JP2022013702A - エネルギー貯蔵要素のための視認性包装 - Google Patents

Abstract

【課題】エネルギー貯蔵要素のための視認性包装を提供する。【解決手段】視認性包装１００が、シート材料から構成され、視認性包装の後壁１及び前壁２を形成することによって形成され、前壁が、エネルギー貯蔵要素３のための受容空間６を形成するために後壁から離間され、前壁が、少なくとも一つの観察切り抜き４を与えられ、前壁が、少なくとも一つのウェブ９を含み、ウェブが、後壁の接触領域４０に固定される中央頂部領域１０を有し、ウェブ及び後壁が、閉鎖位置でＫ形状断面を一緒に形成し、ウェブが、受容空間の除去開口を閉鎖し、後壁が、少なくとも一つのせん孔を有し、せん孔が、後壁の残りから接触領域を画定し、せん孔が、後壁から接触領域を分離することを可能にし、ウェブが、折り曲げ操作によって除去位置へと移動されることができ、除去位置において、ウェブの頂部領域が、後壁から離間され、ウェブが、受容空間の除去開口を解放する。【選択図】図１

Description

本発明は、請求項１の前提文に記載のエネルギー貯蔵要素のための視認性包装、及びかかる視認性包装の製造のためのブランクに関する。

エネルギー貯蔵要素は、小売及び貯蔵包装において商業的に入手可能な大量生産物であることが多い。包装自体は、一方では経済的であるべきであり、他方では買うインセンティブを与えることができるためにアピールする外観を持つべきである。この文脈において、ブリスターカードタイプの包装（それは、一般に板紙及びプラスチックから構成される透明ブリスターフィルムによって形成される）が広く使用され、そこではブリスターフィルムは、エネルギー貯蔵要素を見ることを可能にする。

ヨーロッパ特許出願ＥＰ１６７１８９６Ａ１は、例えばエネルギー貯蔵要素のためのブリスターパックを記載する。ブリスターは、複数の個々の部屋を形成する。バックブリスターカードは、例えば板紙から形成される。リアブリスターカードは、使用者がブリスターを通してエネルギー貯蔵要素の上に押す結果として破壊され、その結果、エネルギー貯蔵要素を除去することができる。この種の変形例（個々のエネルギー貯蔵要素が包装を通して押し出されるもの）はまた、単一押出技術（ｓｉｎｇｌｅ ｐｒｅｓｓ ｏｕｔ ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）として言及される。ここで、単一のエネルギー貯蔵要素は、一般に個々の空間から押し出される。

しかしながら、かかるブリスターカードタイプの包装は、使い捨てに関して問題がないわけではない。なぜなら特に包装のフィルム部分は、ほとんどリサイクル可能でなく、一般に分解性に乏しい。より使い捨てしやすい販売包装を与えるために、ＤＥ４１３５４６８Ａ１から知られた販売包装は、もっぱら二つの板紙ブランクに基づき、それらは、エネルギー貯蔵要素を受容するための両側壁を有するキャリア部分、及び観察窓を有する適応された外被を形成する。この種の包装は、包装が完全にリサイクル可能であり、従って極めて環境に優しいという利点を有する。さらに、個々のエネルギー貯蔵要素は、除去されることができ、次いで包装は、外被からキャリアを引っ張り、それを再び押し戻すことによって再び閉じられることができる。しかしながら、この操作は、使用者にとって比較的やっかいである。

別のタイプの包装は、ヨーロッパ特許出願ＥＰ０４６６３２８Ａ２から知られている。この包装（それは、特に円柱形丸型セルの形のエネルギー貯蔵要素のために与えられる）は、耐久性硬質材料から構成される、特に板紙から構成されるシートのブランクから形成され、そこにはＶ形状断面の溝領域が形成される。開口が、ブランクに与えられ、開口は、溝領域の対向する完全な斜めの肢部分に配置されるように位置され、肢部分は、Ｖ配置で存在する。円柱形丸型セルは、肢によって保持されるように溝のこれらの開口中に挿入され、円柱形丸型セルの回転が防止される。この包装から一つ以上の丸型セルを除去できるようにするためには、包装が引き裂いて開放されなければならない。

対照的に、本発明は、エネルギー貯蔵要素のための改良された包装であって、より環境に優しい方法で廃棄されることができる包装を提供する目的を持つ。さらに、包装は、エネルギー貯蔵要素の除去のため、かつ貯蔵のための実際的解決策を提供することを意図される。特に、再閉鎖性が包装で達成されることを意図される。

この目的は、請求項１の特徴を有するエネルギー貯蔵要素のための視認性包装によって、そしてさらなる独立請求項の特徴を有する視認性包装のためのブランクによって達成される。この視認性包装及びブランクの好ましい構成は、従属請求項に記載されている。

本発明によるエネルギー貯蔵要素のための視認性包装は、すぐ下の（ａ）～（ｅ）の特徴を有する：
（ａ）視認性包装が、シート材料から構成された少なくとも一つのブランクから、視認性包装の後壁及び前壁を形成することによって形成されており、
（ｂ）前壁が、エネルギー貯蔵要素のための受容空間を形成するために後壁から離間されており、
（ｃ）前壁が、少なくとも一つの観察切り抜きを与えられており、
（ｄ）前壁が、少なくとも一つのウェブを含み、
（ｅ）ウェブが、後壁の接触領域に固定される中央頂部領域を有し、ウェブ及び後壁が、閉鎖位置でＫ形状断面を一緒に形成し、ウェブが、受容空間の除去開口を閉鎖する。

さらに、本発明による視認性包装は、すぐ下の特徴（ｆ）によって特徴づけられる：
（ｆ）後壁が、少なくとも一つのせん孔を有し、せん孔が、後壁の残りから接触領域を画定し、せん孔が、後壁から接触領域を分離することを可能にし、従ってウェブが、折り曲げ操作によって除去位置へと移動されることができ、除去位置において、ウェブの頂部領域が、後壁から離間され、ウェブが、受容空間の除去開口を解放する。

視認性包装の上述の特徴によって、エネルギー貯蔵要素のための包装が与えられ、その場合において従来の包装とは対照的に、板紙を通してエネルギー貯蔵要素を押したり、又は包装を引き裂いて開放する必要がない。むしろ、後壁とともに、閉鎖位置でＫ形状断面を形成するウェブ（単数又は複数）の特別な構成は、包装がエネルギー貯蔵要素の除去のために開放され、次いで再び閉鎖されることができる機構を容易にする。この目的のため、包装の後壁におけるせん孔は、最初の作動時に分離される。これは、ウェブの接触領域を解放し、従ってウェブは、Ｋ形状構成がなくなるように持ち上げられ、引っ張られる。この場合において、Ｋ形状ウェブによって前に閉じられたエネルギー貯蔵要素のための受容空間は、一つ以上のエネルギー貯蔵要素が除去されることができるように開放される。ウェブは、続いて受容空間が再び閉じられるように、スナップ作用ファスナーの態様で元のＫ形状形態に再び折り曲げて戻すことができる。

ウェブは、後壁とともに、閉鎖位置でＫ形状断面を形成し、ウェブは、後壁上のせん孔の脱着後、ウェブの頂部領域が後壁から離間されるように折り曲げられることができ、この場合、ウェブは、双安定のスプリング要素のように作用することができる。好ましくは、閉鎖位置では、ウェブは、第一の安定状態であり、除去位置では、ウェブは、第二の安定状態である。ウェブは、二つの安定状態の間の緊張下にあることが好ましい。

本発明による視認性包装の場合には、エネルギー貯蔵要素は、視認性包装から除去され、任意選択的に視認性包装中に再び押し戻すことができる。即ち、例えば既に放電された電池を反対方向に（「引っくり返して」）包装中に戻し、それが適切に廃棄されることができるまで再閉鎖された包装で安全に保管することが可能である。従って、包装の後での廃棄に関して環境的に優しいことに加えて、本発明による視認性包装は、新しいエネルギー貯蔵要素と使用済エネルギー貯蔵要素の取扱いを組織化する便利な可能性を持つことができる。

少なくとも一つの観察切り抜きの結果として、本発明による包装はまた、それらの販売中にエネルギー貯蔵要素の魅力的な販促プレゼンテーションを可能にする。

後壁の接触領域に固定されるウェブの中央頂部領域は、ウェブを二つの肢に分割するウェブの中央領域を構成することが好ましい。ウェブ及び後壁が一緒にＫ形状断面を形成する閉鎖位置では、肢は、Ｖを形成することが好ましい。

中央頂部領域は、後壁の接触領域に固定される平坦領域を形成することができる。例えば、この平坦領域は、略正方形を有することができ、そこではこの正方形領域の辺の長さは、ほぼウェブの幅に相当する。この平坦領域は、例えばウェブの全長の約１／３又は１／５又はそれより小さく作られることができる。後壁へのこの中央頂部領域を固定するためには、例えば接着結合又はインターロッキング配置が好適である。

他の構成では、中央頂部領域は、矩形を有することができ、そこでは頂部領域の二つの辺は、ウェブの幅に相当し、二つの他の辺は、それより短い。従って、この構成では、接触領域は、前の段落で記載された正方形の接触領域より実質的に狭くすることができる。接触領域への頂部領域の固定はまた、この構成における接着結合によって実現されることができる。特にこの構成では、インターロッキング配置も与えられることができ、それは、ウェブの長手方向の範囲において、ウェブの長手方向に対して横切るように配向される直線状の接触領域を可能にする。

せん孔は、接触領域に直接隣接することができるか、又はウェブが後壁に固定される実際の接触領域から特定の距離で配置されることができる。使用者がせん孔によって接触領域を除去する結果として、接触領域は、それに固定されたウェブとともに解放され、従ってウェブは、受容空間を開放し、それを再び閉鎖するために上記の方法で上に折り曲げられたり、下に折り曲げられたりすることができる。

ウェブによって得られることができるスナップ作用ファスナーを安定にするためには、包装のために使用されるシート材料が特定の剛性を持つことが一般に有利である。従って、本発明による視認性包装の特に好ましい構成では、視認性包装は、シート材料が板紙であるという追加の特徴によって特徴づけられる。

特に、例えば１００～１０００ｇ／ｍ^２の坪量を有する一般的な板紙がこの目的のために好適である。例えば４００～５００ｇ／ｍ^２、例えば４００ｇ／ｍ^２又は４２５ｇ／ｍ^２の坪量が特に好適である。

板紙の厚さは、０．４～０．８ｍｍ、特に０．５～０．６ｍｍ、例えば０．５８ｍｍであることが好ましい。

好適な板紙材料の曲げ剛性は、例えば機械方向（ＭＤ）で５０～１００ｍＮ／ｍであることができる。進行方向に対して横切る方向（ＣＤ）の曲げ剛性は、例えば１０～５０ｍＮ／ｍであることができる。

例えば、４２５ｇ／ｍ^２の坪量、及び６４．２ｍＮ／ｍ（ＭＤ）及び３２．４ｍＮ／ｍ（ＣＤ）の曲げ剛性を有する０．５８ｍｍ厚の材料が好適である。別の好適な例では、坪量は、４００ｇ／ｍ^２であり、曲げ剛性は、８３ｍＮ／ｍ（ＭＤ）及び２６ｍＮ／ｍ（ＣＤ）であり、厚さは、０．５８ｍｍである。特に好ましい構成では、リサイクル材料が板紙材料として使用されることができる。

本発明による視認性包装は、少なくとも一つのウェブが縁側ウェブであり、二つの縁側ウェブが好ましくは与えられるという追加の特徴によって特徴づけられることが特に好ましい。

ウェブ（単数又は複数）の縁側配置は、上記の方法で受容空間のための縁側開放機構を与える。この場合において、上記の方法で受容空間を開放及び閉鎖することができる二つの縁側ウェブが与えられることが特に有利であり、かくしてエネルギー貯蔵要素は、両側で除去され、かつ／又は押し戻されることができる。用途に依存して、視認性包装が一つの側でのみ開放され、おそらく再び閉鎖されることも可能である。

さらに、少なくとも一つのさらなるウェブを与えることも可能であり、それは、縁にではなく、むしろ受容空間内に位置され、従って受容空間を複数の部屋に分割することを可能にする。特に、かかる実施形態では、複数の観察切り抜きが視認性包装の前壁に与えられることができ、前記観察切り抜きは、個々のエネルギー貯蔵要素、又はグループで配置されたエネルギー貯蔵要素を観察することを可能にする。少なくとも一つのさらなるウェブ、特に複数のさらなるウェブは、この場合において個々の観察切り抜き間でシート部分によって形成されることが好ましく、縁側ウェブのように、中央頂部領域によって各場合において後壁の接触領域に固定され、後壁とともにＫ形状断面を形成することが好ましい。少なくとも一つのさらなるウェブ、特に複数のさらなるウェブは、各場合においてエネルギー貯蔵要素の少なくとも一つを受容するための個々の部屋へと受容空間を分割する。

一部の実施形態では、受容空間を分割するウェブの場合に、このウェブの接触領域を分離できるようにするために後壁にせん孔も与えられる。この実施形態では、受容空間を分割するウェブは、スナップ作用ファスナーの態様の折り曲げ操作によって移動されることが可能である。この構成は、例えばもし対の方式で配置されることが好ましい六つ又は八つ又はおそらくそれより多いエネルギー貯蔵要素を視認性包装が与えられるなら特に有利である。しかしながら、これらのウェブが破壊されない態様で移動されることができないように、受容空間を分割するウェブに割り当てるせん孔をなくすこともできる。

ウェブの頂点領域が固定される接触領域は、視認性包装の後壁の残りからせん孔によって分離されることができる。せん孔は、様々な態様で設計されることができる。特に、略矩形領域は、せん孔によって後壁から分離されることができる。せん孔の設計に関して、この場合において、せん孔によって分離されることができる領域が、ウェブの頂部領域が固定される領域であることが重要である。

せん孔がこの出願において述べられるとき、これは、一般に後壁の直線状の弱化を意味する。この弱化線に沿って、後壁は、機械荷重に対して、特に後壁の表面に垂直な圧縮荷重及び後壁に平行な引張荷重に敏感である。せん孔は、接触領域を画定するフレームの形の予め決められた分離点を形成することが好ましい。

例えば、せん孔は、直線状又は点状にパンチアウトされた部分又は開口、又はかかる線及び点の組み合わせによって形成されることができる。せん孔は、使用者が分離可能な領域を容易に分離することを可能にし、後壁の他の領域の意図しない損傷を回避することを意図される。

せん孔の形態、即ちせん孔によって形成されるフレームについては、種々の幾何学形状、例えば矩形形態に加えて丸い形態又は角度の付いた形態が、選択されることができる。

もしせん孔が後壁の縁側領域に位置されるなら、せん孔を有する領域は、一つの側では、後壁の縁によって画定されることができる。略矩形のせん孔部分の例における残りの三つの側は、実在のせん孔によって形成される。

特に好ましい構成では、本発明による視認性包装は、せん孔がせん孔に隣接する少なくとも一つの切り抜き、特に半円形の切り抜き又は少なくとも一つの縁側の切り抜きを割り当てられるという追加の特徴によって特徴づけられる。

切り抜きは、特にそれが指又は指の爪との係合を可能にするように、従ってせん孔がそれによって特に簡単な態様で手で脱着されることができるように構成されることができる。この手段は、本発明による視認性包装の使用者に対する優しさをさらに高める。もしせん孔が例えば縁側ウェブを解放するために与えられるなら、隣接する切り抜きの場合にはこの切り抜きが包装のそれぞれの縁とは反対のせん孔の縁に配置されることができる。

従って、切り抜きは、使用者にとってせん孔を脱着するために快適な係合を可能にするために包装の縁とは反対に位置されることが好ましい。他の構成では、せん孔は、小さい縁側切り抜き、例えば二つの切り抜きによって延ばされることができ、それらは、同様に使用者が側部からせん孔に係合し、せん孔を脱着することをさらに簡単にする。

本発明による視認性包装の特に好ましい構成では、視認性包装は、視認性包装が正確に一つのブランクから、平行な線（複数）に沿った折り曲げ及び接着結合によって形成されるという追加の特徴によって特徴づけられる。

正確に一つのブランクからの視認性包装の製造は、製造技術に関して極めて有利である。なぜなら製造は、それによって単純化されるからである。好ましい実施形態では、この場合において、一つの部分だけが対応する平行な線（複数）に沿って折り曲げられ、次いで接着結合されることが必要である。

しかしながら、本発明による前述した視認性包装は、例えば二つのブランクから製造されることが全く可能である。これらの場合、後壁及び前壁及びそれによって形成された受容空間を有する視認性包装を製造するためにさらなる接着結合工程又は代替固定工程が一般に要求される。

本発明による視認性包装は、視認性包装が円柱形丸型セルの形でエネルギー貯蔵要素を包装するために設計されるという追加の特徴によって特徴づけられることが特に好ましい。

円柱形丸型セルは、エネルギー貯蔵要素として極めて幅広く使用されている。従って、本発明による視認性包装の極めて経済的な製造効率及びその環境に優しい使い捨ての可能性は、これらの大量生産品に対して特別な利点を与える。原則として、本発明による視認性包装はまた、エネルギー貯蔵要素の他の形態のために、例えば角柱形状のエネルギー貯蔵要素のために好適である。

本発明による視認性包装は、寸法の対応する適応によって、包装されるエネルギー貯蔵要素の様々な形態及びサイズに適応されることができる。本発明による視認性包装は、広く使用されるサイズＡＡ又はＡＡＡの円柱形丸型セルを受容するために特に好適である。標準的なＡＡサイズを有するエネルギー貯蔵要素は、１３．５ｍｍ～１４．５ｍｍの直径及び４９．２ｍｍ～５０．５ｍｍの高さを有する。標準的なＡＡＡサイズを有するエネルギー貯蔵要素は、９．５ｍｍ～１０．５ｍｍの直径及び４３．３ｍｍ～４４．５ｍｍの高さを有する。しかしながら、本発明による視認性包装は、かかる円柱形丸型セルの包装に制限されない。

特に好ましい有利な実施形態では、本発明による視認性包装は、視認性包装がエネルギー貯蔵要素を対で配置するために設計され、各観察切り抜きが一対のエネルギー貯蔵要素に割り当てられているという追加の特徴によって特徴づけられる。

この実施形態は、対のエネルギー貯蔵要素が様々な用途のために使用されることが多いので特に有利である。従って、二つのエネルギー貯蔵要素又はおそらく四つのエネルギー貯蔵要素さえも同時に要求されることも多い。それゆえ、二つ又は一対のエネルギー貯蔵要素が本発明による視認性包装から同時に除去されるか、又はおそらく本発明による視認性包装に再び戻されることができるなら特に有利である。この構成では、各観察切り抜きは、一対のエネルギー貯蔵要素に割り当てられる。

二つより多いエネルギー貯蔵要素（即ち、例えば四つのエネルギー貯蔵要素）を有する包装の場合には、もし対のエネルギー貯蔵要素が受容空間の内部においてさらなるウェブによって互いに分離されるなら特に有利である。上でさらに既に述べたように、後壁とともにＫ形状断面を同様に形成するこれらの内部ウェブは、縁側ウェブ（単数又は複数）と同様にせん孔を備えることができ、好ましい実施形態では、スナップ作用ファスナーの態様で作動されることができる。

しかしながら、これらの内部ウェブが、対応するせん孔を与えられないようにすることによってスナップ作用ファスナーの態様で作動可能でないようにすることもできる。この構成は、例えばもし二対のエネルギー貯蔵要素が本発明による視認性包装に配置されるなら好ましいかもしれない。この場合において、二対のエネルギー貯蔵要素は、各場合において縁側上の折り曲げ可能なウェブによって除去されることができる。二対のエネルギー貯蔵要素間の受容空間の中央に位置されるウェブは、折り曲げられないように設計されることが好ましい。なぜなら、エネルギー貯蔵要素は縁を介して除去されるからである。

本発明による視認性包装は、二つ又は四つのエネルギー貯蔵要素の配置のために与えられることが特に好ましい。しかしながら、視認性包装は、四つより多いエネルギー貯蔵要素を包装するために与えられることも完全に可能である。さらに、偶数でない数のエネルギー貯蔵要素が本発明による視認性包装で包装されることももちろん可能である。

本発明による視認性包装は、視認性包装が少なくとも一つのエネルギー貯蔵要素、好ましくは少なくとも一対のエネルギー貯蔵要素、特に好ましくは一対又は二対のエネルギー貯蔵要素を含むという追加の特徴によって特徴づけられることが好ましい。

視認性包装に含まれるエネルギー貯蔵要素（単数又は複数）は、前述の円柱形丸型セル、特にＡＡ又はＡＡＡサイズのものであることが特に有利である。

この文脈において、一次アルカリマンガンセルが特に好ましいが、それは、二次セル、例えばリチウムイオンセル又はニッケル水素セルを視認性包装に含めることも基本的に可能である。かかるエネルギー貯蔵要素は、極めて多い数の用途、例えば家庭用途又は日常のニーズに対する他の用途のために要求される。本発明による視認性包装は、これらの大量生産品のプレゼンテーション及び包装のために特に好適である。

本発明は、シート材料から構成される対応するブランク、好ましくは前記した視認性包装が製造されることができる板紙ブランクをさらに含む。これらのブランクのさらなる詳細に関して、上述の文章、及び図面と関連する例示的な実施形態の続く記載を参照されたい。

本発明のさらなる特徴及び利点は、図面と関連して例示的な実施形態の続く記載から明らかである。ここで、個々の特徴は、各場合において単独で又は互いに組み合わせて実施されることができる。

図１は、四つの挿入されたエネルギー貯蔵要素を有する本発明による視認性包装の第一実施形態の斜視図を示す。 図２は、四つの挿入されたエネルギー貯蔵要素を有する本発明による視認性包装の第二実施形態の斜視図を示す。 図３は、せん孔の例示的な構成を示す。 図４は、せん孔のさらなる例を示す。 図５は、せん孔のさらなる例を示す。 図６は、せん孔のさらなる例を示す。 図７は、各場合において二つの縁側せん孔を有する本発明による視認性包装の後壁又は後側の四つの例示的な構成を示す。 図８は、本発明による視認性包装の製造のための例示的なブランクを示す。 図９は、本発明による視認性包装の製造のためのさらなる例示的なブランクを示す。

図１は、本発明による視認性包装１００の好ましい実施形態の斜視図を示す。視認性包装１００は、折り曲げ及び接着結合によって、シート材料から構成されるブランクから、特に板紙ブランクから形成される。視認性包装１００は、後壁１及び前壁２を含み、それらは、一緒に受容空間６を形成し、受容空間には、対で（この例では二対で）配置されたエネルギー貯蔵要素３が位置される。エネルギー貯蔵要素３は、円柱形丸型セル（ｃｙｌｉｎｄｒｉｃａｌ ｒｏｕｎｄ ｃｅｌｌｓ）である。

前壁は、二つの観察切り抜き４を有し、それらを通してエネルギー貯蔵要素３が観察者に対して概ね見られることを可能にする。前壁の一部分は、エネルギー貯蔵要素３のための画定部分５を形成し、エネルギー貯蔵要素３は、受容空間６に横断して配置される。受容空間６は、エネルギー貯蔵要素３が受容空間６においてそれらの長手方向軸に対して平行な配向で配置されるように設計される。受容空間６の幅は、この場合において実質的に個々のエネルギー貯蔵要素３の長さに相当する。一般に言うと、受容空間６の長さは、どれくらい多くの数のエネルギー貯蔵要素３（この例では四つ）が視認性包装１００中に配置されることを意図されるかに依存する。

受容空間６の上方に位置されるものは、視認性包装１００の自由表面７である。この表面７は、特に販売及びプレゼンテーション目的のためのラベル又は他のイラストのために利用されることができる。さらに、視認性包装１００は、上方の領域に、パンチアウトされた部分又は切り抜き８を有し、それによって視認性包装１００は、販売目的のために好適なスタンドに吊り下げられることができる。

視認性包装の二つの縁側領域では、各ウェブ９は、受容空間６の領域に配置され、前記ウェブは、ここで示される閉鎖位置において、後壁１とともに、Ｋ形状断面を形成する。ウェブ９の中央頂部領域１０は、後壁１の接触領域に固定され、特に接着結合される。頂部領域１０は、ウェブ９を言わば二つの肢に分割し、ウェブの肢及び頂部領域１０は、略Ｖ形状断面を持つ。このウェブ９の配置は、受容空間６を閉鎖し、エネルギー貯蔵要素３が滑り落ちることを防止し、その結果、エネルギー貯蔵要素３は、視認性包装１００中に安全に保管される。

この実施形態では、視認性包装１００は、一つの部分からなる板紙ブランクから形成される。他の構成では、二つの部分からなるブランクが、図２に基づいて示されるように同等の視認性包装の製造のために使用されることができる。

図２に示された視認性包装２００の実施形態は、図１からの視認性包装１００と同等の態様で後壁１及び前壁２を有し、また実施形態１００と同等の態様で要素の残りに対して構成される。実施形態１００とは対照的に、前壁２は、実施形態２００において別個のブランクによって形成され、前記ブランクは、下方領域２０において及び上方の表面７の領域において後壁１のための対応するブランク７に接着結合される。それ以外の点では、図２に示された視認性包装の実施形態２００の構成は、実施形態１００に相当し、対応する特徴に関しては、図１に関する記載を参照されたい。

本発明の中心的な面は、頂部領域１０が、頂部領域が固定される後壁１の接触領域４０とともにせん孔によって後壁１から分離されることができることである。結果として、ウェブ９は、次いで二つの点でのみ、即ち受容空間６の画定部分５の領域のその二つの端でのみしっかりと固定され、ウェブ９は、閉鎖位置から持ち上げられて上方に折り曲げられることができる。結果として、受容空間６は、開放位置にもたらされ、従って、一つ以上のエネルギー貯蔵要素３、例えば一対のエネルギー貯蔵要素が除去されることができる。ウェブ９は、続いて受容空間６を閉鎖するためにスナップ作用ファスナーの態様でＫ形状閉鎖位置に戻されることができる。二つの縁側ウェブは、受容空間６が両側で開放されて再び閉鎖されることができるように、かかるせん孔を割り当てられることが好ましい。

視認性包装の実施形態１００及び２００では、縁側ウェブ９と同等の態様で後壁１とともにＫ形状断面を形成するさらなるウェブ１１が、受容空間６の略中央に位置される。ここで、せん孔は、ウェブ１１の頂部領域に割り当てられることも可能であり、従ってウェブ１１の頂部領域は、後壁の残りから脱着されることができ、ウェブ１１は、スナップ作用ファスナーの態様で作動されることができる。しかしながら、他の構成では、ウェブ１１が言わば受容空間６の永久分割を形成するように、ウェブ１１にせん孔を全く与えないようにすることもできる。特に視認性包装が各場合においてウェブ１１によって互いに分離される二つより多い部屋を持つ実施形態では、受容空間６をさらに分割するウェブ１１がこれらのウェブ１１を開閉できるためにそれぞれの頂部領域の分離のためのせん孔を与えられることが好都合でありうる。

従って、本発明による視認性包装の特別な利点は、一つ以上のエネルギー貯蔵要素が除去されるか又は戻された後に視認性包装が再び閉鎖されることができることである。閉鎖位置及び除去位置の両方において包装材料の突出はなく、包装材料が不意に視認性包装から離れて落下する状況は起こらない。視認性包装は、ここで示された例のように、エネルギー貯蔵要素の対の除去のために構成されることが特に好ましい。本発明による視認性包装は、この場合において二つ又は四つのエネルギー貯蔵要素、例えばＡＡ又はＡＡＡサイズのものを包装するために特に好適である。

図３～６は、せん孔の様々な例を示す。それらによってウェブ９の中央頂部領域１０が固定される各接触領域４０は、後壁１の残りから脱着されることができる。ここで示された図では、後壁１は、各場合において視認性包装の後側から示されている。示されたせん孔は、縁側ウェブに割り当てられている。せん孔３０，３１，３２，３３は、この場合において、後壁１の残りから各接触領域４０を画定する。せん孔３０，３１，３２又は３３によって分離されることができる接触領域４０の、これらの図に示された各場合の右手側は、視認性包装の縁によって又は開放縁によって形成される。略矩形の接触領域４０の残りの側、特に残りの三つの側は、これらの例では直線状であるせん孔３０，３１，３２，３３によって形成される。ここで、様々な幾何学形状、例えば例示的な実施形態３１及び３３のように面取りされた角を有する幾何学形状が可能である。

せん孔３２の特に好ましい構成が図５に示され、ここでは二つの三角形の切り抜き３５がせん孔３２の縁側領域に与えられ、前記三角形の切り抜きは、使用者による手での係合を容易にする。

この場合において、図６は、せん孔３３のさらに特に好ましい構成を示し、この構成では、せん孔３３に隣接する半円形切り抜き３４が与えられ、前記半円形切り抜きは、せん孔３３を使用者が脱着又は分離することをさらに容易にするために使用される。

図７は、各せん孔３０，３１，３２又は３３の配置を示すために各場合の視認性包装１００の後壁１の完全な後からの図を示す。各せん孔３０，３１，３２及び３３は、各場合において後壁１の縁に位置され、この場合において視認性包装１００の縁側ウェブ（ここではさらに詳細に見ることができない）に割り当てられている。これらのせん孔によって、使用者は、エネルギー貯蔵要素を除去したり、又はおそらくそれらを再び戻すことができるようにするために前述した態様で簡単に視認性包装１００の縁側ウェブを開放して再び閉鎖することができる。

図８及び９は、シート材料から構成された、例えば板紙から構成された、一つの部分からなるブランクのための例示的な切断パターンを示し、それらは、示された線に沿った折り曲げ及び対応する接着結合によって本発明による視認性包装１００を製造するために与えられる。例えば、４２５ｇ／ｍ^２の坪量、６４．２ｍＮ／ｍ（ＭＤ）及び３２．４ｍＮ／ｍ（ＣＤ）の曲げ剛性、及び０．５８ｍｍの厚さ（ＧＤ４２５ｇ／ｍ^２）を有する材料がシート材料として好適である。別の好適な例では、４００ｇ／ｍ^２の坪量、８３．０ｍＮ／ｍ（ＭＤ）及び２６．０ｍＮ／ｍ（ＣＤ）、及び０．５８ｍｍの厚さ（ＧＴ４ Ｋｒａｆｔ板紙４００ｇ／ｍ^２）である。

図８は、視認性包装１００のための一つの部分からなるブランクを示し、その場合において縁側せん孔３２は、既に説明した縁側切り抜き３５を与えられている。このブランクは、例えばＡＡサイズの四つの円柱形丸型セルのための包装のために使用されることができ、それらのセルは、二対の形で配置される。

図９は、視認性包装１００のための一つの部分からなるブランクを示し、その場合において縁側せん孔３１は、角度の付いた角を与えられている。視認性包装１００の三次元構成は、平行な線に沿った折り曲げ及び対応する接着結合によって達成される。このようにして、エネルギー貯蔵要素のため、特に円柱形丸型セルのための受容空間６が製造され、そこではエネルギー貯蔵要素は、観察切り抜き４の領域に配置される。このブランクは、例えばＡＡＡサイズの四つの円柱形丸型セルのための包装のために使用されることができ、それらのセルは、二対の形で配置される。折り曲げられ、接着結合された状態では、切り抜き８は、各場合において互いの上に配置され、視認性包装１００のための吊り下げ開口を形成する。包装されるエネルギー貯蔵要素のサイズ及び数に依存して、ブランクの寸法は、対応して適応されることができる。

Claims (10)

1. エネルギー貯蔵要素（３）のための視認性包装（１００；２００）であって、
   （ａ）視認性包装（１００；２００）が、シート材料から構成された少なくとも一つのブランクから、視認性包装の後壁（１）及び前壁（２）を形成することによって形成されており、
   （ｂ）前壁（２）が、エネルギー貯蔵要素（３）のための受容空間（６）を形成するために後壁（１）から離間されており、
   （ｃ）前壁（２）が、少なくとも一つの観察切り抜き（４）を与えられており、
   （ｄ）前壁（２）が、少なくとも一つのウェブ（９）を含み、
   （ｅ）ウェブ（９）が、後壁（１）の接触領域（４０）に固定される中央頂部領域（１０）を有し、ウェブ（９）及び後壁（１）が、閉鎖位置でＫ形状断面を一緒に形成し、ウェブ（９）が、受容空間（６）の除去開口を閉鎖し、さらに
   （ｆ）後壁（１）が、少なくとも一つのせん孔（３０；３１；３２；３３）を有し、せん孔が、後壁（１）の残りから接触領域（４０）を画定し、せん孔が、後壁（１）から接触領域（４０）を分離することを可能にし、従ってウェブ（９）が、折り曲げ操作によって除去位置へと移動されることができ、除去位置において、ウェブ（９）の頂部領域（１０）が、後壁（１）から離間され、ウェブ（９）が、受容空間（６）の除去開口を解放することを特徴とする視認性包装。
2. シート材料が、板紙である、請求項１に記載の視認性包装。
3. 少なくとも一つのウェブ（９）が、縁側ウェブであり、二つの縁側ウェブ（９）が、好ましくは与えられている、請求項１又は２に記載の視認性包装。
4. せん孔（３０；３１；３２；３３）が、せん孔に隣接する少なくとも一つの切り抜き（３４；３５）、特に半円形切り抜き（３４）又は少なくとも一つの縁側切り抜き（３５）を割り当てられている、請求項１～３のいずれかに記載の視認性包装。
5. 視認性包装（１００）が、正確に一つのブランクから、特に平行な線（複数）に沿った折り曲げ及び接着結合によって形成される、請求項１～４のいずれかに記載の視認性包装。
6. 視認性包装（１００；２００）が、円柱形丸型セルの形のエネルギー貯蔵要素（３）を包装するために設計されている、請求項１～５のいずれかに記載の視認性包装。
7. 視認性包装（１００；２００）が、エネルギー貯蔵要素（３）を対で配置するために設計され、各観察切り抜き（４）が、一対のエネルギー貯蔵要素（３）に割り当てられている、請求項１～６のいずれかに記載の視認性包装。
8. 視認性包装が、二つ又は四つのエネルギー貯蔵要素（３）の配置のために設計されている、請求項１～７のいずれかに記載の視認性包装。
9. 視認性包装が、少なくとも一つのエネルギー貯蔵要素（３）、好ましくは少なくとも一対のエネルギー貯蔵要素、特に好ましくは一対又は二対のエネルギー貯蔵要素を含む、請求項１～８のいずれかに記載の視認性包装。
10. 請求項１～９のいずれかに記載の視認性包装（１００；２００）の製造のための、シート材料から構成されるブランク。

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