JP2022026369A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用シートのランバーサポート機構を、より軽量で簡素化した構成で前後方向と上下方向の位置を調整可能な構成とする。【解決手段】シートクッションとシートバックとを備えた車両用シートにおいて、シートバックは、表面を表皮部材で覆われたウレタンパッドと、このウレタンパッドを介して車両用シートに着座した搭乗者の腰部を押付けるランバーサポート部と、ウレタンパッドとランバーサポート部とを支持するシートバックフレームとを備え、ランバーサポート部は、ウレタンパッドを介して車両用シートに着座した搭乗者の腰部を押付ける押付板と、シートバックフレームに支持されて押付板のウレタンパッドに対する前後方向の位置を調整する前後方向位置調整部と、この前後方向位置調整部に支持されて押付板のウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整する上下方向位置調整部とを備えて構成した。【選択図】図3
Description
本発明は、シートバックにランバーサポート機構を備えた車両用シートに関する。
車両用シートには、シートバックに着座者の体形や好みに応じて腰部を支持する位置が調整可能なランバーサポート機構を備えたものがある。例えば、特許文献1には、ランバーサポート機構の前後及び上下方向の位置の調整を可能にした構成が記載されている。
特許文献1に記載されているランバーサポート機構では、前後方向に移動可能な構造を上下方向への移動のガイドとなるワイヤ(ロッド)に取り付けて、このワイヤ(ロッド)をシートバックのフレームに固定する構成となっており、構造が複雑で部品点数が多くなっている。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、より軽量で簡素化した構成で前後方向と上下方向の位置を調整可能なランバーサポート機構を備えた車両用シートを提供するものである。
上記した課題を解決するために、本発明では、シートクッションとシートバックとを備えた車両用シートにおいて、シートバックは、表面を表皮部材で覆われたウレタンパッドと、このウレタンパッドを介して車両用シートに着座した搭乗者の腰部を押付けるランバーサポート部と、ウレタンパッドとランバーサポート部とを支持するシートバックフレームとを備え、ランバーサポート部は、ウレタンパッドを介して車両用シートに着座した搭乗者の腰部を押付ける押付板と、シートバックフレームに支持されて押付板のウレタンパッドに対する前後方向の位置を調整する前後方向位置調整部と、この前後方向位置調整部に支持されて押付板のウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整する上下方向位置調整部とを備えて構成した。
また、上記した課題を解決するために、本発明では、シートクッションとシートバックとを備えた車両用シートにおいて、シートバックは、表面を表皮部材で覆われたウレタンパッドと、このウレタンパッドに裏面から押付ける押付部とこの押付部によるウレタンパッドの押付量を調整する押付量調整部と押付部のウレタンパッドに対する高さ方向の位置を調整する押付高さ調整部とを備えたランバーサポート部とを備え、シートクッションは、押付量調整部を作動させて押付部のウレタンパッドに対する押付量を調整する押付量調整スイッチと、押付高さ調整部を作動させて押付部のウレタンパッドに対する高さ方向の位置を調整する高さ方向位置調整スイッチとをシートクッションの側面に取り付けて構成した。
本発明によれば、軽量で簡素化した構成で前後方向と上下方向の位置を調整可能なランバーサポート機構を備えた車両用シートを提供することができる。
本発明は、搭乗者が着座するシートクッションとこのシートクッションに着座した搭乗者が背中をもたれ掛けるシートバックを備えた車両用シートにおいて、シートバックは表面をトリムカバーで覆ったウレタンパッドと、ウレタンパッドのトリムカバーで覆われた側の裏側から搭乗者の腰部を押付ける押圧手段(ランバーサポート機構)を備え、この押圧手段の前後方向及び上下方向の位置を比較的簡潔な手段で調整できるように構成したものである。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。
ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
図1は、本発明で対象とする車両用シート1の基本的な構成を示す。車両用シート1は、搭乗者が着座するシートクッション2、シートクッション2に着座した搭乗者が背中をもたれ掛けるシートバック3、搭乗者の頭部を支えるヘッドレスト4、サイドサポート5を備えている。シートクッション2の側面に設けられた21は、後述するランバーサポート部の前後方向の位置を調整する前後方向調整用スイッチ、22はランバーサポート部の上下方向の位置を調整する上下方向調整用スイッチである。
図2は、シートバック3の表側(着座した搭乗者の背中が接する側の面)の表皮やウレタンパッドなどの部材を取外した状態のシートバックフレームの斜視図を示している。31は左側バックサイドフレーム、32は右側バックサイドフレームである。33は上部バックサイドフレーム、35はアッパーパネル、36はローアーパネルで、それぞれ左側バックサイドフレーム31と右側バックサイドフレーム32とに接続している。34はヘッドレスト4から延びる一対のステーを支持する支持部であって、上部バックサイドフレーム33に溶接により固定されている。
60はランバーサポート部、70はランバーサポート部の駆動部、71は駆動伝達部である。また、622は、ランバーサポート部60を構成する軸の端部である。
図3は、図2におけるA-A矢視図であり、ランバーサポート部60、ランバーサポート部の駆動部70、駆動伝達部71の構成を示す。
駆動部70はギアヘッドが取付けられた電動モータで構成されており、右側バックサイドフレーム32に固定されている。72は駆動部70の出力軸であり、駆動伝達部71の内部で駆動部ギア73が固定されている。
74はセクターギアで、駆動部ギア73と噛合っている。セクターギア74は、軸75で右側バックサイドフレーム32と駆動伝達部71に回動自在に支持されている。駆動部70は、出力軸72に固定された駆動部ギア73を正転又は逆転させることにより、セクターギア74を搖動させる。セクターギア74には、軸75から離れた部分(偏芯した部分)に、ランバーサポート部60を構成するワイヤA61の端部が固定されている。
図3において駆動伝達部71を正面から見た状態のB-B矢視図を図4に示す。セクターギア74と駆動部ギア73とは噛合った状態になっている。セクターギア74は、円形歯車のうち駆動部ギア73との噛合いに必要な部分を残して、一部を切り取った形状をしている。駆動部ギア73を固定したモータの出力軸72と、セクターギア74を取付けた軸75とは、それぞれ駆動伝達部71に回動自在に支持されている。
駆動伝達部71には、セクターギア74に偏心して固定されたワイヤA61をガイドするための溝76が形成されている。溝76は、ワイヤA61がセクターギア74を支持する軸75に対して搖動する軌跡に合わせた形状に形成されている。
図3に戻って、ランバーサポート部60は、ワイヤA61、ワイヤA61にブロック64で左右2か所をサポートされているワイヤB62、ワイヤBに固定された樹脂プレート63、ワイヤAに固定されてワイヤB62を上下方向に駆動する上下駆動部65を備えている。ブロック64はワイヤA61に固定され、ワイヤB62を摺動可能に支持している。
ワイヤA61の左側の端部は、駆動伝達部71に形成された溝76を通ってセクターギア74に固定されている。ワイヤA61の右側の端部付近は611の部分で一旦折り曲げられて、再度折り曲げられた部分の端部612が左側バックサイドフレーム31に回動自在に支持されている。端部622は、中心軸がセクターギア74を支持する軸75の中心軸と一致するように形成されている。
ランバーサポート部60をこのように構成することにより、シートクッション2のサイド部分に設けられた前後方向調整用スイッチ21を操作して駆動部70を駆動させて出力軸72をある角度だけ回動させることにより、出力軸72に固定した駆動部ギア73でセクターギア74を軸75を中心に回動させる。セクターギア74が回動することにより、セクターギア74に端部が固定されたワイヤA61がセクターギア74の軸75を中心に駆動伝達部71に形成された溝76に沿って搖動する。
ワイヤA61が溝76に沿って搖動することにより、ワイヤB62に固定された樹脂プレート63がセクターギア74の軸75を中心に搖動して、樹脂プレート63の前後方向(図3において、紙面に垂直な方向)の位置が変化する。これにより、シートバック3の表側(車両用シート1に着座した搭乗者の背中が接する側の面)の部材(例えば表皮で覆われたウレタンパッド)を介して着座した搭乗者の背中への押付量を変えて、押付力を増したり、又は減らしたりすることができる。
ここで、ワイヤB62は、ワイヤA61に固定された一対のブロック64によりガイドされ、上下駆動部65で駆動されて、ワイヤA61に対して上下方向(図3において上下方向)に移動可能に構成されている。ワイヤA61に対してワイヤB62を上下させることにより、樹脂プレート63の上下方向の位置を変えることができる。これにより、シートバック3の表側(車両用シート1に着座した搭乗者の背中が接する側の面)の部材(例えば表皮で覆われたウレタンパッド)を介して着座した搭乗者の背中を押付ける位置を、上下方向(高さ方向)に調整することができる。
図5と図6には、図3におけるC-C矢視図を示す。図5及び図6において、ワイヤB62はワイヤA61に固定されたブロック64に上下方向に摺動自在に保持されている。また、ワイヤA61には、ワイヤB62を上下方向に駆動する上下駆動部65が取付けられている。上下駆動部65は、減速機付きモータ69の出力軸67に歯車66が固定されて取付けられている。一方、ワイヤB62には、歯車66と噛合う平歯車68が形成されており、歯車66と平歯車68とで、ラックとピニオンを構成している。
ワイヤA61とワイヤB62とをこのような構成とすることにより、シートクッション2のサイド部分に設けられた上下方向調整用スイッチ22を操作してワイヤA61の側に固定された上下駆動部65の減速機付きモータ69を駆動して歯車66を図6の矢印の方向に回転させることにより、ワイヤB62はワイヤA61固定されたブロック64でガイドされて、ワイヤA61に対して上昇する。また、減速機付きモータ69を逆回転させることにより、ワイヤB62をワイヤA61に対して下降させて、ワイヤA61とワイヤB62との位置関係を、図6の状態から図5の状態に変えることができる。
図7と図8に、図1におけるシートバック3のA-A断面矢視図を示す。図7は樹脂プレート63が下方に位置して前方に突き出てウレタンパッド38を前方に押出している状態で、ランバーサポート部60が図5に示したような状態に対応する。この状態では、ウレタンパッド38と表皮37を介して、車両用シート1に着座した搭乗者の腰部を押すことになる。
一方、図8は、は樹脂プレート63が図7の状態と比べて上方に位置して前方に突出てウレタンパッド38を前方に押出している状態で、ランバーサポート部60が図6に示したような状態に対応する。この状態では、ウレタンパッド38と表皮37を介して、車両用シート1に着座した搭乗者の腰部よりも上の部分を押すことになる。
これら樹脂プレート63の高さ方向と前後方向に位置は、図1に示したシートクッション2の横の部分に設置した前後方向調整用スイッチ21と上下方向調整用スイッチ22とを操作することで、高さ方向と前後方向とをそれぞれに調整することができる。
本実施例によれば、ランバーサポート部60を構成する樹脂プレート63の前後方向と上下方向の位置を比較的簡単な機構で調節することができる。これにより、車両用シート1に着座した搭乗者の背中が接する側の面に対する樹脂プレート63による押付量や高さ方向の押付位置の調整を、比較的安価な構成で実現することが可能になった。
[変形例1]
上記した実施例1においては、ワイヤB62をワイヤA61に対して上下方向に駆動する上下駆動部65をワイヤA61とワイヤB62をサポートする一対のブロック64の内の一方の側だけに取付けた構成について説明したが、本変形例では、上下駆動部65を一対のブロック64それぞれに取り付けた例について説明する。
[変形例1]
上記した実施例1においては、ワイヤB62をワイヤA61に対して上下方向に駆動する上下駆動部65をワイヤA61とワイヤB62をサポートする一対のブロック64の内の一方の側だけに取付けた構成について説明したが、本変形例では、上下駆動部65を一対のブロック64それぞれに取り付けた例について説明する。
図9に、本変形例に係るランバーサポート60-1の構成を示す。実施例1で図2乃至図6を用いて説明した構成と同じ部品には同じ番号を付してある。図9において、上下駆動部65-1は、実施例1で説明した上下駆動部65に相当し、図5及び図6で説明したのと同じ構成を有している。上下駆動部65-2は上下駆動部65-1と対称な構造を有している。
本変形例1に示した構成によっても、実施例1で図7及び図8を用いて説明したように、ウレタンパッド38に対する樹脂プレート63の押付位置を、高さ方向と前後方句とをそれぞれ独立に調整することができる。
本変形例によれば、上下駆動部65-1と65-2との図示していないモータを同期して駆動することにより、ワイヤB62を両側の2か所で駆動するので、ワイヤA61に対するワイヤB62の上下方向の動きをスムーズに行うことができる。
[変形例2]
実施例1及び変形例1では、ワイヤB62のワイヤA61に対して縦方向(直角方向)の部分を駆動する構成であったが、本変形例においては、ワイヤB62のワイヤA61に対して横方向(平行方向)の部分を駆動する構成につい、図10及び図11を用いて説明する。
[変形例2]
実施例1及び変形例1では、ワイヤB62のワイヤA61に対して縦方向(直角方向)の部分を駆動する構成であったが、本変形例においては、ワイヤB62のワイヤA61に対して横方向(平行方向)の部分を駆動する構成につい、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、本変形例に係るランバーサポート60-2の正面図を示す。実施例1で図2乃至図6を用いて説明した構成と同じ部品には同じ番号を付してある。
図10に示した構成において、80はワイヤB62に固定した固定ブロック、83はワイヤA61に固定した駆動部ブロックである。図10におけるD-D断面矢視図を、図11に示す。固定ブロック80はワイヤB62に固定されて、下側に延びた腕部81に平歯車82が形成されている。
一方、駆動部ブロック83はワイヤA61に固定されており、そこに減速機付きの駆動モータ84が取付けられ、減速機付きの駆動モータ84の出力軸86に、平歯車82とかみ合う歯車85が取り付けられている。平歯車82と歯車85とは、ラック・ピニオンの関係を構成する。
このような構成で、減速機付きの駆動モータ84を駆動して歯車85を回転させると、歯車85と噛合っている平歯車82が形成された腕部81が歯車85の回転方向に応じて上昇または下降し、固定ブロック80を固定したワイヤB62も上昇または下降する。
ここで、固定ブロック80を、ワイヤB62のワイヤA61に平行な横方向の部分のほぼ中央部の固定することにより、ワイヤB62のワイヤA61に対して縦方向(直角方向)の部分は、左右一対のブロック64に対して上下にスムーズに移動させることができる。
本変形例2に示した構成によっても、実施例1で図7及び図8を用いて説明したように、ウレタンパッド38に対する樹脂プレート63の押付位置を、高さ方向と前後方句とをそれぞれ独立に調整することができる。
本変形例によれば、比較的簡単な構成で、ランバーサポート60-2を構成する樹脂プレート63の前後方向と上下方向に位置を比較的簡単な機構で調節することができる。
本発明の第2の実施例を、図12乃至図14を用いて説明する。実施例1においては、ワイヤB62をワイヤA61に対して上下方向に駆動する機構としてラック・ピニオン機構を用いたが、本実施例ではこれをリードスクリューとナットで置き換えた構成について説明する。
図12は、本実施例に係るランバーサポート60-3の正面図を示す。実施例1で図2乃至図6を用いて説明した構成と同じ部品には同じ番号を付してある。
駆動部70でワイヤA61を搖動させて車両用シート1に着座した搭乗者の背中が接する側の面に対する樹脂プレート63による押付量を調整できることは、実施例1で説明したのと同様である。
本実施例では、実施例1で説明したワイヤB62に相当する構成を、ワイヤC621と、リードスクリュー622、ナットブロック623、リードスクリュー支持部624、リードスクリュー駆動部625で形成した。
図12のE-E断面矢視図を図13及び図14に示す。図13及び図14において、リードスクリュー駆動部625は、筐体50に固定された減速機付きモータ51と、この減速機付きモータ51の出力軸52に固定された第1の歯車53、リードスクリュー622の上側の端部54に固定されて第1の歯車53と噛合っている第2の歯車55で構成されている。筐体50は、ワイヤC621の上側の端部621-1を固定支持している。
リードスクリュー622の下側の端部56は、リードスクリュー支持部624に取付けられた軸受け57で回転可能に軸支されている。リードスクリュー支持部624は、ワイヤC621の下側の端部621-2を固定支持している。
リードスクリュー622は、ワイヤA61に固定されているナットブロック623に形成された雌ネジ部(ナット)58と係合している。
このような構成において、減速機付きモータ51を駆動して第1の歯車53、第2の歯車55を介して、リードスクリュー622を回転させる。これにより、ワイヤA61に固定されているナットブロック623に形成された雌ネジ部58と係合しているリードスクリュー622は、リードスクリュー622の回転の方向に応じて雌ネジ部58に対して上昇または下降する。図14は、図13の状態に対して、リードスクリュー622が上昇した状態を示している。
このように、減速機付きモータ51を駆動してリードスクリュー622を回転させることで、リードスクリュー622の上下方向の位置を変えることができる。これにより、端部621-1と621-2とがそれぞれリードスクリュー駆動部625とリードスクリュー支持部624に固定支持されてブロック64に摺動可能に支持されているワイヤC621をワイヤA61に対して上下させて、ワイヤC621に固定された樹脂プレート63の上下方向の位置を調整することができる。
本実施例に示した構成によっても、実施例1で図7及び図8を用いて説明したように、ウレタンパッド38に対する樹脂プレート63の押付位置を、図1に示したシートクッション2の横の部分に設置した前後方向調整用スイッチ21と上下方向調整用スイッチ22とを操作することで、高さ方向と前後方向とをそれぞれに調整することができる。
本実施例によれば、ランバーサポート60-3を構成する樹脂プレート63の前後方向と上下方向の位置を比較的簡単な機構で調節することができる。これにより、車両用シート1に着座した搭乗者の背中が接する側の面に対する樹脂プレート63による前後方向の押付量や高さ方向の押付位置の調整を、比較的安価な構成で実現することが可能になった。
[変形例]
実施例2においては、実施例1で説明したワイヤB62の縦方向の一辺をリードスクリュー622に置き換えて、一対のブロック64の内の一方にリードスクリュー622と係合する雌ネジ部58を形成した構成であった。
[変形例]
実施例2においては、実施例1で説明したワイヤB62の縦方向の一辺をリードスクリュー622に置き換えて、一対のブロック64の内の一方にリードスクリュー622と係合する雌ネジ部58を形成した構成であった。
これに対して、実施例2の変形例では、実施例1と同じワイヤB62を用い、実施例1の変形例2で図10及び図11を用いて説明した構成における平歯車82と歯車85との組み合わせによるラック・ピニオンの構成を、リードスクリューを用いた構成に置き換えたものである。
本変形例を、図15及び図16を用いて説明する。図15は、本変形例に係るランバーサポート60-4の正面図を示す。図16は、図15におけるF-F断面矢視図示す。図15及び図16において、実施例1と同じ構成部品については同じ番号を付して、その説明を省略する。ワイヤB62は、ブロック64により図15における上下方向に摺動可能に保持されている。
図15及び図16に示した構成において、90は減速機付きの駆動モータ、91はリードスクリューで、減速機付きの駆動モータ90の図示していない出力軸に接続している。91はワイヤB62に固定された固定ブロックで、リードスクリュー91に係合する雌ネジ部93を保持している。94はワイヤA61に固定したモータ固定ブロックで、減速機付きの駆動モータ90を保持している。
このような構成で、減速機付きの駆動モータ90を駆動してリードスクリュー91を回転させると、リードスクリュー91と係合している雌ネジ部93が、リードスクリュー91の回転方向に応じてリードスクリュー91に対して上昇または下降する。雌ネジ部93の上下方向への移動に伴い、雌ネジ部93を保持している固定ブロック92及び固定ブロック92が固定されてブロック64に摺動可能に保持されているワイヤB62も、リードスクリュー91の回転方向に応じてリードスクリュー91に対して上昇または下降する。
ワイヤB62がワイヤA61に対して上昇または下降することにより、ワイヤB62に固定した樹脂プレート63も一緒に移動する。
ここで、固定ブロック92を、ワイヤB62のワイヤA61に平行な横方向の部分のほぼ中央部の固定することにより、ワイヤB62のワイヤA61に対して縦方向(直角方向)の部分は、左右一対のブロック64に対して上下にスムーズに移動させることができる。
本変形例に示した構成によっても、実施例1で図7及び図8を用いて説明したように、ウレタンパッド38に対する樹脂プレート63の押付位置を、図1に示したシートクッション2の横の部分に設置した前後方向調整用スイッチ21と上下方向調整用スイッチ22とを操作することで、高さ方向と前後方向とをそれぞれに調整することができる。
本変形例によれば、比較的簡単な構成で、ランバーサポート60-4を構成する樹脂プレート63の前後方向と上下方向に位置を比較的簡単な機構で調節することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
31 左側バックサイドフレーム
32 右側バックサイドフレーム
51、69、84、90 減速機付きの駆動モータ
60,60-1,60-2,60-3.60-4 ランバーサポート部
61 ワイヤA
62、621 ワイヤB
63 樹脂プレート
64 ブロック
65,65-1,65-2 上下駆動部
66、85 歯車
68、82 平歯車
70 駆動部
71 駆動伝達部
74 セクターギア
91、622 リードスクリュー
58、93 雌ネジ部
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
31 左側バックサイドフレーム
32 右側バックサイドフレーム
51、69、84、90 減速機付きの駆動モータ
60,60-1,60-2,60-3.60-4 ランバーサポート部
61 ワイヤA
62、621 ワイヤB
63 樹脂プレート
64 ブロック
65,65-1,65-2 上下駆動部
66、85 歯車
68、82 平歯車
70 駆動部
71 駆動伝達部
74 セクターギア
91、622 リードスクリュー
58、93 雌ネジ部
Claims (9)
- シートクッションとシートバックとを備えた車両用シートであって、
前記シートバックは、
表面を表皮部材で覆われたウレタンパッドと、
前記ウレタンパッドを介して前記車両用シートに着座した搭乗者の腰部を押付けるランバーサポート部と、
前記ウレタンパッドと前記ランバーサポート部とを支持するシートバックフレームと
を備え、前記ランバーサポート部は、
前記ウレタンパッドを介して前記車両用シートに着座した搭乗者の腰部を押付ける押付板と、
前記シートバックフレームに支持されて前記押付板の前記ウレタンパッドに対する前後方向の位置を調整する前後方向位置調整部と、
前記前後方向位置調整部に支持されて前記押付板の前記ウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整する上下方向位置調整部と
を備えることを特徴とする車両用シート。 - 請求項1記載の車両用シートであって、前記上下方向位置調整部は前記前後方向位置調整部に支持された状態で、ピニオンとラックとを組合わせた機構を用いて前記押付板の前記ウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整することを特徴とする車両用シート。
- 請求項2記載の車両用シートであって、前記上下方向位置調整部は前記ピニオンと噛合った前記ラックを減速機付きモータで駆動して回転させることにより前記押付板の前記ウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整することを特徴とする車両用シート。
- 請求項1記載の車両用シートであって、前記上下方向位置調整部は前記前後方向位置調整部に支持された状態で、リードスクリューと雌ネジ部とを組合わせた機構を用いて前記押付板の前記ウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整することを特徴とする車両用シート。
- 請求項4記載の車両用シートであって、前記上下方向位置調整部は前記雌ネジ部と噛合った前記リードスクリューを減速機付きモータで駆動して回転させることにより前記押付板の前記ウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整することを特徴とする車両用シート。
- 請求項1記載の車両用シートであって、前記前後方向位置調整部を作動させて前記押付板の前記ウレタンパッドに対する前後方向の位置を調整する前後方向位置調整スイッチと、前記上下方向位置調整部を作動させて前記押付板の前記ウレタンパッドに対する上下方向の位置を調整する上下方向位置調整スイッチとを、前記シートクッションの側面に取り付けたことを特徴とする車両用シート。
- シートクッションとシートバックとを備えた車両用シートであって、
前記シートバックは、
表面を表皮部材で覆われたウレタンパッドと、
前記ウレタンパッドに裏面から押付ける押付部と、前記押付部による前記ウレタンパッドの押付量を調整する押付量調整部と前記押付部の前記ウレタンパッドに対する高さ方向の位置を調整する押付高さ調整部とを備えたランバーサポート部と
を備え、前記シートクッションは、
前記押付量調整部を作動させて前記押付部の前記ウレタンパッドに対する押付量を調整する押付量調整スイッチと、
前記押付高さ調整部を作動させて前記押付部の前記ウレタンパッドに対する高さ方向の位置を調整する高さ方向位置調整スイッチと
を前記シートクッションの側面に取り付けたことを特徴とする車両用シート。 - 請求項7記載の車両用シートであって、前記ランバーサポート部の前記押付高さ調整部は、ピニオンとラックとを組み合わせた機構と、前記ピニオンと噛合った前記ラックを回転駆動する減速機付きモータを備えることを特徴とする車両用シート。
- 請求項7記載の車両用シートであって、前記ランバーサポート部の前記押付高さ調整部は、リードスクリューと雌ネジ部とを組み合わせた機構と、前記雌ネジ部と噛合った前記リードスクリューを回転駆動する減速機付きモータを備えることを特徴とする車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020129788A JP2022026369A (ja) | 2020-07-30 | 2020-07-30 | 車両用シート |
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