JP2022023620A - 車両用電池温調装置 - Google Patents

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裕 横山
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Abstract

【課題】効果的に電池の昇温および冷却を行う車両用電池温調装置を提供する。【解決手段】車両用電池温調装置12において、演算制御部21は、電池11の検知温度が、予め定められた第1設定温度よりも高温であれば、送風ファン18を第1方向に回転させることで、第1ダクト16から冷却空気を電池収納部15に導入し、電池11を冷却した冷却空気を、第2ダクト17を経由して外部に排出する。一方、電池11の検知温度が、予め定められた第2設定温度よりも低温であれば、送風ファン18を第1方向とは逆方向である第2方向に回転させることで、受熱部20を介して排気管19と熱交換することで昇温した空気を、第2ダクト17から電池収納部15に導入し、電池11を昇温した空気を、第1ダクト16を経由して外部に排出する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用電池温調装置に関し、特に、効果的に電池の昇温および冷却を行う車両用電池温調装置に関する。
電動車両には、走行用の電力を蓄積する蓄電池が搭載される。この蓄電池は温度管理され、一定の温度帯域となるように温調される。即ち、蓄電池の温度が下限温度以下とならないように昇温され、且つ、蓄電池の温度が上限温度以上とならないように冷却される。また、蓄電池の温度状況に応じて、蓄電池からの出力を制限することもある。
特許文献1には、排気熱を利用して電池を昇温する発明が記載されている。詳しくは、フィルタの再生中に、排気経路のフィルタの周辺の空気が高温になり、その空気をファンの回転で空気導入口から取り込み、流体通路を介して電池室に暖気として導入することで、ハイブリッド用電池の暖気および加温に利用している。このようにすることで、電池出力の低下や不安定化を、専用の加温手段を新設することなく、無駄なく効率よく回避することができる。
特開2005-248833号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された発明では、排気経路から電池室に至る専用のダクトの経路が長ければ、この経路により空気が冷却されてしまい、蓄電池を効果的に昇温することが簡単ではない課題がある。
また、バッテリーヒータや温調ユニットを備えることで、蓄電池を一定温度帯域に温調することはできる。しかしながら、蓄電池を温調するための専用の機器を搭載することで、コストが高くなり、燃費性能が悪化する等の課題も生じる。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、効果的に電池の昇温および冷却を行う車両用電池温調装置を提供することにある。
本発明の請求項1に記載された車両用電池温調装置は、原動機を有する車両に搭載された電池を温度調整する車両用電池温調装置であり、前記電池の温度を検知する電池温度検知部と、前記電池が収納された電池収納部と外部とを連通させる第1ダクトと、前記第1ダクトとは別体であり、外部と前記電池収納部とを連通させる第2ダクトと、前記電池と熱交換するべく流通する空気の送風方向を変更することが可能な送風ファンと、前記原動機から排出される排気ガスが流通する排気管と、前記第2ダクトの途中部分に設けられ、前記排気管から発生される熱を受熱する受熱部と、演算制御部と、を具備し、前記演算制御部は、前記電池温度検知部で検知した前記電池の検知温度が、予め定められた第1設定温度よりも高温であれば、前記送風ファンを第1方向に回転させることで、前記第1ダクトから冷却空気を前記電池収納部に導入し、前記電池を冷却した前記冷却空気を前記第2ダクトを経由して外部に排出し、前記電池温度検知部で検知した前記電池の前記検知温度が、予め定められた第2設定温度よりも低温であれば、前記送風ファンを前記第1方向とは逆方向である第2方向に回転させることで、前記受熱部を介して前記排気管と熱交換することで昇温した空気を、前記第2ダクトから前記電池収納部に導入し、前記電池を昇温した前記空気を前記第1ダクトを経由して外部に排出することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載された車両用電池温調装置では、前記電池と前記排気管との間であって、前記受熱部以外の部分には断熱材が配置されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載された車両用電池温調装置では、前記第2ダクトの一端は前記電池収納部と接続され、前記第2ダクトの他端は、前記排気管の近傍に配置されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載された車両用電池温調装置では、前記第2ダクトの中間部分に、前記第2ダクトを構成する材料よりも熱伝導率が高い材料から成る放熱部を設けることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載された車両用電池温調装置では、前記送風ファンは、前記第2ダクトの途中部分であって、前記電池と前記受熱部との間に介装されることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る車両用電池温調装置によれば、先ず、電池温度検知部で検知した電池の検知温度が第1設定温度よりも高温であれば、送風ファンを第1方向に回転させることで、第1ダクトから冷却空気を電池収納部に導入し、電池を冷却した冷却空気を第2ダクトを経由して外部に排出することで、電池を第1設定温度以下に冷却することができる。更に、電池温度検知部で検知した電池の検知温度が第2設定温度よりも低温であれば、送風ファンを第2方向に回転させることで、受熱部を介して排気管と熱交換することで昇温した空気を、第2ダクトから電池収納部に導入し、電池が第2設定温度よりも高温となるように昇温することができる。よって、電池の温度を第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以下とすることができ、電池の放電特性および充電特性を一定以上に保つことができる。
本発明の請求項2に係る車両用電池温調装置によれば、電池と排気管との間であって、受熱部以外の部分に断熱材を配置することで、排気管からの過度な受熱を抑制でき、電池が過度に昇温されることを抑制できる。
本発明の請求項3に係る車両用電池温調装置によれば、第2ダクトの他端が、排気管の近傍に配置されることで、排気管で昇温された空気を、第2ダクトの他端から取り込んで電池の昇温に用いることができる。
本発明の請求項4に係る車両用電池温調装置によれば、第2ダクトの中間部分に、第2ダクトを構成する材料よりも熱伝導率が高い材料から成る放熱部を設けることで、放熱部を介して、第2ダクトの中間部分に存在する空気から熱を外部に放熱でき、電池が過度に昇温されることを抑制できる。
本発明の請求項5に係る車両用電池温調装置によれば、送風ファンを、第2ダクトの途中部分であって、電池と受熱部との間に介装することで、停止している送風ファンが第2ダクトの内部における空気の流通を抑制する。よって、受熱部で加熱された空気が電池収納部に移動してしまい、電池が不用意に昇温してしまうことを抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置を備えた車両を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置を示す接続図である。 本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置において、第2ダクトに受熱部が取りつけられる構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置において、第2ダクトに受熱部および断熱材が取りつけられる構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置において、第2ダクトの端部の構成を示す後面図である。 本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置を示す図であり、(A)は第2ダクトに放熱部が取りつけられる構成を示す模式図であり、(B)は第2ダクトに送風ファンが取りつけられる位置の別例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用電池温調装置を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明に於いては前後上下左右の各方向を用いるが、左右とは車両10を後方から見た場合の左右である。更に、以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
図1は、車両用電池温調装置12を備えた車両10を示す斜視図である。自動車や電車等の車両10には、モータや様々の電装部品に電力を供給するための電池11が搭載されている。車両10は、例えば、EV(Electrical Vehicle)、HEV(Hybrid Electrical Vehicle)やPHEV(Plug-in Hybrid Electrical Vehicle)等であり、これらの車両10にも、高い蓄電機能を有した電池11が搭載されている。
図1では、車両用電池温調装置12を備えた車両10を、後側上方から見た状態を図示し、説明の都合上、車両10の車体の後端を覆うリアゲートを省略している。車両10の車室内後方には後方シート26が配設され、後方シート26の更に後方には、リアフロア23が配設されている。そして、リアフロア23の下方の収納スペース22には、ここでは図示しない後述する電池11および車両用電池温調装置12が配置される。
尚、電池11は、リアフロア23の下方側に配設される場合に限定されるものではなく、運転席や助手席が配設されるフロントフロア(図示せず)等の下方に配設される場合でも良い。
図2は、車両用電池温調装置12を示す接続図である。車両用電池温調装置12は、演算制御部21と、電池温度検知部14と、記憶部27と、送風ファン18と、を有する。
演算制御部21は、例えばCPUであり、その入力側端子は電池温度検知部14および記憶部27に接続され、その出力側端子は送風ファン18に接続される。演算制御部21は、電池温度検知部14および記憶部27から入力される入力情報に基づいて、送風ファン18の動作を制御する。
電池温度検知部14は、後述する電池11の温度を検知し、その検知結果を演算制御部21に入力する。
記憶部27は、RAMまたはROMであり、車両用電池温調装置12が動作するためのプログラムやパラメータ等を記憶している。
送風ファン18は、電池11の冷却または昇温を行うために送風する送風機であり、演算制御部21からの指示に基づいて、回転または停止する。後述するように、送風ファン18は、演算制御部21の指示に基づいて、双方向に送風することができる。
図3は、車両用電池温調装置12を示す斜視図である。
車両用電池温調装置12は、原動機であるエンジンを有する車両10に搭載され、モータに電力を供給する電池11を温度調整する車両用電池温調装置12である。車両用電池温調装置12は、車両用電池温調装置12と、第1ダクト16と、第2ダクト17と、送風ファン18と、排気管19と、受熱部20と、演算制御部21と、を主に有する。
電池11は、車両10の車体に駆動力を与えるモータに電流を供給する。電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の2次電池を採用することができる。
電池収納部15は、電池11が収納され、例えば合成樹脂板材から成る略箱体の部材である。電池収納部15の左方部分には第1ダクト16が連通し、電池収納部15の右方部分には第2ダクト17が連通している。電池収納部15は、車体フロアとは別部材である。または、電池収納部15の側面および底面を車体フロアから構成し、電池収納部15の上面は蓋部材から構成するようにしても良い。
第1ダクト16は、外部と電池収納部15とを連通させる。第1ダクト16は、所定形状に成形された管状の合成樹脂から成る。第1ダクト16の右端部分は電池収納部15と連通し、第1ダクト16の左端部分は、例えば、車両10の車室と連通する。
第2ダクト17は、第1ダクト16とは別体であり、電池11が収納された電池収納部15と外部とを連通させる。第2ダクト17は、所定形状に成形された管状の合成樹脂から成る。第2ダクト17の左方端部は、電池収納部15と連通している。第2ダクト17の中間部分は、第2ダクト17の後方側面および右方側面に沿って引き回されている。また、第2ダクト17の右側端部は外部に向かって開口している。
ここで、第1ダクト16と電池収納部15との連通部分と、第2ダクト17と電池収納部15との連通部分は、上面視で対向する部分に配置されている。具体的には、第1ダクト16と電池収納部15との連通部分は、電池収納部15の上面であって、左側前方側に形成されている。一方、第2ダクト17と電池収納部15との連通部分は、電池収納部15の上面であって、右側後方側に配置されている。このようにすることで、例えば、第1ダクト16を経由して、電池収納部15の左側前方側から導入された空気を、電池収納部15の内部にて流動させ、第2ダクト17を経由して電池収納部15の外部に排出させることができる。よって、電池収納部15に収納される電池11を全体的に温調することができる。
送風ファン18は、第2ダクト17の途中部分に介装されている。送風ファン18は、双方向に送風することができる。よって、送風ファン18が正転することで、外部の空気を第1ダクト16から取り込んで、電池収納部15に送風し、電池収納部15の内部で電池11と熱交換した空気を、第2ダクト17を介して電池収納部15の外部に送風することができる。更に、送風ファン18が逆転することで、外部の空気を第2ダクト17から電池収納部15に送風し、電池収納部15の内部で電池11と熱交換した空気を、第1ダクト16を経由して外部に放出することができる。
排気管19は、エンジンから排出される排気ガスが流通するパイプ状の部材である。排気管19の後端部近傍には、メインマフラ28が形成されている。
図4は、車両用電池温調装置12において、第2ダクト17に受熱部20が取りつけられる構成を示す斜視図である。
受熱部20は、第2ダクト17の途中部分に設けられ、排気管19から発生される熱を受熱する機能を有する。メインマフラ28の左方側近傍において、第2ダクト17の断面は縦長の略矩形状とされている。このようにすることで、排気管19に面する第2ダクト17の側面を大きくすることができる。受熱部20は、第2ダクト17の排気管19を向く側面に取りつけられている。受熱部20としては、第2ダクト17を構成する材料よりも熱伝導性に優れたものが採用され、具体的には、略矩形状に成形された鉄やアルミニウムなどの金属板を採用することができる。ここでは、受熱部20は、メインマフラ28の左方側の直近に配置されている。また、受熱部20は、電池収納部15を挟んで、排気管19のメインマフラ28と接近している。
更に、受熱部20は、第2ダクト17と共にインサート成形することで、第2ダクト17に取りつけることができる。また、受熱部20は、第2ダクト17の側面の一部を形成しても良いし、第2ダクト17の側面の外側に貼着されても良い。
受熱部20を形成することで、排気時にメインマフラ28から発生する熱が、電池収納部15の側面を経由して、受熱部20に良好に伝導する。更に、第2ダクト17の内部を流通する空気が、受熱部20により昇温される。よって、後述するように、専用の熱源を用意することなく、昇温された空気を電池収納部15に送風することで、電池11を好適に昇温することができる。
ここで、図3および図4を参照して、車両用電池温調装置12により電池11の冷却および昇温を行う方法を説明する。
先ず、電池11を冷却する方法を説明する。図3では、電池11を冷却する際に於ける空気の流れを、ハッチング無しの矢印で示している。車両用電池温調装置12で検知した電池11の検知温度が、予め定められた第1設定温度T1よりも高温であれば、演算制御部21は、送風ファン18を第1方向に回転させる。ここで、第1設定温度T1は、例えば50℃である。このようにすることで、例えば車両10の車室からの空気が第1ダクト16を経由して、電池収納部15に送風される。電池収納部15に送風された空気は、電池11と熱交換することで、電池11を冷却する。電池11を冷却した空気は、第2ダクト17を経由して、車外に放出される。電池11が高温となる場合は気温が高く、車両10の室内は車室用温調機で冷房されている場合が多い。よって、冷房された車室内の空気を、電池収納部15に送風することで、電池11を効果的に冷却することができる。または、冷凍サイクルを備えた車両用冷却装置で冷却した空気を、第1ダクト16から導くようにしても良い。
演算制御部21は、電池11の検知温度が第1設定温度T1を下回るまで、送風ファン18を第1方向に回転させ、電池11の冷却を行う。演算制御部21は、電池11の検知温度が第1設定温度T1を下回れば、送風ファン18を停止する。
次に、電池11を昇温する方法を説明する。図3では、電池11を冷却する際に於ける空気の流れを、ハッチング有りの矢印で示している。車両用電池温調装置12で検知した電池11の検知温度が、予め定められた第2設定温度T2よりも低温であれば、演算制御部21は、送風ファン18を第2方向に回転させる。ここで、第2方向とは、前述した第1方向とは逆の方向である。また、第2設定温度T2は、例えば10℃である。
このようにすることで、車外からの空気が第2ダクト17を経由して、電池収納部15に送風される。また、図4に示すように、第2ダクト17の中間部には受熱部20が介装されている。よって、エンジンの排気ガスで加熱されたメインマフラ28からの熱を受熱することで受熱部20が加熱される。また、第2ダクト17の内部を流通する空気は、受熱部20と熱交換することで昇温する。更に、図3を参照して、昇温された空気は電池収納部15に送風され、この空気と電池11とが熱交換することで、電池11は昇温する。電池11を昇温した空気は、第1ダクト16を経由して、外部、例えば車室内に送風される。
ここで、電池11が低温となる場合は気温が低く、車両10の室内も低温とされている場合が多い。よって、排気管19および電池11で昇温された空気を、車室に送風することで、車室を効果的に暖めることができる。
演算制御部21は、電池11の検知温度が第2設定温度T2を上回るまで、送風ファン18を第2方向に回転させ、電池11の昇温を行う。演算制御部21は、電池11の検知温度が第2設定温度T2を上回れば、送風ファン18を停止する。
上記のようにすることで、電池11の温度を、例えば、10℃以上50℃以下の範囲にすることができ、電池11の充放電特性の低下を抑制できる。
図5は、車両用電池温調装置12において、第2ダクト17に受熱部20および断熱材24が取りつけられる構成を示す斜視図である。
ここでは、図示しない排気管19と電池11との間であって、受熱部20以外の部分に、断熱材24が配置されている。断熱材24は、第2ダクト17または受熱部20よりも断熱性に優れる材料、例えばウレタンなどの発泡樹脂を採用できる。一例として、前後方向に於いて、断熱材24は、受熱部20を挟む位置に配置されている。断熱材24を配置することで、排気管19から第2ダクト17への過度な伝熱を抑制でき、第2ダクト17を流通する空気、ひいては電池11が過度に昇温してしまうことを抑止できる。
図6は、車両用電池温調装置12において、第2ダクト17の端部29の構成を示す後面図である。
ここでは、第2ダクト17の端部29が排気管19の近傍に配置される。具体的には、排気管19のメインマフラ28の上方に、第2ダクト17の端部29が配置されている。また、外部から第2ダクト17に異物が進入しないように、端部29にフィルタを取りつけるようにしても良い。
係る構成とすることで、電池11を昇温するべく、第2ダクト17から取り込んだ空気を電池収納部15に送風する際に、排気管19のメインマフラ28で加熱された空気を端部29から取り込むことができるので、より効果的に電池11を昇温することができる。
図7(A)は第2ダクト17に放熱部25が取りつけられる構成を示す模式図である。ここでは、第2ダクト17の中間部分に、第2ダクト17を構成する材料よりも熱伝導率が高い材料から成る放熱部25を設けている。具体的には、第2ダクト17の中間部には、部分的に上方に向かって湾曲する上方湾曲部30が形成されている。放熱部25は、上方湾曲部30の上面側に形成されている。放熱部25およびそれが取りつけられる構成は、受熱部20と同様である。ここでは、二つの上方湾曲部30が形成され、夫々の上方湾曲部30の上面に放熱部25が取りつけられている。
このようにすることで、放熱部25を介して放熱することで、上方湾曲部30に滞留した空気を冷却することができる。また、受熱部20を介した過度な受熱が行われた場合、放熱部25にて放熱することで、電池11が過度に昇温することを抑制できる。よって、不用意に電池11が昇温されることを抑制できる。
図7(B)は第2ダクト17に送風ファン18が取りつけられる位置の別例を示す模式図である。ここでは、送風ファン18は、第2ダクト17の途中部分であって、電池11と受熱部20との間に介装される。このようにすることで、送風ファン18が停止している場合、送風ファン18に内蔵される回転羽根が壁の如く作用し、第2ダクト17を介した不用意な伝熱を抑制できる。
前述した本実施形態により、以下のような主要な効果を奏することができる。
上記した本実施形態によれば、先ず、車両用電池温調装置12で検知した電池11の検知温度が第1設定温度よりも高温であれば、送風ファン18を第1方向に回転させることで、第1ダクト16から冷却空気を電池収納部15に導入し、電池11を冷却した冷却空気を、第2ダクト17を経由して外部に排出することで、電池11を第1設定温度以下に冷却することができる。更に、車両用電池温調装置12で検知した電池11の検知温度が第2設定温度よりも低温であれば、送風ファン18を第2方向に回転させることで、受熱部20を介して排気管19と熱交換することで昇温した空気を、第2ダクト17から電池収納部15に導入し、電池11が第2設定温度によりも高温となるように昇温することができる。よって、電池11の温度を第1設定温度以下であり且つ第2設定温度以上とすることができ、電池11の放電特性および充電特性を一定以上に保つことができる。
更に、本実施形態によれば、電池11と排気管19との間であって、受熱部20以外の部分に断熱材24を配置することで、排気管19からの過度な受熱を抑制でき、電池11が過度に昇温されることを抑制できる。
更に、本実施形態によれば、第2ダクト17の他端が、排気管19の近傍に配置されることで、排気管19で昇温された空気を、第2ダクト17の他端から取り込んで電池11の昇温に用いることができる。
更に、本実施形態によれば、第2ダクト17の中間部分に、第2ダクト17を構成する材料よりも熱伝導率が高い材料から成る放熱部25を設けることで、放熱部25を介して、第2ダクト17の中間部分に存在する空気から熱を外部に放熱でき、電池11が過度に昇温されることを抑制できる。
更に、本実施形態によれば、送風ファン18を、第2ダクト17の途中部分であって、電池11と受熱部20との間に介装することで、停止している送風ファン18が第2ダクト17の内部における空気の流通を抑制する。よって、受熱部20で加熱された空気が電池収納部15に移動してしまい、電池11が不用意に昇温してしまうことを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。また、前述した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
以下に、前述した本実施形態から把握できる技術的思想を、その効果と共に記載する。
出願当初の請求項1に記載された発明において、前記電池と前記排気管との間には、前記第2ダクトの前記受熱部および前記電池収納部が配置されることを特徴とする車両用電池温調装置。このようにすることで、電池収納部を挟む受熱部を介して、排気管から第2ダクトの内部の空気に熱を伝達させることができる。
10 車両
11 電池
12 車両用電池温調装置
14 電池温度検知部
15 電池収納部
16 第1ダクト
17 第2ダクト
18 送風ファン
19 排気管
20 受熱部
21 演算制御部
22 収納スペース
23 リアフロア
24 断熱材
25 放熱部
26 後方シート
27 記憶部
28 メインマフラ
29 端部
30 上方湾曲部

Claims (5)

  1. 原動機を有する車両に搭載された電池を温度調整する車両用電池温調装置であり、
    前記電池の温度を検知する電池温度検知部と、
    前記電池が収納された電池収納部と外部とを連通させる第1ダクトと、
    前記第1ダクトとは別体であり、外部と前記電池収納部とを連通させる第2ダクトと、
    前記電池と熱交換するべく流通する空気の送風方向を変更することが可能な送風ファンと、
    前記原動機から排出される排気ガスが流通する排気管と、
    前記第2ダクトの途中部分に設けられ、前記排気管から発生される熱を受熱する受熱部と、
    演算制御部と、を具備し、
    前記演算制御部は、
    前記電池温度検知部で検知した前記電池の検知温度が、予め定められた第1設定温度よりも高温であれば、前記送風ファンを第1方向に回転させることで、前記第1ダクトから冷却空気を前記電池収納部に導入し、前記電池を冷却した前記冷却空気を、前記第2ダクトを経由して外部に排出し、
    前記電池温度検知部で検知した前記電池の前記検知温度が、予め定められた第2設定温度よりも低温であれば、前記送風ファンを前記第1方向とは逆方向である第2方向に回転させることで、前記受熱部を介して前記排気管と熱交換することで昇温した空気を、前記第2ダクトから前記電池収納部に導入し、前記電池を昇温した前記空気を、前記第1ダクトを経由して外部に排出することを特徴とする車両用電池温調装置。
  2. 前記電池と前記排気管との間であって、前記受熱部以外の部分には断熱材が配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用電池温調装置。
  3. 前記第2ダクトの一端は前記電池収納部と接続され、
    前記第2ダクトの他端は、前記排気管の近傍に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用電池温調装置。
  4. 前記第2ダクトの中間部分に、前記第2ダクトを構成する材料よりも熱伝導率が高い材料から成る放熱部を設けることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の車両用電池温調装置。
  5. 前記送風ファンは、前記第2ダクトの途中部分であって、前記電池と前記受熱部との間に介装されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の車両用電池温調装置。
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