JP2022017828A - 基板処理装置、基板処理方法およびノズル - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法およびノズル Download PDF

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Abstract

【課題】A液とB液との混合から短時間でめっき液を基板に供給する。【解決手段】基板処理装置は、金属イオンを含有するA液を供給するA液供給部と、 還元剤を含有するB液を供給するB液供給部と、前記A液供給部から供給された前記A液と前記B液供給部から供給された前記B液が混合されてめっき液が生成される混合部と、前記混合部を内部に含み、かつ、前記混合部で生成された前記めっき液を前記基板に吐出する吐出部を有するノズルブロックと、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、基板処理装置、基板処理方法およびノズルに関する。
近年、半導体デバイスの微細化や3次元化が進んでいることに伴い、半導体デバイスを加工する際のエッチングによる加工精度を向上させることが求められている。エッチングによる加工精度を向上させるための方法の一つとして、基板上にドライエッチング用のハードマスクをめっき処理により形成する技術が開発されている。
具体的には、メタルを含有するA液と還元剤を含有するB液とを混合してめっき液を作製し、このめっき液を所定のめっき温度に加熱する。この温調されためっき液を基板に供給することにより基板上にめっき層からなるハードマスクを形成する。このようにハードマスクが形成された基板に対してドライエッチング処理を施し、ハードマスクに覆われていない基板の一部をエッチングする。その後、ハードマスクをウェット洗浄により除去する。
特開2009-249679号公報
本開示は、金属イオンを含有するA液と、還元剤を含有するB液とを混合して形成されためっき液を、混合後短時間で基板に供給することができる技術を提供する。
基板処理装置の一実施形態は、金属イオンを含有するA液を供給するA液供給部と、還元剤を含有するB液を供給するB液供給部と、前記A液供給部から供給された前記A液と前記B液供給部から供給された前記B液が混合されてめっき液が生成される混合部と、前記混合部を内部に含み、かつ、前記混合部で生成された前記めっき液を前記基板に吐出する吐出部を有するノズルブロックと、を備える。
本開示によれば、A液とB液との混合から短時間でめっき液を基板に供給することができる。
基板処理装置の一実施形態に係る基板処理システムの横断面図である。 図1の基板処理システムに含まれる処理ユニットの一構成例を示す縦断面図である。 図2の処理ユニットに含まれるノズルの一構成例を示す縦断面図であって、ホームポジションに位置するノズルを周辺部品と一緒に示す図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。 図3に示すノズルの動作について説明する図である。
以下に添付図面を参照して基板処理装置(基板処理システム)の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。
そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の一実施形態の構成について図2を参照して説明する。処理ユニット16は、枚葉式のめっき処理装置として構成されている。
処理ユニット16は、ウエハWに対して無電解めっき処理、その前処理および後処理等を含む一連の液処理を実行することができるように構成されている。無電解めっき処理は、例えば、半導体ウエハ等のウエハWに埋め込み配線層を形成すること、あるいはドライエッチングのためのハードマスクを形成することなどを目的として行われる。
処理ユニット16は、チャンバ51と、チャンバ51内に配置されたスピンチャック52と、スピンチャック52に保持されたウエハWにめっき液を供給するめっき液供給部61とを備えている。
スピンチャック52は、回転駆動部524により回転軸521を介して鉛直軸線周りに回転させられるターンテーブル522と、ターンテーブル522の周縁部に設けられたチャック部523とを有する。ウエハWは、チャック部523にクランプされることによりターンテーブル522の上面からわずかに離間した状態で水平に保持される。スピンチャック52として、述したメカニカルチャックタイプのものに代えて、ウエハWの裏面を真空吸着するいわゆるバキュームチャックタイプのものを用いることができる。
めっき液供給部61は、ウエハWにめっき液Mを吐出するノズル70と、ノズル70にめっき液Mの原料液としてのA液を供給するA液供給部61aと、ノズル70にめっき液Mの原料液としてのB液を供給するB液供給部61bとを有している。めっき液供給部61は、補助的構成要素として、ノズル70に洗浄液を供給する洗浄液供給部61rと、ノズル70にN2ガス(窒素ガス)を供給するためのN2ガス供給部61nとを有している。
A液供給部61aは、A液供給源611aと、図中に概略的に示された流れ調整機器類(開閉弁、流量制御弁、流量計等を意味する。以下同じ。)612aが介設されたA液供給ライン613aと、を備える。A液供給源611aはA液を貯留するタンクであってよい。A液供給源611aから、A液供給ライン613aに設けられた流れ調整機器類612aにより制御された流量でA液がノズル70に供給される。
B液供給部61bは、B液供給源611bと、図中に概略的に示された流れ調整機器類612bが介設されたB液供給ライン613bとを備える。B液供給源611bはB液を貯留するタンクであってよい。B液供給源611bから、B液供給ライン613bに設けられた流れ調整機器類612bにより制御された流量でB液がノズル70に供給される。
A液は、錯化状体の金属イオン、錯化剤、pH調整剤、添加剤等を混合することにより形成される。A液の作製時には、上記構成成分の混合比率を精密に制御する必要がある。このため、A液は、比較的大型のタンクにより予め調整される。B液は還元剤である。B液をA液に混合することにより、A液とB液との反応が徐々に進行し、析出が始まる(めっき液が活性化される)。A液とB液との混合液を例えば60~95℃程度の温度(材料により変わる)に加熱することにより、より活性化が進み、十分な析出速度で無電解めっきを行える状態となる。この状態で、ウエハWにめっき液Mを供給することが好ましい。
A液とB液とを混合した後は析出が時間経過とともに進行するため、混合液(めっき液M)を長期間保存することはできない。このため、混合液は混合後速やかに使用することが望ましい。後に詳細に説明するが、本実施形態においては、ウエハWへの吐出の直前に、A液とB液とがノズル70内で混合される。
A液とB液とを混合することにより得られるめっき液Mは、自己触媒型(還元型)無電解めっき用のめっき液である。めっき液Mは、コバルト(Co)イオン、ニッケル(Ni)イオン、タングステン(W)イオン等の金属イオンと、次亜リン酸、ジメチルアミンボラン等の還元剤とを含有する。なお、自己触媒型(還元型)無電解めっきでは、めっき液M中の金属イオンが、めっき液M中の還元剤の酸化反応で放出される電子によって還元されることにより、金属として析出し、金属膜(めっき膜)が形成される。めっき液Mは、添加剤等を含有していてもよい。
めっき液Mを使用しためっき処理により生じる金属膜(めっき層)としては、例えば、CoB、CoP、CoWP、CoWB、CoWBP、NiWB、NiB、NiWP、NiWBP等が挙げられる。金属膜(めっき層)中のPは、Pを含む還元剤(例えば次亜リン酸)に由来し、めっき膜中のBは、Bを含む還元剤(例えばジメチルアミンボラン)に由来する。
洗浄液供給部61rは、洗浄液供給源611rと、図中に概略的に示された流れ調整機器類612rが介設された洗浄液供給ライン613rとを備える。洗浄液供給源611rは洗浄液を貯留するタンクであってよい。洗浄液供給源611rから、洗浄液供給ライン613rに設けられた流れ調整機器類612rにより制御された流量で洗浄液がノズル70に供給される。
洗浄液はノズル70を洗浄するためのものであり、例えばDIW等からなるリンス液、リンゴ酸、塩酸、SPM(硫酸過水)、SC1(アンモニア過水)などが例示される。複数種類の洗浄液が用いられる場合には、複数の洗浄液供給源611rおよび複数の洗浄液供給ライン613rを設けることができる。
N2ガス供給部61nは、N2ガス供給源611nと、図中に概略的に示された流れ調整機器類612n が介設されたN2ガス供給ライン613nとを備える。N2ガス供給源611nは半導体製造工場の工場用力であってよい。N2ガス供給源611nから、N2ガス供給ライン613nに設けられた流れ調整機器類612nにより制御された流量でN2ガスがノズル70に供給される。ノズル70に供給されるガスはN2ガスに限定されず、他の不活性ガスを用いることもできる。
ノズル70は、ノズル移動機構54に連結されている。ノズル移動機構54は、先端にノズル70を担持するアーム541と、アーム541を鉛直軸線周りに旋回させるとともに昇降させる旋回昇降機構543とを有する。ノズル移動機構54は、ノズル70を、スピンチャック52に保持されたウエハWの中心の上方の位置とウエハWの周縁の上方の位置との間で移動させることができる。ノズル移動機構54は、ノズル70を、カップ57の水平方向外側にある待機位置(ホームポジション)まで移動させることもできる。
ノズル移動機構54は、ノズル70を水平方向に並進運動させるように構成されていてもよい。
処理ユニット16には、さらに、スピンチャック52に保持されたウエハWに、触媒液K1、洗浄液K2及びリンス液K3をそれぞれ供給する触媒液供給部(触媒付与部)55a、洗浄液供給部55b及びリンス液供給部55cが設けられている。
触媒液供給部(触媒付与部)55aは、スピンチャック52に保持されたウエハWに対して、触媒液K1を吐出するノズル551aと、ノズル551aに触媒液K1を供給する触媒液供給源552aとを備える。触媒液供給源552aは、触媒液K1を貯留するタンクであってよい。ノズル551aには、触媒液供給源552aから、図中に概略的に示された流れ調整機器類553aが介設された供給ライン554aを通じて、触媒液K1が供給される。
洗浄液供給部55bは、スピンチャック52に保持されたウエハWに対して、洗浄液K2を吐出するノズル551bと、ノズル551bに洗浄液K2を供給する洗浄液供給源552bとを備える。洗浄液供給源552bは洗浄液K2を貯留するタンクであってよい。ノズル551bには、洗浄液供給源552bから、図中に概略的に示された流れ調整機器類553bが介設された供給ライン554bを通じて、洗浄液K2が供給される。
リンス液供給部55cは、スピンチャック52に保持されたウエハWに対して、リンス液K3を吐出するノズル551cと、ノズル551cにリンス液K3を供給するリンス液供給源552cとを備える。リンス液供給源552cは、リンス液K3を貯留するタンクであってよい。ノズル551cには、リンス液供給源552cから、図中に概略的に示された流れ調整機器類553cが介設された供給ライン554cを通じて、リンス液K3が供給される。
触媒液K1は、めっき液M中の還元剤の酸化反応に対して触媒活性を有する金属イオンを含有する。無電解めっき処理において、めっき液M中の金属イオンの析出が開始されるためには、初期皮膜表面(すなわち、基板の被めっき面)がめっき液M中の還元剤の酸化反応に対して十分な触媒活性を有することが必要である。このような触媒としては、例えば、鉄族元素(Fe、Co、Ni)、白金属元素(Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt)、Cu、Ag又はAuを含むものが挙げられる。触媒活性を有する金属膜の形成は、置換反応により生じる。置換反応では、ウエハWの被めっき面を構成する材料が還元剤となり、触媒液K1中の金属イオン(例えばPdイオン)が、基板の被めっき面上に還元析出する。
洗浄液K2としては、例えば、ギ酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、マロン酸等の有機酸、基板の被めっき面を腐食させない程度の濃度に希釈されたフッ化水素酸(DHF)(フッ化水素の水溶液)等を使用することができる。
リンス液K3としては、例えば、純水(DIW)等を使用することができる。
処理ユニット16は、ノズル551a~551cを駆動するノズル移動機構56を有する。ノズル移動機構56は、先端にノズル551a~551cを担持するノズル保持部562を備えたノズルアーム561と、ノズルアーム561を鉛直軸線周りに旋回させるとともに昇降させる旋回昇降機構563とを有する。ノズル移動機構56は、ノズル551a~551cを、スピンチャック52に保持されたウエハWの中心の上方の位置とウエハWの周縁の上方の位置との間で移動させることができ、さらには、平面視で後述するカップ57の外側にある待機位置(ホームポジション)まで移動させることができる。図示された実施形態においては、ノズル551a~551cは共通のアームにより保持されているが、それぞれ別々のアームに保持されて独立して移動できるようになっていてもよい。ノズル移動機構54は、ノズル551a~551cを並進運動させるように構成されていてもよい。
スピンチャック52の周囲には、カップ57が配置されている。カップ57は、ウエハWから飛散した各種処理液(例えば、めっき液、洗浄液、リンス液等)を受け止めてチャンバ51の外部に排出する。カップ57は、カップ57を上下方向に駆動させる昇降機構58を有している。カップ57の高さ位置を変化させることにより、ウエハWから飛散した液の排出先を変更することができる。
次に、ノズル70の構成について図3~図7を参照して説明する。
図3は、ホームポジションにあるノズル70を示している。ホームポジションにあるノズル70にあるノズル70の近傍には、ダミーディスペンスポート(「排液バス」とも呼ばれる)80および加熱装置82が設けられている。ダミーディスペンスポート80は、ノズル70から受け取った液の種類に応じて排出先を切り替える切替機構81を有していてもよい。
ノズル70は、ノズルブロック(ノズル本体)71を有している。ノズルブロック71は例えば全体として概ね立方体形状に形成することができる。ノズルブロック71内には概ね球形の混合室(混合部)72が形成されている。混合室72を球形とすることにより、混合室72内の圧力上昇によりノズルブロック71が破損する可能性を低くすることができる。さらに、混合室72を球形とすることにより、混合室72の洗浄が容易となる。また、混合室72を球形とすることにより、熱対流がスムーズに行われるためA液とB液とが混じりやすくなるという利点もある。
ノズルブロック71には、A液ポート71aと、B液ポート71bと、洗浄液ポート71rと、N2ガス(窒素ガス)ポート71nと、吐出ポート(ノズルの吐出口)71dと、排出ポート71eとが設けられており、これらのポートは混合室72に連通している。
A液ポート71aには、A液供給ライン613aが接続されている。A液供給ライン613aには、A液供給ライン613aから液を抜くためのドレンライン711aが接続されている。A液供給ライン613aおよびドレンラインに711aには開閉弁614a,712aがそれぞれ介設されている。開閉弁614aは、前述した流れ調整機器類612aの一つである。
B液ポート71bには、B液供給ライン613bが接続されている。B液供給ライン613bには、B液供給ライン613bから液を抜くためのドレンライン711bが接続されている。B液供給ライン613bおよびドレンラインに711bには開閉弁614b,712bがそれぞれ介設されている。開閉弁614bは、前述した流れ調整機器類612bの一つである。
洗浄液ポート71rには、洗浄液供給ライン613rが接続されている。洗浄液供給ライン613rには、洗浄液供給ライン613rから液を抜くためのドレンライン711rが接続されている。洗浄液供給ライン613rおよびドレンラインに711rには開閉弁614r,712rがそれぞれ介設されている。開閉弁614rは、前述した流れ調整機器類612rの一つである。洗浄液としては、リンゴ酸、塩酸、SC1(アンモニア過水)、DIW(純水)などが例示される。
洗浄液として、SPM(硫酸過水)を混合室72に供給できるようにしてもよい。この場合、好ましくは、洗浄液ポート71rと同様の構成の洗浄液ポート71sがノズルブロック71に設けられ、そこに流れ調整機器類が介設されたSPM供給ラインを介してSPMが制御された流量で供給される。
SPMを、A液を調整するA液タンク(図示せず)に供給できるようにしてもよい。SPMはA液タンクを洗浄することもできる。また、A液タンク(611a)からA液供給ライン613aを介してA液ポート71aにSPMを供給することによっても、A液供給ライン613aおよび混合室72を洗浄することができる。
N2ガスポート71nには、N2ガス供給ライン613nが接続されている。N2ガス供給ライン613nには、開閉弁614nが介設されている。開閉弁614nは、前述した流れ調整機器類612nの一つである。
吐出ポート71dすなわち吐出部は、混合室72内で生成されためっき液MをウエハWに吐出するために設けられている。吐出ポート71dは、混合室72の底部に設けられている。
排出ポート71eには、排出ライン711eが接続されている。排出ライン711eは、途中で圧抜きライン712eおよび排液ライン713eに分岐している。圧抜きライン712eには、リリーフ弁714eが設けられている。排液ライン713eには開閉弁715eが設けられている。
開閉弁715eは、例えばノズル70の洗浄時に混合室72内から洗浄液等の液体を排出するときに開かれる。リリーフ弁714eは、混合室72内の圧力が過大になったときに、ノズルブロック71が破損することを防止するために設けられている。
排出ポート71eは、混合室72の頂部に設けることが好ましい。そうすることにより、混合室72内の液位に関わらず混合室72内のガスを確実に排出することができる。また、洗浄時に、洗浄時において混合室72の内壁面に洗い残しが生じることを防止することができる。
混合室72内を満たす液(めっき液)の表面張力を考慮しつつ排出ポート71eの内径(排出ポート71eの出口の内径)を適切に設定することにより、混合室72内に所定液位の液が存在しているときにも、排出ポート71eからの液の垂れ落ちを防止することができる。しかしながら、排出ポート71eに開閉弁を設けてもよく、あるいは排出ポート71eを開閉するキャップを設けてもよい。
なお、液(A液等)を混合室72に送り込むときに、混合室72の内圧が上昇することにより液を混合室72に送り込むことが困難となる場合がある。この場合、混合室72の圧抜きが必要となる。圧抜きは、開閉弁715eを開くことにより行うことができる。これに代えて、リリーフ弁714eの設定圧力が可変であるならば、液を混合室72に供給するときの設定圧力(液供給を可能とする程度に低い値)と、混合室72内の液を加熱するときの設定圧力(ノズルブロック71の破損防止を目的とする高い値)とを変更してもよい。
混合室72における液の混合(特にA液とB液との混合)を促進するために、循環ポンプ90(例えばレビトロポンプ)を設けてもよい。この場合、混合室72には入口ポート91および出口ポート92が設けられ、入口ポート91と出口ポート92とを結ぶ循環管路93に、循環ポンプ90が介設される。入口ポート91および出口ポート92は、前述したポート71a,71b,71rなどと同様の構成とすることができる。入口ポート91および出口ポート92は、混合室72内に死水域が生じ無いように、互いに十分に離れた位置に設けることが好ましい。
ダミーディスペンスポート80は、ホームポジションに位置するノズル70の吐出ポート71dの真下に位置し、ノズル70から吐出される液を受け、工場排液系に流すことができるように構成されている。
加熱装置82は、ランプ、例えば赤外線ランプからなり、ホームポジションに位置するノズル70の下半部を加熱するに適した位置に配置されている。図示例では、概ね立方体に形成されたノズルブロック71の下側角部が面取りされて斜め下方を向いた面74が形成され、面74に赤外線が概ね鉛直に入射するように加熱装置82が配置されている。加熱装置82は、ノズルブロック71の材料(例えば、グラファイト、Ni、Al)を効率良く加熱することができるような波長の光を照射する。
ノズルブロック71が加熱装置82からの加熱光線を透過する材料(例えば、ガラス)から構成されている場合には、加熱光線を良く吸収して発熱するような材料を、面74の表面に貼り付けてもよい。これに代えて、加熱光線を良く吸収して発熱するような材料を、ノズルブロック71の面74と混合室72との間の領域に埋め込んでもよい。加熱装置82が混合室72内の液(つまりめっき液)を直接加熱してもよい。この場合、めっき液を直接的に効率良く加熱することができる波長の光を照射する加熱装置82を設けることができる。
ヒーター、例えば抵抗加熱ヒーター83によりノズルブロック71あるいは混合室72内の液を加熱してもよい。抵抗加熱ヒーター83は、ノズルブロック71の外面上に設けてもよく、ノズルブロック71に埋め込んでもよい。このようにノズルブロック71に加熱デバイスを設けることにより、ノズル70がホームポジションから離れたときにも、めっき液を所望の温度に維持することが容易となる。抵抗加熱ヒーターを吐出ポート71dの周囲に設けてもよい。ノズルブロック71が十分な保温性を有しているなら、ノズルブロック71にヒーターを設けなくてもよい。
ノズル70の混合室72内には、1枚のウエハWを処理する毎に、A液およびB液を原料としてめっき液Mが生成される。以下、図4~図10を参照して、1枚のウエハWを処理する毎にノズル70にて実行される1サイクルの手順について説明する。なお、図4~図5および図7~図10において、黒く塗りつぶされた開閉弁は閉じた状態にあり、黒く塗りつぶされていない開閉弁は開かれた状態にある。リリーフ弁714eは、黒く塗りつぶされていないが、通常時は常に閉じており、混合室72内の圧力が閾値を超えた場合にのみ開くことは言うまでもない。また、図4~図5および図7~図10において、太い矢印がその時に流れている流体を示している。
図4~図10に示される一連の手順が実行されるとき、混合室72に供給される各種流体(液およびガス)の供給流量は、流れ調整機器類612a,612b,612r,612nに含まれる開閉弁614a,614b,614r,614nおよび流量制御弁(図示せず)などにより、プロセスレシピに定められた条件に従い自動的に制御される。
[建浴(めっき液生成)工程]
まず、A液ポート71aを介して混合室72内に予め定められた量のA液が供給され(図4)、次に、B液ポート71bを介して混合室72内に予め定められた量のB液が供給される(図5)。A液とB液の混合比は例えば10:1程度(これには限定されない)である。A液とB液は相互拡散のみによっても混じり合うが、後述する対流等によっても混合が促進される。
B液の供給が完了した時点で、混合室72内におけるA液およびB液の混合液の液位Lvは、例えば、図5に示すように、A液ポート71a、B液ポート71b、洗浄液ポート71r、N2ガスポート71nおよび排出ポート71eが混合室72内に開口する高さ位置よりも低い位置にある。このような液位Lvを実現するために、混合室72は、1枚のウエハWの1回の処理において使用されるめっき液の量(例えば100~200ml程度)よりもやや大きい内容積を有していることが好ましい。
A液ポート71aの混合室72内への出口は、前述した液位Lvよりも高い位置にある。このため、A液供給ライン613aを流れるA液中に気泡が混入しても、そのような気泡が混合室72内で液中に溶解する可能性は低く、また、気泡が混ざった液が吐出ポート71dからウエハWに吐出される可能性が低くなるという利点がある。
なお、気泡は、A液供給ライン613a中に設けられたフィルタ(図示せず)を通過するときにA液中に混入する場合もあるし、A液の圧力変動(減圧)によりA液中に溶け込んでいたガスが析出することにより生じ得る。他の液においても同様の原理で気泡が生じ得る。
図示例では、B液ポート71bの混合室72内への出口は、混合室72の下部領域に開口するようになっている。このため、混合室72の下部に流入したB液がノズルブロック71の加熱により生じる対流(後述)に乗って移動するので、A液とB液との混合が促進される。なお、ノズル70に循環ポンプ90が接続されているか、あるいは混合室72内に撹拌子が設置されている場合には、B液ポート71bの混合室72内への出口は、A液供給ライン613aの出口と同様の高さ位置に設定してもよい。そうすることにより、B液に起因する気泡の問題の発生可能性を低下させることができる。
平面視でB液が球(混合室72)の概ね接線方向に混合室72内に吐出されるようにB液ポート71bを設けることも好ましい(図6参照)。この場合、図6中の矢印で示すように、B液が混合室72の壁面に沿って渦を巻くように流れるため、B液がA液との混合が促進される。前述したように循環ポンプ90が設けられている場合には、循環ポンプ90を稼働させて混合を促進させることも好ましい。混合の促進のため、マグネティックスターラーのような撹拌子(図示せず)を混合室72内に配置してもよい。
混合室72内でのA液とB液との混合を促進するため、混合室72の内壁に凹凸(図示せず)を設けてもよい。このような凹凸を設けることにより、B液を混合室72に注入するときにB液に乱流が生じることにより混合が促進される。また、A液とB液との混合液Mが熱により対流するときにも混合液の流れが不均一となるため混合が促進される。
次に、図7に示すように、加熱装置82により、ノズル70を加熱し、A液およびB液の混合液すなわちめっき液Mを予め定められた温度に加熱する。このときも、循環ポンプ90が設けられている場合には、循環ポンプ90を稼働させて混合室72内のめっき液Mの温度の均一化を図る。撹拌子を稼働させることにより、混合室72内のめっき液Mの温度の均一化を図ることもできる。なお、加熱装置82によりノズル70の下半部を加熱することにより、混合室72内での液の対流(矢印CVを参照)が発生し、A液およびB液の混合が促進され、また、混合室72内での液温度が均一化される。
混合室72内のめっき液Mの温度が上昇すると、蒸気等の発生により混合室72内の圧力が上昇する。圧力が過度に上昇したときにはリリーフ弁714eが開き、ノズルブロック71の破損が防止される。なお、開閉弁715eは、後述する洗浄時以外の時には閉じている。
[めっき液吐出工程]
混合室72内のめっき液Mの温度が所望の温度で安定したら、ノズル70をウエハWの中心部の真上に移動させ、ウエハWに吐出ポート(ノズルの吐出口)71dからめっき液Mを吐出する。このとき、好ましくは開閉弁614a,712a,715e,614r,712r,614b,712bが閉じられた状態で、開閉弁614nが開かれる(図8参照)。これにより混合室72内にN2ガスが送り込まれ、N2ガスの圧力により吐出ポート71dからめっき液Mが押し出される。
なお、N2ガスポート71nの混合室72内への出口は、液位Lvより上にあるため、N2ガスによりめっき液Mがバブリングされることはない。
1枚のウエハWに対してめっき液Mを吐出したら、混合室72内のめっき液Mはほぼ空になる。このとき、吐出されるめっき液Mへの泡かみの防止のため、1枚のウエハWに対してめっき液Mの吐出が終了した時点で、めっき液Mが混合室72の底部にわずかに残存するようにしてもよい。
[洗浄工程]
ウエハWへのめっき液Mの吐出が終了したらノズル70をホームポジションに移動させ、ノズル70の洗浄が行われる。この洗浄工程の最初に、(各弁をめっき液吐出工程と同じ状態にして)混合室72内にN2ガスを供給して、混合室72内にある全ての液を、吐出ポート71dからダミーディスペンスポート80に排出してもよい。
図9に示すように、開閉弁712rが閉じた状態で開閉弁614rが開かれ、混合室72内に洗浄液が供給される。洗浄液は、混合室72内を完全に満たすまで供給される。このとき、開閉弁715eを開いて洗浄液をさらに混合室72内に供給して、排出ライン711eおよび排液ライン713eを介して洗浄液を排出することにより、排出ライン711eおよび排液ライン713eを洗浄してもよい。
次いで、開閉弁712rおよび開閉弁614rを閉じた状態で開閉弁614nを開き、混合室72にN2ガスを供給して、混合室72内にある洗浄液の全てを混合室72からダミーディスペンスポート80に排出する(図10参照)。上記の操作を複数回繰り返してもよい。
複数種類の洗浄液を用いて上記の洗浄を行ってもよい。例えば、最初にリンゴ酸を用いて洗浄を行い、その後に純水を用いて洗浄を行ってもよい。
A液ポート71aおよびその近傍の配管内にA液またはめっき液Mが残留することを回避したい場合には、混合室72内を洗浄液で完全に満たした後に、開閉弁614aを閉じかつ開閉弁712aを開いた状態で混合室72にN2ガスを供給することにより、洗浄液をA液供給ライン613aおよびドレンライン711aに流してこれらの配管を洗浄してもよい。B液ポート71bおよびその近傍の配管についても同様の洗浄を行うことができる。
以上によりノズル70に関連する1サイクルの動作が終了する。
次に、処理ユニット16で行われるめっき処理に関連する一連の液処理について簡単に説明する。めっき処理は、例えば、半導体ウエハ等のウエハWに埋め込み配線層を形成すること、あるいはドライエッチングのためのハードマスクを形成することなどを目的として行うことができる。以下に説明する処理は、制御装置4の制御の下で、プロセスレシピに従い自動的に実行される。
まず、ウエハWが処理ユニット16内に搬入され、スピンチャック52に保持される。
次に、ウエハWが回転を開始する。洗浄液供給部55bのノズル551bがウエハWの中心部の真上に位置し、ノズル551bからウエハWに洗浄液K2が供給され、これにより、ウエハWに付着した汚染物質がウエハWから除去される。
なお、回転するウエハWに供給された後に遠心力によりウエハWの外方に飛散する液は、カップ57を介して排出される。ウエハWに供給される液の種類に応じてカップ57の高さが変化させられ、液は、カップ57の高さごとにカップ57外の異なる場所に排出される。
次に、引き続きウエハWを回転させたままで、ウエハWの中心部の真上に位置するリンス液供給部55cのノズル551cからリンス液K3がウエハWに供給され、これにより、基板上の洗浄液K2および反応生成物を洗い流すリンス処理がウエハWに施される。
次に、引き続きウエハWを回転させたままで、ウエハWの中心部の真上に位置する触媒液供給部55aのノズル551aから触媒液K1が供給され、これにより、ウエハWのめっき可能材料部分に対して選択的に触媒(触媒活性を有する金属膜)が付与される。ウエハWのうち、めっき不可材料部分には実質的に触媒が付与されない。
めっき不可材料部分を構成する材料としては、SiOを主成分とする材料が例示される。
めっき可能材料部分を構成する材料としては、
(1)OCHx基およびNHx基のうちの少なくとも一方を含む材料(例えばSiOCH,SiN)、
(2)Si系材料を主成分とした金属材料(例えばBまたはPがドープされたPoly-Si、Poly-Si、Si)、および
(3)触媒金属材料を主成分とする材料(Cu、Pt)
などが例示される。
触媒活性を有する金属としては、例えば、鉄族元素(Fe、Co、Ni)、白金属元素(Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt)、Cu、Ag、Au等が例示される。上記各金属は、めっき可能材料部分を構成する材料に対して高い吸着性を有する一方、めっき不可材料部分を構成する材料には吸着しにくい。
次に、引き続きウエハWを回転させたままで、ウエハWの中心部の真上に位置するリンス液供給部55cのノズル551cからリンス液K3がウエハWに供給され、これにより、基板上の余分な触媒液K1等を洗い流すリンス処理がウエハWに施される。リンス処理の終了後ノズル551c(およびノズル551a,551b)は、ホームポジション(待機位置)に戻される。
次に、ホームポジションにあったノズル70をウエハWの中心部の真上に移動させる。ノズル70内では先に説明しためっき液Mの建浴および温度調節が完了している。引き続きウエハWを回転させたままで、ノズル70からめっき液MをウエハWに供給する(図8を参照)。めっき液MをウエハWに供給した後にウエハWの回転を低速にするか回転を停止してもよい。この状態を予め定められた時間だけ継続することにより、触媒(触媒活性を有する金属膜)が付与されためっき可能材料部分のみに選択的にめっき金属が析出する。めっき処理が終了したらノズル70はホームポジションに戻される。
ノズル70から1枚のウエハWへのめっき液Mの供給終了時点から、ノズル70から次の1枚のウエハWへのめっき液Mの供給開始時点までの期間に、前述したノズル70の洗浄およびノズル70内でのめっき液Mの建浴(A液、B液の混合、加熱等)が実施される。
めっき処理の終了後、ホームポジションにあった洗浄液供給部55bのノズル551bがウエハWの中心部の真上に移動し、ウエハWを回転させた状態でノズル551bからウエハWに洗浄液K2が供給され、これにより、ウエハWに付着した異常めっき膜、反応副生成物等がウエハWから除去される。
次に、ウエハWを引き続き回転させながら、ウエハWの中心部の真上に位置するリンス液供給部55cのノズル551cからウエハWにリンス液K3を供給する。これにより、基板上の洗浄液K2および反応生成物が洗い流される。
次に、ウエハWを高速回転させることにより、基板の振り切り乾燥が行われる。以上にて、めっき処理に関連する一連の液処理が終了する。処理済みのウエハWは処理ユニット16から搬出される。
上記の実施形態によれば、A液とB液の混合タンク等の建液のための大占有面積/容積の部材を廃止することができるため、めっき処理システム全体を超小型化することができる。また、部品点数も削減されるため、めっき処理システムの製造コストを大幅に削減することができる。
また、上記の実施形態によれば、一度に1枚のウエハWに供給する量のめっき液Mを作製しているため、予期せぬ装置トラブル等によりめっき処理システムの運転が停止された場合に、高価なめっき液の廃棄を最小限とすることができる。上記の効果を考慮するにあたって、A液とB液とを予め混合してタンクに貯留しておきこのタンクからノズルに供給する従来装置では、混合後長時間経過した後のめっき液を廃棄する必要があることに留意されたい。なお、混合室72内で一度に生成するめっき液Mの量は、少数のウエハW(例えば2~3枚)に供給可能な程度の量であってもよい。
また、上記の実施形態によれば、従来装置と比較してめっき液が接触する部材の全表面積が小さいため、洗浄も容易且つ低コストで行うことができる。
A液を作製する際には各成分の精密な調整が必要であるため、タンク建浴が必要となるが、B液にはそのような制限はなく、また、A液とB液の混合精度もA液建浴時ほどの高い精密度が必要とされない。このため、本実施形態において建浴されるめっき液Mの性能は、従来装置で建浴されたものと遜色はない。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
めっき処理システムにより処理される基板は、半導体ウエハに限定されるものでなく、ガラス基板、セラミック基板等、半導体装置製造の分野で用いられる様々な基板であってよい。
ノズル70は、めっき液に限らず、任意の2種類以上の原料液を混合して吐出する用途に使用することができる。
61a(611a,612a,613a) A液供給部
61b(611b,612b,613b) B液供給部
71 ノズルブロック
71d 吐出部
72 混合部

Claims (9)

  1. 金属イオンを含有するA液を供給するA液供給部と、
    還元剤を含有するB液を供給するB液供給部と、
    前記A液供給部から供給された前記A液と前記B液供給部から供給された前記B液が混合されてめっき液が生成される混合部と、
    前記混合部を内部に含み、かつ、前記混合部で生成された前記めっき液を基板に吐出する吐出部を有するノズルブロックと、
    を備えた基板処理装置。
  2. 前記混合部は、前記ノズルブロックに形成された球状の内部空間を有する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記混合部内にある前記めっき液を加熱する加熱部をさらに備えた、請求項1記載の基板処理装置。
  4. 基板を保持する基板保持部と、
    前記ノズルブロックを、前記基板保持部により保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した待機位置との間で移動させるノズルアームと、をさらに備え、
    前記加熱部は、前記待機位置にある前記ノズルブロックの近傍に位置するように設けられている、請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記加熱部は、前記混合部の下側領域に対応する前記ノズルブロックを加熱するように設けられている、請求項3または請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 前記加熱部は、前記ノズルブロックに内蔵されている、請求項3に記載の基板処理装置。
  7. 前記B液供給部は、前記球状の内部空間を画定する球状の内壁面に沿って前記B液が前記混合部に流入するように前記混合部に接続されている、請求項2に記載の基板処理装置。
  8. 金属イオンを含有するA液を供給するA液供給部と、
    還元剤を含有するB液を供給するB液供給部と、
    前記A液供給部から供給された前記A液と前記B液供給部から供給された前記B液が混合されてめっき液が生成される混合部と、
    前記混合部を内部に含み、かつ、前記混合部で生成された前記めっき液を基板に吐出する吐出部を有するノズルブロックと、
    を備えた基板処理装置を用いて、
    前記混合部において前記A液と前記B液とを混合して前記めっき液を作製した後に、前記ノズルブロックの前記吐出部から前記めっき液を基板に向けて吐出することにより前記基板にめっき処理を施す、基板処理方法。
  9. ノズルブロックと、
    前記ノズルブロック内に設けられた球状の空間からなる混合部と、
    前記ノズルブロックに設けられ、前記混合部に第1原料液を供給する第1供給ポートと、
    前記ノズルブロックに設けられ、前記混合部に第2原料液を供給する第2供給ポートと、
    前記ノズルブロックに設けられ、前記混合部内で混合された前記第1原料液および前記第2原料液の混合液からなる処理液を吐出する吐出部と、
    を備えたノズル。
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