇風機に利用できるようにすることで扇風機の利便性が高まる。特許文献1には、電動工具用のバッテリパックを用いる扇風機について開示されている。さらに特許文献2には、電動工具用の充電式バッテリパックを電源として首振り機構を備えた扇風機について開示されている。首振り機構を備える扇風機の本体部は、設置面と交差する方向に延びる首振り軸回りに首振り(左右に方向転換する往復動)可能である。これにより、自動的に首振りしない扇風機と比べてより広範囲に送風できる。
特許文献2に開示されるような従来の首振り機構を備えたバッテリ式の扇風機には、例えば出力電圧が14.4V、18V等の比較的大型のバッテリパックが用いられている。バッテリ式の扇風機は、建築工事現場等に持ち運ばれたり壁等に取り付けられたりして使用されるため、小型化や軽量化がなされた扇風機が求められている。近年ではバッテリパックや電動モータの性能向上により、例えば出力電圧が10.8V等の比較的小型のバッテリパックを用いた扇風機が提供可能である。比較的小型のバッテリパックを利用することで、本体部やバッテリ取付部のコンパクト化を図ることができる。
特開2015-194121号公報 特開2014-209001号公報
一方、首振り機構は、本体部やバッテリ取付部と比べてコンパクトに設けることが難しい。従来の比較的大型のバッテリパックを用いた扇風機の首振り機構を備える台座部は、特に首振り軸の延びる方向(上下方向)について長さを必要とする。したがって、本体部やバッテリ取付部のコンパクト化を図ることができても、扇風機をコンパクトにすることが難しい。そのため、従来の比較的小型のバッテリパックを用いる扇風機には、首振り機構が備えられていなかった。
本発明は、バッテリパックを用いる扇風機に首振り機構を備え、かつ扇風機をコンパクトに設けて取り回し性を高めることを目的とする。
上記した課題は以下の各発明により解決される。
第1の発明は、充電式のバッテリパックを着脱可能なバッテリ取付部と、バッテリパックを電源とするファンモータと首振りモータと、ファンモータによって回転する羽根と、羽根を回転可能に支持する本体部と、設置面に設置されかつ本体部を設置面に対して起立させる台座部を備えた扇風機である。第1の発明において台座部は、本体部が備える本体支持部を介して本体部を支持する。第1の発明において台座部は、設置面と交差する方向に延びる首振り軸回りに所定角度内で本体部を往復動させる首振り機構を備える。第1の発明において、首振り機構を駆動させる首振りモータは、本体支持部の外周側において本体支持部に対して首振り軸線方向にオーバーラップした状態で台座部に収容される。
第1の発明によれば、本体支持部と首振りモータを首振り軸と交差する方向(前後左右方向)に横並びに配置することができる。これにより、台座部を特に首振り軸の延びる方向(上下方向)についてコンパクトにでき、扇風機の使い勝手が高まる。第1の発明を比較的小型のバッテリパックを用いる扇風機に適用することにより、首振り機構の実装と、扇風機の特に首振り軸の延びる方向(上下方向)についてのコンパクト化が両立できる。また、第1の発明によれば、首振りモータのサイズによらずに台座部を首振り軸の延びる方向(上下方向)についてコンパクトにできる。そのため、首振りモータのサイズを比較的自由に選ぶことができる。
第2の発明は、第1の発明において台座部が、本体支持部を収容する台座凹部を備える扇風機である。第2の発明において首振りモータは、台座凹部の外周側に配置される。
第2の発明によれば、首振り軸の延びる方向(上下方向)について台座部をコンパクトにでき、かつ本体部の首振りを妨げないように首振り軸と交差する方向(前後左右方向)の台座部の突出を抑えることができる。そのため、首振り機構を備える扇風機をよりコンパクトにでき、扇風機の使い勝手がより高まる。
第3の発明は、第1または第2の発明において台座部が、設置面である壁面に設けられた凸部材に引き掛け可能な複数の引掛孔を備える扇風機である。第3の発明において台座部は、複数の引掛孔のうち一の組み合わせを選ぶことで第1の姿勢で引き掛け可能であり、複数の引掛孔のうち他の組み合わせを選ぶことで第2の姿勢で引き掛け可能である。第3の発明において羽根は、第1の姿勢で第1の送風範囲に送風可能であり、第2の姿勢で第2の送風範囲と、第2の送風範囲を前記首振り軸回りに180度回転させた第3の送風範囲に送風可能である。
第3の発明によれば、壁面に設置した扇風機について、風の吹き出す方向や送風範囲の自由度が高くなる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において本体部が、羽根を収容する羽根収容部と、羽根収容部に設けられたバッテリ取付部と、首振り軸と羽根の回転軸の双方と交差する揺動軸回りに風向きを変更するための風向変更機構を備える扇風機である。第4の発明において風向変更機構は、風向きをロックするためのロック機構を備えており、ロック機構のアンロック操作時に揺動軸回りに羽根収容部を揺動可能である。
第4の発明によれば、ロック機構により例えば上下方向の風向きがロックされる。これにより、例えばバッテリパックの装着時にその重量によって風向変更機構の揺動軸回りに羽根収容部が不意に回転してしまうことをロック機構により防止できる。これにより、本体部の首振り運動以外で風の吹き出し方向が勝手に変わってしまうことが防止される。また、羽根収容部に手が触れる等して不用意に風向きが変わってしまうことが防止される。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、首振りモータの動力が、首振り機構に設けられたアームを介して本体支持部に伝達される扇風機である。
第5の発明によれば、首振りモータを首振り軸から離間させて配置することができる。これにより、本体支持部の外周側に、本体支持部に対して首振り軸線方向にオーバーラップした状態で首振りモータを配置することが容易となる。
第6の発明は、第5の発明において、アームが円弧形状を有する扇風機である。第6の発明において、アームの一端側は首振りモータの出力軸に結合されたクランクに連結され、他端側は本体支持部に結合されたクランクに連結される。
第6の発明によれば、首振りモータの出力軸に結合されたクランク又は本体支持部に結合されたクランクに対してアームが上下方向に重なる箇所を減らすことができる。これにより、首振り機構における動力の伝達効率が高まる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、本体支持部と台座部との間に、本体部の往復動の回転範囲を規制する回転規制部を備えた扇風機である。
第7の発明によれば、本体部の往復動を可能にしつつ、必要以上の範囲に送風されることを抑制することができる。
第1実施形態に係る扇風機の正面図である。 第1実施形態に係る扇風機の平面図である。 フックが格納位置にある状態の第1実施形態に係る扇風機の側面図である。 フックが格納位置にある状態の第1実施形態に係る扇風機の背面図である。 第1実施形態に係る扇風機の下面図である。 フックが使用位置にある状態の第1実施形態に係る扇風機の側面図である。 フックが使用位置にある状態の第1実施形態に係る扇風機の背面図である。 図2のVIII-VIII線断面矢視図であって、第1実施形態に係る扇風機の縦断面図である。 図2のIX-IX線断面矢視図であって、第1実施形態に係る扇風機の縦断面図である。 ベースの底面を取り外した第1実施形態に係る扇風機の下面図である。 図3のXI-XI線断面矢視図であって、第1実施形態に係る扇風機の横断面図である。 図3のXII-XII線断面矢視図であって、第1実施形態に係る扇風機の横断面図である。 バッテリパックを取り外した第1実施形態に係る扇風機の平面図である。 バッテリパックを取り外した第1実施形態に係る扇風機の背面図である。 図13のXV-XV線断面矢視図であって、第1実施形態に係る扇風機の縦断面図である。 第2実施形態に係る扇風機の正面図である。 第2実施形態に係る扇風機の平面図である。 第2実施形態に係る扇風機の側面図である。 第2実施形態に係る扇風機の背面図である。 第2実施形態に係る扇風機の側面図である。 図17のXXI-XXI線断面矢視図であって、第2実施形態に係る扇風機の縦断面図である。 図18のXXII-XXII線断面矢視図であって、第2実施形態に係る扇風機の縦断面図である。 バッテリパックを取り外した第2実施形態に係る扇風機の平面図である。 バッテリパックを取り外した第2実施形態に係る扇風機の背面図である。 図17のXXV-XXV線断面矢視図であって、第2実施形態に係る扇風機の縦断面図である。
次に、本発明の第1実施形態を図1~15に基づいて説明する。図1に示すように扇風機1は、本体部10と、本体部10を支持する台座部20を備えている。図3,8に示すように本体部10は、充電式のバッテリパック41を着脱可能なバッテリ取付部40と、バッテリパック41を電源とするファンモータ11と、ファンモータ11のモータ軸11aに装着される羽根12を備えている。モータ軸11aは、軸線Yを中心に回転する。そのためモータ軸11aに装着される羽根12も、軸線Yを中心に回転する。以下の説明において、台座部20に対して本体部10が配置される方向を上方とし、後述する本体部10が初期位置である時の羽根12の送風方向を前方とする。左右方向については本体部10を前方から見た時を基準とする。
図1,8に示すように本体部10は、羽根12を収容する羽根収容部14と、羽根収容部14を支持する本体支持部13を備えている。本体支持部13の支持アーム部13aは、羽根収容部14の左右端を支持している。羽根12は、ファンモータ11に装着される中央部12aと、中央部12aから径方向に延びる複数の翼12bを備えている。羽根12は、例えば3枚羽根形式であって、3枚の翼12bを備えている。
図1~4に示すように羽根収容部14は、円形椀状の前ガード14aと後ガード14bを前後方向に相互に接続することで形成されている。前ガード14aは、羽根12の径方向外周を覆う円筒状の外周ガード14cと、羽根12の前側を保護する網目部14dを備えている。後ガード14bは、羽根12の径方向外周を覆う円筒状の外周ガード14eと、羽根12の後側を保護する網目部14fを備えている。前ガード14aと後ガード14bが相互に接続されることで、外周ガード14cと外周ガード14eは前後方向に並んで連結されている。網目部14dは、径方向から周方向に傾いて(図1において網目部14dの中心から外側に向かって反時計回り方向に傾いて)延びる放射枠14gと、周方向に延びる同心円状の周方向枠14hを備えている。網目部14fは、径方向に延びる放射枠14iと、周方向に延びる同心円状の周方向枠14jを備えている。
図8に示すようにファンモータ11は、本体部10に設けられたモータハウジング16に収容されている。モータハウジング16は羽根収容部14の概ね中央に配置されている。初期位置においてファンモータ11は、モータ軸11aを前後方向(軸線Y方向)に延ばしてモータハウジング16に収容されている。
図3,8に示すようにモータハウジング16の後方であって羽根収容部14の後部には、バッテリパック41が着脱可能なバッテリ取付部40が設けられている。図3の下向きの白抜き矢印で示すようにバッテリパック41は、バッテリ取付部40の上方から下方に向かってスライドさせることで取り付けられる。また、図3の上向きの白抜き矢印で示すように、バッテリパック41を下方から上方に向かってスライドさせることでバッテリ取付部40から取り外せる。
図2,8に示すようにバッテリパック41は、バッテリ取付部40に取付けられる取付面側に爪部41aを備えている。また、バッテリパック41の取り付け方向後面側に押し操作可能な取り外しボタン41bを備えている。爪部41aは、バッテリパック41の外側に向かって突出するようにばね付勢されている。バッテリ取付部40には、爪部41aと対面して凹凸係合する係合凹部40aが設けられている。爪部41aと係合凹部40aが係合することでバッテリパック41がバッテリ取付部40にロックされる。取り外しボタン41bを押し操作することで爪部41aは取付面の内側に収納される。これにより、爪部41aと係合凹部40aの係合が外れてバッテリパック41のロック状態が解除され、バッテリパック41をバッテリ取付部40に対してスライドさせることができる。
図2~4,8を参照するようにバッテリパック41は、充電式電動工具用であって、例えば電動ねじ締め機やグラインダ等の電動工具の電源として利用される。バッテリパック41は、別途用意した充電器で充電でき、繰り返し電源として利用可能である。バッテリパック41は、例えば10.8Vの直流電流を出力するリチウムイオンバッテリである。バッテリパック41は、バッテリ取付部40を介してモータハウジング16内に設けられた制御板(不図示)の電源回路に電気的に接続される。バッテリパック41の出力電力は、制御板の電源回路を経てファンモータ11に供給される。
扇風機1は、バッテリパック41に代えて、交流100V等の外部電源を使用することができる。図4,7,14に示すようにベース20aの後部には、外部電源から延びる電源プラグ等が接続可能な電源接続口22が設けられている。
図2,13に示すように台座部20は、設置面に設置される長方形状のベース20aと、ベース20aの角を覆う脚部20bを備えている。脚部20bの接地面は、扇風機1を屋外で利用する際において地面等である。扇風機1を車内で利用する際においての脚部20bの接地面は、シート等であり、扇風機1を屋内で利用する際においての脚部20bの接地面は、床や壁等である。脚部20bはエラストマで形成されており、羽根12が回転する際に生じる振動が羽根収容部14から設置面に伝わることを抑制する。ベース20aの左右端部それぞれには、上下方向に貫通する貫通孔20gが設けられている。貫通孔20gによってベース20aの軽量化を図ることができる。また、貫通孔20gに指を通すことで、使用者はベース20aを把持しやすくなる。
図1,10に示すように本体支持部13は、ベース20aの台座凹部20cに回転可能に装着される左右回転部13cと、左右回転部13cの上方に設けられる支持アーム部13aを備えている。支持アーム部13aは、外周ガード14c,14eの周方向に沿って延びる円弧形状を有している。図8,10に示すようにベース20aの上部には、円板形状に窪んだ台座凹部20cが設けられている。左右回転部13cは、台座凹部20cに収まる円板形状を有し、台座凹部20c内に配置されている。したがって左右回転部13cは、垂直方向に延びる首振り軸(軸線Z)回りに回転可能に台座凹部20cに支持される。
図8,15に示すように左右回転部13cの下面には、左右回転部13cがベース20aに対して所定の回転範囲を超えて回転することを規制する規制凸部13eが設けられている。規制凸部13eは、本体支持部13の後部側(後ガード14b側)に設けられている。図10に示すように台座凹部20cは、軸線Zを中心とする半円弧状の溝部20hを有する。溝部20hは台座部20の後側半分に跨って形成されている。図8に示すように規制凸部13eは、溝部20h内に進入している。規制凸部13eと溝部20hとは、本体部10の軸線Z回りの回転範囲を規制する回転規制部として機能する。規制凸部13eは、本体支持部13を軸線Zを中心に回転させることにより、溝部20hに沿って移動する。これにより本体支持部13は、初期位置から左右方向にそれぞれ概ね90度まで回転可能であり、それ以上の角度の回転は規制凸部13eが溝部20hの端部に当接することにより規制される。
図2,8に示すように台座部20の後方左端部には、モータハウジング23が設けられている。モータハウジング23は台座凹部20cの外周より外側に配置されている。図9に示すようにモータハウジング23には、首振りモータ31が収容されている。首振りモータ31はモータ軸31aを軸線Zに平行に沿わせた縦向きで収容されている。モータハウジング23は、ベース20aの上面より上方に延びる延出部23aを備えている。延出部23aは、首振り運動する本体部10や、本体部10に設けられたフック18と干渉しない高さを有して設けられている。首振りモータ31のモータ軸31aと出力軸31bの間に複数の減速ギヤ(不図示)が介装されている。モータ軸31aは、バッテリパック41から電力供給されることで回転駆動する。モータ軸31aの回転は、複数の減速ギヤを介して減速しながら出力軸31bに伝達される。
図10に示すように出力軸31bには、クランク31cの一端側が相対回転不能に結合されている。このため、クランク31cは出力軸31bと一体で回転する。本体支持部13の下部には、円板状の一部が径方向に突出したクランク33が取り付けられている。クランク31cの先端部31dとクランク33の突出部33aは、アーム32によって連結されている。アーム32は、その一端が先端部31dに連結され、その他端が突出部33aに連結されている。アーム32は、剛性の高い金属製であり、円弧形状に形成されている。クランク31cとアーム32とクランク33によって首振り機構30が構成されている。出力軸31bの回転駆動は、首振り機構30によって本体支持部13の軸線Z回りの所定角度(本実施形態では約90°)の揺動運動(左右首振り運動)に変換される。本体支持部13の揺動運動によって、羽根12で発生する風が広範囲に送風される。
図8,15に示すように左右方向角度調整機構(手動首振り機構)20dは、1つまたは複数、例えば2つの位置保持部材13dと、位置保持部材13dを付勢するばねを備えている。位置保持部材13dは、上下方向(軸線Z方向)に移動可能に左右回転部13cの下部に設けられている。ばねは、位置保持部材13dを回転部材27に向けて付勢する。回転部材27は、ベース20a内に支持されており、位置保持部材13dに対応する円周上において凹部27bと凸部(不図示)を交互に備える位置決め部27aを備えている。左右回転部13cをベース20aに対して軸線Z回りに回転させることで、位置保持部材13dがばねの力に抗して上方に移動して位置決め部27aの凸部を超える。そしてばねの力を利用して位置保持部材13dが位置決め部27aの凹部27bに入る。これにより本体支持部13がベース20aに対して複数の位置で解除可能に保持される。したがって左右方向角度調整機構20dは、左右回転部13cをベース20aに対して所定の角度で弾性的に保持し、羽根収容部14の向きを左右方向に調整可能とする。これにより風の向きを左右方向に手動で調整することができる。また、首振り機構30による本体支持部13の揺動中心の方向を手動で調整することができる。
図2に示すように羽根収容部14は、上下方向角度調整機構13bによって支持アーム部13aに対して軸線X回りに回転可能に支持されている。上下方向角度調整機構13bは、羽根収容部14を支持アーム部13aに対して調整した角度位置で弾性的に保持する機能を有している。したがって羽根収容部14の上下方向角度を上下方向角度調整機構13bによって調整することで風向きを上下方向に調整できる。
図11に示すように上下方向角度調整機構13bは、支持アーム部13aの羽根収容部14との連結部に設けられる。上下方向角度調整機構13bは、羽根収容部14と支持アーム部13aを介して軸線X方向(左右方向)に延びる軸部材28と、支持アーム部13aに設けられる位置保持部材29と、位置保持部材29を付勢するばねを備えている。位置保持部材29は、支持アーム部13aにおいて軸部材28の径方向に移動可能に取付けられている。ばねは、支持アーム部13aに設けられて位置保持部材29を軸部材28に向けて付勢する。軸部材28は、位置保持部材29に対応する外周上において周方向に凹部と凸部を交互に備える位置決め部28aを備えている。軸部材28を中心に羽根収容部14を支持アーム部13aに対して軸線X回りに回転させることで、位置保持部材29がばねの力に抗して回転軸から離れて位置決め部28aの凸部を超える。そしてばねの力を利用して位置保持部材29が位置決め部28aの凹部に入る。これにより羽根収容部14が支持アーム部13aに対して所定角度毎に解除可能に保持される。
図1に示すようにベース20aの前面には、操作部21が設けられる。操作部21には、電源スイッチ21aと風量スイッチ21bとタイマースイッチ21cと首振りスイッチ21dが設けられている。電源スイッチ21aを押し操作することでファンモータ11が起動する。また、電源スイッチ21aを押し操作することで起動中のファンモータ11を停止させることができる。風量スイッチ21bを押し操作することで、羽根12で発生する風の風量を段階的に切り替えることができる。風量スイッチ21bを押し操作することで、例えば3段階の風量に順次切り替えることができる。タイマースイッチ21cを押し操作することで、ファンモータ11が所定時間で停止するタイマーの設定をすることができ、ファンモータ11が停止するまでの所定時間の長さを段階的に切り替えることができる。タイマースイッチ21cを押し操作することで、例えば3段階の所定時間のタイマーオン設定の状態及びタイマーオフ設定の状態に順次切り替えることができる。首振りスイッチ21dを押し操作することで、首振り機構30による本体部10の左右首振り運動のオンオフ状態を切り替えることができる。
図5に示すようにベース20aの下面20fには、横姿勢引掛孔24が左右横並びで一対形成されている。横姿勢引掛孔24には、壁等に装着されたねじ等の引掛凸部が挿入される。横姿勢引掛孔24は、ねじの頭が挿入可能な大きさの径を有する円形孔24aと、ねじの頭が挿入不可能でねじの軸部が挿入可能な幅を有して円形孔24aから延びる長孔24bを備えている。長孔24bは、円形孔24aの前後両端にそれぞれ1つずつ設けられている。円形孔24aにねじの頭部を挿入した状態で、ねじの軸部が長孔24bに入り込むようにベース20aをスライドさせることで、横姿勢引掛孔24からのねじの抜け止めがなされる。ねじが横姿勢引掛孔24に対して抜け止めされることで、扇風機1を安定した状態で壁等に引き掛けることができる。
図5に示すようにベース20aの下面20fには、縦姿勢引掛孔25が前後横並びで一対形成されている。縦姿勢引掛孔25には、壁等に装着されたねじ等の引掛凸部が挿入される。縦姿勢引掛孔25は、ねじの頭が挿入可能な大きさの径を有する円形孔25aと、ねじの頭が挿入不可能でねじの軸部が挿入可能な幅を有して円形孔25aから延びる長孔25bを備えている。長孔25bは、円形孔25aから右方に延びて形成される。円形孔25aにねじの頭部を挿入した状態で、ねじの軸部が長孔25bに入り込むようにベース20aをスライドさせることで、縦姿勢引掛孔25からのねじの抜け止めがなされる。ねじが縦姿勢引掛孔25に対して抜け止めされることで、扇風機1を安定した状態で壁等に引き掛けることができる。
図5に示すようにベース20aの下面20fには、扇風機1を三脚等に固定するための取付孔26が設けられている。取付孔26に、三脚取り付け用の固定ねじが締め込まれる。
図3,4,6,7に示すように羽根収容部14の後部には、吊り下げて利用するためのフック18が設けられている。フック18は、バッテリ取付部40の左右両端部に回転可能に取付けられており、図3,4に示す格納位置と、図6,7に示す使用位置との間で移動可能に設けられている。フック18は、左右一対のアーム部18aと、一対のアーム部18aそれぞれの一端間に架け渡すように形成される連結部18bを備えている。
図3,4,6,7に示すようにアーム部18aは、連結部18bと連結していない他端側に回転支持部18cを備えている。回転支持部18cは、バッテリ取付部40の左右両端部にそれぞれ回転可能に取付けられている。回転支持部18cは、左右方向に水平に突出しており、アーム部18aをバッテリ取付部40に対して上下方向に回転可能に取付けている。アーム部18aの回転中心は、羽根12の回転中心である軸線Yよりも上方に位置している。連結部18bは、一対の回転支持部18c間の幅よりも長く形成されている。アーム部18aは、連結部18bとの連結箇所より回転支持部18c側で湾曲する湾曲部18dを備えている。湾曲部18dは、格納位置において後方に向かって湾曲し、使用位置において前方に向かって湾曲している。湾曲部18dによってアーム部18aは、使用位置において後ガード14bの外形に沿うように形成されている。
連結部18bの中央部分には、引掛部18eが設けられている。引掛部18eは、湾曲部18dの湾曲方向と反対方向に略U字形に湾曲して形成されている。すなわち引掛部18eは、格納位置において前方に向かって湾曲し、使用位置において後方に向かって湾曲するように設けられている。フック18を格納位置に位置させると、連結部18bは、アーム部18aより下方に位置する。図6,7に示すように使用位置における引掛部18eを引掛対象部材に引き掛けて、扇風機1を吊り下げておくことができる。引掛対象部材は、例えば車両内のアシストグリップ、パーテーションパイプ等の車両部品、あるいは作業現場等のパイプ、梁、はしご等である。
以上のように構成した扇風機1によれば、本体支持部13と首振りモータ31を、首振り軸(軸線Z)と交差する前後左右方向に横並びに配置して、相互に軸線Z方向にオーバーラップさせて配置している。これにより、台座部20を特に首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向についてコンパクトにでき、扇風機1の使い勝手が高まる。比較的小型のバッテリパック41を用いる扇風機1に適用することにより、首振り機構30の実装と、扇風機1の首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向についてのコンパクト化が両立できる。また、扇風機1によれば、首振りモータ31のサイズによらずに台座部20を特に首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向についてコンパクトにできる。そのため、首振りモータ31のサイズを比較的自由に選ぶことができる。
また、扇風機1によれば、首振りモータ31は、台座凹部20cの外周側に配置される。そのため、首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向について台座部20をコンパクトにでき、かつ前後左右方向の台座部20の突出を抑えることができる。これにより、首振り機構30による本体支持部13の揺動が可能な状態を維持しつつ扇風機1をよりコンパクトにでき、扇風機1の使い勝手がより高まる。
また、扇風機1によれば、台座部20が設置面である壁面に設けられた凸部材に引き掛け可能な複数の引掛孔を備える扇風機である。台座部20は、横姿勢引掛孔24を選ぶことで台座部20の長手方向が横(左右方向)に延びる横姿勢で引き掛け可能である。また台座部20は、縦姿勢引掛孔25を選ぶことで台座部20の長手方向が縦(上下方向)に延びる縦姿勢で引き掛け可能である。羽根12は、横姿勢で本体部10より下方の第1の送風範囲に送風可能である。また羽根12は、縦姿勢で本体部10より右方の第2の送風範囲と、本体部10より左方の第3の送風範囲に送風可能である。かくして扇風機1によれば、壁面に引き掛けて設置した場合に風の吹き出す方向や送風範囲の自由度が高い。また、例えば首振りモータ31が収容されているモータハウジング23を下側にした姿勢を選んで扇風機1を引き掛けることができる。これにより、扇風機1は重心がより低い安定した状態で引き掛けられる。
また、扇風機1によれば、出力軸31bに結合されたクランク31cと、本体支持部13の下部に結合されたクランク33との間にアーム32が連結されている。アーム32は出力軸31bから本体支持部13へと動力を伝達させる。このため、首振りモータ31を、本体部10の首振り軸(軸線Z)に対して、アーム32の長手方向の長さに概ね相当する距離を有して配置することができる。これにより、本体支持部13の外周側において、本体支持部13に対して軸線Z方向にオーバーラップした状態で首振りモータ31を配置することが容易となる。
また、扇風機1によれば、アーム32は円弧形状を有し、一端がクランク31cの先端部31dに、他端がクランク33の突出部33aにそれぞれ連結される。このため、クランク31c及びクランク33に対してアーム32が上下方向に重なる箇所を減らすことができる。具体的には、アーム32は、その移動する軌跡において、先端部31dと突出部33aでのみクランク31c及びクランク33に対して上下方向に重なるように設けられる。かくして、首振り機構30における動力の伝達効率が高まる。
また、扇風機1によれば、本体支持部に規制凸部13eを設け、台座凹部20cに溝部20hを設けて、本体部10の軸線Z回りの回転範囲を規制する回転規制部として機能させている。このため、本体部10の往復動を可能にしつつ、必要以上の範囲に送風されることを抑制することができる。
また、扇風機1によれば、初期位置においてフック18は後ガード14bの後方に設けられ、モータハウジング23が本体部10の後方左端部に設けられる。そのため、フック18を使用位置に移動させて引掛対象部材に引き掛けた時、モータハウジング23に収容された首振りモータ31の重量によって羽根12の送風方向が水平方向に近づく。また、モータハウジング23及び首振りモータ31によって、引掛対象部材に引き掛けた扇風機1の重量バランスが安定化する。
次に、本発明の第2実施形態を図16~25に基づいて説明する。第2実施形態の扇風機50は、第1実施形態の扇風機1のバッテリ取付部40に代えて、バッテリ取付部60を備えている。バッテリ取付部60は、バッテリパック41より電気出力の大きいバッテリパック61を取り付けることができる。例えばバッテリパック61には、14.4Vや18V出力のリチウムイオンバッテリが用いられる。また扇風機50は、扇風機1の軸部材28と位置保持部材29に代えて、軸部材63と位置保持部材64とアンロックボタン62を備えている。
図25に示すようにモータハウジング16の後方であって羽根収容部14の後部には、バッテリパック61が着脱可能なバッテリ取付部60が設けられている。図18の下向きの白抜き矢印で示すようにバッテリパック61は、バッテリ取付部60の上方から下方に向かってスライドさせることで取り付けられる。また、図18の上向きの白抜き矢印で示すように、バッテリパック61を下方から上方に向かってスライドさせることでバッテリ取付部60から取り外せる。
図17,25に示すようにバッテリパック61は、バッテリ取付部60に取付けられる取付面側に爪部61aを備え、バッテリパック61の取り付け方向後面側に押し操作可能な取り外しボタン61bを備えている。爪部は、バッテリパック61の外側に向かって突出するようにばね付勢されている。バッテリ取付部60には、図8に示すバッテリ取付部40と同様に、爪部61aと対面して凹凸係合する係合凹部60aが設けられている。爪部61aと係合凹部60aが係合することでバッテリパック61がバッテリ取付部60にロックされる。取り外しボタン61bを押し操作することで爪部61aは取付面の内側に収納される。これにより、爪部61aと係合凹部60aの係合が外れてバッテリパック61のロック状態が解除され、バッテリパック61をバッテリ取付部60に対してスライドさせることができる。
図17~20に示すようにバッテリ取付部60に取り付けたバッテリパック61は、図2~4に示すバッテリ取付部40に取り付けたバッテリパック41と比べて、特に前後方向の長さが長い。フック18は、バッテリパック61と干渉することなく、収納位置と使用位置での使用が可能であり、かつ収納位置と使用位置の2位置間の移動が可能であるように設けられている。
図20に示すようにバッテリ取付部60の下端部には、後ガード14bと接する前側部分に切欠き部60bが設けられている。バッテリパック61はバッテリパック41よりも大きくて重いため、バッテリ取付部60の大きさも大きくなる。そのため、扇風機50の羽根12の上流側(後側)で十分な流量を吸い込むことが難しくなる。しかしながら、切欠き部60bが形成されることで、羽根12の上流側(後側)から吸い込まれる流量を増やすことができる。
図21,22に示すように上下方向角度調整機構13bは、支持アーム部13aの羽根収容部14との連結部に設けられている。上下方向角度調整機構13bは、羽根収容部14と支持アーム部13aを介して軸線X方向(左右方向)に延びる軸部材63と、支持アーム部13aに設けられる位置保持部材64と、位置保持部材64を付勢するばねを備えている。位置保持部材64は、支持アーム部13aにおいて軸部材63の径方向に移動可能に取付けられている。ばねは、支持アーム部13aに設けられて位置保持部材64を軸部材63に向けて付勢する。軸部材63は、位置保持部材64に対応する外周上において周方向に凹部63bと凸部63cを交互に備える位置決め部63aを備えている。軸部材63を中心に羽根収容部14を支持アーム部13aに対して軸線X回りに回転させることで、位置保持部材64がばねの力に抗して回転軸から離れて位置決め部63aの凸部63cを超える。そしてばねの力を利用して位置保持部材64が位置決め部63aの凹部63bに入る。これにより羽根収容部14が支持アーム部13aに対して所定角度毎に解除可能に保持される。
図16~22に示すように軸部材63の軸線X方向外側(右側)には、押し操作可能なアンロックボタン62が設けられている。アンロックボタン62を操作しない状態では、軸部材63が位置保持部材64に対して軸線X回りに回転しない。そのため、本体支持部13に対する羽根収容部14の上下方向の向きが変更しない状態が維持される。アンロックボタン62を押し操作すると、軸部材63が位置保持部材64に対して軸線X回りに回転可能となる。そのため、本体支持部13に対する羽根収容部14の上下方向の向きが変更可能な状態となる。
図21に示すように、扇風機50の羽根収容部14の上下方向の回転中心軸である軸線Xは、本体支持部13の左右方向の回転軸である軸線Zより前方に配置されている。軸部材63は、その軸中心が軸線Xと略一致するように配置されている。軸部材63が配置される前後位置は、本体部10の重心の前後位置と概ね一致する。すなわち、扇風機50の本体部10の重心は、軸線Zよりも前方に位置するように構成されている。バッテリ取付部60とバッテリパック61は、それぞれバッテリ取付部40とバッテリパック41よりも大きくて重い。そのため、本体部10を軸線Zよりも前方に配置することで、バッテリパック61を取り付けた状態の本体部10の前後方向の重心のバランスを良くすることができる。これにより、例えば図5に参照される取付孔26を用いて三脚等に扇風機50を固定した時の本体部10のバランスが保たれる。
以上のように構成した扇風機50によれば、本体支持部13と首振りモータ31を、首振り軸(軸線Z)と交差する前後左右方向に横並びに配置して、相互に軸線Z方向にオーバーラップさせて配置している。これにより、台座部20を特に首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向についてコンパクトにでき、扇風機50の使い勝手が高まる。また、扇風機50によれば、首振りモータ31のサイズによらずに台座部20を特に首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向についてコンパクトにできる。そのため、首振りモータ31のサイズを比較的自由に選ぶことができる。
また、扇風機50によれば、首振りモータ31は、台座凹部20cの外周側に配置される。そのため、首振り軸(軸線Z)の延びる上下方向について台座部20をコンパクトにでき、かつ前後左右方向の台座部20の突出を抑えることができる。これにより、首振り機構30による本体支持部13の揺動が可能な状態を維持しつつ扇風機50をよりコンパクトにでき、扇風機50の使い勝手がより高まる。
また、扇風機50によれば、上下方向角度調整機構13bで羽根収容部14を回転させるためには、アンロックボタンの押し操作を必要とする。そのため扇風機50によれば、比較的大型のバッテリパック61の装着時にその重量によって、上下方向角度調整機構13bを回転させる軸線X回りに羽根収容部14が不意に回転してしまうことを防止できる。これにより、本体部10の首振り運動以外で風の吹き出し方向が勝手に変わってしまうことが防止される。また、羽根収容部に手が触れる等して不用意に風向きが変わってしまうことが防止される。
以上説明した第1,第2実施形態の扇風機1,50には種々変更を加えることができる。バッテリ取付部40,60を設ける位置について羽根収容部14の後面側に限らず、例えば台座部20に設ける構成としてもよい。本体支持部13による本体部10の支持構造について、例えば支持アーム部13aを円環状に設けて支持アーム部13aにフック18の引き掛け機能を兼ねさせてもよい。支持アーム部13aによる本体部10の支持位置を軸線Xの位置から変更させてもよい。首振りモータ31の配置位置について、台座部20の前方や右端部等の他の位置に変更させてもよい。台座部20の設置面側に設ける引掛孔について、実施例で例示した横姿勢引掛孔24や縦姿勢引掛孔25に限定されず、配置位置、個数、孔の形状等を適宜変更することができる。本体支持部13に対する羽根収容部14の回転を規制するロック機構について、押し操作によってロック解除がなされるアンロックボタン62に限らず、例えば引き操作や回転操作によるロック機構を適宜用いることができる。
1…扇風機
10…本体部
11…ファンモータ、11a…モータ軸
12…羽根、12a…中央部、12b…翼
13…本体支持部、13a…支持アーム部、13b…上下方向角度調整機構
13c…左右回転部、13d…位置保持部材、13e…規制凸部(回転規制部)
14…羽根収容部、14a…前ガード、14b…後ガード
14c…外周ガード、14d…網目部、14e…外周ガード、14f…網目部
14g…放射枠、14h…周方向枠、14i…放射枠、14j…周方向枠
16…モータハウジング
18…フック、18a…アーム部、18b…連結部、18c…回転支持部
18d…湾曲部、18e…引掛部
20…台座部、20a…ベース、20b…脚部、20c…台座凹部
20d…左右方向角度調整機構、20f…(ベース)下面、20g…貫通孔
20h…溝部(回転規制部)
21…操作部、21a…電源スイッチ、21b…風量スイッチ
21c…タイマースイッチ、21d…首振りスイッチ
22…電源接続口
23…モータハウジング、23a…延出部
24…横姿勢引掛孔、24a…円形孔、24b…長孔
25…縦姿勢引掛孔、25a…円形孔、25b…長孔
26…取付孔
27…回転部材、27a…位置決め部、27b…凹部
28…軸部材、28a…位置決め部
29…位置保持部材
30…首振り機構
31…首振りモータ
31a…モータ軸、31b…出力軸、31c…クランク、31d…先端部
32…アーム
33…クランク、33a…突出部
40…バッテリ取付部、40a…係合凹部
41…バッテリパック、41a…爪部、41b…取り外しボタン
50…扇風機
60…バッテリ取付部、60a…係合凹部、60b…切欠き部
61…バッテリパック、61a…爪部、61b…取り外しボタン
62…アンロックボタン
63…軸部材、63a…位置決め部、63b…凹部、63c…凸部
64…位置保持部材

Claims (7)

  1. 充電式のバッテリパックを着脱可能なバッテリ取付部と、前記バッテリパックを電源とするファンモータと首振りモータと、前記ファンモータによって回転する羽根と、該羽根を回転可能に支持する本体部と、設置面に設置されかつ前記本体部を前記設置面に対して起立させる台座部を備えた扇風機であって、
    前記台座部は、前記本体部が備える本体支持部を介して前記本体部を支持しており、
    前記台座部は、前記本体支持部を収容する台座凹部と、前記設置面と交差する方向に延びる首振り軸回りに所定角度内で前記本体部を往復動させる首振り機構を備えており、
    該首振り機構を駆動させる前記首振りモータは、首振り軸線方向から見て前記本体支持部の外側において該本体支持部に対して首振り軸線方向にオーバーラップした状態で前記台座部に収容され、かつ前記台座凹部の上端よりも上方に突出している扇風機。
  2. 請求項1に記載の扇風機であって、
    前記首振りモータは、首振り軸線方向から見て前記台座凹部の外側に配置される扇風機。
  3. 請求項1または2に記載の扇風機であって、
    前記設置面は壁面であり、前記台座部は、前記壁面に設けられた凸部材に引き掛け可能な複数の引掛孔を備えており、
    前記台座部は、前記複数の引掛孔のうち一の組み合わせを選ぶことで第1の姿勢で引き掛け可能であり、
    前記台座部は、前記複数の引掛孔のうち他の組み合わせを選ぶことで第2の姿勢で引き掛け可能であり、
    前記羽根は、前記第1の姿勢で第1の送風範囲に送風可能であり、前記第2の姿勢で第2の送風範囲と、該第2の送風範囲を前記首振り軸回りに180度回転させた第3の送風範囲に送風可能である扇風機。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の扇風機であって、
    前記本体部は、前記羽根を収容する羽根収容部と、該羽根収容部に設けられた前記バッテリ取付部と、前記首振り軸と前記羽根の回転軸の双方と交差する揺動軸回りに風向きを変更するための風向変更機構を備えており、
    前記風向変更機構は、風向きをロックするためのロック機構を備えており、該ロック機構のアンロック操作時に前記揺動軸回りに前記羽根収容部を揺動可能である扇風機。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の扇風機であって、
    前記首振りモータの動力は、前記首振り機構に設けられたアームを介して前記本体支持部に伝達される扇風機。
  6. 請求項5に記載の扇風機であって、
    前記アームは円弧形状を有し、その一端側は前記首振りモータの出力軸に結合されたクランクに連結され、他端側は前記本体支持部に結合されたクランクに連結された扇風機。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の扇風機であって、
    前記本体支持部と前記台座部との間に、前記本体部の往復動の回転範囲を規制する回転規制部を備えた扇風機。
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