JP2022029641A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジャムが発生した時点で印刷が完了していた用紙搬送路内の用紙を再利用する。【解決手段】ジャムが発生したとき、制御部は、用紙搬送路に残っているジャム用紙以外の用紙のうち、印刷が完了している用紙をインサート対象用紙として設定し、ジャム処理作業がユーザーによって行われたと判断した後、印刷部およびインサーターにそれぞれジャム対応処理を行わせ、印刷部は、ジャム対応処理として、給紙部から給紙した用紙に対し、ジャム用紙に印刷した画像であるジャム用紙画像を印刷する処理を行い、インサーターは、ジャム対応処理として、インサート対象用紙を用紙搬送路に給紙する処理を行う。【選択図】図3
Description
本発明は、インサーターが設置された画像形成装置に関する。
画像形成装置は、印刷部を備える。印刷部は、用紙搬送路に沿って搬送されている用紙に画像を印刷する。画像が印刷された用紙は排出部に排出される。画像形成装置にインサーターが設置されている場合には、インサーターから排出部に用紙を排出できる(たとえば、特許文献1参照)。
インサーターから排出部に排出される用紙は、印刷部を経由しない。インサーターに用紙をセットしておくことにより、インサーターにセットした用紙を排出部の用紙束の中に挿入できる。たとえば、予め作成された表紙などがインサーターにセットされる。
特許文献1では、ジャムが発生すると、排出部に排出されている印刷済み用紙がインサーターにセットされる。そして、印刷が再開されると、まず、インサーターにセットされた印刷済み用紙が排出部に排出される。その後、印刷部により新たに画像が印刷された用紙が排出部に排出される。
特許文献1では、ジャムが発生した時点で排出部に排出されている印刷済み用紙が再利用される。すなわち、ジャムが発生した時点でジャム用紙よりも搬送方向下流側に存在する用紙が再利用される。
ここで、ジャムが発生したとき、場合によっては、ジャム用紙よりも搬送方向上流側に印刷済み用紙が存在する場合がある。当該印刷済み用紙は再利用可能である。
しかし、特許文献1では、ジャムが発生した時点で既に印刷が完了していても、ジャムが発生した時点でジャム用紙よりも搬送方向上流側に存在する用紙は再利用されない。言い換えると、特許文献1では、ジャムが発生した時点で既に印刷が完了していても、用紙搬送路に残っている用紙は再利用されない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ジャムが発生した時点で印刷が完了していた用紙搬送路内の用紙を再利用することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面による画像形成装置は、用紙を収容する給紙部から、印刷位置を経由し、印刷済み用紙が排出される排出部に至る用紙搬送路と、ジョブの実行中、給紙部から用紙搬送路に用紙を給紙し、印刷位置に向けて用紙を搬送し、印刷位置を通過する用紙に画像を印刷し、排出部に向けて用紙を搬送する印刷部と、セット部を有し、セット部にセットされた用紙を用紙搬送路の印刷位置よりも搬送方向下流側のインサート位置から用紙搬送路に給紙するインサーターと、用紙搬送路でジャムが発生したか否かを判断し、ジャムが発生するとジョブを中断する制御部と、を備える。ジャムが発生したとき、制御部は、用紙搬送路でジャムしたジャム用紙を認識し、ジャムが発生した時点で用紙搬送路に残っているジャム用紙以外の用紙のうち、印刷が完了している用紙をインサート対象用紙として設定し、インサート対象用紙をセット部にセットする作業を含むジャム処理作業がユーザーによって行われたと判断した後、印刷部およびインサーターにそれぞれジャム対応処理を行わせる。印刷部は、ジャム対応処理として、給紙部から給紙した用紙に対し、ジャム用紙に印刷した画像であるジャム用紙画像を印刷する処理を行う。インサーターは、ジャム対応処理として、セット部にセットされたインサート対象用紙をインサート位置から用紙搬送路に給紙する処理を行う。
本発明の構成では、ジャムが発生した時点で印刷が完了していた用紙搬送路内の用紙を再利用できる。
<複合機の構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、本体1に設置されたインサーター2を備える。また、複合機100は、後処理装置3を備える。複合機100の装置正面から見て、本体1、インサーター2および後処理装置3がこの順番で右側から左側に向かって並ぶ。インサーター2がオプション装置であってもよい。後処理装置3がオプション装置であってもよい。また、複合機100から後処理装置3が省略されてもよい。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、本体1に設置されたインサーター2を備える。また、複合機100は、後処理装置3を備える。複合機100の装置正面から見て、本体1、インサーター2および後処理装置3がこの順番で右側から左側に向かって並ぶ。インサーター2がオプション装置であってもよい。後処理装置3がオプション装置であってもよい。また、複合機100から後処理装置3が省略されてもよい。
複合機100の本体1には、印刷部11が設けられる。コピージョブなどの印刷を伴うジョブでは、用紙Sが搬送される。印刷部11は、搬送中の用紙Sに画像を印刷する。用紙Sを搬送するため、複合機100には用紙搬送路10が設けられる。図1では、用紙搬送路10を太線(実線)で示す。
用紙搬送路10は、給紙位置P1から、印刷位置P2およびインサート位置P3をこの順番で経由し、排出位置P4に至る。本体1には、用紙搬送路10のうち、給紙位置P1および印刷位置P2を含む部分が設けられる。インサーター2には、用紙搬送路10のうち、インサート位置P3を含む部分が設けられる。後処理装置3には、用紙搬送路10のうち、排出位置P4を含む部分が設けられる。
給紙位置P1には、給紙部101が設けられる。排出位置P4には、排出部102が設けられる。すなわち、用紙搬送路10は、給紙部101から、印刷位置P2およびインサート位置P3をこの順番で経由し、排出部102に至る。
給紙部101は、給紙カセットである。給紙部101は、用紙Sが収容されるスペースを有する。ジョブで使用される用紙Sは給紙部101に収容される。給紙部101から用紙搬送路10に用紙Sが給紙される。給紙部101は、本体1に設けられる。給紙部101としての給紙カセットは、本体1に対して着脱可能である。なお、給紙部101が給紙トレイであってもよい。
排出部102は、排出トレイである。印刷部11によって画像が印刷された用紙S(以下、印刷済み用紙Sと称する場合がある)が排出部102に排出される。ジョブの印刷枚数が複数枚である場合、複数枚の印刷済み用紙Sが印刷順に排出部102に重ねられる。排出部102は、後処理装置3に設けられる。
印刷部11は、給紙ローラー対111を備える。たとえば、図示しないが、給紙部101の上方にはローラーが設置される。当該ローラーは、給紙部101に収容された用紙Sに上方から当接し、その状態で回転する。これにより、給紙部101から用紙Sが引き出される。給紙ローラー対111は、給紙部101から引き出された用紙Sを用紙搬送路10に給紙し、用紙搬送路10に沿って用紙Sを搬送する。
図示しないが、用紙搬送路10には、用紙搬送路10に沿って用紙Pを搬送するためのローラー対が複数設けられる。当該ローラー対が用紙Sをニップした状態で回転することにより、用紙搬送路10に沿って用紙Sが搬送される。
印刷部11は、転写ローラー対112を備える。転写ローラー対112は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。感光体ドラムは、その周面上にトナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。転写ニップの位置が印刷位置P2となる。転写ローラー対112は、回転することにより、転写ニップに進入した用紙Sを搬送しつつ、用紙Sにトナー像を転写する。
図示しないが、印刷部11は、帯電装置、露光装置および現像装置をさらに備える。帯電装置は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの周面上の静電潜像をトナー像に現像する。
印刷部11は、定着ローラー対113を備える。定着ローラー対113は、加熱ローラーおよび加圧ローラーを含む。加熱ローラーは、ヒーター(図示せず)を内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接し、加熱ローラーとの間で定着ニップを形成する。定着ローラー対113は、回転することにより、定着ニップに進入した用紙Sを搬送しつつ、用紙Sに転写されたトナー像を用紙Sに定着させる。
インサーター2は、セット部21を有する。セット部21は、用紙Sがセットされるトレイである。インサーター2は、インサート搬送路20に沿って用紙Sを搬送する。インサート搬送路20は、セット部21からインサート位置P3に至る。インサート搬送路20は、インサート位置P3で用紙搬送路10に合流する。図1では、インサート搬送路20を破線(太線)で示し、用紙搬送路10と区別する。
インサーター2は、セット部21から給紙した用紙Sをインサート搬送路20に沿って搬送する。これにより、インサーター2から用紙搬送路10に用紙Sが給紙される。インサーター2から用紙搬送路10に給紙される用紙Sの給紙位置はインサート位置P3である。
インサーター2は、インサート用のピックアップローラー201を備える。ピックアップローラー201は、セット部21にセットされた用紙Sに上方から当接し、その状態で回転する。これにより、セット部21からインサート搬送路20に用紙Sが給紙される。
インサーター2は、インサート用の搬送ローラー対202を備える。搬送ローラー対202は、インサート搬送路20に設けられる。搬送ローラー対202の設置位置および設置数は特に限定されない。搬送ローラー対202の設置位置および設置数は、インサート搬送路20の搬送経路長および形状などに応じて変わる。
搬送ローラー対202は、互いに圧接する一対のローラーを含む。インサート搬送路20に給紙された用紙Sは、一対のローラー間に進入する。搬送ローラー対202は、回転することにより、一対のローラー間に進入した用紙Sを搬送する。
インサーター2は、インサート搬送路20から用紙搬送路10への用紙Sの給紙後、用紙搬送路10に沿って用紙Sを搬送する。これにより、インサーター2から後処理装置3に用紙Sが搬入される。
インサーター2は、インサート処理を行う。実行ジョブがインサート処理を伴うジョブである場合、インサーター2は、セット部21にセットされた用紙Sをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する。通常では、印刷部11による印刷と共にインサート処理が行われる。
インサート処理を伴うジョブでは、印刷済み用紙Sの前、後またはその両方に挿入する予定の用紙Sがユーザーによってセット部21にセットされる。表紙として予め作成されたシート、写真が印刷されたシート(たとえば、写真用の光沢紙)、厚紙、および、インデックス紙など、様々な種類の用紙Sをセット部21にセットできる。
インサーター2は、用紙搬送路10のインサート位置P3を印刷済み用紙Sが通過した後(後処理装置3に印刷済み用紙Sを搬入した後)、セット部21にセットされた用紙Sをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する。そして、インサーター2は、インサート位置P3から用紙搬送路10に給紙した用紙Sを排出部102に向けて搬送する。すなわち、インサーター2は、セット部21にセットされていた用紙Sを後処理装置3に搬入する。この場合には、予め準備しておいたページ(今回ジョブで印刷するページとは別ページ)を今回ジョブの印刷で得られるページの後に挿入できる。
また、インサーター2は、用紙搬送路10のインサート位置P3に印刷済み用紙Sが到達する前(後処理装置3に印刷済み用紙Sを搬入する前)、セット部21にセットされた用紙Sをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する。そして、インサーター2は、インサート位置P3から用紙搬送路10に給紙した用紙Sを排出部102に向けて搬送する。すなわち、インサーター2は、セット部21にセットされていた用紙Sを後処理装置3に搬入する。この場合には、予め準備しておいたページ(今回ジョブで印刷するページとは別ページ)を今回ジョブの印刷で得られるページの前に挿入できる。
後処理装置3は、インサーター2から用紙Sを受け入れ、用紙搬送路10に沿って搬送する。実行ジョブが後処理を伴うジョブである場合、後処理装置3は、インサーター2から受け入れた用紙Sに対して後処理を行う。すなわち、後処理装置3は、インサート位置P3を通過した用紙Sに対して後処理を行う。たとえば、パンチ処理が後処理として行われる。
実行ジョブが後処理を伴うジョブである場合、後処理装置3は、後処理済みの用紙Sを排出部102に排出する。実行ジョブが後処理を伴わないジョブである場合、後処理装置3は、後処理を行わず、排出部102に用紙Sを排出する。
複合機100から後処理装置3が省略される場合、インサーター2に排出部102が設けられてもよい。この場合には、インサーター2が排出部102に用紙Sを排出する。
変形例として、インサーター2の機能を本体1に搭載してもよい。言い換えると、本体1にインサーター2が一体化されてもよい。この場合には、本体1に排出部102が設けられる。また、当該変形例の構成において、本体1に後処理装置3が装着されてもよい。他の変形例として、インサーター2の機能を後処理装置3に搭載してもよい。
なお、複合機100の本体1には、スキャナー4が設置される。スキャナー4は、原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。コピージョブでは、スキャナー4による原稿の読み取りが行われる。そして、原稿の画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷が印刷部11により行われる。
また、図2に示すように、複合機100は、主制御部5を備える。主制御部5は「制御部」に相当する。主制御部5は、CPUおよびASICなどの処理回路を含む。主制御部5は、複合機100を制御する。主制御部5は、印刷部11による用紙Sの搬送動作(用紙搬送路10への用紙Sの給紙動作を含む)を制御する。また、主制御部5は、印刷部11による用紙Sへの画像の印刷動作を制御する。実行ジョブがコピージョブである場合、主制御部5は、スキャナー4による原稿の読み取りで得られた画像データに対して画像処理を行い、原稿の画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部11に行わせる。
複合機100は、記憶部6を備える。記憶部6は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。記憶部6は、主制御部5に接続される。主制御部5は、記憶部6からの情報の読み出しを行う。また、主制御部5は、記憶部6への情報の書き込みを行う。
複合機100は、通信部7を備える。通信部7は、通信回路を含む。通信部7は、ネットワークを介して、外部機器と通信可能に接続される。外部機器は、パーソナルコンピューター(ユーザー端末)、サーバーおよびFAXなどである。
たとえば、外部機器から印刷データ(たとえば、PDLデータ)が送信される。通信部7は、外部機器から印刷データを受信する。通信部7が外部機器から印刷データを受信した場合、主制御部5は、外部機器からの印刷データに対して画像処理(RIP処理など)を行い、外部機器からの印刷データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部11に行わせる。
複合機100は、操作パネル8を備える。操作パネル8には、タッチスクリーンが設けられる。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンおよびメッセージなどを表示し、ユーザーからタッチ操作を受け付ける。また、操作パネル8には、複数のハードウェアボタンが設けられる。ハードウェアボタンには、ジョブの実行指示を受け付けるスタートボタンがある。操作パネル8は、主制御部5に接続される。主制御部5は、操作パネル8に対する操作を検知する。また、主制御部5は、操作パネル8の表示動作を制御する。
複合機100は、インサーター制御部200を備える。インサーター制御部200は、インサーター2に設けられる。インサーター制御部200は、CPUおよびメモリーなどを含む。
インサーター制御部200は、主制御部5に通信可能に接続される。主制御部5は、インサーター制御部200に対し、インサート処理に関する制御信号を送信する。インサーター制御部200は、主制御部5からの制御信号に基づき、インサーター2を制御する。すなわち、主制御部5は、インサーター制御部200を介して、インサーター2を制御する。
複合機100は、後処理制御部300を備える。後処理制御部300は、後処理装置3に設けられる。後処理制御部300は、CPUおよびメモリーなどを含む。
後処理制御部300は、主制御部5に通信可能に接続される。主制御部5は、後処理制御部300に対し、後処理に関する制御信号を送信する。後処理制御部300は、主制御部5からの制御信号に基づき、後処理装置3を制御する。すなわち、主制御部5は、後処理制御部300を介して、後処理装置3を制御する。
<ジャム検知>
主制御部5には、用紙センサーSSが接続される(図2参照)。用紙センサーSSは、用紙搬送路10の予め定められた位置を検知位置とする。用紙センサーSSは、用紙搬送路10での用紙Sの搬送状態に応じて出力値を変化させる。
主制御部5には、用紙センサーSSが接続される(図2参照)。用紙センサーSSは、用紙搬送路10の予め定められた位置を検知位置とする。用紙センサーSSは、用紙搬送路10での用紙Sの搬送状態に応じて出力値を変化させる。
用紙センサーSSは、発光素子および受光素子を有する透過型の光センサーである。用紙センサーSSは、アクチュエーター(図示せず)を検知対象とする。アクチュエーターは、用紙センサーSSの検知位置に用紙Sの前端が到達すると、用紙Sによって押圧されて一方向に回動し、用紙センサーSSの発光素子と受光素子との間の光路を遮蔽(または開放)する。アクチュエーターは、用紙センサーSSの検知位置を用紙Sの後端が通過すると、他方向に回動し、用紙センサーSSの光路を開放(または遮蔽)する。
用紙センサーSSの設置数は複数である。用紙搬送路10の複数位置がそれぞれ用紙センサーSSの検知位置に設定される。用紙センサーSSの設置数および設置位置は特に限定されない。用紙センサーSSの設置数および設置位置は適宜変更可能である。
各用紙センサーSSは、対応する検知位置に用紙Sが有るとき、第1レベル(HレベルおよびLレベルの一方)の信号を出力する。各用紙センサーSSは、対応する検知位置に用紙Sが無いとき、第2レベル(HレベルおよびLレベルの他方)の信号を出力する。すなわち、各用紙センサーSSは、対応する検知位置に用紙Sの前端が到達したとき、出力値のレベルを第2レベルから第1エベルに変化させる。各用紙センサーSSは、対応する検知位置を用紙Sの後端が通過したとき、出力値のレベルを第1レベルから第2レベルに変化させる。
ジョブの実行中、主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値を監視し、用紙搬送路10での用紙Sの搬送状態を検知する。すなわち、主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、各用紙センサーSSの検知位置での用紙Sの有無を検知する。また、主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、各用紙センサーSSの検知位置での用紙Sの前端到達および後端通過を検知する。
さらに、主制御部5は、用紙搬送路10でジャムした用紙Sを認識する。以下、用紙搬送路10でジャムした用紙Sをジャム用紙JSと称する。たとえば、用紙搬送路10のガイドに引っかかって進行を停止した用紙Sがジャム用紙JSとなる。このように用紙Sが進行を停止したことによってジャムが発生した場合、ジャム用紙JSは蛇腹状に折れ曲がる。場合によっては、ジャム用紙JSは破ける。
主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、用紙搬送路10でのジャム検知を行う。用紙搬送路10でジャムが発生すると、主制御部5は、ジョブを中断する。すなわち、主制御部5は、印刷部11による用紙Sの搬送(用紙Sの給紙を含む)を停止させる。この後、ユーザーにより、ジャム用紙JSを取り除くジャム処理作業が行われる。なお、ジャムが発生した場合には、ジャム用紙JSだけでなく、他の用紙Sも用紙搬送路10に残る。ユーザーによるジャム処理作業では、用紙搬送路10に残っている全ての用紙Sが取り除かれる。
主制御部5は、用紙搬送路10でジャムが発生したか否かを判断するため、或る用紙センサーSS(ここでは、第1センサーとする)の検知位置(「所定位置」に相当)において用紙Sの前端到達を検知してから計時を開始する。そして、第1センサーの検知位置において用紙Sの前端到達を検知してから前端検知用のジャム時間が経過するまでに、第1センサーの検知位置よりも搬送方向下流側の位置を検知位置とする用紙センサーSS(ここでは、第2センサーとする)の検知位置において用紙Sの前端到達を検知できなかったとき、主制御部5は、ジャムが発生したと判断する。また、主制御部5は、第2センサーの検知位置で前端到達を検知できなかった用紙Sをジャム用紙JSと判断する。前端検知用のジャム時間は、第1センサーの検知位置から第2センサーの検知位置までの理論上の用紙搬送時間にマージン時間を加えた時間である。
また、主制御部5は、或る用紙センサーSSの検知位置において用紙Sの前端到達を検知してから後端検知用のジャム時間が経過するまでに、当該検知位置において用紙S(当該検知位置に前端が到達した用紙S)の後端通過を検知できなかったとき、ジャムが発生したと判断する。また、主制御部5は、当該検知位置で後端通過を検知できなかった用紙Sをジャム用紙JSと判断する。後端検知用のジャム時間は、用紙センサーSSの検知位置に用紙Sの前端が到達してから同じ検知位置を用紙Sの後端が通過するまでの理論上の用紙搬送時間にマージン時間を加えた時間である。
<対象設定処理>
ジャムが発生したとき、主制御部5は、対象設定処理を行う。対象設定処理は、後述するインサート対象用紙TS(図6および図7参照)となる用紙Sを設定する処理である。
ジャムが発生したとき、主制御部5は、対象設定処理を行う。対象設定処理は、後述するインサート対象用紙TS(図6および図7参照)となる用紙Sを設定する処理である。
以下、図3に示すフローチャートを参照し、対象設定処理について説明する。図3に示すフローは、ジョブの実行中に用紙搬送路10でジャムが発生したと主制御部5が判断したときにスタートする。
ステップS1において、主制御部5は、ジョブを中断する。すなわち、印刷部11による用紙Sの搬送および給紙が停止される。このとき、インサーター2も用紙Sの搬送を停止する。また、後処理装置3も用紙Sの搬送を停止する。これにより、用紙搬送路10には、ジャム用紙JSだけでなく、他の用紙Sも残る。ジャム用紙JSの搬送方向上流側には、ジャム用紙JSよりも後に用紙搬送路10に給紙された用紙Sが残る。ジャム用紙JSの搬送方向下流側には、ジャム用紙JSよりも先に用紙搬送路10に給紙された用紙Sが残る。
ステップS2において、主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、ジャム用紙JSを認識する。主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、用紙搬送路10でのジャム用紙JSの滞留位置を認識する。
ステップS3において、主制御部5は、ジャムが発生した時点でのジャム用紙JSの滞留位置に基づき、ジャム用紙JSに対する印刷が完了しているか否かを判断する。ジャム用紙JSの後端が印刷位置P2を通過している場合、主制御部5は、ジャム用紙JSに対する印刷が完了していると判断する。ジャム用紙JSの後端が印刷位置P2を通過していない場合、主制御部5は、ジャム用紙JSに対する印刷が完了していないと判断する。
ステップS3において、ジャム用紙JSに対する印刷が完了していると主制御部5が判断した場合、ステップS4に移行する。ステップS4において、主制御部5は、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sから、インサート対象用紙TSの設定候補を選択する。
主制御部5は、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了しており、かつ、ジャム用紙JSよりも搬送方向上流側にある用紙S(以下、上流側用紙Sと称する場合がある)をインサート対象用紙TSの設定候補として選択する。上流側用紙Sは、印刷が完了しており、かつ、ジャム用紙JSよりも後に用紙搬送路10に給紙された用紙Sである。
たとえば、ジャムが発生したことにより、図4に示す状態でジョブが中断した(用紙Sの搬送および給紙が停止した)とする。図4に示す例では、ジャム用紙JSの後端は印刷位置P2を通過している。すなわち、ジャム用紙JSに対する印刷は完了している。その結果、ステップS3からステップS4に移行する。
図4に示す例では、符号Su1、Su2、Su3、Su4およびSu5を付した各用紙Sがジャム用紙JSよりも搬送方向上流側に残っている。このうち、用紙Su1、Su2およびSu3の各後端は印刷位置P2を通過している。すなわち、用紙Su1、Su2およびSu3に対する印刷は完了している。したがって、用紙Su1、Su2およびSu3がインサート対象用紙TSの設定候補として選択される。用紙Su4およびSu5については、印刷が完了していないので、インサート対象用紙TSの設定候補として選択されない。
ここで、ジャムの発生によって中断したジョブが後処理を伴うジョブである場合、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了しており、かつ、ジャム用紙JSよりも搬送方向下流側にある用紙S(以下、下流側用紙Sと称する場合がある)がインサート対象用紙TSの設定候補として選択され得る。ジャムの発生によって中断したジョブが後処理を伴わないジョブである場合には、下流側用紙Sはインサート対象用紙TSの設定候補として選択されない。
たとえば、図4に示す状態で中断したジョブが後処理を伴うジョブであったとする。また、符号Sdを付した用紙S(ジャム用紙JSよりも搬送方向下流側にある用紙S)に対する後処理が終了していないとする。この場合には、用紙Sdがインサート対象用紙TSの設定候補として選択される。
ここで、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了していても、ジャム処理作業中に破損する可能性が高い用紙Sについては、インサート対象用紙TSの設定候補として選択されない。
たとえば、或る用紙Sが定着ローラー対113にニップされた状態でジャムが発生したとする。ジャムが発生した時点では、当該用紙Sは定着ローラー対113にニップされているだけなので、破損しない。しかし、その後、ユーザーは、当該用紙Sを引っ張ることにより、当該用紙Sを取り除こうとする。このとき、当該用紙Sに破損が生じ得る。
そこで、ジャムが発生したとき、主制御部5は、用紙搬送路10のうち、予め定められた除外領域110(図4参照)に残っている用紙Sの有無を判断する。そして、主制御部5は、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10の除外領域110に残っている用紙Sはインサート対象用紙TSとして設定しない。すなわち、用紙搬送路10の除外領域110に残っている用紙Sはインサート対象用紙TSの設定候補として選択されない。
たとえば、図4に示すように、定着ローラー対113の設置位置を含む領域(当該領域を破線で囲む)が除外領域110に設定される。なお、用紙搬送路10の他の領域が除外領域110に設定されてもよい。また、用紙搬送路10の複数の領域が除外領域110に設定されてもよい。
図4に示す例では、用紙Su3に対する印刷は完了している。しかし、用紙Su3は定着ローラー対113にニップされている。このため、定着ローラー対113の設置位置を含む領域が除外領域110に設定されている場合には、用紙Su3はインサート対象用紙TSの選択候補として選択されない。
図3に戻って、ステップS4の処理後、ステップS5に移行する。ステップS5において、主制御部5は、ステップS4の処理で選択したいずれかの候補をインサート対象用紙TSとして設定する。
たとえば、主制御部5は、ステップS4の処理で選択した全ての候補をインサート対象用紙TSとして設定する。図4に示す例では、用紙Su1およびSu2がインサート対象用紙TSとして設定される。定着ローラー対113の設置位置を含む領域が除外領域110として設定されていなければ、用紙Su3もインサート対象用紙TSとして設定される。定着ローラー対113の設置位置を含む領域が除外領域110として設定されていれば、用紙Su3はインサート対象用紙TSとして設定されない。用紙Su4およびSu5は、インサート対象用紙TSとして設定されない。
また、図4に示す例において、ジャムの発生によって中断したジョブが後処理を伴うジョブであった場合、用紙Sdに対する後処理は終了していないので、用紙Sdはインサート対象用紙TSとして設定される。一方で、図4に示す例において、ジャムの発生によって中断したジョブが後処理を伴わないジョブであった場合、用紙Sdはインサート対象用紙TSとして設定されない。
なお、インサート対象用紙TSの設定をユーザーから受け付けてもよい。インサート対象用紙TSの設定の受け付けは操作パネル8が行う。
インサート対象用紙TSの設定をユーザーから受け付ける場合、主制御部5は、インサート対象用紙TSの設定候補に関する用紙情報を用紙Sごとに生成する。そして、主制御部5は、用紙情報を選択肢として操作パネル8に表示させる。操作パネル8は、いずれかの用紙情報の選択をユーザーから受け付ける。
用紙情報の内容は特に限定されない。たとえば、用紙情報は、対応する用紙Sが今回のジョブで何枚目に給紙されたかを示す給紙枚数情報を含む。言い換えると、用紙情報は、対応する用紙Sに何ページ目の画像が印刷されたかを示す情報を含む。また、たとえば、用紙情報として、対応する用紙Sに印刷された画像のプレビュー画像を生成し表示してもよい。
いずれかの用紙情報が選択されると、主制御部5は、選択された用紙情報に対応する用紙Sをインサート対象用紙TSとして設定する。なお、複数の用紙情報が選択される場合もあるし、用紙情報が1つだけ選択される場合もある。
たとえば、図4に示す例において、用紙Su1、Su2、Su3およびSdがインサート対象用紙TSの設定候補として選択されている場合、主制御部5は、用紙Su1、Su2、Su3およびSdにそれぞれ対応する4つの用紙情報を選択肢として操作パネル8に表示させる。すなわち、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了している用紙Sに関する用紙情報が用紙Sごとに表示される。
図3に戻り、ステップS3において、ジャム用紙JSに対する印刷が完了していないと主制御部5が判断した場合には、本フローは終了する。すなわち、この場合には、いずれの用紙Sもインサート対象用紙TSとして設定されない。ジャム用紙JSに対する印刷が完了していないということは、ジャム用紙JSよりも搬送方向上流側には印刷済み用紙Sが存在しないということである。
なお、ジャムの発生によってジョブを中断した後、主制御部5は、印刷部11に下流排紙を行わせる。また、主制御部5は、インサーター2および後処理装置3にも下流排紙を行わせる。
印刷部11は、下流排紙として、用紙搬送路10での用紙Sの搬送だけを行う。また、インサーター2および後処理装置3も同様に、下流排紙として、用紙搬送路10での用紙Sの搬送だけを行う。
たとえば、図4に示す状態でジョブが中断し、その後、下流排紙が行われたとする。この例では、ジャム用紙JSよりも搬送方向下流側にある用紙Sdが排出部102に排出される。一方で、ジャム用紙JSは、排出されない。用紙Su1、Su2、Su3、Su4およびSu5は、ジャム用紙JSよりも搬送方向上流側にあるので、排出されない。ジャム用紙JSは、ユーザーによりジャム処理作業が行われることによって用紙搬送路10から取り除かれる。用紙Su1、Su2、Su3、Su4およびSu5も同様に、ユーザーによりジャム処理作業が行われることによって用紙搬送路10から取り除かれる。
<作業要求処理>
ジャムが発生したことによってジョブを中断した後、主制御部5は、ジャム処理作業をユーザーに要求する作業要求処理を行う。たとえば、主制御部5は、ジャムが発生した旨を報知するためのジャム通知画面(図示せず)を操作パネル8に表示させる。
ジャムが発生したことによってジョブを中断した後、主制御部5は、ジャム処理作業をユーザーに要求する作業要求処理を行う。たとえば、主制御部5は、ジャムが発生した旨を報知するためのジャム通知画面(図示せず)を操作パネル8に表示させる。
ジャム通知画面には、ジャムが発生した旨のメッセージが配される。また、ジャム通知画面には、用紙搬送路10に残っている用紙Sを取り除くジャム処理作業を要求するメッセージが配される。さらに、ジャム通知画面には、操作パネル8のスタートボタンを押すことによってジョブが再開される旨のメッセージが配される。
ここで、主制御部5は、インサート対象用紙TSのセット部21へのセットを要求するメッセージ(以下、セット要求メッセージと称する)を操作パネル8に表示させる。セット要求メッセージはジャム通知画面に配される。
たとえば、主制御部5は、インサート対象用紙TSに印刷されている画像(以下、対象用紙画像と称する)の画像データに基づき、対象用紙画像のプレビュー画像を生成する。すなわち、主制御部5は、対象用紙画像の表示データを生成する。操作パネル8は、対象用紙画像のプレビュー画像を表示する。
対象用紙画像のプレビュー画像を表示することにより、インサート対象用紙TSとして設定された印刷済み用紙Sをユーザーに認識させることができる。すなわち、セット部21にセットすべき印刷済み用紙Sをユーザーに認識させることができる。
なお、主制御部5は、ジョブで搬送される用紙Sの向きが縦向きであるか横向きであるかを示す向き情報を操作パネル8に表示させる。向き情報は、画像であってもよいしテキストであってもよい。向き情報は、ジャム通知画面に配される。向き情報を表示する場合、主制御部5は、セット部21上でのインサート対象用紙TSのセット向きを向き情報で示される向きと合わせるよう要求する向き確認メッセージを操作パネル8に表示させる。向き確認メッセージはジャム通知画面に配される。
また、主制御部5は、インサート対象用紙TSの枚数が複数枚である場合、複数枚のインサート対象用紙TSに対して行われた印刷の順番(用紙搬送路10に給紙した順番)を示す順番情報を操作パネル8に表示させる。順番情報は、画像であってもよいしテキストであってもよい。順番情報は、ジャム通知画面に配される。たとえば、複数枚のインサート対象用紙TSに印刷されている各画像のプレビュー画像を印刷順に並べて表示してもよい。順番情報を表示する場合、主制御部5は、インサーター2から用紙搬送路10に給紙される複数枚のインサート対象用紙TSの給紙順が順番情報で示される順番となるよう要求する順番確認メッセージを操作パネル8に表示させる。順番確認メッセージは、セット部21の上から下に向かって印刷順が早かった順にセットするよう要求するメッセージである。当該メッセージはジャム通知画面に配される。
このようなジャム通知画面が操作パネル8に表示されることにより、ユーザーはジャム処理作業の1つとして、インサート対象用紙TSをセット部21にセットする作業を行う。このとき、ユーザーは、セット部21上でのインサート対象用紙TSの向きを向き情報で示される向きに合わせる。インサート対象用紙TSの枚数が複数枚である場合、ユーザーは、複数枚のインサート対象用紙TSの給紙順が順番情報で示される順番となるよう複数枚のインサート対象用紙TSをセット部21にセットする。そして、ユーザーは、ジョブを再開するため、操作パネル8のスタートボタンを押す。
たとえば、セット部21上における用紙Sの有無に応じて出力値を変化させるセットセンサー(図示せず)がインサーター2に設けられる。セットセンサーは、インサーター制御部200に接続される。インサーター制御部200は、セットセンサーの出力値に基づき、セット部21上における用紙Sの有無を検知する。インサーター制御部200は、セットセンサーの出力値に基づく検知結果を主制御部5に通知する。主制御部5は、インサーター制御部200の検知結果に基づき、セット部21にインサート対象用紙TSがセットされたか否かを判断する。
セット部21にインサート対象用紙TSがセットされたことを検知した後、操作パネル8のスタートボタンに対する操作を検知すると、主制御部5は、ジャムの発生によって中断したジョブの再開指示をユーザーから受けたと判断する。言い換えると、このとき、主制御部5は、ユーザーによるジャム処理作業が終了したと判断する。ジョブの再開指示を受けると、主制御部5は、ジョブを再開する。
<ジャム対応処理>
ジャムの発生によって中断したジョブの再開指示を受けたとき、主制御部5は、ジャム対応処理を行う。言い換えると、主制御部5は、印刷部11、インサーター2および後処理装置3にそれぞれジャム対応処理を行わせる。
ジャムの発生によって中断したジョブの再開指示を受けたとき、主制御部5は、ジャム対応処理を行う。言い換えると、主制御部5は、印刷部11、インサーター2および後処理装置3にそれぞれジャム対応処理を行わせる。
印刷部11は、ジャム対応処理として、ジャム用紙JSに印刷した画像(以下、ジャム用紙画像と称する)の再印刷を行う。このとき、印刷部11は、給紙部101から用紙搬送路10に新たな用紙Sを給紙し、用紙搬送路10に沿って搬送する。そして、印刷部11は、給紙部101から新たに給紙した用紙Sにジャム用紙画像を再印刷する。
なお、ジャムが発生した時点で未印刷ページが残っていた場合、ジャム用紙画像の印刷後、主制御部5は、未印刷ページの画像である新規画像の印刷を印刷部11に行わせる。印刷部11は、ジャム用紙画像を印刷するための用紙Sの給紙後、給紙部101から用紙搬送路10に用紙Sを新たに給紙し、当該新たに給紙した用紙Sに新規画像を印刷する。
インサーター2は、図5に示すフローに沿った処理をジャム対応処理として行う。以下に、具体的に説明する。
ステップS11において、主制御部5は、インサート対象用紙TSとして設定した下流側用紙Sが存在するか否かを判断する。インサート対象用紙TSとして設定した下流側用紙Sが存在すると主制御部5が判断した場合には、ステップS12に移行する。
ステップS12において、主制御部5は、セット部21にセットされた下流側用紙S(インサート対象用紙TS)を用紙搬送路10に給紙する処理をジャム対応処理としてインサーター2に行わせる。主制御部5は、インサート対象用紙TSとして設定した下流側用紙Sの枚数を認識し、当該認識した枚数分の給紙を連続してインサーター2に行わせる。当該認識した枚数分の給紙後、主制御部5は、インサーター2による給紙を一時停止させる。インサート対象用紙TSとして設定された下流側用紙Sが1枚である場合、インサーター2は、給紙を1枚分行ってから、給紙を一時停止する。
ここで、主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sの搬送状態を監視する。そして、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3に到達する前、主制御部5は、セット部21にセットされた下流側用紙S(インサート対象用紙TS)の用紙搬送路10への給紙をインサーター2に行わせる。インサーター2は、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sの前端がインサート位置P3に到達するまでに、用紙搬送路10への下流側用紙S(インサート対象用紙TS)の給紙を完了させる。
インサーター2は、用紙搬送路10に沿って下流側用紙S(インサート対象用紙TS)を搬送する。すなわち、インサーター2は、下流側用紙S(インサート対象用紙TS)を排出部102に向けて搬送する。排出部102は、後処理装置3に設けられる。したがって、下流側用紙Sは、後処理装置3に搬入される。後処理装置3は、インサーター2から搬入した下流側用紙S(インサート対象用紙TS)を搬送する。
図4に示した状態で中断されたジョブでは、下流側用紙Sdがインサート対象用紙TSに設定される。このため、図6に示すように、下流側用紙Sdがセット部21の最上層にセットされた状態で、ジョブが再開される。これにより、複数枚のインサート対象用紙TSのうち、下流側用紙Sdが最初に用紙搬送路10に給紙される。
インサート位置P3から用紙搬送路10への下流側用紙Sdの給紙が完了すると、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3に到達する。下流側用紙Sdおよびジャム用紙画像が印刷された用紙Sは、この順番で後処理装置3に搬入され、排出部102に排出される。すなわち、下流側用紙Sdは、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sの前に挿入される。
図5に戻り、ステップS12の処理後、ステップS13に移行する。ステップS11において、インサート対象用紙TSとして設定した下流側用紙Sが存在しないと主制御部5が判断した場合にも、ステップS13に移行する。
ステップS13において、主制御部5は、セット部21にセットされた上流側用紙S(インサート対象用紙TS)を用紙搬送路10に給紙する処理をジャム対応処理としてインサーター2に行わせる。主制御部5は、インサート対象用紙TSとして設定した上流側用紙Sの枚数を認識し、当該認識した枚数分の給紙を連続してインサーター2に行わせる。当該認識した枚数分の給紙後、主制御部5は、インサーター2による給紙を一時停止させる。インサート対象用紙TSとして設定された上流側用紙Sが3枚である場合、インサーター2は、3枚分の給紙を連続して行ってから、給紙を一時停止する。
ここで、主制御部5は、各用紙センサーSSの出力値に基づき、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sの搬送状態を監視する。そして、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3を通過した後、主制御部5は、セット部21にセットされた上流側用紙S(インサート対象用紙TS)の用紙搬送路10への給紙をインサーター2に行わせる。インサーター2は、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sの後端がインサート位置P3を通過してから、1枚目の上流側用紙S(インサート対象用紙TS)の前端がインサート位置P3に到達するように、インサート搬送路20において上流側用紙S(インサート対象用紙TS)を搬送する。
たとえば、図4に示した例において、上流側用紙Su1~Su3だけがインサート対象用紙TSとして設定された場合、ジョブの再開時点では、上流側用紙Su1~Su3だけがセット部21にセットされた状態となる。すなわち、図7に示す状態となる。上流側用紙Su1~Su3に加え、下流側用紙Sdもインサート対象用紙TSとして設定された場合、ステップS12の処理後、図7に示す状態となる。
そして、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3を通過するまで、上流側用紙Su1は用紙搬送路10に給紙されない。なお、セット部21からインサート搬送路20への給紙は、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3を通過する前に開始されてもよい。
ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3を通過した後、上流側用紙Su1、Su2およびSu3は、この順番で連続して用紙搬送路10に給紙される。すなわち、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sが後処理装置3に搬入された後、上流側用紙Su1、Su2およびSu3は、この順番で後処理装置3に搬入される。そして、ジャム用紙画像が印刷された用紙S、上流側用紙Su1、Su2およびSu3は、この順番で排出部102に排出される。すなわち、上流側用紙Su1、Su2およびSu3は、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sの後に挿入される。
なお、ジャムが発生した時点で未印刷ページが残っていた場合、インサーター2は、未印刷ページの画像(新規画像)が印刷された用紙Sがインサート位置P3に到達するまでに、セット部21にセットされていた全てのインサート対象用紙TSを用紙搬送路10に給紙する。セット部21にセットされていた全てのインサート対象用紙TSの用紙搬送路10への給紙が完了してから、新規画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3に到達する。
<確認画面および警告画面>
ジャムの発生によって中断したジョブを再開して以降、主制御部5は、図8に示すフローに沿った処理を行う。図8に示すフローは、インサーター2による1枚目のインサート対象用紙TSの給紙が開始されたときにスタートする。
ジャムの発生によって中断したジョブを再開して以降、主制御部5は、図8に示すフローに沿った処理を行う。図8に示すフローは、インサーター2による1枚目のインサート対象用紙TSの給紙が開始されたときにスタートする。
ここで、主制御部5は、インサート対象用紙TSとして設定した用紙Sの枚数を認識する。また、主制御部5は、インサーター2による給紙枚数をカウントする。インサーター2による給紙枚数のカウント方法は特に限定されない。インサーター制御部200によりカウントされた給紙枚数が主制御部5に通知されてもよい。
また、主制御部5は、印刷部11がジャム用紙画像を印刷するために給紙部101から用紙搬送路10に用紙Sを給紙した後、印刷部11による給紙を一時停止させる。印刷部11は、主制御部5から指示があるまで、次の用紙Sを用紙搬送路10に給紙しない。すなわち、印刷部11は、主制御部5から指示があるまで、次の印刷を開始しない。
ステップS21において、主制御部5は、セット部21から用紙Sが無くなったか否かを判断する。セット部21から用紙Sが無くなったと主制御部5が判断した場合には、ステップS22に移行する。一方で、セット部21に未だ用紙Sが有ると主制御部5が判断した場合には、ステップS21の処理が繰り返される。すなわち、インサーター2は、用紙搬送路10への用紙Sの給紙を続行する。
ステップS22において、主制御部5は、インサート対象用紙TSとして設定した用紙Sの枚数(以下、第1枚数と称する)とインサーター2の給紙枚数(以下、第2枚数と称する)とが同じであるか否かを判断する。第1枚数と第2枚数とが同じと主制御部5が判断した場合には、ステップS23に移行する。
ステップS23において、主制御部5は、操作パネル8に確認画面(図示せず)を表示させる。確認画面には、排出部102に排出された用紙Sの確認作業をユーザーに要求するメッセージが配される。その後、ステップS24に移行する。
ステップS24において、主制御部5は、予め定められた印刷続行操作を操作パネル8が受け付けたか否かを判断する。たとえば、操作パネル8は、確認画面が表示された状態でのスタートボタンに対する操作を印刷続行操作として受け付ける。他の操作を印刷続行操作作に割り当ててもよい。
ステップS24において、操作パネル8が印刷続行操作を受け付けたと主制御部5が判断した場合には、ステップS25に移行し、操作パネル8が印刷続行操作を未だ受け付けていないと主制御部5が判断した場合には、ステップS24の処理が繰り返される。ステップS25に移行すると、主制御部5は、印刷部11に次の印刷を開始させる。
ステップS22において、第1枚数と第2枚数とが異なると主制御部5が判断した場合には、ステップS26に移行する。ステップS26に移行すると、主制御部5は、操作パネル8に警告画面(図示せず)を表示させる。警告画面には、セット部21にセットされていた用紙Sのセット枚数が間違っている可能性がある旨の警告メッセージが配される。
たとえば、ジャムが発生したことにより、図4に示す状態でジョブが中断したとする。また、用紙Sd、Su1およびSu2がインサート対象用紙TSに設定されたとする。すなわち、インサート対象用紙TSとして設定された用紙Sが3枚であったとする。
図4に示す状態でジョブが中断した場合、下流排紙が行われることにより、用紙Sdが排出部102に排出される。一方で、用紙Su1およびSu2は排出部102に排出されない。したがって、ユーザーによっては、間違って、用紙Su1およびSu2だけをセット部21にセットする場合がある。あるいは、用紙Sdだけをセット部21にセットする場合がある。このような場合、警告画面が表示される。
警告画面の表示後、ステップS27に移行する。ステップS27に移行すると、主制御部5は、予め定められたキャンセル操作を操作パネル8が受け付けたか否かを判断する。たとえば、操作パネル8には、キャンセルボタン(ハードウェアボタン)が設けられる。操作パネル8は、キャンセルボタンに対する操作をキャンセル操作として受け付ける。
ステップS27において、キャンセル操作を操作パネル8が受け付けたと主制御部5が判断した場合、本フローは終了する。この場合には、ジョブはキャンセルされる。なお、ユーザーによっては、第1枚数と第2枚数とが異なっていても、ジョブを続行したい場合がある。このため、ステップS27において、キャンセル操作を操作パネル8が受け付けていないと主制御部5が判断した場合には、ステップS28に移行する。
ステップS28において、主制御部5は、操作パネル8が印刷続行操作を受け付けたか否かを判断する。操作パネル8が印刷続行操作を受け付けたと主制御部5が判断した場合には、ステップS25に移行する。操作パネル8が印刷続行操作を受け付けていないと主制御部5が判断した場合には、ステップS27に戻る。
本実施形態の複合機100は、上記のように、用紙Sを収容する給紙部101から、印刷位置P2を経由し、印刷済み用紙Sが排出される排出部102に至る用紙搬送路10と、ジョブの実行中、給紙部101から用紙搬送路10に用紙Sを給紙し、印刷位置P2に向けて用紙Sを搬送し、印刷位置P2を通過する用紙Sに画像を印刷し、排出部102に向けて用紙Sを搬送する印刷部11と、セット部21を有し、セット部21にセットされた用紙Sを用紙搬送路10の印刷位置P2よりも搬送方向下流側のインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙するインサーター2と、用紙搬送路10でジャムが発生したか否かを判断し、ジャムが発生するとジョブを中断する主制御部5と、を備える。
ジャムが発生したとき、主制御部5は、用紙搬送路10でジャムしたジャム用紙JSを認識し、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了している用紙Sをインサート対象用紙TSとして設定し、インサート対象用紙TSをセット部21にセットする作業を含むジャム処理作業がユーザーによって行われたと判断した後、印刷部11およびインサーター2にそれぞれジャム対応処理を行わせる。印刷部11は、ジャム対応処理として、給紙部101から給紙した用紙Sに対し、ジャム用紙JSに印刷した画像であるジャム用紙画像を印刷する処理を行う。インサーター2は、ジャム対応処理として、セット部21にセットされたインサート対象用紙TSをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する処理を行う。
本実施形態の構成では、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了している用紙Sがインサート対象用紙TSとして設定される。ジャムが発生したことによって中断されたジョブが再開されるとき、インサート対象用紙TSはインサーター2(セット部21)にセットされる。したがって、ジョブが再開されると、新たに画像が印刷された用紙S(給紙部101から給紙された用紙S)の前または後にインサート対象用紙TSが挿入される。これにより、ジャムが発生した時点で印刷が完了していた用紙搬送路10内の用紙Sを再利用できる。
また、再開されるジョブでは、ジャムの発生時点で印刷が完了していた画像の再印刷は行われないので、ジョブの再開から完了までの時間が長くなるのを抑制できる。また、用紙Sの消費量を削減できる。
また、本実施形態では、上記のように、ジャムが発生したとき、主制御部5は、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、印刷が完了しており、かつ、ジャム用紙JSよりも搬送方向上流側にある上流側用紙Sをインサート対象用紙TSとして設定する。上流側用紙Sがインサート対象用紙TSとして設定されている場合、インサーター2は、ジャム対応処理として、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3を通過した後、上流側用紙Sをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する処理を行う。
この構成では、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っていた上流側用紙Sを再利用できる。また、当該上流側用紙Sをジャム用紙画像が印刷された用紙Sの後に挿入できる。
また、本実施形態では、上記のように、ジャムが発生したとき、主制御部5は、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っているジャム用紙JS以外の用紙Sのうち、上流側用紙Sに加え、印刷が完了しており、かつ、ジャム用紙JSよりも搬送方向下流側にある下流側用紙Sをインサート対象用紙TSとして設定する。具体的には、後処理を伴うジョブの実行中にジャムが発生した場合であって、下流側用紙Sに対する後処理が未だ行われていない場合に、主制御部5は、上流側用紙Sに加え、後処理前の下流側用紙Sをインサート対象用紙TSに設定する。
上流側用紙Sおよび下流側用紙Sの両方がインサート対象用紙TSとして設定されている場合、インサーター2は、ジャム対応処理として、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3に到達する前、下流側用紙Sをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙し、ジャム用紙画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3を通過した後、上流側用紙Sをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する。
この構成では、ジャムが発生した時点で用紙搬送路10に残っていた後処理前の下流側用紙Sを再利用できる。また、当該下流側用紙Sをジャム用紙画像が印刷された用紙Sの前に挿入できる。
また、本実施形態では、上記のように、ジャムが発生した時点で未印刷ページが残っていた場合、印刷部11は、給紙部101から給紙した用紙Sに対し、未印刷ページの画像である新規画像を印刷する。そして、新規画像が印刷された用紙Sがインサート位置P3に到達する前、インサーター2は、セット部21にセットされた全てのインサート対象用紙TSをインサート位置P3から用紙搬送路10に給紙する。この構成では、新規画像が印刷された用紙Sをインサート対象用紙TSの後に挿入できる。言い換えると、インサート対象用紙TSを適切な位置に挿入できる。
また、本実施形態では、上記のように、用紙搬送路10の予め定められた検知位置における用紙Sの有無に応じて出力値を変化させる用紙センサーSSが主制御部5に接続される。主制御部5は、用紙センサーSSの出力値に基づき、検知位置での用紙Sの前端到達および後端通過を検知する。これにより、容易に、ジャムの発生を検知できる。また、容易に、ジャム用紙JSを認識できる。
また、本実施形態では、上記のように、ジャムが発生したとき、主制御部5は、用紙搬送路10の予め定められた除外領域110に残っている用紙Sの有無を判断し、ジャムが発生した時点で除外領域110に残っている用紙Sはインサート対象用紙TSとして設定しない。これにより、ユーザーによるジャム処理作業中に破損した用紙Sがインサート対象用紙TSとして設定されるのを抑制できる。
なお、本実施形態では、上記のように、インサート対象用紙TSをユーザーが設定できるモードが存在する。ユーザーからすると、インサート対象用紙TSを自身で設定できるので、利便性が良い。
また、本実施形態では、上記のように、印刷部11が次の印刷を開始する前、主制御部5は、インサーター2から排出部102に排出された用紙Sの確認作業を要求する確認画面を操作パネル8に表示させる。インサート対象用紙TSとして設定した用紙Sの枚数とインサーター2の給紙枚数とが異なる場合には、印刷部11が印刷を開始する前、主制御部5は、操作パネル8に警告画面を表示させる。この構成では、排出部102に排出された用紙Sの順番が正しくない場合および当該用紙Sが破損している場合などに、そのまま印刷が続行されるのを抑制できる。また、排出部102上において、インサーター2から給紙された印刷物がジョブ再開後の印刷物と混ざらないので、確認作業が容易である。
また、本実施形態では、上記のように、主制御部5は、ジョブで搬送する用紙Sの向きを認識する。そして、ジャムが発生したとき、主制御部5は、当該向きを示す情報を操作パネル8に表示させる。この構成では、インサーター2(セット部21)にインサート対象用紙TSをセットするとき、インサート対象用紙TSの向きが正しいか否かを確認できるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
2 インサーター
3 後処理装置
5 主制御部(制御部)
8 操作パネル
10 用紙搬送路
11 印刷部
21 セット部
100 複合機(画像形成装置)
101 給紙部
102 排出部
110 除外領域
JS ジャム用紙
P2 印刷位置
P3 インサート位置
S 用紙
SS 用紙センサー
TS インサート対象用紙
3 後処理装置
5 主制御部(制御部)
8 操作パネル
10 用紙搬送路
11 印刷部
21 セット部
100 複合機(画像形成装置)
101 給紙部
102 排出部
110 除外領域
JS ジャム用紙
P2 印刷位置
P3 インサート位置
S 用紙
SS 用紙センサー
TS インサート対象用紙
Claims (11)
- 用紙を収容する給紙部から、印刷位置を経由し、印刷済み用紙が排出される排出部に至る用紙搬送路と、
ジョブの実行中、前記給紙部から前記用紙搬送路に用紙を給紙し、前記印刷位置に向けて用紙を搬送し、前記印刷位置を通過する用紙に画像を印刷し、前記排出部に向けて用紙を搬送する印刷部と、
セット部を有し、前記セット部にセットされた用紙を前記用紙搬送路の前記印刷位置よりも搬送方向下流側のインサート位置から前記用紙搬送路に給紙するインサーターと、
前記用紙搬送路でジャムが発生したか否かを判断し、前記ジャムが発生すると前記ジョブを中断する制御部と、を備え、
前記ジャムが発生したとき、前記制御部は、
前記用紙搬送路でジャムしたジャム用紙を認識し、
前記ジャムが発生した時点で前記用紙搬送路に残っている前記ジャム用紙以外の用紙のうち、印刷が完了している用紙をインサート対象用紙として設定し、
前記インサート対象用紙を前記セット部にセットする作業を含むジャム処理作業がユーザーによって行われたと判断した後、前記印刷部および前記インサーターにそれぞれジャム対応処理を行わせ、
前記印刷部は、前記ジャム対応処理として、前記給紙部から給紙した用紙に対し、前記ジャム用紙に印刷した画像であるジャム用紙画像を印刷する処理を行い、
前記インサーターは、前記ジャム対応処理として、前記セット部にセットされた前記インサート対象用紙を前記インサート位置から前記用紙搬送路に給紙する処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ジャムが発生したとき、前記制御部は、前記ジャムが発生した時点で前記用紙搬送路に残っている前記ジャム用紙以外の用紙のうち、印刷が完了しており、かつ、前記ジャム用紙よりも搬送方向上流側にある上流側用紙を前記インサート対象用紙として設定し、
前記インサーターは、前記ジャム対応処理として、前記ジャム用紙画像が印刷された用紙が前記インサート位置を通過した後、前記上流側用紙を前記インサート位置から前記用紙搬送路に給紙する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記ジャムが発生したとき、前記制御部は、前記ジャムが発生した時点で前記用紙搬送路に残っている前記ジャム用紙以外の用紙のうち、前記上流側用紙に加え、印刷が完了しており、かつ、前記ジャム用紙よりも搬送方向下流側にある下流側用紙を前記インサート対象用紙として設定し、
前記上流側用紙および前記下流側用紙の両方が前記インサート対象用紙として設定されている場合、前記インサーターは、前記ジャム対応処理として、前記ジャム用紙画像が印刷された用紙が前記インサート位置に到達する前、前記下流側用紙を前記インサート位置から前記用紙搬送路に給紙し、前記ジャム用紙画像が印刷された用紙が前記インサート位置を通過した後、前記上流側用紙を前記インサート位置から前記用紙搬送路に給紙することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 後処理装置を備え、
前記用紙搬送路は、前記給紙部から前記後処理装置を経由して前記排出部に至り、
前記後処理装置は、前記インサート位置を通過した用紙に対して後処理を行い、
前記後処理を伴う前記ジョブの実行中に前記ジャムが発生した場合であって、前記下流側用紙に対する前記後処理が未だ行われていない場合に、前記制御部は、前記上流側用紙に加え、前記後処理前の前記下流側用紙を前記インサート対象用紙に設定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記ジャムが発生した時点で未印刷ページが残っていた場合、前記印刷部は、前記未印刷ページの画像である新規画像を前記給紙部から給紙した用紙に印刷し、
前記新規画像が印刷された用紙が前記インサート位置に到達する前、前記インサーターは、前記セット部にセットされた全ての前記インサート対象用紙を前記インサート位置から前記用紙搬送路に給紙することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記用紙搬送路の予め定められた検知位置における用紙の有無に応じて出力値を変化させる用紙センサーを備え、
前記制御部は、前記用紙センサーの出力値に基づき、前記検知位置での用紙の前端到達および後端通過を検知し、
前記検知位置よりも搬送方向上流側の所定位置に用紙の前端が到達してから前端検知用のジャム時間が経過するまでに、前記所定位置に到達した用紙の前端到達を前記検知位置で検知できなかったとき、前記制御部は、前記用紙搬送路でジャムが発生したと判断するとともに、前記検知位置で前端到達を検知できなかった用紙を前記ジャム用紙と判断し、
前記検知位置に用紙の前端が到達してから後端検知用のジャム時間が経過するまでに、前記検知位置に到達した用紙の後端通過を検知できなかったとき、前記制御部は、前記用紙搬送路でジャムが発生したと判断するとともに、前記検知位置で後端通過を検知できなかった用紙を前記ジャム用紙と判断することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記ジャムが発生したとき、前記制御部は、前記用紙搬送路の予め定められた除外領域に残っている用紙の有無を判断し、前記ジャムが発生した時点で前記除外領域に残っている用紙は前記インサート対象用紙として設定しないことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 操作パネルを備え、
前記ジャムが発生したとき、前記制御部は、
前記ジャムが発生した時点で前記用紙搬送路に残っている前記ジャム用紙以外の用紙のうち、印刷が完了している用紙に関する用紙情報を用紙ごとに前記操作パネルに表示させるとともに、いずれかの前記用紙情報の選択の受け付けを前記操作パネルに行わせ、
選択された前記用紙情報に対応する用紙を前記インサート対象用紙として設定することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 操作パネルを備え、
前記セット部にセットされていた用紙が前記排出部に排出された後、前記印刷部が印刷を開始する前、前記制御部は、前記排出部に排出された用紙の確認作業を要求する画面を前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 操作パネルを備え、
前記インサート対象用紙として設定した用紙の枚数と前記インサーターの給紙枚数とが異なる場合、前記印刷部が印刷を開始する前、前記制御部は、前記操作パネルに警告を表示させることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 操作パネルを備え、
前記制御部は、前記ジョブで搬送する用紙の向きを認識し、
前記ジャムが発生したとき、前記制御部は、前記向きを示す情報を前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020133030A JP2022029641A (ja) | 2020-08-05 | 2020-08-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020133030A JP2022029641A (ja) | 2020-08-05 | 2020-08-05 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022029641A true JP2022029641A (ja) | 2022-02-18 |
Family
ID=80325095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020133030A Pending JP2022029641A (ja) | 2020-08-05 | 2020-08-05 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022029641A (ja) |
-
2020
- 2020-08-05 JP JP2020133030A patent/JP2022029641A/ja active Pending
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