JP6793426B1 - マスク用メッセージ部材及びこのマスク用メッセージ部材を装着する方法 - Google Patents

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【課題】メッセージを表示し、マスクに自由に装着することを可能とするマスク用メッセージ部材を提供することである。【解決手段】繊維で構成され口と鼻を覆うマスク本体部4と、マスク本体部4の両端部に設けられ耳に掛けるための耳掛け紐部6とを備えるマスク2に貼着可能なマスク用メッセージ部材10であって、マスク本体部4の表面に配置され、表面側にメッセージが表示される帯部11と、マスク本体部4の表面に係合可能なように帯部11の裏面側の両端部に設けられる面ファスナー部12と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、マスク用メッセージ部材及びこのマスク用メッセージ部材を装着する方法に関する。
近年、新型コロナウィルス感染症の影響により、マスクを装着することが常識となりつつある。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、上下方向及び幅方向を有し、マスク本体と、マスク本体の両側縁から延びる一対の耳掛け部とを含む使い捨てマスクにおいて、マスク本体は、マスク本体を形成するシートをプリーツ状に折り重ねて形成された複数の襞部を含み、マスク本体の下端縁は、上方へ凸曲した中央部分を有することを特徴とするマスクが開示されている。
特開2019−183347号公報
新型コロナウィルスが広がった状況下で、例えば、電車の中で咳払いをしたときに、周りから白い目で見られることがある。咳が出るのは、新型コロナウィルスに感染しているからではなく、花粉症等の影響によるものだとしても、周りからは分からない。このため、マスクをしている理由などについて何らかの形で周囲に伝えることが望ましい。
本発明の目的は、メッセージを表示し、マスクに自由に装着することを可能とするマスク用メッセージ部材を提供することである。
本発明に係るマスク用メッセージ部材は、繊維で構成され口と鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の両端部に設けられ耳に掛けるための耳掛け紐部とを備える衛生マスクに貼着可能なマスク用メッセージ部材であって、前記マスク本体部の表面に配置され、表面側にメッセージが表示される帯部と、前記マスク本体部の前記表面に係合可能なように前記帯部の裏面側の両端部に設けられる面ファスナー部と、を備え、前記面ファスナー部は、前記帯部と前記マスク本体部との間に所定の隙間が形成されるような直径を有する円筒形状を含むことを特徴とする。
本発明に係るマスク用メッセージ部材を装着する方法は、繊維で構成され口と鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の両端部に設けられ耳に掛けるための耳掛け紐部とを備える衛生マスクに貼着可能なマスク用メッセージ部材を装着する方法であって、前記マスク本体部の表面に配置され、表面側にメッセージが表示される帯部と、前記マスク本体部に前記表面に係合可能なように前記帯部の裏面側の両端部に設けられ、円筒形状を有する面ファスナー部と、を備えるマスク用メッセージ部材を配置する際に、前記帯部において前記面ファスナー部が位置する部分を抑えながら揺動させて結合する工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、メッセージを表示し、マスクに自由に装着することが出来る。
本発明に係る実施形態のマスク用メッセージ部材を示す図である。 本発明に係る実施形態のマスク用メッセージ部材をマスクに装着した様子を示す図である。 本発明に係る実施形態のマスク用メッセージ部材の帯部の表面に示されるメッセージのバリエーション展開の例を示す図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、本発明に係る実施形態のマスク用メッセージ部材10を示す図である。図1(a)は、マスク用メッセージ部材10の帯部11の表面11aを示す図であり、図1(b)は、マスク用メッセージ部材10の帯部11の裏面11bを示す図であり、図1(c)は、マスク用メッセージ部材10の面ファスナー部12の拡大斜視図である。
図2は、マスク用メッセージ部材10をマスク2に装着した様子を示す図である。図3は、マスク用メッセージ部材10の帯部11の表面11aに示されるメッセージのバリエーション展開の例を示す図である。
マスク用メッセージ部材10は、マスク2に貼着可能な部材である。マスク用メッセージ部材10は、帯部11と、面ファスナー部12とを備えている。最初に、マスク用メッセージ部材10の装着対象であるマスク2について説明し、その後に、マスク用メッセージ部材10について詳細に説明する。
マスク2は、繊維で構成され口と鼻を覆うマスク本体部4と、マスク本体部4の両端部に設けられ耳に掛けるための耳掛け紐部6を備えている。マスク2は、着用者の顔の大きさに応じて形状を変化させて装着し、塵・花粉・ウィルス等が鼻や口から体内に侵入することを防ぐプリーツ型のマスクであるものとして説明するが、もちろん、プリーツ型以外のマスクであってもよく、例えば、立体型のマスク、平型マスクでもよい。
マスク本体部4は、着用者の顔の下部に位置する鼻と口を覆い、上下方向に広がることが可能なプリーツが形成される。マスク本体部4は、一枚の矩形部材で構成される。一枚の矩形部材の大きさは、着用者の顔の大きさを考慮して設定され、例えば、横方向を100〜190mm程度、縦方向を50〜100mm程度とすることが好ましく、より好ましくは、横方向を170mm程度、縦方向を90mm程度とすることである。
マスク本体部4は、通気性を有するシート部材、例えば、複数の原料を組み合わせることで、厚みや空隙を自由に調整できるのが特徴の不織布で構成することができ、さらには、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、スパンレース法により形成された不織布で構成することが好適である。また、マスク本体部4は、不織布以外の材質、例えば、綿織物を重ね合わせたガーゼタイプのマスクを用いてもよい。
マスク本体部4の構造として、1層以上のシート部材とすることができ、例えば、S層(スパンボンドの単層)、SS層(スパンボンド・スパンボンドの2層構造)、SMS層(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンドの3層構造)とすることができる。
マスク本体部4には、少なくとも1つのプリーツが形成される。プリーツは、少なくとも2つの折り目でシート部材を折り返すことで形成される。
このプリーツを広げることによって、マスク本体部4が縦方向(上下方向)に伸縮し、様々な顔の大きさに対応することができる。プリーツは、正面から見て上向きまたは下向きのいずれの向きにも形成でき、プリーツの数は限定されないが、数が多いほどマスク本体部4が伸縮する。
マスク本体部4は、ノーズフィッターを有する。ノーズフィッターは、着用者の鼻に跨るように形状を変化させることが可能な部材である。ノーズフィッターは、横方向に伸びた芯部を有している。
芯部は、可撓性材料で構成されており、着用時に着用者の鼻の形状に沿うように変形させることで、マスク本体部4の上側部分と鼻との間に形成される隙間を抑制することができる。
芯部は、略平板形状を有しているが、横方向端部の角部が丸みを帯びて形成されている。ノーズフィッターの長さは、50〜100mm程度とすることが好まく、一枚の矩形部材の横方向を170mm程度、縦方向を90mm程度とした場合に、より好ましくは、85mm程度とすることである。
耳掛け紐部6は、マスク本体部4の横方向両端部にそれぞれ設けられる。耳掛け紐部6は、伸縮性を有する紐状部材であり、例えばスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維)により構成される。
耳掛け紐部6は、ここでは断面形状が丸状のものであるものとするが、例えば、これを平板形状として着用者の肌との接触面積を増大させて着用時に耳や頬に作用する圧力を低減して、着用感を高めることもできる。
帯部11は、マスク本体部4の表面に配置され、表面にメッセージが表示される機能を有する。帯部11は、通気性に優れた材質、例えば、ガーゼなどを用いて構成することができる。帯部11の大きさは、例えば、横方向を50mmとし、縦方向を30mmとする帯状の形状を有する。
帯部11の表面には、メッセージが表示されている。例えば、「花粉症です」という文字が記載されていることで、マスク2を装着している理由が花粉症である旨を周りの人々に伝えることが出来る。
面ファスナー部12は、マスク本体部4の表面に係合可能なように帯部11の裏面側の両端部に設けられる。面ファスナー部12は、布に特殊な加工をし、マスク本体部4に再び脱着可能な状態で結合したい場合に用いられ、面的に着脱できるファスナーである。
面ファスナー部12は、直径が約8mmの円筒形状を有しており、長さが約20mmに設定されるものとして説明するが、もちろん、一例であり、適宜変更が可能である。
続いて、上記構成のマスク用メッセージ部材10の作用について説明する。昨今の新型コロナウィルス感染症の影響により、マスクを装着することが常識となりつつある。しかしながら、マスクは、白色一色で構成されていることが多く、どのような理由でマスクを着けているかが分からない為、例えば、電車内で咳払いをしたときには白い目で見られることがある。このような状況でマスク用メッセージ部材10が装着されたマスク2が効力を発揮するが、最初にマスク用メッセージ部材10の装着方法について説明する。
最初に、マスク2のマスク本体部4の表面の所定位置にマスク用メッセージ部材10を配置する。このとき、帯部11のうち、メッセージが表示された表面が表になるように配置する。
次に、帯部11の両端部に配置された面ファスナー部12が設けられた位置を片手の指で抑えつつ、もう一方の手の指でマスク本体部4を抑えながら、マスク本体部4の長手方向に繰り返し揺動する。この揺動を2つの面ファスナー部12に対して行う。
ここで、面ファスナー部12は円筒形状を有している為、上記のように揺動させることで、しっかりとマスク本体部4に係合させることができる。これにより、プリーツ型のマスク本体部4の形状が着用者の顔の形状によって変化した場合であっても剥がれ落ちることなく、マスク本体部4に装着させることができることができるという利点がある。
また、面ファスナー部12は、上記の例では、約8mmに設定されているため、帯部11とマスク本体部4との間に隙間を保つことができ、帯部11によって閉塞されて呼吸がしづらくなるようなこともない。
このように、マスク用メッセージ部材10が装着されたマスク2を着用すると、例えば、電車内で咳払いをしたときであっても、マスク用メッセージ部材10には「花粉症です」という文字がしっかりと記載されているため、周囲の人は「この人は、花粉症でマスクを着けているので、仕方ないかな」といった理解に繋がるため白い目で見られることが抑制される。これにより、マスク用メッセージ部材10を装着した着用者は、安心して電車に乗ることができるという顕著な効果を有する。
上記では、マスク用メッセージ部材10に表示されるメッセージは、「花粉症です」というものであったが、これに限定されない文字であってもよく、図形などを含んでもよい。その他の例として考えられるメッセージの例を図3に示している。
例えば、上記と同様に、「花粉症です」という文字に加えて、スギ花粉をイメージするような図形を加えて、「伝染りません」という文字を併記してもよい。また、何の症状もなく、単に予防していることを意味する「予防です」という文字を表示することもできる。
他の例としては、「喘息です」「アレルギーです」「防寒用です」「風邪です」などのように適宜メッセージを変えることで、周囲の人に伝えることで安心を与えることができる。昨今、電車で咳払い一つすることで気を使うようなピリピリした世の中で、正確なメッセージを発信することで安心を与えることができ、張り詰めた空気感を和らげることに貢献することができることが期待される。
2 マスク、4 マスク本体部、6 紐部、10 マスク用メッセージ部材、11 帯部、11a 表面、11b 裏面、12 面ファスナー部。

Claims (2)

  1. 繊維で構成され口と鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の両端部に設けられ耳に掛けるための耳掛け紐部とを備える衛生マスクに貼着可能なマスク用メッセージ部材であって、
    前記マスク本体部の表面に配置され、表面側にメッセージが表示される帯部と、
    前記マスク本体部の前記表面に係合可能なように前記帯部の裏面側の両端部に設けられる面ファスナー部と、
    を備え
    前記面ファスナー部は、前記帯部と前記マスク本体部との間に所定の隙間が形成されるような直径を有する円筒形状を含むことを特徴とするマスク用メッセージ部材。
  2. 繊維で構成され口と鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の両端部に設けられ耳に掛けるための耳掛け紐部とを備える衛生マスクに貼着可能なマスク用メッセージ部材を装着する方法であって、
    前記マスク本体部の表面に配置され、表面側にメッセージが表示される帯部と、
    前記マスク本体部に前記表面に係合可能なように前記帯部の裏面側の両端部に設けられ、円筒形状を有する面ファスナー部と、
    を備えるマスク用メッセージ部材を配置する際に、前記帯部において前記面ファスナー部が位置する部分を抑えながら揺動させて結合する工程を有することを特徴とする方法。
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