JP2022032075A - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022032075000001

【課題】特定色で構成されるエッジが不鮮明になることを抑制する。
【解決手段】画像処理装置のコントローラは、対象画像を示す対象画像データを取得し、対象画像データに対して、対象画像の画素数を増加させる処理と対象画像の画素数を減少させる処理とのいずれかである画素数調整処理を実行して、調整済画像データを生成し、調整済画像データを用いて、印刷実行部に画像を印刷させるための印刷データを生成する。画素数調整処理のうち、対象画像内の特定色で構成される部分に対して実行される第1調整処理は、調整処理済みの画素の値として、対象画像の対応する1以上の画素の中から選択された1個の画素の値を採用する処理である。
【選択図】 図6

Description

本明細書は、画像データを用いて印刷データを生成するための画像処理技術に関し、特に、印刷データを生成する際に画像データによって示される画像の画素数を調整する処理を含む画像処理技術に関する。
インクジェットプリンタ等の印刷実行部に画像を印刷させるための印刷データを生成する際には、例えば、印刷実行部による印刷の解像度に応じて画像の画素数を調整する調整処理(例えば、拡大処理や縮小処理)が実行される(例えば、特許文献1)。このような調整処理に起因して、例えば、黒の文字と白の背景との間に、黒と白との中間の色であるグレーの部分が発生して、黒と白とで構成されるエッジが不鮮明になる可能性があった。
特開2011-193231号公報
本明細書は、印刷データを用いて印刷される画像において、黒と白などの特定色で構成されるエッジが不鮮明になることを抑制できる新たな技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]コントローラを備える画像処理装置であって、前記コントローラは、対象画像を示す対象画像データを取得し、前記対象画像データに対して、前記対象画像の画素数を増加させる処理と前記対象画像の画素数を減少させる処理とのいずれかである画素数調整処理を実行して、調整済画像データを生成し、前記調整済画像データを用いて、印刷実行部に画像を印刷させるための印刷データを生成し、前記画素数調整処理のうち、前記対象画像内の特定色で構成される部分に対して実行される第1調整処理は、調整処理済みの画素の値として、前記対象画像の対応する1以上の画素の中から選択された1個の画素の値を採用する処理である、画像処理装置。
上記構成によれば、特定色で構成される部分に対して実行される第1調整処理は、調整処理済みの画素の値として、対象画像の対応する1以上の画素の中から選択された1個の画素の値を採用する処理である。この結果、特定色で構成される部分に、特定色とは異なる色の画素が生じることを抑制できる。したがって、特定色で構成されるエッジが不鮮明になることを抑制できる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置、印刷方法、画像処理方法、これら装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例の画像処理装置としてのプリンタ200の構成を示すブロック図。 印刷機構100の概略構成を示す図。 印刷機構100の動作の説明図。 印刷処理のフローチャート。 縮小処理の説明図。 縮小処理のフローチャート。
A.第1実施例:
A-1:プリンタ200の構成
次に、実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例の画像処理装置としてのプリンタ200の構成を示すブロック図である。
プリンタ200は、例えば、印刷実行部としての印刷機構100と、印刷機構100のためのコントローラとしてのCPU210と、ハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置220と、ハードディスクやフラッシュメモリなどの揮発性記憶装置230と、ユーザによる操作を取得するためのボタンやタッチパネルなどの操作部260と、液晶ディスプレイなどの表示部270と、通信部280と、を備えている。プリンタ200は、通信部280を介して、外部装置、例えば、ユーザの端末装置(図示省略)と通信可能に接続される。
揮発性記憶装置230は、CPU210が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域231を提供する。不揮発性記憶装置220には、コンピュータプログラムCPが格納されている。コンピュータプログラムCPは、本実施例では、プリンタ200を制御するための制御プログラムである。コンピュータプログラムCPとは、プリンタ200の出荷時に不揮発性記憶装置220に格納されて提供され得る。これに代えて、コンピュータプログラムCPは、サーバからダウンロードされる形態で提供されても良いし、DVD-ROMなどに格納される形態で提供されてもよい。CPU210は、コンピュータプログラムCPを実行することにより、例えば、印刷機構100を制御して後述する印刷処理を実行する。
印刷機構100は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各インク(液滴)を吐出して印刷を行う。印刷機構100は、印刷ヘッド110とヘッド駆動部120と主走査部130と搬送部140とを備えている。
図2は、印刷機構100の概略構成を示す図である。図2(A)に示すように、主走査部130は、印刷ヘッド110を搭載するキャリッジ133と、キャリッジ133を主走査方向(図2のX軸方向)に沿って往復動可能に保持する摺動軸134と、を備えている。主走査部130は、図示しない主走査モータの動力を用いて、キャリッジ133を摺動軸134に沿って往復動させる。これによって、用紙Mに対して主走査方向に沿って印刷ヘッド110を往復動させる主走査が実現される。
搬送部140は、用紙Mを保持しつつ、主走査方向と交差する搬送方向AR(図2の+Y方向)に用紙Mを搬送する。図2(A)に示すように、用紙台145と、上流ローラ対142と、下流ローラ対141と、を備えている。以下では、搬送方向ARの上流側(-Y側)を、単に、上流側とも呼び、搬送方向ARの下流側(+Y側)を単に下流側とも呼ぶ。
上流ローラ対142は、印刷ヘッド110よりも上流側(-Y側)で用紙Mを保持し、下流ローラ対141は、印刷ヘッド110よりも下流側(+Y側)で用紙Mを保持する。用紙台145は、上流ローラ対142と、下流ローラ対141と、の間の位置であって、かつ、印刷ヘッド110のノズル形成面111と対向する位置に配置されている。図示しない搬送モータによって下流ローラ対141と上流ローラ対142とが駆動されることによって、用紙Mが搬送される。
ヘッド駆動部120(図1)は、主走査部130が印刷ヘッド110の主走査を行っている最中に、印刷ヘッド110に駆動信号を供給して、印刷ヘッド110を駆動する。印刷ヘッド110は、駆動信号に従って、搬送部140によって搬送される用紙上にインクを吐出してドットを形成する。
図2(B)は、-Z側(図2における下側)から見た印刷ヘッド110の構成が図示されている。図2(B)に示すように、印刷ヘッド110のノズル形成面111には、複数のノズルからなる複数のノズル列、すなわち、上述したC、M、Y、Kの各インクを吐出するノズル列NC、NM、NY、NKが形成されている。各ノズル列は、搬送方向ARに沿って並ぶ複数個のノズルNZを含んでいる。
1つのノズル列の複数個のノズルNZは、搬送方向AR(+Y方向)の位置が互いに異なり、搬送方向ARに沿って所定のノズル間隔で並ぶ。ノズル間隔は、1つのノズル列の複数個のノズルNZの中で搬送方向ARに隣り合う2個のノズルNZ間の搬送方向ARの長さである。有彩色C、M、Yのノズル列NC、NM、NYのノズル間隔NTcは、例えば、100dpi相当の間隔、すなわち、(1/100)インチである。無彩色であるKのノズル列NKのノズル間隔NTkは、例えば、300dpi相当の間隔、すなわち、(1/300)インチである。したがって、第2実施例では、有彩色のノズル列NC、NM、NYのノズル間隔NTcは、Kのノズル列NKのノズル間隔NTkよりも3倍長い。また、Kのノズル列NKのノズル数は、有彩色のノズル列NC、NM、NYのノズル数よりも3倍多い。例えば、ノズル列NKでは、ノズル間隔NTkずつ搬送方向ARにずらされた3列のノズル列を含むことで、より短いノズル間隔が実現されている。これによって、例えば、Kインクのみで行われる印刷では、有彩色(CMY)のインクを用いて行われる印刷と比較して、同じ解像度の画像を高速で印刷することができる。
ノズル列NC、NM、NY、NKの主走査方向(図2(B)のX方向)の位置は、互いに異なり、搬送方向AR(図2(B)のY方向)の位置は、互いに重複している。例えば、図2(B)の例では、Yインクを吐出するノズル列NYの+X方向に、ノズル列NMが配置されている。
A-2.印刷の概要
印刷機構100は、主走査部130による主走査を行いつつ印刷ヘッド110からインクを吐出させて用紙Mにドットを形成する部分印刷と、搬送部140による副走査(用紙Mの搬送)と、を交互に複数回に亘って実行することで、用紙Mに印刷画像OIを印刷する。
図3は、印刷機構100の動作の説明図である。図3には、用紙Mに印刷される印刷画像OIが図示されている。印刷画像OIは、本実施例の印刷では、主走査方向(図3のX方向)の解像度が600dpiであり、搬送方向AR(図3のY方向)の解像度が300dpiである。印刷画像OIは、主走査方向に延び、搬送方向ARの位置が互い異なる複数本のラスタラインRL(例えば、図3のRL1)を含んでいる。各ラスタラインRLは、複数個のドットが形成され得るラインである。
印刷画像OIは、複数個の部分印刷画像PIを含んでいる。図3の例では、印刷画像OIは、部分印刷画像PI1~PI5を含んでいる。1個の部分印刷画像PIの搬送方向の長さは、ノズル列NC、NM、NY、NKの搬送方向ARの長さ(ノズル長)とほぼ等しい。
各部分印刷画像PIは、1回の部分印刷、または、3回の部分印刷によって印刷される。部分印刷の印刷方向は、往路方向と復路方向とのいずれかである。すなわち、部分印刷は、往路方向(図3の-X方向)の主走査を行いつつドットを形成する往路印刷と、復路方向(図3の+X方向)の主走査を行いつつドットを形成する復路印刷と、のいずれかである。図3にて部分画像内には、+X方向または-X方向の実線の矢印が付されている。1本の矢印が付された部分画像(例えば、図3のPI1、PI2)は、1回の部分印刷によって印刷される。3本の矢印が付された部分画像(例えば、図3のPI3~PI5)は、3回の部分印刷によって印刷される。
本実施例の印刷では、上述のように、搬送方向ARの解像度が300dpiである。すなわち、部分印刷画像PIに含まれる複数本のラスタラインRLは、300dpi相当の間隔である(1/300)インチの間隔で搬送方向ARに並んでいる。上述のように、本実施例では、Kのノズル列NKのノズル間隔NTkは、300dpi相当の間隔であるので、1つの部分印刷画像PIのKのドットは、1回の部分印刷で形成される。有彩色(CMY)のノズル列NKのノズル間隔NTcは、100dpi相当の間隔であるので、1つの部分印刷画像PIの有彩色のドットは、3回の部分印刷に分けて形成される。この3回の部分印刷が、例えば、少量(例えば、300dpi相当のノズル間隔NTk)の用紙Mの搬送を挟んで行われる。これによって、1つの部分印刷画像PIに含まれる3n行目(nは0以上の整数)のラスタラインRLの有彩色のドットと、(3n+1)行目のラスタラインRLの有彩色のドットと、(3n+2)行目のラスタラインRLの有彩色のドットが、それぞれ、異なる部分印刷で形成される。この結果、有彩色のドットが300dpi相当の間隔で形成される。
このために、Kのドットのみを含む部分印刷画像PI1、PI2は、1回の部分印刷で印刷され、CMYのドットを含む部分印刷画像PI3~PI5は、3回の部分印刷で印刷される。なお、CMYのドットを含む部分印刷画像PI3~PI5に含まれるKのドットは、例えば、3回の部分印刷のいずれか1回で印刷される。したがって、Kのドットのみを含む部分印刷画像PI1、PI2の印刷に要する時間は、CMYのドットを含む部分印刷画像PI3~PI5の印刷に要する時間よりも短くなる。
A-3.印刷処理
図3を参照して説明した印刷を実行するための印刷処理について説明する。プリンタ200のCPU210(図1)は、ユーザからの印刷指示に基づいて、印刷処理を実行する。印刷指示には、印刷すべき画像を示す画像データの指定が含まれる。図4は、印刷処理のフローチャートである。図3のS110では、CPU210は、印刷指示によって指定される画像データを不揮発性記憶装置220から取得する。取得される画像データは、例えば、RGB画像データである。RGB画像データは、RGB値を画素ごとに含むビットマップデータである。RGB値は、例えば、赤(R)と緑(G)と青(B)との3個の成分値を含むRGB表色系の色値である。なお、画像データが、RGB画像データとは異なる形式のデータ(例えば、ページ記述言語で記述された画像データ)である場合には、本ステップにてラスタライズ処理が実行されて、RGB画像データに変換される。
取得されるRGB画像データによって示されるRGB画像RIは、図3の印刷画像OIと対応している。このために、図3は、RGB画像RIを示す図とも言うことができる。RGB画像RIは、上述した複数個の部分印刷画像PI(ドットで形成される画像)に対応する複数個の部分画像PRIを含んでいる。図3の例では、RGB画像RIは、5個の部分印刷画像PI1~PI5に対応する5個の部分画像PRI1~PRI5を含んでいる。
S120では、CPU210は、RGB画像RIの複数個の部分画像PRIの中から1個の注目部分画像を選択する。図3の例では、5個の部分画像PRI1~PRI5が、搬送方向ARの下流側(図3の上側)から順次に注目部分画像として、選択される。以下では、注目部分画像を示すRGB画像データを、注目部分画像データとも呼ぶ。また、RGB画像RIにおいて、印刷画像OIの搬送方向ARに対応する方向を、RGB画像RIにおける搬送方向ARと呼び、印刷画像OIの主走査方向に対応する方向を、RGB画像RIにおける主走査方向と呼ぶ。
S130では、CPU210は、注目部分画像データに対して、縮小処理を実行する。本明細書では、主走査方向の画素数と搬送方向の画素数との少なくとも一方を減少させる処理を縮小処理と呼ぶ。主走査方向の画素数と搬送方向の画素数との少なくとも一方を増加させる処理を拡大処理と呼ぶ。本実施例では、上述したように、搬送方向AR(副走査方向)の印刷の解像度(300dpi)は、主走査方向の印刷の解像度(600dpi)の半分である。このために、本実施例のS130では、主走査方向の画素数を変更せず、搬送方向ARの画素数を半分にする縮小処理が実行される。このように印刷の解像度に応じた縮小処理を実行することによって、RGB画像RIを適切に表現する印刷画像OIを印刷することができる。縮小処理の詳細については、後述する。
S140では、CPU210は、縮小処理によって縮小済みの注目部分画像データに対して、色変換処理を実行する。色変換処理は、注目部分画像を構成する複数個の画素のRGB値をCMYK値に変換する処理である。CMYK値は、印刷に用いられるインクに対応する成分値(本実施例では、C、M、Y、Kの成分値)を含むCMYK表色系の色値である。色変換処理は、例えば、RGB値とCMYK値との対応関係を規定するルックアップテーブルを参照して実行される。
なお、本実施例の色変換処理では、基準以上の濃度の無彩色(例えば、黒および濃いグレー)を示すRGB値は、Kの成分値のみが0より大きく、CMYの成分値が0であるCMYK値に変換される。例えば、黒を示すRGB値(R、G、B)=(0、0、0)は、CMYK値(C、M、Y、K)=(0、0、0、255)に変換される。これに対して、白を除く基準未満の濃度の無彩色(例えば、薄いグレーや中間濃度のグレー)を示すRGB値は、0より大きなCMYの成分値を含むCMYK値に変換される。例えば、中間濃度のグレーを示すRGB値(R、G、B)=(127、127、127)は、CMYK値(C、M、Y、K)=(127、128、130、5)に変換される。換言すれば、本実施例では、基準以上の濃度の無彩色がKのドットのみを用いて印刷されるように色変換処理が実行され、基準未満の濃度の無彩色がCMYのドットも用いて印刷されるように色変換処理が実行される。仮に基準未満の濃度の無彩色を黒のドットのみで表現すると、印刷画像において黒の部分のざらつきが目立ち、画質が低下しやすいためである。
S150では、色変換処理済みの注目部分画像データ(CMYK画像データ)に対して、ハーフトーン処理を実行する。これによって、注目部分画像に対応する部分印刷画像PIを示すドットデータが生成される。ドットデータは、CMYKのそれぞれの色成分について、ドット形成状態を画素ごとに表すデータである。ドットデータの各画素の成分値は、本実施例では、「ドット無し」と「ドット有り」の2階調である。これに代えて、ドットデータの各画素の成分値は、「ドット無し」「小」「中」「大」の4階調のドットの形成状態を示しても良い。ハーフトーン処理は、ディザ法や誤差拡散法などの公知の手法を用いて実行される。
S160では、CPU210は、S150にて生成されたドットデータに基づいて、注目部分画像に対応する部分印刷画像PIがKインクのみを用いて印刷されるか否かを判断する。具体的には、S150にて生成されたドットデータの全ての画素のCMYの成分値が「ドット無し」を示す値であり、Kの成分値のみが「ドット有り」を示す値を含む場合には、注目部分画像に対応する部分印刷画像PIはKインクのみを用いて印刷されると判断される。ドットデータの少なくとも一部の画素のCMYの成分値が「ドット有り」を示す値である場合には、注目部分画像に対応する部分印刷画像PIは有彩色のインクを用いて印刷されると判断される。
注目部分画像に対応する部分印刷画像PIがKインクのみを用いて印刷される場合には(S160:YES)、S170にて、CPU210は、印刷機構100を制御して、該部分印刷画像PIを1回の部分印刷で印刷させる。例えば、CPU210は、S150にて生成されたドットデータに、1回の部分印刷の後に行うべき用紙Mの搬送の搬送量などを示す制御データを付加して、印刷機構100に出力する。印刷機構100は、ドットデータに基づいて1回の部分印刷を実行して、部分印刷画像PIを印刷する。
注目部分画像に対応する部分印刷画像PIが有彩色のインクを用いて印刷されると判断される場合には(S160:NO)、S180にて、CPU210は、印刷機構100を制御して、該部分印刷画像PIを3回の部分印刷で印刷させる。例えば、CPU210は、S150にて生成されたドットデータを、3回の部分印刷に対応する3つのデータに分けて、それぞれに、部分印刷の後に行うべき用紙Mの搬送の搬送量などを示す制御データを付加して、印刷機構100に出力する。印刷機構100は、3回の部分印刷に対応する3つのデータに基づいて3回の部分印刷を実行して、部分印刷画像PIを印刷する。
S190では、CPU210は、印刷すべき印刷画像OIの全ての部分印刷画像PIを印刷機構100に印刷させたか否かを判断する。印刷されていない部分印刷画像PIがある場合には、CPU210は、S120戻る。全ての部分印刷画像PIを印刷機構100に印刷させた場合には(S190:YES)、CPU210は、印刷処理を終了する。
A-4.縮小処理
図4のS130の縮小処理について説明する。図5は、縮小処理の説明図である。本実施例の縮小処理では、単純間引による縮小処理と、線形補間による縮小処理と、の2種類の縮小処理が使い分けられる。
図5(A)を参照して、単純間引による縮小処理について説明する。図5(A)の左側には、縮小前の部分画像PRIの一例が示されている。縮小前の部分画像PRIは、搬送方向AR(図5のY方向)と主走査方向(図5のX方向)とに沿ってマトリクス状に並ぶ複数個の画素Piを含んでいる。
図5(A)の右側には、縮小済みの部分画像RDIaが示されている。この縮小済みの部分画像RDIaは、単純間引きによる縮小処理によって、縮小前の部分画像PRIを縮小することによって得られる画像である。縮小済みの部分画像RDIaは、搬送方向ARと主走査方向とに沿ってマトリクス状に並ぶ複数個の画素Poaを含んでいる。
以下では、縮小前の部分画像PRIの画素Piを入力画素Piとも呼び、縮小済みの部分画像RDIaの画素Poaを出力画素Poaとも呼ぶ。上述したように、本実施例の縮小処理では、印刷の解像度に応じて部分画像PRIを縮小させるために、主走査方向の画素数を変更せず、搬送方向ARの画素数を半分にする。このために、図5(B)では、入力画素Piと出力画素Poaとの対応関係が理解しやすいように、出力画素Poaの搬送方向ARの長さを主走査方向の長さの2倍にして出力画素Poaが図示されている。例えば、縮小前の部分画像PRIの領域Aiに位置する2個の入力画素Piは、縮小済みの部分画像RDIaの領域Aoaに位置する1個の出力画素Poaと対応している。
図5(A)の縮小前の部分画像PRIは、白(例えば(R、G、B)=(255、255、255))の画素PiWと、黒(例えば、(R、G、B)=(0、0、0))の画素PiBと、のみを含んでいる。単純間引きによる縮小処理では、出力画素Poaの値は、対応する2個の入力画素Piの中から選択された1個の画素の値とされる。一般的には、対応する1個以上の入力画素Piのうち、当該出力画素Poaに最も近い画素が選択される(いわゆるニアレストネイバー法)。本実施例では、出力画素Poaと、対応する2個の入力画素Piのそれぞれとの距離は、等しい。このために、対応する2個の入力画素Piのうち、予め定められた位置にある画素(例えば、上側(+Y側)にある画素)が選択される。
図5(A)に示すように、単純間引きによる縮小処理では、縮小前の部分画像PRIが白色画素PiWと黒色画素PiBのみを含む場合には、縮小済みの部分画像RDIaも白色画素PoWと黒色画素PoBのみを含む。
図5(B)を参照して、線形補間による縮小処理について説明する。図5(B)の左側には、図5(A)の右側の部分画像PRI1と同一の縮小前の部分画像PRIが示されている。本実施例では、後述するように、縮小前の部分画像PRIが白色画素PiWと黒色画素PiBのみを含む場合には、線形補間による縮小処理が実行されることはない。しかしながら、ここでは、2種類の縮小処理の違いを解りやすくするために、縮小前の部分画像PRIが白色画素PiWと黒色画素PiBのみを含む場合を例として説明する。
図5(B)の右側には、縮小済みの部分画像RDIbが示されている。この縮小済みの部分画像RDIbは、線形補間による縮小処理によって、縮小前の部分画像PRIを縮小することによって得られる画像である。縮小済みの部分画像RDIbは、図5(A)の部分画像RDIaと同様に、搬送方向ARと主走査方向とに沿ってマトリクス状に並ぶ複数個の画素Pobを含んでいる。縮小済みの部分画像RDIbの画素Pobを出力画素Pobとも呼ぶ。図5(B)では、図5(A)と同様に、出力画素Pobの搬送方向ARの長さを主走査方向の長さの2倍にして出力画素Pobが図示されている。例えば、縮小前の部分画像PRIの領域Aiに位置する2個の入力画素Piは、縮小済みの部分画像RDIbの領域Aobに位置する1個の出力画素Pobと対応している。
線形補間による縮小処理では、出力画素Pobの値は、対応する2個の入力画素Piを用いた補間によって算出される値とされる。例えば、出力画素Pobの値は、対応する2個以上の入力画素Piの値と、当該出力画素Pobとの距離に応じた重みと、を用いた重み付き平均値とされる。本実施例では、出力画素Pobと、対応する2個の入力画素Piのそれぞれとの距離は、等しい。このために、対応する2個の入力画素Piの単純平均が、出力画素Pobの値として採用される。
図5(B)に示すように、線形補間による縮小処理では、縮小前の部分画像PRIが白色画素PiWと黒色画素PiBのみを含む場合であっても、縮小済みの部分画像RDIbは、白色画素PoWと黒色画素PoBとは異なる色を含む場合がある。図5(B)の例では、縮小済みの部分画像RDIbは、白と黒との中間の濃度を有するグレーの画素PoGを含む。
次に、これらの2種類の縮小処理を使い分ける本実施例の縮小処理の具体的な処理内容を説明する。図6は、縮小処理のフローチャートである。
S200では、CPU210は、縮小済みの部分画像RDIを示す画像データを生成するためのキャンバスデータをメモリ(具体的には、揮発性記憶装置230のバッファ領域)に準備する。キャンバスデータによって示されるキャンバス(初期画像)は、生成すべき縮小済みの部分画像RDIと同じサイズの画像、すなわち、同じ画素数の画像である。キャンバスを構成する各出力画素Poの値は、所定の初期値(例えば、(R、G、B)=(0、0、0))である。
S205では、CPU210は、キャンバスを構成する複数個の出力画素Poの中から1個の注目出力画素を選択する。
S210では、CPU210は、縮小前の部分画像PRIの複数個の入力画素Piの中から、注目出力画素に対応する2個の対応入力画素を特定する。本実施例では、縮小前の部分画像PRIとキャンバス画像とが同一の寸法の画像であり、完全に重なり合う画像であると仮定して、完全に重ねた場合に、注目出力画素と重なる2個の入力画素Piが、対応入力画素として特定される。
S220では、特定された全ての対応入力画素が、上述した黒色画素PiBまたは白色画素PiWであるか否かを判断する。
特定された全ての対応入力画素が黒色画素PiBまたは白色画素PiWである場合には(S220:YES)、S230にて、CPU210は、注目出力画素を白色画素PoWまたは黒色画素PoBに決定する。例えば、2個の対応入力画素のうち、上側(図5の+Y側)にある画素が黒色画素PiBである場合には、注目出力画素は黒色画素PoBに決定され、上側にある画素が白色画素PiWである場合には、注目出力画素は白色画素PoWに決定される。すなわち、この場合には、注目出力画素のRGB値は、白を示す値(例えば(255、255、255))と、黒を示す値(例えば、(0、0、0))と、のいずれかに決定される。
特定された少なくとも1個の対応入力画素が黒色画素PiBでもなく、かつ、白色画素PiWでもない場合には(S220:NO)、S240にて、CPU210は、注目出力画素の値を線形補間演算によって決定する。本実施例では、上述したように、注目出力画素の値は、2個の対応入力画素の値の単純平均値に決定される。例えば、2個の対応入力画素のRGB値が(R1、G1、B1)と(R2、G2、B2)である場合には、対応注目画素のRGB値(Ro、Go、Bo)は、Ro=(R1+R2)/2、Go=(G1+G2)/2、Bo=(B1+B2)/2に決定される。
S250では、CPU210は、キャンバス画像の全ての出力画素Poを注目出力画素として処理したか否かを判断する。未処理の出力画素Poがある場合には(S250:NO)、CPU210は、S205に戻る。全ての出力画素Poを注目出力画素として処理した場合には(S250:YES)、CPU210は、縮小処理を終了する。
以上の説明から解るように、縮小前の部分画像PRIにおいて、黒色画素PiBと白色画素PiWのみで構成されている部分は、単純間引きによる縮小処理(図5(A))によって縮小される。このために、縮小前の部分画像PRIにおいて、黒色画素PiBと白色画素PiWのみで構成されている部分は、縮小済みの部分画像RDIにおいても、黒色画素PoBと白色画素PoWのみで構成される。
縮小前の部分画像PRIにおいて、黒色画素PiBと白色画素PiWとは異なる色の画素(例えば、グレーの画素や有彩色の画素)を含む部分は、線形補間による縮小処理(図5(B))によって縮小される。このために、縮小前の部分画像PRIにおいて、黒色画素PiBと白色画素PiWとは異なる色の画素(例えば、グレーの画素や有彩色の画素)を含む部分は、縮小済みの部分画像RDIにおいて、縮小前の部分画像PRIの画素とは異なるRGB値を有する画素を含み得る。
以上説明した本実施例によれば、CPU210は、対象画像データとしてのRGB画像データを取得し(図4のS110)、RGB画像データに対して、RGB画像RIの画素数を減少させる処理ある縮小処理を実行して、縮小済みのRGB画像データを生成する(図4のS130、図6)。CPU210は、縮小済みのRGB画像データを用いて、印刷機構100に印刷画像OIを印刷させるための印刷データであるドットデータを生成する(図4のS140、S150)。
そして、縮小処理のうち、RGB画像RI内の特定色(本実施例では黒と白)で構成される部分に対して実行される単純間引きによる縮小処理(図5(A))は、縮小済みの画素の値として、縮小前のRGB画像RIの対応する1以上の画素の中から選択された1個の画素の値を採用する処理である。
この結果、縮小済みのRGB画像において、特定色(例えば、黒と白)で構成される部分に、黒と白は異なる色の画素(例えば、グレーの画素)が生じることを抑制できる。したがって、縮小済みのRGB画像、ひいては、印刷画像OIにおいて、白と黒との間のエッジが不鮮明になることを抑制できる。仮に黒と白とで構成される部分に対して、線形補間による縮小処理が適用されるとすれば、図5(B)に示すように、縮小済みのRGB画像において、黒と白との間のグレーの画素が生じて、黒と白との間のエッジが不鮮明になる場合がある。本実施例によれば、このような不都合を抑制することができる。
例えば、図3のRGB画像RIは、白の背景に配置される黒の文字TXを含んでいる。本実施例の縮小処理によれば、黒の文字TXの部分と、その周囲の白の背景の部分とは、単純間引きによる縮小処理が適用される。この結果、縮小済みのRGB画像、ひいては、印刷画像OIにおいて、黒の文字TXのエッジが不鮮明になり、文字TXが読み難くなる不都合を抑制することができる。
また、本実施例では、単純間引きによる縮小処理が適用される特定色として、白と黒が設定されているので、例えば、エッジが不鮮明になることをより適切に抑制できる。例えば、黒と白のみで構成される部分(例えば、黒の文字や図表の枠線)は、エッジが鮮明であることが他のオブジェクト(例えば、写真)よりも要求される場合が多い。本実施例では、このようにエッジが鮮明であることが求められる部分のエッジが不鮮明になることを適切に抑制できる。
さらに、本実施例によれば、CPU210は、縮小済みのRGB画像データに対して、色変換処理(図4のS140)を含む処理を実行して、印刷データを生成する(図4のS140とS150)。色変換処理は、上述のように、縮小済みのRGB画像データに含まれるRGB値を、印刷に用いられる黒(K)のインクと有彩色(CMY)のインクに対応する複数の成分値を含むCMYK値に変換する処理である。上述したように、グレーなどの黒や白とは異なる中間濃度の無彩色を示すRGB値は、色変換処理によって、CMYの成分値が0ではないCMYK値に変換される場合がある。このために、仮に、縮小前のRGB画像RIにおいて特定部分が黒と白とで構成されているにも関わらず、縮小済みのRGB画像において、該特定部分にグレーなどの他の色の画素が含まれる場合には、該特定部分の印刷に有彩色(CMY)のインクが用いられる場合がある。この場合には、Kインクよりも高価である有彩色のインクが無駄に消費される。また、黒と白との間のエッジに有彩色のドットが見えることで、黒のオブジェクトのエッジの見栄えが低下する可能性がある。本実施例では、このような不都合の発生を抑制することができる。
さらに、本実施例の印刷機構100の印刷ヘッド110では、Kインク用のノズル列NKにおけるKインクを吐出するためのノズルNZの個数は、1つの有彩色用のノズル列(例えば、ノズル列NC)における有彩色の色材を吐出するためのノズルNZの個数よりも多い(図2(B))。このために、Kインクのみを用いて印刷される所定幅の部分印刷画像PIは、1回の部分印刷によって印刷され、少なくとも1つの有彩色のインクを用いて印刷される所定幅の部分印刷画像PIは、3回の部分印刷によって印刷される(図3、図4のS160~S180)。
このような印刷機構100では、Kインクのみを用いて印刷する場合の印刷速度が、有彩色のインクを用いて印刷する場合の印刷速度よりも速い。本実施例によれば、上述のように、縮小前のRGB画像RIにおいて特定部分が黒と白とで構成されているにも関わらず、該特定部分の印刷に有彩色(CMY)のインクが用いられる不都合を抑制できる。したがって、例えば、縮小前の部分画像PRIが白と黒のみで構成される場合には、該部分画像PRIに対応する部分印刷画像PIを印刷する際に有彩色のインクが用いられることを抑制できるので、有彩色のインクが用いられることによる印刷速度の低下を抑制することができる。例えば、図3に示すように、画像全体の印刷は、カラー印刷である場合であっても、例えば、黒の文字TXのみを含む部分印刷画像PI1、PI2が、写真PCを含む部分印刷画像PI3~PI5よりも高速で印刷されるので、画像全体の印刷速度を向上できる。
さらに、本実施例によれば、縮小処理のうち、縮小前のRGB画像RI内の特定色(例えば、黒と白)とは異なる色(例えば、グレーや有彩色)を含む部分に対して実行される処理は、縮小済みの画素の値として、縮小前のRGB画像RIの対応する2以上の画素の値を用いた補間によって得られる値を採用する処理である(図6のS240)。この結果、特定色とは異なる色を含むオブジェクト(例えば、図3の写真PC)の画質が低下することを抑制することができる。例えば、グレーなどの中間濃度の画素や有彩色の画素を含むオブジェクトは、エッジの鮮明性よりも階調性(例えば、階調の変化の滑らかさ)の良さが要求される可能性が高い。縮小済みのRGB画像における階調性は、補間による縮小処理を用いる場合に、単純間引きによる縮小処理を用いるよりも良好になる。
以上の説明から解るように、実施例における縮小処理は、画素数調整処理の例であり、ドットデータは、印刷データの例である。また、実施例における縮小前のRGB画像データは、対象画像データの例であり、縮小済みのRGB画像データは、調整済画像データの例である。また、実施例における単純間引きによる縮小処理は、第1調整処理の例であり、線形補間による縮小処理は、第2調整処理の例である。
B.変形例
(1)上記実施例の縮小処理(図4のS130)は一例であり、これに限られない。例えば、縮小処理は、例えば、印刷の解像度に応じて、主走査方向の画素数だけを減少させる処理であっても良いし、主走査方向の画素数と搬送方向ARの画素数との両方を減少させる処理であても良い。また、縮小処理に代えて、RGB画像RIの画素数を増加させる処理である拡大処理が実行されても良い。例えば、図4のS110にて取得されるRGB画像データの画素数が少なく、そのまま用いる場合には、十分に大きな印刷画像OIを印刷できない場合には、取得されるRGB画像データに対して拡大処理が実行されても良い。この場合に、拡大処理は、例えば、印刷の解像度に応じて、主走査方向の画素数だけ増加する処理であっても良いし、搬送方向ARの画素数だけ増加させる処理であっても良い。いずれの場合であっても、RGB画像RIのうち、特定色(例えば、白と黒)のみで構成される部分に対しては、ニアレストネイバー法を用いる縮小処理または拡大処理が実行されることが好ましい。また、RGB画像RIのうち、特定色とは異なる色を含む部分に対しては、補間処理(例えば、線形補間やバイキュービック法)を用いる縮小処理または拡大処理が実行されることが好ましい。
(2)上記実施例の縮小処理(図4のS130)では、特定色は、白と黒であるが、特定色は、白と黒に加えて、他の色を含んでも良いし、白と黒との少なくとも一方に代えて、他の色を含んでも良い。例えば、特定色は、白と黒とC、M、Yの原色とを含んでも良い。この場合には、例えば、縮小前のRGB画像RIにおいて、白と黒とC、M、Yの原色の画素の全部または一部のみで構成される部分に対して、単純間引きによる縮小処理がされ、白と黒とC、M、Yの原色のいずれとも異なる色の画素を含む部分に対して、線形補間による縮小処理が実行される。この場合には、例えば、白と黒とC、M、Yの原色とのうちの2色の間のエッジが不鮮明になることを抑制できる。
(3)上記実施例の印刷機構100の具体的な構成は一例であり、これに限られない。例えば、印刷機構100は、CMYKの4色のインクを用いて印刷を行うカラープリンタに代えて、Kのインクのみを用いて印刷を行うモノクロプリンタであっても良い。この場合でも、例えば、黒の文字のエッジが不鮮明になることを抑制しつつ、グレーを含む写真の階調性を良好に維持できる。また、印刷機構100は、色材として、トナーを用いて印刷を行う電子写真式のプリンタであっても良い。
また、図2(B)の印刷ヘッド110では、黒のノズル列NKのノズル長と、有彩色のノズル列NC、NM、NYのノズル長とは、互いに等しく、黒のノズル列NKのノズル間隔NTkは、有彩色のノズル列NC、NM、NYのノズル間隔NTcよりも短い。これに代えて、黒のノズル列のノズル長が有彩色のノズル列のノズル長よりも2倍長く、黒のノズル列のノズル間隔と有彩色のノズル列のノズル間隔とが互いに等しくても良い。この場合は、黒のノズル列のノズルの個数は、有彩色のノズル列のノズルの個数の2倍になる。そして、この場合には、例えば、黒のインクのみを用いて印刷される部分印刷画像は、1回の部分印刷で印刷され、有彩色のインクを用いて印刷される部分印刷画像は、2回の部分印刷で印刷される。
また、黒のノズル列のノズル長は有彩色のノズル列のノズル長と等しく、黒のノズル列のノズル間隔と有彩色のノズル列のノズル間隔も互いに等しくても良い。この場合には、黒のノズル列のノズルの個数は、有彩色のノズル列のノズルの個数と等しく、全ての部分印刷画像は1回の部分印刷で印刷される。
(4)上記実施例の縮小処理は、RGB画像データに対して実行されるが、色変換後のCMYK画像データに対して実行されても良い。この場合であっても黒と白との間のエッジ
(5)印刷媒体として、用紙Mに代えて、他の媒体、例えば、OHP用のフィルム、CD-ROM、DVD-ROMが採用されても良い。
(6)上記実施例の印刷機構100では、搬送部140が用紙Mを搬送することによって、印刷ヘッド110に対して用紙Mを搬送方向に相対的に移動させている。これに代えて、固定された用紙Mに対して、印刷ヘッド110を搬送方向ARと反対方向に移動させることによって、印刷ヘッド110に対して用紙Mを搬送方向ARに相対的に移動させても良い。
(7)上記各実施例では、図4の印刷処理を実行する画像処理装置は、プリンタ200である。これに代えて、プリンタ200と接続されるパーソナルコンピュータなどの端末装置が、図4の印刷処理を実行しても良い。この場合には、端末装置のCPUは、例えば、プリンタドライバプログラムを実行することのよって、図4の印刷処理を実行する。この場合には、端末装置のCPUは、図4のS170、S180では、印刷データをプリンタ200に送信することによって印刷実行部としてのプリンタ200に印刷を実行させる。
さらには、図4の印刷処理を実行する装置は、例えば、プリンタや端末装置から画像データを取得して該画像データを用いて印刷ジョブを生成するサーバであっても良い。このようなサーバは、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機であっても良い。
(8)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図4の印刷処理がプリンタ200において実行される場合に、ハーフトーン処理や色変換処理は、例えば、プリンタ200のCPU210の指示に従って動作する専用のハードウェア回路(例えば、ASIC)によって実現されてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100…印刷機構,110…印刷ヘッド,111…ノズル形成面,120…ヘッド駆動部,130…主走査部,133…キャリッジ,134…摺動軸,140…搬送部,141…下流ローラ対,142…上流ローラ対,145…用紙台,200…プリンタ,210…CPU,220…不揮発性記憶装置,230…揮発性記憶装置,231…バッファ領域,260…操作部,270…表示部,280…通信部,AR…搬送方向,CP…コンピュータプログラム,M…用紙,NC,NM,NY,NK,…ノズル列,NZ…ノズル,OI…印刷画像,PI…部分印刷画像,PRI…部分画像,RI…RGB画像

Claims (6)

  1. コントローラを備える画像処理装置であって、
    前記コントローラは、
    対象画像を示す対象画像データを取得し、
    前記対象画像データに対して、前記対象画像の画素数を増加させる処理と前記対象画像の画素数を減少させる処理とのいずれかである画素数調整処理を実行して、調整済画像データを生成し、
    前記調整済画像データを用いて、印刷実行部に画像を印刷させるための印刷データを生成し、
    前記画素数調整処理のうち、前記対象画像内の特定色で構成される部分に対して実行される第1調整処理は、調整処理済みの画素の値として、前記対象画像の対応する1以上の画素の中から選択された1個の画素の値を採用する処理である、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記特定色は、白と黒である、画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷実行部は、黒の色材と、複数の有彩色の色材と、を用いて印刷を行い、
    前記対象画像データと前記調整済画像データとは、第1表色系の色値で画素ごとの色を示す画像データであり、
    前記コントローラは、前記調整済画像データに対して、色変換処理を含む処理を実行して、前記印刷データを生成し、
    前記色変換処理は、前記調整済画像データに含まれる前記第1表色系の色値を第2表色系の色値に変換する処理であり、
    前記第2表色系の色値は、前記黒の色材と前記複数の有彩色の色材とに対応する複数個の成分値を含む色値である、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷実行部は、
    前記黒の色材に対応する第1ノズル列と、前記複数の有彩色の色材に対応する複数の第2ノズル列と、を備える印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドに対して印刷媒体を第1方向に相対的に移動させる副走査を実行する副走査部と、
    前記印刷媒体に対して前記印刷ヘッドを前記第1方向と交差する第2方向に相対的に移動させる主走査を実行する主走査部と、
    を備え、
    前記印刷実行部は、前記印刷データを用いて、前記主走査を行いつつ前記印刷ヘッドから前記色材を吐出させる部分印刷と、前記副走査と、を、複数回に亘って実行することによって、印刷を実行し、
    前記第1ノズル列における前記黒の色材を吐出するためのノズルの個数は、1つの前記第2ノズル列における前記有彩色の色材を吐出するためのノズルの個数よりも多く、
    前記黒の色材のみを用いて印刷される所定幅の画像は、n回(nは1以上の整数)の前記部分印刷によって印刷され、
    少なくとも1つの前記有彩色の色材を用いて印刷される前記所定幅の画像は、m回(mは、n<mを満たす整数)の前記部分印刷によって印刷される、画像処理装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画素数調整処理のうち、前記対象画像内の前記特定色とは異なる色を含む部分に対して実行される第2調整処理は、調整処理済みの画素の値として、前記対象画像の対応する2以上の画素の値を用いた補間によって得られる値を採用する処理である、画像処理装置。
  6. コンピュータプログラムであって、
    対象画像を示す対象画像データを取得することと、
    前記対象画像データに対して、前記対象画像の画素数を増加させる処理と前記対象画像の画素数を減少させる処理とのいずれかである画素数調整処理を実行して、調整済画像データを生成することと、
    前記調整済画像データを用いて、印刷実行部に画像を印刷させるための印刷データを生成することと、
    をコンピュータに実現させ、
    前記画素数調整処理のうち、前記対象画像内の特定色で構成される部分に対して実行される第1調整処理は、調整処理済みの画素の値として、前記対象画像の対応する1以上の画素の中から選択された1個の画素の値を採用する処理である、コンピュータプログラム。

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