JP2022030898A - 全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体および全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 分散媒中に炭素質材料および樹脂組成物を分散させた全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体であって、分散媒が少なくともエステル系溶媒を含有し、樹脂組成物が少なくともポリビニルブチラールを含有し、
分散体における炭素質材料の配合量が、分散体の総質量に対して10~25質量%であり、また樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して20~40質量%であり、
25℃における粘度が500mPa・s以下であることを特徴とする炭素質材料分散体。
【選択図】なし
Description
分散媒が少なくともエステル系溶媒を含有し、樹脂組成物が少なくともポリビニルブチラールを含有し、またスラリーにおける固形分中で、樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して20~40質量%であることを特徴とする全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーである。
本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体は、分散媒中に炭素質材料および樹脂組成物を分散させてなるものであって、分散媒が少なくともエステル系溶媒を含有し、樹脂組成物が少なくともポリビニルブチラールを含有し、分散体における炭素質材料の配合割合が、分散体の総質量に対して10~25質量%であり、また樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して20~40質量%であり、25℃における粘度が500mPa・s以下であることを特徴とする。
使用される炭素質材料としては、導電性を有するものであり、粉粒状の形態を呈し得るものであれば特に限定されるものではないが、例えば、カーボンブラック(CB)、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー(CNF)、グラフェン、フラーレン、天然黒鉛、人造黒鉛、難黒鉛化性炭素、コークス類、グラファイト類等が挙げられ、これらを単独で、もしくは2種類以上併せて使用することができる。炭素質材料としては、特にCBが好ましい。さらにCBとしては、例えば、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック等が挙げられ、そのいずれを用いることが可能である。このうち例えば、アセチレンブラックは、その製法上で金属成分含有量が本来的に低いものとなるものであるため好ましい。
本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体を構成する分散媒は、少なくともエステル系溶媒を含有する。エステル系溶媒を用いるのは、本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体においては、後述するように樹脂組成物としてポリビニルブチラールを主として使用するため、このポリビニルブチラールに対して良好な溶解性を示し、かつ疎水性であり、固体電解質に対する反応性が低いものであるためである。
本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体を構成する樹脂組成物としては、少なくともポリビニルブチラールを含有する。
本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体中には、必要に応じて、pH調整剤を配合することが可能である。
pH調整剤としては、例えば、3級アミン、2級アミン、1級アミン、環状アミン、およびアルカン骨格にアミノ基とヒドロキシ基を有する化合物であるアルカノールアミンないしはアミノアルコール類、あるいはジグリコールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(THAM)、モルホリン等のその他のアミン類などのアミン化合物が例示され得る。特に限定されるわけではないが、このうち例えば2-メチルアミノエタノール、2-アミノ-1-ブタノール、4-エチルアミノ-1-ブタノール、トリエチルアミン、2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール(AEPD)、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP)、THAM等が特に好ましい。
本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体においては、少なくともエステル系溶媒を含有する分散媒中において、分散体の総質量に対して、炭素質材料が10~25質量%、より好ましくは12~18質量%であり、また樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して(すなわち、炭素質材料の質量100質量%に対して)20~40質量%、より好ましくは25~35質量%であるように調整される。炭素質材料および樹脂組成物の配合量がそれぞれこの範囲内にあれば、炭素質材料の良好な分散性および低粘度を保持しつつ高濃度の炭素質材料を含有する分散体とすることが可能である。また炭素質材料の濃度が上記より少ない場合、製品製造における溶媒除去に必要とするエネルギーの増大や、分散体の輸送コストや溶媒のコストの上昇がある。一方、炭素質材料の濃度が上記より多いと、十分な流動性を得ることが困難となり、ハンドリング性が悪くなる。
そして上記のような組成および配合量の組成物に対して、例えば、以下に例示するような分散処理をおこなうことにより、本発明に係る炭素質材料分散体は、25℃における粘度が500mPa・s以下、好ましくは50~500mPa・s程度ものとすることができる。
なお、本明細書において、炭素質材料分散体の粘度とは、B型粘度計を用い、測定温度25℃、B型粘度計ローター回転速度60rpmにて、分散体をヘラで充分に撹拌(例えば、1分間)した後、直ちに測定された値である。
なお、本明細書において、この炭素質材料分散体の粘弾性とは、レオメータを用いて、分散体の温度条件を25℃として、せん断速度を0.1s-1~1000s-1まで変動させて、せん断粘度を測定した場合における、粘度の極小値を示すせん断速度範囲を指標とする値である。
本発明の第1の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体の製造方法としては、特に限定されるものではないが、分散媒であるエステル系溶媒に、炭素質材料および樹脂組成物を上記した所定の割合で添加し攪拌混合して、分散させる。
以上詳述した本発明の第1の観点に係る炭素質材料分散体は、以下のような電極活物質を含有させ、電極用スラリーとして調製することができる。
すなわち、本発明の第2の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーは、分散媒中に炭素質材料、樹脂組成物、および、正極活物質又は負極活物質とを配合してなる全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーであって、分散媒が少なくともエステル系溶媒を含有し、樹脂組成物が少なくともポリビニルブチラールを含有し、またスラリーにおける固形分中で、樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して20~40質量%である、より好ましくは25~35質量%であることを特徴とする全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーである。
本発明の第2の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーの成分のうち、分散媒、炭素質材料、および樹脂組成物に関しては、本発明の第1の観点に係る炭素質材料分散体に関して説明したものと同様のものであるから、重複を避けるためにここでの説明を省略する。なお、本発明の第2の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーには、本発明の第1の観点に係る炭素質材料分散体と同様に、必要に応じて、上述したようなpH調整剤を配合することも可能である。
本発明の第2の観点に係る全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーにおいて、配合され得る正極活物質としては、特に限定はされないが、リチウムイオンをドーピングまたはインターカレーション可能な金属酸化物、金属硫化物等の金属化合物、および導電性高分子等を使用することができる。
例えば、Fe、Co、Ni、Mn等の遷移金属の酸化物、リチウムとの複合酸化物、遷移金属硫化物等の無機化合物等が挙げられる。具体的には、MnO、V2O5、V6O13、TiO2等の遷移金属酸化物粉末、層状構造のニッケル酸リチウム、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、スピネル構造のマンガン酸リチウムなどのリチウムと遷移金属との複合酸化物粉末、オリビン構造のリン酸化合物であるリン酸鉄リチウム系材料、TiS2、FeSなどの遷移金属硫化物粉末等が挙げられる。また、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子を使用することもできる。また、上記の無機化合物や有機化合物を混合して用いてもよい。
分散体の総質量を100質量%として、分散媒として酪酸ブチル79質量%(東京化成工業株式会社製)、樹脂組成物としてのポリビニルブチラール(エスレックBL、積水化学工業株式会社製)5質量%(アセチレンブラックに対して33.3質量%)、アセチレンブラック(デンカブラック(商標名) 粒状品、デンカ株式会社製)15質量%、および2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール1質量%の割合で配合し、ラボ用ビーズミル(アイメックス株式会社製)にて分散処理を行った。
なお、ビーズミルによる分散処理は、ビーズとして直径1mmのジルコニア製ビーズを用い、ベッセルにおけるビーズ充填率がベッセルの有効容積の30容積%とし、分散体とビーズとの体積比を約1:1として、ベッセル内で回転数約2000rpmにて粘度が100mPa・s程度になるまで分散を実施した。
このようにして調製された炭素質材料分散体(アセチレンブラック分散体)を分散処理から24時間以上静置した後、25℃での粘度を測定したところ、86mPa・sであった。測定にはB型粘度計(東機産業社製「TVB-15M」)を用い、測定温度25℃、B型粘度計ローター回転速度60rpmにて、分散組成物をヘラで充分に撹拌した後、直ちに行った。ローターはNo.21を用いた。その後、レオメータ(マルバーン・パナリティカル社製「キネクサス」)でせん断速度を0.1s-1~1000s-1まで変動させてせん断粘度を測定し、粘度の極小値が10s-1~1000s-1の範囲(90s-1)にあることを確認した。
上記実施例1において調製した炭素質材料分散体10.0gに対して、正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3O2粉末(富士フイルム和光純薬株式会社製、粒径1~数μm)32.0gと酪酸ブチルを、全固形分濃度が80質量%になるよう配合し、公転自転攪拌脱泡機を用い公転自転、何れの回転速度も1200rpmとして、5分間処理したところ、混合物は流動性を示すスラリーとなった。
ここで、得られた正極合材層形成用スラリーが塗工に際し適切な粘度となっているかを、先述のレオメータを用いて測定した。レオメータでの測定条件は25℃一定、せん断速度10s-1で、60秒ごとに5点測定した平均値をスラリーの粘度とした。
その結果、スラリーの粘度は1228mPa・sであった。
分散体の総質量を100質量%として、分散媒として酪酸ブチル79質量%(東京化成工業株式会社製、樹脂組成物としてのポリビニルブチラール(エスレックBL、積水化学工業株式会社製)4質量%(アセチレンブラックに対して26.7質量%)およびスチレンブタジエンゴム1質量%(アセチレンブラックに対して6.6質量%)、アセチレンブラック(デンカブラック(商標名) 粒状品、デンカ株式会社製)15質量%、および2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオールを1質量%の割合で配合し、ラボ用ビーズミル(アイメックス株式会社製)にて分散処理を行った。
なお、ビーズミルによる分散処理条件は粘度が500mPa・s未満になるまで分散を実施した以外は実施例1におけるものと同様とした。
このようにして調製された炭素質材料分散体(アセチレンブラック分散体)の粘度を実施例1と同様にして測定した。その結果、分散体の粘度は、457mPa・sであった。
その後、実施例1と同様にレオメータでせん断速度を0.1s-1~1000s-1まで変動させてせん断粘度を測定し、粘度の極小値が10s-1~1000s-1の範囲(630s-1)にあることを確認した。
上記実施例3において調製した炭素質材料分散体10.0gに対して、実施例2におけるものと同じ正極活物質と酪酸ブチルを、固形分濃度が78質量%になるよう配合し、公転自転攪拌脱泡機で処理した。
ここで、得られた正極合材層形成用スラリーが塗工に際し適切な粘度となっているかを、レオメータを用いて測定した。レオメータでの測定条件は実施例2と同様のものとした。
その結果、スラリーの粘度は2189mPa・sであった。
分散体の総質量を100質量%として、分散媒として酪酸ブチル78質量%、樹脂組成物としてのポリビニルブチラール(エスレックBL、積水化学工業株式会社製)6質量%(アセチレンブラックに対して40.0質量%)、アセチレンブラック(デンカブラック(商標名) 粒状品、デンカ株式会社製)15質量%、および2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオールを1質量%の割合で配合し、ビーズミルにて分散処理を行った。
なお、ビーズミルによる分散処理条件は実施例1におけるものと同様とした。
このようにして調製された炭素質材料分散体(アセチレンブラック分散体)の粘度を実施例1と同様にして測定した。その結果、分散体の粘度は、106mPa・sであった。
その後、実施例1と同様にレオメータでせん断速度を0.1s-1~1000s-1まで変動させてせん断粘度を測定し、粘度の極小値が10s-1~1000s-1の範囲(160s-1)にあることを確認した。
実施例1において、樹脂組成物としてのポリビニルブチラールに代えて、酢酸セルロースまたはポリビニルピロリドン(いずれも関東化学株式会社製)を用いた以外は実施例1と同様にして、ビーズミルにて分散処理を行った。
しかしながら、いずれの場合も分散媒としての酪酸ブチルに樹脂成分がうまく溶解せず、アセチレンブラックの均一分散体は得られなかった。
分散体の総質量を100質量%として、分散媒として酪酸ブチル82質量%、樹脂組成物としてのポリビニルブチラール(エスレックBL、積水化学工業株式会社製)2質量%(アセチレンブラックに対して13.3質量%)、アセチレンブラック(デンカブラック(商標名) 粒状品、デンカ株式会社製)15質量%、および2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオールを1質量%の割合で配合し、ビーズミルにて分散処理を行った。
なお、ビーズミルによる分散処理条件は実施例1におけるものと同様とした。
このようにして調製された炭素質材料分散体(アセチレンブラック分散体)の粘度を実施例1と同様にして測定した。その結果、分散体の粘度は、72mPa・sであった。
その後、実施例1と同様にレオメータでせん断速度を0.1s-1~1000s-1まで変動させてせん断粘度を測定したところ、粘度の極小値は10s-1~1000s-1の範囲(250s-1)にあった。
上記比較例3において調製した炭素質材料分散体に対して、上記実施例2と同様な条件で、正極活物質を配合し、公転自転攪拌脱泡機で処理し、さらにその後も実施例2と同様な条件で酪酸ブチルを添加しつつ公転自転攪拌脱泡機で処理したところ、混合物は十分な流動性を示すものとはならなかった。混合物が十分な流動性を示すまで酪酸ブチルを添加しつつ公転自転攪拌脱泡機で処理したところ、スラリーの固形分濃度は75質量%となった。
分散体の総質量を100質量%として、分散媒として酪酸ブチル76質量%、樹脂組成物としてのポリビニルブチラール(エスレックBL、積水化学工業株式会社製)8質量%(アセチレンブラックに対して53.3質量%)、アセチレンブラック(デンカブラック(商標名) 粒状品、デンカ株式会社製)15質量%、および2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオールを1質量%の割合で配合し、ビーズミルにて分散処理を行った。なお、ビーズミルによる分散処理条件は実施例1におけるものと同様とした。
このようにして調製された炭素質材料分散体(アセチレンブラック分散体)の粘度を実施例1と同様にして測定した。その結果、分散体の粘度は、93mPa・sであった。その後、実施例1と同様にレオメータでせん断速度を0.1s-1~1000s-1まで変動させてせん断粘度を測定したところ、粘度の極小値は測定範囲内には存在しなかった。
Claims (12)
- 分散媒中に炭素質材料および樹脂組成物を分散させた全固体リチウムイオン二次電池用炭素質材料分散体であって、
分散媒が少なくともエステル系溶媒を含有し、樹脂組成物が少なくともポリビニルブチラールを含有し、
分散体における炭素質材料の配合量が、分散体の総質量に対して10~25質量%であり、また樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して20~40質量%であり、
25℃における粘度が500mPa・s以下であることを特徴とする炭素質材料分散体。 - 前記炭素質材料分散体の25℃における粘弾性が、せん断速度10~1000s-1の範囲で極小値を持つことを特徴とする請求項1に記載の炭素質材料分散体。
- 前記分散媒は、エステル系溶媒を分散媒総量の10質量%以上含有するものである請求項1または2に記載の炭素質材料分散体。
- 前記エステル系溶媒が、酢酸プロピル、酪酸ブチル、ペンタン酸ブチル、ヘキサン酸ブチル、酪酸ペンチル、ペンタン酸ペンチル、ヘキサン酸ペンチル、酪酸ヘキシル、ペンタン酸ヘキシル、およびヘキサン酸ヘキシルからなる群から選ばれた少なくとも1つのものである請求項1~3のいずれか1つに記載の炭素質材料分散体。
- 前記エステル系溶媒が、酪酸ブチルである請求項1~3のいずれか1つに記載の炭素質材料分散体。
- 前記樹脂組成物が、80質量%~100質量%のポリビニルブチラールと、0~20質量%のポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴムおよびニトリルブタジエンゴムからなる群から選ばれてなる少なくとも1つのその他の重合体(但し、合計は100質量%である。)である請求項1~5のいずれか1つに記載の炭素質材料分散体。
- 前記樹脂組成物がポリビニルブチラールのみからなる、または80質量%以上でかつ100質量%未満のポリビニルブチラールと20質量%未満でかつ0質量%を超えるスチレンブタジエンゴムとからなる(但し、合計は100質量%である。)、ものである請求項1~5のいずれか1つに記載の炭素質材料分散体。
- 炭素質材料がカーボンブラックである請求項1~7のいずれか1つに記載の炭素質材料分散体。
- カーボンブラックがアセチレンブラックである請求項8に記載の炭素質材料分散体。
- pH調整剤をさらに含有するものである請求項1~9のいずれか1つに記載の炭素質材料分散体。
- 分散媒中に炭素質材料、樹脂組成物、および、正極活物質又は負極活物質とを配合してなる全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリーであって、
分散媒が少なくともエステル系溶媒を含有し、樹脂組成物が少なくともポリビニルブチラールを含有し、またスラリーにおける固形分中で、樹脂組成物の配合量が炭素質材料の質量に対して20~40質量%であることを特徴とする全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリー。 - スラリーの固形分濃度が77~87質量%のとき、スラリーの25℃における粘度が1000~10000mPa・sである請求項11に記載の全固体リチウムイオン二次電池用電極スラリー。
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