JP2022025245A - 分析システムおよび分析方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022025245000001
【課題】第1容器から第2容器への液体の供給(例えば添加や分注)を正確に行うことができる分析システムおよび分析方法を提供すること。
【解決手段】分析システムは、第1容器から第2容器への液体の供給が行われて、液体を用いた分析を行う分析システムであって、第1容器には、第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、第2容器には、第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、供給が行われるのに際し、供給に先立って、第1情報担持部から第1情報を読み取り、第2情報担持部から第2情報を読み取る情報読取部と、第1情報と第2情報とを比較して、供給が行われてもよいか否かの供給良否判断を行う判断部と、供給良否判断の結果を報知する報知部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、分析システムおよび分析方法に関する。
分析対象に対して化学的な分析を行う際には、例えば、分析対象が収納された容器に薬液を添加する添加作業や、分析対象と薬液とが収納された容器を他の複数の容器に分注する分注作業等の種々の作業工程を経る(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムでは、添加作業や分注作業等は、自動化により可能となっている。
特開2019-030273号公報
しかしながら、添加作業や分注作業等は、特許文献1では自動化されているが、その他に、作業者による手作業で行われる場合もある。この場合、添加作業では、例えば、作業者が添加すべき薬液を誤ったり、薬液の添加量を誤ったり、添加先を誤ったり、添加されるべき添加先への添加をし忘れる等の誤添加が生じるおそれがある。また、分注作業では、作業者が分注量を誤ったり、分注先を誤ったり、分注されるべき分注先への分注をし忘れる等の誤分注が生じるおそれがある。
本発明の目的は、第1容器から第2容器への液体の供給(例えば添加や分注)を正確に行うことができる分析システムおよび分析方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、第1容器から第2容器への液体の供給が行われて、該液体を用いた分析を行う分析システムであって、
前記第1容器には、該第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、
前記第2容器には、該第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、
前記供給が行われるのに際し、該供給に先立って、前記第1情報担持部から前記第1情報を読み取り、前記第2情報担持部から前記第2情報を読み取る情報読取部と、
前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記供給が行われてもよいか否かの供給良否判断を行う判断部と、
前記供給良否判断の結果を報知する報知部と、を備える分析システムに関する。
また、本発明の第2の態様は、第1容器から第2容器への液体の供給を行って、該液体を用いた分析を行う分析方法であって、
前記第1容器には、該第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、
前記第2容器には、該第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、
前記供給が行われるのに際し、該供給に先立って、前記第1情報担持部から前記第1情報を読み取り、前記第2情報担持部から前記第2情報を読み取る情報読取工程と、
前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記供給が行われてもよいか否かの良否判断を行う判断工程と、
前記良否判断の結果を報知する報知工程と、を有する分析方法に関する。
本発明によれば、分析システムを用いて分析作業を行う作業者は、報知された供給良否判断の結果を正確に把握することができる。これにより、作業者は、実際に第1容器から第2容器への液体の供給を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該供給を正確に行うことができる。
図1は、本発明の分析システムの実施形態を示す外観図である。 図2は、図1に示す分析システムのブロック図である。 図3は、本発明の分析システムにおける工程を示す図である。 図4は、図1に示す分析システムで実行される制御プログラムを示すフローチャートである。 図5は、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。 図6は、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。 図7は、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。 図8は、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。 図9は、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。 図10は、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。
以下、本発明の分析システムおよび分析方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の分析システムの実施形態を示す外観図である。図2は、図1に示す分析システムのブロック図である。図3は、本発明の分析システムにおける工程を示す図である。図4は、図1に示す分析システムで実行される制御プログラムを示すフローチャートである。図5~図10は、それぞれ、図1に示す分析システムの使用例を順に示す図である。図1および図5~図10中の上側を「上(または上方)」、下側を「下(または下方)」と言う。
図1に示す分析システム10では、供給元である第1容器1から供給先である第2容器2への液体Qの供給が行われて、この液体Qを用いた分析を行うことができる。後述するように、分析システム10は、図5に示す第1添加工程と、図6に示す第1分注工程と、図7に示す第2添加工程と、図8に示す第2分注工程と、図9に示す第3添加工程と、図10に示す測定工程の各工程で用いられる。なお、本実施形態では、「液体Qの供給」には、1つの工程内で液体Qが移動する添加と、2つの工程の間で液体Qが移動する分注と、が含まれる。
図1に示すように、分析システム10は、制御部101および情報読取部102を備える。各部の構成について説明する前に、第1容器1および第2容器2について説明する。
第1容器1および第2容器2は、いずれも、有底筒状をなし、液体Qを十分に収納可能な程度の容積を有する。
図5に示すように、第1添加工程では、液体Qの供給元である第1容器1は、薬液容器3となり、液体Qの供給先である第2容器2は、サンプル容器4A、サンプル容器4Bとなる。
図6に示すように、第1分注工程では、第1容器1は、サンプル容器4A、サンプル容器4Bおよびサンプル容器4Cとなる。そして、サンプル容器4Aを供給元として、このサンプル容器4Aから液体Qが供給される第2容器2は、サンプル容器5Aとなる。また、サンプル容器4Bを供給元として、このサンプル容器4Bから液体Qが供給される第2容器2は、サンプル容器5Bとなる。また、サンプル容器4Cを供給元として、このサンプル容器4Cから液体Qが供給される第2容器2は、サンプル容器5Cとなる。
図7に示すように、第2添加工程では、第1容器1は、薬液容器6となる。また、第2容器2は、サンプル容器5A、サンプル容器5B、サンプル容器5Cとなる。
図8に示すように、第2分注工程では、第1容器1は、サンプル容器5Aおよびサンプル容器5Bとなる。また、第2容器2は、サンプル容器7A、サンプル容器7Bとなる。
図9に示すように、第3添加工程では、第1容器1は、薬液容器8となる。また、第2容器2は、サンプル容器7A、サンプル容器7Bとなる。
また、第1容器1には、第1容器1に関する第1情報が担持された第1情報担持部11が付されている。第1情報としては、特に限定されないが、例えば、第1容器1内に収納されている液体Qの種類等の各種の識別情報が挙げられる。第1情報担持部11は、本実施形態では、一次元コード(バーコード)であり、第1容器1の側面に貼付されている。なお、第1情報担持部11としては、一次元コードに限定されず、例えば、一次元コードおよび二次元コード(QRコード(登録商標))のうちの少なくとも1つのコードを含んでいるのが好ましい。このコードは、図1の制御部101中に保存され、制御部101に接続されたラベルプリンタにより一次元コード及び二次元コードがついたラベルを印刷することができる。
第2容器2には、第2容器2に関する第2情報が担持された第2情報担持部12が付されている。第2情報としては、特に限定されないが、例えば、第2容器2内に供給されるべき液体Qの種類等の各種の識別情報が挙げられる。第2情報担持部12は、本実施形態では、一次元コードであり、第2容器2の側面に貼付されている。なお、第2情報担持部12としては、一次元コードに限定されず、例えば、一次元コードおよび二次元コードのうちの少なくとも1つのコードを含んでいるのが好ましい。このコードは、図1の制御部101中に保存され、制御部101に接続されたラベルプリンタにより一次元コード及び二次元コードがついたラベルを印刷することができる。
なお、第1情報担持部11および第2情報担持部12は、それぞれ、一次元コードや二次元コードの他に、RFID(radio frequency identifier)を用いた構成とすることもできる。この場合は、コードは制御部101に接続されたRFIDライターによって、ICチップへ書き込みすることができる。
前述したように、分析システム10は、制御部101および情報読取部102を備える。
情報読取部102は、液体Qの供給、すなわち、添加および分注が行われるのに際し、各供給に先立って、第1情報担持部11から第1情報を読み取り、第2情報担持部から第2情報を読み取る装置である。
本実施形態では、第1情報担持部11および第2情報担持部12は、それぞれ、一次元コードである。そのため、情報読取部102は、図2に示すように、一次元コードを光学的に検出する検出部103と、検出部103での検出結果を電気信号に変換する変換部104と、を有するバーコードリーダで構成されている。
検出部103は、一次元コード、すなわち、バーコードのバー(黒色の部分)とスペース(白色の部分)とで反射された光を検出する部分である。
変換部104は、検出部103での検出結果を、制御部101の判断部105が識別可能に二値化した電気信号に変換する部分である。これにより、判断部105は、検出部103での検出結果に基づいた判断を正確に行うことができる。
図2に示すように、情報読取部102は、制御部101と電気的に接続されている。制御部101は、判断部105および報知部106を有し、本実施形態では、一例としてパーソナルコンピュータで構成されている。
判断部105は、第1情報と第2情報とを比較して、液体Qの供給が行われてもよいか否かの供給良否判断を行う部分であり、CPU(Central Processing Unit)で構成されている。なお、供給良否判断のプログラムは、制御部101の記憶部(図示せず)に予め記憶されている。
報知部106は、供給良否判断の結果を報知する部分である。この報知部106は、光を発する発光部107と、音声を発する音声発生部108と、を有する。そして、発光と音声との組み合わせにより、供給良否判断の結果を報知することができる。これにより、分析システム10を用いて分析作業を行う作業者は、供給良否判断の結果を正確に把握することができる。そして、後述するように、誤添加や誤分注を防止することができ、よって、液体Qの添加や分注を正確に行うことができる。
なお、本実施形態では、発光部107は、パーソナルコンピュータに内蔵された液晶モニタであり、音声発生部108は、パーソナルコンピュータに内蔵されたスピーカである。
また、報知部106は、発光部107および音声発生部108の双方を有するのに限定されず、発光部107と、音声を発する音声発生部108のうちの少なくとも1つを有していればよい。
また、図10に示すように、分析システム10は、制御部101および情報読取部102の他に、さらに分析装置109も備える。分析装置109としては、分析の種類にもよるが、例えば、クロマトグラフィ等が挙げられる。
また、本発明の分析方法は、第1容器1から第2容器2への液体Qの供給を行って、液体Qを用いた分析を行う方法であり、その実行には、分析システム10が用いられる。
図3に示すように、この分析方法は、情報を読み取る情報読取工程と、情報読取工程での読み取り結果に基づいて判断を行う判断工程と、判断工程での判断の結果を報知する報知工程と、を有する。情報読取工程は、情報読取部102で実行され、判断工程は、判断部105で実行され、報知工程は、報知部106で実行される。そして、液体Qの添加、液体Qの分注を行う際には、当該添加や分注に先立って、その都度、情報読取工程、判断工程、報知工程が順に実行される。
次に、分析システム10の使用方法の一例について、図4~図10を参照しつつ説明する。
[1]第1添加工程
図5に示すように、第1添加工程では、薬液容器3と、サンプル容器4A、サンプル容器4Bおよびサンプル容器4Cとが用意されている。
薬液容器3には、薬液Q1が予め収納されている。また、薬液容器3には、制御部101に接続されたラベルプリンタにより印刷されたバーコード31が付されている。
サンプル容器4A、サンプル容器4Bおよびサンプル容器4Cには、それぞれ、薬液Q1と反応する反応液、すなわち、分析対象となるサンプル液Q2が予め収納されている。また、サンプル容器4Aには、バーコード41Aが付され、サンプル容器4Bには、バーコード41Bが付され、サンプル容器4Cには、バーコード41Cが付されている。これらのバーコードは制御部101に接続されたラベルプリンタにより印刷されたものである。サンプル容器4A、サンプル容器4Bおよびサンプル容器4Cは、ラック110に一括して保持されている。
そして、第1添加工程では、薬液容器3内の薬液Q1をサンプル容器4Aおよびサンプル容器4Bにそれぞれ添加し、サンプル容器4Cには、薬液Q1が添加されないこととする。この場合、薬液容器3が供給元の第1容器1となり、サンプル容器4Aおよびサンプル容器4Bがそれぞれ供給先の第2容器2となる。従って、薬液容器3のバーコード31が第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器4Aのバーコード41Aと、サンプル容器4Bのバーコード41Bとが第2容器2の第2情報担持部12となる。
また、サンプル容器4Aへの薬液Q1の添加量と、サンプル容器4Bへの薬液Q1の添加量とは、異なることとする。本実施形態では、サンプル容器4Aへの薬液Q1の添加量の方が、サンプル容器4Bへの薬液Q1の添加量よりも多い。なお、薬液Q1は、サンプル液Q2と混合して混合液Q3となる。
また、第1添加工程では、薬液Q1の添加の手順を示す添加手順書91が電子データで予め用意されており、図1の制御部101で選択・閲覧ができる。添加手順書91には、添加試薬(添加薬液)コード911と添加先のサンプルコード及び試薬(液体Q)を添加するか否かのフラグ(以下「試薬添加フラグ」ということがある)912、及び添加試薬量等が保存されて(付されて)いる。添加作業対象となるサンプルは毎回の作業ごとに異なるため、サンプルコード及び試薬添加フラグ912は分析作業を行う前に、他のサンプル管理システムから制御部101の添加手順書91にインポートするか、予め作業者が入力する。
なお、添加試薬コード911は、バーコード31に対応する。すなわち、添加試薬コード911は、第1情報と関係付けられ、薬液Q1に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部である。
また、サンプルコード及び試薬添加フラグ912の「SCode01」がバーコード41Aに対応し、「SCode02」がバーコード41Bに対応し、「SCode03」がバーコード41Cに対応する。すなわち、サンプルコード及び試薬添加フラグ912は、第2情報と関係付けられ、反応液(サンプル液Q2)に関する反応液情報が担持された反応液担持部である。
このような条件の下で、分析システム10を使用して分析作業を行う作業者が実際に第1添加工程を行う場合には、まず、情報読取部102を用いて、薬液容器3にあるバーコード31からの第1情報と、サンプル容器4Aにあるバーコード41Aからの第2情報と、サンプル容器4Bにあるバーコード41Bからの第2情報とを読み取るよりも以前に、作業者は、制御部101上でその第1添加工程に対応する添加手順書91を選択する(ステップS101参照)。これにより、制御部101では、薬液容器3内の薬液Q1をサンプル容器4Aおよびサンプル容器4Bにそれぞれ添加する第1添加工程がこれから開始されることが認識される。なお、この読み取り作業は、情報読取工程に含まれる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、薬液容器3にあるバーコード31(第1情報担持部11)からの第1情報を読み取る(ステップS102参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード31からの第1情報と、既に読み込み済みの添加手順書91の添加試薬コード911とを比較して(ステップS103参照)、薬液Q1は、第1添加工程での添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う。この薬液良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第1情報が同じである場合には、薬液良否判断が良、すなわち、薬液Q1は、第1添加工程での添加に用いられるべき薬液であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、薬液容器3が第1添加工程で用いられる適正な容器であることを把握することができる。
薬液容器が適正であることが確認できたら、作業者は、ピペット201を用いて、薬液容器3からサンプルへ添加する薬液Q1を吸引する。このときの薬液Q1の吸引量は、例えば、制御部101に表示される。これにより、作業者は、適正量の薬液Q1を吸引することができる。
これに対し、双方の第1情報が異なる場合もある。この場合、薬液良否判断が否、すなわち、薬液Q1は、第1添加工程での添加に用いられるべき薬液ではなく、その旨が報知部106により報知される(ステップS104参照)。これにより、作業者は、第1添加工程で用いられるべきではない不適正な容器が読み込まれたと把握することができ、この容器を適正な容器、すなわち、薬液容器3に交換する等の処置を施すことができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器4Aにあるバーコード41A(第2情報担持部12)からの第2情報を読み取る(ステップS105参照)。このとき、制御部101では、バーコード41Aからの第1情報と既に読み込み済みの添加手順書91のサンプルコード及び試薬添加フラグ912(SCode01)とが比較される(ステップS106参照)。そして、第1添加工程での供給先がサンプル容器4Aとなっているか否かが判断される。また、試薬添加フラグが「する」となっている事を確認する(ステップS106参照)。すなわち、供給良否判断がなされる。またコード比較で一致しない場合、もしくは試薬添加フラグ確認で「しない」となっている場合は否と判断し、報知部106により、供給良否判断の結果が「否」である旨が報知される(ステップS107参照)。
供給良否判断の結果が良の場合に、作業者は、薬液容器3からピペット201へ吸引済みの薬液Q1をサンプル容器4Aに添加する。これに対し、仮に供給良否判断の結果が否となった場合には作業者へエラー報知をし(ステップS107参照)、作業者は、薬液Q1の添加を中止する。
なお、サンプル容器4Aへの薬液Q1の添加後、制御部101は、当該添加の完了が認識されたことを示すフラグを添加手順書91中のサンプルコード及び試薬添加フラグ912に関連付けて立てる。これにより、次に添加を行う際にこのフラグを確認することにより、添加が完了したサンプル容器4Aへの薬液Q1の過剰添加を防止することができる。
次いで、作業者は、ピペット201を用いて、薬液容器3から次のサンプル容器4Bへ添加する薬液Q1を吸引する。もし作業者が間違えて、情報読取部102を用いて、サンプル容器4Bではなく、サンプル容器4Cにあるバーコード41C(第2情報担持部12)からの第2情報を読み取ったとする(ステップS105参照)。バーコード41Cからの第2情報と、既に読み込み済みの添加手順書91のサンプルコード及び試薬添加フラグ912(SCode02)とが比較される(ステップS106参照)。そして、供給先がサンプル容器4Bとなっているか否かが判断される。すなわち、供給良否判断がなされる。また、報知部106により、供給良否判断の結果が報知される。
この場合、作業者は、添加対象ではない間違ったサンプル容器4Cのバーコード41Cを読み取っているので、供給良否判断の結果は否となり、エラー報知される(ステップS107参照)。作業者はこれにより、間違った容器(サンプル容器4C)への薬液Q1の添加を中止する。
また、もし作業者が間違えずに、添加するべき正しいサンプル容器4Bを探し出したならば、そのバーコード41Bを読み取る(ステップS105参照)。バーコード41Cからの第2情報と既に読み込み済みの添加手順書91のサンプルコード及び試薬添加フラグ912(SCode02)が比較され、供給先がサンプル容器4Bとなっているか否かの良否判断がなされ、かつ試薬添加フラグが「する」となっている事を確認する(ステップS106参照)。報知部106により、供給良否判断の結果が報知される。この場合は、正しいサンプル容器4Bのバーコード41Bを読み取っているので、報知部106には結果が良であることが表示され、作業者はそれを確認して、薬液容器3からピペット201へ吸引済みの薬液Q1を、サンプル容器4Bへ添加する。これによって、作業者が正しいサンプル容器4Bへ試薬を添加することができる。
また、制御部101は、全てのサンプル容器(この例では、サンプル容器4A及びサンプル容器4B)のバーコードを読み取り、良否判定で全て良と判定した時点で、全ての供給先容器と手順書の第2情報比較が完了したことを判断し(ステップS108参照)、報知部106に全てのサンプル容器への添加が完了したことを表示し、処理を終了する。これにより、ユーザーは作業の完了を明確に知ることができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器4Cにあるバーコード41C(第2情報担持部12)からの第2情報を読み取る(ステップS105参照)。このとき、制御部101では、バーコード41Cからの第2情報と、既に読み込み済みの添加手順書91のサンプルコード及び試薬添加フラグ912(SCode03)が比較される(ステップS106参照)。サンプル容器4Cは、前述したように薬液Q1の供給先ではないため、供給良否判断の結果が否となり、その旨が報知される(ステップS107参照)。これにより、作業者は、サンプル容器4Cへの薬液Q1の添加を中止することができる。
以上のように、第1添加工程では、薬液Q1の誤添加を防止することができ、よって、液体Qの添加を正確に行うことができる。
[2]第1分注工程
図6に示すように、第1分注工程では、サンプル容器5A、サンプル容器5B、サンプル容器5Cが用意されている。サンプル容器5A、サンプル容器5B、サンプル容器5Cは、それぞれ、空の状態となっている。また、サンプル容器5Aには、バーコード51Aが付され、サンプル容器5Bには、バーコード51Bが付され、サンプル容器5Cには、バーコード51Cが付されている。これらのバーコードは、制御部101に接続されたラベルプリンタにより印刷されたものである。サンプル容器5A、サンプル容器5B、サンプル容器5Cは、ラック111に一括して保持されている。
そして、第1分注工程では、サンプル容器4A内の混合液Q3をサンプル容器5Aに分注し、サンプル容器4B内の混合液Q3をサンプル容器5Bに分注し、サンプル容器4C内のサンプル液Q2をサンプル容器5Cに分注することとする。この場合、サンプル容器4Aが供給元の第1容器1となり、サンプル容器5Aが供給先の第2容器2となる。従って、サンプル容器4Aのバーコード41Aが第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器5Aのバーコード51Aが第2容器2の第2情報担持部12となる。
これと同様に、サンプル容器4Bが供給元の第1容器1となり、サンプル容器5Bが供給先の第2容器2となる。従って、サンプル容器4Bのバーコード41Bが第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器5Bのバーコード51Bが第2容器2の第2情報担持部12となる。
また、サンプル容器4Cが供給元の第1容器1となり、サンプル容器5Cが供給先の第2容器2となる。従って、サンプル容器4Cのバーコード41Cが第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器5Cのバーコード51Cが第2容器2の第2情報担持部12となる。
また、分注量の大小関係としては、本実施形態では、サンプル容器5Aへの混合液Q3の分注量と、サンプル容器5Bへの混合液Q3の分注量とが同じである。また、これらは、サンプル容器5Cへのサンプル液Q2の分注量よりも多い。
また、第1分注工程では、混合液Q3の分注の手順を示す分注手順書92が電子データで予め用意されており、図1の制御部101で選択・閲覧ができる。分注手順書92には、分注するサンプルコード及び分注量921、及び分注量が保存されて(付されて)いる。分注作業対象となるサンプルは毎回の作業ごとに異なるため、サンプルコード及び分注量921は分析作業を行う前に、他のサンプル管理システムから制御部101の分注手順書92へインポートするか、予め作業者が入力する。
また、分注を行わないサンプルの場合は、分注量にゼロを入力しておく。
なお、サンプルコード及び分注量921の「SCode01」がバーコード41A及び51Aに対応し、「SCode02」がバーコード41B及び51Bに対応し、「SCode03」がバーコード41C及び51Cに対応する。また、すべてのサンプルに対し分注を行うので各サンプルの分注量が指定されている。すなわち、サンプルコード及び分注量921は、第1情報及び第2情報と関係付けられ、分注液(混合液Q3)に関する分注液情報が担持された分注液情報担持部である。
このような条件の下で、作業者が実際に第1分注工程を行う場合には、まず、情報読取部102を用いて、サンプル容器4Aにあるバーコード41Aからの第1情報と、サンプル容器5Aにあるバーコード51Aからの第2情報と、サンプル容器4Bにあるバーコード41Bからの第1情報と、サンプル容器5Bにあるバーコード51Bからの第2情報と、サンプル容器4Cにあるバーコード41Cからの第1情報と、サンプル容器5Cにあるバーコード51Cからの第2情報とを読み取るよりも以前に、作業者は制御部101上でその第1分注工程に相当する分注手順書92を選択する。これにより、制御部101では、サンプル容器4A内の混合液Q3をサンプル容器5Aに分注し、サンプル容器4B内の混合液Q3をサンプル容器5Bに分注し、サンプル容器4C内のサンプル液Q2をサンプル容器5Cに分注する第1分注工程がこれから開始されることが認識される。なお、この読み取り作業は、情報読取工程に含まれる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、供給元のサンプル容器4Aにあるバーコード41Aからの第1情報を読み取る(ステップS201参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード41Aからの第1情報と、既に読み込み済みの分注手順書92の供給元のサンプル容器4Aの第1情報とを比較して(ステップS202参照)、供給元のサンプル容器として適切かどうかを判断する。そして、双方の第1情報が同じである場合には分注量がゼロでないことを確認する。この供給元サンプル容器良否判断及び分注量チェックは、判断工程に含まれる。供給元サンプル容器良否判断及び分注量チェックが共に良であれば、サンプル分注良否判断が良、すなわち適切なサンプルの分注であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器4Aが第1分注工程で用いられる適正な供給元容器であることを把握することができる。供給元容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット202を用いてサンプル容器4Aより混合液Q3を吸引する。このときの混合液Q3の吸引量は、例えば、制御部101に表示される。これにより、作業者は、適正量の混合液Q3を吸引することができる。これに対し、仮に供給元サンプル容器良否判断の結果、もしくは分注量チェックのいずれかが否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS203参照)。これにより、作業者は、混合液Q3の吸引を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Aにあるバーコード51Aからの第2情報を読み取る(ステップS204参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード51Aからの第2情報と、既に読み込み済みの分注手順書92の供給先のサンプル容器5Aの第2情報とを比較して(ステップS205参照)、供給先のサンプル容器として適切かどうかを判断する。この供給先サンプル容器良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第2情報が同じである場合には、供給先サンプル容器良否判断が良、すなわち適切なサンプル容器であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器5Aが第1分注工程で用いられる適正な供給先容器であることを把握することができる。供給先容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット202を用いて既に吸引した混合液Q3をサンプル容器5Aへ吐出する。これにより、サンプル容器5Aへの分注が完了する。これに対し、仮に供給先サンプル容器良否判断の結果が否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS206参照)。これにより、作業者は、混合液Q3の吐出を中止する。
なお、サンプル容器5Aへの混合液Q3の分注後、制御部101は、第1添加工程のときと同様に、当該分注の完了が認識されるよう構成されているのが好ましい。これにより、分注が完了したサンプル容器5Aへの混合液Q3の過剰分注を防止することができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、供給元のサンプル容器4Bにあるバーコード41Bからの第1情報を読み取る(ステップS201参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード41Bからの第1情報と、既に読み込み済みの分注手順書92の供給元のサンプル容器4Bの第1情報とを比較して(ステップS202参照)、供給元のサンプル容器として適切かどうかを判断する。そして、双方の第1情報が同じである場合には分注量がゼロでないことを確認する。この供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認は、判断工程に含まれる。供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認が共に良であれば、サンプル分注良否判断が良、すなわち適切なサンプルの分注であり、その旨が報知部106により報知され、混合液Q3の吸引量は、制御部101に表示される。作業者は、供給元容器が適正であることと吸引量を確認して、ピペット202を用いてサンプル容器4Bより混合液Q3を吸引する。これに対し、仮に供給元サンプル容器良否判断の結果もしくは分注量確認のいずれかが否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS203参照)。これにより、作業者は、混合液Q3の吸引を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Bにあるバーコード51Bからの第2情報を読み取る(ステップS204参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード51Bからの第2情報と、既に読み込み済みの分注手順書92の供給先のサンプル容器5Bの第2情報とを比較して(ステップS205参照)、供給先のサンプル容器として適切かどうかを判断する。この供給先サンプル容器良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第2情報が同じである場合には、供給先サンプル容器良否判断が良、すなわち適切なサンプル容器であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器5Bが第1分注工程で用いられる適正な供給先容器であることを把握することができる。供給先容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット202を用いて既に吸引した混合液Q3をサンプル容器5Bへ吐出する。これにより、分注が完了する。これに対し、仮に供給先サンプル容器良否判断の結果が否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS206参照)。これにより、作業者は、混合液Q3の吐出を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、供給元のサンプル容器4Cにあるバーコード41Cからの第1情報を読み取る(ステップS201参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード41Cからの第1情報と、既に読み込み済みの分注手順書92の供給元のサンプル容器4Cの第1情報とを比較して(ステップS202参照)、供給元のサンプル容器として適切かどうかを判断する。そして、双方の第1情報が同じである場合には、分注量を確認しゼロでないことを確認する。この供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認は、判断工程に含まれる。供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認が共に良であれば、サンプル分注良否判断が良、すなわち適切なサンプルの分注であり、その旨が報知部106により報知され、サンプル液Q2の吸引量は、制御部101に表示される。作業者は、供給元容器が適正であることと吸引量を確認して、別のピペット202を用いてサンプル容器4Cよりサンプル液Q2を吸引する。これに対し、仮に供給元サンプル容器良否判断の結果もしくは分注量確認のいずれかが否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS203参照)。これにより、作業者は、サンプル液Q2の吸引を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Cにあるバーコード51Cからの第2情報を読み取る(ステップS204参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード51Cからの第2情報と、既に読み込み済みの分注手順書92の供給先のサンプル容器5Cの第2情報とを比較して(ステップS205参照)、供給先のサンプル容器として適切かどうかを判断する。この供給先サンプル容器良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第2情報が同じである場合には、供給先サンプル容器良否判断が良、すなわち適切なサンプル容器であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器5Cが第1分注工程で用いられる適正な供給先容器であることを把握することができる。供給先容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット202を用いて既に吸引したサンプル液Q2をサンプル容器5Cへ吐出する。これにより、分注が完了する。これに対し、仮に供給先サンプル容器良否判断の結果が否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS206参照)。これにより、作業者は、サンプル液Q2の吐出を中止する。
また、制御部101は、全ての供給元のサンプル容器および分注手順書92の第1情報同士の比較と、全ての供給先のサンプル容器および分注手順書92の第2情報同士の比較とが完了したことを判断し(ステップS207参照)、第1分注工程での分注が全て完了したことを表示し、処理を終了する。これにより、ユーザーは作業の完了を明確に知ることができる。
以上のように、第1分注工程では、混合液Q3の誤分注を防止することができ、よって、液体Qの分注を正確に行うことができる。
[3]第2添加工程
図7に示すように、第2添加工程では、薬液容器6が用意されている。薬液容器6には、薬液Q4が予め収納されている。また、薬液容器6には、バーコード61が付されている。
そして、第2添加工程では、薬液容器6内の薬液Q4をサンプル容器5A、サンプル容器5Bにそれぞれ添加し、サンプル容器5Cには、薬液Q4が添加されないこととする。この場合、薬液容器6が供給元の第1容器1となり、サンプル容器5A、サンプル容器5Bがそれぞれ供給先の第2容器2となる。従って、薬液容器6のバーコード61が第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器5Aのバーコード51Aと、サンプル容器5Bのバーコード51Bとが第2容器2の第2情報担持部12となる。なお、薬液Q4の各添加量は、同じであることとする。また、薬液Q4と混合液Q3とは、混合して混合液Q5となる。
また、第2添加工程では、薬液Q4の添加の手順を示す添加手順書93が電子データで予め用意されており、図1の制御部101で選択・閲覧ができる。添加手順書93には、添加試薬(添加薬液)コード931と添加先のサンプルコード及び試薬添加フラグ932、及び添加試薬量等が保存されて(付されて)いる。添加作業対象となるサンプルは毎回の作業ごとに異なるため、サンプルコード及び試薬添加フラグ932は分析作業を行う前に、他のサンプル管理システムから制御部101の添加手順書93にインポートするか、予め作業者が入力する。
なお、添加試薬コード931は、バーコード61に対応する。すなわち、添加試薬コード931は、第1情報と関係付けられ、薬液Q4に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部である。
また、サンプルコード及び試薬添加フラグ932の「SCode01A」がバーコード51Aに対応し、「SCode02A」がバーコード51Bに対応し、「SCode03A」がバーコード51Cに対応する。すなわち、サンプルコード及び試薬添加フラグ932は、第2情報と関係付けられ、反応液(混合液Q3)に関する反応液情報が担持された反応液担持部である。
このような条件の下で、作業者が実際に第2添加工程を行う場合には、まず、情報読取部102を用いて、薬液容器6にあるバーコード61からの第1情報と、サンプル容器5Aにあるバーコード51Aからの第2情報と、サンプル容器5Bにあるバーコード51Bからの第2情報と、サンプル容器5Cにあるバーコード51Cからの第2情報とを読み取るよりも以前に、作業者は、制御部101上でその第2添加工程に対応する添加手順書93を選択する(ステップS101参照)。これにより、制御部101では、薬液容器6内の薬液Q4をサンプル容器5Aおよびサンプル容器5Bにそれぞれ添加する第2添加工程がこれから開始されることが認識される。なお、この読み取り作業は、情報読取工程に含まれる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、薬液容器6にあるバーコード61からの第1情報を読み取る(ステップS102参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード61からの第1情報と、
既に読み込み済みの添加手順書93の添加試薬コード931とを比較して(ステップS103参照)、薬液Q4は、第2添加工程での添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う。この薬液良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第1情報が同じである場合には、薬液良否判断が良、すなわち、薬液Q4は、第2添加工程での添加に用いられるべき薬液であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、薬液容器6が第2添加工程で用いられる適正な容器であることを把握することができる。
薬液容器が適正であることが確認できたら、作業者は、ピペット203を用いて、薬液容器6からサンプルへ添加する薬液Q4を吸引する。このときの薬液Q4の吸引量は、例えば、制御部101に表示される。これにより、作業者は、適正量の薬液Q4を吸引することができる。
これに対し、双方の第1情報が異なる場合もある。この場合、薬液良否判断が否、すなわち、薬液Q4は、第2添加工程での添加に用いられるべき薬液ではなく、その旨が報知部106により報知される(ステップS104参照)。これにより、作業者は、第2添加工程で用いられるべきではない不適正な容器が読み込まれたと把握することができ、この容器を適正な容器、すなわち、薬液容器6に交換する等の処置を施すことができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Aにあるバーコード51Aからの第2情報を読み取る(ステップS105参照)。このとき、制御部101では、バーコード51Aからの第1情報と既に読み込み済みの添加手順書93のサンプルコード及び試薬添加フラグ932(SCode01A)とが比較される(ステップS106参照)。そして、第2添加工程での供給元が薬液容器6、供給先がサンプル容器5Aとなっているか否かが判断される。また、試薬添加フラグが「する」となっている事を確認する。すなわち、供給良否判断がなされる。またコード比較で一致しない場合、もしくは試薬添加フラグ確認で「しない」となっている場合は否と判断し、報知部106により、供給良否判断の結果が「否」である旨が報知される(ステップS107参照)。
供給良否判断の結果が良の場合に、作業者は、薬液容器6からピペット203へ吸引済みの薬液Q4をサンプル容器5Aに薬液Q4を添加する。これに対し、仮に供給良否判断の結果が否となった場合には作業者へエラー報知をし(ステップS107参照)、作業者は、薬液Q4の添加を中止する。
なお、サンプル容器5Aへの薬液Q4の添加後、制御部101は、当該添加の完了が認識されたことを示すフラグを添加手順書93中のサンプルコード及び試薬添加フラグ932に関連付けて立てる。これにより、次に添加を行う際にこのフラグを確認することにより、添加が完了したサンプル容器5Aへの薬液Q4の過剰添加を防止することができる。
次いで、作業者は、ピペット203を用いて、薬液容器6から次のサンプル容器5Bへ添加する薬液Q4を吸引する。もし作業者が間違えて、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Bではなく、サンプル容器5Cにあるバーコード51C(第2情報担持部12)からの第2情報を読み取ったとする(ステップS105参照)。バーコード51Cからの第2情報と、既に読み込み済みの添加手順書93のサンプルコード及び試薬添加フラグ932(SCode02A)とが比較される(ステップS106参照)。そして、供給先がサンプル容器5Bとなっているか否かが判断される、すなわち、供給良否判断がなされる。また、報知部106により、供給良否判断の結果が報知される。
この場合、作業者は、添加対象ではない間違ったサンプル容器5Cのバーコード51Cを読み取っているので、供給良否判断の結果は否となり、エラー報知される(ステップS107参照)。作業者はこれにより、間違った容器(サンプル容器5C)への薬液Q4の添加を中止する。
また、もし作業者が間違えずに、添加するべき正しいサンプル容器5Bを探し出したならば、そのバーコード51Bを読み取る(ステップS105参照)。バーコード51Cからの第2情報と既に読み込み済みの添加手順書93のサンプルコード及び試薬添加フラグ932(SCode02A)が比較され、供給先がサンプル容器5Bとなっているか否かの良否判断がなされる。この場合正しいサンプル容器5Bのバーコード51Bを読み取っているのでコード比較は良となる。(ステップS106参照)また、試薬添加フラグが「する」となっている事を確認する(ステップS106参照)。報知部106により、供給良否判断の結果が報知される。この場合は、コード比較が良であり、かつ、添加フラグ確認も良であるので、報知部106には結果が良であることが表示され、作業者はそれを確認して、薬液容器6からピペット203へ吸引済みの薬液Q4を、サンプル容器5Bへ添加する。これによって、作業者が正しいサンプル容器5Bへ試薬を添加することができる。
また、制御部101は、全てのサンプル容器(この例では、サンプル容器5A及びサンプル容器5B)のバーコードを読み取り、良否判定で全て良と判定した時点で、全ての供給先容器と手順書の第2情報比較が完了したことを判断し(ステップS108参照)、報知部106に全てのサンプル容器への添加が完了したことを表示し、処理を終了する。これにより、ユーザーは作業の完了を明確に知ることができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Cにあるバーコード51Cからの第2情報を読み取る(ステップS105参照)。このとき、制御部101では、バーコード51Cからの第2情報と、既に読み込み済みの添加手順書93のサンプルコード及び試薬添加フラグ932(SCode03A)が比較される(ステップS106参照)。このコード比較は良となる。また、添加フラグ確認を行うが、サンプル容器5Cは、前述したように薬液Q4の供給先ではないため、「しない」となっている。これにより添加フラグ確認は否となる(ステップS106参照)。コード比較は良であるが、添加フラグ確認は否であるので、供給良否判断の結果は否となり、その旨が報知される(ステップS107参照)。これにより、作業者は、サンプル容器5Cへの薬液Q4の添加を中止することができる。
以上のように、第2添加工程では、薬液Q4の誤添加を防止することができ、よって、液体Qの添加を正確に行うことができる。
[4]第2分注工程
図8に示すように、第2分注工程では、サンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bが用意されている。サンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bは、それぞれ、空の状態となっている。また、サンプル容器7Aには、バーコード71Aが付され、サンプル容器7Bには、バーコード71Bが付されている。これらのバーコードは、制御部101に接続されたラベルプリンタにより印刷されたものである。
そして、第2分注工程では、サンプル容器5A内の混合液Q5をサンプル容器7Aに分注し、サンプル容器5B内の混合液Q5をサンプル容器7Bに分注することとする。この場合、サンプル容器5Aおよびサンプル容器5Bが供給元の第1容器1となり、サンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bがそれぞれ供給先の第2容器2となる。従って、サンプル容器5Aのバーコード51Aと、サンプル容器5Bのバーコード51Bとが第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器7Aのバーコード71Aと、サンプル容器7Bのバーコード71Bとが第2容器2の第2情報担持部12となる。なお、混合液Q5の各分注量は、同じであることとする。
また、第2分注工程では、混合液Q5の分注の手順を示す分注手順書94が電子データで予め用意されており、図1の制御部101で選択・閲覧ができる。分注手順書94には、分注するサンプルコード及び分注量941、及び分注量が保存されて(付されて)いる。分注作業対象となるサンプルは毎回の作業ごとに異なるため、サンプルコード及び分注量941は分析作業を行う前に、他のサンプル管理システムから制御部101の分注手順書94へインポートするか、予め作業者が入力する。
また、分注を行わないサンプルの場合は、分注量にゼロを入力しておく。
なお、サンプルコード及び分注量941の「SCode01A」がバーコード51A及び71Aに対応し、「SCode02A」がバーコード51B及び71Bに対応し、「SCode03A」がバーコード51Cに対応する。また、「SCode01A」及び「SCode02A」のサンプルは分注を行うので各サンプルの分注量が指定されているが、「SCode03A」のサンプルに対しては分注を行わないので、分注量にゼロが設定されている。すなわち、サンプルコード及び分注量941は、第1情報及び第2情報と関係付けられ、分注液(混合液Q5)に関する分注液情報が担持された分注液情報担持部である。
このような条件の下で、作業者が実際に第2分注工程を行う場合には、まず、情報読取部102を用いて、サンプル容器5Aにあるバーコード51Aからの第1情報と、サンプル容器5Bにあるバーコード51Bからの第1情報と、サンプル容器5Cにあるバーコード51Cからの第1情報と、サンプル容器7Aにあるバーコード71Aからの第2情報と、サンプル容器7Bにあるバーコード71Bからの第2情報とを読み取るよりも以前に、作業者は制御部101上でその第2分注工程に相当する分注手順書94を選択する。これにより、制御部101では、サンプル容器5A内の混合液Q5をサンプル容器7Aに分注し、サンプル容器5B内の混合液Q5をサンプル容器7Bに分注する第2分注工程がこれから開始されることが認識される。なお、この読み取り作業は、情報読取工程に含まれる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、供給元のサンプル容器5Aにあるバーコード51Aからの第1情報を読み取る(ステップS201参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード51Aからの第1情報と、既に読み込み済みの分注手順書94の供給元のサンプル容器5Aの第1情報とを比較して(ステップS202参照)、供給元のサンプル容器として適切かどうかを判断する。そして、双方の第1情報が同じである場合には分注量がゼロでないことを確認する。この供給元サンプル容器良否判断及び分注量チェックは、判断工程に含まれる。供給元サンプル容器良否判断及び分注量チェックが共に良であれば、サンプル分注良否判断が良、すなわち適切なサンプルの分注であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器5Aが第2分注工程で用いられる適正な供給元容器であることを把握することができる。供給元容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット204を用いてサンプル容器5Aより混合液Q5を吸引する。このときの混合液Q5の吸引量は、例えば、制御部101に表示される。これにより、作業者は、適正量の混合液Q5を吸引することができる。これに対し、仮に供給元サンプル容器良否判断の結果、もしくは分注量チェックのいずれかが否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS203参照)。これにより、作業者は、混合液Q5の吸引を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器7Aにあるバーコード71Aからの第2情報を読み取る(ステップS204参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード71Aからの第2情報と、既に読み込み済みの分注手順書94の供給先のサンプル容器7Aの第2情報とを比較して(ステップS205参照)、供給先のサンプル容器として適切かどうかを判断する。この供給先サンプル容器良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第2情報が同じである場合には、供給先サンプル容器良否判断が良、すなわち適切なサンプル容器であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器7Aが第2分注工程で用いられる適正な供給先容器であることを把握することができる。供給先容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット204を用いて既に吸引した混合液Q5をサンプル容器7Aへ吐出する。これにより、サンプル容器7Aへの分注が完了する。これに対し、仮に供給先サンプル容器良否判断の結果が否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS206参照)。これにより、作業者は、混合液Q5の吐出を中止する。
なお、サンプル容器7Aへの混合液Q5の分注後、制御部101は、第1添加工程のときと同様に、当該分注の完了が認識されるよう構成されているのが好ましい。これにより、分注が完了したサンプル容器7Aへの混合液Q5の過剰分注を防止することができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、供給元のサンプル容器5Bにあるバーコード51Bからの第1情報を読み取る(ステップS201参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード51Bからの第1情報と、既に読み込み済みの分注手順書94の供給元のサンプル容器5Bの第1情報とを比較して(ステップS202参照)、供給元のサンプル容器として適切かどうかを判断する。そして、双方の第1情報が同じである場合には分注量がゼロでないことを確認する。この供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認は、判断工程に含まれる。供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認が共に良であれば、サンプル分注良否判断が良、すなわち適切なサンプルの分注であり、その旨が報知部106により報知され、混合液Q5の吸引量は、制御部101に表示される。作業者は、供給元容器が適正であることと吸引量を確認して、ピペット204を用いてサンプル容器5Bより混合液Q5を吸引する。これに対し、仮に供給元サンプル容器良否判断の結果もしくは分注量確認のいずれかが否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS203参照)。これにより、作業者は、混合液Q5の吸引を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器7Bにあるバーコード71Bからの第2情報を読み取る(ステップS204参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード71Bからの第2情報と、既に読み込み済みの分注手順書94の供給先のサンプル容器7Bの第2情報とを比較して(ステップS205参照)、供給先のサンプル容器として適切かどうかを判断する。この供給先サンプル容器良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第2情報が同じである場合には、供給先サンプル容器良否判断が良、すなわち適切なサンプル容器であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、サンプル容器7Bが第2分注工程で用いられる適正な供給先容器であることを把握することができる。供給先容器が適正であることが確認できたら、作業者はピペット204を用いて既に吸引した混合液Q5をサンプル容器7Bへ吐出する。これにより、分注が完了する。これに対し、仮に供給先サンプル容器良否判断の結果が否となった場合には、その旨が報知部106により報知される(ステップS206参照)。これにより、作業者は、混合液Q5の吐出を中止する。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、供給元のサンプル容器5Cにあるバーコード51Cからの第1情報を読み取る(ステップS201参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード51Cからの第1情報と、既に読み込み済みの分注手順書94の供給元のサンプル容器5Cの第1情報とを比較して(ステップS202参照)、供給元のサンプル容器として適切かどうかを判断する。そして、双方の第1情報が同じである場合には分注量を確認する。この供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認は、判断工程に含まれる。供給元サンプル容器良否判断及び分注量確認が共に良であれば、サンプル分注良否判断が良、すなわち適切なサンプルの分注であり、供給元サンプル容器良否判断の結果もしくは分注量確認のいずれかが否となった場合には、サンプル分注良否判断が否、すなわち不適切なサンプルの分注である(ステップS202参照)。
既に述べたように、バーコード51Cにコードされている「SCode03A」の分注量はゼロに設定されているので、分注量確認は否となり、サンプル分注良否判断が否となり、その旨が報知部106により報知される(ステップS203参照)。これにより、作業者は、混合液Q5の吸引を中止する。
また、制御部101は、全ての供給元のサンプル容器および分注手順書94の第1情報同士の比較と、全ての供給先のサンプル容器および分注手順書94の第2情報同士の比較とが完了したことを判断し(ステップS207参照)、第2分注工程での分注が全て完了したことを表示し、処理を終了する。これにより、ユーザーは作業の完了を明確に知ることができる。
以上のように、第2分注工程では、混合液Q5の誤分注を防止することができ、よって、液体Qの分注を正確に行うことができる。
[5]第3添加工程
第3添加工程は、第3添加工程や第3添加工程と同様の作業が行われる。すなわち、図9に示すように、第3添加工程では、まず、薬液容器8が用意されている。薬液容器8には、薬液Q6が予め収納されている。また、薬液容器8には、制御部101に接続されたラベルプリンタにより印刷されたバーコード81が付されている。
そして、第3添加工程では、薬液容器8内の薬液Q6をサンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bにそれぞれ添加することとする。この場合、薬液容器8が供給元の第1容器1となり、サンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bがそれぞれ供給先の第2容器2となる。従って、薬液容器8のバーコード81が第1容器1の第1情報担持部11となり、サンプル容器7Aのバーコード71Aと、サンプル容器7Bのバーコード71Bとが第2容器2の第2情報担持部12となる。
また、サンプル容器7Aへの薬液Q6の添加量と、サンプル容器7Bへの薬液Q6の添加量とは、異なることとする。本実施形態では、サンプル容器7Aへの薬液Q6の添加量の方が、サンプル容器7Bへの薬液Q6の添加量よりも多い。なお、薬液Q6は、混合液Q5と混合して混合液Q7となる。
また、第3添加工程では、薬液Q6の添加の手順を示す添加手順書95が電子データで予め用意されており、図1の制御部101で選択・閲覧ができる。添加手順書95には、添加試薬(添加薬液)コード951と添加先のサンプルコード及び試薬添加フラグ952、及び添加試薬量等が保存されて(付されて)いる。添加作業対象となるサンプルは毎回の作業ごとに異なるため、サンプルコード及び試薬添加フラグ952は分析作業を行う前に、他のサンプル管理システムから制御部101の添加手順書95にインポートするか、予め作業者が入力する。
なお、添加試薬コード951は、バーコード81に対応する。すなわち、添加試薬コード951は、第1情報と関係付けられ、薬液Q6に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部である。
また、サンプルコード及び試薬添加フラグ952の「SCode01B」がバーコード71Aに対応し、「SCode02B」がバーコード71Bに対応する。すなわち、サンプルコード及び試薬添加フラグ952は、第2情報と関係付けられ、反応液(混合液Q5)に関する反応液情報が担持された反応液担持部である。
このような条件の下で、作業者が実際に第3添加工程を行う場合には、まず、情報読取部102を用いて、薬液容器8にあるバーコード81からの第1情報と、サンプル容器7Aにあるバーコード71Aからの第2情報と、サンプル容器7Bにあるバーコード71Bからの第2情報とを読み取るよりも以前に、作業者は、制御部101上でその第3添加工程に対応する添加手順書95を選択する(ステップS101参照)。これにより、制御部101では、薬液容器8内の薬液Q6をサンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bにそれぞれ添加する第3添加工程がこれから開始されることが認識される。なお、この読み取り作業は、情報読取工程に含まれる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、薬液容器8にあるバーコード81からの第1情報を読み取る(ステップS102参照)。このとき、制御部101の判断部105は、バーコード81からの第1情報と、既に読み込み済みの添加手順書95の添加試薬コード951とを比較して(ステップS103参照)、薬液Q6は、第3添加工程での添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う。この薬液良否判断は、判断工程に含まれる。そして、双方の第1情報が同じである場合には、薬液良否判断が良、すなわち、薬液Q6は、第3添加工程での添加に用いられるべき薬液であり、その旨が報知部106により報知される。この報知は、報知工程に含まれる。また、この報知により、作業者は、薬液容器8が第3添加工程で用いられる適正な容器であることを把握することができる。
薬液容器が適正であることが確認できたら、作業者は、ピペット205を用いて、薬液容器8からサンプルへ添加する薬液Q6を吸引する。このときの薬液Q6の吸引量は、例えば、制御部101に表示される。これにより、作業者は、適正量の薬液Q6を吸引することができる。
これに対し、双方の第1情報が異なる場合もある。この場合、薬液良否判断が否、すなわち、薬液Q6は、第3添加工程での添加に用いられるべき薬液ではなく、その旨が報知部106により報知される(ステップS104参照)。これにより、作業者は、第3添加工程で用いられるべきではない不適正な容器が読み込まれたと把握することができ、この容器を適正な容器、すなわち、薬液容器8に交換する等の処置を施すことができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器7Aにあるバーコード71Aからの第2情報を読み取る(ステップS105参照)。このとき、制御部101では、バーコード71Aからの第1情報と既に読み込み済みの添加手順書95のサンプルコード及び試薬添加フラグ952(SCode01B)とが比較される(ステップS106参照)。そして、第3添加工程での供給先がサンプル容器7Aとなっているか否かが判断される。また、試薬添加フラグが「する」となっている事を確認する。すなわち、供給良否判断がなされる。なお、図9に示す状態とは異なるが、コード比較で一致しない場合、もしくは試薬添加フラグ確認で「しない」となっている場合は否と判断し、報知部106により、供給良否判断の結果が「否」である旨が報知されることとなる(ステップS107参照)。
供給良否判断の結果が良の場合に、作業者は、薬液容器8からピペット205へ吸引済みの薬液Q6をサンプル容器7Aに添加する。これに対し、仮に供給良否判断の結果が否となった場合には作業者へエラー報知をし(ステップS107参照)、作業者は、薬液Q6の添加を中止する。
なお、サンプル容器7Aへの薬液Q6の添加後、制御部101は、当該添加の完了が認識されたことを示すフラグを添加手順書95中のサンプルコード及び試薬添加フラグ952に関連付けて立てる。これにより、次に添加を行う際にこのフラグを確認することにより、添加が完了したサンプル容器7Aへの薬液Q6の過剰添加を防止することができる。
次いで、作業者は、情報読取部102を用いて、サンプル容器7Bにあるバーコード71Bからの第2情報を読み取る(ステップS105参照)。このとき、制御部101では、バーコード71Bからの第1情報と既に読み込み済みの添加手順書95のサンプルコード及び試薬添加フラグ952(SCode02B)とが比較される(ステップS106参照)。そして、第3添加工程での供給先がサンプル容器7Bとなっているか否かが判断される、すなわち、供給良否判断がなされる。またコード比較で一致しない場合は否と判断し、報知部106により、供給良否判断の結果が「否」である旨が報知される。
供給良否判断の結果が良の場合に、作業者は、薬液容器8からピペット205へ吸引済みの薬液Q6をサンプル容器7Bに添加する。これに対し、仮に供給良否判断の結果が否となった場合には作業者へエラー報知をし(ステップS107参照)、作業者は、薬液Q6の添加を中止する。
なお、サンプル容器7Bへの薬液Q6の添加後、制御部101は、当該添加の完了が認識されたことを示すフラグを添加手順書95中のサンプルコード及び試薬添加フラグ952に関連付けて立てる。これにより、次に添加を行う際にこのフラグを確認することにより、添加が完了したサンプル容器7Bへの薬液Q6の過剰添加を防止することができる。
また、制御部101は、全てのサンプル容器(この例では、サンプル容器7A及びサンプル容器7B)のバーコードを読み取り、良否判定で全て良と判定した時点で、全ての供給先容器と手順書の第2情報比較が完了したことを判断し(ステップS108参照)、報知部106に全てのサンプル容器への添加が完了したことを表示し、処理を終了する。これにより、ユーザーは作業の完了を明確に知ることができる。
以上のように、第3添加工程では、薬液Q6の誤添加を防止することができ、よって、液体Qの添加を正確に行うことができる。
[6]測定工程
図10に示すように、測定工程では、分析装置109が用意されている。作業者は、混合液Q7が収納されたサンプル容器7Aおよびサンプル容器7Bをそれぞれ分析装置109に装填する。そして、分析装置109が作動することにより、混合液Q7中のサンプル液Q2を測定、分析することができる。
以上のように、分析システム10では、液体Qの添加、液体Qの分注を行う際には、当該添加や分注に先立って、その都度、情報読取工程、判断工程および報知工程(S101~S108、S201~207)が実行される。これにより、作業者一人でも、誤添加や誤分注が防止され、正確な添加や分注を行うことができる。また、分析システム10を制御部101および情報読取部102で構成することができ、よって、分析システム10は簡単な装置構成となる。
以上、本発明の分析システムおよび分析方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、分析システムを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の分析システムおよび分析方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、添加手順書および分注手順書は、それぞれ、前記実施形態では紙面により視認可能となっているが、これに限定されず、例えば、制御部に表示して視認可能となっていてもよい。
また、各工程で用いられるサンプル容器の形状は、前記実施形態では互いに異なっているが、これに限定されず、同じであってもよい。
また、各工程で用いられるピペットは、バーコードリーダ機能、すなわち、第1情報や第2情報を読み取る機能を有するものであってもよい。これにより、バーコードリーダ自体を省略することができる。
また、各添加工程で添加される薬液は、前記実施形態では1種であるが、これに限定されず、複数種であってもよい。この場合も、誤添加を防止することができる。
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係る分析システムは、
第1容器から第2容器への液体の供給が行われて、該液体を用いた分析を行う分析システムであって、
前記第1容器には、該第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、
前記第2容器には、該第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、
前記供給が行われるのに際し、該供給に先立って、前記第1情報担持部から前記第1情報を読み取り、前記第2情報担持部から前記第2情報を読み取る情報読取部と、
前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記供給が行われてもよいか否かの供給良否判断を行う判断部と、
前記供給良否判断の結果を報知する報知部と、を備える。
第1項に記載の分析システムによれば、分析システムを用いて分析作業を行う作業者は、報知された供給良否判断の結果を正確に把握することができる。これにより、作業者は、実際に第1容器から第2容器への液体の供給を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該供給を正確に行うことができる。
(第2項)第1項に記載の分析システムにおいて、
前記第1容器には、前記液体としての薬液が予め収納され、
前記第2容器には、前記薬液と反応する反応液が予め収納され、
前記供給は、前記反応液への前記薬液の添加であり、
前記添加の手順を示す添加手順書を備え、
前記添加手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記薬液に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部と、前記第2情報と関係付けられ、前記反応液に関する反応液情報が担持された反応液担持部と、が付されている。
第2項に記載の分析システムによれば、作業者は、実際に第1容器から第2容器への薬液の添加を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該添加を正確に行うことができる。
(第3項)第2項に記載の分析システムにおいて、
前記判断部は、前記第1情報担持部から読み取られた前記第1情報と、前記薬液情報担持部から前記薬液情報とを比較して、前記薬液は、前記添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う。
第3項に記載の分析システムによれば、添加に用いられるべき薬液を正確に選択することができる。
(第4項)第4項に記載の分析システムにおいて、
前記報知部は、前記薬液良否判断の結果を報知する。
第4項に記載の分析システムによれば、作業者は、薬液良否判断の結果を把握することができ、よって、薬液の誤使用を防止することができる。
(第5項)第1~4項のいずれか1項に記載の分析システムにおいて、
前記供給は、前記第1容器から前記第2容器への前記液体の分注であり、
前記第1容器には、前記液体としての分注液が予め収納され、
前記分注の手順を示す分注手順書を備え、
前記分注手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記分注液に関する分注液情報が担持された分注液情報担持部が付されている。
第5項に記載の分析システムによれば、作業者は、実際に第1容器から第2容器への液体の分注を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該分注を正確に行うことができる。
(第6項)第1~5項のいずれか1項に記載の分析システムにおいて、
前記第1情報担持部および前記第2情報担持部は、それぞれ、一次元コードおよび二次元コードのうちの少なくとも1つのコードを含み、
前記情報読取部は、前記コードを光学的に検出する検出部と、該検出部での検出結果を電気信号に変換する変換部と、を有する。
第6項に記載の分析システムによれば、判断部は、検出部での検出結果に基づいた判断を正確に行うことができる。
(第7項)第1~6項のいずれか1項に記載の分析システムにおいて、
前記報知部は、光を発する発光部、音声を発する音声発生部のうちの少なくとも1つを有する。
第7項に記載の分析システムによれば、分析システムを用いて分析作業を行う作業者は、供給良否判断の結果を正確に把握することができる。
(第8項)一態様に係る分析方法は、
第1容器から第2容器への液体の供給を行って、該液体を用いた分析を行う分析方法であって、
前記第1容器には、該第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、
前記第2容器には、該第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、
前記供給が行われるのに際し、該供給に先立って、前記第1情報担持部から前記第1情報を読み取り、前記第2情報担持部から前記第2情報を読み取る情報読取工程と、
前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記供給が行われてもよいか否かの供給良否判断を行う判断工程と、
前記供給良否判断の結果を報知する報知工程と、を有する。
第8項に記載の分析方法によれば、分析システムを用いて分析作業を行う作業者は、報知された供給良否判断の結果を正確に把握することができる。これにより、作業者は、実際に第1容器から第2容器への液体の供給を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該供給を正確に行うことができる。
(第9項)第8項に記載の分析方法において、
前記第1容器には、前記液体としての薬液が予め収納され、
前記第2容器には、前記薬液と反応する反応液が予め収納され、
前記供給は、前記反応液への前記薬液の添加であり、
前記添加の手順を示す添加手順書が予め用意されており、
前記添加手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記薬液に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部と、前記第2情報と関係付けられ、前記反応液に関する反応液情報が担持された反応液担持部と、が付されている。
第9項に記載の分析方法によれば、作業者は、実際に第1容器から第2容器への薬液の添加を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該添加を正確に行うことができる。
(第10項)第9項に記載の分析方法において、
前記判断工程では、前記第1情報担持部から読み取られた前記第1情報と、前記薬液情報担持部から前記薬液情報とを比較して、前記薬液は、前記添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う。
第10項に記載の分析方法によれば、添加に用いられるべき薬液を正確に選択することができる。
(第11項)第10項に記載の分析方法において、
前記報知工程では、前記薬液良否判断の結果を報知する。
第11項に記載の分析方法によれば、作業者は、薬液良否判断の結果を把握することができ、よって、薬液の誤使用を防止することができる。
(第12項)第8~11項のいずれか1項に記載の分析方法において、
前記供給は、前記第1容器から前記第2容器への前記液体の分注であり、
前記第1容器には、前記液体としての分注液が予め収納され、
前記分注の手順を示す分注手順書が予め用意されており、
前記分注手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記分注液に関する分注液情報が担持された分注液情報担持部が付されている。
第12項に記載の分析方法によれば、作業者は、実際に第1容器から第2容器への液体の分注を行ってもよいか否かを判断することができ、その結果、当該分注を正確に行うことができる。
(第13項)第8~12項に記載の分析方法において、
前記第1情報担持部および前記第2情報担持部は、それぞれ、一次元コードおよび二次元コードのうちの少なくとも1つのコードを含み、
前記情報読取工程では、前記コードを光学的に検出する検出して、その検出結果を電気信号に変換する。
第13項に記載の分析方法によれば、判断工程では、情報読取工程での検出結果に基づいた判断を正確に行うことができる。
(第14項)第8~13項のいずれか1項に記載の分析方法において、
前記報知工程では、発光、音声のうちの少なくとも1つを用いて、前記供給良否判断の結果を報知する。
第14項に記載の分析方法によれば、分析システムを用いて分析作業を行う作業者は、供給良否判断の結果を正確に把握することができる。
1 第1容器
2 第2容器
3 薬液容器
31 バーコード
4A、4B、4C サンプル容器
41A、41B、41C バーコード
5A、5B、5C サンプル容器
51A、51B、51C バーコード
6 薬液容器
61 バーコード
7A、7B サンプル容器
71A、71B バーコード
8 薬液容器
81 バーコード
91 添加手順書
911 添加試薬(添加薬液)コード
912 サンプルコード及び試薬添加フラグ(フラグ)
92 分注手順書
921 サンプルコード及び分注量
93 添加手順書
931 添加試薬(添加薬液)コード
932 サンプルコード及び試薬添加フラグ
94 分注手順書
941 サンプルコード及び分注量
95 添加手順書
951 添加試薬(添加薬液)コード
952 サンプルコード及び試薬添加フラグ
10 分析システム
101 制御部
102 情報読取部
103 検出部
104 変換部
105 判断部
106 報知部
107 発光部
108 音声発生部
109 分析装置
110、111 ラック
11 第1情報担持部
12 第2情報担持部
201、202、203、204、205 ピペット
Q 液体
Q1 薬液
Q2 サンプル液
Q3 混合液
Q4 薬液
Q5 混合液
Q6 薬液
Q7 混合液
S101~S108、S201~207 ステップ

Claims (14)

  1. 第1容器から第2容器への液体の供給が行われて、該液体を用いた分析を行う分析システムであって、
    前記第1容器には、該第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、
    前記第2容器には、該第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、
    前記供給が行われるのに際し、該供給に先立って、前記第1情報担持部から前記第1情報を読み取り、前記第2情報担持部から前記第2情報を読み取る情報読取部と、
    前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記供給が行われてもよいか否かの供給良否判断を行う判断部と、
    前記供給良否判断の結果を報知する報知部と、を備える分析システム。
  2. 前記第1容器には、前記液体としての薬液が予め収納され、
    前記第2容器には、前記薬液と反応する反応液が予め収納され、
    前記供給は、前記反応液への前記薬液の添加であり、
    前記添加の手順を示す添加手順書を備え、
    前記添加手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記薬液に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部と、前記第2情報と関係付けられ、前記反応液に関する反応液情報が担持された反応液担持部と、が付されている請求項1に記載の分析システム。
  3. 前記判断部は、前記第1情報担持部から読み取られた前記第1情報と、前記薬液情報担持部から前記薬液情報とを比較して、前記薬液は、前記添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う請求項2に記載の分析システム。
  4. 前記報知部は、前記薬液良否判断の結果を報知する請求項3に記載の分析システム。
  5. 前記供給は、前記第1容器から前記第2容器への前記液体の分注であり、
    前記第1容器には、前記液体としての分注液が予め収納され、
    前記分注の手順を示す分注手順書を備え、
    前記分注手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記分注液に関する分注液情報が担持された分注液情報担持部が付されている請求項1~4のいずれか1項に記載の分析システム。
  6. 前記第1情報担持部および前記第2情報担持部は、それぞれ、一次元コードおよび二次元コードのうちの少なくとも1つのコードを含み、
    前記情報読取部は、前記コードを光学的に検出する検出部と、該検出部での検出結果を電気信号に変換する変換部と、を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の分析システム。
  7. 前記報知部は、光を発する発光部、音声を発する音声発生部のうちの少なくとも1つを有する請求項1~6のいずれか1項に記載の分析システム。
  8. 第1容器から第2容器への液体の供給を行って、該液体を用いた分析を行う分析方法であって、
    前記第1容器には、該第1容器に関する第1情報が担持された第1情報担持部が付され、
    前記第2容器には、該第2容器に関する第2情報が担持された第2情報担持部が付されており、
    前記供給が行われるのに際し、該供給に先立って、前記第1情報担持部から前記第1情報を読み取り、前記第2情報担持部から前記第2情報を読み取る情報読取工程と、
    前記第1情報と前記第2情報とを比較して、前記供給が行われてもよいか否かの良否判断を行う判断工程と、
    前記良否判断の結果を報知する報知工程と、を有する分析方法。
  9. 前記第1容器には、前記液体としての薬液が予め収納され、
    前記第2容器には、前記薬液と反応する反応液が予め収納され、
    前記供給は、前記反応液への前記薬液の添加であり、
    前記添加の手順を示す添加手順書が予め用意されており、
    前記添加手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記薬液に関する薬液情報が担持された薬液情報担持部と、前記第2情報と関係付けられ、前記反応液に関する反応液情報が担持された反応液担持部と、が付されている請求項8に記載の分析方法。
  10. 前記判断工程では、前記第1情報担持部から読み取られた前記第1情報と、前記薬液情報担持部から前記薬液情報とを比較して、前記薬液は、前記添加に用いられるべき薬液であるか否かの薬液良否判断を行う請求項9に記載の分析方法。
  11. 前記報知工程では、前記薬液良否判断の結果を報知する請求項10に記載の分析方法。
  12. 前記供給は、前記第1容器から前記第2容器への前記液体の分注であり、
    前記第1容器には、前記液体としての分注液が予め収納され、
    前記分注の手順を示す分注手順書が予め用意されており、
    前記分注手順書には、前記第1情報と関係付けられ、前記分注液に関する分注液情報が担持された分注液情報担持部が付されている請求項8~11のいずれか1項に記載の分析方法。
  13. 前記第1情報担持部および前記第2情報担持部は、それぞれ、一次元コードおよび二次元コードのうちの少なくとも1つのコードを含み、
    前記情報読取工程では、前記コードを光学的に検出する検出して、その検出結果を電気信号に変換する請求項8~12のいずれか1項に記載の分析方法。
  14. 前記報知工程では、発光、音声のうちの少なくとも1つを用いて、前記良否判断の結果を報知する請求項8~13のいずれか1項に記載の分析方法。

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