JP2022016834A - 表示機能付き電気機器 - Google Patents
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Abstract
Description
表示装置と、
前記表示装置の表示面側に配置されるカバー部と、
配線材を介して前記表示装置に接続される制御基板と、を備え、
前記表示装置を前記カバー部と共に密閉する密閉部材をさらに備える。
前記密閉部材は、前記表示装置を載置する載置部材と、前記載置部材と前記カバー部との間に挟まれる第1シール部材とを有し、
前記載置部材には、通し穴が形成されており、
前記配線材は、前記載置部材の前記通し穴を通して前記制御基板まで至り、
前記通し穴に前記配線材が通された状態で前記通し穴を塞ぐ閉塞部材をさらに備えると好適である。
前記載置部材は、開口を有する収容部材であって、前記表示装置の表示面が前記開口側を向くようにして前記表示装置を載置し、
前記第1シール部材は、前記開口を形成する縁部と前記カバー部との間に挟まれると好適である。
前記配線材を挟みこむ第2シール部材をさらに備え、
前記閉塞部材は、前記第2シール部材と共に前記通し穴を塞ぐと好適である。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100は、誘導加熱式の圧力炊飯器であって、図1~図3に示されるように、主に、本体110、内鍋130、蓋体140およびヒンジ部品150から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
本体110は、図1~図3に示されるように、主に、筐体111、誘導加熱コイル112、断熱材(図示せず)、フェライトコア(図示せず)、送風ファンユニット116、電源回路基板117および自動巻取式電源コードユニット118から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
筐体111は、図1~図3に示されるように、主に、収容体111a、肩部材111cおよび保護枠(図示せず)から構成されており、断熱材(図示せず)、フェライトコア(図示せず)、誘導加熱コイル112、送風ファンユニット116、電源回路基板117および自動巻取式電源コードユニット118等を収容している。以下、筐体111の各構成要素について詳述する。
誘導加熱コイル112は、内鍋130を誘導加熱するためのものであって、図3に示されるように、内鍋130の底部の下面の外側および側部下側の外周面の外側(より詳細には、保護枠の底部の下面の外側および側部下側の外周面の外側)に配設されている。
断熱材は、保護枠の内鍋収容部の外周および誘導加熱コイル112の外周に巻き付けられており、炊飯時において内鍋130から生じる熱が内鍋収容部の外側に流出するのを抑制する役割を担っている。
フェライトコアは、誘導加熱コイル112への通電時に生じる磁束を外部に出さないようにするための部材であって、誘導加熱コイル112の周囲に配設されている。
送風ファンユニット116は、軸流ファンおよびヒートシンク等から構成されるものであって、上述の通り、筐体111の収容体111aの底壁部111yの吸気口SOの上方に、ファンの回転軸が略上下方向に沿うようにして配設されている(図3参照)。すなわち、この送風ファンユニット116中の送付ファンが駆動されると、外部の空気が吸気口SOから吸い込まれて筐体111内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンクを通って電源回路基板117などに供給されて、それらの部材等を冷却する。
電源回路基板117は、電源回路を構成する基板であって、AC電源、インバータ、スイッチング電源、いくつかの発熱部品を実装している。なお、この電源回路基板117は、図3に示されるように筐体111の後側空間Srに収容されている。そして、この電源回路基板117は、蓋体140に収容される制御回路基板CTに通信接続されている。
自動巻取式電源コードユニット118は、電源コードおよび自動巻取機構(図示せず)等から構成されており、図3に示されるように筐体111の後側空間Srに収容されている。電源コードは、差込プラグPG(図1および図2参照)および電気線(図示せず)から構成されている。差込プラグPGは、電気線の先端に配設されている。電気線は、伸展自在に自動巻取機構に巻回されている。
内鍋130は、上方に開口する椀状の鍋であって、肩部材111cの開口に挿通されると共に、保護枠の内鍋収容部に所定の隙間をもって収容される。なお、ここで、内鍋130は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)であって、誘導加熱コイル112によって誘導加熱され得る。
蓋体140は、図3に示されるように、ヒンジ部品150を介して本体110に回動自在に取り付けられている。そして、蓋体140は、図1~図4に示されるように、主に、蓋基板141、外装体142、操作ボタン群143、操作基板143A、情報表示部ID、表示装置密閉部材DS、フレキシブルプリント基板FL、閉塞部材BL、貫通口シール部材SL、接続コネクタCN、制御回路基板CT、圧力調整装置144、断電時圧力開放弁(図示せず)、内蓋146、蒸気処理ユニット147および開閉機構OCから構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
蓋基板141は、圧力調整装置144や断電時圧力開放弁のソレノイド等の部品・部材を支持するものであって、図3に示されるように、外装体142の内部に収容されている。また、図3に示されるように、蓋基板141の下側には着脱自在に内蓋146が配設されている。
外装体142は、図1~図3に示されるように、略直方体状のカバー部材であって、内鍋130の上側を覆っており、上側外装体142aおよび下側外装体142bから構成されている。上側外装体142aは、図1~図5に示されるように、外装体142の上側部分を構成している。また、ここで、蒸気処理ユニット147が、図1~図3に示されるように、上側外装体142aの後側に配設されている。また、操作ボタン群143、透明窓TWおよび開閉ボタンBTが、図1~図4に示されるように、上面が上側外装体142aの上側に露出するように上側外装体142aに配設されている。なお、透明窓TWは、隙間ができないように上側外装体142aに取り付けられている。透明窓TWは、透明な部材(例えば、アクリル樹脂、ガラス等)から形成され、表示装置DIを保護する役目を担っており、図1、図2および図6に示されるように、平面視において略長方形状を呈する板状体である。下側外装体142bは、図1~図3に示されるように、外装体142の下側部分を構成している。
操作ボタン群143は、例えば、発停ボタンや、炊飯方法の選択ボタン等から成るものであって炊飯器100の運転方法を使用者に選択させるためのものである。そして、この操作ボタン群143中の各操作ボタンは、上述の通り、上面が上側外装体142aの上側に露出するように上側外装体142aに取り付けられている。また、図4および図6に示されるように、操作ボタン群143の下側には、操作基板143Aが配設されている。操作ボタン群143は、この操作基板143Aを介して制御回路基板CTに通信接続されている。
操作基板143Aは、操作ボタン群143を支持するものであって、上述の通り、操作ボタン群143の下側に取り付けられている。操作基板143Aは、図6に示されるように、枠体143aおよびボタン支持部143bから形成されている。枠体143aは、図6に示されるように、コ字形状を呈している。ボタン支持部143bは、図6に示されるように、枠体143aから外方に向かって延びている。操作ボタン群143の下側に操作基板143Aが配設された状態において、ボタン支持部143bは操作ボタン群143と対向している(図3および図4参照)。
情報表示部IDは、図3~図6に示されるように、操作ボタン群143の直ぐ後に配設されており、メニューシートMSおよび表示装置DIから構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
表示装置密閉部材DSは、上側外装体142aと共に表示装置DIを密閉するための部材であって、図4~図6に示されるように、表示装置載置部材DPおよびパッキンPKから構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
フレキシブルプリント基板FLは、接続コネクタCNを介して表示装置DIを制御回路基板CTに接続するための電気配線部材である。図4および図5に示されるように、フレキシブルプリント基板FLの片端は表示装置DIに接続されており、フレキシブルプリント基板FLのもう一方の片端は接続コネクタCNに接続されている。フレキシブルプリント基板FLは、上述の通り、表示装置載置部材DPの貫通口DPaを通る。さらに、図5および図8に示されるように、フレキシブルプリント基板FLは貫通口シール部材SLの上側シール部材SL1の開口部SLaを通り、フレキシブルプリント基板FLの一部は上側シール部材SL1および下側シール部材SL2によって挟まれている。
閉塞部材BLは、貫通口シール部材SLと共に表示装置載置部材DPの貫通口DPaを塞ぐための部材であって、図5、図6および図8に示されるように、本体部BL1および鍔部BL2から形成されている。本体部BL1は、図5、図6および図8に示されるように、略直方体状を呈している。また、図5に示されるように、本体部BL1の下面の中央部から上面付近にかけて凹部BLaが形成されている。図5および図8に示されるように、本体部BL1の上面には、貫通口シール部材SLの下側シール部材SL2が配設されている。鍔部BL2は、図5、図6および図8に示されるように、本体部BL1の高さ方向中央部から外方に向かって延びており、略L字形状を呈している。また、図6および図8に示されるように、鍔部BL2の左右部には、閉塞部材BLと表示装置載置部材DPとを締結するためのネジ穴BLbが形成されている。
貫通口シール部材SLは、表示装置載置部材DPの貫通口DPaを塞ぐための部材であって、収縮性を有しており、図5、図6および図8に示されるように、上側シール部材SL1および下側シール部材SL2から構成されている。上側シール部材SL1は、図6および図8に示されるように、中央部に開口部SLaが形成された長方形状の板状体である(すなわち、上側シール部材SL1は、ロ字形状を呈している。)。上述の通り、この開口部SLaをフレキシブルプリント基板FLが通ることになる。なお、平面視において、開口部SLaの前後寸法および左右寸法は、表示装置載置部材DPの貫通口DPaの前後寸法および左右寸法より大きい。また、平面視において表示装置載置部材DPの貫通口DPaの全領域が開口部SLaの領域と重なるように、上側シール部材SL1は、表示装置載置部材DPの底壁部DP1の下側に配設されている(図5および図6参照)。下側シール部材SL2は、図5、図6および図8に示されるように、長方形状の板状体である。なお、図5、図6および図8に示されるように、下側シール部材SL2の前後寸法および左右寸法は上側シール部材SL1の前後寸法および左右寸法とほぼ同じであるが、下側シール部材SL2の厚みは上側シール部材SL1の厚みより大きい。また、下側シール部材SL2は、図5、図6および図8に示されるように、上側シール部材SL1と閉塞部材BLとの間に配設されており、上側シール部材SL1と共にフレキシブルプリント基板FLの一部を挟んでいる。
接続コネクタCNは、図4~図6に示されるように、フレキシブルプリント基板FLを介して表示装置DIを制御回路基板CTに接続するための部材であって、制御回路基板CTに嵌め込まれている。
制御回路基板CTは、制御回路を構成する基板であって、図3~図6に示されるように、表示装置密閉部材DSの下側に配設されている。制御回路基板CTは、マイクロコンピュータ等の電子部品等を実装しており、操作ボタン群143、表示装置DI、断電時圧力開放弁のソレノイド等に通信接続されると共に、電源回路基板117を介して本体110の誘導加熱コイル112や、センターセンサ114、保温ヒータ115、送風ファンユニット116等に通信接続されている。
圧力調整装置144は、蓋体140が閉状態とされて圧力炊飯運転されている状態において、内鍋130の内部の圧力を1.03~1.3気圧に調整するものである。圧力調整装置144は、図3に示されるように、内蓋146の上側に配設されている。
断電時圧力開放弁は、ソレノイドによって動作する安全弁であって、内蓋146の上側において圧力調整装置144に近接するように配置されている。なお、この断電時圧力開放弁は、例えば、停電等やプラグ抜け等でソレノイドのコイルへの通電が遮断されると、開状態となって内鍋130の内部の圧力を開放する。
内蓋146は、図3に示されるように、内鍋130の上部を覆って密閉するための部材であって、蓋基板141の下側に着脱自在に取り付けられている。上述の通り、内蓋146の上側には、圧力調整装置144および断電時圧力開放弁が配設されている。
蒸気処理ユニット147は、炊飯時に内鍋130から上昇してくる水蒸気を外部に放出したり、おねば成分を回収したりするためのものであって、上述の通り、上側外装体142aの後側に配設されている。なお、図1~図3に示されるように、この蒸気処理ユニット147の上壁部の中央部には左右方向に延びる蒸気口BOが形成されており、この蒸気口BOを通じて水蒸気が外部に放出される。
開閉機構OCは、蓋体140の開閉を司る機構であって、図3に示されるように、蓋体140の前側部分に配設されており、主に、開閉ボタンBTおよびレバー部材LPから構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
ヒンジ部品150は、上述の通り、蓋体140が本体110に対して回動自在となるように蓋体140を本体110に取り付けている。なお、このヒンジ部品150は、蓋体140を開方向に向かって付勢している。
(1)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、表示装置密閉部材DSの表示装置載置部材DPに情報表示部IDの表示装置DIが載置される。そして、表示装置密閉部材DSのパッキンPKが、表示装置載置部材DPの溝部DPbに嵌め込まれ、外装体142の上側外装体142aと表示装置載置部材DPとの間の隙間を塞いでいる。また、貫通口DPaが、表示装置載置部材DPの底壁部DP1の右後部且つ表示装置載置部材DPの内側壁部DP2より内側に形成され、閉塞部材BLおよび貫通口シール部材SLによって封止されている。このため、この炊飯器100では、表示装置DIを密閉することができ、表示装置DIが配設されている空間への湿気の流入を効果的に抑制することができる。
(A)
先の実施の形態では本発明が炊飯器100に適用されたが、本発明は、表示装置付きの他の電気機器(例えば、ホームベーカリー等)に適用されてもかまわない。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、フレキシブルプリント基板FLが、接続コネクタCNを介して情報表示部IDの表示装置DIと制御回路基板CTとを接続していた。しかし、フレキシブルプリント基板FL以外の配線材(例えば、リード線等)が、表示装置DIと制御回路基板CTとを接続してもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、平面視において、上側シール部材SL1の開口部SLaの前後寸法および左右寸法は、表示装置載置部材DPの貫通口DPaの前後寸法および左右寸法より大きかった。しかし、フレキシブルプリント基板FLが通ることができる寸法であれば、平面視において、上側シール部材SL1の開口部SLaの前後寸法および左右寸法は、表示装置載置部材DPの貫通口DPaの前後寸法および左右寸法と同じであってもよいし、表示装置載置部材DPの貫通口DPaの前後寸法および左右寸法より小さくてもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、表示装置載置部材DPと閉塞部材BLとの間に貫通口シール部材SLが配設されていた。しかし、貫通口シール部材SLが配設されずに、閉塞部材BLだけで表示装置載置部材DPの貫通口DPaが塞がれてもよい。また、樹脂やゴム等の充填剤によって表示装置載置部材DPの貫通口DPaが塞がれてもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、外装体142は、上側外装体142aおよび下側外装体142bから形成されていた。しかし、上側外装体142aおよび下側外装体142bが一体成形されて外装体142を構成してもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、表示装置載置部材DPの底壁部DP1の上面において表示装置載置部材DPの位置決め壁部DP4および表示装置載置部材DPの位置決めリブDP5によって囲まれる範囲に貼られた両面テープによって、情報表示部IDの表示装置DIが底壁部DP1に取り付けられていた。しかし、この範囲に接着剤や粘着剤を塗布することによって表示装置DIが底壁部DP1に取り付けられてもよい。
先の実施の形態に係る炊飯器100では、情報表示部IDが蓋体140に配設される場合について言及していた。しかし、本発明は、情報表示部IDが蓋体140以外の場所(例えば、本体110の筐体111の前端部等)に配設される場合に適用されてもかまわない。
142a 上側外装体(カバー部)
BL 閉塞部材
CT 制御回路基板(制御基板)
DI 表示装置
DS 表示装置密閉部材(密閉部材)
DP 表示装置載置部材(載置部材)
DP2 内側壁部(縁部)
DP3 外側壁部(縁部)
DPa 貫通口(通し穴)
FL フレキシブルプリント基板(配線材)
SL 貫通口シール部材(第2シール部材)
PK パッキン(第1シール部材)
TW 透明窓(カバー部)
Claims (4)
- 表示装置と、
前記表示装置の表示面側に配置されるカバー部と、
配線材を介して前記表示装置に接続される制御基板と、を備え、
前記表示装置を前記カバー部と共に密閉する密閉部材をさらに備える
表示機能付き電気機器。 - 前記密閉部材は、前記表示装置を載置する載置部材と、前記載置部材と前記カバー部との間に挟まれる第1シール部材とを有し、
前記載置部材には、通し穴が形成されており、
前記配線材は、前記載置部材の前記通し穴を通して前記制御基板まで至り、
前記通し穴に前記配線材が通された状態で前記通し穴を塞ぐ閉塞部材をさらに備える
請求項1に記載の表示機能付き電気機器。 - 前記載置部材は、開口を有する収容部材であって、前記表示装置の表示面が前記開口側を向くようにして前記表示装置を載置し、
前記第1シール部材は、前記開口を形成する縁部と前記カバー部との間に挟まれる
請求項2に記載の表示機能付き電気機器。 - 前記配線材を挟みこむ第2シール部材をさらに備え、
前記閉塞部材は、前記第2シール部材と共に前記通し穴を塞ぐ
請求項2または3に記載の表示機能付き電気機器。
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