JP2022019532A - マスクセットシート、及びマスクシート - Google Patents

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Sawao Yokomizo
勝幸 石橋
Katsuyuki Ishibashi
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【課題】衛生用マスクのウィルスの吸引を抑止する効果及び飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果をより向上させ、合わせてマスクを装着した人が参加するイベントを華やかにすることができるものとして有用なマスクセットシートを提供する。【解決手段】マスクセットシートAは、ベースシート1、標準マスクシート2及びマスク用機能補助シート3を切り離し可能な一体構造として備え、ベースシート1は標準マスクシート2及びマスク用機能補助シート3が脆弱部を介し接合された口形成部12、13、14を有し、標準マスクシート2は鼻先対応部20を中心に組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている相互に係合可能な第1の係合部21及び第2の係合部22を有しており、マスク用機能補助シート3は、長手方向の中間部に使用者の鼻に嵌める鼻当て凹部31と、長手方向の両端部に紐掛け部30とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、マスクセットシート、及びマスクシートに関するものである。詳しくは、マスクカバーとして使用可能で、衛生用マスクのウィルスの吸引を抑止する効果及び飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果をより向上させ、合わせて、例えばマスクを装着した人が参加するコンサートやイベントを華やかにすることができるものに関する。
近年、インフルエンザなどの感染症の拡散防止のために、マスクがある程度有効であることは、広く認知されている。つまり、一般に使用されている衛生用マスク(多くは不織布マスク)は、ウィルスの吸引を抑止する効果については、あまり期待できないことは常識となっているが、一方で、装着している人が、咳やくしゃみをする際の飛沫の拡散を抑止する効果、或いは他人からの飛沫が顔に付着するのを抑止する効果については充分に有効とされている。
そこで、従来から、特にウィルスの吸引を抑止する機能性を改善するために、衛生用マスクの上に被せて使用するマスクカバーが提案されている。このようなマスクカバーとしては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1記載のマスクカバーは、伸縮性のある布で筒状に形成されており、特許文献1の図1、図2などに示されているように、衛生用マスクの上から着用することにより、衛生用マスクと顔面との隙間を塞ぎ、風邪などの予防効果を高めることができ、さらには抗ウィルス性、抗菌性、及び消臭性を備える、というものである。
特許第4395194号公報
しかし、上記従来のマスクカバーには、次のような課題があった。すなわち、特に現代においては、感染症の予防は、社会生活を安全に送る上で喫緊の重要な課題となっている。このため、今後は、マスクの装着を日常的に行うことが、以前にも増して必要とされるようになると思われる。
つまり、多くの人は、日常生活のなかで、通勤通学、ショッピング、旅行、或いはコンサートや各種イベント参加など、様々なシーンで、マスクを装着するようになる。このため、マスクを常に目にするので、感染症に罹患するかも知れない怖さがいつも気持ちの中にあり、社会全体として、心情的に安心と余裕を感じにくい様相となることが予想される。
しかしながら、従来のマスクカバーでは、衛生用マスクと顔面との隙間を塞ぎ、風邪などの予防効果を多少は高めることができるとしても、これまでは、マスクカバーの必要性はあまり言われることもなかったため、例えば飛沫の拡散をより確実に抑止するような工夫も特になく、当然ながら上記したような社会的に好ましくない様相を改善する助けとはなり得ない。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、衛生用マスクのウィルスの吸引を抑止する効果及び飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果をより向上させ、合わせて、例えばマスクを装着した人が参加するコンサートやイベントを華やかにすることができると共に、参加者の気分を高揚させるような効果が期待できるものとして有用なマスクセットシート、及びマスクシートを提供することを目的とするものである。
〔1〕上記の目的を達成するために本発明は、平坦なシート状で、ベースシート、及び第1のマスクシートを切り離し可能な一体構造として備えており、前記ベースシートは、前記第1のマスクシートと略同じ形状で、前記第1のマスクシートが脆弱部を介し接合された第1の口形成部を有しており、前記第1のマスクシートは、使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状で、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有しているマスクセットシートである。
本発明のマスクセットシートは、平坦なシート状で、ベースシート、及び第1のマスクシートを切り離し可能な一体構造として備えていることにより、必要に応じて、ベースシートから第1のマスクシートを切り離して使用することができる。
ベースシートは、第1のマスクシートと略同じ形状で、第1のマスクシートが脆弱部を介し接合された口形成部を有していることにより、マスクセットシートを、一枚の平坦なシートを、例えば型刃により打ち抜いて容易かつ効率的に作成できる構成とすることが可能になる。
第1のマスクシートは、使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状であることにより、使用者の口部周りを覆う一般的なマスク又は衛生用マスクをカバーするマスクカバーとしての使用が可能である。
また、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有していることにより、第1の係合部及び第2の係合部の相互に突き当たる部分を合わせて係合すると、鼻先対応部を中心として一方側へ突出するように全体が変形する。そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、第1のマスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。
このように、マスクセットシートは、ベースシートから第1のマスクシートを脆弱部で切り離して組み上げれば、マスク又はマスクカバーとして使用することができ、様々な形状に適宜形成したベースシートと、第1のマスクシートを一体物として提供できるので、各種イベントに使用するシート状の商品、或いはシート状の配布品等として、展開がしやすい利点がある。
〔2〕本発明に係るマスクセットシートは、第2のマスクシートを、前記ベースシートに対し切り離し可能な一体構造として備え、前記ベースシートは、前記第2のマスクシートと略同じ形状で、前記第2のマスクシートが脆弱部を介し接合された第2の口形成部を有しており、前記第2のマスクシートは、顎対応部の外周縁が略V字形状に形成されており、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している構成とすることもできる。
この場合は、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有していることにより、第1の係合部及び第2の係合部の相互に突き当たる部分を合わせて係合すると、鼻先対応部を中心として一方側へ突出するように全体が変形する。
そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、第2のマスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。また、この第2のマスクシートを有するマスクセットシートによれば、顎対応部の外周縁が略V字形状であるので、第1のマスクシートが大きすぎて息苦しい場合など、使用者に合わせて、より小さくスリムなマスクシートの選択が可能になる利点がある。
〔3〕本発明に係るマスクセットシートの前記マスクシートの前記第1の係合部は、前記切り欠き部の縁部近傍に設けられた受け部と、該受け部の前記切り欠き部とは反対側に設けられた差し込みスリットとを有し、前記第2の係合部は、前記受け部と合わせることができる合わせ部と、該合わせ部から前記第1の係合部側へ突出して設けられた、前記差し込みスリットに差し込んで係合可能な差し込み部とを有する構成とすることもできる。
この場合、マスクセットシートのマスクシートは、第1の係合部と第2の係合部が上記構成を有しているので、切り離して組み上げる際に第2の係合部の合わせ部を第1の係合部の受け部に合わせるようにして、マスクシート全体を変形させ、更に突出して設けられた差し込み部を差し込みスリットに差し込んで係合する。これにより、マスクシートは鼻先対応部を中心として表面側(合わせ面が現れている側)へ突出するように全体が変形する。
そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、マスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。また、組み上げたときに、差し込み部が差し込みスリットに差し込まれて係合しており、しかも、受け部と合わせ部が、変形するときの撓み力で密着するので、鼻先対応部が突出する形状がきれいに維持され、容易には形崩れしないので使いやすい。
〔4〕本発明に係るマスクセットシートは、表側の面に所定のデザイン表示がされている構成とすることができる。
この場合は、マスクセットシートから切り離したマスクシートを組み上げてマスク又はマスクカバーとして使用することにより、例えばマスク又はマスクカバーを装着した人が参加するコンサートやイベントを、マスク又はマスクカバーの表側の面のデザイン表示によって華やかにすることができる。また、これにより、参加者の気分を高揚させるような効果も期待できる。
〔5〕本発明に係るマスクセットシートは、紙製である構成とすることができる。
この場合、通常の紙製のシートは、使用者の呼吸を邪魔しないような良好な通気性は備えていないので、ウィルスの吸引を抑止する効果、及び装着している人が、咳やくしゃみをする際の飛沫の拡散を抑止する効果、或いは他人からの飛沫が顔に付着するのを抑止する効果については良好であり、例えばマスクカバーとして使用する際に、衛生用マスクが本来持つ機能性を更に強化することができる。また、紙は、素材として、デザイン表示のための印刷が比較的簡単にできるので、小ロットでの製造やデザインの変更に対応しやすい利点もある。
〔6〕上記の目的を達成するために本発明は、使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状で、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している、マスクシートである。
本発明のマスクシートは、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有していることにより、第1の係合部及び第2の係合部の相互に突き当たる部分を合わせて係合すると、鼻先対応部を中心として一方側へ突出するように全体が変形する。
そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、マスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。また、これにより、マスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーは、例えば装着した衛生用マスクの上から被せるように装着することで、ウィルスの吸引を抑止する効果及び飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果をより向上させることができる。
〔7〕上記の目的を達成するために本発明は、顎対応部の外周縁が略V字形状に形成されており、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している、マスクシートである。
本発明のマスクシートは、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有していることにより、第1の係合部及び第2の係合部の相互に突き当たる部分を合わせて係合すると、鼻先対応部を中心として一方側へ突出するように全体が変形する。
そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、第2のマスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。また、このマスクセットシートによれば、顎対応部の外周縁が略V字形状であるので、他のマスクシートが大きすぎて息苦しい場合など、使用者に合わせて、より小さくスリムなマスクシートの選択が可能になる利点がある。
〔8〕本発明に係るマスクシートは、前記第1の係合部は、前記切り欠き部の縁部近傍に設けられた受け部と、該受け部の前記切り欠き部とは反対側に設けられた差し込みスリットとを有し、前記第2の係合部は、前記受け部と合わせることができる合わせ部と、該合わせ部から前記第1の係合部側へ突出して設けられた、前記差し込みスリットに差し込んで係合可能な差し込み部とを有する。
この場合、マスクシートは、第1の係合部と第2の係合部が上記構成を有しているので、組み上げる際に第2の係合部の合わせ部を第1の係合部の受け部に合わせるようにして、マスクシート全体を変形させ、更に突出して設けられた差し込み部を差し込みスリットに差し込んで係合する。これにより、マスクシートは鼻先対応部を中心として表面側(合わせ面が現れている側)へ突出するように全体が変形する。
そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、マスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。また、組み上げたときに、差し込み部が差し込みスリットに差し込まれて係合しており、しかも、受け部と合わせ部が、変形するときの撓み力(弾性)で密着するので、鼻先対応部が突出する形状がきれいに維持され、容易には形崩れしないので使いやすい。
〔9〕本発明に係るマスクシートは、表側の面に所定のデザイン表示がされている構成とすることもできる。
この場合は、マスクシートを組み上げてマスク又はマスクカバーとして使用することにより、例えばマスク又はマスクカバーを装着した人が参加するコンサートやイベントを、マスク又はマスクカバーの表側の面のデザイン表示によって華やかにすることができる。また、これにより、参加者の気分を高揚させるような効果も期待できる。
〔10〕本発明に係るマスクシートは、紙製である構成とすることもできる。
この場合、通常の紙製のシートは、使用者の呼吸を邪魔しないような良好な通気性は備えていないので、ウィルスの吸引を抑止する効果、及び装着している人が、咳やくしゃみをする際の飛沫の拡散を抑止する効果、或いは他人からの飛沫が顔に付着するのを抑止する効果については良好であり、例えばマスクカバーとして使用する際には、衛生用マスクが本来持つ機能性を更に強化することができる。また、紙は、素材として、デザイン表示のための印刷が比較的簡単にできるので、小ロットでの製造やデザインの変更に対応しやすい利点もある。
本発明は、マスクカバーとして使用可能で、衛生用マスクのウィルスの吸引を抑止する効果及び飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果を向上させ、合わせて、例えばマスクを装着した人が参加するコンサートやイベントを華やかにすることができると共に、参加者の気分を高揚させるような効果が期待できるものとして有用なマスクセットシート、及びマスクシートを提供することができる。
本発明に係るマスクセットシートの一実施の形態を示す正面図である。 図1に示すマスクセットシートのベースシートから標準マスクシートを取り外している状態を示す説明図である。 本発明に係る標準マスクシートの一実施の形態を示す正面図である。 機能補助シートの一実施の形態を示す正面図である。 本発明に係るスリムマスクシートの一実施の形態を示す正面図である。 標準マスクシートの組み上げに関する説明図である。 機能補助シートの第1の使用例を示す説明図である。 機能補助シートの第2の使用例を示す説明図である。 機能補助シートと標準マスクシートの使用形態を示す説明図である。 スリムマスクシートを組み上げた状態を示し、(a)は内面側から見た状態の説明図、(b)は衛生用マスクの上にスリムマスクシートを被せて使用した状態の説明図である。 本発明に係るマスクセットシートの他の実施の形態を示し、ベースシートからスリムマスクシートを取り外している状態の説明図である。 本発明に係る標準マスクシートの他の実施の形態を示す正面図である。 本発明に係るスリムマスクシートの他の実施の形態を示す正面図である。 標準マスクシートの他の実施の形態の組み上げに関する説明図である。
図1乃至図10を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
図1、図2に示すように、マスクセットシートAは、平坦な厚紙製のシートで形成されており、充分な強度と撓み性又は変形性を有している。
なお、マスクセットシートAの素材としては、各種紙に限定するものではなく、例えば通気性があまりない不織布、通気性のないプラスチック、或いは合成樹脂などを採用することもできる。また、組み上げられるマスク又はマスクカバーは、使用者の口元に装着するものであるので、素材が衛生的な規格品であるのが望ましいのは言うまでもない。
マスクセットシートAは、ベースシート1、第1のマスクシートである標準マスクシート2、マスク用機能補助シート3、3及び第2のマスクシートであるスリムマスクシート4により構成されている。
また、マスクセットシートAは、ベースシート1に対し、標準マスクシート2、マスク用機能補助シート3、3及びスリムマスクシート4が、それぞれ脆弱部(図示省略)を介して接合されており、手切りによって切り離し可能な一体構造である。
なお、マスクセットシートAは、本実施の形態では、図示はしていないが、表面(おもてめん)に、例えば開催されるイベントに関連するデザイン文字などを含む各種デザイン表示がされている。マスクセットシートAは、紙製であるので、デザイン表示のための印刷も比較的簡単にできる。
ベースシート1には、後で説明する標準マスクシート2、マスク用機能補助シート3、3及びスリムマスクシート4とそれぞれ略同じ形状の口形成部12、13、13、14が表裏を貫通して形成されている(図1、図2参照)。
そして、口形成部12には標準マスクシート2が、口形成部13、13にはマスク用機能補助シート3、3が、口形成部14にはスリムマスクシート4が、縁線同士を、縁線方向に所定間隔で設けられた複数の接合部で構成された脆弱部(図示省略)により接合されている。なお、これらは、一枚の紙シートを型刃を使用した打ち抜き加工をすることで形成されている。
ベースシート1に接合されている標準マスクシート2は、使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状である。標準マスクシート2は、図3に示すように上部中央部に上方(装着時)へ湾曲して膨出した鼻覆い部26が設けられている。標準マスクシート2の左右両側は、上方へやや傾斜しており、左右両端部の上部には紐掛け部23、23が設けられ、下部には紐掛け部24、24が設けられている。
鼻覆い部26の縁部よりやや内方側には、略使用者の鼻先に当たる鼻先対応部20を中心に(又は中間に)、相互に係合可能な第1の係合部21及び第2の係合部22が形成されている(図3等参照)。表側の表面が現れている図3で、左側に設けられている第1の係合部21は、鼻先対応部20から顎対応側の外周縁へ向けて、左方へ傾斜して設けられている。また、図3で、右側に設けられている第2の係合部22は、鼻先対応部20から顎対応側の外周縁へ向けて、右方へ傾斜して設けられている。
第1の係合部21は、鼻先対応部20から順に、切り離し線(符号省略)によって、突片210、当て縁211、突片212、当て縁213及び係合片214が設けられ、係合片214の内方端部は折り片215となっている。また、第2の係合部22は、鼻先対応部20から順に、切り離し線によって、当て縁220、突片221、当て縁222及び係合片223が設けられ、係合片223の右側には、切れ込み224が形成されている。
そして、第1の係合部21と第2の係合部22において、標準マスクシート2の組み上げ時に相互に突き当たる部分、すなわち、第1の係合部21では、当て縁211、213、第2の係合部22では、当て縁220、222及び切れ込み224がそれぞれ直線状に、かつ互いに所定の角度で、間に切り欠き部(符号省略)を挟んで略末広がりになるよう配置して形成されている。
また、標準マスクシート2の左右側の上部の隅部二箇所には、紐掛け部23、23が設けられ、下部の隅部二箇所には、紐掛け部24、24が設けられている。また、紐掛け部24、24のそれぞれの内方に隣接して係止片25が設けられている。なお、係止片25は、マスクセットシートAを製品として包装する際に、例えばシート状の同梱品を差し込んで動かないように安定させるものである。
また、ベースシート1に接合されているマスク用機能補助シート3、3は、図4に示すように、長手方向の上辺側が両端方向へ湾曲して上がるように形成されており、両端部には紐掛け部30、30が設けられている。また、長手方向の中央部の下辺側には、使用者の鼻に嵌めることができる形状の鼻当て凹部31が設けられている。
ベースシート1に接合されているスリムマスクシート4は、標準マスクシート2と同様に使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状であるが、顎対応部の両側の外周縁(符号省略)が略V字形状になるよう形成されており、標準マスクシート2よりややスリムで小さい形状である。
スリムマスクシート4は、図5に示すように上部中央部に上方へ湾曲して膨出した鼻覆い部46が設けられている。スリムマスクシート4の左右両側は、上方へやや傾斜しており、左右両端部の上部には紐掛け部43、43が設けられている。
鼻覆い部46の縁部よりやや内方側には、使用者の鼻先に当たる鼻先対応部40を中心に、相互に係合可能な第1の係合部41及び第2の係合部42が形成されている(図5等参照)。表側の表面が現れている図5で、左側に設けられている第1の係合部41は、鼻先対応部40から顎対応側の外周縁へ向けて、左方へ傾斜して設けられている。また、図5で、右側に設けられている第2の係合部42は、鼻先対応部40から顎対応側の外周縁へ向けて、右方へ傾斜して設けられている。
第1の係合部41は、鼻先対応部40から順に、突片410、当て縁411、突片412、当て縁413及び係合片414が設けられ、係合片414の内方端部は折り片415となっている。また、第2の係合部42は、鼻先対応部40から順に、当て縁420、突片421、当て縁422及び係合片423が設けられ、係合片423の右側には、切れ込み424が形成されている。
そして、第1の係合部41と第2の係合部42において、スリムマスクシート4の組み上げ時に相互に突き当たる部分、すなわち、第1の係合部41では、当て縁411、413、第2の係合部42では、当て縁420、422及び切れ込み424がそれぞれ直線状に、かつ互いに所定の角度で、間に切り欠き部(符号省略)を挟んで略末広がりになるよう配置して形成されている。
なお、上記マスクセットシートAは、大人用であるが、例えば子供用として、作製する場合は、マスクセットシートAより小さい相似形状のマスクセットシートを作製することで対応できる。
次に、図6を参照して、上記標準マスクシート2の組み上げ方法について説明する。標準マスクシート2は、組み上げることにより、紐5を掛けて単独で簡易的なマスクとして、或いは例えば衛生用マスクの上から覆うように装着するマスクカバーとして使用することができる。
図6の(a)は組み上げ方法を示す説明図であり、(b)は組み上げて立体形状として紐を取り付けた状態を示す説明図である。
ベースシート1から切り離した標準マスクシート2を用意する。標準マスクシート2を組み上げるに当たり、まず、第1の係合部21の突片210、当て縁211、突片212と、第2の係合部22の当て縁220、突片221、当て縁222との接合を切り離す(図6(a)参照)。
次に、標準マスクシート2を裏面側(図6(a)で見えない面側)へ撓ませて変形させながら、鼻先対応部20に最も近い突片210を当て縁220から裏面側へ入れ、突片221を当て縁211から裏面側へ入れ、突片212を当て縁222から裏面側へ入れ、更に折り片215を裏面側へ折り曲げた係合片214を切れ込み224から裏面側へ入れるようにして係合片223を当て縁213から裏面側へ入れる。なお、このときの変形の中心は、鼻先対応部20近傍の切り離し線の端部である。
そして、各当て縁220、211、222、213及び切れ込み224の端部同士が突き当たるようにして、最後に裏面側にある係合片214の折り片215を元に戻して伸ばして224と係合させる。これにより、図6(b)に示すような(図9(c)、(d)も併せて参照)、鼻先対応部20の部分が表面側へ突出した、全体が裏面側へ撓んだ立体形状となり、紐掛け部23、24に紐5を取り付けることで、マスク又はマスクカバーとしての使用が可能になる。
また、標準マスクシート2を組み上げた状態の、第1の係合部21と第2の係合部22との係合部分の裏面側の形態は、符号が異なるだけで同様のものを、スリムマスクシート4を表した図10(a)に示している。すなわち、上記した突片210(図では410)、突片221(421)、突片212(412)、突片223(423)及び係合片214(414)は裏面側にあり、互いに係合している。
なお、マスクセットシートAは、上記構成に限定するものではなく、例えばマスク用機能補助シート3を設けずに、標準マスクシート2とスリムマスクシート4の一方又は双方を打ち抜き可能(型抜き可能)に設けた構成としてもよい。
(作用)
図7、図8及び図9を参照し、マスク用機能補助シート3、3の使用形態の例、及び標準マスクシート2を組み上げたマスク及びマスクカバーの使用形態の例を説明する。
なお、図9の(a)は衛生用マスクの上側に機能補助シートを取り付けて使用した説明図、(b)は衛生用マスクの下側に機能補助シートを取り付けて使用した説明図、(c)は衛生用マスクの上に標準マスクシートを被せて使用した説明図、(d)は標準マスクシートを直に使用し、首の後ろに回した紐を機能補助シートでつないだ説明図である。
マスク用機能補助シート3は、図7に示すように、標準カバーシート2でつくられて紐5、5を紐掛け部23、24に取り付けたマスク(符号省略)に、紐掛け部30、30を紐掛け部23、23の位置で紐5、5に取り付け、更にマスク用機能補助シート3は、紐5、5をつなぐように取り付けて使用することができる。
この場合は、図9(d)に示すように、紐5、5を伸ばして使用者の首の後ろにまわし、マスクを顔に直接装着して、更にマスク用機能補助シート3の鼻当て凹部31を使用者の鼻に嵌めるようにして簡易的に固定する。
これによれば、ウィルスの吸引を抑制する効果及び使用者が咳やくしゃみをしたときの飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果については装着しない場合より向上させることができる。また、マスクと顔の間に空間部(符号省略)を形成して、息苦しさを軽減することができると共に、紐5、5を耳に掛けないので、耳が痛むことを抑制できる。
また、図7(a)に示したマスクは、マスクカバーとしての使用も可能である。
この場合は、図9(c)に示すように、顔に衛生用マスク6を装着した後、マスクカバー(符号省略)を衛生用マスク6に被せて装着し、更にマスク用機能補助シート3の鼻当て凹部31を使用者の鼻に嵌めるようにして簡易的に固定する。
これによれば、ウィルスの吸引を抑制する効果及び使用者が咳やくしゃみをしたときの飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果については、衛生用マスク6のみを装着している場合より向上させることができる。また、マスクカバー又は衛生用マスク6と顔の間に空間部(符号省略)を形成して、息苦しさを軽減することができる。
また、マスク用機能補助シート3は、図8に示すように、紐60、60を有する衛生用マスク6に、紐掛け部30、30を紐60、60の元部に嵌めることにより取り付けて使用することができる。
そして、図9(a)に示すように、顔に衛生用マスク6を装着した後、マスク用機能補助シート3の鼻当て凹部31を使用者の鼻に嵌めるようにして簡易的に固定する。又は、図9(b)に示すように、マスク用機能補助シート3を鼻側でなく、顎側に取り付けて使用することもできる。
上記何れの場合も、スペーサとなって衛生用マスク6と顔の間に空間部(符号省略)を形成して、息苦しさを軽減することができる。また、衛生用マスク6の鼻側と顎側の両方にマスク用機能補助シート3を取り付けることもできる。
図10を参照し、スリムマスクシート4を組み上げたマスクカバーの使用形態を説明する。図10の(a)はスリムマスクシート4を組み上げた状態を示す内面側から見た説明図、(b)は衛生用マスクの上にスリムマスクシートを被せて使用した説明図である。
スリムマスクシート4の組み上げ方法は、上記標準マスクシート2と同様であるので、ここでの説明は省略する。スリムマスクシート4を組み上げたものは、標準マスクシート2を組み上げたものと同様にマスク又はマスクカバー(図示省略)として使用することができる。
また、スリムマスクシート4を組み上げたものは、鼻先対応部40を中心が、一方側(表側)へ突出するように全体が変形する。そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、スリムマスクシートを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。また、スリムマスクシート4は、標準マスクシート2では大きすぎて息苦しい場合など、使用者に合わせて、より小さく呼吸がしやすいマスクシートとして選択が可能になる利点がある。
なお、このマスクカバーは、標準マスクシート2で組み上げたマスクカバーより小さくなっており、カバーする面積も小さいので、ウィルスの吸引を抑制する効果及び使用者が咳やくしゃみをしたときの飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果については、やや劣る可能性はあるが、上記したように呼吸はしやすいので、使い易さの面で充分に選択枝に入る機能性を有する。
また、図示は省略するが、上記したように、マスクセットシートAの所定の部分、或いは少なくとも標準マスクシート2、スリムマスクシート4の表側の面などに、例えば開催されるコンサートなどのイベントに関連するデザイン文字などを含む各種デザイン表示をすることも可能である。
これにより、標準マスクシート2やスリムマスクシート4を組み上げてマスク又はマスクカバーとして使用することにより、例えばマスク又はマスクカバーを装着した人が参加するコンサートなどのイベントを、マスク又はマスクシートの表側の面のデザイン表示によって華やかにすることができる。
また、参加者の気分を高揚させるような効果も期待できる。更には、マスク又はマスクシート表側の面のデザイン表示をイベントの主催企業や協力企業などの宣伝に利用することにより、宣伝効果を高めることができる。
なお、マスクセットシートAは、上記したように厚紙製のシートでつくられており、使用者の呼吸を邪魔しないような良好な通気性は備えていない。これにより、組み上げられた各マスク又はマスクカバーは、ウィルスの吸引を抑止する効果、及び装着している人が、咳やくしゃみをする際の飛沫の拡散を抑止する効果、或いは他人からの飛沫が顔に付着するのを抑止する効果については良好である。
したがって、例えばマスクカバーとして使用する際には、衛生用マスクが本来持つ機能性を更に強化することができる。また、紙は、素材として、デザイン表示のための印刷が比較的簡単にできるので、小ロットでの製造やデザインの変更に対応しやすい利点もある。
次に、図11乃至図14を参照し、本発明に係るマスクセットシート及び標準マスクシートとスリムマスクシートの他の実施の形態を説明する。
図11は、ベースシートからスリムマスクシートを取り外している状態の説明図、図12は本発明に係る標準マスクシートの他の実施の形態を示す正面図であり、図13は本発明に係るスリムマスクシートの他の実施の形態を示す正面図である。
図11に示すマスクセットシートBは、ベースシート1a、第1のマスクシートである標準マスクシート2a及び第2のマスクシートであるスリムマスクシート4aにより構成されている。なお、マスクセットシートBの表面には、上記マスクセットシートAと同様に、デザイン表示がされている。
マスクセットシートBは、上記マスクセットシートAと同様に、平坦な厚紙製のシートで形成されており、ベースシート1aには、標準マスクシート2a及びスリムマスクシート4aと略同じ形状の口形成部12、14が表裏を貫通して形成されている。そして、ベースシート1aに対し、標準マスクシート2a及びスリムマスクシート4aが、脆弱部(図示省略)を介して接合されており、手切りによって切り離し可能な一体構造である。
図12に示すように、標準マスクシート2aは、使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状である。標準マスクシート2aは、上部中央部に上方(装着時)へ湾曲して膨出した鼻覆い部26aが設けられている。標準マスクシート2aの左右両側は、上方へやや傾斜しており、左右両端部の寄りには縦方向に、かつ互いに平行にスリット状で所定の長さの紐通し部23a、23aが設けられている。
鼻覆い部26aの縁部よりやや内方側には、略使用者の鼻先に当たる鼻先対応部20aを中心に、相互に係合可能な第1の係合部21a及び第2の係合部22aが形成されている(図12等参照)。表側の表面が現れている図12で、左側に設けられている第1の係合部21aは、鼻先対応部20aから顎対応側の外周縁へ向けて、左方へ傾斜して設けられている。
また、図12で、右側に設けられている第2の係合部22aは、鼻先対応部20aから顎対応側の外周縁へ向けて、右方へ傾斜して設けられている。また、鼻覆い部26aにおいて、標準マスクシート2aの左右側のシート(符号省略)の境界部には、縦方向に脆弱線29が設けてある。
第1の係合部21aは、鼻先対応部20aから図12で左方へ傾斜して設けられた受け部216を有している。受け部216は、左側のシートに、傾斜した先端辺(符号省略)と平行な脆弱線217を境界線として所要幅で設けられている。受け部216の上下の縁辺部は、相互に窄まるように形成されている。
また、受け部216の上記切り欠き部とは反対側、すなわち脆弱線217の略中間部には、所要長さの差し込みスリット218が設けてある。差し込みスリット218は、後述する第2の係合部22aの差し込み部225を差し込んで係合突片226を係合するためのものである。
また、第2の係合片22aは、鼻先対応部20aから図12で右方へ傾斜して設けられた合わせ部227を有している。合わせ部227は、組み上げ時に上記受け部216に合わさる部分で、右側のシートに所定の幅で設けてあるが、境界部を特に表していない。合わせ部227の左辺側の略中間部は、略扁平な三角形状の差し込み部225となっており、その下側の先端部は、係合突片226となっている。
なお、合わせ部227において係合突片226と他の部分との境目には、切り込み228が設けられている。切り込み228は、係合突片226を差し込みスリット218に係合させるときに、差し込みスリット218の端部から深く差し込むことで、係合をより強くするためのものである。
また、受け部216の上部の傾斜辺(符号省略)と合わせ部227の上部の傾斜辺(符号省略)は平行に設けられ、その間に所定の幅の隙間24aが設けてある。このように、受け部216の上部と合わせ部227の上部の間に隙間24aを設けることで、標準マスクシート2aを組み上げるときに、鼻先対応部20aに無理な力が加わって破れることがないようにしている。なお、隙間24aの基部から更に切り込みを入れて、より変形させやすくすることもできる。
ベースシート1に接合されているスリムマスクシート4aは、標準マスクシート2aと同様に使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状であるが、顎対応部の両側の外周縁(符号省略)が略V字形状になるよう形成されており、標準マスクシート2aよりややスリムで小さい形状である。
スリムマスクシート4aは、図13に示すように上部中央部に上方へ湾曲して膨出した鼻覆い部46aが設けられている。スリムマスクシート4aの左右両側は、上方へやや傾斜しており、左右両端部のやや窄まった上部には紐掛け部43、43が設けられている。
鼻覆い部46aの縁部よりやや内方側には、使用者の鼻先に当たる鼻先対応部40aを中心に、相互に係合可能な第1の係合部41a及び第2の係合部42aが形成されている(図13等参照)。表側の表面が現れている図13で、左側に設けられている第1の係合部41aは、鼻先対応部40aから顎対応側の外周縁へ向けて、左方へ傾斜して設けられている。
また、図13で、右側に設けられている第2の係合部42aは、鼻先対応部40aから顎対応側の外周縁へ向けて、右方へ傾斜して設けられている。また、鼻覆い部46aにおいて、標準マスクシート4aの左右側のシート(符号省略)の境界部には、縦方向に脆弱線49が設けてある。
第1の係合部41aは、鼻先対応部40aから図13で左方へ傾斜して設けられた受け部416を有している。受け部416は、左側のシート(符号省略)に、傾斜した先端辺(符号省略)と平行な脆弱線417を境界線として所要幅で設けられている。受け部416の上下の縁辺部は、相互に窄まるように形成されている。
また、受け部416の上記切り欠き部とは反対側、すなわち脆弱線417の略中間部には、所要長さの差し込みスリット418が設けてある。差し込みスリット418は、後述する第2の係合部42aの係合部425を差し込んで係合突片426を係合するためのものである。
また、第2の係合片42aは、鼻先対応部40aから図13で右方へ傾斜して設けられた合わせ部427を有している。合わせ部427は、組み上げ時に上記受け部416に合わさる部分で、右側のシート(符号省略)に所定の幅で設けてあるが、境界部を特に表していない。合わせ部427の左辺側の略中間部は、略扁平な三角形状の係合部425となっており、その下側の先端部は、係合突片426となっている。
なお、合わせ部427において係合突片426と他の部分の境目には、切り込み428が設けられている。切り込み428は、係合突片426を差し込みスリット418に係合させるときに、差し込みスリット418の端部から深く差し込むことで、係合をより強くするためのものである。
また、受け部416の上部の傾斜辺(符号省略)と合わせ部427の上部の傾斜辺(符号省略)は平行に設けられ、その間に所定の幅の隙間44aが設けてある。このように、受け部416の上部と合わせ部427の上部の間に隙間44aを設けることで、スリムマスクシート4aを組み上げるときに、鼻先対応部40aに無理な力が加わって破れることがないようにしている。
なお、隙間44aの基部から更に切り込みを入れて、より変形させやすくすることもできる。また、左右側のシートの外寄りには、縦方向に脆弱線44が外側へやや膨らむように湾曲して設けられ、組み上げの際に変形しやすいようにしている。
(作用)
次に、図14を参照して、標準マスクシート2aの組み上げ方法について説明する。
図14(a)は組み上げ方法を示す説明図であり、図14(b)は組み上げて立体形状として衛生用マスク6と組み合わせる形態を示す裏面側から見た説明図である。
標準マスクシート2aは、組み上げることにより、衛生用マスク6の紐60を裏側から紐通し部23aに通して、衛生用マスク6の上から覆うように装着するマスクカバーとして使用することができるが、紐だけを掛ければ、マスクとしての使用も可能である。
なお、スリムマスクシート4aについては、第1の係合部と第2の係合部の構造と組み上げ方法が、標準マスクシート2aと同様であるので、説明を省略する。
まず、ベースシート1aから切り離した標準マスクシート2aを用意する。
図14(a)に示すように、標準マスクシート2aを裏側(図14(a)で見えない面側)へ撓ませて変形させながら、合わせ部227を受け部216に重ねて差し込み部225を差し込みスリット218に差し込んで裏面側へ入れ、差し込みスリット218の縁を合わせ部227の端辺に突き当てて、更に切り込み228を差し込みスリット218の下端部からシートの表裏を挟むようにして押し込む。
これにより、標準マスクシート2aは、合わせ部227の端辺のうち差し込み部225を除く部分と脆弱線217が略一直線状になり、鼻先対応部20aを中心として表面(図14(a)で見えている側の面)側へ突出するように全体が変形する。そして、この突出した部分の裏側が、鼻先を覆う凹部となり、標準マスクシート2aを組み上げたマスク又はマスクカバーの、使用者の顔の形状に沿った自然な装着が可能になる。
また、標準マスクシート2aを組み上げたときに、差し込み部225が差し込みスリット218に差し込まれて係合しており、しかも、受け部216と合わせ部227が、変形するときの撓み力(弾性)で密着するので、鼻先対応部20aが突出する形状がきれいに維持され、容易には形崩れしないので使いやすい。
なお、標準マスクシート2a及びスリムマスクシート4aは、上記作用効果に加えて、上記標準マスクシート2及びスリムマスクシート4と同様の作用効果、すなわち、衛生用マスクのウィルスの吸引を抑止する効果及び飛沫の拡散と他人からの飛沫の付着を抑止する効果を向上させ、合わせて、例えばマスクを装着した人が参加するコンサートやイベントを華やかにすることができると共に、参加者の気分を高揚させるような効果が期待できるという作用効果を有している。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形が可能であるということは言うまでもない。
A マスクセットシート
1 ベースシート
12、13、14 口形成部
2 標準マスクシート
20 鼻先対応部
21 第1の係合部
210 突片
211 当て縁
212 突片
213 当て縁
214 係合片
215 折り片
22 第2の係合部
220 当て縁
221 突片
222 当て縁
223 係合片
224 切れ込み
23 紐掛け部
24 紐掛け部
25 係止片
26 鼻覆い部
3 マスク用機能補助シート
30 紐掛け部
31 鼻当て凹部
4 スリムマスクシート
40 鼻先対応部
41 第1の係合部
410 突片
411 当て縁
412 突片
413 当て縁
414 係合片
415 折り片
42 第2の係合部
420 当て縁
421 突片
422 当て縁
423 係合片
424 切れ込み
43 紐掛け部
46 鼻覆い部
B マスクセットシート
1a ベースシート
12a、14a 口形成部
2a 標準マスクシート
20a 鼻先対応部
21a 第1の係合部
216 受け部
217 脆弱線
218 差し込みスリット
22a 第2の係合部
225 差し込み部
226 係合突片
227 合わせ部
228 切り込み
23a 紐通し部
24a 隙間
26a 鼻覆い部
29 脆弱線
4a スリムマスクシート
40a 鼻先対応部
41a 第1の係合部
42a 第2の係合部
416 受け部
417 脆弱線
418 スリット
425 係合部
426 係合突片
427 合わせ部
428 切り込み
44 脆弱線
44a 隙間
46a 鼻覆い部
49 脆弱線
5 紐

Claims (10)

  1. 平坦なシート状で、ベースシート、及び第1のマスクシートを切り離し可能な一体構造として備えており、
    前記ベースシートは、前記第1のマスクシートと略同じ形状で、前記第1のマスクシートが脆弱部を介し接合された第1の口形成部を有しており、
    前記第1のマスクシートは、使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状で、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している
    マスクセットシート。
  2. 第2のマスクシートを、前記ベースシートに対し切り離し可能な一体構造として備え、
    前記ベースシートは、前記第2のマスクシートと略同じ形状で、前記第2のマスクシートが脆弱部を介し接合された第2の口形成部を有しており、
    前記第2のマスクシートは、顎対応部の外周縁が略V字形状に形成されており、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している
    請求項1記載のマスクセットシート。
  3. 前記第1の係合部は、前記切り欠き部の縁部近傍に設けられた受け部と、該受け部の前記切り欠き部とは反対側に設けられた差し込みスリットとを有し、
    前記第2の係合部は、前記受け部と合わせることができる合わせ部と、該合わせ部から前記第1の係合部側へ突出して設けられた、前記差し込みスリットに差し込んで係合可能な差し込み部とを有する
    請求項1又は2記載のマスクセットシート。
  4. 表側の面に所定のデザイン表示がされている
    請求項1、2又は3記載のマスクセットシート。
  5. 紙製である
    請求項1、2、3又は4記載のマスクセットシート。
  6. 使用者の顔の顎側の略半分を覆うことができる形状で、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している
    マスクシート。
  7. 顎対応部の外周縁が略V字形状に形成されており、使用者の鼻先対応部を中心に、組み上げ時に相互に突き当たる部分が顎対応側の外周縁へ向けて略末広がりに配置されている切り欠き部を挟んで両側に形成された、相互に係合可能な第1の係合部及び第2の係合部を有している
    マスクシート。
  8. 前記第1の係合部は、前記切り欠き部の縁部近傍に設けられた受け部と、該受け部の前記切り欠き部とは反対側に設けられた差し込みスリットとを有し、
    前記第2の係合部は、前記受け部と合わせることができる合わせ部と、該合わせ部から前記第1の係合部側へ突出して設けられた、前記差し込みスリットに差し込んで係合可能な差し込み部とを有する
    請求項6又は7記載のマスクシート。
  9. 表側の面に所定のデザイン表示がされている
    請求項6、7又は8記載のマスクシート。
  10. 紙製である
    請求項6、7、8又は9記載のマスクシート。
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